JP2019007103A - 冷却衣服用送風機と、この冷却衣服用送風機を装着した冷却衣服 - Google Patents

冷却衣服用送風機と、この冷却衣服用送風機を装着した冷却衣服 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、冷却衣服用送風機と、この冷却衣服用送風機を装着した冷却衣服に関するもので、使い勝手を良くすることを目的とするものである。【解決手段】空気吸込口8と空気排出口9を有する送風機ケース10と、この送風機ケース10内に設けた送風ファン16と、この送風ファン16を駆動するモータ17と、このモータ17に接続した制御部と、この制御部に接続した操作スイッチと、前記制御部とモータ17に接続された携帯電源とを備え、前記制御部に、温度と、湿度の少なくとも一つを検出するセンサー34,45を接続し、このセンサー34,45を、前記送風機ケース10の、空気吸込口8から空気排出口9までの風路の一部に配置した。【選択図】図2

Description

本発明は、冷却衣服用送風機と、この冷却衣服用送風機を装着した冷却衣服に関するものである。
例えば、高温雰囲気中での作業時に作業者が着用する冷却衣服が提案され、脚光を浴びている。この冷却衣服には冷却衣服用送風機が装着され、この冷却衣服用送風機は、空気吸込口と空気排出口を有する送風機ケースと、この送風機ケース内に設けた送風ファンと、この送風ファンを駆動するモータと、このモータに接続した制御部と、この制御部に接続した操作部と、前記制御部とモータに接続された携帯電源とを備えた構成となっている(これに類似する構成としては例えば、下記特許文献1が存在する)。
特開2016−33267号公報
上記従来例において、操作部によりモータで送風ファンを駆動すると、冷却衣服外の空気は、先ず、空気吸込口から送風機ケース内へと吸引され、次に、空気排出口から冷却衣服内へと吹き出され、その後、冷却衣服内を流れ、冷却衣服外へと排出されるようになっている。そして、上記冷却衣服内の空気の流れにより、冷却衣服内の熱気や湿気も冷却衣服外へと排出され、これにより、高温雰囲気中の作業も快適に行えるようになる。
この時、作業員達は、快適性を求めるが故に、操作部により送風ファンによる風量を最大にして使用することが多く、その結果として、駆動時間が短くなり、使い勝手が悪いという問題点があった。すなわち、冷却衣服用送風機に装備された携帯電源は、作業時の携帯性を高めるために必要以上に大きくすることは出来ないので、送風ファンによる風量を最大にして使用すると、モータの電力消費が多くなり、その結果として駆動時間が短くなってしまうのである。
そこで、本発明は、冷却衣服用送風機の駆動時間を長くして使い勝手を高めることを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明に係る冷却衣服用送風機は、空気吸込口と空気排出口を有する送風機ケースと、この送風機ケース内に設けた送風ファンと、この送風ファンを駆動するモータと、このモータに接続した制御部と、この制御部に接続した操作部と、前記制御部と前記モータに接続された携帯電源とを備え、前記制御部に、温度と、湿度の少なくとも一つを検出するセンサーを接続し、このセンサーを、前記送風機ケースの、前記空気吸込口から前記空気排出口までの風路の一部に配置したものである。
本発明に係る冷却衣服用送風機によれば、前記センサーは、前記空気吸込口または前記空気排出口のガードカバー部分に設けたセンサー取付部に取り付けられたものである。
本発明に係る冷却衣服用送風機によれば、前記センサーは、前記ガードカバーにおいて空気吸込口側から空気排出口側に向けて突出する第1突起と、前記ガードカバーにおいて空気排出口側から空気吸込口側に向けて突出する第2突起間で挟持する構成である。
本発明に係る冷却衣服用送風機によれば、前記第1突起の送風機ケース外側端部は、送風機ケース内側端部よりも小径である。
本発明に係る冷却衣服用送風機によれば、前記第2突起の送風機ケース内側端部は、送風機ケース外側端部よりも小径である。
本発明に係る冷却衣服用送風機は、前記第1突起および前記第2突起を、それぞれ複数個配置したものである。
本発明に係る冷却衣服用送風機は、前記制御部に、加速度センサーを接続したものである。
本発明に係る冷却衣服用送風機によれば、前記送風ファンは、軸流ファンにて構成し、この送風ファンの外径の半分以下の内側部分に前記センサーを配置したものである。
本発明に係る冷却衣服は、冷却衣服用送風機を装着したものである。
以上のように本発明の冷却衣服用送風機は、空気吸込口と空気排出口を有する送風機ケースと、この送風機ケース内に設けた送風ファンと、この送風ファンを駆動するモータと、このモータに接続した制御部と、この制御部に接続した操作部と、前記制御部とモータに接続された携帯電源とを備え、前記制御部に、温度と、湿度の少なくとも一つを検出するセンサーを接続し、このセンサーを、前記送風機ケースの、空気吸込口から空気排出口までの風路の一部に配置したものであるので、使い勝手の良いものとなる。
すなわち、送風機ケースの、空気吸込口から空気排出口までの風路の一部に、温度と、湿度の少なくとも一つを検出するセンサーを配置するとともに、このセンサーを制御部に接続したので、センサーの検出値によってモータが適切に駆動され、必要以上の電力消費が抑制され、その結果として、冷却衣服用送風機の駆動時間が長くなり、快適性の高いものとなるのである。
本発明の一実施形態に係る冷却衣服用送風機を装着した冷却衣服の背面図。 同冷却衣服用送風機の分解斜視図。 同冷却衣服用送風機の制御ブロック図。 同冷却衣服用送風機の背面図。 図4のA−A拡大断面図。 図4のB−B拡大断面図。 同冷却衣服用送風機の回路ブロック図。 同冷却衣服用送風機の動作フローチャート。 同冷却衣服用送風機の動作を説明する図。 本発明の他の実施形態に係る冷却衣服用送風機の動作フローチャート。 本発明の、さらに他の実施形態に係る冷却衣服用送風機の動作フローチャート。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施形態を、添付図面を用いて説明する。
図1において、1は冷却衣服で、その背中部分の下方に、二つの冷却衣服用送風機2が装着されている。また、冷却衣服用送風機2には、それぞれケーブル3を介して携帯電源4が接続されている。すなわち、冷却衣服用送風機2を駆動することで、冷却衣服1外の空気を、この冷却衣服用送風機2を介して冷却衣服1内に吸い込み、次に、冷却衣服1内を流動させ、その後、首元開口5や袖口6から冷却衣服1外に排出し、冷却衣服1内の温度や湿度を低減させ、快適性を高めるものである。なお、冷却衣服1は、それ自体は通気性を押さえた材料で形成され、また、その下部には、空気が下方へと漏洩しないように絞り7が形成されている。
図2は冷却衣服用送風機2を示し、空気吸込口8と空気排出口9を有する送風機ケース10を備えている。具体的には、送風機ケース10は内筒11の外側に外筒12を重合させ、その後、外側からリング13を装着することで一体化された構造となっている。内筒11はガードカバー14が形成され、このガードカバー14が冷却衣服1外側部分に配置される。また、外筒12はガードカバー15が形成され、このガードカバー15が冷却衣服1内側部分に配置される。これにより、前記ガードカバー14部分が空気吸込口8、前記ガードカバー15部分が空気排出口9となっている。
前記送風機ケース10には、軸流ファンタイプの送風ファン16が設けられ、この送風ファン16はモータ17によって回転駆動されるようになっている。なお、図2における18は、冷却衣服1への取付リングを示しており、図2における空気排出口9側を、冷却衣服1に設けた開口部(図示せず)の冷却衣服1の外側から、この冷却衣服1内に挿入し、次に、冷却衣服1内において、ガードカバー15の外側に、取付リング18を押し込めば、取付リング18の鍔19と、外筒12の鍔20で、冷却衣服1の開口部外周縁が挟持され、これにより冷却衣服用送風機2が冷却衣服1に取り付けられる。
モータ17の駆動回路は図3に示すように、携帯電源4の電池21の電圧を、電圧調整回路(操作部の一例)22で、例えば、7V(強風量時)、6V(中風量時)、5V(弱風量時)、3V(微弱風量時)と調整後に、ファン制御回路23で、それぞれ昇圧し、モータ17に電圧が供給される。このような構造は基本的にはよく知られている構造であるので、説明の煩雑化を避けるために、簡単に説明する。
つまり、電圧調整回路22で調整された電圧は、コイル24、ダイオード25、コンデンサ26、スイッチング素子27、制御部28によって昇圧され、モータ17に供給される。一例として、携帯電源4の電池21の電圧を、電圧調整回路22で、例えば、7V(強風量時)に調整した時には、モータ17には11Vが供給される。また、この11Vを維持するために、コンデンサ26の電圧を抵抗29、30で分割して検出し、また、電圧調整回路22からの7Vは抵抗31、32で分割して検出し、それを制御部28で比較することにより、設定どおりの電圧が、モータ17に供給されるようにしている。
つまり、携帯電源4の電池21は、この図3の各部に電源を供給するためのものであり、また、電圧調整回路(操作部の一例)22は、ファン制御回路23、特に制御部28に接続された状態となっており、これにより、モータ17を、強風量時駆動、中風量時駆動、弱風量時駆動、微弱風量時駆動できるようになっている。なお、コンデンサ33は、ノイズ成分が、制御部28などに悪影響を与えないようにするためのノイズ対策用である。
本実施形態の特徴は、制御部28に温度を検出するセンサー34を接続したことである。このセンサー34は、前記送風機ケース10の、空気吸込口8から空気排出口9までの風路の一部に配置されている。
具体的には、本実施形態においては、前記センサー34は、図4〜図6に示すように空気排出口9のガードカバー15部分に設けたセンサー取付部35に取り付けた。センサー取付部35は、ガードカバー15において、空気吸込口8側から送風機ケース10の外側である空気排出口9側に向けて突出する第1突起36と、前記ガードカバー15において、空気排出口9側から送風機ケース10の内側である空気吸込口8側に向けて突出する第2突起37により構成し、これらの第1突起36、第2突起37の先端間で、センサー34を軽く挟持、あるいは保持する構成としている。
つまり、第1突起36と、第2突起37はガードカバー15と合成樹脂で一体に形成され、それぞれガードカバー15から突出した状態になっている。そして、この状態において、第1突起36と、第2突起37は、ガードカバー15側の根本部分よりも、先端部分の肉厚を薄くしている。つまり、図5に示すように、前記第1突起36の先端側(ガードカバー15部分から送風機ケース10外側に向けて突出する端部)は、根本部分(ガードカバー15近傍部分)よりも肉厚を薄くしている。また、図5に示すように、前記第2突起37の先端側(ガードカバー15部分から送風機ケース10内側に向けて突出する端部)は、根本部分(ガードカバー15部分近傍)よりも肉厚を薄くしている。さらにまた、第1突起36と、第2突起37は、図5に示すように、センサー34の長手方向に、所定間隔をおいて、それぞれ2個(複数個の一例)配置している。
つまり、本実施形態のセンサー34は、冷却衣服1の冷却衣服用送風機2に設けられるものであるので、屋外での雨濡れ、あるいは使用者自身の体温の影響を、できるだけ受けずに、冷却衣服用送風機2によって冷却衣服1内に吸い込まれる空気の温度を検出するために、ガードカバー15の第1突起36と、第2突起37の先端側間(肉が薄い部分間)に対して単に接する、あるいはわずかな隙間を介して対向する状態で保持されている。
つまり、センサー取付部35を、ガードカバー15から、送風機ケース10外側に向けて突出する第1突起36と、前記ガードカバー15から、送風機ケース10内側に向けて突出する第2突起37により構成し、これらの第1突起36、第2突起37の先端間(肉薄部分間)で、センサー34を軽く挟持、あるいは保持する構成とすれば、センサー34はガードカバー15からの熱伝導の影響を受けにくく、その結果として、冷却衣服用送風機2によって冷却衣服1内に吸い込まれる空気の温度を適切に検出することが出来る。
また、図5に示すように、前記第1突起36の先端(ガードカバー15部分から送風機ケース10外側に向けて突出する端部)は、前記第1突起36の根本部分(ガードカバー15側の端部)よりも肉薄とし、さらに、図5に示すように、前記第2突起37の先端部分(ガードカバー15部分から送風機ケース10内側に向けて突出する端部)は、前記第2突起37の根本部分(ガードカバー15近傍部分)よりも肉薄とすれば、センサー34はガードカバー15からの熱伝導の影響を受けにくく、その結果として、冷却衣服用送風機2によって冷却衣服1内に吸い込まれる空気の温度を適切に検出することが出来る。
また、このように、前記第1突起36の先端部分(ガードカバー15部分から送風機ケース10外側に向けて突出する端部)は、前記第1突起36の根本部分(ガードカバー15近傍部分)よりも肉薄とし、さらに、前記第2突起37の先端部分(ガードカバー15部分から送風機ケース10内側に向けて突出する端部)を、前記第2突起37の根本部分(ガードカバー15近傍部分)よりも肉薄とすれば、ガードカバー15を合成樹脂で形成したことにもより、第1突起36、第2突起37の先端部分は柔らかく、若干の柔軟性を帯びた状態にもできる。このことは、仕事や運動で動くことによる荷重を、センサー34に伝達しにくくすることにもなり、振動や荷重によってセンサー34が損傷するのを防ぐことにおいても大きな効果が期待できる。
また、前記第1突起36の先端部分(ガードカバー15部分から送風機ケース10外側に向けて突出する端部)は、前記第1突起36の根本部分(ガードカバー15近傍部分)よりも肉薄とし、さらに、前記第2突起37の先端部分(ガードカバー15部分から送風機ケース10内側に向けて突出する端部)を、前記第2突起37の根本部分(ガードカバー15近傍部分)よりも肉薄とすれば、センサー34と、第1突起36、第2突起37間に、多くの埃や水分が滞留することを防止することもできるので、この点でも、センサー34による制御を適切なものにすることもできる。
なお、センサー34を、空気排出口9側のガードカバー15に設けた理由は、センサー34が冷却衣服1外において、太陽熱や雨の影響を避けるためであり、これらの太陽熱や雨の影響を避ける工夫をすれば、空気吸込口8側のガードカバー14にセンサー34を取り付けてもよい。
また、本実施形態では、送風ファン16は、軸流ファンにて構成したので、この送風ファン16の外径の半分以下の内側部分にセンサー34を配置している。つまり、軸流ファンであれば、モータ17との結合部分に、円柱状結合部38が設けられているので、この円柱状結合部38の近傍にセンサー34を設ければ、雨などの影響を受けにくくすることが出来るのである。
具体的には、送風機ケース10内に浸入した雨などの水の大部分は送風ファン16の回転によって、センサー34に届く前に外周方向に弾き飛ばされ、その結果としてセンサー34に届きにくくはなっているが、それでも一部は奥側に進む可能性もある。その状況において、円柱状結合部38が、センサー34の風上流側に存在すると、前記浸入する水の大部分は、この円柱状結合部38でも外方への運動力が与えられ、その結果、送風ファン16へと搬送され、センサー34に届く前に外周方向に弾き飛ばされ、その結果としてセンサー34に届きにくくなるのである。
以上の構成において、図1の冷却衣服1を使用者が着用した動作を説明する。図7は、携帯電源4の詳細回路を示している。
つまり、携帯電源4は、電池21と電圧調整回路(操作部の一例)22の間に電源スイッチ39が介在され、また、この電圧調整回路22には、風量を設定するための操作スイッチ40、41、42、43が接続されている。
スイッチ40は、電圧調整回路22として7Vを出力させるもので、これが、ファン制御回路23で昇圧され、モータ17には11Vが供給され、強風量時駆動が行われる。スイッチ41は、電圧調整回路22として6Vを出力させるもので、これが、ファン制御回路23で昇圧され、モータ17には9Vが供給され、中風量時駆動が行われる。スイッチ42は、電圧調整回路22として5Vを出力させるもので、これが、ファン制御回路23で昇圧され、モータ17には8Vが供給され、弱風量時駆動が行われる。スイッチ43は、電圧調整回路22として3Vを出力させるもので、これが、ファン制御回路23で昇圧され、モータ17には5.5Vが供給され、微弱風量時駆動が行われる。
使用者が、電源スイッチ39をON状態とし、スイッチ40をON状態とすると(図8のS1)、先ずは、電圧調整回路22からは7V出力の状態(図8のS2)からスタートする。制御部28は、図3に示すメモリ44内に格納したプログラム(図8)の動作を実行する。すなわち、制御部28は、抵抗31、32により電圧が6V以下か、否かを判定する(図8のS3)。
この場合、上述のように、電圧調整回路22からは7Vが供給されているので、次に制御部28は、センサー34による温度検出を行う(図8のS4)。センサー34で検出した温度が36度よりも低いかを検出し、その結果として、検出温度が36度よりも高ければ、前記7Vをファン制御回路23で昇圧し、モータ17に11Vを供給し、図9のように、強風量駆動を行う(図8のS5、S6)。
また、(図8のS5)において、センサー34による検出温度が36度よりも低ければ、次に(図8のS7)において、センサー34による検出温度が29度よりも高いか、否かを判定する。そして、センサー34による検出温度が29度よりも低いと、前記7Vをファン制御回路23で昇圧し、モータ17に8Vを供給し、図9のように、弱風量駆動を行う(図8のS8)。
つまり、屋外で作業していた作業者が、エアコンの効いた事務所に戻った場合などがこの状態となり、この時には、自動的にモータ17が弱風量駆動となるので、無駄な電力消費は無く、その分、長時間使用が可能となり、使い勝手の良いものとなる。また、事務所において強風量駆動が継続されると、肌寒く感じることもあり、それを回避できることも使い勝手の良さを感じさせることになる。
また、(図8のS7)において、センサー34による検出温度が29度よりも高いときには、前記7Vをファン制御回路23で図9のようにリニアに昇圧し、この図9のように、弱風量駆動から強風量駆動を行う(図8のS9)。
次に、使用者が、その後、スイッチ41、または42、あるいは43を操作すると、電圧調整回路22からは6V以下の電圧が供給されているので、制御部28は、先ず、抵抗31、32により電圧が7V以下か、否かを判定する(図8のS10)。この場合、スイッチ41を操作していると、抵抗31、32により電圧は6V以下となっており、検出した電圧が6Vであるならファン制御回路23で9Vに昇圧し、中風量駆動を行う(図8のS11、S12)。
また、スイッチ42を操作していると、抵抗31、32により電圧は5V以下となっており、検出した電圧が5Vであるならファン制御回路23で8Vに昇圧し、弱風量駆動を行う(図8のS13、S14)。また、スイッチ43を操作していると、抵抗31、32により電圧は3V以下となっており、検出した電圧が3Vであるならファン制御回路23で5.5Vに昇圧し、微弱風量駆動を行う(図8のS15、S16)。また、この状態で、再びスイッチ40を操作していると、抵抗31、32により電圧は7Vとなっており、検出した電圧が7Vであるならファン制御回路23で11Vに昇圧し、強風量駆動を行う(図8のS10、S17)。
しかしながら、電源スイッチ39をON状態とし、スイッチ40をON状態とした後に、スイッチ41、または42、あるいは43を操作すると、それ以降は、(図8のS10〜S17)間の動作を行い、再び、温度を考慮した(図8のS3〜S9)間の動作に戻ることはない。したがって、再び、温度を考慮した(図8のS3〜S9)に戻るためには、電源スイッチ39をOFF操作しなければならず、そのようにすれば、(図8のS1)のスタートに戻る。また、電池21の電圧が3Vよりも低くなっても、動作を停止し、(図8のS1)のスタートに戻る(図8のS18)。
(実施の形態2)
図10は温度を検出する図3のセンサー34と、湿度を検出する図3のセンサー45を制御部28に接続し、検出した温度と湿度から不快指数を算出し、その不快指数に基づき、モータ17、送風ファン16の回転数制御を行うものである。以上の構成において、図1の冷却衣服1を使用者が着用した動作を説明する。図7は、携帯電源4の詳細回路を示している。
つまり、携帯電源4は、電池21と電圧調整回路(操作部の一例)22の間に電源スイッチ39が介在され、また、この電圧調整回路22には、風量を設定するための操作スイッチ40、41、42、43が接続されている。
スイッチ40は、電圧調整回路22として7Vを出力させるもので、これが、ファン制御回路23で昇圧され、モータ17には11Vが供給され、強風量時駆動が行われる。スイッチ41は、電圧調整回路22として6Vを出力させるもので、これが、ファン制御回路23で昇圧され、モータ17には9Vが供給され、中風量時駆動が行われる。スイッチ42は、電圧調整回路22として5Vを出力させるもので、これが、ファン制御回路23で昇圧され、モータ17には8Vが供給され、弱風量時駆動が行われる。スイッチ43は、電圧調整回路22として3Vを出力させるもので、これが、ファン制御回路23で昇圧され、モータ17には5.5Vが供給され、微弱風量時駆動が行われる。
使用者が、電源スイッチ39をON状態とし、スイッチ40をON状態とすると(図10のS1)、先ずは、電圧調整回路22からは7V出力の状態(図10のS2)からスタートとする。制御部28は、図2に示すメモリ44内に格納したプログラム(図10)の動作を実行する。すなわち、制御部28は、抵抗31、32により電圧が6V以下か、否かを判定する(図10のS3)。
この場合、上述のように、電圧調整回路22からは7Vが供給されているので、次に制御部28は、センサー34による温度検出と、センサー45による湿度検出を行い、周知の不快指数算出を行う(図10のS4)。そして、その不快指数が82よりも低いかを検出し、その結果として、不快指数が82よりも高ければ、前記7Vをファン制御回路23で昇圧し、モータ17に11Vを供給し、図9のように、強風量駆動を行う(図10のS5、S6)。また、(図10のS5)において、不快指数が82よりも低ければ、次に(図10のS7)において、不快指数が76よりも高いか、否かを判定する。そして、不快指数が76よりも低いと、前記7Vをファン制御回路23で昇圧し、モータ17に8Vを供給し、図9のように、弱風量駆動を行う(図10のS8)。
つまり、屋外で作業していた作業者が、エアコンの効いた事務所に戻った場合などがこの状態となり、この時には、自動的にモータ17が弱風量駆動となるので、無駄な電力消費は無く、その分、長時間使用が可能となり、使い勝手の良いものとなる。また、事務所において強風量駆動が継続されると、肌寒く感じることもあり、それを回避できることも使い勝手の良さを感じさせることになる。
また、(図10のS7)において、不快指数が76よりも高いときには、前記7Vをファン制御回路23で図9のようにリニアに昇圧し、この図9のように、弱風量駆動から強風量駆動を行う(図10のS9)。
次に、使用者が、その後、スイッチ41、または42、あるいは43を操作すると、電圧調整回路22からは6V以下の電圧が供給されているので、制御部28は、先ず、抵抗31、32により電圧が7V以下か、否かを判定する(図10のS10)。この場合、スイッチ41を操作していると、抵抗31、32により電圧は6V以下となっており、検出した電圧が6Vであるならファン制御回路23で9Vに昇圧し、中風量駆動を行う(図10のS11、S12)。
また、スイッチ42を操作していると、抵抗31、32により電圧は5V以下となっており、検出した電圧が5Vであるならファン制御回路23で8Vに昇圧し、弱風量駆動を行う(図10のS13、S14)。また、スイッチ43を操作していると、抵抗31、32により電圧は3V以下となっており、検出した電圧が3Vであるならファン制御回路23で5.5Vに昇圧し、微弱風量駆動を行う(図10のS15、S16)。また、この状態で、再びスイッチ40を操作していると、抵抗31、32により電圧は7Vとなっており、検出した電圧が7Vであるならファン制御回路23で11Vに昇圧し、強風量駆動を行う(図10のS10、S17)。
しかしながら、電源スイッチ39をON状態とし、スイッチ40をON状態とした後に、スイッチ41、または42、あるいは43を操作すると、それ以降は、(図10のS10〜S17)間の動作を行い、再び、不快指数を考慮した(図10のS3〜S9)間の動作に戻ることはない。したがって、再び、不快指数を考慮した(図10のS3〜S9)に戻るためには、電源スイッチ39をOFF操作しなければならず、そのようにすれば、(図10のS1)のスタートに戻る。また、電池21の電圧が3Vよりも低くなっても、動作を停止し、(図10のS1)のスタートに戻る(図10のS18)。
(実施の形態3)
図11は温度を検出する図3のセンサー34と、運動量を検出する図3のセンサー(例えば加速度センサー)46を制御部28に接続し、検出した温度と運動量から、モータ17、送風ファン16の回転数制御を行うものである。以上の構成において、図1の冷却衣服1を使用者が着用した動作を説明する。図7は、携帯電源4の詳細回路を示している。
つまり、携帯電源4は、電池21と電圧調整回路(操作部の一例)22の間に電源スイッチ39が介在され、また、この電圧調整回路22には、風量を設定するための操作スイッチ40、41、42、43が接続されている。スイッチ40は、電圧調整回路22として7Vを出力させるもので、これが、ファン制御回路23で昇圧され、モータ17には11Vが供給され、強風量時駆動が行われる。
スイッチ41は、電圧調整回路22として6Vを出力させるもので、これが、ファン制御回路23で昇圧され、モータ17には9Vが供給され、中風量時駆動が行われる。スイッチ42は、電圧調整回路22として5Vを出力させるもので、これが、ファン制御回路23で昇圧され、モータ17には8Vが供給され、弱風量時駆動が行われる。スイッチ43は、電圧調整回路22として3Vを出力させるもので、これが、ファン制御回路23で昇圧され、モータ17には5.5Vが供給され、微弱風量時駆動が行われる。
使用者が、電源スイッチ39をON状態とし、スイッチ40をON状態とすると(図11のS1)、先ずは、電圧調整回路22からは7V出力の状態(図11のS2)からスタートする。制御部28は、図3に示すメモリ44内に格納したプログラム(図11)の動作を実行する。すなわち、制御部28は、抵抗31、32により電圧が6V以下か、否かを判定する(図11のS3)。この場合、上述のように、電圧調整回路22からは7Vが供給されているので、次に制御部28は、センサー34による温度検出と、センサー(例えば加速度センサー)46による運動量判定を行う(図11のS4)。
すなわち、運動量が多いと、体温の上昇も伴うので、運動量が多い場合には、センサー34で検出した温度に基づいて設定された風量よりも、風量を多くするのである。運動エネルギーEは、体重m、運動速度vから、例えばE=0.5×m×(vの二乗)から求めることができ、これを実測値に基づく係数REで補正すれば求められ、このような数式による補正データ(センサー34で検出した温度に加算される温度データ)をメモリ44に記憶させておけば、運動量によるモータ17の駆動量制御が行える。
そして、センサー34で検出した温度に、上記運動量による加算温度データを加えた補正温度が、36度よりも低いかを検出し、その結果として、補正温度が36度よりも高ければ、前記7Vをファン制御回路23で昇圧し、モータ17に11Vを供給し、図9のように、強風量駆動を行う(図11のS5、S6)。また、(図11のS5)において、上記補正温度が36度よりも低ければ、次に(図11のS7)において、上記補正温度が29度よりも高いか、否かを判定する。そして、上記補正温度が29度よりも低いと、前記7Vをファン制御回路23で昇圧し、モータ17に8Vを供給し、図9のように、弱風量駆動を行う(図11のS8)。
つまり、屋外で作業していた作業者が、エアコンの効いた事務所に戻った場合などがこの状態となり、この時には、自動的にモータ17が弱風量駆動となるので、無駄な電力消費は無く、その分、長時間使用が可能となり、使い勝手の良いものとなる。また、事務所において強風量駆動が継続されると、肌寒く感じることもあり、それを回避できることも使い勝手の良さを感じさせることになる。
また、(図11のS7)において、上記補正温度が29度よりも高いときには、前記7Vをファン制御回路23で図9のようにリニアに昇圧し、この図9のように、弱風量駆動から強風量駆動を行う(図11のS9)。
次に、使用者が、その後、スイッチ41、または42、あるいは43を操作すると、電圧調整回路22からは6V以下の電圧が供給されているので、制御部28は、先ず、抵抗31、32により電圧が7V以下か、否かを判定する(図11のS10)。この場合、スイッチ41を操作していると、抵抗31、32により電圧は6V以下となっており、検出した電圧が6Vであるならファン制御回路23で9Vに昇圧し、中風量駆動を行う(図11のS11、S12)。
また、スイッチ42を操作していると、抵抗31、32により電圧は5V以下となっており、検出した電圧が5Vであるならファン制御回路23で8Vに昇圧し、弱風量駆動を行う(図11のS13、S14)。また、スイッチ43を操作していると、抵抗31、32により電圧は3V以下となっており、検出した電圧が3Vであるならファン制御回路23で5.5Vに昇圧し、微弱風量駆動を行う(図11のS15、S16)。また、この状態で、再びスイッチ40を操作していると、抵抗31、32により電圧は7Vとなっており、検出した電圧が7Vであるならファン制御回路23で11Vに昇圧し、強風量駆動を行う(図11のS10、S17)。
しかしながら、電源スイッチ39をON状態とし、スイッチ40をON状態とした後に、スイッチ41、または42、あるいは43を操作すると、それ以降は、(図11のS10〜S17)間の動作を行い、再び、運動量を考慮した(図11のS3〜S9)間の動作に戻ることはない。したがって、再び、運動量を考慮した(図11のS3〜S9)に戻るためには、電源スイッチ39をOFF操作しなければならず、そのようにすれば、(図11のS1)のスタートに戻る。また、電池21の電圧が3Vよりも低くなっても、動作を停止し、(図11のS1)のスタートに戻る(図11のS18)。
なお、この実施形態のセンサー46は、図3に示すように基板47に配置し、加速度を適切に検出できるようにしている。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。本発明は、温度や湿度をセンサーで検査し、送風ファンの動作を制御するので、必要以上の電力消費が抑制され、その結果として、冷却衣服用送風機の駆動時間が長くなり、快適性の高いものとなる。
1 本体ケース
1 冷却衣服
2 冷却衣服用送風機
3 ケーブル
4 携帯電源
5 首元開口
6 袖口
7 絞り
8 空気吸込口
9 空気排出口
10 送風機ケース
11 内筒
12 外筒
13 リング
14 ガードカバー
15 ガードカバー
16 送風ファン
17 モータ
18 取付リング
19 鍔
20 鍔
21 電池
22 電圧調整回路(操作部の一例)
23 ファン制御回路
24 コイル
25 ダイオード
26 コンデンサ
27 スイッチング素子
28 制御部
29 抵抗
30 抵抗
31 抵抗
32 抵抗
33 コンデンサ
34 センサー
35 センサー取付部
36 第1突起
37 第2突起
38 円柱状結合部
39 電源スイッチ
40 操作スイッチ
41 操作スイッチ
42 操作スイッチ
43 操作スイッチ
44 メモリ
45 センサー
46 センサー
47 基板

Claims (9)

  1. 空気吸込口と空気排出口を有する送風機ケースと、この送風機ケース内に設けた送風ファンと、この送風ファンを駆動するモータと、このモータに接続した制御部と、この制御部に接続した操作部と、前記制御部と前記モータに接続された携帯電源とを備え、
    前記制御部に、温度と、湿度の少なくとも一つを検出するセンサーを接続し、このセンサーを、前記送風機ケースの、前記空気吸込口から前記空気排出口までの風路の一部に配置した冷却衣服用送風機。
  2. 前記センサーは、前記空気吸込口または前記空気排出口のガードカバー部分に設けたセンサー取付部に取り付けた請求項1に記載の冷却衣服用送風機。
  3. 前記センサーは、前記ガードカバーから、前記送風機ケースの外側に向けて突出する第1突起と、前記ガードカバーから、前記送風機ケース内側に向けて突出する第2突起間で挟持する構成とした請求項2に記載の冷却衣服用送風機。
  4. 前記第1突起の先端は、前記ガードカバー側の根本部分よりも、肉厚を薄くした請求項3に記載の冷却衣服用送風機。
  5. 前記第2突起の先端は、前記ガードカバー側の根本部分よりも、肉厚を薄くした請求項3または4に記載の冷却衣服用送風機。
  6. 前記第1突起および前記第2突起を、それぞれ複数個配置した請求項3から5のいずれか一つに記載の冷却衣服用送風機。
  7. 前記制御部に、加速度センサーを接続した請求項1から6のいずれか一つに記載の冷却衣服用送風機。
  8. 前記送風ファンは、軸流ファンにて構成し、この送風ファンの外径の半分以下の内側部分に前記センサーを配置した請求項1から7のいずれか一つに記載の冷却衣服用送風機。
  9. 請求項1から8のいずれか一つに記載の冷却衣服用送風機を装着した冷却衣服。
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