JP2019013025A - 携帯情報端末の制御方法、制御装置、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
前記携帯情報端末はメッセージ送信機能を有し、
前記携帯情報端末のコンピュータに対して、
前記メッセージ送信機能が起動していることを検知すると、前記メッセージ送信機能によって送信されるメッセージの宛先情報を前記送信されるメッセージから抽出させ、
前記送信されるメッセージの送信時刻を前記携帯情報端末から抽出させ、
所定の宛先情報を登録する第1データベースを用いて、前記宛先情報が前記所定の宛先情報に一致するか否かを判断させ、
前記携帯端末のユーザにより制御される前記対象機器と、前記制御の時間に関する情報とを対応付けた第2データベースを用いて、前記対象機器を抽出し、
前記宛先情報が所定の宛先情報に一致すると判断された場合、前記送信時刻および前記制御の時間に関する情報に基づき、前記対象機器が起動する起動時刻を判断させ、前記ネットワークに対して前記起動時刻に前記対象機器を起動させる制御コマンドを送信するものである。
ユーザが屋外から自宅内の家電機器を制御する制御システムおよび制御システムを構成する携帯情報端末のアプリケーションを実現した場合、ユーザは自身の帰宅後の行動を想定して屋内に設置されている家電機器を屋外から制御することが想定される。例えば、帰宅後すぐに入浴することを想定した場合、ユーザは帰宅時に浴槽への給湯が完了しているように給湯器を制御する。また、例えば、帰宅してからおよそ30分後に食事を摂ることを想定した場合、ユーザは帰宅して30分後に炊飯器による炊飯が完了するように炊飯器を制御して、炊き立てのご飯を食することができるようにする。
家屋内の対象機器又は前記対象機器を制御するサーバに接続されるネットワークに接続可能な携帯情報端末の制御方法であって、
前記携帯情報端末はメール通信機能を有し、
前記携帯情報端末のコンピュータに対して、
前記メール通信機能が起動していることを検知すると、前記メール通信機能によって送信されるメールの宛先情報を前記送信されるメールから抽出させ、
前記送信されるメールの送信時刻を前記携帯情報端末から抽出させ、
所定の宛先情報を登録する第1データベースを用いて、前記宛先情報が前記所定の宛先情報に一致するか否かを判断させ、
所定の時間帯を登録する第2データベースを用いて、前記送信時刻が前記所定の時間帯に属するか否かを判断させ、
前記宛先情報が所定の宛先情報に一致し且つ前記送信時刻が所定の時間帯に属すると判断された場合には、前記対象機器が起動する起動時刻を前記送信時刻に基づいて判断させ、前記ネットワークに対して前記起動時刻に前記対象機器を起動させる制御コマンドを送信する。
前記携帯情報端末は、前記所定の宛先情報を含むメールの送信時刻から所定時間後に前記対象機器を起動させることを示した管理情報を管理するメモリを有し、
前記管理情報に基づいて、前記対象機器が起動する起動時刻を前記送信時刻に基づいて判断させるとしてもよい。
前記管理情報は、前記ネットワークに対して前記サーバから受信するとしてもよい。
前記制御コマンドは、前記ネットワークを介して前記サーバを経由して前記対象機器に送信されるとしてもよい。
前記制御コマンドは、前記ネットワークを介して前記対象機器に送信されるとしてもよい。
前記家屋内の対象機器は、前記家屋内の浴槽へ給水する給湯器であって、
前記制御コマンドは、前記給湯器から前記浴槽への給水指示であるとしてもよい。
前記制御コマンドは、前記給水される水の設定温度を示す情報を含むとしてもよい。
前記制御コマンドは、前記給湯器が浴槽へ給水を開始する時刻を示す情報を含むとしてもよい。
前記家屋内の対象機器は、前記家屋内の少なくとも一の部屋の温度を調整する空気調和機であって、
前記制御コマンドは、前記空気調和機が前記一の部屋の温度を所定の温度へ調整する指示であるとしてもよい。
前記制御コマンドは、前記空気調和機が前記一の部屋の温度の調整を開始する時刻を示す情報を含むとしてもよい。
前記家屋内の対象機器は、加熱制御によって調理を行う加熱調理器であって、
前記制御コマンドは、前記加熱調理器が前記加熱制御による調理を開始する開始指示であるとしてもよい。
前記制御コマンドは、前記加熱調理器が前記加熱制御による調理を開始する時刻を示す情報を含むとしてもよい。
前記加熱調理器は炊飯器であってもよい。
前記加熱調理器はマイクロ波発生手段を備えるとしてもよい。
前記加熱調理器は、蒸気発生手段を備えた蒸気調理器であるとしてもよい。
家屋内の対象機器又は前記対象機器を制御するサーバに接続されるネットワークに接続可能な携帯情報端末の制御方法であって、
前記携帯情報端末はメール通信機能を有し、
前記携帯情報端末のコンピュータに対して、
前記メール通信機能が起動していることを検知すると、所定の単語を登録する第1データベースを用いて、前記メール通信機能によって送信されるメールの中に所定の単語が含まれるか否かを判断させ、
前記送信されるメールの送信時刻を前記携帯情報端末から抽出させ、
所定の時間帯を登録する第2データベースを用いて、前記送信時刻が前記所定の時間帯に属するか否かを判断させ、
前記メールが所定の単語を含み且つ前記送信時刻が所定の時間帯に属すると判断された場合には、前記対象機器が起動する起動時刻を前記送信時刻に基づいて判断させ、前記ネットワークに対して前記起動時刻に前記対象機器を起動させる制御コマンドを送信する。
家屋内の対象機器又は前記対象機器を制御するサーバに接続されるネットワークに接続可能な携帯情報端末の制御方法であって、
前記携帯情報端末はメール通信機能を有し、
前記携帯情報端末のコンピュータに対して、
前記メール通信機能が起動していることを検知すると、所定の単語を登録する第1データベースを用いて、前記メール通信機能によって送信されるメールの中の場所を表す単語が含まれるか否かを判断させ、
前記送信されるメールの送信時刻を前記携帯情報端末から抽出させ、
前記場所を表す単語と位置情報とを対応づけて管理するデータベースを用いて、前記場所を表す単語に基づき前記メールを送信した時刻における前記携帯情報端末の位置を判断させ、
前記送信時刻及び前記位置情報に基づき前記携帯情報端末のユーザが帰宅に要する所要時間を算出させ、
前記送信時刻および前記所要時間に基づき、前記所要時間経過後の所定の時刻に前記対象機器を所定の状態にするための前記対象機器の起動時刻を算出し、
前記算出された起動時刻に前記対象機器を起動させる制御コマンドを、前記ネットワークに対して送信する。
以下添付図面を参照しながら、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
以下、実施の形態1の家電制御システム10(機器制御システムの一例)について図面を参照しながら説明する。本実施の形態では、メールの宛先とメールが送信された時間帯とが、家電機器の制御開始の契機となるメールが満たす所定の条件として採用される。所定の条件は、予めユーザにより設定される。所定の条件としての所定の宛先は、家電制御開始の契機とするメールの宛先である。所定の条件としての所定の時間帯は、その時間帯の開始時刻より早い時刻にユーザは帰ることはない、もしくは、ユーザがその開始時刻より早く帰る場合は、家電制御を開始しないという時間帯である。この時間帯は、予めユーザに設定してもらう。
図1は、実施の形態1の家電制御システム10の全体構成を示す図である。家電制御システム10は、クラウドサーバ(以下、単に「サーバ」という)100、携帯端末200、家電機器300、家電機器400、および家電機器500を備える。
図2は、家電制御システム10におけるサーバ100の構成を示すブロック図である。サーバ100は、収集部101、分析部102、抽出部103、設定部104、タイマー105、通信部106、所有家電データベース(DB)107、日別家電制御データベース108、及び生活パターンデータベース109を備える。また、収集部101、分析部102、抽出部103、設定部104、タイマー105は、サーバ100内のコントローラ1がこれらの機能を備えることによって実装されてもよい。コントローラとしては、CPUやマイクロコントローラといったプロセッサが採用できる。また、所有家電データベース107、日別家電制御データベース108、生活パターンデータベース109は、例えばサーバ100のメモリ2が記憶する。ここで、メモリ2としては、例えば、書き換え可能な不揮発性の記憶装置が採用できる。
通信部106は、携帯端末200から、家電機器300、400、または500の制御を開始する制御開始通知を受信する。また、通信部106は、家電機器300〜500から、家電機器300〜500の運転状態が変化した時刻を示す情報と変化後の運転状態を示す情報とを受信する。また、通信部106は、携帯端末200へ後述する生活パターンファイルF500(図5)を送信する。また、通信部106は、家電機器300〜500へON制御又はOFF制御する信号を送信する。
収集部101は、通信部106を介して携帯端末200から受信した携帯端末200によるメール送信通知が示す情報と、家電機器300〜500から受信した家電機器300〜500の運転状態が変化した時刻を示す情報および変化後の運転状態を示す情報とを収集し、収集した情報を日別家電制御ファイルF400(図4)として日別家電制御データベース108に格納する。
分析部102は、日別家電制御データベース108内の日別家電制御ファイルF400を基に、帰宅後において、各家電機器がONされる順番と、各家電機器がONされる時間差とを分析する。また、分析部102は、各家電機器がONされてからCOMPLETEの状態になるまでの所要時間(COMPLETE所要時間)を分析する。更に、分析部102は、メールが送信されてからの家電制御開始の順番および時間を分析する。
抽出部103は、サーバ100が家電機器を制御するときに、収集部101からメール送信通知が入力されると、該当するユーザの生活パターンファイルF500を生活パターンデータベース109から読み出し、設定部104へ出力する。
設定部104は、抽出部103から入力された生活パターンファイルF500を基に、家電機器をONする。例えば、設定部104は、生活パターンファイルF500においてある家電機器につきメールの送信時刻からONされるまでの時間を示す制御開始時間としてある時間が記録されていたとすると、その時間になったとき、その家電機器に対してON制御の信号を送信する。また、設定部104は、家電機器をONした後、携帯端末200から家電機器の制御を中断するための中断通知を受信すると、家電機器へ家電機器をOFF制御する信号を送信する。また、設定部104は、中断通知を送信した後、家電機器の制御を再開させる再開通知を受信すると、家電機器にON制御の信号を送信する。
タイマー105は、現在時刻をカウントする。タイマー105は、収集部101が携帯端末200および家電機器300〜500において、運転状態の変化が起きた時刻を特定するために用いられる。また、タイマー105は、抽出部103が生活パターンファイルF500を抽出する際、現在時刻を取得するために用いられる。また、タイマー105は、設定部104が、時刻を取得するために用いられる。なお、運転状態の変化が起きた時刻は、携帯端末200および家電機器300〜500から送信されてもよい。
所有家電データベース107は、家屋20が備える家電機器の機器名と、各家電機器の現在の運転状態とが対応付けて記録された所有家電ファイルF300を格納する。図3は所有家電ファイルF300の一例を示す図である。図3の所有家電ファイルF300の例では、2台のエアコン、給湯器、炊飯器の運転状態が記録されている。1台目のエアコンは稼動中であるため、運転状態として「ON」が記録され、2台目のエアコンは稼働中でないため、運転状態として「OFF」が記録されている。給湯器は、浴槽に対して所定水位まで所定温度の温水の供給が完了しているため、運転状態として、「COMPLETE」が記録されている。また、炊飯器は稼動していないため、運転状態といて「OFF」が記録されている。なお、図3は図1の家屋20における所有家電ファイルF300が示されているが、所有家電データベース107には、本サービスが適用される1以上の各家屋20の所有家電ファイルF300が蓄積されている。
日別家電制御データベース108は、携帯端末200からの所定の条件を満たすメールの送信時刻と、そのメールの送信時刻の後に、ON、OFF、およびCOMPLETEのいずれかに運転状態が変化した各家電機器の運転状態と、その変化の時刻とが日別に記録された日別家電制御ファイルF400を格納する。すなわち、日別家電制御データベース108は、各家電機器の運転状態が変化した時刻を示す情報と変化後の運転状態を示す情報とを記録して日別に管理する。
生活パターンデータベース109は、分析部102により生成される生活パターンファイルF500を格納する。分析部102は、日別家電制御データベース108内の日別家電制御ファイルF400を分析し、家電機器がONされる順番と、その時間差とを抽出し、頻度の高い生活パターンを表す生活パターンファイルF500を生成する。頻度の高い生活パターンとは、頻度の高い制御開始時間および頻度の高いCOMPLETE所要時間とによって示される典型的な生活パターンのことを指す。
図6は、家電制御システム10における携帯端末200の構成を示すブロック図である。携帯端末200は、メール送信検知部201、メールプロパティ確認部202、サーバ通知部203、通信部204、タイマー205、メッセージデータベース206、所定条件データベース207、生活パターンデータベース210、条件設定部211、および入力部212を備える。また、メール送信検知部201、メールプロパティ確認部202、サーバ通知部203、タイマー205、条件設定部211は、携帯端末200内のコントローラ3がこれらの機能を備えることによって実装されてもよい。本実施形態において、携帯端末200は、携帯情報端末の一例に相当する。
メール送信検知部201は、メールが送信されたか否かを確認し、メールの送信を確認すると、メールプロパティ確認部202へ、メール送信通知を出力する。
メールプロパティ確認部202は、メール送信検知部201からメール送信通知が入力されると、メールのプロパティを確認する。その際、メールプロパティ確認部202は、メッセージデータベース206内の最新のメールが、所定条件データベース207内の所定条件ファイルF800(図8)の内容を満たすか否かを確認する。最新のメールの宛先が所定条件ファイルF800に記録された所定の宛先と同じであり、かつ、最新のメールの送信時刻が所定条件ファイルF800に記録された所定の時間帯内であれば、所定条件が満たされる。メールプロパティ確認部202は、所定条件が満たされた場合、サーバ通知部203へメール送信通知を出力する。なお、所定条件ファイルF800に所定の宛先が複数記録されている場合、最新のメールの宛先が、複数記録された所定の宛先のうちの少なくとも1つの宛先と同じであれば、メールプロパティ確認部202は、最新のメールは、宛先について所定の条件を満たすと判定する。
サーバ通知部203は、通信部204を介してサーバ100から生活パターンファイルF500を受信した際、生活パターンファイルF500を生活パターンデータベース210へ格納する。また、サーバ通知部203は、メールプロパティ確認部202からメール送信通知が入力されると、生活パターンデータベース210内の生活パターンファイルF500を基にONタイマー通知を生成し、通信部204を介してサーバ100へ送信する。
通信部204は、サーバ100へ家電機器300、400、または500の制御を開始する制御開始通知を送信する。また、通信部204は、サーバ100から生活パターンファイルF500を受信する。
タイマー205は、現在時刻をカウントする。タイマー205は、メール送信検知部201が送信されたメールの送信日時を取得するために用いられる。
メッセージデータベース206は、携帯端末200が送受信したメールを格納する。
所定条件データベース207は、ユーザが予め設定した所定の時間帯を示す情報と宛先を示す情報とが記録された所定条件ファイルF800を格納する。図8は所定条件ファイルF800の一例を示す図である。所定条件ファイルF800は、所定の宛先情報を登録する第1データベース、および所定の時間帯を登録する第2データベースの一例である。なお、本実施の形態では、第1、第2データベースを1つの所定条件ファイルF800に集約させたが、これは一例であり、所定条件ファイルF800を2つに分け、一方に、所定の宛先情報を登録させ、もう一方に所定の時間帯を登録させてもよい。図8の所定条件ファイルF800の例では、所定の時間帯として「18:00−20:00」が記録され、所定の宛先として妻Bのメールアドレスと娘Cのメールアドレスとが記録されている。
生活パターンデータベース210は、通信部204を介してサーバ100から受信した生活パターンファイルF500を格納する。
条件設定部211は、携帯端末200がサーバ100へメール送信通知を送信するための所定の条件として、ユーザが入力部212を用いて入力した情報が記録された所定条件ファイルF800を生成し、所定条件データベース207に格納する。図9Aは、ユーザが所定の条件を入力する際に用いる所定条件設定画面G900の一例を示す図である。所定条件設定画面G900には、所定の宛先を入力するための宛先入力欄R901および所定の時間帯を入力するための時間帯入力欄R902とが設けられている。ユーザは、宛先入力欄R901において所定の宛先を入力し、時間帯入力欄R902において所定の時間帯を入力する。このとき、ユーザは、所定の宛先を、携帯端末200が備える電話帳に登録された宛先の中から選んで入力してもよいし、入力部212を操作して所定の宛先を直接入力してもよい。
入力部212は、携帯端末200がサーバ100へメール送信通知を送信するための所定の条件をユーザが入力した際、入力内容を条件設定部211へ出力する。
図10は、家電制御システム10における家電機器300の構成を示すブロック図である。家電機器400、500については、家電機器300と同じ構成のため、説明は省略する。家電機器300は、家電制御部301、サーバ通知部302、通信部303、タイマー304、および状態データベース305を備える。なお、家電制御部301、サーバ通知部302、およびタイマー304は、家電機器300内のコントローラ4がこれらの機能を備えることによって実装されてもよい。
家電制御部301は、家電機器300がON、OFF、又はCOMPLETEの運転状態になるたびに、ON、OFF、COMPLETEの運転状態とその運転状態になった時刻とを、家電機器名と共にサーバ通知部302へ出力する。すなわち、家電制御部301は、家電機器300の運転状態が変化した時刻を示す情報及び変化後の運転状態を示す情報を、家電機器300の家電機器名と共にサーバ通知部302へ出力する。家電制御部301は、同時に、家電機器300の運転状態を状態データベース305に格納された状態ファイルF110(図11、図12)に記録する。
サーバ通知部302は、家電制御部301から入力された家電機器300の変化後の運転状態を、通信部303を介してサーバ100へ送信する。
通信部303は、家電機器300の運転状態が変化した時刻を示す情報および変化後の運転状態を示す情報をサーバ100へ送信する。また、通信部303は、ON制御通知、OFF制御通知をサーバ100から受信する。
タイマー304は、現在時刻をカウントする。タイマー304は、家電機器300の運転状態が変化した時刻を示す情報を、家電制御部301が取得するために用いられる。
状態データベース305は、家電機器300の、家電機器名、運転状態(ON、OFF、又はCOMPLETE)、現在状態、および設定状態が記録された状態ファイルF110を格納する。図11、図12は、それぞれ、状態データベース305内の状態ファイルF110の一例を示す図である。
家電制御システム10の動作は、3つの動作、具体的には、条件設定と、生活パターンファイルF500の生成と、生成した生活パターンファイルF500に基づく家電制御とが含まれる。条件設定とは、携帯端末200がサーバ100へメール送信通知を送信するための所定の条件をユーザが設定した際、入力内容を所定条件データベース207へ格納する動作を指す。生活パターンファイルF500の生成では、日々のユーザの家電機器300等のONおよびOFFのタイミング等が分析され、ユーザの生活パターンファイルF500が生成されて、サーバ100の生活パターンデータベース109に格納される。生成した生活パターンファイルF500に基づく家電制御では、生成された生活パターンファイルF500に基づき、サーバ100によって、家電機器300等が制御される。以下で、3つの動作について図面を参照しながら説明する。
図13は、家電制御システム10の条件設定の動作を示すフローチャートである。
家電制御システム10におけるメール送信時の生活パターンファイルF500が生成される動作について図14に示すシーケンス図を用いて説明する。また、メール送信後の動作を図18、図19に示すシーケンス図を用いて説明する。なお、図14では、携帯端末200がメールを送信してから家電機器の運転状態が記録されるように説明されているが、1日の家電機器の運転状態のすべてが記録されてもよい。
図22は、家電制御システム10において、生成した生活パターンファイルF500に基づく家電制御の動作を示すシーケンス図である。
実施の形態1では、ユーザの生活パターンを分析し、帰宅前後の家電機器をONする時刻や家電機器のCOMPLETE所要時間が計測され、ユーザの生活パターンに合わせた家電制御が開始されている。このとき、家電制御の開始の契機として、ユーザが帰宅の際に家族に対して慣習的に行うメールの送信というユーザの行動が利用されている。これにより、ユーザは、帰宅の際に必ず行う一つの行動によって、手間なく効率的に、帰宅後の行動に合わせて必要な家電機器をON制御することができる。
以下、実施の形態2の家電制御システム10aについて図面を参照しながら説明する。上記実施の形態1では、家電機器の制御開始の契機となるメールが満たす所定の条件として、メールの宛先とメール送信の時間帯とが採用されていた。実施の形態2では、家電機器の制御開始の契機となるメールが満たす所定の条件として、メールの文中のキーワードとメール送信の時間帯とが採用される。図27Aに示すメール画面G271を例に挙げて説明する。所定の条件としての所定のキーワードが「帰る」、所定の条件としての所定の時間帯が「18:00−20:00」であったとする。メール画面G271が示すメールには、文中に「帰る」というキーワードが含まれ、送信時刻が「18:10」である。そのため、このメールは所定の条件を満たすことになり、家電機器の制御開始の契機となる。
図28は、実施の形態2の家電制御システム10aの全体構成を示す図である。家電制御システム10aは、実施の形態1と同様の、サーバ100および家電機器300〜500と、実施の形態1と異なる携帯端末200aとを備える。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同一のものは同一の符号を付して説明を省略する。
図29は、家電制御システム10aにおける携帯端末200aの構成を示すブロック図である。携帯端末200aにおいて、実施の形態1との相違点は、メールプロパティ確認部202a、条件設定部211a、および所定条件データベース207aにある。なお、メール送信検知部201、サーバ通知部203、タイマー205、メールプロパティ確認部202a、および条件設定部211aは、携帯端末200a内のコントローラ3aがこれらの機能を備えることによって実装されてもよい。本実施形態において、携帯端末200aは、携帯情報端末の一例に相当する。
メールプロパティ確認部202aは、メール送信検知部201からメール送信通知が入力されると、メールのプロパティを確認する。その際、メールプロパティ確認部202aは、メッセージデータベース206内の最新のメールが、所定条件データベース207a内の所定条件ファイルF801(図30)の内容を満たすか否かを確認する。メールの文中に所定のキーワードが含まれ、かつ、送信時刻が所定の時間帯内であれば、所定の条件が満たされる。所定の条件が満たされた場合、メールプロパティ確認部202aは、サーバ通知部203へメール送信通知を出力する。
所定条件データベース207aは、ユーザが予め設定した所定のキーワードと所定の時間帯とを記憶した所定条件ファイルF801を格納する。図30は、所定条件ファイルF801の一例を示す図である。図30では、所定のキーワードが「帰る」、所定の時間帯が「18:00−20:00」とされている。
条件設定部211aは、携帯端末200aがサーバ100へメール送信通知を送信するための所定の条件として、ユーザが入力部212を用いて入力した情報が記録された所定条件ファイルF801を生成し、所定条件データベース207aに格納する。図31Aは、ユーザが所定の条件を入力する際に用いる所定条件設定画面G910の一例を示す図である。所定条件設定画面G910には、所定のキーワードを入力するためのキーワード入力欄R911および所定の時間帯を入力するための時間帯入力欄R912とが設けられている。ユーザは、キーワード入力欄R911において所定のキーワードを入力し、時間帯入力欄R912において所定の時間帯を入力する。このとき、ユーザは、所定のキーワードを、入力部212を操作して直接入力する。
家電制御システム10aの動作は、実施の形態1と同様、3つの動作、具体的には、条件設定と、生活パターンファイルの生成と、生成したパターンに基づく家電制御とが含まれる。生活パターンファイルの生成については、実施の形態1と同様の処理であるため、説明を省略し、以下では、条件設定と、生成した生活パターンファイルに基づく家電制御とについて、図面を参照しながら説明する。
図32は、家電制御システム10aの条件設定の動作を示すフローチャートである。
図33は、家電制御システム10aにおいて、生成した生活パターンファイルF500に基づく家電制御の動作を示すシーケンス図である。
実施の形態1では、家電制御の開始の契機となる所定の条件として、メールの宛先とメール送信の時間帯とが採用されていた。実施の形態2では、家電制御の開始の契機となるメールが満たす所定の条件として、メールの文中のキーワードとメール送信の時間帯とが採用されている。これにより、ユーザが帰宅の際、いつも同じメールを定型文として送信するような場合に、メールの文中に所定のキーワードが含まれれば、このメールの送信を契機に家電制御が開始できる。
以下、実施の形態3の家電制御システム10bについて図面を参照しながら説明する。実施の形態1では、家電制御の開始の契機となるメールが満たす所定の条件として、所定の宛先と所定の時間帯とが採用されていた。また、実施の形態2では、家電制御の開始の契機となるメールが満たす所定の条件として、所定のキーワードと所定の時間帯とが採用されていた。実施の形態3では、携帯端末200bは所定条件データベース207、207aを持たず、メールの文中にある場所を示すキーワードを探索し、その場所の位置から自宅までの帰宅所要時間を計測し、家電制御を開始する。
図34は、実施の形態3の家電制御システム10bの全体構成を示す図である。家電制御システム10bは、実施の形態1と同様の、家電機器300、家電機器400、および家電機器500と、実施の形態1、2とは異なるサーバ100aおよび携帯端末200bとを備える。なお、本実施の形態において、実施の形態1、2と同一のものは同一の符号を付して説明を省略する。
図35は、家電制御システム10bにおけるサーバ100aの構成を示すブロック図である。サーバ100aにおいて、実施の形態1との相違点は、分析部102a、設定部104a、および生活パターンデータベース109aにある。なお、収集部101、抽出部103、タイマー105、分析部102a、および設定部104aは、サーバ100a内のコントローラ1aがこれらの機能を備えることによって実装されてもよい。また、所有家電データベース107、日別家電制御データベース108、および生活パターンデータベース109aは、サーバ100a内のメモリ2aがこれらのデータベースを備えればよい。
分析部102aは、実施の形態1と同様、日別家電制御データベース108内の日別家電制御ファイルF400を基に、ユーザの生活パターンを分析し、生活パターンファイルを生成する。本実施の形態では、分析部102aにより図36に示す生活パターンファイルF501が生成される。そして、分析部102aは、生成した生活パターンファイルF501を生活パターンデータベース109aに格納する。生活パターンファイルF501については、3.2.3にて詳細が説明される。
設定部104aは、実施の形態1と同様、抽出部103から入力された生活パターンファイルF501と携帯端末200bから送信されるONタイマー通知とを基に、家電機器をONする。また、設定部104aは、実施の形態1と同様、携帯端末200から中断通知および再開通知を受信し、家電機器をOFFおよびONする。
生活パターンデータベース109aは、分析部102により生成される生活パターンファイルF501を格納する。図36は、実施の形態3における生活パターンファイルF501の一例を示す図である。生活パターンファイルF501において、実施の形態1との相違点は、制御開始時間が省かれ、各家電機器のCOMPLETE所要時間のみが記録されている点、およびCOMPLETE所要時間として、メールの送信時刻から家電機器がCOMPLETEになるまでの所要時間が採用されている点にある。図36の生活パターンファイルF501の例では、給湯器および炊飯器のそれぞれについて、COMPLETE所要時間が記録されている。ここでは、給湯器および炊飯器のCOMPLETE所要時間として、それぞれ、「20分」および「45分」が記録されている。なお、生活パターンファイルF501において、制御開始時間が省かれているのは、本実施の形態では、帰宅所要時間から家電機器の制御開始時間が算出されるからである。
図37は、実施の形態3の家電制御システム10bにおける携帯端末200bの構成を示すブロック図である。携帯端末200bにおいて、実施の形態1、2との相違点は、所定条件データベース207、207aが省かれる点、およびメールプロパティ確認部202bが設けられている点にある。また、携帯端末200bは、さらに、ユーザ情報データベース208および地名情報データベース209を備える。なお、メール送信検知部201、タイマー205、メールプロパティ確認部202b、およびサーバ通知部203は、携帯端末200b内のコントローラ3bがこれらの機能を備えることによって実装されてもよい。本実施形態において、携帯端末200bは、携帯情報端末の一例に相当する。
メールプロパティ確認部202bは、メール送信検知部201からメール送信通知が入力されると、メールのプロパティを確認する。その際、メールプロパティ確認部202bは、メッセージデータベース206内の最新のメールの文中に、場所を示す単語が含まれるか否かを確認する。場所を示す単語が含まれていれば、メールプロパティ確認部202bは、その場所から、ユーザ情報データベース208に格納されたユーザ情報ファイルに記録されたユーザの自宅までの帰宅所要時間を計算する。そして、メールプロパティ確認部202bは、計算した帰宅所要時間と生活パターンファイルF501に記録されたCOMPLETE所要時間とを用いて家電機器の制御開始時間を算出する。
ユーザ情報データベース208は、ユーザの住所を示す情報をユーザ情報ファイルとして格納する。
地名情報データベース209は、地図にある地名を示す情報を格納する。
家電制御システム10bの動作は、2つの動作、具体的には、生活パターンファイルの生成と、生成した生活パターンファイルに基づく家電制御とが含まれる。生活パターンファイルの生成については、実施の形態1と同様の処理であるため、説明を省略し、以下では、生成した生活パターンファイルF501に基づく家電制御の動作について、図面を参照しながら説明する。
実施の形態1、実施の形態2では、家電制御の開始の契機となる所定の条件として、所定条件ファイルF800、F801に記録された所定の条件が用いられていた。実施の形態3では、メールの文中に含まれる場所を示す単語から帰宅所要時間が算出され、算出された帰宅所要時間を基に家電機器の制御開始時間が計算されている。これにより、帰宅時、ユーザがいつもと異なる場所からメールを送信したとしても、COMPLETE所要時間から帰宅所要時間を逆算して家電機器の制御開始時間を算出し、家電機器を制御できる。また、実施の形態3では、実施の形態1と同様に、携帯端末200bも生活パターンファイルF501を有している。これにより、携帯端末200bは、生活パターンファイルF501の内容に基づいて、サーバ100にONタイマー通知を送信するだけで、家電機器を遠隔制御できる。
図40は、サービスの類型1(自社データセンタ型クラウドサービス)における家電制御システムが提供するサービスの全体像を示す図である。本類型では、サービスプロバイダ1020がグループ1000から情報を取得し、ユーザに対してサービスを提供する。本類型では、サービスプロバイダ1020が、データセンタ運営会社の機能を有している。すなわち、サービスプロバイダ1020が、ビッグデータを管理するクラウドサーバ1011を保有している。したがって、データセンタ運営会社は存在しない。
図41は、サービスの類型2(IaaS利用型クラウドサービス)における家電制御システムが提供するサービスの全体像を示す図である。ここで、IaaSとは、インフラストラクチャー・アズ・ア・サービスの略であり、コンピュータシステムを構築および稼動させるための基盤そのものを、インターネット経由のサービスとして提供するクラウドサービス提供モデルである。
図42は、サービスの類型3(PaaS利用型クラウドサービス)における家電制御システムが提供するサービスの全体像を示す図である。ここで、PaaSとは、プラットフォーム・アズ・ア・サービスの略であり、ソフトウェアを構築および稼動させるための土台となるプラットフォームを、インターネット経由のサービスとして提供するクラウドサービス提供モデルである。
図43は、サービスの類型4(SaaS利用型クラウドサービス)における家電制御システムが提供するサービスの全体像を示す図である。ここで、SaaSとは、ソフトウェア・アズ・ア・サービスの略である。SaaS利用型クラウドサービスは、例えば、データセンタ(クラウドサーバ)を保有しているプラットフォーム提供者が提供するアプリケーションを、データセンタ(クラウドサーバ)を保有していない会社または個人などの利用者がインターネットなどのネットワーク経由で使用できる機能を有するクラウドサービス提供モデルである。
なお、本発明を上記各実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記各実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
20 :家屋
40 :ネットワーク
100 :サーバ
101 :収集部
102 :分析部
103 :抽出部
104 :設定部
105 :タイマー
106 :通信部
107 :所有家電データベース
108 :日別家電制御データベース
109 :生活パターンデータベース
200 :携帯端末
201 :メール送信検知部
202 :メールプロパティ確認部
203 :サーバ通知部
204 :通信部
205 :タイマー
206 :メッセージデータベース
207 :所定条件データベース
208 :ユーザ情報データベース
209 :地名情報データベース
210 :生活パターンデータベース
211 :条件設定部
212 :入力部
213 :メモリ
215 :メッセージ送受信アプリケーション
216 :家電制御アプリケーション
300 :家電機器
301 :家電制御部
302 :サーバ通知部
303 :通信部
304 :タイマー
305 :状態データベース
Claims (7)
- 家屋内の対象機器又は前記対象機器を制御するサーバに接続されるネットワークに接続可能な携帯情報端末の制御方法であって、
前記携帯情報端末はメッセージ送信機能を有し、
前記携帯情報端末のコンピュータに対して、
前記メッセージ送信機能が起動していることを検知すると、前記メッセージ送信機能によって送信されるメッセージの宛先情報を前記送信されるメッセージから抽出させ、
前記送信されるメッセージの送信時刻を前記携帯情報端末から抽出させ、
所定の宛先情報を登録する第1データベースを用いて、前記宛先情報が前記所定の宛先情報に一致するか否かを判断させ、
前記携帯端末のユーザにより制御される前記対象機器と、前記制御の時間に関する情報とを対応付けた第2データベースを用いて、前記対象機器を抽出し、
前記宛先情報が所定の宛先情報に一致すると判断された場合、前記送信時刻および前記制御の時間に関する情報に基づき、前記対象機器が起動する起動時刻を判断させ、前記ネットワークに対して前記起動時刻に前記対象機器を起動させる制御コマンドを送信する、
制御方法。 - 前記制御の時間に関する情報は、前記対象機器の制御に要する時間と、制御開始時間とを含む、請求項1に記載の制御方法。
- 前記第2データベースは、前記メッセージの送信時刻から前記対象機器がオンまたはオフされるまでの時間、および、前記対象機器がオンされてから制御が完了するまでの所要時間を分析することにより生成される、請求項1に記載の制御方法。
- 前記第2データベースは、前記分析の結果に基づき、前記対象機器ごとに、前記携帯情報端末のユーザによりオンされる頻度の高い時間を時系列に並べることにより生成される、請求項3に記載の制御方法。
- 前記起動時刻の判断は、前記第2データベースを参照し、前記メッセージの送信時刻から前記対象機器がオンされるまでの時間を示す第1時間が記録されていた場合、前記第1時間が前記起動時刻であると判断することにより行われる、請求項2に記載の制御方法。
- 家屋内の対象機器又は前記対象機器を制御するサーバに接続されるネットワークに接続可能な携帯情報端末の制御装置であって、
前記携帯情報端末はメッセージ送信機能を有し、
前記携帯情報端末のコンピュータに対して、
前記メッセージ送信機能が起動していることを検知すると、前記メッセージ送信機能によって送信されるメッセージの宛先情報を前記送信されるメッセージから抽出させ、
前記送信されるメッセージの送信時刻を前記携帯情報端末から抽出させ、
所定の宛先情報を登録する第1データベースを用いて、前記宛先情報が前記所定の宛先情報に一致するか否かを判断させ、
前記携帯端末のユーザにより制御される前記対象機器と、前記制御の時間に関する情報とを対応付けた第2データベースを用いて、前記対象機器を抽出し、
前記宛先情報が所定の宛先情報に一致すると判断された場合、前記送信時刻および前記制御の時間に関する情報に基づき、前記対象機器が起動する起動時刻を判断し、前記ネットワークに対して前記起動時刻に前記対象機器を起動させる制御コマンドを送信する、
制御装置。 - 家屋内の対象機器又は前記対象機器を制御するサーバに接続されるネットワークに接続可能な携帯情報端末のプログラムであって、
前記携帯情報端末はメッセージ送信機能を有し、
前記家電制御システムのコンピュータに対して、
前記メッセージ送信機能が起動していることを検知すると、前記メッセージ送信機能によって送信されるメッセージの宛先情報を前記送信されるメッセージから抽出させ、
前記送信されるメッセージの送信時刻を前記携帯情報端末から抽出させ、
所定の宛先情報を登録する第1データベースを用いて、前記宛先情報が前記所定の宛先情報に一致するか否かを判断させ、
前記携帯端末のユーザにより制御される前記対象機器と、前記制御の時間に関する情報とを対応付けた第2データベースを用いて、前記対象機器を抽出し、
前記宛先情報が所定の宛先情報に一致すると判断された場合、前記送信時刻および前記制御の時間に関する情報に基づき、前記対象機器が起動する起動時刻を判断させ、前記ネットワークに対して前記起動時刻に前記対象機器を起動させる制御コマンドを送信する、
プログラム。
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