JP2019020914A - 物体識別システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の被識別物体の中に同じ特徴情報を有する複数の被識別物体が存在する場合でも、端末装置で識別対象を撮像することによって、当該識別対象を個体レベルで識別することができるようになる物体識別システムを提供する。【解決手段】端末装置は、当該端末装置の位置および方位を含む端末位置情報と、撮像画像から抽出した型式情報とを含む識別判定用情報を、遠隔監視サーバに送信する。遠隔監視サーバは、端末装置から受信した識別判定用情報内の端末位置情報に基づいて探索領域を設定し、設定した探索領域内に存在しかつ識別判定用情報内の型式情報と同型式であるという条件を満たす作業車両を探索する。そして、遠隔監視サーバは、前記条件を満たす作業車両が探索できたときには、当該作業車両を識別対象として特定する。【選択図】図9

Description

この発明は、物体識別システムに関する。
特許文献1には、カメラを備えた端末装置と、端末装置と通信可能なサーバとを備えた物体識別システムが開示されている。具体的には、端末装置は、カメラで撮像された画像(入力画像)をサーバに送信する。サーバは、端末装置から受信した画像の特徴量を抽出し、抽出した特徴量を第1特徴量辞書と照合することにより、受信画像に映っている物体を識別する。そして、サーバは、識別結果に応じて、端末装置に提供すべき第2特徴量辞書と付加情報データベースとを取得して、端末装置に送信する。第2特徴量辞書は、第1特徴量辞書よりもデータ量が少ない辞書である。
端末装置は、入力画像の特徴量を抽出し、サーバから取得した第2特徴量辞書と照合することにより、入力画像に映っている物体を識別する。次に、端末装置は、識別された物体に関連する付加情報を、サーバから取得した付加情報データベースから取得し、取得した付加情報を入力画像に重畳することにより、出力画像を生成する。そして、端末装置は、出力画像を表示部に表示する。
特開第2015−212967号公報
上記特許文献1に記載の物体識別システムでは、端末装置は、入力画像の特徴量と、サーバから取得した第2特徴量辞書とを照合することによって、入力画像に映っている物体を識別している。しかしながら、例えば、作業車両のように、同じ型式の作業車両が複数存在している場合には、入力画像に映っている作業車両の特徴量から、当該作業車両を個体レベルで識別することは困難である。
この発明の目的は、複数の被識別物体の中に同じ特徴情報を有する複数の被識別物体が存在する場合でも、端末装置で識別対象を撮像することによって、当該識別対象を個体レベルで識別することができるようになる物体識別システムを提供することである。
この発明による物体識別システムは、外部から撮像可能な特徴情報を有する複数の被識別物体のうち、識別すべき被識別物体である識別対象を撮像可能な端末装置と、前記端末装置と通信可能なサーバとを含み、前記端末装置は、当該端末装置の位置および方位を含む端末位置情報を検出する検出部と、前記識別対象を撮像するための撮像部と、前記撮像画像に含まれる前記識別対象の特徴情報を抽出し、抽出された特徴情報と前記端末位置情報とを含む識別判定用情報を、前記サーバに送信する端末側識別制御部とを含み、前記サーバは、前記被識別物体毎に、当該被識別物体の特徴情報および位置情報が記憶された記憶部と、前記端末装置から受信した前記識別判定用情報内の端末位置情報に基づいて探索領域を設定し、設定した探索領域内に存在しかつ前記識別判定用情報内の特徴情報と同じ特徴情報を有するという条件を満たす所定の被識別物体を探索し、前記条件を満たす所定の被識別物体を探索できたときに、当該所定の被識別物体を前記識別対象として特定するサーバ側識別制御部とを含む。
被識別物体とは、この発明の物体識別システムによって識別されるべき対象となり得る物体を意味する。識別対象とは、複数の被識別物体のうち、識別されるべき対象をいう。
この構成では、端末装置の撮像部によって識別対象が撮像され、当該識別対象の特徴情報が抽出される。そして、識別対象の特徴情報と端末位置情報とを含む識別判定用情報がサーバに送信される。サーバ側では、端末位置情報に基づいて探索領域が設定され、設定された探索領域内に存在しかつ識別判定用情報内の特徴情報(識別対象の特徴情報)と同じ特徴情報を有するという条件を満たす被識別物体が探索される。そして、前記条件を満たす被識別物体が見つけられると、当該被識別物体が識別対象として特定される。したがって、複数の被識別物体の中に同じ特徴情報を有する複数の被識別物体が存在する場合でも、端末装置で識別対象を撮像することによって、当該識別対象を個体レベルで識別することができるようになる。
この発明の一実施形態では、前記サーバ側識別制御部は、前記条件を満たす所定の被識別物体が複数存在するときには、これらの複数の所定の被識別物体のうち前記端末装置に最も近い位置に存在する所定の被識別物体を前記識別対象として特定するように構成されている。
この構成では、撮像画像内に識別対象と同じ特徴情報を有する複数の被識別物体が存在している場合でも、識別対象を特定することが可能となる。
この発明の一実施形態では、前記記憶部には、前記被識別物体毎に、当該被識別物体の特徴情報、位置情報および個別情報が記憶されており、前記サーバ側識別制御部は、前記所定の被識別物体を前記識別対象として特定したときには、前記記憶部に記憶されている当該所定の被識別物体の個別情報を、前記端末装置に送信するように構成されている。
この構成では、識別対象として特定された被識別物体の個別情報を、サーバから端末装置に送信できるようになる。
この発明の一実施形態では、前記端末装置は、前記撮像部で撮像されている撮像画像を表示するための表示部をさらに含み、前記端末側識別制御部は、前記サーバ側識別制御部によって送信された前記個別情報を、前記表示部に表示されている撮像画像に重畳表示するように構成されている。
この構成では、端末装置の使用者は、識別対象の個別情報を認識できるようになる。
この発明の一実施形態では、前記個別情報は、対応する被識別物体を識別する識別情報、対応する被識別物体の稼働情報および対応する被識別物体のメンテンス情報のうちの少なくとも1つを含む。
この構成では、端末装置の使用者は、識別対象の識別情報、稼働情報およびメンテンス情報のうちの少なくとも1つを認識することが可能となる。
この発明の一実施形態では、前記個別情報は、対応する被識別物体の故障部品を表す故障部品識別情報を含んでおり、前記端末側識別制御部は、前記サーバ側識別制御部によって送信された前記個別情報に含まれている故障部品識別情報に基づいて、前記表示部に表示されている撮像画像に、前記故障部品識別情報に対応する故障部品の画像を重畳表示するように構成されている。
この構成では、端末装置の使用者は、故障個所を視覚的に認識することができるようになる。
この発明の一実施形態では、前記特徴情報は、対応する被識別物体の型式情報である。
図1は、この発明の一実施形態に係る物体識別システムが適用された作業車両識別システムの構成を示す模式図である。 図2は、作業車両の主要な電気的構成を示すブロック図である。 図3は、遠隔監視サーバの電気的構成を示すブロック図である。 図4Aは基本テーブルの内容例を示す模式図であり、図4Bは交換部品テーブルの内容例を示す模式図であり、図4Cは部品交換手順テーブルの内容例を示す模式図である。 図5Aはエラー監視テーブルの内容例を示す模式図であり、図5Bはメンテナンス履歴管理テーブルの内容例を示す模式図である。 図6は、携帯端末の電気的構成を示すブロック図である。 図7は、部品画像テーブルの内容例を示す模式図である。 図8は、端末側識別制御部によって実行される端末側識別制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、サーバ側識別制御部によって実行されるサーバ側識別制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、探索領域の設定方法を説明するための模式図である。 図11は、撮像画像に個別情報および部品画像が重畳された例を示す模式図である。 図12は、撮像画像に個別情報および部品画像が重畳された他の例を示す模式図である。
以下では、この発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る物体識別システムが適用された作業車両識別システムの構成を示す模式図である。
作業車両識別システム1は、被識別物体としての作業車両2を個体レベルで識別するためのシステムである。作業車両識別システム1は、携帯型の端末装置(以下、「携帯端末3」という)と、遠隔監視サーバ4とを含む。
作業車両2は、通信網6を介して遠隔監視サーバ4と通信可能である。作業車両2は、測位衛星7を利用して自己位置を測位する機能を備えている。作業車両2の側面には、型式を表す型式情報9が記載されている。図1に示されている作業車両2の型式情報9は、“YH448”である。型式情報9は、被識物体の特徴情報の一例である。
携帯端末3は、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータ(タブレット型PC)等の携帯端末からなる。この実施形態では、携帯端末3は、スマートフォンである。携帯端末3は、CCDカメラ等の撮像部53(図6参照)を備えている。また、携帯端末3は、測位衛星7を利用して自己位置を測位する機能を備えている。携帯端末3には、本実施形態を実施するために開発された車両識別・情報付加プログラムが搭載されている。車両識別・情報付加プログラムは、遠隔監視サーバ4と連携して作業車両2の識別を行うとともに、ARを利用して撮像画像への情報付加を行うためのアプリケーションプログラムである。ここでARは、拡張現実(Augmented Reality)と呼ばれ、現実空間に付加情報を表示させ、現実世界を拡張する技術である。携帯端末3は、通信網6を介して遠隔監視サーバ4と通信可能である。この実施形態では、携帯端末3は、例えば、作業車両2のメンテナンスを行う際に、メンテナンスを行うサービスマンによって携帯される。
遠隔監視サーバ4は、複数の作業車両2を遠隔監視するためのサーバであり、遠隔監視センター5内に設けられている。遠隔監視サーバ4は、通信網6を介して、作業車両2および携帯端末3と通信可能である。
作業車両識別システム1の全体的な動作の概要について説明する。
作業車両2は、作業車両2の識別情報、位置情報、稼働情報、エラー検知情報(異常情報)等を、遠隔監視サーバ4に送信する。作業車両2から遠隔監視サーバ4に送信される作業車両2の識別情報は、この実施形態では、後述するように、作業車両2に設けられた遠隔監視端末12(図2参照)の電話番号である。この識別情報は、作業車両2に割り当てられたユニークな識別情報である機番であってもよい。
遠隔監視サーバ4は、作業車両2から、識別情報、位置情報、稼働情報、エラー検知情報等を受信すると、これらの情報を当該作業車両2の識別情報、型式情報および機番に関係付けて記憶する。遠隔監視サーバ4は、作業車両2からのエラー検知情報を受信した場合には、オペレータを介してまたは直接に、サービスマンにその旨を通知する。サービスマンは、携帯端末3を携帯して、エラーが発生している作業車両2が存在している場所に出向く。以下において、前記エラーが発生している作業車両2を「エラー車両」という場合がある。
エラー車両が存在している場所にサービスマンが到着すると、サービスマンは、携帯端末3を操作して、車両識別・情報付加プログラムを起動する。車両識別・情報付加プログラムが起動されると、撮像部53が作動状態となるので、サービスマンは携帯端末3の撮像方向をエラー車両(識別対象)の側面に合わせる。より具体的には、エラー車両における型式情報9が記載されている側面が撮像されるように、サービスマンは携帯端末3をエラー車両に向ける。これにより、撮像部53からエラー車両を含む画像が携帯端末3に入力される状態となる。
携帯端末3は、入力画像から型式情報9を抽出する。そして、携帯端末3は、抽出した型式情報9ならびに携帯端末3の位置情報(携帯端末3の姿勢および方位の情報を含んでいてもよい)を含む識別判定用情報を遠隔監視サーバ4に送信する。
遠隔監視サーバ4は、携帯端末3からの識別判定用情報を受信すると、識別判定用情報内の位置情報に基づいて、携帯端末3の近傍に探索領域を設定する。次に、遠隔監視サーバ4は、複数の作業車両2の最新の位置情報に基づいて、探索領域内に存在しかつ識別判定用情報内の型式情報9と同型式であるという条件を満たす作業車両2を探索する。そして、前記条件を満たす作業車両2が見つかると、遠隔監視サーバ4は、当該作業車両2をエラー車両(識別対象)として特定し、当該作業車両2に関する情報(以下、「個別情報」という)を、携帯端末3に送信する。携帯端末3は、個別情報を受信すると、個別情報内の所定の情報を入力画像に重畳表示したり、個別情報内の所定の情報に対応する画像(例えば部品画像)を入力画像に重畳表示したりする。
以下、作業車両2、遠隔監視サーバ4および携帯端末3の電気的構成について説明する。
図2は、作業車両2の主要な電気的構成を示すブロック図である。
作業車両2は、作業車両制御装置11と、遠隔監視端末12とを含む。作業車両制御装置11は、作業車両2の各部の電気機器を制御する。作業車両2が例えばコンバインである場合には、作業車両制御装置11は、走行装置、刈取装置、搬送装置、脱穀装置等のコンバインの各部の電気機器を制御する。作業車両制御装置11は、作業車両2の稼働情報、エラー検知情報等を遠隔監視端末12に与える。稼働情報としては、稼働時間、エンジン回転数、排気温度、アクセルの操作状態、ブレーキの操作状態等が挙げられる。この実施形態では、エラー検知情報は、エラーの種類を示すエラーコードを含む。
遠隔監視端末12は、作業車両2の位置情報、作業車両制御装置11から与えられた稼働情報およびエラー検知情報等を遠隔監視サーバ4に送信する。この実施形態では、遠隔監視端末12には、通信用の電話番号が設定されている。
遠隔監視端末12は、制御部20を備えている。制御部20には、位置検出部21、通信部22、操作表示部23、操作部24、記憶部25等が接続されている。位置検出部21は、衛星測位システムに基づいて遠隔監視端末12の位置情報を算出する。この実施形態では、衛星測位システムは、GNSS(Global Navigation Satellite System)である。具体的には、位置検出部21は、複数の測位衛星7(図1参照)からの衛星信号を受信して、遠隔監視端末12(作業車両2)の位置情報を算出する。位置情報は、例えば、緯度、経度および高度情報からなる。
通信部22は、制御部20が通信網6を介して遠隔監視サーバ4と通信するための通信インタフェースである。操作表示部23は、例えば、タッチパネル式ディスプレイからなる。操作部24は、例えば、1または複数の操作ボタンを含む。記憶部25は、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。
制御部20は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM等)を備えたマイクロコンピュータを含む。制御部20は、位置検出部21によって算出される位置情報を所定時間毎に取得して記憶部25に記憶する。そして、制御部20は、所定時間毎に、記憶部25に記憶されている最新の位置情報を遠隔監視サーバ4に送信する。
また、制御部20は、作業車両制御装置11から与えられた稼働情報を記憶部25に蓄積する。そして、制御部20は、記憶部25に蓄積されている稼働情報を、所定のタイミング(例えば、電源オフ操作が行われたタイミング)で、一括して遠隔監視サーバ4に送信する。また、制御部20は、作業車両制御装置11からエラー検知情報が与えられたときには、当該エラー検知情報を記憶部25に記憶するとともに、当該エラー検知情報を遠隔監視サーバ4に送信する。
図3は、遠隔監視サーバ4の電気的構成を示すブロック図である。
遠隔監視サーバ4は、制御部30を備えている。制御部30には、通信部31、操作表示部32、操作部33、記憶部34等が接続されている。通信部31は、制御部30が通信網6を介して遠隔監視端末12(作業車両2)および携帯端末3と通信するための通信インタフェースである。操作表示部32は、例えば、タッチパネル式ディスプレイからなる。操作部33は、例えば、キーボード、マウス等を含む。記憶部34は、ハードディスク、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。
記憶部34には、基本テーブル35、交換部品テーブル36、部品交換手順テーブル37、エラー監視テーブル38、メンテナンス履歴管理テーブル39等が設けられている。
基本テーブル35は、図4Aに示すように、作業車両2に設けられた遠隔監視端末12の電話番号毎に、当該作業車両2の型式、機番、最新位置情報、稼働時間、その他の稼働情報(図示略)等が記憶される。最新位置情報および稼働時間は、対応する作業車両2から稼働情報を受信する毎に制御部30によって更新される。
交換部品テーブル36は、図4Bに示すように、エラーコード毎に、当該エラーコードで表されるエラーを解除するために交換が必要な部品のコード(交換部品コード)および部品名称が記憶される。交換部品コードは、故障部品識別情報の一例である。1つのエラーコードに対して複数の部品の交換が必要である場合には、当該エラーコードに対応して、これらの複数の部品それぞれに対する交換部品コードおよび部品名称が記憶される。
部品交換手順テーブル37は、図4Cに示すように、部品コード(交換部品コード)毎に、当該部品の交換手順情報が記憶される。部品交換手順情報は、例えば、PDFファイルとして記憶される。
エラー監視テーブル38は、作業車両2からのエラー検知情報を受信したときに、エラーコード等の情報が記憶されるテーブルである。具体的には、作業車両2からのエラー検知情報を受信すると、制御部30は、図5Aに示すように、作業車両2の電話番号、エラー発生日時、エラーコード等を含むエラー情報を、エラー監視テーブル38に記憶する。
メンテナンス履歴管理テーブル39は、メンテナンス履歴情報を管理するためのテーブルである。メンテナンス履歴情報は、図5Bに示すように、メンテナンスが行われた作業車両2の電話番号、メンテナンスが行われた日時(メンテナンス日時)、メンテナンスの内容等からなる。メンテナンス履歴情報は、例えば、メンテナンス終了後において、オペレータ等によって入力される。
図3に戻り、制御部30は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM等)を備えたマイクロコンピュータを含む。制御部30は、遠隔監視部41と、サーバ側識別制御部42とを含む。遠隔監視部41は、作業車両2からの稼働情報を受信したときに、基本テーブル35内の稼働情報を更新したり、基本テーブル35内に稼働情報を追加する。また、遠隔監視部41は、作業車両2からのエラー検知情報を受信したときには、エラー監視テーブル38にエラー情報を記憶するとともに、これらの内容を、オペレータを介してまたは直接にサービスマンに通知する。
例えば、遠隔監視部41は、エラー検知情報を受信したときに、エラー検知情報を受信したことを示す警告表示を行ったり、警告音を出力したりすることによって、エラー検知情報を受信したことをオペレータに報知する。オペレータは、エラー検知情報を受信したことを認識すると、エラー情報をサービスマンに通知する。あるいは、遠隔監視部41は、エラー検知情報を受信したときに、エラー情報を含むエラー通知メールを作成して、予め設定されたサービスマン宛てにエラー通知メールを送信する。
サーバ側識別制御部42は、携帯端末3によって撮像されている作業車両(識別対象)を特定し、特定した作業車両に関する個別情報を携帯端末3に送信するといったサーバ側識別制御処理を行う。サーバ側識別制御処理の詳細については、後述する。
図6は、携帯端末3の電気的構成を示すブロック図である。
携帯端末3は、制御部50を備えている。制御部50には、位置検出部51、姿勢・方位検出部52、撮像部53、通信部54、操作表示部55、操作部56、記憶部57等が接続されている。位置検出部51は、衛星測位システムに基づいて携帯端末3の位置情報を算出する。この実施形態では、衛星測位システムは、GNSS(Global Navigation Satellite System)である。具体的には、位置検出部51は、複数の測位衛星7(図1参照)からの衛星信号を受信して、携帯端末3の位置情報を算出する。位置情報は、例えば、緯度、経度および高度情報からなる。
姿勢・方位検出部52は、携帯端末3の姿勢および方位を検出する。携帯端末3の姿勢とは、携帯端末3の三次元方向の傾き角を示し、携帯端末3の方位とは、撮像部53による撮像方向を示す。姿勢・方位検出部52は、例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ、地磁気センサ等を用いて、携帯端末3の姿勢および方位を検出する。
以下において、位置検出部51によって検出された位置ならびに姿勢・方位検出部52によって検出された姿勢および方位のうち、少なくとも位置を含む情報を端末位置情報ということにする。ただし、この実施形態では、端末位置情報は、位置、姿勢および方位の全ての情報を含んでいる。
撮像部53は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像デバイスを用いて、被識別対象である作業車両2を撮像する。
通信部54は、制御部50が通信網6を介して遠隔監視サーバ4と通信を行うための通信インタフェースである。操作表示部55は、例えば、タッチパネル式ディスプレイからなる。操作部56は、例えば、1または複数の操作ボタンを含む。記憶部57は、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成される。
記憶部57には、作業車両2の型式毎に部品画像テーブル58,58,…が設けられている。各部品画像テーブル58には、図7に示すように、当該型式の作業車両2を構成する部品の部品コード毎に、その部品の位置を表す情報(部品位置情報)およびその部品の画像(部品画像)が記憶されている。部品画像は、この実施形態では、三次元のCG画像である。なお、部品画像は、写真画像であってもよいし、二次元のCG画像であってもよい。部品画像は、後述するように、例えば、交換すべき部品を撮像画像上に明示するために、撮像画像に重畳表示される。
部品位置情報は、作業車両2の側面に記された型式情報の位置を基準とした部品の位置を表す情報である。例えば、作業車両2の型式情報9が記載されている側面を、作業車両2の外側方から観察者が見たときに、型式情報9の位置を原点としたXYZ座標系のxyz座標値を、部品位置情報として用いることができる。この際、例えば、X軸方向を車両の前後方向(前記側面の横方向)にとり、Y軸方向を車両の高さ方向(前記側面の縦方向)にとり、Z軸方向を車両の左右方向(前記側面からの奥行方向)にとってもよい。
部品画像テーブル58に記憶される部品画像の基準表示サイズは、実際の部品の大きさの所定倍の大きさに設定されている。同様に、部品位置情報である座標値も、実際の作業車両2に対する座標値を例えば前記所定倍した値に設定されている。言い換えれば、実際の作業車両を所定倍した大きさの作業車両を、基準作業車両とすると、部品位置情報(座標値)の絶対値および部品画像の基準表示サイズは、基準作業車両に対応した大きさに設定されている。
撮像部53によって撮像される画像内の作業車両2の大きさは、携帯端末3と作業車両2との距離、ズーム量等の撮像条件に応じて変化する。したがって、部品画像を撮像画像内の作業車両の対応する位置に重畳表示するためには、部品位置情報の絶対値および部品画像の表示サイズを、撮像画像内の作業車両の大きさに応じた大きさに変更する必要がある。この変更は、例えば次のように行うことができる。すなわち、画像内の作業車両の型式情報9の大きさから、基準作業車両の大きさに対する画像内の作業車両の大きさの比を求める。そして、この比に基づいて、部品位置情報の絶対値および部品画像の表示サイズを、画像内の作業車両の大きさに応じた大きさに調整する。
制御部50は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM、不揮発性メモリ等)60を備えたマイクロコンピュータを含む。メモリ(詳しくは不揮発性メモリ)60には、前述した車両識別・情報付加プログラムが記憶されている。制御部50は、車両識別・情報付加プログラムが起動されたときに、識別・情報付加プログラムに従って端末側識別制御処理を実行する端末側識別制御部61を含む。
図8は、端末側識別制御部61によって実行される端末側識別制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。図9は、サーバ側識別制御部42によって実行されるサーバ側識別制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図8に示される端末側識別制御処理は、例えば、エラーが発生している作業車両(エラー車両)が存在している場所にサービスマンが到着した後、サービスマンが携帯端末3を操作して、車両識別・情報付加プログラムを起動することによって開始される。
端末側識別制御処理が開始されると、端末側識別制御部61は、撮像部53を作動状態にする(ステップS1)。これにより、撮像部53によって画像が撮像され、撮像画像は制御部50を介して、操作表示部55に表示される。この撮像画像は、端末側識別制御部61にも入力される。サービスマンは、型式情報9が記載されているエラー車両の側面が撮像されるように、携帯端末3をエラー車両の側面に向ける。
端末側識別制御部61は、入力画像から型式情報を抽出するための型式情報抽出処理を行う(ステップS2)。この型式情報抽出処理は、公知の画像認識技術を用いて行うことができる。
入力画像から型式情報が抽出されると、端末側識別制御部61は、抽出された型式情報と端末位置情報とを含む識別判定用情報を遠隔監視サーバ4に送信する(ステップS3)。
図9を参照して、遠隔監視サーバ4のサーバ側識別制御部42は、端末側識別制御部61からの識別判定用情報を受信すると(ステップS11:YES)、識別判定用情報内の端末位置情報に基づいて、探索領域を設定する(ステップS12:YES)。具体的には、サーバ側識別制御部42は、図10に示すように、平面視において、携帯端末3から撮像部53の撮像方向(図10に矢印で示す方向A)に向かって拡がる半径rの扇形領域(ハッチング領域)Sを、探索領域として設定する。扇形領域Sの2つの半径がなす角が、扇型領域Sの中心角である。扇形領域Sの中心角は、扇形領域Sの一方の半径と撮像方向Aとのなす角θと、扇形領域Sの他方の半径と撮像方向Aとのなす角θとの和の2θとなる。この実施形態では、半径rは30mに設定され、θは15度に設定されている。つまり、この実施形態では、扇形領域Sの中心角は、30度に設定されている。
次に、サーバ側識別制御部42は、図4Aの基本テーブル35に記憶されている複数の作業車両2の最新位置情報に基づいて、探索領域S内に存在しかつ識別判定用情報内の型式情報と同型式であるという条件を満たす作業車両2を探索する(ステップS13)。
そして、サーバ側識別制御部42は、所定の探索時間後に、前記条件を満たす作業車両2が1台のみ見つかったか、2台以上見つかったか、1台もみつからなかったかを判別する(ステップS14)。
前記条件を満たす作業車両2が1台もみつからなかった場合には、サーバ側識別制御部42は、携帯端末3で撮像されているエラー車両を特定できなかったことを表す識別失敗コマンドを含む識別結果情報を、携帯端末3に送信する(ステップS15)。
前記ステップS14において、前記条件を満たす作業車両2が1台のみ見つかった場合には、サーバ側識別制御部42は、当該作業車両2を、携帯端末3で撮像されているエラー車両(識別対象)として特定する(ステップS16)。そして、サーバ側識別制御部42は、ステップS18に移行する。
前記ステップS14において、前記条件を満たす作業車両2が2台以上見つかった場合には、サーバ側識別制御部42は、これらの複数の作業車両2のうち、携帯端末3に最も近い位置に存在する作業車両2を、携帯端末3で撮像されているエラー車両(識別対象)として特定する(ステップS17)。そして、ステップS18に移行する。
前記ステップS18では、サーバ側識別制御部42は、テーブル35〜38に基づいて、エラー車両(識別対象)として特定された作業車両2に関する個別情報を取得し、取得した個別情報と識別成功コマンドとを含む識別結果情報を、携帯端末3に送信する。
具体的には、サーバ側識別制御部42は、図4Aの基本テーブル35から、エラー車両として特定された作業車両2の型式、機番、稼働時間等の情報を取得する。また、サーバ側識別制御部42は、図5Aのエラー監視テーブル38から、エラー車両として特定された作業車両2の今回のエラー原因であるエラーコードを取得する。そして、サーバ側識別制御部42は、図4Bの交換部品テーブル36から、エラー監視テーブル38から取得したエラーコードに対応する交換部品コードおよび部品名称を取得する。さらに、サーバ側識別制御部42は、図4Cの部品交換手順テーブル37から、交換部品テーブル36から取得した各交換部品コードに対応する部品交換手順情報を取得する。そして、サーバ側識別制御部42は、テーブル35〜38から取得した個別情報(型式、機番、稼働時間、エラーコード、交換部品コードおよび部品名称、部品交換手順情報等)と、識別成功コマンドとを含む識別結果情報を、携帯端末3に送信する。
図8に戻り、携帯端末3の端末側識別制御部61は、遠隔監視サーバ4からの識別結果情報を受信すると(ステップS4:YES)、それに含まれているコマンドが識別成功コマンドあるか否か以下を判別する(ステップS5)。識別結果情報に含まれているコマンドが識別失敗コマンドである場合には(ステップS5:NO)、端末側識別制御部61は、ステップS2に戻る。
識別結果情報に含まれているコマンドが識別成功コマンドである場合には(ステップS5:YES)、端末側識別制御部61は、情報付加処理を行う(ステップS6)。具体的には、端末側識別制御部61は、図11に示すように、識別結果情報に含まれている型式、機番および稼働時間を撮像画像に重畳表示する。また、端末側識別制御部61は、図11に示すように、識別結果情報に含まれているエラーコードおよび交換部品名称と、交換手順ボタン71とを撮像画像に重畳表示する。この例では、交換部品名称は、MHセンサである。交換部品名称の代わりにまたはそれに加えて交換部品コードが表示されてもよい。サービスマンが交換手順ボタン71を押すと、識別結果情報に含まれている部品交換手順情報が表示される。
さらに、端末側識別制御部61は、識別結果情報に含まれている型式および交換部品コード(この例では当該コードに対応する部品名称はMHセンサ)に基づいて、当該型式に対応する部品画像テーブルから当該交換部品コードに対応する部品位置情報および部品画像を取得する。次に、端末側識別制御部61は、前述したように,撮像画像から抽出した型式情報9の大きさに基づいて、部品位置情報絶対値および部品画像の表示サイズを調整する。そして、端末側識別制御部61は、図11に破線内の部品画像72に示すように、調整後の部品位置情報で示される位置に、調整後の表示サイズで、部品画像を撮像画像に重畳表示する。なお、図11には示されていないが、利用者に対し、識別判定の基準となる位置を知らせるため、作業車両2の型式情報9を含む小領域の拡大画像を、画像の所定の領域(例えば1つの角部)に表示してもよい。
この後、端末側識別制御部61は、サービスマンによってエラー車両の識別をやり直すための操作が行われたか否かを判別する(ステップS7)。図11には図示されていないが、端末側識別制御部61は、例えば、表示画面上に識別やり直しボタンを表示し、この識別やり直しボタンがサービスマンによって操作されたときに、エラー車両の識別をやり直すための操作が行われたと判別するようにしてもよい。
エラー車両の識別をやり直すための操作が行われていない場合には(ステップS7:NO)、端末側識別制御部61は、サービスマンによって、車両識別・情報付加プログラムを終了させるための操作が行われたか否かを判別する(ステップS8)。車両識別・情報付加プログラムを終了させるための操作が行われていない場合には(ステップS8:NO)、端末側識別制御部61は、ステップS7に戻る。
前記ステップS7において、エラー車両の識別をやり直すための操作が行われたと判別された場合には(ステップS7:YES)、端末側識別制御部61は、ステップS2に戻る。これにより、ステップS2以降の処理が再度実行される。
前記ステップS8において、車両識別・情報付加プログラムを終了させるための操作が行われたと判別された場合には(ステップS8:YES)、端末側識別制御部61は、端末側識別制御処理を終了する。
前記実施形態では、携帯端末3によって識別対象としての作業車両2が撮像され、当該識別対象の型式情報が抽出される。そして、当該識別対象の型式情報と携帯端末3の端末位置情報とを含む識別判定用情報が、遠隔監視サーバ4に送信される。遠隔監視サーバ4側では、端末位置情報に基づいて探索領域Sが設定され、設定された探索領域S内に存在しかつ識別対象の型式情報と同型式であるという条件を満たす作業車両2が探索される。そして、前記条件を満たす作業車両2が見つけられると、当該作業車両2が識別対象として特定される。したがって、複数の作業車両2の中に同じ型式情報を有する複数の作業車両2が存在する場合でも、携帯端末3で識別対象を撮像することによって、当該識別対象を個体レベルで識別することができるようになる。
また、前記実施形態では、識別対象の型式、機番、稼働時間、エラーコード、交換部品名称、部品交換手順情報等の個別情報を、携帯端末3の撮像画像に重畳表示することができる。これにより、携帯端末3の使用者(前記実施形態の例ではサービスマン)は、識別対象の型式、機番、稼働時間、エラーコード、交換部品名称、部品交換手順情報等の個別情報を認識することができるようになる。
また、前記実施形態では、個別情報に含まれている交換部品コードに対応する部品画像を、携帯端末3の撮像画像の対応する位置に重畳表示することができる。これにより、携帯端末3の使用者(前記実施形態の例ではサービスマン)は、故障個所を視覚的に認識できるようになる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。例えば、携帯端末3は、図8のステップS6の情報付加処理において、図12に示すように、メンテナンスに関連する情報を、撮像画像に重畳表示するようにしてもよい。この例では、MHセンサ(部品画像72)は故障していないが、交換推奨対象とされている。図12の例では、MHセンサの部品画像72に関して、「交換から100時間が経過していますので、交換をお勧めします。」というメッセージと、「オイル交換は2016/06/12に行いました。」というメッセージとが、撮像画像に重畳表示されている。このようなメッセージは、遠隔監視サーバ4が、図9のステップS18において、メンテナンス履歴管理テーブル39(図5B参照)に基づいて作成し、個別情報として識別結果情報に含ませることにより、携帯端末3に送ることができる。図12では、交換推奨部品も、前述の交換部品と同様に取り扱われているため、エラーコード、交換部品名称および交換手順ボタン71も、図11と同様に表示されている。
また、遠隔監視サーバ4は、個別情報として、例えば、識別対象2の各種検出値から予測されるメンテナンス推奨メッセージ等を作成して、個別情報に含めてもよい。このようにすると、メンテナンス推奨メッセージを携帯端末3に表示することができる。メンテナンス推奨メッセージとしては、例えば、「ロスセンサ値が高いです。一度点検をお勧めします。」というような例を挙げることができる。
前述の実施形態では、携帯端末3は、位置、姿勢および方位からなる端末位置情報と、型式情報を含む識別判定用情報を遠隔監視サーバ4に送信している。しかし、端末位置情報は、位置、姿勢および方位のうち、少なくとも位置情報を含んでいればよい。端末位置情報が、例えば、位置の情報を含んでいるが、姿勢および方位の情報を含んでいない場合には、遠隔監視サーバ4は、探索領域Sを、平面視において、携帯端末3を中心とする所定半径の円領域に設定してもよい。
前述の本実施形態では、作業車両2の遠隔監視端末12および携帯端末3に用いられている測位システムとして、GNSSの単独測位システムが用いられているが、RTK−GNSS(リアルタイム・キネマティクGNSS)等のような単独測位システム以外の測位システムを用いてもよい。
また、前述の実施形態では、識別対象である作業車両がコンバインである場合について説明したが、識別対象である作業車両は、トラクタ、田植え機、土木・建設作業車両、除雪車、乗用型作業機、歩行型作業機等のコンバイン以外の作業車両であってもよい。
また、前述の実施形態では、被識別物体として作業車両を例にとって説明したが、被識別物体は作業車両以外の物体であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 作業車両識別システム
2 作業車両
3 端末装置(携帯端末)
4 遠隔監視サーバ
11 作業車両制御装置
12 遠隔監視端末
30 制御部
31 通信部
32 操作表示部
33 操作部
34 記憶部
35 基本テーブル
36 交換部品テーブル
37 部品交換手順テーブル
38 エラー監視テーブル
39 メンテナンス履歴管理テーブル
41 遠隔監視部
42 サーバ側識別制御部
50 制御部
51 位置検出部
52 姿勢・方位検出部
53 撮像部
54 通信部
55 操作表示部
57 記憶部
58 部品画像テーブル
61 端末側識別制御部

Claims (7)

  1. 外部から撮像可能な特徴情報を有する複数の被識別物体のうち、識別すべき被識別物体である識別対象を撮像可能な端末装置と、前記端末装置と通信可能なサーバとを含み、
    前記端末装置は、
    当該端末装置の位置および方位を含む端末位置情報を検出する検出部と、
    前記識別対象を撮像するための撮像部と、
    前記撮像画像に含まれる前記識別対象の特徴情報を抽出し、抽出された特徴情報と前記端末位置情報とを含む識別判定用情報を、前記サーバに送信する端末側識別制御部とを含み、
    前記サーバは、
    前記被識別物体毎に、当該被識別物体の特徴情報および位置情報が記憶された記憶部と、
    前記端末装置から受信した前記識別判定用情報内の端末位置情報に基づいて探索領域を設定し、設定した探索領域内に存在しかつ前記識別判定用情報内の特徴情報と同じ特徴情報を有するという条件を満たす所定の被識別物体を探索し、前記条件を満たす所定の被識別物体を探索できたときに、当該所定の被識別物体を前記識別対象として特定するサーバ側識別制御部とを含む、物体識別システム。
  2. 前記サーバ側識別制御部は、前記条件を満たす所定の被識別物体が複数存在するときには、これらの複数の所定の被識別物体のうち前記端末装置に最も近い位置に存在する所定の被識別物体を前記識別対象として特定するように構成されている、請求項1に記載の物体識別システム。
  3. 前記記憶部には、前記被識別物体毎に、当該被識別物体の特徴情報、位置情報および個別情報が記憶されており、
    前記サーバ側識別制御部は、前記所定の被識別物体を前記識別対象として特定したときには、前記記憶部に記憶されている当該所定の被識別物体の個別情報を、前記端末装置に送信するように構成されている、請求項1または2に記載の物体識別システム。
  4. 前記端末装置は、前記撮像部で撮像されている撮像画像を表示するための表示部をさらに含み、
    前記端末側識別制御部は、前記サーバ側識別制御部によって送信された前記個別情報を、前記表示部に表示されている撮像画像に重畳表示するように構成されている、請求項3に記載の物体識別システム。
  5. 前記個別情報は、対応する被識別物体を識別する識別情報、対応する被識別物体の稼働情報および対応する被識別物体のメンテンス情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載の物体識別システム。
  6. 前記個別情報は、対応する被識別物体の故障部品を表す故障部品識別情報を含んでおり、
    前記端末側識別制御部は、前記サーバ側識別制御部によって送信された前記個別情報に含まれている故障部品識別情報に基づいて、前記表示部に表示されている撮像画像に、前記故障部品識別情報に対応する故障部品の画像を重畳表示するように構成されている、請求項4に記載の物体識別システム
  7. 前記特徴情報は、対応する被識別物体の型式情報である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の物体識別システム。
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