JP2019012159A - 色補正光学フィルター用樹脂組成物、該樹脂組成物を含む色補正光学フィルター - Google Patents

色補正光学フィルター用樹脂組成物、該樹脂組成物を含む色補正光学フィルター Download PDF

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彰洋 三藤
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Abstract

【課題】LEDを光源とする液晶ディスプレイに用いられる色補正光学フィルターであって、液晶ディスプレイの明るさを低下させることなく、カラーフィルターを透過してくる色純度の悪い不要な波長領域の光を選択的に吸収することが出来る色補正光学フィルター用の樹脂組成物、および該組成物含む色補正光学フィルターを提供すること。【解決手段】LEDを光源とする液晶ディスプレイに用いられる色補正光学フィルター用の着色組成物であって、溶剤に溶解した溶液の紫外可視吸収スペクトルのλmaxの吸光度をAとした場合の吸光度A/2における吸収スペクトルの幅が35nm以下であり、かつ吸光度A/8における吸収スペクトルの幅が69nm以下である特定構造のスクアリリウム化合物、及び透明樹脂を含有する樹脂組成物。【選択図】図1

Description

本発明は、液晶ディスプレイに用いられる色補正光学フィルター用の樹脂組成物、該樹脂組成物を含む色補正光学フィルター、及び該色補正光学フィルターを装着した液晶ディスプレイ装置に関する。
表示デバイスとしてのディスプレイ装置はブラウン管に始まり、2000年頃からはブラウン管に代わって、液晶ディスプレイ(LCD)やプラズマディスプレイ(PDP)が普及し始めてきた。現在では、大型化、薄型化、軽量化の面や消費電力の観点から、主に液晶ディスプレイ装置が幅広い分野で用いられている。
2012年、国際電気通信連合無線部門により、BT.2020が勧告化され、4K及び8K映像の映像パラメータが策定された。BT.2020により超高精細度テレビジョンに関する色域規格が策定されたことに伴い、近年ではこの色域規格に適応する広い色再現性を有する液晶ディスプレイの開発が強く望まれている。
カラーテレビやノートパソコンなどに広く用いられている液晶ディスプレイは、有機発光ダイオード(OLED)のような自発光型のデバイスとは異なり、液晶パネルの背面に配置されたバックライトユニットを光源とする。液晶ディスプレイ装置のバックライト光源には、従来は冷陰極管(CCFL)が広く採用されていたが、近年では輝度や消費電力が大幅に改善された発光ダイオード(LED)が冷陰極管に代わり使用されるようになった。
液晶ディスプレイに使用されるLED光源には白色LED光源が使用されているが、その代表的な方式としては、(1)赤色、緑色及び青色発光の3つのLEDを組み合わせて白色光源とする白色LEDと、(2)青色発光LEDと赤色及び緑色発光の蛍光体で構成された白色LEDと、(3)青色発光LEDと黄色発光の蛍光体で構成された白色LEDの3通りが挙げられる。(1)の方式の場合、冷陰極管を用いた液晶表示装置よりも広い領域での色再現性を有するが、3つのLEDを使用することから消費電力および製造コストの面で好ましくない。また、(2)や(3)の方式の場合、発光効率が高く消費電力が少ない点では有利であるが、色再現性が悪いといった課題がある。
液晶ディスプレイでは、バックライト光源から放出された光をカラーフィルターに通過させることによって、赤(R)、緑(G)、青(B)それぞれのスペクトル範囲のみを取り出して色を再現している。しかしながら、R、G、Bそれぞれのカラーフィルターには、不要な光を全て吸収することができない領域が存在する。具体的にはカラーフィルターのRとGの中間波長領域(黄色光に当たる部分:590nm付近)や、GとBの中間波長領域(青緑光に当たる部分:490nm付近)がこれに該当する。即ち、赤色カラーフィルターには黄色光の一部が、緑色カラーフィルターには黄色及び青緑光の一部が、また青色カラーフィルターには青緑光の一部がそれぞれ、透過してしまう領域が存在するために、(2)や(3)の方式の場合、カラーフィルター透過光の色純度が低下し、色再現性が悪くなる。
この課題を解決するためには、光源の色純度をできるだけ高くする方法が考えられる。例えば、特許文献1では、青色LEDと量子ドット(QD)とを組み合わせたバックライトユニットが提案されている。量子ドットは狭い波長帯で強い発光スペクトルを有することから色再現性の向上や消費電力の低減に効果があるものの、一般に量子ドットを形成する材料にはCdSe(セレン化カドミウム)やCdS(硫化カドミウム)といった環境に問題のあるカドミウム化合物を主に使用しているため、製造面や廃棄面において好ましいとはいえない。また、カドミウム化合物を使用しない量子ドット材料の開発もなされているが、発光効率や耐久性の点から満足のいく性能を有する代替材料は見出されていないのが現状である。
そこで、液晶ディスプレイの色再現性を向上させる別の手法として、カラーフィルターを透過してくる色純度の悪い不要な領域の光を吸収する色補正光学フィルターを液晶ディスプレイ装置に導入する方式が提案されている。この方式の場合、所定の波長を吸収する有機色素等を用いた色補正光学フィルターを併用するだけで、バックライトユニットには従来のLED光源を使用することができるが、特定の波長を吸収する有機色素等には、不要な領域の光を吸収するのみならず、液晶ディスプレイの明るさを低下させないために必要な領域の光の吸収が極力少ないことが要求される。例えば、特許文献2乃至4には、有機色素としてテトラアザポルフィリン化合物を用いた色補正フィルターが記載されているが、本発明者らの検討の結果、副吸収を有するために、溶剤に溶解した時の紫外可視吸収スペクトルの形状が色補正光学フィルター用途には不十分であり、該化合物を含む色補正光学フィルターを液晶ディスプレイに用いた場合には、必要な波長領域の光が吸収されることによりディスプレイの明るさが低下することが懸念される。特許文献5乃至7には、有機色素としてピロール環を有するスクアリリウム化合物を用いた色補正光学フィルターが記載されているが、該色補正光学フィルターはプラズマディスプレイ用の不要なネオン光をカットするためのフィルターであり、液晶ディスプレイ用の色補正フィルターとして最適な光吸収波長範囲とは限らないことに加え、必要な領域の光の吸収については何ら言及されていない。特許文献8にも、ピロール環を有するスクアリリウム化合物が記載されているが、色補正光学フィルターとしての紫外可視吸収スペクトルに関する記載はない。
特表2013−539170号公報 特許6142398号公報 特開2014−130763号公報 特許5411700号公報 特開2014−4232号公報 WO2004/005981号公報 特開2001−183522号公報 特開2008−184606号公報
本発明は、LEDを光源とする液晶ディスプレイに用いられる色補正光学フィルターであって、液晶ディスプレイの明るさを低下させることなく、カラーフィルターを透過してくる色純度の悪い不要な波長領域の光を選択的に吸収することが出来る色補正光学フィルター用の樹脂組成物、および該組成物含む色補正光学フィルターを提供することを目的とする。
本発明者は前記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、カラーフィルターを透過してくる色純度の悪い不要な光を吸収する色補正フィルターに、有機色素として少なくとも下記式(1)で表されるピロール環を有するスクアリリウム化合物であって特定のパラメータの紫外可視吸収スペクトルを有するスクアリリウム化合物及び透明樹脂を含む樹脂組成物を用いることによって上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、
(1)LEDを光源とする液晶ディスプレイに用いられる色補正光学フィルター用の着色組成物であって、下記式(1)
Figure 2019012159
(式(1)中、R乃至Rは水素原子、炭素数1乃至6のアルキル基又はアセチル基を表し、Xは下記式(2)又は(3)
Figure 2019012159
(式(2)中、R乃至Rは水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基又はヒドロキシ基を表し、R及びRは炭素数1乃至6のアルキル基を表す。式(3)中、R10乃至R12は水素原子、炭素数1乃至6のアルキル基又はアセチル基を表す。)で示される基を表す)
で表され、溶剤に溶解した溶液の紫外可視吸収スペクトルのλmaxの吸光度をAとした場合の吸光度A/2における吸収スペクトルの幅が35nm以下であり、かつ吸光度A/8における吸収スペクトルの幅が69nm以下であるスクアリリウム化合物、及び透明樹脂を含有する樹脂組成物、
(2)Xが前記式(2)で示される基である前項(1)に記載の樹脂組成物、
(3)R乃至Rが水素原子又はヒドロキシ基である前項(2)に記載の樹脂組成物、
(4)透明樹脂が、アクリル酸系アルキルエステルモノマーを原料とする重合体又は共重合体を含む前項(1)乃至(3)のいずれか一項に記載の樹脂組成物、
(5)アクリル酸系アルキルエステルモノマーが、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、及び(メタ)アクリル酸メチルからなる群より選ばれる1種以上である前項(4)に記載の樹脂組成物、
(6)前項(1)乃至(5)のいずれか一項に記載の樹脂組成物を含む色補正光学フィルターであって、LEDを光源とする液晶ディスプレイ用の色補正光学フィルター、及び
(7)前項(6)に記載の色補正光学フィルターを装着した液晶ディスプレイ装置、
に関する。
本発明の樹脂組成物は、カラーフィルターを透過してくる色純度の悪い領域(λmax500乃至700nm、特に570乃至610nm)の光を選択的に吸収することに優れており、該樹脂組成物を用いることにより、液晶ディスプレイの明るさを落とすことなく、色再現性に優れた、液晶ディスプレイ用の色補正フィルターを提供することができる。
実施例3で得られた本発明の色補正光学フィルター1の分光特性の測定結果である。 実施例4で得られた本発明の色補正光学フィルター2の分光特性の測定結果である。
本発明の樹脂組成物は、溶剤に溶解した溶液の紫外可視吸収スペクトルのλmaxの吸光度をAとした場合、吸光度A/2における吸収スペクトルの幅が35nm以下で、かつ吸光度A/8における吸収スペクトルの幅が69nm以下である前記式(1)で表されるスクアリリウム化合物及び透明樹脂を含有する。
式(1)で表されるスクアリリウム化合物を溶解させる溶剤としては、油溶性有機溶剤を用いることができる。用いられる油溶性有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、ペンタノール、オクタノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、テトラフルオロプロパノール等のアルコール類;エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテート等のグリコール誘導体;アセトン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等のケトン類;ブチルフェニルエーテル、ベンジルエーテル、ヘキシルエーテル等のエーテル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、安息香酸エチル、安息香酸ブチル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ブチル等のエステル類;アセトニトリル、ジメチルホルムアミド(以下、DMFと記載する)、ジメチルスルホキシド、スルホラン、N−メチルピロリドン(以下、NMPと記載する)、2−ピロリドン等の極性有機溶剤等が挙げられ、これらの溶剤は単独で使用してもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
式(1)で表されるスクアリリウム化合物としては、カラーフィルターを透過してくる色純度の悪い不要な光を選択的に吸収すると同時に、必要な光は出来るだけ吸収しないことが好ましい。即ち、溶剤に溶解させた時の吸収スペクトルの幅が狭い(換言すれば吸収スペクトルがシャープである)程好ましい。
具体的には、式(1)で表されるスクアリリウム化合物を上記の溶剤に溶解させた溶液の紫外可視吸収スペクトルのλmaxの吸光度をAとした場合、通常吸光度A/2における吸収スペクトルの幅が35nm以下で、且つ吸光度A/8における吸収スペクトルの幅が69nm以下であり、吸光度A/2における吸収スペクトルの幅が30nm以下で、且つ吸光度A/8における吸収スペクトルの幅が69nm以下であることが好ましい。
尚、紫外可視吸収スペクトルの測定に用いる測定装置は、一般的に用いられている紫外可視吸収スペクトルの測定装置であれば特に限定されず、また、測定に供する溶液の濃度も、吸光度A/2及びA/8における吸収スペクトルの幅が判別可能でありさえすれば特に限定されない。
式(1)で表されるスクアリリウム化合物を溶剤に溶解させた溶液の紫外可視吸収スペクトルのλmaxは、通常RとGのカラーフィルターの中間波長領域である500乃至700nmであり、540乃至650nmであることが好ましく、570乃至610nmであることがより好ましい。
上記式(1)中、R乃至Rは水素原子、炭素数1乃至6のアルキル基又はアセチル基を表す。
式(1)のR乃至Rが表す炭素数1乃至6のアルキル基は、炭素数1乃至6のアルキル基であれば直鎖状、分岐鎖状又は環状の何れにも限定されず、その具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチル−1−メチルプロピル基及びシクロヘキシル基等が挙げられる。
式(1)のR乃至Rとしては、R及びRが炭素数1乃至6のアルキル基であり、かつRが水素原子、炭素数1乃至6のアルキル基又はアセチル基であることが好ましく、R及びRが炭素数1乃至6の直鎖アルキル基であり、かつRが水素原子、炭素数1乃至6の直鎖アルキル基又はアセチル基であることがより好ましく、R及びRが同一の炭素数1乃至6の直鎖アルキル基であり、かつRが水素原子、炭素数1乃至6の直鎖アルキル基又はアセチル基であることが更に好ましく、R及びRがメチル基であり、かつRが水素原子、炭素数1若しくは2の直鎖アルキル基又はアセチル基であることが特に好ましい。
上記式(1)中、Xは上記式(2)又は(3)で示される基を表し、式(2)で示される基であることが好ましい。
上記式(2)中、R乃至Rは水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基又はヒドロキシ基を表し、R乃至Rの内一箇所がフッ素原子、メチル基、メトキシ基又はヒドロキシ基であり、かつ残りの3箇所が水素原子であることが好ましく、R又はRのどちらか一方がフッ素原子、メチル基、メトキシ基又はヒドロキシ基であり、かつ残りの3箇所が水素原子であることがより好ましく、R又はRのどちらか一方がヒドロキシ基であり、かつ残りの3箇所が水素原子であることが更に好ましい。
上記式(2)中、R及びRは炭素数1乃至6のアルキル基を表す。
式(2)のR及びRが表す炭素数1乃至6のアルキル基の具体例としては、式(1)のR乃至Rが表す炭素数1乃至6のアルキル基の具体例と同じものが挙げられる。
式(2)のR及びRとしては、炭素数1乃至6の直鎖のアルキル基であることが好ましく、炭素数1乃至4の直鎖のアルキル基であることがより好ましい。
上記式(3)中、R10乃至R12は水素原子、炭素数1乃至6のアルキル基又はアセチル基を表す。
式(3)のR10乃至R12が表す炭素数1乃至6のアルキル基の具体例としては、式(1)のR乃至Rが表す炭素数1乃至6のアルキル基の具体例と同じものが挙げられる。
式(3)のR10乃至R12としては、R10及びR12が炭素数1乃至6のアルキル基であり、かつR11が水素原子、炭素数1乃至6のアルキル基又はアセチル基であることが好ましく、R10及びR12が炭素数1乃至6の直鎖アルキル基であり、かつR11が水素原子、炭素数1乃至6の直鎖アルキル基又はアセチル基であることがより好ましく、R10及びR12が同一の炭素数1乃至6の直鎖アルキル基であり、かつR11が水素原子、炭素数1乃至6の直鎖アルキル基又はアセチル基であることが更に好ましく、R10及びR12がメチル基であり、かつR11が水素原子、炭素数1乃至2の直鎖アルキル基又はアセチル基であることが特に好ましい。
本発明の式(1)で表されるスクアリリウム化合物としては、上記R乃至R12及びXそれぞれの好ましいものの組み合わせのものがより好ましく、より好ましいものの組み合わせのものが更に好ましい。
本発明の樹脂組成物における式(1)で表され、かつ特定のスペクトル幅を有するスクアリリウム化合物の含有量は、本発明の樹脂組成物の全固形分(溶剤を除く全成分)中に0.1乃至10質量%であることが好ましく、0.3乃至5質量%であることがより好ましく、0.5乃至2質量%であることが更に好ましい。スクアリリウム化合物の含有量が0.1質量%未満の場合は所望の効果が得られない恐れがあり、スクアリリウム化合物の含有量が過剰な場合は樹脂組成物中でスクアリリウム化合物が析出して色補正光学フィルターの透明性や樹脂組成物と基材との接着性が低下する恐れがある。
本発明の樹脂組成物が含有する式(1)で表されるスクアリリウム化合物は、種々の方法で製造可能である。例えば、Dyes and Pigments, 49(2001),161−179ページに記載の方法を参考に下記の方法で製造することができる。尚、下記式(A)乃至(H)中のR乃至R12は、それぞれ上記式(1)乃至(3)におけるR乃至R12と同じ意味を表し、R20はハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子等)又は炭素数1乃至4のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基等)を表す。
市販品として入手可能な下記式(A)で表されるスクアリン酸誘導体と対応する下記式(B)で表されるピロール化合物とを油溶性有機溶剤中で所定の温度(例えば、20℃乃至150℃)で反応させることにより、下記式(C)で表されるセミスクアリリウム化合物を得ることができる。次に、水溶性有機溶剤と水との混合溶剤中で所定の温度(例えば、20℃乃至120℃)で加水分解を行うことで得られた下記式(D)で表される化合物と、下記式(E)で表されるピロール化合物又は下記式(G)で表されるアニリン化合物とを油溶性有機溶剤中で所定の温度(例えば、20乃至150℃)で反応させることにより、下記式(F)または(H)で表される化合物、即ち、式(1)で表されるスクアリリウム化合物を製造することができる。
Figure 2019012159
上記に例示した合成スキームの1ステップ目及び3ステップ目の反応において用いる油溶性有機溶剤は、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、ベンゼン、トルエン及びキシレン等を単独で、若しくは混合して使用することが好ましい。反応温度としては、20乃至150℃であることが好ましく、50乃至120℃であることがより好ましく、70乃至105℃であることが更に好ましい。2ステップ目の反応において用いる水溶性有機溶剤としては、例えば、酢酸及びプロピオンを使用することが好ましい。2ステップ目の加水分解反応においては、必要に応じて酸触媒を添加することができ、使用できる酸触媒としては、例えば、塩酸及び硫酸等の無機酸類、塩化アルミニウム等のルイス酸等を使用することができる。
上記式(B)及び(E)で表される化合物が同じ場合、即ち、上記式(1)及び(3)において、RとR12とが同じであり、かつRとR11とが同じであり、かつRとR10とが同じである場合、下記に示す製造方法でも、上記式(1)で表されるスクアリリウム化合物を製造することができる。
下記に例示した製造方法を説明する。市販品として入手可能な下記式(S)で表される3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオンと対応する下記式(B)で表されるピロール化合物とを油溶性有機溶剤中で所定の温度(例えば、20℃乃至150℃)で反応させることにより、下記式(F)で表される化合物、即ち、上記式(1)で表される化合物を製造することができる。
下記に例示した合成スキームにおいて用いる油溶性有機溶剤は、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、ベンゼン、トルエン及びキシレン等を単独で、若しくは混合して使用することが好ましい。反応温度としては、20乃至150℃であることが好ましく、50乃至120℃であることがより好ましく、70乃至105℃であることが更に好ましい。
Figure 2019012159
上記式(1)で表されるスクアリリウム化合物の具体例を以下に示すが、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。
Figure 2019012159
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本発明の樹脂組成物が含有する透明樹脂としては、透明性が高く、スクアリリウム化合物を溶解或いは均一に分散し得るものであれば特に限定されないが、アクリル酸系アルキルエステルモノマーの重合体及び/又はアクリル酸系アルキルエステルモノマーと他のモノマーの共重合体を含む透明樹脂であることが好ましい。
尚、透明樹脂における「透明」とは、可視光領域の光が透過しさえすれば特に限定されないが、透明樹脂を10乃至20μの薄膜とした場合の可視光領域の透過率が97%以上であることが好ましい。
アクリル酸系アルキルエステルモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸i−プロピル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル及び(メタ)アクリル酸ドデシル等の(メタ)アクリル酸の炭素数1乃至12のアルキルエステルが挙げられ、重合体又は共重合体の合成にはこれらを単独で用いても複数種を組み合わせて用いてもよいが、複数種を組み合わせて用いて共重合体とすることが好ましい。
重合体又は共重合体の合成に用いるアクリル酸系アルキルエステルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、及び(メタ)アクリル酸メチルからなる群から選択される1種又は2種であることが好ましく、(メタ)アクリル酸n−ブチルと(メタ)アクリル酸t−ブチルの2種類を組み合わせて用いることや、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル及び(メタ)アクリル酸メチルの3種類を組み合わせて用いることがより好ましい。尚、本明細書において、例えば「(メタ)アクリル酸」との記載は、「アクリル酸」及び/又は「メタクリル酸」を意味する。
共重合体を合成する際のアクリル酸系アルキルエステルモノマーの使用量は、合成に用いる全モノマー成分に対して50乃至100質量%が好ましく、70乃至95質量%であることがより好ましい。アクリル酸系アルキルエステルモノマーの含有量を50質量%以上とすることにより、透明樹脂((共)重合体)に対するスクアリリウム化合物の溶解性を高め、スクアリリウム化合物の析出などによる透過率の低下が抑えられる。更に、透明樹脂を含有する樹脂組成物を含む色補正光学フィルターの高温、高湿時の耐久性や耐光性が向上すると共に、例えば、発泡及び微小欠点の発生や樹脂組成物に必要により加えられる紫外線吸収剤の析出等に起因する樹脂組成物とガラスやフィルム等の基材との接着性の低下及び透明度の低下が起こり難くなり、かつ、透明樹脂の変質による色補正光学フィルターの変色、白濁、及び物理的破壊等の劣化を低減させることができる。
アクリル酸系アルキルエステルモノマーと他のモノマーの共重合体の合成に用いられる他のモノマーとしては、アクリル酸系アルキルエステルモノマーと共重合可能な炭素−炭素二重結合を有する化合物であれば特に限定されないが、例えば水酸基を有する重合性モノマー、アミド基を有する重合性モノマー及びカルボキシル基を有する重合性モノマー等が挙げられ、共重合体の合成にはこれらを単独で用いても複数種を組み合わせて用いてもよい。
水酸基を有する重合性モノマーとしては、例えば2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート及び3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等の炭素数1乃至5のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートや、ジエチレングリコールモノアクリレート及びジエチレングリコールモノメタクリレート等のジエチレングリコール(メタ)アクリレート等が挙げられる。共重合体を合成する際の水酸基を有する重合性モノマーの使用量は、アクリル酸系アルキルエステルモノマー100質量部に対して、0.5乃至7質量部であることが好ましく、0.8乃至4.3質量部であることがより好ましい。アクリル酸系アルキルエステルモノマーと水酸基を有する重合性モノマーとの共重合体を透明樹脂に用いることにより、透明樹脂の透明性が高くなると共に、該透明樹脂を含有する樹脂組成物を含む色補正光学フィルターの高温、高湿時の耐久性や耐光性を向上させることができる。
アミド基を有する重合性モノマーとしては、例えばN,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、アクリロイルモルホリン、N−イソプロピルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、アクリルアミド等のアクリルアミド系モノマーが挙げられる。共重合体を合成する際のアミド基を有する重合性モノマーの使用量は、アクリル酸系アルキルエステルモノマー100質量部に対して、0.5乃至29質量部であることが好ましく、3乃至21質量部であることがより好ましい。アクリル酸系アルキルエステルモノマーとアミド基を有する重合性モノマーとの共重合体を透明樹脂に用いることにより、透明樹脂の透明性が高くなると共に、該透明樹脂を含有する樹脂組成物を含む色補正光学フィルターの高温、高湿時の耐久性や耐光性を向上させることができる。
カルボキシル基を有する重合性モノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸及びイタコン酸等が挙げられる。共重合体を合成する際のカルボキシル基を有する重合性モノマーの使用量は、アクリル酸系アルキルエステルモノマー100質量部に対して、0.5乃至7質量部であることが好ましく、1乃至4.3質量部であることがより好ましい。カルボキシル基を有する重合性モノマーの使用量を上記範囲とすることにより、透明樹脂の透明性が高くなると共に、該透明樹脂を含有する樹脂組成物を含む色補正光学フィルターの高温、高湿時の耐久性や耐光性を向上させることができる。
カルボキシル基を有する重合性モノマーは、アミド基を有する重合性モノマーと組み合わせてアクリル酸系アルキルエステルモノマーとの共重合に用いることにより、お互いの相溶性が阻害されず、透明樹脂の透明性が低下しないため好ましい。
共重合体の合成には、例えばグリシジルメタクリレート及びアリルグリシジルエーテル等の官能基を有する重合性モノマーを用いてもよい。共重合体を合成する際の官能基を有する重合性モノマーの使用量は、アクリル酸系アルキルエステルモノマー100質量部に対して、0.5乃至7質量部であることが好ましく、0.8乃至4.3質量部であることがより好ましい。
共重合体の合成には、例えば酢酸ビニル、アクリロニトリル及びスチレン等の官能基を有さない重合性モノマーを用いてもよい。共重合体を合成する際の官能基を有さない重合性モノマーの使用量は、アクリル酸系アルキルエステルモノマー100質量部に対して、0乃至43質量部であることが好ましい。アクリル酸系アルキルエステルモノマーと官能基を有さない重合性モノマーとの共重合体を透明樹脂に用いることにより、透明樹脂の透明性が高くなると共に、色補正光学フィルターとする際の樹脂組成物の基材への接着性や基材への塗工性を向上させることができる。
アクリル酸系アルキルエステルモノマーの重合体及びアクリル酸系アルキルエステルモノマーと他のモノマーの共重合体は、合成に用いる各モノマー成分に基づくモノマー単位を含み、各モノマー単位の含有量は各モノマー成分の使用量に対応している。従って、アクリル酸系アルキルエステルモノマーの重合体又はアクリル酸系アルキルエステルモノマーと他のモノマーの共重合体は、アクリル酸系アルキルエステルモノマーに基づくモノマー単位を好ましくは50乃至100質量%含み、任意選択的に、アクリル酸系アルキルエステルモノマーに基づくモノマー単位100質量部に対して、水酸基を有する重合性モノマーに基づくモノマー単位を好ましくは0.5乃至7質量部、アミド基を有する重合性モノマーに基づくモノマー単位を好ましくは0.5乃至29質量部、カルボキシル基を有する重合性モノマーに基づくモノマー単位を好ましくは0.5乃至7質量部、及び/又は官能基を有していない重合性モノマーに基づくモノマー単位を43質量部以下含む。
樹脂組成物を含む色補正光学フィルターの耐久性をより向上させるためには、アクリル酸系アルキルエステルモノマー100質量部と、水酸基を有する重合性モノマー0.5乃至7質量部と、アミド基を有する重合性モノマー0.5乃至29質量部とを用いて共重合体を合成することが好ましい。前記の組合せに、更にカルボキシル基を有する重合性モノマー0.5乃至7質量部を加えることにより、高温、高湿時の耐久性、耐光性、透明性及び基材との密着性等を更に向上させることができる。
アクリル酸系アルキルエステルモノマーの重合体及びアクリル酸系アルキルエステルモノマーと他のモノマーの共重合体は、前記のモノマー成分を有機溶剤に溶解し、一般的な方法により有機溶剤中でラジカル重合させることにより合成することができる。重合に用いる有機溶剤としては、例えば、トルエン及びキシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、及び酢酸ブチル等のエステル類、n−プロピルアルコール及びi−プロピルアルコール等の脂肪族アルコール類、並びに、メチルエチルケトン及びメチルイソブチルケトン等のケトン類等が挙げられる。ラジカル重合に使用される重合触媒としては、例えば、通常の重合触媒であるアゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、及びクメンハイドロパーオキサイド等が挙げられる。
アクリル酸系アルキルエステルモノマーの重合体及びアクリル酸系アルキルエステルモノマーと他のモノマーの共重合体のガラス転移温度は通常、−20℃以下、好ましくは−30℃乃至−60℃であり、また、その重量平均分子量は500,000乃至2,000,000であることが好ましく、700,000乃至1,600,000であることがより好ましい。
本発明の樹脂組成物は、架橋剤を含有してもよい。架橋剤はアクリル酸系アルキルエステルモノマーの重合体及び/又はアクリル酸系アルキルエステルモノマーと他のモノマーの共重合体を架橋し、本発明の樹脂組成物や該樹脂組成物を含む色補正光学フィルターの耐久性を更に高める効果がある。架橋剤の種類は、当業者が適宜選択することができる。例えば、脂肪族ジイソシアネート及び芳香族ジイソシアネート等のポリイソシアネート化合物、ブチルエーテル化スチロールメラミン及びトリメチロールメラミン等のメラミン化合物、ヘキサメチレンジアミン又はトリエチルジアミン等のジアミン系化合物、ビスフェノールA型等のエポキシ樹脂系化合物、尿素樹脂系化合物、並びに塩化アルミニウム、塩化第二鉄又は硫酸アルミニウム等の金属塩等が架橋剤として用いられる。本発明の樹脂組成物における架橋剤の含有量は、アクリル酸系アルキルエステルモノマーの重合体及び/又はアクリル酸系アルキルエステルモノマーと他のモノマーの共重合体に対して0.001乃至10質量%であることが好ましく 、0.01乃至3質量%であることがより好ましい。架橋剤の種類によっては常温でも架橋反応は起こるが、例えば、30℃乃至60℃で加温処理を行うことにより架橋反応が促進され得る。
本発明の樹脂組成物は、式(1)で表されるスクアリリウム化合物と透明樹脂以外の成分(以下、「その他の成分」と記載する)を含有していてもよい。
その他の成分としては、例えば油溶性有機溶剤並びに水溶性有機溶剤、更には各種の添加剤等が挙げられ、樹脂組成物の効果を損なわない範囲であれば、これらの一種又は二種以上を用途や用法に合せて特に制限なく用いることができる。
油溶性有機溶剤の具体例としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、ペンタノール、オクタノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、テトラフルオロプロパノール等のアルコール類;エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート等のグリコール誘導体;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;ブチルフェニルエーテル、ベンジルエーテル、ヘキシルエーテル等のエーテル類;酢酸エチル、酢酸ブチル、安息香酸エチル、安息香酸ブチル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ブチルなどのエステル類;アセトニトリル、DMF、ジメチルスルホキシド、スルホラン、NMP、2−ピロリドン等の極性有機溶剤等が挙げられる。
水溶性有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、t−ブタノール、ペンタノール及びベンジルアルコール等のアルコール類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,3−ペンタンジオール及び1,5−ペンタンジオール等の多価アルコール類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル及びジプロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコール誘導体;エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及びモルホリン等のアミン類;2−ピロリドン、NMP、1,3−ジメチル−イミダゾリジノン等が挙げられる。
これらの溶剤類は単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。溶剤類を含有する場合の使用量は、樹脂組成物の全固形分100質量部に対して、好ましくは40乃至500質量部であり、50乃至200質量部であることがより好ましい。
本発明の樹脂組成物が含有し得る溶剤以外のその他の成分としては、例えば、酸化防止剤、光酸化防止剤及び紫外線吸収剤等が挙げられる。
酸化防止剤の具体例としては、フェノール系酸化防止剤;りん系酸化防止剤;硫黄系酸化防止剤;ヒンダードアミン、ナフチルアミン及びフェニレンジアミン等のアミン系酸化防止剤等が挙げられる。
光酸化防止剤の具体例としては、ヒンダードアミン系光安定剤等が挙げられる。
紫外線吸収剤の具体例としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、オキザニリド系紫外線吸収剤、サリシレート系紫外線吸収剤及びホルムアミジン系紫外線吸収剤等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物を含む色補正光学フィルターは、少なくともガラス及び各種フィルム等の透明基材と該透明基材の片面又は両面設けられた本発明の樹脂組成物からなる樹脂層(粘着層)とを備える。樹脂層は、基材に直接接するように配置されていてもよく、基材上に設けられた保護層等の層を間に介して基材上に配置されていてもよい。透明基材として用いられるフィルムは特に限定されないが、例えば、偏光性フィルム又は位相差フィルム等が挙げられる。偏光性フィルムとしては、ポリビニルアルコール、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセタール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等のポリビニルアルコール系樹脂から形成されたフィルムにヨウ素、二色性染料等の偏光素子を含浸させ延伸させることにより偏光性が付与されたものが好適に用いられるが、その他の種類のものであってもよい。位相差フィルムとしては、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、シクロオレフィンな等の樹脂から製造されるフィルムを延伸させることにより位相差性が付与されたものが好適に用いられるが、その他としては液晶性を有する物質が塗工されたフィルムや膜であってもよい。
透明基材としては、透明性や機械的強度、熱安定性、水分遮蔽性等に優れるプラスチックなどをフィルムに成形したものが好ましく用いられるが、本発明の色補正光学フィルターの片面又は両面に、前記の諸特性に優れたプラスチック製のフィルムを保護層としてさらに設けてもよい。前記の諸特性に優れるプラスチックとしては、例えば、ポリエステル系樹脂並びにトリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂;アセテート系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂並びにアクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂;アクリル系、ウレタン系、アクリルウレタン系、エポキシ系並びにシリコーン系等の熱硬化性樹脂;及び紫外線硬化性樹脂等が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂としては、ノルボルネン系又は多環状ノルボルネン系モノマーのような環状ポリオレフィンの重合単位を有する非晶性ポリオレフィン系樹脂であってもよい。また、透明基材の片面又は両面には、上記のプラスチック製のフィルムに加えて、又は上記のプラスチック製のフィルムに代えて、セルロース系の保護層が設けられていてもよい。セルロース系の保護層としてはセルロース系フィルム、特に三酢酸セルロースやその他の透明なアセチルセルロース系フィルムが一般的に用いられる。
本発明の色補正光学フィルターは、透明基材上にフローコート法、スプレー法、バーコート法、グラビアコート法、ロールコート法、ブレードコート法、エアーナイフコート法、リップコート法、ダイコーター法等の公知の塗工方法で本発明の樹脂組成物を塗布した後、必要により(樹脂組成物が溶剤を含む場合等)60乃至から140℃、好ましくは80乃至120℃で乾燥して厚さ1乃至60μmの樹脂層を設けることにより得られる。
本発明の液晶ディスプレイ装置は、本発明の樹脂組成物を含む色補正光学フィルターを備えることを特徴とする。本発明の色補正光学フィルターを用いる液晶ディスプレイ装置は、液晶方式のディスプレイ装置であり際すれば特に限定されないが、LEDを光源とする液晶ディスプレイ装置であることが好ましい。LEDを光源とする液晶ディスプレイに本発明の色補正光学フィルターを適用することにより、色再現性が改善された液晶ディスプレイ装置が得られる。
液晶ディスプレイ装置における色補正光学フィルターの設置位置は、LED光源と視聴者との間でありさえすれば特に限定されるものではないが、液晶ディスプレイ中に存在する2枚の偏光フィルムの内の視聴者側に位置する偏光フィルムに貼合せて設置されることが好ましい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。実施例中、λmaxは分光光度計「(株)島津製作所製、商品名UV−3150」により測定した。尚、以下の記載における「部」は、特に断りのない限り質量基準である。
合成例1(化合物No.1で表されるスクアリリウム化合物の合成)
Dean−Stark装置を取り付けた200mlの四つ口フラスコに、上記式(F)で表される3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(東京化成工業社製)0.5部、トルエン50部、n−ブタノール50部及び2,4−ジメチルピロール(東京化成工業社製)0.8部を入れ、反応の進行と共に生成する水を除去しながら、100℃で3時間還流させた。反応液を室温まで冷却した後、析出した結晶をろ取、洗浄、乾燥させることにより、上記具体例のNo.1で表されるスクアリリウム化合物0.9部を得た。
合成例2(化合物No.3で表されるスクアリリウム化合物の合成)
Dean−Stark装置を取り付けた200mlの四つ口フラスコに、上記式(F)で表される3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン0.46部、トルエン30部、n−ブタノール30部及び3−エチル−2,4−ジメチルピロール(東京化成工業社製)0.95部を入れ、反応の進行と共に生成する水を除去しながら、100℃で3時間還流させた。反応液を室温まで冷却した後、析出した結晶をろ取、洗浄、乾燥させることにより、上記具体例のNo.3で表されるスクアリリウム化合物0.8部を得た。
合成例3(化合物No.6で表されるスクアリリウム化合物の合成)
Dean−Stark装置を取り付けた200mlの四つ口フラスコに、上記式(F)で表される3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン0.46部、トルエン30部、n−ブタノール30部及び3−アセチル−2,4−ジメチルピロール(東京化成工業社製)0.95部を入れ、反応の進行と共に生成する水を除去しながら、100℃で3時間還流させた。反応液を室温まで冷却した後、析出した結晶をろ取、洗浄、乾燥させることにより、上記具体例のNo.6で表されるスクアリリウム化合物0.7部を得た。
合成例4(化合物No.13で表されるスクアリリウム化合物の合成)
(工程4−1)
200mlの4つ口フラスコに、3,4−ジブトキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(東京化成工業社製)5.1部、2,4−ジメチルピロール2.1部及び1−ブタノール20部を入れ、70℃で2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、析出した結晶をろ取、洗浄、乾燥させることにより、下記式(100)で表される中間体化合物(a)3.9部を得た。
Figure 2019012159
(工程4−2)
200mlの四つ口フラスコに、工程4−1で得られた中間体化合物(a)3.9部、酢酸40部及び0.4%塩酸水42部を入れ、90℃で2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、析出した結晶をろ取、洗浄、乾燥させることにより、下記式(101)で表される中間体化合物(b)2.5部を得た。
Figure 2019012159
(工程4−3)
200mlの四つ口フラスコに、工程4−2で得られた中間体化合物(b)1.3部、N,N−ジエチル−3−アミノフェノール(東京化成工業社製)1.2部、トルエン30部及び1−ブタノール30部を入れ、反応の進行と共に生成する水を除去しながら、100℃で5時間還流させた。反応液を室温まで冷却した後、析出した結晶をろ取、洗浄、乾燥させることにより、上記具体例のNo.13で表されるスクアリリウム化合物1.0部を得た。
合成例5(化合物No.14で表されるスクアリリウム化合物の合成)
200mlの四つ口フラスコに、合成例4の工程4−2で得られた中間体化合物(b)1.3部、N,N−ジブチル−3−アミノフェノール(東京化成工業社製)1.6部、トルエン30部及び1−ブタノール30部を入れ、反応の進行と共に生成する水を除去しながら、100℃で5時間還流させた。反応液を室温まで冷却した後、析出した結晶をろ取、洗浄、乾燥させることにより、上記具体例のNo.14で表されるスクアリリウム化合物1.5部を得た。
合成例6(比較例用化合物1の合成)
特許文献4の段落番号0050乃至0051に記載の製造法に従い、下記式(102)で表される比較用化合物を得た。
Figure 2019012159
合成例7(比較例用化合物2乃至4の合成)
特許4751644号公報の実施例2及び3に従って、下記式(103)及び(104)で表される比較用化合物2及び3を合成した。また、特許5097928号公報の実施例6記載の合成法を参考に、特許6142398号公報に記載の下記式(105)で表される比較用化合物4を合成した。
Figure 2019012159
(スクアリリウム化合物を溶剤に溶解させた溶液の紫外可視吸収スペクトルの測定)
合成例1乃至5で得られたNo.1、3、6、13及び14で表されるスクアリリウム化合物及び合成例6及び7で得られた式(102)乃至(105)で表されるスクアリリウム化合物を、吸収極大波長(λmax)の吸光度が1になる量のメタノールにそれぞれ溶解し、それぞれのメタノール溶液の紫外可視吸収スペクトルを測定した。
この紫外可視吸収スペクトルの測定結果から、吸光度1/2における吸収スペクトルの幅(半値幅ともいう)及び、吸光度1/8における吸収スペクトルの幅をそれぞれ算出した。結果を表1に記載した。
Figure 2019012159
表1の結果より、上記No.1、3、6、13及び14で表されるスクアリリウム化合物は、メタノールに溶解させた溶液の紫外可視吸収スペクトルの幅が狭く、比較用の化合物よりも必要な波長領域の光の吸収が少ないことは明らかである。
実施例1(本発明の樹脂組成物1の作製)
合成例4で得られたNo.13で表されるスクアリリウム化合物0.01部及びアクリル酸系アルキルエステルモノマーを含む重合性モノマーを原料とする共重合体(商品名PTR−104;日本化薬社製)5.0部をシクロペンタノン12.5部に溶解して本発明の樹脂組成物1を作製した。
実施例2(本発明の樹脂組成物2の作製)
実施例1のNo.13で表される化合物を、合成例5で得られたNo.14で表されるスクアリリウム化合物に変更した以外は同様にして、本発明の樹脂組成物2を作製した。
実施例3(本発明の色補正光学フィルター1の作製)
易接着PETフィルム(商品名:コスモシャインA4300;東洋紡績社製)に、乾燥後の樹脂層の厚さが15μmとなる量の実施例1で得られた本発明の樹脂組成物1をバーコーターで塗工した後、乾燥温度100℃で溶剤を除去して本発明の色補正光学フィルター1を得た。
実施例4(本発明の色補正光学フィルター2の作製)
実施例3の樹脂組成物1を実施例2で作成した樹脂組成物2に変更した以外は同様にして、本発明の色補正光学フィルター2を得た。
(本発明の色補正光学フィルターの分光特性)
分光器((株)島津製作所製、商品名UV−3150)を用いて、実施例3で得られた本発明の色補正光学フィルター1の透過スペクトルを測定した結果を図1に示した。また、実施例4で得られた本発明の色補正光学フィルター2について同じ方法で透過スペクトルを測定した結果を図2に示した。本発明の色補正光学フィルター1及び2のλmaxは602nm及び604nmであり、カラーフィルターのRとGの中間波長領域を効率的に吸収するために必要な性能を有するものであった。
本発明の樹脂組成物は、カラーフィルターを透過してくる色純度の悪い領域(λmax500乃至700nm、特に570乃至610nm)の光を選択的に吸収することに優れており、該樹脂組成物を用いることにより、液晶ディスプレイの明るさを落とすことなく、色再現性に優れた、液晶ディスプレイ用の色補正フィルターを提供することができる。


Claims (7)

  1. LEDを光源とする液晶ディスプレイに用いられる色補正光学フィルター用の着色組成物であって、下記式(1)
    Figure 2019012159
    (式(1)中、R乃至Rは水素原子、炭素数1乃至6のアルキル基又はアセチル基を表し、Xは下記式(2)又は(3)
    Figure 2019012159
    (式(2)中、R乃至Rは水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基又はヒドロキシ基を表し、R及びRは炭素数1乃至6のアルキル基を表す。式(3)中、R10乃至R12は水素原子、炭素数1乃至6のアルキル基又はアセチル基を表す。)で示される基を表す)
    で表され、溶剤に溶解した溶液の紫外可視吸収スペクトルのλmaxの吸光度をAとした場合の吸光度A/2における吸収スペクトルの幅が35nm以下であり、かつ吸光度A/8における吸収スペクトルの幅が69nm以下であるスクアリリウム化合物、及び透明樹脂を含有する樹脂組成物。
  2. Xが上記式(2)で示される基である請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 乃至Rが水素原子又はヒドロキシ基である請求項2に記載の樹脂組成物。
  4. 透明樹脂が、アクリル酸系アルキルエステルモノマーを原料とする重合体又は共重合体を含む請求項1乃至3のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  5. アクリル酸系アルキルエステルモノマーが、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、及び(メタ)アクリル酸メチルからなる群より選ばれる1種以上である請求項4に記載の樹脂組成物。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の樹脂組成物を含む色補正光学フィルターであって、LEDを光源とする液晶ディスプレイ用の色補正光学フィルター。
  7. 請求項6に記載の色補正光学フィルターを装着した液晶ディスプレイ装置。


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