JP2014056146A - 定着装置と画像形成装置 - Google Patents

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Yutaka Ikebuchi
池淵豊
Takayuki Seki
関貴之
Yuji Arai
荒井裕司
Yoshinori Yamaguchi
山口嘉紀
Toshitaro Tamaki
田巻俊太郎
Kazuya Saito
齋藤一哉
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Abstract

【課題】薄肉の定着ベルトである定着回転体の動作が変化する場合に、熱の授受バランスが崩れて局所的に過剰昇温する事態を回避する。
【解決手段】相接する2つの回転体と、一方の回転体を加熱する加熱源とを有し、前記加熱源によって加熱される回転体が無端状の薄肉ベルトで構成された定着装置において、前記回転体の動作変化に応じて、前記加熱源による回転体加熱領域を可変とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、定着部材と加圧部材とで形成されるニップ部において記録媒体を加熱・加圧することによって記録媒体上の画像を定着する定着装置、及びそのような定着装置を備える複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を利用した画像形成装置は広く知られている。その画像形成プロセスは、像担持体である感光体の表面に静電潜像を形成し、感光体上の静電潜像を現像剤であるトナーによって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録媒体に転写してトナー像を担持させるというものである。その後、記録媒体上の未定着のトナー像を定着装置によって加圧・加熱し、トナー像を定着する。
定着装置には、対向するローラかベルトあるいはそれらの組み合わせにより構成された2つの定着回転体が設けられており、記録媒体をニップ部にて挟み込み、加圧・加熱して、トナー像を記録媒体上に定着する。この種の定着装置には、各種方式のものがある。
図15はベルト定着方式の定着装置の従来例を示す概略構成図である。この定着装置は、ヒータ201を有する加熱ローラ202と、表層としてゴム層を設けた定着ローラ203と、これら両ローラ202,203に架設された定着ベルト204と、定着ベルト204を介して定着ローラ203に圧接して定着ニップNを形成する加圧ローラ205とを具備する。
そしてトナー像が転写された記録媒体である記録紙Pが、定着ニップNに搬送されると、記録紙Pが定着ニップNを通過する過程において記録紙P上のトナー像が加熱、加圧されて、記録紙P上に定着される。
しかしながら、このような定着ベルト方式の定着装置では、定着ベルトの加熱箇所(加熱ローラとの接触域)と定着ニップが離れており、伝熱効率の観点から、ウォームアップ時間(プリント可能な温度に達するまでに要する時間)やファーストプリント時間(プリント要求を受けた後にプリント準備を経てプリント動作を行い、排紙が完了するまでの時間)の短縮化に限界があった。
一方、図16はフィルム加熱方式の定着装置の従来例を示す概略構成図である。この定着装置は、一般的に、セラミックヒータ211と加圧ローラ212との間に、耐熱性フィルム(定着ベルト)213を挟むようにして定着ニップNを形成する構成を有している。
そして、定着ニップNに記録紙を導入して、記録紙を挟持して耐熱性フィルム213と共に搬送させる。このとき、定着ニップNにおいて、セラミックヒータ211からの熱が耐熱性フィルム213を介して記録紙に加えられると共に加圧されて、記録紙上のトナー像が定着される。
フィルム加熱方式では、セラミックヒータと、フィルムからなる低熱容量の部材を用いて、オンデマンドタイプの装置を構成することができると共に、画像形成装置の画像形成実行時のみ、セラミックヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた状態にすればよいので、画像形成装置の電源オンから画像形成実行可能状態までの待ち時間が短く、且つスタンバイ時の消費電力も大幅に小さい等の利点がある。
しかしながら、フィルム加熱方式の定着装置では、定着ベルト(耐熱性フィルム)における耐久性と温度安定性とに問題があった。即ち、セラミックヒータと、耐熱性フィルムからなる定着ベルトとの摺動面の耐磨耗性が不十分であり、長時間運転すると、連続摩擦を繰り返す面が荒れて摩擦抵抗が増大し、定着ベルトの走行が不安定になるか、定着装置の駆動トルクが増大する等の現象が生じる。
その結果、画像を形成する記録紙にスリップが生じて形成画像のずれが生じる。あるいは、駆動ギヤに加わる応力が増大し、ギヤの破損を引き起こすという不具合が発生する。また、フィルム加熱方式の定着装置では、定着ベルトを定着ニップにおいて局所的に加熱しているため、回転する定着ベルトが定着ニップの入口に戻ってくる際に、ベルト温度は最も冷えた状態になり、特に高速回転を行う場合、定着不良が生じやすいという問題がある。
そのため、図17に示すような構成の定着装置も提案されている(特許文献1)。この定着装置は、定着ベルト内部の略全域を、定着ベルトに近接するように設置されたパイプ状金属体がガイドし、ヒータにて加熱されたパイプ状金属体を介して、定着ベルトに熱が加えられるように構成されたものである。即ち、定着装置220は、定着部材としての定着ベルト221、加熱部材(パイプ状金属体)222、補強部材223、断熱部材227、熱源としてのヒータ225、加圧部材としての加圧ローラ231、定着ベルト221を介して加圧ローラ231に当接してニップ部を形成する当接部材226、当接部材226上に設置された多孔質状の潤滑材保持部材229、温度センサ240等で構成される。ハロゲンヒータ225からの輻射熱で補強部材223が過熱状態になることを防止するために、補強部材223の表面に断熱処理あるいは鏡面処理が施されていてもよい。
しかしながら、このような定着方式では、ジャム等で回転停止した際、ヒータに通電されていなくてもヒータ自身の熱によって定着ベルトが部材耐熱温度を超える高温まで上昇してしまうという問題がある。また、ニップ形成部材である当接部材には剛性を持たせる必要があるため、厚みのある部材を使用することとなり、熱容量が増えてエネルギーロスが大きい。
そこで、このような定着方式の定着装置に対しては、定着ベルトの外周に、定着ベルトに対して接離可能に放熱部材を設けて、必要に応じて放熱部材を定着ベルトに接触させて、その冷却を行うことを本発明者らは提案した(特許文献2)。しかしながら、接触機構を定着ベルトの外周側へ設けることで装置が大きく、複雑になるため、設置スペースが余計に必要になり、コストも上がってしまう。
本発明の課題は、薄肉の定着ベルトである定着回転体の動作が変化する場合に、熱の授受バランスが崩れて局所的に過剰昇温する事態を回避することにある。
上記課題は、相接する2つの回転体と、一方の回転体を加熱する加熱源とを有し、前記加熱源によって加熱される回転体が無端状の薄肉ベルトで構成された定着装置において、前記回転体の動作変化に応じて、前記加熱源による回転体加熱領域を可変とすることによって、解決される。ここで「回転体の動作変化」とは、回転体の回転速度が変化したり、印刷状態から待機状態に切り替わって回転体の回転が停止したり、ジャム等で回転体が緊急停止する態様である。
無端状の薄肉ベルトで構成された回転体の動作変化に応じて、加熱源による回転体加熱領域を可変とするので、局所的な回転体の過剰昇温を防止することができる。回転体の動作に変化があった場合、加熱源によって加熱され得る回転体の領域を広げたり、あるいは狭めたり無くすことで、局所的な過剰昇温を防止する。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本発明に係る定着装置の一例を示す断面図である。 本発明に係る定着装置の別例を示す断面図である。 本発明に係る定着装置の一例における要部を示す概略断面図である。 本発明に係る定着装置の補強部材を示す斜視図である。 本発明に係る定着装置の別例における要部を示す概略断面図である。 本発明に係る定着装置の支持部材を示す斜視図である。 本発明に係る定着装置の別例での遮蔽板の動作を説明する図である。 支持部材に穴がない定着装置での遮蔽部材の動作を説明する図である。 遮蔽板の変形例における動作を説明する図である。 温度センサによる検知を妨げないように切欠きを有した遮蔽部材を説明する図である。 従来の定着装置におけるヒータによる照射状態を説明する図である。 従来の定着装置の補強部材を示す斜視図である。 従来の定着装置の別例におけるヒータによる照射状態を説明する図である。 従来の定着装置の一例を示す概略構成図である。 従来の定着装置の別例を示す概略構成図である。 従来の定着装置の更に別例を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。この画像形成装置は、電子写真方式で画像形成するタンデム式カラープリンタ(以下、プリンタと称する)である。
先ず、プリンタとしての基本構成とその動作について説明し、この後に本実施形態特有の構成と作用について説明する。
装置本体の上部に設置されたボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y,102M,102C,102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配されている。中間転写ユニット85に設置された中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y,4M,4C,4Kが並設されている。各作像部4Y,4M,4C,4Kには、それぞれ感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kが配されている。また、各感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75(図1には感光体ドラム5Kに対応したもののみを示す)、現像部76(同じく感光体ドラム5Kに対応したもののみを示す)、クリーニング部77(同じく感光体ドラム5Kに対応したもののみを示す)、除電部(図示せず)等が配されている。各感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kが回転し、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われて、各感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上に各色の画像が形成される。
次に感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kに対する作像プロセスについて説明する。感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kは、図示しない駆動モータによって、図1において時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75において、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程)。帯電された後、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面は、露光部3から発せられるレーザ光により照射・露光され、各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程)。潜像が形成された感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kは、現像装置76により静電潜像がトナー現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程)。
感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上のトナー像は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kにより、中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程)。このようにして中間転写ベルト78上に重ねてトナー像が転写されることにより、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。1次転写の後、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kは、クリーニング部77に達して、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程)。この後、除電部により感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面の残留電位が除去される。こうして、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kに対する一連の作像プロセスが終了する。
次に、中間転写ベルト78上で行われる一連の転写プロセスについて説明する。中間転写ユニット85は、無端状の中間転写ベルト78と、4つの1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kと、2次転写バックアップローラ82と、クリーニングバックアップローラ83と、テンションローラ84と、中間転写クリーニング部80等により構成されている。
中間転写ベルト78は、2次転写バックアップローラ82とクリーニングバックアップローラ83とテンションローラ84とに張架・支持され、2次転写バックアップローラ82の回転駆動によって、図1における矢印方向に移動される。1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kは、それぞれ中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kとで挟み込むようにして1次転写ニップを形成している。1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kには、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、中間転写ベルト78と感光体ドラム5Y、5M、5C、5K間の1次転写ニップを順次通過する。こうして感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写が行われる。1次転写後、中間転写ベルト78は2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置で2次転写バックアップローラ82は、2次転写ローラ89とで中間転写ベルト78を挟み込むようにして2次転写ニップを形成している。2次転写ニップにおいて、中間転写ベルト78上に形成されている4色のトナー像が、搬送されてくる記録紙P上に転写される。転写後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80に達して、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。こうして、中間転写ベルト78上で行われる一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送される記録紙Pは、装置本体の下部に配設された給紙部12から、給紙ローラ97及びタイミング合わせ兼スキュー補正ローラ(所謂レジストローラ)98を経由して搬送されるものである。即ち、給紙部12には、記録紙Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図1において反時計方向に回転駆動されると、最上位の記録紙Pから順にレジストローラ98に給送される。レジストローラ98に搬送された記録紙Pは、回転駆動を停止したレジストローラ98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のトナー像にタイミングを合わせて、レジストローラ98が回転駆動されることにより、記録紙Pが2次転写ニップに向けて搬送される。このようにして、記録紙P上にトナー像が転写される。
2次転写ニップでカラー画像が転写された記録紙Pは定着装置20に搬送される。そして、記録紙Pは、定着装置20において定着ベルト21と加圧ローラ31による加熱・加圧の作用を受けて、表面に転写されたトナー像が記録紙P上に定着される。その後、記録紙Pは、排紙ローラ99を経て装置本体外へと排出され、スタック部100上に順次スタックされる。
次に定着装置20について説明する。先ず基本構成の一例として、図2に示すように、定着装置は、無端状ベルトから成る定着部材としての定着ベルト21と、定着ベルト21の内部に配設された加熱部材たるハロゲンヒータ25と、定着ベルト21の外周側から接する加圧ローラ31と、定着ベルト21の内部に配設され定着ベルト21を挟んで加圧ローラ31に対向するニップ形成部材26と、定着ベルト21に接して表面温度を検知する温度センサ40とを有して構成されている。ニップ形成部材26は補強部材23により固定支持されており、またハロゲンヒータ25は補強部材23の凹所に位置している。補強部材の表面には熱や光を反射する層が施され、ヒータからの熱は反射され、補強部材23の開放域に対応するベルト内周域のみに加熱が集中する。
また別の基本構成の一例として図3の構成を挙げる。これは、図17に示した構成と共通であって、定着ベルト21、加熱部材(パイプ状金属体)22、支持部材24、断熱部材27、ハロゲンヒータ25、加圧ローラ31、加圧ローラ31に対向する位置で加熱部材22の凹部に配設され、定着ベルト21を介して加圧ローラ31に当接してニップ部を形成するニップ形成部材26、温度センサ(サーミスタ)40等を有している。ここでも支持部材24には、過熱防止のためもあって、熱や光を反射する層が施され、ヒータからの熱を反射する。
図2や図3の定着装置では、加圧ローラ31がプリンタに設けられたモータ等の駆動源からギヤを介して駆動力を伝達され回転する。加圧ローラ31がスプリング等により定着ベルト側に押し付けられ、所定のニップ幅を確保している。加圧ローラ31は中実のローラであってもよいが、中空のほうが低熱容量で済む。また、加圧ローラ31にハロゲンヒータ等の熱源を備えてもよい。
これらの例では、加圧ローラ31は中空の金属ローラ上にシリコーンゴム層を備えており、離型性を得るために表面に離型層(PFA又はPTFE層)が設けられている。シリコーンゴム層はソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ内部に熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルトの熱が奪われにくくなるので、望ましい。
加圧ローラ31の回転によって連れ回り回転する定着ベルト21はニッケルやSUS等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料を用いた薄い無端ベルトである。ベルトの表面にはPFA、PTFE等の離型層を有し、トナーが付着しないように離型性をもたせている。ベルトの基材と離型層の間にはシリコーンゴム等で形成する弾性層があってもよい。弾性層がない場合は熱容量が小さくなり、定着性が向上するが、未定着画像を押し潰して定着するときにベルト表面の微妙な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部にユズ肌状の跡が残るという不具合が生じる場合がある。弾性層を100μm以上確保することで、弾性層の変形により微妙な凹凸が吸収され、ユズ肌画像が改善する。ベルト全体の厚みは概ね1mm以下に設定され、フィルム状定着ベルトと称されることもある。
また、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の弾性体から構成されたニップ形成部材26上には、多孔質状の潤滑材保持部材29が設置されていてもよいが、ニップ形成部材26が定着ベルト21の内周面に直接接する構成であってもよい。図2、図3ではニップ部の形状が加圧ローラに押し込まれた凹形状になっている。凹形状のニップであると、用紙先端の排出方向が加圧ローラ寄りとなって分離性が向上し、ジャムの発生が抑制されるが、平坦形状やその他の形状であってもよい。
なお、定着ベルトを昇温させる熱源は、図示したハロゲンヒータでもよいが、抵抗発熱体、カーボンヒータ等であってもよい。また熱源は定着ベルトのような定着部材の内部に配設された構成を基本的に想定するが、定着部材の外側であって定着ニップの上流側に配置された構成であっても、本発明の適用が可能である。即ち、加熱源と定着部材の間に下記する遮蔽部材を可動に配置することで、加熱源から定着部材への伝熱を領域毎に遮断することもできる。
図2に示す構成において、従来では、記録紙搬送方向に直交する方向に延在するハロゲンヒータ25を取り囲む補強部材23は、図13の斜視図で分かるように記録紙搬送方向に直交する方向に延在して、図12aで分かるようにヒータの熱照射範囲をニップ形成部材と逆側だけに制限している。その結果、図12bに示すように、定着ベルト21はハロゲンヒータ25によって照射範囲Aを限定され、限定された照射範囲Aを局所的に加熱することで素早く必要な定着温度を得て、そのように加熱された領域を定着ベルトの回転によって定着ニップへ送っている。ただ、ジャム等に起因して駆動停止すると、ヒータが消灯してもなおヒータの余熱/残熱によって限定された照射範囲で定着ベルトが加熱され、場合によっては部材耐熱温度を超えてしまう事態も危惧され、また部分的に熱いベルト領域と冷却したベルト領域が生じることで駆動再開後に温度ムラによる画像不良の発生も懸念される。
本例では、図5の斜視図で分かるように補強部材23がヒータの光を透過する穴23aを有している。これら穴の存在によって、ヒータは、図4に示すように、照射範囲Aだけでなく、補強部材23の穴23aを通過して定着ベルト21に至る照射範囲B−1,B−2も加熱可能である。そして、補強部材23の穴23aを塞ぐための遮蔽板28が補強部材23の範囲内に可動に配されている。通常駆動時には、補強部材23の穴23aを塞ぐように遮蔽板28が配置され、ジャム等が発生して部分的な過剰昇温の虞がある場合には、遮蔽板28が移動して穴23aを開放して、加熱対象領域を広げて単位面積当たりの伝熱量を減らし、局所的な温度上昇を防止する。遮蔽板28の移動はソレノイド等、公知の手段を用いて行う。
加熱対象領域を広げるのとは逆に、ヒータの残熱による加熱を阻止すべく加熱対象領域をなくすように遮蔽部材を用いることも考えられる。つまり、従来構成のように補強部材が穴を備えず、照射範囲Aのためだけに開放されている場合(図13)、駆動停止時(ジャム時だけでなく定着終了後等も含む)に、この開放域と定着ベルトの内周の間に遮蔽部材を移動させてヒータ自体の熱が定着ベルトに伝播しないようにするのである。このように加熱対象領域をなくす、あるいは減らすことについては、図3に示す構成に関する以下の説明で詳細に述べる。
図3に示す構成において、従来では、支持部材24が、過熱防止のために、熱や光を反射する層を表面に施されており、その結果、図14aに示すように、ヒータからの熱を反射し、定着ベルト21の、図14bで見て左側だけを加熱する(図14bの照射範囲A)。即ち、加熱範囲が限定されている。局所的に加熱を集中することによって素早く必要な定着温度を得ることができる。通常の動作中は熱の授受が一定で問題ないが、定着ベルトの回転が停止する場合や、回転速度が変更になった場合等には、熱の授受のバランスが崩れ、その崩れが大きいと部材耐熱温度を超えてしまう事態が危惧される。
本例では、図7の斜視図で分かるように支持部材24がヒータの光を透過する穴24aを有している。これら穴の存在によって、ヒータは、図6に示すように、照射範囲Aだけでなく、支持部材24の穴24aを通過して定着ベルト21に至る照射範囲Bも加熱可能である。そして、支持部材24の穴24aを塞ぐための遮蔽板28が支持部材24の範囲内に可動に配されている。通常駆動時には、支持部材24の穴24aを塞ぐように遮蔽板28が配置され(図8a)、ジャム等が発生して部分的な過剰昇温の虞がある場合には、遮蔽板28が移動して穴24aを開放して(図8b)、加熱対象領域を広げて単位面積当たりの伝熱量を減らし、局所的な温度上昇を防止する。
従来構成のように支持部材24が穴を備えず、照射範囲Aだけを加熱する構成の場合、通常駆動時には遮蔽部材28’が支持部材24に隠れるように退避位置にあって(図9a)、駆動停止時に、ヒータ25と定着ベルト21の内周の間に遮蔽部材28’を移動させて(図9b)ヒータの熱を遮蔽部材28’で遮断して定着ベルトに伝播しないようにする。遮蔽部材28’の移動もソレノイド等、公知の手段を用いて行うことができる。
ちなみに、内蔵ヒータによって定着部材である定着ベルトが加熱される構成で定着ベルトが回転停止する場合に、伝熱領域の大小によって加熱された定着部材がどのような温度になるかを表1に示す。
Figure 2014056146
表1において、構成Aは図12b、構成Bは図4、構成Cは図14b、構成Dは図6に示された構成であることを示す。構成A、Cは補強部材/支持部材に穴のないもの、構成B、Dは補強部材/支持部材に穴を開けたものであり、ヒータからの伝熱領域を広げることで、定着部材への熱の局所的集中が緩和されることが分かる。
定着装置がジャム等で緊急停止する等、動作変化があった場合に伝熱領域を可変にすることは、給紙方向に直交する方向で領域を分けて加熱域を複数の加熱源に割り当てる構成の定着装置において適用する場合、図10に示すように、定着部材の全幅で支持部材24の穴24aを開放し(図10a)、狭い記録紙に対応して定着部材の部分幅で伝熱領域を広げる場合には、広げるべき伝熱領域に応じて穴24aを部分的に開放すべく、遮蔽板28”の移動を調整してもよい(図10b)。
またジャム等で緊急停止したり、印刷プロセスが終了する場合、通常であればヒータが消灯する。そして、消灯後の余熱による局所的な加熱を避けるために遮蔽板/遮蔽部材が加熱源と定着部材の被加熱領域に介在するように移動する。しかしながら、ヒータが消灯すべき場合に何らかの異常で消灯しない場合、定着装置はダメージを受けることになるので、それを回避するために、遅滞なく温度センサによる温度検知が行われるように、遮蔽板/遮蔽部材の温度センサ対応位置には切欠きが設けられてもよい。即ち、図11に示すように、温度センサ40による定着ベルト21上の検知位置に対応する遮蔽部材28’には切欠き28’aが設けられることで、ヒータによる加熱状態の把握が阻害されない。
20 定着装置
21 定着ベルト
22 加熱部材
23 補強部材
24 支持部材
25 ヒータ
26 ニップ形成部材
27 断熱部材
28 遮蔽板
29 潤滑材保持部材
31 加圧ローラ
40 温度センサ
特開2009−3410号公報 特開2011−59388号公報

Claims (6)

  1. 相接する2つの回転体と、一方の回転体を加熱する加熱源とを有し、前記加熱源によって加熱される回転体が無端状の薄肉ベルトで構成された定着装置において、前記回転体の動作変化に応じて、前記加熱源による回転体加熱領域を可変とすることを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱源と、前記加熱源により加熱される回転体との間に介在して伝熱を妨げることが可能な可動性の遮蔽部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 加熱源を内蔵する第1の回転体と、第1の回転体に外側から圧接する第2の回転体と、第1の回転体を介して第2の回転体と対向して定着ニップを形成するニップ形成部材と、ニップ形成部材を支持する支持部材とを有し、前記支持部材に穴が開けられ、穴を介して第1の回転体の内周が前記加熱源により加熱可能になっており、前記可動性の遮蔽部材が前記加熱源に対して前記穴を塞ぐことが可能なように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 複数個の前記穴が前記支持部材に開けられ、その一部のみが塞がれ、他の部分が開けられたままであることが可能なように前記可動性の遮蔽部材が形作られていることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 加熱源を内蔵する回転体の表面温度を検知する検知手段を備え、前記可動性の遮蔽手段の、前記検知手段に対応する箇所に切欠きが設けられることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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