JP2019020692A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】結露が生じうる環境下においても精度よくシートを検知できる画像形成装置を提供する。【解決手段】シートを搬送する搬送路と、搬送路を横切るように光を照射する発光手段と、発光手段に対向して設けられ、光を反射する反射部材と、反射部材からの反射光を受光する受光手段と、受光手段の受光ゲインを制御するゲイン制御手段と、受光手段により受光された反射光の光量に基づきシートの有無を判定する判定手段と、を有し、ゲイン制御手段は、反射部材の結露が始まるときから、受光手段により受光された反射光の光量が許容限度を下回るときまでの期間におけるいずれかのタイミングに、受光手段の受光ゲインを第一ゲインから第二ゲインへ増加させることを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は画像形成装置に関する。
定着装置はトナー画像に熱と圧力を加えてシート上にトナー画像を定着させる。この定着装置の内部または近傍で発生するシートのジャムを検知するためにシートセンサが採用される。シートセンサとしては二つのタイプのシートセンサが存在する。第一のタイプはシートに押されて回動することでシートを検知するシートセンサである。第二のタイプはシートによって遮光されたことを検知するシートセンサである(特許文献1)。後者は機械的な動作が無いため、先行するシートと後続のシートとの間が短くなっても精度よくシートを検知できる。
特公平4−15433号公報
従来のシートセンサでは発光部が照射した光を反射部材が反射し、反射光を受光部が受光する。そのため、反射部材の反射率が低下するとシートの検知精度が低下してしまう。たとえば、定着装置の内部または近傍に配置されたシートセンサでは、シートから発生した水蒸気が反射部材に付着して結露し、反射率を低下させることがある。そこで、本発明は、結露が生じうる環境下においても精度よくシートを検知できるようにすることを目的とする。
本発明は、たとえば、
シートを搬送する搬送路と、
前記搬送路を横切るように光を照射する発光手段と、
前記発光手段に対向して設けられ、前記光を反射する反射部材と、
前記反射部材からの反射光を受光する受光手段と、
前記受光手段の受光ゲインを制御するゲイン制御手段と、
前記受光手段により受光された反射光の光量に基づきシートの有無を判定する判定手段と、を有し、
前記ゲイン制御手段は、前記反射部材の結露が始まるときから、前記受光手段により受光された反射光の光量が許容限度を下回るときまでの期間におけるいずれかのタイミングに、前記受光手段の受光ゲインを第一ゲインから第二ゲインへ増加させることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、結露が生じうる環境下においても精度よくシートを検知できるようになる。
画像形成装置の概略断面図 シートセンサの斜視図 シートセンサの平面図 シートセンサに対する通風路を示す断面図 冷却ユニットの駆動回路とシートセンサの検知回路を示す図 反射部材の温度と反射率との関係を説明する図 受光ゲイン制御と冷却制御を示すタイミングチャート 受光ゲイン制御と冷却制御を示すフローチャート シートセンサの検知回路を示す図 受光ゲイン制御と冷却制御を示すフローチャート 受光ゲイン制御と冷却制御を示すフローチャート CPUの機能を示す図
[実施例1]
図面を参照しながら、画像形成装置の一例として電子写真方式のカラーレーザビームプリンタが説明される。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、本発明に係る画像形成装置はカラーレーザビームプリンタのみに限定するものではなく、複写機、ファクシミリ等、他の画像形成装置であってもよい。
<画像形成装置>
図1に示された画像形成装置100は本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジ5Y,5M,5C,5Kを備えている。なお、参照番号に付与されているY,M,C,Kの文字はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー色を示しており、各色に共通する事項が説明される際には省略される。プロセスカートリッジ5はトナー容器23、感光体ドラム1、帯電ローラ2、現像ローラ3、クリーニング部材4、廃トナー容器24を有している。また、プロセスカートリッジ5は露光器7と共に画像形成部101を形成している。
トナー容器23は現像剤(以降ではトナーと記述される)を収容している。感光体ドラム1は静電潜像やトナー画像を担持する像担持体である。帯電ローラ2は感光体ドラム1の表面を一様に帯電させる。露光器7は画像情報に応じてレーザ光を出力し、感光体ドラム1の表面に静電潜像を形成する。現像ローラ3は、トナー容器23から供給されたトナーを静電潜像に付着させて現像し、トナー画像を形成する。
転写手段の一例である中間転写ユニット102は、中間転写ベルト8、駆動ローラ9、対向ローラ10、および、一次転写ローラ6を有している。一次転写ローラ6は感光体ドラム1に対向して配置されており、感光体ドラム1に担持されているトナー画像を中間転写ベルト8に一次転写する。中間転写ベルト8は駆動ローラ9と対向ローラ10とに張架されており、駆動ローラ9によって駆動されて回転する。中間転写ベルト8は矢印Aが示す方向に回転し、トナー画像を二次転写部へ搬送する。二次転写部は、中間転写ベルト8と二次転写ローラ11により形成されている。
給紙カセット13は複数のシートPを収容している。シートPは、紙のように光を透過させずにその表面で光を反射したり、吸収したりする材質で構成された記録媒体(記録材)である。給紙ローラ14はシートPをピックアップして搬送路へ送り出す。搬送ローラ15は給紙ローラ14から受け渡されたシートPをさらに搬送方向の下流側へ搬送する。レジストローラ16は、シートPが二次転写部に到着するタイミングを、トナー画像を二次転写部に到着するタイミングに同期させる搬送ローラである。二次転写部においてトナー画像がシートPに二次転写される。ベルトクリーナ21は中間転写ベルト8上に残ったトナーを除去して廃トナー容器22へ回収する。
トナー画像を転写されたシートPは定着装置17に搬送される。定着装置17はトナー画像とシートPに対して熱と圧力を加える加熱ローラ18および加圧ローラ19を有している。加熱ローラ18の内部にはヒータ30などの発熱手段が設けられている。また、ヒータ30には加熱ローラ18またはヒータ30の温度を計測する温度センサ12が設けられている。排紙ローラ20はトナー画像が定着したシートPを画像形成装置100の外部に排出する。
定着装置17の内部であって、加熱ローラ18および加圧ローラ19の下流にはシートセンサ31が設けられている。下流とはシートPの搬送方向における下流を指している。シートセンサ31は反射型の光学センサである。シートセンサ31は加熱ローラ18および加圧ローラ19により搬送されてきたシートPを検知する。
冷却ユニット32は空気を吹き出すかまたは吸い出すファンと、ファンを駆動するモータとを有している。冷却ユニット32は、定着装置17の外部に設けられている。冷却ユニット32は、たとえば、定着装置17内の通風路を介して空気を送り込み、シートセンサ31を冷却する。
制御基板25は画像形成装置100の各部を制御する電気回路を有している。たとえば、制御基板25には制御プログラムを実行することで画像形成装置100の各部を制御するCPU26が搭載されている。CPU26は、シートPの搬送に関する駆動源(不図示)やシートセンサ31に関する制御、冷却ユニット32の制御、プロセスカートリッジ5の駆動源(不図示)の制御、画像形成に関する制御、更には故障検知に関する制御などを担当してもよい。スイッチング電源28は、外部電源に接続された電源ケーブル29から入力される交流電源電圧を直流電圧に変換し、制御基板25などに供給する。
<シートセンサ>
図2(A)、図2(B)はシートセンサ31の斜視図である。図2(A)と図2(B)はシートセンサ31に対する視点が異なっている。なお、シートセンサ31の向きを理解しやすくするために方向を示す矢印x、y、zが付与されている。矢印zは画像形成装置100の高さ方向を示し、定着装置17におけるシートPの搬送方向と平行となっている。
第一ガイド36は、加圧ローラ19の上方に配置されており、シートPを誘導するガイド部材である。第一ガイド36のzx面と平行な断面は略U字形である。つまり、第一部材41の一方の端部は第二部材42の一方の端部と接合している。また、第二部材42の他方の端部は第三部材43の一方の端部と接合している。第一部材41はシートPをガイドするガイド面を有している。
第二ガイド37は、加熱ローラ18の上方で、かつ、第一ガイド36と対向して設けられ、シートPを誘導するガイド部材である。第二ガイド37のzx面と平行な断面は略L字形である。つまり、第四部材44の一方の端部は第五部材45の一方の端部と接合している。第四部材44はシートPをガイドするガイド面を有しており、第一部材41と平行である。
第一ガイド36の第一部材41の中央には切欠きが設けられている。第二部材42から上方に向かって突出した基板保持部材46には基板35が固定されている。基板35には、発光部33と受光部34が実装されている。第二部材42から上方に向かって突出した遮光部材47は、発光部33と受光部34との間に設けられている。
第二ガイド37の第四部材44の中央にも切欠きが設けられている。第五部材45から上方に突出した反射部材保持部48には反射部材38が固定されている。この例では、反射部材保持部48と基板保持部材46とが平行となっている。また、発光部33から出力された光が反射部材38で正反射し、反射光が受光部34に入射するように、発光部33、反射部材38および受光部34が位置決めされている。なお、反射部材38は、光を反射する性質を有した部材や反射膜を有していればよい。たとえば、鏡、または、光沢のある金属もしくは樹脂などが、反射部材38として採用されうる。
図3(A)はシートPが通過していないときのシートセンサ31の平面図である。図3(B)はシートPが通過しているときのシートセンサ31の平面図である。図3(A)が示すように発光部33が照射した光は、搬送路49を跨いで第二ガイド37の反射部材38に届く。照射された光は反射部材38の表面で反射され、搬送路49を跨いで受光部34に届く。これによって、受光部34はシートPを検知していないことを示す検知信号を出力する。あるいは受光部34は、シートPを検知していることを示す検知信号を出力しない。
図3(B)が示すように、シートPが搬送路49を搬送されているときには、発光部33の光はシートPの表面まで届くものの、シートPの表面で光が遮光される。つまり、反射部材38まで光が届かず、受光部34も反射部材38からの反射光を受光できない。したがって、受光部34はシートPを検知していることを示す検知信号を出力する。あるいは受光部34は、シートPを検知していることを示す検知信号を出力しない。
<冷却ユニット>
図4はシートセンサ31の冷却機構の断面図である。図4において矢印は空気の流れを示している。排気ガイド39は冷却ユニット32から吹き出された空気を第一ガイド36へ誘導する。排気ガイド39と第一ガイド36は通風路40を形成している。図4が示すように、基板35は通風路40内に配置されている。また、第一ガイド36の第一部材41と発光部33との間には排気ガイド39から侵入してきた空気が通過するための隙間が設けられている。この隙間を通過する空気によって発光部33が冷却される。さらに、この隙間を通過した空気は、断面形状が台形となる遮光部材47の一部を構成する壁によって反射部材38へ誘導される。反射部材38に空気が送風されることで、反射部材38の反射面に紙くずなどが付着しにくくなる。また、低湿な空気が送風されることで反射部材38近傍の水蒸気が拡散し、結露を減少させやすくなる。このように、定着装置17の外部に配置された冷却ユニット32からの風を発光部33に導くことで発光部33を冷却するとともに、送風された空気によって反射部材38をクリーニングすることができる。
なお、基板35は基板保持部材46と遮光部材47とによって挟持されてもよい。これにより基板35を安定的に位置決めできるようになる。また、遮光部材47を、空気の誘導部材として兼用できるだけなく、基板35を保持する部材としても兼用可能となる。
<回路の説明>
図5(A)は冷却ユニット32の駆動回路を示している。この駆動回路は降圧コンバータである。CPU26は冷却ユニット32を駆動するためにPWM信号を出力する。PWM信号は制限抵抗R1を介してトランジスタTr1のベースに入力される。PWM信号がHiレベルになるとトランジスタTr1はONする。トランジスタTr1がONすると、基準電圧Vccを抵抗R2、R3により分圧して生成された電圧がトランジスタTr2のベースに印加され、トランジスタTr2がONする。トランジスタTr2がONすると、基準電圧VccからトランジスタTr2およびコイルL1を介して電解コンデンサC1へチャージ電流が流れる。PWM信号がLowレベルになると、トランジスタTr1がオフとなり、それによってトランジスタTr2もオフする。これにより、コイルL1、電解コンデンサC1および回生ダイオードD1のルートで電流が流れる。PWM信号がON/OFFを繰り返すことでPWM信号のONデューティに応じた電圧が電解コンデンサC1の両端に生成される。この電圧は基準電圧Vccよりも低い電圧である。この電圧が冷却ユニット32にモータに印加され、モータが回転する。モータに印加される電圧に応じてモータの回転数が決定される。
CPU26は、PWM信号のONデューティを変更することで、冷却ユニット32へ供給する電圧を変更する。たとえば、CPU26は、第一デューティのPWM信号を出力することで、冷却ユニット32の風量を第一風量に設定する。また、CPU26は、第二デューティのPWM信号を出力することで、冷却ユニット32の風量を第二風量に設定する。第二デューティが第一デューティよりも大きければ、第二風量は第一風量よりも多くなる。
図5(B)は発光部33の駆動回路を示している。CPU26は発光部33を駆動するための駆動信号を出力する。CPU26から出力される駆動信号は抵抗R4とコンデンサC2とによって構成された平滑回路により平滑されて、トランジスタTr3のベースに入力される。これによりトランジスタTr3がオンする。トランジスタTr3のコレクタと基準電圧Vccとの間には電流を制限する制限抵抗R5が設けられている。発光ダイオードD2は発光部33を構成している。CPU26は、駆動信号をON/OFFすることで、発光部33の発光/消灯を切り替える。
図5(C)は受光部34の検知回路を示している。発光部33から発せられた光を受光するフォトトランジスタTr4のコレクタ側は、プルアップ抵抗R6を介して基準電圧Vccに接続されているとともに、CPU26に入力ポートに接続されている。フォトトランジスタTr4は受光量に応じた電圧を出力する。そのため、CPU26の入力ポートに入力される電圧はほぼ0VからVccまでの間で変化する。入力ポートは、CPU26がアナログ値を受け取れるように、ADポートであってもよい。フォトトランジスタTr4がONすることができる十分な量の光を受光した場合、CPU26の入力ポートにはほぼ0Vの電圧が入力される。一方、フォトトランジスタTr4が反射部材38からの反射光を受光できない場合、入力ポートにはほぼ基準電圧Vccに等しい電圧が入力される。CPU26は入力ポートから入力された電圧に基づきシートPの有無を検知する。たとえば、CPU26は入力電圧が閾値以下であればシートなしと判定し、CPU26は入力電圧が閾値を超えていればシートありと判定してもよい。抵抗R7は、受光部34の受光ゲインの値を切り替えるために設けられた抵抗である。CPU26は、オン信号として0VをFET1のゲートに出力することで、FET1をオンする。一方、CPU26は、オフ信号としてVccをFET1のゲートに出力することで、FET1をオフする。FET1がオンした場合、フォトトランジスタTr4のコレクタ側はプルアップ抵抗R6と抵抗R7の合成抵抗を介して基準電圧Vccに接続される。FET1がオフした場合、フォトトランジスタTr4のコレクタ側はプルアップ抵抗R6のみを介して基準電圧Vccに接続される。つまり、CPU26は、FET1のゲートにオン信号もしくはオフ信号を出力することで、受光部34の受光ゲインの値を切り替える。CPU26はオン信号を出力することで受光ゲインを第一ゲインに設定し、オフ信号を出力することで受光ゲインを第二ゲインに設定する。たとえば、プルアップ抵抗R6と抵抗R7として180kΩの抵抗が採用されてもよい。この場合、CPU26が受光ゲインを第一ゲインに設定するためにオン信号を出力すると、基準電圧Vccに接続される抵抗値は90kΩとなる。一方で、CPU26が受光ゲインを第二ゲインに設定するためにオフ信号を出力すると、抵抗値は180kΩとなる。つまり、第二ゲインは第一ゲインに対して2倍になる。CPU26がオフ信号を出力することで、基準電圧Vccに接続される抵抗値が増加する。つまり、第一ゲインと比較して第二ゲインは、より少ない受光量でCPU26への入力電圧を十分に低下させることができる。
<結露とゲイン制御>
反射部材38が結露すると反射率が低下し、受光部34での受光量が減少し、シートPの検知精度が低下する。そこで、受光量の減少分を考慮して、受光部34の受光ゲインを常に高い値に設定することが考えられる。これにより、反射部材38に結露が生じたり、紙くずが付着したりしても、受光部34はシートPの有無に応じた検知電圧を出力できるようになる。しかし、受光部34の受光ゲインを高く設定すると、画像形成装置100の近傍で発生したノイズの影響をフォトトランジスタTr4が受けやすくなる。つまり、ノイズによってフォトトランジスタTr4がオンしてしまい、CPU26への入力電圧がほぼ0Vになってしまう。よって、シートPが有るにも関わらず、CPU26はシートPが無いと誤って判定してしまう。したがって、CPU26は、反射部材38に結露が生じて受光量が低下していなければ受光ゲインを低くし、受光量が低下すれば受光ゲインを高くしてもよい。たとえば、シートPが無い条件において、CPU26は受光部34の受光ゲインを第一ゲインに設定し、シートPの検知を実行する。CPU26は入力ポートに入力された電圧が予め定められた閾値を超えていれば、受光量が低下したと判定する。
図6(A)は反射部材38の温度(破線)と露点温度(実線)の変化を示している。なお、破線と実線とに挟まれたハッチングを施された領域は反射部材38が結露することを示している。図6(B)は反射部材38の反射率の変化を示している。図6(C)は本実施例における受光ゲインの設定値の変化を示している。
時刻t1でCPU26は画像形成を開始する。図6(A)の破線が示すように、反射部材38は定着装置17の熱源からの輻射熱を受けるため、反射部材38の温度が上昇する。図6(A)の実線が示すように、反射部材38の雰囲気の露点温度は、画像形成時間が長くなるにつれて上昇する。これは、反射部材38の雰囲気の温度が上昇するとともに、シートPに含まれていた水分が定着装置17で蒸発し、反射部材38の雰囲気の水蒸気量が増加するためである。図6(A)が示すように時刻t2で露点温度が反射部材38の温度を上回ると、反射部材38に結露が生じる。
図6(B)が示すように、反射部材38に生じた結露によって反射部材38の反射率が低下する。反射部材38の反射率が低下するにしたがって、受光部34に入射する反射光の光量が低下する。受光量がシートPの有無を検知可能となる必要光量を下回ると、CPU26はシートPが無いにも関わらずシートPがあると誤検知してしまう。図6(B)が示すように、限界反射率Rは、受光部34の受光ゲインが第一ゲインG1である場合に誤検知が起こる下限の反射率である。また、反射率が限界反射率Rとなるタイミングは時刻t1から時間Tbが経過したときである。時間Tbが経過すると反射率は限界反射率Rよりも低くなる。
そこで、図6(C)が示すように、CPU26は、時刻t1から時間Tdが経過したときに、受光部34の受光ゲインを第一ゲインG1から第二ゲインG2に切り替える。これにより、シートなしと判定するための必要光量が低下するため、シートPの検知精度が向上する。
図7は画像形成装置100の状態、冷却ユニット32の動作、受光部34の受光ゲインを示すタイミングチャートである。図8はCPU26が実行する制御を示すフローチャートである。図7が示すように時刻t0で画像形成装置100が起動する。起動するまでは基準電圧Vccを0Vとしているため、受光ゲインをOFFと表現している。
S801でCPU26は受光部34の受光ゲインを第一ゲインG1に設定する。また、CPU26は、時間Tdを計測するためのタイマーをスタートさせる。タイマーはカウンタであってもよい。
S802でCPU26はプリント指示(画像形成指示)が操作部や外部のコンピュータから入力されたかを判定する。図7によれば時刻t1でプリント指示が入力されている。なお、画像形成装置100の状態は、時刻t0から時刻t1までプリント指示を待ち受けるスタンバイ状態である。画像形成装置100が起動した直後のスタンバイ状態では冷却ユニット32は動作しない(風量=0)。なお、非常に少ない風量となるようにCPU26は冷却ユニット32を駆動してもよい。時刻t1でプリント指示が入力されると、CPU26は画像形成を開始するためにS803に進む。
S803でCPU26はプリントと発光部33の冷却とを開始し、反射部材38への送風を開始する。たとえば、CPU26は、冷却ユニット32を駆動するためのPWM信号の出力を開始する。これにより、冷却ユニット32のモータに電力が供給され、ファンが回転し、発光部33および反射部材38への送風が開始される。
S804でCPU26はタイマーから取得したタイマー値に基づき、プリントを開始したタイミングからの経過時間がTdになったかを判定する。図7が示すように、時刻t2において経過時間がTdに達すると、CPU26はS805に進む。時間Tdは、Td<Tbを満たす時間である。たとえば、時間Tbは20秒であり、時間Tdは15秒であってもよい。
S805でCPU26は受光部の受光ゲインを第二ゲインG2に設定する。つまり、受光ゲインが増大する。
S806でCPU26はプリントが終了したかどうかを判定する。たとえば、CPU26は、操作部などによって指定されたプリントジョブがすべて完了したかどうかを判定する。時刻t3でプリントが終了すると、CPU26はS807に進む。
S807でCPU26は、プリント終了からの経過時間が所定時間Txになったかどうかを判定する。図7によれば時刻t4で経過時間が所定時間Txとなっている。所定時間Txは反射部材38の結露がなくなるまでに必要となる時間である。経過時間が所定時間Txになると、CPU26はS808に進む。図6(A)が示すように、時刻t10で反射部材38の温度が反射部材38の雰囲気の露点温度を超える。つまり、時刻t10以降で反射部材38の結露が解消されてゆく。図6(B)を参照すると、冷却ユニット32からの送風により水蒸気が拡散し、結露が減少することで、反射部材38の反射率もやがて限界反射率Rを超えることが分かる。反射部材38の反射率が限界反射率Rを超える時刻はt11と仮定される。したがって、CPU26は、時刻t11になると、受光部34の受光ゲインを第二ゲインG2から第一ゲインG1へと切り替えることが可能だと判定する。
S808でCPU26は冷却ユニット32を停止させる。たとえば、冷却ユニット32はPWM信号の出力を停止するか、または、PWM信号のデューティを減少させる。なお、冷却ユニット32は停止しなくてもよい。たとえば、冷却ユニット32の風量が非常に少ない風量となるようにPWM信号のデューティを変更してもよい。
S809でCPU26は受光部34の受光ゲインを第二ゲインG2から第一ゲインG1へと切り替える。
本実施例によれば、シートセンサ31の温度と結露の程度に応じて予め定められたタイミングで受光部34の受光ゲインを増加させる。これにより結露が生じうる環境下においても精度よくシートPを検知できるようになる。また、結露しない状況では受光部34の受光ゲインを第一ゲインGに設定することで、画像形成装置100近傍で発生しうるノイズの影響が低減される。つまり、フォトトランジスタTr4の誤動作が減少し、シートPの誤検知も減少するだろう。
なお、本実施例では時間Tdに基づき結露状態が判断されている。前述したように、CPU26に入力される電圧値に基づいて結露状態が判断されてもよい。つまり、受光部34が受光した光量に基づいて受光ゲインを変化させるタイミングが決定されてもよい。その場合、S804で、CPU26は、シートPが無いときにCPU26に入力される電圧値が閾値以上かどうかを判定する。CPU26に入力される電圧値が閾値未満であれば、CPU26が受光ゲインを第一ゲインG1に維持する。これによりノイズに起因したシートPの誤検知が減少し、かつ、精度良くシートPが検知されるだろう。
ところで、経過時間がTdになる前にプリントが終了することもある。このような場合にも、S804で経過時間がTdになったと判定されると、S805で受光ゲインが第二ゲインG2に切り替えられてしまう。しかし、既にプリントが終了している場合には、水蒸気の発生も抑えられるだろう。そこで、CPU26は、S804とS805の間でプリントの終了を判定してもよい。経過時間がTdになる前にプリントが終了すると、CPU26は、S805、S806をスキップする。これにより受光ゲインは第二ゲインG2に切り替えられることなく、第一ゲインG1に維持されよう。
[実施例2]
実施例2は実施例1を改良したものである。実施例2では第二ゲインG2の値が、加熱ローラ18の温度または加熱ローラ18に設けられたヒータ30の温度に応じて決定される。加熱ローラ18やヒータ30の温度は結露のしにくさの尺度となる。したがって、結露しにくい状況では受光部34の受光ゲインの値を低くすることで、より耐ノイズ性に優れたロバストなシート検知が実現される。
図9は実施例2おける受光部34の検知回路を示している。図5(C)に対して、抵抗R8とFET2が追加されている。CPU26はFET2の動作を制御することで受光部34の受光ゲインを切り替える。たとえば、CPU26はオン信号として0VをFET2のゲートに出力することで実施例1の受光ゲインとは異なる受光ゲインを設定することができる。たとえば、R8が560kΩであり、CPU26がFET1にオフ信号を出力し、FET2にオン信号を出力すると、基準電圧Vccに接続される抵抗値は約136kΩとなる。つまり、第二ゲインG2は第一ゲインG1に対して1.5倍になる。CPU26がFET1にオフ信号を出力し、FET2にオン信号を出力することで、第一ゲインG1よりも大きく、かつ、実施例1の第二ゲインG2よりも小さな第二ゲインG2'を受光ゲインに設定することが可能となる。つまり、第二ゲインG2は、FET2のオン/オフに応じて、第一ゲインG1の1.5倍または2倍に設定される。このようにCPU26は受光ゲインを三段階で調整できる。
図10は実施例2においてCPU26が実行する制御を示すフローチャートである。図10において図8と共通する箇所には同一の参照符号が付与されている。実施例2では、S803とS804との間にS1001とS1002とが追加されている。S1001でCPU26は温度センサ12を用いてヒータ30の温度を計測する。S1002でCPU26は計測された温度に応じて第二ゲインG2を決定する。CPU26はヒータ30や加熱ローラ18の温度をサーミスタなどの温度センサ12を用いて計測する。温度を第二ゲインに変換する演算式や変換テーブルは画像形成装置100が工場から出荷される際に不揮発性メモリなどに格納される。CPU26は演算式や変換テーブルを用いて温度に対応する第二ゲインG2を設定し、第二ゲインG2に応じてFET1とFET2の動作を制御する。つまり、CPU26は、温度に応じてFET1のゲートに印加される信号のオン/オフと、FET2のゲートに印加される信号のオン/オフを決定する。
たとえば、ヒータ30の検知温度が所定温度よりも高い場合、CPU26はFET1にオフ信号を出力し、FET2にオン信号を出力する。これにより、第一ゲインG1に対して約1.5倍となる第二ゲインG2が受光部34に設定される。これは、ヒータ30の検知温度が所定温度よりも高ければ、反射率が限界反射率Rを下回ることがないからである。一方で、ヒータ30の検知温度が所定温度よりも高くない場合、CPU26はFET1とFET2にオフ信号を出力する。これにより、第一ゲインG1に対して約2倍となる第二ゲインG2が受光部34に設定される。これは、ヒータ30の検知温度が所定温度以下であれば、反射率が限界反射率Rを下回ることがありうるからである。
このように本実施例によれば定着装置17の内部や近傍の温度に応じて受光ゲインが決定される。結露しにくい状況では受光部34の受光ゲインが必要以上に大きく設定されないようになる。そのため、画像形成装置100近傍で発生したノイズの影響がシート検知に影響しにくくなる。つまり、実施例2は実施例1よりもシートの検知精度が向上するだろう。結露しやすい状況においては、受光部34の受光ゲインが大きくなる。これにより、シートPが存在しないことを示す光量が低下し、シート無しの判定精度が向上する。
[実施例3]
実施例3は実施例1の構成に発光部33の発光量を変更する構成が追加されている。実施例2の構成に発光部33の発光量を変更する構成が追加されてもよい。実施例3ではCPU26から発光部33に駆動信号としてPWM信号が出力される。受光部34の受光ゲインとともに、発光部33の発光量を変化させることで発光部33の劣化を軽減しつつ、耐ノイズ性の高いシート検知が実現される。
図11は実施例3においてCPU26が実行する制御を示すフローチャートである。図11において図8と共通する箇所には同一の参照符号が付与されている。実施例3ではS801、S805およびS809がS1101、S1105およびS1109にそれぞれ置換されている。
S1101でCPU26は受光部34の受光ゲインを第一ゲインG1に設定するとともに、発光部33の発光量をLoレベルに設定する。CPU26は、PWM信号のデューティを変更することで、発光部33の発光量を切り替える。たとえば、CPU26は、第一デューティのPWM信号を出力することで、発光部33の光量を第一光量であるLoレベルに設定する。
S1105でCPU26は受光部34の受光ゲインを第一ゲインG1から第二ゲインG2に変更するとともに、発光部33の発光量を変更する。CPU26は、第二デューティのPWM信号を出力することで、発光部33の光量を第二光量であるHiレベルに設定する。第二デューティを第一デューティよりも大きくすることで、第二光量は第一光量よりも多くなる。なお、実施例3の第二ゲインG2は実施例1の第二ゲインG2よりも小さくてよい。なぜなら、発光部33の発光量が増加されるからである。
S1109でCPU26は受光部34の受光ゲインを第二ゲインG2から第一ゲインG1に変更するとともに、発光部33の発光量をHiレベルからLoレベルに変更する。
このように本実施例によればシートセンサ31の温度と結露の程度に応じて予め定められたタイミングで受光部34の受光ゲインと発光部33の発光量が増加される。これにより結露が生じうる環境下においても精度よくシートが検知されるようになる。また、発光部33の発光量を増加させることで、受光部34の受光ゲインの増加が抑えられ、かつ、シートも検知可能となる。そのため、耐ノイズ性がより高められる。
なお、本実施例では、受光部34の受光ゲインと発光部33の光量とが切り替えられている。しかし、受光部34の受光ゲインと発光部33の光量を独立して切り替えられてもよい。つまり、受光ゲインを増加/減少させるための条件と、発光量を増加/減少させるための条件とは異なっていてもよい。これにより、より多様な条件に適応することが可能となる。
<その他>
図12はCPU26が記憶装置60に記憶されている制御プログラムを実行することで実現する機能を示している。以下では図12を参照しながら上記の実施例から導かれる技術思想が説明される。なお、記憶装置60はRAMやROMなどのメモリを有しており、制御プログラム、変換式、変換テーブルおよび閾値などを保持している。
図3(A)などに示したように搬送路49はシートPを搬送する搬送路の一例である。発光部33は搬送路49を横切るように光を照射する発光手段の一例である。図12に示した光量制御部50は、発光部33の光量を制御する光量制御手段の一例である。光量制御部50は、図5(B)に示した回路を有する駆動回路56を通じて発光部33の発光ダイオードD2を点灯させる。図2(B)などに示した反射部材38は発光部33に対向して設けられ、光を反射する反射部材の一例である。受光部34は、反射部材38からの反射光を受光する受光手段の一例である。ゲイン制御部61は、図5(C)に示した検知回路における受光ゲインを制御することで、フォトトランジスタTr4により生成される電圧を変化させる。冷却ユニット32は発光部33に対して空気を送ることで発光部33を冷却しつつ、反射部材38をクリーニングする冷却手段の一例である。図12が示す風量制御部51は冷却ユニット32の風量を制御する風量制御手段の一例である。判定部54は、受光部34により受光された反射光の光量に基づきシートPの有無を判定する判定手段の一例である。判定部54は、シートPの有無の判定結果に基づき、さらにシートPのジャムを検知してもよい。図6(B)などを用いて説明したように、ゲイン制御部61は、反射部材38の結露が始まるときから、反射光の光量が許容限度を下回るときまでの期間内のいずれかのタイミングで受光部34の受光ゲインを第一のゲインから第二のゲインへ増加させる。上述したように結露に起因して反射部材38の反射率が限界反射率R以下になると、反射光の光量が許容限度を下回る。したがって、このような期間において受光ゲインを増加させることで、結露が生じうる環境下においても精度よくシートが検知可能となる。
図7を用いて説明されたように、タイマー52は冷却ユニット32が冷却動作を開始したタイミングからの経過時間を計時する計時手段の一例である。ゲイン制御部61は、経過時間が所定時間Tdとなったときに受光部34の受光ゲインを第一のゲインから第二のゲインへと増加させる。これにより、結露が生じうる環境下においても精度よくシートが検知可能となる。
図1に示したように、定着装置17は、シートPに転写されたトナー画像に対して熱を加えることでトナー画像をシートPに定着させる定着手段の一例である。温度センサ12は、定着装置17の温度を計測する温度計測手段として利用されてもよい。図12に示した決定部53は温度センサ12により計測された温度に応じて受光ゲインの値を決定する決定手段の一例である。定着装置17の温度に応じて反射部材38が受ける輻射熱の量が変化する。また、露点温度も変化する。したがって、定着装置17の温度は結露のしやすさの尺度である。定着装置17の温度に応じて受光ゲインが決定されるため、耐ノイズ性が向上するだろう。
温度センサ12は、画像形成装置100が画像の形成を開始したときに温度を計測してもよい。画像形成装置100が画像の形成を開始したときの温度は結露のしやすさに影響する。したがって、画像形成装置100が画像の形成を開始したときに温度を測ることで正確に結露のしやすさが判明する。
図1に示したように、発光部33、受光部34および反射部材38は定着装置17の内部または近傍に配置されていてもよい。このような配置では反射部材38の結露が問題となりやすいため、本発明が特に必要とされよう。なお、定着装置17の近傍とは、定着装置17の輻射熱とシートPからの蒸気によって結露が生じうる程度に定着装置17から近い位置を意味する。
なお、温度センサ12は、反射部材38の雰囲気温度を計測する温度計測手段として配置位置が変更されてもよい。あるいは、温度センサ12とは別の温度センサが追加されてもよい。決定部53は、反射部材38の雰囲気温度に応じてHiレベルの値や受光ゲインを決定してもよい。図6(A)を用いて説明したように、反射部材38の雰囲気温度は結露の生じやすさの指標となるからである。この場合の温度センサ12は画像形成装置100が画像の形成を開始したときに反射部材38の雰囲気温度を計測してもよい。画像形成装置100が画像の形成を開始したときの雰囲気温度は結露のしやすさに影響を及ぼすからである。
図4を用いて説明したように冷却ユニット32から吹き出されるか、または、冷却ユニット32により吸引される空気が反射部材38に吹き当たるように反射部材38に空気を導く通風路40が設けられてもよい。このような通風路40を設けることで効率よく反射部材38をクリーニングし、また、シートPから発生した蒸気を反射部材38の付近から追い出すことが可能となる。
図3(A)などが示すように、第一ガイド36と第二ガイド37は搬送路49において対向して設けられ、シートPをガイドする第一ガイド部材および第二ガイド部材の一例である。発光部33および受光部34は、第一ガイド36に固定されていてもよい。反射部材38は、第二ガイド37に固定されていてもよい。遮光部材47は発光部33と受光部34との間に設けられた遮光部材の一例である。遮光部材47は、発光部33から受光部34へ向かう直接光を遮光する。また、図3(B)においてシートPが搬送路49を搬送されているとき、発光部33からの光はほとんど反射部材38まで届かないが、シートPの表面には届いている。ゆえに、シートPの種類(表面状態)によっては、シートPの表面で光が反射し、その反射光が受光部34へと向かう可能性がある。このような反射光が受光部34により受光されると、シートPが搬送路49を搬送されているにも関わらず、受光部34はシートPを検知していないことを示す検知信号を出力してしまう可能性がある。そのため、遮光部材47は、このようなシートPの表面で反射して受光部34へ向かう反射光を少なくとも一部遮光するように構成されていてもよい。これにより、シートPの有無が精度よく検知されるようになろう。
なお、画像形成装置100は、露点温度を計測するための露点温度センサや、露点温度を演算して求めるための温度センサと湿度センサとを有していてもよい。これらは反射部材38の結露を検知する結露検知手段として機能する。CPU26は、結露検知手段の検知結果に基づいて、反射部材38の結露が始まるときから、受光部34により受光された反射光の光量が許容限度を下回るときまでの期間を決定してもよい。たとえば、CPU26は反射部材38の温度と、その雰囲気における露点温度とから結露量を推定し、限界反射率Rとなるタイミングを求めてもよい。CPU26は、このタイミングが到来する前に、受光部34の受光ゲインを第一のゲインから第二のゲインに切り替える。
図5(C)や図9が示すように、受光部34は、受光素子であるフォトトランジスタTr4と、受光素子と判定手段であるCPU26との間に接続された可変抵抗とを有している。なお、抵抗R6,R7,R8およびFET1,FET2は可変抵抗の一例である。ゲイン制御部61は、可変抵抗の抵抗値を変更することで受光ゲインを制御してもよい。可変抵抗は、並列に接続された少なくとも二つの抵抗R6,R7,R8と、少なくとも二つの抵抗のうち少なくとも一つの抵抗R7,R8に直列に接続されたスイッチ素子FET1,FET2と、を有していてもよい。ゲイン制御部61は、スイッチ素子を制御することで、少なくとも二つの抵抗の合成抵抗値を変更することで受光ゲインを制御してもよい。
100...画像形成装置、49...搬送路、26...CPU、38...反射部材、34...受光部、33...発光部、32...冷却ユニット、

Claims (14)

  1. シートを搬送する搬送路と、
    前記搬送路を横切るように光を照射する発光手段と、
    前記発光手段に対向して設けられ、前記光を反射する反射部材と、
    前記反射部材からの反射光を受光する受光手段と、
    前記受光手段の受光ゲインを制御するゲイン制御手段と、
    前記受光手段により受光された反射光の光量に基づきシートの有無を判定する判定手段と、を有し、
    前記ゲイン制御手段は、前記反射部材の結露が始まるときから、前記受光手段により受光された反射光の光量が許容限度を下回るときまでの期間におけるいずれかのタイミングに、前記受光手段の受光ゲインを第一ゲインから第二ゲインへ増加させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記反射部材に対して空気を送る送風手段と、
    前記送風手段の風量を制御する風量制御手段と、
    前記送風手段が送風を開始してからの経過時間を計時する計時手段をさらに有し、
    前記ゲイン制御手段は、前記経過時間が所定時間となったときに前記受光手段の受光ゲインを前記第二ゲインから前記第一ゲインへ低下させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記送風手段から吹き出されるか、または、前記送風手段により吸引される空気が前記反射部材に吹き当たるように前記反射部材に前記空気を導く通風路をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記シートに転写されたトナー画像に対して熱を加えることで前記トナー画像を前記シートに定着させる定着手段と、
    前記定着手段の温度を計測する温度計測手段と、
    前記温度に応じて前記第二ゲインの値を決定する決定手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記温度計測手段は、前記画像形成装置が画像の形成を開始したときに前記温度を計測することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記発光手段、前記受光手段および前記反射部材は前記定着手段の内部または近傍に配置されていることを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記反射部材の雰囲気温度を計測する温度計測手段と、
    前記雰囲気温度に応じて前記第二ゲインの値を決定する決定手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記温度計測手段は、前記画像形成装置が画像の形成を開始したときに前記雰囲気温度を計測することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記搬送路において対向して設けられ、前記シートをガイドする第一ガイド部材および第二ガイド部材をさらに有し、
    前記発光手段および前記受光手段は、前記第一ガイド部材に固定されており、
    前記反射部材は、前記第二ガイド部材に固定されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記発光手段と前記受光手段との間に設けられた遮光部材をさらに有することを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記発光手段の光量を制御する光量制御手段をさらに有し、
    前記光量制御手段は、前記反射部材の結露が始まるときから、前記受光手段により受光された反射光の光量が許容限度を下回るときまでの期間におけるいずれかのタイミングに、前記発光手段の光量を第一光量から第二光量へ増加させることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記反射部材の結露を検知する結露検知手段をさらに有し、
    前記結露検知手段での検知結果に基づいて、前記反射部材の結露が始まるときから、前記受光手段により受光された反射光の光量が許容限度を下回るときまでの期間を決定することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記受光手段は、
    受光素子と、
    前記受光素子と前記判定手段との間に接続された可変抵抗と、を有し、
    前記ゲイン制御手段は、前記可変抵抗の抵抗を変更することで前記受光ゲインを制御することを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記可変抵抗は、
    並列に接続された少なくとも二つの抵抗と、
    前記少なくとも二つの抵抗のうち少なくとも一つの抵抗に直列に接続されたスイッチ素子と、を有し、
    前記ゲイン制御手段は、前記スイッチ素子を制御することで、前記少なくとも二つの抵抗の合成抵抗値を変更することで前記受光ゲインを制御することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
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