JP2019002195A - 杭キャッチャー、及び杭キャッチャーを用いた杭抜き工法 - Google Patents
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略円弧状の第1アームと、
略円弧状の第2アームと、
前記第1アーム及び前記第2アームにおける略円弧の中心を向く側に設けられた複数の把持部と、を備え、
前記第1アームと前記第2アームとをそれぞれの略円弧の中心を向く側同士を対向させて複数の前記把持部が既設杭を把持する把持状態と、複数の前記把持部が既設杭を把持しない非把持状態とを選択可能なことを特徴とする杭キャッチャーを提供するものである。
前記可動軸を支点にして前記第1アームの他方の端部が前記第2アームの他方の端部に接近する閉鎖状態と、離間する開放状態と、に前記第1アームを移動させる油圧シリンダと、を備え、
前記油圧シリンダを伸長させて前記閉鎖状態とすることにより前記把持状態を選択し、前記油圧シリンダを圧縮させて前記開放状態とすることにより前記非把持状態を選択するように構成してもよい。
略円弧状の第1アームと、略円弧状の第2アームと、前記第1アーム及び前記第2アームにおける略円弧の中心を向く側に設けられた複数の把持部と、を備え、前記第1アームと前記第2アームとをそれぞれの略円弧の中心を向く側同士を対向させて複数の前記把持部が既設杭を把持する把持状態と、複数の前記把持部が既設杭を把持しない非把持状態とを選択可能な杭キャッチャーを準備する杭キャッチャー準備工程と、
複数の分割ケーシングを継合し、かつ最下端に掘削刃を有した円筒状のケーシングを準備するケーシング準備工程と、
前記既設杭の周囲に位置するように前記ケーシングを地中に埋め込むケーシング埋込み工程と、
前記ケーシングを引抜くケーシング引抜き工程と、
杭抜きキャップで既設杭の頭部を把持して途中まで引抜く杭引抜き第1工程と、
前記杭キャッチャーの前記第1アーム及び前記第2アームについて前記非把持状態を選択し地上に露出した既設杭を挟むように配置した後、前記第1アーム及び前記第2アームについて前記把持状態を選択して複数の前記把持部により既設杭を把持するとともに、前記杭キャッチャーを地上に支持して既設杭の落下を防止する杭落下防止工程と、
前記杭キャッチャーが把持した部分より上部の既設杭を切断する杭切断工程と、
残りの既設杭を引抜く杭引抜き第2工程と、を実行することを特徴とする杭キャッチャーを用いた杭引抜き工法を提供するものである。
前記ケーシングを途中まで引抜くケーシング引抜き第1工程と、
ケーシング落下防止治具をケーシングに取り付けて落下を防止するケーシング落下防止工程と、
地上に露出した分割ケーシングを除去する地上露出分割ケーシング除去工程と、
残りのケーシングを引抜くケーシング引抜き第2工程と、からなるように構成してもよい。
前記外側円筒部の外周壁下端部に一方の端部が上爪固定軸により軸支された上爪と、
前記外側円筒部より下方の前記キャップ本体外周壁部に一方の端部が下爪固定軸により軸支された下爪と、
前記上爪の他方の端部と前記下爪の他方の端部とを軸支する可動軸と、を備え、
前記外側円筒部が前記キャップ本体先端方向に移動して前記上爪及び前記下爪が前記キャップ本体断面中心側に起立するとともに、前記外側円筒部がケーシング先端方向と逆方向に移動して前記上爪及び前記下爪が前記キャップ本体の内周壁側に倒伏するように構成してもよい。
まず、杭キャッチャー10について、図1、図2を参照して説明する。杭キャッチャー10は、途中まで引き上げた既設杭Pが地中に落下することを防止するものである。その機構は、図1に示すように、略円弧状の第1アーム1と略円弧状の第2アーム2とがそれぞれの略円弧の中心を向く側同士を対向させて、可動軸5によりそれぞれの一方の端部1a、2aが軸支されており、第1アーム1及び第2アームのそれぞれの略円弧の中心を向く側には複数の把持部4が設けられている。第1アーム1及び第2アーム2は共に鉄で構成されており、また、複数の把持部4も鉄で構成され、第1アーム1及び第2アーム2に溶接されている。
まず、杭キャッチャー準備工程を実行して、既設杭Pを把持しない非把持状態を選択された開放状態の杭キャッチャー10を準備する。杭キャッチャー10のサイズは、上述の開放状態のときに既設杭Pの直径よりも第1アーム1の他方の端部1bと第2アーム2の他方の端部2bとの間隔が大きいものを準備する。
ここで、杭引抜き第1工程等で用いる杭抜きキャップ60について図9を参照して説明する。図9は、杭抜きキャップ60の主要部を説明する断面図である。杭抜きキャップ60は、図示しない機構によって上方からワイヤー等で吊り下げ可能な構造を有している。また、杭抜きキャップ60の下端部は既設杭Pの頭部にかぶせることができるようにキャップ本体63は、略円筒状となっている。
略円弧状の第1アームと、
略円弧状の第2アームと、
前記第1アーム及び前記第2アームにおける略円弧の中心を向く側に設けられた複数の把持部と、を備え、
前記第1アームと前記第2アームとをそれぞれの略円弧の中心を向く側同士を対向させて複数の前記把持部が既設杭を把持する把持状態と、複数の前記把持部が既設杭を把持しない非把持状態とを選択可能なことを特徴とする杭キャッチャーにより、重い既設杭を安全に引抜くことができる。
略円弧状の第1アームと、略円弧状の第2アームと、前記第1アーム及び前記第2アームにおける略円弧の中心を向く側に設けられた複数の把持部と、を備え、前記第1アームと前記第2アームとをそれぞれの略円弧の中心を向く側同士を対向させて複数の前記把持部が既設杭を把持する把持状態と、複数の前記把持部が既設杭を把持しない非把持状態とを選択可能な杭キャッチャーを準備する杭キャッチャー準備工程と、
複数の分割ケーシングを継合し、かつ最下端に掘削刃を有した円筒状のケーシングを準備するケーシング準備工程と、
前記既設杭の周囲に位置するように前記ケーシングを地中に埋め込むケーシング埋込み工程と、
前記ケーシングを引抜くケーシング引抜き工程と、
杭抜きキャップで既設杭の頭部を把持して途中まで引抜く杭引抜き第1工程と、
前記杭キャッチャーの前記第1アーム及び前記第2アームについて前記非把持状態を選択し地上に露出した既設杭を挟むように配置した後、前記第1アーム及び前記第2アームについて前記把持状態を選択して複数の前記把持部により既設杭を把持するとともに、前記杭キャッチャーを地上に支持して既設杭の落下を防止する杭落下防止工程と、
前記杭キャッチャーが把持した部分より上部の既設杭を切断する杭切断工程と、
残りの既設杭を引抜く杭引抜き第2工程と、を実行することを特徴とする杭キャッチャーを用いた杭引抜き工法により、重い既設杭を安全に引抜くことができる。
2:第2アーム 2a:一方の端部 2b:他方の端部
3:油圧シリンダ 4:把持部
5:可動軸 6:固定軸 7:固定軸 8:油圧シリンダ受部
10:杭キャッチャー
20:キャップ本体630:油圧式減速機 40:クレーン
50:リーダー 60:杭抜きキャップ
61(61a、61b):上爪 62(62a、62b):下爪
63:キャップ本体 63N:内周壁 63W:キャップ本体窓
64:外側円筒部
65(65a、65b):上爪固定軸 66(66a、66b):下爪固定軸
67(67a、67b):可動軸
68(68a、68b):キャップ本体油圧シリンダ
72(72a、72b):上爪固定軸取付け部
73(73a、73b):下爪固定軸取付け部
70:ワイヤー 80:ケーシング落下防止治具
100:テレスコクローラ杭抜き機
P:既設杭
略円弧状の第1アームと、略円弧状の第2アームと、前記第1アーム及び前記第2アームにおける略円弧の中心を向く側に設けられた複数の把持部と、を備え、前記第1アームと前記第2アームとをそれぞれの略円弧の中心を向く側同士を対向させて複数の前記把持部が既設杭を把持する把持状態と、複数の前記把持部が既設杭を把持しない非把持状態とを選択可能な杭キャッチャーを準備する杭キャッチャー準備工程と、
最下端に掘削刃を有した円筒状のケーシングを準備するケーシング準備工程と、
既設杭の周囲に位置するように前記ケーシングを地中に埋め込むケーシング埋込み工程と、
前記ケーシングを引抜くケーシング引抜き工程と、
既設杭を途中まで引抜く杭引抜き第1工程と、
前記杭キャッチャーの前記第1アーム及び前記第2アームについて前記非把持状態を選択し地上に露出した既設杭を挟むように配置した後、前記第1アーム及び前記第2アームについて前記把持状態を選択して複数の前記把持部により既設杭を把持するとともに、前記杭キャッチャーを地上に支持して既設杭の落下を防止する杭落下防止工程と、
前記杭キャッチャーが把持した部分より上部の既設杭を切断する杭切断工程と、
残りの既設杭を引抜く杭引抜き第2工程と、を実行することを特徴とする杭キャッチャーを用いた杭引抜き工法を提供するものである。
前記ケーシング引抜き工程は、
前記ケーシングを途中まで引抜くケーシング引抜き第1工程と、
ケーシング落下防止治具をケーシングに取り付けて落下を防止するケーシング落下防止工程と、
地上に露出した前記分割ケーシングを除去する地上露出分割ケーシング除去工程と、
残りのケーシングを引抜くケーシング引抜き第2工程と、からなるように構成してもよい。
当該杭抜きキャップは、外側円筒部を同芯に設けた円筒状のキャップ本体と、
前記外側円筒部の外周壁下端部に一方の端部が上爪固定軸により軸支された上爪と、
前記外側円筒部より下方の前記キャップ本体外周壁部に一方の端部が下爪固定軸により軸支された下爪と、
前記上爪の他方の端部と前記下爪の他方の端部とを軸支する可動軸と、を備え、
前記外側円筒部が前記キャップ本体先端方向に移動して前記上爪及び前記下爪が前記キャップ本体断面中心側に起立するとともに、前記外側円筒部が前記キャップ本体先端方向と逆方向に移動して前記上爪及び前記下爪が前記キャップ本体の内周壁側に倒伏するように構成してもよい。
略円弧状の第1アームと、
略円弧状の第2アームと、
前記第1アーム及び前記第2アームにおける略円弧の中心を向く側に設けられた複数の把持部と、を備え、
前記第1アームと前記第2アームとをそれぞれの略円弧の中心を向く側同士を対向させて複数の前記把持部が既設杭を把持する把持状態と、複数の前記把持部が既設杭を把持しない非把持状態とを選択可能であり、
途中まで引き上げた既設杭の切断時又はワイヤー掛け時に前記把持状態として既設杭を把持することを特徴とする杭キャッチャーを提供するものである。
略円弧状の第1アームと、略円弧状の第2アームと、前記第1アーム及び前記第2アームにおける略円弧の中心を向く側に設けられた複数の把持部と、を備え、前記第1アームと前記第2アームとをそれぞれの略円弧の中心を向く側同士を対向させて複数の前記把持部が既設杭を把持する把持状態と、複数の前記把持部が既設杭を把持しない非把持状態とを選択可能であり、途中まで引き上げた既設杭の切断時又はワイヤー掛け時に前記把持状態として既設杭を把持する杭キャッチャーを準備する杭キャッチャー準備工程と、
最下端に掘削刃を有した円筒状のケーシングを準備するケーシング準備工程と、
既設杭の周囲に位置するように前記ケーシングを地中に埋め込むケーシング埋込み工程と、
地中から全ての前記ケーシングを引抜くケーシング引抜き工程と、
既設杭を途中まで引抜く杭引抜き第1工程と、
前記杭キャッチャーの前記第1アーム及び前記第2アームについて前記非把持状態を選択し地上に露出した既設杭を挟むように配置した後、前記第1アーム及び前記第2アームについて前記把持状態を選択して複数の前記把持部により既設杭を把持するとともに、前記杭キャッチャーを地上に支持して既設杭の落下を防止する杭落下防止工程と、
前記杭落下防止工程により前記杭キャッチャーが既設杭を把持した状態で、把持した部分より上部の既設杭を切断する杭切断工程と、
前記杭キャッチャーを外して、残りの既設杭を引抜く杭引抜き第2工程と、を実行することを特徴とする杭キャッチャーを用いた杭引抜き工法を提供するものである。
当該杭抜きキャップは、外側円筒部を同芯に設けた円筒状のキャップ本体と、
前記外側円筒部の外周壁下端部に一方の端部が上爪固定軸により軸支された上爪と、
前記外側円筒部より下方の前記キャップ本体外周壁部に一方の端部が下爪固定軸により軸支された下爪と、
前記上爪の他方の端部と前記下爪の他方の端部とを軸支する可動軸と、を備え、
前記上爪又は前記下爪の前記可動軸側の先端が鋭角に形成され、
前記外側円筒部が前記キャップ本体先端方向に移動して前記上爪及び前記下爪が前記キャップ本体断面中心側に起立するとともに、前記外側円筒部が前記キャップ本体先端方向と逆方向に移動して前記上爪及び前記下爪が前記キャップ本体の内周壁側に倒伏するように構成してもよい。
Claims (7)
- 既設杭の落下を防ぐ杭キャッチャーであって、
略円弧状の第1アームと、
略円弧状の第2アームと、
前記第1アーム及び前記第2アームにおける略円弧の中心を向く側に設けられた複数の把持部と、を備え、
前記第1アームと前記第2アームとをそれぞれの略円弧の中心を向く側同士を対向させて複数の前記把持部が既設杭を把持する把持状態と、複数の前記把持部が既設杭を把持しない非把持状態とを選択可能なことを特徴とする杭キャッチャー。 - 前記第1アームと前記第2アームとをそれぞれの略円弧の中心を向く側同士を対向させて、それぞれの一方の端部同士を軸支する可動軸と、
前記可動軸を支点にして前記第1アームの他方の端部が前記第2アームの他方の端部に接近する閉鎖状態と、離間する開放状態と、に前記第1アームを移動させる油圧シリンダと、を備え、
前記油圧シリンダを伸長させて前記閉鎖状態とすることにより前記把持状態を選択し、前記油圧シリンダを圧縮させて前記開放状態とすることにより前記非把持状態を選択することを特徴とする請求項1に記載の杭キャッチャー。 - 前記第1アームと前記第2アームとは、地上の構造物に対して固定可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の杭キャッチャー。
- 杭キャッチャーを用いた杭引抜工法であって、
略円弧状の第1アームと、略円弧状の第2アームと、前記第1アーム及び前記第2アームにおける略円弧の中心を向く側に設けられた複数の把持部と、を備え、前記第1アームと前記第2アームとをそれぞれの略円弧の中心を向く側同士を対向させて複数の前記把持部が既設杭を把持する把持状態と、複数の前記把持部が既設杭を把持しない非把持状態とを選択可能な杭キャッチャーを準備する杭キャッチャー準備工程と、
複数の分割ケーシングを継合し、かつ最下端に掘削刃を有した円筒状のケーシングを準備するケーシング準備工程と、
前記既設杭の周囲に位置するように前記ケーシングを地中に埋め込むケーシング埋込み工程と、
前記ケーシングを引抜くケーシング引抜き工程と、
杭抜きキャップで既設杭の頭部を把持して途中まで引抜く杭引抜き第1工程と、
前記杭キャッチャーの前記第1アーム及び前記第2アームについて前記非把持状態を選択し地上に露出した既設杭を挟むように配置した後、前記第1アーム及び前記第2アームについて前記把持状態を選択して複数の前記把持部により既設杭を把持するとともに、前記杭キャッチャーを地上に支持して既設杭の落下を防止する杭落下防止工程と、
前記杭キャッチャーが把持した部分より上部の既設杭を切断する杭切断工程と、
残りの既設杭を引抜く杭引抜き第2工程と、を実行することを特徴とする杭キャッチャーを用いた杭引抜き工法。 - 前記ケーシング引抜き工程は、
前記ケーシングを途中まで引抜くケーシング引抜き第1工程と、
ケーシング落下防止治具をケーシングに取り付けて落下を防止するケーシング落下防止工程と、
地上に露出した分割ケーシングを除去する地上露出分割ケーシング除去工程と、
残りのケーシングを引抜くケーシング引抜き第2工程と、からなることを特徴とする請求項4に記載の杭キャッチャーを用いた杭引抜き工法。 - 前記杭引抜き第2工程の後、前記杭引抜き第1工程、前記杭落下防止工程、前記杭切断工程、及び前記杭引抜き第2工程を任意回数繰り返すことを特徴とする請求項4又は5に記載の杭キャッチャーを用いた杭引抜き工法。
- 前記杭抜きキャップは、外側円筒部を同芯に設けた円筒状のキャップ本体と、
前記外側円筒部の外周壁下端部に一方の端部が上爪固定軸により軸支された上爪と、
前記外側円筒部より下方の前記キャップ本体外周壁部に一方の端部が下爪固定軸により軸支された下爪と、
前記上爪の他方の端部と前記下爪の他方の端部とを軸支する可動軸と、を備え、
前記外側円筒部が前記キャップ本体先端方向に移動して前記上爪及び前記下爪が前記キャップ本体断面中心側に起立するとともに、前記外側円筒部がケーシング先端方向と逆方向に移動して前記上爪及び前記下爪が前記キャップ本体の内周壁側に倒伏することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の杭キャッチャーを用いた杭引抜き工法。
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