JP2019018945A - ロール紙処理装置、及び、印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロール紙処理装置、及び、印刷装置において、ロール紙をセットする際に、ロール紙を容易に引き出せるようにする。
【解決手段】ロール紙処理装置は、ロール紙Pを保持する保持軸31と、保持軸31を回転駆動するモーター30と、開閉可能に設けられたカバー17と、を備え、カバー17が閉位置から開位置の方向へ移動する動作に連動して、保持軸31とモーター30との間の連結が解除される。
【選択図】図3
【解決手段】ロール紙処理装置は、ロール紙Pを保持する保持軸31と、保持軸31を回転駆動するモーター30と、開閉可能に設けられたカバー17と、を備え、カバー17が閉位置から開位置の方向へ移動する動作に連動して、保持軸31とモーター30との間の連結が解除される。
【選択図】図3
Description
本発明は、ロール紙処理装置、及び、印刷装置に関する。
従来、ロール紙を保持する軸をモーターで回転駆動することでロール紙を送るロール紙処理装置(印刷装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のようなロール紙処理装置では、ユーザーは、ロール紙を手動で引き出すことがある。例えば、ロール紙処理装置を使用可能な状態に準備する際、ユーザーは、ロール紙を手動で引き出して、ロール紙をロール紙処理装置の所定の箇所にセットする。
しかしながら、上記従来のロール紙処理装置では、軸に保持されたロール紙を引き出す際、ユーザーは、モーターの回転抵抗に抗してロール紙を引き出すことになり、ロール紙を引き出し難い。特に、大型のロール紙に対応したロール紙処理装置では、モーターとロール紙を保持する軸との間の減速比が大きく設定されるため、ユーザーは、ロール紙を引き出し難くなる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ロール紙処理装置、及び、印刷装置において、ロール紙をセットする際に、ロール紙を容易に引き出せるようにすることを目的とする。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ロール紙処理装置、及び、印刷装置において、ロール紙をセットする際に、ロール紙を容易に引き出せるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ロール紙を保持する軸と、前記軸を回転駆動するモーターと、開閉可能に設けられたカバーと、を備え、前記カバーが閉位置から開位置の方向へ移動する動作に連動して、前記軸と前記モーターとの間の連結が解除されることを特徴とするロール紙処理装置を提供する。
本発明によれば、ロール紙をセットする際に、カバーを閉位置から開位置の方向へ移動させると、軸とモーターとの間の連結が解除されるため、ロール紙を引き出す際にモーターは抵抗にならない。このため、ロール紙をセットする際にロール紙を容易に引き出すことができる。
本発明によれば、ロール紙をセットする際に、カバーを閉位置から開位置の方向へ移動させると、軸とモーターとの間の連結が解除されるため、ロール紙を引き出す際にモーターは抵抗にならない。このため、ロール紙をセットする際にロール紙を容易に引き出すことができる。
また、上記発明において、前記ロール紙を収容する筐体を有し、前記筐体は、前記軸を露出させる開口を備え、前記カバーは、前記開口に開閉可能に設けられ、前記閉位置では前記軸の軸方向において前記開口の少なくとも一部を遮る構成としてもよい。
この構成によれば、カバーを開位置側に移動させなければロール紙を軸に装着できないため、ロール紙を軸に装着する際には、軸とモーターとの間の連結が解除される。このため、ロール紙を容易に引き出すことができる。
また、上記発明において、前記カバーが前記閉位置にある状態では、前記軸と前記モーターとの間の連結が接続される構成としてもよい。
この構成によれば、カバーが閉位置にある状態では、モーターによって軸を回転駆動してロール紙を回転させることができる。
この構成によれば、カバーを開位置側に移動させなければロール紙を軸に装着できないため、ロール紙を軸に装着する際には、軸とモーターとの間の連結が解除される。このため、ロール紙を容易に引き出すことができる。
また、上記発明において、前記カバーが前記閉位置にある状態では、前記軸と前記モーターとの間の連結が接続される構成としてもよい。
この構成によれば、カバーが閉位置にある状態では、モーターによって軸を回転駆動してロール紙を回転させることができる。
また、上記発明において、前記軸と前記モーターとの間の駆動系を構成する部材が移動して、前記軸と前記モーターとの間の連結が解除される構成としてもよい。
この構成によれば、駆動系を構成する部材を移動させる簡単な構造で、軸とモーターとの間の連結状態を変更できる。
さらに、上記発明において、前記駆動系はクラッチ機構を備え、前記カバーが前記閉位置から前記開位置の方向へ移動すると、前記軸がその軸方向に移動して前記クラッチ機構が切断状態になる構成としてもよい。
この構成によれば、カバーの移動に連動する軸の移動を利用してクラッチ機構を切断状態にでき、簡単な構造で軸とモーターとの間の連結状態を変更できる。
この構成によれば、駆動系を構成する部材を移動させる簡単な構造で、軸とモーターとの間の連結状態を変更できる。
さらに、上記発明において、前記駆動系はクラッチ機構を備え、前記カバーが前記閉位置から前記開位置の方向へ移動すると、前記軸がその軸方向に移動して前記クラッチ機構が切断状態になる構成としてもよい。
この構成によれば、カバーの移動に連動する軸の移動を利用してクラッチ機構を切断状態にでき、簡単な構造で軸とモーターとの間の連結状態を変更できる。
また、上記発明において、前記クラッチ機構が切断状態となる方向に前記軸を付勢する弾性部材が設けられる構成としてもよい。
この構成によれば、弾性部材によって軸を移動させてクラッチ機構を切断状態にできる。
また、上記発明において、前記カバーは、前記閉位置から前記開位置の方向へ移動する際、前記軸方向に移動する構成としてもよい。
この構成によれば、カバーの閉位置から開位置の方向に連動させて、軸を軸方向に移動させ易い。
この構成によれば、弾性部材によって軸を移動させてクラッチ機構を切断状態にできる。
また、上記発明において、前記カバーは、前記閉位置から前記開位置の方向へ移動する際、前記軸方向に移動する構成としてもよい。
この構成によれば、カバーの閉位置から開位置の方向に連動させて、軸を軸方向に移動させ易い。
また、上記発明において、前記カバーは、前記閉位置では前記弾性部材に抗して前記軸を押圧することで前記クラッチ機構を接続状態にし、前記カバーが前記開位置の方向へ移動すると、前記弾性部材によって前記軸が移動させられる構成としてもよい。
この構成によれば、カバーが閉位置にある状態では、モーターによって軸を回転駆動してロール紙を回転させることができる。また、カバーが開位置にある状態では、弾性部材の付勢力によって軸を移動させてクラッチ機構を切断状態にできる。
また、上記発明において、前記カバーは、ベアリングを介して前記軸を押圧する構成としてもよい。
この構成によれば、カバーが閉位置にある状態において、カバーと軸との間の摩擦を低減でき、モーターによって軸を効率良く回転させることができる。また、カバー側に設けられるベアリングにより軸のカバー側の端部が支持されるため、装着されるロール紙による軸の歪みが生じにくい。
この構成によれば、カバーが閉位置にある状態では、モーターによって軸を回転駆動してロール紙を回転させることができる。また、カバーが開位置にある状態では、弾性部材の付勢力によって軸を移動させてクラッチ機構を切断状態にできる。
また、上記発明において、前記カバーは、ベアリングを介して前記軸を押圧する構成としてもよい。
この構成によれば、カバーが閉位置にある状態において、カバーと軸との間の摩擦を低減でき、モーターによって軸を効率良く回転させることができる。また、カバー側に設けられるベアリングにより軸のカバー側の端部が支持されるため、装着されるロール紙による軸の歪みが生じにくい。
また、本発明は、ロール紙を保持する軸と、前記軸を回転駆動するモーターと、開閉可能に設けられたカバーと、前記ロール紙に印刷する印刷部と、を備え、前記カバーが閉位置から開位置の方向へ移動する動作に連動して、前記軸と前記モーターとの間の連結が解除されることを特徴とする印刷装置を提供する。
本発明によれば、ロール紙をセットする際に、カバーを閉位置から開位置の方向へ移動させると、軸とモーターとの間の連結が解除されるため、ロール紙を引き出す際にモーターは抵抗にならない。このため、ロール紙をセットする際にロール紙を容易に引き出すことができる。
本発明によれば、ロール紙をセットする際に、カバーを閉位置から開位置の方向へ移動させると、軸とモーターとの間の連結が解除されるため、ロール紙を引き出す際にモーターは抵抗にならない。このため、ロール紙をセットする際にロール紙を容易に引き出すことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係る印刷装置10の外観斜視図である。図2は、印刷装置10の要部の構成図である。
印刷装置10(ロール紙処理装置)は、パソコン及び携帯端末などの情報処理装置から送信される印刷データに基づいて、印刷媒体としてのロール紙Pに、画像を印刷する。
印刷装置10は、略直方体状の筐体11を備える。
筐体11の前後方向における前面には、ディスプレイや操作ボタン等が配置された操作パネル12が設けられる。また、筐体11の前面には、印刷装置10の幅方向に長い用紙排出口13が形成される。印刷されたロール紙Pは、用紙排出口13から前方に排出される。
筐体11の前後方向と交差する幅方向における一方側には、ロール紙Pを収容するロール紙収容部14が設けられる。
さらに、筐体11は、ロール紙収容部14の鉛直方向上方に、装置内部を覆う外装カバー15を備える。外装カバー15は、印刷装置10の奥行き方向に延びるヒンジ15aを中心に回動する。ユーザーは外装カバー15を回動させて、ロール紙収容部14を開放させることができる。
ロール紙収容部14は、ロール紙Pを収容する収容空間16と、筐体11の一側面11aに形成され、収容空間16を筐体11の外側方に開放する開口16aと、開口16aを覆うことが可能な板状のカバー17とを備える。
カバー17は、開口16aの形状に合わせて略矩形であり、前縁17a、後縁17b、上縁17c及び下縁17dを備える。このカバー17は、後述の閉位置にある状態において開口16aの全体を覆う。すなわち、開口16aは、カバー17と略同一形状の略矩形である。
カバー17は、後縁17b側に設けられたヒンジ部18によって筐体11側に支持され、ヒンジ部18を中心に回動可能である。詳細には、カバー17は、印刷装置10の上下方向に延びるヒンジ部18の回動軸線18aを中心に回動することで開閉される。図1では、カバー17は閉じられた状態であり、開口16aはカバー17によって覆われる。
カバー17の前縁17a側には、ユーザーが把持可能な把持部19が設けられる。
図2に示すように、印刷装置10は、ロール紙Pが装填されるロール紙装填部20と、ロール紙装填部20から送られるロール紙Pをガイドするガイドユニット21と、ガイドユニット21とロール紙装填部20との間に設けられるテンショナー22とを備える。
また、印刷装置10は、ロール紙Pが送られる送り経路において、印刷部23と、印刷部23とガイドユニット21との間に設けられる送り部24と、用紙排出口13と印刷部23との間に設けられる用紙切断部25とを備える。さらに、印刷装置10は、ロール紙装填部20及び印刷部23等の印刷装置10の各部を制御する制御部(不図示)を備える。
すなわち、印刷装置10では、ロール紙Pの送り経路の上流側から順に、ロール紙装填部20、テンショナー22、ガイドユニット21、送り部24、印刷部23、用紙切断部25、及び、用紙排出口13が設けられる。
ロール紙装填部20は、ロール紙Pを支持するとともに、後述するモーター30の動力によってロール紙Pを回転させる。
テンショナー22はロール紙Pに接触して一定の張力を付与し、これによりロール紙Pに作用する張力が調整される。テンショナー22及びガイドユニット21は、ロール紙装填部20の上方に配置される。
送り部24は、従動ローラーとの間でロール紙Pを挟持した状態で回転してロール紙Pを送る送りローラー24aと、歯車列等を介して送りローラー24aを回転駆動する送りモーター24bとを備える。
印刷部23は、複数のインクジェットヘッドで構成されたライン型の印刷ヘッドを、複数色分備える。印刷部23は、ロール紙装填部20の前方に位置する。印刷部23は、ロール紙装填部20から繰り出されて送られてくるロール紙Pに対し、カラー印刷を行う。
ロール紙装填部20から上方に引き出されたロール紙Pは、テンショナー22との接触部で屈曲して前方に送られ、印刷部23で印刷され、用紙排出口13から前方へ排出される。
図3は、ロール紙装填部20の構造を上方側から見た平面図である。
図2及び図3に示すように、ロール紙装填部20は、ロール紙Pを保持する保持軸31(軸)と、保持軸31を回転自在に支持する支軸32と、保持軸31を回転駆動するモーター30と、モーター30の駆動力を保持軸31に伝達する駆動系33とを備える。
また、ロール紙装填部20は、保持軸31を支軸32の軸方向に付勢する弾性部材34を備える。
ロール紙Pは、円筒状のコア部P1と、コア部P1にロール状に巻かれたロール体P2とを備える。ロール紙装填部20の保持軸31は、ロール紙Pのコア部P1の内周部に嵌合することで、ロール紙Pを支持する。
印刷装置10が印刷を行う時に、制御部は、ロール紙Pが印刷部23側へ送られる方向に送りローラー24aを駆動すると共に、モーター30を制御して保持軸31を駆動する。このとき、保持軸31の回転により、ロール体P2は図2に示される繰出し方向R1に回転され、ロール紙Pが繰り出される。
このように、ロール紙Pを繰り出す際に、送りローラー24aに加えて、保持軸31を回転駆動することで、ロール紙Pが大径で重量が大きい場合であっても、ロール紙Pを破断させずに繰り出すことができる。
また、印刷装置10がロール紙Pを巻き取る時に、制御部は、ロール紙Pがガイドユニット21側へ送られる方向に送りローラー24aを駆動すると共に、モーター30を制御して保持軸31を駆動する。このとき、保持軸31の回転により、ロール紙Pは図2に示される巻き取り方向R2に回転され、ロール紙Pが巻き取られる。印刷装置10は、例えば、前回の印刷終了時に用紙切断部25によって切断されたロール紙Pの先端を、印刷部23の上流側まで引き戻す際などに、ロール紙Pを巻き取る。
ロール紙装填部20の保持軸31は、収容空間16に配置され、収容空間16内で支軸32を中心に回転することでロール紙Pを繰り出す。
図3では、カバー17は、収容空間16の開口16aを閉じる「閉位置」にある。カバー17は、「閉位置」の状態では、その板面が保持軸31の軸方向に略直交する向きに延在する。ユーザーが保持軸31にロール紙Pを着脱する際には、ロール紙Pは、保持軸31に対して保持軸31の軸方向に抜き差しされる。
図2に示すように、開口16a及びカバー17は、保持軸31の軸方向視では、印刷装置10で使用される最大径のロール紙Pの外径よりも大きく、ロール紙Pの軸方向の側面の全体を覆う。「閉位置」では、保持軸31の軸方向において、カバー17が開口16aを遮るため、ユーザーは、開口16aを介して収容空間16に最大径のロール紙Pを出し入れすることはできない。
図4は、図3の状態からカバー17を開いた状態を示す図である。
図4では、保持軸31に対してユーザーがロール紙Pを着脱可能な位置までカバー17が開かれた「開状態」が仮想線で示されている。
図4に示すように、カバー17が「開状態」になることで、開口16aから保持軸31及び保持軸31に装着されたロール紙Pが外側に露出し、ロール紙Pが開口16aを介して保持軸31に対し着脱可能となる。
本実施の形態では、カバー17の開閉の動作に連動して保持軸31とモーター30との間の連結が解除されることで、ユーザーがロール紙Pを容易に引き出し可能になる。以下この構造について詳細に説明する。
図3及び図4に示すように、ロール紙装填部20の保持軸31は、その一端側が駆動系33に接続され、その他端側がカバー17側に接続される。
保持軸31は、円筒状の軸本体部35と、その軸方向の一端に設けられるフランジ部36と、その軸方向の他端に設けられる被押圧部37とを備える。
また、保持軸31は、軸本体部35及びフランジ部36を、保持軸31の軸方向に貫通する支持孔38を備える。
さらに、保持軸31は、弾性部材34が収納される弾性部材保持部39をその一端に備える。弾性部材保持部39は、支持孔38と略同軸に設けられる穴であり、支持孔38よりも大径に形成される。
フランジ部36は、軸本体部35よりも大径の円板状の部材である。
ロール紙Pは、軸本体部35がコア部P1に嵌合することで保持軸31上に支持された状態で、側面がフランジ部36に突き当たることで、軸方向の所定の位置に配置される。軸本体部35の他端部には、コア部P1を軸本体部35に嵌合させ易いように、他端側に向けて先細る斜面部35aが形成される。
被押圧部37は、軸本体部35の他端側で支持孔38を軸方向の外側から覆うように設けられる台座部37aと、台座部37aの周縁部を軸本体部35の他端の端面に接続する周壁部37bと、台座部37aから保持軸31の軸方向に突出する突起部37cとを備える。
突起部37cは、支持孔38と同軸に設けられるとともに、他端側に向けて先細る形状である。周壁部37bには、開口37dが設けられる。
ロール紙装填部20の支軸32は、印刷装置10の筐体11やフレーム部材(不図示)に固定され、回転不能に設けられる。支軸32は、その一端側の部分が、筐体11に片持ちで支持される。
支軸32は、保持軸31の支持孔38を貫通し、保持軸31を軸支する。保持軸31は、支軸32に軸支された状態で回転自在、且つ、軸方向に移動可能に設けられる。
支軸32の他端部には、保持軸31の軸方向の移動を規制するストッパー部材40が設けられる。ストッパー部材40は、例えば、支軸32の先端部の環状溝に係合するリング状部材であり、支軸32に着脱可能に設けられる。ストッパー部材40は、被押圧部37の開口37dから外側に露出する。
支軸32は、保持軸31の一端部側の位置に、弾性部材34を受ける受け部41を備える。受け部41は、支軸32から径方向に突出する鍔状の部分である。受け部41として、例えば、支軸32に設けられる環状溝に係合するリング状部材があるが、受け部は支軸32に一体に形成されても良い。
弾性部材34は、コイルばねである。弾性部材34は支軸32上に設けられ、そのコイル部の内周部に支軸32が挿通される。弾性部材34は、保持軸31の弾性部材保持部39内に収納され、弾性部材保持部39の底部と受け部41との間に圧縮された状態で設けられる。弾性部材34は、保持軸31をストッパー部材40側に付勢する。
モーター30は、上記制御部の制御によって駆動される電動モーターである。
駆動系33は、支軸32上に設けられる歯車45と、歯車45と保持軸31との間に設けられるクラッチ機構46と、モーター30の出力軸30aと歯車45との間に設けられる中間歯車47とを備える。
モーター30の駆動力は、中間歯車47及び歯車45によって減速されて保持軸31に伝達される。このため、保持軸31の回転トルクを大きくでき、大径のロール紙Pを容易に回転させることができる。なお、本実施形態においては、1つの中間歯車47が出力軸30aと歯車45との間に設けられるが、出力軸30aと歯車45とが直接接続されても良い。また、複数の中間歯車47が出力軸30aと歯車45との間に設けられても良い。
歯車45は、支軸32上で回転自在、且つ、支軸32の軸方向に移動不能に設けられる。
クラッチ機構46は、歯車45に設けられる駆動側クラッチ部材50と、保持軸31に設けられる被動側クラッチ部材51(駆動系を構成する部材)と、クラッチ機構46に作用する負荷を緩衝する緩衝部材52とを備える。
駆動側クラッチ部材50は、支軸32と略同軸に設けられる円板状のベースプレート50aと、ベースプレート50aから保持軸31側へ支軸32の軸方向に突出する歯部50bとを備える。歯部50bは、ベースプレート50aの周方向に間隔をあけて環状の配列で複数形成される。
緩衝部材52は、歯車45の側面から支軸32の軸方向に延びる複数のクラッチ支持軸52aと、歯車45の側面とベースプレート50aとの間に設けられる複数のばね52bとを備える。クラッチ支持軸52aは、歯車45の周方向に並べて複数設けられる。
駆動側クラッチ部材50は、クラッチ支持軸52aがベースプレート50aに摺動可能に挿通されることで、支軸32の軸方向に移動可能、且つ、歯車45に対して相対回転不能に設けられる。
ばね52bは、コイルばねであり、クラッチ支持軸52a上に設けられている。ばね52bは、駆動側クラッチ部材50に軸方向における駆動系33側への荷重が作用した場合、軸方向に撓むことで駆動側クラッチ部材50の軸方向における駆動系33側への移動を許容する。
被動側クラッチ部材51は、保持軸31における軸方向の一端の端面から駆動側クラッチ部材50側へ軸方向に突出する歯部51aを備える。歯部51aは、保持軸31の周方向に間隔をあけて環状の配列で複数形成される。
クラッチ機構46は、被動側クラッチ部材51の歯部51aが駆動側クラッチ部材50の歯部50bに係合することで接続状態となる機械式のクラッチ機構である。
カバー17の内面には、ベアリング55が設けられている。ベアリング55は、カバー17の内面に取り付けられる外輪55aと、外輪55aに対して相対回転する内輪55bとを備える。
保持軸31の被押圧部37の突起部37cは、ベアリング55の内輪55bの内周部に係合する。
図3に示すように、「閉位置」の状態では、カバー17は、ベアリング55を介し、弾性部材34の付勢力に抗して保持軸31を軸方向に押圧している。図3では、保持軸31は、カバー17によって、距離Lだけ駆動側クラッチ部材50側に押圧されている。この状態では、被動側クラッチ部材51が駆動側クラッチ部材50に接続されることで、モーター30と保持軸31との連結が接続される。これにより、「閉位置」の状態では、モーター30の駆動によって保持軸31が回転され、ロール紙Pが繰り出される。
また、「閉位置」の状態では、カバー17は、ベアリング55を介して保持軸31を押圧するため、回転される保持軸31と、カバー17との間の摩擦が低減され、ロール紙Pがスムーズに繰り出される。
図4に示すように、カバー17が「閉位置」から「開位置」の方向へ所定量だけ回動(移動)すると、カバー17による保持軸31の押圧が解除され、保持軸31は、弾性部材34の付勢力によってカバー17側へ軸方向に移動する。この状態では、被動側クラッチ部材51が駆動側クラッチ部材50から離間し、クラッチ機構46による接続が切断される。これにより、「開位置」の状態では、保持軸31とモーター30との間の連結が解除されるため、ユーザーが保持軸31と共にロール紙Pを手動で回転させる際に、モーター30の回転抵抗による抵抗が低減される。
すなわち、新しいロール紙Pを保持軸31に装填するためにユーザーがカバー17を開くと、弾性部材34の付勢力によって、保持軸31とモーター30との間の連結が自動で解除される。換言すると、カバー17が「閉位置」から「閉位置」と「開位置」との間の途中の位置まで開かれると、保持軸31とモーター30との間の連結は解除される。
ユーザーは、カバー17を開いて保持軸31にロール紙Pをセットした後、ロール紙Pを手動で少し引き出して、ロール紙Pの先端部を送り部24(図2)にセットする。この際、モーター30が抵抗にならないため、ユーザーは、ロール紙Pを容易に引き出して送り部24にセットできる。
その後、ユーザーによってカバー17が閉じられると、クラッチ機構46が接続状態になる。被動側クラッチ部材51が駆動側クラッチ部材50に接続される際、歯部51aと歯部50bとが軸方向に当接し、クラッチ機構46の接続が不完全になることがある。この際に生じる衝撃は、緩衝部材52によって駆動側クラッチ部材50が軸方向に移動することで緩和される。
また、上記のようなクラッチ機構46の不完全な接続状態は、被動側クラッチ部材51と駆動側クラッチ部材50とが微小に相対回転することで歯部51aと歯部50bとが適正に噛み合うようになり、解消される。
保持軸31とモーター30との間は、ワンウェイクラッチではなく、正回転及び逆回転の駆動力の伝達が可能なクラッチ機構46によって接続されることが好ましい。これによれば、ロール紙Pの引き出しが容易な構成であり、かつ、ロール紙Pを巻き取り方向R2にも回転できる構成となる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、印刷装置10は、ロール紙Pを保持する保持軸31と、保持軸31を回転駆動するモーター30と、開閉可能に設けられたカバー17とを備える。印刷装置10では、カバー17が「閉位置」から「開位置」の方向へ移動する動作に連動して、保持軸31とモーター30との間の連結が解除される。これにより、ロール紙Pをセットする際に、カバー17を「閉位置」から「開位置」の方向へ移動させると、保持軸31とモーター30との間の連結が解除されるため、ロール紙Pを引き出す際にモーター30は抵抗にならない。このため、ユーザーは、ロール紙Pをセットする際にロール紙Pを容易に引き出すことができる。
また、ロール紙Pを収容する筐体11を有し、筐体11は、保持軸31を露出させる開口16aを備え、カバー17は、開口16aに開閉可能に設けられ、「閉位置」では保持軸31の軸方向において開口16aを遮る。これにより、カバー17を「開位置」側に移動させなければロール紙Pを保持軸31に装着できないため、ロール紙Pを保持軸31に装着する際には、保持軸31とモーター30との間の連結が解除される。このため、ロール紙Pを容易に引き出すことができる。
また、カバー17が「閉位置」にある状態では、保持軸31とモーター30との間の連結が接続されるため、モーター30によって保持軸31を回転駆動してロール紙Pを回転させることができる。
また、保持軸31とモーター30との間の駆動系33を構成する部材である被動側クラッチ部材51が移動して、保持軸31とモーター30との間の連結が解除される。このため、駆動系33を構成する部材を移動させる簡単な構造で、保持軸31とモーター30との間の連結状態を変更できる。
さらに、駆動系33はクラッチ機構46を備え、カバー17が「閉位置」から「開位置」の方向へ移動すると、保持軸31がその軸方向に移動してクラッチ機構46が切断状態になる。これにより、カバー17の移動に連動する保持軸31の移動を利用してクラッチ機構46を切断状態にでき、簡単な構造で保持軸31とモーター30との間の連結状態を変更できる。
また、クラッチ機構46が切断状態となる方向に保持軸31を付勢する弾性部材34が設けられるため、弾性部材34によって保持軸31を移動させてクラッチ機構46を切断状態にできる。
また、カバー17は、「閉位置」から「開位置」の方向へ移動する際、保持軸31の軸方向に移動する。特に、「閉位置」から「開位置」の方向への移動の初期段階では、カバー17は、保持軸31の軸方向に移動する。これにより、カバー17の「閉位置」から「開位置」への移動に連動させて、保持軸31を軸方向に移動させ易い。
また、カバー17は、「閉位置」では弾性部材34に抗して保持軸31を押圧することでクラッチ機構46を接続状態にし、カバー17が「開位置」の方向へ移動すると、弾性部材34によって保持軸31が移動させられる。これにより、カバー17が「閉位置」にある状態では、モーター30によって保持軸31を回転駆動してロール紙Pを回転させることができる。また、カバー17が「開位置」にある状態では、弾性部材34の付勢力によって保持軸31を移動させてクラッチ機構46を切断状態にできる。
また、カバー17が「閉位置」にある状態において、カバー17と保持軸31との間の摩擦をベアリング55によって低減でき、モーター30によって保持軸31を効率良く回転させることができる。また、カバー17に設けられるベアリング55によって、保持軸31のカバー17側の端部が支持されるため、装着されるロール紙Pの重量に起因する保持軸31の歪みが低減される。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、カバー17は、開口16aの全体を覆うものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。カバー17は、収容空間16へのロール紙Pの出し入れを規制できるように開口16aの少なくとも一部を覆うものであればよい。
また、上記実施の形態では、カバー17の開閉に連動してクラッチ機構46が弾性部材34の付勢力によって切断される構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、クラッチ機構46に替えて電磁クラッチを設け、センサー等によって検知したカバー17の開閉動作に連動して制御部が電磁クラッチを切断及び接続する構成としても良い。
さらに、上記実施の形態においては、クラッチ機構46により、モーター30と保持軸31との連結が解除されるが、駆動系32に含まれる歯車が離間することで、モーター30と保持軸31との連結が解除されても良い。この場合、ユーザーがロール紙Pを引き出す際に、各部材の摺動抵抗による抵抗を低減するために、モーター30と保持軸31との間の連結が解除された状態で保持軸31に連動する部材は少ない方が好ましい。
10…印刷装置(ロール紙処理装置)、11…筐体、11a…一側面、14…ロール紙収容部、15a…ヒンジ、16…収容空間、16a…開口、17…カバー、17a…前縁、17b…後縁、18…ヒンジ部、18a…回動軸線、20…ロール紙装填部、23…印刷部、30…モーター、30a…出力軸、31…保持軸(軸)、32…支軸、33…駆動系、34…弾性部材、35…軸本体部、35a…斜面部、36…フランジ部、37…押圧部、37a…台座部、37b…周壁部、37c…突起部、37d…開口、38…支持孔、39…弾性部材保持部、40…ストッパー部材、41…受け部、45…歯車、46…クラッチ機構、47…中間歯車、50…駆動側クラッチ部材、50a…ベースプレート、50b…歯部、51…被動側クラッチ部材(駆動系を構成する部材)、51a…歯部、52…緩衝部材、52a…クラッチ支持軸、52b…ばね、55…ベアリング、55a…外輪、55b…内輪、L…距離、P…ロール紙、P1…コア部、P2…ロール体。
Claims (10)
- ロール紙を保持する軸と、前記軸を回転駆動するモーターと、開閉可能に設けられたカバーと、を備え、
前記カバーが閉位置から開位置の方向へ移動する動作に連動して、前記軸と前記モーターとの間の連結が解除されることを特徴とするロール紙処理装置。 - 前記ロール紙を収容する筐体を有し、
前記筐体は、前記軸を露出させる開口を備え、
前記カバーは、前記開口に開閉可能に設けられ、前記閉位置では前記軸の軸方向において前記開口の少なくとも一部を遮ることを特徴とする請求項1記載のロール紙処理装置。 - 前記カバーが前記閉位置にある状態では、前記軸と前記モーターとの間の連結が接続されることを特徴とする請求項1または2記載のロール紙処理装置。
- 前記軸と前記モーターとの間の駆動系を構成する部材が移動して、前記軸と前記モーターとの間の連結が解除されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のロール紙処理装置。
- 前記駆動系はクラッチ機構を備え、前記カバーが前記閉位置から前記開位置の方向へ移動すると、前記軸がその軸方向に移動して前記クラッチ機構が切断状態になることを特徴とする請求項4記載のロール紙処理装置。
- 前記クラッチ機構が切断状態となる方向に前記軸を付勢する弾性部材が設けられることを特徴とする請求項5記載のロール紙処理装置。
- 前記カバーは、前記閉位置から前記開位置の方向へ移動する際、前記軸方向に移動することを特徴とする請求項6記載のロール紙処理装置。
- 前記カバーは、前記閉位置では前記弾性部材に抗して前記軸を押圧することで前記クラッチ機構を接続状態にし、
前記カバーが前記開位置の方向へ移動すると、前記弾性部材によって前記軸が移動させられることを特徴とする請求項6または7に記載のロール紙処理装置。 - 前記カバーは、ベアリングを介して前記軸を押圧することを特徴とする請求項8記載のロール紙処理装置。
- ロール紙を保持する軸と、前記軸を回転駆動するモーターと、開閉可能に設けられたカバーと、前記ロール紙に印刷する印刷部と、を備え、
前記カバーが閉位置から開位置の方向へ移動する動作に連動して、前記軸と前記モーターとの間の連結が解除されることを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017136862A JP2019018945A (ja) | 2017-07-13 | 2017-07-13 | ロール紙処理装置、及び、印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017136862A JP2019018945A (ja) | 2017-07-13 | 2017-07-13 | ロール紙処理装置、及び、印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019018945A true JP2019018945A (ja) | 2019-02-07 |
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ID=65354851
Family Applications (1)
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JP2017136862A Pending JP2019018945A (ja) | 2017-07-13 | 2017-07-13 | ロール紙処理装置、及び、印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019018945A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020162476A1 (ja) | 2019-02-05 | 2020-08-13 | 三菱ケミカル株式会社 | 画像表示用導光板 |
US11072193B2 (en) * | 2017-03-22 | 2021-07-27 | Seiko Epson Corporation | Paper conveyance device, and printer |
-
2017
- 2017-07-13 JP JP2017136862A patent/JP2019018945A/ja active Pending
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US11072193B2 (en) * | 2017-03-22 | 2021-07-27 | Seiko Epson Corporation | Paper conveyance device, and printer |
WO2020162476A1 (ja) | 2019-02-05 | 2020-08-13 | 三菱ケミカル株式会社 | 画像表示用導光板 |
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