JP2019015890A - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
そして、ヒータによって定着ベルトが加熱されて、定着ニップ部に向けて搬送されるシート上のトナー像が、定着ニップ部にて熱と圧力とを受けてシート上に定着されることになる。
また、ヒータ(加熱手段)は、定着ベルトの幅方向中央部に対向する温度センサによって検知される温度(定着温度)が狙いの温度になるように、出力制御される。また、シート幅(幅方向のサイズ)が小さなシート(小サイズ紙)が連続通紙されたときなどに、定着ベルトの幅方向端部が過昇温しないように、定着ベルトの幅方向中央部に対向する温度センサによって、その位置のベルト温度が検知されている。
しかし、従来の画像形成装置は、シート幅が小さなシートが通紙されるときに、そのシートのシート幅によって、定着ベルトの幅方向端部の過昇温を検知する温度センサの検知精度にバラツキが生じてしまっていた。そのため、定着ベルトの幅方向端部の過昇温を検知した直後に実行する制御が、充分にタイミング良くおこなわれない不具合が生じる可能性があった。
図1に示すように、本実施の形態における画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱可能(交換可能)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面には、僅かながら未転写トナーが残存する。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙部12には、用紙等のシートPが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図1の反時計方向に回転駆動されると、一番上のシートPがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
その後、シートPは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出されたシートPは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
定着装置20は、定着ニップ部に搬送されるシートP(未定着状態のトナーが担持されたシートである。)にトナー像を定着させる装置である。
図2〜図4等を参照して、定着装置20は、定着回転体としての定着ベルト21、ニップ部形成部材26、補強部材23、加熱手段(加熱源)としてのヒータ25、反射板27、加圧回転体としての加圧ローラ31、中央部温度センサとしての第1温度センサ40A、端部温度センサとしての第2温度センサ40B、シート状部材22(潤滑剤供給部材)、等で構成される。
定着ベルト21の基材層は、層厚が30〜50μmであって、ニッケル、ステンレス等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。弾性層を設けることで、定着ニップ部における定着ベルト21表面の微小な凹凸が形成されなくなり、シートP上のトナー像Tに均一に熱が伝わりユズ肌画像の発生が抑止される。
定着ベルト21の離型層は、層厚が5〜50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルフォン)、等の材料で形成されている。離型層を設けることで、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保される。
ここで、ニップ部形成部材26は、定着ベルト21の内側(内周面側)において定着ベルト21を介して加圧ローラ31に圧接して、シートPが搬送される定着ニップ部を形成している。すなわち、ニップ部形成部材26は、定着ベルト21の内周面に摺接するように設置されている。そして、ニップ部形成部材26が定着ベルト21を介して加圧ローラ31に圧接することで、シートPが搬送される定着ニップ部が形成される。
なお、図2、図3等を参照して、ニップ部形成部材26は、補強部材23にネジ締結などによって接合されている。そして、ニップ部形成部材26は、補強部材23とともに、減圧機構50(カム機構である。)によって図2の黒両矢印方向に移動可能に構成されている。
詳しくは、加熱手段としてのヒータ25は、ハロゲンヒータ(又は、カーボンヒータ)であって、その両端部が定着装置20の側板43に固定されている(図3を参照できる。)。そして、制御部60により出力制御されたヒータ25(加熱手段)の輻射熱によって、定着ベルト21において定着ニップ部とは異なる加熱領域(ヒータ25に対向する領域である。)が主として加熱される。さらに、加熱された定着ベルト21の表面からシートP上のトナー像Tに熱が加えられる。なお、ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21の表面に非接触で対向するサーモパイル、非接触型サーミスタ等の第1温度センサ40A(中央部温度センサ)によるベルト表面温度の検知結果に基づいておこなわれる。また、このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。
ここで、本実施の形態では、定着ベルト21の内周面側に2本のヒータ25(加熱手段)を設置したが、定着ベルト21の内周面側に1本又は3本以上のヒータを設置することもできる。
なお、本実施の形態における定着装置20には、第1温度センサ40A(中央部温度センサ)の他に、第2温度センサ40B(端部温度センサ)も設置されているが、これについては後で詳しく説明する。
特に、本実施の形態における定着装置20は、定着ベルト21がヒータ25(加熱手段)によって直接的に加熱されるように構成されているため、定着ベルト21の加熱効率がさらに向上するとともに、定着装置20をさらに低コスト化・小型化することができる。
詳しくは、2つのガイド部材29は、耐熱性樹脂材料等で形成されていて、定着装置20の幅方向両端部の側板43にそれぞれ嵌め込まれている。ガイド部材29には、定着ベルト21の略円筒の姿勢を維持しながら定着ベルト21を保持するためのガイド部29aや、定着ベルト21の幅方向の移動(ベルト寄り)を規制するためのストッパ部、等が設けられている。
なお、ガイド部材29は、ニップ部形成部材26による定着ニップ部の形成を妨げないように、定着ニップ部を除く周方向の範囲であって、幅方向両端に配置されている。
このように、本実施の形態における定着装置20は、定着ベルト21のさらなる加熱効率の向上や装置の低コスト化・小型化等を目的として、パイプ状の加熱部材を取り外して、パイプ状の加熱部材を介することなく定着ベルト21を加熱手段(ヒータ25)によって直接的に加熱する構成を採用している。
図3を参照して、補強部材23は、幅方向の長さがニップ部形成部材26よりも長くなるように形成されていて、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に図3の上下方向(図2の左右方向である。)に移動可能に保持されている。
そして、補強部材23がニップ部形成部材26及び定着ベルト21を介して加圧ローラ31に当接することで、定着ニップ部においてニップ部形成部材26が加圧ローラ31の加圧力を受けて大きく変形する不具合を抑止している。この補強部材23は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。
なお、補強部材23における、ヒータ25に対向する面の一部又は全部に、鏡面処理を施したり断熱部材を設けたりした場合であっても、同じような効果を得ることができる。
加圧ローラ31の芯金32は、金属材料で形成された中空構造体である。加圧ローラ31の弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA、PTFE等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。加圧ローラ31は定着ベルト21に圧接して、双方の部材間に所望の定着ニップ部を形成する。また、図3を参照して、加圧ローラ31には駆動モータ61の駆動ギアに噛合するギア45が設置されていて、加圧ローラ31は図2中の矢印方向(時計方向)に回転駆動される。また、加圧ローラ31は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に軸受42を介して回転可能に支持されている。
なお、本実施の形態では、定着ニップ部を形成するニップ部形成部材26の形状を凹状に形成したが、定着ニップ部を形成するニップ部形成部材26の形状を平面状に形成することもできる。すなわち、ニップ部形成部材26の摺接面(加圧ローラ31に対向する面である。)が平面形状になるように形成することができる。これにより、定着ニップ部の形状がシートPの画像面に対して略平行になって、定着ベルト21とシートPとの密着性が高まるために定着性が向上する。さらに、定着ニップ部の出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、定着ニップ部から送出されたシートPを定着ベルト21から容易に分離することができる。
なお、シート状部材22に含浸される潤滑剤としては、フッ素グリス、シリコーングリス等のグリスや、シリコーンオイル等のオイル、などを用いることができる。
装置本体1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25に電力が供給されるとともに、加圧ローラ31の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。これにより、定着ニップ部における加圧ローラ31との摩擦力によって、定着ベルト21も図2中の矢印方向に従動回転(連れ回り)する。
その後、給紙部12からシートPが給送されて、2次転写ローラ89の位置で、シートP上に未定着のカラー画像が担持(転写)される。未定着画像T(トナー像)が担持されたシートPは、ガイド板に案内されながら図2の矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ31の定着ニップ部に送入される。
そして、ヒータ25によって加熱された定着ベルト21による加熱と、補強部材23によって補強されたニップ部形成部材26と加圧ローラ31との押圧力とによって、シートPの表面にトナー像Tが定着される。その後、定着ニップ部から送出されたシートPは、矢印Y11方向に搬送される。
先に図2、図3を用いて説明したように、定着装置20における幅方向の中央部には、定着ベルト21(定着回転体)の温度を検知する中央部温度センサとしての第1温度センサ40Aが配置されている。そして、ヒータ25(加熱手段)は、第1温度センサ40A(中央部温度センサ)によって検知される温度が狙いの値になるようにオン・オフ制御される。第1温度センサ40Aは、定着ベルト21の表面に接触しない非接触型センサである。
そして、第2温度センサ40Bによって検知された温度(平均温度)に基づいて、主として、定着ベルト21の幅方向端部で過昇温が生じていないかが判別されることになる。
このように非接触型の温度センサ40A、40Bを用いることで、接触型のものを用いる場合に比べて、定着ベルト21や温度センサ40A、40Bの摩耗劣化を防止することができる。
これにより、最大サイズM0よりも小さなシート幅のシートP(小サイズ紙)が連続通紙されて、定着ベルト21の非通紙領域における表面温度が過昇温してしまうような状態を、第2温度センサ40Bによって検知することが可能になる。
なお、小サイズ紙が連続通紙されるときに定着ベルト21の非通紙領域が過昇温してしまう原因は、通紙領域では連続通紙されるシートPに繰り返し熱を奪われることによる。すなわち、通紙領域では連続通紙されるシートPに繰り返し熱を奪われるために、第1温度センサ40Aの温度検知に基づいてヒータ25による加熱が積極的におこなわれて、シートPに熱を奪われることのない非通紙領域では熱の逃げ場がなくて過昇温してしまうことになる。
具体的に、図6を参照して、シート幅がM1のシートPが連続通紙される場合の温度分布R1と、それとは異なるシート幅M2(<M1)のシートPが連続通紙される場合の温度分布R2と、は一致するのではなくて、端部の温度分布自体が幅方向にずれて、ピーク値(最高温度)も幅方向にずれてしまう。そのため、第2温度センサ40Bによって所定の検知領域Nで検知される平均温度も、シート幅M1のときと、シート幅M2のときと、で異なってしまい、第2温度センサ40Bで検知された平均温度が所定値に達したときに過昇温が生じたものとして、それが解消される制御をおこなおうとしても、そのタイミングが遅れてしまったり、充分におこなわれなかったりしてしまうことになる。
詳しくは、画像形成動作中に第2温度センサ40Bによって時々刻々と検知される温度に基づいて、搬送されているシートPのシート幅の情報とから、記憶部72に保持されたテーブルを照合して、演算部71にて最高温度TNが時々刻々と推定される。そして、その最高温度TNが所定の閾値A(先に説明した熱的劣化やホットオフセットが生じないように設定された温度である。)に達したときに、連続通紙における紙間が通常時に比べて長くなるように、給紙ローラ97による給送タイミングを調整制御している。このような紙間を長くする制御モードを、以下、適宜に「紙間ロングモード」と呼ぶことにする。
これにより、過昇温による定着ベルト21の熱的劣化や、通紙されるシートPが大サイズ紙に変更されたときに小サイズ紙のとき非通紙領域であった領域にホットオフセットが生じる不具合などが防止される。
まず、制御部60にプリント指令が入力されると、通紙されるシートPのシート幅に関する情報が操作パネル64(又は、サイズ検知センサ65)から取得される(ステップS1)。
そして、第2温度センサ40B(端部温度センサ)によって定着ベルト21の端部の温度が検知されて(ステップS2)、その検知結果とステップS1の情報と合わせて、演算部71でテーブルを照合して最高温度TNが推定される(ステップS3)。そして、推定された最高温度TNが閾値Aに達しているかが判別される(ステップS4)。このようなステップS2〜S4のフローは、一連のプリント動作がおこなわれている間、時々刻々と繰り返しおこなわれる。
そして、推定された最高温度TNが閾値Aに達していると判別されると、「紙間ロングモード」が実行されることになる(ステップS5)。
すなわち、記憶部72に記憶された数式に基づいて、第2温度センサ40Bによって検知される平均温度と、通紙されるシートPのシート幅と、から、演算部71で定着ベルト21の幅方向の温度分布における最高温度を推定するように構成することもできる。
そのとき、記憶部72に記憶された数式は、シート幅が可変されたときの第2温度センサ40Bの平均温度と定着ベルト21の温度分布との関係をデータとして予め取得して、そのデータに基づいて平均温度とシート幅とを入力すると最高温度TNが求められるように作成されたものとなる。そのような数式(回帰式)としては、例えば、
最高温度TN=a×シート幅+b×平均温度
といったものである。もちろん、数式は、高次な多項式であってもよい。
図9は、変形例としての、記憶部72に記憶されたパラメータによるベータ分布を示す図である。
変形例では、記憶部72に記憶されたテーブルや数式に基づいて、第2温度センサ40Bによって検知される平均温度と、通紙されるシートPのシート幅と、から、演算部71で、定着ベルト21の幅方向の温度分布を推定するように構成している。
そのような場合、記憶部72に記憶されたテーブルや数式は、シート幅が所定値であるときの温度分布に基づいて近似されたベータ分布(図9を参照できる。)のパラメータをデータとして予め取得して、そのデータに基づいて平均温度とシート幅とを入力すると温度分布が求められるように作成されたものとなる。
このように構成することで、画像形成動作中に第2温度センサ40Bによって時々刻々と検知される温度に基づいて、搬送されているシートPのシート幅の情報とから、記憶部72に保持されたテーブルや数式を照合して、演算部71にて図6に示すようなシート幅によって異なる温度分布が時々刻々と推定されることになる。
このように構成した場合には、演算部71で推定された温度分布に基づいて、定着ベルト21における所定の幅方向の位置における温度を推定することができる。具体的に、推定された温度分布において、所定の幅方向の位置を座標として入力することで、その位置の温度が求められることになる。定着ベルト21において幅方向の特定位置の温度を管理する必要がある場合などには、このような構成が特に有用になる。
また、変形例のように、演算部で温度分布自体を推定するような場合にも、温度分布における最高温度(ピーク温度)を把握することができるため、定着ベルト21の過昇温を精度良く検知することが可能になる。そして、演算部で推定された温度分布に応じて適宜に「紙間ロングモード」を実行して、定着ベルト21の過昇温による不具合を未然に防止することができる。
これにより、非接触型の温度センサ(第2温度センサ40B)を用いて、定着ベルト21の幅方向端部の過昇温を精度良く検知することができる。
また、本実施の形態では、定着回転体として定着ベルト21が用いられた定着装置20が設置された画像形成装置1に対して、本発明を適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されることなく、例えば、定着回転体として定着ローラが用いられた定着装置が設置された画像形成装置に対しても、本発明を適用することができる。
そして、それらのような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
20 定着装置、
21 定着ベルト(定着回転体)、
25 ヒータ(加熱手段)、
31 加圧ローラ(加圧回転体)、
40A 第1温度センサ(中央部温度センサ)、
40B 第2温度センサ(端部温度センサ)、
71 演算部、
72 記憶部、
P シート(記録媒体)。
Claims (8)
- 加熱手段によって加熱される定着回転体を具備して、定着ニップ部に搬送されるシートにトナー像を定着させる定着装置と、
前記定着回転体に非接触で対向するように配置されて、前記定着回転体の所定の検知領域における平均温度を検知する温度センサと、
記憶部に記憶されたテーブル又は数式に基づいて、前記温度センサによって検知される平均温度と、通紙されるシートのシート幅と、から、前記定着回転体の幅方向の温度分布における最高温度、又は、前記温度分布、を推定する演算部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記記憶部に記憶された前記テーブル又は前記数式は、前記シート幅が可変されたときの前記平均温度と前記温度分布との関係をデータとして予め取得して、そのデータに基づいて前記平均温度と前記シート幅とを入力すると前記最高温度が求められるように作成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記記憶部に記憶された前記テーブル又は前記数式は、前記シート幅が所定値であるときの前記温度分布に基づいて近似されたベータ分布のパラメータをデータとして予め取得して、そのデータに基づいて前記平均温度と前記シート幅とを入力すると前記温度分布が求められるように作成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記演算部で推定された前記温度分布に基づいて、前記定着回転体における所定の幅方向の位置における温度が推定されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記演算部で推定された前記最高温度又は前記温度分布に応じて、連続通紙時におけるシートとシートとの紙間を可変することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記温度センサは、幅方向の端部に配置されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 幅方向の中央部に配置されて、前記定着回転体の温度を検知する中央部温度センサを備え、
前記加熱手段は、前記中央部温度センサによって検知される温度が狙いの値になるように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記温度分布は、連続通紙時における温度分布であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
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