JP6374929B2 - 撹拌培養装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動植物の細胞・組織の一部または個体や微生物や菌体等、特に、幹細胞、動物細胞などの細胞を培養する培養装置に関するものである。
従来、培養槽内の細胞を含む培養液を、撹拌翼(回転翼)を回転させて撹拌して、該培養槽内の細胞を培養する回転翼式撹拌培養装置や、上下撹拌翼を上下往復動させて撹拌して、該培養槽内の細胞を培養する往復動翼式撹拌培養装置がある。
図13は、前記従来の往復動翼式撹拌培養装置1を示し、2は、該撹拌培養装置1の培養槽であり、例えば、円筒状の胴部からなり、例えば、幹細胞や動物細胞などの細胞と培養液が容れられている。
3は、駆動軸であり、該駆動軸3は、前記培養槽2の天井部2aの中央の開口部4を貫通して、前記培養槽2内に挿入されている。
また、前記駆動軸3の下端には、該駆動軸3に直交するように、上下撹拌翼5が連結固定され、該上下撹拌翼5は、例えば、長径と短径とを有する形状の板状体からなり、例えば、長方形又は楕円形又は長円形に形成されている。
また、該駆動軸3と前記開口部4の縁との間には、変形可能なベローズ6が設けられ、該ベローズ6により、前記培養槽2内を外部から気密に密閉すると共に、前記駆動軸3を上下動可能にしている。
7は、前記駆動軸3の上端部に連結された、前記天井部2aの上方に設けられた往復駆動装置であり、該往復駆動装置7の駆動により、前記上下撹拌翼5が上下往復動するように形成される。
なお、前記往復駆動装置7は、図示しない支持装置により支持されている。
8は、前記往復駆動装置7の制御装置を示し、該制御装置8により、細胞にダメージを与えないようにすると共に、適切な混合均一性となるように、前記往復駆動装置7を駆動して、前記上下撹拌翼5を上下動させて、前記培養槽2内に容れられた細胞を含む培養液を撹拌し、培養するようにしていた。
なお、7aは、前記制御装置8からの制御信号を受けて前記往復駆動装置7の運転を制御するドライバーである。
例えば、前記往復動翼式撹拌培養装置としては、例えば、特許文献1がある。
特開2004−243161号公開公報
前記従来の往復動翼式撹拌培養装置においては、細胞にダメージを与えないように低せん断力で、かつ、槽内の混合均一性を高めるように、槽内を撹拌するために、培養槽内の液体の流動特性に基づいて、前記上下撹拌翼5の上下方向の振幅と、例えば、正弦曲線に基づく上下往復させる振動の周波数を定めて、前記上下撹拌翼5を上下往復動させていた。
また、従来の回転翼式撹拌培養装置においても、主に、槽内の混合均一性を高めるように、槽内を撹拌するために、前記回転翼の回転数を定めて、該回転翼を回転させていた。
しかしながら、上記従来のいずれの撹拌培養装置においても、撹拌は、槽内の流動特性のみを考慮して、単に細胞を培養するだけで、細胞濃度や、細胞径や、細胞の円形度や、細胞径の標準偏差などの細胞の状態についてまでは考慮されていなかった。
本発明者は、種々実験等により、回転翼式撹拌培養装置であれば、回転翼の回転速度(例えば、所望の時間中の回転翼の速度を表したもの。例えば、1回転中の速度を表したもの)を変更・維持するなど制御することにより、培養槽内の細胞濃度などの細胞の状態を調整(コントロール)できることを見出し、また、往復動翼式撹拌培養装置であれば、例えば、上下撹拌翼の振幅と、速度と、加速度とを変更・維持するなど制御することにより(又は、振幅と、周波数と、波形(所望の時間中の上下撹拌翼の速度を表したもの。例えば、振動の1周期中の上下撹拌翼の速度を表したもの、例えば、正弦波、矩形波、三角波等。以下同じ。)とを変更・維持するなど制御することにより)、培養槽内の平均細胞径や、細胞の平均円形度や、細胞径の標準偏差などの細胞の状態を調整(コントロール)できることを見出し、更に、撹拌培養中に、該培養中の前記細胞の状態を測定し、該測定値に応じ、回転翼の回転数や、上下撹拌翼の振幅、速度、加速度(又は、振幅、周波数、波形)のいずれか1つ、或いは、これらを組み合わせて、或いは、全てをそれぞれ変更・維持するなど制御して、最適な状態の細胞を培養することができることを見出した。
前記の目的を達成すべく、本願の撹拌培養装置は、細胞を含む培養液が容れられる培養槽と、該培養槽内の培養液を撹拌する撹拌手段と、前記培養液内の細胞の細胞データを取得する取得手段と、該取得手段により得られた細胞データから得られた細胞の状態に応じて、前記撹拌手段を制御する制御手段とよりなることを特徴とする。
また、前記取得手段は、前記培養槽内の細胞を含む培養液を撮像する、又は、該培養槽外に抽出した、前記培養槽内の細胞を含む培養液を撮像する撮像手段とよりなりなることを特徴とする。
また、前記取得手段は、前記培養槽内の細胞の細胞データを、又は、該培養槽外に抽出した、前記培養槽内の細胞の細胞データを取得する測定装置であることを特徴とする。
また、前記制御手段は、演算記憶処理装置よりなり、該演算記憶処理装置は、記憶部と、前記取得手段により得た細胞データから、細胞の状態を測定する測定部と、該測定された細胞の状態と、前記記憶部に記憶された、目的とする細胞の状態とを比較する比較部と、該比較部による結果に基づき、前記撹拌手段を制御する制御部とよりなることを特徴とする。
また、前記細胞の状態とは、細胞濃度、又は平均細胞径、又は細胞の平均円形度、又は細胞径の標準偏差のうち、少なくともいずれかであることを特徴とする。
前記撹拌手段は、撹拌翼を往復動させる手段、又は、撹拌翼を回転させる手段であることを特徴とする。
前記撹拌翼は、長方形又は楕円形又は長円形に形成されていることを特徴とする。
また、円筒状の胴部を有する撹拌槽内に挿入される、往復動する駆動軸の下端面部に直交するように連結固定する撹拌翼は、その中心を通る長径と短径を有する楕円の板状体からなり、 前記撹拌翼において、その中心を通る長径線と短径線で区切られる部分で、隣り合わない対角線部分の1対を前記長径線に沿って斜上方に折り曲げ形成し、或いは、隣り合わない対角部分の1対を前記長径線に沿って斜下方向に折り曲げ形成したことを特徴とする。
また、円筒状の胴部を有する撹拌槽内に挿入される、往復動する駆動軸の下端面部に直交するように連結固定する撹拌翼は、その中心を通る長径と短径を有する楕円の板状体からなり、 前記撹拌翼において、その中心を通る長径線と短径線で区切られる部分で、隣り合わない対角線部分の2対を前記長径線に沿ってそれぞれ斜上方又は斜下方向に折り曲げ、前記長径線又は短径線を隔てて隣り合う部分が上方と下方の互いに逆方向に突出して形成したことを特徴とする。
また、添加物自動添加装置を設けたことを特徴とする。
本発明の培養撹拌方法は、培養槽内の細胞を含む培養液を、撹拌手段により撹拌する第1工程と、該培養槽内の細胞の細胞データを取得する第2工程と、該細胞データから得られた細胞の状態に応じて、撹拌制御手段により、前記撹拌を制御する第3工程と、必要に応じて、前記第2工程と第3工程を繰り返す第4工程とよりなることを特徴とする。
本発明によれば、培養槽内の混合均一性を維持しながらせん断作用を抑制し、また、細胞の状態を所望の状態に調整(コントロール)できると共に、最適な状態の細胞に早期に培養できるようになる。
本発明の撹拌培養装置の一部縦断側面図である。 本発明の撹拌培養装置の他の実施例の一部縦断側面図である。 本発明の撹拌培養装置の更に他の実施例の一部縦断側面図である。 本発明の撹拌培養装置の更に他の実施例の一部縦断側面図である。 本発明の撹拌培養装置の撹拌翼の平面図である。 本発明の撹拌培養装置の撹拌翼の他の実施例の平面図である。 本発明の撹拌培養装置の撹拌翼の更に他の実施例の平面図である。 図7におけるX方向矢視図である。 図7におけるY方向矢視図である。 本発明の撹拌培養装置の撹拌翼の更に他の実施例の平面図である。 図10におけるX方向矢視図である。 図10におけるY方向矢視図である。 従来の撹拌培養装置の一部縦断側面図である。
本発明を実施するための形態の実施例を以下に示す。
本発明の実施例1を図1〜図4によって説明する。なお、従来と同じ符号には、同じ符号をつけ、説明を省略する。
図1は本発明の往復動翼式撹拌培養装置9を示す。該往復動翼撹拌培養装置9は、前記従来の往復動翼式撹拌培養装置1に、更に、培養槽2内の細胞から、該細胞の状態を測定(演算)する基礎となる細胞データを取得する取得手段10と、該取得手段10から得た細胞データから、細胞濃度、平均細胞径などの培養槽2内の細胞の状態を測定(演算)し、該測定(演算)の結果に基づき、前記往復駆動装置7の上下撹拌翼5の振幅、速度、加速度(又は、振幅、周波数、波形)のいずれか1つ、或いは、組み合わせて、或いは、全てをそれぞれ変更・維持するなど制御する制御手段11を設ける。
前記細胞データとしては、例えば、培養液内の細胞を撮像した画像や、個々の細胞径、個々の細胞の円形度、細胞径分布、細胞濃度などがある。
また、前記細胞の状態とは、例えば、細胞濃度、平均細胞径、細胞の平均円形度、細胞径の標準偏差などがある。
前記取得手段10としては、例えば、図1に示すように、取得手段10aとして、前記培養槽2内の培養液(細胞を含む。以下同じ。)を貯留するための、前記培養槽2外に設けた専用サンプリング容器12と、前記培養槽2内の培養液をポンプ等の抽出手段(図示せず)により前記サンプリング容器12内に抽出する、前記培養槽2の天井部2aを貫通して設けたサンプリング管13と、前記サンプリング容器12内に貯められた培養液内の細胞を撮像するカメラ等の撮像手段14とよりなる。
前記制御手段11は、例えば、パソコンなどの演算記憶処理装置15からなり、該演算記憶処理装置15は、演算処理部15aと、記憶部15bと、前記取得手段10で得られた画像等の細胞データを用いて、例えば、画像処理や各種演算等を行うことにより、細胞濃度、平均細胞径、細胞の平均円形度、細胞径の標準偏差などの細胞の状態を測定(演算)する測定部15cと、該測定された細胞の状態と、目的とする細胞の状態とを比較する比較部15dと、この比較の結果に基づき、前記往復駆動装置7を駆動して、前記上下撹拌翼5の振幅、速度、加速度(又は、振幅、周波数、波形)を変更・維持するなど制御するための駆動部15eと、各種情報をモニタ(図示せず)に表示させる外部出力部15fなどによりなる。
なお、前記目的とする細胞の状態は、予め、前記演算記憶処理装置15の記憶部15bに記憶されている。
次に、本発明の撹拌培養装置の作動とその効果について説明する。
まず、培養槽2内に細胞を含む培養液を容れ、前記制御手段11により、例えば、細胞にダメージを与えずに、混合均一性を高めるように、上下撹拌翼5を、例えば、正弦波に基づく振動において、所望の振幅、所望の周波数で上下動させて、前記培養容器2内の培養液を撹拌する。
次に、所望の時間経過後に、撹拌中における培養槽2内の培養液を所望の量だけ、前記サンプリング管13を介して前記サンプリング容器12に貯留し、該貯留された培養液を、前記カメラ等の撮像手段14により撮像し、該撮像手段14により得られた画像からなる細胞データを前記演算記憶処理装置15の記憶部15bに記憶させる。
次に、前記測定部15cにより、前記記憶部15bに記憶された画像からなる細胞データを、画像処理等して、細胞濃度、平均細胞径、細胞の平均円形度、細胞径の標準偏差などの細胞の状態を測定し、前記記憶部15bに記憶させる。
次に、前記比較部15cにより、前記記憶された測定された細胞の状態と、予め、前記記憶部15cに記憶させた、目的とする細胞の状態とを比較し、比較の結果に応じて、例えば、目的とする細胞の状態と異なる場合には、目的の細胞の状態になるよう、前記駆動部15eにより、前記撹拌駆動装置7を、上下撹拌翼5の振幅や、周波数を変更して、駆動するようにする。
例えば、平均細胞径を大きくするように調整したい場合には、例えば、前記往復駆動装置7の上下撹拌翼5の周波数が大きくなるように変更して駆動するようにする。
また、例えば、細胞濃度が高まるように調整したい場合には、その細胞の特性に応じたせん断力が生ずるように上下撹拌翼5の振幅、周波数、波形を調整するようにする、
また、例えば、細胞径の標準偏差を高めたい場合には、前記上下撹拌翼5の周波数を所望の範囲内、例えば、1.2〜3.05Hz内となるように、調整するようにする。
なお、前記細胞の状態の調整のための、撹拌の制御、即ち、撹拌の振幅、周波数、波形(又は、振幅や、速度や、加速度。以下同じ。)の制御は一例であり、平均細胞径をコントロールするための振幅や周波数や波形の制御や、細胞の平均円形度をコントロールするための振幅や周波数や波形の制御や、細胞径の標準偏差をコントロールするための振幅や周波数や波形の制御は、それぞれ、細胞槽や撹拌翼の形状などの設置条件や、細胞や培養液の種類等の培養条件により異なるため、それぞれ対応する条件に応じて、振幅や周波数や波形を制御するようにする。
次に、更に、所望の時間経過後に、前記と同様に、撹拌中における培養槽2内の細胞データを取得し、細胞の状態を測定して、目的とする細胞の状態と比較して、目的の細胞の状態と異なる場合には、再度、前記駆動部11eにより、前記上下撹拌翼5の振幅、周波数を変更して、前記往復駆動装置7を駆動し、前記培養槽2内の培養液を撹拌するようにする。
かかる操作を、撹拌培養中に所望の時間経過おきに行うようにする。
なお、リアルタイムで細胞データを取得し、制御するようにしてもよい。
なお、前記取得手段により得られた細胞データが、細胞の状態である場合には、該細胞データを細胞の状態として用いて、目的とする細胞の状態と比較するようにしてもよい。
また、上記撹拌培養において、例えば、適宜、撹拌を途中で停止させて、再度、撹拌を再開させるのは自由である。
本発明によれば、培養槽内の混合均一性を維持しながらせん断作用を抑制し、また、細胞の状態を所望の状態に調整(コントロール)できると共に、最適な状態の細胞に早期に培養できるようになる。
また、撹拌槽の違いやスケールなどの違いや、培養条件が異なり、上下撹拌翼の振幅や周波数の条件が不明な場合であっても、上下撹拌翼の振幅や周波数や波形を修正していくことにより、最適な状態の細胞に培養していくことができるようになる。
また、前記培養槽2に、更に、薬液や酸素などの添加物を自動で添加できる添加物自動添加装置(図示せず)を設け、平均細胞径や、細胞濃度などの細胞の状態に応じて、自動で添加物を追加するようにしてもよい。
また、前記撹拌槽2に、溶存酸素量センサーや、PHセンサー等を設け、細胞の状態や溶存酸素量やPH値等に応じて、前記添加物自動添加装置により、溶存酸素量やPH値等を自動で、調整するようにしてもよい。
なお、図2に示すように、前記取得手段10aにおいて、サンプリング容器12とサンプリング管13を省略し、直接、撮像手段14により、前記培養容器2内の培養液内の細胞を撮像するようにしてもよい(取得手段10b)。
なお、16は、光源である。
また、図3に示すように、前記取得手段10aにおいて、サンプリング容器12と、撮像装置14を設ける代わりに、前記サンプリング管13の途中の流路に、例えば、超音波粒度分布測定装置などの測定装置17を設けて、該測定装置17を用いて、前記サンプリング管13に流れる個々の細胞の細胞径や、細胞分布などの細胞データを取得して(取得手段10c)、そして、前記測定部15cにより、該細胞データから前記細胞の状態を測定するようにしてもよい。
また、図4に示すように、前記取得手段10aにおいて、サンプリング容器12、サンプリング管13、撮像手段14の代わりに、前記培養槽2の天井部2aを貫通して、その先端部を、該培養槽2内の培養液内に設けた、例えば、FBRM(収束ビーム反射測定法)技術に基づく、インラインセンサー式粒度分布・形状分析センサーからなる他の測定装置18を設けてもよい(取得手段10d)。
そして、該他の測定装置18を用いて、前記培養液2内の個々の細胞の細胞粒径、円形度、細胞分布などの細胞データを取得して、そして、前記測定部15cにより、該細胞データから細胞の状態を測定するようにしてもよい。
なお、前記測定装置17や、他の測定装置18などにより取得した細胞データが、細胞の状態である場合には(即ち、上記装置により直接、細胞の状態を取得できる場合には)、該取得した細胞データを細胞の状態として用いて、目的とする細胞の状態と比較するようにしてもよい。
なお、上下撹拌翼5の翼径は、該上下撹拌翼が最小となる一方の側の径の翼先端と撹拌槽との距離Aが、該一方の側の径と直交する他方の側の径の翼先端と前記撹拌槽との距離Bよりも、長く形成され、該距離Aの空間により、前記上下撹拌翼5が上下した場合の液体の流路を確保できるように形成されている。
また、例えば、前記上下撹拌翼5の撹拌径は、培養槽径の30%以上100%未満である。
そして、例えば、前記培養槽2の横断面が円形の場合には、前記上下撹拌翼5は、図5に示すように、長径5aと短径5bとを有する楕円形状又は長円形状の板状体19からなる。
なお、前記板状体19の代わりに、図6に示すように、円板翼の上下を切り取って形成した横長の板状体20、又は長方形の板状体からなる上下撹拌翼を用いてもよい。
また、前記上下撹拌翼5の代わりに、図7〜図10に示すように、例えば、楕円形に形成した板状体からなり、該楕円形の中心を通る長径線21aと短径線21bとで区切られる部分において、前記短径線21bに沿って切れ目を入れると共に隣り合わない対角部分の1対を前記長径線21aに沿って斜上方に折り曲げて、傾斜羽根部22a、22aを有する上下撹拌翼21を用いてもよい。
なお、前記傾斜羽根部22aの折り曲げ角度は、例えば、30度である。
また、前記上下動撹拌翼5の代わりに、図8〜図10に示すように、例えば、楕円形に形成した板状体からなり、前記楕円形の中心を通る長径線23aと短径線23bとで区切られる部分において、前記短径線23bに沿って切れ目を入れると共に、隣り合わない対角部分の2対を、前記長径線23aに沿ってそれぞれ斜上方又は斜下方に折り曲げて、前記長径線23a又は短径線23bを隔てて隣り合う部分が上方と下方の互いに逆方向に突出した傾斜羽根部24a、24bを有する上下撹拌翼23を用いても良い。
前記実施例は、往復動式撹拌培養装置の場合を示したが、回転翼式撹拌培養装置においても、適用できる。
例えば、回転による撹拌の制御としては、回転翼の回転数(例えば、1回転中の速度を表したもの)を変化させるようにする。
前記回転翼式培養装置においては、例えば、細胞濃度を高めたい場合には、例えば、回転数を上げて、細胞濃度を調整するようにする。
本発明の細胞培養装置は、医療品関係、食品関係等における培養装置に利用される。
1 往復動翼式撹拌培養装置
2 培養槽
2a 天井部
3 駆動軸
4 開口部
5 上下撹拌翼
5a 長径
5b 短径
6 ベローズ
7 往復駆動装置
7a ドライバー
8 制御装置
9 往復動翼式撹拌培養装置
10 取得手段
10a 取得手段
10b 取得手段
10c 取得手段
10d 取得手段
11 制御手段
12 サンプリング容器
13 サンプリング管
14 撮像手段
15 演算記憶処理装置
15a 演算処理部
15b 記憶部
15c 測定部
15d 比較部
15e 駆動部
15f 外部出力部
16 光源
17 測定装置
18 測定装置
19 板状体
20 板状体
21 上下撹拌翼
21a 長径線
21b 短径線
22a 傾斜羽根
23 上下撹拌翼
23a 長径線
23b 短径線
24a 傾斜羽根
24b 傾斜羽根

Claims (8)

  1. 細胞を含む培養液が容れられる培養槽と、
    該培養槽内の培養液を撹拌する撹拌手段と、
    前記培養液内の細胞の細胞データを取得する取得手段と、
    該取得手段により得られた細胞データから得られた平均細胞径に応じて、前記撹拌手段を制御する制御手段とよりなることを特徴とする撹拌培養装置。
  2. 細胞を含む培養液が容れられる培養槽と、
    該培養槽内の培養液を撹拌する撹拌手段と、
    前記培養液内の細胞の細胞データを取得する取得手段と、
    該取得手段により得られた細胞データから得られた細胞の平均円形度に応じて、前記撹拌手段を制御する制御手段とよりなることを特徴とする撹拌培養装置。
  3. 細胞を含む培養液が容れられる培養槽と、
    該培養槽内の培養液を撹拌する撹拌手段と、
    前記培養液内の細胞の細胞データを取得する取得手段と、
    該取得手段により得られた細胞データから得られた細胞径の標準偏差に応じて、前記撹拌手段を制御する制御手段とよりなることを特徴とする撹拌培養装置。
  4. 前記撹拌手段は、撹拌翼を往復動させる手段であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の撹拌培養装置。
  5. 前記制御手段は、前記撹拌翼の振幅または周波数または波形を制御することを特徴とする請求項4に記載の撹拌培養装置。
  6. 前記撹拌手段は、撹拌翼を回転させる手段であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の撹拌培養装置。
  7. 前記撹拌手段は、撹拌翼を往復動させる手段であり、
    前記制御手段は、前記撹拌翼の周波数を変更して駆動する手段であることを特徴とする請求項1に記載の撹拌培養装置。
  8. 前記撹拌手段は、撹拌翼を往復動させる手段であり、
    前記制御手段は、前記撹拌翼の周波数を所望の範囲内に調整する手段であることを特徴とする請求項に記載の撹拌培養装置。
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