JP6316176B2 - 点検履歴管理システム、点検履歴管理方法 - Google Patents

点検履歴管理システム、点検履歴管理方法 Download PDF

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本発明は、設備などの点検対象物に対する点検履歴を管理する技術に関する。
本技術分野の背景技術として、下記特許文献1がある。特許文献1は、建造物の表面に発現した外観劣化状態を記録する方法を記載している。同文献においては、特に外観劣化状態を画像記録するとともにその劣化位置を基準点からの位置情報として記録し、その外観劣化の各データを一連に関連付けして一括管理している。
特開2007−208745号公報
特許文献1においては、外観劣化を目視によって発見し、発見した場合にはその位置を測定器で計測し、コンピュータにその位置を入力している。特許文献1記載の方法は、外観劣化の位置の計測や記録を全て作業員自ら手動で実施する必要があり、さらに、必ず決められた方向、位置から対象物を撮影する必要がある。したがって、作業員の負担が大きく、非効率である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、作業員が点検位置と点検履歴を対応付けるための作業負荷を軽減することができる、点検履歴管理技術を提供することを目的とする。
本発明に係る点検履歴管理システムにおいて、端末装置は、点検対象物を撮影してその画像を画面表示し、画面上における点検位置を受け取り、前記点検対象物の実際の高さと前記端末装置から前記点検対象物までの距離とに基づき、前記点検対象物上における前記点検位置の高さを求める。
本発明に係る点検履歴管理システムによれば、端末装置の画面上における点検位置と、点検対象物上における点検位置とを自動的に対応付けることができる。これにより点検作業の効率を向上させることができる。
実施形態1に係る点検履歴管理システム1000の全体構成を示すブロック図である。 携帯情報端末200の機能ブロック図である。 サーバ100の機能ブロック図である。 データベース140の構成図である。 設備データ141の構成とデータ例を示す図である。 画像データ144の構成とデータ例を示す図である。 携帯情報端末200の姿勢角を説明する図である。 点検履歴データ142の構成とデータ例を示す図である。 点検履歴管理システム1000の全体処理を示すフローチャートである。 携帯情報端末200が保持する設備データ141と地図データ143を更新する処理のフローチャートである。 携帯情報端末200が姿勢角と向いている方角を更新する処理を説明するフローチャートである。 ステップS901の具体例を説明する図である。 ステップS903において表示部220上における点検対象設備の位置を求める手法を説明する図である。 ステップS903において携帯情報端末200の姿勢角の変化に応じて点検対象物の位置を追従する手順を説明する図である。 ステップS908の詳細を説明するフローチャートである。 アノテーションの例として、設備異常の内容を示すアノテーションを付加する様子を示す。 アノテーションの例として、設備異常の内容を示すアノテーションを付加する様子を示す。 アノテーションの例として、設備異常の内容を示すアノテーションを付加する様子を示す。 アノテーションの例として、メモアノテーション1504を付加する様子を示す。 アノテーションの例として、メモアノテーション1504を付加する様子を示す。 アノテーションの例として、メモアノテーション1504を付加する様子を示す。 ステップS1402の具体例を示す図である。 ステップS1402の具体例を示す図である。 ステップS1402の具体例を示す図である。 ステップS904の詳細を説明するフローチャートである。 ステップS1802の具体例を説明する図である。 ステップS1802の具体例を説明する図である。 ステップS1802の具体例を説明する図である。 ステップS1804の具体例を示す図である。 ステップS1804の具体例を示す図である。 ステップS1804の具体例を示す図である。 サーバ100が表示部170上で表示する管理画面2100の例を示す図である。 ユーザが図21における点検履歴データのひとつを選択したときの画面例を示す図である。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る点検履歴管理システム1000の全体構成を示すブロック図である。点検履歴管理システム1000は、例えば電力配電設備における電柱などの点検対象物に対する点検履歴を管理するシステムである。点検履歴管理システム1000は、サーバ100と1以上の携帯情報端末200を備え、これらはネットワーク300を介して接続されている。
図2は、携帯情報端末200の機能ブロック図である。携帯情報端末200は、無線通信部210、表示部220、日時取得部230、位置取得部240、CPU(Central Processing Unit)250、操作部260、メモリ270、3軸加速度センサ281、3軸地磁気センサ282、撮影部290を備える。
無線通信部210は、ネットワーク300を介してサーバ100と通信する。表示部220は、撮影部290が撮影した画像などを画面表示するディスプレイである。日時取得部230は、日時を取得する時計などの機能部である。位置取得部240は、GPSシステム241を用いて携帯情報端末200の位置を取得する。撮影部290は、デジタルスチルカメラなどのカメラである。CPU250は、メモリ270が格納しているアプリケーションプログラム271を実行することにより、携帯情報端末200の全体動作を制御するプロセッサである。アプリケーションプログラム271は、例えばサーバ100からダウンロードすることができるが、これに限らない。操作部260は、ユーザが操作指示を入力するボタンやタッチパネルであり、表示部220と一体的に構成することもできる。メモリ270は、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置である。3軸加速度センサ281は、携帯情報端末200に加えられる加速度のxyz軸成分を取得する。3軸地磁気センサ282は、地磁気のxyz軸成分を取得する。
本実施形態1における「距離取得部」「点検位置算出部」「点検履歴取得部」は、アプリケーションプログラム271がこれら機能を実施することによって実現される。
携帯情報端末200は、具体的には、デジタルカメラ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット端末などのような携帯端末である。位置取得部240は、GPSシステム241から電波を受信し、受信した電波を用いて距離を測定することにより、携帯情報端末200が位置している緯度経度を取得する。
図3は、サーバ100の機能ブロック図である。サーバ100は、CPU110、ネットワークインターフェース120、I/O130、データベース140、操作部150、メモリ160、表示部170、データバス180を備える。
CPU110は、メモリ160が格納している点検履歴管理プログラム161を実行することにより、サーバ100の全体動作を制御する。ネットワークインターフェース120は、ネットワーク300を介して携帯情報端末200と通信する。I/O130は、外部機器と接続するためのインターフェースである。データベース140については後述する。操作部150は、ユーザが操作指示を入力するためのキーボードやマウスである。表示部170は、処理結果などを画面表示する。メモリ160は、不揮発性記憶装置である。各機能部はデータバス180を介して接続されている。
図4は、データベース140の構成図である。データベース140は、設備データ141、点検履歴データ142、地図データ143、画像データ144を保持する。これらデータの詳細については後述する。
図5は、設備データ141の構成とデータ例を示す図である。設備データ141は、点検対象物(ここでは設備)の管理情報を保持するデータであり、設備ID1411、位置1412、高さ1413、前回点検日1414、製造メーカ1415、前回修理日1416を有する。
設備ID1411は、点検対象設備の識別子である。位置1412は、点検対象設備を設置している位置であり、緯度と経度によって記述されている。高さ1413は、点検対象設備の設置面からの実際の高さである。前回点検日1414と前回修理日1416は、それぞれ点検対象設備を前回点検および修理した日付である。製造メーカ1415は、点検対象設備を製造したメーカ名である。
図6は、画像データ144の構成とデータ例を示す図である。画像データ144は、撮影部290が撮影した点検対象物の画像データとそのときの撮影条件を保持するデータであり、設備ID1441、撮影日時1442、撮影距離1443、撮影位置1444、撮影方角1445、姿勢角1446、端末画面上の設備位置1447、撮影画像1448を有する。
設備ID1441は、点検対象設備の識別子である。撮影日時1442は、点検対象設備の画像を撮影した日時である。撮影距離1443は、点検対象設備の画像を撮影したときの撮影部290から点検対象設備までの距離である。撮影位置1444は、点検対象設備の画像を撮影したときの携帯情報端末200の位置であり、緯度経度によって記述されている。撮影方角1445は、点検対象設備の画像を撮影したとき撮影部290が向いていた方角である。姿勢角1446は、点検対象設備の画像を撮影したときの携帯情報端末200の姿勢を表し、3つの角度によって記述されている。これら角度については後述する。端末画面上の設備位置1447は、点検対象設備の画像を撮影したときの表示部220上における点検対象設備の座標であり、画面内における点検対象設備の左上座標、幅、高さによって記述されている。撮影画像1448は、点検対象設備の画像である。
図7は、携帯情報端末200の姿勢角を説明する図である。図7(A)は、姿勢角1446が記述する姿勢角A(1446A)を示す。姿勢角1446Aは、y軸を中心として携帯情報端末200を回転させた回転角度を表し、北を0°とする。姿勢角1446Aは携帯情報端末200が向いている方位角に相当する。図7(B)は、姿勢角1446が記述する姿勢角B(1446B)を示す。姿勢角1446Bは、x軸を中心として携帯情報端末200を回転させた回転角度を表し、携帯情報端末200の仰角に相当する。図7(C)は、姿勢角1446が記述する姿勢角C(1446C)を示す。姿勢角1446Cは、z軸を中心として携帯情報端末200を回転させたときの回転角度を表す。
アプリケーションプログラム271は、3軸加速度センサ281から得られるxyz軸方向の加速度成分と、3軸地磁気センサ282から得られるxyz軸方向の地磁気成分から、姿勢角1446A〜1446Cを算出することができる。具体的な方法は一般的に知られているので詳細は割愛する。
図8は、点検履歴データ142の構成とデータ例を示す図である。点検履歴データ142は、点検対象設備に対して点検を実施した履歴を記録するデータである。点検履歴は、後述の図15A〜図16Cで例示するように、携帯情報端末200の画面上で点検対象設備に対してアノテーションを付与することによって記録される。点検履歴データ142は、設備ID1421、撮影日時1422、アノテーション種別1423、異常内容1424、メモ1425、音声/画像1426、画像中のアノテーション位置1427、実設備におけるアノテーション位置1428を有する。
設備ID1421は、点検対象設備の識別子である。撮影日時1422は、点検対象設備の画像を撮影した日時である。アノテーション種別1423は、携帯情報端末200の画面上で点検対象設備に対して付与されたアノテーションの種別を示す。異常内容1424、メモ1425、および音声/画像1426は、付与されたアノテーションの内容を示す。これらの具体例については後述する。画像中のアノテーション位置1427は、携帯情報端末200の画面上におけるアノテーションの座標である。実設備におけるアノテーション位置1428は、携帯情報端末200の画面上におけるアノテーションの座標を点検対象設備上における実際の位置に変換した結果であり、方角と高さによって記述されている。これらの具体例については後述する。各アノテーションは、設備ID1421と撮影日時1422をキーにして特定することができる。
地図データ143は、一般的なGIS(Graphical Information System)データベースと同様に、道路や建物などの位置を格納しており、詳細な説明は割愛する。
図9は、点検履歴管理システム1000の全体処理を示すフローチャートである。以下図9の各ステップについて説明する。
(図9:ステップS900)
ユーザ(点検対象設備を点検する巡視員)は、携帯情報端末200を持って点検対象設備へ移動し、点検作業を開始する。ユーザは、以下に説明する手順により、携帯情報端末200を用いて点検対象設備の画像を撮影し、携帯情報端末200の画面上で点検対象設備に対してアノテーションを付与する。
(図9:ステップS901)
ユーザは、携帯情報端末200の画面上で、点検対象設備の根元にカーソルを合わせ、撮影距離を算出するよう指示するボタンを押下する。アプリケーションプログラム271は、後述の図12で説明する手法により、携帯情報端末200から点検対象設備までの距離を算出する。
(図9:ステップS902)
アプリケーションプログラム271は、位置取得部240が取得した携帯情報端末200の位置、3軸加速度センサ281と3軸地磁気センサ282の検出値から算出される携帯情報端末200が向いている方角、S901で算出した撮影距離、設備データ141が格納している位置1412に基づいて、点検対象設備の設備IDを特定する。例えば、特開2013−222335号公報が記載している方法を用いて設備IDを特定することができるが、これに限られるものではない。
(図9:ステップS903)
アプリケーションプログラム271は、撮影距離と点検対象設備の高さを用いて、表示部220上に映る点検対象物の位置と大きさを算出する。アプリケーションプログラム271はさらに、携帯情報端末200の姿勢角の変化に応じて、点検対象物の位置を追従する。携帯情報端末200の姿勢角の変化に応じて点検対象物の位置を追従する方法は、センサベーストラッキング手法と呼ばれており、一般的な方法であるので、詳細な説明は割愛する。本ステップは、携帯情報端末200の姿勢などが変化しても、画面上における点検対象設備(またはアノテーション)の位置と実際の点検対象設備の位置との間の対応関係を保持し続けるためのものである。本ステップの具体例については後述の図13Aと図13Bで改めて説明する。
(図9:ステップS904)
アプリケーションプログラム271は、ステップS903で特定した設備IDをキーにして点検履歴データ142を検索し、過去の点検履歴レコードを取得する。アプリケーションプログラム271はさらに、携帯情報端末200の現在の撮影条件を用いて、過去の点検履歴に対応するアノテーションを表示部220上に表示すべき座標を算出し、その算出した座標上に過去のアノテーションを表示する。現在の撮影条件とは、具体的には、撮影日時1442、撮影位置(緯度、経度)1444、撮影方角1445、撮影距離1443、姿勢角1446である。過去のアノテーションを表示する座標を算出する手法の具体例については後述する。
(図9:ステップS905)
ユーザは、表示部220が表示している過去のアノテーション(=過去の点検履歴)を参照しながら、点検対象設備の異常有無をチェックする。過去に発見された設備異常箇所を把握しながら点検することにより、抜け漏れ無く点検を実施できる。
(図9:ステップS906)
ユーザは、今回の点検結果を記録するため、携帯情報端末200を用いて、点検対象設備の写真を撮影する。
(図9:ステップS907)
アプリケーションプログラム271は、各センサの検出値などを用いて撮影条件(撮影日時1442、撮影位置(緯度、経度)1444、撮影方角1445、撮影距離1443、姿勢角1446)を取得し、画像データ144としてサーバ100上に格納する。
(図9:ステップS908)
表示部220は、S906において撮影された点検対象設備の画像を表示する。ユーザは画面上の任意の位置に点検結果としてアノテーションを入力する。アプリケーション271は、後述の図14と図17で説明する手法を用いて、画面上におけるアノテーションの位置を実設備におけるアノテーション位置に変換する。アプリケーション271は、求めたアノテーション位置を、実設備におけるアノテーション位置1428としてサーバ100上に格納する。
(図9:ステップS909)
ユーザは、該当日の巡視点検が全て終了したか否かをチェックする。該当日の巡視点検が終了していない場合は、点検対象設備を変更し、S901に戻って同様の処理を繰り返す。該当日の巡視点検が全て終了している場合は、ステップS910へ進む。
(図9:ステップS910〜S911)
ユーザは点検を終了し、拠点に戻る(S910)。ユーザは拠点に戻った後、点検結果を確認する(S911)。
図10は、携帯情報端末200が保持する設備データ141と地図データ143を更新する処理のフローチャートである。アプリケーションプログラム271は、ステップS902において点検対象設備のIDを特定する際に、設備データ141や地図データ143を使用する。そのためユーザが移動するのに併せて、携帯情報端末200が保持する設備データ141と地図データ143は、携帯情報端末200の現在位置近傍に対応するものに更新しておくことが望ましい。そこでアプリケーションプログラム271は、図9のフローチャートと並行して本フローチャートをバックグラウンドで実行し、これらデータを更新する。以下図10の各ステップについて説明する。
(図10:ステップS1000)
アプリケーションプログラム271は、位置取得部240より携帯情報端末200の現在位置を取得し、メモリ270に格納する。
(図10:ステップS1001)
アプリケーションプログラム271は、メモリ270に格納されている前回取得した位置情報と今回取得した位置情報を比較し、前回取得した位置から変化しているか否かをチェックする。位置の変化量があらかじめ設定した閾値より小さければステップS1000に戻り、閾値以上であればステップS1002へ進む。
(図10:ステップS1002)
アプリケーションプログラム271は、携帯情報端末200の現在の位置をサーバ100に送信する。
(図10:ステップS1003)
サーバ100の点検履歴管理プログラム161は、携帯情報端末200から受信した位置周辺の地図データ143、設備データ141、点検履歴データ142をデータベース140から検索し、検索したデータを携帯情報端末200に送信する。
(図10:ステップS1004〜S1005)
アプリケーションプログラム271は、サーバ100から受け取ったデータを受信し、メモリ270に格納する(S1004)。アプリケーションプログラム271は、例えば現在位置周辺の地図を表示部220上に表示している場合、ステップS1004において受信したデータを用いて、表示内容を更新する(S1005)。
図11は、携帯情報端末200が姿勢角と向いている方角を更新する処理を説明するフローチャートである。携帯情報端末200の姿勢角と向いている方角は、図9における各ステップにおいて使用する際に逐次求めてもよいし、計算処理の便宜に鑑みて図9とは別にバックグラウンド処理によって常時更新してもよい。本フローチャートは後者に相当する。以下図11の各ステップについて説明する。
(図11:ステップS1100)
アプリケーションプログラム271は、3軸加速度センサ281と3軸地磁気センサ282からそれぞれ検出値を取得し、メモリ270に格納する。
(図11:ステップS1101)
アプリケーションプログラム271は、メモリ270に格納されている前回取得したセンサ値と今回取得したセンサ値を比較し、前回取得した位置から変化しているか否かをチェックする。位置の変化量があらかじめ設定した閾値より小さければステップS1100に戻り、閾値以上であればステップS1102へ進む。
(図11:ステップS1102〜S1103)
アプリケーションプログラム271は、3軸加速度センサ281と3軸地磁気センサ282からそれぞれ検出値を改めて取得し、これら検出値に基づき携帯情報端末200の姿勢角と方角を算出する(S1102)。アプリケーションプログラム271は、メモリ270に計算結果を格納する(S1103)。
図12は、ステップS901の具体例を説明する図である。図12において、ユーザ1201は携帯情報端末200の撮影部290を介して点検対象設備1202を見ている。表示部220には点検対象設備1202が映っている。ユーザ1201は、表示部220上でカーソル221を点検対象設備1202の根元に合わせ、合った状態で実行ボタン222を押下する。アプリケーションプログラム271は、そのときの携帯情報端末200の姿勢角C(=q)と、あらかじめ設定しておく高さhを用いて、下記式1によって携帯情報端末200から点検対象設備1202までの距離dを算出する。
Figure 0006316176
高さhはユーザ1201が端末を持つ高さそのものを設定してもよいし、ユーザ1201の身長をあらかじめ設定しておき、その身長から高さhを算出してもよい。表示部220の実行ボタン222などのレイアウトは図12に示す例に限ったものではなく、様々なバリエーションが考えられる。
図13Aは、ステップS903において表示部220上における点検対象設備の位置を求める手法を説明する図である。図13A(a)において、ユーザ1301は、携帯情報端末200を持って点検対象設備1302から距離d離れた位置に立っている。点検対象設備1302の実高さはHであり、表示部220上に映る点検対象設備1302の高さはhである。点検対象設備1302が表示部220に投影される位置1303を仮想スクリーンと呼ぶ。ユーザ1301と仮想スクリーン1303との間の距離はεである。仮想スクリーン1303上に投影される点検対象設備1302の高さhは、遠近法に基づき下記式2で計算できる。
Figure 0006316176
図13A(b)は、距離εを算出する方法を示す。距離εは、撮影部290の画角Θと、表示部220の画面幅Wとを用いて、下記式3で計算できる。
Figure 0006316176
図13Bは、ステップS903において携帯情報端末200の姿勢角の変化に応じて点検対象物の位置を追従する手順を説明する図である。図13B(a)において、表示部220上に、撮影部290を通して見ている対象設備が映っている。アプリケーションプログラム271は、表示部220の左上座標1304を原点とする座標軸に対して、点検対象設備の映っている位置と大きさを算出する。具体的には、点検対象設備の左上座標1305、幅w、高さhを算出する。高さhは、高さ1413に基づき遠近法によって求めることができる。図5のデータ例においては、点検対象設備の幅がほぼ一定である(例えば点検対象設備が電柱である場合)と仮定して高さ1413のみ管理しているが、幅wについても同様に管理して遠近法により求めることもできる。
ステップS903を開始した時点においては、図13B(a)のように、カーソル221と点検対象物の根元が合っている。この状態の下で点検対象物の幅wと高さhを算出すれば、これらに基づき左上座標1305も算出できる。これら値を算出した後は、その後に携帯情報端末200を動かしても、姿勢角の変化に応じて映っている点検対象物の位置を追従させることができる。図13B(b)は追従の様子を示しており、左上座標1305が移動している。
図14は、ステップS908の詳細を説明するフローチャートである。以下図14の各ステップについて説明する。
(図14:ステップS1400)
アプリケーションプログラム271は、表示部220上に撮影部290が撮影した画像を表示するとともに、アノテーションリストを表示する。アノテーションリストの具体例については後述する。
(図14:ステップS1401)
ユーザは、アノテーションリストからアノテーションを選択し、表示部220に表示されている撮影画像中の点検対象設備上の任意位置に対して、点検結果を示すアノテーションを付与する。
(図14:ステップS1402)
アプリケーションプログラム271は、画像撮影時の撮影条件、および画面上におけるアノテーションの位置から、実設備におけるアノテーション位置1428を算出する。具体例については後述の図17A〜図17Cで説明する。
(図14:ステップS1403〜S1404)
ユーザは、点検結果の入力が全て完了したかをチェックする。完了していなければステップS1401に戻って同様の処理を繰り返し、完了していればステップS1404に進む(S1403)。アプリケーションプログラム271は、撮影画像とステップS1402の算出結果をメモリ270に保存する(S1404)。
図15A〜図15Cは、アノテーションの例として、設備異常の内容を示すアノテーションを付加する様子を示す。図15Aにおいて、表示部220に撮影した点検対象設備1501の画像が表示されている。アノテーションリスト1502は、アノテーションの選択肢として、設備異常アノテーション1503、メモアノテーション1504、音声アノテーション1505、画像アノテーション1506を提供している。ユーザは指1507で設備異常アノテーション1503をタッチし、点検対象設備1501上にドラッグしている。
図15Bは、設備異常アノテーション1503が提供する選択肢を示す。ユーザが設備異常アノテーション1503をドラッグすると、図15Bに示すように、設備異常の具体的な内容を入力するための選択肢1508が表示される。ここでは選択肢として、異常機器1509(変圧器、電柱、開閉器など)、異常種別1510(錆、ヒビ、傾斜など)、優先度1511(高、中、低など)を選択できるようになっている。選択肢1508は、点検履歴データ142の異常内容1424と対応している。優先度1511は、点検で発見された異常に対する対応の優先度であり、優先度が高いほど、すぐに補修する必要があるということを意味している。
図15Cは、設備異常アノテーション1503をセットした後の様子を示す。ここでは変圧器に関する設備異常アノテーション1503を設置したので、アノテーションのアイコンが変圧器のイラスト1512に変化する。ユーザはアノテーション内容を確認したい場合は、設置されたアノテーションを指でタップする。アプリケーションプログラム271は、その内容を吹出し1513によって表示する。セットした優先度に応じて吹出し1513の色を変えてもよい。あるいは優先度が所定閾値以上である場合はその旨のアラートを吹出し1513と併せて表示してもよい。
図16A〜図16Cは、アノテーションの例として、メモアノテーション1504を付加する様子を示す。図16Aにおいて、ユーザは指1507でメモアノテーション1504をタッチし、点検対象設備1501上にドラッグしている。
図16Bは、メモアノテーション1504の内容を入力する様子を示す。ユーザがメモアノテーション1504をドラッグすると、図16Bに示すように、メモの内容を入力するための吹出し1601が表示され、吹出し1601の内部にメモを入力するテキストボックス1602が表示されている。
図16Cは、メモアノテーション1504をセットした後の様子を示す。ユーザはアノテーション内容を確認したい場合は、設置されたアノテーションを指でタップする。アプリケーションプログラム271は、その内容を吹出し1603によって表示する。
ユーザが音声アノテーション1505を選択した場合は、ユーザがアノテーションをドラッグした後に、表示部220は音声入力するためのインターフェースを表示し、ユーザはそのインターフェースを介して点検履歴を示す音声を入力することができる。ユーザが画像アノテーション1506を選択した場合は、ユーザがアノテーションをドラッグした後に撮影部290が起動し、ユーザは点検対象設備の画像を撮影することができる。例えば、点検対象設備のズーム写真をその部分に画像アノテーション1506として付加することができる。
図17A〜図17Cは、ステップS1402の具体例を示す図である。以下これら図面を用いて、ステップS1402の詳細について説明する。
図17Aは、アノテーション設置後の点検対象設備の画像を示す。設備画像1700は画像データ144が保持している撮影画像1448に相当し、画像データ144の各データ項目に対応付けられている。撮影画像1700上の点検対象設備の左上座標は1701、幅はw、高さはhであり、設備異常アノテーション1702と、メモアノテーション1703がそれぞれ図示する位置に設置されている。中心線1704は点検対象設備の中心線である。距離1705は中心線1714から設備異常アノテーション1702までの距離である。
図17Bは、ユーザ1706が図17Aの点検対象設備を撮影している様子を示す。ユーザ1706の位置、撮影方角、撮影距離は、先に説明した手法により求めることができる。すなわちアプリケーションプログラム271は、図17Aに示す点検対象設備の画像がどのような撮影条件に基づき撮影されたかを把握することができる。アプリケーションプログラム271は、これらの情報に基づき、以下に説明する手法により画面上におけるアノテーションの位置を算出することができる。
図17C(a)は、図17Bを方向1707から見た図である。中心線1704は、ユーザ1706から見た点検対象設備の中心線である。設備異常アノテーション1702と中心線1704との間の距離a(1705)、点検対象設備の幅r、および角度θは、下記式4の関係を満たす。幅rは既知であるから、下記式4に基づき角度θを求めることができる。
Figure 0006316176
角度θが算出できれば、撮影方角に基づき、点検対象設備の中心から見た設備異常アノテーション1702の設置方角が分かる。メモアノテーション1703についても同様に設置方角を算出することができる。
図17C(b)は、図17Bを方向1708から見た図である。画面上におけるアノテーションの位置が分かれば、画面上の点検対象設備の高さとアノテーションの高さとの間の相関関係に基づき、実設備におけるアノテーションの高さを求めることができる。
<実施の形態1:まとめ>
以上のように、本実施形態1に係る点検履歴管理システム1000は、携帯情報端末200の位置、姿勢角、撮影方角などの撮影条件に基づき、点検対象設備に対して画面上で付加するアノテーションの実設備上における位置を、自動的に計算する。これにより、アノテーション位置を登録するための作業負担を軽減し、点検作業を効率化することができる。
<実施の形態2>
実施形態1では、実設備上におけるアノテーション位置を自動的に算出して点検履歴データ142として登録する例を説明した。本発明の実施形態2では、過去の点検において点検対象設備に対して付加されたアノテーションを表示部220上で再生する具体的な動作例について説明する。点検履歴管理システム1000の構成は実施形態1と同様であるため、以下では過去のアノテーションを再生する動作について主に説明する。
図18は、ステップS904の詳細を説明するフローチャートである。以下図18の各ステップについて説明する。
(図18:ステップS1800)
アプリケーションプログラム271は、ステップS902で特定された設備IDをキーにして、点検履歴データ142を検索する。検索はサーバ100が保持している点検履歴データ142に対して実施してもよいし、図10のフローチャートによってサーバ100から逐次取得した現在位置周辺の点検履歴データ142に対して実施してもよい。
(図18:ステップS1801)
点検履歴データ142内に該当する点検履歴データ142が存在する場合はステップS1802へ進み、存在しない場合は本フローチャートを終了する。
(図18:ステップS1802)
アプリケーションプログラム271は、図19A〜図19Cで説明する手法にしたがって、実設備におけるアノテーション位置1428と現在の撮影条件に基づき、現在の撮影条件の下で画面上において見えるアノテーション位置を算出する。
(図18:ステップS1803)
アプリケーションプログラム271は、ステップS1801において取得した全ての点検履歴データ142を処理したか否かをチェックする。全ての点検履歴データ142に対して処理が完了した場合はステップS1804へ進み、それ以外であればステップS1802に戻って同様の処理を繰り返す。
(図18:ステップS1804)
アプリケーションプログラム271は、表示部220上のステップS1802で算出した位置において、過去のアノテーションを重畳表示する。
図19A〜図19Cは、ステップS1802の具体例を説明する図である。以下これら図面を用いて、ステップS1802の詳細について説明する。
図19Aは、設備異常アノテーション1902とメモアノテーション1903が付与されている点検対象設備をユーザ1901が点検する様子を示す。ユーザ1901は、方向1904から点検対象設備を点検している。アプリケーションプログラム271は、ステップS902で特定した設備IDをキーにして点検履歴データ142を検索し、該当するレコードを取得する。ここでは図17A〜図17Cと同様に設備異常アノテーション1902とメモアノテーション1903が付加されているものとする。
図19B(a)は、図19Aを方向1905から見た図である。アプリケーションプログラム271は、メモアノテーション1903の実設備におけるアノテーション位置1428と、現在の撮影条件とに基づき、表示部220上におけるメモアノテーション1903の位置を算出する。アプリケーションプログラム271はさらに、実設備におけるアノテーション位置1428と撮影方角を用いて、図19B(a)に示す角度θを算出する。図19B(a)の距離rは、点検対象設備の幅wから得ることができる。方向1904から見た点検対象設備の中心線1906からメモアノテーション1903までの距離aは、下記式5から求めることができる。
Figure 0006316176
図19B(b)は、図19Aを方向1904から見た図である。アプリケーションプログラム271は、メモアノテーション1902の実設備における高さ、点検対象設備の左上座標1907(図19Cに示す)、点検対象設備の幅wと高さhから、表示部220上におけるメモアノテーション1903の高さを算出する。
図19Cは、表示部220の画面表示例を示す。図19A〜図19Bで説明した手法により、メモアノテーション1903と設備異常アノテーション1902の位置を決定することができる。ただし設備異常アノテーション1902は、ユーザ1901の現在位置から見ると点検対象設備の裏側に設置されているので、表示部220上には表示されない。ユーザ1901から見て表側に設置されているアノテーションであっても、表示部220の画面内に収まらない位置に設置されている場合は、やはり表示部220上には表示されない。このようなアノテーションについては、後述の図20A〜図20Cに示す手法によりユーザに注意を促すことができる。
図20A〜図20Cは、ステップS1804の具体例を示す図である。図20Aにおいて、表示部220上に点検対象設備2001が映っており、吹出し2002が表示されている。過去に複数回点検が実施され、点検履歴データ142が複数回分の点検履歴を記録している場合も考えられる。そこでアプリケーションプログラム271は、吹出し2002内にドロップダウンリストを表示し、どの回の点検履歴を表示するかを選択できるようにする。
図20Bは、図20Aに示すいずれかの点検履歴を選択した後の表示例である。アプリケーションプログラム271は、選択された点検履歴に対応する過去のアノテーションを表示部220上に表示する。ここでは図19Cと同様に、メモアノテーション1903が表示されている。ユーザが指2003でメモアノテーション1903をタップすると、その内容が吹出し2004内に表示される。
図19Cで例示したように、ユーザの位置と撮影条件によっては、表示部220内に収まらないアノテーションやユーザから見て裏側に設置されたアノテーションは、表示部220内に表示されない。アプリケーションプログラム271は、このようなアノテーションが存在する旨のメッセージ2005を画面表示することにより、ユーザに注意を促す。
図20Cは、撮影部290を点検対象設備の上部に向けて動かしたときの表示部220の画面例である。ユーザがメッセージ2005に応じて撮影部290を点検対象設備の上部に向けると、アプリケーションプログラム271は設備異常アノテーション1902を表示部220上に表示する。ただし設備異常アノテーション1902はユーザから見て裏側に設置されているので、その旨のメッセージ(図20Cの矢印)を表示する。
<実施の形態2:まとめ>
以上のように、本実施形態2に係る点検履歴管理システム1000は、実設備におけるアノテーション位置1428と現在の撮影条件に基づき、表示部220上における過去のアノテーションの位置を算出し、その位置に過去のアノテーションを表示する。これによりユーザは、過去の点検履歴に対する注意を促されるので、点検において着目すべき箇所をあらかじめ把握することができる。したがって、異常の見落としを抑制して点検作業の信頼性を向上させることができる。
また本実施形態2に係る点検履歴管理システム1000は、表示部220の画面内に収まらない過去のアノテーションや、ユーザの現在位置から見えない過去のアノテーションが存在する場合は、その旨のメッセージを表示部220上に表示する。これによりユーザは、画面内に表示されていないアノテーションを見逃すことなく、過去に点検した個所を確実に再点検することができる。
<実施の形態3>
本発明の実施形態3では、サーバ100が提供する管理画面例について説明する。点検履歴管理システム1000の構成は実施形態1〜2と同様であるため、以下ではサーバ100が提供する画面について主に説明する。
図21は、サーバ100が表示部170上で表示する管理画面2100の例を示す図である。サーバ100は、複数の点検対象拠点を管理している。ユーザが営業所選択2101でいずれかの営業所を選択すると、点検履歴管理プログラム161は当該営業所の管轄地域の地図を地図画面2104に表示する。地図データ143は、地図と管理対象設備(例えば電力設備における電柱)を位置情報とともに管理しており、地図画面2104によって視覚的に設備の位置が分かるようになっている。地図画面2104は、設備データ141の位置1412を用いて、地図上に設備シンボルをマッピングしている。
ユーザが関心のある設備(2105)を操作部150(例えばマウス)で選択すると、点検履歴管理プログラム161は設備2105に関する情報を設備情報2102に表示するとともに、対応する点検履歴2103を表示する。これら情報は、設備データ141、点検履歴データ142、画像データ144に格納されている。
図22は、ユーザが図21における点検履歴データのひとつを選択したときの画面例を示す図である。点検履歴管理プログラム161は、地図画面2104を点検履歴画面2201に切り替える。点検履歴画面2201は、選択された点検履歴2200に対応する点検履歴データ142内のレコードおよび画像データ144内のレコードを取得し、図19A〜図19Cで説明したものと同様の手法によりアノテーション位置を算出して点検履歴画面2201上に表示する。表示形態は表示部220と同様でもよいし、図19Aの方向1904や方向1905から見た各アノテーション位置を再現してもよいし、その他適当な表示形態を用いてもよい。
<本発明の変形例について>
本発明は上記した実施形態の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることもできる。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることもできる。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成を追加・削除・置換することもできる。
実施形態1〜3において、S907、S908、S1402、S1802などの算出処理はアプリケーションプログラム271が実施しているが、例えばこれら処理の演算負荷が大きい場合などは、これらいずれかのステップを点検履歴管理プログラム161が実施し、アプリケーションプログラム271はその結果を受け取るようにしてもよい。その他ステップについても同様である。
実施形態1〜3において、携帯情報端末200は図10のフローチャートによりサーバ100から現在位置近傍の各データを逐次取得することを説明した。これに代えて、ユーザが点検個所へ出発する前に点検個所の設備データ141などをあらかじめメモリ270に格納するようにしてもよい。同様に点検結果についても逐次サーバ100へ格納することに代えて、ユーザが拠点に戻ってから全ての点検結果をまとめてサーバ100へ格納してもよい。これは特に点検作業地域の電波状況が悪い場合などにおいて有効である。
実施形態1〜3において、4パターンのアノテーションを例示したが、これに限ったものではなく、必要に応じて様々なアノテーションが考えられる。アノテーションの具体的な内容は、点検対象物などの具体的状況に応じて設定すればよい。また点検対象物として電力配電設備における電柱を点検する例を説明したが、本発明の適用範囲はこの分野/点検対象物に限定されるものではない。
上記各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部や全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に格納することができる。
100:サーバ、110:CPU、120:ネットワークインターフェース、130:I/O、140:データベース、141:設備データ、142:点検履歴データ、143:地図データ、144:画像データ、150:操作部、160:メモリ、161:点検履歴管理プログラム、170:表示部、180:データバス、200:携帯情報端末、210:無線通信部、220:表示部、230:日時取得部、240:位置取得部、250:CPU、260:操作部、270:メモリ、271:アプリケーションプログラム、281:3軸加速度センサ、282:3軸地磁気センサ、290:撮影部、300:ネットワーク、1000:点検履歴管理システム。

Claims (15)

  1. 点検対象物の点検履歴を管理する計算機、
    前記計算機が管理する前記点検履歴を画面表示する端末装置、
    を有し、
    前記計算機は、
    前記点検対象物の設置面からの高さを記述した点検対象物データを格納する記憶装置を備え、
    前記端末装置は、
    前記点検対象物の画像を撮影する撮像部、
    前記撮像部が撮影した前記点検対象物の画像を画面上に表示するとともに前記画面上における前記点検対象物の点検位置を入力する位置入力を受け取る表示入力部、
    前記撮像部が前記点検対象物の画像を撮影するときにおける前記点検対象物から前記撮像部までの距離を取得する距離取得部、
    前記画面上における前記点検位置の前記点検対象物上における高さを求める点検位置算出部、
    を備え、
    前記点検位置算出部は、
    記距離取得部が取得した前記距離、および前記点検対象物データが記述している前記点検対象物の高さを用いて、前記画面上における前記点検対象物の位置および大きさを算出し、
    前記点検位置算出部は、
    前記画面上における前記点検位置の座標と、前記画面上における前記点検対象物の位置および大きさとの間の相関関係にしたがって、前記点検位置の前記点検対象物上における高さを求め、その求めた高さを前記点検対象物の識別子と対応付けて前記記憶装置に格納する
    ことを特徴とする点検履歴管理システム。
  2. 前記端末装置は、前記端末装置の姿勢角を検出する姿勢角センサを備え、
    前記表示入力部は、前記画面上における前記点検対象物の根元箇所を指定する指定入力を受け取り、
    前記距離取得部は、前記表示入力部が前記指定入力を受け取った時点における前記姿勢角と、前記点検対象物の設置面から前記端末装置までの高さを用いて、前記点検対象物から前記撮像部までの距離を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の点検履歴管理システム。
  3. 前記点検位置算出部は、
    前記距離取得部が取得した前記距離、前記点検対象物データが記述している前記点検対象物の高さ、および前記画面のサイズを用いて、前記画面上における前記点検対象物の高さを算出し、
    前記算出した前記画面上における前記点検対象物の高さ、および前記画面上における前記点検位置の座標に基づき、前記点検位置の前記点検対象物上における高さを求める
    ことを特徴とする請求項1記載の点検履歴管理システム。
  4. 前記端末装置は、
    前記端末装置の位置を取得する位置取得部、
    前記端末装置が向いている方角を取得する方角取得部、
    を備え、
    前記点検位置算出部は、
    前記画面上における前記点検位置の座標、前記位置取得部が取得した前記端末装置の位置、および前記方角取得部が取得した前記端末装置が向いている方角を用いて、前記点検対象物の中心から見た前記点検位置の方角を算出し、その求めた方角を前記点検対象物の識別子と対応付けて前記記憶装置に格納する
    ことを特徴とする請求項1記載の点検履歴管理システム。
  5. 前記端末装置は、
    前記撮像部が撮影している前記点検対象物を特定し、特定した前記点検対象物に対応する前記点検位置の前記点検対象物上における高さを前記記憶装置から取得する、点検履歴取得部を備え、
    前記点検位置算出部は、
    前記距離取得部が取得した前記距離、前記点検対象物データが記述している前記点検対象物の高さ、および前記画面のサイズを用いて、前記画面上における前記点検対象物の高さを算出し、
    算出した前記画面上における前記点検対象物の高さに応じて、前記点検履歴取得部が取得した前記点検位置の前記点検対象物上における高さを、前記画面上における前記点検位置に変換し、変換後の前記点検位置を前記画面上に表示する
    ことを特徴とする請求項1記載の点検履歴管理システム。
  6. 前記点検位置算出部は、
    前記点検履歴取得部が取得した前記点検位置の前記点検対象物上における高さを前記画面上における前記点検位置に変換した結果、前記点検位置が前記画面内に収まらない場合は、その旨のメッセージを前記画面上に表示する
    ことを特徴とする請求項5記載の点検履歴管理システム。
  7. 前記端末装置は、
    前記撮像部が撮影している前記点検対象物を特定し、特定した前記点検対象物の中心から見た前記点検位置の方角を前記記憶装置から取得する、点検履歴取得部を備え、
    前記点検位置算出部は、
    前記位置取得部が取得した前記端末装置の位置、および前記方角取得部が取得した前記端末装置が向いている方角に応じて、前記点検履歴取得部が取得した前記点検対象物の中心から見た前記点検位置の方角を、前記画面上における前記点検位置に変換し、変換後の前記点検位置を前記画面上に表示する
    ことを特徴とする請求項4記載の点検履歴管理システム。
  8. 前記点検位置算出部は、
    前記点検履歴取得部が取得した前記点検対象物の中心から見た前記点検位置の方角を前記画面上における前記点検位置に変換した結果、前記点検位置が前記撮像部から見て前記点検対象物の裏側に存在する場合は、その旨のメッセージを前記画面上に表示する
    ことを特徴とする請求項7記載の点検履歴管理システム。
  9. 前記表示入力部は、前記位置入力と併せて、前記点検位置に対する点検結果を示す点検結果入力を受け取り、
    前記点検位置算出部は、前記点検結果入力が示す前記点検結果を記述する点検結果データを、前記点検対象物の識別子および前記画面上における前記点検位置と対応付けて前記記憶装置に格納する
    ことを特徴とする請求項1記載の点検履歴管理システム。
  10. 前記点検位置算出部は、前記点検位置を前記画面上に表示するとき、前記点検位置に対応する前記点検結果データを前記点検位置と併せて前記画面上に再現する
    ことを特徴とする請求項9記載の点検履歴管理システム。
  11. 前記表示入力部は、前記点検結果入力として、
    前記点検位置において発見された異常種別または異常を発見した機器種別を記述する情報、
    前記点検結果を記述する文字列または音声、
    前記点検位置の画像を撮影すべき旨を指示する撮影指示入力、
    の少なくともいずれかを受け取り、
    前記点検位置算出部は、
    前記表示入力部が前記点検結果入力として、前記異常種別、前記機器種別、前記文字列、または前記音声を受け取った場合は、前記点検結果データとしてこれら情報を記述するデータを前記記憶装置に格納し、
    前記表示入力部が前記点検結果入力として前記撮影指示入力を受け取った場合は、前記点検結果データとして前記点検位置の画像を前記記憶装置に格納する
    ことを特徴とする請求項9記載の点検履歴管理システム。
  12. 前記表示入力部は、前記点検結果入力として、前記点検位置において発見した異常の優先度を指定する情報を受け取り、
    前記点検位置算出部は、前記優先度が所定閾値以上である場合は、前記点検結果データを前記点検位置と併せて前記画面上に再生する際に、その旨のアラートを出力する
    ことを特徴とする請求項9記載の点検履歴管理システム。
  13. 前記記憶装置は、複数の前記点検対象物それぞれに関する前記点検履歴および各前記点検対象物の位置を格納しており、
    前記計算機は、各前記点検対象物の位置および各前記点検対象物の前記点検履歴を画面表示する
    ことを特徴とする請求項1記載の点検履歴管理システム。
  14. 前記計算機は、各前記点検対象物の前記点検履歴として、前記点検位置の前記点検対象物上における高さを画面表示する
    ことを特徴とする請求項13記載の点検履歴管理システム。
  15. 点検対象物の点検履歴を管理する点検履歴管理システムを用いて前記点検履歴を管理する方法であって、
    前記点検履歴管理システムは、
    点検対象物の点検履歴を管理する計算機、
    前記計算機が管理する前記点検履歴を画面表示する端末装置、
    を有し、
    前記計算機は、
    前記点検対象物の設置面からの高さを記述した点検対象物データを格納する記憶装置を備え、
    前記方法は、
    前記端末装置を用いて前記点検対象物の画像を撮影する撮像ステップ、
    前記撮像ステップにおいて撮影した前記点検対象物の画像を前記端末装置の画面上に表示するとともに前記画面上における前記点検対象物の点検位置を入力する位置入力を受け取る表示入力ステップ、
    前記撮像ステップにおいて前記点検対象物の画像を撮影するときにおける前記点検対象物から前記端末装置までの距離を取得する距離取得ステップ、
    前記画面上における前記点検位置の前記点検対象物上における高さを求める点検位置算出ステップ、
    を有し、
    前記点検位置算出ステップにおいては、
    記距離取得ステップにおいて取得した前記距離、および前記点検対象物データが記述している前記点検対象物の高さを用いて、前記画面上における前記点検対象物の位置および大きさを算出し、
    前記点検位置算出ステップにおいては、
    前記画面上における前記点検位置の座標と、前記画面上における前記点検対象物の位置および大きさとの間の相関関係にしたがって、前記点検位置の前記点検対象物上における高さを求め、その求めた高さを前記点検対象物の識別子と対応付けて前記記憶装置に格納する
    ことを特徴とする点検履歴管理方法。
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