JP2019007238A - 軒先構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】建築物の軒先に配設される軒樋に雪が堆積したり落ち葉等が混入することがなく、該軒樋が適正位置に取り付けられている軒先構造を提供する。【解決手段】本発明の軒先構造は、建築物の軒先に配設される軒樋1が位置規制されて取り付けられる軒先構造であって、建築物の外装面(5C)に取り付けられる軒先唐草9に、前記軒樋1の軒先端と係合すると共に前記軒樋1の上面を覆うカバー材2の建築物側(23)に固定される被固定部93、前記軒樋1の建築物側(131)を支持する支持部92の何れか一方又は両方が設けられていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の軒先に配設される軒樋に雪が堆積したり落ち葉等が混入することがなく、該軒樋が適正位置に取り付けられている軒先構造に関する。
建築物の軒先には、雨水を流す流水路として各種の軒樋が設けられているが、この軒樋の配設に際しては、墨出しを行ってその取付位置を設定することにより、軒樋が長さ方向に勾配を付けて所定位置に取り付けられている。
このような軒樋としては、例えば特許文献1,2のような上方から吊るタイプの軒樋や特許文献3のような下方から支持するタイプの軒樋が知られている。前記特許文献1,2には、建築物側から軒先へ延在させたアームで軒樋の建築物端と軒先端とを上方から吊り支持する構造が提案され、特許文献3には、建築物側から軒先へ延在させたアームで軒樋の底面を下方から支持する構造が提案されている。
また、特許文献4,5に記載の軒樋支持具のように、鼻隠し(縦壁面)に対して軒樋の配設角度を調整することができる構造も提案され、特許文献6に記載の取付構造のように、円弧状の二重構造で勾配に対応しようとする構造も提案されている。
なお、前記特許文献1〜6には含まれていないが、軒樋の中に雪が堆積したり、雨水に混じって落ち葉等が混入して閉塞状態となってしまうことを防止するため、前記軒樋の表面にはカバー材を配設した構造を採用することが多い。尤も、このようなカバー材は、カバー材を含めた軒樋の荷重を大きくしてしまう。
特開2016−199872号公報 特開2015−187371号公報 特開2016−196780号公報 特開2016−047987号公報 特開2013−064271号公報 特開2008−057110号公報
しかしながら、前記特許文献1〜6における軒樋吊具、軒樋支持具、カバー材は、何れも鼻隠し壁面に横ビス等で固定した構造であるため、鼻隠し壁面を基準面とする墨出しを必要とするものであった。なお、前記特許文献4〜6には軒樋の向き角度を調整する構造であるが、そのような向き角度は軒樋が略水平状に配設されることを前提とするものであって、配設角度を調整できるものではなかった。
また、前記特許文献1〜6の構造では、軒樋の自重及び内部に流入する雨水等の荷重が横ビス及び鼻隠し壁面に集中するので、その老朽化に伴って支持強度も極端に低下するという問題もあった。
そこで、本発明は、建築物の軒先に配設される軒樋に雪が堆積したり落ち葉等が混入することがなく、該軒樋が適正位置に取り付けられる軒先構造を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、建築物の軒先に配設される軒樋が位置規制されて取り付けられる軒先構造であって、建築物の屋根面を形成する外装材へ取り付けられる軒先唐草に、前記軒樋の軒先端と係合すると共に前記軒樋の上面を覆うカバー材の建築物側に固定される被固定部、前記軒樋の建築物側を支持する支持部の何れか一方又は両方が設けられていることを特徴とする軒先構造に関するものである。
また、本発明は、前記軒先構造において、外装材への取付部とカバー材の被固定部と軒樋の支持部とを備える軒先唐草を用いることを特徴とする軒先構造をも提案する。
また、本発明は、前記軒先構造において、軒樋と縦壁面との隙間を隠す化粧部を備える軒先唐草を用いることを特徴とする軒先構造をも提案する。
本発明の軒先構造は、墨出しを行うことなく、また建築物の軒先に配設される軒樋を覆うカバー材を用いたものであって、軒樋に雪が堆積したり落ち葉等が混入することがなく、該軒樋が適正位置に取り付けられている。
また、外装材への取付部とカバー材の被固定部と軒樋の支持部とを備える軒先唐草を用いた軒先構造は、軒樋の軒先端、建築物側端の両サイドから、軒樋の荷重を保持できる。
さらに、この場合の軒先構造は、カバー材と外装面(を形成する外装材)とが一体的に連結されるので、強固な軒先構造となって一体感を有する意匠性を呈する。
また、これらのカバー材や外装材、及び軒樋を形成(成形)する原料板材を同材とすることにより、更なる一体感と意匠感を得ることができる。
さらに、軒樋と縦壁面との隙間を隠す化粧部を備える軒先唐草を用いた軒先構造は、該隙間を下方から見上げた際にも化粧部に隠されているので、美麗な外観となる。
(a)本発明の軒先構造の一実施例(第1実施例)を示す側断面図、(b)それに用いた軒先唐草を示す側面図である。 (a)本発明の軒先構造の他の一実施例(第2実施例)を示す側断面図、(b)それに用いた軒先唐草を示す側面図である。 (a)本発明の軒先構造の他の一実施例(第3実施例)を示す側断面図、(b)それに用いた軒先唐草を示す側面図、(c)補助材を示す側面図である。 (a)本発明の軒先構造の他の一実施例(第4実施例)を示す側断面図、(b)その側面図、(c)それに用いた軒先唐草を示す側面図、(d)補助材を示す側面図である。 (a)本発明の軒先構造の他の一実施例(第5実施例)を示す側断面図、(b)それに用いた軒先唐草を示す側面図、(c)補助材を示す側面図である。
本発明の軒先構造は、建築物の軒先に配設される軒樋が位置規制されて取り付けられる構造であって、建築物の屋根面を形成する外装材へ取り付けられる軒先唐草に、前記軒樋の軒先端と係合すると共に前記軒樋の上面を覆うカバー材の建築物側に固定される被固定部、前記軒樋の建築物側を支持する支持部の何れか一方又は両方が設けられていることを特徴とし、軒樋に雪や落ち葉等が混入することがなく、該軒樋が適正位置に取り付けられているものである。
前記本発明の軒先構造に用いる軒樋は、内部に雨水等の排水路が設けられているものであれば、底面及び両側面の形状は特に限定するものではないが、建築物側の下方には、下方からこの軒樋を支持させるための(例えば角状の)被支持部が形成されていることが望ましい。そして、この軒樋の上面を覆うようにカバー材が取り付けられている。
前記カバー材は、その軒先端が軒樋の軒先端と係合して取り付けられるものであって、後述する図示実施例に示すように軒先端に下方へ更に内側へ折曲した略コ字状の係合部を設けてその裏面側に軒樋の軒先端を係合する構成が望ましい。この略コ字状の係合部は、軒樋の軒先端を上方から引っ張るように保持して軒樋の荷重を保持できる。このカバー材は、内部に降雪が堆積したり、落ち葉等が侵入、堆積したり、鳥類等が巣作りすることを防止する部材であって、その表面には雨水を内部へ導く導水口、例えば小径のスリット孔が形成されている。即ちこのカバー材は、前述の有効な目的の下に配設される部材であり、軒樋の軒先端を引っ張るように保持するアームの役割をも果たすものである。
本発明において、軒樋を適正位置に配設するということは、本発明に用いる軒先唐草を構成する三つの部位、即ち
・建築物の外装面への取付部、
・建築物の軒先に配設される軒樋の建築物側を支持する支持部、
・軒樋の軒先端と係合すると共に軒樋の上面を覆うカバー材の建築物側端が固定される被固定部、
のうち、全て一つの部材(単一部材)に設けられていてもよいし、複数部材からなるものでもよいが、少なくとも取付部と支持部、又は取付部と被固定部を有する部材を含む複数部材が望ましい。仮に三つの部位をそれぞれ別々の部材とした場合には、取付部を有する部材に対して他の部材を、例えば係止や嵌合等により一体的に固定可能なものが用いられる。
前記取付部は、この軒先唐草自体を適正位置に配設する為の構成であるから、この取付部を含む部材に、支持部又は被固定部の何れか又は両方を設けることにより、軒樋の建築物側端又は軒先端を適正位置に配設することができる。
したがって、前記三つの部位を全て備える軒先唐草、又は取付部と支持部を備える部材に、被固定部を備える部材を補助的に組み合わせて軒先唐草とするか、、又は取付部と被固定部を有する部材に、支持部を備える部材を補助的に組み合わせて軒先唐草とすることにより、軒樋の軒先端又は建築物側端を適正位置に固定することができ、軒樋の位置規制は果たされる。
前記取付部は、建築物の外装面へ取り付けられる通し材(軒先唐草)に設けられ、外装面を形成する外装材(の軒側成形部)に取り付けられるものでも、外装材の裏面側に配設される外装下地に取り付けられるものでもよいが、両者を併せた構成が望ましい。前者の構成としては、外装材の軒側成形部に係合する係合片が挙げられ、後者の構成としては、外装下地に沿う横片部と外装下地の軒先端に沿う縦片部とからなる略L字状に形成することにより、容易に且つ安定に外装下地に取り付けることができる。
前記支持部は、建築物(の鼻隠し壁面)に固定されるピース材又は通し材に設けられ、軒樋の建築物側を支持するものであって、例えば前述のように建築物側壁面の下方に、下方からこの軒樋を支持させるための(例えば角状の)被支持部を設け、該被支持部を下方から支持することができるものであれば、特にその具体的構成を限定するものではない。
なお、前記支持材には、併せて保持部の構成、例えば下方が開放する溝状部を設けることにより、軒樋の建築物側の上端を前記溝状部に差し込んで取り付けを容易にすると共に配設後の安定性(被支持部と溝状部間に嵌合状に保持)を向上させるようにしてもよい。
前記被固定部としては、軒樋の上面を覆うカバー材を介して軒樋の軒先端を吊り支持する部位であり、カバー材と軒樋の軒先端どうしが係合しているので、カバー材の上端(構造物側端)を固定することにより、軒樋の軒先端も適正位置に固定することができる。
この被固定部は、建築物(の鼻隠し壁面)に固定される支持材に設けてもよいし、外装面(の外装下地や外装材)に固定される取付材に設けてもよい。
前述のように前記取付部、前記支持部、前記被固定部が全て一つの部材(単一部材)に設けられている場合の軒先唐草は、建築物の外装面へ前記取付部を取り付け(沿わせ)、前記支持部を建築物の縦壁面(鼻隠し)に沿わせた状態でそれぞれの部位に固着具を打ち込んで固定する。
なお、予め取り付ける軒樋及びカバー材の寸法に応じて軒先唐草を構成する各部位を形成しているので、適正位置に軒先唐草が取り付けられれば、それに併せて軒樋及びカバー材も適正位置に配設される。
その施工に際しては、前述の単一部材の軒先唐草を取り付けた後、固定された軒先唐草に対して前記軒樋及び前記カバー材を取り付けるのであるが、前述のように軒樋の建築物側の上方(上端)を保持する構成を設けている場合には、容易に軒樋を配設することができ、該軒樋の建築物側の側面を前記支持部に固着具にて固定すればよい。また、カバー材を配設する際には、その建築物側端を前記被固定部に沿わせた状態で固着具にて固定すればよく、これらの軒樋及びカバー材の軒先端同士を係合すれば、適正位置に取り付けることができる。
また、前述のように前記取付部、前記支持部、前記被固定部が複数部材に設けられて軒先唐草を構成している場合にも、まず取付部を含む軒先唐草を取り付ける点は同様であるが、固定された軒先唐草に対して直接的にその他の補助材を、係止や嵌合等にて取り付ける。或いは、補助材を鼻隠し壁面に沿わせつつスライドさせて軒先唐草に当接した箇所を固定する等にて取り付けるものでもよい。
図1(a)に示す第1実施例の軒先構造(I)は、外装下地(5C)の軒先部分に係合状に取り付けられる取付部96、カバー材2の固定部23を固定する被固定部93、軒樋1の建築物側を支持する支持部(94,92)を一部材に備えている軒先唐草9を用いた一例であって、軒樋1に雪や落ち葉等が混入することがなく、該軒樋1が適正位置に取り付けられているものである。
なお、各部材における部位において、「建築物側」や「軒先側」などの文言を用いて説明してきたが、当該実施例では、符号を付して説明しているので、「内側」や「外側」、「上側」や「下側」といった文言で説明を簡略化する。特に「建築物側」とは、軒樋1の「内側」を示し、カバー材2の「上側」を示すので、そのように表記する。
この軒先構造(I)における軒樋1は、略水平状の底面11の軒先側(図面では左側)に、三つの傾斜面と二つの略水平面とで構成される段状の(外)側面12が形成され、前記底面11の内側(図面では右側)には、略垂直状に起立する(内)側面13が形成され、これらの底面11及び側面12,13にて雨水等の排水路が形成されている。
前記軒先側の側面12の上端に位置する傾斜面と略水平面は、カバー材2に保持(係合)される軒先端121である。
また、前記内側面13の下端には、隅部状の被支持部131が設けられ、軒先唐草9に下方から支持される部位である。
また、この軒先構造(I)におけるカバー材2は、内部に落ち葉等が侵入、堆積することを防止する落ち葉除けであって、その表面(化粧面21)には雨水を内部へ導く導水口211として複数の小径のスリット孔が形成され、その下端である軒先端(係合部)22が前記軒樋1の軒先端121と係合して取り付けられ、その上端付近に軒先唐草9に固定される固定部23が形成されている。なお、略垂直状に折り上げたその上端24を、最も軒側の外装材6Dの軒側成形部62の裏面側に臨ませている。
前記軒先端22は、化粧面21の下端から斜め上方へ延在し、その先端を下方へ折曲し、更にその下端を内側へ折曲した略コ字状の係合部を形成している。
前記固定部23は、化粧面21の上端付近に位置する部位であって、当該第1実施例では、建築物(5A)に固定される軒先唐草9に連絡されて取り付けられている。
この第1実施例に用いた軒先唐草9は、図1(b)に示すように略垂直状の縦面である固定部91の下端を略水平状に延在させて支持部92とし、前記固定部91の上方には、斜め下方へ延在する突出片912が形成され、該突出片912と固定部91との間に下方が開放する溝状部94が形成されている。なお、前記固定部91には固着具9cが打ち込まれる打ち込み孔911が形成されている。
また、前記固定部91の上端には、縦片(=取付部96を形成する縦片)を介して横片部95が形成され、該横片部95の上方(図面の左方)部分951が外装下地(5C)の上面に沿い、その下方(図面の右方)部分952が最も軒側の外装材6Dの軒側成形部62に嵌合する。この前記横片部95の中央から下方へ垂下する縦片の内側空間が、外装下地(5C)の軒先部分に係合状に取り付けられる取付部96である。さらに、前記取付部96の外側(図面の左方)には、カバー材2の上端部分を裏面側から支持すると共にその固定部23を固定する略弧状斜片である被固定部93が設けられている。
その他の構成を簡単に説明すると、図中の5BはH躯体、5Cは軒棟方向に敷設された構造材(=断熱材及び軽量鋼材)、5dはその上面に敷設された防水シートであり、6Aは外装材(最も軒先側の外装材のみ6D)、6bはそれを取り付ける吊子、6fは外装材の裏面側に添設された裏貼り材、6gは鼻隠し壁面5Aの外側を被覆する化粧材である。
そして、横葺き外装材である外装材6A(6D)は、略平坦状の面板部61の軒側、棟側に設けられて相互に係合する軒側成形部62、棟側成形部63を備え、構造材5Cに固定された吊子6bや前記取付材4にて取り付けられ(敷設され)ている。
前記軒先唐草9は、墨出しを行うことなく適正位置に配設でき、即ち軒樋1の位置決めにも貢献するという効果を有するものである。そのため、この軒先唐草9を用いて軒樋1等を配設する施工も極めて容易に行うことができる。
以下に、その施工を簡単に説明するが、第1に前記軒先唐草9を適正位置に固定し、第2に軒樋1を固定し、第3にカバー材2を取り付けるという手順で容易に施工できる。
まず、軒先唐草9を適正位置に固定するには、外装面を形成する構造材5Cの軒先端に取付部96を嵌合させるように取り付け、固着具9bにて構造材5Cの上面に沿わせるように取り付けるが、その際、鼻隠し壁面5Aに固定部91を沿わせて固定具9cにて取り付けるので、固着具9b,9cの固定作業を安定に行うことができ、またこの軒先唐草9は二箇所の固定にて安定に取り付けられる。
次に、固定した軒先唐草9に対し、軒樋1の内側面13の上端を溝状部94に差し込むと共に被支持部131が支持部92に支持されるように配設し、軒先側(図面左側)から固着具1bを打ち込んで鼻隠し壁面5Aに固定する。
なお、この時点では軒樋1は、一方(図面右側)のみが固定されているに過ぎないので、施工作業者が部材の変形を防止する為に下方から保持しておく必要がある。
更に、カバー材2を、固定した軒樋1の上面を覆うように配設し、その上端に設けた固定部23を、軒先唐草9の連絡部(係止受部)93に固着具2bにて取り付ける(固定する)が、その際、カバー材2の軒先端22は、略コ字状の係合部であるから、軒樋1の軒先端121に下方から保持するように係合させることができる。
この構成の軒先唐草9を用いた軒先構造(I)では、軒先唐草9の取り付けも、それに対する軒樋1の取り付けも、カバー材2の取り付けも、それぞれに容易に行うことができる上、墨出しを行うことなく適正位置に配設できる。
また、軒先唐草9の固定は、構造材5C及び鼻隠し壁面5Aのそれぞれに跨っているので、軒樋1等の荷重を外装面及び建築物の両方に負担させることができ、固定箇所への負担も一箇所に集中させることがないので、継続的に安定な取付となる。
図2(a)に示す第2実施例の軒先構造(II)は、外装面(構造材5C)の配設角度が略水平状であるため、それに応じて取付部96'の角度が異なる以外は、殆ど前記軒先構造(I)における軒先唐草9と同様の軒先唐草9'を用いたものであるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
この軒先構造(II)では、軒樋1もカバー材2も、前記軒先構造(I)に用いたものと殆ど同様であるが、傾斜勾配が緩やかな(略水平状の)外装面である点が相違するので、前記部材1,2については図面に同様の符号を付して説明を省略する。
また、この軒先構造(II)における外装面は、外装下地については前記軒先構造(I)と同様としたが、鼻隠し壁面5Aの外側をボード状の化粧材6hが被覆し、その外装下地の上に縦葺き外装材である外装材7Aを保持部材7bにて取り付けている(図面の符号7cは保持部材7bを固定する固着具である)。
そして、この軒先構造(II)に用いた軒先唐草9'も、前記第1実施例における軒先唐草9と全く同様の効果を奏することができ、前述の軒樋1を適正位置に固定できる効果、及び軒樋1を安定に保持できる効果を有する。
図3(a)に示す第3実施例の軒先構造(III)は、取付部42と被固定部44と上方保持部(48)を備える軒先唐草4と、下方保持部(支持部32)を備える補助材3とを用いて軒樋1及びカバー材2を取り付けた構造である。
前記軒先唐草4は、図3(b)に示すように略コ字状の取付部42の下端から下方へ略垂下状に延在する当接片47と、短い横片を介して更に下方へ略垂下状に延在する延在片46が形成され、前記取付部42の外側(図面の左方)には、カバー材2の上端部分を裏面側から支持すると共にその固定部23を固定する略弧状斜片である被固定部44が設けられている。
また、前記補助材3は、図3(c)に示すように縦片である固定部31と横片である支持部32をからなる略L字状片であって、これらの二部材にて図3(c)に示す軒先構造(III)において軒樋1を前記第1,第2実施例と同様に安定に配設できる。
なお、この第3実施例の軒先唐草4は、取付部42と被固定部44とを備える部材であって、更に上方保持部(48)を形成するものであり、補助材である支持材3に下方保持部(支持部32)が設けられている。
即ちこの第3実施例における軒先唐草4は、前記第1,第2実施例の軒先唐草9,9'のように突出片912を備えていないが、当接片47が鼻隠し壁面5Aに沿うように配設され、略垂下状の延在片46と鼻隠し壁面5Aとが僅かな間隔を隔てて対向状に配設されるため、下方が開放する溝状空間が軒樋1の内側面13の上端を保持する上方保持部48を形成するため、前記第1,第2実施例の軒先唐草9,9'と同様に軒樋1を安定に配設することができる。
図4(a),(b)に示す第4実施例の軒先構造(IV)は、取付部42と被固定部44とを備える軒先唐草4-2と、上方保持部34と下方保持部(支持部32)を備える補助材3-2とを用いて軒樋1'及びカバー材2'を取り付けた構造である。
この第4実施例では、前記第1〜3実施例に用いた軒樋1やカバー材2より幅広の軒樋1'やカバー材2'を用いており、カバー材2'では、図4(c)に示す軒先唐草4-2(の被固定部44')に応じて固定部23'が化粧面21から略垂直状に立ち上がる起立面状に形成されている。
また、この第4実施例と前記第1〜3実施例との相違の一つは、軒樋1'と鼻隠し壁面5Aとの隙間の有無であって、この第4実施例に用いた補助材3-2は、図4(d)に示すように前記隙間を隠す化粧部351を備える連続材である。
即ち前記補助材3-2は、金属板材等を適宜に成形して形成され、略垂直状の縦面の上端を外側へ折り返して突出片312,溝状部34が形成され、下端を折り曲げて支持部32が形成され、中間に側方へ略コ字状に突出する成形部が形成され、該成形部の傾斜縦面が固定部31、下部横面が化粧面351であり、下方から見上げた際に美麗な外観を維持するものである。
また、第4実施例に用いた軒先唐草4-2は、略コ字状に形成した取付部42が外装下地(5C)の軒先部分に係止状に取り付けられる点では前記第1〜3実施例における軒先唐草9,9',4と同様であるが、この軒先唐草4-2には、前述のようにカバー材2'に形成した固定部23'を取り付けるための固定受部44が起立面状に形成されている。また、取付部42を形成する縦片が補助材3-2の上端が当接する当接受部45である。なお、図4(d)における符号43は、最も軒側の外装材6Dの軒側成形部62に嵌合する嵌合部である。
なお、図4(a)と同図(b)との相違は、同図(a)が側断面図であるのに対し、同図(b)がそれらの側端部を示す側面図である。
即ち同図(b)に示すように、軒樋1'の側端には符号8Aで示される納め材が配設され、図示しない下方への縦樋等にて雨水等を排水することができる。また、第4実施例における外装面として、裏面にバックアップ材7dが添設された横葺き外装材7Cを吊子7eで取り付けた構成を採用したが、この構造の屋根面の側端にも、符号8Bで示される納め材が配設され、雨水等が側方からバックアップ材7dへ染み込んだりすることを防止している。
その他の構成を簡単に説明すると、図中の7fは前記吊子7eの固着具、5Fはボード状構造体、5Gは角状構造体、5Hは天井材、6iは鼻隠し壁面5Aの外側を被覆する化粧材である。
この第4実施例の軒先構造(IV)では、前記構成の軒先唐草4-2が外装下地(5C)の軒先部分に係止状に取り付けられた状態で、前記構成の補助材3-2の固定部31を傾斜状に配設された鼻隠し壁面5A(化粧材6i)に沿ってスライドさせ、その上端313が軒先唐草4-2の当接受部45に当接する箇所で鼻隠し壁面5Aに固着具3bにて固定すればよい。
これらの軒先唐草4-2及び補助材3-2は、それぞれ適正位置に配設されるので、その配設後に軒樋1'及びカバー材2'を適宜に適正位置に取り付けることができる。
図5(a)に示す第5実施例の軒先構造(V)は、取付部42と被固定部44とを備える軒先唐草4-3と、上方保持部34と下方保持部(支持部32)を備える補助材3-3とを用いて軒樋1及びカバー材2を取り付けた構造である。
この第5実施例では、前記第1〜3実施例に用いた軒樋1やカバー材2を用い、外装面としては、前記第2実施例とほぼ同様であり、図面に同一符号を付してその説明を省略する。
この第5実施例に用いた軒先唐草4-3は、図5(b)に示すように前記第1,第2実施例における軒先唐草9,9'の固定部91が形成されない構成、即ち上半部分とほぼ同様の構成であって、略コ字状に形成した取付部42、及び軒先側へ突出状に延在する略弧状斜片である被固定部44を備え、横片部41の上方(図面の左方)部分411が外装下地(5C)の上面に沿い、排水凹部413を挟んで下方(図面の右方)部分412が外装材7Aの軒端を係合させる係合受片である。
また、前記補助材3-3は、図5(c)に示すように中間に側方へ略コ字状に突出する成形部が形成されない以外は前記第4実施例における補助材3-2と同様であって、固定部31は、略垂直状縦面に形成されている。
この第5実施例の軒先構造(V)では、前記構成の軒先唐草4-3が外装下地(5C)の軒先部分に係止状に取り付けられた状態で、前記構成の補助材3-3の固定部31を略鉛直状に配設されたボード状の化粧材6hに沿ってスライドさせ、その上端313が外装下地(5C)に当接する箇所で固着具3bにて固定すればよい。
これらの軒先唐草4-3及び補助材3-3は、それぞれ適正位置に配設されるので、その配設後に軒樋1及びカバー材2を適宜に適正位置に取り付けることができる。
1,1' 軒樋
11 底面
12 内側面
121 軒先端
13 外側面
131 被支持部
2,2' カバー部材
21 化粧面
22 軒先端
23,23' 固定部
3 補助材
31 固定部
311 打ち込み孔
312 突出片
32 下方保持部(支持部)
33 被固定部
34 上方保持部(溝状部)
351 化粧面
4,4-2,4-3 軒先唐草
41 横片部
42 取付部
44,44' 被固定部
5A 鼻隠し壁面(建築物)
5B H躯体
5C 構造材(=断熱材及び軽量鋼材、外装面、外装下地)
6A 横葺き外装材
6b 吊子
6D 最軒側の外装材
7A (縦葺き)外装材
7b 保持部材
7c 固着具
9,9' 軒先唐草
91 固定部
92 支持部
93 被固定部
94 溝状部
95 横片部
96,96' 取付部
9b,9c 固着具

Claims (3)

  1. 建築物の軒先に配設される軒樋が位置規制されて取り付けられる軒先構造であって、
    建築物の外装面に取り付けられる軒先唐草に、前記軒樋の軒先端と係合すると共に前記軒樋の上面を覆うカバー材の建築物側に固定される被固定部、前記軒樋の建築物側を支持する支持部の何れか一方又は両方が設けられていることを特徴とする軒先構造。
  2. 外装材への取付部とカバー材の被固定部と軒樋の建築物側を支持する支持部とを備える軒先唐草を用いることを特徴とする請求項1に記載の軒先構造。
  3. 軒樋と縦壁面との隙間を隠す化粧部を備える軒先唐草を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の軒先構造。
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