JP2019018984A - 給送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 給送回転体と分離回転体から構成される回転体ユニットが新品に交換されたことを自動的に判断する給送装置を提供する。【解決手段】 本発明は、記録材を給送する給送回転体と、前記給送回転体とニップ部を形成し、一枚の記録材が前記ニップ部に給送された場合には、前記一枚の記録材によって所定の方向へ回転させられ、複数の記録材が重なって前記ニップ部に給送された場合には、前記複数の記録材を前記ニップ部において分離するために回転を停止又は前記所定の方向とは反対の方向へ回転する分離回転体と、を含む回転体ユニットと、前記分離回転体の回転状態に応じた状態信号を出力する出力部と、前記出力部から出力される前記状態信号から前記分離回転体の回転速度を求め、求めた前記分離回転体の回転速度に基づいて、前記回転体ユニットが新品に交換されたと判断する制御部と、を有することを特徴とする。【選択図】 図9

Description

本発明は、複写機、プリンタ等の記録材の給送制御を行う給送装置に関する。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、カセットに載置されている用紙を1枚ずつ分離して給紙する機構が設けられている。特許文献1には、フィードローラ及び分離ローラによって構成されるローラユニットを用いたリタード分離方式が記載されている。特許文献1では、給紙した用紙枚数をカウントしており、そのカウント値が所定の値となった場合に、ローラユニットが寿命に到達したと判断している。
特開2000−95371号公報
ローラユニットが寿命に到達したと判断すると、将来的なミスプリント等の搬送不良を未然に防ぐため、画像形成装置はユーザまたはサービスマン等にローラユニットの交換を促す。ローラユニットを新品に交換後、ユーザまたはサービスマン等が画像形成装置を操作し寿命状態をリセットすることで、画像形成装置はローラユニットが新品に交換されたことを認識できる。しかしながら、ユーザまたはサービスマン等がローラユニットを新品に交換した後に寿命状態をリセットする操作を忘れてしまった場合、画像形成装置はローラユニットが新品に交換されたことを認識できない。その結果、例えば、給紙した用紙枚数のカウント値がリセットされず、ローラユニットの寿命状態を判断することができない。
本発明の目的は、給送回転体と分離回転体から構成される回転体ユニットが新品に交換されたことを自動的に判断する給送装置を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明の給送装置は、記録材を給送する給送回転体と、前記給送回転体とニップ部を形成し、一枚の記録材が前記ニップ部に給送された場合には、前記一枚の記録材によって所定の方向へ回転させられ、複数の記録材が重なって前記ニップ部に給送された場合には、前記複数の記録材を前記ニップ部において分離するために回転を停止又は前記所定の方向とは反対の方向へ回転する分離回転体と、を含む回転体ユニットと、前記分離回転体の回転状態に応じた状態信号を出力する出力部と、前記出力部から出力される前記状態信号から前記分離回転体の回転速度を求め、求めた前記分離回転体の回転速度に基づいて、前記回転体ユニットが新品に交換されたと判断する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、給送回転体と分離回転体から構成される回転体ユニットが新品に交換されたことを自動的に判断する給送装置を提供することが可能となる。
画像形成装置の構成図 画像形成装置の制御ブロック図 駆動系の制御ブロック図 実施例1の給紙制御の動作を説明する図 実施例1の給紙制御を実行した場合のタイミングチャート 分離/フィードローラの寿命状態の回転を示すグラフ 分離/フィードローラの新品状態の回転を示すグラフ 実施例1の給紙枚数と分離ローラ回転速度及び給紙時間の関係を示すグラフ 実施例1の新品判断処理を示すフローチャート 実施例1の分離/フィードローラの新品判断処理を示すフローチャート 実施例2の給紙制御の動作を説明する図 実施例2の給紙制御を実行した場合のタイミングチャート 実施例2の給紙枚数と分離ローラ回転速度及び給紙時間の関係を示すグラフ 実施例2の新品判断処理を示すフローチャート 実施例2の分離/フィードローラの新品判断処理を示すフローチャート 実施例3の給紙枚数と分離ローラ回転速度及び給紙時間の関係を示すグラフ 実施例3の分離/フィードローラの新品判断処理を示すフローチャート
[実施例1]
<画像形成装置の構成の説明>
実施例1では、画像形成装置として電子写真方式のレーザビームプリンタ101(以下、プリンタ101と表記する)を示す。図1は、プリンタ101の概略構成図である。カセット102は記録材である用紙Sが載置(収容)されるトレイであり、プリンタ101の本体に対して着脱可能である。カセット102に設けられた後端規制板126は、カセット102に載置された用紙Sの後端を規制する。ここで、用紙Sの後端とは、用紙Sの給送方向における上流側の端をいう。後端規制板126は給送方向において移動可能であり、用紙Sのサイズ(給送方向における長さ)に応じた正規の位置に配置されることで、用紙Sが適切な位置にセットされる。
カセット102がプリンタ101の本体に装着されている状態で、ピックアップ回転体であるピックアップローラ103(以下、ピックローラ103と表記する)がカセット102に載置されている用紙Sを給紙(給送)する。ピックローラ103によって給紙された用紙Sは、給送回転体であるフィードローラ106によってさらに用紙Sの搬送方向における下流側へと給紙される。そして、用紙Sは、レジストレーションローラ対107(以下、レジローラ対107と表記する)を介してトップセンサ108に到達する。分離回転体である分離ローラ105はフィードローラ106と分離ニップ部を形成し、複数枚(2枚以上)の用紙Sがともに分離ニップ部よりも下流側へ給紙されることを防ぐ。分離ローラ105の動作について詳しくは後述する。これにより、カセット102に載置された用紙Sのうち、カセット102の底面に対して直交する方向(鉛直方向)において最上位に位置する用紙Sのみがレジローラ対107へ給紙される。
トップセンサ108によって検知された用紙Sは、次に画像形成部へと搬送される。画像形成部は、感光ドラム109、帯電ローラ111、レーザスキャナ113、現像装置112、転写ローラ110、定着装置114を備えている。感光ドラム109は帯電ローラ111によって均一な帯電がなされた後、レーザスキャナ113よりレーザ光Lが照射され、表面に静電潜像が形成される。このように形成された静電潜像は、現像装置112からトナーが供給されることによってトナー像として可視化される。感光ドラム109と転写ローラ110は転写ニップ部を形成し、用紙Sは感光ドラム109の回転と同期するように転写ニップ部へ搬送される。感光ドラム109に形成されたトナー像は転写ニップ部において用紙Sに転写される。トナー像を転写するために転写ローラ110にはトナー像と逆極性の電圧が印加されている。トナー像が転写された用紙Sは、定着装置114へ搬送され、そこで加熱、加圧される。その結果、用紙Sに転写された未定着のトナー像が用紙Sに定着される。トナー像が定着された用紙Sは、三連ローラ116、中間排出ローラ117、排出ローラ118によって搬送され、排出トレイ121へと排出される。以上で一連のプリント動作が終了する。
また、用紙Sの両面にプリントを行う場合、片面へのプリントが終了した用紙Sを排出トレイ121に排出せず、用紙Sの後端が三連ローラ116を抜けた後に、三連ローラ116、中間排出ローラ117、排出ローラ118を逆回転させる。用紙Sは両面搬送路125へと搬送され、更に両面搬送ローラ122によって再び画像形成部へと搬送される。これによって用紙Sの両面にプリントを行うことができる。
また、図1において定着排出センサ115、両面搬送センサ123は用紙Sが正常に搬送されているかを判断するために設けられている。また、紙有無センサ104はカセット102の中に用紙Sが載置されているか否かを検知するために設けられている。プリンタ101には表示部であるオペレーションパネル211(以下、パネル211と表記する)が設けられており、ユーザに対して様々な情報を表示する。プリンタ101は画像形成装置制御部200を備えており、画像形成装置制御部200について以下、詳しく説明する。
<制御部>
図2は、プリンタ101の画像形成装置制御部200のブロック図である。画像形成装置制御部200はエンジン制御部201とビデオコントローラ202によって構成され、それら2つが互いに通信を行うことによって、上述したプリント動作が実現される。例えばパーソナルコンピュータ等の外部機器(不図示)からプリント指示が通知されると、ビデオコントローラ202によって画像データの解析が行われ、その解析結果に応じてエンジン制御部201がプリンタ101の各機構を制御する。エンジン制御部201は、計測部206、判断部207、パネル出力部208、記憶部209、駆動制御部210を有している。計測部206は、ピックローラ103によって用紙Sの給紙を開始してからの経過時間を計測する。また、計測部206は、エンコーダ203から出力された分離ローラ105の回転状態に応じた状態信号に基づいて、分離ローラ105の回転速度を計測する。計測部206は、計測した時間の情報と、計測した分離ローラ105の回転速度の情報を判断部207に出力する。
判断部207は、計測部206によって計測された分離ローラ105の回転速度に基づいて、分離ローラ105の寿命判断を実施する。判断部207は、判断した結果をパネル出力部208に出力する。パネル出力部208は、判断部207から出力された分離ローラ105の寿命に関する情報を、パネル211又は外部機器を介してユーザに通知する。記憶部209は、ビデオコントローラ202から通知されたプリント要求の情報や、過去に計測部206によって計測された時間等を記憶する。駆動制御部210は、後述する各種センサの検知結果に応じて、給紙機構の起動及び停止を制御する。
また、エンジン制御部201には、出力部であるエンコーダ203と検知部であるトップセンサ108が接続されている。駆動制御部210は、これらのセンサの検知結果を用いてピックローラ103の駆動を制御する。ここで、エンコーダ203としては、例えば分離ローラ105と同軸上に設けられたコードホイールを用いる。また、必要な精度、配置する場所に応じて、他に光学式ロータリーエンコーダ、磁気ロータリーエンコーダ、フォトインタラプタ等を用いることができる。さらに、エンジン制御部201には、パネル出力部208が情報を出力するためのパネル211が接続されている。
図3は、詳細な給紙機構を示したブロック図である。図3において、モータ300はピックローラ103、フィードローラ106、分離ローラ105、レジローラ対107を駆動する駆動源である。電磁クラッチ301は、モータ300の駆動力をピックローラ103、フィードローラ106、分離ローラ105へと伝達または遮断する。駆動制御部210は、モータ300及び電磁クラッチ301を制御することによって、各部材への駆動のオン/オフを切り替えることができる。詳しくは後述するが、ピックローラ103及びフィードローラ106には用紙Sを給紙する方向へ駆動が伝達されるのに対し、分離ローラ105には用紙Sの給紙を妨げる方向へ駆動が伝達される。さらに、電磁クラッチ301と分離ローラ105の間にはトルクリミッタ302が設けられている。分離ローラ105の回転状態を検知するため、プリンタ101には上述したエンコーダ203が設けられており、エンコーダ203により検知された情報は、計測部206へと入力される。ここで、エンコーダ203により検知される情報としては、例えば分離ローラ105の回転速度、すなわち単位時間当たりの分離ローラ105の回転数が挙げられる。なお、本実施例においては、分離ローラ105として用紙Sの給紙を妨げる方向に駆動が伝達される所謂リタードローラを例に説明を行うが、駆動が伝達されないローラであっても適用できる。
<給紙制御の説明>
次に、実施例1のプリンタ101の給紙制御(給送制御)について、図4と図5を用いて説明する。図4は、カセット102からの給紙動作(給送動作)を実行した場合の各タイミングにおける給紙機構の断面図を示している。図4において黒い矢印は各ローラがモータ300からの駆動力を受けて回転している状態を示し、白い矢印は各ローラが接触している紙Sや対向するローラによって従動回転している状態を示す。なお、図4では、分離ニップ部からトップセンサ108までの搬送経路の形状が図1とは異なるように描画されているが、これは説明を容易にするためであり、他の実施例における図4に対応する図面においても同様とする。図5のグラフは、横軸が経過時間、縦軸は、(i)はピックローラ103の駆動のオン又はオフ(ON/OFF)の状態、(ii)はトップセンサ108の信号波形(オン又はオフ)、(iii)は分離ローラ105の回転速度Vを示している。図5のグラフのタイミングTa乃至Tdは、それぞれ図4(a)乃至(d)に示す状態と対応している。
図4(a)は、カセット102に載置された最上位に位置する用紙S1を給紙するタイミングにおけるカセット102の断面図を示している。給紙制御が開始されると、ピックローラ103、フィードローラ106、分離ローラ105がそれぞれ回転し、図4(a)において右方向(給紙方向)へ用紙S1が給紙される。図5のタイミングTaは図4(a)に示す状態と対応している。タイミングTaにおいて、ピックローラ103の駆動がオフからオンに切り替わり、その後分離ローラ105が回転を開始している。ここで、給紙制御の開始とは、駆動制御部210がモータ300を回転させ、さらに電磁クラッチ301をオンにし、モータ300の駆動力をピックローラ103、フィードローラ106、分離ローラ105へと伝達させることを示す。レジローラ対107は、駆動制御部210がモータ300を回転させた時点で回転する。
なお、図4(a)において、位置Psは後端規制板126によって位置決めされる用紙Sの先端位置である。ここで用紙Sの先端とは、用紙Sの給紙方向における下流側の端を指す。位置Ppはピックローラ103が用紙Sと当接する(用紙をニップする)位置である。位置Pfrはフィードローラ106と分離ローラ105によって形成される分離ニップ部の位置である。
分離ローラ105には用紙Sの給紙を妨げる方向(図4の反時計回り方向)へ駆動が伝達されているとともに、トルクリミッタ302(図3に記載)が設けられている。ここで、フィードローラ106が用紙Sを給紙する方向(図4の反時計回り方向)へ回転を開始すると、分離ローラ105はトルクリミッタ302によって以下のように動作する。まず、分離ニップ部に用紙Sが存在しない場合、分離ローラ105がフィードローラ106との摩擦によって受ける力はトルクリミッタ302の回転負荷に勝る設定となっている。そのため、分離ローラ105は、用紙Sを給紙する方向(図4の時計回り方向、所定の方向)へフィードローラ106によって回転させられる。分離ニップ部に1枚の用紙Sが搬送されてきた場合、分離ローラ105が1枚の用紙Sとの摩擦によって受ける力はトルクリミッタ302の回転負荷に勝る設定となっている。そのため、分離ローラ105は用紙Sを給紙する方向へ回転させられる。一方、トルクリミッタ302の回転負荷は、分離ニップ部に2枚以上の用紙Sが重なって搬送されてきた場合の用紙Sによる搬送力には勝る設定となっている。そのため、分離ローラ105は、搬送力と回転負荷が拮抗して停止するか、さらにトルクリミッタ302の回転負荷が勝って給紙を妨げる、つまり給紙方向とは反対の方向へ回転を開始する。
図4(b)は用紙S1の先端がレジローラ対107及びトップセンサ108に到達したタイミングにおけるカセット102の断面図を示している。図5のグラフのタイミングTbは図4(b)が示す状態と対応している。タイミングTbにおいて、用紙S1の先端がレジローラ対107に接触した後、レジローラ対107によって用紙S1は搬送される。このとき、用紙S1の搬送速度は、レジローラ対107に接触した振動や、レジローラ対107から用紙S1へ搬送力が伝わることで、変動する場合がある。したがって用紙S1に従動回転している分離ローラ105の回転速度も、図5(iii)のグラフのタイミングTbに示すように変動する場合がある。
図4(c)は給紙中(給送中)の用紙S1の後端がピックローラ103のニップ部の位置Ppを通過したタイミングにおけるカセット102の断面図を示している。図5のグラフのタイミングTcは図4(c)が示す状態と対応している。ここで、本実施例では、用紙S1の下に載置されている用紙S2が分離ニップ部に押し込まれて紙詰まりとなることを防ぐために、次のような制御が行われる。すなわち、用紙S1の後端がピックローラ103のニップ部の位置Ppを通過する前に、図5のグラフのタイミングt2で駆動制御部210はピックローラ103の駆動をオンからオフに切り替える。ここで、ピックローラ103の駆動をオンからオフに切り替えるとは、駆動制御部210がモータ300の回転は継続させる一方で、電磁クラッチ301をオンからオフに切り替え、モータ300の駆動力を遮断させることを示す。タイミングt1については後述する。
また、このとき、ピックローラ103と同じ駆動源により駆動されているフィードローラ106の駆動もオフされる。しかし、用紙S1はレジローラ対107によって給紙方向に搬送されているため、用紙S1に追従してフィードローラ106及び分離ローラ105は従動回転する。タイミングt2においてピックローラ103の駆動はオンからオフに切り替わったが、分離ローラ105はレジローラ対107によって搬送されている用紙S1に追従して従動回転を続ける。また、ピックローラ103のニップ部の位置Ppを用紙S1の後端が通過する際、ピックローラ103により用紙S1にかかっていた摩擦力の影響がなくなる。そのため、用紙S1に振動が発生し、図5(iii)のグラフのタイミングTcに示すように分離ローラ105の回転速度が変動する場合がある。
図4(d)は用紙S1の後端がフィードローラ106と分離ローラ105の分離ニップ部の位置Pfrを通過したタイミングにおけるカセット102の断面図を示している。図5のグラフのタイミングTdは図4(d)が示す状態と対応している。図5に記載されている通り、用紙S1の後端が分離ニップ部の位置Pfrを通過したので、フィードローラ106及び分離ローラ105の回転が停止している。用紙S1はレジローラ対107によって、給紙方向の下流側に搬送される。また、用紙S1の後端がトップセンサ108を通過すると、トップセンサ108の信号はオンからオフへ変化する。
<分離/フィードローラの新品検知>
次に、分離ローラ105及びフィードローラ106の新品状態と、搬送性能が低下したローラ寿命状態の分離ローラ105の回転速度の変化について、図6と図7を用いて説明する。以下、分離ローラ105とフィードローラ106をまとめてローラユニット(回転体ユニット)と呼ぶ。
図6は、ローラユニットの搬送性能が低下した寿命状態におけるグラフであり、図7は、ローラユニットが新品状態におけるグラフである。図6及び図7(a)の(i)〜(iii)は、図5(i)〜(iii)と同様のパラメータを示している。つまり、図4で示した給紙制御に従って用紙Sを1枚給紙した場合の、ピックローラ103とトップセンサ108のオン又はオフ状態、分離ローラ105の回転速度をそれぞれ示している。ここで、予め設定したタイミングt1からタイミングt2までの期間の、分離ローラ105の回転速度の平均速度(平均値)をVa1とする。そうすると、用紙Sを1枚給紙する毎にタイミングt1からタイミングt2の間の平均値Va1を得ることができるため、用紙Sを1枚給紙する毎に1つのデータを得ることができる。
ここで、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1を求める期間は、前述したタイミングTbやタイミングTc等の、分離ローラ105の回転速度が変動しやすいタイミングを避けて設定される。実施例1では、給紙された用紙Sの先端がレジローラ対107に突入した後、レジローラ対107によって搬送されている用紙Sに追従して分離ローラ105が従動回転している期間に平均値Va1を求めるための期間を設定している。予め設定されたタイミングt1は、平均値Va1を求めるための期間の開始タイミングであり、平均値Va1が分離ローラ105の回転が変動しやすいタイミングを避けて求められるように設定されている。ここで、用紙Sの先端がトップセンサ108に到達してからタイミングt1までを時間T1、用紙Sの先端がトップセンサ108に到達してからタイミングt2までを時間T2とする(図5参照)。
図6について詳細に説明する。前述した通り、図6は、ローラユニットの搬送性能が低下した寿命状態におけるグラフを示している。ローラ寿命状態では、分離ローラ105及びフィードローラ106は、摩耗やローラに紙粉が付着することにより用紙Sに対して摩擦力が著しく低下し、搬送性能が低下する。すると、用紙Sに対する分離ローラ105の追従性が低下する。そして、図6(a)に示すように、用紙Sの搬送中に分離ローラ105の回転速度が大きく低下したり、乱れたりする。場合によっては、分離ローラ105の回転はトルクリミッタ302の回転負荷が用紙Sとの摩擦によって受ける力に勝り、停止又は給紙を妨げる方向に回転することもある。
図6(b)は、用紙Sを10枚給紙した場合の、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1を示している。図6(b)の横軸は給紙枚数、縦軸は分離ローラ105の回転速度の平均値Va1を示している。ここで、用紙Sを10枚給紙した場合、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1として10個のデータを取得することができる。ここで、ローラユニットが新品状態における分離ローラ105の回転速度の最小値を閾値速度Vthとする。図6(b)で示したように、ローラ寿命状態では、分離ローラ105及びフィードローラ106の搬送性能が低下し、用紙Sに対する分離ローラ105の追従性が低下するため、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1は閾値速度Vthより小さくなる。
また、10個の平均値Va1の最大値をVa1_max、最小値をVa1_minとする。そうすると、分離ローラ105の平均値Va1の最大値Va1_maxと最小値Va1_minとの差を、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1のばらつきと考えることができる。図6(b)で示したように、ローラ寿命状態では分離ローラ105の回転速度が安定しないため、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1のばらつきも大きくなる。
図7について詳細に説明する。前述した通り、図7は、ローラユニットが新品状態におけるグラフを示している。図7(a)に示すように、ローラ新品状態では、ローラ摩耗等による速度低下がないため、用紙Sの搬送中における分離ローラ105の回転速度はローラ寿命状態に比べ速い速度で安定する。そのため、図7(b)に示すように、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1は閾値速度Vth以上となる。また、分離ローラ105の回転が安定しているため、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1のばらつきは小さい。したがって、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1が閾値速度Vth以上かどうか、もしくは平均値Va1のばらつきが閾値より小さいかどうかで、ローラユニットが新品かどうか判断することができる。
(ローラに付着した紙粉が取れた場合の影響)
分離ローラ105又はフィードローラ106に紙粉が付着して搬送性能が低下したにも関わらず、ジャム紙の処理などの際にローラに付着した紙粉が取れて、分離ローラ105の回転速度が一時的にローラ新品と同等レベルに変化する場合がある。
図8(a)は、ローラに付着した紙粉が取れた場合の分離ローラ105の回転速度の平均値Va1の推移を示すグラフである。図8(a)の横軸は用紙Sの給紙枚数を示している。給紙枚数が0付近、すなわち分離ローラ105及びフィードローラ106が新品状態において、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1は、前述したように、閾値速度Vth以上となりばらつきも小さい。給紙枚数P1において、分離ローラ105及びフィードローラ106は、ローラの摩耗及び紙粉付着により搬送性が低下したローラ寿命状態となる。前述したように、このときの分離ローラ105の回転速度の平均値Va1は、閾値速度Vthより小さくなり、ばらつきも大きい。給紙枚数P2において、分離ローラ105又はフィードローラ106に付着した紙粉が取れたとする。その結果、一時的に分離ローラ105の用紙Sに対する追従性が向上し、分離ローラ105の回転速度が安定する場合がある。このとき、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1が閾値速度Vth以上となり、ばらつきも小さくなる場合がある。
ただし、ローラ寿命状態では、紙粉だけでなくローラ摩耗によって分離ローラ105及びフィードローラ106の搬送性能が低下している場合がある。そのため、給紙枚数P2において紙粉が取れた後は、一時的に分離ローラ105の回転速度の平均値Va1が閾値速度Vth以上となるデータと閾値速度Vthより小さいデータが混在する場合がある。また、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1のばらつきも大きい期間と小さい期間が混在する場合がある。
給紙枚数P2以降、給紙枚数がさらに増えるにつれて再度ローラに紙粉が付着していく影響と、給紙枚数P2までのローラ摩耗の影響により、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1は再び給紙枚数P1のようなローラ寿命状態と同様になっていく。このようにローラに付着した紙粉が取れた場合、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1、もしくは平均値Va1のばらつきのみを見てローラ新品を判断しようとすると、誤検知するおそれがある。
そこで、上記の誤検知を防ぐために、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1、もしくは平均値Va1のばらつきに加えて、給紙時間(給送時間)に基づきローラ新品を判断する。ここで、給紙時間とは、ピックローラ103によって用紙Sの給紙を開始してからトップセンサ108によって用紙Sの先端を検知するまでの時間である。
図8(b)は、ローラに付着した紙粉が取れた場合の給紙時間の推移を示すグラフである。図8(b)の横軸は用紙Sの給紙枚数を示している。ローラ新品状態における給紙時間は、分離ローラ105及びフィードローラ106の搬送性能が低下していないため、閾値時間Tthより小さい。ここで閾値時間Tthは、ローラ新品における給紙時間の最大値より大きく、ローラ寿命状態における給紙時間の最小値より小さい値に設定する。給紙枚数P1における給紙時間は、分離ローラ105及びフィードローラ106の搬送性能の低下に伴い、閾値時間Tthより大きくなる。給紙枚数P2における給紙時間は、紙粉が取れたことで一時的に分離ローラ105及びフィードローラ106の搬送力が増加し、給紙時間も短くなる方向に影響を受ける。しかし、給紙時間は、ローラ寿命状態では紙粉による影響よりもローラ摩耗による影響の方が支配的なため、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1と異なり、ローラに付着した紙粉が取れた場合でも、閾値時間Tthより大きいままとなる。給紙枚数P3において、分離ローラ105及びフィードローラ106は、新品のローラに交換されたとする。給紙枚数P3以後、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1は、前述した新品状態のように、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1が閾値速度Vth以上でばらつきも小さく、かつ給紙時間は閾値時間Tthより小さくなる。
したがって、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1が閾値速度Vth以上もしくは平均値Va1のばらつきが閾値より小さい、かつ、給紙時間が閾値時間Tthより小さい場合にローラ新品と判断することで、誤検知を防ぐことができる。その結果、ローラに付着した紙粉が取れた場合においても、ローラユニットが新品相当であると判断することができる。
(用紙間の摩擦力による後続紙の連れ出しの影響)
カセット102に載置された用紙Sの間に働く摩擦力により、一枚の用紙S1が給紙される際に分離ニップ部に二枚以上の用紙(例、用紙S1と用紙S2)が重なって搬送されることがある。この現象を連れ出しという。連れ出しが発生した場合の分離ローラ105の回転速度および給紙時間について説明する。
まず、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1を求める際の影響について説明する。連れ出しが発生して、Va1計算開始前に用紙S2の先端が分離ニップ部の位置Pfrに到達した場合、Va1計算開始時には既に分離ローラ105の回転速度は0以下になっている。ここで、Va1計算開始前とは、図5におけるタイミングt1よりも前である。Va1計算開始後からVa1計算開始終了前に用紙S2の先端が分離ニップ部の位置Pfrに到達した場合、Va1計算途中で分離ローラ105の回転速度は0以下になるため、Va1は正常に測定できず、正常時より小さい測定結果となってしまう。ここで、Va1計算開始後からVa1計算終了前とは、図5におけるタイミングt1からタイミングt2までの期間である。Va1計算終了後に用紙S2の先端が分離ニップ部の位置Pfrに到達した場合、Va1は正常に測定ができる。ここで、Va1計算終了後とは、図5におけるタイミングt2以降である。
そこで、本実施例では、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1が正常に測定できた場合に取り得る最小値をVathとすると、平均値Va1が閾値Vathより小さくなった場合、分離ニップ部に後続紙S2の先端があると判断する。そして、その平均値Va1データを用いてローラ新品判断を行わないようにする。
次に、給紙時間を求める際の影響について説明する。摩擦の影響によって分離ニップ部に後続紙S2が連れ出された場合、後続紙S2は先端が分離ニップ部の位置Pfrにある状態から給紙が開始される。すると、後続紙S2の給紙時間は、先端が後端規制板126によって位置決めされる用紙Sの先端位置Psにある場合に比べ、PsからPfrまでの距離分だけ短くなる。このことから、分離ニップ部への連れ出しが発生した場合、ローラユニットを新品に交換していないにもかかわらず、平均値Va1は閾値速度Vthより大きく、給紙時間は閾値時間Tthより小さくなってしまう恐れがある。すると、ローラが新品に交換されたと誤検知してしまうおそれがある。
そこで、本実施例では、図5における用紙S1の後端が分離ニップ部を抜けるタイミングTdより前のタイミングで、分離ローラ105の回転速度が0以下になっている場合、分離ニップ部に後続紙S2の先端があると判断する。そして、後続紙S2の給紙時間データを用いてローラ新品判断を行わないようにする。
ただし、カセット102をプリンタ101に挿入後、最初の給紙の場合は、用紙Sの間に働く摩擦力による先端位置の移動は発生しない。そのため、カセット102をプリンタ101に挿入後、最初の給紙の場合は、前回給紙時の分離ローラ105の回転速度に寄らず、給紙時間データを用いてローラ新品判断を行う。これにより、後続紙の先端位置の連れ出しによるローラ新品の誤検知を防ぐことができる。
<ローラユニット新品の判断処理>
実施例1におけるローラユニットの新品判断方法について、図9、図10のフローチャートを用いて説明する。図9、図10のフローチャートに基づく制御は、画像形成装置制御部200に搭載されたエンジン制御部201がROM等の記憶部209に記憶されているプログラムに基づいて実行する。
まず、図9について説明する。ステップ(以下、Sとする)101でエンジン制御部201は、駆動制御部210に給紙開始の指示を送信し、給紙動作を開始させる。また、エンジン制御部201は、計測部206によって給紙時間の計測を開始する。S102でエンジン制御部201は、トップセンサ108により用紙Sの先端を検知したか否かを判断する。エンジン制御部201は、トップセンサ108から出力された信号がオフからオンに変化したことに応じて、用紙Sの先端を検知したと判断する。S102でエンジン制御部201は、トップセンサ108により用紙Sの先端を検知したと判断した場合、処理をS103に進める。S102でエンジン制御部201は、トップセンサ108により用紙Sの先端を検知していないと判断した場合、処理をS113に進める。
S103でエンジン制御部201は、計測部206が計測した給紙動作を開始してからトップセンサ108により用紙Sの先端を検知するまでの時間を記憶部209に記憶する。また、エンジン制御部201は、計測部206により、トップセンサ108に用紙Sが到達したタイミングからの経過時間の計測を開始する。S104でエンジン制御部201は、トップセンサ108に用紙Sの先端が到達してからの経過時間が、時間T1を経過したか否かを判断する。S104でエンジン制御部201は、時間T1が経過していないと判断した場合、処理をS104に戻し、計測部206によってトップセンサ108に用紙Sの先端が到達してからの経過時間を引き続き計測する。S104でエンジン制御部201は、時間T1が経過したと判断した場合、処理をS105に進める。
S105でエンジン制御部201は、計測部206により、エンコーダ203により検知した分離ローラ105の回転状態に基づいて分離ローラ105の回転速度の計測を開始する。S106でエンジン制御部201は、トップセンサ108に用紙Sの先端が到達してからの経過時間が、時間T2を経過したか否かを判断する。S106でエンジン制御部201は、時間T2が経過していないと判断した場合、処理をS106に戻し、計測部206によってトップセンサ108に用紙Sの先端が到達してからの経過時間を引き続き計測する。S106でエンジン制御部201は、時間T2が経過したと判断した場合、処理をS107に進める。
S107でエンジン制御部201は、時間T1経過後から時間T2経過するまでに計測部206によって計測した分離ローラ105の回転速度を記憶部209に記憶する。S108でエンジン制御部201は、駆動制御部210によって給紙動作を終了させる。なお、ここでの給紙動作の終了とは、モータ300の回転は継続させる一方で、電磁クラッチ301をオンからオフに切り替える制御のことを示す。つまり、モータ300は継続して回転しているので、レジローラ対107により用紙Sは画像形成部へと搬送される。
S109でエンジン制御部201は、トップセンサ108に用紙Sの先端が到達してからの経過時間が、時間Tdを経過したか否かを判断する。S109でエンジン制御部201は、時間Tdが経過していないと判断した場合、処理をS109に戻し、計測部206によってトップセンサ108に用紙Sの先端が到達してからの経過時間を引き続き計測する。S109でエンジン制御部201は、時間Tdが経過したと判断した場合、S110で、計測部206によって計測した時間Td経過時の分離ローラ105の回転速度を記憶部209に記憶し、処理をS111に進める。
S111でエンジン制御部201は、計測部206による分離ローラ105の回転速度の計測、経過時間の計測を終了し、処理をS112に進める。S112でエンジン制御部201の判断部207は、計測部206によって測定された分離ローラ105の回転速度や給紙時間に基づいて、ローラユニットが新品か否かを判断し、処理を終了する。S112の処理について詳しくは後述する。
S113でエンジン制御部201は、計測部206によって計測中の給紙時間が、給送不良であることを判断するために設定された閾値時間Teを超えたか否かを判断する。S113でエンジン制御部201は、経過時間が閾値時間Teを超えていないと判断した場合、処理をS102に戻し、駆動制御部210によってピックローラ103の駆動を維持し給紙動作を継続させる。S113でエンジン制御部201は、経過時間が閾値時間Teを超えたと判断した場合、処理をS114に進める。S114でエンジン制御部201は、駆動制御部210によってピックローラ103の駆動を停止させ給紙動作を終了させて、計測部206による給紙時間の計測を終了させる。S115でエンジン制御部201は、例えば遅延ミスプリント等の搬送不良が発生したと判断し、搬送不良が発生したことをパネル211又は外部機器を介してユーザに通知し、処理を終了する。
次に、図10を用いてS112のローラユニットの新品判断処理の詳細について説明する。S201でエンジン制御部201は、カセット102をプリンタ101に挿入後、最初の給紙であるか否かを判断する。S201でエンジン制御部201は、カセット102をプリンタ101に挿入後、最初の給紙であると判断した場合、S202で記憶部209に記憶された前回給紙時に時間Td経過時の分離ローラ105の回転速度データを削除し、処理をS203に進める。S201でエンジン制御部201は、カセット102をプリンタ101に挿入後、最初の給紙でないと判断した場合、処理をS203に進める。
S203でエンジン制御部201は、ローラユニットのステータスが寿命状態であるか否かを判断する。例えば、給紙枚数がローラ交換の推奨値に達した場合、エンジン制御部201はローラユニットが寿命状態であると判断できる。分離ローラ105の回転速度の平均値Va1が所定枚数連続で閾値を下回った場合、または分離ローラ105の回転速度の平均値Va1のばらつきが所定枚数連続で閾値を超えた場合、同様に寿命状態であると判断してもよい。エンジン制御部201は、ローラユニットが寿命状態であると判断すると、ステータスを寿命状態に変更する。ここで、ローラユニットが寿命状態であるか否かの判断方法は上記方法に限定されない。S203でエンジン制御部201は、ローラユニットのステータスが寿命状態であると判断した場合、処理をS204に進める。S201でエンジン制御部201は、ローラユニットのステータスが寿命状態でないと判断した場合、ローラユニットの新品判断を終了する。
S204でエンジン制御部201は、前回給紙時の時間Tdが経過した時の分離ローラ105の回転速度データが、予め設定された閾値Vathより大きい場合、処理をS205に進める。S204でエンジン制御部201は、前回給紙時に時間Tdが経過した時の分離ローラ105の回転速度データが、予め設定された閾値Vath以下の場合、ローラユニットの新品判断を終了する。
S205でエンジン制御部201は、時間T1が経過してから時間T2が経過するまでの分離ローラ105の回転速度の情報を読み出す。エンジン制御部201は、時間T1が経過してから時間T2が経過するまでの期間の分離ローラ105の回転速度の平均値Va1を算出する。S206でエンジン制御部201は、S205で算出した分離ローラ105の回転速度の平均値Va1が、予め設定された平均値Va1の上限値と下限値の範囲内(以下、上下限値範囲内という)であるか否かを判断する。S206でエンジン制御部201は、算出した分離ローラ105の回転速度の平均値Va1が上下限値範囲外であると判断した場合、ローラユニットの新品判断を終了する。
S206でエンジン制御部201は、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1が、予め設定した上下限値範囲内であると判断した場合、処理をS207に進める。S207でエンジン制御部201は、S205で算出した分離ローラ105の回転速度の平均値Va1を記憶部209に記憶する。なお、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1を記憶部209に記憶する際には、分離ローラ105の回転速度を記憶した給紙時に測定された給紙時間データとともに記憶するものとする。
S208でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶されている分離ローラ105の回転速度の平均値Va1のデータ数が、所定の数、例えば11個以上であるか否かを判断する。ここで、記憶部209に記憶されるデータ数は、11個に限定されない。S208でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶されているデータ数が11個未満であると判断した場合、ローラユニットの新品判断を終了する。S208でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶されているデータ数が11個以上であると判断した場合、処理をS209に進める。
S209でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶された分離ローラ105の回転速度の平均値Va1の11個のデータのうち、最も古いデータを1つ削除する。さらにエンジン制御部201は、記憶部209に記憶された分離ローラ105の回転速度の平均値Va1と同じ給紙時に測定された給紙時間データの11個のデータのうち、最も古いデータを1つ削除する。
S210でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶された10個の平均値Va1のデータの中から、最小値Va1_minを抽出し、最小値Va1_minが閾値速度Vth以上の場合、処理をS211に進める。S210でエンジン制御部201は、最小値Va1_minが閾値速度Vthより小さい場合、ローラユニットの新品判断を終了する。
S211でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶された10個の平均値Va1のデータと同じ給紙時に測定された10個の給紙時間データの中から、最大値T_maxを抽出する。最大値T_maxが閾値時間Tthより小さい場合、エンジン制御部201は、処理をS212に進める。最大値T_maxが閾値時間Tth以上の場合、ローラユニットの新品判断を終了する。
S212でエンジン制御部201は、ローラユニットが新品であると判断し、ステータスを新品状態に変更し、パネル出力部208によりパネル211を用いてユーザにローラユニットが新品である旨を報知して、ローラユニット新品判断を終了する。
ここで、S210において、最小値Va1_minが閾値速度Vth以上かを判断したが、前述したように、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1のばらつきで判断してもよい。エンジン制御部201は、記憶部209に記憶された10個の平均値Va1のデータの中から、最大値Va1_maxと最小値Va1_minを抽出し、最大値Va1_maxと最小値Va1_minとの差を求める。エンジン制御部201は、最大値Va1_maxと最小値Va1_minとの差、すなわち分離ローラ105の回転速度の平均値Va1のばらつきが、ローラユニットの新品と判断するための閾値Vd以下であるか否かで判断する。S210でエンジン制御部201は、最大値Va1_maxと最小値Va1_minとの差が閾値速度Vd以下である場合、処理をS211に進める。S210でエンジン制御部201は、最大値Va1_maxと最小値Va1_minとの差が閾値速度Vdより大きい場合、ローラユニットの新品判断を終了する。
さらに、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1のばらつきは、記憶部209に記録されたデータの最大値と最小値の差としたが、記憶部209に記録されたデータの標準偏差や分散値などとしてもよい。記憶部209に記憶する回転速度の平均値Va1のデータ数においても、ばらつきの算出方法によって適切なデータ数に変更してもよい。
ローラユニットの新品を分離ローラ105の回転速度の平均値Va1のばらつきに基づき判断する方法は、平均値Va1が閾値速度Vth以上かどうかで判断する方法に比べて、環境や部品のばらつき等の影響を少なくすることができる。温湿度等の環境や部品のばらつきで分離ローラ105の平均的な回転速度が異なる場合でも、実際に分離ローラ105の用紙Sに対する追従性の安定度を示すばらつきの大きさを見ることで、平均的な回転速度の違いによる影響を極小化できる。また、用紙Sの紙種(種類)によって用紙の表面の摩擦係数や重さ等が異なり、分離ローラ105の回転速度の挙動が変化する。この影響を考慮するため、分離ローラ105がフィードローラ106と接触して従動する期間ではなく、用紙Sとの摩擦によって従動する期間の分離ローラ105の回転状態を監視する。これにより、紙種による搬送性能に与える影響も考慮し、より精度よく分離ローラ105の寿命状態を判断することができる。
また、ローラユニットの新品判断は、突発的な異常データによる誤検知を防ぐため、以下のような判断をしてもよい。例えば、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1と給紙時間、または平均値Va1のばらつきと給紙時間が、所定期間内に複数回数、連続で閾値を超えた場合に、ローラユニットの新品と判断してもよい。
また、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1と給紙時間の閾値は、環境や紙種によって変更してもよい。さらに、前回給紙から環境が著しく変わった場合もしくは紙種が変更になった場合、それらが分離ローラ105の回転速度の平均値Va1と給紙時間に与える影響によるローラユニットの新品誤検知を防ぐために、所定期間、新品検知の判断を行わなくとも良い。
以上より、本実施例によれば、分離ローラ105の回転情報から、ローラユニット(分離ローラ105及びフィードローラ106)が新品状態であるか否かを判断することができる。ローラユニットが寿命状態になった後、画像形成装置が新品に交換されたことを検知し、ステータスを自動的に変更することによって、交換後のローラにおいても再度寿命検知を行うことができる。これにより、ユーザまたはサービスマン等がローラユニットの新品交換後に寿命状態のリセットを忘れてしまった場合でも、交換ユニットの寿命状態を精度良く判断することが可能となり、将来的なミスプリント等の搬送不良を未然に防ぐことができる。
[実施例2]
実施例2について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。
<給紙制御の説明>
まず、実施例2におけるプリンタ101の給紙制御について、図11と図12を用いて説明する。図11及び図12はそれぞれ実施例1の図4及び図5に対応している。なお、図11(a)は図4(a)と同じ状態を示しているため、説明を省略する。図12のグラフのタイミングTaは図11(a)が示す状態と対応している。
図11(b)は給紙中の用紙S1の後端がピックローラ103のニップ部の位置Ppを通過したタイミングにおけるカセット102の断面図を示している。図12のグラフのタイミングTbは図11(b)が示す状態と対応している。実施例2のプリンタ101では、用紙S1の下に位置する用紙S2を一部用紙S1と重ねて給紙する給紙方法を採用する。このため、実施例2では、用紙S1の後端がピックローラ103のニップ部の位置Ppを通過したタイミングでも、ピックローラ103の駆動はオンのまま維持される。用紙S1の後端がピックローラ103を通過すると、ピックローラ103は用紙S2と接触し用紙S2を給紙する。図12のグラフのタイミングTbにおいて、ピックローラ103の駆動はオンのままであり、分離ローラ105は搬送されている用紙S1に追従して回転している。
図11(c)は、ピックローラ103によって給紙されている用紙S2の先端がフィードローラ106と分離ローラ105の分離ニップ部の位置Pfrに到達したタイミングにおけるカセット102の断面図を示している。図12のグラフのタイミングTcは図11(c)が示す状態と対応している。分離ローラ105は上述した通り、1枚の用紙Sが搬送された場合、時計回りの方向に回転して1枚の用紙Sを給紙する。しかし、2枚以上の用紙Sが重なって搬送された場合、分離ローラ105は回転を停止又は反時計回りの方向に回転して2枚以上の用紙Sを1枚の用紙Sに分離する。つまり、分離ローラ105の回転状態が変化する。図12のグラフのタイミングTcにおいては、用紙S2の先端が分離ニップ部の位置Pfrに到達したため、分離ローラ105の回転が停止している。用紙S2の先端が分離ニップ部の位置Pfrに到達すると、さらに用紙S2が分離ニップ部に押し込まれて紙詰まりとなるのを防ぐために、ピックローラ103の駆動はオンからオフに切り替わる。また、このときフィードローラ106の駆動もオフとなるが、用紙S1に追従して回転している。
図11(d)は用紙S1の後端がフィードローラ106と分離ローラ105の分離ニップ部の位置Pfrを通過した後のタイミングにおけるカセット102の断面図を示している。図12のグラフのタイミングTdは、図11(d)が示す状態と対応している。用紙S1が分離ニップ部の位置Pfrを通過したので、フィードローラ106の回転が停止している。
上述の通り、実施例2におけるプリンタ101では、用紙S2の先端が分離ニップ部の位置Pfrに到達して、分離ローラ105の回転が停止又は逆方向に回転したことを条件に、ピックローラ103の駆動をオフにする。用紙S2を用紙S1と重ねて予め給紙を行うので、用紙S2の先端位置を分離ニップ部の位置Pfrにそろえることが可能となる。このような給紙制御を、以下、先行給紙と表記する。先行給紙を行うことによって、連続して給紙動作を行う場合に用紙S1の後端と用紙S2の先端の間の距離(以下、紙間と表記する)を短くすることができる。つまり、単位時間当たりにプリントする枚数、プリンタ101の生産性を向上させることができる。
図4を用いて説明した給紙制御では、紙同士の摩擦の影響などにより位置Psから位置Pfrの間で用紙Sの先端位置がバラつく可能性があったため、この間隔よりも紙間を短くすることはできなかった。しかし、エンコーダ203を利用した先行給紙を実行すれば、この間隔よりも紙間を短くすることができ、生産性の向上につながる。
<分離/フィードローラの新品検知>
次に、実施例2における分離ローラ105及びフィードローラ106の新品検知について説明する。実施例2のプリンタ101では、カセット102をプリンタ101の本体に装着後最初の給紙や、1枚印刷(ジョブの枚数が1枚)の場合など、先行給紙を行っていない場合、実施例1と同様の方法で、ローラユニットが新品であるか否かを判断することができる。一方、先行給紙を行った場合は、実施例1とは異なるローラ新品判断方法を用いる。ここで、先行給紙を行った場合とは、対象とする用紙(S2とする)の先行紙(S1とする)を給紙する際に先行給紙動作を実施し、対象とする用紙S2の先端が分離ニップ部の位置Pfrにそろっている状態を指す。
実施例1では、紙同士の摩擦により分離ニップ部に2枚以上の紙が連れ出された場合に新品だと誤検知しないために、用紙S1の後端が図5におけるタイミングTdより前に分離ローラ105の回転速度が0以下になっているか否かを判定した。実施例2では、前述したように、用紙S2を用紙S1と重ねて予め給紙を行うので、用紙S2の先端位置を分離ニップ部の位置Pfrにそろえることが可能となる。そのため、先行給紙を行った場合、図11(a)のグラフのタイミングTdにおいて、紙同士の摩擦による連れ出しがあってもなくとも、分離ローラ105の回転速度は0以下となる。また、給紙時間は、先行給紙を行った場合、用紙S2の先端が分離ニップ部の位置Pfrにある分、実施例1に比べて実施例2の方が短くなる。先行給紙を行っていない場合、実施例2の給紙時間は実施例1と同じである。
図13(a)は、実施例2における分離ローラ105の回転速度の平均値Va1の推移を示すグラフである。図13(a)の横軸は用紙Sの給紙枚数を示している。分離ローラ105の回転速度の平均値Va1及び給紙枚数は、実施例1と同様である。
図13(b)は実施例2における給紙時間の推移を示すグラフである。図13(b)の横軸は用紙Sの給紙枚数を示している。先行給紙を行っていない場合、先行給紙を行った場合に比べて、用紙Sの先端位置PsからPfrまでの距離分だけ給紙時間は長くなる。給紙枚数P3において、分離ローラ105及びフィードローラ106は、新品のローラに交換されたとする。給紙枚数P3以後、1枚印刷を繰り返した場合、すなわち連続的に先行給紙を行っていない期間は、給紙時間は先行給紙を行った場合に比べて長くなる。そのため、ローラ新品状態で先行給紙を行っていない場合の給紙時間と、ローラ寿命状態で先行給紙を行った場合の給紙時間は同等の時間になる可能性がある。したがって、実施例1のように、給紙時間が閾値Tthより小さいか否かではローラユニットが新品であるか否かを判断することが難しい。
そこで、実施例2のプリンタ101では、先行給紙を行った場合と行っていない場合の給紙時間の違いを補正して、ローラ新品を検知する。図13(c)は補正後の給紙時間の推移を示すグラフである。先行給紙を行っていない場合、用紙Sの先端位置PsからPfrまでの距離分に相当する時間Tsfrを給紙時間から減算する。これにより、先行給紙の有無による給紙時間の違いによる影響を除去し、実施例1と同様に分離ローラ105及びフィードローラ106の新品を判断することができる。
<ローラユニット新品の判断処理>
実施例2における分離ローラ105及びフィードローラ106の新品判断方法について、図14、図15のフローチャートを用いて説明する。図14、図15のフローチャートに基づく制御は、画像形成装置制御部200に搭載されたエンジン制御部201がROM等の記憶部209に記憶されているプログラムに基づいて実行する。
図14において、S301〜S307の処理は図9のS101〜S107の処理と同様であり、説明を省略する。S308でエンジン制御部201は、先行給紙を行うか否かを判断する。先行給紙を行うか否かは、印刷ジョブ枚数によって決定する。印刷ジョブ枚数が1枚の場合、または複数印刷ジョブのラスト紙の場合、エンジン制御部201は先行給紙を行わないと判断する。その理由は、例えばサイドオリエント構成(カセット102の着脱方向が用紙Sの給紙方向と直交する構成)において、印刷終了後、分離ニップ部に用紙Sが挟まった状態でカセット102が開放された結果、用紙Sが変形しないようにするためである。S308でエンジン制御部201が先行給紙を行わないと判断した場合、処理をS309に進める。S308でエンジン制御部201が先行給紙を行うと判断した場合、処理をS314に進める。S309〜S313の処理は図9のS108〜S112の処理と同様であり、説明を省略する。
S314でエンジン制御部201は、計測部206によって計測中の分離ローラ105の回転速度に基づいて、分離ローラ105の回転が停止したか否かを判断する。S314で分離ローラ105の回転が停止しておらず回転が継続されているとエンジン制御部201が判断した場合、処理をS314に戻し、引き続き分離ローラ105の回転速度の計測を続ける。S314でエンジン制御部201は、分離ローラ105の回転が停止したと判断した場合、処理をS315に進める。なお、S314において、エンジン制御部201は分離ローラ105の回転が停止するまで必ずしも待機する必要はなく、分離ローラ105の回転速度が閾値速度よりも遅くなった時点で、処理をS315に進めてもよい。
S315でエンジン制御部201は、先行給紙を行った履歴を記憶部209に記憶し、S316で駆動制御部210によってピックローラ103の駆動を停止させ給紙動作を終了し、処理をS312に進める。S317〜S319の処理は図8のS113〜S115の処理と同様であり、説明を省略する。
次に、図15を用いてS313のローラユニットの新品判断処理の詳細について説明する。S401でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶した先行給紙の履歴情報を読み出す。エンジン制御部201は、読み出した先行給紙の履歴情報に基づき、先行給紙を行ったか否かを判断する。S401でエンジン制御部201は、先行給紙を行っていないと判断した場合、処理をS402に進める。S401でエンジン制御部201は、先行給紙を行ったと判断した場合、処理をS403に進める。
S402でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶された給紙時間データから、用紙Sの先端位置PsからPfrまでの距離分に相当する時間Tsfr(補正時間)を減算し、計算後のデータをそのときの給紙時間として記憶部209に記憶する。S403〜S412の処理は図9のS203〜S212の処理と同様であり、説明を省略する。
以上より、実施例2によれば、実施例1の効果に加えて次の効果がある。実施例2では、後続の用紙S2の先端位置を分離ニップ部にそろえる先行給紙を行う給紙制御を備えた画像形成装置において、先行給紙の有無による給紙時間の違いによる影響を除去し、ローラユニットの新品を判断することができる。
ここで、時間Tsfrは、ローラ摩耗による搬送性低下を考慮し、ローラの給紙枚数や寿命状態によって変更してもよい。また、紙種や環境による給紙時間への影響を考慮し、紙種や環境によって変更してもよい。
[実施例3]
実施例3について説明する。主な部分の説明は実施例1と同様であり、ここでは実施例1と異なる部分のみを説明する。
<分離/フィードローラの新品検知>
実施例3における分離ローラ105及びフィードローラ106の新品検知について説明する。図16は、図8と同様、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1と給紙時間の推移を示すグラフである。分離ローラ105の回転速度の平均値Va1と給紙時間データは、図8と同様である。
実施例3では、分離ローラ105の回転速度の平均値Va1と給紙時間を、所定データ数Dallだけ記憶する。プリンタ101が給紙を行い新たな分離ローラ105の回転速度の平均値Va1と給紙時間データが測定されると、最古のデータを削除し、最新のデータを記憶する。記憶したデータのうち、最も古い所定のデータ数Dold(たとえば5個)分の分離ローラ105の回転速度の平均値Va1データの平均値をVold、最も古い所定のデータ数Dold(たとえば5個)分の給紙時間データの平均値をToldとする。また、記憶したデータのうち、最も新しい所定のデータ数Dnew(たとえば5個)分の分離ローラ105の回転速度の平均値Va1データの平均値をVnew、最も新しい所定のデータ数Dnew(たとえば5個)分の給紙時間データの平均値をTnewとする。すると、給紙枚数P3において、分離ローラ105及びフィードローラ106が新品のローラに交換された場合、VnewとVoldの差及びToldとTnewの差が大きくなる。
したがって、VnewとVoldの差及びToldとTnewの差が所定の閾値以上か否かで、実施例1と同様に分離ローラ105及びフィードローラ106の新品を判断することができる。実施例1のように予め所定の閾値を設定する方法に比べ、プリンタやローラの個体差による分離ローラの回転速度や給紙時間のばらつきが検知精度へ与える影響を軽減することができる。
<ローラユニット新品の判断処理>
実施例3における分離ローラ105及びフィードローラ106の新品判断方法について、図17のフローチャートを用いて説明する。図17のフローチャートに基づく制御は、画像形成装置制御部200に搭載されたエンジン制御部201がROM等の記憶部209に記憶されているプログラムに基づいて実行する。なお、給紙制御に関する処理は、図9と同様であり、説明を省略する。
図17において、S501〜S507の処理は図10のS201〜S207の処理と同様であり、説明を省略する。S508で、記憶部209に記憶されている分離ローラ105の回転速度の平均値Va1のデータ数が、所定の数、例えば16個以上であるか否かを判断する。ここで、記憶部209に記憶されるデータ数は、16個に限定されない。S508でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶されているデータ数が16個未満であると判断した場合、ローラ新品判断を終了する。S508でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶されているデータ数が16個以上であると判断した場合、処理をS509に進める。
S509でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶された分離ローラ105の回転速度の平均値Va1の16個のデータのうち、最も古いデータを1つ削除する。さらにエンジン制御部201は、記憶部209に記憶された分離ローラ105の回転速度の平均値Va1と同じ給紙時に測定された給紙時間データの16個のデータのうち、最も古いデータを1つ削除する。
S510でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶されている分離ローラ105の回転速度の平均値Va1のデータから、最も古い所定の数のデータ、たとえば5個のデータの平均値Voldを計算し、記憶部209に記憶する。さらに、S510でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶されている給紙時間データから、最も古い所定の数のデータ、たとえば5個のデータの平均値Toldを計算し、記憶部209に記憶する。ここで、記憶部209に記憶されるデータ数は、5個に限定されない。
S511でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶されている分離ローラ105の回転速度の平均値Va1のデータから、最も新しい所定の数のデータ、たとえば5個のデータの平均値Vnewを計算し、記憶部209に記憶する。さらに、S511でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶されている給紙時間データから、最も新しい所定の数のデータ、たとえば5個のデータの平均値Tnewを計算し、記憶部209に記憶する。ここで、記憶部209に記憶されるデータ数は、5個に限定されない。
S512でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶されている平均値Vnewと平均値Voldの差が閾値Vth2以上か否かを判断する。平均値Vnewと平均値Voldの差が閾値Vth2以上の場合、処理をS513に進める。平均値Vnewと平均値Voldの差が閾値Vth2より小さい場合、ローラ新品判断を終了する。
S513でエンジン制御部201は、記憶部209に記憶されている平均値Toldと平均値Tnewの差が閾値Tth4以上か否かを判断する。平均値Toldと平均値Tnewの差が閾値Tth4以上の場合、処理をS514に進める。平均値Toldと平均値Tnewの差が閾値Tth4より小さい場合、ローラ新品判断を終了する。
S514でエンジン制御部201は、ローラユニットが新品であると判断し、ステータスを新品状態に変更し、パネル出力部208によりパネル211を用いてユーザにローラユニットが新品である旨を報知して、ローラユニット新品判断を終了する。
以上より、実施例3によれば、実施例1の効果に加えて次の効果がある。実施例3では二つ以上のグループのデータを選択し比較することで、実施例1のように予め所定の閾値を設定する方法に比べ、プリンタやローラの個体差による分離ローラの回転速度や給紙時間のばらつきが検知精度へ与える影響を軽減することができる。
上記の実施例1乃至3においては、用紙Sの給紙機構として、ピックアップローラ103、分離ローラ105、フィードローラ106を有する構成を例に説明を行ったが、これに限定されない。例えば、フィードローラ106がカセット102に載置された用紙Sと接触し、かつ分離ローラ105と分離ニップ部を形成するような構成としてもよい。この構成の場合、フィードローラ106がピックアップローラ103の役割を兼任するため、ピックアップローラ103を設ける必要がなくなる。なお、この構成の場合、給紙時間はピックアップローラ103の駆動開始タイミングではなく、フィードローラ106の駆動開始タイミングを起点に計測される。
また、上記の実施例1乃至3においては、分離ローラ105やフィードローラ106を例に説明を行ったが、これに限定されない。例えば、ローラだけでなく、ベルトなどの回転体を対象としてもよい。また、分離ローラ105とフィードローラ106は一体的に構成され、一緒に交換できるような構成となっていてもよいし、個別に交換できるような構成となっていてもよい。
また、上記の実施例1乃至3においては、レーザビームプリンタの例を示したが、レーザビームプリンタ本体に着脱可能な給送オプション装置に適用してもよい。この場合、図2や図3に示す制御部を給送オプション装置に設けてもよいし、レーザビームプリンタ本体に設けられた制御部が給送オプション装置に設けられた制御部と通信を行うことで上記の制御を実現するように構成してもよい。
また、上記の実施例1乃至3においては、レーザビームプリンタの例を示したが、本発明を適用する画像形成装置はこれに限られるものではなく、インクジェットプリンタ等、他の印刷方式のプリンタ、又は複写機でもよい。
105 分離ローラ
106 フィードローラ
201 エンジン制御部
203 エンコーダ

Claims (16)

  1. 記録材を給送する給送回転体と、前記給送回転体とニップ部を形成し、一枚の記録材が前記ニップ部に給送された場合には、前記一枚の記録材によって所定の方向へ回転させられ、複数の記録材が重なって前記ニップ部に給送された場合には、前記複数の記録材を前記ニップ部において分離するために回転を停止又は前記所定の方向とは反対の方向へ回転する分離回転体と、を含む回転体ユニットと、
    前記分離回転体の回転状態に応じた状態信号を出力する出力部と、
    前記出力部から出力される前記状態信号から前記分離回転体の回転速度を求め、求めた前記分離回転体の回転速度に基づいて、前記回転体ユニットが新品に交換されたと判断する制御部と、を有することを特徴とする給送装置。
  2. 前記制御部は、給送中の記録材の先端が前記ニップ部に到達してから前記記録材の後端が前記ニップ部を通過するまでの間の所定の期間における前記分離回転体の回転速度に基づいて、前記回転体ユニットが新品に交換されたと判断することを特徴とする請求項1に記載の給送装置。
  3. 前記制御部は、前記回転体ユニットによる記録材の給送動作が行われるたびに前記所定の期間における前記分離回転体の平均速度を求め、前記平均速度が所定の回数、連続で第1の閾値以上である場合、前記回転体ユニットが新品に交換されたと判断することを特徴とする請求項2に記載の給送装置。
  4. 前記制御部は、前記回転体ユニットによる記録材の給送動作が行われるたびに前記所定の期間における前記分離回転体の平均速度を求め、複数の前記平均速度の中から、前記平均速度の最大値と前記平均速度の最小値とを求め、前記最大値と前記最小値との差を前記分離回転体の回転速度のばらつきとし、前記ばらつきが所定の回数、連続で第2の閾値よりも小さい場合、前記回転体ユニットが新品に交換されたと判断することを特徴とする請求項2に記載の給送装置。
  5. 記録材の給送方向において前記給送回転体よりも上流側に設けられ、トレイに載置された記録材を前記ニップ部へ給送するピックアップ回転体を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の給送装置。
  6. 前記給送方向において前記給送回転体よりも下流側に設けられ、前記給送回転体により給送された記録材を検知する検知部と、を有し、
    前記制御部は、前記ピックアップ回転体により記録材の給送が開始されてから前記検知部により前記記録材の先端が検知されるまでの給送時間に基づいて、前記回転体ユニットが新品に交換されたと判断することを特徴とする請求項5に記載の給送装置。
  7. 前記制御部は、前記回転体ユニットによる記録材の給送動作が行われるたびに前記所定の期間における前記分離回転体の平均速度を求め、前記平均速度が所定の回数、連続で第1の閾値以上であり、かつ前記給送時間が所定の回数、連続で第3の閾値より小さい場合、前記回転体ユニットが新品に交換されたと判断することを特徴とする請求項6に記載の給送装置。
  8. 前記制御部は、前記回転体ユニットによる記録材の給送動作が行われるたびに前記所定の期間における前記分離回転体の平均速度を求め、複数の前記平均速度の中から、前記平均速度の最大値と前記平均速度の最小値とを求め、前記最大値と前記最小値との差を前記分離回転体の回転速度のばらつきとし、前記ばらつきが所定の回数、連続で第2の閾値よりも小さく、かつ前記給送時間が所定の回数、連続で第3の閾値より小さい場合、前記回転体ユニットが新品に交換されたと判断することを特徴とする請求項6に記載の給送装置。
  9. 前記制御部は、給送中の記録材の後端が前記ピックアップ回転体を通過する前に、前記ピックアップ回転体による給送動作の停止を指示することを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の給送装置。
  10. 前記制御部は、給送中の記録材の後端が前記ニップ部を通過する前に、前記分離回転体の回転速度が第4の閾値以下となった場合、前記回転体ユニットが新品に交換されたか否かの判断を行わないことを特徴とする請求項9に記載の給送装置。
  11. 前記制御部は、給送中の記録材の後端が前記ピックアップ回転体を通過する前に、前記ピックアップ回転体による給送動作の停止を指示する第1の給送制御と、前記ピックアップ回転体による第1の記録材の給送動作の開始を指示し、前記出力部からの状態信号によって表される前記分離回転体の回転速度が閾値速度よりも速い場合、前記ピックアップ回転体による給送動作を継続させることで前記第1の記録材の給送動作に続けて第2の記録材の給送動作を行わせ、前記出力部からの状態信号によって表される前記分離回転体の回転速度が前記閾値速度よりも遅くなった場合、前記分離回転体が回転を停止する前に前記ピックアップ回転体による前記第2の記録材の給送動作の停止を指示する第2の給送制御と、を切り替えて実行することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の給送装置。
  12. 前記制御部は、前記第1の給送制御を実行した場合に測定された前記給送時間から補正時間を減算し、前記給送時間の長さを短く補正することを特徴とする請求項11に記載の給送装置。
  13. 前記制御部は、前記回転体ユニットによる記録材の給送動作が行われるたびに前記所定の期間における前記分離回転体の平均速度を求め、複数の前記平均速度の中から二つ以上のグループを比較し、比較した結果に基づいて前記回転体ユニットが新品に交換されたと判断することを特徴とする請求項2に記載の給送装置。
  14. 前記制御部は、前記回転体ユニットによる記録材の給送動作が行われるたびに前記所定の期間における前記分離回転体の平均速度を求め、複数の前記平均速度の中から、前記平均速度の最大値と前記平均速度の最小値とを求め、前記最大値と前記最小値との差を前記分離回転体の回転速度のばらつきとし、複数の前記ばらつきの中から二つ以上のグループを選択し、比較した結果に基づいて前記回転体ユニットが新品に交換されたと判断することを特徴とする請求項2に記載の給送装置。
  15. 前記制御部は、前記回転体ユニットによる記録材の給送動作が行われるたびに前記給送時間を求め、複数の前記給送時間の中から二つ以上のグループを比較し、比較した結果に基づいて前記回転体ユニットが新品に交換されたと判断することを特徴とする請求項6に記載の給送装置。
  16. 前記制御部は、前記グループの平均値を求め、複数の前記グループの平均値の差が所定の閾値以上である場合、前記回転体ユニットが新品に交換されたと判断することを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の給送装置。
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