JP2019017332A - 畝整形機 - Google Patents

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Abstract

【課題】上面の板材は任意の角度を維持した状態で上下変位ができ、上面の板材後端と畝側面の板材後端の位置は常に一致しており、畝の幅方向の寸法調整が出来る構造でありながら畝上面に段差を生じず、畝中央部の土の密度を高める構造の畝整形機を提供する。
【解決手段】天板吊り金具(5)に取り付けられた天板ステー(6)が上下方向にスライドする軌道は、整形板後端ライン(13)と平行であり、天板後部(15)後端部は整形板後端ライン(13)と一致する位置で設置されている。
後部側板(2)は地面に平行に近い角度で設置して、後部中央板(1)は後部側板(2)よりも後方に向かうに従い下がる方向に傾斜角度が大きくなる様に設置され、後部側板(2)よりもさらに後方に長く、後部側板(2)の下面後端角と後部中央板(1)の下面後端角の高さが、略水平に一致するところに位置するよう構成された畝整形機。
【選択図】図1

Description

本発明は、畝作りに用いられる畝整形機に関するものである。
農業において作物を栽培するときに、水はけをよくして病気の発生を防ぐなどの理由から、周囲よりも土を高く形成した畝と呼ばれる栽培床が作られる。畝の形の種類には大きく分けて概ね半円形状の丸畝と、上面がほぼ水平な面となっていて側面はほぼ直線状の傾斜した面を持つ台形畝の2種類に分かれるが、本発明は台形畝に関するものである。この畝は作物や栽培地域の気候に合わせて任意の大きさ形に整形され、かつ表面に段差やひび割れが無く、栽培する期間にわたりなるべく形崩れしないことが、管理しやすく精度のよい栽培のために求められている。
ここで言う段差とは畝の長手方向に平行にできる筋状の段差で、土表面を均す板材の継ぎ目や板材を重ね合わせた境の部分で出来るものを言う。この段差が畝の上面にできた場合、植え付け位置を印すマーキンク゛の筋を付ける方法で植え付けするとき、段差とマーキンク゛の筋を区別し辛くなるため、植え付ける時の作業効率が落ちる。
表面にひび割れがある場合、土が乾燥しやすくなる、根の生育を妨げる、崩れやすくなるなど、作物の生育にとって良くない状況となる。
形成された畝の土の密度にムラがある場合、密度の低い場所は時間とともに畝上面の沈下が進むため、密度の高い場所との間で高低差が出来る。特に畝の中央部に沈下が起きた場合は雨水が畝中央に溜まりやすくなり、病害発生のリスクが高まり、作物の生育にとって良くない状況となる。
畝を整形する作業機としては特許文献1、特許文献2、特許文献3に見られるようなものがある。
特許文献1の技術では、畝の上面を均す上面板の前端部に支軸が取付けられ、畝高さを変更する時には支軸を中心に上面板の後端部が円弧軌道を描いて回動して、後端部高さを任意の高さにすることで畝高さを調節する構造である。
この技術による作業では、畝高さを調節範囲の間で変化させた場合、上面板全体の角度が変化するとともに上面板の後端位置と本畝整形具の後端位置が一致しない構造となっている。
畝高さが高い状態での作業では、側面から見て上面板の傾斜が地表面と平行に近く、進行方向から見て畝整形機の前方から送り込まれた土が上面板の内面をスムーズに通り抜けやすいため、ひび割れが出来にくく、なめらかな表面が形成される。一方、畝高さが低い状態での作業では、側面から見て上面板が後方に行くにつれてより下がる状態の傾斜になり、畝高さが高い状態の時よりも傾斜の角度が急になる。この角度が急になるほど土と上面板との摩擦が大きくなるため、送り込まれた土の流れが悪くなり、板の表面に張り付いては剥がれるの作用を繰り返すことで、上面板が通過した後の土表面には作業方向に対して直交する横方向のひび割れとなって現れる事となる。
上面板の後端位置と本畝整形具の後端位置が一致しない場合とは、特許文献1の技術で言えば特に上面板の後方を下げて畝高さを低くした調節状態の時に、上面板の後端位置が本畝整形具の後端位置よりも進行方向の前方に位置することとなる。このような状態で作業すると畝整形機内を土が通過して後方に出てくるときに、先ず上面板後端を通過した後続いて本畝整形具の後端を通過する。上面板を通過して本畝整形具の後端を通過するまでの間では上面に抑えるものがないため、機械の振動などにより本畝整形具が当たっている畝の側面が加圧されて、その圧力は畝上面付近では抑えのない上方向に土を押すように働く。この作用によって畝上面と側面が交わる畝の角の部分に変形や崩れが発生しやすくなる。
特許文献2の技術では、畝上面を均す天板が横から見て地表面に対してほぼ平行に設置されるように、側板に天板の取付穴が設けられている。畝高さを変更する場合には側板から天板を外して任意の高さになる別の穴に組み替える構造である。さらに、天板は左右方向の長さ調節をするため3枚の板材の結合体となっており、土に接する面には重なった板材の端面に段差がある。
この構造によると、特許文献1で述べた上面板にあたる天板の設置角度は常に最適の角度で上下位置を変更できるが、畝高さは側板に明けられている穴の位置にしか設置できず、細かな高さ変更を必要とする場合はより多くの設置穴が必要になってくる。穴を多く開けるほど天板よりも下側の、天板が設置されていない穴から土こぼれが多く発生する。
また、一般的な畝整形機は特許文献3に見られるように、畝側面を整形する板材において、土に触れる面に土の流れを良くするために非粘着性の高いポリエチレンなどの樹脂板を取付け、土に触れない面には樹脂板の強度を補うための鉄板が張り合わされている二枚構造である場合が多い。この構造と特許文献2の構造が合わさった場合、天板取付位置よりも下側の穴からは土が側板の外側に漏れ出るとともに、樹脂板と鉄板の間に侵入して行き、土の侵入が進んで樹脂板の表面を変形させるため、畝側面の仕上がりが悪くなる。
さらに天板の板材端部による段差のため、形成された畝上面には畝の長手方向に平行に筋状の段差が発生する。
一般的な台形形状を整形する整形機では、畝の外側から中央までほぼ均一な圧力で畝上面を整形する構造である為、畝整形後時間経過とともに畝中央に表土の沈下が発生する場合がある。
これらのことを解決する畝整形機の開発が待たれるところである。
特許第4866322号
公開実用新案公報照62‐36601
公開特許公報特開2006‐14707
畝上面を均す板材を側面から見たときに、前端部から後方に行くに従って下がる傾斜により、ひび割れの発生もなく、ある程度土を圧縮しながら畝を形成する事ができる適度な傾斜角度があることが望ましいが、この傾斜角度が急すぎる状態になるとひび割れが発生しやすい状態となり、水平になると膨軟化した土を圧縮できないため、崩れやすい畝ができることとなる。
特許文献1の技術では、畝高さを変更した場合に上面板の角度が変わるため、畝高さが低い作業の時に最適な上面板の角度を維持することが出来ず、畝上面にひび割れが起こる。また、上面板後端と本畝整形具後端位置が前後にずれることで、畝上面と側面が交わる畝の角の部分に変形や崩れが発生しやすくなる。さらに、畝上面は外側から中央部の全域にかけてほぼ均一な圧力で平面に整形するため、畝中央に表土の沈下が発生する場合がある。
特許文献2の技術では、側板に複数の穴を明ける必要があり、土こぼれが起こる。また、側板の内面に樹脂板を設けた構成の場合は、前記穴の部分から樹脂板と側板の間に土が侵入して、樹脂板の表面を変形させるため、畝側面の仕上がりが悪くなる。さらに、形成された畝上面には畝の長手方向に平行に筋状の段差が発生する。
以上の問題点を解決するためには、畝高さを変更する場合に上面の板材はひび割れの発生がない最適な角度を維持した状態で変わらずに上下変位ができ、上面の板材後端と畝側面の板材後端の位置は上面の板材の上下変位に係らず常に一致しており、畝側面の板材には上面の板材の取付け穴がない構造であり、さらに上面の板材は畝の幅方向の寸法調整が出来る構造でありながら、畝上面に段差を生じず、かつ畝中央部の土の密度を高める構造の整形機にすることが課題である。
請求項1の手段とするところは、本体フレーム(4)の左右に畝側面(23)を均す整形板(3)を左右方向スライド可能に取付け、本体フレーム(4)の後方から突出させた天板吊り金具(5)に天板ステー(6)を差込み、その下部に天板後部(15)を取付ける。
天板吊り金具(5)は略上下方向に長い形状であり、取り付けられた天板ステー(6)は天板吊り金具(5)の長い形状に沿って、略上下方向にスライド可能に取付けられ、その位置を任意の位置で固定でき、側面から見てこのスライドする軌道は整形板後端ライン(13)と平行に設置されている。
整形板(3)に接する部分の天板後部(15)の両側は、後端部が整形板後端ライン(13)と一致する位置で設置されており、天板後部(15)を上下方向に変位させても天板後部(15)の両側後端部は常に整形板後端ライン(13)と後端交点(32)で一致する状態を保つ。
天板(12)は大きく分けて前後2枚の天板前部(14)と天板後部(15)で構成されており、天板前部(14)と天板後部(15)は蝶番(10)等でつなぎ、蝶番(10)を支点に屈伸自在に動くことが出来る。
天板後部(15)の前後方向の長さは、天板前部(14)と天板後部(15)の前後方向の長さの和に対して、30%から70%の範囲内である。
天板後部(15)の板面の角度は、地面に対して平行に近い任意の角度で天板ステー(6)に取付けられている。
左右の整形板(3)の前方上部には略前後方向に長穴(16)を設けて、天板前部(14)の左右両側の前端には前記長穴を貫通するようにピン(17)が設置され、前記長穴(16)と掛合されていることで、天板後部(15)を上下に変位させたとき、蝶番(10)を支点に天板(12)は屈伸し、天板前部(14)に設置したピン(17)が整形板(3)の長穴(16)の長手方向範囲内をスライドする。
ロータリーカバー(9)の後端は天板前部(14)の下側に上下に重なる位置に設置されており、天板前部(14)の前端が最も後退した状態の位置でも重なった状態になる様に配置したところにある。
請求項2の手段とするところは、前部中央板(7)の左右に前部側板(8)を左右方向にスライド可能に挿着しており、後部中央板(1)も左右に後部側板(2)を左右方向にスライド可能に挿着していて、前後の側板(8)(2)はともに前後の中央板(7)(1)の下側に取付けられている。
後部側板(2)は側面から見て地面に略平行に近い角度で設置されているのに対して、後部中央板(1)は前部中央板(7)との接合点である蝶番(10)付近では、後部側板(2)の板の厚みの2倍以上後部側板(2)の前端よりも上に位置しており、後方に向かうに従い下がる方向に角度が付いていて、後部側板(2)の後端に差し掛かるところでは後部側板(2)に限りなく接近するか接触する状態に位置して、さらに後方に延伸して行き、後部側板(2)の下面後端角と後部中央板(1)の下面後端角の高さが、地面に対して略水平に一致するところに位置するようになっており、後部側板(2)よりも後部中央板(1)の方が、後ろ下がりになる角度が急であるように構成したところにある。
畝高さを変更する場合には、天板ステー(6)を整形板後端ライン(13)と平行にスライド出来る様になっていることに加えて、後部側板(2)の後端と整形板後端ライン(13)は後端交点(32)で一致しているため、畝高さに係らず常に後部側板(2)の後端と整形板後端ライン(13)が一致した状態を維持することで、後部側板(2)からの方向あるいは整形板(3)からの方向の、どちらか一方からのみの加圧を受けることが無いので、畝角部(24)が変形あるいは崩れることが少ない。
天板後部(15)の前後方向の長さが天板前部(14)に対して長すぎる場合、低い高さの畝の作業では天板前部(14)の板面の傾斜角度が、側面から見て後ろ下がりになり過ぎる状態となる為、天板前部(14)の内面に土が張り付き流れなくなり、特に水分の多い土壌条件の場合、天板前部(14)の内面に土の堆積が進み、その土塊が天板後部(15)内面の土の流れを阻み、畝上面(22)に凹凸となって現れ畝上面(22)が綺麗に仕上がらない結果となる。
天板後部(15)の前後方向の長さが天板前部(14)に対して短すぎる場合、低い高さの畝の作業では天板前部(14)を通過した段階で、畝の表面にひび割れができやすい状況でありながら、天板後部(15)の長さが短い為、天板後部(15)の内面を通過する間ではひび割れを修正しきれず、畝上面(22)にひび割れが現れやすくなる。
以上のことから天板前部(14)と天板後部(15)の前後方向の長さの比率には、最適な領域があり、本発明では天板後部(15)の前後方向の長さを、天板前部(14)と天板後部(15)の前後方向の長さの和に対して、30%から70%の範囲が最適範囲と定義する。
作業時は天板吊り金具(5)から天板ステー(6)、さらに天板後部(15)にかけて固定した状態にあり、畝高さに係らず常に天板後部(15)の土に接する面は最適の角度を維持することができる。
畝高さ変更時には天板ステー(6)を任意の位置で固定すればよく、整形板(3)の側面には穴がないため、整形板(3)側面から土がこぼれる事が無く、無段階に畝高さを調節することができる。
高い畝の作業では天板後部(15)が上方向に上がった状態となり、ピン(17)の位置は長穴(16)部の前方に位置して、ロータリーカバー(9)の後部から天板前部(14)、天板後部(15)にかけての間はなだらかに傾斜するように連続している。
この状態で作業するので、天板前部(14)を通り流れてきた土は天板後部(15)の最適な傾斜の板面で均され、ひび割れなどの欠損が極めて少ない畝として完成される。
低い畦の作業では天板後部(15)が整形板の中ほどの高さまで下がった状態にあり、天板前部(14)は側面から見て畝が高い状態の時よりも、後方に向かって急な角度の傾斜になっているが、天板後部(15)の板面は適度な傾斜角度を保っているので、天板前部(14)を通り抜けてきた段階の畝の表面にひび割れがある状態であっても、天板後部(15)を通過する間に最適な傾斜の板面で均され、高い畝の作業時と同様の仕上がりのよい畝として完成される。
天板後部(15)では後部側板(2)よりも後部中央板(1)の設置角度を急傾斜にして、後部側板(2)の後端位置よりも後部中央板(1)を長く後方に延伸させて、後部側板(2)後端の角と後部中央板(1)後端の角の地面からの高さが一致するように構成したので、整形後の畝上面(22)に天板の重ね位置による段差が発生せず、平坦な面が形成できる。
また、後部中央板(1)は後部側板(2)よりも傾斜が急になっていることにより、後部中央板(1)を通過する土の方が後部側板(2)よりも高い圧力で圧縮されることになり、畝中央部分の表土の沈下が発生しにくい畝を作ることができる。
天板前部(14)の前端が最も後退した状態の位置でも、上方向から見てロータリーカバー(9)の後端部と重なった状態になる様に配置したことにより、どのような調整位置でも天板前部(14)とロータリーカバー(9)の間から土こぼれする事がない。
トラクター(18)の後方にミッションケース(19)を取付け、ミッションケース(19)からはトラクター(18)からの動力で駆動する耕耘軸(11)を設置して、その耕耘軸(11)上には複数の耕耘爪(20)を取付け、耕耘軸(11)が回転すれば耕耘爪(20)の回転により耕耘された土がミッションケース(19)方向に向かって流れるように構成する。耕耘軸(11)の上部にはミッションケース(19)に支持されるようにロータリーカバー(9)を取付ける。
ミッションケース(19)の後方には、耕耘軸(11)に平行に本体フレーム(4)を接続して、その左右には畝側面(23)を均す整形板(3)を左右方向にスライド調節可能に取付ける。
本体フレーム(4)の後方に突出させたところに天板吊り金具(5)を取付け、そこに天板ステー(6)を取付ける。天板吊り金具(5)は略上下方向に長い形状であり、取付けられた天板ステー(6)は天板吊り金具(5)の長い形状に沿って、略上下方向にスライド可能に取付けられ、任意の位置にして高さ位置決めボルト(27)を締付けることで天板ステーを固定できる。側面から見てこのスライドする軌道は整形板後端ライン(13)と平行に設置されている。
天板ステー(6)の下部には天板(12)を構成する部品の後部中央板(1)を取付ける。後部中央板(1)の前端には前部中央板(7)が蝶番(10)を介して取付けられている。後部中央板(1)の左右には後部側板(2)を左右方向にスライド可能に取付けて、後部中央板(1)と後部側板(2)を合わせて天板後部(15)を構成する。前部中央板(7)の左右には前部側板(8)を左右方向にスライド可能に取付けて、前部中央板(7)と前部側板(8)を合わせて天板前部(14)を構成する。
天板前部(14)と天板後部(15)は蝶番(10)で繋がっているので、蝶番(10)を軸に天板前部(14)と天板後部(15)は屈伸可能である。
左右の整形板(3)の前方上部には略前後方向に長穴(16)を設けて、前部側板(8)の整形板(3)に接する側の前端には前記長穴(16)を貫通するようにピン(17)が設置され、長穴(16)の穴方向にスライド自在に整形板(3)と掛合されていることで、天板後部(15)を上下に変位させたとき、蝶番(10)を支点に天板(12)は屈伸し、天板前部(14)に設置したピン(17)が整形板(3)の長穴(16)の長手方向範囲内をスライド移動する。
以上のように構成したので、トラクター(18)を前進させながら耕耘軸(11)を回転させることで、耕耘爪(20)が回転し、膨軟化した土が整形板(3)及び天板(12)の内面に送り込まれて、整形された畝(21)を連続的に作る事ができる。
図6及び図7には本発明の実施例である天板の詳細な構成を示す。
畝高さ変更のために天板後部(15)を上下に変位させたとき、整形板(3)に対して角度が変化する天板前部(14)では、前部側板(8)後端の整形板(3)までの左右方向の距離が変化して、上方向から見て略三角形状の隙間が出来るため、前部側板(8)に補助板(25)を取付けることで、隙間からの土こぼれを防止する。
補助板(25)には取付け状態にみて略左右方向に補助板長穴(33)を有しており、前部側板(8)には補助板(25)を取付けるための穴を設けて、ボルト、蝶ナットなどからなる補助板固定具(34)により、前部側板(8)の下側に補助板(25)を取付ける。これによって前部側板(8)に対して左右方向の位置や角度を、補助板固定具(34)の位置に対する補助板長穴(33)の可動域範囲内で自在に変化させる事ができるので、天板後部(15)の高さの変化によって変化する、前記上方向から見た略三角形状の隙間の変化に応じて補助板(25)を動かして、適切に隙間をふさぐ事ができる。
天板前部(14)を側面から見て前部側板(8)は前部中央板(7)の下側に位置しており、それぞれの前端部では上下にほぼ接触する位置に始まり後方に行くに従い上下方向の間隔が大きくなり、天板後部(15)との接合位置に至っており、前部中央板(7)と前部側板(8)との間には、側面から見て略三角形状の隙間がある。
一方、天板後部(15)においても同様に天板前部(14)とは略逆方向に向かって略三角形状の隙間がある。
これらの隙間があると、作業時に前部中央板(7)及び後部中央板(1)の内面を通過している土が、前記の側面から見た略三角形状の隙間に徐々に侵入して行き、前後それぞれの中央板と側板の間に土が蓄積してやがて固着することで、畝幅を変更したい場合などに前後それぞれの側板を左右にスライドさせることが困難となる。
さらに、後部中央板(1)と後部側板(2)との間に侵入した土の蓄積が進むと、次第に後部中央板(1)と後部側板(2)との間隔を広げることとなり、本発明の構成である後部側板(2)の下面後端角と後部中央板(1)の下面後端角の高さが、地面に対して略水平に一致するところに位置する状態が維持できなくなる。
このため実施例では、図6に示すようにそれぞれの隙間をふさぐ形状の板状の仕切り板(31)を、前部側板(8)と後部側板(2)のいづれも畝中央側の端面に設ける。それぞれの仕切り板(31)は前後の側板の板面に対して略90°に直立した状態で設置され、側面から見た前部側板(8)の仕切り板(31)の形状は、前述の様に前部中央板(7)と前部側板(8)の隙間形状に略一致する形状であり、後部側板(2)の仕切り板(31)の形状も、前述の様に後部中央板(7)と後部側板(8)の隙間形状に略一致する形状である。この仕切り板(31)によって前後それぞれの中央板と側板の間に土が侵入することを防ぎ、常に良好な作業状態を維持する事ができる。
発明を実施するための形態では、畝高さを変更して固定するときに、任意の位置にして高さ位置決めボルト(27)で固定できる構成であったが、この構造に替えて図7で示すように天板ステー(6)に複数の調節穴(26)を直列するように設けて、天板吊り金具(5)にはこの直列する穴のライン上に1箇所又は複数箇所の高さ固定穴(29)を貫通するように設けてもよい。これによって、畝高さを変更する場合には、天板ステー(6)を上下にスライドさせて任意の高さで調節穴(26)と高さ固定穴(29)が一致するところで、高さ固定穴(29)と調節穴(26)に貫通可能な棒状のピン材を貫通させれば、天板後部(15)の高さが固定され、畝高さが決まる。
天板高さを高さ位置決めボルト(27)で固定する方法の場合、畝高さを無段階に位置決めできるというメリットがあるが、高さ変更のためにこのボルトをゆるめた状態では、天板(12)を上方向に上げる力を与えるか、自重で下がろうとする動きを防ぐ機構を持たせない限り、天板(12)には自重により下方に下がろうとする力が常にかかるため、調節する際には適切な高さに合わせて天板(12)を保持しつつ、ボルトを締める為に工具でボルトを回さなければならない作業となる。
一方、高さ固定穴(29)にピン材を貫通させて固定する方法では、天板高さは有段階の調節になるが、位置を決めて固定するとき、穴位置を合わせてピン材を挿入すれば天板(12)を保持する必要が無くなり、ボルトを締付ける場合よりも天板(12)を保持する時間の短縮ができる。図1の様に天板吊り金具(5)と天板ステー(6)が左右一対ある構成の場合は、まずどちらかの高さを合わせてピン材を挿入し、残りの反対側は先に挿入した位置に合わせてピン材を挿入するだけで高さ調節が完了するので、高さ位置決めボルト(27)で固定する場合よりも省力で迅速な位置決めができる。
整形機全体を左斜め後方から見た斜視図である。 一部を断面視した畝高さが高い作業状態の整形機の概略側面図である。 一部を断面視した畝高さが低い作業状態の整形機の概略側面図である。 作業中の整形機全体を左斜め後方から見た斜視図である。 作業中の整形機後部を拡大して断面視した概略側面図である。 整形機後部右側を左斜め後方から見た実施例の概略斜視図である。 一部を断面視した実施例の概略側面図である。
1 後部中央板
2 後部側板
3 整形板
4 本体フレーム
5 天板吊り金具
6 天板ステー
7 前部中央板
8 前部側板
9 ロータリーカバー
10 蝶番
11 耕耘軸
12 天板(14.天板前部と15.天板後部の集合体)
13 整形板後端ライン
14 天板前部(7.前部中央板と8.前部側板の集合体)
15 天板後部(1.後部中央板と2.後部側板の集合体)
16 長穴
17 ピン
18 トラクター
19 ミッションケース
20 耕耘爪
21 畝
22 畝上面
23 畝側面
24 畝角部
25 補助板
26 調節穴
27 高さ位置決めボルト
28 天板幅位置決めボルト
29 高さ固定穴
30 畝幅位置決めボルト
31 仕切り板
32 後端交点
33 補助板長穴
34 補助板固定具

Claims (2)

  1. 耕耘軸後方に耕耘軸に対して平行に設置した本体フレームの左右に、畝側面を均す整形板を左右方向にスライド調節可能に取付け、本体フレームの後方から突出させた天板吊り金具の下方には天板ステーを介して天板を吊り下げる。天板は側面から見た整形板後端部のラインに平行に略上下方向へスライド調節可能であり、天板の後端部は整形板の後端部と略一致する位置で設置されている。天板は前後2枚の板材で構成され前後の板材を蝶番などで屈伸自在に繋いでいて、後部の板材の前後方向の長さは、前部と後部の板材の前後方向の長さの和の30%から70%である。天板後部の板材は地面に対して略水平に天板ステーに取付けられている。整形板前方上部には略前後方向に長穴を設けて、天板前部の板材の前端には、前記長穴を貫通するようにピンが設置されて長穴と掛合されている事で、天板後部を上下に変位させたとき、前後の繋ぎ目が屈伸し、天板前部の前端に設置したピンが整形板長穴をスライドするよう構成されていて、天板前部の前端はその位置が最も後退した位置、すなわちピンが長穴の後端に達してそれ以上後退できず、天板後部が最も低い状態にあるときでも、ロータリーカバー後端部と重なる位置にあることを特徴とする畝整形機。
  2. 請求項1記載のように天板は前後2枚の板材で構成されるとともに、前後の板材とも左右方向に3枚の板材で構成され、合計6枚で構成されており、中央部の板材を中心に左右の板材がスライド可能に挿着されており、左右の板材は前部後部ともに中央部の板材に対して下側に配置されている。天板後部においては、左右の板材は側面から見て地面に略平行に設置されている一方で、中央部後部の板材は天板前部との接合点では左右の板材よりも板厚の2枚分以上、上に位置しており、後方に向かうに従い下がる方向に角度が付いていて、左右の板材の後端付近では左右の板材に限りなく接近するか接触する状態に位置して、さらに後方に延伸して行き、左右の板材の下面後端角と中央部後部の板材の下面後端角の高さが、地面に略平行に一致するところに位置するように構成されたことを特徴とする、請求項1記載の畝整形機。
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