JP2015001756A - 状態変化管理システム、状態変化管理サーバ及び状態変化管理端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物を任意の位置から撮影した撮影画像と対象物の過去の撮影画像との差異を自動で検出する。【解決手段】対象物の画像を撮影する撮影部と、前記撮影部の位置を計測する位置情報取得部と、前記撮影部の姿勢を計測する姿勢情報取得部と、を有する状態変化管理システムであって、前記対象物の過去の画像と、前記対象物における前記過去の画像の撮影部分を特定する情報と、を含む画像モデル、及び、前記対象物の位置情報を保持し、前記撮影部の位置、姿勢及び前記対象物の位置情報に基づいて、前記撮影部が撮影した画像に含まれる前記対象物の部分を第1撮影部分として特定し、さらに、前記撮影部の位置、前記撮影部の姿勢、及び前記画像モデルに基づいて、前記画像モデルに含まれる前記第1撮影部分の画像を特定し、前記撮影部が撮影した画像に含まれる前記第1撮影部分の画像と、前記画像モデルに含まれる前記第1撮影部分の画像とを比較する。【選択図】図13

Description

本発明は、対象物の経年変化を自動検知する技術に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2002−312810(特許文献1)及び特開2007−303913号公報(特許文献2)がある。特許文献1には建造物の表面に発現した外観劣化状態を記録する方法が記載されており、特に外観劣化状態を画像記録すると共にその劣化位置を基準点からの位置情報として記録し、その外観劣化の各データを一連に関連付けして一括管理を行うことを特徴とする建造物における外観劣化の記録方法、及びこれを用いた外観劣化の経年変化記録システムが開示されている。また、特許文献2には、ロボット装置等の物体に装着された異物を検知する異物検知装置であって、特にあらかじめ所定の条件で撮影された物体の正常状態の記憶画像と異物を検知するときに所定の条件で撮影された物体の撮影画像とを比較し、記憶画像と撮影画像とが一致しないと判定された場合に、物体に異物が装着されたことを検知する異物検知装置及びプログラムが開示されている。
特開2002−312810号公報 特開2007−303913号公報
特許文献1では、対象物であるポールを固定された4方向から撮影し、それをつなぎ合わせることでポールの全方向画像を記録し、蓄積している。また、外観劣化を目視によって発見し、発見した場合にはその位置を測定器で計測し、コンピュータにその位置を入力している。しかし、この方法では必ず決められた方向、位置から対象物を撮影しないと対象物の全方向画像を記録できない。特に、電力配電設備における電柱等、特に高密度で広範囲に数多く散在する設備の保全作業である巡視、点検の際に、巡視員が数多くの対象設備の全方向画像を記録する場合に適用しようとする場合には、必ず決められた位置、方向から設備を撮影するというのは負担が大きい。また、特許文献1では、外観劣化の発見、位置の計測、記録を全て作業員自ら手動で行う必要があるが、そもそも熟練者でないと対象物の経年変化を発見するのは容易ではない。
特許文献2では、固定カメラから撮影された画像がロボットの記憶画像とマッチングするように双方に移動の指示を出すことで、双方の位置を修正し、画像をマッチングしている。固定カメラ及びロボットは、向き及び位置を制御可能であるが、特に、電力配電設備における電柱等、特に高密度で広範囲に数多く散在する設備の保全作業である巡視、点検に適用する場合、人間が撮影することになり、撮影画像と記憶画像との位置合せができない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、撮影機能と測位機能とを備える携帯端末によって取得した測位情報と、対象物を任意の位置、方向から撮影した複数の撮影画像と、に基づいて、対象物の全方向画像モデルを自動生成し、対象物を任意の位置から撮影した撮影画像と対象物の過去の全方向画像モデルとの差異を自動で検出する状態変化管理システム及び状態変化管理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、対象物の画像を撮影する撮影部と、前記撮影部の位置を計測する位置情報取得部と、前記撮影部の姿勢を計測する姿勢情報取得部と、一つ以上のプロセッサと、前記一つ以上のプロセッサに接続される一つ以上のメモリと、を有する状態変化管理システムであって、前記一つ以上のメモリは、過去に複数の方向から前記対象物を撮影した複数の画像と、前記対象物の外観のうち、前記複数の画像の各々に含まれる部分を、前記複数の画像の各々の撮影部分として特定する情報と、を含む画像モデル、及び、前記対象物の位置情報を保持し、前記一つ以上のプロセッサは、前記位置情報取得部が計測した前記撮影部の位置、前記姿勢情報取得部が計測した前記撮影部の姿勢、及び前記対象物の位置情報に基づいて、前記対象物の外観のうち、前記撮影部が撮影した画像に含まれる部分を第1撮影部分として特定し、さらに、前記位置情報取得部が計測した前記撮影部の位置、前記姿勢情報取得部が計測した前記撮影部の姿勢、及び前記画像モデルに含まれる前記複数の画像の撮影部分を特定する情報に基づいて、前記画像モデルに含まれる前記第1撮影部分の画像を特定する第1手順と、前記撮影部が撮影した画像に含まれる前記第1撮影部分の画像と、前記画像モデルに含まれる前記第1撮影部分の画像とを比較する第2手順と、前記第2手順の比較の結果を出力する第3手順と、を実行することを特徴とする。
本発明の代表的な実施の形態によれば、任意の位置、方向から対象物を撮影した撮影画像とその撮影条件から、自動で過去の対象物との変化を検出し、提示することができる。
本発明の実施例1の巡視作業支援システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例1の巡視作業支援システムにおける携帯情報端末の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例1の巡視作業支援システムにおけるサーバシステムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例1のサーバシステムが保持するデータベースの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例1のデータベースに含まれる設備情報データの構成の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のデータベースに含まれる履歴データの構成の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のデータベースに含まれる設備画像データの構成の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の設備画像データに含まれる画像データの詳細形式の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のデータベースに含まれる設備画像データの構成の別の例を示す説明図である。 本発明の実施例1の携帯情報端末が対象設備の画像を撮影するときの姿勢角の説明図である。 本発明の実施例1のデータベースに含まれる設備画像モデルデータの構成の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の設備画像モデルデータに含まれる全方向画像モデルの一例の説明図である。 本発明の実施例1の巡視作業支援システム全体の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1の巡視作業支援システムの処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施例1の巡視作業支援システムのユーザがステップにおいて実行する作業イメージを示した説明図である。 本発明の実施例1の撮影条件付加プログラムの詳細な処理フローチャートである。 本発明の実施例1の巡視作業支援システムの処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施例1の巡視作業支援システムによる明るさ補正ステップの詳細処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1の変化検出プログラムが撮影条件に基づいて撮影された対象設備の部分を特定して切り出す処理の説明図である。 本発明の実施例1の巡視作業支援システムによる撮影画像と全方向画像モデルとのマッチング結果の表示の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の巡視作業支援システムによって表示される巡視報告書閲覧画面の一例の説明図である。 本発明の実施例1の巡視作業支援システムの処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施例1の巡視作業支援システムが全方向画像モデルを構築するために実行する明るさ補正ステップの詳細処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1の巡視作業支援システムが全方向画像モデルを構築する処理の説明図である。 本発明の実施例2の巡視作業支援システムにおける携帯情報端末の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例2の巡視作業支援システムにおけるサーバシステムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例2の巡視作業支援システム全体の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例2の巡視作業支援システムの処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施例3の巡視作業支援システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例3の巡視作業支援システムに含まれる携帯情報端末の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例3の巡視作業支援システムに含まれるサーバシステム及びクライアントPCの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例3の巡視作業支援システム全体の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例4の巡視作業支援システムに含まれる携帯情報端末の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例4の巡視作業支援システムに含まれるサーバシステム及びクライアントPCの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例4の巡視作業支援システム全体の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例5の巡視作業支援システムの処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施例5の巡視作業支援システムにおける対象設備の入力処理の一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。
本実施例では、電力配電設備における電柱等の巡視、点検の際に、対象設備を任意の位置、方向から撮影した複数の画像データから対象設備の全方向画像モデルを生成し、生成した全方向画像モデルを時系列で保持し、対象設備を任意の位置、方向から撮影した画像データと対象設備の過去の全方向画像モデルとの差異を検出し、対象設備の経年変化を自動検知し、その結果を提示することで巡視作業を支援する巡視作業支援システムの一例を説明する。
図1は、本発明の実施例1の巡視作業支援システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
実施例1の巡視作業支援システムは、サーバシステム100と、複数の携帯情報端末101と、それらを接続するネットワーク102と、を有する。図1では携帯情報端末は3台示されているが、接続台数はこれに限定されない。以下、本システムの構成要素について説明する。
図2は、本発明の実施例1の巡視作業支援システムにおける携帯情報端末101の構成の一例を示すブロック図である。
携帯情報端末101は、無線通信部200、撮影画像及び設備情報等をユーザに提示するディスプレイ等の表示部201、時計等の日時を取得する日時取得部202、GPS衛星210から位置情報を取得する位置情報取得部203、対象設備211を撮影するデジタルスチルカメラ等の撮影部209、全体の処理を制御するCPU(Central Processing Unit)204、ユーザが入力操作を行うボタン又はタッチパネル等の操作部205、画像データ及び設備情報等を保存するフラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置であるメモリ206、端末の加速度のx、y、z軸成分を取得するための3軸加速度センサ207、及び、地磁気のx、y、z軸成分を取得する3軸地磁気センサ208から構成される。
携帯情報端末101は、具体的には、デジタルカメラ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット端末等の携帯端末が該当する。位置情報取得部203は、受信回路等から構成され、GPS衛星210からの電波を受信し、受信した電波から距離を測定することで、携帯情報端末101の(すなわち撮影部209の)位置情報、具体的には緯度及び経度を取得する。また、後述するように、3軸加速度センサ207が測定した加速度及び3軸地磁気センサ208が測定した地磁気に基づいて、携帯情報端末101の(すなわち撮影部209の)姿勢情報が取得される。
対象設備211は、巡視点検の対象となる設備であり、巡視点検の際には撮影部209による撮影対象となる。本実施例では対象設備211が電柱である場合を例として説明するが、対象設備211は電柱以外の設備であってもよい。図2には一つの対象設備211のみを示すが、実際にはそれぞれが固有の設備IDによって識別される多数の対象設備211が存在する。
図3は、本発明の実施例1の巡視作業支援システムにおけるサーバシステム100の構成の一例を示すブロック図である。
サーバシステム100は、全体を制御するCPU300、他の機器と接続するためのネットワークインタフェース301、例えばUSB(Universal Serial Bus)等の規格に準拠した外部機器と接続するためのI/O302、設備に関する情報、地図情報、及び設備画像等が保存されているデータベース303、ユーザが入力するためのキーボード及びマウス等の操作部304、処理の結果及びログ等を表示するための表示部305、不揮発性記憶装置であるメモリ306、及びデータバス308から構成され、上記の各部300〜306がそれぞれデータバス308と接続されている。メモリ306には撮影条件付加プログラム309、設備画像モデル構築プログラム310、及び変化検出プログラム311が格納されており、これらのプログラムはCPU300によって実行される。以下、各プログラムに基づいてCPU300が実行する処理を、便宜上、各プログラムが実行する処理として説明する場合がある。
本実施例では、携帯情報端末101を携帯して巡視している巡視員が、対象設備211を撮影部209によって撮影し、それと同時に位置情報取得部203がGPS衛星210から位置情報を取得し、3軸加速度センサ207がx、y、z軸方向の加速度を取得し、3軸地磁気センサがx、y、z軸方向の地磁気を取得し、日時取得部202が撮影した日時を取得し、CPU204はこれらの情報を無線通信部200、ネットワーク102を介して図1におけるサーバシステム100に送信する。
サーバシステム100では、CPU300がメモリ306に格納されている撮影条件付加プログラム309を実行することによって、取得した情報から撮影条件(撮影位置、撮影方角、撮影角度、撮影距離等)を算出し、それらを撮影画像データに付加してデータベース303に蓄積する。それと同時に、変化検出プログラム311は、携帯情報端末101から送信されてきた撮影画像の撮影条件を参照し、該当する設備の過去の全方向画像モデルをデータベースから検索し、その全方向画像モデルから撮影画像に写っている設備部分に該当する部分を切り出し、切り出された部分と撮影画像とのマッチングをとることで経年変化を検出し、検出結果を携帯情報端末101に送信する。携帯情報端末101は、サーバシステム100から受信した検出結果を表示部201に表示することで巡視員に提示する。また、設備画像モデル構築プログラム310は、撮影条件を付加されてデータベース303に蓄積された複数の撮影画像から、設備の全方向画像モデルを生成し、時系列で(すなわち、撮影された画像の撮影時期に対応付けて)管理する。詳細な処理内容については後述する。
次に、図4、図5、図6を参照して、図3のサーバシステム100におけるデータベース303の構成の一例を説明する。
図4は、本発明の実施例1のサーバシステム100が保持するデータベース303の構成の一例を示すブロック図である。データベース303は、設備情報データ400、設備画像データ401、設備画像モデルデータ402、地図データ403、及び履歴データ404から構成される。
設備情報データ400は、対象設備を識別する設備IDと、その設置位置を示す情報とを含む。図5は、設備情報データ400の構成の一例を示す説明図である。設備情報データ400には、電力配電設備における巡視、点検の対象となる電柱等に関するデータが格納されており、具体的には、設備ID500と設備の設置位置501とが対応付けられて格納されている。設備の設置位置501は、緯度502及び経度503を含んでいる。図5に示す設備情報データ400の構成は上記の通りであるが、設備情報データ400の構成はこれに限られず、巡視、点検の際に必要となる設備に関する情報を含む構成であればよい。
レコード504、505及び506は設備情報データ400の格納データの一例を示している。例えば、レコード504は設備ID500の値「104」によって識別される設備に関するデータであり、この設備は、緯度35.6582、経度139.7456に設置されている。レコード505、506も同様に、それぞれの設備に関する設備ID500、緯度502及び経度503の値の例を含む。
履歴データ404は、対象設備の設備ID、過去の巡視実施年月日、巡視の報告書、改修要否、及び改修年月日を含む。図6は、履歴データ404の構成の一例を示す説明図である。履歴データ404には、電力配電設備における過去の巡視、点検の履歴情報が格納されており、設備ID600、巡視実施年月日601、報告書602、改修要否603、及び改修年月日604が対応付けられて格納されている。図6に例示する履歴データ404の構成は上記の通りであるが、履歴データ404の構成はこれに限られず、その他に過去の巡視、点検時に記録した様々な情報を必要に応じて含んでもよい。
レコード605、606、607及び608は履歴データ404の格納データの一例を示している。例えば、レコード607及び608は設備ID600の値「105」によって識別される設備に関するデータであり、レコード607によると当該設備の巡視点検が2004/04/12に実施され、そのときに改修が必要だと判断され、実際に2004/06/19に改修が実施されている。レコード605及び606にも同様にそれぞれの設備の巡視点検に関するデータが格納される。
設備画像データ401は、対象設備の設備ID、及び設備を撮影した画像データを含む。図7は、設備画像データ401の構成の一例を示す説明図である。設備画像データ401には、電力配電設備における巡視、点検の際に撮影された設備の画像データが格納されており、設備ID700と設備画像701が対応付けられて格納されている。
レコード702、703及び704は設備画像データ401の格納データの一例を示している。例えば、レコード702は設備ID700の値「104」によって識別される設備に関するデータであり、画像データ704等の複数の画像データが格納されている。レコード703、704についても同様である。
図8は、画像データ704の詳細形式の一例を示す説明図である。本実施例では、画像データ704のフォーマットとしてExif(Exchangeable image file format)(登録商標、以下同じ)が採用されている。Exifフォーマットは、写真用のメタデータを含む画像フォーマットであり、写真に様々なメタデータを付加することができる。図8を用いて具体例を説明する。
本実施例における設備画像データ704のヘッダ801には、撮影条件付加プログラム309によって算出され付加される撮影条件(設備ID、撮影距離、撮影方角、携帯情報端末の撮影時の姿勢角(A、B、C)、撮影日時、及び撮影位置情報等)が格納されている。このヘッダ801、実際の画像データ803及びサムネイル画像802から設備画像データ704が構成される。
本実施例では図7及び図8の形式で画像データを扱うが、設備画像データ401の形式はこれに限られず、図9のような形式であってもよい。図9は、設備画像データ401の構成の別の例を示す説明図である。図9では、図8で画像のヘッダに格納されていた撮影条件が画像データのヘッダに含まれず、それぞれの撮影条件を画像データに対応させて格納している。
具体的には、図9の例では、設備ID900、撮影距離901、撮影日時902、撮影位置903、撮影方角904、端末の姿勢角905及び画像データ906が対応付けられて格納されている。レコード907、908及び909は設備画像データ401の格納データの一例を示している。例えば、レコード907は設備ID900の値「104」によって識別される設備を撮影した画像に関するデータであり、撮影距離10m、撮影日時1998/01/28/12:45、撮影位置(35.658、139.7455)、撮影方角254°(北を0°として)、姿勢角(254°、10°、0°)となっている。レコード908、909についても同様に撮影された画像及び撮影条件のデータが格納される。
図10は、本発明の実施例1の携帯情報端末101が対象設備211の画像を撮影するときの姿勢角の説明図である。
端末の姿勢角は、携帯情報端末101の向き(より正確には、携帯情報端末101の撮影部209の撮影方向)を表す角度であり、図10(1)(2)(3)に示すように角度A、B、Cで表す。
図10(1)は姿勢角度Aを示す。姿勢角度A1002は、携帯情報端末101を、y軸1001(すなわち鉛直方向に平行な軸)を中心として回転させた回転角度を表し、北を基準0°とする。この姿勢角度Aは携帯情報端末101の向く方位角を意味する。
図10(2)は姿勢角度Bを示す。姿勢角度B1004は、携帯情報端末101を、x軸1003(すなわちy軸1001と直交し、かつ、撮影部209の撮影方向とも直交する軸)を中心として回転させた回転角度を表し、巡視員が携帯情報端末101を持ったときの仰角を意味する。
図10(3)は姿勢角度Cを示す。姿勢角度C1006は、携帯情報端末101を、z軸1005(すなわちx軸及びy軸のいずれとも直交する軸)を中心として改定させたときの回転角度を表し、巡視員が携帯情報端末101を持ったときの左右方向の傾き度合いを意味する。
これらの姿勢角度A、B、Cは携帯情報端末101の3軸加速度センサ207から得られるx、y、z軸方向の加速度成分と、3軸地磁気センサ208から得られるx、y、z軸方向の地磁気成分から算出される。
設備画像モデルデータ402は、対象設備の設備ID、及び時系列の設備の全方向画像モデルを含む。図11は、設備画像モデルデータ402の構成の一例を示す説明図である。設備画像モデルデータ402には、電力配電設備における巡視、点検の際に対象設備を任意の位置、方向から撮影した複数の画像データから生成した対象設備の全方向画像モデルが時系列で保持されており、設備ID1100と時系列の全方向画像モデル1101、1102及び1104等が対応付けられて格納されている。図11の例では、2007年、2008年及び2009年の全方向画像モデル1101〜1103のように、1年毎の全方向画像モデル(すなわちそれぞれの年に撮影された画像データから生成した全方向画像モデル)が格納されている。しかし、全方向画像モデルの格納の間隔は1年に限られず、巡視点検を実施した年(又は時期)毎の全方向画像モデルを格納すればよい。
レコード1105、1106及び1107は設備画像モデルデータ402の格納データの一例を示しており、例えばレコード1105は設備ID1100の値「104」によって識別される設備に関する全方向画像モデルが格納されている。レコード1106及び1107にも同様に各設備に関する全方位画像モデルが格納される。
図12は、本発明の実施例1の設備画像モデルデータ402に含まれる全方向画像モデル1108の一例の説明図である。電力配電設備である電柱1200は円筒形であり、3次元の円筒の表面を2次元に展開すると、複数の細長い長方形1201の集合によって表現できる。これらの複数の長方形をつなぎ合わせたものが電柱の全方向画像モデル1202である。
具体的には、全方向画像モデル1202は、電柱1200の全周の表面の画像を展開したものであり、横軸方向に記載された方位角「0」(及び「360」)、「90」、「180」、「270」は、それぞれ、電柱1200の北、西、南、東方向に対応する。また、全方向画像モデル1202の縦軸方向は電柱1200の高さ方向(根元から先端まで)に対応する。例えば全方向画像モデル1202の「0」から「90」までの範囲は、電柱1200の北方向の面から西方向の面までの部分を撮影した画像に相当する。1回の撮影によって全方向画像モデル1202の全体を取得することはできないため、後述するように、複数回の撮影によって得られた複数の画像を合成することで全方向画像モデル1202が生成される。
地図データ403には、一般的なGIS(Graphical Information System)データベースと同様に、道路や建物等の位置情報が格納されており、詳細な説明は割愛する。
以上の構成に基づいて、本実施の形態における巡視作業支援システム全体の処理について説明する。
図13は、本発明の実施例1の巡視作業支援システム全体の処理の一例を示すフローチャートである。
具体的には、図13は、電柱等の電力配電設備の巡視、点検の際に、対象設備を任意の位置及び方向から撮影した複数の画像データから対象設備の全方向画像モデルを生成し、生成した全方向画像モデルを時系列で保持し、対象設備を任意の位置、方向から撮影した画像データと対象設備の過去の全方向画像モデルとの差異を検出し、対象設備の経年変化を自動検知し、その結果を提示することで巡視点検作業を支援する巡視作業支援システム全体の処理フローチャートである。ステップ1300、1301及び1304が携帯情報端末101による処理ステップであり、ステップ1302、1303、1305及び1307がサーバシステム100による処理ステップである。以下、携帯情報端末101における各処理はCPU204が実行、制御し、サーバシステム100における各処理はCPU300が実行、制御するものとする。
まずは、巡視点検を担当するユーザ(巡視員)が携帯情報端末101を持って現場に行き、巡視点検作業を開始する(ステップ1300)。
巡視員は対象設備211の付近まで行き、携帯情報端末101を用いて対象設備211の写真を撮影する。携帯情報端末101は、撮影時の位置情報、日時、3軸加速度センサ及び3軸地磁気センサの値を取得し、撮影画像と上記の取得情報をサーバシステム100に送信する(ステップ1301)。
撮影条件付加プログラム309は、携帯情報端末101から送信されてきた取得情報から、撮影条件(設備ID、撮影距離、撮影方角、携帯情報端末101の撮影時の姿勢角(A、B、C)、撮影日時及び撮影位置情報等)を算出し、それらをメタデータとして撮影画像のExif情報に付加する(ステップ1302)。撮影条件付加プログラム309の詳細処理については後述する。
変化検出プログラム311は、ステップ1302で撮影画像に付加された撮影条件を参照し、該当する設備の過去の全方向画像モデルをデータベース303の設備画像モデルデータ402から検索し、その全方向画像モデルから撮影画像に写っている設備部分に該当する部分を切り出し、切り出した部分と撮影画像とのマッチングをとることで対象設備211の経年変化を検出し、検出結果を携帯情報端末に送信する(ステップ1303)。変化検出プログラムの詳細処理は後述する。
ステップ1303と並行して、サーバシステム100は、ステップ1302で撮影条件を付加した撮影画像を、その設備IDに基づいてデータベース303の設備画像データ401に格納する(ステップ1305)。
携帯情報端末101は、サーバシステム100から送信された変化の検出結果を表示部201に表示する(ステップ1304)。
該当日(すなわち巡視点検等の作業を行う日)の巡視が全て終了した場合はステップ1309へ進む。まだ巡視対象が残っている場合にはステップ1301へ戻り、ステップ1301〜ステップ1305の処理を、全ての巡視対象を巡視し終えるまで繰り返す(ステップ1306)。
全ての巡視が終了したら、設備画像モデル構築プログラム310は、撮影条件を付加されてデータベース303の設備画像データ401に蓄積された複数の撮影画像から、対象設備211の全方向画像モデルを生成し、設備画像モデルデータ402に格納する(ステップ1307)。設備画像モデル構築プログラム310の詳細処理については後述する。
次に、図13の処理フローチャートにおける処理ステップ1301、1302(撮影条件付加プログラム309)、1305の詳細について図14、図15、図16を用いて説明する。
図14は、本発明の実施例1の巡視作業支援システムの処理の詳細を示すフローチャートであり、具体的には、図13の巡視作業支援システム全体の処理フローチャートにおける処理ステップ1301、1302(撮影条件付加プログラム309)及び1305の詳細を示す。図14において、ステップ1400、1401、1402、1403及び1404が携帯情報端末101による処理を示し、ステップ1405、1406及び1407はサーバシステム100による処理を示す。特に、ステップ1406は撮影条件付加プログラム309の処理を示す。
まず、巡視、点検を行っている巡視員が対象設備211の付近で携帯情報端末101の操作部205を操作することで撮影部209に対象設備211の撮影を指示する(ステップ1400)。
巡視員の撮影指示を受けた撮影部209が対象設備211を撮影し、撮影によって取得された画像データをメモリ206に格納する(ステップ1401)。図15は、本発明の実施例1の巡視作業支援システムのユーザ(巡視員)がステップ1401において実行する作業イメージを示した説明図である。巡視員1502は対象設備1500付近へ行き、携帯情報端末1501を用いて対象設備1500を撮影することで、設備の撮影画像1503を取得する。
巡視員からの撮影指示をトリガとして、日時取得部202は撮影を実行した日時を取得し、メモリに格納する(ステップ1402)。
巡視員からの撮影指示をトリガとして、位置情報取得部203がGPS衛星210から携帯情報端末の位置情報を取得し、3軸加速度センサ207は端末のx、y、z軸方向の加速度を取得し、3軸地磁気センサ208は端末のx、y、z軸方向の地磁気を取得し、それらをメモリ206に格納する(ステップ1403)。
ステップ1401〜1403によってメモリ206に格納された情報(撮影画像、携帯情報端末の位置情報、撮影日時、加速度、地磁気)を無線通信部200がネットワーク102を介してサーバシステム100に送信する(ステップ1404)。
サーバシステム100は、ステップ1404で携帯情報端末101から送信された撮影画像と情報(携帯情報端末の位置情報、撮影日時、加速度、地磁気)をメモリ306に格納する(ステップ1405)。
撮影条件付加プログラム309は、撮影画像データと情報(携帯情報端末の位置情報、撮影日時、加速度、地磁気)とデータベース303に含まれる設備情報データ400とを用いて撮影条件(設備ID、撮影距離、撮影方角、携帯情報端末の撮影時の姿勢角(A、B、C)、撮影日時、撮影位置情報等)を算出し、撮影画像にメタデータとして付加する(ステップ1406)。
サーバシステム100は、撮影条件付加プログラム309によって撮影条件が付加された撮影画像を、対応する設備IDが示す設備画像データ401に格納する(ステップ1407)。
次に撮影条件付加プログラム309の詳細処理について図16を用いて説明する。図16は、本発明の実施例1の撮影条件付加プログラム309の詳細な処理フローチャートである。
まず、撮影条件付加プログラム309は、3軸加速度センサ207から取得したx、y、z軸方向の加速度と、3軸地磁気センサ208から取得した端末のx、y、z軸方向の地磁気のセンサ値から、図10に記載の携帯情報端末101の姿勢角A、B、Cを算出する(ステップ1600)。加速度センサ値と地磁気センサ値から端末の姿勢角を算出する方法は一般に知られているので、ここでは説明を割愛する。
次に撮影条件付加プログラム309は、ステップ1406で算出した角度A(=端末の向く方位角)とGPSから取得した携帯情報端末101の位置情報とデータベース303における設備情報データ400に格納されている設備位置情報から、撮影画像に写っている対象設備211の設備IDを特定する(ステップ1601)。具体的には、撮影条件付加プログラム309は、撮影位置の周辺に設置されている設備のなかで、撮影位置からステップ1600で算出した方位角で撮影した場合に撮影可能な設備を設備情報データ400から検索することで、撮影された対象設備211の設備IDを特定する。
なお、上記の設備IDの特定方法は一例であり、撮影条件付加プログラム309は撮影した対象設備211の設備IDをいかなる方法で特定してもよい。例えば、巡視員が撮影した対象設備211の設備IDをあらかじめ知っていた場合には、巡視員がその設備IDを手動で携帯情報端末101に入力してもよい。あるいは、対象設備211の外観に当該対象設備211の設備IDを示す表示が含まれる場合には、巡視員が目視でその情報を読み取って携帯情報端末101に入力してもよいし、携帯情報端末101が撮影画像からその情報を読み取ってもよい。あるいは、実施例5として後述するように、巡視員が対象設備211の位置を示す情報を入力し、それに従って携帯情報端末101又はサーバシステム100が対象設備211の設備IDを特定してもよい。
撮影条件付加プログラム309は、携帯情報端末101の位置情報とステップ1407で特定した対象設備211の位置情報から、両者の距離(すなわち撮影距離)を算出する(ステップ1602)。
最後に撮影条件付加プログラム309は、算出した撮影条件(設備ID、撮影距離、撮影方角、携帯情報端末の撮影時の姿勢角(A、B、C)、撮影日時、撮影位置情報等)を図8に示すようにメタデータとして撮影画像のヘッダ部分に書き込む(ステップ1603)。
次に、図13の処理フローチャートにおける処理ステップ1303(変化検出プログラム311)及び1304の詳細について図17、図18、図19、図20及び図21を用いて説明する。
図17は、本発明の実施例1の巡視作業支援システムの処理の詳細を示すフローチャートであり、具体的には、図13の巡視作業支援システム全体の処理フローチャートにおける処理ステップ1303(変化検出プログラム311)及び1304の詳細を示す。図17において、ステップ1700、1701、1702、1703及び1704がサーバシステム100による処理を示し、ステップ1705は携帯情報端末101による処理を示す。特に、ステップ1700、1701、1702、1703及び1704は変化検出プログラム311の処理を示す。
まず、変化検出プログラム311によって実行される処理ステップ1700、1701、1702、1703及び1704について説明する。
変化検出プログラム311は、撮影条件付加プログラム309によって撮影条件が付加された撮影画像から設備IDを読み取り、その設備IDに該当する時系列の全方向画像モデルをデータベース303の設備画像モデルデータ402から検索する(ステップ1700)。
次に、変化検出プログラム311は、ステップ1700で検索した対象設備の全方向画像モデルと撮影画像とのマッチングをとるために、双方の明るさを補正する(ステップ1701)。これは、過去に撮影され構築された全方向画像モデルと現在撮影した撮影画像との撮影環境が異なり、それに起因して撮影された画像の明るさが異なる場合(例えば、天候の違いに起因して画像の明るさが異なる場合、又は、撮影時間帯の違いに起因して影の影響による明るさが異なる場合、等)があるので、同じ条件で両者を比較できるようにモデルと撮影画像の明るさを補正する。明るさ補正処理の詳細は後述する(図18参照)。
次に、変化検出プログラム311は、撮影画像に付加されている撮影条件(設備ID、撮影距離、撮影方角、携帯情報端末の撮影時の姿勢角(A、B、C)、撮影日時、撮影位置情報等)から、当該撮影画像が対象設備のどの部分を撮影した画像であるかを判断し、撮影画像と時系列の全方向画像モデルから該当部分を切り出す(ステップ1702)。
図19は、本発明の実施例1の変化検出プログラム311が撮影条件に基づいて撮影された対象設備の部分を特定して切り出す処理(ステップ1702)の説明図である。
撮影画像1900には撮影条件付加プログラム309で付加された撮影条件(設備ID、撮影距離、撮影方角、携帯情報端末の撮影時の姿勢角(A、B、C)、撮影日時、撮影位置情報等)が記録されている。これらの撮影条件のうち、主に携帯情報端末の位置情報、撮影距離、撮影方角、端末の姿勢角を用いて、空間上で対象設備をどの位置からどのような角度で撮影したかを判断する。図19の例では、ユーザ(巡視員)1903が位置1907から携帯情報端末101の撮影部209を方向1908に向けて対象設備1902を撮影している。
空間上で対象設備1902をどの位置からどのような角度で撮影したかが分かると、撮影画像に設備のどの部分が写されているかを判断することができる。図19の例では、対象設備1902における撮影部分1904が特定される。すなわち、撮影部分1904は、対象設備1902の外観のうち、撮影画像1900に含まれる範囲である。この特定結果に従って、撮影部分1904が対象設備1902の全方向画像モデル1905における部分1906に対応する(すなわち、部分1906は、撮影部分1904を撮影した画像である)ことが特定されるため、変化検出プログラム311は、この部分1906を全方向画像モデル1905から切り出す。
例えば、撮影時の携帯情報端末101及び対象設備1902の位置情報に基づいて、対象設備1902を方位角210°の方向から撮影されたことが判明した場合、対象設備1902の全方向画像モデル1905から切り出される部分1906は、方位角210°を中心とする範囲の画像に相当する。
また、変化検出プログラム311は、撮影画像1900の画像データから、設備部分1909(すなわち撮影部分1904が撮影されている部分)だけを切り出す。設備部分1909を切り出すには、テンプレートマッチング等の一般的な画像認識手法を用いてもよく、または、携帯情報端末101で対象設備1902を撮影したときに、例えばタッチパネルを利用して巡視員に設備部分の位置を入力してもらい、それを撮影条件として画像データに付加し、その情報に基づいて切り出しを行ってもよい。
そして、変化検出プログラム311は、ステップ1702によって切り出した撮影画像の設備部分1909を対象設備1902の前回巡視時の全方向画像モデルの該当部分1906と比較し、同様の方法でさらにそれ以前の過去の全方向画像モデルとも比較する。比較する際には、変化検出プログラム311は、例えば、双方の画素値の差分を計算し、予め定められた閾値以上の画素値の変化が予め定められたある面積以上まとまって検出されたら変化ありと判定する(ステップ1703)。
変化検出プログラム311は、ステップ1703の検出結果と、データベース303における対象設備1902の履歴データ404を検索し、それらを携帯情報端末101に送信する(ステップ1704)。
ステップ1705は携帯情報端末101での処理である。携帯情報端末101は、サーバシステム100から送信されてきた変化の検出結果を端末の表示部201に表示する。変化を検出した場合には、変化を検出した箇所を撮影画像に重畳して強調表示することで、巡視員に注意を促す(ステップ1705)。ステップ1705における携帯情報端末101の表示部201を用いた変化検出結果の提示の具体例について、図20及び図21を参照して説明する。
図20は、本発明の実施例1の巡視作業支援システムによる撮影画像と全方向画像モデルとのマッチング結果の表示の一例を示す説明図である。具体的には、図20(1)の例では、携帯情報端末101の表示部201に、変化の検出結果が表示されている。この例は、過去の全方向画像モデルと撮影画像とのマッチングの結果、変化が検出された場合の一例を示している。表示部201に撮影画像2000が表示されており、撮影画像に重畳して変化が検出された部分を強調表示2002している。図20の例の場合は、設備表面に前回の巡視で撮影された画像から構築された全方向画像モデルには無かった亀裂のようなもの2001が検出されており、その部分を強調表示している。
また、時系列の全方向画像モデルから、それぞれが異なる時期に撮影された同一部分の画像を切り出して並べて表示することで、現在の対象設備の状態と過去の対象設備の状態との違いを比較することができる。この過去の画像は例えばスクロールバー2004を操作するによってスクロールして見ることができ、例えばスクロールバー2004をスクロールすると、図20(2)のような画像が表示される。この場合、同一部分に過去にも似たような変化が検出されており、その部分も強調表示されており、その巡視年を示す文字部分1992年には、そのときに発行された巡視報告書へのリンクが張られている(2005)。例えば表示部がタッチパネルによって構成されている場合には、この部分をタッチすることで、表示部201の表示が図21に示す巡視報告書閲覧画面2100に遷移する。
図21は、本発明の実施例1の巡視作業支援システムによって表示される巡視報告書閲覧画面2100の一例の説明図である。この巡視報告書閲覧画面2100は、データベース303における履歴データ404から、対象設備の設備ID(図21の例では「104」)及びその対象設備において状態の変化が検出された時期(図21の例では「1992年」)をキーとして検索されたデータを含み、変化の検出結果とともにサーバシステム100から送信されてくるものである。
過去の状態からの変化があったときの巡視報告書を閲覧可能とすることによって、過去にその変化が検出された際に、どのような判断がなされ、どのように対応したのかを知ることができるため、巡視の参考とすることができる。以上のような変化部分の強調表示と過去の同一部分の表示によって、巡視員が容易に経年変化に容易に気付くことができ、判断支援をすることができるため、巡視点検の精度が向上する。
次に図17のフローチャートにおける明るさ補正処理(ステップ1701)の詳細処理について図18を用いて説明する。
図18は、本発明の実施例1の巡視作業支援システムによる明るさ補正ステップ1701(図17)の詳細処理を示すフローチャートである。
変化検出プログラム311は、対象の時系列の全方向画像モデルと撮影画像それぞれについて、画像の輝度値の平均値を算出し、それぞれの画像データの代表輝度値とする(ステップ1800)。
次に、変化検出プログラム311は、ステップ1800で算出した複数の代表輝度値の平均値を算出し、それを対象設備画像データの参照輝度値とする(ステップ1801)。
次に、変化検出プログラム311は、それぞれの画像データの代表輝度値と参照輝度値との差分を算出し、その差分をそれぞれの画像データの補正輝度値とする(ステップ1802)。
そして、変化検出プログラム311は、それぞれの画像データの代表輝度値が参照輝度値と異なっている場合には、それらが等しくなるように補正輝度値を用いてそれぞれの画像を補正する(ステップ1803)。
以上の明るさ補正ステップによって、異なる環境下(例えば、天候の違い、影の影響等)で撮影された複数の全方向画像モデルと撮影画像の明るさを近づけ、同じような条件となるようにし、状態の変化を検出し易くする。
次に、図13の処理フローチャートにおける処理ステップ1307(設備画像モデル構築プログラム310)の詳細について図22、図23及び図24を用いて説明する。
図22は、本発明の実施例1の巡視作業支援システムの処理の詳細を示すフローチャートであり、具体的には、図13の巡視作業支援システム全体の処理フローチャートにおける処理ステップ1307(設備画像モデル構築プログラム310)の詳細を示す。
まず、設備画像モデル構築プログラム310は、サーバシステム100にアップロードされた全ての設備に対して、設備画像データから画像に付加されている撮影条件を参照し、同じ時間帯に撮影された同一の設備IDを持つ画像データを検索する(ステップ2200)。ここで、「同じ時間帯に撮影された同一の設備IDを持つ画像データ」とは、1回の巡視点検で撮影された一つの対象設備211の複数の画像データである。例えば、ある年度のある対象設備211の巡視点検がある1日に行われた場合には、ステップ2200において、その1日に撮影された当該対象設備211の複数の画像データが検索されてもよいし、それらの複数の画像データがその1日の特定の数分間に撮影された場合にはその数分間に撮影された画像データが検索されてもよい。
次に、設備画像モデル構築プログラム310は、ステップ2200で検索されたそれぞれの画像データの撮影条件(設備ID、撮影距離、撮影方角、携帯情報端末の撮影時の姿勢角(A、B、C)、撮影日時、及び撮影位置情報等)から、対象設備のどの部分をどのように撮影しているかを判断し、画像から設備部分だけを切り出して、撮影距離に応じてスケールを調節し、全方向画像モデルに貼り合わせる(ステップ2201)。
図24は、本発明の実施例1の巡視作業支援システムが全方向画像モデルを構築する処理の説明図である。具体的には、図24はステップ2201の処理を図示したものであり、撮影画像データ群2400には撮影条件付加プログラム309で付加された撮影条件(設備ID、撮影距離、撮影方角、携帯情報端末の撮影時の姿勢角(A、B、C)、撮影日時、撮影位置情報等)が記録されている。設備画像モデル構築プログラム310は、これらの撮影条件の主に携帯端末の位置情報、撮影距離、撮影方角、端末の姿勢角を用いて、空間上で対象設備をどの位置からどのような角度で撮影したかを判断する。図24の場合は、ある撮影画像2404は対象設備2402を位置2403Aから方向2403Bに撮影したものであり、またある撮影画像2406は対象設備2402を位置2405Aから方向2405Bに撮影したものであると判断できる。
そして、設備画像モデル構築プログラム310は、撮影画像データ群2400から、設備部分だけを切り出す。設備部分を切り出すには、図19を参照して説明したように、テンプレートマッチング等の一般的な画像認識手法を用いてもよく、または、携帯情報端末101で対象設備2402を撮影したときに、例えばタッチパネルを利用して巡視員に設備部分の位置を入力してもらい、それを撮影条件として画像データに付加し、その情報に基づいて切り出しを行ってもよい。
空間上で対象設備2402をどの位置からどのような角度で撮影したかが分かると、撮影画像に対象設備2402のどの部分が写されているかを判断することができる。ここで、対象設備2402の外観のうち、各撮影画像に写されている部分を、各撮影画像の撮影部分と記載する。具体的には、対象設備2402をどの位置からどのような角度で撮影したかに基づいて、撮影部分(すなわち、対象設備2402の外観のうち、各撮影画像に写されている部分)の方位角及び地面からの高さを特定することができる。例えばある撮影画像の撮影部分の方位角が180度から270度までであると特定された場合、その画像には、対象設備2402の外観のうち、南方向に面した部分から東方向に面した部分までの範囲の画像が含まれる。
設備画像モデル構築プログラム310は、撮影画像データ群2400に含まれる各撮影画像の設備部分(すなわち撮影部分の画像)を、横軸を方位角、縦軸を地面からの高さとする平面上の、当該撮影部分の方位角及び高さに対応する位置に投影することで、全方向画像モデル2407の該当する部分に貼り合わせる。撮影距離に応じて、撮影画像に写っている対象設備2402の大きさが変化するため、設備画像モデル構築プログラム310は、遠近法の原理を利用して撮影距離に応じて画像のスケールを調節する。
図24の場合は、撮影画像2404の設備部分を全方向画像モデル2407内の部分2409に、撮影画像2406の設備部分を全方向画像モデル2407内の部分2408に、それぞれ貼り合わせている。設備画像モデル構築プログラム310は、これらの部分のスケールが同一になるように、これらの部分の画像の少なくとも一方を拡大又は縮小する。その際に、画像を縮小するならば、例えば画素データをサンプリングし、平滑処理する。反対に画像を拡大するならば、例えば、超解像技術を用いる、または単純に拡大して間の画素を補完するなどが考えられる。設備画像モデル構築プログラム310は、以上のような処理を撮影画像データ群2400に含まれる各画像に対して行い、全方向画像モデル2407を構築していく。巡視員が対象設備2402について適切な方向から十分な数の画像を撮影すれば、対象設備2402の、全方位角の、接地部分から頂上までの全ての高さの範囲の外観の画像を含む全方向画像モデル2407が構築される。
なお、図24の点線で表示された重なり領域2410は、部分2408と部分2409との重複部分である。すなわち、部分2408に含まれる重なり領域2410と部分2409に含まれる重なり領域2410は対象設備2402の同一部分の画像である。この重なり領域は後述する明るさ補正に利用される。
次に、設備画像モデル構築プログラム310は、ステップ2201で全方向画像モデルに貼り合わせた複数画像の明るさを補正する(ステップ2202)。これは同動時間帯に撮影された画像群とはいっても撮影した環境が異なる場合がある(例えば、影又は光の影響等が画像ごとに相違する場合がある)ので、同じ条件となるようにそれぞれの画像の明るさを補正する。明るさ補正処理の詳細は後述する。
最後に、設備画像モデル構築プログラム310は、構築した全方向画像モデルを設備画像モデルデータ402に格納する(ステップ2203)。
ここで、前述したステップ2202の明るさ補正処理の詳細について図23を用いて説明する。図23は、本発明の実施例1の巡視作業支援システムが全方向画像モデルを構築するために実行する明るさ補正ステップ2202(図22)の詳細処理を示すフローチャートである。
まず、設備画像モデル構築プログラム310は、処理対象の全方向画像モデルに貼り合わせた複数画像から2枚の画像の重なり領域(例えば図24の部分2408と部分2409の重なり領域2410)を検出する(ステップ2300)。
次に、設備画像モデル構築プログラム310は、ステップ2300で検出した重なり領域の輝度値の平均値を算出し、それぞれの重なり領域の代表輝度値とする(ステップ2301)。
次に、設備画像モデル構築プログラム310は、ステップ2301で算出した2つの代表輝度値の平均値を算出し、それを参照輝度値とする(ステップ2302)。
そして、設備画像モデル構築プログラム310は、それぞれの代表輝度値と参照輝度値との差分を算出し、その差分をそれぞれの画像データの補正輝度値とする(ステップ2303)。
設備画像モデル構築プログラム310は、ステップ2303で算出された参照輝度値を用いて、それぞれの画像データ全体を補正することで、それぞれの画像の明るさを補正する(ステップ2304)。
以上の処理ステップを処理対象の全方向画像モデルに含まれる、重なり領域を有する画像の全ての組み合わせについて行う(ステップ2205)。以上の明るさ補正ステップによって、異なる環境下で(例えば、異なる影又は光の影響下で)撮影された複数の撮影画像の明るさを近づけ、同じような条件となるようにする。
なお、本実施例の設備画像モデルデータ402は、巡視作業によって新たに撮影された対象設備の画像と比較するために用意された過去の撮影画像を含み、さらに、その比較を可能とするために、新たに撮影された画像の撮影部分と同一の撮影部分の過去の画像を特定するための情報を含んでいればよい。そのために、設備画像モデルデータ402は、少なくとも、過去に各対象設備を撮影した複数の画像と、それぞれの画像の撮影部分を特定できる情報と、を含んでいる必要がある。図12及び図24に示した全方向画像モデルは、そのような情報の一例である。
以上に説明したように、本発明の実施例1によると、電力配電設備における電柱等の巡視、点検の際に、対象設備を任意の位置及び方向から撮影した複数の画像データから対象設備の全方向画像モデルを生成し、生成した全方向画像モデルを時系列で保持し、対象設備を任意の位置及び方向から撮影した画像データと対象設備の過去の全方向画像モデルとの差異を検出し、対象設備の経年変化を自動検知し、その結果を提示することで巡視作業を支援する巡視作業支援システムについて、撮影機能と測位機能とを備える携帯端末によって取得した測位情報と対象設備を任意の位置、方向から撮影した複数の撮影画像から対象設備の全方向画像モデルを自動生成し、時系列で管理することができる。そして、対象設備を任意の位置、方向から撮影した撮影画像と対象設備の過去の全方向画像モデルとの差異を自動で検出することができる。さらに、検出した経年変化を巡視員に自動で提示することで、熟練者でないと見落とす可能性があるような設備の経年変化を容易に気付くことができ、判断支援をすることができるため、巡視点検の精度が向上する。
また、実施例1では、マッチング及び全方向画像モデルの生成のいずれもサーバシステム100によって行われるため、比較的小規模なハードウェアによって携帯情報端末101を実現することができる。これによって、携帯情報端末101の小型化、低消費電力化が容易になる。
実施例2として、実施例1とは異なったシステム構成及び処理手順を持つ巡視作業支援システムの一例を説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例2の巡視作業支援システムの各部は、図1〜図24に示された実施例1の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
実施例1では、図3が示すようにサーバシステム100のメモリ306に撮影条件付加プログラム309、設備画像モデル構築プログラム310、変化検出プログラム311が格納されており、これらのプログラムによる処理は全てサーバシステム100で行われていた。これに対して、実施例2における携帯情報端末101の構成を図25に示し、サーバシステム100の構成を図26に示す。本実施例では、図25に示すように携帯情報端末101のメモリに撮影条件付加プログラム309が格納されており、図26が示すように、サーバシステム100のメモリ306には設備画像モデル構築プログラム310と変化検出プログラム311が格納される。このように、撮影条件付加プログラム309による処理が携帯情報端末101で行われる点が実施例1とは大きく異なる。
図27は、本発明の実施例2の巡視作業支援システム全体の処理の一例を示すフローチャートである。ステップ2700、2701及び2703が携帯情報端末101による処理ステップであり、ステップ2702、2704、2705及び2706がサーバシステム100による処理ステップである。以下、携帯情報端末101における各処理はCPU204が実行、制御し、サーバシステム100における各処理はCPU300が実行、制御するものとする。
まずは、巡視点検を担当する巡視員が携帯情報端末101を持って現場に行き、巡視点検作業を開始する(ステップ2700)。
巡視員は対象設備211の付近まで行き、携帯情報端末101を用いて対象設備211の写真を撮影し、撮影時の位置情報、日時、3軸加速度センサ及び3軸地磁気センサの値を取得する。撮影条件付加プログラム309は、撮影画像と取得情報から撮影条件(設備ID、撮影距離、撮影方角、携帯情報端末の撮影時の姿勢角(A、B、C)、撮影日時及び撮影位置情報等)を算出し、撮影画像に付加し、サーバシステム100に送信する(ステップ2701)。撮影条件付加処理については、実施例1と同じであるので説明は省略する。
変化検出プログラム311は、ステップ1302で撮影画像に付加した撮影条件を参照し、該当する設備の過去の全方向画像モデルをデータベース303の設備画像モデルデータ402から検索し、その全方向画像モデルから撮影画像に写っている設備部分に該当する部分を切り出し、切り出した部分と撮影画像とのマッチングをとることで対象設備211の経年変化を検出し、検出結果を携帯情報端末101に送信する(ステップ2702)。変化検出プログラム311の処理については実施例1と同じであるので説明は省略する。
ステップ2702と並行して、サーバシステム100は、ステップ2701で撮影条件を付加した撮影画像を、その設備IDに基づいてデータベース303の設備画像データ401に格納する(ステップ2704)。
携帯情報端末101は、サーバシステム100から送信された変化の検出結果を表示部201に表示する(ステップ2703)。表示部201への表示方法についても実施例1と同じであるので説明は省略する。
該当日の巡視が全て終了した場合はステップ2706へ進む。まだ巡視対象が残っている場合にはステップ2701へ戻り、ステップ2701〜ステップ2704の処理を全ての巡視対象を巡視し終えるまで繰り返す(ステップ2705)。
全ての巡視が終了したら、設備画像モデル構築プログラム310は、撮影条件を付加されてデータベース303の設備画像データ401に蓄積された複数の撮影画像から、対象設備211の全方向画像モデルを生成し、設備画像モデルデータ402に格納する(ステップ2706)。設備画像モデル構築プログラム310の処理については第1の実施形態と同じであるので説明は省略する。
次に、図27に示した本実施例の巡視作業支援システム全体の処理フローチャートにおける処理ステップ2701及び2704の詳細処理について説明する。
図28は、本発明の実施例2の巡視作業支援システムの処理の詳細を示すフローチャートであり、具体的には、図27の巡視作業支援システム全体の処理フローチャートにおける処理ステップ1301、1304の詳細を示す。図28において、ステップ2800、2801、2802、2803、2804及び2805が携帯情報端末101による処理を示し、ステップ2806及び2807はサーバシステム100による処理を示す。
まず、巡視、点検を行っている巡視員が対象設備211の付近で携帯情報端末101の操作部205を操作することで撮影部209に対象設備211の撮影を指示する(ステップ2800)。
巡視員の撮影指示を受けた撮影部209が対象設備211を撮影し、撮影によって取得された画像データをメモリ206に格納する(ステップ2801)。
巡視員からの撮影指示をトリガとして、日時取得部202は撮影を実行した日時を取得し、メモリに格納する(ステップ2802)。
巡視員からの撮影指示をトリガとして、位置情報取得部203がGPS衛星210から携帯情報端末の位置情報を取得し、3軸加速度センサ207は端末のx、y、z軸方向の加速度を取得し、3軸地磁気センサ208は端末のx、y、z軸方向の地磁気を取得し、それらをメモリ206に格納する(ステップ2803)。
撮影条件付加プログラム309は、ステップ1401〜1403によってメモリ206に格納した情報(撮影画像、携帯情報端末の位置情報、撮影日時、加速度、地磁気)と撮影画像とデータベース303に含まれる設備情報データ400とを用いて撮影条件(設備ID、撮影距離、撮影方角、携帯情報端末の撮影時の姿勢角(A、B、C)、撮影日時、撮影位置情報等)を算出し、撮影画像にメタデータとして付加する(ステップ2804)。
そして携帯情報端末101は、撮影条件の付加された撮影画像をサーバシステム100に送信する(ステップ2805)。
サーバシステム100は、送信されてきた撮影画像をメモリ306に格納する(ステップ2806)。
さらに、サーバシステム100は、撮影条件付加プログラム309によって撮影条件が付加された撮影画像を、対応する設備IDが示す設備画像データ401に格納する(ステップ2807)。
以上で説明したように、本実施例では、撮影条件の付加を携帯情報端末101で行ってから、画像データをサーバシステム100に送信する。その他の処理詳細は実施例1と同じであるので説明は省略する。
実施例として、実施例1及び2とは異なったシステム構成及び処理手順を持つ巡視作業支援システムの一例を説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例3の巡視作業支援システムの各部は、実施例1又は2の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
実施例1では、携帯情報端末101がサーバシステム100に必要な情報を送信し、サーバシステム100側で撮影条件の付加、全方向画像モデルの構築、画像の変化の検出等の処理を行い、画像の変化検出結果を携帯情報端末101に送信する。これに対して、実施例3では、携帯情報端末101とサーバシステム100がネットワークを介して接続されていない。ユーザはクライアントPC2900(図29参照)に携帯情報端末101を接続し、該当日に巡視、点検予定の地域の関連データをダウンロードしてから巡視、点検に行く。点検時に、携帯情報端末101の内部で撮影画像に対する撮影条件の算出、付加、そして全方向画像モデルとの変化検出処理が行われる。該当日の巡視、点検が全て終了してから、携帯情報端末101がクライアントPC2900を介してサーバシステム100に結果をアップロードする。その後、サーバシステム100はアップロードされた複数の撮影画像とその付加情報から全方向画像モデルを生成し、データベース303に格納する。
図29は、本発明の実施例3の巡視作業支援システムの全体構成の一例を示すブロック図である。本実施例の巡視作業支援システムにおいて、サーバシステム100とクライアントPC2900が有線又は無線のネットワーク2901を介して接続されており、複数の携帯情報端末101がクライアントPC2900を介してサーバシステム100との間でデータのアップロード及びダウンロードを行う。以下、本システムの構成要素について説明する。
図30は、本発明の実施例3の巡視作業支援システムに含まれる携帯情報端末101の構成の一例を示すブロック図である。
携帯情報端末101は、例えばUSB等の規格に準拠した、外部機器と接続するためのI/O3000、ディスプレイ等の表示部201、GPS衛星210から位置情報を取得する位置情報取得部203、対象設備211を撮影するデジタルスチルカメラ等の撮影部209、全体の処理を制御するCPU204、ユーザが入力操作を行うボタン又はタッチパネル等の操作部205、画像データ及び設備情報等を保存するフラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置であるメモリ206、端末の加速度のx、y、z軸成分を取得するための3軸加速度センサ207、及び、地磁気のx、y、z軸成分を取得する3軸地磁気センサ208から構成される。メモリ206には撮影条件付加プログラム309と変化検出プログラム311が格納されており、CPU204がこれらのプログラムをメモリ206から読み出し、実行する。
図31は、本発明の実施例3の巡視作業支援システムに含まれるサーバシステム100及びクライアントPC2900の構成の一例を示すブロック図である。
サーバシステム100は、サーバシステム100の全体を制御するCPU300、ネットワークインタフェース301、例えばUSBなどの規格に準拠した、外部機器と接続するためのI/O302、設備に関する情報、地図情報及び設備画像等が保存されているデータベース303、ユーザが入力するためのキーボード及びマウス等の操作部304、処理の結果及びログ等を表示するための表示部305、不揮発性記憶装置であるメモリ306、及びデータバス308から構成され、上記の各部300〜306がそれぞれデータバス308と接続されている。
クライアントPC2900は、クライアントPC2900の全体を制御するCPU3102、ネットワークインタフェース3100、例えばUSBなどの規格に準拠した、外部機器と接続するためのI/O3101、ユーザが入力するためのキーボード及びマウス等の操作部3103、処理の結果及びログ等を表示するための表示部3104、不揮発性記憶装置であるメモリ3105、及びデータバス3106から構成され、上記の各部3100〜3105がそれぞれデータバス3106と接続されている。サーバシステム100とクライアントPC2900は有線又は無線のネットワーク2901で接続されており、ネットワーク2901を介して両者が相互にデータの送受信を行う。
本実施例では、携帯情報端末101とサーバシステム100とがネットワークを介して接続されていない。ユーザはクライアントPC2900に携帯情報端末101をUSBケーブル等で接続し、該当日に巡視、点検予定の地域の関連データをダウンロードしてから巡視、点検に行く。点検時に、携帯情報端末101の内部で撮影画像に対する撮影条件の算出、付加、そして全方向画像モデルとの変化検出処理が行われる。該当日の巡視、点検が全て終了してから、携帯情報端末がクライアントPCを介してサーバシステム100に結果をアップロードする。その後、サーバシステム100はアップロードされた複数の撮影画像とその付加情報から全方向画像モデルを生成し、データベース303に格納する。処理の詳細については後述するが、データベース303の構成等、ここで特に説明していないものは実施例1と同じであるため、説明は省略する。
図32は、本発明の実施例3の巡視作業支援システム全体の処理の一例を示すフローチャートである。以下、携帯情報端末101における各処理はCPU204が実行、制御し、サーバシステムにおける各処理はCPU300が実行、制御するものとして処理を説明する。
ステップ3200、3201、3202及び3203は、巡視作業開始前に営業所等の拠点にて、サーバシステム100から携帯情報端末101に必要な情報をダウンロードするためのステップである。
まず、ユーザ(例えば巡視員自身又は巡視員による巡視作業を補佐する担当者)がクライアントPC2900のI/O3101と携帯情報端末101のI/O3000とをUSBケーブル等の接続手段によって接続する(ステップ3200)。これは一例であり、他の方法、例えばフラッシュメモリのような外部記憶媒体を介することによってデータの受け渡しを行ってもよい。
次に、ユーザがクライアントPC2900の操作部3103を操作し、サーバシステム100にネットワーク2901を介してアクセスし、該当日の巡視予定地区にある設備に関するデータ(履歴データ、設備情報データ、地図データ、設備画像モデルデータ)をデータベース2003から検索する(ステップ3201)。
ユーザは、ステップ3201によって検索したデータをサーバシステム100におけるデータベース303からネットワーク2901を介してクライアントPC2900にダウンロードし、そのデータをクライアントPC2900内のメモリ3105に一時格納し、さらに、クライアントPC2900のI/O3101及び携帯情報端末101のI/O3000を介して携帯情報端末101のメモリ206に格納する(ステップ3202)。
ステップ3202が終了したら、ユーザは、クライアントPC2900から携帯情報端末101を取り外し、携帯情報端末101を持って現場に巡視、点検に行く(ステップ3203)。
以降のステップ3203、3204、3205及び3206は巡視作業現場での処理を示す。
巡視員は対象設備211の付近まで行き、携帯情報端末101を用いて対象設備211の写真を撮影する。携帯情報端末101は、撮影時の位置情報、日時、3軸加速度センサ及び3軸地磁気センサの値を取得する。撮影条件付加プログラム309は、撮影画像と取得情報から撮影条件(設備ID、撮影距離、撮影方角、携帯情報端末の撮影時の姿勢角(A、B、C)、撮影日時、撮影位置情報等)を算出し、撮影画像に付加し、端末内のメモリ206に格納する(ステップ3203)。撮影条件付加プログラム309の処理内容については、実施例1と同じであるので説明は省略する。
変化検出プログラム311は、ステップ3203で撮影画像に付加された撮影条件を参照し、該当する設備の過去の全方向画像モデルをメモリ206にダウンロードしてある設備画像モデルデータから検索し、検索された全方向画像モデルから撮影画像に写っている設備部分に該当する部分を切り出し、切り出した部分と撮影画像とのマッチングをとることで対象設備211の経年変化を検出する(ステップ3204)。変化検出プログラム311の処理については実施例1と同じであるので説明は省略する。
次に、携帯情報端末101は、変化の検出結果を表示部201に表示する(ステップ3205)。表示部201への表示方法についても実施例1と同じであるので説明は省略する。
該当日の巡視が全て終了した場合はステップ3207へ進む。まだ巡視対象が残っている場合にはステップ3203へ戻り、ステップ3203〜ステップ3205の処理を全ての巡視対象を巡視し終えるまで繰り返す(ステップ3206)。
以降のステップ3207、3208、3209、3210及び3211は巡視作業終了後に営業所等の拠点にて、携帯情報端末101からサーバシステム100に結果をアップロードするためのステップである。
まず、ユーザがクライアントPC2900のI/O3101と携帯情報端末101のI/O3000とをUSBケーブル等の接続手段によって接続する(ステップ3207)。これは一例であり、他の方法、例えばフラッシュメモリのような外部記憶媒体を介することによってデータの受け渡しを行ってもよい。
次に、ユーザがクライアントPC2900の操作部3103を操作し、携帯情報端末101のメモリ206に格納されている該当日の巡視結果及び設備の撮影画像を、クライアントPC2900のI/O3101及び携帯情報端末101のI/O3000を介してクライアントPC2900のメモリ3105に格納する(ステップ3208)。
次に、クライアントPC2900は、メモリ3105に格納されたデータを有線又は無線ネットワーク2901を介してサーバシステム100に送信する。サーバシステム100は、クライアントPC2900から受信したデータをメモリ306に一時格納し、そこからデータベース303の各データを格納することでデータベース303を更新する(ステップ3209)。
ステップ3209が終了したら、ユーザは、クライアントPC2900から携帯情報端末101を取り外す(ステップ3210)。
ステップ3209と並行して、設備画像モデル構築プログラム310は、撮影条件を付加されてデータベース303の設備画像データ401に蓄積された複数の撮影画像から、設備の全方向画像モデルを生成し、設備画像モデルデータ402に格納する(ステップ3211)。設備画像モデル構築プログラム310の処理については実施例1と同じであるので説明は省略する。
以上の本発明の実施例3によると、携帯情報端末101とサーバシステム100とがネットワークを介して接続されておらず、携帯情報端末101による処理は全てオフライン処理となるので、山間地のようなネットワーク環境の悪い場所における設備の巡視点検も問題なく支援することができる。
実施例4として、実施例1〜3とは異なったシステム構成及び処理手順を持つ巡視作業支援システムの一例を説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例4の巡視作業支援システムの各部は、実施例1〜3の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
実施例3では、携帯情報端末101とサーバシステム100とがネットワークを介して接続されておらず、ユーザはクライアントPC2900に携帯情報端末101をUSBケーブル等で接続し、該当日に巡視、点検予定の地域の関連データをダウンロードしてから巡視、点検に行く。点検時に、携帯情報端末内部で撮影画像に対する撮影条件の算出、付加、そして全方向画像モデルとの変化検出処理が行われる。該当日の巡視、点検が全て終了してから、携帯情報端末101がクライアントPC2900を介してサーバシステム100に結果をアップロードする。その後、サーバシステム100はアップロードされた複数の撮影画像とその付加情報から全方向画像モデルを生成し、データベース303に格納する。
これに対して、実施例4では、基本的なシステム構成は実施例3と同様であるが、設備画像モデル構築プログラムが携帯情報端末内のメモリに格納されており、巡視点検作業時に全方向画像モデルを携帯情報端末内で生成する点が大きく異なる。実施例4の巡視作業支援システム全体の構成は実施例3と同様であるので説明は省略する。
図33は、本発明の実施例4の巡視作業支援システムに含まれる携帯情報端末101の構成の一例を示すブロック図である。メモリ206には、撮影条件付加プログラム309と変化検出プログラム311と設備画像モデル構築プログラム310が格納されている。その他の構成については実施例3と同様であるので説明は省略する。
図34は、本発明の実施例4の巡視作業支援システムに含まれるサーバシステム100及びクライアントPC2900の構成の一例を示すブロック図である。撮影条件付加プログラム309、変化検出プログラム311及び設備画像モデル構築プログラム310は携帯情報端末101内のメモリ206に格納されているので、サーバシステム100のメモリには上記のプログラムは格納されていない。その他の構成については実施例3と同様であるので説明は省略する。
図35は、本発明の実施例4の巡視作業支援システム全体の処理の一例を示すフローチャートである。以下、携帯情報端末101における各処理はCPU204が実行、制御し、サーバシステム100における各処理ではCPU300が実行、制御するものとして処理を説明する。
ステップ3500、3501、3502及び3503は、巡視作業開始前に営業所等の拠点にて、サーバシステム100から携帯情報端末101に必要な情報をダウンロードするためのステップである。これらのステップにおいて実行される処理は、それぞれ図32のステップ3200、3201、3202及び3203において実行されるものと同様であるため、説明を省略する。ただし、ステップ3501で検索され、ステップ3502でダウンロードされるデータは、履歴データ、設備情報データ、地図データ及び設備画像モデルデータに加えて、設備画像データも含む。
以降のステップ3504、3505、3506、3507、3508、3509、3510及び3511は巡視作業現場での処理を示す。
巡視員は巡視対象の設備(対象設備211)を設定する(ステップ3504)。この設定の詳細については、ステップ3509の詳細と合わせて後述する。
次に、巡視員は対象設備211の付近まで行き、携帯情報端末101を用いて対象設備211の写真を撮影する。携帯情報端末101は、撮影時の位置情報、日時、3軸加速度センサ及び3軸地磁気センサの値を取得する。撮影条件付加プログラム309は、撮影画像と取得情報から撮影条件(設備ID、撮影距離、撮影方角、携帯情報端末の撮影時の姿勢角(A、B、C)、撮影日時、撮影位置情報等)を算出し、撮影画像に付加し、端末内のメモリ206に格納する(ステップ3505)。撮影条件付加プログラム309の処理内容については、実施例1と同じであるので説明は省略する。
変化検出プログラム311は、ステップ3505で撮影画像に付加された撮影条件を参照し、該当する設備の過去の全方向画像モデルをメモリ206にダウンロードしてある設備画像モデルデータから検索し、検索された全方向画像モデルから撮影画像に写っている設備部分に該当する部分を切り出し、切り出した部分と撮影画像とのマッチングをとることで対象設備211の経年変化を検出する(ステップ3506)。変化検出プログラム311の処理については実施例1と同じであるので説明は省略する。
次に、携帯情報端末101は、変化の検出結果を表示部201に表示する(ステップ3507)。表示部201への表示方法についても実施例1と同じであるので説明は省略する。
次に、携帯情報端末101は、対象設備211のチェックが終了したか否かを判定する(ステップ3509)。ここで、ステップ3504及び3509の詳細を説明する。本実施例では、携帯情報端末101が対象設備211の画像の撮影から、その画像を用いた全方向画像モデルの生成までを実行する。一つの対象設備211の全方向画像モデルはその対象設備211を撮影した複数の画像から生成されるため、携帯情報端末101は、それらの複数の画像の撮影が終了してから、全方向画像モデルの生成を開始する必要がある。ステップ3504及び3509は、それぞれ、一つの対象設備211の全方向画像モデルを生成するための複数の画像の撮影の開始及び終了のトリガである。
例えば、巡視員は、携帯情報端末101のタッチパネル上の開始ボタン(図示省略)を操作してから、ある対象設備211の撮影を開始し、その対象設備211について十分な数の画像が撮影できたと判断したら、終了ボタン(図示省略)を操作してもよい。この場合、開始ボタンの操作がステップ3504の設定に相当し、終了ボタンが操作されるとステップ3509において当該対象設備211のチェックが終了したと判定される。
ステップ3509において対象設備のチェックが完了したと判定された場合はステップ3510へ進む。まだ設定した巡視対象のチェック及び撮影が終わっていない場合にはステップ3505に戻り、残りの対象設備のそれぞれについて複数の画像を撮影する。
対象設備のチェックが完了した場合は、設備画像モデル構築プログラム310は、撮影条件を付加され対象設備に関する複数の撮影画像から、設備の全方向画像モデルを生成し、メモリ206に格納する(ステップ3510)。設備画像モデル構築プログラム310の処理については実施例1と同じであるので説明は省略する。
該当日の巡視が全て終了した場合はステップ3512へ進む。まだ巡視対象が残っている場合にはステップ3504へ戻り、ステップ3504〜ステップ3510の処理を全ての巡視対象を巡視し終えるまで繰り返す(ステップ3511)。
以降のステップ3512、3513、3514及び3515は、巡視作業終了後に営業所等の拠点にて、携帯情報端末101からサーバシステム100に結果をアップロードするためのステップである。
まず、ユーザがクライアントPC2900のI/O3101と携帯情報端末101のI/O3000とをUSBケーブル等の接続手段によって接続する(ステップ3512)。これは一例であり、他の方法、例えばフラッシュメモリのような外部記憶媒体を介することによってデータの受け渡しを行ってもよい。
次に、ユーザがクライアントPC2900の操作部3103を操作し、携帯情報端末101のメモリ206に格納されている該当日の巡視結果、設備の撮影画像及び全方向画像モデルを、クライアントPC2900のI/O3101及び携帯情報端末101のI/O3000を介してクライアントPC2900のメモリ3105に格納する(ステップ3513)。
次に、クライアントPC2900は、メモリ3105に格納されたデータを有線又は無線ネットワーク2901を介してサーバシステム100に送信する。サーバシステム100は、クライアントPC2900から受信したデータをメモリ306に一時格納し、そこからデータベース303の各データを格納することでデータベース303を更新する(ステップ3514)。
ステップ3514が終了したら、ユーザは、クライアントPC2900から携帯情報端末101を取り外す(ステップ3515)。
以上の本発明の第3の実施形態によると、携帯情報端末101とサーバシステム100とがネットワークを介して接続されておらず、携帯情報端末101による処理は全てオフライン処理となるので、山間地のようなネットワーク環境の悪い場所における設備の巡視点検も問題なく支援することができる。
実施例5として、図13の巡視作業支援システム全体の処理フローチャートにおける処理ステップ1301、1302(撮影条件付加プログラム309)及び1305の処理手順が異なることを除いて実施例1と同様の巡視作業支援システムの一例を説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例5の巡視作業支援システムの各部は、実施例1の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
実施例1においては、撮影条件付加プログラム309は、撮影した対象設備211を特定する処理において、GPSから取得した位置情報を巡視作業員が撮影した位置とし、加速度センサ値と地磁気センサ値から算出した端末の方位角(姿勢角A)で撮影した場合に撮影可能な設備を設備情報データ400から検索することによって撮影した対象設備211がどのIDを持つ設備であるかを特定している。しかし、本実施例では、これらの情報を用いずに、ユーザに自分が撮影している位置及び撮影している対象設備211を地図上で入力してもらう。
本実施例のシステム構成と処理手順は基本的に実施例1と同様であるため、説明は省略するが、実施例1の処理とは異なる図13の巡視作業支援システム全体の処理フローチャートにおける処理ステップ1301、1302(撮影条件付加プログラム309)、1305の処理手順について以下に説明する。
図36は、本発明の実施例5の巡視作業支援システムの処理の詳細を示すフローチャートであり、具体的には、図13の巡視作業支援システム全体の処理フローチャートにおける処理ステップ1301、1302(撮影条件付加プログラム309)、1305の詳細を示す。図36において、ステップ3600、3601、3602、3603、3604及び3605が携帯情報端末101による処理を示し、ステップ3606、3607及び3608はサーバシステム100による処理を示す。特に、ステップ3606は撮影条件付加プログラム309の処理を示す。
まず、巡視、点検を行っている巡視員が対象設備の付近で携帯情報端末101の操作部205を操作することで撮影部209に対象設備211の撮影を指示する(ステップ3600)。
巡視員の撮影指示を受けた撮影部209が対象設備211を撮影し、撮影によって取得された画像データをメモリ206に格納する(ステップ3601)。
巡視員からの撮影指示をトリガとして、日時取得部202は撮影を実行した日時を取得し、メモリに格納する(ステップ3602)。
巡視員からの撮影指示をトリガとして、位置情報取得部203がGPS衛星210から携帯情報端末の位置情報を取得し、3軸加速度センサ207は端末のx、y、z軸方向の加速度を取得し、3軸地磁気センサ208は端末のx、y、z軸方向の地磁気を取得し、それらをメモリ206に格納する(ステップ3603)。
次に、携帯情報端末101は、表示部201にGPSから取得した位置情報の示す端末位置近辺の地図および設備位置を表示し、巡視員に撮影位置と撮影した設備を入力してもらい、その情報をメモリに格納する(ステップ3604)。
図37は、本発明の実施例5の巡視作業支援システムにおける対象設備の入力処理の一例を示す説明図である。具体的には、図37は、ステップ3604におけるユーザに撮影位置と撮影した設備を入力してもらう表示部201の一例を示す。
携帯情報端末101の表示部201には、GPSから取得した位置情報に基づき、その位置情報の示す端末位置近辺の地図3700及び設置されている設備の位置3701が表示されている。例えば、表示部201がタッチパネルで構成されているならば、地図3700上を巡視員が指3704でタッチすることで撮影位置を入力し、表示されている設備をタッチすることで、撮影した対象設備211を入力する。図37には、撮影位置3703が入力され、撮影した対象設備211として、設備ID104によって識別される設備3702が入力された例を示す。
ステップ3601〜3604によってメモリ206に格納された情報(撮影画像、携帯情報端末の位置情報、撮影日時、加速度、地磁気、ユーザが入力した撮影位置情報、ユーザが入力した対象設備)を無線通信部200がネットワーク102を介してサーバシステム100に送信する(ステップ3605)。
サーバシステム100は、ステップ3605で携帯情報端末101から送信された撮影画像と情報(携帯情報端末の位置情報、撮影日時、加速度、地磁気、ユーザが入力した撮影位置情報、ユーザが入力した対象設備)をメモリ306に格納する(ステップ3606)。
撮影条件付加プログラム309は、撮影画像データと情報(携帯情報端末の位置情報、撮影日時、加速度、地磁気、ユーザが入力した撮影位置情報、ユーザが入力した対象設備)とデータベース303に含まれる設備情報データ400を用いて撮影条件(設備ID、撮影距離、撮影方角、携帯情報端末の撮影時の姿勢角(A、B、C)、撮影日時、撮影位置情報等)を算出し、撮影画像にメタデータとして付加する(ステップ3607)。実施例1の撮影条件付加プログラム309は、角度A(=端末の向く方位角)とGPSから取得した端末の位置情報とデータベース303における設備情報データ400に格納されている設備位置情報から撮影画像に写っている設備のIDを特定していたが、本実施例では、ユーザが入力した端末の位置情報とユーザが入力した対象設備情報をそのまま用いる。
なお、図37に示すように、携帯情報端末101の表示部201に地図3700及び設備の位置3701を表示するためには、携帯情報端末101が少なくとも現在位置の周辺の地図情報及び現在位置の周辺に存在する設備の位置情報を保持している必要がある。それらの情報を取得するために、携帯情報端末101は、必要に応じてサーバシステム100と通信し、設備情報データ400及び地図データ403の少なくとも一部をダウンロードしてもよい。携帯情報端末101は、対象設備211を入力するために巡視員が指定した位置の地図上の座標値を特定し、特定された座標値と設備情報データ400とを照合することで、入力された対象設備211の設備IDを特定し(ステップ3604)、その結果をサーバシステム100に送信する(ステップ3605)。
サーバシステム100は、撮影条件付加プログラム309によって撮影条件が付加された撮影画像を、対応する設備IDが示す設備画像データ401に格納する(ステップ3608)。
以上で説明したように、実施例1における撮影条件付加プログラム309は、撮影した対象設備を特定する処理において、GPSから取得した位置情報と、加速度センサ値及び地磁気センサ値から算出した端末の方位角(姿勢角A)とに基づいて、撮影可能な設備を設備情報データ400から検索することによって撮影した設備がどのIDを持つ設備であるかを特定しているのに対し、本実施例では、これらの情報を用いずに、ユーザに自分が撮影している位置と撮影している設備を地図上で入力してもらう。本実施例におけるユーザに撮影位置と撮影設備を入力してもらうことで撮影位置と撮影設備を特定する機能は、実施例1以外にも、実施例2〜4における巡視支援システム構成においても適用することが可能であるのは言うまでもない。
以上、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこのような具体的構成に限定されるものではなく、添付した請求の範囲の趣旨内における様々な変更及び同等の構成を含むものである。
例えば、上記の実施例1から5は、電柱等の電力配電設備の巡視作業を支援するために本発明を適用する実施形態であるが、本発明は、巡視作業の支援に限らず、対象物の状態の変化(例えば経年変化)を管理するためのシステム、サーバ及び端末に幅広く適用することができる。
また、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によってハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによってソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等の記憶デバイス、または、ICカード、SDカード、DVD等の計算機読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納することができる。
また、図面には、実施形態を説明するために必要と考えられる制御線及び情報線を示しており、必ずしも、本発明が適用された実際の製品に含まれる全ての制御線及び情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
100 サーバシステム
101 携帯情報端末
102 ネットワーク
200 無線通信部
201、305 表示部
202 日時取得部
203 位置情報取得部
204、300 CPU
205、304 操作部
206、306 メモリ
207 3軸加速度センサ
208 3軸地磁気センサ
209 撮影部
210 GPS衛星
211 対象設備
301 ネットワークインタフェース
302 I/O
303 データベース
307 データバス

Claims (13)

  1. 対象物の画像を撮影する撮影部と、前記撮影部の位置を計測する位置情報取得部と、前記撮影部の姿勢を計測する姿勢情報取得部と、一つ以上のプロセッサと、前記一つ以上のプロセッサに接続される一つ以上のメモリと、を有し、
    前記一つ以上のメモリは、過去に複数の方向から前記対象物を撮影した複数の画像と、前記対象物の外観のうち、前記複数の画像の各々に含まれる部分を、前記複数の画像の各々の撮影部分として特定する情報と、を含む画像モデル、及び、前記対象物の位置情報を保持し、
    前記一つ以上のプロセッサは、
    前記位置情報取得部が計測した前記撮影部の位置、前記姿勢情報取得部が計測した前記撮影部の姿勢、及び前記対象物の位置情報に基づいて、前記対象物の外観のうち、前記撮影部が撮影した画像に含まれる部分を第1撮影部分として特定し、さらに、前記位置情報取得部が計測した前記撮影部の位置、前記姿勢情報取得部が計測した前記撮影部の姿勢、及び前記画像モデルに含まれる前記複数の画像の撮影部分を特定する情報に基づいて、前記画像モデルに含まれる前記第1撮影部分の画像を特定する第1手順と、
    前記撮影部が撮影した画像に含まれる前記第1撮影部分の画像と、前記画像モデルに含まれる前記第1撮影部分の画像とを比較する第2手順と、
    前記第2手順の比較の結果を出力する第3手順と、を実行することを特徴とする状態変化管理システム。
  2. 請求項1に記載の状態変化管理システムであって、
    前記撮影部は、複数の方向から前記対象物の複数の画像を撮影し、
    前記位置情報取得部及び前記姿勢情報取得部は、それぞれ、前記複数の画像の各々が撮影されたときの前記撮影部の位置及び姿勢を計測し、
    前記一つ以上のプロセッサは、
    計測された前記撮影部の位置、姿勢、及び前記対象物の位置情報に基づいて、前記対象物の外観のうち、前記複数の画像の各々に含まれる部分を前記撮影部分として特定し、前記複数の画像の各々に含まれる前記撮影部分の画像と、前記撮影部分を特定する情報と、を含む新たな前記画像モデルを生成する第4手順と、
    前記新たな画像モデルを前記一つ以上のメモリに格納する第5手順と、を実行することを特徴とする状態変化管理システム。
  3. 請求項2に記載の状態変化管理システムであって、
    前記複数の画像の各々の前記撮影部分を特定する情報は、前記撮影部分の方位角及び高さを示す情報であり、
    前記第4手順は、
    前記一つ以上のプロセッサが、前記複数の画像の各々が撮影されたときの前記撮影部の位置と、前記対象物の位置情報と、から計算された前記撮影部と前記対象物との距離に基づいて、前記複数の画像のスケールが同一になるように前記複数の画像の少なくとも一つを拡大又は縮小する手順と、
    前記一つ以上のプロセッサが、前記複数の画像の各々に含まれる前記撮影部分の画像を、横軸を方位角、縦軸を地面からの高さとする2次元空間上の、前記複数の画像の各々の前記撮影部分の方位角及び高さに対応する位置に配置することによって、前記新たな画像モデルを生成する手順と、を含み、
    前記新たな画像モデルは、前記対象物の全方位の外観の画像を含むことを特徴とする状態変化管理システム。
  4. 請求項2に記載の状態変化管理システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第5手順を実行する前に、前記複数の画像に含まれる前記対象物の外観の同一の部分の画像の輝度の平均値が同一になるように、前記複数の画像の各々の輝度を補正する手順を実行することを特徴とする状態変化管理システム。
  5. 請求項1に記載の状態変化管理システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサは、前記第2手順を実行する前に、前記撮影部が撮影した画像に含まれる前記撮影部分の画像の輝度の平均値と、前記画像モデルに含まれる前記撮影部分の画像の輝度の平均値とが等しくなるように、前記撮影部が撮影した画像に含まれる前記撮影部分の画像の輝度又は前記画像モデルに含まれる前記撮影部分の画像の輝度の少なくとも一方を補正する手順を実行することを特徴とする状態変化管理システム。
  6. 請求項1に記載の状態変化管理システムであって、
    前記一つ以上のプロセッサに接続される表示部を有し、
    前記表示部は、
    前記撮影部が撮影した画像に含まれる前記撮影部分の画像を表示し、
    前記一つ以上のプロセッサによる比較の結果、前記撮影部が撮影した画像に含まれる前記撮影部分の画像と、前記画像モデルに含まれる前記撮影部分の画像と、の少なくとも一部が相違すると判定された場合、前記撮影部が撮影した画像に含まれる前記撮影部分の画像のうち、前記少なくとも一部を強調表示し、さらに、前記画像モデルに含まれる前記撮影部分の画像のうち、前記少なくとも一部を表示することを特徴とする状態変化管理システム。
  7. 請求項2に記載の状態変化管理システムであって、
    ネットワークに接続されるサーバ装置と、無線通信によって前記ネットワークに接続される端末装置と、を有し、
    前記サーバ装置は、前記ネットワークに接続されるネットワークインタフェースと、前記ネットワークインタフェースに接続される、前記一つ以上のプロセッサの一つである第1プロセッサと、前記第1プロセッサに接続される、前記一つ以上のメモリの一つである第1メモリと、を有し、
    前記第1メモリは、前記画像モデル及び前記対象物の位置情報を保持し、
    前記端末装置は、無線通信を行う無線通信部と、前記無線通信部に接続される、前記一つ以上のプロセッサの一つである第2プロセッサと、前記第2プロセッサに接続される、前記一つ以上のメモリの一つである第2メモリと、前記第2プロセッサに接続される前記撮影部と、前記第2プロセッサに接続される前記位置情報取得部と、前記第2プロセッサに接続される前記姿勢情報取得部と、前記第2プロセッサに接続される表示部と、を有し、
    前記端末装置は、前記撮影部が撮影した前記対象物の複数の画像と、前記複数の画像の各々が撮影されたときの前記撮影部の位置及び姿勢を示す情報と、を前記サーバ装置に送信し、
    前記第1プロセッサは、前記端末装置から受信した情報、及び、前記第1メモリに保持された情報に基づいて、前記第1手順、前記第2手順、前記第3手順、前記第4手順及び前記第5手順を実行し、
    前記第3手順は、前記比較の結果を前記端末装置に送信する手順を含み、
    前記表示部は、前記比較の結果を表示することを特徴とする状態変化管理システム。
  8. 請求項2に記載の状態変化管理システムであって、
    ネットワークに接続されるサーバ装置と、無線通信によって前記ネットワークに接続される端末装置と、を有し、
    前記サーバ装置は、前記ネットワークに接続されるネットワークインタフェースと、前記ネットワークインタフェースに接続される、前記一つ以上のプロセッサの一つである第1プロセッサと、前記第1プロセッサに接続される、前記一つ以上のメモリの一つである第1メモリと、を有し、
    前記第1メモリは、前記画像モデル及び前記対象物の位置情報を保持し、
    前記端末装置は、無線通信を行う無線通信部と、前記無線通信部に接続される、前記一つ以上のプロセッサの一つである第2プロセッサと、前記第2プロセッサに接続される、前記一つ以上のメモリの一つである第2メモリと、前記第2プロセッサに接続される前記撮影部と、前記第2プロセッサに接続される前記位置情報取得部と、前記第2プロセッサに接続される前記姿勢情報取得部と、前記第2プロセッサに接続される表示部と、を有し、
    前記サーバ装置は、前記第1メモリに保持された前記画像モデルの少なくとも一部及び前記対象物の位置情報の少なくとも一部を前記端末装置に送信し、前記端末装置は、前記サーバ装置から受信した情報を前記第2メモリに保持し、
    前記端末装置は、前記撮影部が撮影した前記対象物の複数の画像と、前記複数の画像の各々が撮影されたときの前記撮影部の位置及び姿勢を示す情報と、を前記サーバ装置に送信し、
    前記第2プロセッサは、前記撮影部、前記位置情報取得部及び前記姿勢情報取得部から取得した情報、及び前記第2メモリに保持された情報に基づいて、前記第1手順、前記第2手順及び前記第3手順を実行し、
    前記第3手順は、前記第2プロセッサが、前記比較の結果を前記表示部に表示させる手順を含み、
    前記第1プロセッサは、前記端末装置から受信した情報、及び、前記第1メモリに保持された情報に基づいて、前記第4手順及び前記第5手順を実行することを特徴とする状態変化管理システム。
  9. 請求項2に記載の状態変化管理システムであって、
    ネットワークに接続されるサーバ装置と、無線通信によって前記ネットワークに接続される端末装置と、を有し、
    前記サーバ装置は、前記ネットワークに接続されるネットワークインタフェースと、前記ネットワークインタフェースに接続される、前記一つ以上のプロセッサの一つである第1プロセッサと、前記第1プロセッサに接続される、前記一つ以上のメモリの一つである第1メモリと、を有し、
    前記第1メモリは、前記画像モデル及び前記対象物の位置情報を保持し、
    前記端末装置は、無線通信を行う無線通信部と、前記無線通信部に接続される、前記一つ以上のプロセッサの一つである第2プロセッサと、前記第2プロセッサに接続される、前記一つ以上のメモリの一つである第2メモリと、前記第2プロセッサに接続される前記撮影部と、前記第2プロセッサに接続される前記位置情報取得部と、前記第2プロセッサに接続される前記姿勢情報取得部と、前記第2プロセッサに接続される表示部と、を有し、
    前記サーバ装置は、前記第1メモリに保持された前記画像モデルの少なくとも一部及び前記対象物の位置情報の少なくとも一部を前記端末装置に送信し、前記端末装置は、前記サーバ装置から受信した情報を前記第2メモリに保持し、
    前記第2プロセッサは、前記撮影部、前記位置情報取得部及び前記姿勢情報取得部から取得した情報、及び前記第2メモリに保持された情報に基づいて、前記第1手順、前記第2手順、前記第3手順、前記第4手順及び前記第5手順を実行し、
    前記第3手順は、前記第2プロセッサが、前記比較の結果を前記表示部に表示させる手順を含み、
    前記端末装置は、前記第5手順によって生成された前記新たな画像モデルを前記サーバ装置に送信し、
    前記サーバ装置は、前記端末装置から受信した前記新たな画像モデルを前記第1メモリに格納することを特徴とする状態変化管理システム。
  10. ネットワークに接続されるネットワークインタフェースと、前記ネットワークインタフェースに接続されるプロセッサと、前記プロセッサに接続されるメモリと、を有し、
    前記メモリは、過去に複数の方向から対象物を撮影した複数の画像と、前記対象物の外観のうち、前記複数の画像の各々に含まれる部分を、前記複数の画像の各々の撮影部分として特定する情報と、を含む画像モデル、及び、前記対象物の位置情報を保持し、
    前記プロセッサは、
    前記ネットワークインタフェースを介して、撮影部が複数の方向から前記対象物を撮影した複数の画像、前記複数の画像の各々が撮影されたときの前記撮影部の位置及び姿勢の情報を受信すると、前記撮影部の位置、姿勢及び前記対象物の位置情報に基づいて、前記対象物の外観のうち、前記複数の画像の各々に含まれる部分を前記撮影部分として特定し、前記複数の画像の各々に含まれる前記撮影部分の画像と、前記撮影部分を特定する情報と、を含む新たな画像モデルを生成する第4手順と、
    前記新たな画像モデルを前記メモリに格納する第5手順と、を実行することを特徴とする状態変化管理サーバ。
  11. 請求項10に記載の状態変化管理サーバであって、
    前記プロセッサは、
    前記ネットワークインタフェースを介して、撮影部が撮影した前記対象物の画像、前記撮影部の位置及び前記撮影部の姿勢の情報を受信すると、前記受信した情報及び前記対象物の位置情報に基づいて、前記対象物の外観のうち、前記撮影部が撮影した画像に含まれる部分を第1撮影部分として特定し、さらに、前記受信した情報及び前記画像モデルに含まれる前記複数の画像の撮影部分を特定する情報に基づいて、前記画像モデルに含まれる前記第1撮影部分の画像を特定する第1手順と、
    前記撮影部が撮影した画像に含まれる前記第1撮影部分の画像と、前記画像モデルに含まれる前記第1撮影部分の画像とを比較する第2手順と、
    前記第2手順の比較の結果を出力する第3手順と、を実行することを特徴とする状態変化管理サーバ。
  12. 対象物の画像を撮影する撮影部と、前記撮影部の位置を計測する位置情報取得部と、前記撮影部の姿勢を計測する姿勢情報取得部と、プロセッサと、前記プロセッサに接続されるメモリと、を有し、
    前記メモリは、過去に複数の方向から前記対象物を撮影した複数の画像と、前記対象物の外観のうち、前記複数の画像の各々に含まれる部分を、前記複数の画像の各々の撮影部分として特定する情報と、を含む画像モデル、及び、前記対象物の位置情報を保持し、
    前記プロセッサは、
    前記位置情報取得部が計測した前記撮影部の位置、前記姿勢情報取得部が計測した前記撮影部の姿勢、及び前記対象物の位置情報に基づいて、前記対象物の外観のうち、前記撮影部が撮影した画像に含まれる部分を第1撮影部分として特定し、さらに、前記位置情報取得部が計測した前記撮影部の位置、前記姿勢情報取得部が計測した前記撮影部の姿勢、及び前記画像モデルに含まれる前記複数の画像の撮影部分を特定する情報に基づいて、前記画像モデルに含まれる前記第1撮影部分の画像を特定する第1手順と、
    前記撮影部が撮影した画像に含まれる前記第1撮影部分の画像と、前記画像モデルに含まれる前記第1撮影部分の画像とを比較する第2手順と、
    前記第2手順の比較の結果を出力する第3手順と、を実行することを特徴とする状態変化管理端末。
  13. 請求項12に記載の状態変化管理端末であって、
    前記撮影部は、複数の方向から前記対象物の複数の画像を撮影し、
    前記位置情報取得部及び前記姿勢情報取得部は、それぞれ、前記複数の画像の各々が撮影されたときの前記撮影部の位置及び姿勢を計測し、
    前記プロセッサは、
    計測された前記撮影部の位置、姿勢、及び前記対象物の位置情報に基づいて、前記対象物の外観のうち、前記複数の画像の各々に含まれる部分を前記撮影部分として特定し、前記複数の画像の各々に含まれる前記撮影部分の画像と、前記撮影部分を特定する情報と、を含む新たな前記画像モデルを生成する第4手順と、
    前記新たな画像モデルを前記メモリに格納する第5手順と、を実行することを特徴とする状態変化管理端末。
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