JP4994333B2 - 微小気泡発生装置、及び微小気泡発生方法 - Google Patents

微小気泡発生装置、及び微小気泡発生方法 Download PDF

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Description

この発明は、液体に微小気泡を発生させる微小気泡発生装置、及び微小気泡発生方法に関するものである。
微小気泡は、例えば水中の溶存酸素量を増やすことや、水中の汚れを吸着して水の浄化処理を行うこと等を目的として用いられることがある。従来、くびれ部が設けられた管に液体を高速で流すことにより液体に微小気泡を生成する微小気泡生成装置が提案されている。従来の微小気泡生成装置では、液体がくびれ部を高速で通過することにより圧力が低下し、外部の気体が液体に導入される。この後、圧力が次第に上昇することにより液体の乱流が発生し、液体に微小気泡が発生する(特許文献1参照)。
特開2003−230824号公報
しかし、微小気泡を液体に発生させるために管に液体を高速で流す必要があるので、液体を送る大形のポンプや液体が流れるスペースを確保する必要がある。従って、装置全体が大形化してしまう。
また、従来の微小気泡生成装置では、発生した気泡の径は液体の流量に影響を受けるので、微小気泡を安定的に発生させることが困難である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、小形化を図ることができるとともに、多くの微小気泡をより安定的に発生させることができる微小気泡発生装置、及び微小気泡発生方法を得ることを目的とする。
この発明に係る微小気泡発生装置は、容器に溜められた液体に挿入可能な挿入片を有する撹拌体、及び挿入片の一部が液体内に存在し挿入片の残りの部分が液面から液体外へ出ている状態を維持しながら、液面を剪断する方向へ挿入片を移動させる撹拌体駆動装置を備えている。
この発明に係る微小気泡発生装置では、挿入片の一部が液体内に存在し挿入片の残りの部分が液面から液体外へ出ている状態を維持しながら、液面を剪断する方向へ挿入片が移動されるので、外気に触れる液面で液体及び外気を継続的に撹拌することができ、液体に多くの微小気泡をより安定的に発生させることができる。また、微小気泡を発生させるために従来のように液体を広範囲に流すこともないので、ポンプや大形の管が不要になり、微小気泡発生装置の小形化を図ることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による微小気泡発生装置を示す構成図である。図において、容器1には、液体2が溜められている。液体2には、外気に触れる液面3が水平に形成されている。容器1の近傍には、液体2に微小気泡を発生させる微小気泡発生装置4が設置されている。液体2は、液体2内に発生した気泡同士の融合を抑制する添加剤を含む水溶液とされている。なお、ここでは、概ね1mm以下の直径を持つ気泡を微小気泡とする。
微小気泡発生装置4は、液体2を撹拌する撹拌体5と、撹拌体5が取り付けられ、液体2を撹拌する動力を撹拌体5に与える撹拌体駆動装置6と、液面3に対する撹拌体5の上下方向についての位置に応じた信号を発生する液面センサ7と、撹拌体駆動装置6を支持し、液面センサ7からの情報に基づいて、液面3に対する撹拌体5の位置を上下方向について調整する高さ調整装置8とを有している。
高さ調整装置8は、支持台9と、支持台9上に固定され、上下方向に沿って配置された案内部材10と、案内部材10に案内されながら上下方向へ変位可能な調整装置本体11とを有している。
調整装置本体11には、位置調整用モータが搭載されている。調整装置本体11は、位置調整用モータの駆動力により、案内部材10に対して上下方向へ変位される。
撹拌体駆動装置6は、水平に配置された固定アーム12を介して調整装置本体11に固定されている。液面センサ7は、固定アーム12に取り付けられている。撹拌体5、撹拌体駆動装置6、液面センサ7及び固定アーム12は、調整装置本体11と一体に上下方向へ変位される。
液面センサ7は、液面3と液面センサ7との間の上下方向の距離αを測定する。この例では、液面センサ7は、光や音波の液面3での反射を利用する距離センサとされている。液面センサ7は撹拌体5と一体に変位されるので、液面センサ7からの信号は、液面3に対する撹拌体5の位置に応じた信号となる。
液面センサ7からの信号の大きさは、案内部材10に対する調整装置本体11の変位に応じて変化する。調整装置本体11は、液面センサ7からの信号の大きさが所定の基準値となる位置へ変位される。液面センサ7からの信号の大きさが所定の基準値となるときには、撹拌体5の位置は、液体2の撹拌を実行可能な運転実施位置となる。
撹拌体駆動装置6は、固定アーム12の支持により、液体2の上方に配置されている。また、撹拌体駆動装置6は、撹拌用モータが搭載された駆動装置本体13と、上下方向に沿って配置され、駆動装置本体13により回転される回転軸14とを有している。固定アーム12には、駆動装置本体13が取り付けられている。
撹拌体5は、回転軸14の下端部に固定されている。撹拌体5は、撹拌体駆動装置6の動力により、回転軸14の軸線を中心として回転される。即ち、撹拌体駆動装置6は、撹拌体5を回転させる回転装置となっている。また、撹拌体5は、回転軸14に固定された保持部材15と、保持部材15に設けられ、保持部材15の下部から下方へ突出する複数の挿入片16とを有している。
ここで、図2は、図1の撹拌体5を示す斜視図である。この例では、保持部材15は、回転軸14の軸線に対して垂直に配置された円板状の部材とされている。また、回転軸14には、保持部材15の円板の中心が固定されている。挿入片16は、保持部材15の下面から下方へ延びる線状の部材とされている。
撹拌体5が運転実施位置にあるときには、図1に示すように、挿入片16の一部が液体2内に存在し挿入片16の残りの部分が液面3から液体2外へ出ている状態となっている。撹拌体駆動装置6は、撹拌体5が運転実施位置に配置された状態を維持しながら、撹拌体5を回転させる。撹拌体5が回転されているときには、保持部材15が液面3に平行に配置されているので、挿入片16の一部が液体2内に存在し挿入片16の残りの部分が液面3から液体2外へ出ている状態が維持される。各挿入片16は、撹拌体5が回転されることにより、液面3に対して高速(所定の速度)で移動される。各挿入片16が移動される方向は、液面3を剪断する方向(この例では、液面3に沿った方向)とされている。これにより、多数の微小気泡が液体2に発生する。
次に、微小気泡を発生させるときの手順について説明する。撹拌体5を回転させると、高さ調整装置8により、撹拌体5の上下方向の位置が液面3の位置に応じて調整される。即ち、撹拌体5が回転されたまま、液体2内に挿入される方向へ撹拌体5が変位され、各挿入片16の下端部(先端部)が液体2内に挿入された後に、撹拌体5が運転実施位置に達したところで撹拌体5の変位が停止される。これにより、撹拌体5の状態は、各挿入片16の一部が液体2内に存在し各挿入片16の残りの部分が液面3から液体2外へ出ている状態となる(図1)。このとき、撹拌体5は回転しているので、各挿入片16は液面3を剪断する方向へ高速で移動されている。これにより、液面3で液体2と外気とが撹拌され、多量の微小気泡が液体2に発生する。
次に、微小気泡発生装置4によって微小気泡を発生させる実験を行った。実験には、内部の寸法が縦10mm、横10mm、高さ35mmとされたガラス製の角容器を容器1として用いた。また、液体2としては、0.02Mの1−ブタノール(即ち、ブチルアルコール)を添加剤として含む水溶液を用いた。なお、「M」とは1リットル当たりの濃度をモル量で表した単位である。1−ブタノールの分子量が74.12であるので、0.02Mは1.48g/L即ち0.148%となる。さらに、容器1に溜める液体2の量は、2.0mLとした。また、撹拌体5としては、直径0.3mm、長さ10mmの黄銅製の挿入片16を金属製の保持部材15に設けて構成したブラシを用いた。なお、保持部材15の直径は80mmとしている。保持部材15の材質は木やプラスチックとしてもよいし、挿入片16の材質は人工あるいは天然の毛としてもよい。さらに、撹拌体駆動装置6としては、回転軸14の回転数が10000rpm(毎分10000回転)となる回転装置を用いた。
実験では、撹拌体5としてブラシを用いているので、撹拌体5を回転させると、回転による遠心力で、各挿入片16の先端部が径方向外側へ少し広がった。また、回転する撹拌体5が下方へ変位されて挿入片16が液面3に触れると、挿入片16の移動による流れの渦が液体2に発生した。これにより、液面3の高さは渦の中央で低くなり渦の周囲で高くなった。
この後、撹拌体5を回転させながら5mm下方の運転実施位置へさらに変位させた後、撹拌体5の変位を停止させた。これにより、長さ10mmの挿入片16の半分を液体2内に挿入させ挿入片16の残りの半分を液体2外に露出させた状態で撹拌体5を回転させ、液体2を撹拌した。
この後、撹拌体5が回転している状態で液面3付近の液体2内を写真撮影し、発生した微小気泡の大きさと、1mmの領域における微小気泡の分布とを測定した。この結果、微小気泡の主たる直径は100μm〜300μmであり、1mmの領域における微小気泡の数は約300個であった。
この後、撹拌体5を液面3の上方へ引き上げた。これにより、微小気泡の発生が停止し、微小気泡は浮き上がって次第に消失した。撹拌体5を液面3の上方へ引き上げてから3秒後には、大きめの微小気泡はほぼ消失した。このとき、主たる微小気泡は10μm〜50μmの直径を持つ微小気泡となっており、1mmの領域には約100個の微小気泡が確認された。
撹拌体5を引き上げてから30秒後においても、5μmの直径を持つ微小気泡は確認された。液体2の状態は白濁状態から透明状態へ次第に変化した。
なお、実験では、写真撮影による平面測定であるため、単位体積当たりの微小気泡の数は測定していないが、撹拌体5によって液体2を撹拌しているときや、撹拌体5を液体2から引き上げた直後には、液体2の1mmの体積内に10000個以上の微小気泡が存在しているものと見積もられる。
次に、撹拌体5の撹拌により液体2に微小気泡を発生させ、撹拌体5を液面3の上方へ引き上げた直後に微小気泡の数を測定する実験を、挿入片浸漬比を変えながら行った。ここで、挿入片浸漬比とは、撹拌体5が運転実施位置にあるときの挿入片16の全体の長さLに対する液体2に挿入された部分の長さLの比(L/L)である。
図3は、図1の撹拌体5の挿入片浸漬比と微小気泡の数の相対値との関係を示すグラフである。なお、図3での微小気泡の数の相対値は、挿入片浸漬比が0.8であるときの微小気泡の数を1としたときの相対値である。図に示すように、実験の結果では、挿入片浸漬比が0.8であるときに、微小気泡の発生数が最大となった。挿入片浸漬比が0.5であるときに微小気泡の発生数が最大とならないのは、撹拌体5による液体2の撹拌中は液体2に発生する渦の中央部が窪み、撹拌体5の中央部分での挿入片浸漬比が静止時に比べて下がるためであると考えられる。
なお、上記の実験結果は、本例の条件に限るものであり、微小気泡の発生数が最大となる挿入片浸漬比は、例えば挿入片16の材質、太さ及び数、撹拌体5の回転数、容器1の形状、液体2の濃度及び粘度、液体2中に含まれる物質等の条件に依存する。
次に、液体2に発生させた微小気泡により洗浄対象物の汚れを除去する実験を行った。実験では、機械油が汚れとして付着した円板状のステンレス鋼板を洗浄対象物として用いた。ステンレス鋼板の直径は100mm、厚さは1mmとされている。また、100mLの1−ブタノール水溶液(液体2)と洗浄対象物とを容器1に入れた後、液体2に微小気泡を発生させた。さらに、微小気泡は、挿入片浸漬比を0.5とした状態で撹拌体5を1分間回転させることにより液体2に発生させた。
この結果、ステンレス鋼板の機械油に複数の微小気泡が付着し、機械油の一部が、ステンレス鋼板表面から微小気泡の気液界面に移動し、その後微小気泡の浮力により、微小気泡とともに液面3へ浮上した。これにより、ステンレス鋼板から機械油の汚れが除去され、ステンレス鋼板が洗浄されることが確認された。
次に、液体2に発生させた微小気泡により分別対象物を分別する実験を行った。実験では、縦3mm、横3mm、高さ0.5mmの多量の銅粒子と、縦1mm、横1mm、高さ0.2mmの多量のプラスチック粒子とを混合した粒子集合物を分別対象物として用いた。また、100mLの1−ブタノール水溶液(液体2)と分別対象物とを容器1に入れた後、液体2に微小気泡を発生させた。さらに、微小気泡は、挿入片浸漬比を0.5として状態で撹拌体5を1分間回転させることにより液体2に発生させた。
微小気泡を液体2に発生させた後しばらくすると、微小気泡がプラスチック粒子に選択的に付着し、プラスチック粒子の大部分が微小気泡とともに液面3へ浮上した。これにより、粒子集合物から銅粒子とプラスチック粒子とが分別されることが確認された。
このような微小気泡発生装置4では、挿入片16の一部が液体2内に存在し挿入片16の残りの部分が液面3から液体2外へ出ている状態を維持しながら、液面3を剪断する方向へ挿入片16が移動されるので、外気に触れる液面3で液体2及び外気を継続的に撹拌することができ、液体2に多くの微小気泡をより安定的に発生させることができる。また、微小気泡を発生させるために従来のように液体を広範囲に流すこともないので、ポンプや大形の管が不要になり、微小気泡発生装置4の小形化を図ることができる。
また、液面3に対する撹拌体5の位置は、高さ調整装置8により上下方向について調整可能になっているので、挿入片16の一部が液体2内に存在し挿入片16の残りの部分が液面3から液体2外へ出ている状態となる位置へ撹拌体5を容易に変位させることができる。
また、液面センサ7は、液面3に対する撹拌体5の位置に応じた信号を発生し、高さ調整装置8は、液面センサ7からの情報に基づいて、液面3に対する撹拌体5の位置を調整するので、液面3の位置に応じて撹拌体5の位置を自動で調整することができる。
また、撹拌体5は、複数の挿入片16を有しているので、液体2及び外気の撹拌を効果的に行うことができ、さらに多量の微小気泡を液体2に発生させることができる。
また、撹拌体駆動装置6は、撹拌体5を回転させるようになっているので、簡単な構成で挿入片16を効率良く移動させることができる。
また、液体2は、液体2内に発生した気泡同士の融合を抑制する添加剤を含む水溶液とされているので、液体2に発生した微小気泡同士が融合して大きくなることを抑制することができる。これにより、微小気泡の状態で液体2に長時間維持させることができる。
なお、上記の例では、液面3が波立ったり液面3の泡が消滅せずに残っていたりすると、液面センサ7の測定誤差が大きくなってしまう。このことから、例えば、気泡発生前の液面3の位置の情報を高さ調整装置8にあらかじめ設定しておいてもよい。
また、液面センサ7からの光や音波の反射面となる液面3の部分に風等を吹き付ける泡除去装置を設けてもよい。このようにすれば、液面3の泡が吹き飛ばされることにより液面3の泡を一時的に除去することができ、液面3を外気に露出させることができる。これにより、液面センサ7の測定誤差を小さくすることができる。
さらに、液面センサ7からの光や音波の反射面となる液面3の部分を囲む囲い部を設けてもよい。このようにすれば、囲い部の内側の液面3に泡が進入したり囲い部の内側の液面3が波立ったりすることを抑制することができる。これにより、液面センサ7の測定誤差を小さくすることができる。
また、上記の例では、高さ調整装置8は、液面センサ7からの情報に基づいて、液面3に対する撹拌体5の位置を自動的に調整するようになっているが、液面3に対する撹拌体5の位置を手動で調整可能な装置を高さ調整装置8としてもよい。
また、上記の例では、水溶液である液体2の添加剤が1−ブタノールとされているが、これに限定されない。例えば、エタノール、プロパノール、ペンタノール、ヘキサノール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオールあるいはヘプタンジオール等のアルコール類(異性体を含む)や、エチレングリコールモノプロピルエーテルあるいはポリエチレングリコール等のエーテル結合を持つ有機物を添加剤としてもよい。また、酢酸、プロピオン酸、酪酸、コハク酸、安息香酸等の有機酸類やトリプトファン等の疎水性アミノ酸、塩化ナトリウム等の塩類を添加剤としてもよい。このようにしても、多量の微小気泡を液体2に発生させることができる。また、海水を液体2としても微小気泡を効果的に発生させることができた。
上記の例では、ブラシが撹拌体5として用いられているが、これに限定されない。例えば、図4に示すように、回転軸14の下端部から水平に延びる偏心部21aと、偏心部21aの先端から下方へ挿入片として突出する突出部21bとにより構成され、針金を曲げて作製されたものを撹拌体5として用いてもよい。また、図5に示すように、複数の櫛歯22を挿入片として有する板状の櫛を撹拌体5として用いてもよい。さらに、図6に示すように、回転軸14を中心として放射状に配置された複数の放射配置部23aと、各放射配置部23aからそれぞれ下方へ挿入片として突出する複数の突出部23bとにより構成されたものを撹拌体5として用いてもよい。さらにまた、図7に示すように、複数の穴24が設けられた板状部材を撹拌体5として用いてもよい。
また、上記の例では、挿入片16の形状が線状とされているが、これに限定されない。例えば、図8に示すように、挿入片16の表面に凹凸を設けてもよいし、図9に示すように、挿入片16の形状を波形としてもよい。また、図10に示すように、スリット25を設けた帯状部材を挿入片16としてもよい。このようにすれば、液面3における液体2と外気との撹拌をさらに効果的に行うことができ、液体2に多量の微小気泡をさらに安定的に発生させることができる。
また、上記の例では、撹拌体5の数は1つであるが、撹拌体5の数を2つ以上としてもよい。このようにすれば、さらに多量の微小気泡を液体2に発生させることができる。さらに、この場合、回転方向及び回転速度をそれぞれ異ならせて複数の撹拌体5を回転させるようにしてもよい。
また、上記の例では、撹拌体5を液面3から引き上げることにより微小気泡の発生が停止されるようになっているが、撹拌体5を液面3から液体2中に完全に沈めることにより微小気泡の発生を停止させるようにしてもよい。このようにすれば、液体2中で液体2を撹拌することができ、液面3付近で発生した微小気泡を分散させることができる。従って、例えば容器1の底部に存在する洗浄対象物や分別対象物に微小気泡をより確実に供給することができる。
実施の形態2.
図11は、この発明の実施の形態2による微小気泡発生装置の撹拌体を示す斜視図である。図において、撹拌体5は、円板状の保持部材15と、保持部材15の下面の外周部から下方に突出する複数の挿入片16とを有している。保持部材15の下面の中央部には、回転軸14の軸線に対して傾斜された複数の羽根31が設けられている。各羽根31は、保持部材15とともに回転される。また、各羽根31は、保持部材15の回転により液体2の下方への流れを発生する。他の構成は実施の形態1と同様である。
このような微小気泡発生装置4では、保持部材15の回転により液体2の下方への流れを発生する羽根31が保持部材15に設けられているので、液面3付近で発生した微小気泡を下方へ導くことができ、微小気泡を液体2全体へ分散させることができる。これにより、例えば容器1の底部に存在する洗浄対象物や分別対象物に微小気泡をより確実に供給することができる。また、液体2の流れにより微小気泡を洗浄対象物に強く当てることができるので、微小気泡による洗浄力の向上を図ることができる。
なお、上記の例では、液体2の下方への流れを発生する羽根31が保持部材15に設けられているが、液体2の上方への流れを発生する羽根を保持部材15に設けてもよい。例えば、保持部材15の中央部から下方へ延びる棒の周部に螺旋状の羽根を設けてもよい。このようにすれば、上方及び下方のうち、保持部材15の回転方向に応じた方向へ液体2の流れを発生させることができる。
また、上記の例では、挿入片16が保持部材15の下面の外周部にのみ設けられているが、図12に示すように、保持部材15の下面の全体に挿入片16を設けてもよい。このようにすれば、さらに多量の微小気泡を液体2に発生させることができる。
また、上記の例では、羽根31により液体2の流れが発生するようになっているが、上方及び下方の少なくともいずれかへ液体2の流れを発生する構成であれば、羽根31に限定されない。例えば、回転軸14を液面3に対して傾斜させてもよい。これにより、液面3に対して傾斜する方向へ液体2の流れを発生させることができ、液体2の流れを上下方向へ発生させることができる。
実施の形態3.
図13は、この発明の実施の形態3による容器1を示す上面図である。図において、容器1の内面には、撹拌体5の回転により発生する液体2の流れに逆らう複数の抵抗壁(抵抗体)41が設けられている。各抵抗壁41は、容器1の高さ方向に沿って配置されている。また、各抵抗壁41は、容器1の中心に向かって容器1の内面から突出している。他の構成は実施の形態1と同様である。
このような微小気泡発生装置4では、撹拌体5の回転により発生する液体2の流れに逆らう抵抗壁41が容器1の内面に設けられているので、撹拌体5の回転速度よりも液体2の流れの速度を遅くすることができる。これにより、挿入片16の液体2に対する剪断力を大きくすることができ、さらに多量の微小気泡を液体2に発生させることができる。
なお、上記の例では、各抵抗壁41が容器1の高さ方向に沿って配置されているが、図14に示すように、容器1の高さ方向に対して傾斜させて各抵抗壁41を配置してもよい。このようにすれば、液体2の流れの速度を遅くすることができるとともに、液体2の流れが各抵抗壁41に案内されることにより、上方及び下方のうち、撹拌体5が回転する方向に応じた方向へ液体2の流れを発生させることができる。
また、上記の例では、容器1の形状が円筒状とされているが、容器1の形状を多角筒状としてもよい。例えば、図15に示すように、容器1の形状を六角筒状としてもよい。この場合、抵抗壁41は断面六角形の角部に設けられる。
実施の形態4.
図16は、この発明の実施の形態4による微小気泡発生装置の撹拌体の移動方向を示す上面図である。図において、回転軸14は、液面3に沿った円軌道上を移動可能になっている。従って、撹拌体5は、回転軸14の軸線を中心に回転されながら、円軌道上を移動される。挿入片16は、撹拌体5の円軌道上の移動及び回転により、液面3を剪断する方向へ移動される。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようにすれば、挿入片16を移動させる範囲を広くすることができ、広範囲の液体2にさらに多量の微小気泡を発生させることができる。
なお、液面3を剪断する方向へ挿入片16が移動される構成であれば、撹拌体5の移動方向は上記の方向には限定されない。例えば、図17に示すように、液面3に沿った方向へ撹拌体5を往復移動させる構成であってもよいし、図18に示すように、液面3に沿った方向についての所定の経路上で撹拌体5を移動させる構成であってもよい。この場合、撹拌体5を回転させながら移動させてもよいし、回転を停止させた状態で撹拌体5を移動させてもよい。
この発明の実施の形態1による微小気泡発生装置を示す構成図である。 図1の撹拌体を示す斜視図である。 図1の撹拌体の挿入片浸漬比と微小気泡の数の相対値との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態1による微小気泡発生装置の撹拌体の他の例を示す側面図である。 この発明の実施の形態1による微小気泡発生装置の撹拌体の他の例を示す側面図である。 この発明の実施の形態1による微小気泡発生装置の撹拌体の他の例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による微小気泡発生装置の撹拌体の他の例を示す側面図である。 この発明の実施の形態1による微小気泡発生装置の挿入片の他の例を示す側面図である。 この発明の実施の形態1による微小気泡発生装置の挿入片の他の例を示す側面図である。 この発明の実施の形態1による微小気泡発生装置の挿入片の他の例を示す側面図である。 この発明の実施の形態2による微小気泡発生装置の撹拌体を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2による微小気泡発生装置の撹拌体の他の例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3による容器を示す上面図である。 この発明の実施の形態3による容器の他の例を示す上面図である。 この発明の実施の形態3による容器の他の例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4による微小気泡発生装置の撹拌体の移動方向を示す上面図である。 この発明の実施の形態4による微小気泡発生装置の撹拌体の移動方向の他の例を示す上面図である。 この発明の実施の形態4による微小気泡発生装置の撹拌体の移動方向の他の例を示す上面図である。
符号の説明
1 容器、2 液体、3 液面、4 微小気泡発生装置、5 撹拌体、6 撹拌体駆動装置、7 液面センサ、8 高さ調整装置、15 保持部材、16 挿入片、31 羽根、41 抵抗壁(抵抗体)。

Claims (4)

  1. 容器に溜められた液体に挿入可能な複数の挿入片と、上記挿入片が設けられた保持部材とを有し、上記挿入片が線状部材とされた撹拌体
    上記挿入片の一部が上記液体内に存在し上記挿入片の残りの部分が液面から上記液体外へ出ている状態を維持しながら、上記液面を剪断する方向へ上記挿入片を移動させる撹拌体駆動装置、及び
    上記液面に対する上記撹拌体の位置を上下方向について調整可能な高さ調整装置
    を備えていることを特徴とする微小気泡発生装置。
  2. 上記液面に対する上記撹拌体の上下方向についての位置に応じた信号を発生する液面センサ
    をさらに備え、
    上記高さ調整装置は、上記液面センサからの情報に基づいて、上記液面に対する上記撹拌体の位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の微小気泡発生装置。
  3. 請求項1に記載の微小気泡発生装置を用いて、上記撹拌体の上記挿入片の一部が上記液体内に存在し上記挿入片の残りの部分が上記液面から上記液体外へ出ている状態を維持しながら、上記液面を剪断する方向へ上記挿入片を移動させることを特徴とする微小気泡発生方法。
  4. 請求項3に記載の微小気泡発生方法において、挿入片浸漬比が0.8となるように、上記液面に対する上記撹拌体の位置を調整することを特徴とする微小気泡発生方法。
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