JP2019002527A - オイル吸入装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オイル吸入時の空気の吸い込みを防ぐとともに、オイル吸入装置の小型化を図ることができる。
【解決手段】オイル吸入装置は、筒状の複数の吸入路であって、一端に設けられる吸入口、及び、上面に設けられる弁孔を備える吸入路が、他端同士にて接続されることにより構成されるとともに、吸入路の接続箇所の近傍の上面に流出開口を備える吸入部材と、一端に吐出口を備える筒状の吐出部材であって、他端の開口が流出開口と接続される吐出部材と、オイルよりも比重の軽い材料で板状に構成され、吸入部材の弁孔のそれぞれにおいて上下に移動可能に構成される複数の弁と、を備える。そして、吸入部において吸入口と流出開口との高さが略等しい。
【選択図】図2
【解決手段】オイル吸入装置は、筒状の複数の吸入路であって、一端に設けられる吸入口、及び、上面に設けられる弁孔を備える吸入路が、他端同士にて接続されることにより構成されるとともに、吸入路の接続箇所の近傍の上面に流出開口を備える吸入部材と、一端に吐出口を備える筒状の吐出部材であって、他端の開口が流出開口と接続される吐出部材と、オイルよりも比重の軽い材料で板状に構成され、吸入部材の弁孔のそれぞれにおいて上下に移動可能に構成される複数の弁と、を備える。そして、吸入部において吸入口と流出開口との高さが略等しい。
【選択図】図2
Description
本発明は、オイル吸入装置に関するものである。
自動変速機の下部において、オイルリザーバに蓄えられるオイルをオイルポンプによって吸入して回転電機へと供給するオイル吸入装置が知られている。オイル吸入装置の中には、吸入口が複数設けられており、各吸入口に開閉可能な蓋が設けられているものがある。
例えば、特許文献1のオイル吸入装置によれば、吐出部材(オイル吸入管)が垂直方向に設けられるとともに、吐出部材と接続される吸入部材は、角度をつけて設けられた2本の吸入路(吸入管)を備えている。吸入路のそれぞれは、開口端が上方に向かって設けられるとともに、開口端には浮力開閉板が設けられている。このような構成となることで、一方の吸入路の開口端が油面よりも上方にある場合には、浮力開閉板によって開口端が閉じられることになり油の吸入が妨げられ、同時に、他方の吸入路の開口端が油面よりも下方にある場合には、浮力開閉板によって開口端が開かれて油を吸入するので、オイルを吸入する際に空気も一緒に吸入することが抑制される。
特許文献1の技術を用いる場合には、オイルリザーバ内において吸入部材が水平でなく角度をつけて設けられているので、オイル吸入装置の垂直方向の距離を短くすることができず、小型化が難しいという課題がある。
本発明はこのような課題を解決するために発明されたもので、オイル吸入時の空気の吸い込みを防ぐとともに、オイル吸入装置の小型化を図るオイル吸入装置を提供することを目的とする。
本発明のある態様のオイル吸入装置は、筒状の複数の吸入路であって、一端に設けられる吸入口、及び、上面に設けられる弁孔を備える吸入路が、他端同士にて接続されることにより構成されるとともに、吸入路の接続箇所の近傍の上面に流出開口を備える吸入部材と、一端に吐出口を備える筒状の吐出部材であって、他端の開口が流出開口と接続される吐出部材と、オイルよりも比重の軽い材料で板状に構成され、吸入部材の弁孔のそれぞれにおいて上下に移動可能に構成される複数の弁と、を備える。そして、吸入部において吸入口と流出開口との高さが略等しい。
本発明によれば、オイル吸入時の空気の吸い込みを防ぐとともに、オイル吸入装置の小型化を図ることができる。
本発明の実施形態、本発明の利点については、添付された図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
本発明の実施形態におけるオイル吸入装置について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のオイル吸入装置を含む回転電機システムの断面図である。なお、回転電機システム100は、図面の上が鉛直上方向に向かうように配置されるものとする。なお、回転電機システムは車両用の駆動源となっており、車両の操作に伴って加速度が加わるものとする。
図1は、第1実施形態のオイル吸入装置を含む回転電機システムの断面図である。なお、回転電機システム100は、図面の上が鉛直上方向に向かうように配置されるものとする。なお、回転電機システムは車両用の駆動源となっており、車両の操作に伴って加速度が加わるものとする。
図1によれば、回転電機システム100において、電動機(回転電機)1は、ハウジング2内に設けられている。そして、ハウジング2の下側にオイルリザーバ3が設けられており、オイル吸入装置4はオイルリザーバ3内に設けられている。オイルリザーバ3内のオイルは、オイル吸入装置4の吸入口から不図示のポンプによって吸い出され、電動機1に供給される。電動機1は、供給されるオイルにより冷却される。なお、この実施形態においては、オイル吸入装置4により吸出されたオイルは、電動機1に供給される例について説明するが、変速機などにオイルが供給されてもよい。
図2は、オイル吸入装置4の分解図である。
オイル吸入装置4は、略直方体状の筒状の吸入部材50と、吸入部材50の上面と接続される円筒状の吐出部材60とにより構成される。
吸入部材50には、2つの水平に延在する吸入路51A、51Bが連結して設けられている。なお、吸入路51A、51Bは、一体となり、1つの筒状に構成されてもよい。吸入路51A、51Bのそれぞれにおいては、一端に吸入口52A、52Bが設けられるとともに、他端において両者が接続されている。そして、その接続箇所の近傍には、上方の上側面において円形の流出開口53が設けられている。そして、流出開口53に吐出部材60の一端の開口61が接続可能に構成されている。なお、吐出部材60の他端に設けられる吐出口62は、不図示のポンプが設けられているものとする。
このような構成になるため、オイル吸入装置4は、2つの吸入口52A、52Bから吸入したオイルを、流出開口53、及び、吐出部材60の一端の開口61を介して、吐出部材60の他端の開口である1つの吐出口62から吐出することができる。また、吸入路51Aと吸入路51Bとはそれぞれ略水平に設けられているので、吸入部材50において、吸入口52A、52Bの上端部と流出開口53の開口面との高さは略等しくなる。
吸入路51Aの上側面には、流出開口53と吸入口52Aとの間に、吸入路51Aの短手方向(吸入部材50の軸方向と直行する方向)に延在する矩形の弁孔54Aが設けられている。また、吸入路51Bの上側面には、流出開口53と吸入口52Bとの間に、吸入路51Bの短手方向に延在する矩形の弁孔54Bが設けられている。
また、吸入路51A、51Bの上側面においては弁孔54A、54Bのそれぞれの外周に沿って上方へと突出するガイド55A、55Bが設けられている。この例においては、ガイド55A、55Bは、吸入路51A、51Bの短手方向の2つの辺に沿って2つ設けられているが、これに限らず長手方向にも設けてもよい。
また、吸入路51A、51Bの内側の底面においては、上下方向の投影面における弁孔54A、54Bの外周に沿って、上方へ突出するガイド56A、56Bが設けられている。この例においては、ガイド56A、56Bは、吸入路51A、51Bの短手方向の2つの辺に沿って2つ設けられているが、これに限らず長手方向にも設けてもよい。
弁70A、70Bは、板状の壁部材であり、底部付近にて側面から突出するストッパ71A、71Bが設けられている。なお、この例においては、ストッパ71A、71Bは、弁70A、70Bの側面の両者に設けられている。なお、ストッパ71A、71Bが設けられている箇所の厚さは、弁孔54A、54Bの短手方向の幅よりも広いものとする。また、弁70A、70Bは、オイルよりも比重の軽い材料により構成され、油没すると浮力を得ることで上昇可能なフロート構造に構成されている。
図3は、オイル吸入装置4の長手方向における断面図である。この図においては、オイル吸入装置4が組み立てられており、吸入部材50の流出開口53と吐出部材60の開口61が接続されるとともに、弁孔54A、54Bに弁70A、70Bが挿入されている。なお、弁70A、70Bは発泡材などで構成されており、ストッパ71A、71Bを圧縮させることで、弁70A、70Bを弁孔54A、54B内に挿入することができる。
なお、この図において、オイル吸入装置4は油没しておらず、弁70A、70Bは浮上していないものとする。このような状態においては、弁70Aは、吸入口52Aから流出開口53までのオイルの流れを遮断する。また、弁70Bは、吸入口52Bから流出開口53までのオイルの流れを遮断する。
仮にオイル吸入装置4が油没している場合には、弁70A、70Bは浮力を得て上方向に移動して開弁するので、吸入口52A、52Bから吸入されるオイルは、流出開口53まで到達し、吐出部材60の開口61を介して、吐出口62から吐出される。
このように、弁70A、70Bは、油没すると浮力を得るので、上方向に移動して開弁する。また、弁70A、70Bは、油没状態から脱すると、重力によって下方向に移動して閉弁する。弁70A、70Bは、それらの側面がガイド55A、55B、56B、56Bと接触しながら上下移動するために、開閉動作を滑らかに行うことができる。
なお、弁70A、70Bには、上述のように、側面において底部の近傍の一部が厚くなるように構成される2つのストッパ71A、71Bが設けられている。ストッパ71A、71Bが設けられることにより、弁70A、70Bが油没して浮力を得て上昇しても、弁70A、70Bが弁孔54A、54Bから完全に抜けることが防止される。
図4は、例えば車両が発進し、回転電機システム100に加速度が働き、油面が傾いている場合の回転電機システム100の断面図である。
この図によれば、回転電機システム100は吸入部材50の長手方向に傾いており、オイルリザーバ3内のオイルが傾いている。このような場合には、弁70Aは油没していないので浮力を得られずに閉じられており、弁70Bは油没しているので浮力を得て上昇して開かれている。このようにすることで、油没している吸入口52Bからしかオイルが吸い出されず、油没していない吸入口52Aからはオイルが吸い出されないことになる。したがって、吸入口52Aから空気が吸入されないので、オイルとともに空気が吸い出されることが抑制される。
次に、回転電機システム100が吸入部材50の短手方向に傾いている場合について説明する。
図5及び図6は、吸入路51Aを吸入口52A側から見た側面図である。これらの図においては、回転電機システム100は吸入部材50の短手方向に油面が傾斜しているものとする。ここで、吸入口52Aを構成する鉛直方向の2つの辺のうち、左側の辺を左辺81、右側の辺を右辺82と称し、水平方向の辺のうち下側の辺を底辺83と称するものとする。
図5は、弁70Aが開弁している場合を示す図である。この図によれば、左辺81及び右辺82においてはそれらの一部が油没している。
図6は、弁70Aが閉弁している場合を示す図である。この図によれば、右辺82における一部が油没している。同時に、底辺83の全領域は油没しているが左辺81は油没していない。この状態で弁70Aが開かれてしまうと底辺83の近傍においてオイルと共に空気を吸入するおそれがあるため、弁70Aは閉じられる必要がある。
以下では、図5及び図6に示される状態を考慮した弁70Aの構成について説明する。なお、これらの図においては、説明の簡略化のため吸入路51Aの厚さは考慮せず、また、弁70Aにおけるストッパ71Aや、吸入路51Aに設けられるガイド55A、56Aなどは設けられていないものとして説明する。
図5に示される場合において、弁70Aにて発生する浮力F[N]は、以下の式で示される。
F=Vρog…(1)
なお、(1)式におけるパラメータは以下のとおりである。
V:弁70Aのうちのオイルに浸かっている部分の体積[m3]
ρo:オイルの密度[g/m3]
g:重力加速度[m/s2]
V:弁70Aのうちのオイルに浸かっている部分の体積[m3]
ρo:オイルの密度[g/m3]
g:重力加速度[m/s2]
また、V[m3]は、次の式のように示すことができる。
V=(XYo+X・Xtanθ/2)Z
=(Yo+X・tanθ/2)XZ…(2)
=(Yo+X・tanθ/2)XZ…(2)
なお、(2)式におけるパラメータは以下のとおりである。
X:弁70Aの幅[m]
Yo:左辺81における弁70Aの底辺83からの油面の高さ[m]
θ:油面の傾斜角[degree]
Z:弁70Aの厚み[m]
X:弁70Aの幅[m]
Yo:左辺81における弁70Aの底辺83からの油面の高さ[m]
θ:油面の傾斜角[degree]
Z:弁70Aの厚み[m]
(2)式を(1)式に代入すると、以下の式が成立する。
F=(Yo+X・tanθ/2)XZρog…(3)
ここで、弁70Aの重さW[N]は、以下のように示すことができる。
W=XYZρfg…(4)
なお、(4)式におけるパラメータは以下のとおりである。
ρf:弁70Aの密度[g/m3]
ρf:弁70Aの密度[g/m3]
ここで、弁70Aにて発生する浮力Fによって弁70Aが開弁される場合には、浮力Fと弁70Aの重さW[N]と等しくなる必要があるので、(3)式と(4)式は等しくなる必要がある。そのため、次の式を満たす必要がある。
(Yo+X・tanθ/2)XZρog=XYZρfg…(5)
(5)式の両辺をXZgで割り、Yoを求めると次の式になる。
Yo=Yρf/ρo−X・tanθ/2…(6)
ここで、上述のように、図6に示される場合には弁70Aは閉じられる必要がある。すなわち、Yoがゼロ以上である場合にのみ弁70Aは開かれるので、(6)式の右辺がゼロ以上となる必要があり、次の式が成立する。
Yρf/ρo−X・tanθ/2≧0…(7)
油面の傾斜角θの最大値を考慮した上で、(7)式が満たされるように、弁70について幅X、高さY、及び、密度ρfを定める。このようにすることで、図6に示される場合、すなわち、吸入口52Aの底辺83がオイルにより覆われて、弁70の底面が油没した状態となった場合に、弁70を浮上させることができる。
第1実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
第1実施形態のオイル吸入装置4は、オイルリサーバに蓄えられるオイルを複数の吸入口52から吸入し、吸入したオイルを吐出口62から吐出するオイル吸入装置4である。オイル吸入装置4は、吸入部材50、吐出部材60、及び、弁70を備える。吸入部材50は、複数の吸入路51により構成されている。吸入路51には、一端に設けられる吸入口52、及び、上側面に設けられる弁孔54を備える。そして、吸入路51の他端同士が接続されており、その接続箇所の近傍の上側面に流出開口53を備えている。吐出部材60は、一端に吐出口62を備え、他端の開口61が流出開口53と接続される。弁70は、オイルよりも比重の軽い材料で板状に構成され、弁孔54のそれぞれにおいて上下に移動可能に構成される。そして、吸入部材50において吸入口52と流出開口53との高さが略等しい。
このような構成においては、水平方向に配置される吸入路51同士が接続されており、吸入路51の一端に設けられる吸入口52A、52Bと、吸入路51の他端の接続箇所の近傍に設けられる流出開口53の開口面とは、高さのレベルが略等しい。そのため、吸入路51を角度をつけて構成する場合と比較すると、吸入部材50の高さを低く構成できるので、オイル吸入装置4の高さを低くすることができる。
なお吸入部材50に設けられる弁70は油没すると開く構成のため、弁70の開閉には吸入部材50の上方にスペースが必要となる。ここで、吸入部材50の上部に設けられる吐出部材60にはフィルタとなるメッシュなどの部材が設けられることがあり、これらの部材を設けるために吐出部材60は高さが必要となる。このように、吐出部材60の高さを利用して、弁70の開閉を行うことができるので、オイル吸入装置4を全体の高さを低く構成することができる。
さらに、吸入口52が油没していない場合には、弁70が閉じられるのでオイルが吸入されることはない。このようにすることで、油没していない吸入口52からは空気を吸入しないので、空気を吸入せず油のみを吸入することができる。
さらに、弁70は、吸入路51において、吸入口52と流出開口53との間に設けられる。そのため、吸入口52に弁70が設けられている場合と比較すると、吸入部材50の軸方向を短く構成することができるので、オイル吸入装置4を全体の幅を小さく構成することができる。
また、図3に示すように、回転電機システム100と搭載する車両が動くことで加速度が働き、油面が傾くことがある。このような場合には、油没している吸入口52Bにおいては、弁70Bが開かれるのでオイルが吸入される。一方、油没していない吸入口52Aにおいては、弁70Aが閉じられるのでオイルが吸入されることはない。このようにすることで、油没している吸入口52Bからオイルは吸入され、油没していない吸入口52Aからはオイルは吸入されることはない。したがって、油面が傾斜してもオイル吸入装置4は空気を吸入せず、油のみを吸入することができるので、電動機1内にオイルのみを供給して滑潤や冷却を行うことができる。
第1実施形態のオイル吸入装置4によれば、弁70は、自身の重さWに相当する浮力Fを得ることができるだけの所定の体積Vだけ油没し、かつ、吸入口52の底部が油没する場合に、浮力Fが自身の重さWを上回ることで弁70Aが浮上するように、弁70Aの比重、形状、及び、大きさが定められる。このように、吸入口52の底部が油没したタイミングで弁70Aが浮上して開弁することで、吸入口52Aの底部の近傍に空気とオイルとが共存する状態では弁70は開かれることはないので、空気と一緒にオイルが吸入されることが抑制される。
より具体的には、第1実施形態において弁70は矩形の断面を備える板状の壁部材である。弁70の底面が油没する場合に、弁70のうちの油没する部分の体積Vに応じて発生する浮力Fが、弁70の重さWを上回る時に、弁70が浮上する。そのため、(7)式が満たされるように、弁70について幅X、高さY、及び、密度ρfを定めることで、吸入口52Aの底辺83と接触する弁70の底部が油没する場合に、弁70が開弁することになるので、オイルとともに空気が吸入されるおそれを低減することができる。
第1実施形態のオイル吸入装置4によれば、2つの吸入路51A、51Bの他端同士が、側面が連続するように接続されて、吸入部材50が構成されている。このようにすることで、吸入部材50の短手方向の長さを短くすることができるので、オイルリザーバ3の奥行きが短い場合であっても、オイル吸入装置4を配置することができる。
第1実施形態のオイル吸入装置4によれば、弁70は、その側面の下端にて突出するように設けられるストッパ71であって、弁孔54よりも幅広なストッパ71を備える。弁70が油没状態から脱して上昇する場合であっても、ストッパ71は弁孔54により係止されるので、弁70が弁孔54から抜け落ちることが防止される。
第1実施形態のオイル吸入装置4によれば、弁孔54の近傍の側面に設けられるガイド55、及び、内面の底面に設けられるガイド56をさらに備える。弁70が上下に移動して開閉する場合には、弁70は側面がガイド56によって押さえられるため、弁70の上下方向の移動を滑らかにすることができる。
(第2実施形態)
第1実施形態においては、吸入部材50が2つの吸入路51を備える場合について説明した。吸入部材50は吸入路51を3つまたはそれ以上備えていてもよい。そこで、第2実施形態においては、吸入部材50が3つの吸入路51を備える場合について図7を用いて説明し、4つの吸入路51を備える場合について図8を用いて説明する。
第1実施形態においては、吸入部材50が2つの吸入路51を備える場合について説明した。吸入部材50は吸入路51を3つまたはそれ以上備えていてもよい。そこで、第2実施形態においては、吸入部材50が3つの吸入路51を備える場合について図7を用いて説明し、4つの吸入路51を備える場合について図8を用いて説明する。
なお、以下の説明において、第1実施形態と同等の構成については説明を省略する。また、また、図7、及び、図8においては、可読性のために、ガイド56などの一部の構成については記載を省略している。
図7は、吸入部材50が3つの吸入路51を備えるオイル吸入装置4の斜視図である。
この図によれば、吸入部材50は、3つの吸入路51A、51B、及び、51Cにより構成されている。吸入路51A、51B、及び、51Cは、それぞれの一端に吸入口52A、52B、及び、52Cが設けられており、それぞれの他端が接続されている。また、吸入路51A、51B、及び、51Cには、それぞれ、弁孔54A、54B、及び、54Cが設けられており、弁孔54A、54B、及び、54Cには、弁70A、70B、及び、70Cが設けられている。このような構成となることで、平面内で120度毎に設けられる吸入口52A、52B、及び、52Cからオイルを吸入することができる。
図8は、吸入部材50が4つの吸入路51を備えるオイル吸入装置4の斜視図である。
この図によれば、吸入部材50は、4つの吸入路51A、51B、51C、及び、51Dにより構成されている。吸入路51A、51B、51C、及び、51Dは、それぞれの一端に吸入口52A、52B、52C、及び、52Dが設けられており、それぞれの他端が接続されている。また、吸入路51A、51B、51C、及び、51Dには、それぞれ、弁孔54A、54B、54C、及び、54Dが設けられており、弁孔54A、54B、54C、及び、54Dには、弁70A、70B、70C、及び、70Dが設けられている。このような構成となることで、平面内で90度毎に設けられる吸入口52A、52B、及び、52Cからオイルを吸入することができる。
第2実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
第2実施形態のオイル吸入装置によれば、複数の吸入路51がそれぞれ水平に設けられているので、吸入路51を角度をつけて構成する場合と比較すると、吸入部材50の高さを低く構成できるので、オイル吸入装置4の高さを低くすることができる。さらに、吸入部材50は3つ以上の吸入路51を備えることにより、吸入部材50の設計の自由度が上がる。そのため、例えば、回転電機システム100において様々な方向から加速度が加わるような場合であっても、いずれかの吸入口52からオイルを吸入するとともに、オイルとともに空気を吸入することが抑制されることになる。したがって、加速度の加わる方向によらず、電動機1内にオイルのみを供給して滑潤や冷却を行うことができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
1 :電動機
3 :オイルリザーバ
4 :オイル吸入装置
50 :吸入部材
51、51A、51B、51C、51D :吸入路
52、52A、52B、52C、52D :吸入口
53 :流出開口
54、54A、54B、54C、54D :弁孔
55、55A、55B、56、56A、56B :ガイド
60 :吐出部材
62 :吐出口
70、70A、70B :弁
71、71A、71B :ストッパ
100 :回転電機システム
3 :オイルリザーバ
4 :オイル吸入装置
50 :吸入部材
51、51A、51B、51C、51D :吸入路
52、52A、52B、52C、52D :吸入口
53 :流出開口
54、54A、54B、54C、54D :弁孔
55、55A、55B、56、56A、56B :ガイド
60 :吐出部材
62 :吐出口
70、70A、70B :弁
71、71A、71B :ストッパ
100 :回転電機システム
Claims (7)
- オイルリサーバに蓄えられるオイルを複数の吸入口から吸入し、前記吸入したオイルを吐出口から吐出するオイル吸入装置であって、
筒状の複数の吸入路であって、一端に設けられる前記吸入口、及び、上面に設けられる弁孔を備える前記吸入路が、他端同士にて接続されることにより構成されるとともに、前記吸入路の接続箇所の近傍の上面に流出開口を備える吸入部材と、
一端に前記吐出口を備える筒状の部材であって、他端の開口が前記流出開口と接続される吐出部材と、
オイルよりも比重の軽い材料で板状に構成され、前記吸入部材の前記弁孔のそれぞれにおいて上下に移動可能に構成される複数の弁と、を備え、
前記吸入部材において前記吸入口と前記流出開口との高さが略等しい、オイル吸入装置。 - 請求項1に記載のオイル吸入装置であって、
前記弁は、所定体積だけ油没する、かつ、底部が油没する場合に浮上するように、比重、形状、及び、大きさが定められる、オイル吸入装置。 - 請求項2に記載のオイル吸入装置であって、
前記弁は、断面が矩形に構成され、所定体積だけ油没する、かつ、底面の全てが油没する場合に浮上するように、比重、及び、幅、高さが定められる、オイル吸入装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のオイル吸入装置であって、
前記吸入部材は、2つの前記吸入路を有し、
前記吸入路のそれぞれの側面が連続するように接続される、オイル吸入装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のオイル吸入装置であって、
前記吸入部材は、3つ以上の前記吸入路を有する、オイル吸入装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載のオイル吸入装置であって、
前記弁は、底部に前記弁孔よりも幅広なストッパを備える、オイル吸入装置。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載のオイル吸入装置であって、
前記吸入部材は、上下方向に移動する前記弁の側面に沿うように、前記弁孔の近傍の側面、及び、前記吸入部材の内面の少なくとも一方に設けられるガイドを、さらに備える、オイル吸入装置。
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---|---|---|---|
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JP2017119445A JP2019002527A (ja) | 2017-06-19 | 2017-06-19 | オイル吸入装置 |
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JP (1) | JP2019002527A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020144994A1 (ja) | 2019-01-10 | 2020-07-16 | 日本電気株式会社 | アンテナ及び通信装置 |
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2017
- 2017-06-19 JP JP2017119445A patent/JP2019002527A/ja active Pending
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WO2020144994A1 (ja) | 2019-01-10 | 2020-07-16 | 日本電気株式会社 | アンテナ及び通信装置 |
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