JP2019014852A - 粘着剤組成物、粘着剤および粘着シート - Google Patents

粘着剤組成物、粘着剤および粘着シート Download PDF

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Abstract

【課題】粘着シートを形成した際に、適度な粘着力を有するとともに、糊残りが発生した場合でも、高極性から低極性まで様々な種類の溶剤を用いて優れた洗浄性で洗浄することができる粘着剤組成物の提供。【解決手段】粘着剤組成物に含有されるアクリル系樹脂(A)を構成する重合成分(a)が、下記要件(1)または(2)を満足する。要件(1):2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート(a1)を50〜84重量%、ジアルキル(メタ)アクリルアミド(a2−1)を15〜40重量%、および水酸基含有モノマー(a3)を1〜8重量%含有する。要件(2):重合成分(a1)を50〜81重量%、(メタ)アクリロイルモルホリン(a2−2)を15〜40重量%、および重合成分(a3)を4〜8重量%含有する。【選択図】なし

Description

本発明は、粘着剤組成物、粘着剤および粘着シートに関し、詳細には、光学部材固定用粘着シート、粘着ラベル、マスキングテープなどの種々の粘着シートにおける粘着剤層に用いられる粘着剤組成物に関するものである。
従来より、種々のモノマーを共重合したアクリル系樹脂を主成分とした粘着剤が様々な用途で用いられてきた。例えば、アクリル系樹脂を主成分とした粘着剤からなる粘着剤層を基材上に設けた粘着テープや粘着シート、または粘着剤層のみからなり、基材を持たない基材レスの両面テープなどが挙げられる。
上記粘着テープなどは、用途に応じて強粘着力のものや微粘着力のものが求められており、従来よりモノマーの種類や量に着目して検討がなされてきた。
例えば、特許文献1には、粘着力を高くするために、高ガラス転移温度(Tg)のモノマーを多く共重合したアクリル樹脂を用いた粘着剤が提案されている。また、特許文献2には、アミドモノマーを共重合したアクリル系樹脂を用いることで良好な接着性を有する基材レスの両面テープが記載されている。
このような粘着力の強い粘着シートは、貼り付けてから長時間経過したり、高温環境下で使用したりすると、糊残りが発生することがある。糊残りが発生した場合、一般的には有機溶剤を用いて洗浄することが多い。
特開2011−225835号公報 特開2016−11424号公報
しかしながら、上記粘着剤を用いた粘着シートは、糊残りした際に有機溶剤により洗浄しようとしても溶剤の種類によっては充分に洗浄されないことがある。
近年では、再利用の観点から、あるいは光学用途においては異物の無い更にクリーンな光学部材とする必要があることなどから、被洗浄体としての洗浄性に優れた粘着剤組成物が望まれている。
そこで、本発明ではこのような背景下において、粘着シートを形成した際に、適度な粘着力を有するとともに、糊残りが発生した場合でも、高極性から低極性まで様々な種類の溶剤を用いて優れた洗浄性で洗浄され得る粘着剤組成物を提供することを目的とするものである。
しかるに本発明者は、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートを主体として、ジアルキル(メタ)アクリルアミド(a2−1)および(メタ)アクリロイルモルホリン(a2−2)のうち少なくとも一方を含む窒素含有モノマー、ならびに、水酸基含有モノマーを特定の割合で含むアクリル系樹脂を用いることにより、糊残りの洗浄の際に、高極性から低極性まで様々な種類の溶剤を用いた場合でも優れた洗浄効果が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨は、アクリル系樹脂(A)を含有する粘着剤組成物であって、アクリル系樹脂(A)を構成する重合成分(a)が、下記要件(1)または(2)を満足することを特徴とする粘着剤組成物である。
要件(1):2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート(a1)を50〜84重量%、ジアルキル(メタ)アクリルアミド(a2−1)を15〜40重量%、および水酸基含有モノマー(a3)を1〜8重量%含有する。
要件(2):2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート(a1)を50〜81重量%、(メタ)アクリロイルモルホリン(a2−2)を15〜40重量%、および水酸基含有モノマー(a3)を4〜8重量%含有する。
また、本発明の要旨は、上記粘着剤組成物からなる粘着剤、かかる粘着剤からなる粘着剤層を有する粘着シートにも存する。
本発明の粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する粘着シートは、被着体に貼り合わせた際に適度な粘着力を有するとともに、被着体から剥離した際に糊残りが発生した場合でも、高極性から低極性まで様々な種類の溶剤を用いて優れた洗浄性で洗浄されることができる。
以下に記載する構成要件の説明は本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
なお、本明細書において、(メタ)アクリルとはアクリルあるいはメタクリルを、(メタ)アクリロイルとはアクリロイルあるいはメタクリロイルを、(メタ)アクリレートとはアクリレートあるいはメタクリレートをそれぞれ意味するものである。
また、本発明において「シート」とは、シート、フィルム、テープを概念的に包含するものである。
<粘着剤組成物>
〔アクリル系樹脂(A)〕
本発明の粘着剤組成物はアクリル系樹脂(A)を含有する。
本発明で用いられるアクリル系樹脂(A)は、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート(a1)と、ジアルキル(メタ)アクリルアミド(a2−1)または(メタ)アクリロイルモルホリン(a2−2)と、水酸基含有モノマー(a3)とを必須成分として含有する重合成分(a)を重合して得られるものであり、必要に応じて、上記(a1)、(a2−1)、(a2−2)および(a3)以外の他の重合成分(a4)を更に適宜含有する重合成分を重合して得られるものである。
ジアルキル(メタ)アクリルアミド(a2−1)におけるアルキル基は直鎖または分枝のアルキル基であり、かかるアルキル基の炭素数は、通常1〜20であり、好ましくは1〜12、特に好ましくは1〜8である。
ジアルキル(メタ)アクリルアミド(a2−1)としては、例えば、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジイソプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(n−ブチル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ジイソブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(s−ブチル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(t−ブチル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ジペンチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジヘキシル(メタ) アクリルアミド、N,N−ジヘプチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジオクチル(メタ)アクリルアミド、N,N−エチルメチルアクリルアミドなどが挙げられる。これらの中でも洗浄性に優れている点でジメチルアクリルアミドが好ましい。
これらは1種を単独でまたは2種以上を併せて用いることができる。
水酸基含有モノマー(a3)は、少なくとも1つの水酸基と少なくとも1つの不飽和結合とを有するモノマーであり、第一級水酸基含有モノマー、第二級水酸基含有モノマー、第三級水酸基含有モノマーを包含する。
第一級水酸基含有モノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレートなどのアクリル酸ヒドロキシアルキルエステル;カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどのカプロラクトン変性モノマー;ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレートなどのオキシアルキレン変性モノマー;その他、2−アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタル酸などが挙げられる。
第二級水酸基含有モノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−クロロ2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
第三級水酸基含有モノマーとしては、例えば、2,2−ジメチル2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
上記水酸基含有モノマー(a3)の中でも、後述する架橋剤(B)、特にイソシアネート系架橋剤との反応性に優れる点で、第一級水酸基含有モノマーを使用することが好ましく、特には2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートを使用することが好ましい。
これらは1種を単独でまたは2種以上を併せて用いることができる。
上記の重合成分(a1)、(a2−1)、(a2−2)および(a3)以外の他の重合成分としては、上記の重合成分(a1)を除くアルキル(メタ)アクリレート(a4−1);上記の重合成分(a2−1)、(a2−2)および(a3)を除く官能基含有モノマー(a4−2);その他の重合性モノマー(a4−3)が挙げられる。
重合成分(a1)を除くアルキル(メタ)アクリレート(a4−1)は、アルキル基の炭素数が、通常1〜20であり、好ましくは1〜12、特に好ましくは1〜8である。
具体的には、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、iso−オクチルアクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メタ)アクリレート、iso−ステアリル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
これらは1種を単独でまたは2種以上を併せて用いることができる。
上記の重合成分(a2−1)、(a2−2)および(a3)を除く官能基含有モノマー(a4−2)としては、例えば、カルボキシル基含有モノマー、アセトアセチル基含有モノマー、イソシアネート基含有モノマー、グリシジル基含有モノマー、アミノ基含有モノマー、アミド基含有モノマーなどが挙げられる。
上記カルボキシル基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、アクリル酸ダイマー、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、グルタコン酸、イタコン酸、アクリルアミドN−グリコール酸、ケイ皮酸などが挙げられ、中でも共重合性に優れる点で(メタ)アクリル酸が好ましく用いられるが、金属基材に対して用いる場合には、腐食防止の点から、カルボキシル基を含有しないことが好ましい。
上記アセトアセチル基含有モノマーとしては、例えば、2−(アセトアセトキシ)エチル(メタ)アクリレート、アリルアセトアセテートなどが挙げられる。
上記イソシアネート基含有モノマーとしては、例えば、2−アクリロイルオキシエチルイソシアネート、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートやそれらのアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。
上記グリシジル基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸アリルグリシジルなどが挙げられる。
アミノ基含有モノマーとしては、エチレン性不飽和二重結合及びアミノ基(無置換または置換アミノ基)を有するモノマーが挙げられ、例えば、(メタ)アクリル酸アミノメチル、(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸アミノプロピル、(メタ)アクリル酸アミノイソプロピルなどの(メタ)アクリル酸アミノアルキルや(メタ)アクリル酸N−(t−ブチル)アミノエチルなどのN−アルキルアミノアルキルの(メタ)アクリル酸エステルなどの一置換アミノ基含有(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノプロピルなどのN,N−ジアルキルアミノアルキルの(メタ)アクリル酸エステルなどの二置換アミノ基含有(メタ)アクリル酸エステル;N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどのジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド、これらアミノ基含有モノマーの四級化塩など;p−アミノスチレンなどのアミノ基含有スチレン類;3−(ジメチルアミノ)スチレン、ジメチルアミノメチルスチレンなどのジアルキルアミノ基を有するスチレン類;N,N−ジメチルアミノエチルビニルエーテル、N,N−ジエチルアミノエチルビニルエーテルなどのジアルキルアミノアルキルビニルエーテル類;アリルアミン、4−ジイソプロピルアミノ−1−ブテン、トランス−2−ブテン−1,4−ジアミン、2−ビニル−4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジンなどが挙げられる。
上記アミド基含有モノマーとしては、エチレン性不飽和二重結合およびアミド基(アミド結合を有する基)を有するモノマーが挙げられ、例えば、(メタ)アクリルアミド;N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブチル(メタ)アクリルアミド、N−s−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−ヘキシル(メタ)アクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)(メタ)アクリルアミドなどのN−アルキル(メタ)アクリルアミド;N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどのジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド;N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド、(メタ)アクリルアミドエチルエチレンウレア、(メタ)アクリルアミドt−ブチルスルホン酸などの置換アミド基含有モノマー;N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミドなどのヒドロキシル基含有(メタ)アクリルアミド;N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−(n―ブトキシメチル)(メタ)アクリルアミドなどのアルコキシ基含有(メタ)アクリルアミド;これらアミド基含有モノマーの四級化塩などが挙げられる。
その他の重合性モノマー(a4−3)としては、例えば、
フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェニルジエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレートなどの芳香環を含有する(メタ)アクリル酸エステル系モノマー;
シクロへキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルオキシアルキル(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシルオキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレートなどの脂環構造を有する(メタ)アクリル酸エステル系モノマー;
ビフェニルオキシエチル(メタ)アクリレートなどのビフェニルオキシ構造含有(メタ)アクリル酸エステル系モノマー;
2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどのアルコキシ基またはオキシアルキレン基を含有する(メタ)アクリル酸エステル系モノマー;
スチレン、α―メチルスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アルキルビニルエーテル、ビニルトルエン、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、イタコン酸ジアルキルエステル、フマル酸ジアルキルエステル、アリルアルコール、アクリルクロライド、メチルビニルケトン、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルアリルビニルケトンなどが挙げられる。
これらは1種を単独でまたは2種以上を併せて用いることができる。
本発明においては、アクリル系樹脂(A)を構成する重合成分(a)が下記要件(1)または(2)を満足することを特徴とするものである。
要件(1):2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート(a1)を50〜84重量%、ジアルキル(メタ)アクリルアミド(a2−1)を15〜40重量%、および水酸基含有モノマー(a3)を1〜8重量%含有する。
要件(1)では、重合成分(a)中における2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート(a1)の含有量は、50〜84重量%であり、好ましくは55〜80重量%、特に好ましくは60〜75重量%である。
また、重合成分(a)中におけるジアルキル(メタ)アクリルアミド(a2−1)の含有量は、15〜40重量%であり、好ましくは15〜30重量%、特に好ましくは15〜25重量%である。
重合成分(a)中における水酸基含有モノマー(a3)の含有量は、1〜8重量%であり、好ましくは2〜7重量%、特に好ましくは3〜6重量%である。
また、本発明において、重合成分(a)が他の重合成分(a4)を更に含有する場合、他の重合成分(a4)の含有量は、10重量%以下であり、好ましくは7重量%以下、特に好ましくは5重量%以下である。
要件(2):2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート(a1)を50〜81重量%、(メタ)アクリロイルモルホリン(a2−2)を15〜40重量%、および水酸基含有モノマー(a3)を4〜8重量%含有する。
要件(2)では、重合成分(a)中における2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート(a1)の含有量は、50〜81重量%であり、好ましくは55〜80重量%、特に好ましくは60〜75重量%である。
また、重合成分(a)中における(メタ)アクリロイルモルホリン(a2−2)の含有量は、15〜40重量%であり、好ましくは20〜35重量%、特に好ましくは25〜30重量%である。
重合成分(a)中における水酸基含有モノマー(a3)の含有量は、4〜8重量%であり、好ましくは5〜7重量%である。
また、本発明において、重合成分(a)が他の重合成分(a4)を更に含有する場合、他の重合成分(a4)の含有量は、10重量%以下であり、好ましくは7重量%以下、特に好ましくは5重量%以下である。
上記の要件(1)および(2)において、各重合成分(a1)、(a2−1)、(a2−2)および(a3)の含有量が多すぎたり少なすぎたりすると、被着体に貼り合わせた際に適度な粘着力を有するとともに、被着体から剥離した際に糊残りが発生した場合でも、高極性から低極性まで様々な種類の溶剤を用いて優れた洗浄性で洗浄され得るという本発明の効果が得られ難くなる傾向がある。
本発明で用いられるアクリル系樹脂(A)は、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート(a1)と、ジアルキル(メタ)アクリルアミド(a2−1)または(メタ)アクリロイルモルホリン(a2−2)と、水酸基含有モノマー(a3)と、必要に応じて他の重合成分(a4)とを含有する共重合成分を適宜選択して用いて重合することにより製造することができる。上記重合に際しては、溶液ラジカル重合、懸濁重合、塊状重合、乳化重合などの従来公知の方法により行なうことができる。
例えば、有機溶媒中に、上記各重合成分、重合開始剤を混合あるいは滴下し、還流状態あるいは50〜90℃で2〜20時間重合を行なうことによりアクリル系樹脂(A)が得られる。これら重合方法のうち、溶液ラジカル重合、塊状重合が好ましく、特に好ましくは溶液ラジカル重合である。
かかる重合に用いられる有機溶剤としては、例えば、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコールなどの脂肪族アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類などが挙げられる。
これらの溶剤の中でも、重合反応のしやすさ、連鎖移動の効果、粘着剤層形成時の乾燥のしやすさ、安全上の理由などから、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸ブチル、トルエン、メチルイソブチルケトンが好ましく、特に好ましくは、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトンである。
また、かかるラジカル重合に用いられる重合開始剤としては、通常のラジカル重合開始剤が挙げられ、使用するモノマーに応じて適宜選択して用いることができる。例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス(メチルプロピオン酸)などのアゾ系開始剤;ベンゾイルパーオキサイド、ラウロリルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイドなどの有機過酸化物などが挙げられ、これらの重合開始剤は単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
本発明のアクリル系樹脂(A)の重量平均分子量については、通常、5万〜150万、好ましくは10万〜100万、特に好ましくは20万〜80万である。重量平均分子量が大きすぎると、洗浄性が低下する傾向にあり、分子量が小さすぎると、当該アクリル系樹脂(A)を用いて作製された粘着シートの保持力が低下する傾向にある。
また、アクリル系樹脂(A)の分散度(重量平均分子量/数平均分子量)は、例えば、通常20以下であり、好ましくは1〜20、特に好ましくは1.5〜15、更に好ましくは2〜10である。分散度が高すぎると、粘着剤層の耐熱性が低下し、発泡などが発生しやすくなる傾向にある。
なお、上記の重量平均分子量は、標準ポリスチレン分子量換算による重量平均分子量であり、高速液体クロマトグラフィー(日本Waters社製、「Waters 2695(本体)」と「Waters 2414(検出器)」)に、カラム:Shodex GPC KF−806L(排除限界分子量:2×10、分離範囲:100〜2×10、理論段数:10,000段/本、充填剤材質:スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、充填剤粒径:10μm)の3本直列を用いることにより測定されるものであり、数平均分子量も同様の方法を用いることができる。また分散度は重量平均分子量と数平均分子量より求められる。
また測定に際してポリマーを誘導体化してもよいし溶離液の種類を適宜変更してもよい。
更に、アクリル系樹脂(A)のガラス転移温度は、通常−80〜25℃であり、好ましくは−60〜0℃、特に好ましくは−50〜−25℃である。ガラス転移温度が高すぎると、タックが低下したり洗浄性が低下する傾向にあり、ガラス転移温度が低すぎると、粘着力が低くなる傾向にある。
なお、ガラス転移温度は下記のFoxの式より算出されるものである。
Figure 2019014852
Tg:共重合体のガラス転移温度(K)
Tga:モノマーAのホモポリマーのガラス転移温度(K) Wa:モノマーAの重量分率
Tgb:モノマーBのホモポリマーのガラス転移温度(K) Wb:モノマーBの重量分率
Tgn:モノマーNのホモポリマーのガラス転移温度(K) Wn:モノマーNの重量分率
(Wa+Wb+・・・+Wn=1)
即ち、アクリル系樹脂を構成するそれぞれのモノマーのホモポリマーとした際のガラス転移温度および重量分率をFoxの式に当てはめて算出した値である。
なお、アクリル系樹脂を構成するモノマーのホモポリマーとした際のガラス転移温度は、通常、示差走査熱量計(DSC)により測定されるものである。
アクリル系樹脂(A)の粘度(mPa ・s(25℃) )は、好ましくは10〜500,000(mPa ・s(25℃) )、特に好ましくは100〜100,000(mPa ・s(25℃) )、更に好ましくは500〜15,000(mPa ・s(25℃) )である。粘度が低すぎると、塗工時に粘着剤組成物が基材から垂れたり、はじいたりして、塗工が困難になる傾向があり、高すぎると架橋剤配合時に増粘して、塗工が困難になる傾向がある。なお、組成物の増粘により塗工が困難になった場合は、必要に応じて、希釈して固形分濃度を低下させてもよい。粘度は、JIS K5400(1990)の4.5.3回転粘度計法に従って測定されるものである。
本発明の粘着剤組成物は、アクリル系樹脂(A)を粘着剤組成物全量に対して、30〜100重量%含有することが好ましく、特に好ましくは40〜99.99重量%、更に好ましくは50〜99.9重量%である。
〔架橋剤(B)〕
本発明の粘着剤組成物は、上記アクリル系樹脂(A)を必須成分として含有するものであり、これを架橋させることにより粘着剤となる。粘着剤組成物を架橋させるに際しては、該粘着剤組成物に架橋剤(B)を更に含有させることが好ましい。架橋剤(B)を含有させることにより反応性が高くなり、耐熱性が向上する傾向がある。
かかる架橋剤(B)としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、金属キレート系架橋剤、アジリジン系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、メラミン系架橋剤、アルデヒド系架橋剤、アミン系架橋剤などが挙げられ、好ましくはイソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、金属キレート系架橋剤である。
上記イソシアネート系架橋剤としては、例えば、
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート;
イソホロンジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート、水素化ジフェニルメタンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、トランス−シクロヘキサンジイソシアネート、水素化トリレンジイソシアネートなどの脂環式ジイソシアネート;
ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族系イソシアネート;
などが挙げられ、
さらに、これらのポリイソシアネート化合物とトリメチロールプロパンなどのポリオール化合物とのアダクト体、これらポリイソシアネート化合物のビュレット体やイソシアヌレート体などが挙げられる。
なかでも加熱後の粘着力上昇が小さく、加熱後に剥離した際の糊残りのし難さ(耐熱汚染性)が良好である点で、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体や2,4−トリレンジイソシアネート及び/又は2,6−トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとのアダクト体、2,4−トリレンジイソシアネート及び/又は2,6−トリレンジイソシアネートのイソシアヌレート体、テトラメチルキシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとのアダクト体が好ましい。
上記エポキシ系架橋剤としては、例えば、ビスフェノールA・エピクロルヒドリン型のエポキシ樹脂、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエリスリトール、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、1,3′−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,N‘, N′−テトラグリシジル−m−キシレンジアミンなどが挙げられる。
上記金属キレート系架橋剤としては、例えば、アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシウム、バナジウム、クロム、ジルコニウムなどの多価金属のアセチルアセトンやアセトアセチルエステル配位化合物などが挙げられる。
上記アジリジン系架橋剤としては、例えば、テトラメチロールメタン−トリ−β−アジリジニルプロピオネート、トリメチロールプロパン−トリ−β−アジリジニルプロピオネート、N,N′−ジフェニルメタン−4,4′−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)、N,N′−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)などが挙げられる。
上記オキサゾリン系架橋剤としては、例えば、2, 2’−ビス(2−オキサゾリン)、1, 2−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)エタン、1, 4−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ブタン、1, 8−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ブタン、1, 4−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)シクロヘキサン、1, 2−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼン、1, 3−ビス(2−オキサゾリン−2−イル)ベンゼンなどの脂肪族あるいは芳香族を含むビスオキサゾリン化合物;2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−5−エチル−2−オキサゾリンなどの付加重合性オキサゾリンの1種または2種以上の重合物などが挙げられる。
上記メラミン系架橋剤としては、例えば、へキサメトキシメチルメラミン、ヘキサエトキシメチルメラミン、ヘキサプロポキシメチルメラミン、ヘキサプトキシメチルメラミン、ヘキサペンチルオキシメチルメラミン、ヘキサヘキシルオキシメチルメラミン、メラミン樹脂などが挙げられる。
上記アルデヒド系架橋剤としては、例えば、グリオキザール、マロンジアルデヒド、スクシンジアルデヒド、マレインジアルデヒド、グルタルジアルデヒド、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒドなどが挙げられる。
上記アミン系架橋剤としては、例えば、ヘキサメチレンジアミン、トリエチルジアミン、ポリエチレンイミン、ヘキサメチレンテトラアミン、ジエチレントリアミン、トリエチルテトラアミン、イソフォロンジアミン、アミノ樹脂、ポリアミドなどが挙げられる。
これらの架橋剤(B)は、単独で使用しても良いし、2種以上を併用してもよい。
上記架橋剤(B)の含有量は、通常は、アクリル系樹脂(A)100重量部に対して、0.01〜10重量部であることが好ましく、特に好ましくは0.05〜5重量部、更に好ましくは0.1〜2重量部、より好ましくは0.1〜0.3重量部である。架橋剤(B)が少なすぎると、粘着剤の凝集力が低下し、糊残りの原因となる傾向があり、多すぎると、粘着剤の架橋度が高くなりすぎるために、粘着力が低下する傾向にある。
アクリル系樹脂(A)を含有する本発明の粘着剤組成物は、粘着剤として使用した際に、高い粘着力を発揮するとともに、優れた洗浄性で洗浄され得るため、光学部材の貼り合わせに用いる光学部材用粘着剤組成物や部材の表面を保護する目的で使用される表面保護粘着剤組成物、ラベル用途などに幅広く用いることができる。
光学部材の貼り合わせに用いる光学部材用粘着剤組成物を用いることにより粘着剤層付き光学部材を得ることができ、例えば、ガラス基板や光学フィルムやITO電極膜など光学部材に、かかるアクリル系樹脂(A)を含有する粘着剤組成物からなる粘着剤層を光学部材上に積層形成することにより、上記粘着剤層付き光学部材を得ることができる。
かかる光学部材としては、ITO電極膜やポリチオフェンなどの無機系や有機系導電膜などの透明電極膜;液晶表示装置、有機EL表示装置、PDPなどの画像表示装置に好適に用いられる光学フィルムが挙げられる。光学フィルムとしては、例えば、偏光板、位相差板、楕円偏光板、光学補償フィルム、輝度向上フィルム、電磁波シールドフィルム、近赤外線吸収フィルム、AR(アンチリフレクション)フィルムなどが挙げられる。
上記粘着剤層付き光学部材には、粘着剤層の光学部材面とは逆の面に、さらに離型シートを設けることが好ましく、実用に供する際には、上記離型シートを剥離して、粘着剤層と被着体を貼合する。かかる離型シートとしては、シリコン系の離型シートを用いることが好ましい。
また、部材の表面を保護する目的で使用される表面保護用粘着剤組成物を用いることにより表面保護用粘着シートを得ることができ、例えば、各種プラスチックフィルムや布、紙などの基材上に、かかるアクリル系樹脂(A)を含有する粘着剤組成物からなる粘着剤層を積層形成することにより、表面保護用粘着シートを得ることができる。
これら表面保護用粘着シートは、例えば、シリコンウエハや透明電極などを製造する際やディスプレイ表面を保護する際に用いることができる。
本発明の粘着剤組成物が架橋剤(B)により架橋されてなる粘着剤のゲル分率は、通常、5〜100%、好ましくは30〜99%、特に好ましくは40〜90%である。
ゲル分率が低すぎると、当該粘着剤組成物を用いて作製された粘着シートの保持力が低くなる傾向にあり、ゲル分率が高すぎると、かかる粘着シートの粘着力が低くなりすぎる傾向にある。
上記ゲル分率は、架橋度の目安となるもので、以下の方法にて算出される。すなわち、基材となる高分子シート(例えば、ポリエチレンテレフタレートシートなど)に粘着剤層が形成されてなる粘着シート(離型フィルムを設けていないもの)を200メッシュのSUS製金網で包み、トルエン中に23℃×24時間浸漬し、金網中に残存した不溶解の粘着剤成分の重量百分率をゲル分率とする。ただし、基材の重量は差し引いて算出する。
〔その他の成分〕
本発明の粘着剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲において、さらに帯電防止剤、酸化防止剤、可塑剤、充填剤、顔料、希釈剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、粘着付与樹脂などの添加剤を更に含有していてもよく、これらの添加剤は1種を単独でまたは2種以上を併せて用いることができる。特に酸化防止剤は粘着剤層の安定性を保つのに有効である。酸化防止剤を配合する場合の含有量は、特に制限はないが、好ましくは0.01〜5重量%である。なお、添加剤の他にも、粘着剤組成物の構成成分の製造原料等に含まれる不純物などが少量含有されていても良い。
<粘着剤、粘着シート>
本発明の粘着剤組成物は、架橋(硬化)させることにより粘着剤とすることができる。
かかる粘着剤からなる粘着剤層の厚みは、通常、1〜500μmであり、好ましくは5〜200μm、特に好ましくは10〜100μm、更に好ましくは15〜80μmである。粘着剤層が厚すぎると、糊残りが発生した際に洗浄性が低下する傾向にあり、粘着剤層が薄すぎると粘着力が弱くなる傾向にある。
また、基材の片面または両面に、本発明の粘着剤組成物からなる粘着剤層を積層形成することにより粘着シートを得ることができる。特には、光学部材の貼り合せに用いる光学部材用粘着シートとして好適である。また、基材を有しない基材レス両面粘着シートとすることも好ましい。
粘着剤層を積層形成する基材としては、例えば、樹脂シート、紙、金属薄膜が挙げられる。樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリフッ化エチレン系樹脂、ポリイミドおよびその誘導体、エポキシ樹脂などからなる単層または積層構造のシートが挙げられる。
粘着シートには、粘着剤層を覆う離型シートを設けることが好ましい。マスキングシートなどの粘着シートを実用に供する際には、上記離型シートを剥離して用いられる。上記離型シートとしては、例えば、シリコン系の離型シート、オレフィン系の離型シート、フッ素系の離型シート、長鎖アルキル系の離型シート、アルキッド系の離型シートを用いることができる。
上記の粘着シートを製造する方法については、〔1〕基材上に、粘着剤組成物を塗布、乾燥した後、離型シートを貼合し、エージング処理を行なう方法、〔2〕離型シート上に、粘着剤組成物を塗布し、乾燥した後、基材を貼合し、エージング処理を行なう方法等が挙げられる。〔1〕の方法は基材との密着性を上げる点、作業性や安定製造の点で好ましく、〔2〕の方法は乾燥時の熱により基材を傷めない点で好ましい。
上記エージング処理は、粘着物性のバランスをとるために行なうものであり、エージングの条件としては、温度は通常、0〜150℃、好ましくは10〜100℃、特に好ましくは20〜80℃、時間は通常、30日以下、好ましくは14日以下、特に好ましくは7日以下であり、具体的には、例えば23℃で3〜10日間、40℃で1〜7日間等の条件で行なうことができる。
粘着剤組成物の塗布に際しては、この粘着剤組成物を溶剤に希釈して塗布することが好ましく、希釈濃度としては、好ましくは5〜60重量%、特に好ましくは10〜50重量%である。また、上記溶剤としては、粘着剤組成物を溶解させるものであれば特に限定されることなく、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチルなどのエステル系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤;トルエン、キシレンなどの芳香族系溶剤;メタノール、エタノール、プロピルアルコールなどのアルコール系溶剤を用いることができる。これらの中でも、溶解性、乾燥性、価格等の点から酢酸エチル、メチルエチルケトン、トルエンが好適に用いられる。
また、上記粘着剤組成物の塗布に関しては、ロールコーティング、ダイコーティング、グラビアコーティング、コンマコーティング、スクリーン印刷などの慣用の方法により行なうことができる。
粘着シートにおける粘着剤層の厚みは、通常、1〜500μmであり、好ましくは5〜200μm、特に好ましくは10〜100μm、更に好ましくは15〜80μmである。粘着剤層が厚すぎると、糊残りが発生した際に洗浄性が低下する傾向にあり、粘着剤層が薄すぎると粘着力が弱くなる傾向にある。
粘着シートの被着体としては、特に限定されず、例えば、ガラス;アルミニウム、銅、鉄、ステンレス、マグネシウム、ニッケル、チタンなどの金属板あるいは金属箔など;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂;アクリル樹脂等のアクリル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/イソフタレート共重合体、エステルアクリレートなどのポリエステル系樹脂;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレン、エチレン−4フッ化エチレン共重合体などのポリフッ化エチレン系樹脂;ポリイミドおよびその誘導体;ビスフェノール型エポキシ樹脂、エポキシ樹脂複合材料、脂環エポキシ樹脂、エポキシノボラック、ビフェニル型エポキシ樹脂、エポキシアクリレートなどのエポキシ樹脂などが挙げられる。
粘着シートにおける粘着剤層の初期粘着力は、被着体の材料等に応じて適宜決定される。例えば、ガラス基板に貼着する場合には、0.1〜50N/25mmの粘着力を有することが好ましく、特に好ましくは10〜50N/25mm、更に好ましくは15〜50N/25mm、より好ましくは25〜50N/25mmである。
上記初期粘着力は、つぎのようにして算出される。離型シートで粘着剤層が覆われた粘着剤層付きシートについて、幅25mm幅に裁断し、離型シートを剥離して、粘着剤層側をナトリウムガラス板に押圧して粘着剤層付きシートを貼り合わせる。23℃、50%RHで30分間放置後に、180℃剥離試験(剥離速度300mm/min)を行なう(オートグラフ)。
本発明の粘着剤組成物を用いて得られる粘着シートは、被着体に貼り合わせた際に適度な粘着力を有するとともに、被着体から剥離した際に糊残りが発生した場合でも、高極性から低極性まで様々な種類の溶剤を用いて優れた洗浄性で洗浄されることができる。したがって、本発明の粘着シートは、糊残りが問題となる種々の用途に適している。かかる用途としては、例えば、養生用、マスキング用、ラベル用、マーキングフィルム用、ウインドウフィルム用、ディスプレイ部材固定用、ダイシング用、バックグラインド用、建材用などが挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、例中「%」および「部」とあるのは重量基準を意味する。
また、下記実施例中におけるアクリル系樹脂(A)の重量平均分子量、分散度は前述の方法に従って測定した。
アクリル系樹脂(A)のガラス転移温度については前述のFoxの式を用いて算出し、アクリル系樹脂(A)を構成するモノマーのホモポリマーとした際のガラス転移温度は通常DSCにより測定されてなる文献値およびカタログ記載値を用いた。
アクリル系樹脂(A)の粘度に関しては、JIS K5400(1990)の4.5.3回転粘度計法に準じて測定した。
<アクリル系樹脂(A)>
〔アクリル系樹脂(A−1)の製造〕
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口および温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに、酢酸エチル100部、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.029部を仕込み、内温を上昇させ還流後、2−エチルヘキシルアクリレート(a1)80部、ジメチルアクリルアミド(a2−1)15部、ヒドロキシエチルアクリレート5部、AIBN0.029部の混合溶液を2時間にわたって滴下した。
次いで、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(ADVN)酢酸エチル溶液を追加し、沸点を保ちながら5時間反応後、酢酸エチルにて希釈してアクリル系樹脂(A−1)溶液(固形分40.0%、粘度317mPa・s(25℃):アクリル系樹脂(A−1);ガラス転移温度−52℃、重量平均分子量29万、分散度2.9)を得た。
〔アクリル系樹脂(A−2)〜(A−5)および(A’−1)〜(A’−2)の製造〕
表1に記載の重合成分を用い、上記アクリル系樹脂(A−1)の製造方法に準じて、アクリル系樹脂溶液を得た。得られたアクリル系樹脂溶液は表1に記載のとおりのものである。
なお、表1中、BAはブチルアクリレート、2EHAは2−エチルヘキシルアクリレート、ACMOはアクリロイルモルホリン、DMAAはジメチルアクリルアミド、HEAはヒドロキシエチルアクリレートを表す。
Figure 2019014852
<架橋剤(B)>
架橋剤として以下のものを用意した。
(B−1):トリレンジイソシアネートトリメチロールプロパンのアダクト体(東ソー株式会社製「コロネートL55E」)〔イソシアネート系架橋剤〕
<実施例1〜5、比較例1〜2>
上記のようにして調製、準備した各配合成分を下記表2のとおりに配合し、これを酢酸エチルにて固形分濃度(樹脂分)を30〜40%程度に調液し、粘着剤組成物溶液を得た。
得られた粘着剤組成物溶液を用いて粘着剤層付きPETシートの作製し、下記の評価を行った。
〔粘着剤層付きPETシートの作製〕
38μmのポリエステルシートの片面に、粘着剤組成物溶液を乾燥後の厚みが45μmとなるように塗布し、100℃で5分間乾燥して粘着剤層を形成し、その粘着剤層にセパレータを貼り合わせ、40℃で3日間エージングを行うことにより、粘着剤層付PETシートを得た(ポリエステルシート/粘着剤層/セパレータ)。
(粘着力評価)
得られた粘着剤層付PETシートを幅25mmにカットし、ソーダガラスに貼り合わせ30分経過した後に初期粘着力を測定した(オートグラフ、180°ピール)。
◎:初期粘着力が25N/25mm以上
○:初期粘着力が10N/25mm以上、25N/25mm未満
×:初期粘着力が10N/25mm未満
(洗浄性評価)
得られた粘着剤層付PETシートを3×4cmの大きさにカットし、ソーダガラスに粘着剤層を介して貼り付け、100℃×10分間加熱した後、PETシートを剥離し、疑似的に糊残りを発生させた。
糊残りが発生したソーダガラスをトルエンおよびアセトンに浸漬させ、25〜30℃の条件で超音波洗浄を行い、糊残りが除去できるまでの時間を計測した。
◎:トルエンおよびアセトンの双方において40分以内に糊残りが除去できた。
○:トルエンおよびアセトンのうち少なくとも一方において、40分後にわずかに糊残りが認められたが、キムワイプで拭き取ると1回で容易に除去できた。
×:トルエンおよびアセトンのうち少なくとも一方において、40分洗浄を行っても糊残りが除去できず、キムワイプで拭き取ろうとしても1回では取れなかった。
Figure 2019014852
特定のモノマーを特定量含む重合成分からなる接着剤層を有する実施例1〜5の粘着剤層付PETシートは、高い粘着力を有するとともに、糊残りが発生した場合でも、高極性のアセトン、低極性のトルエンのどちらを用いても洗浄性に優れていることがわかる。
このような効果が得られる理由は明らかではないが、疎水性である2−エチルヘキシルアクリレートと、ジアルキルアクリルアミドまたはアクリロイルモルホリンとを特定の割合で共重合することで、中間的な極性ではなく特異的な溶解性を示すようになるためであると考えられる。
一方、ブチルアクリレートとジメチルアクリルアミドを主成分とする重合成分からなる接着剤層を有する比較例1の粘着剤層付PETシートは、極性の高いアセトンでは洗浄性に劣り、低極性のトルエンにもそれほど高い洗浄性を示さなかった。
また、疎水性である2−エチルヘキシルアクリレートと極性の高い2−ヒドロキシエチルアクリレートとからなる接着剤層を有する比較例2の粘着剤層付PETシートは、高極性のアセトン、低極性のトルエンのどちらを用いても洗浄性に劣る結果となった。これは、粘着剤層が中間程度の極性になったか、架橋密度が高くなりすぎたためと考えられる。
このように本発明の粘着剤組成物からなる粘着剤は、比較的高い粘着力を有しながら、糊残りが発生した場合でも、高極性から低極性まで様々な種類の溶剤を用いて容易に除去できるので、糊残りが問題となる用途において好適に用いることができる。
本発明の粘着剤組成物は、糊残りが問題となる用途において好適に用いることができ、例えば、偏光板用粘着剤、光学部材用粘着剤、表面保護用粘着剤、ラベル用粘着剤など、特には汚染が問題となりやすい、偏光板用粘着剤、表面保護用粘着剤、ラベル用粘着剤などに好適に用いることができる。

Claims (5)

  1. アクリル系樹脂(A)を含有する粘着剤組成物であって、アクリル系樹脂(A)を構成する重合成分(a)が、下記要件(1)または(2)を満足することを特徴とする粘着剤組成物。
    要件(1):2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート(a1)を50〜84重量%、ジアルキル(メタ)アクリルアミド(a2−1)を15〜40重量%、および水酸基含有モノマー(a3)を1〜8重量%含有する。
    要件(2):2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート(a1)を50〜81重量%、(メタ)アクリロイルモルホリン(a2−2)を15〜40重量%、および水酸基含有モノマー(a3)を4〜8重量%含有する。
  2. 更に、アクリル系樹脂(A)100重量部に対して、架橋剤(B)を0.01〜10重量部含有することを特徴とする請求項1記載の粘着剤組成物。
  3. 光学部材の貼り合わせに用いることを特徴とする請求項1または2記載の粘着剤組成物。
  4. 請求項1〜3いずれか記載の粘着剤組成物からなることを特徴とする粘着剤。
  5. 請求項4記載の粘着剤からなる粘着剤層を有することを特徴とする粘着シート。
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