JP2019009846A - ゲート駆動回路およびインバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】直流電源の電圧値が変動することに起因して、スイッチング素子が破損するのを抑制することが可能なゲート駆動回路およびインバータ装置を提供する。【解決手段】このゲート駆動回路10は、直流電源110に接続されているとともにダイオード31または32が逆並列に接続されたスイッチング素子20のゲートGに、ゲート電圧を印加するゲートオフ電源13と、ゲートオフ電源13とゲートGとの間に設けられたゲート抵抗回路40と、電位差2Edを取得する電圧値取得部51と、電圧値取得部51により取得された電位差2Edに基づいて、ゲート抵抗回路40の抵抗値を変更する抵抗値変更部50とを備える。【選択図】図2

Description

この発明は、スイッチング素子をオンオフ制御するためのゲート駆動回路および当該ゲート駆動回路を含むインバータ装置に関する。
従来、スイッチング素子をオンオフ制御するためのゲート駆動回路が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、スイッチング素子をオンオフ制御するためにゲート電極にゲート電圧を印加するトランジスタを備えるゲート駆動回路が開示されている。このゲート駆動回路には、記憶部と、ゲート抵抗可変回路と、ゲート抵抗制御回路とが設けられている。ゲート抵抗可変回路は、トランジスタとゲート電極との間に接続されている。そして、ゲート抵抗制御回路は、記憶部に記憶されたスイッチング素子の特性情報に基づいて、ゲート抵抗可変回路の動作を制御して、スイッチング素子のゲート抵抗の抵抗値を変化させるように構成されている。そして、スイッチング素子の特性情報に対応するゲート抵抗の抵抗値は、インバータ装置の回路内に流れる定格電流(最大電流)をスイッチング素子により遮断した場合に、スイッチング素子の両端に発生するサージ電圧がスイッチング素子の耐圧を超えない程度の値(過電圧にならない値)に設定されている。これにより、上記特許文献1のゲート駆動回路では、ゲート抵抗の抵抗値を変化させてスイッチング時間を調整することにより、スイッチング素子に対する過電圧を抑制するように構成されている。
また、従来、3レベルインバータ装置が知られている。すなわち、低電位端子、中電位端子、および、高電位端子を有する直流電源の直流の電力を交流の電力に変換して、変換した電力を出力するインバータ装置が知られている。このようなインバータ装置では、直流電源とインバータ装置の出力端子(交流端子)との間には、たとえば、3つの電流経路が形成される。すなわち、このインバータ装置では、ダイオードが逆並列されたスイッチング素子(下アーム)を介した、低電位端子と交流端子との間の経路である第1の経路と、ダイオードが逆並列されたスイッチング素子(上アーム)を介した、高電位端子と交流端子との間の経路である第2の経路と、上アームおよび下アーム以外のスイッチング素子を介した、中電位端子と交流端子との間の経路である第3の経路とが形成される。
ここで、上記の3レベルインバータ装置に、上記特許文献1に記載のゲート駆動回路を設ける構成が考えられる。この場合、3レベルインバータ装置の各スイッチング素子のゲート抵抗の抵抗値は、記憶部に記憶されたスイッチング素子の特性情報に対応するように変化される。
特開2016−59108号公報
ここで、直流電源の電圧値は、変動する場合がある。特に、インバータ装置を無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Systems)の一部またはパワーコンディショナー(PCS:Power Conditioning System)の一部として構成する場合には、直流電源の電圧値(中電位端子に対する低電位端子の電圧値、および、中電位端子に対する高電位端子の電圧値)が低下する場合がある。たとえば、無停電電源装置では、商用電源の電圧値が変動する場合や、バッテリーの出力電圧が低下する場合が想定される。また、パワーコンディショナーでは、直流電源としての太陽光発電装置の出力電圧が日照状態に応じて、変動する場合がある。なお、「電圧値の変動」には、直流電源の電圧値の低下に限らず、無停電電源装置が供給する電圧値の直流電源の電圧値に対する相対的な大きさが変動する場合も含まれる。
このため、直流電源の電圧値が低下した場合、3レベルインバータ装置では、たとえば、下アームのスイッチング素子(第1の経路)を遮断して第3の経路に電流を流す際に生じるサージ電圧のピーク値が、低下した直流電源の電圧値を超えてしまい、上アームのスイッチング素子に逆並列に接続されたダイオード(第2の経路)に比較的短時間に電流が流れる場合が生じる。この時、上アームのスイッチング素子のゲート電圧の発振(微小リカバリパルス現象)が生じる。この場合、上アームのスイッチング素子が破損する場合がある。したがって、従来のインバータ装置では、直流電源の電圧値が変動することに起因して、スイッチング素子が破損する場合があるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、直流電源の電圧値が変動することに起因して、スイッチング素子が破損するのを抑制することが可能なゲート駆動回路およびインバータ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面によるゲート駆動回路は、互いに電位が異なる第1端子、第2端子、および、第3端子を少なくとも有する直流電源に接続されているとともにダイオードが逆並列に接続されたスイッチング素子のゲート電極に、ゲート電圧を印加するゲート電源と、ゲート電源とゲート電極との間に設けられたゲート抵抗回路と、直流電源の電圧値を取得する電圧値取得部と、電圧値取得部により取得された直流電源の電圧値に基づいて、ゲート抵抗回路の抵抗値を変更する抵抗値変更部とを備える。なお、本願明細書では、スイッチング素子の「オン」とは、スイッチング素子の両側の端子間が導通していることを意味し、スイッチング素子の「オフ」とは、スイッチング素子の両側の端子間が電気的に切断(遮断)されていることを意味するものとして記載している。
この発明の第1の局面によるゲート駆動回路では、上記のように、抵抗値変更部を、電圧値取得部により取得された直流電源の電圧値に基づいて、ゲート抵抗回路の抵抗値を変更するように構成する。これにより、直流電源の電圧値が低下した場合に、ゲート抵抗回路の抵抗値を大きくすれば、スイッチング素子のスイッチング時間(ターンオフする時間)を長くすることができる。その結果、スイッチング素子をオフする際に生じるサージ電圧が生じる期間が長くなる分、サージ電圧のピーク値を低下させることができる。この結果、サージ電圧が、比較的低い直流電源の電圧値を超えることが抑制されるので、スイッチング素子(対向アームのスイッチング素子)に逆並列に接続されたダイオードに電流が流れるのを抑制することができる。これにより、スイッチング素子のゲート電圧の発振(微小リカバリパルス現象)が発生するのを抑制することができるので、直流電源の電圧値が変動することに起因して、スイッチング素子が破損するのを抑制することができる。また、直流電源の電圧値が比較的高い場合に、ゲート抵抗回路の抵抗値を比較的小さくすれば、スイッチング素子のスイッチング時間(ターンオフの時間)を短くすることができるので、スイッチング時間を短くする分、電力損失を低減することができる。すなわち、電力損失の増加を抑制しながら、スイッチング素子が破損するのを抑制することができる。
上記第1の局面によるゲート駆動回路において、好ましくは、抵抗値変更部は、直流電源の電圧値が低下した場合に、ゲート抵抗回路の抵抗値を大きくする。このように構成すれば、直流電源の電圧値が低下したことに応じて、ゲート抵抗回路の抵抗値を大きくすることができるので、サージ電圧のピーク値が、低下した直流電源の電圧値を超えるのを、効果的に抑制することができる。
上記第1の局面によるゲート駆動回路において、好ましくは、抵抗値変更部は、直流電源の電圧値が基準電圧値よりも小さい場合に、ゲート抵抗回路の抵抗値を第1の抵抗値から第1の抵抗値よりも大きい第2の抵抗値に切り替える。このように構成すれば、直流電源の電圧値と基準電圧値とを比較することにより、直流電源の電圧値が低下したか否かを容易に判定することができるとともに、ゲート抵抗回路の抵抗値を比較に基づいて適切に大きくすることができる。
この場合、好ましくは、抵抗値変更部は、直流電源の電圧値が基準電圧値以上の場合に、ゲート抵抗回路の抵抗値を第2の抵抗値から第1の抵抗値に切り替える。このように構成すれば、直流電源の電圧値が、基準電圧値以上の比較的高い電圧値である場合に、スイッチング素子のスイッチング時間を短くして、電力損失を低減することができる。すなわち、直流電源の電圧値と基準電圧値との比較に基づいて、電力損失を容易に低減することができる。
上記第1の局面によるゲート駆動回路において、好ましくは、ゲート抵抗回路は、複数の抵抗器を含み、抵抗値変更部は、ゲート電源と複数の抵抗器との接続を切り替える抵抗値切替スイッチ部を含むとともに、直流電源の電圧値に基づいて、抵抗値切替スイッチ部による切り替え動作により、ゲート抵抗回路の抵抗値を変更する。このように構成すれば、抵抗値切替スイッチ部を動作させることにより、ゲート抵抗回路の抵抗値を容易に変更することができる。
この発明の第2の局面によるインバータ装置は、互いに電位が異なる第1端子、第2端子、および、第3端子を少なくとも有する直流電源に接続されているとともにダイオードが逆並列に接続された複数のスイッチング素子を含み、複数のスイッチング素子のオンオフにより直流電源からの直流の電力を交流の電力に変換する電力変換部と、複数のスイッチング素子をオンオフさせるゲート駆動回路とを備え、ゲート駆動回路は、スイッチング素子のゲート電極にゲート電圧を印加するゲート電源と、ゲート電源とゲート電極との間に設けられたゲート抵抗回路と、直流電源の電圧値を取得する電圧値取得部と、電圧値取得部により取得された直流電源の電圧値に基づいて、ゲート抵抗回路の抵抗値を変更する抵抗値変更部とを備える。
この発明の第2の局面によるインバータ装置では、上記のように、ゲート駆動回路を構成することにより、直流電源の電圧値が変動することに起因して、スイッチング素子が破損するのを抑制することが可能なインバータ装置を提供することができる。
上記第2の局面によるインバータ装置において、好ましくは、直流電源に接続される複数のスイッチング素子は、3レベル以上のマルチレベルインバータ回路を構成する。このように構成すれば、2レベルのインバータ回路に比べて、レベルが多い分、効率良く電力変換することができる。そして、直流電源と負荷との間に、3つ以上の経路を有する3レベル以上のマルチレベルインバータ回路に本発明を適用することができるため、特に効果的である。すなわち、3レベル以上のマルチレベルインバータ回路において、一の経路に電流を流し始める際に生じるサージ電圧のピーク値が直流電源の電圧値よりも大きくなることに起因して、電流を流すことを意図しない他の経路に比較的短時間に電流が流れるのを抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、直流電源の電圧値が変動することに起因して、スイッチング素子が破損するのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態によるインバータ装置の全体構成を示す電気回路図である。 本発明の第1実施形態によるゲート駆動回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態によるインバータ装置の動作を説明するための電気回路図(1)である。 本発明の第1実施形態によるインバータ装置の動作を説明するための電気回路図(2)である。 本発明の第1実施形態によるインバータ装置のサージ電圧と直流電源の電圧値との関係を説明するための図である。 比較例によるインバータ装置のサージ電圧と直流電源の電圧値との関係を説明するための図である。 比較例によるインバータ装置の動作を説明するための電気回路図である。 本発明の第2実施形態によるインバータ装置(ゲート駆動回路)の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態によるテーブルの構成を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1および図2を参照して、第1実施形態によるインバータ装置100(ゲート駆動回路10)の構成について説明する。
(インバータ装置の全体構成)
図1に示すように、第1実施形態によるインバータ装置100は、直流電源110からの直流の電力を交流の電力に変換して、変換した電力を負荷120側の交流端子121から出力するように構成されている。また、インバータ装置100は、無停電電源装置(UPS)またはパワーコンディショナー(PCS)の一部として構成されている。なお、図1では、単相のみの回路図を記載しているが、インバータ装置100は、3相交流の電力を出力可能に構成されていてもよい。
直流電源110は、たとえば、インバータ装置100をUPSの一部として構成する場合には、商用電源およびコンバータ装置、または、バッテリーおよびチョッパ装置であり、インバータ装置100をPCSの一部として構成する場合には、太陽光発電装置等である。商用電源、バッテリーおよび太陽光発電装置等は、出力する電圧値が変動する場合がある。
また、インバータ装置100は、たとえば、3レベルインバータ装置として構成されている。すなわち、インバータ装置100は、低電位端子(N端子)111、中電位端子(M端子)112、および、高電位端子(P端子)113を有する直流電源110から出力される3レベルの電圧を用いて、交流の電力を負荷120に出力するように構成されている。なお、低電位端子111は、特許請求の範囲の「第1端子」の一例である。また、中電位端子112は、特許請求の範囲の「第2端子」の一例である。また、高電位端子113は、特許請求の範囲の「第3端子」の一例である。
詳細には、インバータ装置100は、T型の3レベルインバータ回路(A−NPCインバータ回路:Advanced Neutral Point Clamped)として構成されている。すなわち、インバータ装置100は、4つのスイッチング素子20(スイッチング素子21、22、23および24)を備える。具体的には、スイッチング素子21では、コレクタ(コレクタ電極)C1が高電位端子113に接続され、エミッタ(エミッタ電極)E1が交流端子121に接続されている。また、スイッチング素子22では、エミッタE2が低電位端子111に接続され、コレクタC2が交流端子121に接続されている。すなわち、スイッチング素子21は、インバータ装置100の上アームとして機能する。また、スイッチング素子22は、インバータ装置100の下アームとして機能する。なお、スイッチング素子21〜24は、特許請求の範囲の「電力変換部」の一例である。
また、スイッチング素子23では、エミッタE3が交流端子121に接続され、コレクタC3が中電位端子112に接続されている。スイッチング素子24では、コレクタC4が交流端子121に接続され、エミッタE4が中電位端子112に接続されている。そして、スイッチング素子23と、スイッチング素子24とは、逆並列に接続されている。すなわち、スイッチング素子23のコレクタC3と、スイッチング素子24のエミッタE4とが接続されているとともに、スイッチング素子23のエミッタE3と、スイッチング素子24のコレクタC4とが接続されている。なお、以下の記載では、スイッチング素子21〜24を区別しない場合には、単に「スイッチング素子20」とし、エミッタE1〜E4を区別しない場合には、「エミッタE」とし、コレクタC1〜C4を区別しない場合には、「コレクタC」とする。また、ゲート(ゲート電極)G1〜G4を区別しない場合には、「ゲートG」とする。
図2に示すように、スイッチング素子20は、たとえば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)からなる。スイッチング素子20のゲートGには、ゲート駆動回路10が接続されている。そして、スイッチング素子20は、ゲート駆動回路10からゲートGに印加されるゲート電圧VG(VG+またはVG-)に基づいて、コレクタCとエミッタEとの間をオン(導通)またはオフ(遮断)するように構成されている。
図1に示すように、インバータ装置100は、スイッチング素子21に逆並列に接続されたダイオード(FWD:Free Wheeling Diode)31と、スイッチング素子22に逆並列に接続されたダイオード32とを備える。これにより、スイッチング素子21のエミッタE1(ダイオード31のアノード)の電圧値が、コレクタC1(ダイオード31のカソード)の電圧値よりも大きくなった場合、ダイオード31の順方向に電流が流れる。また、スイッチング素子22のエミッタE2(ダイオード32のアノード)の電圧値が、コレクタC2(ダイオード32のカソード)の電圧値よりも大きくなった場合、ダイオード32の順方向に電流が流れる。
また、直流電源101の中電位端子112と高電位端子113との電位差は、Edである。また、直流電源101の低電位端子111と中電位端子112との電位差は、Edである。したがって、直流電源101の低電位端子111と高電位端子113との電位差は、2Edとなる。なお、図1では、直流電源101を2つのコンデンサ(コンデンサ114aおよび114b)として記載しているが、2つ以上のコンデンサ(電源)が直列または並列された状態で直流電源101が構成されていてもよい。
(ゲート駆動回路の構成)
図2に示すように、ゲート駆動回路10は、スイッチング素子20のゲートGにゲート電圧VGを印加することにより、スイッチング素子20をオンオフ(駆動)させるように構成されている。
具体的には、ゲート駆動回路10は、ゲートGにデート電圧VG+を印加するゲートオン電源11と、ゲートオン電源11とスイッチング素子20のゲートGとの間に設けられたゲートオン抵抗12と、ゲートGにデート電圧VG-を印加するゲートオフ電源13と、ゲートオフ電源13とゲートGとの間に設けられたゲート抵抗回路40と、ゲートオン電源11とゲートGとを接続する状態とゲートオフ電源13とゲートGとを接続する状態とを切り替えるスイッチ回路14と、パルス信号を生成するパルス生成部15とを含む。
そして、スイッチング素子20は、ゲートGにゲートオン電源11が接続されることにより、ターンオンするとともに、ゲートGにゲートオフ電源13が接続されることにより、ターンオフするように構成されている。そして、スイッチング素子20のターンオンする時間は、ゲートオン抵抗12の抵抗値RG(ON)の大きさにより定まり、スイッチング素子20のターンオフする時間は、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)の大きさにより定まる。また、ターンオフすることにより生じるサージ電圧のピーク値Vpは、ターンオフする時間が短い程、大きく、ターンオフする時間が長い程、小さくなる。
ここで、第1実施形態では、ゲート抵抗回路40は、抵抗値RG1(OFF)の抵抗器41と、抵抗値RG2(OFF)の抵抗器42とを含む。そして、ゲート抵抗回路40は、後述する抵抗値変更部50により、抵抗値RG(OFF)が抵抗値RG1(OFF)となる状態と、抵抗値RG(OFF)が抵抗値RG2(OFF)となる状態とが切り替えられるように構成されている。なお、抵抗値RG2(OFF)は、抵抗値RG1(OFF)よりも大きい。すなわち、ゲート抵抗回路40は、スイッチング素子20のターンオフ時間(スイッチング時間)を変更可能に構成されている。これにより、ゲート抵抗回路40は、スイッチング素子20のターンオフ時間を変更することによって、ターンオフの際に生じるサージ電圧のピーク値Vpを変化させることが可能に構成されている。
そして、第1実施形態では、ゲート駆動回路10は、直流電源110の電圧値Ed(2Ed)に基づいて、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を変更する抵抗値変更部50を備える。具体的には、抵抗値変更部50は、直流電源110の電圧値Ed(2Ed)が低下した場合に、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を大きくするように構成されている。そして、ゲート駆動回路10は、サージ電圧のピーク値Vpが低電位端子111と高電位端子113との電位差(2Ed)を超えないように(図5参照)、抵抗値変更部50により、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)の大きさが変更されるように構成されている。
具体的には、図2に示すように、抵抗値変更部50には、電圧値取得部51と、基準電圧生成部52と、比較回路部53と、切替スイッチ部54とが設けられている。たとえば、電圧値取得部51は、低電位端子111と高電位端子113との電位差(2Ed)を取得(検出)するように構成されている。たとえば、電圧値取得部51は、低電位端子111の電圧値を基準とした高電位端子113の電圧値を検出するように構成されている。なお、切替スイッチ部54は、特許請求の範囲の「抵抗値切替スイッチ部」の一例である。
基準電圧生成部52は、基準電圧値Vcを出力するように構成されている。基準電圧値Vcは、たとえば、ゲート抵抗回路40の抵抗値が抵抗値RG1(OFF)の場合に、スイッチング素子20のターンオフの際に生じるサージ電圧に対応する値(たとえば、ピーク値Vp以上の値)として設定されている。なお、基準電圧値Vcは、一定の値に限られず、インバータ装置100の動作に応じて基準電圧値Vcが変化するように、基準電圧生成部52が構成されていてもよい。
比較回路部53は、電位差2Edと基準電圧値Vcとを比較するように構成されている。比較回路部53は、電位差2Edが低下することにより、電位差2Edが基準電圧値Vcよりも小さくなった場合には、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を抵抗値RG1(OFF)から抵抗値RG2(OFF)に大きくする抵抗切替信号S1を出力するように構成されている。そして、抵抗切替信号S1は、切替スイッチ部54に入力される。
切替スイッチ部54は、たとえば、第1スイッチ54aと第2スイッチ54bとを含む。そして、抵抗値変更部50は、電位差2Edに基づいて、第1スイッチ54aおよび第2スイッチ54bによる切り替え動作により、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を変更するように構成されている。
詳細には、第1スイッチ54aは、抵抗器41とゲートオフ電源13との間に直列に配置され、比較回路部53からの抵抗切替信号S1が入力されていない状態では、抵抗器41とゲートオフ電源13とを接続するとともに、比較回路部53からの抵抗切替信号S1が入力された状態では、抵抗器41とゲートオフ電源13とを遮断するように構成されている。また、第2スイッチ54bは、抵抗器42とゲートオフ電源13との間に直列に配置され、比較回路部53からの抵抗切替信号S1が入力されていない状態では、抵抗器42とゲートオフ電源13とを遮断するとともに、比較回路部53からの抵抗切替信号S1が入力された状態では、抵抗器42とゲートオフ電源13とを接続するように構成されている。
また、第1実施形態では、比較回路部53は、電位差2Edが基準電圧値Vc以上になった場合には、切替スイッチ部54への抵抗切替信号S1を伝達しないことにより、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を抵抗値RG2(OFF)から抵抗値RG1(OFF)に変更するように構成されている。
(インバータ装置の動作)
次に、図3〜図7を参照して、第1実施形態によるインバータ装置100の動作、および、比較例によるインバータ装置の動作について説明する。
〈第1実施形態によるインバータ装置の動作〉
図3(a)に示すように、スイッチング素子21、23および24がオフされた状態で、スイッチング素子22がオンされた状態では、交流端子121、スイッチング素子22、低電位端子111、コンデンサ114b、および、中電位端子112のこの順に電流が流れる。その後、図3(b)に示すように、スイッチング素子21、22および23がオフされた状態で、スイッチング素子24がオンされた状態では、交流端子121、スイッチング素子24、および、中電位端子112のこの順に電流が流れる。
また、図4(a)に示すように、スイッチング素子21がオンされた状態で、スイッチング素子22〜24がオフされた状態では、中電位端子112、コンデンサ114a、高電位端子113、スイッチング素子21、および、交流端子121のこの順に電流が流れる。その後、図4(b)に示すように、スイッチング素子21、22および24がオフされた状態で、スイッチング素子23がオンされた状態では、中電位端子112、スイッチング素子23、および、交流端子121のこの順に電流が流れる。
ここで、第1実施形態によるインバータ装置100では、図2に示すように、上記図3および図4の動作中または動作前に、ゲート駆動回路10の比較回路部53により、電圧値取得部51によって取得された電位差2Edが基準電圧値Vc以上の場合、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)が抵抗値RG2(OFF)から抵抗値RG1(OFF)に変更され、電位差2Edが基準電圧値Vcよりも小さい場合、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)が抵抗値RG2(OFF)から抵抗値RG1(OFF)に変更される。
たとえば、直流電源110の電圧値Edが低下しておらず、通常の大きさ(2Ed≧Vc)の場合、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)が抵抗値RG1(OFF)に設定される。この場合、図5(a)に示すように、スイッチング素子20をターンオフした際に生じるサージ電圧のピーク値Vp1は、低電位端子111と高電位端子113との電位差2Edを超えないため、対向アームのスイッチング素子20に逆並列に接続されたダイオード31または32には、図3(b)および図4(b)に示すように、電流が略流れない。なお、基準電圧値Vcは、たとえば、ピーク値Vp1以上の値に設定されている。
また、図5(b)に示すように、直流電源110の電圧値Ed(電位差2Ed)が低下した場合(2Ed<Vc)、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)が抵抗値RG1(OFF)よりも大きな抵抗値RG2(OFF)に設定される。この場合、スイッチング素子20をターンオフした際に生じるサージ電圧のピーク値Vp2がピーク値Vp1よりも小さくなることにより、ピーク値Vp2が低下した電位差2Edよりも小さくなる。これにより、図3(b)および図4(b)に示すように、対向アームのスイッチング素子20に逆並列に接続されたダイオード31または32には、電流が略流れずに、微小リカバリパルス現象は生じない。
〈比較例によるインバータ装置の動作〉
次に、図6および図7を参照して、比較例によるインバータ装置の動作の説明をする。比較例によるインバータ装置のゲート駆動回路には、抵抗値変更部が設けられていないものとする。すなわち、比較例によるインバータ装置では、ゲートオフ抵抗の抵抗値は、一定の大きさ(抵抗値RG1(OFF))に設定されている。その他のインバータ装置の構成は、第1実施形態によるインバータ装置100と同様に構成されているものとする。
図6(a)に示すように、比較例によるインバータ装置では、電位差2Edが低下しておらず、通常の大きさの場合には、電位差2Edがサージ電圧のピーク値Vp1よりも大きくなるため、動作は、図3および図4に示す第1実施形態によるインバータ装置100と同様となる。
一方、図6(b)に示すように、電位差2Edが低下した場合、電位差2Edがサージ電圧のピーク値Vp1よりも小さくなる。このため、たとえば、図7(a)に示すスイッチング素子SW2(アームの一方側)のみがオンされている状態から、スイッチング素子SW2がターンオフされて、スイッチング素子SW4のみがオンされている状態に切り替えられた場合、図6(b)に示すように、ピーク値Vp1を有するサージ電圧がスイッチング素子SW1のエミッタE1に印加される。そして、ピーク値Vp1がスイッチング素子SW1のコレクタC1の電圧値2Edよりも大きくなるため、ダイオードD1に短時間に電流が流れる。これにより、比較例によるインバータ装置では、スイッチング素子SW1において、微小リカバリパルス現象が生じる。
なお、図示しないが、スイッチング素子SW1のみがオンされている状態から、スイッチング素子SW1がターンオフされて、スイッチング素子SW3のみがオンされている状態に切り替えられた場合にも、比較例によるインバータ装置では、ダイオードD2に電流が流れて、スイッチング素子SW2において、微小リカバリパルス現象が生じる。
〈比較結果〉
したがって、比較例によるインバータ装置では、直流電源の電圧値Edが低下した場合、微小リカバリパルス現象が生じる一方、第1実施形態によるインバータ装置100では、直流電源の電圧値Edが低下した場合でも、微小リカバリパルス現象の発生が抑制されている。また、直流電源の電圧値Edが低下していない場合(通常の場合)において、第1実施形態によるインバータ装置100の抵抗値RG1(OFF)は、抵抗値RG2(OFF)よりも小さい値であるため、ターンオフの時間が短くなり、ターンオフの際の電力損失が低減されている。
[第1実施形態の効果]
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、抵抗値変更部50を、電圧値取得部51により取得された直流電源110の電圧値Edに基づいて、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を変更するように構成する。これにより、直流電源110の電圧値Edが低下した場合に、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を大きくすれば、スイッチング素子20のスイッチング時間(ターンオフする時間)を長くすることができる。その結果、スイッチング素子20をオフする際に生じるサージ電圧が生じる期間が長くなる分、サージ電圧のピーク値Vpを低下させることができる。この結果、サージ電圧が、比較的低い直流電源110の電位差2Edを超えることが抑制されるので、対向アームのスイッチング素子20に逆並列に接続されたダイオード31または32に電流が流れるのを抑制することができる。これにより、スイッチング素子20のゲート電圧の発振(微小リカバリパルス現象)が発生するのを抑制することができるので、直流電源110の電圧値Edが変動することに起因して、スイッチング素子20が破損するのを抑制することができる。また、直流電源110の電圧値Edが比較的高い場合に、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を比較的小さくすれば、スイッチング素子20のスイッチング時間(ターンオフの時間)を短くすることができるので、スイッチング時間を短くする分、電力損失を低減することができる。すなわち、電力損失の増加を抑制しながら、スイッチング素子20が破損するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、抵抗値変更部50を、電位差2Edが低下した場合に、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を大きくするように構成する。これにより、直流電源110の電圧値Ed(2Ed)が低下したことに応じて、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG1(OFF)を大きくすることができるので、サージ電圧のピーク値Vpが、低下した電位差2Edを超えるのを、効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、抵抗値変更部50を、電位差2Edが基準電圧値Vcよりも小さい場合に、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を抵抗値RG1(OFF)から抵抗値RG1(OFF)よりも大きい抵抗値RG2(OFF)に切り替えるように構成する。これにより、電位差2Edと基準電圧値Vcとを比較することにより、直流電源110の電圧値Edが低下したか否かを容易に判定することができるとともに、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を比較に基づいて適切に大きくすることができる。
また、第1実施形態では、抵抗値変更部50を、電位差2Edが基準電圧値Vc以上の場合に、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を抵抗値RG2(OFF)から抵抗値RG1(OFF)に切り替えるように構成する。これにより、電位差2Edが、基準電圧値Vc以上の比較的高い電圧値である場合に、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を比較的小さい抵抗値RG1(OFF)にすることができるので、スイッチング素子20のスイッチング時間を短くして、電力損失を低減することができる。すなわち、電位差2Edと基準電圧値Vcとの比較に基づいて、電力損失を容易に低減することができる。
また、第1実施形態では、ゲート抵抗回路40に、抵抗器41および42を設けて、抵抗値変更部50に、ゲートオフ電源13と抵抗器41との接続と、ゲートオフ電源13と抵抗器42との接続とを切り替える切替スイッチ部54を設ける。そして、抵抗値変更部50を、直流電源110の電圧値Edに基づいて、切替スイッチ部54による切り替え動作により、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を変更するように構成する。これにより、切替スイッチ部54を動作させることにより、ゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を容易に変更することができる。
また、第1実施形態では、直流電源110に接続される複数のスイッチング素子20により、3レベル以上のマルチレベルインバータ回路を構成する。これにより、2レベルのインバータ回路に比べて、レベルが多い分、効率良く電力変換することができる。そして、直流電源110と負荷120との間に、3つ以上の経路を有する3レベル以上のマルチレベルインバータ回路に本発明を適用することができるため、特に効果的である。すなわち、3レベル以上のマルチレベルインバータ回路において、一の経路に電流を流し始める際に生じるサージ電圧のピーク値Vpが直流電源101の電圧値Edよりも大きくなることに起因して、電流を流すことを意図しない他の経路に比較的短時間に電流が流れるのを抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、図8および図9を参照して、第2実施形態によるインバータ装置200の構成について説明する。第2実施形態では、電位差2Edと基準電圧値Vcとを比較することに基づいてゲート抵抗回路40の抵抗値RG(OFF)を変更するように構成されていた第1実施形態とは異なり、電圧値Edに対応する抵抗値RG(OFF)をテーブル253aから参照して設定するように構成されている。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
(第2実施形態によるインバータ装置の構成)
図8に示すように、第2実施形態によるインバータ装置200は、ゲート駆動回路210を備える。そして、ゲート駆動回路210は、可変抵抗器240と、抵抗値変更部250とを含む。可変抵抗器240は、たとえば、抵抗値変更部250の制御回路部252からの指令(抵抗値変更信号S2)に基づいて、最小値としての抵抗値RG11(OFF)から最大値としての抵抗値RG12(OFF)まで、抵抗値RG(OFF)が連続的または段階的に変更可能に構成されている。なお、抵抗値RG11(OFF)は、特許請求の範囲の「第1の抵抗値」の一例である。また、抵抗値RG12(OFF)は、特許請求の範囲の「第2の抵抗値」の一例である。また、可変抵抗器240は、「ゲート抵抗回路」の一例である。
抵抗値変更部250は、電圧値取得部251と、制御回路部252と、記憶部253とを含む。電圧値取得部251は、直流電源110の電圧値Ed(2Ed)を取得(検出)するように構成されている。制御回路部252は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)として構成されている。記憶部253は、図9に示すように、直流電源110の電位差2Edの大きさにそれぞれ対応する抵抗値RG(OFF)が関連付けられたテーブル253aが記憶されている。たとえば、電位差2Edが比較的小さい電圧値Ea(たとえば、通常時から低下した電圧値)の場合、制御回路部252は、テーブル253aから抵抗値としてRG12(OFF)を取得する。そして、制御回路部252は、可変抵抗器240の抵抗値がRG12(OFF)となるように可変抵抗器240を動作させる。
また、たとえば、制御回路部252は、電位差2Edが電圧値Ebから徐々に、電圧値Eb1、Eb2・・・と小さくなった場合(低下した場合)、テーブル253aを参照して、可変抵抗器240の抵抗値RG(OFF)をRG11(OFF)から徐々に、抵抗値RG11a(OFF)、RG11b(OFF)・・・と大きくなるように制御する。すなわち、第2実施形態による抵抗値変更部250は、サージ電圧のピーク値Vpが電位差2Edを超えない範囲で、可変抵抗器240の抵抗値RG(OFF)が最小になるように、可変抵抗器240を制御するように構成されている。また、第2実施形態によるインバータ装置200のその他の構成および動作は、第1実施形態におけるインバータ装置100と同様である。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、抵抗値変更部250を、取得した電位差2Edに基づくとともに、テーブル253aを参照して、可変抵抗器240の抵抗値RG(OFF)を変更するように構成する。これにより、抵抗値変更部を2つの抵抗器を切り替えて、ゲート抵抗回路の抵抗値を変更する場合に比べて、スイッチング素子20の破損を抑制しながら、電力損失の増大を極力抑制することができる。また、第2実施形態によるインバータ装置200のその他の効果は、第1実施形態におけるインバータ装置100と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、インバータ装置を3レベルインバータ装置として構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、インバータ装置は、3レベル以上のインバータ装置であればよく、たとえば、5レベルインバータ装置として構成されていてもよい。
また、上記第1実施形態では、ゲート抵抗回路に2つの抵抗器を設けて、ゲート抵抗回路の抵抗値が切替スイッチ部により変更される例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、ゲート抵抗回路に3つ以上の抵抗器を設けて、ゲート抵抗回路の抵抗値が切替スイッチ部により変更されてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、抵抗値変更部を、電圧値取得部により、低電位端子と高電位端子との電位差2Edを取得して、電位差2Edと基準電圧値Vcとの比較、または、電位差2Edに基づいてテーブルを参照するように構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、電圧値取得部により、低電位端子と中電位端子との電位差Edまたは中電位端子と高電位端子との電位差Edを取得して、電位差Edと基準電圧値との比較、または、電位差Edに基づいてテーブルを参照するように、抵抗値変更部を構成してもよい。
10、210 ゲート駆動回路
20、21、22、23、24 スイッチング素子
31、32 ダイオード
40 ゲート抵抗回路
41、42 抵抗器
50、250 抵抗値変更部
51、251 電圧値取得部
54 切替スイッチ部(抵抗値切替スイッチ部)
100、200 インバータ装置
110 直流電源
111、112、113 低電位端子、中電位端子、高電位端子(第1端子、第2端子、第3端子)
240 可変抵抗器(ゲート抵抗回路)

Claims (7)

  1. 互いに電位が異なる第1端子、第2端子、および、第3端子を少なくとも有する直流電源に接続されているとともにダイオードが逆並列に接続されたスイッチング素子のゲート電極に、ゲート電圧を印加するゲート電源と、
    前記ゲート電源と前記ゲート電極との間に設けられたゲート抵抗回路と、
    前記直流電源の電圧値を取得する電圧値取得部と、
    前記電圧値取得部により取得された前記直流電源の電圧値に基づいて、前記ゲート抵抗回路の抵抗値を変更する抵抗値変更部とを備える、ゲート駆動回路。
  2. 前記抵抗値変更部は、前記直流電源の電圧値が低下した場合に、前記ゲート抵抗回路の抵抗値を大きくする、請求項1に記載のゲート駆動回路。
  3. 前記抵抗値変更部は、前記直流電源の電圧値が基準電圧値よりも小さい場合に、前記ゲート抵抗回路の抵抗値を第1の抵抗値から前記第1の抵抗値よりも大きい第2の抵抗値に切り替える、請求項1または2に記載のゲート駆動回路。
  4. 前記抵抗値変更部は、前記直流電源の電圧値が前記基準電圧値以上の場合に、前記ゲート抵抗回路の抵抗値を前記第2の抵抗値から前記第1の抵抗値に切り替える、請求項3に記載のゲート駆動回路。
  5. 前記ゲート抵抗回路は、複数の抵抗器を含み、
    前記抵抗値変更部は、前記ゲート電源と前記複数の抵抗器との接続を切り替える抵抗値切替スイッチ部を含むとともに、前記直流電源の電圧値に基づいて、前記抵抗値切替スイッチ部による切り替え動作により、前記ゲート抵抗回路の抵抗値を変更する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のゲート駆動回路。
  6. 互いに電位が異なる第1端子、第2端子、および、第3端子を少なくとも有する直流電源に接続されているとともにダイオードが逆並列に接続された複数のスイッチング素子を含み、前記複数のスイッチング素子のオンオフにより前記直流電源からの直流の電力を交流の電力に変換する電力変換部と、
    前記複数のスイッチング素子をオンオフさせるゲート駆動回路とを備え、
    前記ゲート駆動回路は、
    前記スイッチング素子のゲート電極にゲート電圧を印加するゲート電源と、
    前記ゲート電源と前記ゲート電極との間に設けられたゲート抵抗回路と、
    前記直流電源の電圧値を取得する電圧値取得部と、
    前記電圧値取得部により取得された前記直流電源の電圧値に基づいて、前記ゲート抵抗回路の抵抗値を変更する抵抗値変更部とを備える、インバータ装置。
  7. 前記直流電源に接続される前記複数のスイッチング素子は、3レベル以上のマルチレベルインバータ回路を構成する、請求項6に記載のインバータ装置。
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