JP2019016784A - 発光素子搭載用パッケージ - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、前記光通信用パッケージのように、前記導体部を介して発光素子に電力を投入する場合、タングステンなどからなる前記導体部の電気抵抗が高いため、前記発光素子に投入すべき電力を十分に増加させることができなかった。
更に、前記導体部を有するセラミック基板を、前記フレームの側壁に空けた矩形状の貫通孔に挿入して固着するため、該貫通孔の内寸法と上記セラミック基板の外寸法との寸法公差を厳しく管理しないと、該セラミック基板の挿入が困難となったり、あるいは、該セラミック基板と上記貫通孔との間に隙間が過度に形成され、パッケージ内部の気密性が維持できなくなる、という問題があった。
即ち、本発明の発光素子搭載用パッケージ(請求項1)は、発光素子の搭載部を有し、且つ表面および裏面を有する基板と、該基板の表面側から立設し、且つ前記搭載部を包囲する内側面および外側面を有するフレームと、上記基板あるいはフレームに支持されるリード端子と、上記基板の表面または裏面、あるいは上記フレームの内側面または外側面の何れかに対向する対向表面と、該対向表面と対向する対向裏面とを有する絶縁部材と、を備えた発光素子搭載用パッケージであって、上記基板あるいはフレームは、上記リード端子を貫通させる第1貫通穴を有し、上記絶縁部材は、上記対向表面と対向裏面との間を貫通する第2貫通穴を有し、前記対向表面には、第2貫通穴の該対向表面側の開口部を個別に囲んで形成されたメタライズ層を有し、上記リード端子は、第1貫通穴および第2貫通穴を貫通し、且つ該リード端子から径方向に延びた鍔部を介して、第2貫通穴における上記対向裏面側の開口部の周辺に固定されていると共に、上記絶縁部材は、上記メタライズ層を介して、上記基板あるいはフレームの第1貫通穴の周辺に固定されている、ことを特徴とする。
(1)前記リード端子は、前記基板あるいはフレームに空けた第1貫通穴と、前記絶縁部材に空けた第2貫通穴とを連続して貫通しているので、前記フレームの内側面に囲まれた前記基板の表面側における前記搭載部に追って搭載される発光素子との電気的接続を、ボンディングワイヤーなどを介して直接得ることができる。従って、上記発光素子に投入すべき電力の増加に伴って十分な電流を給電することが可能となる。
(2)前記リード端子は、その径方向に延びた鍔部を介して、前記絶縁部材の第2貫通穴における対向裏面側の開口部の周辺に固定され、且つ該絶縁部材は、前記メタライズ層を介して、前記基板あるいはフレームに空けた第1貫通穴の周辺に固定されている。そのため、上記鍔部と絶縁部材の対向裏面との接合面、および、該絶縁部材の対向表面と前記フレームの外側面あるいは基板の表面または裏面との接合面、という2つの平面を介して前記フレームあるいは基板に支持されるので、従来のような厳しい寸法交差の管理をすることなく、パッケージ内部の気密性を確実に維持することができる。
また、前記フレーム(枠体)は、全体が角筒形状あるいは円筒形状を呈し、その開口部は、追って前記搭載部に発光素子が搭載された後、金属製の蓋板などによって外部から封止される。
更に、前記発光素子は、例えば、レーザーダイオード(LD)や発光ダイオード(LED)などが例示される。
また、前記リード端子は、後述するように、板状のリード板でも、棒状のリードピンであっても良い。
更に、発光素子の前記搭載部は、前記フレームの内側面に囲まれた前記基板の表面における任意の位置であるほか、後述する放熱体の上面なども含まれる。
また、前記基板、フレーム、リード端子は、例えば、コバール(Fe−29%Ni−17%Co)、所謂42アロイ(Fe−42%Ni)、所謂194合金(Cu−2.3%Fe−0.03%P)などからなる。
更に、前記第1貫通穴は、上記基板の表面と裏面との間、あるいは上記フレームにて対向する一対の側壁に、複数個が並列状で且つ直線状に形成されている。該第1貫通穴は、円形または矩形(正方形または長方形)状の断面を有する。
また、前記絶縁部材は、セラミック部材、樹脂部材、あるいは、ガラス部材により構成されている。
即ち、本発明には、前記絶縁部材が、セラミック部材である、発光素子搭載用パッケージ(請求項2)も含まれる。
尚、前記絶縁部材がセラミック部材である場合には、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、ムライトなどの高温焼成セラミック、あるいは、ガラス−セラミックなどの低温焼成セラミックが用いられる。
更に、前記セラミック部材の対向裏面には、前記第2貫通穴の開口部から離間した位置に該開口部を囲む前記同様のメタライズ層が形成されている。
加えて、前記第2貫通穴は、上記セラミック部材に複数個が並列状で且つ直線状に形成され、円形または矩形状の形状を有し、且つその開口部は上記メタライズ層から離間して形成されている。
更に、前記樹脂部材やガラス部材の対向裏面には、前記第2貫通穴の開口部から離間した位置に、該開口部を含む前記同様のメタライズ層が形成されている。
加えて、前記第2貫通穴は、前記樹脂部材あるいはガラス部材に複数個が並列状で且つ直線状に形成され、円形または矩形状の形状を有し、且つその開口部は上記メタライズ層から離間して形成されている。
(3)前記絶縁部材の対向表面に形成されたメタライズ層は、該対向表面に開口する第2貫通穴の開口部から離間しているので、前記絶縁部材を前記基板あるいはフレームの第1貫通穴の周辺に固定する際に、上記メタライズ層の上に沿って配設されるロウ材などが前記リード端子に接触して、不用意な短絡などの不具合を生じ難くしている。
これによれば、前記効果(2),(3)を確実に得ることができる。
尚、前記メタライズ層を前記セラミック部材に形成する場合、該メタライズ層には、タングステン(以下、単にWと記載する)やモリブデン(以下、単にMoと記載する)などが用いられる。
また、前記メタライズ層を前記樹脂部材またはガラス部材に形成する場合、該メタライズ層には、銅(以下、単にCuと記載する)などが用いられる。
更に、前記ロウ材層は、銀ロウ(例えば、Ag−Cu合金)が例示される。
これによれば、前記リード端子とは別体の鍔部は、該リード端子の断面の外形と相似形状の矩形状であり且つ該矩形状の角部ごとに当矩形状の外側に向かって膨出する膨出部を有する第3貫通穴を有している。そのため、該第3貫通穴に上記リード板を貫通させる際に、当該第3貫通穴の角部ごとに設けた膨出部により、リード端子が鍔部に不用意に接触して変形する事態を抑制し、且つ最小限の隙間を介して前記リード端子を第3貫通穴に貫通させることができると共に、当該鍔部とリード端子とを接合するロウ材などを前記第3貫通穴の内面全体に均一状に配設し易くなる。従って、前記効果(2)を確実に得ることが可能となる。
尚、前記鍔部は、前記リード端子と同様な前記金属からなる。
これによれば、前記鍔部は、該リード端子の軸方向における任意の位置から径方向に沿って一体に張り出すように形成されているので、追って該リード端子と鍔部との接合が不要となり、且つ当該リード端子の組み付けが容易になると共に、前記効果(2)を一層容易且つ確実に得ることが可能となる。
これによれば、発光素子の搭載部を有する前記放熱体は、前記基板よりも熱伝導率が大きく、且つ前記第4貫通穴に挿入され且つ固定されているので、追って上記搭載部に搭載された発光素子が発する熱を、上記放熱体を介して、本パッケージの外部に効果的に放熱することが可能となる(以下、効果(4)という)。
尚、前記放熱体は、例えば、銅または銅合金、あるいはアルミニウム合金などからなる。
これによれば、前記放熱体は、その底面の周辺に沿って一体に有しているフランジと、前記基板の裏面における第4貫通穴の開口部の周辺とを、ロウ材などを介して接合されるので、前記効果(2),(4)を確実に得ることができる。
これによれば、前記セラミック部材と、前記基板およびフレームとの線膨張係数の差は、5ppm(K-1)以下と比較的小さいので、セラミック部材と基板との接合部、あるいは、セラミック部材とフレームとの接合部に対し加わる熱応力が緩和されるので、前記効果(2)をより確実に得ることができる。
図1は、本発明による一形態の発光素子搭載用パッケージ1を示す分解斜視図、図2は、該発光素子搭載用パッケージ1の斜視図である。
上記発光素子搭載用パッケージ1は、図1,図2に示すように、全体が箱形状のパッケージ本体2と、左右一対のセラミック板(セラミック部材、絶縁部材)12と、該セラミック板12ごとに個別に接合される複数の鍔部18と、該鍔部18および前記セラミック板12を順次貫通し、且つ上記パッケージ本体2の内側のキャビティCv内に先端側が達する複数のリード板(リード端子)24と、を備えている。
尚、上記基板3とフレーム6とは、例えば、コバールからなり、互いにロウ付けなどにより接合されて、前記パッケージ本体2を形成しており、該パッケージ本体2の全表面には、ニッケル膜と金膜とが順次被覆されている。また、上記基板3の表面4とフレーム6の内側面7とに囲まれた内側には、全体が直方体状のキャビティCvが形成されている。
更に、前記基板3のうち、図1,図2で後方側には、平面視が長方形状の第4貫通穴9が前記フレーム6の各側壁との間で形成されている。該第4貫通穴9には、放熱体20の本体21が基板3の裏面5側から挿入され且つ固定される。該放熱体20は、例えば、前記基板3よりも熱伝導率が大きい銅などの金属からなり、直方体状の本体21と、発光素子の搭載部を含む該本体21の上面22と、前記本体21の底面の周辺に沿って外側に張り出したフランジ23とからなり、該フランジ23と前記基板3の裏面5とが接合されている。
尚、上記セラミック板12を構成するアルミナと、前記基板3およびフレーム6を構成するコバールとの線膨張係数の差は、5ppm(K-1)以下である。
加えて、前記リード板24も、前記同様のコバールからなり、図2の左側に示すように、互いに平行な3本のリード板24は、これらの基端同士を直交して連結する端板25と共に、平面視でE形状を呈するリードフレーム26に含まれる。
また、図5に示すように、複数のリード板24は、予め、鍔部18の第3貫通穴19に個別に挿入され、該第3貫通穴19の内面と各リード板24ごとの外側面との隙間にロウ材27を充填することによって、該リード板24ごとに、それらの径方向に延びた鍔部18が接合されている。尚、上記ロウ材層27には、例えば、銀ロウ(Ag−Cu系合金)が用いられる。また、上記リード板24の表面にも、前記同様のニッケル膜と金膜とが被覆されている。
更に、複数のリード板24に個別に接合された各鍔部18は、図1中の斜めの矢印および図2,図5に示すように、前記同様のロウ材層28およびメタライズ層16を介して、前記セラミック板24ごとの対向裏面14に個別に接合されている。この際、隣接し合う各鍔部18は、互いに電気的に絶縁されている。
その後、図5に示すように、前記フレーム6の上方には、前記キャビティCv内を外部から封止するために、コバールなどからなる蓋板31が適宜接合される。
尚、図1,図2に示すように、前記リードフレーム26から端板25が切除されることで、複数のリード板24は、電気的に互いに独立したものとされる。
また、前記リード板24は、その径方向に延びた鍔部18を介して、前記セラミック板12,12aの対向裏面14における第2貫通穴15,15aの開口部の周辺に固定され、且つ該セラミック板12,12aは、前記メタライズ層16とロウ材層28とを介して、前記フレーム6の外側面8における第1貫通穴11の周辺に固定されている。そのため、上記鍔部18とセラミック板12,12aの対向裏面14との接合面、および、該セラミック板12,12aの対向表面13と前記フレーム6の外側面8との接合面、という2つの平面を介して、前記フレーム6に支持される。従って、従来のような厳しい寸法交差の管理をすることなく、前記パッケージ本体2内の気密性を確実に維持することができる。
しかも、前記放熱体20は、前記基板3よりも熱伝導率が大きく、且つ前記第4貫通穴9に挿入され且つ固定されているので、追って前記搭載部に搭載されるレーザーダイオード30が発する熱を、上記放熱体20を介して、パッケージ本体2の外部に効果的に放熱することが可能となる。
加えて、前記セラミック板12,12aと、前記基板3およびフレーム6との線膨張係数の差が5ppm(K-1)以下であるため、セラミック板12,12aと基板3との接合部、あるいは、セラミック板12,12aとフレーム6との接合部に対し加わる熱応力が緩和されている。
従って、前記発光素子搭載用パッケージ1によれば、前記効果(1)〜(4)を確実に得ることができる。
上記発光素子搭載用パッケージ1aは、図6,図7に示すように、前記同様の基板3およびフレーム6からなるパッケージ本体2と、一対のセラミック板12とを備えている。該発光素子搭載用パッケージ1aでは、上記基板3で対向する一対の辺ごとに沿って3つずつの第1貫通穴11が形成されている。尚、基板3には、前記パッケージ1の形態よりも長辺が短い第4貫通穴9が空けられている。
図7に示すように、上記基板3における第1貫通穴11ごとの裏面5側には、前記同様である一対のセラミック板12が、各第2貫通穴15と上記各第1貫通穴11とが同軸心状となるようにして、前記同様のメタライズ層16およびロウ材層28を介して接合されている。
尚、上記セラミック板12に替えて、前記セラミック板12aを用いても良い。
上記複数のリードピン32は、各々の鍔部34における上側面の周辺を前記同様のロウ材層材28およびメタライズ層16を介して、各セラミック基板12の対向裏面14における第2貫通穴15の開口部の周辺に個別に接合されることで、上記セラミック基板12を介して、前記基板3の裏面5側に支持されている。
更に、前記第4貫通穴9には、前記同様の放熱体20が挿入され且つそのフランジ23が基板3の裏面5側に図示しないロウ材を介して接合されている。該放熱体20の本体21の上面22中における搭載部には、追ってレーザーダイオード30が搭載される。
そして、図7に示すように、上記レーザーダイオード30における複数の外部電極(図示せず)と、上記複数のリードピン32の頭部35ごととの間は、前記同様のボンディングワイヤー29を介してそれぞれ電気的に接続される。
尚、前記リードピン32ごとの先端部33は、図示しないプリント基板などのマザーボードの接続電極内に挿入されることで、電気的な接続に活用される。
上記発光素子搭載用パッケージ1bは、図8,図9に示すように、前記同様の基板3およびフレーム6からなるパッケージ本体2と、一対のセラミック板12とを備えている。該発光素子搭載用パッケージ1bでも、上記基板3で対向する一対の辺ごとに沿って3つずつの第1貫通穴11が穿孔されている。尚、上記基板3には、前記パッケージ1aにおけると同様の第4貫通穴9が空けられている。
尚、上記セラミック板12に替えて、前記セラミック板12aを用いても良い。
一方、前記基板3の第1貫通穴11ごとの中心部と、前記セラミック板12の第2貫通穴15ごとの中心部とには、複数のリードピン32が個別に貫通するように支持されている。該リードピン32も、前記同様のコバールからなり、図8,図9に示すように、下端側の半球形状の先端部33と、上端の頭部35と、該頭部35の直下から径方向に張り出した円盤形状の鍔部34とを一体に有している。
上記リードピン32ごとの頭部35は、図9に示すように、基板3の表面4とフレーム6の各内側面7とに囲まれたキャビティCvの内側に位置している。
更に、前記第4貫通穴9には、前記同様の放熱体20が挿入され且つそのフランジ23が基板3の裏面5側に接合されている。該放熱体20の本体21の上面22における搭載部には、追ってレーザーダイオード30が搭載される。
そして、図9に示すように、上記レーザーダイオード30における複数の外部電極(図示せず)と、上記複数のリードピン32の頭部35ごととの間も、前記同様のボンディングワイヤー29を介してそれぞれ電気的に接続される。
更に、前記セラミック板12,12aの対向表面13に形成されたメタライズ層16は、第2貫通穴15,15aの開口部から離間しているので、該セラミック板12,12aを前記基板3の裏面5における第1貫通穴11の周辺に固定する際に、上記メタライズ層16の上に沿って配設されるロウ材層28が前記リード板24に接触して、不用意な短絡などの不具合を生じにくくなっている。
加えて、前記セラミック板12,12aと、前記基板3およびフレーム6との線膨張係数の差が5ppm(K-1)以下であるため、セラミック板12,12aと基板3との接合部、あるいは、セラミック板12,12aとフレーム6との接合部に対し加わる熱応力が緩和されている。
従って、前記発光素子搭載用パッケージ1a,1bによっても、前記効果(1)〜(4)を確実に得ることができる。
更に、前記発光素子搭載用パッケージ1aにおいて、セラミック板12の厚み以上の凹部を基板3の裏面5側に形成し、該凹部内にセラミック板12を接合することで、本パッケージ1aと基板3とを面で接合して気密性を確保する本形態においても、本パッケージ1a全体の低背化が可能となる。また、セラミック板12と基板3とを面で接合するため、上記凹部の開口幅をセラミック板12の幅よりも十分に大きく形成でき、前記凹部の寸法精度を厳しく管理する必要がなくなる。
加えて、前記発光素子搭載用パッケージ1において、セラミック板12の厚みよりも深い凹部をフレーム6の外側面8に形成し、該凹部内にセラミック板12を接合する形態としても良い。
例えば、前記基板3、フレーム6、リード板24、およびリードピン32は、42アロイ、あるいは194合金からなるものとしても良い。
また、前記セラミック板12,12aは、窒化アルミニウム、ムライト、あるいはガラス−セラミックの何れか1つからなるものとしても良い。
更に、前記セラミック板は、樹脂板またはガラス板に替えても良い。該樹脂板やガラス板を使用する場合、前記フレーム6やリードピン30との接合には、前述のロウ材層28に替えて、ハンダ材、樹脂系接着剤あるいはガラス系接着剤が用いられる。
また、前記発光素子搭載用パッケージ1において、前記フレーム3に空ける第1貫通穴は、前記リード板24における断面の外形と相似形状となる矩形状の断面を有するものとしても良い。
更に、前記フレーム6の透孔10における外側面8側には、前記透孔10の内径と同じ内径を有する円筒形の光ファイバー保持用のホルダーを突設しても良い。
また、前記第4貫通穴は、平面視で円形、楕円形、あるいは長円形とし、且つ前記放熱体の本体も平面視で前記円形などと相似形の形態としても良い。
更に、前記リードピン32の鍔部34は、平面視で矩形状を呈する形態としても良い。
加えて、前記ロウ材(接合材)層には、アルミナ、ケイ酸、酸化ボロン、酸化亜鉛、酸化鉛、カルシア、パラジウム、白金、銅、金、または炭素の何れかを用いても良い。
更に、セラミック部材と基板3またはフレーム6との平面での接合を行う際に、両者の間に応力を緩和する部材を介在させることによって、上記線膨張係数の差を5ppm(K-1)よりも大きくしても、気密性を確保した接合が可能である。
3…………………基板
4…………………表面
5…………………裏面
6…………………フレーム
7…………………内側面
8…………………外側面
9…………………第4貫通穴
11………………第1貫通穴
12,12a……セラミック板(セラミック部材、絶縁部材)
13………………対向表面
14………………対向裏面
15,15a……第2貫通穴
16………………メタライズ層
17………………離間部
18,34………鍔部
19………………第3貫通穴
19r……………膨出部
20………………放熱体
22………………上面(搭載部)
23………………フランジ
24………………リード板(リード端子)
32………………リードピン(リード端子)
Claims (9)
- 発光素子の搭載部を有し、且つ表面および裏面を有する基板と、
上記基板の表面側から立設し、且つ前記搭載部を包囲する内側面および外側面を有するフレームと、
上記基板あるいはフレームに支持されるリード端子と、
上記基板の表面または裏面、あるいは上記フレームの内側面または外側面の何れかに対向する対向表面と、該対向表面と対向する対向裏面とを有する絶縁部材と、を備えた発光素子搭載用パッケージであって、
上記基板あるいはフレームは、上記リード端子を貫通させる第1貫通穴を有し、
上記絶縁部材は、上記対向表面と対向裏面との間を貫通する第2貫通穴を有し、前記対向表面には、第2貫通穴の該対向表面側の開口部を個別に囲んで形成されたメタライズ層を有し、
上記リード端子は、第1貫通穴および第2貫通穴を貫通し、且つ該リード端子から径方向に延びた鍔部を介して、第2貫通穴における上記対向裏面側の開口部の周辺に固定されていると共に、
上記絶縁部材は、上記メタライズ層を介して、上記基板あるいはフレームの第1貫通穴の周辺に固定されている、
ことを特徴とする発光素子搭載用パッケージ。 - 前記絶縁部材は、セラミック部材である、
ことを特徴とする請求項1に記載の発光素子搭載用パッケージ。 - 前記メタライズ層は、前記第2貫通穴における対向表面側の開口部から離間して形成されている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の発光素子搭載用パッケージ。 - 前記基板あるいはフレームと前記セラミック部材との固定は、前記メタライズ層と、該メタライズ層の上に沿って配設されたロウ材層とを介して成されている、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の発光素子搭載用パッケージ。 - 前記リード端子において、該リード端子と前記鍔部とは別体であり、該鍔部は、当該鍔部の平面視で矩形状であり且つ該矩形状の角部ごとに当矩形状の外側に向かって膨出する膨出部を有する第3貫通穴を有し、該第3貫通穴に上記リード端子を貫通させて接合している、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の発光素子搭載用パッケージ。 - 前記リード端子において、前記鍔部は、該リード端子に一体に形成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の発光素子搭載用パッケージ。 - 前記基板と前記発光素子の搭載部とは、別体であり、該発光素子の搭載部は、前記基板よりも熱伝導率が大きい放熱体に含まれ、該放熱体は、前記基板の表面と裏面との間を貫通する第4貫通穴に挿入され且つ固定されている、
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の発光素子搭載用パッケージ。 - 前記第4貫通穴は、平面視で長方形状、正方形状、あるいは円形状であり、前記放熱体は、直方体形状、立方体形状、あるいは円柱形状を呈し、その底面の周辺に沿って、前記基板の裏面における第4貫通穴の開口部の周辺との接合を可能とするフランジを一体に有している、
ことを特徴とする請求項7に記載の発光素子搭載用パッケージ。 - 前記基板およびフレームと、前記セラミック部材との線膨張係数の差は、5ppm(K-1)以下である、
ことを特徴とする請求項2乃至8の何れか一項に記載の発光素子搭載用パッケージ。
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