JPH08168665A - 撹拌装置 - Google Patents
撹拌装置Info
- Publication number
- JPH08168665A JPH08168665A JP31150694A JP31150694A JPH08168665A JP H08168665 A JPH08168665 A JP H08168665A JP 31150694 A JP31150694 A JP 31150694A JP 31150694 A JP31150694 A JP 31150694A JP H08168665 A JPH08168665 A JP H08168665A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- stirring
- baffle plate
- agitated
- tank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】被撹拌液液面での気泡の破滅による被撹拌液の
飛散領域を小さくする撹拌装置を提供すること。 【構成】短い邪魔板14を撹拌軸12の軸心方向に多段
に配置し、各邪魔板14を一定角度ずつ移動させて撹拌
槽15に取り付けることで、撹拌槽15内の滞留部分を
分散させ、邪魔板14近傍の気泡の滞留を抑え、撹拌翼
13と被撹拌液との共廻り防止効果を落さずに、気泡の
合一・成長を抑え、被撹拌液液面での気泡の破滅による
被撹拌液の飛散領域を小さくすることができる。
飛散領域を小さくする撹拌装置を提供すること。 【構成】短い邪魔板14を撹拌軸12の軸心方向に多段
に配置し、各邪魔板14を一定角度ずつ移動させて撹拌
槽15に取り付けることで、撹拌槽15内の滞留部分を
分散させ、邪魔板14近傍の気泡の滞留を抑え、撹拌翼
13と被撹拌液との共廻り防止効果を落さずに、気泡の
合一・成長を抑え、被撹拌液液面での気泡の破滅による
被撹拌液の飛散領域を小さくすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撹拌装置に係り、特に
気液混合撹拌を行う撹拌装置に関するものである。
気液混合撹拌を行う撹拌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、撹拌装置の邪魔板は、例えば、特
開平4−90839号公報に記載のように、撹拌槽の壁
に沿って撹拌軸の軸心に対し平行に取り付けられてい
る。
開平4−90839号公報に記載のように、撹拌槽の壁
に沿って撹拌軸の軸心に対し平行に取り付けられてい
る。
【0003】また、特公昭63−22169号公報に記
載のように、撹拌槽の壁に沿って螺旋形状の邪魔板が取
り付けられている。
載のように、撹拌槽の壁に沿って螺旋形状の邪魔板が取
り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、撹拌により生じた気泡は、気泡の上昇移動とともに
成長促進する。気泡を含んだ被撹拌液が撹拌翼により撹
拌される場合、被撹拌液は旋回流となって邪魔板に当た
り、上下方向の循環流へと変換される。このとき、邪魔
板と撹拌槽の壁の干渉により発生する滞留部のために、
邪魔板近傍で被撹拌液中の気泡の占める体積が増加し、
旋回流を受けながら邪魔板に沿って上昇する気泡が合一
・成長し気泡径が大きくなる。一般に、気泡径が大きく
なるにつれて気泡の上昇速度は増加するので、被撹拌液
の液面で気泡径が大きく速い速度の気泡が破滅すること
により、被撹拌液の飛散領域が広くなり、撹拌槽上部に
取り付けられた排気管に混入する等の問題があった。
ば、撹拌により生じた気泡は、気泡の上昇移動とともに
成長促進する。気泡を含んだ被撹拌液が撹拌翼により撹
拌される場合、被撹拌液は旋回流となって邪魔板に当た
り、上下方向の循環流へと変換される。このとき、邪魔
板と撹拌槽の壁の干渉により発生する滞留部のために、
邪魔板近傍で被撹拌液中の気泡の占める体積が増加し、
旋回流を受けながら邪魔板に沿って上昇する気泡が合一
・成長し気泡径が大きくなる。一般に、気泡径が大きく
なるにつれて気泡の上昇速度は増加するので、被撹拌液
の液面で気泡径が大きく速い速度の気泡が破滅すること
により、被撹拌液の飛散領域が広くなり、撹拌槽上部に
取り付けられた排気管に混入する等の問題があった。
【0005】本発明の目的は、被撹拌液液面での気泡の
破滅による被撹拌液の飛散領域を小さくする撹拌装置を
提供することにある。
破滅による被撹拌液の飛散領域を小さくする撹拌装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、短い邪魔板を撹拌軸の軸心方向に多段に配置し、各
邪魔板をそれぞれ一定角度ずつ移動させ撹拌槽に取り付
けるものである。
に、短い邪魔板を撹拌軸の軸心方向に多段に配置し、各
邪魔板をそれぞれ一定角度ずつ移動させ撹拌槽に取り付
けるものである。
【0007】
【作用】撹拌軸の軸心方向に対し短い邪魔板を撹拌軸の
軸心方向に多段に配置し、各邪魔板を一定角度ずつ移動
させて撹拌槽に取り付けることで、撹拌槽内の滞留部分
を分散させ、邪魔板近傍の気泡の体積占有率の増加を抑
え、撹拌翼と被撹拌液との共周り防止効果を落さずに、
気泡の合一・成長を抑えることができる。その結果、被
撹拌液液面での気泡の破滅による被撹拌液の飛散領域を
小さくすることができる。
軸心方向に多段に配置し、各邪魔板を一定角度ずつ移動
させて撹拌槽に取り付けることで、撹拌槽内の滞留部分
を分散させ、邪魔板近傍の気泡の体積占有率の増加を抑
え、撹拌翼と被撹拌液との共周り防止効果を落さずに、
気泡の合一・成長を抑えることができる。その結果、被
撹拌液液面での気泡の破滅による被撹拌液の飛散領域を
小さくすることができる。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図1により説明する。図
1は本発明による撹拌装置の構成を示す。撹拌槽15内
に駆動装置11によって図中の矢印の方向に回転駆動さ
れる撹拌軸12が垂直に挿入されており、撹拌軸12に
は複数枚の撹拌翼13が多段取り付けられている。撹拌
槽15上部には、被撹拌液中から発生する気体を排出す
るための排気管16が設置されている。撹拌槽15外部
から撹拌翼13近傍に気体を吹き込むための通気管17
が取り付けられている。また撹拌槽15内壁には、撹拌
翼13が回転することにより生ずる旋回流を上下方向の
循環流に変換する邪魔板14が撹拌軸の軸心方向に対し
て多段に、且つ回転方向に対して螺旋上に設置してあ
る。
1は本発明による撹拌装置の構成を示す。撹拌槽15内
に駆動装置11によって図中の矢印の方向に回転駆動さ
れる撹拌軸12が垂直に挿入されており、撹拌軸12に
は複数枚の撹拌翼13が多段取り付けられている。撹拌
槽15上部には、被撹拌液中から発生する気体を排出す
るための排気管16が設置されている。撹拌槽15外部
から撹拌翼13近傍に気体を吹き込むための通気管17
が取り付けられている。また撹拌槽15内壁には、撹拌
翼13が回転することにより生ずる旋回流を上下方向の
循環流に変換する邪魔板14が撹拌軸の軸心方向に対し
て多段に、且つ回転方向に対して螺旋上に設置してあ
る。
【0009】図2から図6は邪魔板14が取り付けられ
た撹拌槽15の円筒部分の展開図で、図2及び図6は邪
魔板14の基本的な配置を示す。図3は邪魔板14を傾
斜させた場合の基本的な配置で、図4は傾斜を異ならせ
た複合形の場合の配置である。図5は高さ方向に隣合う
邪魔板14が空間的にhの重なり部分を持つ配置であ
る。
た撹拌槽15の円筒部分の展開図で、図2及び図6は邪
魔板14の基本的な配置を示す。図3は邪魔板14を傾
斜させた場合の基本的な配置で、図4は傾斜を異ならせ
た複合形の場合の配置である。図5は高さ方向に隣合う
邪魔板14が空間的にhの重なり部分を持つ配置であ
る。
【0010】次に、上記のように構成した装置の動作に
ついて以下説明する。撹拌翼13が回転することによ
り、被撹拌液中に矢印で示す旋回流が生じ邪魔板14に
当たり上下方向の循環流に変換される。この時、撹拌槽
15壁面と邪魔板14との干渉により滞留部が生じる
が、撹拌軸12の軸心方向の邪魔板14の長さが短いた
め、一つの邪魔板14での気泡の滞留が起こりにくく、
気泡の合一・成長が抑制できる。また、各邪魔板14に
おいて循環流を作り出すので、各方向へ流れる気泡の大
きさの分布は乱数的であり、上昇する気泡が連続的に成
長することを抑えることができる。
ついて以下説明する。撹拌翼13が回転することによ
り、被撹拌液中に矢印で示す旋回流が生じ邪魔板14に
当たり上下方向の循環流に変換される。この時、撹拌槽
15壁面と邪魔板14との干渉により滞留部が生じる
が、撹拌軸12の軸心方向の邪魔板14の長さが短いた
め、一つの邪魔板14での気泡の滞留が起こりにくく、
気泡の合一・成長が抑制できる。また、各邪魔板14に
おいて循環流を作り出すので、各方向へ流れる気泡の大
きさの分布は乱数的であり、上昇する気泡が連続的に成
長することを抑えることができる。
【0011】次に、邪魔板14の配置による作用を説明
する。図2及び図6のような配置の場合、旋回流の速い
流れにおいては、循環流に変換する作用を示すが、旋回
流が遅い流れでは上下方向に隣合う邪魔板14の間をす
り抜けることが考えられる。これを防止するためのもの
として、図5のようにhの重なり部分を持たせた。図3
は邪魔板14を傾斜させた基本配置で、図4の様に複合
することで槽内に乱れ場を作ることができる。
する。図2及び図6のような配置の場合、旋回流の速い
流れにおいては、循環流に変換する作用を示すが、旋回
流が遅い流れでは上下方向に隣合う邪魔板14の間をす
り抜けることが考えられる。これを防止するためのもの
として、図5のようにhの重なり部分を持たせた。図3
は邪魔板14を傾斜させた基本配置で、図4の様に複合
することで槽内に乱れ場を作ることができる。
【0012】このようにして、被撹拌液液面に到達する
気泡の大きさは小さいものとなり、気泡の破滅による被
撹拌液の飛散領域を小さくすることができる。
気泡の大きさは小さいものとなり、気泡の破滅による被
撹拌液の飛散領域を小さくすることができる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、撹拌槽内の滞留部分を
分散し、連続的な気泡の合一・成長を抑制することがで
きるので、撹拌翼13と被撹拌液との共廻り防止効果を
落さずに、被撹拌液液面での気泡の破滅による被撹拌液
の飛散領域を小さくする効果がある。
分散し、連続的な気泡の合一・成長を抑制することがで
きるので、撹拌翼13と被撹拌液との共廻り防止効果を
落さずに、被撹拌液液面での気泡の破滅による被撹拌液
の飛散領域を小さくする効果がある。
【図1】本発明による撹拌装置の一実施例を示す構成図
である。
である。
【図2】図1に示す撹拌装置の槽内壁に設けられた邪魔
板の配置の一例を示す撹拌槽の展開図である。
板の配置の一例を示す撹拌槽の展開図である。
【図3】図1に示す撹拌装置の槽内壁に設けられた邪魔
板の配置の他の例を示す撹拌槽の展開図である。
板の配置の他の例を示す撹拌槽の展開図である。
【図4】図1に示す撹拌装置の槽内壁に設けられた邪魔
板の配置の他の例を示す撹拌槽の展開図である。
板の配置の他の例を示す撹拌槽の展開図である。
【図5】図1に示す撹拌装置の槽内壁に設けられた邪魔
板の配置の他の例を示す撹拌槽の展開図である。
板の配置の他の例を示す撹拌槽の展開図である。
【図6】図1に示す撹拌装置の槽内壁に設けられた邪魔
板の配置の他の例を示す撹拌槽の展開図である。
板の配置の他の例を示す撹拌槽の展開図である。
11…駆動装置、12…撹拌軸、13…撹拌翼、14…
邪魔板、15…撹拌槽、16…排気管、17…通気管。
邪魔板、15…撹拌槽、16…排気管、17…通気管。
フロントページの続き (72)発明者 為田 智宏 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 河村 直 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内
Claims (4)
- 【請求項1】撹拌槽と、撹拌槽に挿入された撹拌軸と、
撹拌軸の軸心に対して平行または傾斜させて撹拌軸に取
り付けられた撹拌翼と、撹拌軸の軸心に対して平行また
は傾斜させ、且つ撹拌軸の軸心方向に対し多段に撹拌槽
に取り付けられた邪魔板を持つことを特徴とする撹拌装
置。 - 【請求項2】請求項1記載の撹拌装置において、邪魔板
の配列が螺旋形状であることを特徴とする撹拌装置。 - 【請求項3】請求項1または2記載の撹拌装置におい
て、各邪魔板の傾斜角度を複数種類有することを特徴と
する撹拌装置。 - 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載の撹拌装
置において、各邪魔板が空間的に重なる部分を有するこ
とを特徴とする撹拌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31150694A JPH08168665A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 撹拌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31150694A JPH08168665A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 撹拌装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08168665A true JPH08168665A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18018061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31150694A Pending JPH08168665A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 撹拌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08168665A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010064021A (ja) * | 2008-09-11 | 2010-03-25 | Mitsubishi Electric Corp | 微小気泡発生装置、及び微小気泡発生方法 |
KR101606845B1 (ko) * | 2015-08-19 | 2016-03-28 | 주식회사 두드림 | 탁수 처리장치 |
JP2019010806A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 株式会社日立産機システム | インクジェット記録装置 |
-
1994
- 1994-12-15 JP JP31150694A patent/JPH08168665A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010064021A (ja) * | 2008-09-11 | 2010-03-25 | Mitsubishi Electric Corp | 微小気泡発生装置、及び微小気泡発生方法 |
KR101606845B1 (ko) * | 2015-08-19 | 2016-03-28 | 주식회사 두드림 | 탁수 처리장치 |
JP2019010806A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 株式会社日立産機システム | インクジェット記録装置 |
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