JP2019006498A - 解体機能付き包装用箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用済みになった箱を簡単に扁平状に押し潰せるようにする。【解決手段】この箱C9には、左右の各側面板14、12及び各フラップ153,163、154,164の幅方向中間に、直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなり、左右の各側面板14、12を折り曲げ案内して箱C9全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部D1、D2を備え、各フラップ153,163、154,164の先端縁の幅方向中間に略V字形の溝157を形成されて、正面板13から背面板11に向けて加圧することにより、箱C9を扁平状に圧潰し又は折り畳むようにした。【選択図】図18

Description

本発明は、医薬品などの物品を収納するのに使用する解体機能付き包装用箱に関する。
医薬品などを収納する包装用箱は、例えば特許文献1に記載されているように、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成される一枚の紙基材から組み立てられ、箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と、箱の底面をなす底蓋と、箱の天面をなす天蓋とにより構成される。この箱の場合、底蓋、天蓋は共に、箱の4側面板のうち相互に対向する2側面板の端縁部から延びる一対のフラップ、及びこの2側面板の間の一方の側面板の端縁部から延びる先端に差し込み片を有する蓋からなる。
医薬品は箱の天面開口又は底面開口から入れて収納され、箱の天面開口は天蓋により、底面開口は底蓋により、それぞれ、一対のフラップ、蓋が順次閉じられ、蓋の差し込み片が箱の正面板内面の天面側、底面側の端部に糊付けされて封止される。なお、蓋は糊付けに代えて封緘テープで封止されることもある。医薬品を使用するときは、天蓋を切り開いて開封し、箱の中から医薬品を取り出す。
そして、箱の中の医薬品をすべて取り出し、使用済みになった箱はそのままの状態で廃棄されるか、又は天蓋、底蓋がそれぞれ箱の外に引き出されて、箱全体を扁平に畳んで廃棄されることになる。
特開2009−91038号公報
ところで、病院の薬局や調剤薬局では、使用済みの薬の箱が大量に廃棄される。箱を廃棄する際は、潰したり折り畳んだりしにくい箱は潰されることなくゴミ箱に捨てられるため、ゴミ箱内で箱の嵩が増し、廃棄するのに手間がかかって作業効率が悪い。
そもそも、従来のこの種の包装用箱は、特に解体機能部なるものがないために、箱が使用済みになると、箱をそのままの状態で廃棄されることが多い。また、例えば、医薬品を収納する包装用箱には、100錠の錠剤を収納する小型の箱、500錠の錠剤を収納する中型の箱、1000錠の錠剤を収納する大型の箱があり、特に、中型、大型の箱の場合、比較的大きな箱になるので、そのままの状態でゴミ箱などに廃棄すると、特に嵩張って邪魔になる。また、これらの箱が嵩張らないように箱を押し潰して平たくしようとすると、底蓋が閉じられたままでは、箱は潰れにくい。特に、中型、大型の箱など箱が大きくなる程潰れにくい。そこで、使用済みになった箱を小さくしようとすると、底蓋を箱の外に引き出して、箱の角の折り目に沿って全体を扁平に折り畳む他なく、煩雑な作業を強いられることになる。
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種の包装用箱において、使用済みになった箱を簡単かつ迅速に扁平状に押し潰し又は折り畳むこと、もって、使用済みの箱の廃棄の作業効率を高めること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の解体機能付き包装用箱(1)は、
箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と、前記箱の底面をなす底蓋と、前記箱の天面をなす天蓋とにより構成され、前記底蓋、前記天蓋はそれぞれ、前記4側面板のうち相互に対向する2側面板の両端縁部に連接される一対のフラップ、及び前記2側面板に隣接する両方又は一方の側面板の両端縁部に連接される蓋を有し、前記箱の底面開口、天面開口がそれぞれ前記底蓋、前記天蓋により閉じられる包装用箱において、
前記各フラップを連接される各側面板の幅方向中間に、前記各フラップ及び前記各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを連接される前記各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、
前記底蓋側又は前記天蓋側の少なくとも一方の前記各フラップの幅方向中間に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、
それぞれ備え、
前記解体機能部を有する前記各フラップの先端縁の幅方向中間に略V字形の溝を形成されて、前記各フラップの解体機能部が前記略V字形の溝に向けて延び、
前記各フラップを連接される各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれる、
ことを要旨とする。
この包装用箱(1)はまた、次のような構成を備えることが好ましい。
(イ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は前記各フラップ側の端部が前記各側面板の端縁部に近接する位置まで延びる。
(ロ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は前記各側面板の端縁部を跨いで延び、前記各フラップの解体機能部に連続する。
(ハ)各フラップを連接される各側面板に隣接する両方又は一方の側面板に蓋が連接され、前記両方の蓋又は前記一方の蓋は奥行き方向中間部で前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなる解体機能部を併せて備える。
この場合、両方又は一方の蓋の解体機能部は当該蓋の奥行き方向中間部の両端に分割して短く形成されることが好ましい。
(ニ)各フラップを連接される各側面板に隣接する両方の側面板に外蓋、内蓋が連接され、前記外蓋は奥行き方向中間部に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記外蓋を折り曲げ案内な解体機能部を併せて備え、前記内蓋は略T字形に形成されて、前記外蓋の解体機能部の位置に対応する位置で蓋幅を小さくし、前記内蓋を折り曲げ案内可能な解体機能部を併せて備える。
この場合、外蓋の解体機能部は当該外蓋の奥行き方向中間部の両端に分割して短く形成されることが好ましい。
(ホ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は、前記各側面板の前記各フラップ側の各端部で、前記各側面板の両角部に向けて略V字形に延びる。
(ヘ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部の一部に略S字形に切り込みを形成されて前記各側面板の折り曲げとともに相互に起立して係合可能なロック爪を有する。
上記目的を達成するために、本発明の解体機能付き包装用箱(2)は、
箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と、前記箱の底面をなす底蓋と、前記箱の天面をなす天蓋とにより構成され、前記底蓋、前記天蓋はそれぞれ、前記4側面板のうち相互に対向する2側面板の両端縁部に連接される一対のフラップ、及び前記2側面板に隣接する両方又は一方の側面板の両端縁部に連接される蓋を有し、前記箱の底面開口、天面開口がそれぞれ前記底蓋、前記天蓋により閉じられる包装用箱において、
前記各フラップを連接される各側面板の幅方向中間に、前記各フラップ及び前記各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを連接される前記各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、
前記底蓋側又は前記天蓋側の少なくとも一方の前記各フラップの幅方向中間に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、
それぞれ備え、
前記解体機能部を有する前記各フラップの先端縁は略V字形に形成されて、前記各フラップの解体機能部は前記略V字形の先端縁の中間凹部に向けて延び、
前記各フラップを連接される各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれる、
ことを要旨とする。
この包装用箱(2)はまた、次のような構成を備えることが好ましい。
(イ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は前記各フラップ側の端部が前記各側面板の端縁部に近接する位置まで延びる。
(ロ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は前記各側面板の端縁部を跨いで延び、前記各フラップの解体機能部に連続する。
(ハ)各フラップを連接される各側面板に隣接する両方又は一方の側面板に蓋が連接され、前記両方の蓋又は前記一方の蓋は奥行き方向中間部で前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなる解体機能部を併せて備える。
この場合、両方又は一方の蓋の解体機能部は当該蓋の奥行き方向中間部の両端に分割して短く形成されることが好ましい。
(ニ)各フラップを連接される各側面板に隣接する両方の側面板に外蓋、内蓋が連接され、前記外蓋は奥行き方向中間部に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記外蓋を折り曲げ案内な解体機能部を併せて備え、前記内蓋は略T字形に形成されて、前記外蓋の解体機能部の位置に対応する位置で蓋幅を小さくし、前記内蓋を折り曲げ案内可能な解体機能部を併せて備える。
この場合、外蓋の解体機能部は当該外蓋の奥行き方向中間部の両端に分割して短く形成されることが好ましい。
(ホ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は、前記各側面板の前記各フラップ側の各端部で、前記各側面板の両角部に向けて略V字形に延びる。
(ヘ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部の一部に略S字形に切り込みを形成されて前記各側面板の折り曲げとともに相互に起立して係合可能なロック爪を有する。
上記目的を達成するために、本発明の解体機能付き包装用箱(3)は、
箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と、前記箱の底面をなす底蓋と、前記箱の天面をなす天蓋とにより構成され、前記底蓋、前記天蓋はそれぞれ、前記4側面板のうち相互に対向する2側面板の両端縁部に連接される一対のフラップ、及び前記2側面板に隣接する両方又は一方の側面板の両端縁部に連接される蓋を有し、前記箱の底面開口、天面開口がそれぞれ前記底蓋、前記天蓋により閉じられる包装用箱において、
前記各フラップを連接される各側面板の幅方向中間に、前記各フラップ及び前記各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを連接される前記各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、
前記底蓋側又は前記天蓋側の少なくとも一方の前記各フラップの幅方向中間に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、
前記各側面板と前記解体機能部を有する前記各フラップとの境界に、前記フラップ側に凸の略山形に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップの折り曲げとともに前記各フラップを箱外部に飛び出し案内可能な解体機能部を、
それぞれ備え、
前記各フラップを連接される各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれる、
ことを要旨とする。
この包装用箱(3)はまた、次のような構成を備えることが好ましい。
(イ)各フラップとこれを連接される各側面板との境界の解体機能部は、山形の両端が前記各フラップを連接される前記各側面板に隣接する各側面板の端縁部に対して前記隣接する各側面板側となる内側に僅かに入り込む位置を取り、山形の中央が前記隣接する各側面板の端縁部に対して外側に僅かに突き出す位置を取る。
(ロ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は前記各フラップ側の端部が前記各側面板の端縁部に近接する位置まで延びる。
(ハ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は前記各側面板の端縁部を跨いで延び、前記各フラップの解体機能部に連続する。
(ニ)各フラップを連接される各側面板に隣接する両方又は一方の側面板に蓋が連接され、前記両方の蓋又は前記一方の蓋は奥行き方向中間部で前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなる解体機能部を併せて備える。
この場合、両方又は一方の蓋の解体機能部は当該蓋の奥行き方向中間部の両端に分割して短く形成されることが好ましい。
(ホ)各フラップを連接される各側面板に隣接する両方の側面板に外蓋、内蓋が連接され、前記外蓋は奥行き方向中間部に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記外蓋を折り曲げ案内な解体機能部を併せて備え、前記内蓋は略T字形に形成されて、前記外蓋の解体機能部の位置に対応する位置で蓋幅を小さくし、前記内蓋を折り曲げ案内可能な解体機能部を併せて備える。
この場合、外蓋の解体機能部は当該外蓋の奥行き方向中間部の両端に分割して短く形成されることが好ましい。
(ヘ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は、前記各側面板の前記各フラップ側の各端部で、前記各側面板の両角部に向けて略V字形に延びる。
(ト)各フラップを連接される各側面板の解体機能部の一部に略S字形に切り込みを形成されて前記各側面板の折り曲げとともに相互に起立して係合可能なロック爪を有する。
本発明の解体機能付き包装用箱(1)によれば、上記のとおり、各フラップを連接される各側面板の幅方向中間に、各フラップ及び各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップを連接される各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、底蓋側又は天蓋側の少なくとも一方の各フラップの幅方向中間に、各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、それぞれ備え、解体機能部を有する各フラップの先端縁の幅方向中間に略V字形の溝を形成されて、各フラップの解体機能部が略V字形の溝に向けて延び、各フラップを連接される各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれるようにしたので、使用済みになった箱を簡単に押し潰して扁平にすることができ、もって、使用済みの箱の廃棄の作業効率を高めることができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の解体機能付き包装用箱(2)によれば、上記のとおり、各フラップを連接される各側面板の幅方向中間に、各フラップ及び各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップを連接される各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、底蓋側又は天蓋側の少なくとも一方の各フラップの幅方向中間に、各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、それぞれ備え、解体機能部を有する各フラップの先端縁は略V字形に形成されて、各フラップの解体機能部は略V字形の先端縁の中間凹部に向けて延び、各フラップを連接される各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれるようにしたので、使用済みになった箱を簡単に押し潰して扁平にすることができ、もって、使用済みの箱の廃棄の作業効率を高めることができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の解体機能付き包装用箱(3)によれば、上記のとおり、各フラップを連接される各側面板の幅方向中間に、各フラップ及び各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップを連接される各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、底蓋側又は天蓋側の少なくとも一方の各フラップの幅方向中間に、各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、各側面板と解体機能部を有する各フラップとの境界に、フラップ側に凸の略山形に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップの折り曲げとともに各フラップを箱外部に飛び出し案内可能な解体機能部を、それぞれ備え、各フラップを連接される各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれるようにしたので、使用済みになった箱を簡単に押し潰して扁平にすることができ、もって、使用済みの箱の廃棄の作業効率を高めることができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の第1の実施の形態における解体機能付き包装用箱の外部構成を示す図(斜視図) 同箱を展開した状態を示す図(展開図) 同箱の右の側面板の構成を示す図(斜視図) 同箱の左の側面板の構成を示す図(斜視図) 同箱の底蓋の外蓋の構成を示す図(斜視図) 同箱の天蓋の蓋の構成を示す図(斜視図) 同箱の開封方法を示す図(斜視図) 同箱の押し潰す方法を示す図(斜視図) 同箱の潰れた状態示す図(斜視図) 本発明の第2の実施の形態における解体機能付き包装用箱の構成を示す図(展開図) 本発明の第3の実施の形態における解体機能付き包装用箱の構成を示す図(展開図) 本発明の第4の実施の形態における解体機能付き包装用箱の構成を示す図(展開図) 本発明の第5の実施の形態における解体機能付き包装用箱の構成を示す図(展開図) 本発明の第6の実施の形態における解体機能付き包装用箱の構成を示す図(展開図) 本発明の第7の実施の形態における解体機能付き包装用箱の構成を示す図(展開図) 本発明の第8の実施の形態における解体機能付き包装用箱の構成を示す図(展開図) 本発明の第9の実施の形態における解体機能付き包装用箱の外部構成を示す図(斜視図) 同箱を展開した状態を示す図(展開図) 同箱の開封方法を示す図(斜視図) 同箱の押し潰す方法を示す図(斜視図) 同箱の潰れた状態示す図(斜視図) 本発明の第10の実施の形態における解体機能付き包装用箱の構成を示す図(展開図) 本発明の第11の実施の形態における解体機能付き包装用箱の構成を示す図(展開図) 本発明の第12の実施の形態における解体機能付き包装用箱の構成を示す図(展開図) 本発明の第13の実施の形態における解体機能付き包装用箱の構成を示す図(展開図) 本発明の第14の実施の形態における解体機能付き包装用箱の構成を示す図(展開図) 本発明の第15の実施の形態における解体機能付き包装用箱の構成を示す図(展開図) 同箱の潰れた状態が各側面板のロック爪により保持された状態を示す図(斜視図)
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。
図1、図2に第1の実施の形態を示している。図1は解体機能付き包装用箱の全体構成を示す斜視図であり、図2は解体機能付き包装用箱の展開図である。また、図3乃至図6にこの解体機能付き包装用箱の各部の構成を示している。
なお、この解体機能付き包装用箱は、特に医薬品の包装に用いるもので、この場合、幅88mm、奥行き56mm、高さ102mmの、300錠の錠剤を収納する小型の箱になっている。
図1、図2に示すように、解体機能付き包装用箱C1(以下、包装用箱C1又は箱C1という場合がある。)は、所謂板紙と呼ばれる比較的厚さがあり直立性のある紙材により形成され、箱C1の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板11−14と、箱C1の底面をなす底蓋15と、箱C1の天面をなす天蓋16とにより構成され、底蓋15、天蓋16はそれぞれ、4側面板11−14のうち相互に対向する2側面板14、12の各端縁部に罫線L9,L12、L10,L13を介して連接される一対のフラップ153,154、163,164、及び2側面板14、12間の両方又は一方の側面板11、13又は11の端縁部に罫線L5、L11、L7を介して連接される蓋155、156、161を有し、箱C1の底面開口、天面開口がそれぞれ底蓋15、天蓋16により閉じられる。
この箱C1の場合、全体が、縦に長い直方体状に構成され、背面板11、正面板13はそれぞれ、同じ大きさの縦長の長方形で、左側面板14、右側面板12はそれぞれ、背面板11、正面板13よりも幅が少し狭い同じ大きさの縦長の長方形になっている。なお、この場合、背面板11の左側面板14とは反対側の側縁部(左側縁部)に接続片111が形成され、この接続片111が右側面板12の内面で背面側の側縁部に糊を介して接続される。
この4側面板11−14のうち左側面板14、右側面板12には、この箱C1に特有の解体機能部D1が付設される。この解体機能部D1については後述する。
底蓋15は、4側面板11−14の各端縁部、この場合、左右の各側面板14、12の下端縁部から罫線L9、L12(なお、罫線L9、L12はミシン目線でもよい。)を介して連接される左右一対のフラップ153、154と、背面板11の下端縁部から罫線L5を介して連接される内蓋155と、正面板13の下端縁部から罫線L11を介して連接される外蓋156とからなる。この場合、左右の一対のフラップ153、154はそれぞれ、箱C1の底面開口(の左右両端)を部分的に被覆可能に全体が略M字形に突出形成されて先端縁がV字形に形成される。内蓋155は箱C1の底面開口を全体的に被覆可能に全体が略T字形に形成され、蓋幅が所定の位置で小さくなっている。外蓋156は箱C1の底面開口の略全体を被覆可能に全体が略台形に形成される。
このようにして箱C1の底面開口は各フラップ153、154、及び内蓋155、外蓋156により順次閉じられ、外蓋156が内蓋155に糊付けされて封止される。
この底蓋15には、この箱C1に特有の解体機能部D2、D3が付設される。この解体機能部D2、D3については後述する。
天蓋16は、底蓋15と若干異なり、4側面板11−14のうちの3側面板14、12、11の各端縁部、この場合、左側面板14、右側面板12の上端縁部から罫線L10、L13(なお、罫線L10、L13はミシン目線でもよい。)を介して連接される左右一対のフラップ163、164と、背面板11の上端縁部から罫線L7を介して連接される蓋161及びこの蓋161の先端から突出される差し込み片162とからなる。この場合、左右の各フラップ163、164はそれぞれ、箱C1の天面開口(の左右両端)を部分的に被覆可能に全体が略台形状に形成される。蓋161は箱C1の天面開口の略全体を被覆可能に全体が略矩形状に形成され、差し込み片162が蓋161の先端に横長の略矩形状に左右両端を角丸にして形成される。このようにして箱C1の天面開口は各フラップ163、164、蓋161により順次閉じられ、蓋161の差し込み片162が正面板13内面の天面側の端部に糊付けされて封止される。なお、この天蓋16の差し込み片162が糊付けされる正面板13の天面側の端部には開封用の切り取り線K1が形成される。この場合、開封用の切り取り線K1は、正面板13の天面側の端部に上端縁部から底面側に向けて略台形の溝形にミシン目が付けられて形成される。
この天蓋16には、この箱C1に特有の解体機能部D2が付設される。この解体機能部D2については後述する。
この包装用箱C1は、底面開口が各フラップ153、154を介して内蓋155、外蓋156により閉じられ、外蓋156が内蓋155に糊付けされて封止され、天面開口が各フラップ163、164を介して蓋161により閉じられ、蓋161先端の差し込み片162が正面板13内面の天面側の端部に糊付けされて封止される。なお、蓋は糊付けに代えて封緘テープで封止されることもある。このようにして天蓋16が正面板13の天面側の端部に形成された開封用の切り取り線K1に沿って切り離されることによって天蓋16が開封されるようになっている。
そして、この包装用箱C1では、特に、底面側、天面側の各フラップ153,163、154,164を連接された左右の各側面板14、12の幅方向中間に、各フラップ153,163、154,164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップ153,163、154,164を連接された各側面板14、12を折り曲げ案内して箱C1全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部D1を備える。また、底面側、天面側の各フラップ153,154、163,164の幅方向中間で各側面板14、12の解体機能部D1に対応する位置に直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなる解体機能部D2を併せて備える。さらに、この箱C1の場合、解体機能部D1を有する各側面板14、12に隣接する一方の側面板13に連接される蓋156の奥行き方向中間部で各側面板14、12の解体機能部D1に対応する位置、言い換えれば、各フラップ153,154、163,164の解体機能部D2に重なる位置に直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなる解体機能部D3を併せて備える。
この場合、左右の各側面板14、12の解体機能部D1は、図3、図4に示すように、各側面板14、12の幅方向略中央に各フラップ153,163、154,164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1からなる。この場合、罫線d1は押罫により折り溝が側面板14、12の外面側から内面側に向けて付けられて形成される。また、この場合、罫線d1は断続的に形成され、各側面板14、12の天面側の端部から底面側の端部に向けて延びる短い罫線d1と、各側面板14、12の底面側半面で底面側の端部付近まで延びる比較的長い罫線d1とからなる。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込み又は罫線と切り込みとの組み合わせであってもよい。
底蓋15をなす左右の各フラップ153、154の解体機能部D2は、(図2参照)各フラップ153、154の幅方向略中央に各フラップ153、154及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる切り込みd2からなる。この場合、各フラップ153、154の切り込みd2は各フラップ153、154の各側面板14、12側の端部に近接する位置から略V字形の先端縁の中間凹部に向けてその凹部付近まで延びる。なお、ここでは、切り込みd2としたが、罫線d1又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
底蓋15をなす外蓋156の解体機能部D3は、図5に示すように、この蓋156の奥行き方向略中央に直線的に延びる罫線d1からなる。この場合、罫線d1は押罫により折り溝が外蓋156の外面側から内面側に向けて付けられて形成される。また、この場合、罫線d1は外蓋156の両側面板14、12側の両端部間に延びる。
なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
また、この場合、底蓋15をなす内蓋155は全体が略T字形に形成されて、外蓋156の解体機能部D3の位置に対応する位置で蓋幅を小さくしてある。この内蓋155の略T字形の形態もまた、解体機能部の一つとなす。
天蓋16をなす左右の各フラップ163、164の解体機能部D2は、(図2参照)各フラップ163、164の幅方向略中央に各フラップ163、164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1からなる。この場合、罫線d1は押罫により折り溝がフラップ163、164の外面側から内面側に向けて付けられて形成される。また、この場合、各フラップ163、164の罫線d1は各フラップ163、164の各側面板14、12側の端部から先端縁付近まで延びる。
なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
また、天蓋16をなす蓋161には、図6に示すように、解体機能部、つまり、罫線などは設けられていない。箱C1は天蓋16の開封後に押し潰す又は折り畳まれるので、天蓋16の場合、蓋161を折り曲げ案内する必要がない。
このようにしてこの箱C1は解体機能部D1を有する各側面板14、12に隣接する一方の側面板13又は11を他方の側面板11又は13に向けて圧することにより、つまり、正面板13を背面板11に向けて又はその反対に軽く打撃を加えたり正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせたりするなど正面板13を背面板11に対して又はその反対に少し圧を加えることにより、箱C1が扁平状に圧潰し又は折り畳まれるようになっている。
なお、この箱C1は、図2に示すように、全体が一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成される一枚の紙基材P1からなる。
この紙基材P1は、展開した状態において、組み立て時に箱C1の背面板11をなす背面板部P11と、背面板部P11の左側縁部に罫線L4を介して連続して設けられ、組み立て時に箱Cの右側面板12の内面に固定される接続片111をなす接続片部P111と、背面板部P11の右側縁部に罫線L1を介して連続して設けられ、組み立て時に箱C1の左側面板14をなす左側面板部P14と、左側面板部P14の右側縁部に罫線L2を介して連続して設けられ、組み立て時に箱C1の正面板13をなす正面板部P13と、正面板部P13の右側縁部に罫線L3を介して連続して設けられ、組み立て時に箱C1の右側面板12をなす右側面板部P12と、背面板部P11の下端縁部に罫線L5を介して連続して設けられ、組み立て時に底蓋15の内蓋155をなす内蓋部P155と、背面板部P11の上端縁部に罫線L7を介して連続して設けられ、組み立て時に天蓋16の蓋161をなす上端(先端)に罫線L8を介して差し込み片162(差し込み片部P162)を有する蓋部P161と、左側面板部P14の下端縁部に罫線L9を介して連続して設けられ、組み立て時に底蓋15の左のフラップ153をなす左のフラップ部P153と、左側面板部P14の上端縁部に罫線L10を介して連続して設けられ、組み立て時に天蓋16の左のフラップ163をなす左のフラップ部P163と、正面板部P13の下端縁部に罫線L11を介して連続して設けられ、組み立て時に底蓋15の外蓋156をなす外蓋部P156と、右側面板部P12の下端縁部に罫線L12を介して連続して設けられ、組み立て時に底蓋15の右のフラップ154をなす右のフラップ部P154と、右側面板部P12の上端縁部に罫線L13を介して連続して設けられ、組み立て時に天蓋16の右のフラップ164をなす右のフラップ部P164と、を備える。この紙基材P1の各部の大きさや形状、開封用の切り取り線K1の位置と形状、解体機能部D1−D3の位置と形状などは既述のとおりである。
紙基材P1はかかる構成からなり、この紙基材P1から、背面板部P11の左側部に設けられた接続片部P111が右側面板部P12内面の背面側の側縁部に糊を介して結合され、底面開口は左右の各フラップ部P153、P154を介して内蓋部P155、外蓋部P156により閉じられ、外蓋部156が内蓋155に糊付けされて封止され、天面開口は左右の各フラップ部P163、P164を介して蓋部P161により閉じられ、蓋部P161上端の差し込み片部P162が正面板部P13内面の天面側の端部に糊付けされて又は蓋部P161と正面板部P13との間に封緘テープを貼着されて封止され、箱C1が組み立てられる。
また、この箱C1の組み立てとともに医薬品が箱C1内に収納される。この場合の手順はさまざまで、箱C1の4側面11−14が組み立て結合された後、箱C1の天面開口又は底面開口から医薬品が箱C1内に収納されてから、天面、底面双方の開口が略同時に封止される場合、箱C1の4側面が組み立て結合され、天面又は底面の一方が先に封止されてから、医薬品が箱C内に収納された後、他方が封止される場合など、機械包装か手包装かなどによって異なる。このようにして箱C1に医薬品、この場合、300錠の錠剤が収納される。
医薬品を使用する際は、天蓋16を切り開いて開封し、箱C1の中から医薬品を取り出す。この場合、図7(a)、(b)に示すように、箱C1の正面板13上部の開封用の切り取り線K1内を指で押し破り、そのまま天蓋16の蓋161を引き上げれば、箱C1の天面開口が開き、開封される。これにより、天面開口から医薬品を取り出すことができる。なお、この箱C1の開封後は、天蓋16を用いて再封可能である。この場合、箱C1の天面開口を左右の各フラップ163、164、蓋161で閉じ、蓋161先端の差し込み片162を正面板13の内面に沿って差し込み係止すればよい。
そして、箱C1の中の医薬品をすべて取り出し、使用済みになった箱C1は、箱C1の各部に付設された解体機能部D1−D3により、箱C1全体が扁平に潰されて又は折り畳まれて廃棄されることになる。
図8、図9にこの箱C1の解体機能部D1−D3の使用例を示している。
まず、図8(1)に示すように、使用済みになった箱C1を、正面板13(又は背面板11)を上に向けて、机やテーブルあるいは台の上など平らな所に置く。そして、図8(2)、(3)に示すように、正面板13から背面板11に向けて(又はその反対に)各板13、11全体に軽く打撃を加える(つまり、軽く叩く)と、図9(a)に示すように、左右の各側面板14、12が罫線d1を突出端として略扁平状になって外側に突き出される。また、このとき、底蓋15をなす各フラップ153、154は、その略M字形の形状により、相互に糊付けされて接合された内蓋155と外蓋156の内側から外側に向けて抜けやすくなり、他方、天蓋16をなす各フラップ163、164は蓋161が既に開封されていることにより蓋161の内側から外側に向けて抜けやすくなっているため、これら底面側、天面側の各フラップ153,154、163,164もまた罫線d1、切り込みd2を突出端として略扁平状になって天蓋16、底蓋15の内側から外側に飛び出し、全体が略扁平状に圧潰される。なお、箱C1の紙材のクセによって、底蓋15の各フラップ153、154が、図9(b)に示すように、箱C1の中に折り込まれる場合もある。
また、箱C1の正面板13又は背面板11を叩くことに代えて、箱C1の正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせるようにして圧を加えてもよく、このようにしても、上記と同様に、箱C1全体を略扁平状に折り畳むことができる。
また、この場合、左右の各側面板14、12及び底面側、天面側の各フラップ153,154、163,164をそれぞれ、罫線d1、切り込みd2に沿って内側に押し込みながら箱C1の正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせると、左右の各側面板14、12及びその上下の各フラップ163,153、164,154がそれぞれ正面板13と背面板11との間に折り込まれて正面板13と背面板11とを合せて扁平状に折り畳み、さらに天蓋16又は底蓋15を正面板13側又は背面板11側に折り返して折り畳むこともできる。
これにより、使用済みの箱C1を扁平状に小さくして廃棄することができる。
以上説明したように、この解体機能付き包装用箱C1によれば、各フラップ153,163、154,164を連接された各側面板14、12の幅方向中間(この場合、中央)に、各フラップ153,163、154,164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなり、各フラップ153,163、154,164を連接された各側面板14、12を折り曲げ案内して箱C1全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部D1を備え、この解体機能部D1を有する各側面板14、12に隣接する一方の側面板13又11から他方の側面板11又は13に向けて加圧することにより、箱C1が扁平状に圧潰し又は折り畳まれるようにしたので、使用済みになった箱C1を簡単かつ迅速に扁平状に押し潰し又は折り畳むことができる。これにより、医療従事者による使用済みの箱C1の廃棄の作業効率を著しく高めることができる。
また、この包装用箱C1では、各フラップ153,163、154,164の幅方向中間(この場合、略中央)で各側面板14、12の解体機能部D1に対応する位置に直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなる解体機能部D2を併せて備えたので、これが、各側面板14、12の解体機能部D1と同様に作用し、使用済みになった箱C1をさらに簡単に扁平に押し潰し又は折り畳むことができる。また、この場合、特に底蓋15の各フラップ153、154の先端縁が略V字形に形成され、各フラップ153、154の解体機能部D2は略V字形の先端縁の中間凹部に向けて延びるようにしたので、正面板13の加圧により、各フラップ153、154が内蓋155、外蓋156の内側から外側に飛び出しやすくなって、各フラップ153、154をさらに簡単に扁平状に押し潰し又は折り畳むことができる。
さらに、この包装用箱C1では、解体機能部D1を有する各側面板14、12(この場合、左右の側面板14、12)に隣接する両方の側面板13、11(この場合、正面板13、背面板11)に蓋155、156(この場合、内蓋155、外蓋156)を連接され、一方の蓋156(この場合、外蓋156)は奥行き方向中間部で各側面板14、12の解体機能部D1に対応する位置、すなわち、各フラップ153、154の解体機能部D2に重なる位置に直線的に延びる解体機能部D3を併せて備え、他方の蓋155(この場合、内蓋155)は略T字形に形成されて、一方の蓋156(この場合、外蓋156)の解体機能部D3の位置に対応する位置で蓋幅を小さくしたので、これらの蓋155、156が共に折れ曲がりやすくなり、各側面板14、12の解体機能部D1と同様に作用して、使用済みになった箱C1を一層簡単に扁平状に押し潰し又は折り畳むことができる。
続いて、図10乃至図16を用いて第2乃至第8の実施の形態について説明する。なお、ここでは、各実施の形態を展開図のみで示している。
いずれの包装用箱C2−C8においても、全体が一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成される一枚の紙基材P2−P8からなり、箱C2−C8の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板11−14と、箱C2−C8の底面をなす底蓋15と、箱C2−C8の天面をなす天蓋16とにより構成され、底蓋15、天蓋16はそれぞれ、4側面板11−14のうち相互に対向する2側面板14、12の各端縁部に罫線を介して連接される一対のフラップ153,154、163,164、及び2側面板14、12間の両方の側面板11、13又はその一方の側面板11の端縁部に罫線を介して連接される蓋155,156又は151、165,166又は161を有し、箱C2−C8の底面開口、天面開口がそれぞれ底蓋15、天蓋16により閉じられる形式になっている点で、第1の実施の形態のものと共通する。
そして、いずれの包装用箱C2−C8でも、特に、各フラップ153,163、154,164を連接された各側面板14、12の幅方向中間に、各フラップ153,163、154,164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなり、各フラップ153,163、154,164を連接された各側面板14、12を折り曲げ案内して箱C2−C8全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部D1を備える点、また、各フラップ153,163、154,164の幅方向中間で各側面板14、12の解体機能部D1に対応する位置に直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなる解体機能部D2を併せて備える点、さらに、この箱C2−C8の場合、解体機能部D1を有する各側面板14、12に隣接する両方の側面板11、13又は一方の側面板11に蓋155,156又は151、165,166又は161が連接され、蓋155,156又は151、161の奥行き方向中間部で各側面板14、12の解体機能部D1に対応する位置、言い換えれば、各フラップ153,163、154,164の解体機能部D2に重なる位置に直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなる解体機能部D3を併せて備える点で、第1の実施の形態のものと共通する。
図10に第2の実施の形態を示している。
なお、この解体機能付き包装用箱C2は、特に医薬品の包装に用いるもので、この場合、幅95mm、奥行き80mm、高さ175mmの、200錠の錠剤を収納する中型の箱になっている。
図10に示すように、この箱C2の場合、全体が、縦に長い直方体状に構成され、背面板11、正面板13はそれぞれ、同じ大きさの縦長の長方形で、左右の側面板14、12はそれぞれ、背面板11、正面板13よりも幅が少し狭い同じ大きさの縦長の長方形になっている。なお、この箱C2の場合、4側面板11−14は、左から順に左側面板14、正面板13、右側面板12、背面板11、接続片111になっており、接続片111が左側面板14の内面で背面側の側縁部に糊を介して接続される。
これら4側面板11−14のうち、左右の各側面板14、12には、この箱C2に特有の解体機能部D1が付設される。この解体機能部D1については後述する。
底蓋15は、4側面板11−14の各端縁部、この場合、左右の各側面板14、12の下端縁部から罫線を介して連接される左右一対のフラップ153、154と、正面板13の下端縁部から罫線を介して連接される外蓋156と、背面板11の下端縁部から罫線を介して連接される内蓋155とからなる。この場合、左右の各フラップ153、154はそれぞれ、箱C2の底面開口(の左右両端)を部分的に被覆可能に全体が略M字形に形成されて先端縁が略V字形に形成される。内蓋155は箱C2の底面開口の略全体を被覆可能に全体が略台形に形成され、外蓋156は箱C2の底面開口の略全体を被覆可能に全体が略台形に形成される。
この底蓋15には、この箱C2に特有の解体機能部D2、D3が付設される。この解体機能部D2、D3については後述する。
天蓋16は、底蓋15と若干異なり、4側面板11−14の各端縁部、この場合、左右の各側面板14、12の上端縁部から罫線を介して連接される左右の各フラップ163、164と、正面板13の上端縁部から罫線を介して連接される外蓋166と、背面板11の上端縁部から罫線を介して連接される内蓋165とからなる。この場合、左右の各フラップ163、164はそれぞれ、箱C2の天面開口(の左右両端)を部分的に被覆可能に全体が略矩形状に形成される。内蓋165は箱C2の天面開口の略全体を被覆可能に全体が略台形に形成され形成される。外蓋166は箱C2の天面開口の略全体を被覆可能に全体が略台形に形成される。また、この外蓋166の奥行き方向中央付近には、左右両端間を横断して相互に平行に一対の切り取り線K2が形成されて、この一対の切り取り線K2の間に開封時に各切り取り線K2から切り取られる帯状の破断部K21が設けられる。さらに、この外蓋166の手前側の切り取り線K2の略中央部分が奥側の切り取り線K2に向けて凸のコ字状に形成されて係止爪K3を併せて設けられ、この係止爪K3に対応する内蓋165の所定の位置に係止爪K3が挿通係止可能に切り込み部K4が併せて設けられる。
この天蓋16には、この箱C2に特有の解体機能部D2が付設される。この解体機能部D2については後述する。
この箱C2の場合、左右の各側面板14、12の解体機能部D1は各側面板14、12に第1の実施の形態と同様に付設される。
底蓋15をなす左右の各フラップ153、154の解体機能部D2は各フラップ153、154に第1の実施の形態と同様に付設される。
底蓋15をなす内蓋155の解体機能部D3はこの内蓋155の奥行き方向中央で各フラップ153、154の解体機能部D2に重なる位置に直線的に延びる罫線d1と切り込みd2の組み合わせ(この場合、ミシン目)からなる。この場合、罫線d1と切り込みd2の組み合わせは内蓋155の両側面板14、12側の両端部間に延びる。なお、ここでは、罫線d1と切り込みd2の組み合わせとしたが、罫線d1又は切り込みd2であってもよい。
底蓋15をなす外蓋156の解体機能部D3はこの蓋156の奥行き方向略中央に直線的に延びる罫線d1からなる。この場合、罫線d1は押罫により折り溝が外蓋156の外面側から内面側に向けて付けられて形成される。また、この場合、外蓋156の罫線d1は外蓋156の両側面板14、12側の両端部間に延びる。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
天蓋16をなす左右の各フラップ163、164の解体機能部D2は各フラップ163、164の幅方向略中央に各フラップ163、164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1からなる。この場合、罫線d1は押罫により折り溝がフラップ163、164の外面側から内面側に向けて付けられて形成される。また、この場合、各フラップ163、164の罫線d1は各フラップ163、164の各側面板14、12側の端部から先端縁付近まで延びる。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
なお、天蓋16をなす蓋165、166には解体機能部、つまり、罫線などは設けられていない。この箱C2は天蓋16の開封後に押し潰す又は折り畳まれるので、天蓋16の場合、蓋165、166を折り曲げ案内する必要がない。
この包装用箱C2は4側面板11−14が第1の実施の形態のものと概ね同様に組み立てられ、底面開口が各フラップ153、154を介して内蓋155、外蓋156により閉じられ、外蓋156が内蓋155に糊付けされて封止され、天面開口が各フラップ163、164を介して内蓋165、外蓋166により閉じられ、外蓋166が内蓋165に糊付けされて封止される。なお、この箱C2の組み立てとともに医薬品が箱C2内に収納される。この場合の手順は、既述のとおりである。かくして箱C2に医薬品、この場合、200錠の錠剤が収納される。
このようにして箱C2は、開封に際して、天蓋16の破断部K21を引き剥がすことによって天蓋16が開封されるようになっている。なお、天蓋16の開封後は、箱C2の天面開口が各フラップ163、164、内蓋165、外蓋166により順次閉じられ、この状態が外蓋166の係止爪K3が内蓋165の切り込み部K4に挿通係止されることにより保持される。
そして、この箱C2が使用済みになったときは、第1の実施の形態と同様に、正面板13を背面板11に向けて又はその反対に軽く打撃を加えたり正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせたりするなど正面板13を背面板11に対して又はその反対に少し圧を加えることにより、箱C2を扁平状に圧潰し又は折り畳むことができ、このようにしても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
図11に第3の実施の形態を示している。
なお、この解体機能付き包装用箱C3もまた、特に医薬品の包装に用いるもので、この場合、幅142mm、奥行き82mm、高さ98mmの、1000錠の錠剤を収納する大型の箱になっている。
図11に示すように、この箱C3の場合、全体が、横に長い直方体状に構成され、背面板11、正面板13はそれぞれ、同じ大きさの横長の長方形で、左右の側面板14、12はそれぞれ、背面板11、正面板13よりも幅が狭い同じ大きさの縦長の長方形になっている。なお、この箱C3の場合、4側面板11−14は、左から順に左側面板14、正面板13、右側面板12、背面板11、接続片111になっており、接続片111が左側面板14の内面で背面側の側縁部に糊を介して接続される。
これら4側面板11−14のうち、左右の各側面板14、12には、この箱C3に特有の解体機能部D1が付設される。この解体機能部D1については後述する。
底蓋15は、4側面板11−14の各端縁部、この場合、左右の各側面板14、12の下端縁部から罫線を介して連接される左右の各フラップ153、154と、正面板13の下端縁部から罫線を介して連接される外蓋156と、背面板11の下端縁部から罫線を介して連接される内蓋155とからなる。この場合、左右の各フラップ153、154はそれぞれ、箱C3の底面開口(の左右両端)を部分的に被覆可能に全体が略M字形に形成されて先端縁が略V字形に形成される。内蓋155は箱C3の底面開口を略全体的に被覆可能に全体が略T字形に形成され、蓋幅が奥行き方向中間(この場合、中央)で小さくなっている。外蓋156は箱C3の底面開口の略全体を被覆可能に全体が略矩形状に形成される。
この底蓋15には、この箱C3に特有の解体機能部D2、D3が付設される。この解体機能部D2、D3については後述する。
天蓋16は、底蓋15と若干異なり、4側面板11−14の各端縁部、この場合、左右の各側面板14、12の上端縁部から罫線を介して連接される左右の各フラップ163、164と、正面板13の上端縁部から罫線を介して連接される外蓋166と、背面板11の上端縁部から罫線を介して連接される内蓋165とからなる。この場合、左右のフラップ163、164はそれぞれ、箱C3の天面開口(の左右両端)を部分的に被覆可能に全体が略矩形状に形成される。内蓋165は箱C3の天面開口の略全体を被覆可能に全体が略台形に形成される。外蓋166は箱C3の天面開口の略全体を被覆可能に全体が略矩形状に形成される。また、この外蓋166には、回動側の縁部(先端縁)の中央部に両側(この場合、左右両側)に切り込み部K5を入れられて略横長の矩形状の開封用のつまみK51が形成され、このつまみK51の両側の切り込みK5の回動側の縁部から離れる端部に連続して外蓋166の幅方向両側部(この場合、左右両側部)で回動中心側の縁部(この場合、正面板13側の縁部)に近接する所定の位置まで斜めに2本のジッパー状の切り込み部K6が形成される。また、この外蓋166には、つまみK51の基部に回動中心側の縁部に向けて凸状の爪K52が切り抜き形成される。そして、これに併せて、内蓋165のこの爪K52の位置に対応する回動中心側の縁部(この場合、背面板11側の縁部)の中央部に近接する位置に爪K52が挿通係止可能に切り込み部K7が切り込み形成される。
この天蓋16には、この箱C3に特有の解体機能部D2が付設される。この解体機能部D2については後述する。
この箱C3の場合、左右の各側面板14、12の解体機能部D1は各側面板14、12に第2の実施の形態と同様に付設される。
底蓋15をなす左右の各フラップ153、154の解体機能部D2は各フラップ153、154に第2の実施の形態と同様に付設される。
底蓋15をなす内蓋155は第1の実施の形態と同様に形成され、解体機能部の一つとなす。
底蓋15をなす外蓋156の解体機能部D3は第1の実施の形態と同様に付設される。
天蓋16をなす左右の各フラップ163、164の解体機能部D2は第2の実施の形態と同様に付設される。
なお、天蓋16をなす内蓋165、外蓋166には解体機能部、つまり、罫線などは設けられていない。箱C3は天蓋16の開封後に押し潰す又は折り畳まれるので、天蓋16の場合、蓋165、166を折り曲げ案内する必要がない。
この包装用箱C3は4側面板11−14が第1の実施の形態のものと概ね同様に組み立てられ、底面開口は各フラップ153、154を介して内蓋155、外蓋156により閉じられ、外蓋156が内蓋155に糊付けされて封止され、天面開口は各フラップ163、164を介して内蓋165、外蓋166により閉じられ、外蓋166が内蓋165に糊付けされて封止される。
また、この箱C1の組み立てとともに医薬品が箱C3内に収納される。この場合の手順は、既述のとおりである。かくして箱C1に医薬品、この場合、1000錠の錠剤が収納される。
このようにして箱C3は、開封に際して、外蓋166のつまみK51を上方に引き上げて正面板13に向けて引張ると、外蓋166の2方向の斜めの切り込み部K6がそれぞれ破断されて、天蓋16が開封されるようになっている。なお、天蓋16の開封後は、箱C3の天面開口が各フラップ163、164、内蓋165、外蓋166により順次閉じられ、この状態が外蓋166の爪K52が内蓋165の切り込み部K7に挿通係止されることにより保持される。
そして、この箱C3が使用済みになったときは、第1の実施の形態と同様に、正面板13を背面板11に向けて又はその反対に軽く打撃を加えたり正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせたりするなど正面板13を背面板11に対して又はその反対に少し圧を加えることにより、箱C3を扁平状に圧潰し又は折り畳むことができ、このようにしても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
図12、図13、図14に第4、第5、第6の実施の形態を示している。
なお、この解体機能付き包装用箱もまた、特に医薬品の包装に用いるものである。
図12、図13、図14に示すように、これらの包装用箱C4、C5、C6はそれぞれ、全体が、縦に長い直方体状に構成され、背面板11、正面板13はそれぞれ、同じ大きさの縦長の長方形で、左右の側面板14、12はそれぞれ、背面板11、正面板13よりも幅が狭い同じ大きさの縦長の長方形になっている。なお、この箱C4、C5、C6の場合、4側面板11−14は、左から順に接続片111、背面板11、左側面板14、正面板13、右側面板12になっており、接続片111が右側面板12内面の背面側の側縁部に糊を介して接続される。また、天蓋16の差し込み片162、底蓋15の差し込み片152が糊付けされる正面板13の天面側及び底面側の端部にはそれぞれ、開封用の切り取り線K8、K9が形成される。この場合、開封用の切り取り線K8、K9は、正面板13の天面側及び底面側の端部にそれぞれ端縁部から正面板13の内方に向けて略台形の溝形にミシン目が付けられて形成される。
これら4側面板11−14のうち、左右の各側面板14、12には、この箱C4−C6に特有の解体機能部D1が付設される。この解体機能部D1については後述する。
底蓋15は、4側面板11−14のうちの3側面板14、12、11の各端縁部、この場合、左右の各側面板14、12の下端縁部から罫線を介して連接される左右のフラップ153、154と、背面板11の下端縁部から罫線を介して連接される下端(先端)に差し込み片152を有する蓋151とからなる。この場合、左右の各フラップ153、154は、箱C4−C6の底面開口(の左右両端)を部分的に被覆可能に全体が略M字形に形成されて先端縁が略V字形に形成される。蓋151は箱C4−C6の底面開口の略全体を被覆可能に全体が略矩形状に形成され、差し込み片152が蓋151の先端に横長の略矩形状に左右両端を角丸にして形成される。
この底蓋15には、この箱C4−C6に特有の解体機能部D2、D3が付設される。この解体機能部D2、D3については後述する。
天蓋16は、底蓋15と同様に、4側面板11−14のうちの3側面板14、12、11の各端縁部、この場合、左右の各側面板14、12の上端縁部から罫線を介して連接される左右のフラップ163、164と、背面板11の上端縁部から罫線を介して連接される上端(先端)に差し込み片162を有する蓋161とからなる。この場合、左右の各フラップ163、164は、箱C4−C6の天面開口(の左右両端)を部分的に被覆可能に全体が略M字形に形成されて先端縁が略V字形に形成される。蓋161は箱C4−C6の天面開口の略全体を被覆可能に全体が略矩形状に形成され、差し込み片162が蓋161の先端に横長の略矩形状に左右両端を角丸にして形成される。
この天蓋16には、この箱C4−C6に特有の解体機能部D2、D3が付設される。この解体機能部D2、D3については後述する。
また、これらの箱C4−C6には、4側面板11−14を底蓋15側と天蓋16側に分割して開封可能に、4側面板11−14にこれら4側面板11−14の連接方向に沿って一周してミシン目2が水平方向に向けて付される。
この箱C4−C6の場合、ミシン目2は、4側面板11−14のうち1側面板13(この場合、正面板13)のミシン目21が、1側面板13を底蓋15側と天蓋16側に切り離し可能に、1側面板13に、中間部を底蓋15側又は天蓋16側に凸の(この場合、底蓋15側に凸の)略円弧状に、その両端側を水平方向に略直線状にして形成され、他の3側面板14、12、11(この場合、左右の各側面板14、12、背面板11)のミシン目22、23、24が、他の3側面板14、12、11をそれぞれ底蓋15側と天蓋16側に切り離し可能に、3側面板14、12、11に、水平方向に向けて略波形形状に形成される。
この場合、ミシン目2の波形形状は、第4、第5の実施の形態では、図12、図13に示すように、例えば電気工学の分野で知られる所謂三角波形状に、第6の実施の形態では、図14に示すように、例えば電気工学の分野で知られる所謂正弦波形状に、それぞれ形成される。
なお、第5、第6の各実施の形態では、4側面板11−14の1側面板14(左側面板14)のミシン目2の下の下半面にジッパー線又はミシン目で囲まれた部分がある。この部分は医薬品に関する各種の情報を表示する表示片3になっており、箱C5、C6から医薬品を取り出した後、この表示片3は箱C5、C6から切り取られ、医薬品の管理に使用される。
この箱C4−C6の場合、左右の各側面板14、12の解体機能部D1、左右の各フラップ153、154、163、164の解体機能部D2は、それぞれ、第1の実施の形態と同様に付設される。なお、この場合、天蓋16をなす各フラップ163、164は、底蓋15をなす左右の各フラップ153、154と同様に、全体が略M字形に形成されて先端縁が略V字形に形成されており、解体機能部D2、すなわち、切り込みd2が各フラップ163、164の各側面板14、12側の端部に近接する位置から略V字形の先端縁の中間凹部に向けてその凹部付近まで延びる。また、箱C5、C6の場合、1側面板(左側面板)14に表示片3が切り取り可能に設けられているので、この側面板14の上半面には比較的長い罫線d1が付けられ、下半面には表示片3の下部に短い罫線d1が底面側の端部まで付けられる。
また、第4、第6の実施の形態では、底蓋15をなす蓋151、天蓋16をなす蓋161の各解体機能部D3はこの蓋151、161の奥行き方向略中央の両端に直線的に延びる短い罫線d1からなり、第5の実施の形態では、底蓋15をなす蓋151、天蓋16をなす蓋161の各解体機能部D3はこの蓋151、161の奥行き方向略中央の両端を除く中間部に直線的に延びる長い罫線d1からなるものとした。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
これらの箱C4−C6は4側面板11−14が第1の実施の形態のものと概ね同様に組み立てられ、底面開口が各フラップ153、154を介して蓋151により閉じられ、蓋151先端の差し込み片152が正面板13内面の底面側の端部に糊付けされて封止され、同様に、天面開口が各フラップ163、164を介して蓋161により閉じられ、蓋161先端の差し込み片162が正面板13内面の天面側の端部に糊付けされて封止される。なお、蓋は糊付けに代えて封緘テープで封止されることもある。
また、これらの箱C4−C6の組み立てとともに医薬品が箱C4−C6内に収納される。この場合の手順は、既述のとおりである。かくして箱C4−C6に医薬品が収納される。
このようにして箱C4−C6は、開封に際して、箱C4−C6の正面板13の天面側又は底面側の開封用の切り取り線K8又はK9内を指で押し破り、そのまま天蓋16又は底蓋15の蓋161又は蓋151を引き上げることにより、箱C4−C6の天面又は底面の開口が開き、開封されるようになっている。なお、天蓋16又は底蓋15の開封後は、箱C4−C6の天面又は底面の開口が左右の各フラップ163、164又は153、154を介して蓋161又は151で閉じられ、この状態が蓋161又は151先端の差し込み片162又は152が正面板13内面の天面側の端部又は底面側の端部に差し込み係止されることにより保持される。
また、この箱C4−C6の場合、1側面板13の円弧状のミシン目21の凸側の縁部231を指で少し押しながら、4側面板11−14をミシン目2に沿って底蓋15側と天蓋16側に割って分割し開封するようにしたので、箱C4−C6の4側面板11−14を恰も卵を割る動作で簡単に割ることができ、箱C4−C6の開封を容易にすることができる。
そして、この箱C4−C6が使用済みになったときは、箱C4−C6を天蓋16側と底蓋15側に2分割せずに使用済みになった場合でも、箱C4−C6を天蓋16側と底蓋15側に2分割して使用済みになった場合でも、第1の実施の形態と同様に、正面板13を背面板11に向けて又はその反対に軽く打撃を加えたり正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせたりするなど正面板13を背面板11に対して又はその反対に少し圧を加えることにより、箱C4−C6を扁平状に圧潰し又は折り畳むことができ、このようにしても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
図15に第7の実施の形態を示している。
なお、この解体機能付き包装用箱C7もまた、特に医薬品の包装に用いるものである。
図15に示すように、この包装用箱C7は4側面板11−14が第4の実施の形態のものと共通で、底蓋15、天蓋16が内蓋155、165と外蓋156、166とを備える点で、第4の実施の形態のものと異なる。ここでは、第4の実施の形態のものと異なる点についてのみ、説明を補足する。
底蓋15をなす内蓋155は正面板13の下端縁部に罫線を介して底面開口の略全体近くを被覆可能に全体が略T字形に形成され、後述する外蓋156の解体機能部D3の位置に対応する位置で蓋幅が小さくなっている。そして、この内蓋155の略T字形の蓋幅が広い部分と狭い部分との間に解体機能部D3として罫線d1が付けられる。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
底蓋15をなす外蓋156は背面板11の下端縁部に罫線を介して底面開口の略全体を被覆可能に全体が略台形に形成され、解体機能部D3はこの蓋156の奥行き方向略中央の両端に直線的に延びる短い罫線d1からなる。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
同様に、天蓋16をなす内蓋165は正面板13の上端縁部に罫線を介して天面開口の略全体近くを被覆可能に全体が略T字形に形成され、後述する外蓋166の解体機能部D3の位置に対応する位置で蓋幅が小さくなっている。そして、この内蓋165の略T字形の蓋幅が広い部分と狭い部分との間に解体機能部D3として罫線d1が付けられる。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
天蓋をなす外蓋166は背面板11の上端縁部に罫線を介して天面開口の略全体を被覆可能に全体が略台形に形成され、解体機能部D3はこの蓋166の奥行き方向略中央の両端に直線的に延びる短い罫線d1からなる。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
なお、この箱C7の場合、開封用の切り取り線K8、K9が正面板13の上端縁部、下端縁部の両側に延びている。
この包装用箱C7は4側面板11−14が第1の実施の形態のものと概ね同様に組み立てられ、底面開口が各フラップ153、154を介して内蓋155、外蓋156により閉じられ、外蓋156が内蓋155に糊付けされて封止され、天面開口が各フラップ163、164を介して内蓋165、外蓋166により閉じられ、外蓋166が内蓋165に糊付けされて封止される。
また、これらの箱C7の組み立てとともに医薬品が箱C7内に収納される。この場合の手順は、既述のとおりである。かくして箱C7に医薬品が収納される。
このようにして箱C7は、開封に際して、箱C7の正面板13の天面側又は底面側の開封用の切り取り線K8又はK9内を指で押し破り、そのまま天蓋16又は底蓋15の蓋165、166又は155、156を引き上げることにより、箱C7の天面又は底面の開口が開き、開封されるようになっている。なお、天蓋16又は底蓋15の開封後は、箱C7の天面又は底面の開口が左右の各フラップ163,164又は153,154、蓋165、166又は155、156により閉じられる。
また、この箱C7の場合、1側面板13の円弧状のミシン目21の凸側の縁部231を指で少し押しながら、4側面板11−14をミシン目2に沿って底蓋15側と天蓋16側に割って分割し開封するようにしたので、箱C7の4側面板11−14を恰も卵を割る動作で簡単に割ることができ、箱C7の開封を容易にすることもできる。
そして、この箱C7が使用済みになったときは、第1の実施の形態と同様に、正面板13を背面板11に向けて又はその反対に軽く打撃を加えたり正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせたりするなど正面板13を背面板11に対して又はその反対に少し圧を加えることにより、箱C7を扁平状に圧潰し又は折り畳むことができ、このようにしても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
なお、上記各実施の形態では、左右の各側面板14、12に、解体機能部D1が直線的に設けられているが、図16に示すように(第8の実施の形態として)、この解体機能部D1は罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせが、各側面板14、12の各フラップ153,163、154,164側の各端部で、略V字形に延びるようにしてもよい。この場合、この解体用機能部D1は、全体として、各側面板14、12の各フラップ153,163、154,164側の各端部側で、略Y字形をなす。
このようにすると、第1の実施の形態と同様に、正面板13を背面板11に向けて又はその反対に軽く打撃を加えたり正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせたりするなど正面板13を背面板11に対して又はその反対に少し圧を加えることにより、左右の各側面板14、12を解体機能部D1の案内により外側に突出させて、箱C8を扁平状に圧潰し又は折り畳むことができ、また、左右の各側面板14、12を解体機能部D1の案内により内側に押し込みながら、正面板13を背面板11に向けて又はその反対に軽く打撃を加えたり正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせたりするなど正面板13を背面板11に対して又はその反対に少し圧を加えることにより、箱C8を扁平状に圧潰し又は折り畳むこともできる。
このようにしても、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
図17、図18に第9の実施の形態を示している。図17は解体機能付き包装用箱の全体構成を示す斜視図であり、図18は解体機能付き包装用箱の展開図である。
なお、この解体機能付き包装用箱C9は、特に医薬品の包装に用いるもので、この場合、幅52mm、奥行き37mm、高さ116mmの、錠剤を収納する小型の箱になっている。
図17、図18に示すように、解体機能付き包装用箱C9(以下、包装用箱C9又は箱C9という場合がある。)は、所謂板紙と呼ばれる比較的厚さがあり直立性のある紙材により形成され、箱C9の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板11−14と、箱C9の底面をなす底蓋15と、箱C9の天面をなす天蓋16とにより構成され、底蓋15、天蓋16はそれぞれ、4側面板11−14のうち相互に対向する2側面板14、12の両端縁部に罫線L9,L12、L10,L13を介して連接される一対のフラップ153,154、163,164、及び2側面板14、12に隣接する両方又は一方の側面板11、13又は11の両端縁部に罫線L5,L11、L7,L6を介して連接される蓋156,155、166,165又は156,155、161(図2参照)を有し、箱C9の底面開口、天面開口がそれぞれ底蓋15、天蓋16により閉じられる。
この箱C9の場合、全体が、縦に長い直方体状に構成され、背面板11、正面板13はそれぞれ、同じ大きさの縦長の長方形で、左右の側面板14、12はそれぞれ、背面板11、正面板13よりも幅が少し狭い同じ大きさの縦長の長方形になっている。なお、この箱C9の場合、4側面板11−14は、左から順に接続片111、背面板11、左側面板14、正面板13、右側面板12になっており、接続片111が右側面板12の内面で背面側の側縁部に糊を介して接続される。
これら4側面板11−14のうち、左右の各側面板14、12には、この箱C9に特有の解体機能部D1が付設される。この解体機能部D1については後述する。
底蓋15は、4側面板11−14の下端縁部、この場合、左右の各側面板14、12の下端縁部から罫線L9、L12(なお、罫線L9、L12はミシン目線でもよい。)を介して連接される左右一対のフラップ153、154と、正面板13の下端縁部から罫線L11を介して連接される内蓋155と、背面板11の下端縁部から罫線L5を介して連接される外蓋156とからなる。
この場合、左右一対のフラップ153、154はそれぞれ、箱C9の底面開口(の左右両端)を部分的に被覆可能に全体が略台形に突出形成されて先端縁の幅方向中間、ここでは中央に略V字形の溝157が形成される。
内蓋155は正面板13の下端縁部に罫線L11を介して箱C9の底面開口の略全体近くを被覆可能に全体が略T字形に突出形成されて、後述する外蓋156の解体機能部D3の位置に対応する位置で蓋幅が小さくなっている。
外蓋156は背面板11の下端縁部に罫線L5を介して箱C9の底面開口の略全体を被覆可能に全体が略台形に突出形成される。
このようにして箱C9の底面開口は各フラップ153、154、及び内蓋155、外蓋156により順次閉じられ、外蓋156が内蓋155に糊付けされて封止される。
この底蓋15には、この箱C9に特有の解体機能部D2、D3、D4が付設される。この解体機能部D2、D3、D4については後述する。
天蓋16は、底蓋15と同様に、4側面板11−14の上端縁部、この場合、左右の各側面板14、12の上端縁部から罫線L10、L13(なお、罫線L10、L13はミシン目線でもよい。)を介して連接される左右一対のフラップ163、164と、正面板13の上端縁部から罫線L6を介して連接される内蓋165と、背面板11の上端縁部から罫線L7を介して連接される外蓋166とからなる。
この場合、左右一対のフラップ163、164はそれぞれ、箱C9の天面開口(の左右両端)を部分的に被覆可能に全体が略台形に突出形成されて先端縁の幅方向中間、ここでは中央に略V字形の溝157が形成される。
内蓋165は正面板13の上端縁部に罫線L6を介して箱C9の底面開口の略全体近くを被覆可能に全体が略T字形に突出形成されて、後述する外蓋166の解体機能部D3の位置に対応する位置で蓋幅が小さくなっている。
外蓋166は背面板11の上端縁部に罫線L7を介して箱C9の底面開口の略全体を被覆可能に全体が略台形に突出形成される。
このようにして箱C9の天面開口は各フラップ163、164、及び内蓋165、外蓋166により順次閉じられ、外蓋166が内蓋165に糊付けされて封止される。
この天蓋16には、この箱C9に特有の解体機能部D2、D3、D4が付設される。この解体機能部D2、D3、D4については後述する。
なお、この箱C9の正面板13の天面側及び底面側の端部にはそれぞれ、開封用の切り取り線K1、K2が形成される。この場合、天面側の開封用の切り取り線K1は、正面板13の天面側の端縁部中央にこの端縁部から底面側に向けて略台形の溝形にかつこの溝形の両端からこの端縁部上を左右両側方に向けて左端、右端までミシン目線が付けられて形成され、底面側の開封用の切り取り線K2は、正面板13の底面側の端縁部中央にこの端縁部から天面側に向けて略台形の溝形にかつこの溝形の両端からこの端縁部上を左右両側方に向けて左端、右端までミシン目線が付けられて形成される。
この包装用箱C9は、底面開口が各フラップ153、154を介して内蓋155、外蓋156により閉じられ、外蓋156が内蓋155に糊付けされて封止され、天面開口が各フラップ163、164を介して内蓋165、外蓋166により閉じられ、外蓋166が内蓋165に糊付けされて封止される。なお、外蓋166は糊付けに代えて封緘テープで封止されることもある。このようにして天蓋16又は底蓋15が正面板13の天面側又は底面側の端部に形成された開封用の切り取り線K1、K2に沿って切り離されることによって天蓋16又は底蓋15が開封されるようになっている。
そして、この包装用箱C9では、特に、底面側、天面側の各フラップ153,163、154,164を連接される左右の各側面板14、12の幅方向中間に、各フラップ153,163、154,164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなり、各フラップ153,163、154,164を連接される各側面板14、12を折り曲げ案内して箱C9全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部D1を、底面側、天面側の各フラップ153,163、154,164の幅方向中間で各側面板14、12の解体機能部D1に対応する位置に直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなり、各フラップ153,163、154,164を折り曲げ案内可能な解体機能部D2を、それぞれ備える。さらに、この箱C9の場合、各フラップ153,163、154,164を連接される各側面板14、12に隣接する一方の側面板13に連接される内蓋155、165の奥行き方向中間部で各側面板14、12の解体機能部D1に対応する位置、言い換えれば、各フラップ153,154、163,164の解体機能部D2に重なる位置に直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなる解体機能部D3を、各フラップ153,163、154,164を連接される各側面板14、12に隣接する他方の側面板11に連接される外蓋156、166の奥行き方向中間部で各側面板14、12の解体機能部D1に対応する位置、言い換えれば、各フラップ153,154、163,164の解体機能部D2に重なる位置に直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなる解体機能部D3を、それぞれ、併せて備える。
この場合、左右の各側面板14、12の解体機能部D1は、各側面板14、12の幅方向略中央に各フラップ153,163、154,164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1からなる。これらの解体機能部D1は各フラップ153,163、154,164側の端部が各側面板14、12の端縁部に近接する位置まで延びる。この場合、罫線d1は押罫により折り溝が側面板14、12の外面側から内面側に向けて付けられて形成される。また、この場合、罫線d1は断続的に形成され、各側面板14、12の天面側の端部で天面側の端縁部付近から底面側の端縁部に向けて延びる罫線d1と、各側面板14、12の底面側で底面側の端縁部付近から天面側の端縁部に向けて延びる罫線d1とからなる。これら罫線d1、d1間に罫線はない。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
この場合、底蓋15をなす左右の各フラップ153、154の解体機能部D2は、各フラップ153、154の幅方向略中央に各フラップ153、154及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる切り込みd2からなる。また、この場合、各フラップ153、154の切り込みd2は各フラップ153、154の各側面板14、12側の端部に近接する位置から先端縁中央の略V字形の溝157に向けてその溝157付近まで延びる。なお、ここでは、切り込みd2としたが、罫線d1又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
この場合、底蓋15をなす内蓋155は、既述のとおり、全体が略T字形に形成されて、外蓋156の解体機能部D3の位置に対応する位置で蓋幅を小さくしたことで、この内蓋165が蓋幅の広い部分と狭い部分との間で折り曲げやすくなり、この蓋幅の広い部分と狭い部分の境界が内蓋155を折り曲げ案内可能な、罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなる解体機能部D1−D3とは異質の解体機能部D4になっている。そして、この内蓋165では、蓋幅の広い部分と狭い部分との間(境界)にさらに解体機能部D3として罫線d1が付けられる。この場合、罫線d1は押罫により折り溝が内蓋165の外面側から内面側に向けて付けられて形成される。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。また、この内蓋155の場合、解体機能部D4があれば、罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなる解体機能部D3はなくてもよい。
この場合、底蓋15をなす外蓋156の解体機能部D3はこの蓋156の奥行き方向略中央の両端に分割して直線的に延びる短い切り込みd2からなる。なお、ここでは、切り込みd2としたが、罫線d1又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
この場合、天蓋16をなす左右の各フラップ163、164の解体機能部D2は、各フラップ163、164の幅方向略中央に各フラップ163、164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる切り込みd2からなる。この場合、各フラップ163、164の切り込みd2は各フラップ163、164の各側面板14、12側の端部に近接する位置から先端縁中央の略V字形の溝157に向けてその溝157付近まで延びる。なお、ここでは、切り込みd2としたが、罫線d1又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
この場合、天蓋16をなす内蓋165は、既述のとおり、全体が略T字形に形成されて、外蓋166の解体機能部D3の位置に対応する位置で蓋幅を小さくしたことで、この内蓋165が蓋幅の広い部分と狭い部分との間で折り曲げやすくなり、この蓋幅の広い部分と狭い部分の境界が内蓋165を折り曲げ案内可能な、罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなる解体機能部D1−D3とは異質の解体機能部D4になっている。そして、この内蓋165では、蓋幅の広い部分と狭い部分との間(境界)にさらに解体機能部D3として罫線d1が付けられる。この場合、罫線d1は押罫により折り溝が内蓋165の外面側から内面側に向けて付けられて形成される。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。また、この内蓋165の場合、解体機能部D4があれば、罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなる解体機能部D3はなくてもよい。
この場合、天蓋16をなす外蓋166の解体機能部D3はこの外蓋166の奥行き方向略中央の両端に分割して直線的に延びる短い切り込みd2からなる。なお、ここでは、切り込みd2としたが、罫線d1又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
このようにしてこの箱C9は解体機能部D1を有する各側面板14、12に隣接する一方の側面板13又は11を他方の側面板11又は13に向けて圧することにより、つまり、正面板13を背面板11に向けて又はその反対に軽く打撃を加えたり正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせたりするなど正面板13を背面板11に対して又はその反対に少し圧を加えることにより、箱C1が扁平状に圧潰し又は折り畳まれるようになっている。
なお、この箱C9は、全体が一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成される一枚の紙基材P9からなる。
この紙基材P9は、展開した状態において、組み立て時に箱C9の背面板11をなす背面板部P11と、背面板部P11の左側縁部に罫線L4を介して連続して設けられ、組み立て時に箱C9の右側面板12の内面に固定される接続片111をなす接続片部P111と、背面板部P11の右側縁部に罫線L1を介して連続して設けられ、組み立て時に箱C9の左側面板14をなす左側面板部P14と、左側面板部P14の右側縁部に罫線L2を介して連続して設けられ、組み立て時に箱C9の正面板13をなす正面板部P13と、正面板部P13の右側縁部に罫線L3を介して連続して設けられ、組み立て時に箱C9の右側面板12をなす右側面板部P12と、背面板部P11の下端縁部に罫線L5を介して連続して設けられ、組み立て時に底蓋15の外蓋156をなす外蓋部P156と、背面板部P11の上端縁部に罫線L7を介して連続して設けられ、組み立て時に天蓋16の外蓋166をなす外蓋部P166と、左側面板部P14の下端縁部に罫線L9を介して連続して設けられ、組み立て時に底蓋15の左のフラップ153をなす左のフラップ部P153と、左側面板部P14の上端縁部に罫線L10を介して連続して設けられ、組み立て時に天蓋16の左のフラップ163をなす左のフラップ部P163と、正面板部P13の下端縁部に罫線L11を介して連続して設けられ、組み立て時に底蓋15の内蓋155をなす内蓋部P155と、正面板部P13の上端縁部に罫線L6を介して連続して設けられ、組み立て時に天蓋16の内蓋165をなす内蓋部P165と、右側面板部P12の下端縁部に罫線L12を介して連続して設けられ、組み立て時に底蓋15の右のフラップ154をなす右のフラップ部P154と、右側面板部P12の上端縁部に罫線L13を介して連続して設けられ、組み立て時に天蓋16の右のフラップ164をなす右のフラップ部P164と、を備える。この紙基材P9の各部の大きさや形状、開封用の切り取り線K1、K2の位置と形状、解体機能部D1−D4の位置と形状などは既述のとおりである。
紙基材P9はかかる構成からなり、この紙基材P9から、背面板部P11の左側部に設けられた接続片部P111が右側面板部P12内面の背面側の側縁部に糊を介して結合され、底面開口は左右の各フラップ部P153、P154を介して内蓋部P155、外蓋部P156により閉じられ、外蓋部156が内蓋155に糊付けされて封止され、天面開口は左右の各フラップ部P163、P164を介して内蓋部P165、外蓋部P166により閉じられ、外蓋部166が内蓋165に糊付けされて封止されて又は外蓋部P161と正面板部P13との間に封緘テープを貼着されて封止され、箱C9が組み立てられる。
また、この箱C9の組み立てとともに医薬品が箱C9内に収納される。この場合の手順はさまざまで、箱C9の4側面11−14が組み立て結合された後、箱C9の天面開口又は底面開口から医薬品が箱C9内に収納されてから、天面、底面双方の開口が略同時に封止される場合、箱C9の4側面が組み立て結合され、天面又は底面の一方が先に封止されてから、医薬品が箱C9内に収納された後、他方が封止される場合など、機械包装か手包装かなどによって異なる。このようにして箱C9に医薬品、この場合、錠剤が収納される。
医薬品を使用する際は、天蓋16又は底蓋15を切り開いて開封し、箱C9の中から医薬品を取り出す。この場合、図19に示すように、箱C9の正面板13上部又は下部の開封用の切り取り線K1又はK2内を指で押し破り、そのまま天蓋16又は底蓋15を引き上げれば、箱C9の天面開口又は底面開口が開き、開封される。これにより、天面開口又は底面開口から医薬品を取り出すことができる。
そして、箱C9の中の医薬品をすべて取り出し、使用済みになった箱C9は、箱C9の各部に付設された解体機能部D1−D4により、箱C9全体が扁平に潰されて又は折り畳まれて廃棄されることになる。
図20、図21にこの箱C9の解体機能部D1−D4の使用例を示している。なお、この場合、箱C9は、天蓋16を切り開いて開封された場合である。
まず、使用済みになった箱C9を、正面板13(又は背面板11)を上に向けて、机やテーブルあるいは台の上など平らな所に置く。そして、図20に示すように、正面板13から背面板11に向けて(又はその反対に)各板13、11全体に軽く打撃を加える(つまり、軽く叩く)と、図21に示すように、左右の各側面板14、12が底蓋15(内蓋155、外蓋156)とともに、解体機能部D1(罫線d1)、解体機能部D2(切り込みd2)、解体機能部D3(切り込みd2)、解体機能部D4を突出端として略扁平状になって外側に突き出される。また、このとき、底蓋15をなす各フラップ153、154は、その先端縁の略V字形の溝157により、相互に糊付けされて接合された内蓋155と外蓋156の内側から外側に向けて抜けやすくなり、これら底面側の各フラップ153,154もまた解体機能部D2(切り込みd2)を突出端として略扁平状になって底蓋15の内側から外側に飛び出し、全体が略扁平状に圧潰される。なお、箱C9の紙材のクセによって、底蓋15の各フラップ153、154が、箱C9の中に折り込まれる場合もある。
また、箱C9の正面板13又は背面板11を叩くことに代えて、箱C9の正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせるようにして圧を加えてもよく、このようにしても、上記と同様に、箱C9全体を略扁平状に折り畳むことができる。
また、この場合、左右の各側面板14、12及び底面側、天面側の各フラップ153,154、163,164をそれぞれ、罫線d1、切り込みd2に沿って内側に押し込みながら箱C1の正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせると、左右の各側面板14、12及びその上下の各フラップ163,153、164,154がそれぞれ正面板13と背面板11との間に折り込まれて正面板13と背面板11とを合せて扁平状に折り畳み、さらに天蓋16又は底蓋15を正面板13側又は背面板11側に折り返して折り畳むこともできる。
これにより、使用済みの箱C9を扁平状に小さくして廃棄することができる。
以上説明したように、この解体機能付き包装用箱C9によれば、各フラップ153,163、154,164を連接される各側面板14、12の幅方向中間(この場合、中央)に、各フラップ153,163、154,164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなり、各フラップ153,163、154,164を連接される各側面板14、12を折り曲げ案内して箱C9全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部D1を、各フラップ153,163、154,164の幅方向中間(この場合、略中央)に、各側面板14、12の解体機能部D1に対応して直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなり、各フラップ153,163、154,164を折り曲げ案内可能な解体機能部D2を、それぞれ備え、各フラップ153,163、154,164の先端縁の幅方向中間(この場合、略中央)に略V字形の溝157を形成されて、各フラップ153,163、154,164の解体機能部D2が略V字形の溝157に向けて延び、各フラップ153,163、154,164を連接される各側面板14、12に隣接する一方の側面板13又11から他方の側面板11又は13に向けて圧することにより、箱C9が扁平状に圧潰し又は折り畳まれるようにしたので、使用済みになった箱C9を簡単かつ迅速に扁平状に押し潰し又は折り畳むことができる。この箱C9の場合、特に、各フラップ153,163、154,164の先端縁の幅方向中間に略V字形の溝157が形成されて、各フラップ153,163、154,164の解体機能部D2が略V字形の溝157に向けて延びるようにしたことで、正面板13又は背面板11の加圧により、各フラップ153,154、163,164が内蓋155,165、外蓋156,166の内側から外側に飛び出しやすくなって、各フラップ153,154、163,164をさらに簡単に扁平状に押し潰し又は折り畳むことができる。
これにより、医療従事者による使用済みの箱C9の廃棄の作業効率を著しく高めることができる。
さらに、この包装用箱C9では、各フラップ153,154、163,164を連接される各側面板14、12(この場合、左右の側面板14、12)に隣接する両方の側面板13、11(この場合、正面板13、背面板11)に蓋155,165、156,166(この場合、内蓋155,165、外蓋156,166)が連接され、一方の蓋156,166(この場合、外蓋156,166)は奥行き方向中間部に、各側面板14、12の解体機能部D1に対応して、すなわち、各フラップ153,154、163,164の解体機能部D2に重なる位置に直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせ(この場合、切り込みd2)からなり、一方の蓋156,166(この場合、外蓋156,166)を折り曲げ案内な解体機能部D3を併せて備え、他方の蓋155,165(この場合、内蓋155,165)は略T字形に形成されて、一方の蓋156,166(この場合、外蓋156,166)の解体機能部D3の位置に対応する位置で蓋幅を小さくし、他方の蓋155,165(この場合、内蓋155,165)を折り曲げ案内可能な解体機能部D4を備え、またさらに、この他方の蓋155,165(この場合、内蓋155,165)の蓋幅の広い部分と狭い部分との間(境界)に直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせ(この場合、罫線d1)からなり、他方の蓋155,165(この場合、内蓋155,165)を折り曲げ案内可能な解体機能部D3を併せて備えているので、これらの蓋155,165、156,166が共に折れ曲がりやすくなり、各側面板14、12の解体機能部D1と同様に作用して、使用済みになった箱C9を一層簡単に扁平状に押し潰し又は折り畳むことができる。
また、この場合、一方の蓋156,166(この場合、外蓋156,166)の解体機能部D1は当該蓋156,166(この場合、外蓋156,166)の奥行き方向中間部の両端に分割して短く形成されるので、この蓋156,166の表面に医薬品の各種情報を印刷により表示する場合に、解体機能部D3が邪魔になることがない。
なお、この箱C9において、底蓋15、天蓋16の両方又は一方に、図2に示すような先端に差し込み片付きの外蓋を有する場合でも、この外蓋に、上記と同様に、罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなり、外蓋を折り曲げ案内な解体機能部D3が設けられることで、上記と同様の作用効果を得ることができる。
続いて、図22乃至図28を用いて第10乃至第15の実施の形態について説明する。これらの解体機能付き包装用箱C10−C15もまた、特に医薬品の包装に用いるものである。なお、ここでは、第10乃至第15の各実施の形態を展開図のみで示している。
図22に第10の実施の形態を示している。
図22に示すように、この包装用箱C10は4側面板11−14、底蓋15、天蓋16が底蓋15、天蓋16の各内蓋155、165、各外蓋156、166の解体機能部D3、D4を含めて第9の実施の形態のものと共通である。ここでは、第9の実施の形態と共通の箇所には第9の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明を省略する。
この包装用箱C10では、2側面板14、12、各フラップ153,163、154,164の各解体機能部D1、D2のみが第9の実施の形態のものと異なる。
この包装用箱C10では、各フラップ153,163、154,164を連接される各側面板14、12、この場合、左右の側面板14、12の解体機能部D1はそれぞれ、左右の各側面板14、12の端縁部を跨いで延び、各フラップ153,163、154,164の解体機能部D2に連続する。すなわち、各側面板14、12の解体機能部D1と各フラップ153,163、154,164の解体機能部D2は一本の連続した直線状をなし、左右の各側面板14、12の端縁部に略直角に交差される。
この場合、左右の各側面板14、12の解体機能部D1は、各側面板14、12の幅方向略中央に各フラップ153,163、154,164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1からなる。この場合、罫線d1は押罫により折り溝が側面板14、12の外面側から内面側に向けて付けられて形成される。また、この場合、罫線d1は各側面板14、12の天面側と底面側に分割して断続的に形成され、天面側で天面側の端縁部を跨いで延び、各フラップ163、164の解体機能部D2に連続する罫線d1と、底面側で底面側の端縁部を跨いで延び、各フラップ153、154の解体機能部D2に連続する罫線d1とからなる(これらの罫線d1間に罫線はない)。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
底蓋15をなす左右の各フラップ153、154の解体機能部D2は、各フラップ153、154の幅方向略中央に各フラップ153、154及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1からなり、この場合、各フラップ153、154の罫線d1は左右の各側面板14、12の解体機能部D1の延長上に先端縁中央の略V字形の溝157に向けてその溝157付近まで延びる。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
天蓋16をなす左右の各フラップ163、164の解体機能部D2は、各フラップ163、164の幅方向略中央に各フラップ163、164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1からなり、この場合、各フラップ163、164の罫線d1は左右の各側面板14、12の解体機能部D1の延長上に先端縁中央の略V字形の溝157に向けてその溝157付近まで延びる。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
このようにしたことで、第9の実施の形態と同様の作用効果を奏する他に、正面板13を背面板11に向けて又はその反対に軽く打撃を加えたり正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせたりするなど正面板13を背面板11に対して又はその反対に少し圧を加えた際に、左右の各側面板14、12を解体機能部D1に沿って折り曲げようとする力が左右のフラップ153,163、154,164の解体機能部D2に直接伝達されて、各側面板14、12の各端縁部の角部による折り曲げに対する抵抗を弱めることができ、特に各側面板14、12の各端縁部の角部の折り畳みを容易にすることができる。
これにより、医療従事者による使用済みの箱C9の廃棄の作業効率を著しく高めることができる。
図23に第11の実施の形態を示している。
図23に示すように、この包装用箱C11は4側面板11−14、底蓋15、天蓋16の各内蓋155、165、各外蓋156、166がその解体機能部D1、D3、D4を含めて第9の実施の形態のものと共通である。ここでは、第9の実施の形態と共通の箇所には第9の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明を省略する。
この包装用箱C11では、底蓋15、天蓋16をなす左右の各フラップ153,154、163,164の形状及びその解体機能部D2のみが第9の実施の形態のものと異なる。
この包装用箱C11では、底蓋15、天蓋16の左右の各フラップ153,154、163,164は、箱C11の底面開口、天面開口(の左右両端)を部分的に被覆可能に全体が略M字形に突出形成されて先端縁が比較的広角で大きな略V字形に形成される。そして、解体機能部D2、この場合、切り込みd2が少し短くなり、各フラップ153,154、163,164の各側面板14、12側の端部の中央に近接する位置から先端縁の中央(中間凹部)に向けてその中央縁部付近まで延びる。なお、ここで解体機能部D2は切り込みd2としたが、罫線d1又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
このようにしたことで、第9の実施の形態と同様の作用効果を奏する他に、正面板13又は背面板1の加圧により、各フラップ153,154、163,164がさらに内蓋155、外蓋156の内側から外側に飛び出しやすくなり、各フラップ153,154、163,164をさらに簡単に扁平状に押し潰し又は折り畳むことができる。
これにより、医療従事者による使用済みの箱C11の廃棄の作業効率を著しく高めることができる。
図24に第12の実施の形態を示している。
図24に示すように、この包装用箱C12は4側面板11−14、底蓋15、天蓋16の各内蓋155,165、各外蓋156,166がその解体機能部D1、D3、D4を含めて第9の実施の形態のものと共通である。ここでは、第9の実施の形態と共通の箇所には第9の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明を省略する。
この包装用箱C12では、各フラップ153,163、154,164を連接される各側面板14、12の端縁部、つまり、各フラップ153,163、154,164とこれを連接される各側面板14、12との境界のみが第9の実施の形態のものと異なる。
この包装用箱C12では、各フラップ153,163、154,164とこれを連接される各側面板14、12との境界に、各フラップ153,163、154,164側に凸の略山形に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなり、各フラップ153,163、154,164の折り曲げとともに各フラップ153,163、154,164を箱C12外部に飛び出し案内可能な解体機能部D5を備える。
この場合、各側面板14、12(この場合、左右の各側面板14、12)の天面側の端縁部の解体機能部D5は、各フラップ163、164側に凸の略山形、言い換えれば、広角の逆V字形で、山形の両端が各フラップ163、164を連接される各側面板14、12に隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)の端縁部に対して前記隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)側となる内側に僅かに入り込む位置、つまり、背面板11、正面板13の天面側の端縁部よりも僅かに下の所定の位置を取り、山形の中央が前記隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)の端縁部に対して外側に僅かに突き出す位置、つまり、背面板11、正面板13の天面側の端縁部よりも僅かに上の所定の位置を取る。同様に、各側面板14、12(この場合、左右の各側面板14、12)の底面側の端縁部の解体機能部D5は、各フラップ153、154側に凸の略山形、言い換えれば、広角のV字形で、山形の両端が各フラップ153、154を連接される各側面板14、12に隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)の端縁部に対して前記隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)側となる内側に僅かに入り込む位置、つまり、背面板11、正面板13の底面側の端縁部よりも僅かに上の所定の位置を取り、山形の中央が前記隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)の端縁部に対して外側に僅かに突き出す位置、つまり、背面板11、正面板13の底面側の端縁部よりも僅かに下の所定の位置を取る。
このようにしたことで、第9の実施の形態と同様の作用効果を奏する他に、正面板13又は背面板11の加圧により、各フラップ153,154、163,164がさらに内蓋155,165、外蓋156,166の内側から外側に飛び出しやすくなり、各フラップ153,154、163,164をさらに簡単に扁平状に押し潰し又は折り畳むことができる。また、この場合、各フラップ153,154、163,164とこれを連接される各側面板14、12との境界の解体機能部D5は、山形の両端が各フラップ153,154、163,164を連接される左右の各側面板14、12に隣接する背面板11、正面板13の端縁部に対してこの隣接する背面板11側、正面板13側となる内側に僅かに入り込む所定の位置を取り、山形の中央が隣接する背面板11側、正面板13側の端縁部に対して外側に僅かに突き出す所定の位置を取るので、左右の各側面板14、12の端縁部が多少山形になっているものの、この箱C12を底蓋15又は天蓋16を座面としてテーブルや作業台などの平面上に置く場合に安定して置くことができる(つまり、座りをよくすることができる)。
これにより、医療従事者による使用済みの箱C12の廃棄の作業効率を著しく高めることができる。
図25に第13の実施の形態を示している。
図25に示すように、この包装用箱C13は4側面板11−14、底蓋15、天蓋16の各内蓋155、165、各外蓋156、166がその解体機能部D1、D3、D4を含めて第9の実施の形態のものと共通である。ここでは、第9の実施の形態と共通の箇所には第9の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明を省略する。
この包装用箱C13では、各フラップ153,163、154,164の形状、及びこれを連接される各側面板14、12の端縁部、つまり、各フラップ153,163、154,164と各側面板14、12との境界のみが第9の実施の形態のものと異なる。
この包装用箱C13では、各フラップ153,163、154,164は各側面板14、12に略台形に突出形成され、各フラップ153,163、154,164とこれを連接される各側面板14、12との境界に、各フラップ153,163、154,164側に凸の略山形に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなり、各フラップ153,163、154,164の折り曲げとともに各フラップ153,163、154,164を箱C13外部に飛び出し案内可能な解体機能部D5を備える。
この場合、各フラップ153,163、154,164は通常の略台形状に形成され、その先端縁は平坦になっている(包装用箱C9のように先端縁中央に略V字形の溝157はない)。各側面板14、12(この場合、左右の各側面板14、12)の天面側の解体機能部D5は、各フラップ163、164側に凸の略山形、言い換えれば、広角の逆V字形で、山形の両端が各フラップ163、164を連接される各側面板14、12に隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)の端縁部に対して前記隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)側となる内側に僅かに入り込む位置、つまり、背面板11、正面板13の天面側の端縁部よりも僅かに下の所定の位置を取り、山形の中央が前記隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)の端縁部に対して外側に僅かに突き出す位置、つまり、背面板11、正面板13の天面側の端縁部よりも僅かに上の所定の位置を取る。同様に、各側面板14、12(この場合、左右の各側面板14、12)の底面側の各フラップ153、154側の解体機能部D5は、各フラップ153、154側に凸の略山形、言い換えれば、広角のV字形で、山形の両端が各フラップ153、154を連接される各側面板14、12に隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)の端縁部に対して前記隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)側となる内側に僅かに入り込む位置、つまり、背面板11、正面板13の底面側の端縁部よりも僅かに上の所定の位置を取り、山形の中央が前記隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)の端縁部に対して外側に僅かに突き出す位置、つまり、背面板11、正面板13の底面側の端縁部よりも僅かに下の所定の位置を取る。
このようにしても(つまり、各フラップ153,163、154,164が通常の略台形に形成されていても、各フラップ153,163、154,164と各側面板14、12との境界に解体機能部D5を備えたことで)、第9の実施の形態と同様の作用効果を奏する他に、正面板13又は背面板1の加圧により、各フラップ153,154、163,164がさらに内蓋155,165、外蓋156,166の内側から外側に飛び出しやすくなり、各フラップ153,154、163,164をさらに簡単に扁平状に押し潰し又は折り畳むことができる。また、この場合、各フラップ153,163、154,164とこれを連接される各側面板14、12との境界の解体機能部D5は、山形の両端が各フラップ153,163、154,164を連接される左右の各側面板14、12に隣接する背面板11、正面板13の端縁部に対してこの隣接する背面板11側、正面板13側となる内側に僅かに入り込む所定の位置を取り、山形の中央が隣接する背面板11側、正面板13側の端縁部に対して外側に僅かに突き出す所定の位置を取るので、左右の各側面板14、12の端縁部が多少山形になっているものの、この箱C13を底蓋15、天蓋16を座面としてテーブルや作業台などの平面上に置く場合に安定して置くことができる(つまり、座りをよくすることができる)。
これにより、医療従事者による使用済みの箱C13の廃棄の作業効率を著しく高めることができる。
図26に第14の実施の形態を示している。
図26に示すように、この包装用箱C14は4側面板11−14、底蓋15、天蓋16の各内蓋155,165、各外蓋156,166がその解体機能部D3、D4を含めて第9の実施の形態のものと共通である。ここでは、第9の実施の形態と共通の箇所には第9の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明を省略する。
この包装用箱C14では、各フラップ153,163、154,164を連接される各側面板14、12の端縁部、つまり、各フラップ153,163、154,164とこれを連接される各側面板14、12との境界のみが第9の実施の形態のものと異なる。
この包装用箱C14では、第9の実施の形態のものと同様に、各フラップ153,154、163,164が、箱C14の底面開口、天面開口(の左右両端)を部分的に被覆可能に全体が略台形に突出形成され、先端縁の幅方向中間、ここでは中央に略V字形の溝157が形成され、また、第9の実施の形態のものと異なり、各フラップ153,163、154,164とこれを連接される各側面板14、12との境界に、各フラップ153,163、154,164側に凸の略山形に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなり、各フラップ153,163、154,164の折り曲げとともに各フラップ153,163、154,164を箱C14外部に飛び出し案内可能な解体機能部D5を備える。
この場合、各側面板14、12(この場合、左右の各側面板14、12)の天面側の端縁部の解体機能部D5は、各フラップ163、164側に凸の略山形、言い換えれば、広角の逆V字形で、山形の両端が各フラップ163、164を連接される各側面板14、12に隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)の端縁部に対して前記隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)側となる内側に僅かに入り込む位置、つまり、背面板11、正面板13の天面側の端縁部よりも僅かに下の所定の位置を取り、山形の中央が前記隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)の端縁部に対して外側に僅かに突き出す位置、つまり、背面板11、正面板13の天面側の端縁部よりも僅かに上の所定の位置を取る。同様に、各側面板14、12(この場合、左右の各側面板14、12)の底面側の端縁部の解体機能部D5は、各フラップ153、154側に凸の略山形、言い換えれば、広角のV字形で、山形の両端が各フラップ153、154を連接される各側面板14、12に隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)の端縁部に対して前記隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)側となる内側に僅かに入り込む位置、つまり、背面板11、正面板13の底面側の端縁部よりも僅かに上の所定の位置を取り、山形の中央が前記隣接する各側面板11、13(この場合、背面板11、正面板13)の端縁部に対して外側に僅かに突き出す位置、つまり、背面板11、正面板13の底面側の端縁部よりも僅かに下の所定の位置を取る。
このようにしたことで、第9の実施の形態と同様の作用効果を奏する他に、正面板13又は背面板11の加圧により、各フラップ153,163、154,164がさらに内蓋155,156、外蓋156,166の内側から外側に飛び出しやすくなり、各フラップ153,163、154,164をさらに簡単に扁平状に押し潰し又は折り畳むことができる。また、この場合、各フラップ153,163、154,164とこれを連接される各側面板14、12との境界の解体機能部D5は、山形の両端が各フラップ153,163、154,164を連接される左右の各側面板14、12に隣接する背面板11、正面板13の端縁部に対してこの隣接する背面板11側、正面板13側となる内側に僅かに入り込む所定の位置を取り、山形の中央が隣接する背面板11側、正面板13側の端縁部に対して外側に僅かに突き出す所定の位置を取るので、左右の各側面板14、12の端縁部が多少山形になっているものの、この箱C14を底蓋15、天蓋16を座面としてテーブルや作業台などの平面上に置く場合に安定して置くことができる(つまり、座りをよくすることができる)。
これにより、医療従事者による使用済みの箱C9の廃棄の作業効率を著しく高めることができる。
また、この包装用箱C14では、2側面板14、12、及び各フラップ153,163、154,164の各解体機能部D1、D2が第9の実施の形態のものと異なる。
この包装用箱C14では、各フラップ153,163、154,164を連接される各側面板14、12、この場合、左右の側面板14、12の解体機能部D1はそれぞれ、左右の各側面板14、12の端縁部を跨いで延び、各フラップ153,163、154,164の解体機能部D2に連続する。すなわち、各側面板14、12の解体機能部D1と各フラップ153,163、154,164の解体機能部D2は一本の連続した直線状を呈し、左右の各側面板14、12の端縁部に交差される。
この場合、左右の各側面板14、12の解体機能部D1は、各側面板14、12の幅方向略中央に各フラップ153,163、154,164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1からなる。この場合、罫線d1は押罫により折り溝が側面板14、12の外面側から内面側に向けて付けられて形成される。また、この場合、罫線d1は各側面板14、12の天面側と底面側に分割して断続的に形成され、天面側で天面側の端縁部を跨いで延び、各フラップ163、164の解体機能部D2に連続する罫線d1と、底面側で底面側の端縁部を跨いで延び、各フラップ163、164の解体機能部D2に連続する罫線d1とからなる(これらの罫線d1間に罫線はない)。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
底蓋15をなす左右の各フラップ153、154の解体機能部D2は、各フラップ153、154の幅方向略中央に各フラップ153、154及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1からなり、この場合、各フラップ153、154の罫線d1は左右の各側面板14、12の解体機能部D1の延長上に先端縁中央の略V字形の溝157に向けてその溝157付近まで延びる。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
天蓋16をなす左右の各フラップ163、164の解体機能部D2は、各フラップ163、164の幅方向略中央に各フラップ163、164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1からなる。この場合、各フラップ163、164の罫線d1は左右の各側面板14、12の解体機能部D1の延長上に先端縁中央の略V字形の溝157に向けてその溝157付近まで延びる。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。
このようにしたことで、第9の実施の形態と同様の作用効果を奏する他に、正面板13を背面板11に向けて又はその反対に軽く打撃を加えたり正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせたりするなど正面板13を背面板11に対して又はその反対に少し圧を加えた際に、左右の各側面板14、12を解体機能部D1に沿って折り曲げようとする力が左右のフラップ153,163、154,164の解体機能部D2に直接伝達されて、各側面板14、12の各端縁部の角部による折り曲げに対する抵抗を弱めることができ、特に各側面板14、12の各端縁部の角部の折り畳みを容易にすることができる。
これにより、医療従事者による使用済みの箱C14の廃棄の作業効率を著しく高めることができる。
図27に第15の実施の形態を示している。
図27に示すように、この包装用箱C15は4側面板11−14、底蓋15、天蓋16の各内蓋155、165、各外蓋156、166がその解体機能部D1、D3、D4を含めて第9の実施の形態のものと共通である。ここでは、第9の実施の形態と共通の箇所には第9の実施の形態と同じ符号を付してその重複する説明を省略する。
この包装用箱C15では、2側面板14、12の解体機能部D1、及び各フラップ153,163、154,164を連接される各側面板14、12の端縁部、つまり、各フラップ153,163、154,164とこれを連接される各側面板14、12との境界のみが第9の実施の形態のものと異なる。
この包装用箱C15では、各フラップ153,163、154,164を連接される各側面板14、12の解体機能部D1の中間に略S字形に切り込み17が形成されて各側面板14、12の折り曲げとともに相互に起立して係合可能なロック爪18を有する。
この包装用箱C15においては、左右の各側面板14、12の解体機能部D1が、第9の実施の形態と同様に、各側面板14、12の幅方向略中央に各フラップ153,163、154,164及び各側面板14、12の連接方向に向けて直線的に延びる罫線d1からなる。この場合、罫線d1は押罫により折り溝が側面板14、12の外面側から内面側に向けて付けられて形成される。また、この場合、罫線d1は断続的に形成され、各側面板14、12の天面側で天面側の端縁部付近から底面側の端縁部に向けて延びる罫線d1と、各側面板14、12の底面側で底面側の端縁部付近から天面側の端縁部に向けて延びる罫線d1とからなる。なお、ここでは、罫線d1としたが、切り込みd2又は罫線d1と切り込みd2との組み合わせであってもよい。そして、この場合、これらの罫線d1の間(中間)にさらに、これらの罫線d1とは不連続で直線的にミシン目線19が形成され、このミシン目線19の中間に切り込み17が略S字形に形成され、この略S字形の切り込み17で囲まれた部分に2つのロック爪18が設けられる。
このようにしたことで、第9の実施の形態と同様の作用効果を奏する他に、図28に示すように、正面板13又は背面板11を加圧した際に、左右の各側面板12、11が各解体機能部D1に沿って折り曲げられると同時に、2つのロック爪18が立ち上がり、各ロック爪18の相互に対向する縁部が噛み合い係合して、箱C15の略扁平状に折り畳まれた状態を保持することができる。
また、この包装用箱C15では、各フラップ153,163、154,164が、第9の実施の形態のものと同様に、箱C15の底面開口、天面開口(の左右両端)を部分的に被覆可能に全体が略台形に突出形成され、先端縁の幅方向中間、ここでは中央に略V字形の溝157が形成されていて、さらに、各フラップ153,163、154,164とこれを連接される各側面板14、12との境界に、各フラップ153,163、154,164側に凸の略山形に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなり、各フラップ153,163、154,164の折り曲げとともに各フラップ153,163、154,164を箱C15外部に飛び出し案内可能な解体機能部D5を備える。
この場合、各側面板14、12(この場合、左右の各側面板14、12)の天面側の解体機能部D5は、各フラップ163、164側に凸の略山形、言い換えれば、広角の逆V字形で、山形の両端が各フラップ163、164を連接される各側面板14、12に隣接する各側面板13、11(この場合、背面板13、正面板11)の端縁部に対して前記隣接する各側面板13、11(この場合、背面板13、正面板11)側となる内側に僅かに入り込む位置、つまり、背面板13、正面板11の天面側の端縁部よりも僅かに下の所定の位置を取り、山形の中央が前記隣接する各側面板13、11(この場合、背面板13、正面板11)の端縁部に対して外側に僅かに突き出す位置、つまり、背面板13、正面板11の天面側の端縁部よりも僅かに上の所定の位置を取る。同様に、各側面板14、12(この場合、左右の各側面板14、12)の底面側の解体機能部D5は、各フラップ153、154側に凸の略山形、言い換えれば、広角のV字形で、山形の両端が各フラップ153、154を連接される各側面板14、12に隣接する各側面板13、11(この場合、背面板13、正面板11)の端縁部に対して前記隣接する各側面板13、11(この場合、背面板13、正面板11)側となる内側に僅かに入り込む位置、つまり、背面板13、正面板13の底面側の端縁部よりも僅かに上の所定の位置を取り、山形の中央が前記隣接する各側面板13、11(この場合、背面板13、正面板11)の端縁部に対して外側に僅かに突き出す位置、つまり、背面板13、正面板11の底面側の端縁部よりも僅かに下の所定の位置を取る。
このようにしたことで、第9の実施の形態と同様の作用効果を奏する他に、正面板13又は背面板11の加圧により、各フラップ153,163、154,164がさらに内蓋155,165、外蓋156,166の内側から外側に飛び出しやすくなり、各フラップ153,163、154,164をさらに簡単に扁平状に押し潰し又は折り畳むことができる。また、この場合、各フラップ153,163、154,164とこれを連接される各側面板14、12との境界の解体機能部D5は、山形の両端が各フラップ153,163、154,164を連接される左右の各側面板14、12に隣接する背面板13、正面板11の端縁部に対してこの隣接する背面板13側、正面板11側となる内側に僅かに入り込む所定の位置を取り、山形の中央が隣接する背面板13側、正面板11側の端縁部に対して外側に僅かに突き出す所定の位置を取るので、左右の各側面板14、12の端縁部が多少山形になっているものの、この箱C15を底蓋15、天蓋16を座面としてテーブルや作業台などの平面上に置く場合に安定して置くことができる(つまり、座りをよくすることができる)。
これにより、医療従事者による使用済みの箱C15の廃棄の作業効率を著しく高めることができる。
なお、これらの箱C10−C15においても、底蓋15、天蓋16の両方又は一方に、図2に示すような先端に差し込み片付きの外蓋を有する場合に、この外蓋に上記と同様の解体機能部が設けられることで、上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記第9から第15までの各実施の形態では、解体機能部D1を有する各側面板14、12に隣接する各側面板11、13に蓋156,166、155,165を連接され、一方の蓋156、166は奥行き方向中間部に、前記各側面板14、12の解体機能部D1に対応して直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなり、一方の蓋156、166を折り曲げ案内な解体機能部D3を併せて備え、他方の蓋155、165は略T字形に形成されて、一方の蓋156、166の解体機能部D3の位置に対応する位置で蓋幅を小さくし、他方の蓋155、165を折り曲げ案内な解体機能部D4を併せて備えるものとしたが、ここでは特に図示していないが、解体機能部D1を有する各側面板14、12に隣接する各側面板11、13に台形や矩形などの通常の形状を有する蓋が連接され、これらの蓋の奥行き方向中間部で各側面板14、12の解体機能部D1に対応する位置に直線的に延びる罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせからなる解体機能部D3を併せて備えるものとしてもよい。この場合、各蓋の解体機能部D3は当該蓋の奥行き方向中間部の両端に分割して短く形成されるものとしてもよい。
このようにしても第9の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
さらに、上記第9から第15までの各実施の形態では、左右の各側面板14、12に、解体機能部D1が直線的に設けられているが、この解体機能部D1は罫線d1又は切り込みd2又はこれらの組み合わせが、第8の実施の形態(図16)と同様に、各側面板14、12の各フラップ153,163、154,164側の各端部で、各側面板14、12の両角部に向けて略V字形に延びるようにしてもよい。この場合、この解体機能部D1は、全体として、各側面板14、12の各フラップ153,163、154,164側の各端部側で、略Y字形をなす。
このようにすると、第8の実施の形態と同様に、正面板13を背面板11に向けて又はその反対に軽く打撃を加えたり正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせたりするなど正面板13を背面板11に対して又はその反対に少し圧を加えることにより、左右の各側面板14、12を解体機能部D1の案内により外側に突出させて、箱C9−C15を扁平状に圧潰し又は折り畳むことができ、また、左右の各側面板14、12を解体機能部D1の案内により内側に押し込みながら、正面板13を背面板11に向けて又はその反対に軽く打撃を加えたり正面板13と背面板11の左右両側縁部間を押し合わせたりするなど正面板13を背面板11に対して又はその反対に少し圧を加えることにより、箱C9−C15を扁平状に圧潰し又は折り畳むこともできる。
またさらに、上記第9から第15までの各実施の形態では、箱C9−C15の底蓋15、天蓋16の各部の形状や解体機能部が上下対称に形成されているが、この形状や解体機能部は、例えば底蓋15の各部にのみ形成するなど、底蓋15側又は天蓋16側の少なくとも一方にのみ採用し、他方は例えば台形や矩形などの通常の形状の蓋やフラップにして、解体機能部はないものとしてもよい。このようにしても、箱C9−C15は使用に際し底蓋15又は天蓋16の他方が開封されるようにすれば、開封後の当該他方は、正面板又は背面板に圧力を加えるだけで潰れやすくなっているので、上記と概ね同様の作用効果を得ることができる。
C1−C15 解体機能付き包装用箱
11 背面板
111 接続片
12 右側面板
13 正面板
14 左側面板
15 底蓋
151 蓋
156 差し込み片
153 左のフラップ
154 右のフラップ
155 蓋(内蓋)
156 蓋(外蓋)
157 溝
16 天蓋
161 蓋
162 差し込み片
163 左のフラップ
164 右のフラップ
165 蓋(内蓋)
166 蓋(外蓋)
17 切り込み
18 ロック爪
19 ミシン目線
D1、D2、D3、D4、D5 解体機能部
d1、d11、d12 罫線
d2 切り込み
P1−P15 紙基材
P11 背面板部
P111 接続片部
P12 右側面板部
P13 正面板部
P14 左側面板部
P151 蓋部
P156 差し込み片部
P153 左のフラップ部
P154 右のフラップ部
P155 内蓋部
P156 外蓋部
P161 蓋部
P162 差し込み片部
P163 左のフラップ部
P164 右のフラップ部
P165 内蓋部
P166 外蓋部
K1 開封用の切り取り線
K2 一対の切り取り線
K21 破断部
K3 係止爪
K4 切り込み部
K5 切り込み部
K51 開封用のつまみ
K52 爪
K6 切り込み部
K7 切り込み部
K8、K9 開封用の切り取り線
L1−L14 罫線
2(21、22、23、24) ミシン目
3 表示片

上記目的を達成するために、本発明の解体機能付き包装用箱(1)は、
箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と、前記箱の底面をなす底蓋と、前記箱の天面をなす天蓋とにより構成され、前記底蓋、前記天蓋はそれぞれ、前記4側面板のうち相互に対向する2側面板の両端縁部に連接される一対のフラップ、及び前記2側面板に隣接する両方又は一方の側面板の両端縁部に連接される蓋を有し、前記箱の底面開口、天面開口がそれぞれ前記底蓋、前記天蓋により閉じられる包装用箱において、
前記各フラップを連接される前記各側面板の幅方向中間に、前記各フラップ及び前記各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを連接される前記各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、
前記底蓋側又は前記天蓋側の少なくとも一方の前記各フラップの幅方向中間に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、
それぞれ備え、
前記解体機能部を有する前記各フラップの先端縁の幅方向中間に、箱の解体の際に前記解体機能部を有する前記各フラップを前記蓋の内側から外側へ抜けやすくするための略V字形の溝を形成されて、前記各フラップの解体機能部が前記略V字形の溝に向けて当該溝付近まで延び、
前記各フラップを連接される前記各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、前記解体機能部を有する前記各フラップの前記略V字形の溝の案内により、前記解体機能部を有する前記各フラップが前記蓋の内側から外側へ抜けて、前記各フラップを連接される前記各側面板が前記解体機能部を有する前記各フラップとともに前記各解体機能部を突出端として外側に飛び出し、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれる、
ことを要旨とする。
この包装用箱(1)はまた、次のような構成を備えることが好ましい。
(イ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は前記各フラップ側の端部が前記各側面板の端縁部に近接する位置まで延びる。
(ロ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は前記各側面板の端縁部を跨いで延び、前記各フラップの解体機能部に連続する。
(ハ)各フラップを連接される各側面板に隣接する両方又は一方の側面板に蓋が連接され、前記両方の蓋又は前記一方の蓋は奥行き方向中間部で前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなる解体機能部を併せて備える。
この場合、両方又は一方の蓋の解体機能部は当該蓋の奥行き方向中間部の両端に分割して短く形成されることが好ましい。
(ニ)各フラップを連接される各側面板に隣接する両方の側面板に外蓋、内蓋が連接され、前記外蓋は奥行き方向中間部に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記外蓋を折り曲げ案内な解体機能部を併せて備え、前記内蓋は略T字形に形成されて、前記外蓋の解体機能部の位置に対応する位置で蓋幅を小さくし、前記内蓋を折り曲げ案内可能な解体機能部を併せて備える。
この場合、外蓋の解体機能部は当該外蓋の奥行き方向中間部の両端に分割して短く形成されることが好ましい。
(ホ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は、前記各側面板の前記各フラップ側の各端部で、前記各側面板の両角部に向けて略V字形に延びる。
(ヘ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部の一部に略S字形に切り込みを形成されて前記各側面板の折り曲げとともに相互に起立して係合可能なロック爪を有する。
上記目的を達成するために、本発明の解体機能付き包装用箱(2)は、
箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と、前記箱の底面をなす底蓋と、前記箱の天面をなす天蓋とにより構成され、前記底蓋、前記天蓋はそれぞれ、前記4側面板のうち相互に対向する2側面板の両端縁部に連接される一対のフラップ、及び前記2側面板に隣接する両方又は一方の側面板の両端縁部に連接される蓋を有し、前記箱の底面開口、天面開口がそれぞれ前記底蓋、前記天蓋により閉じられる包装用箱において、
前記各フラップを連接される前記各側面板の幅方向中間に、前記各フラップ及び前記各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを連接される前記各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、
前記底蓋側又は前記天蓋側の少なくとも一方の前記各フラップの幅方向中間に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、
それぞれ備え、
前記解体機能部を有する前記各フラップの先端縁は箱の解体の際に前記解体機能部を有する前記各フラップを前記蓋の内側から外側へ抜けやすくするために略V字形に形成されて、前記各フラップの解体機能部は前記略V字形の先端縁の中間凹部に向けて当該中間凹部付近まで延び、
前記各フラップを連接される前記各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、前記解体機能部を有する前記各フラップの前記略V字形の先端縁の案内により、前記解体機能部を有する前記各フラップが前記蓋の内側から外側へ抜けて、前記各フラップを連接される前記各側面板が前記解体機能部を有する前記各フラップとともに前記各解体機能部を突出端として外側に飛び出し、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれる、
ことを要旨とする。
この包装用箱(2)はまた、次のような構成を備えることが好ましい。
(イ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は前記各フラップ側の端部が前記各側面板の端縁部に近接する位置まで延びる。
(ロ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は前記各側面板の端縁部を跨いで延び、前記各フラップの解体機能部に連続する。
(ハ)各フラップを連接される各側面板に隣接する両方又は一方の側面板に蓋が連接され、前記両方の蓋又は前記一方の蓋は奥行き方向中間部で前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなる解体機能部を併せて備える。
この場合、両方又は一方の蓋の解体機能部は当該蓋の奥行き方向中間部の両端に分割して短く形成されることが好ましい。
(ニ)各フラップを連接される各側面板に隣接する両方の側面板に外蓋、内蓋が連接され、前記外蓋は奥行き方向中間部に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記外蓋を折り曲げ案内な解体機能部を併せて備え、前記内蓋は略T字形に形成されて、前記外蓋の解体機能部の位置に対応する位置で蓋幅を小さくし、前記内蓋を折り曲げ案内可能な解体機能部を併せて備える。
この場合、外蓋の解体機能部は当該外蓋の奥行き方向中間部の両端に分割して短く形成されることが好ましい。
(ホ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は、前記各側面板の前記各フラップ側の各端部で、前記各側面板の両角部に向けて略V字形に延びる。
(ヘ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部の一部に略S字形に切り込みを形成されて前記各側面板の折り曲げとともに相互に起立して係合可能なロック爪を有する。
上記目的を達成するために、本発明の解体機能付き包装用箱(3)は、
箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と、前記箱の底面をなす底蓋と、前記箱の天面をなす天蓋とにより構成され、前記底蓋、前記天蓋はそれぞれ、前記4側面板のうち相互に対向する2側面板の両端縁部に連接される一対のフラップ、及び前記2側面板に隣接する両方又は一方の側面板の両端縁部に連接される蓋を有し、前記箱の底面開口、天面開口がそれぞれ前記底蓋、前記天蓋により閉じられる包装用箱において、
前記各フラップを連接される各側面板の幅方向中間に、前記各フラップ及び前記各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを連接される前記各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、
前記底蓋側又は前記天蓋側の少なくとも一方の前記各フラップの幅方向中間に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、
前記各側面板と前記解体機能部を有する前記各フラップとの境界に、前記フラップ側に凸の略山形に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップの折り曲げとともに前記各フラップを箱外部に飛び出し案内可能な解体機能部を、
それぞれ備え、
前記各フラップを連接される各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれる、
ことを要旨とする。
この包装用箱(3)はまた、次のような構成を備えることが好ましい。
(イ)各フラップとこれを連接される各側面板との境界の解体機能部は、山形の両端が前記各フラップを連接される前記各側面板に隣接する各側面板の端縁部に対して前記隣接する各側面板側となる内側に僅かに入り込む位置を取り、山形の中央が前記隣接する各側面板の端縁部に対して外側に僅かに突き出す位置を取る。
(ロ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は前記各フラップ側の端部が前記各側面板の端縁部に近接する位置まで延びる。
(ハ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は前記各側面板の端縁部を跨いで延び、前記各フラップの解体機能部に連続する。
(ニ)各フラップを連接される各側面板に隣接する両方又は一方の側面板に蓋が連接され、前記両方の蓋又は前記一方の蓋は奥行き方向中間部で前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなる解体機能部を併せて備える。
この場合、両方又は一方の蓋の解体機能部は当該蓋の奥行き方向中間部の両端に分割して短く形成されることが好ましい。
(ホ)各フラップを連接される各側面板に隣接する両方の側面板に外蓋、内蓋が連接され、前記外蓋は奥行き方向中間部に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記外蓋を折り曲げ案内な解体機能部を併せて備え、前記内蓋は略T字形に形成されて、前記外蓋の解体機能部の位置に対応する位置で蓋幅を小さくし、前記内蓋を折り曲げ案内可能な解体機能部を併せて備える。
この場合、外蓋の解体機能部は当該外蓋の奥行き方向中間部の両端に分割して短く形成されることが好ましい。
(ヘ)各フラップを連接される各側面板の解体機能部は、前記各側面板の前記各フラップ側の各端部で、前記各側面板の両角部に向けて略V字形に延びる。
(ト)各フラップを連接される各側面板の解体機能部の一部に略S字形に切り込みを形成されて前記各側面板の折り曲げとともに相互に起立して係合可能なロック爪を有する。
本発明の解体機能付き包装用箱(1)によれば、上記のとおり、各フラップを連接される各側面板の幅方向中間に、各フラップ及び各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップを連接される各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、底蓋側又は天蓋側の少なくとも一方の各フラップの幅方向中間に、各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、それぞれ備え、解体機能部を有する各フラップの先端縁の幅方向中間に、箱の解体の際に解体機能部を有する各フラップを蓋の内側から外側へ抜けやすくするための略V字形の溝を形成されて、各フラップの解体機能部が略V字形の溝に向けて当該溝付近まで延び、各フラップを連接される各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、解体機能部を有する各フラップの略V字形の溝の案内により、解体機能部を有する各フラップが蓋の内側から外側へ抜けて、各フラップを連接される各側面板が解体機能部を有する各フラップとともに各解体機能部を突出端として外側に飛び出し、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれるようにしたので、使用済みになった箱を簡単に押し潰して扁平にすることができ、もって、使用済みの箱の廃棄の作業効率を高めることができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の解体機能付き包装用箱(2)によれば、上記のとおり、各フラップを連接される各側面板の幅方向中間に、各フラップ及び各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップを連接される各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、底蓋側又は天蓋側の少なくとも一方の各フラップの幅方向中間に、各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、それぞれ備え、解体機能部を有する各フラップの先端縁は箱の解体の際に解体機能部を有する各フラップを蓋の内側から外側へ抜けやすくするために略V字形に形成されて、各フラップの解体機能部は略V字形の先端縁の中間凹部に向けて当該中間凹部付近まで延び、各フラップを連接される各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、解体機能部を有する各フラップの略V字形の先端縁の案内により、解体機能部を有する各フラップが蓋の内側から外側へ抜けて、各フラップを連接される各側面板が解体機能部を有する各フラップとともに各解体機能部を突出端として外側に飛び出し、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれるようにしたので、使用済みになった箱を簡単に押し潰して扁平にすることができ、もって、使用済みの箱の廃棄の作業効率を高めることができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の解体機能付き包装用箱(3)によれば、上記のとおり、各フラップを連接される各側面板の幅方向中間に、各フラップ及び各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップを連接される各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、底蓋側又は天蓋側の少なくとも一方の各フラップの幅方向中間に、各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、各側面板と解体機能部を有する各フラップとの境界に、フラップ側に凸の略山形に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、各フラップの折り曲げとともに各フラップを箱外部に飛び出し案内可能な解体機能部を、それぞれ備え、各フラップを連接される各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれるようにしたので、使用済みになった箱を簡単に押し潰して扁平にすることができ、もって、使用済みの箱の廃棄の作業効率を高めることができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。

Claims (7)

  1. 箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と、前記箱の底面をなす底蓋と、前記箱の天面をなす天蓋とにより構成され、前記底蓋、前記天蓋はそれぞれ、前記4側面板のうち相互に対向する2側面板の両端縁部に連接される一対のフラップ、及び前記2側面板に隣接する両方又は一方の側面板の両端縁部に連接される蓋を有し、前記箱の底面開口、天面開口がそれぞれ前記底蓋、前記天蓋により閉じられる包装用箱において、
    前記各フラップを連接される各側面板の幅方向中間に、前記各フラップ及び前記各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを連接される前記各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、
    前記底蓋側又は前記天蓋側の少なくとも一方の前記各フラップの幅方向中間に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、
    それぞれ備え、
    前記解体機能部を有する前記各フラップの先端縁の幅方向中間に略V字形の溝を形成されて、前記各フラップの解体機能部が前記略V字形の溝に向けて延び、
    前記各フラップを連接される各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれる、
    ことを特徴とする解体機能付き包装用箱。
  2. 箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と、前記箱の底面をなす底蓋と、前記箱の天面をなす天蓋とにより構成され、前記底蓋、前記天蓋はそれぞれ、前記4側面板のうち相互に対向する2側面板の両端縁部に連接される一対のフラップ、及び前記2側面板に隣接する両方又は一方の側面板の両端縁部に連接される蓋を有し、前記箱の底面開口、天面開口がそれぞれ前記底蓋、前記天蓋により閉じられる包装用箱において、
    前記各フラップを連接される各側面板の幅方向中間に、前記各フラップ及び前記各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを連接される前記各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、
    前記底蓋側又は前記天蓋側の少なくとも一方の前記各フラップの幅方向中間に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、
    それぞれ備え、
    前記解体機能部を有する前記各フラップの先端縁は略V字形に形成されて、前記各フラップの解体機能部は前記略V字形の先端縁の中間凹部に向けて延び、
    前記各フラップを連接される各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれる、
    ことを特徴とする解体機能付き包装用箱。
  3. 箱の正面、背面及び左右両側面をなす4側面板と、前記箱の底面をなす底蓋と、前記箱の天面をなす天蓋とにより構成され、前記底蓋、前記天蓋はそれぞれ、前記4側面板のうち相互に対向する2側面板の両端縁部に連接される一対のフラップ、及び前記2側面板に隣接する両方又は一方の側面板の両端縁部に連接される蓋を有し、前記箱の底面開口、天面開口がそれぞれ前記底蓋、前記天蓋により閉じられる包装用箱において、
    前記各フラップを連接される各側面板の幅方向中間に、前記各フラップ及び前記各側面板の連接方向に向けて直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを連接される前記各側面板を折り曲げ案内して箱全体を扁平状に折り畳み可能な解体機能部を、
    前記底蓋側又は前記天蓋側の少なくとも一方の前記各フラップの幅方向中間に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップを折り曲げ案内可能な解体機能部を、
    前記各側面板と前記解体機能部を有する前記各フラップとの境界に、前記フラップ側に凸の略山形に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記各フラップの折り曲げとともに前記各フラップを箱外部に飛び出し案内可能な解体機能部を、
    それぞれ備え、
    前記各フラップを連接される各側面板に隣接する一方の側面板から他方の側面板に向けて圧することにより、箱が扁平状に圧潰し又は折り畳まれる、
    ことを特徴とする解体機能付き包装用箱。
  4. 各フラップを連接される各側面板の解体機能部は前記各側面板の端縁部を跨いで延び、前記各フラップの解体機能部に連続する請求項1乃至3のいずれかに記載の解体機能付き包装用箱。
  5. 各フラップを連接される各側面板に隣接する両方の側面板に外蓋、内蓋が連接され、前記外蓋は奥行き方向中間部に、前記各側面板の解体機能部に対応して直線的に延びる罫線又は切り込み又はこれらの組み合わせからなり、前記外蓋を折り曲げ案内な解体機能部を併せて備え、前記内蓋は略T字形に形成されて、前記外蓋の解体機能部の位置に対応する位置で蓋幅を小さくし、前記内蓋を折り曲げ案内可能な解体機能部を併せて備える請求項1乃至4のいずれかに記載の解体機能付き包装用箱。
  6. 各フラップを連接される各側面板の解体機能部は、前記各側面板の前記各フラップ側の各端部で、前記各側面板の両角部に向けて略V字形に延びる請求項1乃至5のいずれかに記載の解体機能付き包装用箱。
  7. 各フラップを連接される各側面板の解体機能部の中間に略S字形に切り込みを形成されて前記各側面板の折り曲げとともに相互に起立して係合可能なロック爪を有する請求項1乃至6のいずれかに記載の解体機能付き包装用箱。
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