本発明は、ヘアエクステンションの取付器に関する。
ヘアエクステンションを取り付けることは、使用者の自毛にヘアエクステンションを取り付けることで、短髪から長髪への変化を瞬間に遂げることである。現在、ヘアエクステンションの取付け手段として、接着剤による貼り付けまたは縄編みが用いられている。接着剤によるヘアエクステンションの貼り付けは、美容師が自毛に接着剤を塗布してから、カツラを少量の自毛に貼り付けることにより行われる。縄編みも美容師がカツラを少量の自毛に手編みにより行われる。しかし、上述した接着剤による貼り付けまたは縄編みという方式は、ともに、美容師の手動業に依らなければならないので、作業量が大きく、時間・手間がかかり、固定の効果が劣っている。市場には、それらの操作を一括して行うことができる専用のツールがない。
本発明が解決しようとする技術的課題は、使い勝手がよく、ヘアエクステンションの取付け効果も良いヘアエクステンションの取付器を提供することである。
上記の技術的課題を解決するために、本発明は、少なくとも、主板、挟持組立体、伝達押圧板を含むヘアエクステンションの取付器を提供し、
主板の後端面には、左右方向のスライド溝が開設されており、スライド溝の底部に前方に延伸している主板の先端面を超えた第1の挟持凸台が複数あり、複数の第1の挟持凸台が間隔を置いて分布され直線に配列されており、第1の挟持凸台の右側壁には、第1の挟持凹溝が開設されており、スライド溝の底部には、主板の先端面と後端面を貫通し、第1の挟持凸台と一対一で対応する取付溝が複数開設されており、
挟持組立体は、プッシュロッドとリターンスプリングを含み、主板のスライド溝内に取り付けられており、プッシュロッドの主板の取付溝に対応する位置に前方に延伸する第2の挟持凸台が複数あり、第2の挟持凸台は、取付溝を貫通しかつ第1の挟持凸台と一対一で対応しており、第2の挟持凸台の側壁の第1の挟持凸台の第1の挟持凹溝に対応する位置に第2の挟持凹溝が開設されており、第1の挟持凹溝と第2の挟持凹溝との組み合わせにより、ヘアエクステンション取付留め具に嵌合する挟持キャビティが構成されており、リターンスプリングの右端がスライド溝の右部に当接し、リターンスプリングの左端がプッシュロッドの右端部に当接し、
主板には、上下方向の移動溝が開設されており、伝達押圧板が移動溝内に取り付けられており、伝達押圧板に主板の上側へ延伸する延伸部があり、延伸部の下側には垂直方向の取付ロッドが複数固定されており、取付ロッドが主板のスライド溝の上側に位置し、かつ、前記取付ロッドは前記挟持キャビティと一対一で対応する。
そのような構造を用いると、ヘアエクステンション取付留め具の固定ピンとC型留め具との連結が解除され、カツラがC型留め具に固定され、固定ピンを伝達押圧板の取付ロッドに協働させ、C型留め具が挟持キャビティ内に置かれ、自毛をヘアエクステンション取付留め具のC型留め具内に置くと、伝達押圧板が下向きに移動するように連動させ、固定ピンがC型留め具内に完全に取り込むまで、自毛をヘアエクステンション取付留め具内に固定する。
本ヘアエクステンションの取付器は、主板の前側には留め板が固定されており、留め板には、第1の挟持凸台と第2の挟持凸台に嵌合する容積貫通孔が開設されており、主板の第1の挟持凸台とプッシュロッドの第2の挟持凸台は容積貫通孔を通過して留め板から前方へ伸び、留め板の先端面には、前方に延伸している第1の位置制限凸台が複数あり、第1の位置制限凸台は容積貫通孔の上側に位置し、第1の位置制限凸台の右側壁には、第1の位置制限溝が開設されており、第1の位置制限溝は第1の挟持凸台の第1の挟持凹溝と一対一で対応しており、第1の位置制限溝の側壁の水平面での投影は第1の挟持凹溝の水平面での投影に対応して右側に位置し、
留め板の先端面には、さらに、前方に延伸している第2の位置制限凸台が複数あり、第2の位置制限凸台は容積貫通孔の下側に位置し、第2の位置制限凸台の右側壁には、第2の位置制限溝が開設されており、第2の位置制限溝も第1の挟持凸台の第1の挟持凹溝と一対一で対応しており、第2の位置制限溝の側壁の水平面での投影は第1の挟持凹溝の水平面での投影に対応して右側に位置する。
そのような構造を用いると、C型留め具と固定ピンとの着脱を本ヘアエクステンションの取付器で直接に完成することができ、C型留め具と固定ピンとの間の連結を解除する必要のある場合、第1の位置制限凸台が固定ピンに対するC型留め具の相対的移動を制限することができ、固定ピンをC型留め具内に載置する場合、第2の位置制限凸台が固定ピンに対するC型留め具の相対的移動を制限することもできる。
本ヘアエクステンションの取付器によれば、ヘアエクステンションの取付け作業を一括して行うことができ、美容師による繰り返し作業を低減し、ヘアエクステンションの取付け効率を高めることができる。
本ヘアエクステンションの取付器は、第1の挟持凸台の先端面と第1の挟持凸台の右側面との間には面取りが設けられており、前記第2の挟持凸台の先端面と第2の挟持凸台の左側面との間には面取りが設けられており、前記第1の位置制限凸台の先端面と第1の位置制限凸台の右側面との間には面取りが設けられており、前記第2の位置制限凸台の先端面と第2の位置制限凸台の右側面との間には面取りが設けられている。そのような構造を用いると、自毛をC型留め具内に入れやすくなる。
本ヘアエクステンションの取付器は、主板の下側にはハンドルがヒンジ連結されており、ハンドルの中部と主板の下部とがヒンジ連結され、ハンドルの左部と伝達押圧板の下端とがヒンジ連結される。そのような構造を用いると、操作を行いやすくなる。
本ヘアエクステンションの取付器は、ヘア固定組立体をさらに備え、主板には、左右方向の固定スライド溝が開設されており、固定スライド溝の中部は前記第1の挟持凸台の上側に位置し、固定スライド溝の中部は主板から外側へ露出し、固定スライド溝は主板の前記移動溝と連通しており、ヘア固定組立体は固定スライド溝内に置かれており、
伝達押圧板の後端面にはスライダが設けられており、スライダの左側壁、右側壁のそれぞれとスライダの下端面との間には、面取りが設けられており、伝達押圧板は主板の移動溝内に取り付けられており、
ヘア固定組立体は、シャフト、第1の固定ブロック、第2の固定ブロック、ヘア固定スプリング、および移動ブロックを備え、第1の固定ブロック、ヘア固定スプリング、移動ブロック、および、第2の固定ブロックは、左から右へシャフトに順次にセットされており、第1の固定ブロック、第2の固定ブロックのそれぞれとシャフトとの間の位置が固定されており、移動ブロックと第2の固定ブロックには、それぞれ、変位突起が設けられており、移動ブロックの変位突起と第2の固定ブロックの変位突起は移動溝に伸び、伝達押圧板のスライダの左端面と右端面にそれぞれ、係合した。
そのような構造を用いると、ヘアエクステンション取付留め具の固定ピンがC型留め具内に取り込むとき、ヘア固定組立体により、自毛を固定することができることを確実にでき、固定ピンが自毛を引っ張ることで、利用者の毛髪にダメージを与えるのが防止される。
本ヘアエクステンションの取付器は、主板のスライド溝が、移動溝を経由し、
伝達押圧板のスライダの後端面には、空豆状孔が開設されており、空豆状孔の長手方向はスライダの左側壁の方向と一致し、
プッシュロッドの先端面の伝達押圧板の空豆状孔に対応する位置に陥没孔が開設されており、プッシュロッドには、再利用組立体が設けられており、再利用組立体は再利用スプリングと連結ロッドを備え、連結ロッドはプッシュロッドの陥没孔に係合し、連結ロッドの先端、後端には、それぞれ、凸リングが設けられており、再利用スプリングは連結ロッドに環装されており、再利用スプリングの先端はプッシュロッドの後端面に当接し、再利用スプリングの後端は連結ロッドの後端の凸リングに当接する。
ヘアエクステンション取付留め具は、1回使用されると、C型留め具が変形し、C型留め具の切込口が広がってしまう。そのような構造を用いると、プッシュロッドの位置を制御し、変形後のC型留め具を収容できるよう挟持キャビティの空間を拡張させることができ、ヘアエクステンション取付留め具を繰り返し利用することができ、使用コストを低減できる。
図1は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器の正面図である。
図2は、図1のA-Aに沿った断面図である。
図3は、図2のB部の拡大図である。
図4は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器の背面図である。
図5は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器の立体図である。
図6は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器の伝達板体の正面図である。
図7は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器の伝達板体の立体図である。
図8は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器の主板の立体図である。
図9は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器の留め板の立体図である。
図10は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器のプッシュロッドの立体図である。
図11は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器の伝達板体とヘア固定組立体の背面図である。
図12は、図11の立体図である。
図13は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器の連結ロッドの立体図である。
図14は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器のヘアエクステンション取付留め具の正面図である。
図15は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器のC型留め具の立体図である。
図16は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器の固定ピンの立体図である。
図17は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器のC型留め具と第1の挟持凸台、第2の挟持凸台とが係合された構造概略図である。
図18は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器のC型留め具の他の実施例の立体図である。
図19は、本発明の実施例におけるヘアエクステンションの取付器のC型留め具と留め板とが係合された側面概略図である。
図1〜図13に示すように、
本ヘアエクステンションの取付器は、主板1、挟持組立体、伝達押圧板、留め板7、ハンドル6、ヘア固定組立体、および再利用組立体を含む。
主板1の後端面の下部には、左右方向のスライド溝1aが開設されており、スライド溝1aの右部には、係合ブロック1bが置かれ、スライド溝1aの底部に前方に延伸している主板1の先端面を超えた第1の挟持凸台1cが10個あり、10個の第1の挟持凸台1cは間隔を置いて分布しており、10個の第1の挟持凸台1cは直線に配列されており、第1の挟持凸台1cの先端面と右側面との間には面取りが設けられており、第1の挟持凸台1cの右側壁には、第1の挟持凹溝1dが開設されており、スライド溝1aの底部には、主板1の先端面と後端面を貫通する取付溝1eが10個開設されており、前記取付溝1eは前記第1の挟持凸台1cと一対一で対応しており、それぞれの取付溝1eが第1の挟持凸台1cに対応して右側に位置し、
主板1には、上下方向の移動溝1fが開設されており、主板1のスライド溝1aは移動溝1fを経由し、
主板1内には、左右方向の固定スライド溝1gが開設されており、固定スライド溝1gの中部は前記第1の挟持凸台1cの上側に位置し、固定スライド溝1gの中部は10個の第1の挟持凸台1cの位置に対応して主板1から外側へ露出し、固定スライド溝1gは主板1の移動溝1fと連通している。
挟持組立体は、主板1のスライド溝1a内に取り付けられており、挟持組立体は、プッシュロッド2とリターンスプリング3を含み、プッシュロッド2の主板1の取付溝1eに対応する位置から前方に延伸している第2の挟持凸台2aが10個あり、第2の挟持凸台2aは、前記取付溝1eを貫通しかつ第1の挟持凸台1cと一対一で対応しており、第2の挟持凸台2aの先端面と左側面との間には面取りが設けられており、第2の挟持凸台2aの側壁の第1の挟持凸台1c、第1の挟持凹溝1dに対応する位置には第2の挟持凹溝2bが開設されており、リターンスプリング3はスライド溝1a内に設けられており、リターンスプリング3の右端はスライド溝1aの右部の係合ブロック1bに当接し、リターンスプリング3の左端はプッシュロッド2の右端部に当接し、プッシュロッド2は、リターンスプリング3の作用で、第2の挟持凸台2aが第1の挟持凸台1cに当接し、プッシュロッド2のバランスを保持し、第2の挟持凸台2aが取付溝1e内において左右の往復移動を行うことができ、第1の挟持凹溝1dと第2の挟持凹溝2bとの組み合わせにより、ヘアエクステンション取付留め具に嵌合する挟持キャビティが構成される。
伝達押圧板は移動溝1f内に取り付けられており、伝達押圧板は伝達板体4と押圧板体5を含み、伝達板体4の後端面には、スライダ4aが設けられており、スライダ4aの左側壁、右側壁のそれぞれとスライダ4aの下端面との間には、面取りが設けられており、伝達板体4と主板1の移動溝1fとが係合され、伝達板体4から主板1の左上側へ延伸部4bが延伸しており、押圧板体5は伝達板体4の延伸部4bの下側に取り付けられており、押圧板体5の下側には垂直方向の取付ロッド5aが10個延伸しており、前記取付ロッド5aは主板1のスライド溝1aの上側に位置し、かつ、前記取付ロッド5aは前記挟持キャビティと一対一で対応する。
伝達押圧板4のスライダ4aの後端面には、空豆状孔4cが開設されており、空豆状孔4cの長手方向はスライダ4aの左側壁の方向と一致する。
主板1の下側にはハンドル6がヒンジ連結されており、ハンドル6の中部と主板1の下部とがヒンジ連結され、ハンドル6の左部と伝達押圧板の伝達板体4の下端とがヒンジ連結される。
主板1の前側には留め板7が固定されており、留め板7には、前記第1の挟持凸台1cと前記第2の挟持凸台2aとに嵌合する容積貫通孔7aが開設されており、主板1の第1の挟持凸台1cとプッシュロッド2の第2の挟持凸台2aは容積貫通孔7aを通過して留め板7から前方へ伸び、留め板7の先端面には、前方に延伸する第1の位置制限凸台7bが10個あり、第1の位置制限凸台7bは容積貫通孔7aの上側に位置し、第1の位置制限凸台7bの先端面と右側面との間には、面取りが設けられており、第1の位置制限凸台7bの右側壁には、第1の位置制限溝7cが開設されており、前記第1の位置制限溝7cは前記第1の挟持凸台1cの第1の挟持凹溝1dと一対一で対応しており、第1の位置制限溝7cの側壁の水平面での投影は第1の挟持凹溝1dの水平面での投影に対応して右側に位置し、即ち、第1の位置制限溝7cの水平面での投影の位置は第1の挟持凹溝1dの水平面での投影の位置と比べ、少し右側にある。
留め板7の先端面には、さらに、前方に延伸する第2の位置制限凸台7dが10個あり、第2の位置制限凸台7dは容積貫通孔7aの下側に位置し、第2の位置制限凸台7dの先端面と右側面との間には、面取りが設けられており、第2の位置制限凸台7dの右側壁には、第2の位置制限溝7eが開設されており、前記第2の位置制限溝7eも前記第1の挟持凸台1cの第1の挟持凹溝1dと一対一で対応しており、第2の位置制限溝7eの側壁の水平面での投影は第1の挟持凹溝1dの水平面での投影に対応して右側に位置し、即ち、第2の位置制限溝7eの水平面での投影の位置は第1の挟持凹溝1dの水平面での投影の位置と比べても、少し右側にある。
ヘア固定組立体は固定スライド溝1g内に置かれており、ヘア固定組立体は、シャフト8e、第1の固定ブロック8a、第2の固定ブロック8c、ヘア固定スプリング8b、および移動ブロック8dを備え、第1の固定ブロック8a、ヘア固定スプリング8b、移動ブロック8d、および、第2の固定ブロック8cは、左から右へシャフト8eに順次に環装されており、第1の固定ブロック8a、第2の固定ブロック8cのそれぞれとシャフト8eとの間の位置が固定されており、移動ブロック8dと第2の固定ブロック8cには、それぞれ、変位突起8fが設けられており、移動ブロック8dの変位突起8fと第2の固定ブロック8cの変位突起8fは移動溝1fに伸び、伝達押圧板のスライダ4aの左端面と右端面にそれぞれ、係合した。
プッシュロッド2の先端面の伝達押圧板の空豆状孔4cに対応する位置に陥没孔2cが開設されており、プッシュロッド2には、再利用組立体がさらに設けられており、再利用組立体は再利用スプリング9aと連結ロッド9bを含み、連結ロッド9bはプッシュロッド2の陥没孔2cに係合し、連結ロッド9bの先端、後端には、それぞれ、凸リング9cが設けられており、再利用スプリング9aは連結ロッド9bに環装されており、再利用スプリング9aの先端はプッシュロッド2の後端面に当接し、再利用スプリング9aの後端は連結ロッド9bの後端の凸リング9cに当接する。
図14〜図16に示すように、
本ヘアエクステンションの取付器の動作原理を分かりやすくするために、ここで、ヘアエクステンション取付留め具の構造を紹介する。
ヘアエクステンション取付留め具は、C型留め具10と固定ピン11とを含み、C型留め具10の外壁には、内孔に連通する切込口10aが開設されており、C型留め具10の下端には、固定リング10bが延伸しており、カツラが固定ピン10bに連結され、固定ピン11とC型留め具10の内孔とが係合され、固定ピン11の上部の側壁には、C型留め具10の切込口10aに係合する位置制限突起11aがあり、固定ピン11の上端面には、伝達押圧板の取付ロッド5aに嵌合する装着孔11bがある。
使用時、10個のヘアエクステンション取付留め具を、それぞれ、伝達押圧板の10個の取付ロッド5aに取り付けて、それぞれの取付ロッド5aがヘアエクステンション取付留め具の固定ピン11と係合するようになる。
ハンドル6を操作して、ハンドル6に連動して伝達押圧板の伝達板体4が下向きに移動し、さらに、押圧板体5に固定されたヘアエクステンション取付留め具が下向きに移動するように連動させ、ヘアエクステンション取付留め具のC型留め具10が留め板7の第1の位置制限凸台7bに接触する。第1の位置制限溝7cの水平面での投影の位置は第1の挟持凹溝1dの水平面での投影の位置と比べ、少し右側にあるため、取付ロッド5aが右へ傾斜し、ヘアエクステンション取付留め具全体が右へ少しずれて変位し、主板1の第1の挟持凸台1cとプッシュロッド2の第2の挟持凸台2aとで形成された挟持キャビティ内に取り込むように連動させ、ヘアエクステンション取付留め具のC型留め具10が挟持キャビティ内に完全に取り込むまで、取付ロッド5aは自身の応力の作用により、初期の垂直状態に戻る。
ハンドル6を緩めて、伝達板体4のスライダ4aがヘア固定組立体の作用により上向きに移動し、さらに、ヘアエクステンション取付留め具が上向きに移動するように連動させ、ヘアエクステンション取付留め具のC型留め具10は第1の位置制限凸台7bの下端面に当接し、押圧板体5に伴って上向きに移動することができなくなり、ヘアエクステンション取付留め具のC型留め具10が固定ピン11と離れるようになる。
その後、自毛をヘアエクステンション取付留め具のC型留め具10内に置いて、ハンドル6を再び操作し、ハンドル6にもう一度連動して伝達押圧板の伝達板体4が下向きに移動するようになる。ヘア固定組立体は伝達板体4のスライダ4aに係合し、移動ブロック8dの変位突起8fと第2の固定ブロック8cの変位突起8fはそれぞれ、スライダ4aの左側壁、右側壁を移動する。スライダ4aの下端面と左端面、右端面のそれぞれとの間には面取りが設けられているので、移動ブロック8dと第2の固定ブロック8cとの間の距離はますます大きくなる。ヘア固定組立体のヘア固定スプリング8bは移動ブロック8dからの相対的な押圧を受け、ヘア固定スプリング8bによってC型留め具10内に置かれた自毛が挟まれ、同時に、伝達押圧板の取付ロッド5aに連動してヘアエクステンション取付留め具の固定ピン11が下向きに移動するようになり、C型留め具10の下端面は第2の位置制限凸台7dの上端面に当接するため、固定ピン11がC型留め具10内に完全に入り込んで、毛髪へのアエクステンションの取付が完成するまで、C型留め具10が固定ピン11に伴って移動しないように確保される。
また、ヘアエクステンションの取付け作業に使用されるヘアエクステンション取付留め具は、再利用のヘアエクステンション取付留め具である場合、C型留め具10の開口角度が大きすぎるという問題が生じる。通常の場合、開口角度が大きすぎるC型留め具10は再び固定ピン11と緊密に係合しにくくなる。上述した場合、再利用組立体の連結ロッド9bを押し、連結ロッド9bがプッシュロッド2を貫通してスライダ4aの空豆状孔4c内に取り込むようになる。上記のように正常のヘアエクステンションの取付け作業を行う同時に、プッシュロッド2はスライダ4aの作用で、押されて左へ移動し、即ち、プッシュロッド2の第2の挟持凹溝2bが左へ移動し、挟持キャビティ内に位置するC型留め具10が力を受けて変形させられるようになり、固定ピン11と係合可能な状態に戻り、ヘアエクステンション取付留め具の再利用が完成する。
図17に示すように、ヘアエクステンション取付留め具のC型留め具は、主板1の第1の挟持凸台1cの第1の挟持凹溝1dとプッシュロッド2の第2の挟持凸台2aの第2の挟持凹溝2bとの間に介装されている場合、C型留め具の切込口10aは第1の挟持凸台1cの面取りと第2の挟持凸台2aの面取り側に向かう。即ち、当該C型留め具の切込口10aはヘアエクステンション取付器の前側に向かい、C型留め具に位置する固定リング10bは第1の挟持凸台1cと第2の挟持凸台2aとの間に介装されている。
また、図18に示すように、本実施例と図15に示した実施例とのC型留め具10の相違点は、固定リング10b’の内孔10b1’の軸線とC型留め具10の中心線とが互いに垂直に設けられるという点のみである。
当該固定リング10b’はフック構造のものであり、フック状の固定リング10b’の一端がC型留め具10の端部の外壁に固定連結され、フック状の固定リング10b’の他端がC型留め具10に近い外壁に折り曲げてC型留め具10の外壁にあがっている。それにより、当該固定リング10b’とC型留め具10の外壁との間に、束状のカツラの上端の連結縄を掛けることができる内孔10b1’が形成される。
当該実施例では、図19に示したものに合わせて参照されたい。本ヘアエクステンション取付器の留め板7の前側の第2の位置制限凸台7dは固定リング10b’の下方に当接するため、C型留め具10への位置決めの作用が確保され、C型留め具10が下向きに移動し、第1の挟持凸台1cと第2の挟持凸台2aとの介装から外れるのが防止される。
本発明の上記の第1の挟持凸台1c、第2の挟持凸台2a、第1の位置制限凸台7b、および第2の位置制限凸台7dの数は10個に限らず、実際な操作の必要に応じて、第1の挟持凸台1c、第2の挟持凸台2a、第1の位置制限凸台7b、および第2の位置制限凸台7dの数は、他の数であってもよい。ここに、特に限定されない。
以上は、本発明の1つの実施の形態に過ぎない。ここで指摘すべきことは、当業者にとって、本発明の原理を逸らさないことを前提にすれば、種々の変形や改良を行うことができ、それらも本発明の保護範囲に入っていると見なされるべきである。