以下に図面を参照して、本発明にかかる表示制御プログラム、表示制御方法、および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、実施の形態にかかる表示制御方法の一実施例を示す説明図である。図1において、情報処理装置101は、第1の記憶部110および第2の記憶部120を有し、所定の地域の地図情報の表示を制御するコンピュータである。
なお、ネットワークの管理を行う管理会社と、ネットワークの工事を行う工事会社とが同じ会社である場合には、地図情報にネットワーク構成図を用いるため、管理を行うネットワーク機器が図面の一部に集中することなく、適切に分散して配置することが可能となる。一方で、ネットワークの管理を行う管理者が工事会社とは異なる場合に、ネットワーク構成図では、ネットワーク機器を認識することが困難であり、管理者が把握しやすい地図を用いることが望ましい。
よって、地図情報として用いる所定の地域は、ネットワーク構成図のような論理的な図ではなく、管理者が認識可能な地域の地図であることが望ましい。例えば、所定の地域は、日本全体であってもよいし、各都道府県や各市区町村、あるいは、その一部の地域であってもよい。また、所定の地域は、複数の国や地域を含むものであってもよい。
ここで、無線LAN等を利用した通信サービスを提供する場合、無線LAN等のアクセスポイントの設置状況や接続状況等を把握して管理することは重要である。一方で、各地に設置されたアクセスポイントの状況(例えば、設置状況や接続状況等)を適切に把握できず、アクセスポイントの管理が困難なものとなる場合がある。
例えば、所定の地域に設置されたアクセスポイントを管理するにあたり、管理対象となるアクセスポイントの数が多くなると、アクセスポイントの状況を把握することが難しくなる。このため、例えば、所定の地域の地図上に、管理対象となるアクセスポイントのアイコンを表示して、各アクセスポイントの状況を特定可能にすることが考えられる。ところが、管理対象となるアクセスポイントの数が多くなると、地図上の表示が煩雑なものとなり、依然としてアクセスポイントの状況を把握することが難しい。
また、複数のアクセスポイントの階層関係や設置場所などに基づきネットワーク図のようなものを作成して管理することも考えられる。ところが、専門的な知識を有していない者にとっては、ネットワーク図があらわす情報を理解できず、アクセスポイントの状況を適切に把握できないことがある。
そこで、本実施の形態では、各地に設置されるアクセスポイントの状況(例えば、設置状況や接続状況等)を把握しやすくさせて、アクセスポイントの管理の容易化を図る表示制御方法について説明する。以下、情報処理装置101の表示制御処理例について説明する。ここでは、地域XXに設置されたアクセスポイントを管理する場合を想定する。
(1)情報処理装置101は、第1の記憶部110を参照して、所定の地域の地図情報上に拠点をあらわす第1の画像を表示する。ここで、第1の記憶部110は、所定の地域の地図情報と対応付けて、所定の地域内の拠点の位置を示す位置情報を記憶する。所定の地域の地図情報は、所定の地域を一定の割合で縮小して平面上にあらわした画像データである。所定の地域の地図情報は、第1の記憶部110に記憶される拠点の位置を含む地図情報である。
拠点とは、1以上のアクセスポイントが設置される場所であり、例えば、学校、施設、事業所、工場などの通信サービスの利用者が集まる場所である。第1の画像は、所定の地域の地図情報上の拠点の位置を特定可能に表示されるものである。第1の画像としては、図形や記号などの任意の画像を用いることができる。
図1の例では、地域XXの地図情報140(全体地図)が表示画面130に表示されている。また、地域XXの地図情報140上に、地域XX内の各拠点をあらわす第1の画像141〜143が表示されている。なお、表示画面130は、情報処理装置101が有していてもよく、また、情報処理装置101に接続された他のコンピュータが有していてもよい。
(2)情報処理装置101は、所定の地域の地図情報上に表示したいずれかの第1の画像が選択されたことに応じて、選択された第1の画像に対応する拠点を特定し、第2の記憶部120から、特定された拠点に対応する地図情報を取得する。ここで、第2の記憶部120は、所定の地域内の拠点と対応付けて、拠点の地図情報と、拠点内のアクセスポイントの設置位置を示す位置情報とを記憶する。拠点の地図情報は、拠点を一定の割合で縮小して平面上にあらわした画像データである。拠点の地図情報は、第2の記憶部120で該地図情報に対応付けられるアクセスポイントの位置を含む地図情報である。
図1の例では、ユーザの操作入力により、地域XXの地図情報140上に表示された第1の画像143が選択された結果、第1の画像143があらわす拠点Cの地図情報150が取得された場合を想定する。ユーザは、例えば、地域XXに設置されたアクセスポイントを管理する管理者である。
(3)情報処理装置101は、第2の記憶部120を参照して、取得した拠点の地図情報上にアクセスポイントをあらわす第2の画像を表示する。ここで、第2の画像は、拠点の地図情報上のアクセスポイントの位置を特定可能に表示されるものである。第2の画像としては、図形や記号などの任意の画像を用いることができる。
図1の例では、拠点Cの地図情報150が表示画面130に表示されている。また、拠点Cの地図情報150上に、拠点C内の各アクセスポイントをあらわす第2の画像151〜155が表示されている。
このように、情報処理装置101によれば、所定の地域の地図情報上に拠点をあらわす第1の画像を表示することができる。これにより、ユーザは、所定の地域内の拠点の位置を直感的に把握することができる。また、所定の地域の地図情報上に、アクセスポイントをあらわす第2の画像は表示されないため、管理対象となるアクセスポイントの数が多くなっても、地図情報上の表示が煩雑なものとなることを防ぐことができる。図1の例では、ユーザは、地域XX内の各拠点A,B,Cの位置を直感的に把握することができる。
また、情報処理装置101によれば、所定の地域の地図情報上に表示したいずれかの第1の画像が選択されたことに応じて、選択された第1の画像があらわす拠点の地図情報を取得し、取得した拠点の地図情報上にアクセスポイントをあらわす第2の画像を表示することができる。
これにより、ユーザは、所定の地域内の任意の拠点をピックアップして、その拠点内の各アクセスポイントの設置位置を直感的に把握することができる。図1の例では、ユーザは、地域XX内の拠点Cをピックアップして、拠点C内の各アクセスポイントの設置位置を直感的に把握することができる。この際、ユーザは、地域XXの地図情報140上の第1の画像143を選択するという簡単な操作によって、地域XX(広域)から拠点C(狭域)に地図表示を切り替えることができる。
これらのことから、情報処理装置101によれば、所定の地域内の各拠点に設置されるアクセスポイントの設置状況を把握しやすくさせて、アクセスポイントの管理の容易化を図ることができる。
(通信システム200のシステム構成例)
以下、図1に示した情報処理装置101を通信システム200に適用した場合について説明する。まず、通信システム200のシステム構成例について説明する。
図2は、通信システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、通信システム200は、情報処理装置101と、端末装置T1〜Tn(n:2以上の自然数)と、アクセスポイントAP1〜APm(m:2以上の自然数)と、を含む。通信システム200において、情報処理装置101、端末装置T1〜TnおよびアクセスポイントAP1〜APmは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、移動体通信網、LAN、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどを含む。
以下の説明では、端末装置T1〜Tnのうちの任意の端末装置を「端末装置Ti」と表記する場合がある(i=1,2,…,n)。また、アクセスポイントAP1〜APmのうちの任意のアクセスポイントを「アクセスポイントAPj」と表記する場合がある(j=1,2,…,m)。
ここで、情報処理装置101は、地図情報の表示を制御する。情報処理装置101は、画像管理テーブル220、拠点管理テーブル230、装置管理テーブル240、接続状況管理テーブル250および電波範囲テーブル260を有する。なお、各種テーブル220,230,240,250,260の記憶内容については、図5〜図9を用いて後述する。
アクセスポイントAP1〜APmは、各地に設置された無線LANのアクセスポイントである。アクセスポイントAPjは、複数の拠点Bのうちのいずれかの拠点Bに設置されている。ここでは、複数の拠点Bは、地域Rの教育委員会が管理する学校(小学校、中学校など)である場合を想定する。地域Rは、ある市区町村である。
端末装置Tiは、通信システム200の管理者や利用者が使用するコンピュータである。端末装置Tiは、例えば、スマートフォン、携帯電話機、タブレット型PC(Personal Computer)、PCなどである。通信システム200の管理者は、例えば、教育委員会のシステム管理者である。通信システム200の利用者は、例えば、学校の教員、生徒、保護者などである。
通信システム200において、端末装置Tiは、アクセスポイントAPjの通信エリアで、アクセスポイントAPjと無線通信可能であり、アクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続することができる。また、アクセスポイントAPjが開放されると、利用者は、特定のSSID(Service Set Identifier)を用いて認証なしでアクセスポイントAPjを利用可能となる。特定のSSIDは、無料開放用のSSIDである。例えば、学校に設置されるアクセスポイントAPjの場合、学校の職員や保護者などに対して、特定のSSIDが紙媒体等で通知される。
(情報処理装置101のハードウェア構成例)
図3は、情報処理装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、情報処理装置101は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、ディスクドライブ304と、ディスク305と、を有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、情報処理装置101の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
I/F303は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して外部のコンピュータ(例えば、図2に示した端末装置T1〜Tn、アクセスポイントAP1〜APm)に接続される。そして、I/F303は、ネットワーク210と装置内部とのインターフェースを司り、外部のコンピュータからのデータの入出力を制御する。I/F303には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスクドライブ304は、CPU301の制御に従ってディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク305は、ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク305としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
なお、情報処理装置101は、上述した構成部のほかに、例えば、SSD(Solid State Drive)、入力装置、ディスプレイ等を有することにしてもよい。
(端末装置Tiのハードウェア構成例)
図4は、端末装置Tiのハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、端末装置Tiは、CPU401と、メモリ402と、公衆網I/F403と、WLAN(Wireless LAN) I/F404と、ディスプレイ405と、入力装置406と、を有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU401は、端末装置Tiの全体の制御を司る。メモリ402は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する記憶部である。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU401のワークエリアとして使用される。メモリ402に記憶されるプログラムは、CPU401にロードされることで、コーディングされている処理をCPU401に実行させる。
公衆網I/F403は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して外部のコンピュータ(例えば、図2に示した情報処理装置101)に接続される。そして、公衆網I/F403は、ネットワーク210と自装置内部とのインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。
WLAN I/F404は、無線通信回路とアンテナを有し、アクセスポイントAPjを介してネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して外部のコンピュータに接続される。そして、WLAN I/F404は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、外部のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
ディスプレイ405は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する表示装置である。ディスプレイ405としては、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。図1に示した表示画面130は、例えば、ディスプレイ405に相当する。
入力装置406は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置406は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
なお、端末装置Tiは、上述した構成部のほかに、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSDなどを有することにしてもよい。
(各種テーブル220,230,240,250,260の記憶内容)
つぎに、図5〜図9を用いて、情報処理装置101が有する各種テーブル220,230,240,250,260の記憶内容について説明する。各種テーブル220,230,240,250,260は、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶される。
図5は、画像管理テーブル220の記憶内容の一例を示す説明図である。図5において、画像管理テーブル220は、画像ID、画像名称、画像種別、ファイル格納パス、ファイル名および更新日付のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、画像管理情報(例えば、画像管理情報500−1〜500−3)をレコードとして記憶する。
ここで、画像IDは、地図画像を一意に識別する識別子である。地図画像は、地域Rまたは拠点Bを一定の割合で縮小して平面上にあらわした画像データ、すなわち、地域Rまたは拠点Bの地図情報に相当する。画像名称は、地図画像の名称である。画像種別は、地図画像が地域Rまたは拠点Bのいずれの地図画像であるかを示す種別である。ここでは、画像種別「entire_map」は、地域Rの地図画像を示す。画像種別「local_map」は、拠点Bの地図画像を示す。ファイル格納パスは、地図画像が格納された場所を示すパスである。ファイル名は、地図画像のファイル名である。更新日付は、地図画像が更新された日付を示す。
図6は、拠点管理テーブル230の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、拠点管理テーブル230は、拠点ID、拠点名称、画像ID、X座標およびY座標のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、拠点管理情報(例えば、拠点管理情報600−1,600−2)をレコードとして記憶する。
ここで、拠点IDは、地域R内の拠点Bを一意に識別する識別子である。拠点名称は、拠点Bの名称である。画像IDは、拠点Bの地図画像の画像IDである。X座標およびY座標は、地域Rの地図画像上での拠点Bの位置を示す位置情報である。
図7は、装置管理テーブル240の記憶内容の一例を示す説明図である。図7において、装置管理テーブル240は、装置ID、装置名、ホスト名、IPアドレス、ログイン情報、装置状態、拠点ID、x座標およびy座標のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、装置管理情報(例えば、装置管理情報700−1〜700−3)がレコードとして記憶される。
ここで、装置IDは、アクセスポイントAPjを識別する識別子である。装置名は、アクセスポイントAPjの名称である。ホスト名は、アクセスポイントAPjが認識する自局の識別子である。IP(Internet Protocol)アドレスは、アクセスポイントAPjのIPアドレスである。ログイン情報は、アクセスポイントAPjにログインするための情報である。ログイン情報は、例えば、ログインユーザ名、ログインパスワードなどを含む。
装置状態は、アクセスポイントAPjの運用状態を示す。ここでは、装置状態「0」は、アクセスポイントAPjが通常状態であることを示す。通常状態とは、利用者の認証ありで通信を行う状態である。装置状態「1」は、アクセスポイントAPjが開放状態であることを示す。開放状態とは、特定のSSIDを用いて利用者の認証なしで通信を行う状態である。
拠点IDは、アクセスポイントAPjが設置された拠点Bの拠点IDである。x座標およびy座標は、拠点Bの地図画像上でのアクセスポイントAPjの設置位置を示す位置情報である。なお、装置管理テーブル240には、アクセスポイントAPjに設定されている送信電力を示す情報が含まれていてもよい。
図8は、接続状況管理テーブル250の記憶内容の一例を示す説明図である。図8において、接続状況管理テーブル250は、拠点ID、装置ID、日時、SSID1、SSID2およびSSID3のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、接続状況管理情報(例えば、接続状況管理情報800−1)を記憶する。
ここで、拠点IDは、拠点Bの拠点IDである。装置IDは、拠点B内に設置されたアクセスポイントAPjの装置IDである。日時は、アクセスポイントAPjの接続状況が計測された日時を示す。SSID1、SSID2およびSSID3は、アクセスポイントAPjの接続状況を示す情報である。
具体的には、SSID1は、アクセスポイントAPjに第1のSSIDを用いて接続中の端末数を示す。また、SSID2は、アクセスポイントAPjに第2のSSIDを用いて接続中の端末数を示す。また、SSID3は、アクセスポイントAPjに第3のSSIDを用いて接続中の端末数を示す。
なお、第1、第2および第3のSSIDは、各アクセスポイントAPjに設定されるSSIDである。同じ拠点B内のアクセスポイント間では、例えば、SSID1として、同じSSIDが設定される。SSID2、SSID3についても同様である。ただし、拠点B内の各アクセスポイントAPjには、いくつのSSIDが設定されていてもよい。
例えば、接続状況管理情報800−1は、拠点B2内に設置された各アクセスポイントAPj(例えば、アクセスポイントAP1,AP2)の接続状況の時系列変化を示す。なお、接続状況管理テーブル250には、アクセスポイントAPjが故障、破損等の異常状態であるか否かを示す情報が含まれていてもよい。
図9は、電波範囲テーブル260の記憶内容の一例を示す説明図である。図9において、電波範囲テーブル260は、設定値、送信電力、到達距離および画像サイズのフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、電波範囲情報900−1〜900−5をレコードとして記憶する。
ここで、設定値は、アクセスポイントAPjに設定する送信電力に関する値を示す。送信電力は、アクセスポイントAPjの送信電力を示す(単位:dBm)。到達距離は、送信電力に対応する電波の到達距離を示す(単位:m)。画像サイズは、地図画像上でのアクセスポイントAPjの電波範囲の半径を示す(単位:cm)。
ただし、到達距離は、地図の縮尺を「1cm=10m」とした場合の値である。また、ここでの到達距離は、周波数帯が5.2GHz帯である場合を想定した値である。
(情報処理装置101の機能的構成例)
図10は、情報処理装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図10において、情報処理装置101は、受付部1001と、表示制御部1002と、計測部1003と、検出部1004と、を含む構成である。受付部1001〜検出部1004は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶される。
受付部1001は、地域Rの地図画像の表示要求を受け付ける。具体的には、例えば、受付部1001は、端末装置Tiから地域Rの地図画像の表示要求を受信することにより、当該表示要求を受け付ける。地域Rの地図画像の表示要求の要求元は、例えば、地域Rの教育委員会のシステム管理者である。
表示制御部1002は、地域Rの地図画像を表示する制御を行う。具体的には、例えば、表示制御部1002は、地域Rの地図画像の表示要求に応じて、図5に示した画像管理テーブル220を参照して、地域Rの地図画像を取得する。より詳細に説明すると、例えば、表示制御部1002は、画像管理テーブル220から、画像種別「entire_map」の画像管理情報500−1を取得する。そして、表示制御部1002は、画像管理情報500−1のファイル格納パス「/usr/fwc/map」を参照して、ファイル名「city_map.png」の地図画像を読み出すことにより、地域Rの地図画像P1を取得する。なお、地図画像P#は、画像ID「P#」の地図画像である。
つぎに、表示制御部1002は、図6に示した拠点管理テーブル230を参照して、地域Rの地図画像P1上での各拠点Bの位置を示す位置情報(X座標、Y座標)を特定する。ここでは、拠点B1〜B5の位置を示す位置情報(X座標、Y座標)が特定された場合を想定する。この場合、表示制御部1002は、特定した各拠点B1〜B5の位置を示す位置情報(X座標、Y座標)に基づいて、地域Rの地図画像P1上に各拠点B1〜B5をあらわすアイコンb1〜b5を表示する全体地図画像EMを生成する。そして、表示制御部1002は、生成した全体地図画像EMを端末装置Tiに送信することにより、端末装置Tiに全体地図画像EMを表示する。
これにより、端末装置Tiのディスプレイ405(図4参照)に、地域Rの地図画像P1上に各拠点B1〜B5をあらわすアイコンb1〜b5が表示された全体地図画像EMを表示することができる。なお、全体地図画像EMの表示例については、図11を用いて後述する。
また、受付部1001は、地域Rの地図画像上に表示したいずれかのアイコンbの選択を受け付ける。ここで、アイコンbの選択は、例えば、端末装置Tiに表示される全体地図画像EM上で行われる。全体地図画像EM上でアイコンbが選択されると、アイコンbが選択されたことを示す操作情報が、端末装置Tiから情報処理装置101に送信される。操作情報には、全体地図画像EM上で選択されたアイコンbを識別する情報、例えば、アイコンbがあらわす拠点Bの拠点IDが含まれる。この場合、受付部1001は、端末装置Tiから操作情報を受信することにより、アイコンbの選択を受け付ける。
また、表示制御部1002は、地域Rの地図画像上に表示したいずれかのアイコンbが選択されたことに応じて、選択されたアイコンbがあらわす拠点Bの地図画像を表示する制御を行う。具体的には、例えば、表示制御部1002は、画像管理テーブル220を参照して、拠点Bの地図画像を取得する。
より詳細に説明すると、例えば、表示制御部1002は、拠点管理テーブル230を参照して、選択されたアイコンbがあらわす拠点Bの拠点IDに対応する画像IDを特定する。ここでは、拠点B2の拠点ID「B2」に対応する画像ID「P3」が特定された場合を想定する。この場合、表示制御部1002は、画像管理テーブル220から、画像ID「P3」の画像管理情報500−3を取得する。そして、表示制御部1002は、画像管理情報500−3のファイル格納パス「/usr/fwc/map」を参照して、ファイル名「dai2S_map.png」の地図画像を読み出すことにより、拠点B2の地図画像P3を取得する。
つぎに、表示制御部1002は、図7に示した装置管理テーブル240を参照して、拠点B2内のアクセスポイントAPj、すなわち、拠点IDフィールドに「B2」が設定されたアクセスポイントAPjを特定する。ここでは、拠点IDフィールドに「B2」が設定されたアクセスポイントAP1〜AP7が特定された場合を想定する。この場合、表示制御部1002は、装置管理テーブル240を参照して、拠点B2の地図画像P3上での各アクセスポイントAP1〜AP7の設置位置を示す位置情報(x座標、y座標)を特定する。
つぎに、表示制御部1002は、特定した各アクセスポイントAP1〜AP7の設置位置を示す位置情報(x座標、y座標)に基づいて、拠点B2の地図画像P3上に各アクセスポイントAP1〜AP7をあらわすアイコンap1〜ap7を表示する拠点地図画像BMを生成する。そして、表示制御部1002は、生成した拠点地図画像BMを端末装置Tiに送信することにより、端末装置Tiに拠点地図画像BMを表示する。
これにより、端末装置Tiのディスプレイ405に、拠点B2の地図画像P3上に各アクセスポイントAP1〜AP7をあらわすアイコンap1〜ap7が表示された拠点地図画像BMを表示することができる。なお、拠点地図画像BMの表示例については、図12を用いて後述する。
計測部1003は、アクセスポイントAPjの接続状況を計測する。ここで、アクセスポイントAPjの接続状況は、例えば、アクセスポイントAPjに接続中の端末数や、アクセスポイントAPjを介して行われたデータ通信量などである。接続中の端末数やデータ通信量は、例えば、アクセスポイントAPjに設定されたSSIDごとに計測される。
具体的には、例えば、計測部1003は、装置管理テーブル240を参照して、各アクセスポイントAPjのログイン情報を特定する。そして、計測部1003は、特定したログイン情報を用いて各アクセスポイントAPjにアクセスすることにより、各アクセスポイントAPjの接続状況を問い合わせる。なお、アクセスポイントAPjの接続状況の計測は、例えば、一定時間(例えば、10分)ごとに定期的に行われる。また、計測されたアクセスポイントAPjの接続状況は、例えば、図8に示した接続状況管理テーブル250に記憶される。
検出部1004は、地域Rの地図画像上に表示したいずれかのアイコンbに対する所定の操作を検出する。ここで、所定の操作は、任意に設定可能であり、例えば、マウスオーバー、ダブルタップ、ダブルクリックなどである。アイコンbに対する所定の操作は、例えば、端末装置Tiに表示される全体地図画像EM上で行われる。全体地図画像EM上でアイコンbに対する所定の操作が行われると、アイコンbに対して所定の操作が行われたことを示す操作情報が、端末装置Tiから情報処理装置101に送信される。操作情報には、全体地図画像EM上で所定の操作が行われたアイコンbを識別する情報、例えば、アイコンbがあらわす拠点Bの拠点IDが含まれる。この場合、受付部1001は、端末装置Tiから操作情報を受信することにより、アイコンbに対する所定の操作を検出する。
また、表示制御部1002は、地域Rの地図画像上に表示したいずれかのアイコンbに対する所定の操作が検出されたことに応じて、所定の操作が検出されたアイコンbがあらわす拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況を表示する制御を行う。
ここで、全体地図画像EM上でアイコンb2に対する所定の操作が行われた場合を想定する。アイコンb2は、拠点B2をあらわすアイコンである。この場合、表示制御部1002は、例えば、接続状況管理テーブル250を参照して、アイコンb2があらわす拠点B2内の各アクセスポイントAPjのSSID1〜SSID3ごとの接続中の端末数(最新)を特定する。なお、端末数(最新)は、計測日時が最新の端末数である。そして、表示制御部1002は、SSID1〜SSID3ごとに、各アクセスポイントAPjの接続中の端末数(最新)の合計値を、拠点B2内のアクセスポイントAPjの接続状況として特定することにしてもよい。この際、表示制御部1002は、例えば、拠点B2内の各アクセスポイントAPjが故障、破損等の異常状態であるか否かを判断することにしてもよい。
そして、表示制御部1002は、全体地図画像EM上に表示したアイコンb2と対応付けて、特定した拠点B2内のアクセスポイントAPjの接続状況を表示する。この際、表示制御部1002は、拠点B2内のアクセスポイントAPjを示す情報や、アクセスポイントAPjの機器状態をあわせて表示することにしてもよい。機器状態は、アクセスポイントAPjが正常状態または異常状態のいずれであるかを示す。
より具体的には、例えば、表示制御部1002は、拠点B2の接続状況情報を端末装置Tiに送信することにより、全体地図画像EM上に表示したアイコンb2と対応付けて、拠点B2の接続状況情報をポップアップ表示させることにしてもよい。拠点B2の接続状況情報には、例えば、拠点B2の拠点名称、接続状況、機器状態などを示す情報が含まれる。
これにより、端末装置Tiのディスプレイ405に、地域Rの地図画像P1上に表示された拠点B2をあらわすアイコンb2と対応付けて、拠点B2の拠点名、接続状況、機器状態等をポップアップ表示することができる。なお、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況の表示例については、図11を用いて後述する。
また、検出部1004は、拠点Bの地図画像上に表示したいずれかのアイコンapに対する所定の操作を検出する。ここで、所定の操作は、任意に設定可能であり、例えば、マウスオーバー、ダブルタップ、ダブルクリックなどである。アイコンapに対する所定の操作は、例えば、端末装置Tiに表示される拠点地図画像BM上で行われる。拠点地図画像BM上でアイコンapに対する所定の操作が行われると、アイコンapに対して所定の操作が行われたことを示す操作情報が、端末装置Tiから情報処理装置101に送信される。操作情報には、拠点地図画像BM上で所定の操作が行われたアイコンapを識別する情報、例えば、アイコンapがあらわすアクセスポイントAPjの装置IDが含まれる。この場合、受付部1001は、端末装置Tiから操作情報を受信することにより、アイコンapに対する所定の操作を検出する。
また、表示制御部1002は、拠点Bの地図画像上に表示したいずれかのアイコンapに対する所定の操作が検出されたことに応じて、所定の操作が検出されたアイコンapがあらわすアクセスポイントAPjの接続状況を表示する制御を行う。
ここで、拠点地図画像BM上でアイコンap3に対する所定の操作が行われた場合を想定する。アイコンap3は、拠点B2内のアクセスポイントAP3をあらわすアイコンである。この場合、表示制御部1002は、例えば、接続状況管理テーブル250を参照して、アイコンap3があらわすアクセスポイントAP3のSSID1〜SSID3ごとの接続中の端末数(最新)を、アクセスポイントAP3の接続状況として特定することにしてもよい。この際、表示制御部1002は、例えば、アクセスポイントAP3が故障、破損等の異常状態であるか否かを判断することにしてもよい。
そして、表示制御部1002は、拠点地図画像BM上に表示したアイコンap3と対応付けて、特定したアクセスポイントAP3の接続状況を表示する。この際、表示制御部1002は、アクセスポイントAP3の機器状態をあわせて表示することにしてもよい。機器状態は、アクセスポイントAP3が正常状態または異常状態のいずれであるかを示す。
より具体的には、例えば、表示制御部1002は、アクセスポイントAP3の接続状況情報を端末装置Tiに送信することにより、拠点地図画像BM上に表示したアイコンap3と対応付けて、接続状況情報をポップアップ表示することにしてもよい。アクセスポイントAP3の接続状況情報には、例えば、アクセスポイントAP3の装置名、接続状況、機器状態などを示す情報が含まれる。
これにより、端末装置Tiのディスプレイ405に、拠点B2の地図画像P3上に表示されたアクセスポイントAP3をあらわすアイコンap3と対応付けて、アクセスポイントAP3の装置名、接続状況、機器状態等をポップアップ表示することができる。なお、アクセスポイントAPjの接続状況の表示例については、図12を用いて後述する。
また、受付部1001は、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況に関する統計情報の表示要求を受け付ける。ここで、統計情報の表示要求は、例えば、端末装置Tiに表示される拠点地図画像BM上で行われ、端末装置Tiから情報処理装置101に送信される。この場合、受付部1001は、端末装置Tiから統計情報の表示要求を受信することにより、統計情報の表示要求を受け付ける。統計情報の表示要求には、例えば、拠点Bの拠点IDが含まれる。
また、表示制御部1002は、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況に関する統計情報の表示要求に応じて、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況の時系列変化を示す情報を、グラフ形式または表形式で表示する制御を行う。具体的には、例えば、表示制御部1002は、接続状況管理テーブル250から、統計情報の表示要求に含まれる拠点IDに対応する接続状況管理情報を取得する。
そして、表示制御部1002は、取得した接続状況管理情報を端末装置Tiに送信することにより、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況の時系列変化を示す情報を、グラフ形式または表形式で表示させる。この際、表示制御部1002は、例えば、拠点単位または装置単位の接続状況の時系列変化を示す情報を、グラフ形式または表形式で表示させることにしてもよい。
ここで、拠点単位の接続状況の時系列変化を示す情報とは、例えば、各計測日時における拠点B内の全アクセスポイントのSSIDごとの接続中の端末数の合計値を時系列に並べたものである。また、装置単位の接続状況の時系列変化を示す情報とは、例えば、各計測日時における拠点B内の各アクセスポイントAPjのSSIDごとの接続中の端末数を時系列に並べたものである。
グラフ形式で表示するとは、拠点単位または装置単位の接続状況の時系列変化を、折れ線グラフや棒グラフによってあらわすことである。また、表形式で表示するとは、拠点単位または装置単位の接続状況の時系列変化を、表によってあらわすことである。ただし、拠点単位または装置単位の接続状況の時系列変化を示すグラフや表は、情報処理装置101側で生成して端末装置Tiに送信されることにしてもよい。
なお、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況に関する統計情報の表示例については、図13および図14を用いて後述する。
また、表示制御部1002は、拠点Bの地図情報上に表示したアクセスポイントAPjをあらわすアイコンapと対応付けて、アクセスポイントAPjの送信電力に応じた電波範囲をあらわす電波範囲画像eをさらに表示することにしてもよい。具体的には、例えば、表示制御部1002は、拠点B内のアクセスポイントAPjの送信電力を特定する。アクセスポイントAPjの送信電力は、例えば、装置管理テーブル240から特定されてもよく、また、アクセスポイントAPjに問い合わせることにしてもよい。
つぎに、表示制御部1002は、図9に示した電波範囲テーブル260を参照して、特定したアクセスポイントAPjの送信電力に対応する画像サイズを特定する。そして、表示制御部1002は、特定したアクセスポイントAPjの画像サイズを端末装置Tiに送信することにより、拠点地図画像BM上のアイコンapと対応付けて、画像サイズに応じた電波範囲画像eを表示させる。電波範囲画像eは、例えば、アイコンapを中心とし、アクセスポイントAPjの画像サイズを半径とする円形画像である。
なお、アクセスポイントAPjの送信電力に応じた電波範囲をあらわす電波範囲画像eの表示例については、図15を用いて後述する。
(全体地図画像EMの表示例)
つぎに、図11を用いて、端末装置Tiのディスプレイ405に表示される全体地図画像EMの表示例について説明する。
図11は、全体地図画像EMの表示例を示す説明図である。図11において、全体地図画像EMは、地域Rの地図画像P1上に各拠点B1〜B5をあらわすアイコンb1〜b5を表示する地図画像である。全体地図画像EMによれば、ユーザは、地域R内の拠点B1〜B5の位置を直感的に把握することができる。
全体地図画像EMにおいて、図4に示した入力装置406を用いたユーザの操作入力により、カーソルCを移動させてアイコンb2にマウスオーバーすると、アイコンb2と対応付けて接続状況情報1100がポップアップ表示される。接続状況情報1100は、拠点名称と、機器状態と、接続人数と、所属装置とを含む。
拠点名称は、拠点B2の名称である。機器状態は、拠点B2内のアクセスポイントAPjが正常状態または異常状態のいずれであるかを示す。接続人数は、拠点B2内のアクセスポイントAPjの接続状況を示す。ここでは、接続人数は、拠点B2内の全アクセスポイントのSSIDごとの接続中の端末数(最新)の合計値である。所属装置は、拠点B2内のアクセスポイントAPjの装置名を示す。
接続状況情報1100によれば、ユーザは、拠点B2の拠点名称、機器状態、接続人数および所属装置を把握することができる。例えば、ユーザは、拠点B2内の全アクセスポイントが正常であることがわかる。また、ユーザは、拠点B2において、SSID1を用いて接続中の端末数が「150」で、SSID2を用いて接続中の端末数が「57」であることがわかる。なお、接続状況情報1100は、例えば、カーソルCがアイコンb2からマウスアウトすると非表示となる。
また、全体地図画像EMにおいて、ユーザの操作入力により、カーソルCを移動させてアイコンb2を選択(例えば、ダブルクリック)すると、ディスプレイ405の表示内容が、全体地図画像EMから、図12に示すような拠点地図画像BMに切り替わる。
なお、ユーザの操作入力により、カーソルCを移動させてボタンBT1を選択すると、画面表示を終了することができる。また、ユーザの操作入力により、カーソルCを移動させてボタンBT2を選択すると、全体地図画像EMを最新の情報に更新することができる。
(拠点地図画像BMの表示例)
つぎに、図12を用いて、端末装置Tiのディスプレイ405に表示される拠点地図画像BMの表示例について説明する。ここでは、図11に示した全体地図画像EMにおいて、アイコンb2が選択されたことに応じて表示される拠点地図画像BMの表示例について説明する。
図12は、拠点地図画像BMの表示例を示す説明図である。図12において、拠点地図画像BMは、拠点B2の地図画像P3上に各アクセスポイントAP1〜AP7をあらわすアイコンap1〜ap7を表示する地図画像である。拠点地図画像BMによれば、ユーザは、拠点B2内の各アクセスポイントAP1〜AP7の設置位置を直感的に把握することができる。
拠点地図画像BMにおいて、入力装置406を用いたユーザの操作入力により、カーソルCを移動させてアイコンap3にマウスオーバーすると、アイコンap3と対応付けて接続状況情報1200がポップアップ表示される。接続状況情報1200は、装置名と、機器状態と、接続人数と、を含む。
装置名は、アイコンap3があらわすアクセスポイントAP3の名称である。機器状態は、アクセスポイントAP3が正常状態または異常状態のいずれであるかを示す。接続人数は、アクセスポイントAP3の接続状況を示す。ここでは、接続人数は、アクセスポイントAP3のSSIDごとの接続中の端末数(最新)である。
接続状況情報1200によれば、ユーザは、拠点B2内のアクセスポイントAP3の装置名、機器状態および接続人数を把握することができる。例えば、ユーザは、アクセスポイントAP3が正常であることがわかる。また、ユーザは、拠点B2において、SSID1を用いてアクセスポイントAP3に接続中の端末数が「37」で、SSID2を用いてアクセスポイントAP3に接続中の端末数が「10」であることがわかる。
なお、接続状況情報1200は、例えば、カーソルCがアイコンap3からマウスアウトすると非表示となる。また、拠点地図画像BMにおいて、各アイコンap1〜ap7は、各アクセスポイントAP1〜AP7の装置状態(通常状態/開放状態)や機器状態(正常状態/異常状態)を判別可能に異なる表示態様で表示することにしてもよい。
例えば、開放状態のアクセスポイントAPjをあらわすアイコンapを、他のアイコンapとは異なる色で表示することにしてもよい。また、異常状態のアクセスポイントAPjをあらわすアイコンapを、他のアイコンapよりも明度や彩度を下げて表示することにしてもよい。これにより、ユーザは、開放状態や異常状態のアクセスポイントAPjを判別しやすくなる。
また、ユーザの操作入力により、カーソルCを移動させてボタンBT5を選択すると、拠点B2内のアクセスポイントAP3の接続状況に関する統計情報の表示要求が、端末装置Tiから情報処理装置101に送信される。この結果、図13に示すような拠点B2内のアクセスポイントAPjの接続状況に関する統計情報が、ディスプレイ405に表示される。
また、ユーザの操作入力により、カーソルCを移動させて拠点一覧1210のいずれかの拠点名称を選択すると、選択された拠点名称の拠点Bの拠点地図画像BMに更新することができる。例えば、拠点一覧1210から拠点名称「第一小学校」が選択されると、拠点B1の拠点地図画像BMが表示される。
(統計情報の表示例)
つぎに、図13および図14を用いて、端末装置Tiのディスプレイ405に表示される拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況に関する統計情報の表示例について説明する。ここでは、拠点名称「第一小学校」の拠点B1内のアクセスポイントAPjの接続状況に関する統計情報の表示例について説明する。
図13は、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況に関する統計情報の表示例を示す説明図(その1)である。図13において、グラフ1301〜1303は、拠点B1の拠点単位の接続状況の時系列変化を示す情報である。具体的には、グラフ1301〜1303は、各計測日時における拠点B1内の各アクセスポイントAPjのSSIDごとの接続中の端末数の合計値を時系列にプロットした折れ線グラフである。ただし、図13では、計測日時の日付の表示を省略している。
グラフ1301〜1303によれば、ユーザは、拠点名称「第一小学校」の拠点B1において、各SSID1,SSID2,SSID3を用いてアクセスポイントAPjに接続中の接続人数(端末数の合計値)の時系列変化を直感的に把握することができる。
また、ユーザの操作入力により、カーソルCを移動させてボタンBT6を選択すると、グラフ1301〜1303を、拠点B1の装置単位の接続状況の時系列変化を示すグラフ(不図示)に切り替えることができる。また、ボタンBT6が選択された状態で、カーソルCを移動させてボタンBT7を選択すると、拠点B1の装置単位の接続状況の時系列変化を示すグラフ(不図示)を、グラフ1301〜1303に切り替えることができる。
また、ユーザの操作入力により、カーソルCを移動させてボタンBT8を選択すると、図14に示すように、拠点B1内のアクセスポイントAPjの接続状況の時系列変化を示す情報を表形式で表示することができる。
図14は、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況に関する統計情報の表示例を示す説明図(その2)である。図14において、表1400は、拠点B1の拠点単位の接続状況の時系列変化を示す情報である。具体的には、表1400は、各計測日時における拠点B1内の各アクセスポイントAPjのSSIDごとの接続中の端末数の合計値を時系列に示す。ただし、図14では、計測日時の日付の表示を省略している。
表1400によれば、ユーザは、拠点名称「第一小学校」の拠点B1において、各SSID1,SSID2,SSID3を用いてアクセスポイントAPjに接続中の接続人数(端末数の合計値)の時系列変化を把握することができる。
また、ユーザの操作入力により、カーソルCを移動させてボタンBT6を選択すると、表1400を、拠点B1の装置単位の接続状況の時系列変化を示す表(不図示)に切り替えることができる。また、ボタンBT6が選択された状態で、カーソルCを移動させてボタンBT7を選択すると、拠点B1の装置単位の接続状況の時系列変化を示す表(不図示)を、表1400に切り替えることができる。
また、ユーザの操作入力により、カーソルCを移動させてボタンBT9を選択すると、表1400を、図13に示したグラフ1301〜1303に切り替えることができる。また、ユーザの操作入力により、カーソルCを移動させてボタンBT3を選択すると、全体地図画像EMの表示に切り替えることができる。また、ユーザの操作入力により、カーソルCを移動させてボタンBT4を選択すると、拠点地図画像BMの表示に切り替えることができる。
(電波範囲画像eの表示例)
つぎに、図15を用いて、アクセスポイントAPjの送信電力に応じた電波範囲をあらわす電波範囲画像eの表示例について説明する。ここでは、拠点名称「第三小学校」の拠点B3内のアクセスポイントAPjの送信電力に応じた電波範囲をあらわす電波範囲画像eの表示例について説明する。
図15は、拠点B内のアクセスポイントAPjの送信電力に応じた電波範囲をあらわす電波範囲画像eの表示例を示す説明図である。図15において、拠点地図画像BMは、拠点B3の地図画像P3上に各アクセスポイントAP21〜AP24をあらわすアイコンap21〜ap24を表示する地図画像である。
ここでは、拠点地図画像BM上のアイコンap21〜ap24と対応付けて、電波範囲画像e21〜e24がそれぞれ表示されている。各電波範囲画像e21〜e24は、各アクセスポイントAP21〜AP24の送信電力に応じた電波範囲をそれぞれあらわす。
電波範囲画像e21〜e24によれば、ユーザは、各アクセスポイントAP21〜AP24の送信電力に応じた電波範囲を直感的に把握することができる。これにより、ユーザは、拠点B3において無線LANを利用した通信サービスを提供するにあたり、アクセスポイントAPjの設置位置、送信電力、増設/撤去等の判断がしやすくなる。例えば、シームレスな通信サービスを提供するには、ユーザは、アクセスポイントAP21,AP22の送信電力を高めたり、アクセスポイントを増設したりする必要があることを判断できる。
なお、拠点地図画像BMにおいて、ユーザの操作入力により、カーソルCを移動させていずれかのアイコンapを選択すると、選択されたアイコンapがあらわすアクセスポイントAPjの送信電力を仮想的に変更可能にしてもよい。この場合、情報処理装置101は、仮想的に変更した変更後の送信電力に応じて、選択されたアイコンapに対応する電波範囲画像eの大きさを更新することにしてもよい。これにより、ユーザは、アクセスポイントAPjの送信電力を変更した場合に、アクセスポイントAPjの電波範囲がどのように変化するのかを事前に確認することができる。
(情報処理装置101の表示制御処理手順)
つぎに、図16〜図18を用いて、情報処理装置101の表示制御処理手順について説明する。
図16〜図18は、情報処理装置101の表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図16のフローチャートにおいて、まず、情報処理装置101は、端末装置Tiから地域Rの地図画像の表示要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS1601)。なお、端末装置Tiは、ユーザ名とパスワードを用いてログイン処理が実行され認証たとする。
ここで、情報処理装置101は、地域Rの地図画像の表示要求を受け付けるのを待つ(ステップS1601:No)。そして、情報処理装置101は、地域Rの地図画像の表示要求を受け付けた場合(ステップS1601:Yes)、画像管理テーブル220を参照して、地域Rの地図画像を取得する(ステップS1602)。
つぎに、情報処理装置101は、拠点管理テーブル230を参照して、地域Rの地図画像上での各拠点Bの位置を示す位置情報を特定する(ステップS1603)。そして、情報処理装置101は、特定した各拠点Bの位置を示す位置情報に基づいて、地域Rの地図画像上に各拠点Bをあらわすアイコンbを表示する全体地図画像EMを生成する(ステップS1604)。
つぎに、情報処理装置101は、生成した全体地図画像EMを端末装置Tiに送信することにより、端末装置Tiに全体地図画像EMを表示する(ステップS1605)。これにより、端末装置Tiのディスプレイ405に、地域Rの地図画像上に各拠点Bをあらわすアイコンbが表示された全体地図画像EMを表示することができる。
つぎに、情報処理装置101は、端末装置Tiに表示した全体地図画像EM上のいずれかのアイコンbがマウスオーバーされたか否かを判断する(ステップS1606)。ここで、アイコンbがマウスオーバーされていない場合(ステップS1606:No)、情報処理装置101は、ステップS1609に移行する。
一方、アイコンbがマウスオーバーされた場合(ステップS1606:Yes)、情報処理装置101は、接続状況管理テーブル250を参照して、アイコンbがあらわす拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況情報を特定する(ステップS1607)。そして、情報処理装置101は、特定した接続状況情報を端末装置Tiに送信することにより、全体地図画像EM上のアイコンbと対応付けて、拠点Bの接続状況情報をポップアップ表示させる(ステップS1608)。
これにより、端末装置Tiのディスプレイ405に、全体地図画像EM上の拠点Bをあらわすアイコンbと対応付けて、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況を示す情報をポップアップ表示することができる。
つぎに、情報処理装置101は、端末装置Tiに表示した全体地図画像EM上のいずれかのアイコンbが選択されたか否かを判断する(ステップS1609)。ここで、アイコンbが選択されていない場合(ステップS1609:No)、情報処理装置101は、端末Tiがログアウトしたか否かを判断する(ステップS1610)。
ここで、端末装置Tiがログアウトしていない場合(ステップS1610:No)、情報処理装置101は、ステップS1606に戻る。一方、端末装置Tiがログアウトした場合(ステップS1610:Yes)、情報処理装置101は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1609において、アイコンbが選択された場合(ステップS1609:Yes)、情報処理装置101は、図17に示すステップS1701に移行する。
図17のフローチャートにおいて、まず、情報処理装置101は、画像管理テーブル220を参照して、選択されたアイコンbがあらわす拠点Bの地図画像を取得する(ステップS1701)。つぎに、情報処理装置101は、装置管理テーブル240から、拠点B内の全アクセスポイントの装置管理情報を取得する(ステップS1702)。
そして、情報処理装置101は、取得した装置管理情報を参照して、拠点Bの地図画像上での各アクセスポイントAPjの設置位置を示す位置情報を特定する(ステップS1703)。そして、情報処理装置101は、特定した各アクセスポイントAPjの設置位置を示す位置情報に基づいて、拠点Bの地図画像上に各アクセスポイントAPjをあらわすアイコンapを表示する拠点地図画像BMを生成する(ステップS1704)。
つぎに、情報処理装置101は、生成した拠点地図画像BMを端末装置Tiに送信することにより、端末装置Tiに拠点地図画像BMを表示する(ステップS1705)。これにより、端末装置Tiのディスプレイ405に、拠点Bの地図画像上に各アクセスポイントAPjをあらわすアイコンapが表示された拠点地図画像BMを表示することができる。
つぎに、情報処理装置101は、端末装置Tiに表示した拠点地図画像BM上のいずれかのアイコンapがマウスオーバーされたか否かを判断する(ステップS1706)。ここで、アイコンapがマウスオーバーされていない場合(ステップS1706:No)、情報処理装置101は、ステップS1709に移行する。
一方、アイコンapがマウスオーバーされた場合(ステップS1706:Yes)、情報処理装置101は、接続状況管理テーブル250を参照して、アイコンapがあらわすアクセスポイントAPjの接続状況情報を特定する(ステップS1707)。そして、情報処理装置101は、特定した接続状況情報を端末装置Tiに送信することにより、拠点地図画像BM上のアイコンapと対応付けて、アクセスポイントAPjの接続状況情報をポップアップ表示させる(ステップS1708)。
これにより、端末装置Tiのディスプレイ405に、拠点Bの地図画像上に表示されたアクセスポイントAPjをあらわすアイコンapと対応付けて、アクセスポイントAPjの接続状況を示す情報をポップアップ表示することができる。
つぎに、情報処理装置101は、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況に関する統計情報の表示要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS1709)。ここで、統計情報の表示要求を受け付けていない場合(ステップS1709:No)、情報処理装置101は、端末Tiがログアウトしたか否かを判断する(ステップS1710)。
ここで、端末装置Tiがログアウトしていない場合(ステップS1710:No)、情報処理装置101は、ステップS1706に戻る。一方、端末装置Tiがログアウトした場合(ステップS1710:Yes)、情報処理装置101は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS1709において、統計情報の表示要求を受け付けた場合(ステップS1709:Yes)、情報処理装置101は、図18に示すステップS1801に移行する。
図18のフローチャートにおいて、まず、情報処理装置101は、接続状況管理テーブル250から、拠点Bの接続状況管理情報を取得する(ステップS1801)。そして、情報処理装置101は、取得した接続状況管理情報を端末装置Tiに送信することにより、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況の時系列変化を示す情報を、グラフ形式または表形式で表示させる(ステップS1802)。
つぎに、情報処理装置101は、端末Tiがログアウトしたか否かを判断する(ステップS1803)。ここで、情報処理装置101は、端末装置Tiがログアウトするのを待つ(ステップS1803:No)。そして、端末装置Tiがログアウトした場合(ステップS1803:Yes)、情報処理装置101は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、端末装置Tiのディスプレイ405に、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況の時系列変化を示す情報を、グラフ形式または表形式で表示させることができる。
以上説明したように、実施の形態にかかる情報処理装置101によれば、画像管理テーブル220および拠点管理テーブル230を参照して、地域Rの地図画像上に各拠点Bをあらわすアイコンbを表示する制御を行うことができる。
これにより、ユーザは、地域R内の拠点Bの位置を直感的に把握することができる。また、地域Rの地図画像上に、アクセスポイントAPjをあらわすアイコンapは表示されないため、管理対象となるアクセスポイントの数が多くなっても、地図画像上の表示が煩雑なものとなることを防ぐことができる。
また、情報処理装置101によれば、地域Rの地図画像上に表示したいずれかのアイコンbがマウスオーバーされたことに応じて、接続状況管理テーブル250を参照して、当該アイコンbがあらわす拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況を特定することができる。そして、情報処理装置101によれば、地域Rの地図画像上の当該アイコンbと対応付けて、特定した拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況をポップアップ表示することができる。
これにより、ユーザは、地域Rの地図画像のアイコンbをマウスオーバーするという簡単な操作によって、当該アイコンbがあらわす拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況(例えば、拠点単位のSSIDごとの接続人数)を確認することができる。
また、情報処理装置101によれば、地域Rの地図画像上に表示したいずれかのアイコンbが選択されたことに応じて、画像管理テーブル220を参照して、選択されたアイコンbがあらわす拠点Bの地図画像を取得することができる。そして、情報処理装置101によれば、装置管理テーブル240を参照して、拠点Bの地図画像上に各アクセスポイントAPjをあらわすアイコンapを表示する制御を行うことができる。
これにより、ユーザは、地域R内の任意の拠点Bをピックアップして、その拠点B内の各アクセスポイントAPjの設置位置を直感的に把握することができる。また、ユーザは、地域Rの地図画像のアイコンbを選択するという簡単な操作によって、地域R(広域)から拠点B(狭域)に地図表示を切り替えることができる。
また、情報処理装置101によれば、拠点Bの地図画像上に表示したいずれかのアイコンapがマウスオーバーされたことに応じて、接続状況管理テーブル250を参照して、当該アイコンapがあらわすアクセスポイントAPjの接続状況を特定することができる。そして、情報処理装置101によれば、拠点Bの地図画像上の当該アイコンapと対応付けて、特定したアクセスポイントAPjの接続状況をポップアップ表示することができる。
これにより、ユーザは、拠点Bの地図画像のアイコンapをマウスオーバーするという簡単な操作によって、当該アイコンapがあらわすアクセスポイントAPjの接続状況(例えば、装置単位のSSIDごとの接続人数)を確認することができる。
また、情報処理装置101によれば、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況に関する統計情報の表示要求を受け付けることができる。そして、情報処理装置101によれば、統計情報の表示要求を受け付けたことに応じて、接続状況管理テーブル250を参照して、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況の時系列変化を示す情報をグラフ形式または表形式で表示する制御を行うことができる。
これにより、ユーザは、拠点B内のアクセスポイントAPjの接続状況の時系列変化を、例えば、拠点単位あるいは装置単位(アクセスポイント単位)で把握可能となり、拠点Bにおける接続人数の変動傾向等を分析することができる。
また、情報処理装置101によれば、電波範囲テーブル260を参照して、拠点Bの地図画像上に表示したアイコンapと対応付けて、当該アイコンapがあらわすアクセスポイントAPjの送信電力に応じた電波範囲をあらわす電波範囲画像eをさらに表示することができる。
これにより、ユーザは、拠点B内の各アクセスポイントAPjの送信電力に応じた電波範囲を直感的に把握することが可能となり、アクセスポイントAPjの設置位置、送信電力、増設/撤去等の判断がしやすくなる。例えば、拠点Bにおける通信サービスの品質を維持するには、アクセスポイントAPjを拠点B内のどこに設置して、どのような送信電力を設定すればよいのかといったことを判断しやすくなる。
これらのことから、情報処理装置101によれば、地域R内の各拠点Bに設置されるアクセスポイントAPjの設置状況や接続状況等を把握しやすくさせて、アクセスポイントAPjの管理の容易化を図ることができる。例えば、地域R内の各拠点Bが、教育委員会が管轄する各学校である場合、教育委員会のシステム管理者は、各学校におけるアクセスポイントAPjの設置状況や接続状況等を容易に把握することが可能となり、無線LANの構築や最適化を行いやすくなる。
なお、本実施の形態で説明した表示制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本表示制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本表示制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)第1の地図情報と対応付けて、拠点の位置を示す位置情報を記憶する第1の記憶部を参照して、前記第1の地図情報上に前記拠点をあらわす第1の画像を表示し、
前記第1の地図情報上に表示したいずれかの第1の画像が選択されたことに応じて、選択された第1の画像に対応する拠点を特定し、
前記拠点と対応付けて、第2の地図情報と、前記拠点内のアクセスポイントの設置位置を示す位置情報とを記憶する第2の記憶部を参照して、特定された前記拠点に対応する第2の地図情報を取得し、
前記第2の記憶部を参照して、取得した前記第2の地図情報上に前記アクセスポイントをあらわす第2の画像を表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
(付記2)前記コンピュータに、
前記第2の地図情報上に表示したいずれかの第2の画像に対する所定の操作を検出したことに応じて、前記拠点と対応付けて、前記拠点内のアクセスポイントの接続状況を示す情報を記憶する第3の記憶部を参照して、前記第2の画像があらわすアクセスポイントの接続状況を表示する、処理を実行させることを特徴とする付記1に記載の表示制御プログラム。
(付記3)前記コンピュータに、
前記第1の地図情報上に表示したいずれかの第1の画像に対する所定の操作を検出したことに応じて、前記拠点と対応付けて、前記拠点内のアクセスポイントの接続状況を示す情報を記憶する第3の記憶部を参照して、前記第1の画像があらわす拠点内のアクセスポイントの接続状況を表示する、処理を実行させることを特徴とする付記1または2に記載の表示制御プログラム。
(付記4)前記第3の記憶部は、前記拠点と対応付けて、前記拠点内のアクセスポイントの接続状況の時系列変化を示す情報を記憶しており、
前記コンピュータに、
前記拠点内のアクセスポイントの接続状況に関する統計情報の表示要求を受け付けたことに応じて、前記第3の記憶部を参照して、前記拠点内のアクセスポイントの接続状況の時系列変化を示す情報をグラフ形式または表形式で表示する、処理を実行させることを特徴とする付記2または3に記載の表示制御プログラム。
(付記5)前記第2の画像を表示する処理は、
アクセスポイントの送信電力と電波到達距離とを対応付けて記憶する第4の記憶部を参照して、前記第2の地図情報上に表示した前記アクセスポイントをあらわす第2の画像と対応付けて、前記アクセスポイントの送信電力に応じた電波範囲をあらわす第3の画像をさらに表示する、ことを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の表示制御プログラム。
(付記6)前記第1の地図情報は、前記第1の記憶部に記憶される拠点の位置を含む地図情報であり、
前記第2の地図情報は、前記第2の記憶部で該地図情報に対応付けられるアクセスポイントの位置を含む地図情報である、ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の表示制御プログラム。
(付記7)前記拠点内のアクセスポイントの接続状況の時系列変化を示す情報は、前記拠点単位または前記拠点内のアクセスポイント単位の情報である、ことを特徴とする付記4に記載の表示制御プログラム。
(付記8)第1の地図情報と対応付けて、拠点の位置を示す位置情報を記憶する第1の記憶部を参照して、前記第1の地図情報上に前記拠点をあらわす第1の画像を表示し、
前記第1地図情報上に表示したいずれかの第1の画像が選択されたことに応じて、選択された第1の画像に対応する拠点を特定し、前記拠点と対応付けて、第2の地図情報と、前記拠点内のアクセスポイントの設置位置を示す位置情報とを記憶する第2の記憶部を参照して、特定された前記拠点に対応する第2の地図情報を取得し、
前記第2の記憶部を参照して、取得した前記第2の地図情報上に前記アクセスポイントをあらわす第2の画像を表示する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする表示制御方法。
(付記9)第1の地図情報と対応付けて、拠点の位置を示す位置情報を記憶する第1の記憶部と、
拠点と対応付けて、第2の地図情報と、前記拠点内のアクセスポイントの設置位置を示す位置情報とを記憶する第2の記憶部と、
前記第1の記憶部を参照して、前記第1の地図情報上に前記拠点をあらわす第1の画像を表示し、前記第1の地図情報上に表示したいずれかの第1の画像が選択されたことに応じて、選択された第1の画像に対応する拠点を特定し、前記第2の記憶部を参照して、特定された前記拠点に対応する第2の地図情報を取得し、前記第2の記憶部を参照して、取得した前記第2の地図情報上に前記アクセスポイントをあらわす第2の画像を表示する制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。