JP2019000608A - ミシンの生地送り補助案内装置 - Google Patents

ミシンの生地送り補助案内装置 Download PDF

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Abstract

【課題】縫製作業者の習熟度に関係なく、生地の線状端縁部の送り位置を安定よくガイドして切断及び縫製位置のずれや蛇行による不具合をなくし所定形状で体裁よい縫製品を確実、安定的に形成することができるミシンの生地送り補助案内装置を提供する。【解決手段】線状縫製端縁部が露出する状態で一対の型板T1,T2に挟み保持された生地Wを一対の型板T1,T2と共に生地送り装置により縫製進行方向へ強制送りするとき、その強制送りを案内するミシンの生地送り補助案内装置であって、一対の型板のうち、上部型板T1には、生地の線状縫製端縁部の少なくとも全長に亘り該線状縫製端縁部と平行又は略平行なガイドレール部GRが形成されている一方、ミシン本体1側には、型板及び生地の強制送り時にガイドレール部GRに係合または当接して生地の線状縫製端縁部を縫製部10から逸脱しないように送り案内する送り案内用回転体12A,12Bが設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、下着の袖部の展開形状に裁断された生地を二つ折りにし、この二つ折り生地を上下に重なり合う上下生地部分の線状端縁部の長手方向に沿い所定の縫製進行方向へ強制送りする生地送り装置と、該生地送り装置により所定の縫製進行方向に強制送りされる生地の線状縫製端縁部が所定形状になるように当該線状端縁部を切断する(切り揃える)と共に切断後の線状縫製端縁部を縫製する縫製部と、を備えたミシン本体に装備されて前記生地の強制送りを案内するミシンの生地送り補助案内装置に関する。
図10は、例えば、袖部を形成するために該袖部の展開形状に裁断された生地Wであり、この生地Wを用いて実際に袖部を形成するには、前記裁断された生地Wを図10の点線で示すラインに沿って二つ折りにし、この二つ折り生地Wをミシン本体のクロスプレート上にセットして生地送り装置により所定の縫製進行方向へ強制送りされるとき、上下に重なり合う上下生地部分W1,W2それぞれの線状端縁部W1e,W2eが所定の縫製進行方向に沿って順次移動するように強制送りを案内することにより、線状端縁部W1e,W2eの余分な食み出し部分等をメスで切断するとともに、その切断後の上下生地部分W1,W2の線状端縁部W1e、W2eをミシン本体側の縫製部で縫製する。これによって、所定形状の袖部が形成される。
上記した袖部の形成に際して、裁断された生地Wを単に二つ折りし、該二つ折り生地Wを縫製作業者が手で直接把持して強制送りを案内する場合は、縫製作業者に高い習熟度が要求されるだけでなく、例え、習熟度の高い縫製作業者であっても手振れや機械振動などの影響を受けて線状端縁部W1e,W2eの送り位置を安定保持することが難しい。そのため、メスによる切断位置がずれたり、蛇行したりして、所定形状の切断生地が得られず、また、切断後の縫製においても縫製位置が安定しないため、形成された袖部等の縫製品が形状的に不体裁で仕上がりの悪い不良品になってしまいやすい。
かかる仕上り不良品の発生を抑制する手段として、従来、図11A、11Bに示すように、テンプレートと称呼される治具を用いて生地の強制送りを案内することが提案されている。該テンプレートTは、二つ折り生地Wの上下生地部分W1,W2に近似する形状を有する上下一対のプラスチック製の型板T1,T2をそれらの幅方向の一端部を折曲げ支点として図11Aに示すように、平面状に展開した状態と、図11Bに示すように、上下二つに折り畳んだ状態とに切替え可能に構成されている。また、下部型板T2の下面には、生地端縁位置決め用プレートPが下部型板T2に対する揺動により幅方向の二位置、即ち、生地端縁位置決め用プレートPの端縁Peが下部型板T2の端縁T2eよりも外方へ突出する位置と下部型板T2の端縁T2eよりも内方に引退した位置とに位置変更可能に取り付けられている。
そして、図11Aに示すように、前記上下一対の型板T1,T2を平面状に展開した状態で、それら一対の型板T1,T2の展開平面上に袖部の展開形状に裁断された生地Wを載置する。このとき、前記生地端縁位置決め用プレートPは下部型板T2の端縁T2eよりも外方へ突出する位置に変更されており、生地Wの端縁W2eを下部型板T2の端縁T2eに位置合わせする。
この状態で、テンプレートTの上下一対の型板T1,T2を、図11Bに示すように、折り畳むことによって、前記生地Wを二つ折りして上下に重なり合う上下生地部分W1,W2を上下一対の型板T1,T2間に挟み保持させる。この挟み保持された二つ折り生地Wの上下生地部分W1,W2の線状端縁部W1e,W2eは上部型板T1の端縁T1e及び下部型板T2の端縁T2eよりもやや外方へ露出した状態となる。
上記のように、上下一対の型板T1,T2間に二つ折りした生地Wを挟み保持したテンプレートTを用いて生地Wの強制送りを案内する場合は、柔軟な生地Wを縫製作業者が直接手で把持して案内する場合に比べて、取扱いやすいとともに、生地の線状端縁部の送り位置を安定よくガイドして切断位置のずれや蛇行を抑えることができる反面、テンプレートTをしっかりと手で保持しなければならないため、依然として手振れや機械振動等の影響による切断位置及び縫製位置のずれや蛇行の発生は避けられず、その結果、形状的に体裁がよく仕上りのよい縫製品を確実に得ることができないという問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、縫製作業者の習熟度に関係なく、生地の線状端縁部の送り位置を安定よくガイドして切断位置及び縫製位置のずれや蛇行による不具合をなくし所定形状で体裁よい縫製品を確実かつ安定的に形成することができるミシンの生地送り補助案内装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るミシンの生地送り補助案内装置は、線状縫製端縁部が露出する状態で上下一対の型板間に挟み保持された生地を前記上下一対の型板と共に所定の縫製進行方向へ強制送りする生地送り装置と、該生地送り装置により所定の縫製進行方向に強制送りされる生地の前記型板から露出する線状縫製端縁部を縫製する縫製部と、を備えたミシン本体に装備されて前記型板及び生地の強制送りを案内するミシンの生地送り補助案内装置であって、前記上下一対の型板のうち、上部型板には、前記生地の線状縫製端縁部の少なくとも全長に亘り該線状縫製端縁部と平行又は略平行なガイドレール部が形成されている一方、前記ミシン本体側には、前記生地送り装置による型板及び生地の強制送り時に前記上部型板のガイドレール部に係合または当接して前記生地の線状縫製端縁部を前記ミシン本体の縫製部から逸脱しないように送り案内する送り案内体が設けられていることを特徴とする。
上記のごとき特徴を有する本発明に係るミシンの生地送り補助案内装置によれば、線状端縁部が露出する状態で上下一対の型板間に挟み保持された生地が生地送り装置により所定の縫製進行方向へ強制送りされるとき、上部型板に形成のガイドレール部にミシン本体側に設けた送り案内体を係合又は当接させて前記一対の型板から露出する生地の線状端縁部がミシン本体の縫製部から逸脱しないように型板及び生地を機械的に送り案内することが可能である。そのため、縫製作業者が手で生地を直接把持して送り案内する場合や生地を挟み保持する型板を用いて該型板を縫製作業者が手で送り案内する場合に比べて、縫製作業者の作業手間を大幅に軽減できるだけでなく、縫製作業者の習熟度に関係なく、生地の線状端縁部の送り位置を安定よくガイドして端縁部の切断位置及び縫製位置のずれや蛇行による不具合の発生を減少することができる。したがって、形状的に体裁よい縫製品を確実かつ安定的に形成することができるといった効果を奏する。
本発明に係るミシンの生地送り補助案内装置において、前記上部型板のガイドレール部が、該上部型板から上方へ突出形成された凸条のガイドレール部から構成されているとともに、前記ミシン本体側の送り案内体が、前記凸条のガイドレール部の側面に当接し型板の強制送りに伴って上下軸心周りに回転可能な回転体から構成され、この回転体の回転支承部と装置固定部との間には前記生地の線状縫製端縁部が前記ミシン本体の縫製部から逸脱しないように前記型板を前記縫製部側に向けて弾性的に押圧する弾性体が介装されていることが好ましい。
この場合は、一対の型板及び該型板に挟み保持された生地の送り案内が、ガイドレール部の側面に回転体が当接して型板の強制送りに伴って回転体が上下軸心周りに回転するものであるから、生地の送り案内作用を確実、安定的に、かつ、抵抗も少なく円滑に行うことができる。
また、本発明に係るミシンの生地送り補助案内装置において、前記ミシン本体側の送り案内体を構成する回転体が、縫製進行方向に適宜間隔を隔てて複数個配置され、これら複数個の回転体は、それぞれ各別の弾性体を介して前記凸条のガイドレール部の側面に当接して前記型板を前記縫製部側に向けて弾性的に押圧するように構成されていることが好ましい。
この場合は、縫製進行方向に適宜間隔を隔てて配置された複数個の送り案内体としての回転体がガイドレールの側面に対して各別に当接して型板を縫製部側に向けて弾性的に押圧することで、生地の線状端縁部がその長手方向において全体が湾曲したものや一部にカーブを有しているものであっても、それら湾曲やカーブに対応して複数個の回転体それぞれを独立的にガイドレールの側面に当接する状態を維持させることができ、これによって、型板及び生地の線状端縁部の送り案内作用を常に安定して行うことが可能であり、多種形状の線状端縁部を有する生地の縫製に有効に用いることができる。
また、本発明に係るミシンの生地送り補助案内装置において、前記弾性体はスプリングであり、前記回転体の外周面には弾性リングが巻回されていることが好ましい。
この場合は、回転体自身がその外周部に巻回された弾性リングによってもガイドレール部に押圧されているため、スプリングによるガイドレール部への弾圧力を強くしても、回転体とガイドレール部との摺接摩擦によるガイドレール部の摩耗を少なくして初期の送り案内作用を長期に亘って安定保持することができる。
更に、本発明に係るミシンの生地送り補助案内装置において、前記送り案内体により送り案内された後の前記上部型板に接触して上下一対の型板及び生地を所定の縫製進行方向に移送する補助送り装置が設けられていることが好ましい。
この場合は、縫製が完了した生地及び型板を所定の縫製進行方向に素早く移送して縫製作業の能率アップを図ることが可能である。
図1
本発明の実施の形態に係る2本針型式のオーバーロックミシンと該ミオーバーロックミシンのミシン本体に装備された生地送り補助案内装置との全体斜視図である。
図2
同上ミシンと生地送り補助案内装置との全体平面図である。
図3
同上ミシンと生地把持送装置との全体左側面図である。
図4
同上ミシンと生地送り補助案内装置との要部の拡大斜視図である。
図5
同上ミシンと生地送り補助案内装置との要部の拡大縦断正面図である。
図6
生地送り補助案内装置の要部拡大横断平面図である。
図7A
本実施の形態で使用するテンプレートの詳細で一対の型板が展開された状態を示す正面図である。
図7B
同上テンプレートの詳細で一対の型板が折り畳まれた状を示す正面図である。
図8
生地送り補助案内装置の全体がミシン本体から離間した状態を示す全体斜視図である。
図9
図8の状態を示す全体平面図である。
図10
袖部の展開形状に裁断された生地の平面図である。
図11A
従来から提案され使用されていたテンプレートの詳細で一対の型板が展開された状態を示す正面図である。
図11B
同上テンプレートの詳細で一対の型板が折り畳まれた状を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る2本針型式のオーバーロックミシンと該オーバーロックミシンのミシン本体に装備された生地送り補助案内装置との全体斜視図、図2及び図3は同上ミシンと生地送り補助案内装置との全体平面図及び全体左側面図であり、図4は同上ミシンと生地送り補助案内装置との要部の拡大斜視図、図5は同上ミシンと生地送り補助案内装置との要部の拡大縦断正面図、図6は生地送り補助案内装置の要部拡大横断平面図である。
上記2本針型式のオーバーロックミシンMは、ミシン本体1とこのミシン本体1の左側位置に配置され取り付けられたミシンベッド部2とを備えている。前記ミシンベッド部2の上面部には、後述するテンプレートTを介して生地Wをセットし、かつ、針落ち位置を形成する針落ち部を有する針板3及び作業用クロスプレート4が水平状に配置固定されている。また、前記針板3の下方部のミシンベッド部2の内部には、針板3上にセットされる生地Wを前記テンプレートTと共に所定の縫製進行方向Yに間欠的に強制送りする生地送り装置としての生地送り歯及びその駆動機構等が組み込まれている。これら生地送り歯及びその駆動機構は周知のため、図示及び詳細な説明は省略する。
前記ミシン本体1のヘッド部分1Aの下部には、図4及び図5に明示されているように、前記針板3に向けて下方へ延びる針棒5と該針棒5の下端部に固定された2本の針6及びミシン本体1の後部位置を支点として上下に駆動揺動可能な可動アーム7の先端に取り付けられた生地押え金8が設けられており、この生地押え金8と前記針板3及び針6によって、前記生地送り歯により所定の縫製進行方向に強制送りされる二つ折り生地WのうちテンプレートTから露出する上下生地部分W1,W2を縁かかがり縫いする縫製部10が構成されている。この縫製部10を構成する前記針板3及び前記生地押え金8の右側近接位置には、前記テンプレートTから露出する二つ折り生地Wの上下生地部分W1,W2の各線状端縁部W1e,W2eを切断して両線状端縁部W1e,W2eの形状を揃える切断装置としての上メス9が上下に往復駆動移動自在に設けられている。
また、前記ミシン本体1の内部には、ミシン主軸、縫製進行方向Yに対して略直交する方向に並列配置された左右2本の針6を上下に往復運動させる針駆動機構、生地押え金8の可動アーム7を上下に駆動揺動させる押え金昇降駆動機構やそれら各駆動機構への動力伝達機構等が組み込まれているが、それら駆動機構や動力伝達機構は周知のため、図示及び詳細な説明を省略する。
上記構成の2本針型式のオーバーロックミシンMには、該ミシンMとは別体に構成される生地送り補助案内装置Gがミシン本体1に装備されている。この生地送り補助案内装置Gは、二つ折り生地Wが前記ミシンMの生地送り歯により所定の縫製進行方向Yに強制送りされる時、前記テンプレートTとの協働作用により、該二つ折り生地Wの上下生地部分W1,W2の線状端縁部W1e,W2eが前記ミシン本体1の縫製部10から逸脱しないように送りを補助案内する機能を有している。
先ず、上記した送り補助案内機能を発揮させるために使用する前記テンプレートTの詳細を、図7A及び図7Bに基づいて説明する。
本実施の形態で使用するテンプレートTは、図11A及び図11Bで示す従来から既に提案され使用されているテンプレートと基本的に同一の構成を有するものであって、二つ折り生地Wの上下生地部分W1,W2に近似する形状を有する上下一対のプラスチック製の型板T1,T2をそれらの幅方向の一端部を折曲げ支点として図7Aに示すように、平面状に展開した状態と、図7Bに示すように、上下二つに折り畳んだ状態とに切替え可能に構成され、前記下部型板T2の下面には、生地端縁位置決め用プレートPが下部型板T2に対する揺動により幅方向の二位置、即ち、生地端縁位置決め用プレートPの端縁Peが下部型板T2の端縁T2eよりも外方へ突出する位置と下部型板T2の端縁T2eよりも内方に引退した位置とに位置変更可能に取り付けられている。これに加えて、本実施の形態で使用するテンプレートTの前記上部型板T1の端縁部T1e近くの上面には、前記生地Wの上下両線状端縁部W1e,W2eの全長以上の長さ範囲に亘り該上下線状端縁部W1e,W2eと平行な凸条のガイドレール部GRが形成されている。
一方、ミシン本体1側に装備される生地送り補助案内装置Gは、図4乃至図6に明示されているように、前記テンプレートT及び該テンプレートTの上下一対の型板T1,T2間に挟み保持された二つ折り生地WがミシンMの生地送り歯により所定の縫製進行方向Yに強制送りされる時、前記テンプレートTの上部型板T1の上面から上方へ突出形成された前記ガイドレール部GRの側面に当接して前記テンプレートTに挟み保持された二つ折り生地Wの上下両線状端縁部W1e,W2eをミシン本体1の縫製部10から逸脱しないように送り案内する送り案内体として、縫製進行方向Yに適宜間隔を隔てた二箇所に配置されて前記テンプレートTの強制送りに伴う前記ガイドレール部GRの側面に対する摺接移動によって上下軸11A,11Bの軸心周りに回転可能な複数個(実際は二個)の回転体12A,12Bと、これら回転体12A,12Bによる送り案内後のテンプレートTの上部型板T1の上面に接触して前記テンプレートT及び縫製後の生地Wを所定の縫製進行方向Yの後方へ向けて移送する(送り出す)補助送り装置13と、を備えている
前記二個の回転体12A,12Bは、図4及び図5に明示されているように、送り補助案内装置Gの装置固定基板部14にブラケット15を介して縫製進行方向Yに沿った支軸16の軸心周りに揺動自在に支持された揺動レバー16A,16Bの下端部に前記上下軸11A,11Bを介して回転可能に支承されている。そして、前記二個の回転体12A,12Bの回転支承部となる前記各揺動レバー16A,16Bと前記装置固定基板部14との間には、それぞれ各別の弾性体としてのスプリング17A,17Bが介装されており、これら各別のスプリング17A,17Bを介して前記二個の回転体12A,12Bは前記テンプレートTの前記ガイドレール部GRの側面に当接して前記テンプレートTを前記縫製部10側に向けて弾性的に押圧するように構成されている。
前記装置固定基板部14には、前記スプリング17A,17Bによる回転体12A,12Bの前記ガイドレール部GRの側面への当接弾性力を調節可能とする弾性力調節ネジ機構18A,18Bが設けられている。また、前記各回転体12A,12Bの外周面には、ゴムからなる弾性リング19A,19Bが巻回されており、この弾性リング19A,19Bの外周面が前記テンプレートTの前記ガイドレール部GRの側面に弾性的に当接するように構成されている。
また、前記補助送り装置13は、前記二個の回転体12A,12Bのうち縫製進行方向Yの後部側の回転体12Bの縫製進行方向Yの直後位置と装置固定基板部14の後方上方位置とに配置された段付きプーリー20、21間に亘って傾斜状に張設した無端ベルトにより構成され、この無端ベルトにより構成される補助送り装置13の傾斜下端部を前記回転体12Bの直後に位置させることにより、前記回転体12A,12Bによる送り案内後のテンプレートTの上部型板T1の上面に接触して前記テンプレートT及び縫製後の生地Wを所定の縫製進行方向Yの後方へ向けて移送するように構成されている。
なお、前記補助送り装置13は、前記装置固定基板部14の後方上方部に固定支持されたステッピングモータ22の出力軸に前記段付きプーリー21を固定することにより、図3の矢印r方向に回転駆動されるように構成されている。
また、前記生地送り補助案内装置Gは、縫製進行方向Yの後部で前記ミシン本体1と前記ステッピングモータ22に連なる部材23との間を貫通する上下軸24の軸心周りで揺動可能にミシン本体1に取付けられており、該生地送り補助案内装置G全体を前記上下軸24の軸心周りに揺動させることにより、図1及び図2に示すように、前記ミシン本体1に近接させて所定の生地送り補助案内機能を発揮する状態と、図8及び図9に示すように、前記生地送り補助案内装置G全体を前記ミシン本体1から離間させて縫製部10に対する補修、メンテナンスを容易に行える状態と、に姿勢切替可能に構成されている。
なお、図中の25は、前記生地送り補助案内装置Gを前述した二姿勢に切替え操作し、かつ、各姿勢においてミシン本体1に固定するための操作レバー兼締付け固定具である。
次に、上記のように構成された本実施の形態に係る2本針型式のオーバーロックミシンMと生地送り補助案内装置GとテンプレートTとを用いて、例えば、下着の袖部を形成する縫製動作について説明する。
まず、縫製前の準備段階として、袖部の展開形状に裁断された生地を二つ折りにしてテンプレートTに挟み保持させる。具体的には、図7Aに示すように、前記テンプレートTの一対の型板T1,T2を平面状に展開した状態で、それら一対の型板T1,T2の展開平面上に袖部の展開形状に裁断された生地Wを載置する。このとき、前記生地端縁位置決め用プレートPは下部型板T2の端縁T2eよりも外方へ突出する位置に変更されており、生地Wの端縁W2eを下部型板T2の端縁T2eに位置合わせする。
その状態で、テンプレートTの上下一対の型板T1,T2を、図7Bに示すように、折り畳むことによって、前記生地Wを二つ折りして上下に重なり合う上下生地部分W1,W2を上下一対の型板T1,T2間に挟み保持させる。この挟み保持された二つ折り生地Wの上下生地部分W1,W2の線状端縁部W1e,W2eは上部型板T1の端縁T1e及び下部型板T2の端縁T2eよりもやや外方へ露出した状態となっている。
次に、図1及び図2に示す状態において、前記二つ折り生地Wを挟み保持したテンプレートTを生地押え金8下の縫製部10にセットして、生地送り補助案内装置Gによる所定の生地送り補助案内機能が発揮される状態とする。
この状態で、2本針型式のオーバーロックミシンMの回転作動を開始することにより、前記テンプレートTはそれの下部型板T2の下面に作用する生地送り歯と上部型板T1の上面に作用する押え金8とによって縫製進行方向Yに向けて間欠的に強制移送されるとともに、ミシンMの回転作動に伴い左右2本の針6の上昇下降動作等の一連の縫製動作により、テンプレートTから露出する生地Wの上下生地部分W1,W2の線状端縁部W1e,W2eの余分な食み出し部分等が上メス9で切断されるとともに、その切断後の上下生地部分W1,W2の線状端縁部W1e、W2eがミシン本体1側の縫製部10で縫製されることによって、所定形状の袖部が形成され、この形成された袖部は、テンプレートTの上部型板T1の上面に接触する補助送り装置13によって、所定の縫製進行方向Yの後方へ向けて送り出される。
上記のような袖部の縫製時において、線状端縁部W1e、W2eが露出する状態で上下一対の型板T1,T2間に生地Wを挟み保持したテンプレートTが生地送り歯により所定の縫製進行方向Yへ強制送りされるとき、前記テンプレートTの上部型板T1に形成のガイドレール部GRの側面にミシン本体1側に設けた二個の回転体12A,12Bが当接してスプリング17A,17Bを介して前記テンプレートTを前記縫製部10側に向けて弾性的に押圧することにより、前記一対の型板T1,T2から露出する生地の線状端縁部W1e,W2eがミシン本体1の縫製部10から逸脱しないように、テンプレートT及び生地Wを機械的に送り案内することが可能である。
これによって、縫製作業者が手で生地を直接把持して送り案内する場合や生地を挟み保持する型板を用いて該型板を縫製作業者が手で送り案内する場合に比べて、縫製作業者の作業手間を大幅に軽減できるだけでなく、縫製作業者の習熟度に関係なく、生地Wの線状端縁部W1e,W2eの送り位置を安定よくガイドして該線状端縁部の切断位置及び縫製位置のずれや蛇行による不具合の発生を減少することができ、したがって、形状的に体裁よい縫製品を確実かつ安定的に形成することができる。
特に、上記実施の形態で説明したように、ミシン本体1側の送り案内体が、テンプレートTに形成された凸条のガイドレール部GRの側面に当接しテンプレートTの強制送りに伴って上下軸心周りに回転可能な回転体12A,12Bから構成されている場合は、テンプレートT及び該テンプレートTに挟み保持された生地Wの送り案内が、ガイドレール部GRの側面に当接して強制送りに伴って回転体12A,12Bが上下軸心周りに回転するものであるから、生地の送り案内作用を確実、安定的に、かつ、抵抗も少なく円滑に行うことができる。
また、前記回転体を縫製進行方向に適宜間隔を隔てて複数個、本実施の形態では、2個配置し、これら2個の回転体12A,12Bを、それぞれ各別のスプリング17A,17Bを介して前記凸条のガイドレール部GRの側面に各別に当接して前記テンプレートTを前記縫製部10側に向けて弾性的に押圧するように構成することによって、生地の線状端縁部がその長手方向において全体が湾曲したものや一部にカーブを有しているものであっても、それら湾曲やカーブに対応して2個の回転体12A,12Bそれぞれを独立的にガイドレール部GRの側面に当接する状態を維持させることができ、これによって、テンプレートT及び生地Wの線状端縁部の送り案内作用を常に安定して行うことが可能であり、多種形状の線状端縁部を有する生地の縫製に有効に用いることができる。
更に、上記実施の形態でも説明したように、送り案内用の前記回転体12A,12Bの外周面にゴムからなる弾性リング19A,19Bを巻回して、この弾性リング19A,19Bの外周面を前記ガイドレール部GRの側面に弾性的に当接するように構成することにより、回転体12A,12B自身がその外周部に巻回された弾性リング19A,19Bによってもガイドレール部GRに押圧されているため、スプリング17A,17Bによるガイドレール部GRへの弾圧力を強くしたとしても、プラスチック製のガイドレール部GRがプラスチック製であっても該ガイドレール部GRと回転体12A,12Bとの摺接摩擦によるガイドレール部GRの摩耗を抑制することが可能であり、初期の送り案内作用を長期に亘って安定保持することができる。
なお、上記実施の形態では、ガイドレール部GRが上部型板T1の上面から上方へ突出形成された凸条のガイドレール部から構成されたものについて説明したが、凹溝状のガイドレール部を形成し、送り案内体として、該凹溝状ガイドレール部内に嵌合して回転するローラを用いてもよい。
また、上記実施の形態では、前記送り案内用の回転体により送り案内された後のテンプレートTに接触して上下一対の型板T1,T2及び縫製品を所定の縫製進行方向に移送する補助送り装置13を設けたが、この補助送り装置13は設置を省略してもよい。
さらに、図8及び図9に示すように、前記生地送り補助案内装置Gの全体を前記上下軸24の軸心周りに揺動させて前記ミシン本体1から離間させることにより、前記ミシン本体1の左側に広い作業空間を確保して、例えば針6の交換や生地押え金8の押え力調整など縫製部10の補修、メンテナンスを前記生地送り補助案内装置Gに邪魔されることなく、容易に行うことが可能である。
1 ミシン本体
10 縫製部
12A,12B 回転体(送り案内体)
13 補助送り装置
14 装置固定基板部(装置固定部)
16A,16B 揺動レバー(回転支承部)
17A,17B スプリング(弾性体)
19A,19B 弾性リング
M オーバーロックミシン
G 生地送り補助案内装置
GR ガイドレール部
W 生地(二つ折り生地)
W1e,W2e 線状縫製端縁部
T1,T2 型板
Y 縫製進行方向

Claims (5)

  1. 線状縫製端縁部が露出する状態で上下一対の型板間に挟み保持された生地を前記上下一対の型板と共に所定の縫製進行方向へ強制送りする生地送り装置と、該生地送り装置により所定の縫製進行方向に強制送りされる生地の前記型板から露出する線状縫製端縁部を縫製する縫製部と、を備えたミシン本体に装備されて前記型板及び生地の強制送りを案内するミシンの生地送り補助案内装置であって、
    前記上下一対の型板のうち、上部型板には、前記生地の線状縫製端縁部の少なくとも全長に亘り該線状縫製端縁部と平行又は略平行なガイドレール部が形成されている一方、
    前記ミシン本体側には、前記生地送り装置による型板及び生地の強制送り時に前記上部型板のガイドレール部に係合または当接して前記生地の線状縫製端縁部を前記ミシン本体の縫製部から逸脱しないように送り案内する送り案内体が設けられている
    ことを特徴とするミシンの生地送り補助案内装置。
  2. 前記上部型板のガイドレール部が、該上部型板から上方へ突出形成された凸条のガイドレール部から構成されているとともに、
    前記ミシン本体側の送り案内体が、前記凸条のガイドレール部の側面に当接し型板の強制送りに伴って上下軸心周りに回転可能な回転体から構成され、この回転体の回転支承部と装置固定部との間には前記生地の線状縫製端縁部が前記ミシン本体の縫製部から逸脱しないように前記型板を前記縫製部側に向けて弾性的に押圧する弾性体が介装されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のミシンの生地送り補助案内装置。
  3. 前記ミシン本体側の送り案内体を構成する回転体が、縫製進行方向に適宜間隔を隔てて複数個配置され、これら複数個の回転体は、それぞれ各別の弾性体を介して前記凸条のガイドレール部の側面に当接して前記型板を前記縫製部側に向けて弾性的に押圧するように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のミシンの生地送り補助案内装置。
  4. 前記弾性体はスプリングであり、前記回転体の外周面には弾性リングが巻回されている
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のミシンの生地送り補助案内装置。
  5. 前記送り案内体により送り案内された後の前記上部型板に接触して上下一対の型板及び生地を所定の縫製進行方向に移送する補助送り装置が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のミシンの生地送り補助案内装置。
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