JP2019000043A - 培養装置および培養方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】細胞などの培養対象が懸濁された培養液を撹拌することによって培養を行う際に、培養対象へのダメージを抑制しつつ、酸素などの培養に必要なガスを培養液に十分に且つ全体にわたって溶存させる。
【解決手段】培養装置10は、培養対象が懸濁した培養液CSを収容する内部空間106を備える培養容器100と、培養容器100の内部空間106に単一ガスまたは混合ガスを供給するガス供給装置と、培養容器100の位置姿勢を変更して培養液を撹拌する撹拌装置とを有する。撹拌装置が、培養容器100の内部空間106で培養液CSを周回させて、培養容器100の内部空間106の底面106aが部分的に露呈して且つ露呈部分が周回方向Rに遷移していくように、培養容器100の位置姿勢を変更する。
【選択図】図8

Description

本発明は、培養液を用いて細胞などの培養を行う培養装置および培養方法に関する。
従来より、培養液を用いて細胞などの培養対象を培養する際に、培養に必要な酸素や二酸化炭素などのガス(またはそれらの混合ガス)を培養液に溶存させるために該培養液を撹拌する培養装置が知られている。
例えば、特許文献1に記載された培養装置は、円筒状の培養槽内に細胞が懸濁した培養液を収容し、その培養液を撹拌翼によって撹拌するように構成されている。
また例えば、特許文献2に記載された培養装置は、細胞が懸濁した培養液を収容した培養バッグ(バイオリアクターバッグ)を支持体上に載置し、その支持体を水平方向に延在する揺動軸を中心としてシーソーのように揺動させることによって培養液を一方向に往復動させるように構成されている。
特開2014−124139号公報 特表2014−507959号公報
しかしながら、特許文献1に記載する培養装置の場合、酸素は液面を介して培養液内に取り込まれて溶存する。そのため、液面から遠い培養容器の底面付近では、培養液内の溶存酸素量が不足する可能性がある。その対処として、培養容器の底面にスパージャーを配置し、そのスパージャーから酸素を培養液内に供給することが考えられる。しかしながら、スパージャーから発生した酸素の気泡の破裂によって生じる衝撃により、細胞がダメージを受ける。
特許文献2に記載する培養装置の場合、培養バッグの揺動によって生じた波面を介して、酸素が培養液内に取り込まれて溶存する。この培養装置では、培養液内の溶存酸素量をさらに増加させる場合、培養バッグをさらに大きく揺動させる必要がある。しかしながら、培養バッグを大きく揺動させると、揺動によって傾いて下側に位置する培養バッグの内壁面に培養液が強く衝突する。それにより、せん断応力が大きい局所的な流れが発生し、そのせん断応力によって細胞がダメージを受ける。
そこで、本発明は、細胞などの培養対象が懸濁された培養液を撹拌することによって培養を行う際に、培養対象へのダメージを抑制しつつ、酸素などの培養に必要なガスを培養液に十分に且つ全体にわたって溶存させることを課題とする。
上記技術的課題を解決するために、本発明の一態様によれば、
培養対象が懸濁した培養液を収容する内部空間を備える培養容器と、
培養容器の内部空間に単一ガスまたは混合ガスを供給するガス供給装置と、
培養容器の位置姿勢を変更して培養液を撹拌する撹拌装置と、を有し、
撹拌装置が、培養容器の内部空間で培養液を周回させて、培養容器の内部空間の底面が部分的に露呈して且つ露呈部分が周回方向に遷移していくように、培養容器の位置姿勢を変更する、培養装置が提供される。
また、本発明の別態様によれば、
培養液を収容する培養容器の内部空間に単一ガスまたは混合ガスを供給し、
培養容器内で培養液を周回させて、培養容器の内部空間の底面が部分的に露呈して且つ露呈部分が周回方向に遷移していくように、培養容器の位置姿勢を変更して培養液を撹拌する、培養方法が提供される。
本発明によれば、細胞などの培養対象が懸濁された培養液を撹拌することによって培養を行う際に、培養液内の培養対象へのダメージを抑制しつつ、酸素などの培養に必要なガスを培養液に十分に且つ全体にわたって溶存させることができる。
本発明の実施の形態に1係る培養装置の概略的斜視図 培養容器の概略的斜視図 培養容器の上面図 トレイに取り付けられた状態の培養容器の上面図 図4に示すYb軸に沿った断面図 培養装置の制御系を示すブロック図 培養液を撹拌するための制御を示す図 培養液の撹拌の様子を示す培養空間の上面図および断面図 二重境膜説を説明するための図 培養液への酸素の溶存を説明するための図 本発明の実施の形態2に係る培養装置の概略的部分断面図 図11に示す培養装置の一部を異なる方向から見た概略的部分断面図 培養容器が傾いた状態の図11に示す培養装置の概略的部分断面図
本発明の一態様の培養装置は、培養対象が懸濁した培養液を収容する内部空間を備える培養容器と、培養容器の内部空間に単一ガスまたは混合ガスを供給するガス供給装置と、培養容器の位置姿勢を変更して培養液を撹拌する撹拌装置と、を有し、撹拌装置が、培養容器の内部空間で培養液を周回させて、培養容器の内部空間の底面が部分的に露呈して且つ露呈部分が周回方向に遷移していくように、培養容器の位置姿勢を変更する。
この態様によれば、培養液内の培養対象へのダメージを抑制しつつ、酸素などの培養に必要なガスを培養液に十分に且つ全体にわたって溶存させることができる。
例えば、撹拌装置が、培養容器を水平方向に対して傾けることによって内部空間の底面を部分的に露呈させ、その露呈部分が周回方向に遷移していくように培養容器の傾き方向を変更するように構成されている。これにより、培養容器の内部空間で培養液を周回させて、培養容器の内部空間の底面が部分的に露呈して且つ露呈部分が周回方向に遷移させることができる。
例えば、撹拌装置が、培養容器を保持するステージと、水平方向に延在する第1の揺動軸を中心にして培養容器を第1の周波数で揺動させる第1のモータと、水平方向に延在して且つ第1の揺動軸に直交する第2の揺動軸を中心にして培養容器を第2の周波数で振動させる第2のモータとを備え、第1の周波数と第2の周波数は、波長および振幅が同一であって、位相が四分の一波長異なる。これにより、培養容器の内部空間で培養液を周回させて、培養容器の内部空間の底面が部分的に露呈して且つ露呈部分が周回方向に遷移させることができる。
例えば、撹拌装置が、培養容器を保持するステージと、鉛直方向に延在する回転中心軸を中心にして回転する回転テーブルを備えるロータリーアクチュエータと、ステージを支持し、水平方向に延在する第1の揺動軸と水平方向に延在して且つ第1の揺動軸に直交する第2の揺動軸とを中心にして揺動可能であって、且つ連結シャフトを備える揺動ヘッドと、揺動ヘッドの連結シャフトに摺動可能に外挿されて揺動ヘッドに連結する揺動ヘッド連結部、ロータリーアクチュエータの回転テーブルに取り付けられるベース部、および揺動ヘッド連結部に回動可能に固定された一端とベース部に回動可能に固定された他端とを備えるリンクアームを含む傾動機構と、ロータリーアクチュエータを鉛直方向に昇降させるロータリーアクチュエータ昇降機構と、を備える。これにより、培養容器の内部空間で培養液を周回させて、培養容器の内部空間の底面が部分的に露呈して且つ露呈部分が周回方向に遷移させることができる。
培養装置が、培養液内の溶存酸素濃度を測定する溶存酸素測定器を有し、測定された溶存酸素濃度に基づいて、培養容器の内部空間の底面における露呈部分の面積および該露呈部分の遷移速度の少なくとも一方を制御してもよい。これにより、培養液内のガス溶存量を適切に調節することができる。
培養装置が、培養液のpH値を測定するpH測定器を有し、測定されたpH値に基づいて、培養容器の内部空間の底面における露呈部分の面積および該露呈部分の遷移速度の少なくとも一方を制御してもよい。これにより、培養液のpH値を適切に制御することができる。
例えば、培養容器の内部空間が環状であってもよい。これにより、培養液が培養容器の内部空間で周回しやすくなる。
例えば、培養容器が可撓性の培養バッグであってもよい。これにより、培養容器の位置姿勢を、例えばガラス製の重い培養容器に比べて、変更しやすくなる。すなわち、その内部空間内の培養液を撹拌しやすくなる。
培養対象が、浮遊細胞または浮遊馴化された接着細胞であってもよい。
本発明の別態様の培養方法は、培養液を収容する培養容器の内部空間に単一ガスまたは混合ガスを供給し、培養容器内で培養液を周回させて、培養容器の内部空間の底面が部分的に露呈して且つ露呈部分が周回方向に遷移していくように、培養容器の位置姿勢を変更して培養液を撹拌する。
この態様によれば、培養液内の培養対象へのダメージを抑制しつつ、酸素などの培養に必要なガスを培養液に十分に且つ全体にわたって溶存させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る培養装置を概略的に示している。なお、図面においてX−Y−Z直交座標系が示されているが、これは発明の実施の形態の理解を容易にするためのものであって発明を限定するものではない。また、X軸方向およびY軸方向は水平方向であって、Z軸方向は鉛直方向である。
図1に示すように、培養装置10は、培養対象が懸濁した培養液を収容する培養容器100と、培養容器100内の培養液を撹拌するための撹拌装置20とを有する。まず、培養容器100について説明する。
図2は、培養容器100の概略的な斜視図である。図3は、培養容器100の上面図である。
図2に示すように、培養容器100は、本実施の形態の場合、細胞などの培養対象の培養が行われる袋体である。以下、培養バッグと称する。本実施の形態の場合、培養バッグ100は、シングルユースを考慮して、廃棄時に圧縮することができるように、ポリエチレンやエラストマー材料などの可撓性材料から作製されている。また、ガラス製の培養容器に比べて軽量であるために、後述するように、位置姿勢を変更しやすい、すなわち培養バッグ100内の培養液を撹拌しやすい。
培養バッグ100は、細胞などの培養対象が一定の濃度(数)で懸濁された培養液(細胞懸濁液)を収容して培養を行うための培養部102と、培養部102を保持するシート状のブラケット部104とを有する。なお、本実施の形態の場合、培養対象として、撹拌が必要な浮遊細胞が培養液に懸濁している。
培養バッグ100の培養部102は、図3に示すように、培養液を収容して培養を行う内部空間106を備えている。本実施の形態の場合、内部空間106は、培養液が周回可能な無端状の周回空間であって、環状、さらに言えば円形の縦断面を備える円環状(ドーナツ状)の空間である(図5参照)。
なお、ここで、環状の内部空間106について、いくつかの用語を定義する。まず、周回空間である環状の内部空間106の周回方向をRと定義する。この周回方向Rを含む平面と直交する軸を、第3のバッグ軸Zbと定義する。そして、周回方向Rを含む平面に含まれ、第3のバッグ軸Zbと直交し、且つ、互いに直交し合う軸を、第1および第2のバッグ軸Xb、Ybと定義する。
さらに、本実施の形態の場合、内部空間106は円環状であるため、第3のバッグ軸Zbを、その円環形状の中心を通過する中心軸とする。また、第1および第2のバッグ軸Xb、Yb軸に沿ってシート状のブラケット部104は展開している。
培養バッグ100の培養部102を保持するブラケット部104は、培養バッグ100を撹拌装置20に取り付けるためのブラケットとして機能する。そのために、本実施の形態の場合、培養バッグ100のブラケット部104は、撹拌装置20にねじ留めされるときに使用される通し穴104aが複数形成されている。
なお、本実施の形態の場合、図2に示すように、培養部102は、ブラケット部104を貫通するように該ブラケット部104に設けられている。すなわち、培養部102は、ブラケット部104によって上半分102a(培養装置10に取り付けられた状態のときに上側に位置する部分)と下半分102bとに分かれている。ただし、培養部102の内部空間106は、ブラケット部104を貫通している。
また、本実施の形態の場合、培養バッグ100の培養部102には、複数のポート(ホース)108、110、112、114、および116が設けられている。
複数のポート108、110、112、114、および116それぞれは、培養部102の内部空間106内に連通している。
培養液ポート108は、培養液を培養部102の内部空間106に対して供給するおよび培養液を内部空間106から回収するときに使用されるポートである。培養液ポート108は、培養部102の上半分102aに設けられている。
サンプリングポート110は、培養部102の内部空間106内で培養されている細胞のサンプルを取得するために使用される。このポート110を介して、培養バッグ100から培養液(細胞懸濁液)を指定量採取することができる。この採取した懸濁液を顕微鏡等で観察することにより、培養の進行具合を知ることができる。例えば、顕微鏡を介して細胞の数をカウントすることにより、細胞の成長度合いを測定することができる。なお、サンプリングポート110は、例えばバルブ付きルアーロックコネクタなどを含むポートである。サンプリングポート110は、培養部102の下半分102bから延在してブラケット部104で開口している。
第1のガス供給ポート112は、培養部102の内部空間106内に培養に必要な酸素、二酸化炭素、またはこれらを含む混合ガスを供給するために使用されるポートである。例えば、空気に二酸化炭素を混合した混合ガス、窒素、酸素、二酸化炭素を所定の混合比で混合した混合ガスなどが、第1のガス供給ポート112を介して内部空間106に供給される。第1のガス供給ポート112は、培養部102の下半分102bから延在している。
排気ポート114は、培養部102の内部空間106内を排気するまたはその排気によって内部空間106内の圧力を調節するために使用されるポートである。排気ポート114は、培養部102の上半分102aから延在している。
そして、第2のガス供給ポート116は、第1のガス供給ポート112と同様に、培養部102の内部空間106内に培養に必要な酸素、二酸化炭素、またはこれらを含む混合ガスを供給するために使用されるポートである。第2のガス供給ポート116は、培養部102の上半分102aから延在している。例えば、第2のガス供給ポート116がメインに使用され、第1のガス供給ポート112が補助的に使用される。
なお、これらの複数のポート108、110、112、114、および116が設けられている培養部102上の位置は、培養バッグ100の用途(培養の種類)によって変更されてもよい。また、第1および第2のガス供給ポート112、116および排気ポート114には、培養バッグ100の内部空間106内への異物進入を抑制するためのフィルタが設けられている。
本実施の形態の場合、培養バッグ100は、図4に示すように、トレイ22に固定された状態で、撹拌装置20に取り付けられる。培養バッグ100は、そのブラケット部104に形成された複数の通し穴104aを通過する複数のローレットねじ24を介して、トレイ22に固定される。
図4に示すYb軸に沿った断面を示す図5に示すように、トレイ22には、培養バッグ100の培養部102の内部空間106内の温度を調節するためのヒータ26が設けられている。
図1に示すように、撹拌装置20は、トレイ22が固定状態で載置されるステージ28を備える。ステージ28は、第1のバッグ軸Xbが一方の水平軸であるX軸に対して平行に、且つ、第2のバッグ軸Ybが他方の水平軸であるY軸に対して平行になるようにトレイ22を保持する。
また、撹拌装置20は、ステージ28の姿勢を変更する、すなわちステージ28に載置されたトレイ22上の培養バッグ100の姿勢を変更するために、複数のモータ30、32、34を有する。
モータ30は、トレイ22を介してステージ28に固定された培養バッグ100を、その培養バッグ100の第1のバッグ軸Xb(揺動軸)を中心として揺動させる揺動源である。
モータ32は、トレイ22を介してステージ28に固定された培養バッグ100を、その培養バッグ100の第2のバッグ軸Yb(揺動軸)を中心として揺動させる揺動源である。
モータ34は、トレイ22を介してステージ28に固定された培養バッグ100を、その培養バッグ100の第3のバッグ軸Zbを中心として揺動させる揺動源である。
なお、ステージ28は、第1〜第3のバッグ軸Xb、Yb、Zbを中心として、ステージ28上にトレイ22を介して載置されている培養バッグ100が揺動できるように、撹拌装置20に搭載されている。
これらのモータ30、32、および34により、トレイ22を介してステージ28に固定された培養バッグ100は、その姿勢が変更される。それにより、培養バッグ100の培養部102の内部空間106内の培養液が、その内部空間106内で撹拌される。
図6は、培養装置10の制御系を示すブロック図である。
図6に示すように、培養装置10は、第1および第2のガス供給ポート112、116を介して培養バッグ100の内部空間106に酸素を含む混合ガスを供給する混合ガス供給装置50を有する。また、撹拌装置20は、モータ30、32、および34を制御するモータ制御装置52を有する。
混合ガス供給装置50は、例えば、酸素を含む混合ガスを貯蔵するタンク(図示せず)と、タンクと第1および第2のガス供給ポート112、116との間に配置された流量調整弁(図示せず)とを含んでいる。なお、供給量を制御して培養バッグ100の内部空間106に混合ガスを供給できるのであれば、混合ガス供給装置50の形態は問わない。
撹拌装置20のモータ制御装置52は、例えば、モータ30、32、および34に電力を供給することができ、メモリやCPUが搭載された制御基板から構成される。また、モータ制御装置52は、図1に示すように、モータ30、32、および34それぞれの回転角度θx、θy、およびθzを制御することにより、ステージ28の姿勢を変更するように構成されている。すなわち、モータ制御装置52はステージ28の傾きを制御する。具体的には、培養バッグ100の内部空間106内の培養液が撹拌するように、モータ30、32、および34それぞれの回転角度θx、θy、およびθzが制御される。
図7は、培養バッグ100の内部空間106内の培養液を撹拌するための撹拌装置20のモータ30、32、および34の制御を示している。
図7に示すように、第1のバッグ軸Xbを中心とするモータ30の回転角度θxは、所定の周波数(第1の周波数)で制御される。また、第2のバッグ軸Ybを中心とするモータ32の回転角度θyは、所定の周波数(第2の周波数)で制御される。なお、図7に示すモータ制御において、モータ34は停止している。すなわち、第3のバッグ軸Zbを中心とするモータ34の回転角度θzはゼロで維持される。また、θxがゼロのときには第2のバッグ軸Ybは水平であって、θyがゼロのときには第1のバッグ軸Xbが水平である。
また、図7に示すように、回転角度θxの周波数と回転角度θyの周波数は、波長および振幅が同一である。所定の最大値(上限回転角度)θmaxと所定の最小値(下限回転角度)θminとの間で、回転角度θx、θyは変化する。なお、本実施の形態の場合、θmaxとθminは同一の大きさである(絶対値が同一である)。
さらに、図7に示すように、回転角度θxの周波数と回転角度θyの周波数は、その位相が四分の一波長異なる。
図8は、図7に示す制御によって生じる培養液の撹拌の様子を示す培養バッグ100の内部空間106の上面図および断面図を示している。断面図は、Z−X平面に沿った断面を示している。
図8に示すように、図7に示すモータ制御によって培養バッグ100の傾き方向が周期的に変化する。すなわち、培養バッグ100の内部空間106において最も低い部分が周回方向Rに遷移していく。その結果として、培養液CSは、培養バッグ100の環状の内部空間106内を周回する(周回方向Rに流れる)。
培養液CSが周回することにより、すなわち培養液CSが培養バッグ100の内部空間106の内壁面に沿って流れ続けることにより、培養液CSに懸濁する細胞へのダメージが抑制される(培養液CSが一方向に往復動する場合に比べて)。
具体的には、培養液CSが往復動ではなく周回するために、その培養液CSが内壁面に強く衝突することが抑制される。それにより、その衝突を原因とするせん断応力が大きい局所的な流れの発生が抑制され、その大きなせん断力による細胞へのダメージが抑制される。また、培養液CSが内壁面に強く衝突することによる気泡の発生が抑制され、その結果、その気泡の破裂によって生じる衝撃を受けて細胞がダメージを受けることが抑制される。
また、図7に示すモータ制御により、図8に示すように、培養液CSの周回とともに、培養バッグ100の内部空間106の底面106aが部分的に露呈し、その露呈部分が周回方向R1に遷移していく。すなわち、培養液CSが、周回方向Rに連続することなく、一塊になって内部空間106を周回方向Rに移動する。
なお、本明細書で言う「底面の露呈」とは、その底面上の少なくとも一部に培養液の液膜が形成される程度に、底面が培養液から現出することを言う。例えば、底面が傾いても培養液が流れ落ちない程度に、培養液が底面に付着していることを言う。また、本明細書では、「底面の露呈」は、底面上に培養液が全く存在しない「底面の露出」と異なるものとして使用されている。なお、言い換えると、本実施の形態の場合、培養液の水平状態の液面に比べて高い位置に存在する底面の部分が露呈部分に該当する。
培養液CSの周回によって培養バッグ100の内部空間106の底面106aの一部が露呈するように、モータ30、32の回転角度θx、θyの最大値θmaxと最小値θminが設定されている。すなわち、底面106aの一部が露呈するまで培養バッグ100が傾くように、θmaxとθminが設定されている。
このように、培養バッグ100の内部空間106の底面106aの一部を露呈させる、すなわち培養液CSの液膜を形成する理由は、酸素を培養液CSに十分に且つ全体にわたって溶存させるためである。具体的には、培養バッグ100内において、好ましくは培養液バッグ100内の気相の酸素(溶存していない培養液CS外部の酸素)の分圧で平衡状態を維持しつつ、培養液CS内の溶存酸素量(単位時間あたり)が培養液CS内の培養細胞の酸素消費量(単位時間あたり)に比べて多い状態を該培養液CSの全体にわたって維持するためである。
具体的に説明すると、培養液CSへの酸素の溶存は、培養液CSの液面で行われる。このとき、単位時間当たりの培養液CSへの酸素の溶存量(酸素移動速度OTR:Oxygen Transfer Rate)は、培養液CSの深さが浅いほど多い。これは、二重境膜説に基づいている。その二重境膜説について、図9を参照しながら説明する。
二重境膜説によれば、気相から液相への単位時間当たりの酸素の移動量である酸素移動速度vは、数式1のように定義される。
Figure 2019000043
ここで、kは酸素移動係数(m・s−1)であり、aは単位容積当たりの気液接触面積(m−1)である。kaは、酸素移動容量係数と呼称されている。また、C*は液体中の飽和酸素濃度(mol・m−3)であり、Cは液体中の溶存酸素濃度(mol・m−3)である。また、酸素移動容量係数kaは、数式2のように定義される。
Figure 2019000043
ここで、Aは気液接触面積(m)であり、Vは液体の容積(m)であり、hは液体の深さ(m)である。
数式1および数式2を参照すると、気相から液相への酸素移動速度は、酸素が溶け込める余地が大きいほど高く、液体の深さが小さいほど高い。
本実施の形態に当てはめると、培養液CSの深さが浅いほど、酸素が培養液CSにより早く溶け込める。すなわち、図10(a)に示すように、培養バッグ100の内部空間106の底面106aにおける露呈部分上の培養液CSの液膜部分LFでは、液膜ではない残りの培養液の深み部分LD(液膜の厚さに比べて大きい深さを備える部分)に比べて(単位時間当たり且つ単位液面面積当たり)、より早く酸素が溶け込むこむことができる。
培養バッグ100の内部空間106の底面106aが水平になるにしたがって、培養液CSがその底面106aにおける露呈部分を掃引していく。すなわち、露呈部分における培養液CSの液膜部分LFが、培養液CSの深み部分LDに吸収されていく。そして、図10(b)に示すように、底面106aが水平になると、培養液CSの深さは一様になり、液膜部分LFに溶け込んだ溶存酸素は培養液CSの深部(底面106a近傍の部分)に分配される。それにより、培養液CLの液面LSから深部にわたって溶存酸素がいきわたる。その結果、培養液CSを撹拌しつつ、培養液CLに懸濁する細胞それぞれに対して十分量の酸素を供給することができる。
このような培養装置10によれば、細胞にとって必要な培養液CSの撹拌を行いつつ、細胞に必要な酸素を培養液CS内に十分に且つ全体にわたって溶存させることができる。したがって、酸素を培養液CSに溶け込ませるためにスパージャーを使用する必要がなくなる。また、酸素を培養液に溶け込ませるために、必要以上に培養液CSを撹拌する、すなわち培養バッグ100を撹拌に必要な傾き以上に傾ける必要がなくなる。
なお、培養に必要な培養液CSのpH調整のために二酸化炭素が培養バッグ100内に供給されている場合、酸素と同様に、二酸化炭素も培養液CSに溶け込む。
また、本実施の形態1の場合、細胞の酸素消費量の変化に対応して培養液CS内の溶存酸素量を調節することが可能である。すなわち、培養液CS全体のみかけの酸素移動速度を調節することができる。
例えば、細胞の酸素消費量が増加して培養液CS内の溶存酸素量が減少した場合、培養バッグ100の水平方向に対する傾き角度を大きくすることにより、すなわち培養バッグ100の内部空間106の底面106aにおける露呈部分の面積を大きく拡大することにより、培養液外部から培養液(露呈部分における液膜部分LF)内に移動する酸素量を増加させることができる。それにより、培養液CS内の溶存酸素量が増加する。ただし、これにより、無制限に溶存酸素量を増加させることができるわけではない。ヘンリーの法則により、培養液CS内の溶存酸素量は、培養バッグ100内の気相の酸素(溶存していない培養液CS外部の酸素)の分圧に比例する。そのため、その酸素の分圧が一定である場合、一義的に溶存酸素量の最大値が決まる。したがって、培養液CS内の溶存酸素量が減少して平衡状態でなくなると、平衡状態に戻るまで、すなわち気相の酸素の分圧に対応する最大値になるまで、溶存酸素量を増加させることができる。
本実施の形態1の場合、モータ30、32の回転角度θx、θyの振幅を調節することによって培養バッグ100の内部空間106の底面106aにおける露呈部分の面積を調節することができ、それにより溶存酸素量を調節することができる。
また、溶存酸素を培養液CS全体に分配する速度を調節することが可能である。
例えば、細胞の酸素消費量が急激に増加して培養液CS内の溶存酸素量が急激に減少した場合、上述したように溶存酸素量を増加させた後、その溶存酸素を速やかに培養液全体にいきわたらせる必要がある。この場合、培養バッグ100の内部空間106の底面106aにおける露呈部分の遷移速度を上げる、すなわち、露呈部分を掃引する培養液の掃引速度を上げる。これにより、露呈部分における培養液CSの液膜部分LFに溶存した溶存酸素が速やかに培養液全体にいきわたる。
本実施の形態1の場合、モータ30、32の回転角度θx、θyの周波数を調節することにより、露呈部分の遷移速度、すなわち露呈部分を掃引する培養液の掃引速度を調節することができる。
培養バッグ100の内部空間106の底面106aにおける露呈部分の面積を調節するために、また露呈部分を掃引する培養液CSの掃引速度を調節するために、すなわち培養液CS内の溶存酸素量の変化を検出するために、培養液CSの溶存酸素量(濃度)を測定してもよい。培養液CS内の溶存酸素量は、例えば溶存酸素測定器によって測定することができる。培養期間が長い場合、使用する溶存酸素測定器は、定期的な隔膜の交換が必要な隔膜式の測定器よりは、長期の測定に適した蛍光式の測定器が好ましい。
蛍光式の溶存酸素測定器は、分子の蛍光発光現象を利用して溶存酸素量(濃度)を測定するように構成されている。具体的には、溶存酸素測定器のプローブが培養液内に設置される。プローブからは紫外線などが照射され、その照射を受けた(光エネルギーを吸収した)分子は基底状態から励起状態にされる。励起状態の分子は基底状態に戻るときに蛍光を発光する。このとき、酸素分子が近くに存在すると、光エネルギーを吸収して励起状態の分子は酸素分子にエネルギーを奪われ、それにより発光強度が低下する。酸素分子濃度が高いほど、発光強度はより低下する。このように酸素分子濃度に反比例に対応する発光強度を測定することにより、蛍光式の溶存酸素測定器は溶存酸素量を測定する。
このような溶存酸素測定器によって測定された溶存酸素濃度に基づいて、培養装置10(そのモータ制御装置52)は、培養バッグ100の内部空間106の底面106aにおける露呈部分の面積および該露呈部分の遷移速度の少なくとも一方を制御することができる。
同様に、培養液CSのpH値をpH測定器を用いて測定し、その測定結果に基づいて、培養バッグ100の内部空間106の底面106aにおける露呈部分の面積および該露呈部分の遷移速度の少なくとも一方を制御してもよい。
例えば、細胞の酸素消費量が増加すると、それにともない細胞から排出される二酸化炭素量が増加する。それにより、培養液のpHが下がり、培養系に影響を与えることがある。この場合、露呈部分の面積を大きくして且つその遷移速度を高めるあるいは何れか一方の制御を実行することにより、培養液CS内の二酸化炭素濃度を、培養バッグ100内の気相の二酸化炭素(溶存していない培養液CS外部の二酸化炭素)の分圧で平衡する濃度まで早急に低下させることができる。
以上、本実施の形態1によれば、細胞が懸濁された培養液を撹拌することによって培養を行う際に、培養対象へのダメージを抑制しつつ、酸素を培養液に十分に且つ全体にわたって溶存させることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2は、酸素などを培養液に溶存させる原理については上述の実施の形態1と同一であるが、培養容器および撹拌装置の構造について異なる。したがって、本実施の形態2を、異なる点を中心に説明する。
本実施の形態2の場合、図11および図12に示すように、培養装置210における培養容器300は、環状凹部状の内部空間302aを備える本体部302と、内部空間302aを覆うカバー部304とを備える。本体部302は、剛体であって、例えば金属材料やアクリル樹脂材料などから作製されている。カバー部材304は、本体部302の内部空間302aを覆う環状のプレートであって、ガス供給ポートなどのポート(図示せず)を備える。本体部302の内部空間302a内に培養液CSが収容され、内部空間302a内で培養が行われる。
本実施の形態2の培養装置210における撹拌装置220は、培養容器300を保持するステージ222と、鉛直方向(Z軸方向)に延在する回転中心軸C0を中心にして回転する回転テーブル224aを備えるロータリーアクチュエータ224とを備える。
ステージ222とロータリーアクチュエータ224は、揺動ヘッド226と傾動機構228とを介して駆動連結されている。
揺動ヘッド226は、ステージ222を支持し、水平方向(X軸方向)に延在する揺動軸C1と水平方向(Y軸方向)に延在して該揺動軸C1に直交する揺動軸C2を中心にして揺動可能に、撹拌装置220に設けられている。また、揺動ヘッド226は、その下部に、傾動機構228を介してロータリーアクチュエータ224と駆動連結するための連結シャフト226aを備えている。ステージ222が水平姿勢をとるとき、揺動ヘッド226の連結シャフト226aは鉛直方向(Z軸方向)に延在している。
傾動機構228は、揺動ヘッド226を介してステージ222を傾ける、すなわちステージ222上の培養容器300を水平方向に対して傾けるためのリンク機構である。そのために、傾動機構228は、ベース部230と、揺動ヘッド226に連結する揺動ヘッド連結部232と、ベース部230と揺動ヘッド連結部232とを連結するリンクアーム234とを含んでいる。
傾動機構228のベース部230は、ロータリーアクチュエータ224の回転テーブル224aに取り付けられている。そのため、ロータリーアクチュエータ224が駆動すると、ベース部230は、回転テーブル224aとともに、回転中心軸C0を中心にして回転する。
傾動機構228の揺動ヘッド連結部232は、揺動ヘッド226の連結シャフト226aに、例えば軸受を介することなどにより、摺動可能に外挿されている。
傾動機構228のリンクアーム234は、ベース部230と揺動ヘッド連結部232とを連結するように構成されている。具体的には、リンクアーム234は、揺動ヘッド連結部232に回動可能に固定された一端と、ベース部230に回動可能に固定された他端とを備える。リンクアーム234の一端の回動軸C3と他端の回転軸C4それぞれは、水平方向に延在し、互いに平行である。
傾動機構228のベース部230が取り付けられているロータリーアクチュエータ224は、ボールねじ機構238によって鉛直方向(Z軸方向)に昇降される。
ボールねじ機構238は、鉛直方向(Z軸方向)に延在するねじシャフト240と、ねじシャフト240に係合するナット242と、ネジシャフト240を回転させるモータ(図示せず)とを含んでいる。ナット242は、昇降ブラケット244に取り付けられている。その昇降ブラケット244にロータリーアクチュエータ224が取り付けられている。
ボールねじ機構238が駆動すると、ナット242を介して、昇降ブラケット244とともにロータリーアクチュエータ224が昇降する。例えば、図13に示すように、ボールねじ機構238によってロータリーアクチュエータ224が上昇すると、傾動機構228を介してステージ222が傾く。具体的には、ロータリーアクチュエータ224に取り付けられた傾動機構228のベース部230が上昇し、それによりリンクアーム234が揺動ヘッド連結部232を押す。それにより、揺動ヘッド連結部232とともに揺動ヘッド226が、揺動軸C1、C2の少なくとも一方(図13では揺動軸C2)を中心として回転する。それにより、ステージ222が傾き、そのステージ222に保持された培養容器300の内部空間302aの底面302bが部分的に露呈する。
図13に示すように、底面302bが部分的に露呈するようにステージ222が傾いた状態でロータリーアクチュエータ224が駆動して回転テーブル224aが回転すると、傾動機構228が回転軸C0を中心にして回転し、それによりステージ222の傾き方向が変化する。その結果として、培養液CSが周回して、培養容器300の内部空間302aの底面302bにおける露呈部分が遷移する。
本実施の形態2の場合、1つのロータリーアクチュエータ224の回転によって培養容器300の内部空間302aの底面302bにおける露呈部分が遷移(周回)する。これに対して、上述の実施の形態1の場合、2つのモータ30、32の同期回転によって培養バッグ100の内部空間106の底面106aにおける露呈部分が周回する。本実施の形態2の場合、1つのロータリーアクチュエータ224を制御するだけでよいため、2つのモータ30、32を同期制御する上述の実施の形態1に比べて、制御系の構成や制御内容をシンプル化することができる。
本実施の形態2の場合も、上述の実施の形態1と同様に、培養液CS内の溶存酸素量や培養液CSのpH値を調節するために、溶存酸素測定器やpH測定器が設けられてもよい。その溶存酸素測定器やpH測定器の測定結果に基づいて、培養装置210は、培養バッグ容器300の内部空間302aの底面302bにおける露呈部分の面積および該露呈部分の遷移速度の少なくとも一方を制御することができる。
本実施の形態2の場合、ボールねじ機構238によってロータリーアクチュエータ224の高さ位置(Z軸方向位置)を調節することにより、培養容器300の傾き、すなわちその内部空間302aの底面302bにおける露呈部分の面積を調節することができる。また、本実施の形態2の場合、ロータリ―アクチュエータ224の回転速度を調節することにより、露呈部分の遷移速度を調節することができる。
以上、本実施の形態2によれば、上述の実施の形態1と同様に、細胞が懸濁された培養液を撹拌することによって培養を行う際に、培養対象へのダメージを抑制しつつ、酸素を培養液に十分に且つ全体にわたって溶存させることができる。
以上、上述の実施の形態1および2を挙げて本発明を説明したが、本発明の実施の形態はこれらに限らない。
例えば、上述の実施の形態1の場合、培養対象は浮遊細胞であったが、接着細胞でも可能である。接着細胞の場合、マイクロキャリアに接着細胞を接着させ、接着細胞を浮遊馴化させる。
さらに、上述の実施の形態1および2の場合、培養が行われる培養容器100、300の内部空間は環状であったが、本発明の実施の形態はこれに限らない。少なくとも、培養液が周回できるのであれば、培養容器の内部空間は環状に限定されない。ただ、培養液が衝突することなくスムーズに周回するように、培養容器の内部空間の内周面は、角がない、すなわち連続した曲面が好ましい。
さらにまた、上述の実施の形態1の場合、撹拌装置20は、図1に示すように、水平方向に延在して直交し合う第1のバッグ軸Xbと第2のバッグ軸Yb軸とを中心とする揺動によって培養バッグ100の姿勢を変更している。また、上述の実施の形態2の場合、図11に示すように、揺動ヘッド226の揺動軸C1、C2を中心とする揺動によって培養容器300の姿勢を変更している。すなわち、上述の実施の形態1および2の場合、培養容器を水平方向に対して傾けることによって内部空間の底面を部分的に露呈させ、その露呈部分が周回方向に遷移していくように培養容器の傾き方向を変更している。しかしながら、本発明に係る実施の形態はこれに限らない。少なくとも、培養容器の内部空間で培養液が周回して、培養容器の内部空間の底面が部分的に露呈して且つ露呈部分が周回方向に遷移していくのであれば、培養容器の姿勢のみならず位置も変更してもよい。
そして、上述の実施の形態1および2では、培養液への酸素の溶存について説明したが、本発明の実施の形態によって培養液に溶け込ませるガスは酸素に限定されない。例えば、二酸化炭素ガスのみ、酸素と二酸化炭素の混合ガスなどの培養に必要な単一ガスまたは混合ガスを培養液に溶け込ませてもよい。
すなわち、本発明の実施の形態に係る培養装置は、広義には、培養対象が懸濁した培養液を収容する内部空間を備える培養容器と、培養容器の内部空間に単一ガスまたは混合ガスを供給するガス供給装置と、培養容器の位置姿勢を変更して培養液を撹拌する撹拌装置と、を有し、撹拌装置が、培養容器の内部空間で培養液を周回させて、培養容器の内部空間の底面が部分的に露呈して且つ露呈部分が周回方向に遷移していくように、培養容器の位置姿勢を変更する、装置である。
また、本発明の実施の形態に係る培養方法は、広義には、培養液を収容する培養容器の内部空間に単一ガスまたは混合ガスを供給し、培養容器内で培養液を周回させて、培養容器の内部空間の底面が部分的に露呈して且つ露呈部分が周回方向に遷移していくように、培養容器の位置姿勢を変更して培養液を撹拌する、培養方法である。
本発明は、培養液を撹拌しながら行われる培養に適用可能である。
10 培養装置
20 撹拌装置
50 ガス供給装置(混合ガス供給装置)
100 培養容器(培養バッグ)
106 内部空間
106a 底面
CS 培養液
R 周回方向

Claims (10)

  1. 培養対象が懸濁した培養液を収容する内部空間を備える培養容器と、
    培養容器の内部空間に単一ガスまたは混合ガスを供給するガス供給装置と、
    培養容器の位置姿勢を変更して培養液を撹拌する撹拌装置と、を有し、
    撹拌装置が、培養容器の内部空間で培養液を周回させて、培養容器の内部空間の底面が部分的に露呈して且つ露呈部分が周回方向に遷移していくように、培養容器の位置姿勢を変更する、培養装置。
  2. 撹拌装置が、培養容器を水平方向に対して傾けることによって内部空間の底面を部分的に露呈させ、その露呈部分が周回方向に遷移していくように培養容器の傾き方向を変更するように構成されている、請求項1に記載の培養装置。
  3. 撹拌装置が、
    培養容器を保持するステージと、
    水平方向に延在する第1の揺動軸を中心にしてステージを第1の周波数で揺動させる第1のモータと、
    水平方向に延在して且つ第1の揺動軸に直交する第2の揺動軸を中心にしてステージを第2の周波数で振動させる第2のモータとを備え、
    第1の周波数と第2の周波数は、波長および振幅が同一であって、位相が四分の一波長異なる、請求項2に記載の培養装置。
  4. 撹拌装置が、
    培養容器を保持するステージと、
    鉛直方向に延在する回転中心軸を中心にして回転する回転テーブルを備えるロータリーアクチュエータと、
    ステージを支持し、水平方向に延在する第1の揺動軸と水平方向に延在して且つ第1の揺動軸に直交する第2の揺動軸とを中心にして揺動可能であって、且つ連結シャフトを備える揺動ヘッドと、
    揺動ヘッドの連結シャフトに摺動可能に外挿されて揺動ヘッドに連結する揺動ヘッド連結部、ロータリーアクチュエータの回転テーブルに取り付けられるベース部、および揺動ヘッド連結部に回動可能に固定された一端とベース部に回動可能に固定された他端とを備えるリンクアームを含む傾動機構と、
    ロータリーアクチュエータを鉛直方向に昇降させるロータリーアクチュエータ昇降機構と、を備える、請求項2に記載の培養装置。
  5. 培養液内の溶存酸素濃度を測定する溶存酸素測定器を有し、
    測定された溶存酸素濃度に基づいて、培養容器の内部空間の底面における露呈部分の面積および該露呈部分の遷移速度の少なくとも一方を制御する、請求項2から4のいずれか一項に記載の培養装置。
  6. 培養液のpH値を測定するpH測定器を有し、
    測定されたpH値に基づいて、培養容器の内部空間の底面における露呈部分の面積および該露呈部分の遷移速度の少なくとも一方を制御する、請求項2から5のいずれか一項に記載の培養装置。
  7. 培養容器の内部空間が環状である、請求項1から6のいずれか一項に記載の培養装置。
  8. 培養容器が可撓性の培養バッグである、請求項1から7のいずれか一項に記載の培養装置。
  9. 培養対象が、浮遊細胞または浮遊馴化された接着細胞である、請求項1から8のいずれか一項に記載の培養装置。
  10. 培養液を収容する培養容器の内部空間に単一ガスまたは混合ガスを供給し、
    培養容器内で培養液を周回させて、培養容器の内部空間の底面が部分的に露呈して且つ露呈部分が周回方向に遷移していくように、培養容器の位置姿勢を変更して培養液を撹拌する、培養方法。
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