JP2019001384A - 自動車のアンダカバー取付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】補強メンバの軽量化を図りつつ、アンダカバーおよび補強メンバの支持剛性を確保することができる自動車のアンダカバー取付け構造の提供を目的とする。【解決手段】燃料タンク7前方のキックアップ部9から荷室フロア下方に配置される排気サイレンサ11直前位置にわたって車両下面にアンダカバー40,50が取付けられ、アンダカバー40,50の上面側に、アンダカバー前端からアンダカバー後端まで延び、前後両端位置で車体の強度部材に取付けられる補強メンバ61,62を設け、補強メンバ61,62の車両前後方向の中途部を、燃料タンク7車幅方向側方に位置する車体部材28に取付ける補強メンバ61,62より短い中間支持メンバ63,64を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

この発明は、燃料タンク前方のキックアップ部から荷室フロア下方に配置される排気サイレンサ直前位置にわたって車両下面にアンダカバーが取付けられる自動車のアンダカバー取付け構造に関する。
一般に、車両下面にアンダカバーを設け、床下走行風を整流し、空力性能の向上を図ることが知られている。
上述のアンダカバーを、燃料タンク前方のキックアップ部から荷室フロア下方に配置される排気サイレンサの直前位置にわたって設けると、床下走行風の整流範囲拡大に伴って空力性能の向上と、見映えの向上との両立を図ることができる一方で、アンダカバーの車両前後方向の長さが長くなり、当該アンダカバーのみでは充分な剛性が確保できなくなる。
そこで、アンダカバーを車体に支持するフレーム材を設けることが考えられるが、フレーム材が大型化した場合には、重量が大幅に増加することが懸念される。
ところで、特許文献1には、アンダカバーの上面に、車両前後方向に延びるハット断面形状の補強フレームを一体的に取付け、該補強フレームを介して上記アンダカバーを車体に取付ける構造が開示されているが、アンダカバーの上面左右に位置する一対の補強フレームの車両前後方向の長さが長いため、当該補強フレームの車体に対する支持剛性を確保するという観点で改善の余地があった。
特開2009−286157号公報
そこで、この発明は、補強メンバの軽量化を図りつつ、アンダカバーおよび補強メンバの支持剛性を確保することができる自動車のアンダカバー取付け構造の提供を目的とする。
この発明による自動車のアンダカバー取付け構造は、燃料タンク前方のキックアップ部から荷室フロア下方に配置される排気サイレンサ直前位置にわたって車両下面にアンダカバーが取付けられる自動車のアンダカバー取付け構造であって、上記アンダカバーの上面側に、当該アンダカバー前端からアンダカバー後端まで延び、前後両端位置で車体の強度部材に取付けられる補強メンバを設け、上記補強メンバの車両前後方向の中途部を、燃料タンク車幅方向側方に位置する車体部材に取付ける補強メンバより短い中間支持メンバを備えたものである。
上記構成によれば、補強メンバの軽量化を図りつつ、前後長が長い補強メンバを中間支持メンバで補強して、アンダカバーおよび補強メンバの支持剛性を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記燃料タンク車幅方向側方に位置する車体部材が、リヤサイドフレームから車両下方に向けて延出するサスペンション支持部材であることを特徴とする。
上記構成によれば、上述のサスペンション支持部材は、リヤサイドフレームから車両下方に向けて延出しているので、中間支持メンバの長さを極力短くすることができる。
また、中間支持メンバによりサスペンション支持部材を補強することができると共に、側突荷重入力時には、中間支持メンバにて燃料タンクを保護することも可能となる。
この発明の一実施態様においては、上記補強メンバと平行に、その前端が燃料タンクに支持される第2の補強メンバを設け、該第2の補強メンバの車両前後方向中途部を上記補強メンバに連結させる連結部を備えたものである。
上記構成によれば、上述の連結部にて第2の補強メンバの支持剛性向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記補強メンバと上記第2の補強メンバとの後端を連結すると共に、車体に支持される後端支持メンバを備えたものである。
上記構成によれば、補強メンバ、第2の補強メンバの後端の支持剛性向上と、これら各メンバの車体に対する取付け強度向上との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記補強メンバ後端と、当該補強メンバ後端に隣接するアンダカバー部位とを連結すると共に、車体に支持される後端支持メンバを備えたものである。
上記構成によれば、アンダカバー後端の支持剛性向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記後端支持メンバには開口部が形成されると共に、上下方向に延びる補強ビードが設けられたものである。
上記構成によれば、開口部にて後端支持メンバを軽量化しつつ、上記補強ビードにて当該後端支持メンバの剛性維持を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記燃料タンクに近接して排気管が設けられると共に、上記燃料タンクと上記排気管との間にヒートインシュレータが設けられ、該ヒートインシュレータは上記アンダカバーとオーバラップするように設けられ、オーバラップ部において上記アンダカバーの取付け部にヒートインシュレータを支持させたものである。
上記構成によれば、アンダカバーとヒートインシュレータとのオーバラップ部からの熱漏れを抑制することができる。
この発明によれば、補強メンバの軽量化を図りつつ、アンダカバーおよび補強メンバの支持剛性を確保することができる効果がある。
自動車のアンダカバー取付け構造を示す底面図 左右のアンダカバーおよびヒートインシュレータを実線で示すアンダカバー取付け構造の底面図 補強メンバユニットを車両斜め上方から見た状態で示す斜視図 補強メンバユニットの底面図 ヒートインシュレータの底面図 車両左側の中間支持メンバの取付け構造を示す斜視図 車両右側の中間支持メンバの取付け構造を示す斜視図 図2のA−A線に沿う要部の矢視断面図 図2のB−B線に沿う要部の矢視断面図 図2のC−C線に沿う要部の矢視断面図 図2のD−D線に沿う要部の矢視断面図
補強メンバの軽量化を図りつつ、アンダカバーおよび補強メンバの支持剛性を確保するという目的を、燃料タンク前方のキックアップ部から荷室フロア下方に配置される排気サイレンサ直前位置にわたって車両下面にアンダカバーが取付けられる自動車のアンダカバー取付け構造であって、上記アンダカバーの上面側に、当該アンダカバー前端からアンダカバー後端まで延び、前後両端位置で車体の強度部材に取付けられる補強メンバを設け、上記補強メンバの車両前後方向の中途部を、燃料タンク車幅方向側方に位置する車体部材に取付ける補強メンバより短い中間支持メンバを備えるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のアンダカバー取付け構造を示し、図1は左右のアンダカバーを仮想線で示す当該アンダカバー取付け構造の底面図、図2は左右のアンダカバーおよびヒートインシュレータを実線で示すアンダカバー取付け構造の底面図、図3は補強メンバユニットを車両斜め上方から見た状態で示す斜視図、図4は補強メンバユニットの底面図、図5はヒートインシュレータの底面図である。
また、図6は車両左側の中間支持メンバの取付け構造を、車両前方下方から見上げた状態で示す斜視図、図7は車両右側の中間支持メンバの取付け構造を、車両前方下方から見上げた状態で示す斜視図である。
さらに、図8は図2のA−A線に沿う要部の矢視断面図、図9は図2のB−B線に沿う要部の矢視断面図、図10は図2のC−C線に沿う要部の矢視断面図、図11は図2のD−D線に沿う要部の矢視断面図である。
図1、図9、図11に示すように、車室の床面を形成するフロアパネル1を設け、このフロアパネル1の車幅方向中央部には、車室内へ突出して車両前後方向に延びるトンネル部2を一体または一体的に形成すると共に、トンネル部2の下部左右両サイドには、該トンネル部2に沿って車両前後方向に延びるトンネルメンバ3,3を接合固定し、トンネルメンバ3とトンネル部2下部との間には、車両前後方向に延びる閉断面を形成している。
上述のフロアパネル1の左右両側部には、図1、図2、図6、図7に示すように、サイドシルインナ4とサイドシルアウタ5とを接合固定して車両前後方向に延びるサイドシル閉断面を備えたサイドシル6を設けている。
図9、図11に示すように、燃料タンク7前方には、フロアパネル1後端からリヤフロア8前端にかけて上方に立上がるキックアップ部9を設け、このキックアップ部9の上端から車両後方に延びるように上述のリヤフロア8を連設している。
リヤフロア8の前部はリヤシートパン10に設定されており、図9〜図11に示すように、このリヤシートパン10の下方には、上述の燃料タンク7が配設されている。一方、リヤフロア8の後部は荷室フロアに設定されており、図1、図2に示すように、この荷室フロアの下方には排気消音装置としての排気サイレンサ11が配置されている。
図6、図7、図8に示すように、上述のリヤフロア8の左右両側部には、リヤサイドフレームアッパ12とリヤサイドフレームロア13とを接合固定して車両前後方向に延びるリヤサイド閉断面14を備えたリヤサイドフレーム15を設けている。
図1に示すように、リヤサイドフレーム15の前端部は、サイドシル6の後端部とオーバラップするように設けられる一方で、リヤサイドフレーム15の後端には、図6、図7に示すように、クラッシュカン取付け用のセットプレート16が設けられている。
図9、図10、図11に示すように、キックアップ部9の上下方向中間部背面と、リヤフロア8の前端部下面との間には、車幅方向に延びるクロスメンバ17(いわゆるNo.3クロスメンバ)を取付けて、このクロスメンバ17と対向部材との間にはクロスメンバ閉断面18を形成している。
同図に示すように、このクロスメンバ17に対して車両後方側に離間した位置において、リヤフロア8の上下両面には、車幅方向に延びるクロスメンバアッパ19とクロスメンバロア20(いわゆるNo.4クロスメンバ)とを取付けて、クロスメンバアッパ19とリヤフロア8との間には車幅方向に延びるクロスメンバ閉断面21を形成し、クロスメンバロア20とリヤフロア8との間にも車幅方向に延びるクロスメンバ閉断面22を形成し、これら上下の各クロスメンバ閉断面21,22を上下方向にオーバラップさせている。
上述のクロスメンバロア20に対してさらに車両後方側に離間した位置において、リヤフロア8の下面部には、車幅方向に延びるリヤクロスメンバ23(いわゆるNo.4.5クロスメンバ)を取付け、このリヤクロスメンバ23と上述のリヤフロア8との間には、車幅方向に延びるリヤクロスメンバ閉断面24を形成している。
ここで、上述のクロスメンバ17、クロスメンバアッパ19、クロスメンバロア20、リヤクロスメンバ23は、何れも、左右のリヤサイドフレーム15を車幅方向に連結する車体強度部材である。
ところで、この実施例の左右の後輪25,25(図2参照)は、トーションビーム式リヤサスペンションにより懸架されている。
図1に示すように、トーションビーム式リヤサスペンションは、左右のトレーリングアーム26,26と、これら左右のトレーリングアーム26,26を車幅方向に連結するトーションビーム27とを備えており、トレーリングアーム26の前端枢支部(車体側枢支部)は、リヤサイドフレーム15から車両下方に向けて延出する底面視L字状のサスペンション支持部材28で支持されている。
図6、図7に示すように、上述のサスペンション支持部材28は、リヤサイドフレームロア13の車幅方向内側の側壁13aに接合され、当該側壁13aから下方に延びる縦壁28aと、リヤサイドフレームロア13の下壁13bに接合され、当該下壁13bから下方に延びる前壁28bと、を備えており、上述の縦壁28aと前壁28bとを底面視でL字状に一体連結すると共に、前壁28bの車幅方向外端部28cを、サイドシルインナ4に接合固定したものであり、図1に示すように、これらの各サスペンション支持部材28は、燃料タンク7の車幅方向側方に位置する車体部材である。なお、図6、図7において、29はトレーリングブッシュである。
図示しないダッシュロアパネルの前方に形成されたエンジンルーム内には、エンジンを搭載しており、このエンジンの排気ポートには、排気マニホルドを介し、かつ、フロアパネル1の下方を通って車両後方に延びる排気経路30(図1、図2参照)が連通接続されている。
図1、図2に示すように、上述の排気経路30は、トンネル部2内に位置する触媒コンバータ31と、触媒コンバータ31の下流と前述の排気サイレンサ11の上流とを接続し、かつ燃料タンク7の下面凹部7aの下方に近接配設された排気管32とを備えている。
この実施例では、図1、図2に示すように、上述の排気管32は車両底面視で、触媒コンバータ31の下流端から一旦、車幅方向右外側に屈曲した後に、排気サイレンサ11の上流側において、再び車幅方向中央寄りに戻る屈曲形状に形成されている。
上述の排気サイレンサ11には、該排気サイレンサ11の車幅方向両外端部からL字状に屈曲して車両後方に延びる一対のテールパイプ33,33が連通接続されている。
図2に示すように、上述の燃料タンク7下方部と排気管32上方部との間にはヒートインシュレータ34を設けており、このヒートインシュレータ34で排気管32の熱が燃料タンク7に伝わることを抑制すべく構成している。
図2、図5に示すように、該ヒートインシュレータ34は、触媒コンバータ31の後部からトーションビーム27直前方位置まで車両の前後方向に延びると共に、燃料タンク7の下面凹部7a(図1参照)および排気管32の屈曲形状に対応する下面凹部34aを有するものである。
図5、図10に示すように、上述のヒートインシュレータ34の後部には、当該後部の上側から車両上方に延びる別のヒートインシュレータ35を設けており、このヒートインシュレータ35で燃料タンク7の後部を離間囲繞して、燃料タンク7に対する熱害を防止するよう構成している。
図5に示すように、2つのヒートインシュレータ34,35は、共締め部36,37により連結されるように形成している。
図1、図2に示すように、トレーリングアーム26の後端部を下方から覆う整流用のカバー38を設けている。また、排気サイレンサ11の車幅方向外端部かつテールパイプ33の前部には、整流用のカバー39を設けている。そして、上述の排気サイレンサ11の下面をフラット形状に形成すると共に、上述の各カバー38,39の下面をフラット形状に形成し、後述するアンダカバー40,50と併せて、これらの各要素38,39,11においても床下走行風を整流すべく構成している。
図1、図2に示すように、燃料タンク7前方のキックアップ部9(この実施例では、キックアップ部9のさらに前方)から荷室フロア下方に配置される排気サイレンサ11の直前位置にわたって車両下面にアンダカバー40,50が取付けられており、これらの各アンダカバー40,50で広範囲にわたって床下走行風を整流すべく構成している。
アンダカバー40,50は、軽量化を図る目的で、PET(Polyethyleneterephthalate、ポリエチレンテレフタレート)繊維を圧縮したものを用いている。また、これらの各アンダカバー40,50は、床下走行風の整流性を確保するために、図8〜図11に示すように、その下面全域にわたって略フラット形状に形成されている。
上述のアンダカバー40,50は、排気管32を回避すべく左右2分割構造に形成されている。
図2に示すように、車両左側のアンダカバー40は、複数の車体への取付け部41,42,43と、後述する後端支持メンバ67への取付け部44,45とを備えている。
車体への取付け部41〜43のうち、前端部の取付け部41,42はフロアパネル1側に取付けられており、車両前後方向中間外側の取付け部43はサイドシルインナ4に取付けられている。
図2に示すように、車両右側のアンダカバー50は、複数の車体への取付け部51,52,53と、後述する後端支持メンバ68への取付け部54,55とを備えている。
車体への取付け部51〜53のうち、前端部の取付け部51,52はフロアパネル1側に取付けられており、車両前後方向中間外側の取付け部53はサイドシルインナ4に取付けられている。
図1、図2に示すように、アンダカバー40,50の上面側と車体との間には、アンダカバー40,50を支持する補強メンバユニット60を設けている。
この補強メンバユニット60は、図3に上方から見た斜視図で、また図4に底面図で示すように、アンダカバー40,50の前端部からアンダカバー40,50の後端まで延び、前後両端位置で車体の強度部材に取付けられる左右一対の補強メンバ61,62と、これら各補強メンバ61,62の車両前後方向の中途部から車幅方向外側に延び、補強メンバ61,62よりも短い中間支持メンバ63,64と、車両左側の補強メンバ61と平行に車両前後方向に延び、その前端が燃料タンク7に支持される第2の補強メンバ65と、この第2の補強メンバ65の車両前後方向中途部と補強メンバ61の対応位置とを車幅方向に連結する連結部としての連結メンバ66と、車両左側の補強メンバ61と第2の補強メンバ65との後端相互を車幅方向に連結すると共に、車体に支持される後端支持メンバ67と、車両右側の補強メンバ62の後端に、その車幅方向外側下部が連結されると共に、当該連結部から車幅方向内側に延び、かつ上部が車体に支持される後端支持メンバ68と、を備えている。
図6に示すように、車両左側の中間支持メンバ63は、その車幅方向外部に取付け片63aを有し、この取付け片63aが、ボルト、ナット等の取付け部材69を用いて、燃料タンク7の車幅方向側方に位置する左側の車体部材としてのサスペンション支持部材28の前壁28bに取付けられている。
図7に示すように、車両右側の中間支持メンバ64は、その車幅方向外部に取付け片64aを有し、この取付け片64aが、ボルト、ナット等の取付け部材70を用いて、燃料タンク7の車幅方向側方に位置する右側の車体部材としてのサスペンション支持部材28の前壁28bに取付けられている。
図6、図7に示すように、左右一対の補強メンバ61,62、第2の補強メンバ65、連結メンバ66は、これらの軽量高剛性化を図る目的で、何れも断面門形状に形成されている。
そして、左右一対の補強メンバ61,62の前端部は、図1に示すように、キックアップ部9直前のフロアパネル1に取付けられており、これら補強メンバ61,62および第2の補強メンバ65の後端部は、後端支持メンバ67,68を介してリヤクロスメンバ23の下壁部に取付けられている。
すなわち、車両左側の後端支持メンバ67は、図3、図4に示すように、車幅方向および上下方向に延びるもので、該後端支持メンバ67には車幅方向に並ぶように2つの開口部71,72が形成されると共に、該後端支持メンバ67の上端から後方に延びる上端折曲げ片67a、67bには、複数の取付け孔73…が形成されており、これらの取付け孔73に挿入されるボルトとナットとを用いて、該上端折曲げ片67a、67bがリヤクロスメンバ23の下壁部に取付けられたものである(図6参照)。
同様に、車両右側の後端支持メンバ68は、図3、図4に示すように、車幅方向および上下方向に延びるもので、該後端支持メンバ68には開口部74が形成されると共に、該後端支持メンバ68の上端から後方に延びる上端折曲げ片68a、68bには複数の取付け孔75…が形成されており、これらの取付け孔75に挿入されるボルトとナットとを用いて、該上端折曲げ片68a、68bがリヤクロスメンバ23の下壁部に取付けられたものである(図7参照)。
図3に示すように、車両左側の後端支持メンバ67の車幅方向両側には車両前方に延びる折曲げ片67c、67dが一体形成されると共に、当該後端支持メンバ67の下端にも車両前方に延びる折曲げ片67eが一体形成されており、この折曲げ片67eがボルト、ナット76,77(図4参照)を用いて補強メンバ61,65の後端に連結固定されている。さらに、後端支持メンバ67には、図3に示すように、上下方向に延びる複数の補強ビード78が一体形成されている。
図3に示すように、車両右側の後端支持メンバ68の車幅方向両側には車両前方に延びる折曲げ片68c、68dが一体形成されると共に、当該後端支持メンバ68の下端にも車両前方に延びる折曲げ片68eが一体形成されており、この折曲げ片68eがボルト、ナット79(図4参照)を用いて補強メンバ62の後端に連結固定されている。さらに、後端支持メンバ68には、図3に示すように、上下方向に延びる複数の補強ビード80が一体形成されている。
図3に示すように、左右の後端支持メンバ67,68に一体形成された各補強ビード78,80は、後端支持メンバ67,68の上側に位置するものは、上端折曲げ片67a、67b、68a、68bの折曲げ方向と対応して、車両後方へ膨出しており、後端支持メンバ67,68の下側に位置するものは、下端側の折曲げ片67e、68eの折曲げ方向と対応して、車両前方へ膨出している。
さらに、図3、図6、図7に示すように、上述の後端支持メンバ67,68に形成された開口部71,72,74のぞれぞれの口縁部には車両前方側へ膨出する環状の膨出部71a、72a、74aを一体形成して、各折曲げ片67a〜67e、68a〜68eの形成と相俟って、後端支持メンバ67,68の軽量高剛性化を図るよう構成している。
ところで、上述のヒートインシュレータ34は、図2、図10、図11に示すように、アンダカバー40,50の車幅方向内側部とオーバラップするように設けられており、このオーバラップ部OL1,OL2においてアンダカバー40,50の取付け部にヒートインシュレータ34を支持させている。
アンダカバー40の取付け部は、図2のC−C線矢視断面図である図10においては、燃料タンク7の後部下面に一体または一体的に形成したリテーナ81であり、アンダカバー50の取付け部は、図2のD−D線矢視断面図である図11においては、補強メンバ62の下面に接合固定した特定のリテーナ82である。該リテーナ82は逆向きのハット断面形状に形成されている。
図10に示すオーバラップ部OL1においては、ボルト、ナット83を用いて、ヒートインシュレータ35の下端、第2の補強メンバ65の前端、ヒートインシュレータ34、アンダカバー40の4部材を、リテーナ81つまり燃料タンク7下部に一体的に支持させている。
図11に示すオーバラップ部OL2においては、ボルト、ナット84を用いて、ヒートインシュレータ34とアンダカバー50の2部材を、リテーナ82を介して補強メンバ62に一体的に支持させている。
図9、図10、図11に示すように、上述の各後端支持メンバ67,68は、補強メンバ61,62および第2の補強メンバ65後端と、当該補強メンバ61,62,65後端に隣接するアンダカバー40,50の取付け部44,45,54,55(図2参照)とを連結すると共に、その上端が車体(リヤクロスメンバ23参照)に支持されるものである。
図4に示すように、上述の左右一対の補強メンバ61,62の下面および連結メンバ66の下面には、上記特定のリテーナ82とは別に、複数のリテーナ85を接合固定しており、図8、図9、図11に示すように、ボルト、ナット86(取付け部材)を用いて、これら複数のリテーナ85にアンダカバー40,50を取付け支持させている。上記複数のリテーナ85は逆向きのハット断面形状に形成されている。
なお、図1において、91はフロアパネル1の下面に接合固定されて車両の前後方向に延びるフロアフレームであり、92は燃料タンク7を車体に支持するためのタンクバンドである。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印UPは車両上方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
このように、上記実施例の自動車のアンダカバー取付け構造は、燃料タンク7前方のキックアップ部9から荷室フロア(リヤフロア8の後部参照)下方に配置される排気サイレンサ11直前位置にわたって車両下面にアンダカバー40,50が取付けられる自動車のアンダカバー取付け構造であって、上記アンダカバー40,50の上面側に、当該アンダカバー40,50前端からアンダカバー40,50後端まで延び、前後両端位置で車体の強度部材(具体的には、キックアップ部9の下端直前部におけるフロアパネル1、リヤクロスメンバ23の下壁部参照)に取付けられる左右一対の補強メンバ61,62を設け、上記補強メンバ61,62の車両前後方向の中途部を、燃料タンク7車幅方向側方に位置する車体部材(サスペンション支持部材28参照)に取付ける補強メンバ61,62より短い中間支持メンバ63,64を備えたものである(図1、図2、図6、図7参照)。
この構成によれば、補強メンバ61,62の軽量化を図りつつ、前後長が長い補強メンバ61,62を中間支持メンバ63,64で補強して、アンダカバー40,50および補強メンバ61,62の支持剛性を確保することができる。
この発明の一実施形態においては、上記燃料タンク7車幅方向側方に位置する車体部材が、リヤサイドフレーム5から車両下方に向けて延出するサスペンション支持部材28であることを特徴とする(図6、図7参照)。
この構成によれば、上述のサスペンション支持部材28は、リヤサイドフレーム15から車両下方に向けて延出しているので、中間支持メンバ63,64の長さを極力短くすることができる。
また、中間支持メンバ63,64によりサスペンション支持部材28を補強することができると共に、側突荷重入力時には、中間支持メンバ63,64にて燃料タンク7を保護することも可能となる。
この発明の一実施形態においては、上記補強メンバ61,62と平行に、その前端が燃料タンク7に支持される第2の補強メンバ65を設け、該第2の補強メンバ65の車両前後方向中途部を左右一対の補強メンバ61,62のうちの一方の補強メンバ61に連結させる連結部(連結メンバ66参照)を備えたものである(図3、図4参照)。
この構成によれば、上述の連結部(連結メンバ66)にて第2の補強メンバ65の支持剛性向上を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記補強メンバ61と上記第2の補強メンバ65との後端を連結すると共に、車体(リヤクロスメンバ23参照)に支持される後端支持メンバ67を備えたものである(図3、図4参照)。
この構成によれば、補強メンバ61、第2の補強メンバ65の後端の支持剛性向上と、これら各メンバ61,65の車体に対する取付け強度向上との両立を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記補強メンバ61,62後端と、当該補強メンバ61,62後端に隣接するアンダカバー40,50部位とを連結すると共に、車体(リヤクロスメンバ23参照)に支持される後端支持メンバ67,68を備えたものである(図9、図10、図11参照)。
この構成によれば、アンダカバー40,50後端の支持剛性向上を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記後端支持メンバ67,68には開口部71,72,74が形成されると共に、上下方向に延びる補強ビード78,80が設けられたものである(図3参照)。
この構成によれば、開口部71,72,74にて後端支持メンバ67,68を軽量化しつつ、上記補強ビード78,80にて当該後端支持メンバ67,68の剛性維持を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記燃料タンク7に近接して排気管32が設けられると共に、上記燃料タンク7と上記排気管32との間にヒートインシュレータ34が設けられ、該ヒートインシュレータ34は上記アンダカバー40,50とオーバラップするように設けられ、オーバラップ部OL1,OL2において上記アンダカバー40,50の取付け部にヒートインシュレータ34を支持させたものである(図2、図10、図11参照)。
この構成によれば、アンダカバー40,50とヒートインシュレータ34とのオーバラップ部OL1,OL2からの熱漏れを抑制することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の荷室フロアは、実施例のリヤフロア8の後部に対応し、
以下同様に、
燃料タンク車幅方向側方に位置する車体部材は、サスペンション支持部材28に対応し、
連結部は、連結メンバ66に対応し、
後端支持メンバを支持する車体は、リヤクロスメンバ23に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、燃料タンク前方のキックアップ部から荷室フロア下方に配置される排気サイレンサ直前位置にわたって車両下面にアンダカバーが取付けられる自動車のアンダカバー取付け構造について有用である。
7…燃料タンク
9…キックアップ部
11…排気サイレンサ
15…リヤサイドフレーム
23…リヤクロスメンバ(車体)
28…サスペンション支持部材(車体部材)
32…排気管
34…ヒートインシュレータ
40,50…アンダカバー
61,62…補強メンバ
63,64…中間支持メンバ
65…第2の補強メンバ
66…連結メンバ(連結部)
67,68…後端支持メンバ
71,72,74…開口部
78,80…補強ビード
OL1,OL2…オーバラップ部
この発明は、燃料タンク前方のキックアップ部から荷室フロア下方に配置される排気サイレンサ直前位置にわたって車両下面にアンダカバーが取付けられる自動車のアンダカバー取付け構造に関する。
一般に、車両下面にアンダカバーを設け、床下走行風を整流し、空力性能の向上を図ることが知られている。
上述のアンダカバーを、燃料タンク前方のキックアップ部から荷室フロア下方に配置される排気サイレンサの直前位置にわたって設けると、床下走行風の整流範囲拡大に伴って空力性能の向上と、見映えの向上との両立を図ることができる一方で、アンダカバーの車両前後方向の長さが長くなり、当該アンダカバーのみでは充分な剛性が確保できなくなる。
そこで、アンダカバーを車体に支持するフレーム材を設けることが考えられるが、フレーム材が大型化した場合には、重量が大幅に増加することが懸念される。
ところで、特許文献1には、アンダカバーの上面に、車両前後方向に延びるハット断面形状の補強フレームを一体的に取付け、該補強フレームを介して上記アンダカバーを車体に取付ける構造が開示されているが、アンダカバーの上面左右に位置する一対の補強フレームの車両前後方向の長さが長いため、当該補強フレームの車体に対する支持剛性を確保するという観点で改善の余地があった。
特開2009−286157号公報
そこで、この発明は、補強メンバの軽量化を図りつつ、アンダカバーおよび補強メンバの支持剛性を確保することができる自動車のアンダカバー取付け構造の提供を目的とする。
この発明による自動車のアンダカバー取付け構造は、燃料タンク前方のキックアップ部から荷室フロア下方に配置される排気サイレンサ直前位置にわたって車両下面にアンダカバーが取付けられる自動車のアンダカバー取付け構造であって、上記アンダカバーの上面側に、当該アンダカバー前端からアンダカバー後端まで延び、前後両端位置で車体の強度部材に取付けられる補強メンバを設け、上記補強メンバの車両前後方向の中途部を、燃料タンク車幅方向側方に位置する車体部材に取付ける上記補強メンバより短い中間支持メンバを備え、上記アンダカバーは上記補強メンバに支持されたものである。
上記構成によれば、補強メンバの軽量化を図りつつ、前後長が長い補強メンバを中間支持メンバで補強して、アンダカバーおよび補強メンバの支持剛性を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記燃料タンク車幅方向側方に位置する車体部材が、リヤサイドフレームから車両下方に向けて延出するサスペンション支持部材であることを特徴とする。
上記構成によれば、上述のサスペンション支持部材は、リヤサイドフレームから車両下方に向けて延出しているので、中間支持メンバの長さを極力短くすることができる。
また、中間支持メンバによりサスペンション支持部材を補強することができると共に、側突荷重入力時には、中間支持メンバにて燃料タンクを保護することも可能となる。
この発明の一実施態様においては、上記補強メンバと平行に、その前端が燃料タンクに支持される第2の補強メンバを設け、該第2の補強メンバの車両前後方向中途部を上記補強メンバに連結させる連結部を備えたものである。
上記構成によれば、上述の連結部にて第2の補強メンバの支持剛性向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記補強メンバと上記第2の補強メンバとの後端を連結すると共に、車体に支持される後端支持メンバを備えたものである。
上記構成によれば、補強メンバ、第2の補強メンバの後端の支持剛性向上と、これら各メンバの車体に対する取付け強度向上との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記補強メンバ後端と、当該補強メンバ後端に隣接するアンダカバー部位とを連結すると共に、車体に支持される後端支持メンバを備えたものである。
上記構成によれば、アンダカバー後端の支持剛性向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記後端支持メンバには開口部が形成されると共に、上下方向に延びる補強ビードが設けられたものである。
上記構成によれば、開口部にて後端支持メンバを軽量化しつつ、上記補強ビードにて当該後端支持メンバの剛性維持を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記燃料タンクに近接して排気管が設けられると共に、上記燃料タンクと上記排気管との間にヒートインシュレータが設けられ、該ヒートインシュレータは上記アンダカバーとオーバラップするように設けられ、オーバラップ部において上記アンダカバーの取付け部にヒートインシュレータを支持させたものである。
上記構成によれば、アンダカバーとヒートインシュレータとのオーバラップ部からの熱漏れを抑制することができる。
この発明によれば、補強メンバの軽量化を図りつつ、アンダカバーおよび補強メンバの支持剛性を確保することができる効果がある。
自動車のアンダカバー取付け構造を示す底面図 左右のアンダカバーおよびヒートインシュレータを実線で示すアンダカバー取付け構造の底面図 補強メンバユニットを車両斜め上方から見た状態で示す斜視図 補強メンバユニットの底面図 ヒートインシュレータの底面図 車両左側の中間支持メンバの取付け構造を示す斜視図 車両右側の中間支持メンバの取付け構造を示す斜視図 図2のA−A線に沿う要部の矢視断面図 図2のB−B線に沿う要部の矢視断面図 図2のC−C線に沿う要部の矢視断面図 図2のD−D線に沿う要部の矢視断面図
補強メンバの軽量化を図りつつ、アンダカバーおよび補強メンバの支持剛性を確保するという目的を、燃料タンク前方のキックアップ部から荷室フロア下方に配置される排気サイレンサ直前位置にわたって車両下面にアンダカバーが取付けられる自動車のアンダカバー取付け構造であって、上記アンダカバーの上面側に、当該アンダカバー前端からアンダカバー後端まで延び、前後両端位置で車体の強度部材に取付けられる補強メンバを設け、上記補強メンバの車両前後方向の中途部を、燃料タンク車幅方向側方に位置する車体部材に取付ける上記補強メンバより短い中間支持メンバを備え、上記アンダカバーは上記補強メンバに支持されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のアンダカバー取付け構造を示し、図1は左右のアンダカバーを仮想線で示す当該アンダカバー取付け構造の底面図、図2は左右のアンダカバーおよびヒートインシュレータを実線で示すアンダカバー取付け構造の底面図、図3は補強メンバユニットを車両斜め上方から見た状態で示す斜視図、図4は補強メンバユニットの底面図、図5はヒートインシュレータの底面図である。
また、図6は車両左側の中間支持メンバの取付け構造を、車両前方下方から見上げた状態で示す斜視図、図7は車両右側の中間支持メンバの取付け構造を、車両前方下方から見上げた状態で示す斜視図である。
さらに、図8は図2のA−A線に沿う要部の矢視断面図、図9は図2のB−B線に沿う要部の矢視断面図、図10は図2のC−C線に沿う要部の矢視断面図、図11は図2のD−D線に沿う要部の矢視断面図である。
図1、図9、図11に示すように、車室の床面を形成するフロアパネル1を設け、このフロアパネル1の車幅方向中央部には、車室内へ突出して車両前後方向に延びるトンネル部2を一体または一体的に形成すると共に、トンネル部2の下部左右両サイドには、該トンネル部2に沿って車両前後方向に延びるトンネルメンバ3,3を接合固定し、トンネルメンバ3とトンネル部2下部との間には、車両前後方向に延びる閉断面を形成している。
上述のフロアパネル1の左右両側部には、図1、図2、図6、図7に示すように、サイドシルインナ4とサイドシルアウタ5とを接合固定して車両前後方向に延びるサイドシル閉断面を備えたサイドシル6を設けている。
図9、図11に示すように、燃料タンク7前方には、フロアパネル1後端からリヤフロア8前端にかけて上方に立上がるキックアップ部9を設け、このキックアップ部9の上端から車両後方に延びるように上述のリヤフロア8を連設している。
リヤフロア8の前部はリヤシートパン10に設定されており、図9〜図11に示すように、このリヤシートパン10の下方には、上述の燃料タンク7が配設されている。一方、リヤフロア8の後部は荷室フロアに設定されており、図1、図2に示すように、この荷室フロアの下方には排気消音装置としての排気サイレンサ11が配置されている。
図6、図7、図8に示すように、上述のリヤフロア8の左右両側部には、リヤサイドフレームアッパ12とリヤサイドフレームロア13とを接合固定して車両前後方向に延びるリヤサイド閉断面14を備えたリヤサイドフレーム15を設けている。
図1に示すように、リヤサイドフレーム15の前端部は、サイドシル6の後端部とオーバラップするように設けられる一方で、リヤサイドフレーム15の後端には、図6、図7に示すように、クラッシュカン取付け用のセットプレート16が設けられている。
図9、図10、図11に示すように、キックアップ部9の上下方向中間部背面と、リヤフロア8の前端部下面との間には、車幅方向に延びるクロスメンバ17(いわゆるNo.3クロスメンバ)を取付けて、このクロスメンバ17と対向部材との間にはクロスメンバ閉断面18を形成している。
同図に示すように、このクロスメンバ17に対して車両後方側に離間した位置において、リヤフロア8の上下両面には、車幅方向に延びるクロスメンバアッパ19とクロスメンバロア20(いわゆるNo.4クロスメンバ)とを取付けて、クロスメンバアッパ19とリヤフロア8との間には車幅方向に延びるクロスメンバ閉断面21を形成し、クロスメンバロア20とリヤフロア8との間にも車幅方向に延びるクロスメンバ閉断面22を形成し、これら上下の各クロスメンバ閉断面21,22を上下方向にオーバラップさせている。
上述のクロスメンバロア20に対してさらに車両後方側に離間した位置において、リヤフロア8の下面部には、車幅方向に延びるリヤクロスメンバ23(いわゆるNo.4.5クロスメンバ)を取付け、このリヤクロスメンバ23と上述のリヤフロア8との間には、車幅方向に延びるリヤクロスメンバ閉断面24を形成している。
ここで、上述のクロスメンバ17、クロスメンバアッパ19、クロスメンバロア20、リヤクロスメンバ23は、何れも、左右のリヤサイドフレーム15を車幅方向に連結する車体強度部材である。
ところで、この実施例の左右の後輪25,25(図2参照)は、トーションビーム式リヤサスペンションにより懸架されている。
図1に示すように、トーションビーム式リヤサスペンションは、左右のトレーリングアーム26,26と、これら左右のトレーリングアーム26,26を車幅方向に連結するトーションビーム27とを備えており、トレーリングアーム26の前端枢支部(車体側枢支部)は、リヤサイドフレーム15から車両下方に向けて延出する底面視L字状のサスペンション支持部材28で支持されている。
図6、図7に示すように、上述のサスペンション支持部材28は、リヤサイドフレームロア13の車幅方向内側の側壁13aに接合され、当該側壁13aから下方に延びる縦壁28aと、リヤサイドフレームロア13の下壁13bに接合され、当該下壁13bから下方に延びる前壁28bと、を備えており、上述の縦壁28aと前壁28bとを底面視でL字状に一体連結すると共に、前壁28bの車幅方向外端部28cを、サイドシルインナ4に接合固定したものであり、図1に示すように、これらの各サスペンション支持部材28は、燃料タンク7の車幅方向側方に位置する車体部材である。なお、図6、図7において、29はトレーリングブッシュである。
図示しないダッシュロアパネルの前方に形成されたエンジンルーム内には、エンジンを搭載しており、このエンジンの排気ポートには、排気マニホルドを介し、かつ、フロアパネル1の下方を通って車両後方に延びる排気経路30(図1、図2参照)が連通接続されている。
図1、図2に示すように、上述の排気経路30は、トンネル部2内に位置する触媒コンバータ31と、触媒コンバータ31の下流と前述の排気サイレンサ11の上流とを接続し、かつ燃料タンク7の下面凹部7aの下方に近接配設された排気管32とを備えている。
この実施例では、図1、図2に示すように、上述の排気管32は車両底面視で、触媒コンバータ31の下流端から一旦、車幅方向右外側に屈曲した後に、排気サイレンサ11の上流側において、再び車幅方向中央寄りに戻る屈曲形状に形成されている。
上述の排気サイレンサ11には、該排気サイレンサ11の車幅方向両外端部からL字状に屈曲して車両後方に延びる一対のテールパイプ33,33が連通接続されている。
図2に示すように、上述の燃料タンク7下方部と排気管32上方部との間にはヒートインシュレータ34を設けており、このヒートインシュレータ34で排気管32の熱が燃料タンク7に伝わることを抑制すべく構成している。
図2、図5に示すように、該ヒートインシュレータ34は、触媒コンバータ31の後部からトーションビーム27直前方位置まで車両の前後方向に延びると共に、燃料タンク7の下面凹部7a(図1参照)および排気管32の屈曲形状に対応する下面凹部34aを有するものである。
図5、図10に示すように、上述のヒートインシュレータ34の後部には、当該後部の上側から車両上方に延びる別のヒートインシュレータ35を設けており、このヒートインシュレータ35で燃料タンク7の後部を離間囲繞して、燃料タンク7に対する熱害を防止するよう構成している。
図5に示すように、2つのヒートインシュレータ34,35は、共締め部36,37により連結されるように形成している。
図1、図2に示すように、トレーリングアーム26の後端部を下方から覆う整流用のカバー38を設けている。また、排気サイレンサ11の車幅方向外端部かつテールパイプ33の前部には、整流用のカバー39を設けている。そして、上述の排気サイレンサ11の下面をフラット形状に形成すると共に、上述の各カバー38,39の下面をフラット形状に形成し、後述するアンダカバー40,50と併せて、これらの各要素38,39,11においても床下走行風を整流すべく構成している。
図1、図2に示すように、燃料タンク7前方のキックアップ部9(この実施例では、キックアップ部9のさらに前方)から荷室フロア下方に配置される排気サイレンサ11の直前位置にわたって車両下面にアンダカバー40,50が取付けられており、これらの各アンダカバー40,50で広範囲にわたって床下走行風を整流すべく構成している。
アンダカバー40,50は、軽量化を図る目的で、PET(Polyethyleneterephthalate、ポリエチレンテレフタレート)繊維を圧縮したものを用いている。また、これらの各アンダカバー40,50は、床下走行風の整流性を確保するために、図8〜図11に示すように、その下面全域にわたって略フラット形状に形成されている。
上述のアンダカバー40,50は、排気管32を回避すべく左右2分割構造に形成されている。
図2に示すように、車両左側のアンダカバー40は、複数の車体への取付け部41,42,43と、後述する後端支持メンバ67への取付け部44,45とを備えている。
車体への取付け部41〜43のうち、前端部の取付け部41,42はフロアパネル1側に取付けられており、車両前後方向中間外側の取付け部43はサイドシルインナ4に取付けられている。
図2に示すように、車両右側のアンダカバー50は、複数の車体への取付け部51,52,53と、後述する後端支持メンバ68への取付け部54,55とを備えている。
車体への取付け部51〜53のうち、前端部の取付け部51,52はフロアパネル1側に取付けられており、車両前後方向中間外側の取付け部53はサイドシルインナ4に取付けられている。
図1、図2に示すように、アンダカバー40,50の上面側と車体との間には、アンダカバー40,50を支持する補強メンバユニット60を設けている。
この補強メンバユニット60は、図3に上方から見た斜視図で、また図4に底面図で示すように、アンダカバー40,50の前端部からアンダカバー40,50の後端まで延び、前後両端位置で車体の強度部材に取付けられる左右一対の補強メンバ61,62と、これら各補強メンバ61,62の車両前後方向の中途部から車幅方向外側に延び、補強メンバ61,62よりも短い中間支持メンバ63,64と、車両左側の補強メンバ61と平行に車両前後方向に延び、その前端が燃料タンク7に支持される第2の補強メンバ65と、この第2の補強メンバ65の車両前後方向中途部と補強メンバ61の対応位置とを車幅方向に連結する連結部としての連結メンバ66と、車両左側の補強メンバ61と第2の補強メンバ65との後端相互を車幅方向に連結すると共に、車体に支持される後端支持メンバ67と、車両右側の補強メンバ62の後端に、その車幅方向外側下部が連結されると共に、当該連結部から車幅方向内側に延び、かつ上部が車体に支持される後端支持メンバ68と、を備えている。
図6に示すように、車両左側の中間支持メンバ63は、その車幅方向外部に取付け片63aを有し、この取付け片63aが、ボルト、ナット等の取付け部材69を用いて、燃料タンク7の車幅方向側方に位置する左側の車体部材としてのサスペンション支持部材28の前壁28bに取付けられている。
図7に示すように、車両右側の中間支持メンバ64は、その車幅方向外部に取付け片64aを有し、この取付け片64aが、ボルト、ナット等の取付け部材70を用いて、燃料タンク7の車幅方向側方に位置する右側の車体部材としてのサスペンション支持部材28の前壁28bに取付けられている。
図6、図7に示すように、左右一対の補強メンバ61,62、第2の補強メンバ65、連結メンバ66は、これらの軽量高剛性化を図る目的で、何れも断面門形状に形成されている。
そして、左右一対の補強メンバ61,62の前端部は、図1に示すように、キックアップ部9直前のフロアパネル1に取付けられており、これら補強メンバ61,62および第2の補強メンバ65の後端部は、後端支持メンバ67,68を介してリヤクロスメンバ23の下壁部に取付けられている。
すなわち、車両左側の後端支持メンバ67は、図3、図4に示すように、車幅方向および上下方向に延びるもので、該後端支持メンバ67には車幅方向に並ぶように2つの開口部71,72が形成されると共に、該後端支持メンバ67の上端から後方に延びる上端折曲げ片67a、67bには、複数の取付け孔73…が形成されており、これらの取付け孔73に挿入されるボルトとナットとを用いて、該上端折曲げ片67a、67bがリヤクロスメンバ23の下壁部に取付けられたものである(図6参照)。
同様に、車両右側の後端支持メンバ68は、図3、図4に示すように、車幅方向および上下方向に延びるもので、該後端支持メンバ68には開口部74が形成されると共に、該後端支持メンバ68の上端から後方に延びる上端折曲げ片68a、68bには複数の取付け孔75…が形成されており、これらの取付け孔75に挿入されるボルトとナットとを用いて、該上端折曲げ片68a、68bがリヤクロスメンバ23の下壁部に取付けられたものである(図7参照)。
図3に示すように、車両左側の後端支持メンバ67の車幅方向両側には車両前方に延びる折曲げ片67c、67dが一体形成されると共に、当該後端支持メンバ67の下端にも車両前方に延びる折曲げ片67eが一体形成されており、この折曲げ片67eがボルト、ナット76,77(図4参照)を用いて補強メンバ61,65の後端に連結固定されている。さらに、後端支持メンバ67には、図3に示すように、上下方向に延びる複数の補強ビード78が一体形成されている。
図3に示すように、車両右側の後端支持メンバ68の車幅方向両側には車両前方に延びる折曲げ片68c、68dが一体形成されると共に、当該後端支持メンバ68の下端にも車両前方に延びる折曲げ片68eが一体形成されており、この折曲げ片68eがボルト、ナット79(図4参照)を用いて補強メンバ62の後端に連結固定されている。さらに、後端支持メンバ68には、図3に示すように、上下方向に延びる複数の補強ビード80が一体形成されている。
図3に示すように、左右の後端支持メンバ67,68に一体形成された各補強ビード78,80は、後端支持メンバ67,68の上側に位置するものは、上端折曲げ片67a、67b、68a、68bの折曲げ方向と対応して、車両後方へ膨出しており、後端支持メンバ67,68の下側に位置するものは、下端側の折曲げ片67e、68eの折曲げ方向と対応して、車両前方へ膨出している。
さらに、図3、図6、図7に示すように、上述の後端支持メンバ67,68に形成された開口部71,72,74のぞれぞれの口縁部には車両前方側へ膨出する環状の膨出部71a、72a、74aを一体形成して、各折曲げ片67a〜67e、68a〜68eの形成と相俟って、後端支持メンバ67,68の軽量高剛性化を図るよう構成している。
ところで、上述のヒートインシュレータ34は、図2、図10、図11に示すように、アンダカバー40,50の車幅方向内側部とオーバラップするように設けられており、このオーバラップ部OL1,OL2においてアンダカバー40,50の取付け部にヒートインシュレータ34を支持させている。
アンダカバー40の取付け部は、図2のC−C線矢視断面図である図10においては、燃料タンク7の後部下面に一体または一体的に形成したリテーナ81であり、アンダカバー50の取付け部は、図2のD−D線矢視断面図である図11においては、補強メンバ62の下面に接合固定した特定のリテーナ82である。該リテーナ82は逆向きのハット断面形状に形成されている。
図10に示すオーバラップ部OL1においては、ボルト、ナット83を用いて、ヒートインシュレータ35の下端、第2の補強メンバ65の前端、ヒートインシュレータ34、アンダカバー40の4部材を、リテーナ81つまり燃料タンク7下部に一体的に支持させている。
図11に示すオーバラップ部OL2においては、ボルト、ナット84を用いて、ヒートインシュレータ34とアンダカバー50の2部材を、リテーナ82を介して補強メンバ62に一体的に支持させている。
図9、図10、図11に示すように、上述の各後端支持メンバ67,68は、補強メンバ61,62および第2の補強メンバ65後端と、当該補強メンバ61,62,65後端に隣接するアンダカバー40,50の取付け部44,45,54,55(図2参照)とを連結すると共に、その上端が車体(リヤクロスメンバ23参照)に支持されるものである。
図4に示すように、上述の左右一対の補強メンバ61,62の下面および連結メンバ66の下面には、上記特定のリテーナ82とは別に、複数のリテーナ85を接合固定しており、図8、図9、図11に示すように、ボルト、ナット86(取付け部材)を用いて、これら複数のリテーナ85にアンダカバー40,50を取付け支持させている。上記複数のリテーナ85は逆向きのハット断面形状に形成されている。
なお、図1において、91はフロアパネル1の下面に接合固定されて車両の前後方向に延びるフロアフレームであり、92は燃料タンク7を車体に支持するためのタンクバンドである。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印UPは車両上方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
このように、上記実施例の自動車のアンダカバー取付け構造は、燃料タンク7前方のキックアップ部9から荷室フロア(リヤフロア8の後部参照)下方に配置される排気サイレンサ11直前位置にわたって車両下面にアンダカバー40,50が取付けられる自動車のアンダカバー取付け構造であって、上記アンダカバー40,50の上面側に、当該アンダカバー40,50前端からアンダカバー40,50後端まで延び、前後両端位置で車体の強度部材(具体的には、キックアップ部9の下端直前部におけるフロアパネル1、リヤクロスメンバ23の下壁部参照)に取付けられる左右一対の補強メンバ61,62を設け、上記補強メンバ61,62の車両前後方向の中途部を、燃料タンク7車幅方向側方に位置する車体部材(サスペンション支持部材28参照)に取付ける補強メンバ61,62より短い中間支持メンバ63,64を備えたものである(図1、図2、図6、図7参照)。
この構成によれば、補強メンバ61,62の軽量化を図りつつ、前後長が長い補強メンバ61,62を中間支持メンバ63,64で補強して、アンダカバー40,50および補強メンバ61,62の支持剛性を確保することができる。
この発明の一実施形態においては、上記燃料タンク7車幅方向側方に位置する車体部材が、リヤサイドフレーム5から車両下方に向けて延出するサスペンション支持部材28であることを特徴とする(図6、図7参照)。
この構成によれば、上述のサスペンション支持部材28は、リヤサイドフレーム15から車両下方に向けて延出しているので、中間支持メンバ63,64の長さを極力短くすることができる。
また、中間支持メンバ63,64によりサスペンション支持部材28を補強することができると共に、側突荷重入力時には、中間支持メンバ63,64にて燃料タンク7を保護することも可能となる。
この発明の一実施形態においては、上記補強メンバ61,62と平行に、その前端が燃料タンク7に支持される第2の補強メンバ65を設け、該第2の補強メンバ65の車両前後方向中途部を左右一対の補強メンバ61,62のうちの一方の補強メンバ61に連結させる連結部(連結メンバ66参照)を備えたものである(図3、図4参照)。
この構成によれば、上述の連結部(連結メンバ66)にて第2の補強メンバ65の支持剛性向上を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記補強メンバ61と上記第2の補強メンバ65との後端を連結すると共に、車体(リヤクロスメンバ23参照)に支持される後端支持メンバ67を備えたものである(図3、図4参照)。
この構成によれば、補強メンバ61、第2の補強メンバ65の後端の支持剛性向上と、これら各メンバ61,65の車体に対する取付け強度向上との両立を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記補強メンバ61,62後端と、当該補強メンバ61,62後端に隣接するアンダカバー40,50部位とを連結すると共に、車体(リヤクロスメンバ23参照)に支持される後端支持メンバ67,68を備えたものである(図9、図10、図11参照)。
この構成によれば、アンダカバー40,50後端の支持剛性向上を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記後端支持メンバ67,68には開口部71,72,74が形成されると共に、上下方向に延びる補強ビード78,80が設けられたものである(図3参照)。
この構成によれば、開口部71,72,74にて後端支持メンバ67,68を軽量化しつつ、上記補強ビード78,80にて当該後端支持メンバ67,68の剛性維持を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記燃料タンク7に近接して排気管32が設けられると共に、上記燃料タンク7と上記排気管32との間にヒートインシュレータ34が設けられ、該ヒートインシュレータ34は上記アンダカバー40,50とオーバラップするように設けられ、オーバラップ部OL1,OL2において上記アンダカバー40,50の取付け部にヒートインシュレータ34を支持させたものである(図2、図10、図11参照)。
この構成によれば、アンダカバー40,50とヒートインシュレータ34とのオーバラップ部OL1,OL2からの熱漏れを抑制することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の荷室フロアは、実施例のリヤフロア8の後部に対応し、
以下同様に、
燃料タンク車幅方向側方に位置する車体部材は、サスペンション支持部材28に対応し、
連結部は、連結メンバ66に対応し、
後端支持メンバを支持する車体は、リヤクロスメンバ23に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、燃料タンク前方のキックアップ部から荷室フロア下方に配置される排気サイレンサ直前位置にわたって車両下面にアンダカバーが取付けられる自動車のアンダカバー取付け構造について有用である。
7…燃料タンク
9…キックアップ部
11…排気サイレンサ
15…リヤサイドフレーム
23…リヤクロスメンバ(車体)
28…サスペンション支持部材(車体部材)
32…排気管
34…ヒートインシュレータ
40,50…アンダカバー
61,62…補強メンバ
63,64…中間支持メンバ
65…第2の補強メンバ
66…連結メンバ(連結部)
67,68…後端支持メンバ
71,72,74…開口部
78,80…補強ビード
OL1,OL2…オーバラップ部

Claims (7)

  1. 燃料タンク前方のキックアップ部から荷室フロア下方に配置される排気サイレンサ直前位置にわたって車両下面にアンダカバーが取付けられる自動車のアンダカバー取付け構造であって、
    上記アンダカバーの上面側に、当該アンダカバー前端からアンダカバー後端まで延び、前後両端位置で車体の強度部材に取付けられる補強メンバを設け、
    上記補強メンバの車両前後方向の中途部を、燃料タンク車幅方向側方に位置する車体部材に取付ける補強メンバより短い中間支持メンバを備えた
    自動車のアンダカバー取付け構造。
  2. 上記燃料タンク車幅方向側方に位置する車体部材が、リヤサイドフレームから車両下方に向けて延出するサスペンション支持部材である
    請求項1に記載の自動車のアンダカバー取付け構造。
  3. 上記補強メンバと平行に、その前端が燃料タンクに支持される第2の補強メンバを設け、
    該第2の補強メンバの車両前後方向中途部を上記補強メンバに連結させる連結部を備えた
    請求項1または2に記載の自動車のアンダカバー取付け構造。
  4. 上記補強メンバと上記第2の補強メンバとの後端を連結すると共に、車体に支持される後端支持メンバを備えた
    請求項3に記載の自動車のアンダカバー取付け構造。
  5. 上記補強メンバ後端と、当該補強メンバ後端に隣接するアンダカバー部位とを連結すると共に、車体に支持される後端支持メンバを備えた
    請求項1または2に記載の自動車のアンダカバー取付け構造。
  6. 上記後端支持メンバには開口部が形成されると共に、上下方向に延びる補強ビードが設けられた
    請求項4または5に記載の自動車のアンダカバー取付け構造。
  7. 上記燃料タンクに近接して排気管が設けられると共に、
    上記燃料タンクと上記排気管との間にヒートインシュレータが設けられ、
    該ヒートインシュレータは上記アンダカバーとオーバラップするように設けられ、
    オーバラップ部において上記アンダカバーの取付け部にヒートインシュレータを支持させた
    請求項1〜6の何れか一項に記載の自動車のアンダカバー取付け構造。
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