JP2019004658A - 回転電機 - Google Patents

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浩 北川
良一 溝上
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Abstract

【課題】回転電機の小型化を図ることができる。【解決手段】回転電機は、外周に冷媒を流すことにより冷却可能な回転電機であって、ステータと、円筒状に構成されるとともに、内周に前記ステータを収容するハウジングと、ハウジングの外周を覆い、冷媒の流入口と流出口とを有するカバーと、を有する。ハウジングは、外周において、周方向に突出して設けられ周方向の一部に切り欠きを備える隔離壁と、ハウジングの外周において周方向に凹むように形成され、隔離壁によって周方向に隔離されて軸方向に並設する2つの流路溝であって、流入口と連通する第1流路溝、及び、流出口と連通する第2流路溝を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機に関するものである。
回転電機(モータ)には、ステータを固定するハウジングに流路を設け、流路に冷却水などの冷媒を流すことでステータを外周から冷却するものがある。
例えば、特許文献1に開示されるように、内部にステータを収納すると共に、軸方向の一方側が開放された環状流路を有するハウジングにおいて、ハウジングの開放端をブラケットで塞ぐことで、冷媒の環状流路が構成される技術が知られている。
特開2004−364429号公報
特許文献1の技術においては、ハウジングが鋳造により製造されているので、中子を用いて流路を含むハウジングを構成する必要がある。しかしながら、流路の外周側が鋳造により厚く構成されてしまうので、モータの小型化を図ることが難しいという課題がある。
本発明はこのような課題を解決するために発明されたもので、回転電機の小型化を図ることを目的とする。
本発明のある態様の回転電機は、外周に冷媒を流すことにより冷却可能な回転電機であって、ステータと、円筒状に構成されるとともに、内周に前記ステータを収容するハウジングと、ハウジングの外周を覆い、冷媒の流入口と流出口とを有するカバーと、を有する。ハウジングは、外周において、周方向に突出して設けられ周方向の一部に切り欠きを備える隔離壁と、ハウジングの外周において周方向に凹むように形成され、隔離壁によって周方向に隔離されて軸方向に並設する2つの流路溝であって、流入口と連通する第1流路溝、及び、流出口と連通する第2流路溝を有する。
本実施形態によれば、モータの小型化を図ることができる。
図1は、第1実施形態のモータのハウジングの斜視図である。 図2は、モータのハウジングの分解図である。 図3は、図1のA−Aにおけるモータの軸方向の断面図である。 図4は、図1のB−Bにおけるモータの径方向の断面図である。 図5は、流路の模式図である。 図6は、比較例のモータのハウジングの斜視図である。 図7は、比較例のモータのハウジングの分解図である。 図8は、図6のA−Aにおけるモータの軸方向の断面図である。 図9は、第2実施形態の第1例の流路の模式図である。 図10は、第2例の流路の模式図である。 図11は、第3実施形態のモータの軸方向の断面図である。 図12は、カバーをハウジングに装着する説明図である。 図13は、第4実施形態の第1例のモータの軸方向の断面図である。 図14は、モータの径方向の断面図である。 図15は、第2例のモータの軸方向の断面図である。 図16は、モータの径方向の断面図である。
本発明の実施形態におけるモータ(回転電機)について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のモータ100のハウジング10の斜視図である。
モータ100は、ロータ及びステータ(図1においてともに不図示)を固定するハウジング10と、ハウジング10に圧入される円筒状のカバー20とにより構成されている。
ハウジング10には、外周において軸方向において2箇所を削り出すことにより、周方向に設けられる2つの第1流路溝11A、及び、第2流路溝11Bが設けられている。第1流路溝11A、及び、第2流路溝11Bとの間には、隔離壁12が設けられている。また、隔離壁12には、図右方にて切り欠き13が設けられている。
カバー20は、円筒状のカバー本体21を有しており、カバー本体21の外周面には、軸方向に2つの開口(不図示)が並設されている。そして、これらの開口と接続されるように筒状の流入口22と流出口23とが設けられている。このような構成となることで、流入口22及び流出口23によって、カバー本体21の外周側と内周側とが連通する。そのため、流入口22から流入する冷媒は、ハウジング10の外周に設けられる第1流路溝11A、及び、第2流路溝11Bを流れ、流出口23から流出されることになる。なお、流入口22と流出口23とは、軸方向に対向するように配置されることになる。
図2は、図1に示したモータ100のハウジング10の分解図である。
ハウジング10は、金属などにより構成される筒状の部材であり、図1を用いて説明したように、外周面に削り出し加工によって2つの第1流路溝11A、及び、第2流路溝11Bが軸方向に並んで形成されている。第1流路溝11Aと第2流路溝11Bとの間には、周方向に設けられ軸方向に突出する隔離壁12が設けられている。すなわち、第1流路溝11Aと第2流路溝11Bとは、軸方向に並設し、隔離壁12によって仕切られている環状の流路である。また、隔離壁12は、第1流路溝11Aと第2流路溝11Bとの間に位置し、ハウジング10の周方向に沿って形成された仕切り壁であって、周方向の一部に切り欠き13を備える。
第1流路溝11A、隔離壁12、及び、第2流路溝11Bを介して軸方向で対向するように環状の第1突出部14A、及び、第2突出部14Bが設けられている。すなわち、第1突出部14Aは、第1流路溝11Aの軸方向外側(紙面手前左方向)の側面を構成し、第2突出部14Bは、第2流路溝11Bの軸方向外側(紙面奥右方向)の側面を構成する。
第2突出部14Bの軸方向外側(紙面右奥側)には、第2突出部14Bよりも径が大きいフランジ状のストッパ15が設けられている。また、第1突出部14A、及び、第2突出部14Bのそれぞれには、外周面における周方向の削り出し加工によって、環状に凹んで設けられる第1シール溝16A、及び、第2シール溝16Bが設けられている。
カバー本体21は、円筒状であり、軸方向に並設される流入口22と流出口23との間に隔離壁12が配置されるように、ハウジング10に装着される。なお、カバー本体21の断面形状は、円に限らす、楕円や、多角形であってもよい。
図3は、図1のA−Aにおけるモータ100の軸方向の断面図である。
この図においては、ハウジング10内に固定されるステータ40が示されている。また、図上部に流入口22及び流出口23が配置されるように、モータ100が示されている。
第1シール溝16A、及び、第2シール溝16Bには、それぞれ、環状の第1Oリング17A、及び、第2Oリング17Bが設けられている。第1突出部14A、第2突出部14B、及び、隔離壁12は、径方向の外側への高さ(流路溝11を基準とした場合の図上方への高さ)が等しくなるように構成されている。
図下部においては、点線にて隔離壁12に設けられる切り欠き13が示されており、切り欠き13を介して第1流路溝11Aと第2流路溝11Bとは連通する。
カバー本体21は、同じ肉厚で構成されており、カバー本体21の内面と、第1突出部14A、隔離壁12、及び、第2突出部14Bの外面とが接触する。
図4は、図1のB−Bにおけるモータ100の径方向の断面図である。この図には、軸方向において隔離壁12が設けられる箇所における、径方向の断面図が示されている。
ハウジング10内にはステータ40が固定されるとともに、ハウジング10には、周方向を取り囲むようにカバー本体21が取り付けられている。この断面図においては、第2流路溝11Bが点線で示されるとともに、第2流路溝11Bよりも外周側に隔離壁12が示されている。隔離壁12には、流出口23とは周方向に180°反対側(周方向の反対側)の方向に切り欠き13が設けられている。
このような構成となることで、第1流路溝11Aと第2流路溝11Bとは、周方向の大部分において隔離壁12によって仕切られているが、一部が切り欠き13を介して連通する。そのため、流入口22(不図示)から流入する冷媒は、ハウジング10の外周において第1流路溝11A、切り欠き13、及び、第2流路溝11Bの順に流れ、最終的に、流出口23から排出される。
図5は、モータ100のハウジング10における流路の模式図である。
この図によれば、図左側の円が流入口22及び第1流路溝11Aを示し、図右側の円が流出口23及び第2流路溝11Bを示している。そして、第1流路溝11Aと第2流路溝11Bとは切り欠き13により連通されている。流入口22と流出口23とは、軸方向に対向するように配置されるので、周方向の同じ方向(図上方)に設けられることになる。
流入口22から流入する冷媒は、カバー本体21内において周方向の2つの方向に分岐して、第1流路溝11Aを流れ、切り欠き13において合流する。以下では、説明の便宜上、第1流路溝11Aにおける反時計回りの流路を流路11A−1と称し、時計回りの流路を流路11A−2と称するものとする。
そして、流路11A−1と流路11A−2とを流れる冷媒は、切り欠き13の入り口に到達すると合流し、さらに切り欠き13を通り、第2流路溝11Bに到達する。
第2流路溝11Bにおいて、冷媒は、周方向の2つの方向に分岐して第2流路溝11Bを流れ、最終的に流出口23において合流して排出される。以下では、説明の便宜上、第2流路溝11Bにおける時計回りの流路を流路11B−1と称し、反時計回りの流路を流路11B−2と称するものとする。
このように構成されることにより、ステータ40を外周から冷媒によって冷却することができる。冷媒は、第1流路溝11A及び第2流路溝11Bを流れる間に温度が上昇する。そのため、ハウジング10の温度上昇に軸方向での偏りがある場合には、より冷たい冷媒が流れる第1流路溝11A側に温度が高くなる部分が位置するようにハウジング10を取り付けることで、効率よく冷却することができる。
ここで、本実施形態による効果を説明するために、比較例のモータ100’と構成を比較する。
図6は、比較例のモータ100'のハウジング10の斜視図である。
比較例のモータ100'のハウジング10のは、本実施形態のハウジング10と比較すると、隔離壁12が存在せず、2つではなく1つの流路溝11が設けられている。さらに、ハウジング10の外周には、第1突出部14Aと第2突出部14Bとの間に設けられ、流路溝11を軸方向にて仕切る仕切り板30が設けられている。流入口22と流出口23とは周方向に並設されており、流入口22と流出口23との間に仕切り板30が配置されるように、カバー20はハウジング10に装着される。
仕切り板30によって流路溝11の周方向の流れが仕切られるので、流入口22から流入する冷媒は、流路溝11において仕切り板30に向かう方向とは反対方向(図左方向)に沿って流れ、流出口23から排出される。
図7は、比較例のモータ100'のハウジング10の分解図である。
この図に示されるように、第1突出部14Aと第2突出部14Bとには、それぞれの対向する側に、第1板切り欠き31Aと第2板切り欠き31Bとが設けられている。これらの第1板切り欠き31Aと第2板切り欠き31Bとの間に、仕切り板30が配置されることになる、
図8は、図6のA−Aにおけるモータ100'の軸方向の断面図である。
この図においては、上方に仕切り板30が示されるように、モータ100'が示されている。図下方には流路溝11のみが設けられている。この図に示されるように、比較例においては、図下方に示される流路溝11の軸方向(図左右方向)の幅は、図上方に示される第1板切り欠き31A及び第2板切り欠き31Bの分だけ、すなわち、仕切り板30を固定するためのキー溝を考慮して、狭く構成しなければならない。
これに対して、本実施形態においては、比較例のような第1板切り欠き31Aと第2板切り欠き31Bとを設ける必要がない。そのため、第1流路溝11Aと第2流路溝11Bとの幅の和は、比較例の流路溝11と比較すると、隔離壁12だけ短くなるが、第1板切り欠き31A及び第2板切り欠き31Bだけ長くすることができるので、流路溝の幅をより広く構成できる。さらに、ステータ40において温度上昇が比較的大きな軸方向の端部(図左端、及び、図右端)にも流路を設けることができるので、ステータ40を効率よく冷却することができる。
第1実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
第1実施形態のモータ100は、ステータ40と、ハウジング10と、カバー20とを有する。ハウジング10は、円筒状に構成されるとともに、内周にステータ40を収容することができる。ハウジング10は、周方向に突出して設けられる隔離壁12を有しており、隔離壁12によって、軸方向に並んで設けられる第1流路溝11Aと第2流路溝11Bとの大部分が隔離される。隔離壁12には、切り欠き13が設けられており、切り欠き13において第1流路溝11Aと第2流路溝11Bとが連通する。カバー20は、ハウジング10の外周を覆い、第1流路溝11Aと連通する流入口22と、第2流路溝11Bと連通する流出口23とを有する。
このように構成することにより、第1流路溝11A及び第2流路溝11Bの外周がカバー20により構成されるので、鋳造にて構成する場合と比較すると、径方向に小さく構成することができる。
さらに、本実施形態の第1流路溝11A及び第2流路溝11Bの幅は、図6から図8までに示した比較例の流路溝11と比較すると、仕切り板30を収容する第1板切り欠き31A、及び、第2板切り欠き31Bとを設ける必要がないので、これらの板切り欠きの分だけ流路溝を幅広に構成することができる。さらに、ステータ40において温度上昇が比較的大きな軸方向の端部にも流路を設けることができる。
第1実施形態のモータ100によれば、図5に示されるように、流入口22及び流出口23は、切り欠き13に対して反対側の周上に位置する。すなわち、図5において、切り欠き13は、図下方に設けられ、流入口22及び流出口23は、切り欠き13に対してハウジング10の軸心を挟んで反対側の周上、すなわち、図上方の周上に設けられる。
このように構成されることにより、図上方の周上にある流入口22から流入する冷媒は、第1流路溝11Aを通った後に、図下方にある切り欠き13に到達する。そして、切り欠き13を通った後に、第2流路溝11Bを通り、図上方にある流出口23から排出される。このようにすることで、流入口22と切り欠き13、及び、流出口23と切り欠き13との距離を比較的長くすることができるので、ステータ40を効率よく冷却することができる。
第1実施形態のモータ100によれば、流入口22及び流出口23は、軸方向に対向するように配置され、すなわち、周方向の同じ方向(図上方)に設けられる。このように構成することで、第1流路溝11Aにおける、半時計回りに冷媒が流れる流路11A−1と時計回りに冷媒が流れる流路11A−2との比率と、第2流路溝11Bにおける、半時計回りに冷媒が流れる流路11B−1と時計回りに冷媒が流れる流路11B−2との比率とが等しくなる。そのため、ステータ40を偏りなく冷却することができる。
第1実施形態のモータ100によれば、流入口22及び流出口23は、図下方に設けられる切り欠き13の反対側の位置(図上方)に設けられる。このように構成することで、第1流路溝11Aにおいては、半時計回りに冷媒が流れる流路11A−1と、時計回りに冷媒が流れる流路11A−2との経路長が等しくなる。第2流路溝11Bにおいては、半時計回りに冷媒が流れる流路11B−1と、時計回りに冷媒が流れる流路11B−2との経路長が等しくなる。そのため、冷媒の流路に偏りがなくなるので、ステータ40を偏りなく冷却することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態においては、切り欠き13と、流入口22及び流出口23の両者とを、周方向に略反対側に設けられる例について説明した。本実施形態においては、切り欠き13、流入口22、及び、流出口23のそれぞれが、周方向の異なる位置に設けられる例について説明する。
図9は、第2実施形態の第1例の流路の模式図である。
この図に示されるモータ100は、図5に示されるモータ100と比較すると、流入口22のモータ100の軸中心Oからの方向C1は、図上方を基準にして半時計周りにθ1だけずれた方向に配置されている。流出口23の軸中心Oからの方向C2は、図上方を基準にして時計回りにθ2だけずれた方向に配置されている。なお、切り欠き13の軸中心Oからの方向C3は、図下方に向かう方向である。なお、θ1及びθ2は等しいことが等しい。また、θ1及びθ2は、0度から略60度の間であり、略45度以下であることが好ましい。
このように構成すると、流入口22から流入する冷媒は、第1流路溝11Aにおける、流路11A−1と流路11A−2との経路長の比と、第2流路溝11Bにおける、流路11B−1と流路11B−2との経路長の比とが等しくなる。そのため、より偏りなく冷却することができる。
第2実施形態の第1例によれば、以下の効果を得ることができる。
第2実施形態の第1例のモータ100は、前記流入口及び前記流出口は、切り欠き13の反対の周上に配置される。流入口22は、切り欠き13の反対側である図上方から、周方向に半時計回りにθ1だけずらした方向に設けられる。流出口23は、周方向に時計回りにθ2だけずらした方向に設けられる。
このように構成することで、第1流路溝11Aにおける、半時計回りに冷媒が流れる流路11A−1と、時計回りに冷媒が流れる流路11A−2との比率と、第2流路溝11Bにおける、半時計回りに冷媒が流れる流路11B−1と、時計回りに冷媒が流れる流路11B−2との比率とが等しくなる。そのため、ステータ40を偏りなく冷却することができる。さらに、流入口22及び流出口23の配置を変更できるので、設計の自由度を高めることができる。
図10は、第2例の流路の模式図である。
この図に示されるモータ100は、図9に示される第1例のモータ100と比較すると、切り欠き13の軸中心Oからの方向C3が、図下方を基準にして周方向右側へθ3だけずれた場所に配置されている。なお、θ3は、0度から略60度の間であり、略45度以下であることが好ましい。
第2実施形態の第2例によれば、以下の効果を得ることができる。
第2実施形態の第2例のモータ100は、第1実施形態と同様に、流入口22及び流出口23は、切り欠き13に対して反対側に設けられる。
このように構成されることにより、図10に示されるように、流入口22から流入する冷媒は、第1流路溝11Aを通った後に、反対側の周上にある切り欠き13に到達する。そして、第2流路溝11Bを通り、切り欠き13の反対側の周上にある流出口23から排出されるので、ステータ40を冷媒によって冷却することができる。このように、第1実施形態、第2実施形態の第1例、及び、第2例に示されるように、流入口22及び流出口23の配置を変更できるので、設計の自由度を高めることができる。
(第3実施形態)
第1及び第2実施形態においては、第1突出部14A、隔離壁12、及び、第2突出部14Bの径方向の高さが同じであり、カバー本体21の内径が同じ長さである例について説明した。本実施形態においては、第1突出部14A、隔離壁12、及び、第2突出部14Bの径方向の高さが異なり、カバー本体21の内径も部分的に径の長さが異なる例について説明する。
図11は、第3実施形態のモータ100の軸方向の断面図である。
この図によれば、径方向の大きさ(図上下方向の長さ)において、第1突出部14Aと、隔離壁12と、第2突出部14Bとは、順に径が大きくなる(第1流路溝11A及び第2流路溝11Bを基準に図上方に高くなる)ように構成されている。
ハウジング10にカバー20が装着された状態において、カバー本体21のうち、内径が第1突出部14Aの外径と等しい部分をカバー第1部分21Aと称し、隔離壁12の外径と等しい部分をカバー第2部分21Bと称し、第2突出部14Bの外径と等しい部分をカバー第3部分21Cと称するものとする。カバー第1部分21Aと、カバー第2部分21Bと、カバー第3部分21Cとは、順に内径が大きくなるように構成されている。また、カバー第2部分21Bは、カバー第1部分21A及びカバー第3部分21Cよりも、軸方向に短く構成されている。
カバー第1部分21Aとカバー第2部分21Bとは、第1スロープ部21SAにより接続され、カバー第2部分21Bとカバー第3部分21Cとは、第2スロープ部21SBにより接続されている。第1スロープ部21SAと、第2スロープ部21SBとは、それぞれ、図右方に向かって径が大きくなるように構成されている。
図12は、カバー20をハウジング10に装着する説明図である。
この図においては、モータ100の軸方向の断面図の一部が示されている。カバー20をハウジング10のストッパ15に向かう方向、すなわち、図矢印方向に移動させることによって、カバー20をハウジング10の外周に装着する。
カバー20をハウジング10に装着する場合には、第1突出部14Aは、カバー第3部分21C、第2スロープ部21SB、カバー第2部分21B、第1スロープ部21SAの順に内径を通過して、最終的に、カバー第1部分21Aに装着される。カバー第3部分21C、第2スロープ部21SB、カバー第2部分21B、第1スロープ部21SAの順に径が小さくなるので、第1突出部14Aがカバー本体21の内面によってガイドされることになり、カバー20を容易に装着することができる。
隔離壁12は、カバー第3部分21C、及び、第2スロープ部21SBの順に内径を通過して、最終的に、カバー第2部分21Bに装着される。すなわち、カバー第3部分21C、及び、第2スロープ部21SBの順に径が小さくなるので、隔離壁12がカバー本体21の内面によってガイドされることになり、カバー20を容易に装着することができる。
また、カバー第2部分21Bは、カバー第1部分21A、及び、カバー第3部分21Cのそれぞれよりも、軸方向(図左右方向)に短く構成されている。図12に示されるように、カバー20をハウジング10に装着する場合には、まず、第1突出部14Aがカバー第1部分21Aに装着されるとともに、第2突出部14Bがカバー第3部分21Cに装着される。そして、その後に、隔離壁12がカバー第2部分21Bに挿入される。
ここで、第1突出部14Aとカバー第1部分21Aとの間、及び、第2突出部14Bとカバー第3部分21Cとの間において気密を保てなければ、モータ100の外に冷媒が漏れてしまう。そこで、まず、第1突出部14Aと第2突出部14Bとにカバー本体21を装着して気密を保った後に、隔離壁12にカバー本体21を装着する。このようにすることで、第1突出部14Aと第2突出部14Bとにおける気密を確実に保つことができる。さらに、隔離壁12は、第1突出部14Aと第2突出部14Bにカバー本体21が装着された後に、軸方向に安定した状態でカバー本体21を装着することができる。
第3実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
第3実施形態のモータ100によれば、ハウジング10において、第1流路溝11Aの軸方向外側(左側)の側面を形成する第1突出部14Aは、第2流路溝11Bの軸方向外側(右側)の側面を形成する第2突出部14Bよりも、径方向の高さが低い。隔離壁12は、径方向の高さが、第1突出部14Aよりも高く、かつ、第2突出部14Bよりも低い。
このように構成することで、ハウジング10にカバー20を装着する場合には、ハウジング10は、装着される順である、第1突出部14A、隔離壁12、第2突出部14Bの順に、径が小さくなるように構成されることになる。そのため、カバー20をハウジング10に装着する場合には、ハウジング10がカバー本体21の内面によってガイドされるので、カバー20の装着を容易にすることができる。
第3実施形態のモータ100によれば、カバー第2部分21Bは、カバー第1部分21A、及び、カバー第3部分21Cのそれぞれよりも、軸方向(図左右方向)に短く構成されている。このように構成されることにより、カバー20をハウジング10に装着する場合には、まず、第1突出部14Aがカバー第1部分21Aに装着されるとともに、第2突出部14Bがカバー第3部分21Cに装着される。そして、その後に、隔離壁12がカバー第2部分21Bに挿入される。
したがって、第1突出部14Aと第2突出部14Bとにカバー本体21が装着されて気密が保たれた後に、第1突出部14Aと第2突出部14Bとの間に設けられる隔離壁12にカバー本体21が装着されるので、モータ100全体の気密を保ちやすくなる。さらに、隔離壁12へのカバー本体21の装着は、第1突出部14Aと第2突出部14Bへの装着後に行われるので、軸方向に安定した状態で行うことができるので、装着時における不良の発生が抑制される。
第3実施形態のモータ100によれば、ハウジング10において、第1突出部14Aと隔離壁12との間に第1スロープ部21SAが設けられ、隔離壁12と第2突出部14Bとの間に第2スロープ部21SBが設けられている。第1スロープ部21SAと第2スロープ部21SBとは、ハウジング10に装着される方向に径が小さくなるように構成されている。このように構成することで、カバー20をハウジング10に装着する場合には、第1スロープ部21SA、及び、第2スロープ部21SBによって、ハウジング10がガイドされるので、カバー20の装着を容易にすることができる。
(第4実施形態)
第1実施形態から第3実施形態においては、第1突出部14A、及び、第2突出部14Bにおいて第1シール溝16A、及び、第2シール溝16Bが設けられており、第1シール溝16A、及び、第2シール溝16Bに、第1Oリング17A、及び、第2Oリング17Bが配置される例について説明した。本実施形態においては、隔離壁12において、シール溝が設けられており、その仕切り溝にOリングなどが配置される例について説明する。
図13は、本実施形態のOリングを備える第1例のモータ100の断面図であり、図14は、図13のC−Cにおける断面図である。
これらの図を参照すると、モータ100は、第1実施形態に示されるモータ100と比較すると、隔離壁12の外周に沿って第3シール溝16Cが設けられており、第3シール溝16Cに環状の第3Oリング17Cが配置されている。なお、図13の下方、及び、図14の下方を参照すると、第3Oリング17Cが環状であるため、切り欠き13に第3シール溝16Cが配置されることになる。
第4実施形態の第1例によれば、以下の効果を得ることができる。
第4実施形態の第1例に示されるモータ100においては、隔離壁12には第3シール溝16Cが設けられており、第3シール溝16Cには第3Oリング17Cが設けられている。このように構成することで、第1流路溝11Aと第2流路溝11Bとの間において、隔離壁12とカバー本体21との間は第3Oリング17Cによって気密が保たれる。そのため、第1流路溝11Aと第2流路溝11Bとは切り欠き13においてのみ連通することになるので、冷媒の流路が確保され、ステータ40をより確実に冷却することができる。
図15は、本実施形態の第2例の径方向の断面図であり、図16は、図15のD−Dにおける断面図である。
これらの図を参照すると、本変形例においては、Oリングの替わりに紐状のパッキン18が設けられている。パッキン18は、両端に第1抜け止め19A、及び、第2抜け止め19Bを備えている。そして、第1抜け止め19A、及び、第2抜け止め19Bは、第3シール溝16Cから切り欠き13において突出するように設けられている。そのため、切り欠き13は、パッキン18が設けられておらず、開口が大きくなり冷媒を整流することができる。
第4実施形態の第2例によれば、以下の効果を得ることができる。
第4実施形態の第2例に示されるモータ100においては、第1例と比較すると、第3Oリング17Cの替わりに第3シール溝16Cにパッキン18が設けられている。パッキン18は、端部に、第3シール溝16Cよりも幅広な第1抜け止め19A、及び、第2抜け止め19Bを有しており、第1抜け止め19A、及び、第2抜け止め19Bが隔離壁12の切り欠き13の両端にかかることで、第3シール溝16Cからパッキン18が抜け落ちるのが抑制される。さらに、第1例と比較すると、切り欠き13において不要な部材が設けられず、全体が開口されるので、冷媒の流路が確保され、ステータ40をより確実に冷却することができる。
なお、各実施形態においては、モータ100は電動モータである例を用いて説明したが、これに限らない。例えば、モータ100の替わりに、外力により駆動することで発電するジェネレータとして構成されてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。また、上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
10 ハウジング
11A 第1流路溝
11B 第2流路溝
12 隔離壁
13 切り欠き
14A 第1突出部
14B 第2突出部
20 カバー
22 流入口
40 ステータ
100 モータ

Claims (10)

  1. 外周に冷媒を流すことにより冷却可能な回転電機であって、
    ステータと、
    筒状に構成されるとともに、内周に前記ステータを収容するハウジングと、
    前記ハウジングの外周を覆い、冷媒の流入口と流出口とを有するカバーと、を有し、
    前記ハウジングは、
    外周において、周方向に突出して設けられ周方向の一部に切り欠きを備える隔離壁と、
    前記ハウジングの外周において周方向に凹むように形成され、前記隔離壁によって周方向に隔離されて軸方向に並設する2つの流路溝であって、前記流入口と連通する第1流路溝と、前記流出口と連通する第2流路溝と、を有する回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機あって、
    前記ハウジングは、円筒状に構成され、
    前記流入口及び前記流出口は、前記切り欠きに対して反対側の周上に位置する、回転電機。
  3. 請求項2に記載の回転電機あって、
    前記流入口及び前記流出口は、軸方向に対向するように配置される、回転電機。
  4. 請求項3に記載の回転電機あって、
    前記流入口及び前記流出口は、前記切り欠きの反対側に設けられる、回転電機。
  5. 請求項2に記載の回転電機あって、
    前記流入口及び前記流出口は、周方向における前記切り欠きの反対側から、周方向にそれぞれ異なる方向に同じ角度だけずらした方向に設けられる、回転電機。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の回転電機あって、
    前記ハウジングにおいて、前記第1流路溝の軸方向外側の側面を形成する第1突出部は、前記第2流路溝の軸方向外側の側面を形成する第2突出部よりも、外径が小さく構成され、
    前記隔離壁は、外径が、前記第1突出部よりも高く、かつ、前記第2突出部よりも低い、回転電機。
  7. 請求項6に記載の回転電機あって、
    前記カバーは、
    前記第1突出部と接触する第1部分と、
    前記隔離壁と接触する第2部分と、
    前記第2突出部と接触する第3部分と、をさらに有し、
    前記第2部分は、前記第1部分、及び、前記第3部分よりも、軸方向に短く構成される、回転電機。
  8. 請求項7に記載の回転電機あって、
    前記カバーは、
    前記第1部分と前記第2部分との間に設けられる第1スロープと、
    前記第2部分と前記第3部分との間に設けられる第2スロープと、をさらに有し、
    第1スロープと第2スロープとは、それぞれ、前記ハウジングの装着方向に径が小さくなるように構成される、回転電機。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の回転電機あって、
    隔離壁において周方向に凹むように形成されるシール溝に配置されるOリングを、さらに備える、回転電機。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載の回転電機あって、
    隔離壁において周方向に凹むように形成されるシール溝に配置される紐状でのパッキンを、さらに有し、
    前記パッキンは、両端に、前記シール溝の溝幅よりも幅が広い抜け止めを有し、
    前記抜け止めは、前記切り欠きにおいて前記シール溝と接触するように設けられる、回転電機。
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