JP2019012212A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷の完了時間の遅延と、現像器の不要な駆動を抑制することを目的とする。【解決手段】制御部100は、印刷データをラスタ画像に展開する展開処理と、現像器530を駆動してラスタ画像に基づく画像を形成する画像形成処理とをシート(用紙P)の1頁ごとに実行可能であり、画像形成処理の実行中にN頁目のシートの給紙開始から、N+1頁目のシートの給紙を開始する既定タイミングまでの期間に設定された判断タイミングにおいて、N+1頁目の展開処理が完了している場合には、既定タイミングでN+1頁目のシートを給紙し、N+1頁目の展開処理が完了前の所定段階まで完了している場合には、現像器530を駆動した状態でN+1頁目の展開処理が完了するまで給紙を待機させる待機処理を実行し、N+1頁目の展開処理が所定段階まで完了していない場合には、画像形成処理終了後に現像器530の駆動を停止する停止処理を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、入力された印刷データを印刷用の画像データへ展開して画像を印刷する画像形成装置に関する。
従来、印刷データを画像データへ展開する展開処理が完了したときに印刷要求を出力し、この印刷要求に基づいて、画像形成を行う画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。具体的に、この技術では、印刷要求がない場合には、印刷データが存在するか否かを判断し、存在する場合には、その印刷データについての展開処理にかかる時間が遅延許容時間よりも長い時間であるか否かを判断する。展開処理にかかる時間が遅延許容時間よりも長い場合には、感光体のクリーニングなどの後処理を行う。展開処理にかかる時間が遅延許容時間よりも短い場合には、所定時間待ち、所定時間の間に印刷要求があると、画像形成を行っている。
特開2010−96934号公報
しかしながら、従来技術では、展開処理にかかる時間を、入力された印刷データ、つまり展開処理されていない印刷データの種類や容量、印刷条件から算出していたため、適切に算出できない場合があった。これにより、実際に展開処理にかかる時間と、計算で求めた展開処理にかかる時間とにずれが生じて、印刷の完了時間が遅延したり、現像器を不要に駆動するおそれがあった。
そこで、本発明は、展開処理が完了していない場合において、印刷の完了時間の遅延を抑制するとともに、現像器を不要に駆動することをより抑制することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、感光体と、前記感光体に現像剤を供給する現像器と、制御部と、を備える。
前記制御部は、受信した印刷データをラスタ画像に展開する展開処理と、前記現像器を駆動して、ラスタ画像に基づく画像を形成する画像形成処理と、をシートの1頁ごとに実行可能であり、画像形成処理の実行中にN頁目のシートの給紙を開始してから、N+1頁目のシートの給紙を開始する既定タイミングまでの期間に設定された判断タイミングにおいて、N+1頁目のシートについての展開処理が完了している場合には、前記既定タイミングでN+1頁目のシートを給紙し、N+1頁目のシートについての展開処理が完了前の所定段階まで完了している場合には、前記現像器を駆動した状態でN+1頁目のシートについての展開処理が完了するまでシートの給紙を待機させる待機処理を実行し、N+1頁目のシートについての展開処理が所定段階まで完了していない場合には、N頁目のシートについての画像形成処理の終了後に前記現像器の駆動を停止する停止処理を実行する。
この構成によれば、N+1頁目のシートについての展開処理が完了前の所定段階まで完了しているか否かを判断するので、従来のような展開処理されていない印刷データに基づいて算出した時間に基づいて制御を行う技術に比べ、実際の展開処理の完了時刻と予測した展開処理の完了時刻とのずれを抑えることができる。また、N+1頁目のシートについての展開処理が完了前の所定段階まで完了している場合には、現像器を駆動した状態でN+1頁目のシートについての展開処理が完了するまでシートの給紙を待機させることで、展開処理の完了後、即座にN+1頁目のシートの印刷を行うことができるので、印刷の完了時間の遅延を抑制することができる。さらに、N+1頁目のシートについての展開処理が完了前の所定段階まで完了している場合には、その後展開処理の完了までにかかる時間が短いため、この短い時間を適切に設定することができ、現像器を不要に駆動することをより抑制することができる。
本発明によれば、展開処理が完了していない場合において、印刷の完了時間の遅延を抑制するとともに、現像器を不要に駆動することをより抑制することができる。
本発明の実施形態に係るカラープリンタを示す断面図である。 感光体ドラムと現像ローラの離間を説明する図である。 印刷データをラスタ画像に展開する展開処理を示す図である。 制御部の動作を示すフローチャートである。 進捗状況把握処理を示すフローチャートである。 給紙調整処理を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。すなわち、図1において、紙面に向かって左側を「前側」、紙面に向かって右側を「後側」とし、紙面に向かって奥側を「左側」、紙面に向かって手前側を「右側」とする。また、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、本体筐体2内に、シートの一例としての用紙Pを供給する給紙部20と、給紙された用紙Pに画像を形成する画像形成部30と、画像が形成された用紙Pを排出する排紙部90と、制御部100とを備えている。
本体筐体2の上部には、開口部2Aが形成されており、この開口部2Aは、本体筐体2に回動可能に支持されるアッパーカバー3で開閉される。アッパーカバー3の上面は、本体筐体2から排出された用紙Pを蓄積する排紙トレイ4となっており、下面にはLEDユニット40を保持する複数のLED取付部材5が設けられている。
給紙部20は、本体筐体2内の下部に設けられ、本体筐体2に着脱可能な給紙トレイ21と、給紙トレイ21から用紙Pを画像形成部30へ搬送する用紙供給機構22とを備えている。用紙供給機構22は、給紙トレイ21の前側に設けられ、給紙ローラ23と、分離ローラ24と、分離パッド25と、紙粉取りローラ26と、ピンチローラ27と、レジストレーションローラ29とを備えている。
給紙部20では、給紙トレイ21から給紙ローラ23によって送り出された用紙Pが、分離ローラ24および分離パッド25によって一枚ずつ分離されて上方へ送られ、紙粉取りローラ26とピンチローラ27の間を通過する過程で紙粉が除去される。その後、用紙Pは、搬送経路28を通って後ろ向きに方向転換され、レジストレーションローラ29で斜行補正された後、画像形成部30に供給される。
画像形成部30は、4つのLEDユニット40と、4つのプロセスカートリッジ50と、転写ユニット70と、クリーニング装置10と、定着装置80とを備えている。
LEDユニット40は、LED取付部材5に対して揺動可能に連結されており、本体筐体2に設けられる位置決め部材によって適宜位置決めされて支持されている。LEDユニット40は、左右方向に並ぶ複数の発光部を有している。
プロセスカートリッジ50は、アッパーカバー3と給紙部20との間で前後方向に並んで配置され、ドラムカートリッジ510と、現像器530とを備えている。ドラムカートリッジ510は、感光体の一例としての感光体ドラム51と、帯電器52と、保持ローラの一例としてのクリーニングローラ55とを備えている。現像器530は、ドラムカートリッジ510に着脱可能となっており、現像ローラ53と、現像剤の一例としてのトナーを収容するトナー収容室54とを備えている。
プロセスカートリッジ50は、ブラック用、イエロー用、マゼンタ用およびシアン用の各色のトナーが入った50K,50Y,50M,50Cの符号で示すものが用紙Pの搬送方向上流からこの順で並んで配置されている。なお、本明細書および図面において、トナーの色に対応した感光体ドラム51、現像ローラ53、クリーニングローラ55などを特定する場合には、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのそれぞれに対応させて、K,Y,M,Cの記号を付することとする。
感光体ドラム51は、複数のドラムカートリッジ510のそれぞれに設けられ、前後方向に沿って一列に配列されている。感光体ドラム51は、左右方向に沿った回転軸線を中心に回転する。
現像ローラ53は、トナーを担持するローラであり、感光体ドラム51に接触して感光体ドラム51上の静電潜像にトナーを供給する。なお、本実施形態では、トナーを現像ローラ53から感光体ドラム51に供給する際には、現像ローラ53と符号を省略して示す供給ローラとの間でトナーが摺接されることなどによって、トナーがプラスに帯電されるようになっている。
図2に示すように、現像ローラ53は、公知の接離機構110を制御部100により制御することで、感光体ドラム51に対して近接・離間可能となっている。具体的に、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのプロセスカートリッジ50を使用して画像を形成するカラーモードにおいては、すべての現像ローラ53K,53Y,53M,53Cが、それぞれ対応する感光体ドラム51K,51Y,51M,51Cに接触して各感光体ドラム51K,51Y,51M,51Cにトナーを供給するようになっている。また、ブラックのプロセスカートリッジ50Kのみを使用して画像を形成するモノクロモードにおいては、ブラック用(モノクロ用)の現像ローラ53Kのみが感光体ドラム51Kに接触し、その他の3色の現像ローラ53Y,53M,53Cは、対応する感光体ドラム51Y,51M,51Cから離間するようになっている。さらに、後述するクリーニング制御においては、すべての現像ローラ53K,53Y,53M,53Cは、それぞれ対応する感光体ドラム51K,51Y,51M,51Cから離間するようになっている。
図1に示すように、クリーニングローラ55は、各感光体ドラム51に対応するように各感光体ドラム51に隣接して複数設けられている。クリーニングローラ55には、トナーとは逆極性の保持バイアスが印加されるようになっており、これにより、クリーニングローラ55は、感光体ドラム51上のトナーを回収し、一時的に保持することが可能となっている。また、クリーニングローラ55には、トナーと同極性の吐出バイアスが印加されるようになっており、これにより、クリーニングローラ55で保持したトナーを感光体ドラム51に移動させることが可能となっている。
転写ユニット70は、給紙部20と各プロセスカートリッジ50との間に設けられ、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、搬送ベルト73と、転写ローラ74とを備えている。
駆動ローラ71および従動ローラ72は、前後方向に離間して平行に配置され、その間に無端状のベルトからなる搬送ベルト73が張設されている。搬送ベルト73の内側には、各感光体ドラム51との間で搬送ベルト73を挟持する転写ローラ74が、各感光体ドラム51に対向して4つ配置されている。この転写ローラ74には、転写時に転写バイアスが印加される。
クリーニング装置10は、搬送ベルト73に摺接して、搬送ベルト73上に付着したトナー等を回収する装置であり、搬送ベルト73の下方に対向して配置されている。詳しくは、クリーニング装置10は、クリーニングローラ55上のトナーを感光体ドラム51および搬送ベルト73を介して回収するように構成されている。具体的に、クリーニング装置10は、摺接ローラ11と、回収ローラ12と、ブレード13と、廃トナー収容器14とを備えている。
摺接ローラ11は、搬送ベルト73の外周面に接触するように配置され、搬送ベルト73の内周面に配置されたバックアップローラ15との間に回収バイアスが印加されることで搬送ベルト73上の付着物を回収している。
回収ローラ12は、摺接ローラ11に摺接するローラであり、摺接ローラ11上に付着した付着物を回収している。そして、回収ローラ12上の付着物は、当該回収ローラ12に摺接するように配置されたブレード13によって削り取られて、廃トナー収容器14内に入り込むようになっている。
定着装置80は、各プロセスカートリッジ50および転写ユニット70の後側に配置され、加熱ローラ81と、加熱ローラ81に向けて押圧される加圧ローラ82とを備えている。
このように構成される画像形成部30では、カラーモードの場合、まず、各感光体ドラム51の表面が、帯電器52により一様にプラスに帯電された後、各LEDユニット40で露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、各感光体ドラム51上に画像データに基づく静電潜像が形成される。その後、静電潜像に現像ローラ53よりプラスに帯電されたトナーが供給されることで、感光体ドラム51上にトナー像が担持される。
搬送ベルト73上に供給された用紙Pが各感光体ドラム51と搬送ベルト73の内側に配置される各転写ローラ74との間を通過することで、各感光体ドラム51上に形成されたトナー像が用紙P上に転写される。そして、用紙Pが加熱ローラ81と加圧ローラ82との間を通過することで、用紙P上に転写されたトナー像が熱定着される。
排紙部90は、定着装置80の出口から上方に向かって延び、前方に反転するように形成された排紙側搬送経路91と、用紙Pを搬送する複数対の搬送ローラ92とを備えている。トナー像が転写され、熱定着された用紙Pは、搬送ローラ92によって排紙側搬送経路91を搬送され、本体筐体2の外部に排出されて排紙トレイ4に蓄積される。
以下に、制御部100について詳細に説明する。
制御部100は、CPU、RAM、ROM、不揮発性メモリ、ASICおよび入出力回路などを備えている。制御部100は、外部のコンピュータなどから出力されてくる印刷指令と、ROMなどに記憶されたプログラムやデータに基づいて各種演算処理を行うことによって、制御を実行する。具体的に、制御部100は、展開処理と、画像形成処理と、進捗状況把握処理と、給紙調整処理と、待機処理と、停止処理と、を実行可能となっている。
展開処理は、受信した印刷データをラスタ画像に展開する処理である。図3に示すように、制御部100は、展開処理において、受信した印刷データを、ベクトルデータあるいはビットマップデータからなるオブジェクトデータD1〜D4に展開する第1処理と、オブジェクトデータD1〜D4を、仮想の用紙PV内に配置して、複数のバンドデータBD1〜BD15からなるラスタ画像RIに展開する第2処理とを実行可能となっている。
ここで、印刷データは、コンピュータ等の外部機器で作成され、ページ記述言語等で構成されたデータであり、カラープリンタ1の露光用のデータとしては扱うことができない。そこで、制御部100は、ページ記述言語等からなる印刷データを、露光用のデータであるラスタ画像RIに展開する展開処理を行っている。
オブジェクトデータD1〜D4は、ベクトルデータ、あるいはビットマップデータである。ベクトルデータは、輪郭となるベクトル情報と、塗りつぶしが定義されている。各オブジェクトデータD1〜D4には、仮想の用紙PV上における位置情報と大きさなどが関連付けられている。第1処理において、受信した印刷データを展開し、各オブジェクトデータD1〜D4に外接する矩形の枠の一つの頂点に位置する座標Pと、左右方向(X方向)、搬送方向(Y方向)の大きさを取得する。図3では、仮想の用紙PVの原点座標をP0、各オブジェクトデータD1〜D4の、仮想の用紙PV上における各オブジェクトデータD1〜D4の起点座標をそれぞれP1〜P4と表記した。
各バンドデータBD1〜BD15は、所定数、例えば10本のラインデータからなっている。つまり、ラスタ画像RIは、複数のラインデータからなっている。ラインデータは、各LEDユニット40の複数の発光部のON・OFFに対応する二値のデータであり、左右方向、つまり感光体ドラム51の回転軸線方向に並んだ複数のドットからなる。制御部100は、第2処理において、各オブジェクトデータD1〜D4を位置情報に基づいて仮想の用紙PV上に配置し、バンドデータBD1〜BD15、詳しくはラインデータを、仮想の用紙PVの搬送方向における一端から順に生成していく。制御部100は、ラインデータを生成する場合に、そのラインに含まれる全てのオブジェクトデータを参照する。制御部100は、展開処理を、用紙Pの1頁ごとに実行する。
画像形成処理は、現像器530を駆動して、ラスタ画像RIに基づく画像を用紙Pに形成する処理である。ここで、画像形成処理は、プロセスカートリッジ50を駆動、詳しくは現像ローラ53や感光体ドラム51などを駆動する駆動処理と、感光体ドラム51を帯電させる帯電処理と、帯電された感光体ドラム51をLEDユニット40によって露光する露光処理と、現像ローラ53から感光体ドラム51上の静電潜像にトナーを供給する現像処理と、感光体ドラム51上のトナー像を用紙Pに転写する転写処理とを備えている。そして、制御部100は、画像形成処理を、用紙Pの1頁ごとに実行する。言い換えると、制御部100は、画像形成処理のうち露光処理、現像処理および転写処理を、用紙Pの1頁ごとに実行可能となっている。
なお、所定の用紙Pに対する画像形成処理は、所定の用紙Pに対応した露光処理を開始するときに開始され、所定の用紙Pに対応した転写処理が終了したときに終了する。また、露光処理は、例えば、搬送方向の最上流側の感光体ドラム51よりも上流側に設けた図示せぬ通紙センサで用紙Pの通過を検出したことをトリガーとして、開始すればよい。
進捗状況把握処理は、画像形成処理の実行中において、N頁目の用紙Pの給紙を開始してからN+1頁目の用紙Pの給紙を開始する既定タイミングまでの期間に設定された判断タイミングにおいて、N+1頁目の用紙Pについての展開処理がどの程度まで完了しているのかを把握するための処理である。言い換えると、進捗状況把握処理は、画像形成処理の実行中において、次の用紙Pの給紙を開始するタイミングである既定タイミングになる前に、次の用紙Pについての展開処理がどの程度まで完了しているのかを把握するための処理である。
ここで、既定タイミングは、N頁目の用紙Pの給紙開始から所定時間後の時刻であり、印刷速度に応じて適宜設定される。例えば、カラープリンタ1の印刷速度が30ppm(Page Par Minutes)である場合には、既定タイミングは、N頁目の用紙Pの給紙開始から2秒後の時刻に設定される。なお、用紙Pの給紙開始の時刻は、例えば給紙ローラ23に駆動信号を出力する時刻であってもよいし、給紙ローラ23の搬送方向下流側に設けた通紙センサ200(図1参照)によって用紙Pの通過を検出した時刻であってもよい。
制御部100は、進捗状況把握処理において、展開処理の進捗状況を複数の段階で判断し、前述した判断タイミングにおいて、複数の段階のいずれの段階まで展開処理が完了しているか否かを判断している。詳しくは、制御部100は、進捗状況把握処理において、展開処理がすべて完了しているか否かを判断し、完了していない場合には、展開処理の進捗状況が、第1段階、第2段階および第3段階のいずれの段階まで進んでいるのかを判断する。
ここで、第1段階、第2段階および第3段階は、展開処理が完了前の段階、つまり展開処理がすべて完了していない段階であり、数字が大きい程、展開処理が進んでいることを示す。なお、第3段階は、所定段階の一例である。
本実施形態では、制御部100は、展開処理によって生成されたバンドデータの数と、各段階に応じて設定された第1閾値TH1、第2閾値TH2および第3閾値TH3とを比較することで、展開処理の進捗状況を把握している。ここで、各閾値TH1〜TH3の関係は、TH1<TH2<TH3となっている。
制御部100は、展開処理によって生成されたバンドデータの数が第3閾値TH3以上である場合に、展開処理が第3段階まで完了したと判断する。つまり、制御部100は、用紙1頁分のラスタ画像RIが所定の割合まで生成された場合に、展開処理が、第3段階まで完了したと判断する。
制御部100は、展開処理によって生成されたバンドデータの数が、第3閾値TH3よりも少なく、かつ、第2閾値TH2以上である場合に、展開処理が第2段階まで完了したと判断する。制御部100は、展開処理によって生成されたバンドデータの数が、第2閾値TH2よりも少なく、かつ、第1閾値TH1以上である場合に、展開処理が第1段階まで完了したと判断する。
給紙調整処理は、展開処理の進捗状況に応じて、N+1頁目の用紙Pの給紙タイミングを調整するための処理である。制御部100は、進捗状況把握処理においてN+1頁目の用紙Pについての展開処理が完了していると判断した場合には、給紙調整処理において、既定タイミングでN+1頁目の用紙Pを給紙する。また、制御部100は、進捗状況把握処理においてN+1頁目の用紙Pについての展開処理が完了していないと判断した場合には、給紙調整処理において、展開処理の進捗状況に応じて、N+1頁目の用紙Pの給紙タイミングを、既定タイミグよりも遅いタイミングに変更している。詳しくは、制御部100は、給紙調整処理において、展開処理の進捗状況に応じた待機処理および停止処理を実行することで、N+1頁目の用紙Pの給紙タイミングを調整している。
待機処理は、N+1頁目の用紙Pについての展開処理が完了していない場合に、用紙Pの給紙を待機させる処理である。本実施形態では、制御部100は、待機処理として、第1待機処理と第2待機処理を行う。詳しくは、制御部100は、N+1頁目の用紙Pについての展開処理が第3段階まで完了している場合には、現像器530を駆動した状態でN+1頁目の用紙Pについての展開処理が完了するまで用紙Pの給紙を待機させる第1待機処理を実行する。また、制御部100は、N+1頁目の用紙Pについての展開処理が第3段階まで完了していない場合には、後述する停止処理によって少なくとも現像器530の駆動を停止した状態でN+1頁目の用紙Pについての展開処理が完了するまで用紙Pの給紙を待機させる第2待機処理を実行する。
停止処理は、N+1頁目の用紙Pについての展開処理が第3段階まで完了していない場合に、N頁目の用紙Pについての画像形成処理の終了後に、少なくとも現像器530の駆動を停止する処理である。本実施形態では、制御部100は、停止処理として、第1停止処理、第2停止処理および第3停止処理を行う。制御部100は、進捗状況把握処理において把握した進捗状況に応じて、第1停止処理、第2停止処理および第3停止処理を選択して実行している。言い換えると、制御部100は、進捗状況把握処理において、複数の段階のいずれの段階まで展開処理が完了しているか否かを判断し、完了している段階に応じて、停止処理の実行内容を変更する。
制御部100は、N+1頁目の用紙Pについての展開処理が第3段階未満、かつ、第2段階以上である場合には、第1停止処理を実行する。制御部100は、N+1頁目の用紙Pについての展開処理が第2段階未満、かつ、第1段階以上である場合には、第2停止処理を実行する。制御部100は、N+1頁目の用紙Pについての展開処理が第1段階未満である場合には、第3停止処理を実行する。
制御部100は、第1停止処理において、現像器530の駆動を停止する。制御部100は、第2停止処理において、現像器530の駆動を停止するとともに、現像ローラ53を感光体ドラム51から離間させる。制御部100は、第3停止処理において、現像器530の駆動を停止するとともに、現像ローラ53を感光体ドラム51から離間させ、さらに、クリーニング制御を実行する。制御部100は、クリーニング制御において、クリーニングローラ55にトナーと同極性の吐出バイアスを印加し、かつ、転写ローラ74にトナーと逆極性の転写バイアスを印加する。これにより、クリーニングローラ55に保持されたトナーが、感光体ドラム51上に移動した後、搬送ベルト73上に移動して、クリーニング装置10によって回収される。
なお、各停止処理において、現像器530の駆動を停止する際に、ドラムカートリッジ510などの駆動も停止してもよい。
次に、制御部100の動作について詳細に説明する。制御部100は、図4に示す処理を常時繰り返し実行している。
図4に示すように、制御部100は、印刷データを受信したか否かを判断する(S1)。ステップS1において印刷データを受信した場合には(Yes)、制御部100は、用紙Pの印刷頁数を示す変数Nに1を代入する(S2)。
ステップS2の後、制御部100は、印刷データをラスタ画像RIに展開する展開処理を開始する(S3)。ステップS3の後、制御部100は、N頁目、つまり1頁目の用紙Pについての展開処理が完了したか否かを判断する(S4)。
ステップS4においてN頁目の用紙Pについての展開処理が完了したと判断した場合には(Yes)、制御部100は、N+1頁目の用紙Pの給紙を行う(S5)。ステップS5の後、制御部100は、N+1頁目の印刷データがあるか否かを判断する(S6)。
ステップS6において印刷データがあると判断した場合には(Yes)、制御部100は、N頁目の用紙Pの給紙を開始した時刻から第1時間T1が経過したか否かを判断することで、前述した判断タイミングになったか否かを判断する(S7)。ステップS7において第1時間T1が経過したと判断した場合には(Yes)、制御部100は、進捗状況把握処理を実行した後(S8)、給紙調整処理を実行して(S9)、ステップS5の処理に戻る。ステップS1,S6においてNoと判断した場合には、制御部100は、本制御を終了する。
図5に示すように、制御部100は、進捗状況把握処理において、まず、N+1頁目の用紙Pについての展開処理がすべて完了しているか否かを判断する(S21)。ステップS21において展開処理がすべて完了していると判断した場合には(Yes)、制御部100は、展開処理の進捗状況を示す進捗フラグLVをLVmaxに設定して(S22)、本制御を終了する。
ステップS21において展開処理がすべて完了していないと判断した場合には(No)、制御部100は、N+1頁目の用紙Pについての展開処理が第3段階まで完了しているか否かを判断する(S23)。ステップS23において展開処理が第3段階まで完了していると判断した場合には(Yes)、制御部100は、進捗フラグLVをLV3に設定して(S24)、本制御を終了する。
ステップS23において展開処理が第3段階まで完了していないと判断した場合には(No)、制御部100は、N+1頁目の用紙Pについての展開処理が第2段階まで完了しているか否かを判断する(S25)。ステップS25において展開処理が第2段階まで完了していると判断した場合には(Yes)、制御部100は、進捗フラグLVをLV2に設定して(S26)、本制御を終了する。
ステップS25において展開処理が第2段階まで完了していないと判断した場合には(No)、制御部100は、N+1頁目の用紙Pについての展開処理が第1段階まで完了しているか否かを判断する(S27)。ステップS27において展開処理が第1段階まで完了していると判断した場合には(Yes)、制御部100は、進捗フラグLVをLV1に設定して(S28)、本制御を終了する。ステップS27において展開処理が第1段階まで完了していないと判断した場合には(No)、制御部100は、進捗フラグLVをLV0に設定して(S29)、本制御を終了する。
図6に示すように、制御部100は、給紙調整処理において、進捗フラグLVがLVmaxであるか否かを判断する(S41)。ステップS41においてLV=LVmaxであると判断した場合には(Yes)、制御部100は、N頁目の用紙Pの給紙を開始した時刻から第2時間T2が経過したか否かを判断することで、前述した既定タイミングになったか否かを判断する(S42)。ステップS42において第2時間T2が経過したと判断した場合には(Yes)、制御部100は、変数NにN+1を代入して、つまり変数Nをインクリメントして(S58)、本制御を終了する。
ステップS41においてLV=LVmaxでないと判断した場合には(No)、制御部100は、進捗フラグLVがLV3であるか否かを判断する(S43)。ステップS43においてLV=LV3であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、現像器530などを駆動した状態にしたまま、N+1頁目の用紙Pについての展開処理がすべて完了するまで待機する(S44)。ステップS44において展開処理がすべて完了すると、制御部100は、ステップS58の処理に移行する。
ステップS43においてLV=LV3でないと判断した場合には(No)、制御部100は、進捗フラグLVがLV2であるか否かを判断する(S45)。ステップS45においてLV=LV2であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、N頁目の用紙Pの画像形成処理の終了後に、現像器530の駆動を停止させる(S46)。ステップS46の後、制御部100は、N+1頁目の用紙Pについての展開処理がすべて完了するまで待機する(S47)。ステップS47において展開処理がすべて完了すると、制御部100は、現像器530の駆動を再開して(S48)、ステップS58の処理に移行する。
ステップS45においてLV=LV2でないと判断した場合には(No)、制御部100は、進捗フラグLVがLV1であるか否かを判断する(S49)。ステップS49においてLV=LV1であると判断した場合には(Yes)、制御部100は、現像器530の駆動を停止して(S50)、現像ローラ53を感光体ドラム51から離間させる(S51)。
ステップS51の後、制御部100は、N+1頁目の用紙Pについての展開処理がすべて完了するまで待機する(S52)。ステップS52において展開処理がすべて完了すると、制御部100は、現像ローラ53を感光体ドラム51に接触させ(S53)、現像器530の駆動を再開する(S54)。ステップS54の後、制御部100は、ステップS58の処理に移行する。
ステップS49においてLV=LV1でないと判断した場合には(No)、制御部100は、現像器530の駆動を停止して(S55)、現像ローラ53を感光体ドラム51から離間させる(S56)。ステップS56の後、制御部100は、クリーニング制御を実行する(S57)。ステップS57の後、制御部100は、ステップS52の処理に移行する。
次に、制御部100の動作の一例について説明する。以下の説明では、10頁の用紙Pを印刷する場合であって、1〜9頁目までは、展開処理に時間がかからない印刷データであり、10頁目の展開処理に時間がかかる場合について説明する。
図4に示すように、制御部100は、1頁目の用紙Pの印刷を行う場合には、ステップS4において1頁目の用紙Pについての展開処理が完了するまで待つ。1頁目の用紙Pについての展開処理が完了した場合には、制御部100は、1頁目の用紙Pの給紙を行う(S5)。その後、制御部100は、ステップS6において、2頁目の印刷データがあると判断し(Yes)、所定の判断タイミングが来たら(S7:Yes)、2頁目の印刷データについての進捗状況把握処理を実行する(S8)。
図5に示す進捗状況把握処理において、制御部100は、2頁目の用紙Pについての展開処理がすべて完了していると判断して(S21:Yes)、進捗フラグLVをLVmaxに設定する(S22)。その後、制御部100は、図6に示すように、ステップS41においてYesと判断し、既定タイミングになるまで待った後(S42:Yes)、変数NをインクリメントによりN=2として(S58)、図4に示すステップS5において2頁目の用紙Pの給紙を行う。
その後、制御部100は、3〜9頁目の印刷データについての進捗状況把握処理・給紙調整処理を、前述した2頁目と同様にして行う。10頁目の印刷データについての進捗状況把握処理では、図5に示すように、制御部100は、ステップS21においてNoと判断する。そして、制御部100は、10頁目の用紙Pについての展開処理の進捗状況に応じて、進捗フラグLVをLV0〜LV3のいずれかに設定する(S23,S26,S28,S29)。
10頁目の印刷データについての給紙調整処理では、図6に示すように、制御部100は、進捗状況把握処理で設定した進捗フラグLVに応じて、第1待機処理(S44)、または、第2待機処理(S47,S52)を実行する。第1待機処理においては、制御部100は、現像器530を駆動したまま、10頁目の用紙Pについての展開処理の完了を待つ。第2待機処理においては、制御部100は、少なくとも現像器530の駆動を停止させて(S46,S50,S55)、10頁目の用紙Pについての展開処理の完了を待つ。ここで、現像器530を駆動したままとすると、現像ローラ53やトナーの劣化が進行する場合がある。そのため、第1待機処理を実行する条件は、見込まれる残りの展開時間が、現像器530を駆動したままとすることが許容される時間以内に設定される。
第1待機処理を実行した場合には、制御部100は、第1待機処理の終了後、変数Nをインクリメントして(S58)、10頁目の用紙Pの給紙を行う(図4:S5)。第2待機処理を実行した場合には、制御部100は、第2待機処理の終了後、画像形成処理を実行できる環境を揃えるとともに(S48等)、変数Nをインクリメントして(S58)、10頁目の用紙Pの給紙を行う(図4:S5)。
その後、制御部100は、ステップS6において、11頁目の印刷データがないと判断して(No)、本制御を終了する。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
N+1頁目の用紙Pについての展開処理が第3段階まで完了している場合には、現像器530を駆動した状態でN+1頁目の用紙Pについての展開処理が完了するまで用紙Pの給紙を待機させるので、印刷の完了時間の遅延を抑制することができる。また、N+1頁目の用紙Pについての展開処理が第3段階まで完了している場合には、その後展開処理の完了までにかかる時間が短いため、この短い時間、つまり画像形成処理を行わない状態で現像器530を駆動する時間を適切に設定できるため、現像器530を不要に駆動することを抑制することができる。
第2停止処理および第3停止処理において、現像ローラ53を感光体ドラム51から離間させたので、第2停止処理および第3停止処理では、例えば感光体ドラム51を回転させたままで現像器530の駆動を停止しても、現像ローラ53が摩耗するのを抑えることができる。
第3停止処理においてクリーニング制御を実行したので、展開処理の完了を待つ間の時間を有効活用することができる。
展開処理の進捗状況を複数の段階で判断し、完了している段階に応じて停止処理の実行内容を変更したので、展開処理の進捗状況に応じた適切な制御を行うことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構成やステップには同一の符号を付し、その説明は省略する。
前記実施形態では、展開処理によって生成されたバンドデータの数が第3閾値TH3以上である場合に、展開処理が第3段階(所定段階)まで完了したと判断したが、本発明はこれに限定されるものではない。制御部100は、例えば、第1処理が完了した場合に、展開処理が所定段階まで完了したと判断してもよい。また、制御部100は、例えば、第2処理においてラインデータへの展開が完了していないオブジェクトデータの数が所定数以下である場合に、展開処理が所定段階まで完了したと判断してもよい。なお、「所定数」は、固定値であってもよいし、第1処理で展開されたオブジェクトデータの総数に所定割合を掛けた値であってもよい。
また、制御部100は、例えば、第2処理においてラインデータへの展開が完了していない1または複数のオブジェクトデータの総面積が所定面積以下である場合に、展開処理が所定段階まで完了したと判断してもよい。なお、「所定面積」は、固定値であってもよいし、第1処理で展開された1または複数のオブジェクトデータの総面積に所定割合を掛けた値であってもよい。
前記実施形態では、判断タイミングにおいて、N+1頁目の用紙Pについての展開処理がすべて完了している場合に、N+1頁目の用紙Pの給紙を既定タイミングで行うこととしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、判断タイミングにおいて、N+1頁目の用紙Pについての展開処理が所定段階よりも進み、かつ完了前の段階(以下、「完了直前段階」と称する)まで完了している場合には、N+1頁目の用紙Pの給紙を既定タイミングで開始してもよい。ここで、完了直前段階は、判断タイミングでは、N+1頁目の用紙Pについての展開処理が未完であるが、N+1頁目の用紙Pを規定タイミングで給紙した場合に、N+1頁目の用紙Pについての露光処理が開始されるよりも前にN+1頁目の用紙Pについての展開処理が完了しているような段階をいう。
このような制御を行うには、例えば、図5のフローチャートのステップS21の処理を、N+1頁目の用紙Pについての展開処理が完了直前段階まで完了しているか否かを判断する処理に変更すればよい。これによれば、N+1頁目の用紙Pについての展開処理がすべて完了していなくても、既定タイミングで給紙が行われるので、印刷速度が遅くなるのを抑えることができる。
前記実施形態では、片面印刷の例を説明したが、本発明はこれに限定されず、両面印刷を行う場合にも本発明を適用することができる。
前記実施形態では、展開処理の進捗状況を複数の段階で判断したが、本発明はこれに限定されず、1つの段階だけ、つまり所定段階のみで判断してもいい。
前記実施形態では、現像剤の一例としてプラスに帯電するトナーを例示したが、本発明はこれに限定されず、現像剤は、例えばマイナスに帯電するトナーであってもよい。
前記実施形態では、感光体として感光体ドラム51を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばベルト状の感光体であってもよい。
前記実施形態では、シートの一例として、厚紙、はがき、薄紙などの用紙Pを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばOHPシートであってもよい。
前記実施形態では、カラープリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えばモノクロプリンタ、複写機、複合機などに本発明を適用してもよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 カラープリンタ
51 感光体ドラム
53 現像ローラ
100 制御部
530 現像器
P 用紙

Claims (10)

  1. 感光体と、
    前記感光体に現像剤を供給する現像器と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    受信した印刷データをラスタ画像に展開する展開処理と、
    前記現像器を駆動して、ラスタ画像に基づく画像を形成する画像形成処理と、をシートの1頁ごとに実行可能であり、
    画像形成処理の実行中にN頁目のシートの給紙を開始してから、N+1頁目のシートの給紙を開始する既定タイミングまでの期間に設定された判断タイミングにおいて、
    N+1頁目のシートについての展開処理が完了している場合には、前記既定タイミングでN+1頁目のシートを給紙し、
    N+1頁目のシートについての展開処理が完了前の所定段階まで完了している場合には、前記現像器を駆動した状態でN+1頁目のシートについての展開処理が完了するまでシートの給紙を待機させる待機処理を実行し、
    N+1頁目のシートについての展開処理が所定段階まで完了していない場合には、N頁目のシートについての画像形成処理の終了後に前記現像器の駆動を停止する停止処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、シート1頁分のラスタ画像が所定の割合まで生成された場合に、展開処理が所定段階まで完了したと判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記展開処理において、受信した印刷データを、ベクトルデータあるいはビットマップデータからなるオブジェクトデータに展開する第1処理と、前記オブジェクトデータを、仮想のシート内に配置して、複数のラインデータからなるラスタ画像に展開する第2処理とを実行可能であり、
    前記第1処理が完了した場合に、展開処理が所定段階まで完了したと判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、
    前記展開処理において、受信した印刷データを、ベクトルデータあるいはビットマップデータからなるオブジェクトデータに展開する第1処理と、前記オブジェクトデータを、仮想のシート内に配置して、複数のラインデータからなるラスタ画像に展開する第2処理とを実行可能であり
    前記第2処理においてラインデータへの展開が完了していないオブジェクトデータの数が所定数以下である場合に、展開処理が所定段階まで完了したと判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    前記展開処理において、受信した印刷データを、ベクトルデータあるいはビットマップデータからなるオブジェクトデータに展開する第1処理と、前記オブジェクトデータを、仮想のシート内に配置して、複数のラインデータからなるラスタ画像に展開する第2処理とを実行可能であり
    前記第2処理においてラインデータへの展開が完了していないオブジェクトデータの総面積が所定面積以下である場合に、展開処理が所定段階まで完了したと判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、
    前記展開処理において、受信した印刷データを、ベクトルデータあるいはビットマップデータからなるオブジェクトデータに展開する第1処理と、前記オブジェクトデータを、仮想のシート内に配置して、複数のラインデータからなるラスタ画像に展開する第2処理とを実行可能であり、
    所定数のラインデータからなるバンドデータの数が閾値以上生成された場合に、展開処理が所定段階まで完了したと判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像器は、現像剤を担持する現像ローラを備え、
    前記制御部は、前記停止処理において、前記現像ローラを前記感光体から離間させることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記感光体上の現像剤を回収して保持する保持ローラを備え、
    前記制御部は、前記停止処理において、前記保持ローラに保持された現像剤を前記感光体上に移動させることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記判断タイミングにおいて、N+1頁目のシートについての展開処理が前記所定段階よりも進み、かつ完了前の段階まで完了している場合には、前記既定タイミングでN+1頁目のシートの給紙を開始することを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記展開処理の進捗状況を、前記所定段階を含む複数の段階で判断し、前記判断タイミングにおいて、前記複数の段階のいずれの段階まで展開処理が完了しているか否かを判断し、完了している段階に応じて、前記停止処理の実行内容を変更することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項の画像形成装置。
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