JP2019020562A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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慶彦 中川
Yoshihiko Nakagawa
慶彦 中川
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Abstract

【課題】画像品質を安定して維持することのできる画像形成装置を提供する。【解決手段】この画像形成装置は、現像剤担持体と、その現像剤担持体と当接する当接部材と、現像剤担持体の回転動作を制御すると共に、現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて現像剤担持体および当接部材のうちの少なくとも一方の摩耗量を求める制御部とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式を用いて画像を形成する画像形成装置および画像形成方法に関する。
本出願人は、長時間に亘る印刷を行った場合の印刷画像濃度を安定化させるようにした電子写真方式の画像形成装置を提案している(例えば特許文献1参照)。
特開2016−142814号公報
ところで、このような画像形成装置は、繰り返しの印刷動作に伴い、他の部材との摩擦により摩耗する部材を備えている。そのような摩耗は画像品質へ影響する場合があるので、適切なタイミングで交換することが望しい。
したがって、画像品質を安定して維持することのできる画像形成装置および画像形成方法を提供することが望まれる。
本発明の一実施形態としての第1の画像形成装置は、現像剤担持体と、その現像剤担持体と当接する当接部材と、現像剤担持体の回転動作を制御すると共に、現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて当接部材の摩耗量を求める制御部とを有するものである。
本発明の一実施形態としての第1の画像形成方法は、現像剤担持体の回転動作の始動および停止を行い、画像形成を行うことと、現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて、現像剤担持体と当接する当接部材の摩耗量を求めることとを含むものである。
本発明の一実施形態としての第1の画像形成装置および第1の画像形成方法では、現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて、現像剤担持体と当接する当接部材の摩耗量を求めるようにしたので、当接部材の摩耗量がより正確に見積もられる。
本発明の一実施形態としての第2の画像形成装置は、現像剤担持体と、その現像剤担持体と当接する当接部材と、現像剤担持体の回転動作を制御すると共に、現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて現像剤担持体と当接部材との間の電圧を制御する制御部とを有するものである。
本発明の一実施形態としての第2の画像形成方法は、現像剤担持体の回転動作の始動および停止を行い、画像形成を行うことと、現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて、現像剤担持体と、その現像剤担持体と当接する当接部材との間の電圧を制御することとを含むものである。
本発明の一実施形態としての第2の画像形成装置および第2の画像形成方法では、制御部が現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて現像剤担持体と当接部材との間の電圧を制御するようにしたので、当接部材と現像剤担持体との間に適切な電位差が生じる。
本発明の一実施形態としての第3の画像形成装置は、現像剤担持体と、その現像剤担持体と当接する当接部材と、現像剤担持体の回転動作を制御すると共に、現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて現像剤担持体および当接部材のうちの少なくとも一方の交換時期を求める制御部とを有するものである。
本発明の一実施形態としての第3の画像形成方法は、現像剤担持体の回転動作の始動および停止を行い、画像形成を行うことと、その現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて、現像剤担持体および現像剤担持体と当接する当接部材のうちの少なくとも一方の交換時期を求めることとを含むものである。
本発明の一実施形態としての第3の画像形成装置および第3の画像形成方法では、制御部が現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて現像剤担持体および当接部材のうちの少なくとも一方の交換時期を求めるようにしたので、現像剤担持体および当接部材の寿命判断がより正確になされる。
本発明の一実施形態としての画像形成装置および画像形成方法によれば、画像品質を安定して維持することができる。なお、本発明の効果はこれに限定されるものではなく、以下に記載のいずれの効果であってもよい。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の全体構成例を表す模式図である。 図1に示した画像形成装置に搭載された画像形成ユニットの構成例を表す模式図である。 図1に示した画像形成装置の制御機構の構成例を模式的に表すブロック図である。 印刷動作時における感光体ドラムの回転速度の経時変化、および感光体ドラムと間隔保持部材との摩擦力の経時変化を表すタイムチャートである。 図2に示した画像形成装置の一動作例を表すフローチャートである。 連続印刷時における印刷枚数と感光体ドラムの摩耗量との関係を表す特性図である(実験例1−1,1−2)。 間欠印刷時における印刷枚数と感光体ドラムの摩耗量との関係を表す特性図である(実験例2−1,2−2)。 連続印刷時における印刷枚数と画像濃度との関係を表す特性図である(実験例1−1,1−2)。 間欠印刷時における印刷枚数と画像濃度との関係を表す特性図である(実験例2−1,2−2)。 連続印刷時における印刷枚数とトナー規制ブレードの摩耗量との関係を表す特性図である(実験例3−1,3−2)。 間欠印刷時における印刷枚数とトナー規制ブレードの摩耗量との関係を表す特性図である(実験例4−1,4−2)。 連続印刷時における印刷枚数と画像汚れレベルとの関係を表す特性図である(実験例3−1,3−2)。 間欠印刷時における印刷枚数と画像汚れレベルとの関係を表す特性図である(実験例4−1,4−2)。 連続印刷時における印刷枚数と供給ローラの摩耗量との関係を表す特性図である(実験例5−1,5−2)。 間欠印刷時における印刷枚数と供給ローラの摩耗量との関係を表す特性図である(実験例6−1,6−2)。 連続印刷時における印刷枚数と画像汚れレベルとの関係を表す特性図である(実験例5−1,5−2)。 間欠印刷時における印刷枚数と画像汚れレベルとの関係を表す特性図である(実験例6−1,6−2)。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明は本発明の一具体例であって、本発明は以下の態様に限定されるものではない。また、本発明は、各図に示す各構成要素の配置や寸法、寸法比などについても、それらに限定されるものではない。説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
印刷始動回数に基づいて感光体ドラムの摩耗量を見積もり、当初設定された感光体ドラムと現像ローラとの間の電位差を補正する例。
2.第2の実施の形態
印刷始動回数に基づいてトナー規制ブレードの摩耗量を見積もり、当初設定されたトナー規制ブレードと現像ローラとの間の電位差を補正する例。
3.第3の実施の形態
印刷始動回数に基づいて供給ローラの摩耗量を見積もり、当初設定された供給ローラと現像ローラとの間の電位差を補正する例。
4.実験例
5.変形例
<1.第1の実施の形態>
[1.1 画像形成装置100の構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置100の全体構成例を表す模式図である。画像形成装置100は、例えば用紙などの媒体(印刷媒体、転写材ともいう。)PMに対して画像(例えばカラー画像)を形成する、電子写真方式のプリンタである。
画像形成装置100は、図1に示したように、筐体10の内部に、媒体供給部1、搬送部2、画像形成部3、転写部4、定着部5および排出部6を備えている。
なお、本明細書では、媒体PMが搬送される通路を搬送路PLという。搬送路PLにおいて、任意の構成要素から見て媒体供給部1へ向かう方向または媒体供給部1により近い位置を上流という。搬送路PLにおいて、任意の構成要素から見て媒体供給部1へ向かう方向とは反対の方向または媒体供給部1からより離れた位置を下流という。搬送路PLにおいて、媒体PMが進行する方向(つまり、上流から下流に向かう方向)を搬送方向という。搬送路PLを搬送される媒体PMと平行な方向であって、かつ、搬送方向と直交する方向(例えば、図1のX軸方向)を幅方向という。搬送方向における寸法を長さと呼び、幅方向における寸法を幅と呼ぶ。
(媒体供給部1)
媒体供給部1は、媒体PMを1枚ずつ搬送部2へ供給するものである。媒体供給部1は、例えば、媒体PMを収容する収容トレイ1Aと、給紙ローラ1Bと、搬送ローラ1Cとを有する。収容トレイ1Aには、複数の媒体PMが積層された状態で収容される。収容トレイ1Aは、例えば、画像形成装置100の下部に着脱自在に装着されている。給紙ローラ1Bおよび搬送ローラ1Cは、収容トレイ1Aに収容された媒体PMを搬送部2へ至る搬送路PLへ順次繰り出すように機能する。給紙ローラ1Bおよび搬送ローラ1Cは、媒体PMが下流の搬送部2へ向けて繰り出される向きに回転動作するようになっている。給紙ローラ1Bは、最上層の媒体PMの上面に接し得る位置に配置されている。搬送ローラ1Cは、給紙ローラ1Bの下流に配置されている。
(搬送部2)
搬送部2は、媒体供給部1からの媒体PMを、斜行規制しつつ転写部4へ搬送するものである。搬送部2は、例えば、2組の搬送ローラ対2A,2Bを有する。
(画像形成部3)
画像形成部3は、搬送部2から搬送されてきた媒体PMにトナー像を形成するものである(後出の図2参照)。画像形成部3は、例えば、図1に示したように、4つの画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kを有する。画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kは、それぞれ対応する各色のトナーTN、すなわち、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナーおよびブラックトナーを用いて、各色のトナー像(画像)を形成するものである。画像形成部3においては、例えば、搬送方向に沿って、上流から下流へ向けて画像形成ユニット30Y、画像形成ユニット30M、画像形成ユニット30C、画像形成ユニット30Kがこの順に配置されている。なお、本明細書では、4つの画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kを区別しない場合は総括して画像形成ユニット30と記載する。ここで、画像形成ユニット30が本発明の「画像形成ユニット」の一具体例に対応し、トナーTNが本発明の「現像剤」の一具体例に対応する。なお、画像形成ユニット30の構造については後に詳述する。
(転写部4)
転写部4は、転写ベルトユニットとも呼ばれるものである。転写部4は、転写ベルト4Aと、この転写ベルト4Aを駆動する駆動ローラ4Bと、この駆動ローラ4Bに従動するアイドルローラ4Cと、転写ベルト4Aを挟んで感光体ドラム33と対向して配置された転写ローラ4Dとを有する。駆動ローラ4Bおよびアイドルローラ4Cは、それぞれ、幅方向(X軸方向)に延在する回転軸部を中心として回転可能な略円柱状の部材である。転写部4は、搬送部2から搬送される媒体PMを搬送方向Fに沿って搬送するとともに、画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kにおいて各々形成されるトナー像を、媒体PMの表面に順次転写する機構である。
転写ベルト4Aは、例えば、ポリイミド樹脂などの樹脂材料からなる無端の弾性ベルトである。転写ベルト4Aは、駆動ローラ4Bおよびアイドルローラ4Cによって張設(張架)されている。駆動ローラ4Bは、制御部7の制御に基づき、媒体PMが搬送方向Fに搬送される向きに回転駆動され、転写ベルト4Aを循環回転させるものである。駆動ローラ4Bは、画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kよりも上流側に配置されている。アイドルローラ4Cは、付勢部材による付勢力により、転写ベルト4Aに負荷される張力を調整するものである。アイドルローラ4Cは、駆動ローラ4Bと同方向へ回転するようになっており、画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kよりも下流側に配置されている。
転写ローラ4Dは、感光体ドラム33と逆方向に回転することで媒体PMを搬送方向Fに沿って搬送しつつ、各画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kで形成されたトナー像を媒体PM上に静電的に転写するための部材である。転写ローラ4Dは、例えば、金属シャフトと、その外周面(表面)を覆う発泡性の半導電性弾性ゴム材により構成されている。
(定着部5)
定着部5は、転写部4を通過した媒体PM上に転写されたトナー像に対し熱および圧力を付与することで、そのトナー像を媒体PM上に定着させるための部材である。定着部5は、例えば、上部ローラ5Aと下部ローラ5Bとを含んで構成されている。
上部ローラ5Aおよび下部ローラ5Bは、各々の内部にハロゲンランプ等の加熱ヒータである熱源を含んで構成されており、媒体PM上のトナー像に対して熱を付与する加熱ローラとして機能する。上部ローラ5Aは、媒体PMが搬送方向に搬送される向きに回転動作するようになっている。上部ローラ5Aおよび下部ローラ5B内の熱源は、バイアス電圧の供給を受け、上部ローラ5Aおよび下部ローラ5Bの各表面温度を制御するようになっている。下部ローラ5Bは、上部ローラ5Aとの間に圧接部が形成されるように上部ローラ5Aと対向して配置されており、媒体PM上のトナー像に対して圧力を付与する加圧ローラとして機能する。下部ローラ5Bは、弾性体材料からなる表面層を有するとよい。
(排出部6)
排出部6は、定着部5によってトナー像が定着された媒体PMを外部に排出するものである。排出部6は、例えば、2組の搬送ローラ対6A,6Bを有する。搬送ローラ対6A,6Bは、搬送路Pを介して媒体PMを外部に排出し、外部のスタッカ10Aにストックさせるようになっている。搬送ローラ対6A,6Bは、媒体PMが搬送方向に搬送される向きに回転動作するようになっている。
[1.2 画像形成ユニット30の構成]
図2は、本発明の一実施の形態に係る画像形成ユニット30の概略構成例を表す模式図である。図2に示したように、画像形成ユニット30は、トナーカートリッジ31と、画像形成カートリッジ32とを有している。
トナーカートリッジ31は、図2に示したように、その内部に所定の色のトナーTNが収容される容器である。画像形成カートリッジ32は、トナーカートリッジ31から供給されるトナーTNを用いて画像形成を行うものである。トナーTNは、例えば、ポリエステル樹脂などの結着樹脂と、内部添加剤としての帯電制御剤、離型剤および着色剤と、例えばシリカや酸化チタンなどの外部添加剤とを含む非磁性材料により構成されるものである。このうち、着色剤の色を適宜選択することにより、画像形成ユニット30が形成するトナー像の色を変更することができる。
画像形成カートリッジ32は、図2に示したように、その内部に、感光体ドラム33、帯電ローラ34、現像ローラ35、供給ローラ36、トナー規制ブレード37およびクリーニングブレード38などが設けられたものである。
感光体ドラム33は、静電潜像を担持可能な感光体(例えば有機系感光体)が表面を覆う円柱状の部材である。具体的には、感光体ドラム33は、導電性支持体と、その外周(表面)を覆う感光層(光導電層)33Sとを有する。導電性支持体は、例えば、アルミニウムからなる金属パイプにより構成されている。感光層33Sは、例えば、電荷発生層および電荷輸送層を順に積層した構造を有する。感光体ドラム33は、制御部20(後出)による制御を受け、媒体PMが搬送方向に搬送される向き(回転方向Y33)に所定の周速度で回転動作するようになっている。
帯電ローラ34は、感光体ドラム33の感光層33Sを帯電させる部材(帯電部材)であり、感光体ドラム33の表面(感光層33S)に接するように配置されている。帯電ローラ34は、例えば、金属シャフトと、その外周(表面)を覆う半導電性ゴム層(例えば、半導電性エピクロロヒドリンゴム層)とを有している。帯電ローラ34は、制御部20による制御を受け、感光体ドラム33と例えば同じ向きに回転動作するようになっている。
現像ローラ35は、静電潜像を現像するトナーTNを表面に担持する部材であり、感光体ドラム33の表面に当接するように配置されている。現像ローラ35は、例えば、金属シャフトと、その外周(表面)を覆う半導電性ウレタンゴム層とを有している。現像ローラ35は、制御部20による制御を受け、感光体ドラム33とは逆向きに所定の周速度で回転動作するようになっている。
供給ローラ36は、現像ローラ35に対してトナーTNを供給するための部材(供給部材)であり、現像ローラ35の表面(周面)に接するように配置されている。供給ローラ36は、例えば、金属シャフトと、その外周(表面)を覆う発泡性のシリコーンゴム層とを有している。供給ローラ36は、制御部20による制御を受け、現像ローラ35とは逆向きに回転動作するようになっている。
トナー規制ブレード37は、回転する現像ローラ35の表面に、トナーTNからなる層(トナー層)を形成すると共に、そのトナー層の厚さおよび付着量を規制するものである。トナー規制ブレード37は、例えばステンレス鋼などからなる板状弾性部材(板ばね)であり、この板状弾性部材の先端近傍における折り曲げ部が現像ローラ35の表面に僅かに当接するように配置されている。
クリーニングブレード38は、感光体ドラム33の表面に残留したトナーTNを掻き取るものである。クリーニングブレード38は、例えば、可撓性のゴム材またはプラスチック材からなる。
画像形成カートリッジ32の外側には、露光装置39が感光体ドラム33に対して露光可能に設けられている。露光装置39は、例えばLED(Light Emitting Diode)などを含む露光ヘッドを有している。露光装置39は、感光体ドラム33の感光層33Sを露光することにより、感光体ドラム33の感光層33Sに静電潜像を形成するものである。露光装置39は1つの感光体ドラム33に対し、幅方向に並ぶ複数個の発光部を有する。各発光部は、例えば、照射光を発するLEDなどの光源と、その照射光を感光層33Sの表面に結像させるレンズアレイとを含んで構成されている。
ここで、現像ローラ35は本発明の「現像剤担持体」に対応する一具体例であり、感光体ドラム33は本発明の「当接部材」としての「像担持体」に対応する一具体例である。感光体ドラム33の感光層33Sは現像ローラ35と当接している。
[1.3 画像形成装置100の制御機構]
次に、主に図3を参照して、画像形成装置100の制御機構について説明する。図3は、図1に示した画像形成装置100の制御機構の一例を表すブロック図である。画像形成装置100は、その制御機構として、図3に示したように、制御部20、受信メモリ21、画像データ編集メモリ22、操作部23、センサ群24および電源回路27を備えている。制御部20は、インターフェイス(I/F)制御部20S、印刷制御部1S、高圧電源制御部27S、ヘッド駆動制御部17S、定着制御部5S、搬送モータ制御部28Sおよび駆動制御部29Sを有する。制御部20は、本発明の「制御部」に対応する一具体例である。制御部20は、現像ローラ35の回転動作を制御すると共に、現像ローラ35の回転動作の積算始動回数(後出の積算回転開始回数Ps)に応じて感光体ドラム33の感光層33Sの摩耗量Pw1(後出)を求めるものである。また、制御部20は、任意の条件下での現像ローラ35の回転動作の積算始動回数に応じて感光体ドラム33と現像ローラ35との間の電圧を制御するものである。また、制御部20は、任意の条件下での現像ローラ35の回転動作の積算始動回数に応じて感光体ドラム33および現像ローラ35のうちの少なくとも一方の交換時期を求めるものである。
印刷制御部1Sは、例えば演算部20Aおよび記憶部20Bを有している。電源回路27は、帯電電圧電源34V、現像ローラ電圧電源35V、規制ブレード電圧電源37V、供給ローラ電圧電源36Vおよび転写電圧電源4Vを有している。
さらに、画像形成装置100は、給紙ローラ1Bを駆動する媒体搬送モータ28と、感光体ドラム33を駆動する駆動モータ29と、駆動伝達部26とを備えている。駆動伝達部26は、駆動モータ29による動力を帯電ローラ34、現像ローラ35、および供給ローラ36へ伝達するものである。
I/F制御部20Sは、パーソナルコンピュータ(PC)などの外部装置からの印刷データや制御コマンドを受信し、あるいは画像形成装置の状態に関する信号を送信するものである。
受信メモリ21は、PCなどの外部装置からI/F制御部20Sを経由した印刷データを一時的に格納するものである。画像データ編集メモリ22は、受信メモリ21に格納された印刷データを受け取り、その印刷データを編集した画像データを格納するものである。操作部23は、この画像形成装置の状態を表示するためのLEDランプや、使用者が指示を画像形成装置へ与えるための入力部(ボタンやタッチパネル)を有するものである。センサ群24は、この画像形成装置の動作状態を監視する各種センサ、例えば媒体PMの位置検出センサ、温湿度センサ、印刷濃度センサおよびトナー残量検知センサなどを含んでいる。
印刷制御部1Sは、I/F制御部20Sからの印刷データや制御コマンドを受信し、演算部20A、記憶部20B、高圧電源制御部27S、ヘッド駆動制御部17S、定着制御部5S、搬送モータ制御部28Sおよび駆動制御部29Sの制御を統括する。
演算部20Aは、例えば記憶部20Bに格納された各種情報に基づき、現像ローラ35の回転動作の始動回数に応じて当接部材としての感光体ドラム33の摩耗量Pwを算出するものである。
記憶部20Bは、不揮発性メモリを含んでおり、例えば現像ローラ35の回転動作の始動回数や現像ローラ35の回転数などの、画像形成動作に伴う各種パラメータに関するデータが格納されている。さらに、記憶部20Bには、環境温度および環境湿度と、現像ローラ35と感光体ドラム33との摩擦係数との関係を表すデータテーブルや、現像ローラ35に印加される現像ローラ電圧と印刷濃度との関係を表すデータテーブルなどが格納されている。
高圧電源制御部27Sは、印刷制御部1Sからの指示に基づき、電源回路27を構成する各電源に印加する電圧を制御する。帯電電圧電源34V、現像ローラ電圧電源35V、規制ブレード電圧電源37V、供給ローラ電圧電源36Vおよび転写電圧電源4Vは、高圧電源制御部27Sの指示に基づく電圧を、それぞれ、帯電ローラ34、現像ローラ35、トナー規制ブレード37、および転写ローラ4Dへ印加するものである。高圧電源制御部27Sは、例えば、演算部20Aにおいて算出された摩耗量Pwに応じて現像ローラ電圧電源35Vを制御し、現像ローラ35と感光体ドラム33との間の現像電圧を補正する。あるいは、高圧電源制御部27Sは、例えば、演算部20Aにおいて算出された摩耗量Pwに応じて帯電電圧電源34V、規制ブレード電圧電源37V、供給ローラ電圧電源36Vおよび転写電圧電源4Vを制御し、帯電ローラ34、トナー規制ブレード37、供給ローラ36および転写ローラ4Dへそれぞれ印加される電圧を補正するようにしてもよい。さらに高圧電源制御部27Sは、センサ群24に含まれる温湿度センサにより測定される環境温度および環境湿度に応じて、現像ローラ35と感光体ドラム33との間の摩擦係数を選択し、演算部20Aにおいて算出された摩耗量Pwの補正を行うようにしてもよい。
ヘッド駆動制御部17Sは、画像データ編集メモリ22に記録された画像データを露光装置39へ送ると共に、その露光装置39の駆動制御を行う。
定着制御部5Sは、媒体PMに転写されたトナー像を媒体PMに定着させる際、定着部5に印加される電圧を制御するものである。搬送モータ制御部28Sは、給紙ローラ1Bが媒体PMを搬送する際、媒体搬送モータ28の動作制御を行うものである。駆動制御部29Sは、駆動モータ29の動作制御を行うものである。
[1.4 作用・効果]
(A.基本動作)
画像形成装置100では、以下のようにして、媒体PMに対してトナー像が形成される。
起動状態の画像形成装置100に対してPCなどの外部機器からインターフェイス制御部20Sを介して印刷画像データおよび印刷命令が印刷制御部1Sに入力されると、印刷制御部1Sは、印刷命令に応じて、駆動制御部29Sなどと連携して印刷画像データの印刷動作を開始させる。
駆動制御部29Sは、駆動モータ29を駆動し、感光体ドラム33を矢印Y33(図2参照)の方向に一定速度で回転させる。感光体ドラム33が回転すると、その動力がギヤ列などの駆動伝達部26を介して帯電ローラ34、現像ローラ35および供給ローラ36へそれぞれ伝達される。その結果、帯電ローラ34、現像ローラ35および供給ローラ36は、それぞれ、図2に示した矢印Y34〜Y36の方向に回転する。
高圧電源制御部27Sは、帯電電圧電源34Vから帯電ローラ34に対し所定の帯電電圧を印加し、感光体ドラム33の表面を一様に帯電させる。
次いで、ヘッド駆動制御部17Sが露光装置39を起動し、画像信号に基づく印刷画像の色成分に対応する光を感光体ドラム33に照射して感光体ドラム33の表面に静電潜像を形成する。さらに、画像形成ユニット30において、以下のようにして感光体ドラム33の表面に形成された静電潜像に対しトナーTNを現像する。
具体的には、まず、トナーTNをトナーカートリッジ31から画像形成カートリッジ32へ投入する。トナーTNは供給ローラ36に担持され、供給ローラ36の回転により現像ローラ35の近傍へ移動する。その際、トナーTNは、現像ローラ35と供給ローラ36との摩擦により、および現像ローラ35の電位と供給ローラ36の電位との電位差により例えば負に帯電し、現像ローラ35へ供給される。現像ローラ35へ供給されたトナーTNはトナー規制ブレード37により所定の厚さに規制されたトナー層を形成する。そののち、上記のように感光体ドラム33の表面に形成された静電潜像に対し、現像ローラ35上のトナー層が現像されることで、感光体ドラム33の表面にトナー像が形成される。
一方、搬送モータ制御部28Sが媒体搬送モータ28を起動させ、媒体PMの搬送を開始する。この搬送制御により、媒体PMは、所定の搬送速度で感光体ドラム33と転写ローラ4Dとが対向する転写部4へ搬送される。具体的には図1に示したように、まず、収容トレイ1Aに収納されている媒体PMが給紙ローラ1Bによって最上部から1枚ずつ取り出され、搬送ローラ1Cの方向へ繰り出される。給紙ローラ1Bから繰り出された媒体PMは、搬送ローラ1Cおよび搬送部2によってその斜行が矯正されつつ、転写部4へ搬送される。
転写部4への媒体PMの搬送のタイミングに併せて、感光体ドラム33に対向して設けられた転写ローラ4Dに対し転写電圧電源4Vにより所定の転写電圧が印加される。これにより、感光体ドラム33と転写ローラ4Dとの間の搬送路PLを走行する媒体PMの表面に、感光体ドラム33上に形成されたトナー像が転写される。
その後、定着部5において、媒体PM上に転写されたトナー像に対し熱および圧力を付与し、そのトナー像を媒体PM上に定着させる。そののち、トナー像が定着された媒体PMは排出部6により筐体10外部のスタッカ10Aへ排出される。なお、感光体ドラム33には、媒体PMへ転写されなかったトナーTNが僅かに残留する場合があるが、その残留したトナーTNはクリーニングブレード38により除去される。このため、感光体ドラム33は連続して使用できる。
(B:摩耗量Pw1の算出方法)
次に、図4を参照して、演算部20Aによる感光体ドラム33の摩耗量Pw1の算出方法について説明する。図4のうち(A)は、画像形成装置100における印刷動作時の現像ローラ35の回転速度Sの経時変化を表すタイムチャートであり、横軸が時刻Tを表し、縦軸が回転速度Sを表している。図4のうち(B)は、画像形成装置100における印刷動作時の現像ローラ35と感光体ドラム33との間に生じる摩擦力Fの経時変化を表すタイムチャートであり、横軸が時刻Tを表し、縦軸が摩擦力Fを表している。
図4に示した印刷動作の例では、時刻T=t0において印刷動作が開始されている。すなわち、図4の(A)に示したように、感光体ドラム33の回転速度Sは、時刻T=t0においてS=s0から上昇を開始し、直後に時刻T=t2に至るまでS=s1で安定化する。このとき、図4の(B)に示したように、回転速度Sの変化を開始した直後においては、感光体ドラム33と現像ローラ35との間には静止摩擦係数μ0に起因する摩擦力f0が生じる。そののち時刻T=t1において即座に動摩擦係数μ1に起因する摩擦力f1が生じ、回転速度S=s1が維持される間(時刻T=t2に至るまでの間)、その摩擦力f1も維持される。
ここで、印刷動作に伴う、感光体ドラム33の摩耗量Pw1は、任意の条件下での印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数に依存する摩耗量と、任意の条件下での印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数(回転動作の積算始動回数)に依存する摩耗量との和と考えることができる。したがって、摩耗量Pw1は下記の条件式(1)で求められる。
Pw1=A1*(μenv/μ)*Pn+B1*(μ0env/μ0)*Ps ……(1)
条件式(1)において、右辺第1項は現像ローラ35の積算回転数に依存する摩耗量を表し、右辺第2項は現像ローラ35の積算回転開始回数に依存する摩耗量を表している。A1およびB1は係数である。μenvは印刷動作時における環境温度および環境湿度での動摩擦係数であり、μは基準とする環境温度および環境湿度での動摩擦係数である。μ0envは印刷動作時における環境温度および環境湿度での静止摩擦係数であり、μ0は環境基準とする環境温度および環境湿度での静止摩擦係数である。Pnは印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数であり、Psは印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数である。
演算部20Aは、例えば記憶部20Bに格納された各種情報、すなわち、動摩擦係数μenv,μ、静止摩擦係数μ0env,μ0、積算回転数Pnおよび積算回転開始回数Psに基づき、感光体ドラム33の摩耗量Pw1を算出する。
(C:摩耗量Pw1に応じた電圧補正)
次に、上記の条件式(1)に基づいて算出した感光体ドラム33の摩耗量Pw1に応じた電圧補正について説明する。図5は、画像形成装置100における、感光体ドラム33の摩耗量Pw1に応じた電圧補正の手順を表すフローチャートである。なお、図5では、後述する摩耗量Pw2,Pw3をも包括して摩耗量Pwと記載している。
図5に示したように、印刷制御部1Sは、印刷動作時における環境温度および環境湿度を、センサ群24に含まれる温湿度センサにより取得する(ステップS101)。
次に、ステップS101において検出された環境温度および環境湿度に対応する静止摩擦係数μ0envおよび動摩擦係数μenvを記憶部20Bから読み出す(ステップS102)。
そののち、今回の印刷動作が初回運転かどうか判定し(ステップS103)、初回運転であれば(ステップS103Y)、印刷動作を開始する(ステップS104)。一方、初回運転でない場合には(ステップS103N)、前回の印刷動作終了時の摩耗量Pw1を記憶部20Bから読み出し(ステップS105)、補正電圧dV1を決定(ステップS106)したのち、その補正電圧dV1などを用いた画像形成条件により印刷動作を開始する(ステップS104)。補正電圧dV1は、例えば条件式(2)によって与えられる。なお、図5では、後述の補正電圧dV2,dV3をも包括して補正電圧dVと記載している。
dV1=V1*(1−Pw1) ……(2)
条件式(2)において、V1は、感光体ドラム33と現像ローラ35との間に印加される当初の適切な電圧である。Pw1は印刷動作開始時(前回の印刷動作終了時)の感光体ドラム33の摩耗量である。補正電圧dV1は、感光体ドラム33を帯電させる帯電電圧と、現像ローラ35に印加される現像電圧との差分であり、例えば帯電電圧電源34Vにより調整することで得られる。具体的には、感光体ドラム33に印加する帯電電圧が一定であっても、感光体ドラム33の感光層33Sの摩耗が進行するほど、感光体ドラム33の感光層33Sにおける表面電位が上昇する傾向にある。したがって、感光体ドラム33に印加する帯電電圧および現像ローラ35に印加する現像電圧がいずれも一定であっても、感光体ドラム33と現像ローラ35との間の電圧(電位差)は、感光体ドラム33の感光層33Sの摩耗が進行するほど大きくなってしまう。そこで本実施の形態では、感光体ドラム33と現像ローラ35との間の電界に変化が生じないように(電位差の増大が生じないように)、条件式(2)に従い、摩耗量Pw1に応じて補正電圧dV1を変化させている、すなわち摩耗量Pw1の増大に応じて補正電圧dV1を小さくするように補正している。
そののち、印刷動作を繰り返しながら、印刷制御部1Sは現像ローラ35の回転数および現像ローラ35の回転開始回数をそれぞれカウントして積算回転数Pnおよび積算回転開始回数Psを獲得(ステップS107)し、演算部20Aにおいて摩耗量Pw1を逐次算出する(ステップS108)。
印刷制御部1Sは、その摩耗量Pw1が予め設定された許容範囲に収まっているかどうかの判断を行う(ステップS109)。摩耗量Pw1が許容範囲に収まっている場合(ステップS109Y)、印刷制御部1Sは、印刷データが残っているかどうかの判断を行う(ステップS110)。印刷データが残っている場合(ステップS110Y)、再度、印刷動作を開始する(ステップS104)。印刷データが残っていない場合(ステップS110N)、印刷動作を終了(ステップS111)し、最終的に算出された印刷終了時の摩耗量Pw1を記憶部20Bに格納(ステップS112)したのち終了する(エンド)。
一方、摩耗量Pw1が許容範囲から外れている場合(ステップS109N)、印刷動作を停止し、警告を発令(ステップS113)して終了する(エンド)。
(D:効果)
このように、本実施の形態の画像形成装置100では、現像ローラ35の積算始動回数Psに応じて感光体ドラム33の感光層33Sにおける摩耗量Pw1を求めるようにしたので、その摩耗量Pw1がより正確に見積もられる。よって、画像形成装置100は、画像品質を安定して維持することができる。正確に見積もられた摩耗量Pw1に基づいて、感光体ドラム33と現像ローラ35との間に、その都度適切な補正電圧dV1を印加することができるからである。すなわち、長期間に亘る繰り返しの印刷動作を行うことで感光体ドラム33の感光層33Sが摩耗した場合であっても、適宜その感光層33Sの摩耗量Pw1を正確に見積もり、その摩耗量Pw1に適した画像形成条件によって画像形成を行うことができる。よって、印刷濃度などの変動の少ない安定した画像品質を、長期間に亘り維持することができる。
また、画像形成装置100では、感光体ドラム33の摩耗量Pw1をより正確に見積もることができるので、例えば感光体ドラム33の寿命を正確に予測し、適切な交換時期を求めることができる。このため、画像不良が生じる前に、適切なタイミングで感光体ドラム33を交換することができ、良好な品質の画像形成を継続して行うことができる。
<2.第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態では、本発明の「当接部材」としての感光体ドラム33の感光層33Sの摩耗量Pw1に応じて感光体ドラム33と現像ローラ35との間の電圧(電位差)を補正するようにした。これに対し、本実施の形態では、本発明の「当接部材」としてのトナー規制ブレード37の摩耗量Pw2(後述)に応じて、トナー規制ブレード37と現像ローラ35との間の電圧(電位差)を補正するようにしたものである。
図2に示したように、感光体ドラム33と同様に、トナー規制ブレード37は回転する現像ローラ35の表面と常に当接しているので、画像形成ユニット30が印刷動作を繰り返すことで、トナー規制ブレード37の先端近傍の折り曲げ部における摩耗が経時的に進行する。
(摩耗量Pw2の算出方法)
印刷動作に伴うトナー規制ブレード37の摩耗量Pw2は、感光体ドラム33の摩耗量Pw1と同様に求められる。具体的には、摩耗量Pw2は、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数に依存する摩耗量と、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数(回転動作の積算始動回数)に依存する摩耗量との和と考えることができる。したがって、摩耗量Pw2は下記の条件式(3)で求められる。
Pw2=A2*(μenv/μ)*Pn+B2*(μ0env/μ0)*Ps ……(3)
条件式(3)において、右辺第1項は現像ローラ35の積算回転数に依存する摩耗量を表し、右辺第2項は現像ローラ35の積算回転開始回数に依存する摩耗量を表している。A2およびB2は係数である。μenvは印刷動作時における環境温度および環境湿度でのトナー規制ブレード37と現像ローラ35との動摩擦係数であり、μは基準とする環境温度および環境湿度でのトナー規制ブレード37と現像ローラ35との動摩擦係数である。μ0envは印刷動作時における環境温度および環境湿度でのトナー規制ブレード37と現像ローラ35との静止摩擦係数であり、μ0は環境基準とする環境温度および環境湿度でのトナー規制ブレード37と現像ローラ35との静止摩擦係数である。Pnは印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数であり、Psは印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数である。
演算部20Aは、例えば記憶部20Bに格納された各種情報、すなわち、動摩擦係数μenv,μ、静止摩擦係数μ0env,μ0、積算回転数Pnおよび積算回転開始回数Psに基づき、トナー規制ブレード37の摩耗量Pw2を算出する。
(摩耗量Pw2に応じた電圧補正)
上記の条件式(3)に基づいて算出したトナー規制ブレード37の摩耗量Pw2に応じた電圧補正は、基本的には上記第1の実施の形態で説明した図5にしたがって行うことができる。但し、補正電圧dV1の代わりに補正電圧dV2を求め、その補正電圧dV2などを用いた画像形成条件により印刷動作を行う。補正電圧dV2は、例えば条件式(4)によって与えられる。
dV2=V2*(1−Pw2) ……(4)
条件式(4)において、V2は、トナー規制ブレード37と現像ローラ35との間に印加される当初の適切な電圧である。Pw2は印刷動作開始時(前回の印刷動作終了時)のトナー規制ブレード37の摩耗量である。補正電圧dV2は、トナー規制ブレード37に印加されるトナー規制ブレード電圧と、現像ローラ35に印加される現像電圧との差分であり、例えば規制ブレード電圧電源37Vにより調整することで得られる。
トナー規制ブレード37に印加されるトナー規制ブレード電圧が一定であっても、トナー規制ブレード37の摩耗が進行するほど現像ローラ35上のトナー層の厚さが増加する傾向にある。これは、トナー規制ブレード37の摩耗が進行すると、現像ローラ35に対するトナー規制ブレード37の付勢力が弱まってしまうからである。その場合、現像ローラ35上のトナー層の厚さが増加することで感光体ドラム33へ供給されるトナーTNが増加することとなり、感光体ドラム33における適切な現像処理がなされず、結果として印刷画像に汚れが発生しやすくなる。
そこで本実施の形態では、トナー規制ブレード37と現像ローラ35との間の電界に変化が生じないように(電位差の増大が生じないように)、条件式(4)に従い、摩耗量Pw2に応じて補正電圧dV2を変化させている、すなわち摩耗量Pw2の増大に応じて補正電圧dV2を小さくするように補正している。このように、摩耗量Pw2に応じてトナー規制ブレード37の電圧(トナー規制ブレード37と現像ローラ35との間の電位差)を下げることで、現像ローラ35上において適切な厚さのトナー層の形成がなされ、汚れの発生が抑制されるからである。
(効果)
このように、本実施の形態では、現像ローラ35の積算始動回数Psに応じてトナー規制ブレード37における摩耗量Pw2を求めるようにしたので、その摩耗量Pw2がより正確に見積もられる。よって、画像形成装置100は、画像品質を安定して維持することができる。正確に見積もられた摩耗量Pw2に基づいて、トナー規制ブレード37と現像ローラ35との間に、その都度適切な補正電圧dV2を印加することができるからである。すなわち、長期間に亘る繰り返しの印刷動作を行うことでトナー規制ブレード37が摩耗した場合であっても、適宜その摩耗量Pw2を正確に見積もり、その摩耗量Pw2に適した画像形成条件によって画像形成を行うことができる。よって、印刷濃度などの変動の少ない安定した画像品質を、長期間に亘り維持することができる。
また、本実施の形態では、トナー規制ブレード37の摩耗量Pw2をより正確に見積もることができるので、例えばトナー規制ブレード37の寿命を正確に予測し、適切な交換時期を求めることができる。このため、画像不良が生じる前に、適切なタイミングでトナー規制ブレード37を交換することができ、良好な品質の画像形成を継続して行うことができる。
<3.第3の実施の形態>
上記第1の実施の形態では、本発明の「当接部材」としての感光体ドラム33の感光層33Sの摩耗量Pw1に応じて感光体ドラム33と現像ローラ35との間の電圧(電位差)を補正するようにした。これに対し、本実施の形態では、本発明の「当接部材」としての供給ローラ36の摩耗量Pw3(後述)に応じて、供給ローラ36と現像ローラ35との間の電圧(電位差)を補正するようにしたものである。
図2に示したように、感光体ドラム33やトナー規制ブレード37と同様に、供給ローラ36は回転する現像ローラ35の表面と常に当接しているので、画像形成ユニット30が印刷動作を繰り返すことで、供給ローラ36における摩耗が経時的に進行する。
(摩耗量Pw3の算出方法)
印刷動作に伴う供給ローラ36の摩耗量Pw3は、感光体ドラム33の摩耗量Pw1などと同様に求められる。具体的には、摩耗量Pw3は、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数に依存する摩耗量と、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数(回転動作の積算始動回数)に依存する摩耗量との和と考えることができる。したがって、摩耗量Pw3は下記の条件式(5)で求められる。
Pw3=A3*(μenv/μ)*Pn+B3*(μ0env/μ0)*Ps ……(5)
条件式(5)において、右辺第1項は現像ローラ35の積算回転数に依存する摩耗量を表し、右辺第2項は現像ローラ35の積算回転開始回数に依存する摩耗量を表している。A3およびB3は係数である。μenvは印刷動作時における環境温度および環境湿度での供給ローラ36と現像ローラ35との動摩擦係数であり、μは基準とする環境温度および環境湿度での供給ローラ36と現像ローラ35との動摩擦係数である。μ0envは印刷動作時における環境温度および環境湿度での供給ローラ36と現像ローラ35との静止摩擦係数であり、μ0は環境基準とする環境温度および環境湿度での供給ローラ36と現像ローラ35との静止摩擦係数である。Pnは印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数であり、Psは印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数である。
演算部20Aは、例えば記憶部20Bに格納された各種情報、すなわち、動摩擦係数μenv,μ、静止摩擦係数μ0env,μ0、積算回転数Pnおよび積算回転開始回数Psに基づき、供給ローラ36の摩耗量Pw3を算出する。
(摩耗量Pw3に応じた電圧補正)
上記の条件式(5)に基づいて算出した供給ローラ36の摩耗量Pw3に応じた電圧補正は、基本的には上記第1の実施の形態で説明した図5にしたがって行うことができる。但し、補正電圧dV1の代わりに補正電圧dV3を求め、その補正電圧dV3などを用いた画像形成条件により印刷動作を行う。補正電圧dV3は、例えば条件式(6)によって与えられる。
dV3=V3*(1−Pw3) ……(6)
条件式(6)において、V3は、供給ローラ36と現像ローラ35との間に印加される当初の適切な電圧である。Pw3は印刷動作開始時(前回の印刷動作終了時)の供給ローラ36の摩耗量である。補正電圧dV3は、供給ローラ36に印加される供給ローラ電圧と、現像ローラ35に印加される現像電圧との差分であり、例えば供給ローラ電圧電源36Vにより調整することで得られる。
供給ローラ36に印加される供給ローラ電圧が一定であっても、供給ローラ36の摩耗が進行するほど現像ローラ35上のトナー層の厚さが増加する傾向にある。これは、供給ローラ36の摩耗が進行すると、現像に使用されずに現像ローラ35に残留したトナー層を十分に掻き取ることができず、古いトナー層が残存した状態のまま新たなトナー層が積層されてしまうためと考えられる。その場合、現像ローラ35上のトナー層の厚さが増加することで感光体ドラム33へ供給されるトナーTNが増加することとなり、感光体ドラム33における適切な現像処理がなされず、結果として印刷画像に汚れが発生しやすくなる。
そこで本実施の形態では、供給ローラ36と現像ローラ35との間の電界に変化が生じないように(電位差の増大が生じないように)、条件式(6)に従い、摩耗量Pw3に応じて補正電圧dV3を変化させている、すなわち摩耗量Pw3の増大に応じて補正電圧dV3を小さくするように補正している。このように、摩耗量Pw3に応じて供給ローラ36の電圧(供給ローラ36と現像ローラ35との間の電位差)を下げることで、現像ローラ35上において適切な厚さのトナー層の形成がなされ、汚れの発生が抑制されるからである。
(効果)
このように、本実施の形態では、現像ローラ35の積算始動回数Psに応じて供給ローラ36における摩耗量Pw3を求めるようにしたので、その摩耗量Pw3がより正確に見積もられる。よって、画像形成装置100は、画像品質を安定して維持することができる。正確に見積もられた摩耗量Pw3に基づいて、供給ローラ36と現像ローラ35との間に、その都度適切な補正電圧dV3を印加することができるからである。すなわち、長期間に亘る繰り返しの印刷動作を行うことで供給ローラ36が摩耗した場合であっても、適宜その摩耗量Pw3を正確に見積もり、その摩耗量Pw3に適した画像形成条件によって画像形成を行うことができる。よって、印刷濃度などの変動の少ない安定した画像品質を、長期間に亘り維持することができる。
また、本実施の形態では、供給ローラ36の摩耗量Pw3をより正確に見積もることができるので、例えば供給ローラ36の寿命を正確に予測し、適切な交換時期を求めることができる。このため、画像不良が生じる前に、適切なタイミングで供給ローラ36を交換することができ、良好な品質の画像形成を継続して行うことができる。
<4.実施例>
(実験例1−1)
上記第1の実施の形態で説明した画像形成装置100を用いて印刷動作を行った。その際、条件式(1)により見積もられる感光体ドラム33の摩耗量を算出した。その結果を図6Aに示す(×で表示)。印刷動作は、上述のように条件式(1)により見積もられる感光体ドラム33の摩耗量に基づき、感光体ドラム33と現像ローラ35との間の電圧補正を行ったうえで実行した。また、感光体ドラム33の寸法を実測することにより直接求めた感光体ドラム33の摩耗量(実測値)についても図6Aに併せて示す(◆で表示)。図6Aにおいて、横軸が印刷枚数を表し縦軸が感光体ドラム33の摩耗量を表している。ここでは、印刷速度(感光体ドラム33の感光層33Sの表面での線速度、通紙速度)を200mm/sec.とし、A4サイズ標準紙(OKIエクセレントホワイト紙、坪量80g/m2)に対し5%dutyの印刷を行った。なお、A4標準紙1枚の印刷可能範囲に対し全面的にベタ印刷を行う面積率100%印刷を100%dutyの印刷という。よって、5%dutyの印刷とは、A4サイズ標準紙1枚の印刷可能範囲のうちの5%の領域に印刷することをいう。また、A4サイズ標準紙は、その短辺の延在方向を搬送方向とする横方向送りで画像形成ユニット30を通過させるようにした。また、本実験例では、途中で感光体ドラム33を停止することなく、34000枚、36000枚、38000枚、40000枚をそれぞれ連続して印刷する連続印刷を行った。
(実験例1−2)
印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数Psを考慮せず、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して感光体ドラム33の摩耗量を見積もると共に、その摩耗量に基づき、感光体ドラム33と現像ローラ35との間の電圧補正を行ったうえで印刷動作を実行した。その他の諸条件は実験例1−1と同様とした。図6Aに、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられる感光体ドラム33の摩耗量を併せて示す(▲で表示)。
(実験例2−1)
1回の印刷指令において1枚のA4サイズ標準紙のみに印刷を行うようにした。すなわち、1枚のA4サイズ標準紙に対し印刷を行うたびに現像ローラ35の始動および停止を行う、間欠印刷を行うようにした。この点を除き、他は実験例1−1と同様にして画像形成装置100を用いて印刷動作を行った。その際、条件式(1)により見積もられる感光体ドラム33の摩耗量を算出した。印刷動作は、条件式(1)により見積もられる感光体ドラム33の摩耗量に基づき、感光体ドラム33と現像ローラ35との間の電圧補正を行ったうえで実行した。図6Bに、条件式(1)により見積もられる感光体ドラム33の摩耗量(×で表示)と、感光体ドラム33の寸法を実測することにより直接求めた感光体ドラム33の摩耗量(◆で表示)との比較を示す。図6Bでは、図6Aと同様、横軸が印刷枚数を表し縦軸が感光体ドラム33の摩耗量を表している。
(実験例2−2)
印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数Psを考慮せず、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して感光体ドラム33の摩耗量を見積もると共に、その摩耗量に基づき、感光体ドラム33と現像ローラ35との間の電圧補正を行ったうえで印刷動作を実行した。その他の諸条件は実験例2−1と同様である。図6Bに、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられる感光体ドラム33の摩耗量を併せて示す(▲で表示)。
図6Aでは、条件式(1)により見積もられた感光体ドラム33の摩耗量(×で表示)、および現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられた感光体ドラム33の摩耗量(▲で表示)の双方が、実測により求めた感光体ドラム33の摩耗量(◆で表示)とほぼ一致している。一方、図6Bでは、条件式(1)により見積もられた感光体ドラム33の摩耗量(×で表示)は実測により求めた感光体ドラム33の摩耗量(◆で表示)とほぼ一致しているものの、現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられた感光体ドラム33の摩耗量(▲で表示)は実測により求めた感光体ドラム33の摩耗量(◆で表示)よりも明らかに少ない。したがって、感光体ドラム33の実際の摩耗量は、現像ローラ35の積算回転開始回数Psが大きく影響していることが確認された。すなわち、本実施の形態のように、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnに加え、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数Psをも考慮することにより、感光体ドラム33の摩耗量をより正確に見積もれることが確認できた。
次に、実験例1−1および実験例1−2においてA4サイズ標準紙に印刷された画像について印刷濃度(画像濃度)を測定し、印刷枚数との関係について調査した。その結果を図7Aに示す。図7Aでは、横軸が印刷枚数を表し、縦軸が画像濃度を表している。図7Aでは、実験例1−1、すなわち条件式(1)により見積もられた感光体ドラム33の摩耗量に基づく電圧補正を行った場合(×で表示)と、実験例1−2、すなわち積算回転数Pnのみを考慮して見積もられた感光体ドラム33の摩耗量に基づく電圧補正を行った場合(▲で表示)とを併せて示している。画像濃度の測定は、X−Rite社製の分光濃度計「X−Rite528」(C光源、視野角2°、レスポンスEモード)により実施した。図7Aに示したように、実験例1−1と実験例1−2とで、画像濃度に大きな差異は認められなかった。
次に、実験例2−1および実験例2−2においてA4サイズ標準紙に印刷された画像について印刷濃度(画像濃度)を測定し、印刷枚数との関係について調査した。その結果を図7Bに示す。図7Bでは、図7Aと同様、横軸が印刷枚数を表し、縦軸が画像濃度を表している。図7Bでは、実験例2−1、すなわち条件式(1)により見積もられた感光体ドラム33の摩耗量に基づく電圧補正を行った場合(×で表示)と、実験例2−2、すなわち積算回転数Pnのみを考慮して見積もられた感光体ドラム33の摩耗量に基づく電圧補正を行った場合(▲で表示)とを併せて示している。画像濃度の測定は、X−Rite社製の分光濃度計「X−Rite528」(C光源、視野角2°、レスポンスEモード)により実施した。図7Bに示したように、実験例2−1に比べて実験例2−2では画像濃度が全体的に高くなっていることがわかる。このことから、実験例2−2において、感光体ドラム33と現像ローラ35との電位差が実験例2−1に比べて高くなっているといえる。これは、感光体ドラム33の摩耗量の実測値に対し、実験例2−2では、感光体ドラム33の摩耗量が少なく見積もられているためと考えられる。
(実験例3−1)
上記第2の実施の形態で説明したように、条件式(3)により見積もられるトナー規制ブレード37の摩耗量を算出して印刷動作を行った。その際の印刷枚数とトナー規制ブレード37の摩耗量との関係を図8Aに示す(×で表示)。印刷動作は、上述のように条件式(3)により見積もられるトナー規制ブレード37の摩耗量に基づき、トナー規制ブレード37と現像ローラ35との間の電圧補正を行ったうえで実行した。また、トナー規制ブレード37の寸法を実測することにより直接求めたトナー規制ブレード37の摩耗量(実測値)についても図8Aに併せて示す(◆で表示)。図8Aにおいて、横軸が印刷枚数を表し縦軸がトナー規制ブレード37の摩耗量を表している。その他の諸条件は実験例1−1と同様とした。
(実験例3−2)
印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数Psを考慮せず、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮してトナー規制ブレード37の摩耗量を見積もると共に、その摩耗量に基づき、トナー規制ブレード37と現像ローラ35との間の電圧補正を行ったうえで印刷動作を実行した。その他の諸条件は実験例1−1と同様である。図8Aに、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられるトナー規制ブレード37の摩耗量を併せて示す(▲で表示)。
(実験例4−1)
1回の印刷指令において1枚のA4サイズ標準紙のみに印刷を行うようにした。すなわち、1枚のA4サイズ標準紙に対し印刷を行うたびに現像ローラ35の始動および停止を行う、間欠印刷を行うようにした。この点を除き、他は実験例1−1と同様にして画像形成装置100を用いて印刷動作を行った。その際、条件式(3)により見積もられるトナー規制ブレード37の摩耗量を算出した。印刷動作は、条件式(3)により見積もられるトナー規制ブレード37の摩耗量に基づき、トナー規制ブレード37と現像ローラ35との間の電圧補正を行ったうえで実行した。図8Bに、条件式(3)により見積もられるトナー規制ブレード37の摩耗量(×で表示)と、トナー規制ブレード37の寸法を実測することにより直接求めたトナー規制ブレード37の摩耗量(◆で表示)との比較を示す。図8Bでは、図8Aと同様、横軸が印刷枚数を表し縦軸がトナー規制ブレード37の摩耗量を表している。
(実験例4−2)
印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数Psを考慮せず、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮してトナー規制ブレード37の摩耗量を見積もると共に、その摩耗量に基づき、トナー規制ブレード37と現像ローラ35との間の電圧補正を行ったうえで印刷動作を実行した。その他の諸条件は実験例4−1と同様である。図8Bに、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられるトナー規制ブレード37の摩耗量を併せて示す(▲で表示)。
図8Aでは、条件式(3)により見積もられたトナー規制ブレード37の摩耗量(×で表示)、および現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられたトナー規制ブレード37の摩耗量(▲で表示)の双方が、実測により求めたトナー規制ブレード37の摩耗量(◆で表示)とほぼ一致している。一方、図8Bでは、条件式(3)により見積もられたトナー規制ブレード37の摩耗量(×で表示)は実測により求めたトナー規制ブレード37の摩耗量(◆で表示)とほぼ一致しているものの、現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられたトナー規制ブレード37の摩耗量(▲で表示)は実測により求めたトナー規制ブレード37の摩耗量(◆で表示)よりも明らかに少ない。したがって、トナー規制ブレード37の実際の摩耗量は、現像ローラ35の積算回転開始回数Psが大きく影響していることが確認された。すなわち、本実施の形態のように、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnに加え、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数Psをも考慮することにより、トナー規制ブレード37の摩耗量をより正確に見積もれることが確認できた。
次に、実験例3−1および実験例3−2においてA4サイズ標準紙に印刷された画像について印刷の汚れレベルを目視観察し、汚れレベルと印刷枚数との関係について調査した。その結果を図9Aに示す。図9Aでは、横軸が印刷枚数を表し、縦軸が汚れレベルを表している。汚れレベルは、全く汚れがない状態の数値を10とし、数値が低いほど汚れが目立つことを表している。図9Aでは、条件式(3)により見積もられたトナー規制ブレード37の摩耗量に基づく電圧補正を行った場合(実験例3−1)と、現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられたトナー規制ブレード37の摩耗量に基づく電圧補正を行った場合(実験例3−2)とを併せて示している。図9Aに示したように、実験例3−1と実験例3−2とで、汚れレベルに大きな差異は認められなかった。
次に、実験例4−1および実験例4−2においてA4サイズ標準紙に印刷された画像について印刷の汚れレベルを目視観察し、汚れレベルと印刷枚数との関係について調査した。その結果を図9Bに示す。図9Bでは、図9Aと同様、横軸が印刷枚数を表し、縦軸が汚れレベルを表している。図9Bでは、条件式(3)により見積もられたトナー規制ブレード37の摩耗量に基づく電圧補正を行った場合(実験例4−1)と、現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられたトナー規制ブレード37の摩耗量に基づく電圧補正を行った場合(実験例4−2)とを併せて示している。図9Bに示したように、実験例4−1に比べて実験例4−2では印刷の汚れレベルが全体的に劣化していることがわかる。このことから、実験例4−2において、トナー規制ブレード37と現像ローラ35との電位差が実験例4−1に比べて高くなっているといえる。これは、トナー規制ブレード37の摩耗量の実測値に対し、実験例4−2では、トナー規制ブレード37の摩耗量が少なく見積もられているためと考えられる。
(実験例5−1)
上記第3の実施の形態で説明したように、条件式(5)により見積もられる供給ローラ36の摩耗量を算出して印刷動作を行った。その際の印刷枚数と供給ローラ36の摩耗量との関係を図10Aに示す(×で表示)。印刷動作は、上述のように条件式(5)により見積もられる供給ローラ36の摩耗量に基づき、供給ローラ36と現像ローラ35との間の電圧補正を行ったうえで実行した。また、供給ローラ36の寸法を実測することにより直接求めた供給ローラ36の摩耗量(実測値)についても図10Aに併せて示す(◆で表示)。図10Aにおいて、横軸が印刷枚数を表し縦軸が供給ローラ36の摩耗量を表している。その他の諸条件は実験例1−1と同様とした。
(実験例5−2)
印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数Psを考慮せず、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して供給ローラ36の摩耗量を見積もると共に、その摩耗量に基づき、供給ローラ36と現像ローラ35との間の電圧補正を行ったうえで印刷動作を実行した。その他の諸条件は実験例1−1と同様である。図10Aに、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられる供給ローラ36の摩耗量を併せて示す(▲で表示)。
(実験例6−1)
1回の印刷指令において1枚のA4サイズ標準紙のみに印刷を行うようにした。すなわち、1枚のA4サイズ標準紙に対し印刷を行うたびに現像ローラ35の始動および停止を行う、間欠印刷を行うようにした。この点を除き、他は実験例1−1と同様にして画像形成装置100を用いて印刷動作を行った。その際、条件式(5)により見積もられる供給ローラ36の摩耗量を算出した。印刷動作は、条件式(5)により見積もられる供給ローラ36の摩耗量に基づき、供給ローラ36と現像ローラ35との間の電圧補正を行ったうえで実行した。図10Bに、条件式(5)により見積もられる供給ローラ36の摩耗量(×で表示)と、供給ローラ36の寸法を実測することにより直接求めた供給ローラ36の摩耗量(◆で表示)との比較を示す。図10Bでは、図10Aと同様、横軸が印刷枚数を表し縦軸が供給ローラ36の摩耗量を表している。
(実験例6−2)
印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数Psを考慮せず、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して供給ローラ36の摩耗量を見積もると共に、その摩耗量に基づき、供給ローラ36と現像ローラ35との間の電圧補正を行ったうえで印刷動作を実行した。その他の諸条件は実験例6−1と同様である。図10Bに、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられる供給ローラ36の摩耗量を併せて示す(▲で表示)。
図10Aでは、条件式(5)により見積もられた供給ローラ36の摩耗量(×で表示)、および現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられた供給ローラ36の摩耗量(▲で表示)の双方が、実測により求めた供給ローラ36の摩耗量(◆で表示)とほぼ一致している。一方、図10Bでは、条件式(5)により見積もられた供給ローラ36の摩耗量(×で表示)は実測により求めた供給ローラ36の摩耗量(◆で表示)とほぼ一致しているものの、現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられた供給ローラ36の摩耗量(▲で表示)は実測により求めた供給ローラ36の摩耗量(◆で表示)よりも明らかに少ない。したがって、供給ローラ36の実際の摩耗量は、現像ローラ35の積算回転開始回数Psが大きく影響していることが確認された。すなわち、本実施の形態のように、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転数Pnに加え、印刷動作中における現像ローラ35の積算回転開始回数Psをも考慮することにより、供給ローラ36の摩耗量をより正確に見積もれることが確認できた。
次に、実験例5−1および実験例5−2においてA4サイズ標準紙に印刷された画像について印刷の汚れレベルを目視観察し、汚れレベルと印刷枚数との関係について調査した。その結果を図11Aに示す。図11Aでは、横軸が印刷枚数を表し、縦軸が汚れレベルを表している。汚れレベルは、全く汚れがない状態の数値を10とし、数値が低いほど汚れが目立つことを表している。図11Aでは、条件式(5)により見積もられた供給ローラ36の摩耗量に基づく電圧補正を行った場合(実験例5−1)と、現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられた供給ローラ36の摩耗量に基づく電圧補正を行った場合(実験例5−2)とを併せて示している。図11Aに示したように、実験例5−1と実験例5−2とで、汚れレベルに大きな差異は認められなかった。
次に、実験例6−1および実験例6−2においてA4サイズ標準紙に印刷された画像について印刷の汚れレベルを目視観察し、汚れレベルと印刷枚数との関係について調査した。その結果を図11Bに示す。図11Bでは、図11Aと同様、横軸が印刷枚数を表し、縦軸が汚れレベルを表している。図11Bでは、条件式(5)により見積もられた供給ローラ36の摩耗量に基づく電圧補正を行った場合(実験例6−1)と、現像ローラ35の積算回転数Pnのみを考慮して見積もられた供給ローラ36の摩耗量に基づく電圧補正を行った場合(実験例6−2)とを併せて示している。図11Bに示したように、実験例6−1に比べて実験例6−2では印刷の汚れレベルが全体的に劣化していることがわかる。このことから、実験例6−2において、供給ローラ36と現像ローラ35との電位差が実験例6−1に比べて高くなっているといえる。これは、供給ローラ36の摩耗量の実測値に対し、実験例6−2では、供給ローラ36の摩耗量が少なく見積もられているためと考えられる。
以上の実験例の結果から、本発明によれば、制御部20が、現像ローラ35の回転動作の積算始動回数Psに応じて当接部材(感光体ドラム33、トナー規制ブレード37および供給ローラ36)の摩耗量を求めるようにしたので、その摩耗量がより正確に見積もられ、適切な電圧制御が可能となることがわかった。
<5.変形例>
以上、いくつかの実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態ではカラー画像を形成する画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばモノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよい。また、上記実施の形態では、直接転写方式の画像形成装置100について説明したが、本発明は2次転写方式にも適用されうる。
また、上記実施の形態で説明した一連の処理は、ハードウェア(回路)で行われるようにしてもよいし、ソフトウェア(プログラム)で行われるようにしてもよい。ソフトウェアで行われるようにした場合、そのソフトウェアは、各機能をコンピュータにより実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、上記コンピュータに予め組み込まれて用いられてもよいし、ネットワークや記録媒体から上記コンピュータにインストールして用いられてもよい。
また、上記実施の形態では、露光装置として発光ダイオードを光源とするLEDヘッドを用いるようにしたが、例えばレーザ素子等を光源とした露光装置を用いてもよい。
さらに、上記実施の形態では、本発明における「画像形成装置」の一具体例として、印刷機能を有する画像形成装置について説明したが、これには限られない。すなわち、そのような印刷機能に加え、例えば、スキャン機能やファックス機能を有する複合機として機能する画像形成装置においても、本発明を適用することが可能である。
上記実施の形態では、現像ローラ35と、他の当接部材との間の電圧を補正し、画像品質の安定化を図るようにしたが本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、制御部が、現像剤担持体の積算始動回数に応じて求めた当接部材の摩耗量に応じて画像形成条件を変更するものであればよい。例えば、ヘッド駆動制御部17Sによって露光装置39に適切な補正電圧を印加し、画像品質の安定化を図るようにしてもよい。または、それらの操作を複数組み合わせてもよい。
また、上記実施の形態では、現像ローラ35の回転動作の積算始動回数(積算回転開始回数Ps)に応じて当接部材の摩耗量を求めるようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば現像剤担持体の回転動作の積算始動回数(積算回転開始回数Ps)に応じて、摩耗量を求めることなく、当接部材の交換時期を直接求めるようにしてもよい。さらには、現像剤担持体の回転動作の積算始動回数(積算回転開始回数Ps)に応じて摩耗量を求めることなく、電圧制御を直接行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、現像ローラ35の積算回転数Pnおよび積算回転開始回数Psを獲得するたびに演算部20Aにおいて摩耗量Pwを逐次算出するようにしたが、計算量を削減するために例えば印刷動作の開始ごとに摩耗量Pwを算出するようにしてもよい。
また、本発明は、制御部が、現像剤担持体の回転動作の積算始動回数および積算停止回数のうちの少なくとも一方に応じて摩耗量や電圧、あるいは寿命以外の他の物理量を求めるものであってもよい。
また、上記実施の形態では、ある条件下での現像剤担持体の積算の始動回数に応じて摩耗量の見積もりや電圧制御、あるいは交換時期の判断を行うようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、現像剤担持体の積算の停止回数に応じて摩耗量の見積もりや電圧制御、あるいは交換時期の判断を行うようにしてもよい。あるいは、現像剤担持体の積算の始動回数および積算の停止回数の双方に応じて摩耗量の見積もりや電圧制御、あるいは交換時期の判断を行うようにしてもよい。
1…媒体供給部、1A…収容トレイ、1B…給紙ローラ、1C…搬送ローラ、2…搬送部、2A,2B…搬送ローラ対、3…画像形成部、30Y,30M,30C,30K…画像形成ユニット、31…トナーカートリッジ、32…画像形成カートリッジ、33…感光体ドラム、34…帯電ローラ、35…現像ローラ、36…供給ローラ、37…トナー規制ブレード、38…クリーニングブレード、39…露光装置、4…転写部、4A…転写ベルト、4B…駆動ローラ、4C…アイドルローラ、4D…転写ローラ、5…定着部、6…排出部、10…筐体、20…制御部、1S…印刷制御部、20S…インターフェイス制御部、21…受信メモリ、22…画像データ編集メモリ、23…操作部、24…センサ群、26…駆動伝達部、27…電源回路、27S…高圧電源制御部、28…媒体搬送モータ、28S…搬送モータ制御部、29…駆動モータ、29S…駆動制御部、TN…トナー、PL…搬送路、PM…媒体、100…画像形成装置。

Claims (15)

  1. 現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体と当接する当接部材と、
    前記現像剤担持体の回転動作を制御すると共に、前記現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて前記当接部材の摩耗量を求める制御部と
    を有する画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記現像剤担持体の回転数をも考慮して前記摩耗量を求める
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 環境温度を測定する温度センサをさらに有し、
    前記制御部は、前記環境温度に応じて前記現像剤担持体と前記当接部材との間の摩擦係数を選択し、前記摩耗量の補正を行う
    請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて求めた前記摩耗量に応じて画像形成条件を変更する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体と当接する当接部材と、
    前記現像剤担持体の回転動作を制御すると共に、前記現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて前記現像剤担持体と前記当接部材との間の電圧を制御する制御部と
    を有する画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記現像剤担持体の回転数をも考慮して前記電圧を制御する
    請求項5記載の画像形成装置。
  7. 現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体と当接する当接部材と、
    前記現像剤担持体の回転動作を制御すると共に、前記現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて前記現像剤担持体および前記当接部材のうちの少なくとも一方の交換時期を求める制御部と
    を有する画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記現像剤担持体の回転数をも考慮して前記交換時期を求める
    請求項7記載の画像形成装置。
  9. 前記当接部材は、像を担持する感光層を含む像担持体である
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記当接部材は、前記現像剤担持体に担持される現像剤層の厚さを規制する現像剤規制部材である
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記当接部材は、前記現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部である
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体と当接する当接部材と、
    前記現像剤担持体の回転動作を制御すると共に、前記現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて前記現像剤担持体および前記当接部材のうちの少なくとも一方に関する物理量を求める制御部と
    を有する画像形成装置。
  13. 現像剤担持体の回転動作の始動および停止を行い、画像形成を行うことと、
    前記現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて、前記現像剤担持体と当接する当接部材の摩耗量を求めることと
    を含む画像形成方法。
  14. 現像剤担持体の回転動作の始動および停止を行い、画像形成を行うことと、
    前記現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて、前記現像剤担持体と当接する当接部材と、前記現像剤担持体との間の電圧を制御することと
    を含む画像形成方法。
  15. 現像剤担持体の回転動作の始動および停止を行い、画像形成を行うことと、
    前記現像剤担持体の回転動作の始動回数および停止回数のうちの少なくとも一方に応じて、前記現像剤担持体および前記現像剤担持体と当接する当接部材のうちの少なくとも一方の交換時期を求めることと
    を含む画像形成方法。
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