JP2019014344A - 車両用衝撃吸収部材及び車両用衝撃吸収構造 - Google Patents

車両用衝撃吸収部材及び車両用衝撃吸収構造 Download PDF

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Tatsuo Inagaki
龍雄 稲垣
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義治 酒井
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Takeshi Torikai
岳 鳥飼
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Koji Tanaka
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Abstract

【課題】衝突エネルギーの吸収効率を向上できるとともに、バンパ骨格の軽量化や低コスト化を図ることができる車両用衝撃吸収部材を提供すること。【解決手段】車両用衝撃吸収部材1は、筒部10、車両側取付部20、レインフォース側取付部30を有する。筒部10は、筒状を成すとともに軸方向Yに圧縮変形して衝撃を吸収する。車両側取付部20は、筒部10における軸方向Yの後方側部11にフランジ状に形成されて、車両骨格部50に取り付けられる。レインフォース側取付部30は、筒部10における軸方向Yの前方端部12を覆うとともに、レインフォース60に取り付けられる。レインフォース側取付部30は、レインフォース60に取り付けられた状態において、レインフォース60の一部を挟み込むとともに、少なくとも一部がレインフォース60の前面61と面一の位置又はレインフォース60よりも前方Y2の位置に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用衝撃吸収部材及び車両用衝撃吸収構造に関する。
従来、車両において、バンパの一部であるレインフォースと車両骨格部であるサイドフレームとの間に衝撃吸収部材を設けることが行われている。例えば、特許文献1に開示の衝撃吸収部材は、筒部を有し、その軸方向一端がレインフォースに取り付けられ、軸方向他端がサイドフレームに取り付けられる。そして、当該衝撃吸収部材は、レインフォースから衝撃荷重を受けると、筒部が圧縮変形して衝撃を吸収するように構成されている。
特許第4365232号公報
特許文献1に開示の構成では、筒部におけるレインフォースへの取付部は、レインフォースの後方の壁面にねじ止めされている。そのため、車両前方から入力された衝突荷重は必ずレインフォースを経て衝撃吸収部材に伝達されることとなる。そのため、衝撃吸収部材近傍での正面からの衝撃荷重または斜めからの衝撃荷重によってレインフォースが破損した場合には、衝突荷重を衝撃吸収部材に十分に伝達させることができず、衝撃吸収部材による衝突エネルギーの吸収を効率的に行うことができない。そこで、衝撃吸収部材に衝突荷重を十分に伝達させて衝突エネルギーの吸収効率を向上するために、レインフォースが上記衝突荷重によって破損しないように、厚肉化して機械的強度を高めることが行われている。しかしながら、レインフォースを厚肉化するとレインフォースの重量増加や材料コストの増加などの問題が生じる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、衝突エネルギーの吸収効率を向上できるとともに、レインフォースの軽量化や低コスト化を図ることができる車両用衝撃吸収部材を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、車両骨格部とレインフォースとの間に設けられて、レインフォースに入力された衝撃を吸収するように構成された車両用衝撃吸収部材であって、
筒状を成すとともに、軸方向に圧縮変形して衝撃を吸収するように構成された筒部と、
上記筒部における軸方向の後方側部にフランジ状に形成されて、上記車両骨格部に取り付けられるように構成された車両側取付部と、
上記筒部における軸方向の前方端部を覆うとともに、上記レインフォースに取り付けられるように構成されたレインフォース側取付部と、
を備え、
上記バンパ側取付部は、上記レインフォースに取り付けられた状態において、上記レインフォースの一部を挟み込むとともに、少なくとも一部が上記レインフォースの前面と面一の位置又は上記レインフォースよりも前方の位置に位置するように構成されている、車両用衝撃吸収部材である。
上記車両用衝撃吸収部材では、レインフォースに取り付けられた状態において、レインフォース側取付部の少なくとも一部がレインフォースの前面と面一の位置又はレインフォースの前面よりも前方の位置に位置している。これにより、衝撃吸収部材近傍での正面からの衝撃荷重または斜めからの衝撃荷重が入力された場合には、衝突荷重の一部を、バンパ骨格部を介さずに、レインフォースの前面と面一となる部分又はレインフォースよりも前方に位置する部分から車両用衝撃吸収部材に直接伝達させることができる。これにより、衝突荷重が車両用衝撃吸収部材に効率的に伝達されて、車両用衝撃吸収部材の筒部における衝撃エネルギーの吸収効率を向上することができる。さらに、車両用衝撃吸収部材が衝突荷重の一部を負担するため、レインフォースの耐荷重性能を従来よりも低くすることができる。これにより、レインフォースを薄肉化することができ、レインフォースの軽量化及び低コスト化を図ることができる。
さらに、レインフォース側取付部がレインフォースの一部を挟み込んでいるため、レインフォースが衝突荷重によって上方又は下方に倒れるように変形して破損することが防止される。これにより、衝突荷重がレインフォースを介して車両用衝撃吸収部材に伝達されやすくなり、車両用衝撃吸収部材の筒部における衝突エネルギーの吸収効率を向上することができる。
以上のように、本発明によれば、衝突エネルギーの吸収効率を向上できるとともに、レインフォースの軽量化や低コスト化を図ることができる車両用衝撃吸収部材を提供することができる。
実施例1における、車両用衝撃吸収構造の斜視図。 実施例1における、車両用衝撃吸収構造の他の斜視図。 図2における、III-III線位置の断面斜視図。 実施例1における、車両用衝撃吸収部材の斜視図。 実施例1における、車両用衝撃吸収部材の正面図。 実施例1における、車両用衝撃吸収部材の上面図。 図5のVII-VII線位置における断面図。 実施例1における、車両用衝撃吸収部材の右側面図。 図6における、IX-IX線位置の断面における組み付け状態を説明するための概念図。 図6における、IX-IX線位置の断面における組み付け状態を説明するための他の概念図。 変形例における、図6のIX-IX線位置相当の断面における組み付け状態を説明するための概念図。 実施例1における、車両用衝撃吸収部材の製造方法を説明するための概念図。 実施例1における、車両用衝撃吸収部材の製造方法を説明するための他の概念図。 比較例における、車両用衝撃吸収部材の斜視図。 図15(a)は実施例1における車両用衝撃吸収構造の概略図、図15(b)は比較例における車両用衝撃吸収構造の概略図。 実施例2における、車両用衝撃吸収構造の斜視図。 実施例2における、車両用衝撃吸収部材の斜視図。 実施例2における、車両用衝撃吸収部材の正面図。 実施例2における、車両用衝撃吸収部材の上面図。 実施例2における、車両用衝撃吸収部材の右側面図。 図20における、XXI-XXI線位置の断面における組み付け状態を説明するための概念図。 図20における、XXI-XXI線位置の断面における組み付け状態を説明するための他の概念図。 実施例3における、車両用衝撃吸収構造の斜視図。 実施例3における、車両用衝撃吸収部材の斜視図。 実施例3における、車両用衝撃吸収部材の正面図。 実施例3における、車両用衝撃吸収部材の右側面図。 実施例3における、車両用衝撃吸収部材の上面図。 図26における、XXVIII-XXVIII線位置の断面における組み付け状態を説明するための概念図。 実施例4における、車両用衝撃吸収構造の斜視図。 図29における、XXX-XXX線位置の断面でのレインフォースの断面図。 図29における、XXXI-XXXI線位置の断面での車両用衝撃吸収構造の断面図。
上記車両用衝撃吸収部材において、上記筒部、上記車両側取付部及び上記レインフォース側取付部が一体的に形成された鍛造品であることが好ましい。筒部、車両側取付部及びレインフォース側取付部が溶接により互いに接合されている場合には、溶接熱により機械的強度が不均一になることがある。また、これらの構成がボルトによる締結などによって互いに接合されている場合には、ボルト締結部が脆弱となることがある。しかしながら、上述の如く鍛造品とすることで、機械的強度を均一にするとともに脆弱部が形成されないようにすることができる。その結果、衝突荷重が筒部に効率的に伝達されて、筒部における衝突エネルギーの吸収効率を向上することができる。
上記レインフォース側取付部は、筒部における軸方向の前方端部を覆う蓋部と、該蓋部から前方に突出する一対の突出部とを備えており、上記レインフォースに取り付けられた状態において、上記一対の突出部が上記レインフォースの一部を挟み込むとともに、上記一対の突出部の前方端面が上記レインフォースの前面と面一の位置又は上記レインフォースよりも前方の位置に位置するように構成されていることが好ましい。この場合には、一対の突出部によりレインフォースの一部を挟み込んでレインフォースの変形を抑制して衝撃荷重を筒部に効率的に伝達することにより、筒部における衝突エネルギーの吸収効率を向上できる。これとともに、一対の突出部が衝撃荷重の一部を負担することができるため、レインフォースの軽量化及び低コスト化を図ることができる。
上記一対の突出部は、上記蓋部の上側端部及び下側端部に形成されていることが好ましい。この場合には、レインフォースを一対の突出部と蓋部の前面とによってコの字状に挟み込むことができ、レインフォースを介して衝撃荷重を車両用衝撃吸収部材に一層効率的に伝達することができる。
上記レインフォース側取付部の厚さをT1、上記筒部の厚さをT2、上記車両側取付部の厚さをT3としたとき、T2<T3≦T1の関係を満たすことが好ましい。この場合は、衝突荷重が入力されると、安定して筒部が圧縮変形しやすくなるため、初期荷重のピーク値が大きくなることが防止されるとともに、筒部が比較的広範囲の衝突エネルギーを吸収することができる。
本発明の他の態様では、上記車両用衝撃吸収部材と、上記車両側取付部に取り付けられた上記車両骨格部と、上記レインフォース側取付部に取り付けられた上記バンパ骨格部とを含み、
上記レインフォースは上記レインフォース側取付部の少なくとも一部によって挟み込まれた被挟み込み部を有する、車両用衝撃吸収構造とすることができる。当該車両用衝撃吸収構造によれば、レインフォースの被挟み込み部がレインフォース側取付部によって挟み込まれるため、被挟み込み部を介して衝撃荷重を車両用衝撃吸収部材に効率的に伝達して、車両用衝撃吸収部材における衝突エネルギーの吸収効率を向上することができる。
上記レインフォース側取付部は、車両幅方向において内方に向かうにつれて車両前方に位置するように傾斜していることが好ましい。この場合には、レインフォースに斜め前方から衝撃荷重が入力された場合に、レインフォース側取付部が上述の如く傾斜していることにより、衝撃荷重が車両用衝撃吸収部材の筒部に軸方向に伝達されやすくなる。その結果、筒部における衝撃エネルギーの吸収効率を一層向上できる。
また、上記車両用衝撃吸収部材と、上記車両側取付部に取り付けられた上記車両骨格部と、上記レインフォース側取付部に取り付けられた上記レインフォースとを含み、上記レインフォースは上記レインフォース側取付部の少なくとも一部によって挟み込まれた被挟み込み部を有しており、上記バンパ骨格部の前面には切り欠き部が形成されており、上記一対の突出部の少なくとも一部は、上記切り欠き部に位置して、上記一対の突出部の前方端面が上記バンパ骨格部の前面と面一の位置又は上記バンパ骨格部よりも前方の位置に位置している、車両用衝撃吸収構造とすることができる。この場合は、一対の突出部によりレインフォースの一部を挟み込んでレインフォースの変形を抑制して衝撃荷重を筒部に効率的に伝達することにより、筒部における衝突エネルギーの吸収効率を向上できる。これとともに、一対の突出部が衝撃荷重の一部を負担することができるため、レインフォースの軽量化及び低コスト化を図ることができる。
(実施例1)
車両用衝撃吸収部材1の実施例について、図1〜図15を用いて、以下に説明する。
実施例1の車両用衝撃吸収部材1は、図1に示すように、車両骨格部としてのサイドフレーム50とバンパの一部であるレインフォース60との間に設けられて、レインフォース60から入力された衝撃を吸収するように構成されている。
そして、車両用衝撃吸収部材1は、筒部10、車両側取付部20、レインフォース側取付部30を有する。
筒部10は、筒状を成すとともに、軸方向Yに圧縮変形して衝撃を吸収するように構成されている。
車両側取付部20は、筒部10における軸方向Yの後方側部11にフランジ状に形成されて、車両骨格部50に取り付けられるように構成されている。
レインフォース側取付部30は、筒部10における軸方向Yの前方端部12を覆うとともに、レインフォース60に取り付けられるように構成されている。
さらに、レインフォース側取付部30は、レインフォース60に取り付けられた状態において、レインフォース60の一部を挟み込むとともに、少なくとも一部がレインフォース60の前面61と面一の位置又はレインフォース60よりも前方Y2の位置に位置するように構成されている。
以下、実施例1の車両用衝撃吸収部材1について、詳述する。
図1に示すように、車両用衝撃吸収部材1は、車両骨格部としてのサイドフレーム50とレインフォース60とに取り付けられて、車両用衝撃吸収構造100を構成している。なお、本例において、車両の前後方向をY、車両の幅方向をX、車両の上下方向をZとする。そして、図1、図2に示すように、車両の前後方向Yにおいて、レインフォース60からサイドフレーム50に向かう方向を後方Y1とし、逆方向を前方Y2とする。また、車両の上下方向Zにおいて、上方をZ1とし、下方をZ2とする。また、図2に示すように、車両の幅方向Xにおいて、車両の内方に向かう方向をX1とし、逆方向をX2とする。
図1に示すように、サイドフレーム50は車両の前後方向Yに延設されている。また、図1、図2に示すように、レインフォース60は筒状であって、車両の幅方向Xに延設されており、内部が仕切る仕切部65により上下方向Zに二分されている。これにより、レインフォース60には車両幅方向Xに沿って延びる2つの筒状部63、64が形成されている。さらに、図2に示すように、筒状部63、64における上下方向Zの端部の前方縁部63a、64aには、フランジ状に形成されたレインフォースフランジ部68が設けられている。これにより、レインフォース60の前面61は、筒状部63、64よりも上下方向Zに大きくなっている。
図1に示すように、本例では、車両用衝撃吸収部材1は同一構成のものが幅方向Xに一対で使用される。車両用衝撃吸収部材1は、アルミニウム合金製とすることができる。例えば,JIS呼称の1000系アルミニウムや2000系〜8000系の各種のアルミニウム合金を、車両用衝撃吸収部材1の材質とすることができる。特に、従来から衝撃吸収部材に用いられるJIS呼称の6000系のアルミニウム合金を用いることが好ましい。本実施例ではA6063製としている。図2、図3に示すように、車両用衝撃吸収部材1の筒部10は、車両の前後方向Yに平行に延びており、筒部10の軸方向は車両の前後方向Yと一致している。筒部10における軸方向Yに直交する断面形状は四角形を成しており、図3に示すように、筒部10の内側は仕切部13により上下方向Zに二分されている。これにより、筒部10は2つの筒15、16を上下方向Zに並べた形状を成している。
図2、図3に示すように、筒部10の後方端部11には車両側取付部20が形成されている。車両側取付部20は、フランジ状をなしており、幅方向X及び上下方向Zに平行となっている。図5に示すように、車両側取付部20は後方端部11の周方向全域に形成されている。図4に示すように、車両側取付部20には、締結用のボルト孔21が前後方向Yに貫通形成されている。そして、車両側取付部20は、ボルト孔23を介して、図示しないボルトにより締結されて、サイドフレーム50に取り付けられている。なお、車両側取付部20のサイドフレーム50への取り付け方法は限定されず、ボルトによる締結に替えて、溶接により両者を接合して取り付けてもよい。
図2、図3に示すように、筒部10の前方端部12にはレインフォース側取付部30が形成されている。図4に示すように、レインフォース側取付部30は、蓋部31と突出部32とを有する。図7に示すように、蓋部31は、筒部10の前方端部12を覆っている。本実施例では、蓋部31は平板状を成している。蓋部31は、車両幅方向Xにおいて内方X1に向かうにつれて車両前方Y2に位置するように傾斜している。蓋部31の傾斜角度、すなわち、蓋部31と車両幅方向Xに平行な仮想線Qとのなす角θは、15°〜60°とすることができ、本実施例では20°となっている。これにより、レインフォース側取付部30は、図1、図2に示すように、レインフォース60の裏面62の傾斜に合わせて傾斜している。そして、蓋部31の前面35の全域がレインフォース60の裏面62に当接している。
図4、図8に示すように、突出部32は蓋部31に形成されており、蓋部31から前方Y2に突出している。突出部32は複数設けることができ、本実施例では、突出部32は2個設けられている。図5に示すように、一対の突出部32は、蓋部31における上側端部31b及び下側端部31cに形成されており、レインフォース60の長手方向(車両幅方向X)に延びる凸状を成している。なお、図4、図6に示すように、突出部32には締結用のボルト孔23が上下方向Zに貫通形成されている。
図9に示すように、一対の突出部32において、上下方向Zに対向する内側面32aの間の距離L1は、レインフォース60において、一対の突出部32に挟み込まれる部分である被挟み込み部67の上下方向Zの両側面67aの間の距離L2と略一致している。これにより、図10に示すように、レインフォース60をレインフォース側取付部30に取り付けた状態において、一対の突出部32の間にレインフォース60の被挟み込み部67が挟み込まれて、レインフォース60の上下方向Zの両側面67aと一対の突出部32の上下方向Zの内側面32aに当接している。そして、突出部32は、レインフォース60のレインフォースフランジ部68に形成された切り欠き部66に位置しており、突出部32の前方端面33は、レインフォース60の前面61と面一となっている。レインフォース側取付部30は、ボルト孔34を介して図示しないボルトにより締結されて、レインフォース60に取り付けられている。なお、レインフォース側取付部30のレインフォース60への取り付け方法は限定されず、ボルトによる締結に替えて、溶接により両者を接合して取り付けてもよい。
図9に示すように、本例の車両用衝撃吸収部材1は、レインフォース側取付部30の厚さをT1、筒部10の厚さをT2、車両側取付部20の厚さをT3としたとき、T2<T3≦T1の関係が成り立つように構成されている。
以上のように、筒部10の前後方向Yの端部11、12に車両側取付部20及びレインフォース側取付部30が一体的に形成されて一部品からなっており、車両用衝撃吸収部材1は一体構造を有している。
次に、車両用衝撃吸収部材1の製造方法について、図12、図13を用いて説明する。
本実施例における車両用衝撃吸収部材1の製造方法は、プリフォーム成形工程S1、熱間鍛造工程S2、整形工程S3、機械加工工程S4及び仕上げ工程S5を含む。
まず、プリフォーム成形工程S1では、図12(a)に示すように、まず、アルミニウム合金製の粗材1aを用意する。粗材1aは、鋳物、圧延、押出、鍛造などによる展伸材とすることができる。そして、図12(b)に示すように、粗材1aを鍛造用の金型80にセットし、熱間鍛造して成形する。これにより、図12(c)に示すように、筒部10の粗形状である筒部10a、車両側取付部20の粗形状であるフランジ部20a、レインフォース側取付部30の粗形状である蓋部31aを有するプリフォーム成形物1bを作製する。なお、プリフォーム成形工程S1において、予め蓋部31aに突出部32を備えた形状としてもよい。プリフォーム成形工程S1における、熱間鍛造前加熱温度、処理時間は特に限定されないが、処理温度は、固相線温度以下10〜50℃の範囲とし、処理時間は0.5〜10時間とすることが好ましい。
次に、熱間鍛造工程S2を行う。熱間鍛造工程S2では、図12(d)に示すように、まず、プリフォーム成形物1bを鍛造用の金型81にセットする。そして、熱間鍛造により後方押出して成形する。これにより、図12(e)に示すように、粗成形体1cを作製する。なお、プリフォーム成形工程S1と熱間鍛造工程S2とを連続ラインで実施しても良い。また、プリフォーム成形工程S1と熱間鍛造工程S2を別ラインとしてバッチ処理しても良い。熱間鍛造工程S2において、熱間鍛造前加熱温度及び処理時間は特に限定されないが、処理温度を固相線温度以下30〜100℃の範囲とし、処理時間を0.5〜5時間とすることが好ましい。
その後、整形工程S3を行う。整形工程S3では、図13(a)に示すように、熱間鍛造工程S2で作製した粗成形体1cを、車両用衝撃吸収部材1と同じ形状の隙間を有する密閉金型82にセットする。そして、密閉金型82によって押圧して、粗成形体1cを矯正する。これにより、図13(b)に示す、矯正成形体1dを作製する。矯正成形体1dは、車両用衝撃吸収部材1における筒部10を有するとともに、車両側取付20及びレインフォース側取付部30の蓋部31を有する。
そして、その後、機械加工工程S4を行う。機械加工工程S4では、図13(c)に示すように、矯正成形体1dの蓋部31における不要部分31x、及び車両側取付20の不要部分20xを切削する。これにより、図13(d)に示すように、突出部32を形成するとともにボルト孔21、ボルト孔34を形成して、車両用衝撃吸収部材1を作製する。
最後に、仕上げ工程S5を行う。仕上げ工程S5では、車両用衝撃吸収部材1において機械加工工程S4で付着した潤滑剤を脱脂洗浄し、寸法検査し、車両用衝撃吸収部材1の製造を終了する。以上の車両用衝撃吸収部材1の製造方法によって、車両用衝撃吸収部材1は、筒部10、車両側取付部20及びバンパ取付部30が一体的に形成された鍛造品となっている。
なお,上述の整形工程S3の後かつ機械加工工程S4の前に、熱処理工程を行うこととしてもよい。これにより、車両用衝撃吸収部材1の材質として熱処理型である2000系、6000系、7000系のアルミニウム合金を採用した場合には、強度を増すことができる。また、車両用衝撃吸収部材1の材質として非熱処理型である1000系,3000系,4000系,5000系,8000系のアルミニウム合金を採用した場合には、加工ひずみを除去することができる。かかる熱処理工程における加熱温度、処理時間は、車両用衝撃吸収部材1の材質等に応じて適宜設定することができる。
次に、本実施例の車両用衝撃吸収部材1における作用効果を説明する。
本実施例の車両用衝撃吸収部材1によれば、バンパ骨格部としてのレインフォース60に取り付けられた状態において、レインフォース側取付部30の少なくとも一部がレインフォース60の前面61と面一の位置に位置している。これにより、レインフォース60において車両用衝撃吸収部材1が設けられた位置の近傍に衝突荷重が入力された場合には、衝突荷重の一部を、レインフォース60を介さずに、レインフォース60の前面61と面一となる部分から車両用衝撃吸収部材1に直接伝達させることができる。これにより、衝突荷重が車両用衝撃吸収部材1に効率的に伝達されて、車両用衝撃吸収部材1の筒部10における衝撃エネルギーの吸収効率を向上することができる。さらに、車両用衝撃吸収部材1が衝突荷重の一部を負担するため、レインフォース60の耐荷重性能を従来よりも低くすることができる。その結果、レインフォース60を薄肉化することができ、レインフォース60の軽量化及び低コスト化を図ることができる。
さらに、レインフォース側取付部30がレインフォース60の一部を挟み込んでいるため、レインフォース60が衝突荷重によって上方Z1又は下方Z2に倒れるように変形して破損することが防止される。その結果、衝突荷重がレインフォース60を介して車両用衝撃吸収部材1に伝達されやすくなり、車両用衝撃吸収部材1の筒部10における衝突エネルギーの吸収効率を向上することができる。
また、本実施例では、車両用衝撃吸収部材1は、筒部10、車両側取付部20及びバンパ取付部30が一体的に形成された鍛造品である。これにより、機械的強度を均一にするとともに脆弱部が形成されないようにすることができ、衝突荷重が筒部10に効率的に伝達されて、筒部10における衝突エネルギーの吸収効率を向上することができる。
また、本実施例では、レインフォース側取付部30は、筒部10における軸方向Yの前方端部12を覆う蓋部31と、蓋部31から前方Y2に突出する一対の突出32部とを備えており、レインフォース60に取り付けられた状態において、一対の突出部32がレインフォース60の一部を挟み込むとともに、一対の突出部32の前方端面33がレインフォース60の前面61と面一となっている。これにより、一対の突出部32によりレインフォース60の一部を挟み込んでレインフォース60の変形を抑制して衝撃荷重を筒部10に効率的に伝達することにより、筒部10における衝突エネルギーの吸収効率を向上できる。これとともに、一対の突出部32が衝撃荷重の一部を負担することができるため、レインフォース60の軽量化及び低コスト化を図ることができる。
また、本実施例では、一対の突出部32は、蓋部31の上側端部31b及び下側端部31cに形成されている。これにより、レインフォース60を一対の突出部32と蓋部31の前面35とによってコの字状に挟み込むことができ、レインフォース60を介して衝撃荷重を車両用衝撃吸収部材1に一層効率的に伝達することができる。
また、本実施例では、レインフォース側取付部30の厚さをT1、筒部10の厚さをT2、車両側取付部20の厚さをT3としたとき、T2<T3≦T1の関係を満たしている。これにより、衝突荷重が入力されると、安定して筒部10が圧縮変形しやすくなるため、初期荷重のピーク値が大きくなることが防止されるとともに、筒部10が比較的広範囲の衝突エネルギーを吸収することができる。
また、本実施例では、車両用衝撃吸収構造100において、車両用衝撃吸収部材1と、車両側取付部20に取り付けられたサイドフレーム50と、レインフォース側取付部30に取り付けられたレインフォース60とを含み、レインフォース60はバンパ側取付部20の少なくとも一部によって挟み込まれた被挟み込み部67を有する。これにより、レインフォース側取付部30によって挟み込まれたレインフォース60の被挟み込み部67を介して衝撃荷重を車両用衝撃吸収部材1に効率的に伝達して、車両用衝撃吸収部材1の筒部10における衝突エネルギーの吸収効率を向上することができる。
また、本実施例では、レインフォース側取付部30は、車両幅方向Xにおいて内方X1向かうにつれて車両前方Y2に位置するように傾斜している。これにより、レインフォース60に斜め前方から衝撃荷重が入力された場合に、衝撃荷重が車両用衝撃吸収部材1の筒部10に軸方向Yに伝達されやすくなる。その結果、筒部10における衝撃エネルギーの吸収効率を一層向上できる。
また、本実施例では、車両用衝撃吸収構造100は、車両用衝撃吸収部材1と、車両側取付部20に取り付けられたサイドフレーム50と、レインフォース側取付部30に取り付けられたレインフォース60とを含み、レインフォース60はレインフォース側取付部30の少なくとも一部によって挟み込まれた被挟み込み部67を有しており、レインフォース60の前面61には切り欠き部66が形成されており、一対の突出部32の少なくとも一部は、切り欠き部66に位置して、一対の突出部32の前方端面33がレインフォース60の前面61と面一の位置に位置している。これにより、一対の突出部32によりレインフォース60の一部を挟み込んでレインフォース60の変形を抑制して衝撃荷重を筒部10効率的に伝達することにより、筒部10における衝突エネルギーの吸収効率を向上できる。これとともに、一対の突出部32が衝撃荷重の一部を負担することができるため、レインフォース60の軽量化及び低コスト化を図ることができる。
なお、図11に示す変形例のように、レインフォース60をレインフォース側取付部30に取り付けた状態において、突出部32の前方端面33が、レインフォース60よりも前方Y2の位置に位置していてもよい。この変形例においても、本実施例と同等の作用効果を奏する。
(比較試験)
次に、本実施例の車両用衝撃吸収部材1と従来の車両用衝撃吸収部材9とについて以下のように比較した。
まず、図14に示すように、比較例の車両用衝撃吸収部材9を用意した。車両用衝撃吸収部材9は以下のように作製した。材質がA6063の熱延板を530℃で熱間鍛造して、プリフォームを作製した。次に、プリフォームを500℃に加熱して熱間鍛造により後方押出し、冷却ファンで強制空冷した。その後、プリフォーム成形工程及び熱間鍛造工程を行い、比較例の車両用衝撃吸収部材の隙間を設けた密閉鍛造で整形し、200℃で10時間保持して所定の形状に機械加工した。図14に示すように、比較例の車両用衝撃吸収部材9は、筒部91、車両側取付部92及びレインフォース側取付部93を有する。車両側取付部92にはボルト孔94が複数形成されている。
比較試験は以下のように行った。まず、図15(a)に示すように、本実施例の車両用衝撃吸収部材1を上述の如く、サイドフレーム50及びレインフォース60に取り付けて、車両用衝撃吸収構造100を作製した。また、図15(b)に示すように、比較例の車両用衝撃吸収部材9では、車両側取付部92をサイドフレーム50のフランジ部55にボルト孔94を介してボルト95によって締結して取り付け、レインフォース側取付部93をレインフォース60に溶接して溶接ビード95を形成して取り付けて、比較例の車両用衝撃吸収構造900を作製した。そして、図15(a)及び図15(b)に示すように、レインフォース60に衝撃荷重Pを入力した。衝撃荷重Pは、車両幅方向Xにおいて中央よりも一方側に入力される、いわゆるオフセット荷重とした。
まず、図15(a)に示す本実施例の車両用衝撃吸収構造100では、衝突荷重Pの一部が、レインフォース60を介さずに、レインフォース60の前面61と面一となっている一対の突出部32の前方端面33から、車両用衝撃吸収部材1に直接伝達される。これにより、筒部10における衝撃エネルギーの吸収効率を向上することができる。さらに、レインフォース60の被挟み込み部67を挟み込んだレインフォース側取付部30が、衝突荷重Pによってレインフォース60が上方Z1又は下方Z2に倒れるように変形して破損することが防止される。これにり、衝突荷重Pがレインフォース60を介して車両用衝撃吸収部材1に伝達されやすくなり、筒部10における衝突エネルギーの吸収効率が一層向上される。
一方、比較例の車両用衝撃吸収構造900では、衝突荷重Pの一部を、レインフォース60を介さずに、車両用衝撃吸収部材9に直接伝達させることができないため、衝突荷重Pは必ずレインフォース60を介して車両用衝撃吸収部材9に伝達される。さらに、レインフォース60はレインフォース側取付部30に挟み込まれていない。そのため、衝突荷重Pによりレインフォース60が変形して、レインフォース60が変形すると車両用衝撃吸収部材9への衝突荷重の伝達効率が低下し、筒部91における衝撃エネルギーの吸収効率も低下する。このように、本実施例の車両用衝撃吸収装置1及び車両用衝撃吸収構造100では、比較例の場合に比べて、衝突エネルギーの吸収効率を向上することができる。
(実施例2)
本実施例では、図16、図17、図20に示すように、車両用衝撃吸収部材1及び車両用衝撃吸収構造100は、実施例1における突出部32よりも、車両幅方向Xの長さが長い突出部32を備える。そして、図18に示すように、突出部32は、筒部10の車両幅方向Xの両端よりも外方に延びており、突出部32の車両幅方向Xの長さL3は、筒部10の車両幅方向Xの長さL4よりも長くなっている。なお、図19に示すように、本実施例における突出部32は、実施例1における突出部32に比べて、上下方向Zの長さ(厚さ)が小さくなっている。
図21に示すように、レインフォース60には、貫通孔からなる切り欠き部66が設けられている。そして、図22に示すように、レインフォース60をレインフォース側取付部30に取り付けた状態において、切り欠き部66には突出部32が位置しており、突出部32の前方端面33がレインフォース60の前面61と面一となっている。
本実施例では、レインフォース60とレインフォース側取付部30とは溶接により互いに接合されている。なお、これに替えて、レインフォース60とレインフォース側取付部30とをボルトにより締結して固定してもよい。なお、図示しないが、実施例1における変形例のように、突出部32の前方端面33がレインフォース60よりも前方Y2の位置に位置していてもよい。本実施例におけるその他の構成について、実施例1と同等の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の車両用衝撃吸収部材1及び車両用衝撃吸収構造100においても実施例1の場合と同等の作用効果を奏する。さらに、突出部32が車両幅方向Xに長くなっているため、突出部32とレインフォース60との当接面積が広く確保されている。これにより、レインフォース60に入力された衝撃荷重が車両用衝撃吸収部材1により効率的に伝達されて、筒部10における衝撃エネルギーの吸収効率を一層向上できる。
(実施例3)
本実施例では、図23、図24、図25に示すように、車両用衝撃吸収部材1は、筒部10が、実施例2の場合よりも車両幅方向Xに長くなっている。そして、図25に示すように、筒部10は、突出部32の幅方向Xの両端部よりも外方に延びており、筒部10の車両幅方向Xの長さL5は、突出部32の車両幅方向Xの長さL6よりも長くなっている。そして、筒部10の前後方向Yに垂直な方向の断面形状は、正六角形を幅方向Xに引き伸ばしたような形状を成している。なお、図26に示すように、本実施例における突出部32は、実施例2と同様に、実施例1における突出部32に比べて、上下方向Zの長さ(厚さ)が小さくなっている。
そして、図27に示すように、実施例1の場合と同様に、蓋部31は、車両幅方向Xにおいて内方X1に向かうにつれて車両前方Y2に位置するように傾斜している。蓋部31の傾斜角度、すなわち、蓋部31と車両幅方向Xに平行な仮想線Qとのなす角θは、15°〜60°とすることができ、本実施例では20°となっている。これにより、レインフォース側取付部30は、図28に示すように、レインフォース60の裏面62の傾斜に合わせて傾斜している。そして、蓋部31の前面35の全域がレインフォース60の裏面62に当接している。
本実施例においても、レインフォース60とレインフォース側取付部30とは溶接により互いに接合されている。なお、これに替えて、レインフォース60とレインフォース側取付部30とをボルトにより締結して固定してもよい。なお、図示しないが、実施例1における変形例のように、突出部32の前方端面33がレインフォース60よりも前方Y2の位置に位置していてもよい。本実施例におけるその他の構成について、実施例1と同等の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の車両用衝撃吸収部材1及び車両用衝撃吸収構造100においても実施例1の場合と同等の作用効果を奏する。さらに、筒部10が車両幅方向Xに長くなっているため、筒部10における衝撃エネルギーの吸収量を増大させることができる。さらに、筒部10の前方端部12に設けられた蓋部31とレインフォース60との当接面積が広く確保されているため、レインフォース60に入力された衝撃荷重が車両用衝撃吸収部材1により効率的に伝達されて、筒部10における衝撃エネルギーの吸収効率を一層向上できる。
以上のように、各実施例及び変形例によれば、衝撃エネルギーの吸収効率を向上することができるとともに、レインフォース60の軽量化や低コスト化を図ることができる車両用衝撃吸収部材1及び車両用衝撃吸収構造100を提供することができる。
(実施例4)
本実施例では、図29、図30、図31に示すように、実施例1の場合に比べて、レインフォース60は、レインフォースフランジ部68を有していない。そして、レインフォース60は、図30に示すように、幅方向Xに直交する断面の外形は上方Y2に向かうにつれてわずかに幅広がりとなる略長方形状となっている。なお、本実施例における車両用衝撃吸収部材1は実施例1の場合と同等の構成を有する。その他、実施例1と同等の構成には同一の符号を付してその説明省略する。
図31に示すように、本実施例においても、一対の突出部32の間にレインフォース60が挟み込まれている。そして、本例においても、一対の突出部32の前方端面33はレインフォース60の前面61と面一の位置に位置している。なお、実施例1の場合と同様に、一対の突出部32の前方端面33はレインフォース60よりも前方Y2の位置に位置していてもよい。そして、本実施例の車両用衝撃吸収部材1及び車両用衝撃吸収構造100においても、実施例1と同等の作用効果を奏する。
本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施例に適用することが可能である。例えば、実施例1における突出部32を実施例3における突出部32に置き換えて、実施例1において薄肉の突出部32としてもよい。
1 車両用衝撃吸収部材
10 筒部
20 車両側取付部
30 レインフォース側取付部
31 蓋部
32 突出部
33 前方端面
50 サイドフレーム(車両骨格部)
60 レインフォース
67 被挟み込み部
100 車両骨格部

Claims (8)

  1. 車両骨格部とレインフォースとの間に設けられて、該レインフォースに入力された衝撃を吸収するように構成された車両用衝撃吸収部材であって、
    筒状を成すとともに、軸方向に圧縮変形して衝撃を吸収するように構成された筒部と、
    上記筒部における軸方向の後方側部にフランジ状に形成されて、上記車両骨格部に取り付けられるように構成された車両側取付部と、
    上記筒部における軸方向の前方端部を覆うとともに、上記レインフォースに取り付けられるように構成されたレインフォース側取付部と、
    を備え、
    上記レインフォース側取付部は、上記レインフォースに取り付けられた状態において、上記レインフォースの一部を挟み込むとともに、少なくとも一部が上記レインフォースの前面と面一の位置又は上記レインフォースよりも前方の位置に位置するように構成されている、車両用衝撃吸収部材。
  2. 上記筒部、上記車両側取付部及び上記レインフォース側取付部が一体的に形成された鍛造品である、請求項1に記載の車両用衝撃吸収部材。
  3. 上記レインフォース側取付部は、筒部における軸方向の前方端部を覆う蓋部と、該蓋部から前方に突出する一対の突出部とを備えており、上記レインフォースに取り付けられた状態において、上記一対の突出部が上記レインフォースの一部を挟み込むとともに、上記一対の突出部の前方端面が上記レインフォースの前面と面一の位置又は上記レインフォースよりも前方の位置に位置するように構成されている、請求項1に記載の車両用衝撃吸収部材。
  4. 上記一対の突出部は、上記蓋部の上側端部及び下側端部に形成されている、請求項3に記載の車両用衝撃吸収部材。
  5. 上記レインフォース側取付部の厚さをT1、上記筒部の厚さをT2、上記車両側取付部の厚さをT3としたとき、T2<T3≦T1の関係を満たす、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用衝撃吸収部材。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用衝撃吸収部材と、上記車両側取付部に取り付けられた上記車両骨格部と、上記バンパ側取付部に取り付けられた上記レインフォースとを含み、
    上記レインフォースは上記レインフォース側取付部の少なくとも一部によって挟み込まれた被挟み込み部を有する、車両用衝撃吸収構造。
  7. 上記レインフォース側取付部は、車両幅方向において内方に向かうにつれて車両前方に位置するように傾斜している、請求項6に記載の車両用衝撃吸収構造。
  8. 請求項4に記載の車両用衝撃吸収部材と、上記車両側取付部に取り付けられた上記車両骨格部と、上記レインフォース側取付部に取り付けられた上記レインフォースとを含み、
    上記レインフォースは上記レインフォース側取付部の少なくとも一部によって挟み込まれた被挟み込み部を有しており、
    上記レインフォースの前面には切り欠き部が形成されており、
    上記一対の突出部の少なくとも一部は、上記切り欠き部に位置して、上記一対の突出部の前方端面が上記レインフォースの前面と面一の位置又は上記レインフォースよりも前方の位置に位置している、車両用衝撃吸収構造。
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