JP2019020226A - 鉄筋コンクリートの鉄筋腐食評価方法 - Google Patents

鉄筋コンクリートの鉄筋腐食評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食を高精度に評価できる鉄筋コンクリートの鉄筋腐食評価方法を提供する。【解決手段】本発明の鉄筋コンクリートの鉄筋腐食評価方法は、鉄筋コンクリート20内の鉄筋21に沿って平行に、2本の検出探針11、12及び2本の電流探針13、14を所定間隔aで配置し、交流電流の周波数とインピーダンスとの関係を第1測定データとして取得し、鉄筋コンクリート20内の鉄筋21に直交する方向に、2本の検出探針11、12及び2本の電流探針13、14を所定間隔aで配置し、交流電流の周波数とインピーダンスとの関係を第2測定データとして取得し、第1測定データの低周波域におけるインピーダンスの最高値と高周波域におけるインピーダンスの最低値との差、及び第1測定データと第2測定データとの対比に基づいて、鉄筋コンクリート20内の鉄筋21の腐食を評価する。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食を評価する方法に関する。
鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食は、その進行を防ぐ防食技術を適用することで進行を食い止めることが可能である。したがって鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食を早期に発見し、その程度を計測する技術は、鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食を抑制する上で重要であり、いわゆる自然電位法と分極抵抗法が良く知られている。自然電位法は、鉄筋の腐食によって変化する鉄筋表面の電位から腐食を計測する方法である。分極抵抗法は、鉄筋の腐食速度と分極抵抗の逆数が比例関係にあることを利用して、分極抵抗から鉄筋の腐食速度を推定する方法である。
しかしながら自然電位法及び分極抵抗法は、いずれも鉄筋コンクリート内の鉄筋に測定器を電気的に接続する必要があり、鉄筋コンクリートを部分的に壊して内部の鉄筋の一部を外部に露出させる必要がある。したがって自然電位法及び分極抵抗法は、作業性の面で課題があるとともに、鉄筋コンクリートの構造及び美観が損なわれるという課題がある。
このような課題を解決する従来技術の一例として、Wennerの四電極法と呼ばれる方法を用いて鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食を計測する非接触電気パルス応答解析(CEPRA)と呼ばれる技術が公知である(例えば特許文献1、非特許文献1、2を参照)。当該従来技術によれば、鉄筋コンクリートを部分的に壊して内部の鉄筋の一部を外部に露出させる必要はなく、非破壊で鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食を計測することができる。
国際公開第2015/172231号
"Connection-less Electrical Pulse Response Analysis (CEPRA) test method for corrosion rate measurement"、[online]、[平成29年3月16日検索] インターネット〈URL:http://www.giatecscientific.com/wp-content/uploads/2015/12/CEPRA-Technology.pdf〉 "コンクリート内の鉄筋腐食を完全非破壊で知る技術"、 [online]、KEYTEC株式会社ホームページ、[平成29年4月4日検索] インターネット〈URL:http://www.key-t.co.jp/resources/icor/〉
しかしながら上記の従来技術は、鉄筋コンクリートの表面にステップ電圧を印加する方式であるため、鉄筋の深さ(鉄筋かぶり)が深くなるに従って、インピーダンス測定精度が低下し、鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食を高精度に評価することが難しくなるという課題がある。また様々な自然環境下に置かれる屋外のコンクリートは、例えば塩の影響等を受けるため、そのインピーダンス−周波数特性は少しずつ異なっていて一様ではない場合が多い。そして上記の従来技術は、コンクリートのインピーダンス−周波数特性が個々に異なる点が考慮されておらず、コンクリートのインピーダンス−周波数特性の影響によって鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食を高精度に評価できない虞がある。
このような状況に鑑み本発明はなされたものであり、その目的は、鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食を高精度に評価できる鉄筋コンクリートの鉄筋腐食評価方法を提供することにある。
<本発明の第1の態様>
本発明の第1の態様は、測定対象の鉄筋コンクリートの表面に、前記測定対象の鉄筋コンクリート内の鉄筋に沿って平行に、2本の検出探針を所定間隔で配置し、前記2本の検出探針の両外側に2本の電流探針を1本ずつ前記所定間隔で配置し、前記2本の電流探針間に交流電流を流し、前記交流電流の周波数を変化させながら前記2本の検出探針間の電圧を測定して、前記交流電流の周波数とインピーダンスとの関係を第1測定データとして取得し、前記測定対象の鉄筋コンクリートの表面に、前記測定対象の鉄筋コンクリート内の鉄筋に直交する方向に、又は前記測定対象の鉄筋コンクリートの鉄筋がない部分の表面の同一線上に、前記2本の検出探針を前記所定間隔で配置し、前記2本の検出探針の両外側に前記2本の電流探針を1本ずつ前記所定間隔で配置し、前記2本の電流探針間に交流電流を流し、前記交流電流の周波数を変化させながら前記2本の検出探針間の電圧を測定して、前記交流電流の周波数とインピーダンスとの関係を第2測定データとして取得し、前記第1測定データの低周波域におけるインピーダンスの最高値と高周波域におけるインピーダンスの最低値との差、及び前記第1測定データと前記第2測定データとの対比に基づいて、前記測定対象の鉄筋コンクリート内の鉄筋の腐食を評価する、鉄筋コンクリートの鉄筋腐食評価方法である。
一般にコンクリートは絶縁体として知られているが、僅かなイオンによる導電性を有している。また健全な鉄筋表面とコンクリート表面間には電気2重層による容量成分が形成される。そしてこの電気2重層による容量成分は、電気2重層が腐食で破壊され失われるに従って減少していく。第1測定データの低周波域におけるインピーダンスの最高値と高周波域におけるインピーダンスの最低値との差は、この電気2重層による容量成分によって変化するため、鉄筋の腐食の程度によって変化することになる。したがって第1測定データの低周波域におけるインピーダンスの最高値と高周波域におけるインピーダンスの最低値との差から、測定対象の鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食の程度を評価することができる。
他方、第2測定データは、測定対象の鉄筋コンクリートのコンクリート自体のインピーダンス−周波数特性であると言える。したがって第1測定データと第2測定データとを対比することによって、例えば第1測定データと第2測定データとの差分を評価することによって、測定対象の鉄筋コンクリートに固有のインピーダンス−周波数特性を除外して第1測定データにおける鉄筋の寄与分を正確に特定することができる。それによって鉄筋表面とコンクリート表面間に形成される電気2重層による容量成分の変化を高精度に計測することができるので、測定対象の鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食の程度を高精度に評価することができる。
これにより本発明の第1の態様によれば、鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食を高精度に評価できる鉄筋コンクリートの鉄筋腐食評価方法を提供できるという作用効果が得られる。
<本発明の第2の態様>
本発明の第2の態様は、前述した本発明の第1の態様において、前記第1測定データの高周波域におけるインピーダンスの最低値に基づいて、前記測定対象の鉄筋コンクリートの表面から鉄筋までの深さを推定する、鉄筋コンクリートの鉄筋腐食評価方法である。
第1測定データの高周波域におけるインピーダンスの最低値は、鉄筋コンクリートの表面から鉄筋までの深さに応じて変化する。また第1測定データの高周波域におけるインピーダンスの最低値は、鉄筋の腐食の程度にほとんど依存しない。したがって第1測定データの高周波域におけるインピーダンスの最低値に基づいて、測定対象の鉄筋コンクリートの表面から鉄筋までの深さを高精度に推定することができる。これにより本発明の第2の態様によれば、例えば電磁波レーダ法による鉄筋探査装置等、測定対象の鉄筋コンクリートの表面から鉄筋までの深さを計測するための装置が不要になるという作用効果が得られる。
本発明によれば、鉄筋コンクリートの鉄筋の腐食を高精度に評価できる鉄筋コンクリートの鉄筋腐食評価方法を提供することができる。
本発明の実施に用いられる測定装置の構成を図示した正面図。 検証実験に用いた試料番号1〜6の試料の平面図。 検証実験に用いた試料番号1〜6の試料の正面図。 検証実験に用いた試料番号7〜12の試料の平面図。 検証実験に用いた試料番号7〜12の試料の正面図。 検証実験に用いた試料の構成を示した一覧表。 試料番号1〜6の試料の鉄筋のインピーダンス−周波数特性を図示したグラフ。 低周波域におけるインピーダンスの最高値と高周波域におけるインピーダンスの最低値との差を腐食率に対応付けて図示したグラフ。 試料番号7〜12の試料の鉄筋のインピーダンス−周波数特性を図示したグラフ。 低周波域(周波数0.01Hz)におけるインピーダンスを鉄筋深さに対応付けて図示したグラフ。 検証実験に用いた試料番号1〜6の試料の平面図。 試料番号1の鉄筋深さ54mmの試料におけるインピーダンス−周波数特性、及び位相−周波数特性を図示したグラフ。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
尚、本発明は、以下説明する実施例に特に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
まず本発明の実施に用いられる測定装置の構成について、図1を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施に用いられる測定装置の構成を図示した正面図である。
ここで本願図面において符号Xで示す方向は、鉄筋コンクリート20の表面に平行な方向であり、かつ鉄筋コンクリート20の鉄筋21に平行な方向である。本願図面において符号Yで示す方向は、鉄筋コンクリート20の表面に平行な方向であり、かつ鉄筋コンクリート20の鉄筋21に直交する方向である。本願図面において符号Zで示す方向は、鉄筋コンクリート20の表面に直交する方向である。
本発明の実施に用いられる測定装置は、いわゆるWennerの四電極法を用いて、測定対象の鉄筋コンクリート20のインピーダンス−周波数特性を計測する装置である。測定装置は、第1検出探針11、第2検出探針12、第1電流探針13、第2電流探針14、電位差計測装置15、交流電源装置16、電流計測装置17、制御部18を備える。
第1検出探針11及び第2検出探針12は、所定間隔aで、測定対象の鉄筋コンクリート20の表面に接して配置される。第1電流探針13及び第2電流探針14は、第1検出探針11及び第2検出探針12の両外側に、測定対象の鉄筋コンクリート20の表面に接して配置される。より具体的には第1電流探針13は、第1検出探針11の外側に所定間隔aだけ離間する位置に配置され、第2電流探針14は、第2検出探針12の外側に所定間隔aだけ離間する位置に配置される。つまり第1検出探針11、第2検出探針12、第1電流探針13及び第2電流探針14は、X方向の同一線上に所定間隔aで等間隔に、測定対象の鉄筋コンクリート20の表面に接して配置される。第1検出探針11、第2検出探針12、第1電流探針13及び第2電流探針14は、導電性が確保できれば様々なものが使え、例えば濡れたスポンジと金属針を組み合わせたもの、導電性を有するシートなどを用いることができる。
電位差計測装置15は、第1検出探針11及び第2検出探針12に接続されており、第1検出探針11と第2検出探針12との間の電位差及び位相を計測する。より具体的には電位差計測装置15は、測定対象の鉄筋コンクリート20の表面において第1検出探針11が接している点の電位と、測定対象の鉄筋コンクリート20の表面において第2検出探針12が接している点の電位との電位差V及び位相を計測する装置である。
交流電源装置16は、第1電流探針13及び第2電流探針14に接続されている。交流電源装置16は、第1電流探針13と第2電流探針14との間に交流電流を流す装置であり、交流電流の周波数を可変設定可能な交流電源である。電流計測装置17は、第1電流探針13と第2電流探針14との間に流れる交流電流の電流値I及び周波数を計測する装置である。
制御部18は、交流電源装置16を制御して第1電流探針13と第2電流探針14との間に流れる交流電流の周波数を変化させながら第1検出探針11と第2検出探針12との間の電位差Vを測定して、交流電流の周波数とインピーダンスρとの関係を取得する。インピーダンスρは、例えば入力インピーダンスが十分高いインピーダンスメータで計測してもよい。またWennerの四電極法において、一様な媒質で無限半平面での試料のインピーダンスρは、下記の式(1)から算出することができる。
ρ=2πaV/I ・・・(1)
交流電流の周波数を変化させる範囲は、例えば0.001Hz〜10KHz程度の範囲である。また例えば測定時間を短縮するために、少なくとも低周波域として1Hz以下の周波数域を含み、さらに高周波域として10〜1000Hzの周波数域を含む範囲で、特定の周波数域に限定して測定を行ってもよい。
次に本発明に係る鉄筋コンクリート20の鉄筋腐食評価方法について説明する。
まず測定対象の鉄筋コンクリート20の表面に、測定対象の鉄筋コンクリート20内の鉄筋21に沿って平行に(鉄筋21の直上にX方向の同一線上に)、第1検出探針11及び第2検出探針12を所定間隔aで配置し、第1検出探針11及び第2検出探針12の両外側に第1電流探針13及び第2電流探針14を1本ずつ所定間隔aで配置する。この状態で、第1電流探針13と第2電流探針14との間に交流電流を流し、交流電流の周波数を変化させながら第1検出探針11と第2検出探針12との間の電位差Vを測定して、交流電流の周波数とインピーダンスρとの関係を第1測定データとして取得する。
つづいて測定対象の鉄筋コンクリート20の表面に、測定対象の鉄筋コンクリート20内の鉄筋21に直交する方向に(Y方向の同一線上に)、又は測定対象の鉄筋コンクリート20の鉄筋21がない部分の表面の同一線上に、第1検出探針11及び第2検出探針12を所定間隔aで配置し、第1検出探針11及び第2検出探針12の両外側に第1電流探針13及び第2電流探針14を1本ずつ所定間隔aで配置する。この状態で、第1電流探針13と第2電流探針14との間に交流電流を流し、交流電流の周波数を変化させながら第1検出探針11と第2検出探針12との間の電位差Vを測定して、交流電流の周波数とインピーダンスρとの関係を第2測定データとして取得する。
第1測定データの低周波域におけるインピーダンスρの最高値と高周波域におけるインピーダンスρの最低値との差は、鉄筋21の表面とコンクリート表面間に形成される電気2重層による容量成分によって変化するため、鉄筋21の腐食の程度によって変化することになる。したがって第1測定データの低周波域におけるインピーダンスρの最高値と高周波域におけるインピーダンスρの最低値との差から、測定対象の鉄筋コンクリート20の鉄筋21の腐食の程度を評価することができる。
他方、第2測定データは、測定対象の鉄筋コンクリート20のコンクリート自体のインピーダンス−周波数特性であると言える。したがって第1測定データと第2測定データとを対比することによって、例えば第1測定データと第2測定データとの差分を評価することによって、測定対象の鉄筋コンクリート20に固有のインピーダンス−周波数特性を除外して第1測定データにおける鉄筋21の寄与分を正確に特定することができる。それによって鉄筋21の表面とコンクリート表面間に形成される電気2重層による容量成分の変化を高精度に計測することができるので、測定対象の鉄筋コンクリート20の鉄筋21の腐食の程度を高精度に評価することができる。
また第1測定データの高周波域におけるインピーダンスρの最低値は、鉄筋コンクリート20の表面から鉄筋21までの深さに応じて変化する。また第1測定データの高周波域におけるインピーダンスρの最低値は、鉄筋21の腐食の程度にほとんど依存しない。したがって第1測定データの高周波域におけるインピーダンスρの最低値に基づいて、測定対象の鉄筋コンクリート20の表面から鉄筋21までの深さを高精度に推定することができる。
次に本発明の発明者が行った本発明の検証実験について、図2〜図12を参照しながら説明する。
図2は、検証実験に用いた試料番号1〜6の試料の平面図であり、図3は、その正面図である。図4は、検証実験に用いた試料番号7〜12の試料の平面図であり、図5は、その正面図である。図6は、検証実験に用いた試料の構成を示した一覧表である。
試料番号1〜6の試料(図2、図3)として、中央に1本の鉄筋21Mを深さD1で埋設した幅L1、長さL2、高さL3の鉄筋コンクリート20を複数作製した。幅L1は300mm、長さL2は300mm、高さL3は100mmとした。鉄筋コンクリート20の側端から鉄筋21Mまでの距離L4は150mmとした。鉄筋21Mの直径dは16mmとした。ここで、試料番号1〜6の試料は、鉄筋コンクリート20の表面から鉄筋21Mまでの距離を30mmにすると、鉄筋コンクリート20の裏面から鉄筋21Mまでの距離が54mmとなるため、各試料の表面における測定は鉄筋21Mの深さD1を30mmとしたものの測定となり、各試料の裏面における測定は鉄筋21Mの深さD1を54mmとしたものの測定となる。すなわち、鉄筋21Mの深さD1を30mmの試料を裏返して測定することで、鉄筋21Mの深さD1を54mmの試料の測定も行われることになる。試料番号1〜6の試料の鉄筋21Mにおいて、腐食率が0wt%のものは、腐食が生じていない鉄筋であり、腐食率が1〜5wt%のものは、コンクリートキャスト後に通電して腐食を加速させることにより人為的に腐食を生じさせた鉄筋である。
試料番号7〜9の試料(図4、図5において鉄筋21Mがないもの)として、2本の鉄筋21L、21Rを埋設した幅L1、長さL2、高さL3の鉄筋コンクリート20を複数作製した。幅L1は300mm、長さL2は300mm、高さL3は100mmとした。コンクリート20の一端から鉄筋21Lまでの間隔(距離)L5は、75mmとし、鉄筋21Lから鉄筋21Rまでの間隔(間隔L5+間隔L5)は、150mとした。2本の鉄筋21L、21Rの直径dは、いずれも16mmとした。鉄筋21Rの深さD2は10mm、鉄筋21Lの深さD4は50mmとした。試料番号7〜9の試料の鉄筋21L、21Rにおいて、腐食率が0wt%のものは、腐食が生じていない鉄筋であり、腐食率が1〜2wt%のものは、コンクリートキャスト後に通電して腐食を加速させることにより人為的に腐食を生じさせた鉄筋である。
試料番号10〜11の試料(図4、図5における鉄筋の深さが同一のもの)として、3本の鉄筋21L、21M、21Rを等間隔で埋設した幅L1、長さL2、高さL3の鉄筋コンクリート20を複数作製した。幅L1は300mm、長さL2は300mm、高さL3は100mmとした。3本の鉄筋21L、21M、21Rの間隔L5は、75mmとした。3本の鉄筋21L、21M、21Rの直径dは、いずれも16mmとした。また、3本の鉄筋21L、21M、21Rの深さは、いずれも30mmとした。試料番号10〜11の試料の鉄筋21L、21M、21Rにおいて、腐食率が0wt%のものは、腐食が生じていない鉄筋であり、腐食率が1〜5wt%のものは、コンクリートキャスト後に通電して腐食を加速させることにより人為的に腐食を生じさせた鉄筋である。
試料番号12の試料(図4、図5)として、3本の鉄筋21L、21M、21Rを等間隔で埋設した幅L1、長さL2、高さL3の鉄筋コンクリート20を複数作製した。幅L1は300mm、長さL2は300mm、高さL3は100mmとした。3本の鉄筋21L、21M、21Rの間隔L5は、75mmとした。3本の鉄筋21L、21M、21Rの直径dは、いずれも16mmとした。鉄筋21Rの深さD2は10mm、鉄筋21Mの深さD3は30mm、鉄筋21Lの深さD4は50mmとした。試料番号12の試料の鉄筋21L、21M、21Rにおける腐食率は1%であり、各鉄筋はコンクリートキャスト後に通電して腐食を加速させることにより人為的に腐食を生じさせた鉄筋である。
本発明の発明者は、上記の試料番号1〜12の試料を用いて「第1測定データ」を取得する検証実験を行った。より具体的には、試料番号1〜12の鉄筋コンクリート20の表面に、測定対象の鉄筋コンクリート20内の鉄筋21L、21M、21Rに沿って平行に、第1検出探針11及び第2検出探針12を所定間隔aで配置し(符号P2、P3で図示した位置)、第1検出探針11及び第2検出探針12の両外側に第1電流探針13及び第2電流探針14を1本ずつ所定間隔aで配置した(符号P1、P4で図示した位置)。この状態で、第1電流探針13と第2電流探針14との間に交流電流を流し、交流電流の周波数を変化させながら第1検出探針11と第2検出探針12との間の電位差Vを測定して、試料番号1〜12の鉄筋21L、21M、21Rのそれぞれについて交流電流の周波数とインピーダンスρとの関係を取得した。
図7及び図8は、試料番号1〜6の試料を用いた検証実験の結果を図示したものである。図7は、試料番号1〜6の試料の鉄筋21Mのインピーダンス−周波数特性を図示したグラフである。図8は、低周波域におけるインピーダンスρの最高値と高周波域におけるインピーダンスρの最低値との差を腐食率に対応付けて図示したグラフである。
図9及び図10は、試料番号7〜12の試料を用いた検証実験の結果を図示したものである。図9は、試料番号7〜12の試料の鉄筋21L、21M、21Rのインピーダンス−周波数特性を図示したグラフである。図10は、低周波域(周波数0.01Hz)におけるインピーダンスρを鉄筋深さに対応付けて図示したグラフである。
図7及び図8のグラフからは、鉄筋21Mの鉄筋深さが30mmの場合、54mmの場合、いずれにおいても鉄筋21Mの腐食率が増加するに従って、低周波域におけるインピーダンスρの最高値と高周波域におけるインピーダンスρの最低値との差が減少していくことが見て取れる。したがって低周波域におけるインピーダンスρの最高値と高周波域におけるインピーダンスρの最低値との差から、鉄筋コンクリート20の鉄筋21Mの腐食の程度を評価できることが分かる。
一方、図9において、試料番号7の深さD2が10mmの鉄筋21R(図9においてL7R)と、試料番号8の深さD2が10mmの鉄筋21R(図9においてL8R)とは、周波数が10Hzでのインピーダンスρの値は、鉄筋の深さに対応してほぼ一致しているが、低周波(0.01Hz)に向うにつれて両鉄筋のインピーダンスρの値は大きく異なっている。当該両鉄筋の相違点は腐食の有無だけであるため、図9のグラフからは、低周波領域におけるインピーダンスρの値のずれは当該腐食に起因することが分かる。また、0.01Hzのインピーダンスρの値を縦軸としている図10のグラフからは、腐食がない場合では鉄筋の深さが変わってもインピーダンスρの値の差は小さいことが分かる。更に、図10のグラフからは、鉄筋に腐食が1%でも存在すると、周波数が0.01Hzでのインピーダンスρの値が鉄筋の深さと相関を持つことが分かる。すなわち、周波数が0.01Hz付近におけるインピーダンスρの値は、まず腐食の有無で大別され、腐食があれば鉄筋の深さに依存する。このような関係も考慮して、鉄筋コンクリート20の鉄筋の腐食を総合的に判断することが可能になる。
また図7のグラフからは、高周波域におけるインピーダンスρの最低値が鉄筋21Mの鉄筋深さに応じて変化すること、及び高周波域におけるインピーダンスρの最低値が鉄筋21Mの腐食の程度にほとんど依存しないことが見て取れる。同様に、図9のグラフからは、高周波域におけるインピーダンスρの最低値が鉄筋21L、21M、21Rの鉄筋深さに応じて変化すること、及び高周波域におけるインピーダンスρの最低値が鉄筋21L、21M、21Rの腐食の程度にあまり依存しないことが見て取れる。したがって高周波域におけるインピーダンスρの最低値に基づいて、測定対象の鉄筋コンクリート20の表面から鉄筋21までの深さを推定できることが分かる。
図11は、検証実験に用いた試料番号1〜6の試料の平面図であり、鉄筋21に直交する方向に、第1検出探針11、第2検出探針12、第1電流探針13及び第2電流探針14を配置した状態を図示したものである。
本発明の発明者は、上記の試料番号1の鉄筋深さ54mmの試料(腐食率0wt%)を用いて、さらに「第2測定データ」を取得する検証実験を行った。より具体的には、試料番号1の鉄筋深さ54mmの試料の鉄筋コンクリート20の表面に、その鉄筋コンクリート20内の鉄筋21Mに直交する方向に、第1検出探針11及び第2検出探針12を所定間隔aで配置し(符号P2V、P3Vで図示した位置)、第1検出探針11及び第2検出探針12の両外側に第1電流探針13及び第2電流探針14を1本ずつ所定間隔aで配置した(符号P1V、P4Vで図示した位置)。この状態で、第1電流探針13と第2電流探針14との間に交流電流を流し、交流電流の周波数を変化させながら第1検出探針11と第2検出探針12との間の電位差V及び位相を測定して、試料番号1〜12の鉄筋21L、21M、21Rのそれぞれについて交流電流の周波数とインピーダンスρとの関係、並びに交流電流の周波数と位相変化(電流Iの位相に対する電位差Vの位相差)の関係を取得した。
図12は、試料番号1の鉄筋深さ54mmの試料におけるインピーダンス−周波数特性、及び位相−周波数特性を図示したグラフである。ここで図12において実線で図示したグラフは、インピーダンス−周波数特性のグラフであり、破線で図示したグラフは、位相−周波数特性のグラフである。また図12において「L1-54mm 平行」の文字が付されたグラフは、試料番号1の鉄筋深さ54mmの試料において、第1検出探針11、第2検出探針12、第1電流探針13及び第2電流探針14を鉄筋コンクリート20内の鉄筋21Mに沿って平行に配置した場合(図2)のグラフである(第1測定データ)。他方、図12において「L1-54mm 直交」の文字が付されたグラフは、試料番号1の鉄筋深さ54mmの試料において、第1検出探針11、第2検出探針12、第1電流探針13及び第2電流探針14を鉄筋コンクリート20内の鉄筋21Mに直交する方向に配置した場合(図11)のグラフである(第2測定データ)。
図12の位相−周波数特性(破線のグラフ)から、4本の探針を鉄筋21Mに沿って平行に配置した場合では、0.5Hz付近に位相の最大値があり、他方、4本の探針を鉄筋21Mに直交する方向に配置した場合では、位相の変化がほとんど生じていないことが見て取れる。この2つの位相のグラフの差が鉄筋21Mの影響であると考えられる。試料番号1の鉄筋深さ54mmの試料の鉄筋21Mは、腐食率が0wt%であり、腐食が生じていない健全な鉄筋である。そして鉄筋21Mの腐食が進行するに従って、鉄筋表面とコンクリート表面間の電気2重層による容量成分が徐々に失われ、インピーダンス−周波数特性の差(第1測定データと第2測定データとの差)は小さくなっていくと考えられる。したがって図12のグラフからは、第1測定データと第2測定データとを対比することによって、例えば第1測定データと第2測定データとの比や差分を評価することによって、測定対象の鉄筋コンクリート20に固有のインピーダンス−周波数特性を除外して第1測定データにおける鉄筋21の寄与分を正確に特定できることが分かる。
11 第1検出探針
12 第2検出探針
13 第1電流探針
14 第2電流探針
15 電位差計測装置
16 交流電源装置
17 電流計測装置
18 制御部
20 鉄筋コンクリート
21、21L、21M、21R 鉄筋

Claims (2)

  1. 測定対象の鉄筋コンクリートの表面に、前記測定対象の鉄筋コンクリート内の鉄筋に沿って平行に、2本の検出探針を所定間隔で配置し、前記2本の検出探針の両外側に2本の電流探針を1本ずつ前記所定間隔で配置し、
    前記2本の電流探針間に交流電流を流し、前記交流電流の周波数を変化させながら前記2本の検出探針間の電圧を測定して、前記交流電流の周波数とインピーダンスとの関係を第1測定データとして取得し、
    前記測定対象の鉄筋コンクリートの表面に、前記測定対象の鉄筋コンクリート内の鉄筋に直交する方向に、又は前記測定対象の鉄筋コンクリートの鉄筋がない部分の表面の同一線上に、前記2本の検出探針を前記所定間隔で配置し、前記2本の検出探針の両外側に前記2本の電流探針を1本ずつ前記所定間隔で配置し、
    前記2本の電流探針間に交流電流を流し、前記交流電流の周波数を変化させながら前記2本の検出探針間の電圧を測定して、前記交流電流の周波数とインピーダンスとの関係を第2測定データとして取得し、
    前記第1測定データの低周波域におけるインピーダンスの最高値と高周波域におけるインピーダンスの最低値との差、及び前記第1測定データと前記第2測定データとの対比に基づいて、前記測定対象の鉄筋コンクリート内の鉄筋の腐食を評価する、鉄筋コンクリートの鉄筋腐食評価方法。
  2. 請求項1に記載の鉄筋コンクリートの鉄筋腐食評価方法において、前記第1測定データの高周波域におけるインピーダンスの最低値に基づいて、前記測定対象の鉄筋コンクリートの表面から鉄筋までの深さを推定する、鉄筋コンクリートの鉄筋腐食評価方法。
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