JP2019007860A - 物品検査装置 - Google Patents

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【課題】並置した2つのコンベアで被検査物を搬送し、両コンベアの隙間で被検査物に電磁波を照射して検査を行う物品検査装置において、コンベア水平度を調整する。【解決手段】物品検査装置1の筐体2内には第1コンベア5aと第2コンベア5bが並んでおり、両コンベアの隙間10の上下に電磁波源25と検出部26がある。各コンベアは、筐体内の奥側で作業者の手が入りにくい位置に設けた1箇所の円盤形の基準支持部30と、その他の3箇所の高さ調整可能な調整支持部20とを有する。基準箇所の筐体に対する高さを一定に規定しつつ、調整箇所の筐体に対する高さを任意に調整してコンベアの水平度を調整し、段差を解消することにより、高い検査精度を実現する。【選択図】図4

Description

本発明は、遮蔽構造の筐体内に所定の隙間をおいて配置された2つのコンベアで被検査物を搬送し、コンベアを乗り移るべく隙間を通過する被検査物に電磁波を照射して検査を行う物品検査装置に係り、特に、2つのコンベアを乗り移る被検査物の姿勢が安定しているために電磁波による検査の精度が高い物品検査装置に関するものである。
下記特許文献1に開示されたX線異物検出装置は、被検査物Wを所定の搬送方向Yに搬送する搬送コンベア8と、搬送コンベア8により搬送される被検査物WにX線を照射するX線発生部21と、被検査物Wを透過したX線を検出するX線検出部22とを備えている。この搬送コンベア8は、X線検出領域Aを挟んで搬送方向Yの上流側にある上流側コンベア8aと、下流側にある下流側コンベア8bとに分割されている。X線発生部21とX線検出部22は、X線検出領域Aの上方と下方にそれぞれ配置されている。被検査物Wは、上流側コンベア8aから下流側コンベア8bに乗り移るためにX線検出領域Aに進入したところで、X線発生部21によってX線を照射され、被検査物Wを透過したX線はX線検出部22で検出される。そして、このX線異物検出装置は、X線検出領域Aに向けて常にエアーを吹き付けるエアー吹付け手段31を備えており、上流側コンベアと下流側コンベアの隙間から落下する被検査物からの落下物がX線検出領域内に侵入することを防止できるものとされている。
特開2012−163485号公報
上記特許文献1に開示されたX線異物検出装置によれば、上流側コンベア8aから下流側コンベア8bに被検査物Wを乗り移らせ、両コンベアの隙間にあたるX線検出領域Aを移動する被検査物WにX線を照射して検査を行う。このため、X線検出領域Aにおける上流側コンベア8aと下流側コンベア8bの隙間の寸法に比べて、搬送方向の長さが相対的に短い被検査物Wを搬送する場合には、被検査物Wはコンベアの乗り移りの際にバランスを崩して姿勢が変わりやすい。特に、両コンベアの水平度に差があったり、両コンベア間に段差があると姿勢の変化が生じやすくなり、搬送が不安定化して物品検査精度が低下するという影響があった。
本発明は、以上説明した従来の技術における課題に鑑みてなされたものであり、並べて配置した2つのコンベアで被検査物を搬送し、2つのコンベアの隙間で被検査物に電磁波を照射して検査を行う物品検査装置において、一方または両方のコンベアの設置面上での高さを任意に調整することにより、2つのコンベアの段差や水平度の差を解消して被検査物の安定的な受け渡しを達成し、もって高い物品検査精度を実現することを目的としている。
請求項1に記載された物品検査装置1は、
筐体2と、
前記筐体内において搬送方向T,T’に隙間10をおいて配置された第1コンベア5aおよび第2コンベア5bと、
前記筐体2内において前記第1コンベア5aと前記第2コンベア5bの上方及び下方の一方に配置され、前記隙間10を通過する被検査物に電磁波を放出する電磁波源25と、
前記筐体2内において前記第1コンベア5aと前記第2コンベア5bの上方及び下方の他方に配置され、前記隙間10を通過する被検査物を透過した電磁波を検出する検出部26と、
前記第1コンベア5aと前記第2コンベア5bの少なくとも一方に設けられ、前記コンベア5a,5bを前記筐体2に対して支持するとともに前記コンベア5a,5bの水平度を調整する水平調整機構20,30と、
を具備する物品検査装置1であって、
前記水平調整機構20,30は、前記コンベア5a,5bの基準箇所に取り付けられて前記基準箇所の前記筐体2に対する高さを規定する基準支持部30と、前記コンベア5a,5bの複数の調整箇所にそれぞれ取り付けられて前記各調整箇所の前記筐体2に対する高さを調整する調整支持部20とを有することを特徴としている。
請求項2に記載された物品検査装置1は、請求項1記載の物品検査装置1において、
前記基準支持部30は、筐体2に対して円周の一部で接する円盤であることを特徴としている。
請求項3に記載された物品検査装置1は、請求項2記載の物品検査装置1において、
前記第1コンベア5aと前記第2コンベア5bのうち、前記水平調整機構20,30が設けられた前記コンベア5a、5bは、
前記基準支持部30と前記調整支持部20が設けられて前記筐体2上に設置される第1フレーム12と、前記第1フレーム12に設けられた複数の支持体40と、ベルト16が掛け回された従動ローラ14及び駆動ローラ15と、前記従動ローラ14及び前記駆動ローラ15を回動可能に搭載して前記第1フレーム12の前記基準支持部30と前記支持体40の上に載置される第2フレーム13とを備えていることを特徴としている。
請求項4に記載された物品検査装置1は、請求項3記載の物品検査装置1において、
前記筐体2は、前記第1コンベア5aと前記第2コンベア5bの前記搬送方向T,T’における上流側と下流側に相当する2つの側面と、手前側とが解放可能な構造であり、
前記基準箇所は、前記第1コンベア5aと前記第2コンベア5bの一方が他方と向き合う側であって、かつ前記筐体2の奥側に位置することを特徴としている。
請求項1に記載された物品検査装置によれば、筐体内で隙間を有して隣接して配置された第1コンベアと第2コンベアの少なくとも一方が、基準支持部と複数の調整支持部を有する水平調整機構で筐体上に支持されており、基準箇所の筐体に対する高さを一定に規定しつつ、基準箇所とは異なる調整箇所の筐体に対する高さを任意に調整することができる。このため、第1コンベアと第2コンベアの水平度を調整して両コンベア間に段差が生じないようにできるので、第1コンベアから第2コンベアへの被検査物の乗り継ぎが安定化し、乗り継ぎ時に行う検査の精度が向上する。
請求項2に記載された物品検査装置によれば、コンベアの基準支持部が円盤であり、筐体に対しては常に円周の一点で接しているため、コンベアの基準箇所の筐体に対する高さはコンベアの姿勢に係わらず常に一定となる。従って、複数の調整箇所の筐体に対する高さを調整しても、コンベアの基準箇所の筐体に対する高さは変わることがなく、コンベアの全体としての姿勢を基準箇所の高さを基準として調整できる。このため、第1コンベアと第2コンベアの水平度の調整や段差の解消を容易かつ確実に行うことができる。
請求項3に記載された物品検査装置によれば、コンベアの第1フレームは、基準箇所の高さを基準として高さや水平度を的確に調整した状態で筐体上に設置される。そして、駆動ローラや従動ローラ等の駆動機構を搭載した第2フレームは、筐体上に載置された第1フレームの基準支持部及び複数の支持体の上に載置される。ここで、基準支持部は、第2フレームを円周上の1点で支えるため、第2フレームをどのような姿勢で第1フレームの上に載せたとしても、他の複数の支持体による支持と相俟って第2フレームの支持状態は安定する。従って、第1コンベアと第2コンベアの各搬送機構は、互いに水平度が調整された段差が可及的に少ない良好な状態を安定的に保持することができる。
請求項4に記載された物品検査装置によれば、コンベアの搬送方向の上流側と下流側に相当する筐体の2つの側面及び筐体の前面が解放可能な略コ字形の筐体において、各コンベアが他方のコンベアと隣り合う筐体の中央寄りであって、かつ筐体の奥側の所定の箇所を基準箇所として基準支持部を設けた。この基準箇所は、筐体の両側面と前面を解放したとしても、作業者が手を差し込んで作業することが困難な位置であるため、調整が不要な基準支持部を設けるのに適している。また、ここ以外の調整箇所に設けた調整支持部には手が届きやすく、2つのコンベアの相対的な水平度を調整して両コンベア間の段差を解消する作業を容易に行うことができる。
本発明の実施形態の物品検査装置を正面側から見た斜視図である。 図1におけるコンベア付近の拡大斜視図である。 実施形態の物品検査装置のコンベア付近の平面図である。 図3のA−A切断線における断面図である。 図3のB−B切断線における断面図である。 図3のC矢視における斜視図である。
図1〜図6を参照して実施形態の物品検査装置を説明する。
図1に示す物品検査装置1は、装置を構成する各種部品等を所定の配置で設置し、又は取り付けるための基体(フレーム)である筐体2と、筐体2を設置面上に支持するための脚部3とを有している。筐体2は、検査に使用する電磁波を外部に透過させない遮蔽性の構造と材質で作られている。筐体2の内部には、被検査物を筐体2内に搬入し、検査後に筐体2外に搬出するために、被検査物の搬送方向について上流側と下流側に開口した内部空間Sが設けられている。そして、後述するように、被検査物を搬送するコンベア5(上流側コンベア5a及び下流側コンベア5b)がこの内部空間Sに配置されており、内部空間Sの上流側と下流側の開口のうち、コンベア5よりも上方の部分が、それぞれ被検査物が通過する入口6及び出口7となっている。
そして図示はしないが、外部に開放された内部空間Sの入口6と出口7には、電磁波を遮蔽する遮蔽扉又は可撓性の遮蔽カーテン等の遮蔽手段が取り付けられる。さらにまた、図1に示すように、筐体2の前面側には遮蔽構造の蓋部8が開閉自在に取り付けられており、蓋部8を開放することにより筐体2の内部空間Sを開放し、コンベア5(5a,5b)を取り外し、筐体2内の清掃、整備等を行うことができるように構成されている。
図1及び図2に示すように、筐体2の内部空間Sには、被検査物の搬送方向について入口6側の前半部に、第1コンベアである上流側コンベア5aが水平に配置されている。また、被検査物の搬送方向について出口7側の後半部に、第2コンベアである下流側コンベア5bが水平に配置されている。上流側コンベア5aと、下流側コンベア5bは、所定寸法の隙間10をおいて実質的に互いに同一面内に位置するように、内部空間Sの下方を区画する筐体2の上面に載置されている。入口6から上流側コンベア5aに乗せられた被検査物は、上流側コンベア5aによって内部空間S内を搬送され、隙間10を乗り越えて下流側コンベア5bに乗り移り、下流に搬送されて出口7から筐体2の外に送り出される。
図2に示すように、上流側コンベア5a及び下流側コンベア5bは、複数の構成部品からなるコンベアユニットとして構成されており、ユニットとして筐体2に対して着脱可能とされている。すなわち、各コンベア5a,5bは、下方にある筐体2に連結されたサイドプレート11に対し、図示しない係止構造を介して位置乃至姿勢が調整できるように係止されたフレームである一対の側板12,12と、側板12,12に取り付けられた受台13と、搬送方向について各受台13の一端部及び他端部にそれぞれ回転自在に搭載された従動ローラ14及び駆動ローラ15(図2には不図示につき図4参照)と、従動ローラ14及び駆動ローラ15に掛け回されたベルト16と、駆動ローラ15を駆動するモータ17とを有している。ここで、受台13には一対の側片が形成されており、この受台13の一対の側片が一対の側板12,12に取り付けられてコンベアユニットを構成している。なお、上流側コンベア5aは、上流側のローラが駆動ローラ15であり、下流側のローラが従動ローラ14である。また、下流側コンベア5bは、上流側のローラが従動ローラ14であり、下流側のローラが駆動ローラ15である。
このように、上流側コンベア5a及び下流側コンベア5bは、複数の構成部品からなるコンベアユニットとして構成されているため、筐体2に対する着脱が容易である。すなわち、図2に示すように、清掃や整備時には、筐体2の前面にある蓋部8を開放して内部空間Sにアクセスすれば、容易に筐体2から取り外して筐体2外に搬出することができ、清掃や整備が容易であり、再装着も容易である。
また、蓋部8を開放して内部空間Sにアクセスし、以下に説明する水平調整機構を操作すれば、筐体2の上に載置された上流側コンベア5aと下流側コンベア5bの高さ及び傾斜状態を調整することができ、これによって両コンベアの水平度を調整して両コンベア間の段差を可及的に減少させることができる。
前記水平調整機構は、各コンベア5a,5bごとに、一対の側板12,12につき一つの基準箇所に取り付けられて高さを一定値に規制する1個の基準支持部30と、一対の側板につき3つの調整箇所にそれぞれ取り付けられ、各調整箇所の筐体2に対する高さを調整する3個の調整支持部20とを備えている。すなわち、各コンベアの水平調整機構は、4箇所のうち1箇所は高さが固定であり、3箇所は高さを調整できる。
図1及び図2を参照して先に説明したように、筐体2は、第1コンベア5a及び第2コンベア5bの搬送方向Tにおける上流側及び下流側に相当する2つの側面と、手前側(図1に示す蓋体8側)とが解放可能な略コ字形の構造である。また、図3は、搬送方向Tに並んだ上流側コンベア5a及び下流側コンベア5bの平面図である。そこで、まず図3を参照して、図2に示した筐体2の構造における水平調整機構の大まかな配置を説明する。
図3に示すように、基準箇所は、平面視で略矩形をなす各コンベア5a,5bの外形において、上流側コンベア5aと下流側コンベア5bの一方が他方と向き合う側であって、かつ筐体2の奥側に位置する角部の付近である。すなわち、図2に示す筐体2の内部空間S内での位置を示せば、搬送方向Tの中央付近であって、搬送方向Tと直交する方向に関しては、筐体2の手前側の開口から最も離れた奥の位置である。
図3において、平面図では基準支持部30は図形に現れないが、基準位置の目安を一点鎖線の丸印Pで示す。図3において、各コンベア5a,5bにおいて、丸印Pで示す矩形の4隅の一つの近傍箇所が基準箇所がであるとすれば、3つの調整箇所は矩形の残りの3隅の近傍であり、図示のようにここに調整支持部20がそれぞれ設けられている。
次に図4〜図6を参照して、2つのコンベア5a,5bの一方である下流側コンベア5aに設けられた基準支持部30について説明する。
内部空間Sの奥側である下流側コンベア5bの一方の側板12には、上流側コンベア5aと隣接する1つの調整位置に、基準支持部30が設けられている。基準支持部30は、ローラ14,15の外径に近い直径の円盤状であり、その一部が側板12の下縁から下方に突出するように側板12の内面に取り付けられている。下流側コンベア5bの基準箇所は、この基準支持部30によって筐体2上に支持されることにより、筐体2の上面からの距離が一定に保持されることとなる。
次に図4〜図6を参照して、下流側コンベア5bに設けられた調整支持部20について説明する。
下流側コンベア5bの各一対の側板12,12には、前述した3か所の調整位置に、それぞれ調整支持部20が設けられている。調整支持部20は、側板12の外面に取り付けられた略L字形の板部21と、板部21の片持ち部分に垂直方向下向きに移動自在にねじ込まれたねじ部22とを備えている。調整支持部20によれば、ねじ部22の下方への突出長さを調整することにより、下流側コンベア5bの当該調整箇所における高さを任意に設定することができる。
図4及び図5を参照して、下流側コンベアに設けられた3つの支持体40について説明する。
上述した通り、水平調整機構の基準支持部30は、下流側コンベア5bの側板12に設けられた一つの基準箇所の高さを一定値に規制する部材であるが、その他の役割乃至機能も備えている。すなわち、図2を参照して先に説明したように、下流側コンベア5bは複数のフレーム等を組み合わせたユニット構造の構成要素であって、水平調整機構(基準支持部30及び調整支持部20)によって筐体2の上に側板12を支持し、ローラ14,15等を搭載した受台13をこの側板12の上に支持している。ここで、受台13を一点で支持する部材が前記基準支持部30であり、他の三点で支持する部材が3つの支持体40である。
図4に示すように、支持体40は、各コンベア5a,5bにおける調整支持部20の近傍であって、側板12の内面側に取り付けられている。従って、図3では、前記基準支持部30と同様、支持体40は図形としては現れない。
図4及び図5に示すように、支持体40は、基準支持部30の数分の一程度の直径の円盤状の部材である。また、側板12に取り付けられた支持体40の高さは、筐体2の上に側板12を略水平に設置し、その上に受台13を載置した場合、コンベア5a,5bのベルト16が略水平となるような高さである。
以上、下流側コンベア5bに設けられた水平調整機構の基準支持部30及び調整支持部20と、基準支持部30とともに受台13を支持する支持体40について説明したが、先に説明した配置の通り、上流側コンベア5aにも、下流側コンベア5bと同様の基準支持部30と調整支持部20と支持体40が設けられている。従って、隙間10をおいて対峙している上流側コンベア5aと下流側コンベア5bの各基準箇所は、概ね同じ高さになっている。
図2に示すように、上流側コンベア5aと下流側コンベア5bの隙間10の直上の筐体2内には、電磁波源25が設けられている。電磁波源25は、上流側コンベア5aから下流側コンベア5bへ受け渡されて隙間10を通過している被検査物に電磁波を放出する。
図2及び図4に示すように、上流側コンベア5aと下流側コンベア5bの隙間10の直下の筐体2内には、電磁波を検出する検出部26が設けられている。検出部26は、上流側コンベア5aから下流側コンベア5bへ受け渡されて隙間10を通過している被検査物を透過した電磁波を検出する。
なお、電磁波の種類、電磁波源25の電磁波発生原理、検出部26の電磁波検出原理等は任意であり、その放射態様も図2に示すような矩形の放射領域Xに限定するものではないが、少なくとも被検査物に照射された電磁波の少なくとも一部が、ベルト16により検査精度の低下を被ることがないように上流側コンベア5aと下流側コンベア5bの隙間10を透過し、コンベア下方の検出部26で検出されるものであればよい。例えば、電磁波としてX線を利用する場合には、通常のX線発生器であれば陽極の焦点を中心として略三角形状に拡がるX線照射面が得られ、被検査物を透過したX線をラインセンサ等の検出部で検出することにより、被検査物の検査を行うことができる。
次に、実施形態の物品検査装置1における水平調整機構等の作用、効果を説明する。
各コンベア5a,5bの基準支持部30は同一外径の円盤であり、側板12の同一位置に取り付けられている。そして、基準支持部30は、筐体2に対して常に円周の一点で接するため、各コンベア5a,5bの基準箇所の筐体2に対する高さは同一となる。ここで、両コンベア5a,5bの一方又は双方の調整支持部20を必要に応じて操作すれば、隙間10をおいて対峙している同一高さの両コンベア5a,5bの各基準箇所に対し、各コンベア5a,5bのそれぞれ3箇所の調整箇所の高さを適宜に調整できる。この際、コンベア5a,5bの各基準箇所の筐体2に対する高さは変わることがないので、各コンベア5a,5bの姿勢を基準箇所の高さを基準として調整できる。これにより、両コンベア5a,5bの水平度が調整されて両コンベア5a,5b間の段差を可及的に小さくできるので、両コンベア5a,5b間を被検査物が安定して乗り継げるようになり、乗り継ぎ時に行う検査の精度が向上する。
また、この物品検査装置1によれば、コンベアの側板12は、基準箇所の高さを基準として高さや水平度を的確に調整した状態で筐体2上に設置される。そして、駆動ローラ15や従動ローラ14等の駆動機構を搭載した受台13は、筐体2上に載置された側板12の基準支持部30及び複数の支持体40の上に載置される。ここで、基準支持部30は、受台13を円周上の1点で支えるため、受台13をどのような姿勢で側板12の上に載せたとしても、他の複数の支持体40による支持と相俟って受台13の支持状態は安定する。従って、各コンベア5a,5bの各搬送機構を、水平度が調整されて段差が可及的に少ない良好な状態で安定的に保持することができる。
また、この物品検査装置1の筐体2は、両コンベア5a,5bの搬送方向Tの上流側と下流側に相当する筐体2の2つの側面と、筐体2の前面が解放可能な略コ字形の構造となっている。かかる構造の筐体2において、2つのコンベア5a,5bが隣り合う筐体2の中央寄りであって、かつ筐体2の奥側の所定の箇所を基準箇所とし、ここに調整が不要の基準支持部30を設けた。この基準箇所は、筐体2の両側面と前面を解放したとしても、作業者が手を差し込んで作業することが困難な位置であるため、調整が不要な基準支持部30を設けるのに適している。また、ここ以外の調整箇所に設けた調整支持部20には作業者の手が届きやすいので、2つのコンベア5a,5bの相対的な水平度を調整して両コンベア5a,5b間の段差を解消する作業を容易に行うことができる。
以上説明した実施形態では、両コンベア5a,5bに水平調整機構を設けることとしたが、2つのコンベア5a,5bのいずれか一方に設けるだけでも、コンベア5a,5bの水平調整に関して相応の効果は得られる。
また、第1コンベア5aと第2コンベア5bが搬送方向Tに並んでおり、第1コンベア5aが上流側で第2コンベア5bが下流側であったが、第1コンベア5aと第2コンベア5bが搬送方向T’に並んでおり、第2コンベア5bが上流側で第1コンベア5aが下流側でもよい。
1…物品検査装置
2…筐体2
5a…第1コンベアとしての上流側コンベア
5b…第2コンベアとしての下流側コンベア
10…上流側コンベアと下流側コンベアの隙間
12…フレームとしての側板
13…フレームとしての受台
14…従動ローラ
15…駆動ローラ
16…ベルト
20…調整支持部
21…板部
20…ねじ部
25…電磁波源
26…検出部
30…基準支持部
40…支持体
S…筐体2の内部空間
X…電磁波の放射領域
T,T’…搬送方向

Claims (4)

  1. 筐体(2)と、
    記筐体内において搬送方向(T,T’)に隙間(10)をおいて配置された第1コンベア(5a)および第2コンベア(5b)と、
    前記筐体内において前記第1コンベアと前記第2コンベアの上方及び下方の一方に配置され、前記隙間を通過する被検査物に電磁波を放出する電磁波源(25)と、
    前記筐体内において前記第1コンベアと前記第2コンベアの上方及び下方の他方に配置され、前記隙間を通過する被検査物を透過した電磁波を検出する検出部(26)と、
    前記第1コンベアと前記第2コンベアの少なくとも一方に設けられ、前記コンベアを前記筐体に対して支持するとともに前記コンベアの水平度を調整する水平調整機構(20,30)と、
    を具備する物品検査装置(1)であって、
    前記水平調整機構は、前記コンベアの基準箇所に取り付けられて前記基準箇所の前記筐体に対する高さを規定する基準支持部(30)と、前記コンベアの複数の調整箇所にそれぞれ取り付けられて前記各調整箇所の前記筐体に対する高さを調整する調整支持部(20)とを有することを特徴とする物品検査装置(1)。
  2. 前記基準支持部(30)は、筐体(2)に対して円周の一部で接する円盤であることを特徴とする請求項1記載の物品検査装置(1)。
  3. 前記第1コンベア(5a)と前記第2コンベア(5b)のうち、前記水平調整機構(20,30)が設けられた前記コンベアは、
    前記基準支持部(30)と前記調整支持部(20)が設けられて前記筐体(2)上に設置される第1フレーム(12)と、前記第1フレームに設けられた複数の支持体(40)と、ベルト(16)が掛け回された従動ローラ(14)及び駆動ローラ(15)と、前記従動ローラ及び前記駆動ローラを回動可能に搭載して前記第1フレームの前記基準支持部と前記支持体の上に載置される第2フレーム(13)とを備えていることを特徴とする請求項2記載の物品検査装置(1)。
  4. 前記筐体(2)は、前記第1コンベア(5a)と前記第2コンベア(5b)の前記搬送方向(T,T’)における上流側と下流側に相当する2つの側面と、手前側とが解放可能な構造であり、
    前記基準箇所は、前記第1コンベアと前記第2コンベアの一方が他方と向き合う側であって、かつ前記筐体の奥側に位置することを特徴とする請求項3記載の物品検査装置(1)。
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