JP2018533755A - 光学システムのためのコントローラ - Google Patents

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Abstract

リソグラフィシステムは、パルス状光ビームを発するように構成された光学源と、光学システムであって、光学源からのパルス状光ビームを第1の側で受光するように、かつパルス状光ビームを第2の側で出射するように位置決めされた光学システムを含むリソグラフィ装置と、光学源及び光学リソグラフィ装置に結合された制御システムであって、光学システムの第2の側におけるパルス状光ビームのエネルギ量の指示を受信し、エネルギ誤差を決定し、光学源に関連付けられた初期制御シーケンスにアクセスし、決定したエネルギ誤差及び初期制御シーケンスに基づいて第2の制御シーケンスを決定し、第2の制御シーケンスを光学源に適用する、ように構成された制御システムと、を含む。【選択図】図5

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2015年10月27日に出願された「CONTROLLER FOR AN OPTICAL SYSTEM」と題する米国連続番号第14/924,576号の利益を主張する。この出願はその全体が参照により本願に含まれる。
開示される主題は、光学システムのためのコントローラに関する。
フォトリソグラフィは、シリコンウェーハ等の基板上に半導体回路をパターン付与するプロセスである。フォトリソグラフィ光学源は、ウェーハ上のフォトレジストを露光するため用いられる深紫外線(DUV)光を提供する。フォトリソグラフィのためのDUV光はエキシマ光学源によって生成される。多くの場合、光学源はレーザ源であり、パルス状光ビームはパルス状レーザビームである。光ビームは、ビームデリバリユニット、レチクル又はマスクを通過し、次いで準備されたシリコンウェーハ上に投影される。このようにして、チップ設計はフォトレジスト上にパターン付与され、次いでフォトレジストはエッチング及び洗浄される。その後、プロセスは繰り返す。
1つの一般的な態様において、リソグラフィシステムは、パルス状光ビームを発するように構成された光学源と、光学システムであって、光学源からのパルス状光ビームを第1の側で受光するように、かつパルス状光ビームを第2の側で出射するように位置決めされた光学システムを含むリソグラフィ装置と、光学源及び光学リソグラフィ装置に結合された制御システムであって、光学システムの第2の側におけるパルス状光ビームのエネルギ量の指示を受信し、エネルギ量の受信した指示に基づくエネルギ誤差を決定し、光学源に関連付けられた初期制御シーケンスにアクセスし、決定したエネルギ誤差及び初期制御シーケンスに基づいて第2の制御シーケンスを決定し、第2の制御シーケンスを光学源に適用する、ように構成された制御システムと、を含む。
実施形態は、以下の特徴のうち1つ以上を含み得る。制御システムは更に、ターゲットエネルギ及び以前の制御シーケンスにアクセスするように構成できる。エネルギ誤差を決定するように構成された制御システムは、エネルギ量の受信した指示及び予想エネルギからエネルギ誤差を決定するように構成された制御システムを含み得る。予想エネルギは、アクセスしたターゲットエネルギ及び以前の制御シーケンスからの少なくとも1つの値に基づく。以前の制御シーケンスは、第2の制御シーケンスの決定に先立って光学源に適用された制御シーケンスを含み得る。以前の制御シーケンスは、第2の制御シーケンスの決定に先立って光学源に適用されなかった少なくとも1つの所定の値を含み得る。ターゲットエネルギは、光学源又は光学システムにおいて外乱が存在しない場合の光学システムの第2の側におけるパルス状光ビームのエネルギとすればよい。
光学源はレーザを含み得る。光学源は、主発振器及び電力増幅器を含む2段階レーザシステムを含み得る。
光学源は放電電極を含み、第2の制御シーケンスは電圧を表す少なくとも1つの値を含み得る。第2の制御シーケンスを光学源に適用するように構成された制御システムは、電圧を表す少なくとも1つの値を放電電極に適用するように構成された制御システムを含み得る。
制御システムは、1つ以上の電子プロセッサと、1つ以上の電子プロセッサの1つ以上に結合された非一時的コンピュータ読み取り可能ストレージ媒体と、を含み得る。コンピュータ読み取り可能ストレージ媒体は記憶された命令を有し、これらの命令は、1つ以上の電子プロセッサによって実行された場合、1つ以上のプロセッサに動作を実行させる。
別の一般的な態様において、方法は、光学システムの第2の側におけるパルス状光ビームのエネルギ量の指示にアクセスすることであって、パルス状光ビームは光学システムの第1の側における光学源によって生成される、ことと、エネルギ量の受信した指示に基づくエネルギ誤差を決定することと、決定したエネルギ誤差及び光学源に関連付けられた初期制御シーケンスに基づいて第2の制御シーケンスを決定することと、第2の制御シーケンスを光学源に適用することと、を含む。
実施形態は、以下の特徴のうち1つ以上を含み得る。エネルギ量の受信した指示に基づくエネルギ誤差を決定することは、エネルギ量の受信した指示及び予想エネルギからエネルギ誤差を決定することを含み得る。予想エネルギは、ターゲットエネルギ及び以前の制御シーケンスからの少なくとも1つの値に基づく。以前の制御シーケンスは、第2の制御シーケンスの決定に先立って光学源に適用された制御シーケンスを含み得る。以前の制御シーケンスは、第2の制御シーケンスの決定に先立って光学源に適用されなかった少なくとも1つの所定の値を含み得る。
第2の制御シーケンスを光学源に適用することは、ターゲットエネルギとエネルギ量の受信した指示との差に基づくドーズ誤差を低減させることができる。
第2の制御シーケンスを光学源に適用することは、ドーズ誤差及び制御尺度(metric)のうち1つ以上を低減させることができる。ドーズ誤差は、ターゲットエネルギとエネルギ量の受信した指示との差に基づき、制御尺度は、光学源に適用される制御シーケンスにおける値の変動量に基づく。
また、いくつかの実施形態は、光学システムの第2の側におけるエネルギ量の第2の指示にアクセスすることと、エネルギ量の第2の指示及び予想エネルギに基づいて第2のエネルギ誤差を決定することであって、予想エネルギは、第2の制御シーケンスの少なくとも1つの値とターゲットエネルギとを含む、ことと、決定した第2のエネルギ誤差及び初期制御シーケンスに基づいて第3の制御シーケンスを決定することと、第3の制御シーケンスを光学源に適用することと、を更に含み得る。第2の制御シーケンスは、光学源が第1のパルスを生成する前に光学源に適用され、第3の制御シーケンスは、光学源が第2のパルスを生成する前に光学源に適用され得る。第1及び第2のパルスは、パルス状光ビームの任意の2つの連続したパルスである。
初期制御シーケンスは、光学源に関連付けられたモデルにアクセスすること、アクセスしたモデルに基づいて、N個の値を含むモデル化ドーズ誤差を決定すること、M個の値を含む候補制御シーケンスを決定すること、モデル化ドーズ誤差のN個の値の変動量に関連付けられたエネルギ尺度の値を決定すること、候補制御シーケンスのM個の値の変動量に関連付けられた制御尺度の値を決定すること、並びに、エネルギ尺度の値及び制御尺度の値に基づくコスト尺度の初期値を決定することによって、決定され得る。
別の一般的な態様において、リソグラフィシステムは、複数の光パルスを含むパルス状光ビームを発するように構成された光学源と、光学システムであって、光学源からのパルス状光ビームを第1の側で受光するように、かつパルス状光ビームを第2の側で出射するように位置決めされた光学システムを備えるリソグラフィ装置と、光学源及び光学リソグラフィ装置に結合された制御システムであって、複数のコントローラであって、各コントローラに、利得値のシーケンス、下限値、及び上限値が関連付けられた複数のコントローラと、1つ以上の電子プロセッサと、1つ以上の電子プロセッサの1つ以上に結合された非一時的コンピュータ読み取り可能ストレージ媒体であって、コンピュータ読み取り可能ストレージ媒体は記憶された命令を有し、これらの命令は、1つ以上の電子プロセッサによって実行された場合、光学システムの第2の側におけるパルス状光ビームのパルスのサブセットのエネルギ量の指示を受信すること、パルスのサブセットのエネルギ量の受信した指示に基づくエネルギ誤差を決定すること、決定したエネルギ誤差に関連したエネルギ尺度を決定すること、コンピュータ読み取り可能ストレージ媒体に記憶されている、以前生成された制御シーケンスにアクセスすること、決定したエネルギ誤差、複数のコントローラの各コントローラに関連付けられた利得値のシーケンス、及びアクセスした以前選択された制御シーケンスに関連した、複数の制御シーケンスを生成すること、各制御シーケンスを上限値及び下限値と比較することによって、生成した複数の制御シーケンスから制御シーケンスを選択すること、選択した制御シーケンスを光学源に適用してエネルギ尺度を低減させること、を1つ以上のプロセッサに実行させる、コンピュータ読み取り可能ストレージ媒体と、を含む制御システムと、を含む。
実施形態は、以下の特徴のうち1つ以上を含み得る。リソグラフィシステムは、光学システムの第2の側に位置決めされたウェーハを受容するように構成されたウェーハホルダを更に含み得る。光学システムの第2の側におけるパルス状光ビームのパルスのエネルギ量の受信した指示は、ウェーハホルダにおけるパルス状光ビームのパルスのエネルギ量の指示を含む。
別の一般的な態様において、光学リソグラフィシステムを制御する方法は、光学源から発するパルス状光ビームにおけるパルスのサブセットである複数の光パルスのエネルギ量の指示を受信することと、受信した指示に基づいてエネルギ尺度を決定することであって、エネルギ尺度はパルスのサブセットの測定されたエネルギ量を表す、ことと、決定したエネルギ尺度を基準エネルギ値と比較することと、比較に基づいてエネルギ誤差を決定することと、エネルギ誤差から複数の制御シーケンスを決定することであって、複数の制御シーケンスの各々は利得値及びエネルギ誤差に基づいて決定される、ことと、決定した制御シーケンスを制御限度と比較することと、決定した複数の制御シーケンスの中から制御限度内にある制御シーケンスを選択することと、を含む。
実施形態は、以下の特徴のうち1つ以上を含み得る。制御限度は複数の制御限度を含み得る。決定した制御シーケンスの各々は複数の制御限度の1つと比較され得る。
別の一般的な態様において、方法は、光学源に関連付けられた予測エネルギ誤差であるエネルギ誤差にアクセスすることと、光学源のモデルにアクセスすることと、アクセスしたエネルギ誤差及び光学源のモデルに基づいて、複数の値を含む推定ドーズ誤差を決定することと、複数の値を含む第1の候補制御シーケンスにアクセスすることと、推定ドーズ誤差の値に基づいてエネルギ尺度の値を決定することと、第1の候補制御シーケンスの値に基づいて制御尺度の第1の値を決定することと、エネルギ尺度の値及び制御尺度の第1の値に基づいてコスト尺度の第1の値を決定することと、複数の値を含む第2の候補制御シーケンスにアクセスすることと、第2の候補制御シーケンスの値に基づいて制御尺度の第2の値を決定することと、エネルギ尺度及び制御尺度の第2の値に基づいてコスト尺度の第2の値を決定することと、コスト尺度の第2の値がコスト尺度の第1の値よりも小さい場合、第2の候補制御シーケンスを選択された制御シーケンスとして選択することと、コスト尺度の第2の値がコスト尺度の第1の値以上である場合、第1の候補制御シーケンスを選択された制御シーケンスとして選択することと、を含む。
実施形態は、以下の特徴のうち1つ以上を含み得る。重み付け係数にアクセスすることができ、コスト尺度の第1の値及びコスト尺度の第2の値を決定することは、重み付け係数に基づくことができる。コスト尺度の第1の値は、重み付け係数と、制御尺度の第1の値及びエネルギ尺度の和と、に基づき、コスト尺度の第2の値は、重み付け係数と、制御尺度の第2の値及びエネルギ尺度の和と、に基づくことができる。
選択された制御シーケンスを光学源に適用することができる。
上述した技法のうち任意のものの実施形態は、方法、プロセス、デバイス、コンピュータ読み取り可能媒体上に記憶された実行可能命令、電子プロセッサ及びコンピュータ読み取り可能媒体を含むコントローラであって、光パルスバーストを生成する光学源を制御するように構成されたコントローラ、又は装置を含み得る。1つ以上の実施形態の詳細は、添付図面及び以下の記載に述べられている。記載及び図面から、並びに特許請求の範囲から、他の特徴が明らかとなろう。
フォトリソグラフィシステムの一例のブロック図である。 図1Aのフォトリソグラフィシステムで用いられるマスクの一例のブロック図である。 別の例示的なフォトリソグラフィシステムのブロック図である。 フォトリソグラフィシステムの一部である光学源を制御するため用いられる信号の例のグラフである。 フォトリソグラフィシステムの一部である光学源を制御するため用いられる信号の例のグラフである。 光学源のエネルギ対電圧のグラフの例であり、エネルギと電圧との非線形の関係を示すグラフである。 図1のフォトリソグラフィシステムのようなフォトリソグラフィシステムにおいて使用できる制御システムの一例のブロック図である。 光学源を制御するための例示的なプロセスのフローチャートである。 図5のブロック図において使用できるコントローラの一例のブロック図である。 制御シーケンスを決定するための例示的なプロセスのフローチャートである。 図1のフォトリソグラフィシステムのようなフォトリソグラフィシステムにおいて使用できる切り換え可能な制御システムの一例のブロック図である。 図9の切り換え可能な制御システムのセレクタモジュールを制御するための例示的なプロセスのフローチャートである。
図1Aを参照すると、フォトリソグラフィシステム100は、ウェーハ120を処理するリソグラフィ露光装置115に光ビーム160を提供する光学源(又は光源)105を含む。光ビーム160は、時間的に相互に分離された光のパルスを含むパルス状光ビームである。リソグラフィ露光装置115は、光ビーム160がウェーハ120に到達する前に通過する投影光学システム125を含む。フォトリソグラフィシステム100は制御システム150も含む。制御システム150は、ウェーハ120におけるエネルギ量の指示を検出器122から受信し、この指示を用いて制御シーケンス152を決定又は選択する。制御シーケンス152は、光学源105に適用された場合、光ビーム160のエネルギを制御する。
例えば、ウェーハ120上にある放射感応性フォトレジスト材料の層を光ビーム160で露光することによって、ウェーハ120上にマイクロエレクトロニクスフィーチャが形成される。図1Bも参照すると、投影光学システム125は、スリット126、マスク124、及び投影レンズ127を含む。光ビーム160は、投影光学システム125に到達した後、スリット126を通過する。図1A及び図1Bの例では、スリット126は矩形であり、光ビーム160を細長い矩形の光ビームに整形する。この整形光ビームは次いでマスク125を通過する。マスク125上にはパターンが形成されており、このパターンは、整形光ビームのどの部分がマスク125によって透過され、どの部分がマスク125によって阻止されるかを決定する。パターンの設計は、ウェーハ120上に形成される予定である特定のマイクロエレクトロニクス回路設計によって決定される。マスク125によって透過される整形光ビームの部分は、投影レンズ127を通過し(更に投影レンズ127によって集束することができ)、ウェーハ120を露光する。
露光時間中に光ビーム160によってウェーハ120へ送出される単位面積当たりのエネルギの量(又は光ビーム160の特定のパルス数)は、ドーズ又は露光エネルギと呼ばれる(例えば単位はジュール)。ウェーハ120上でのマイクロエレクトロニクスフィーチャの形成は、ウェーハ120に到達する適正なドーズ(「ターゲットドーズ」)に依存する。露光時間中にウェーハ120に到達するエネルギが小さすぎる(ドーズが低すぎ、ターゲットドーズよりも小さい)場合、ウェーハ120の放射感応性材料は活性化されず、ウェーハ120上でマイクロエレクトロニクスフィーチャは形成されないか又は不完全に形成される。露光時間にウェーハ120に到達するエネルギが大きすぎる(ドーズが高すぎ、ターゲットドーズよりも大きい)場合、ウェーハ120の放射感応性材料はスリットパターンの像の境界の外側で露光される可能性があり、ウェーハ120上でマイクロエレクトロニクスフィーチャは不適当に形成される。従って、ドーズとターゲットドーズとの差であるドーズ誤差を最小化又は低減させることは、フォトリソグラフィシステム100の高精度かつ高効率の性能にとって重要である。
ドーズ誤差は、光ビーム160のエネルギ量のばらつきによって生じる可能性があり、こういったばらつきは、例えば光学源105における雑音、及び/又は光学源105の内部もしくは外部の外乱から発生し得る。フィードバックコントローラを用いて、これらの効果を最小化又は低減することができる。しかしながら、典型的な線形コントローラはフォトリソグラフィシステム100内に不安定性を生じ、これがドーズ誤差を増大させる恐れがある。例えば従来の積極的な(高利得)線形コントローラは、ドーズ誤差の低減を達成できる可能性があるが、例えば、光学源105の制御されたコンポーネントが飽和し、従ってドーズ誤差の補正能力が低下することによって、安定性の低下という犠牲が生じ得る。
線形のセッティングにおいて、ドーズ誤差を低減する線形2次レギュレータ/線形2次ガウス型(LQR/LQG)コントローラを構築することができる。しかしながら、光学源105に存在する非線形のため、そのような線形LQR/LQGコントローラは制御システム150で使用される場合、問題に直面する可能性がある。従って制御システム150は、非線形システム制約の存在下で、ドーズ誤差及び光学源105に適用するため構成された制御シーケンス152のばらつきに基づくドーズコスト関数を最小化又は低減するコントローラを採用する。フォトリソグラフィシステム100の状況において、非線形システム制約は光学源105における非線形性に基づいている。いくつかの実施形態において、制御システム150は複数の切り換えコントローラを含み、各コントローラは特定の安定性特性で設計されている。例えば、複数のコントローラの各コントローラは、特定の大きさのエネルギ誤差又はある範囲のエネルギ誤差又は利得マージンに対応するように設計できる。この実施形態の一例を図9及び図10に示し、これらの図に関連付けて検討する。
以下で更に詳しく検討するように、制御システム150は、検出器122からエネルギ量の指示151を受信する。指示151は、検出器122によって測定された一連のエネルギ値であり、各エネルギ値は特定の時点でのウェーハ120におけるエネルギ量(例えば、特定の光パルス又は一連の光パルスによって送出されたウェーハ120におけるエネルギ)を表す。制御システム150は、制御シーケンス152を光学源105に適用して、ビーム160のエネルギ量を調整する。制御シーケンス152は値のシーケンスであり、それぞれの値は、光学源105に適用された場合、光学源105から発する1つの光パルスのエネルギを調整する。制御シーケンス152は、光学源105の特徴に基づいて設計された、最適化されたコントローラであると考えられるコントローラに基づいて決定又は選択される。コントローラは、光学源105に適用される制御シーケンスの値のばらつき及び/又はウェーハ120に送出されるエネルギ量のばらつきを最小化又は低減するコスト関数から導出される。換言すると、制御システム150は、ドーズ誤差を最小化又は低減させながら、光学源105の安定性を最大化又は改善する。このようにして、制御システム150はフォトリソグラフィシステム100の性能を向上させる。
図2も参照すると、例示的なフォトリソグラフィシステム200のブロック図が示されている。フォトリソグラフィシステム200では、例示的な光学源205が光学源105(図1)として用いられる。光学源205はパルス状光ビーム260を生成し、これがリソグラフィ露光装置115に与えられる。光学源205は、例えばパルス状光ビーム260(レーザビームであり得る)を出力するエキシマ光学源とすることができる。パルス状光ビーム260がリソグラフィ露光装置115に入射すると、これは投影光学システム125を介して誘導され、ウェーハ120上に投影される。このようにして、1つ以上のマイクロエレクトロニクスフィーチャがウェーハ120上のフォトレジストにパターン付与され、次いでフォトレジストがエッチング及び洗浄され、プロセスは繰り返す。
フォトリソグラフィシステム200は制御システム150も含み、これは図2の例において、光学源205のコンポーネント及びリソグラフィ露光装置115に接続されて、システム200の様々な動作を制御する。制御システム150は、ウェーハ120に送出されるドーズが誤差境界内に維持されるように、光学源205と相互作用する。
図2に示す例において、光学源205は、シード光ビーム224を電力増幅器(PA)230に与える主発振器(MO:master oscillator)212を含む2段階レーザシステムである。電力増幅器230は、主発振器212からシード光ビーム224を受光し、シード光ビーム224を増幅して、リソグラフィ露光装置115で用いるための光ビーム260を生成する。例えば主発振器212は、パルス当たり約1ミリジュール(mJ)のシードパルスエネルギを有するパルス状シード光ビームを発することができ、これらのシードパルスを電力増幅器230によって約10〜15mJに増幅することができる。
主発振器212は、2つの細長い電極217、ガス混合物である利得媒体219、及び電極217間でガスを循環させるためのファンを有する放電チャンバ214を含む。放電チャンバ214の一方側の狭帯域化モジュール(line narrowing module)216と放電チャンバ214の第2の側の出力カプラ218との間に、共振器が形成されている。狭帯域化モジュール216は、放電チャンバ214のスペクトル出力を微調整する格子等の回折光学部品を含むことができる。また、主発振器212は、出力カプラ218からの出力光ビームを受光するライン中心解析モジュール(line center analysis module)220と、出力光ビームの大きさ又は形状を必要に応じて変更してシード光ビーム224を形成するビーム変更光学システム222と、を含む。ライン中心解析モジュール220は、シード光ビーム224の波長を測定又は監視するために使用できる測定システムである。ライン中心解析モジュール220は、光学源205内の他の位置に配置することも可能であり、又は光学源205の出力に配置することも可能である。
放電チャンバ214内で使用されるガス混合物は、用途のために必要な波長及び帯域幅の光ビームを生成するのに適した任意のガスとすることができる。例えばエキシマ源では、ガス混合物は、例えばアルゴンもしくはクリプトン等の貴ガス(希ガス)、例えばフッ素もしくは塩素等のハロゲン、及び緩衝ガスとしてのヘリウム及び/又はネオンとは別の微量のキセノンを含み得る。ガス混合物の具体例には、約193nmの波長の光を発するフッ化アルゴン(ArF)、約248nmの波長の光を発するフッ化クリプトン(KrF)、又は約351nmの波長の光を発する塩化キセノン(XeCl)が含まれる。エキシマ利得媒体(ガス混合物)は、細長い電極217に電圧を印加することにより、高電圧放電において短い(例えばナノ秒)電流パルスで励起される。
電力増幅器230は、主発振器212からシード光ビーム224を受光すると共にこの光ビームを放電チャンバ240を介してビーム調整光学要素252へ誘導するビーム変更光学システム232を含む。ビーム調整光学要素252は、シード光ビーム224を放電チャンバ240に戻すようにシード光ビーム224の方向を変更又は変化させる。
放電チャンバ240は、1対の細長い電極241、ガス混合物である利得媒体219、及び電極241間でガス混合物を循環させるためのファンを含む。
出力光ビーム260は帯域幅解析モジュール262を介して誘導され、帯域幅解析モジュール262において、ビーム260の様々なパラメータ(帯域幅又は波長等)を測定することができる。また、出力光ビーム260はパルス伸長器を介して誘導することも可能である。パルス伸長器において、出力光ビーム260の各パルスは、例えば光学遅延ユニットで時間的に伸長されて、リソグラフィ露光装置115に入射する光ビームの性能特性を調節する。
制御システム150は、光学源205の様々なコンポーネントに接続することができる。例えば制御システム150は、光学源205に1つ以上の信号を送信することによって、光学源205が1つの光パルス又は1つ以上の光パルスを含む光パルスバーストを発する時を制御できる。光ビーム260は、相互に時間的に分離された1つ以上のバーストを含み得る。各バーストは1つ以上の光パルスを含み得る。いくつかの実施形態において、1つのバーストは数百のパルスを含み、例えば100〜400のパルスを含む。
図3も参照すると、ウェーハ露光時間、パルスバースト、及びパルスを表す制御スキームを示すグラフのセットが示されている。図3Aは、ウェーハ露光信号300の振幅を時間の関数として示し、図3Bは、ゲート信号315の振幅を時間の関数として示し、図3Cは、トリガ信号の振幅を時間の関数として示す。
制御システム150は、光ビーム260を生成するよう光学源205を制御するため、光学源205にウェーハ露光信号300を送信するように構成できる。図3Aに示す例において、ウェーハ露光信号300は、光学源205が光パルスバーストを生成する時間期間307中に高い値305(例えば1)を有する。ウェーハ露光信号300は、ウェーハ120が露光されていない時は低い値310(例えば0)を有する。
図3Bを参照すると、光ビーム260はパルス状光ビームであり、光ビーム260はパルスバーストを含む。制御システム150は、光学源205にゲート信号315を送信することによってバルスバーストの持続時間及び周波数も制御する。ゲート信号315は、パルスバーストの間の高い値320(例えば1)と、連続したバースト間の時間の低い値325(例えば0)と、を有する。図示する例では、ゲート信号315が高い値を有する持続時間はバースト316の持続時間でもある。
図3Cを参照すると、制御システム150は、トリガ信号330によって各バースト内のパルスの繰り返し率も制御する。トリガ信号330はトリガ340を含み、そのうちの1つが光学源205に与えられて光学源205に1つの光パルスを生成させる。制御システム150は、1つのパルスを生成するたびに1つのトリガ340を光学源205に送信することができる。従って、光学源205が生成するパルスの繰り返し率(2つの連続したパルス間の時間)を、トリガ信号330によって設定できる。
上記で検討したように、電極217に電圧を印加することで利得媒体219が励起されると、利得媒体219は光を発する。電極217にパルス状の電圧が印加された場合、媒体219から発する光もパルス状である。従って、パルス状光ビーム260の繰り返し率は、電極217に電圧を印加するレートによって決定され、電圧を印加するたびに光パルスが生成される。光パルスは利得媒体219を伝搬し、出力カプラ218を通ってチャンバ214から出射する。このように、電極217に電圧を周期的に繰り返し印加することで、パルス列が生成される。例えばトリガ信号330を用いて、電極217に対する電圧の印加及びパルスの繰り返し率を制御することができる。パルスの繰り返し率は、ほとんどの適用例では約500〜約6,000Hzまでの範囲であり得る。いくつかの実施形態では、繰り返し率は6,000Hzよりも大きい可能性があり、例えば12,000Hz以上であり得る。
また、制御システム150からの信号を用いて、主発振器212及び電力増幅器230のそれぞれのパルスエネルギを制御し、従って光ビーム260のエネルギを制御するため、主発振器212及び電力増幅器230内のそれぞれの電極217、241を制御することができる。繰り返しパルス状光ビーム260は、数十ワットの範囲、例えば約50W〜約130Wの平均出力パワーを有し得る。出力における光ビーム260の放射照度(すなわち単位面積当たりの平均パワー)は、60W/cm〜80W/cmの範囲であり得る。
光学源205によって生成されるパルスのエネルギ量(単位はジュール)は、予想量とは異なる可能性があり、これがドーズ誤差を生じ得る。光学源205によって生成されるエネルギ量は、電極217及び/又は電極241に印加する電圧量を変えることで調整できる。光学源によって生成されるパルスのエネルギ量と電極217及び/又は電極241に印加される電圧との関係は、非線形である。図4も参照すると、グラフ400は、横(x)軸の印加電圧(任意の単位)の関数として、縦(y)軸に光学源205によって生成されるエネルギ(任意の単位)の例示的な関係を示す。生成エネルギと印加電圧との関係は非線形である。
上記で検討したように、制御システム150は、光学源205が光パルスにおいて生成するエネルギ量を制御するため、光学源205に制御シーケンス152を提供する。制御シーケンス152は複数の値を含み、光学源205によって生成される各パルスごとに特定の値の電圧を含み得る。制御システム150は、制御シーケンス152を通して、光学源205によって生成されるエネルギ量を調整できる。以下で検討するように、制御シーケンス152は、ドーズ誤差を最小化又は低減させながら、光学源205における非線形性の効果を最小化又は低減させるように決定又は選択される。
図5を参照すると、例示的なフォトリソグラフィシステムは、リソグラフィ露光装置115を介してウェーハ120(図1)に与えられるパルス状光ビーム260を生成する光学源205(図2)を含む。検出器122は、ウェーハ120で受け取られるエネルギ量を測定し、測定されたエネルギ量の指示551を制御システム550に提供する。制御システム550は、光学源205によって生成される光エネルギを調整するため光学源205に適用される制御シーケンス552を発生させて、ウェーハ120に到達する光のドーズ誤差を最小化又は低減させる。
制御シーケンス552は、1つの値又は値のシーケンスであり、光学源205に適用されると、光学源205によって生成される1又は複数の光パルスのエネルギ量を変化させる。制御シーケンス552はM個の値のベクトルとすることができ、それぞれの値は、光ビーム260の光パルスの生成に先立って光学源205に適用される信号の値(例えば電圧量)を表す。換言すると、M個の値の各々は、単一の光パルスの生成において光学源205を制御するため使用される値とすることができる。制御シーケンス522はパルスの生成に先立って光学源205に適用されるが、制御シーケンス522のインスタンスにおけるM個の値を用いて光学源205を制御して、次のパルス及び後続のM−1個の光パルスを生成することができる。パルスの特徴(エネルギ等)は、部分的に、制御シーケンス552における信号の値によって決定される。以下で検討するように、制御シーケンス552における値は、光学源205のパルスごとの制御を可能とするため、継続的に決定及び更新することができる。
制御システム550は、誤差決定モジュール553、コントローラ554、制御シーケンス決定モジュール556、電子プロセッサ558、及び電子ストレージ559を含む。電子プロセッサ558は、汎用又は特殊用途マイクロプロセッサ、及び任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサ等、コンピュータプログラムの実行に適した1つ以上のプロセッサである。一般に、プロセッサは、読み取り専用メモリもしくはランダムアクセスメモリ又はこれら双方から命令及びデータを受信する。電子プロセッサ558は任意のタイプの電子プロセッサとすればよい。電子ストレージ559は、RAM等の揮発性メモリ又は不揮発性メモリであり得る。いくつかの実施形態において、電子ストレージ559は、不揮発性及び揮発性の双方の部分又はコンポーネントを含み得る。電子ストレージ559は、命令をコンピュータプログラムとして記憶している可能性があり、これらの命令は実行された場合プロセッサ558に制御システム550内の他のコンポーネントとの通信を行わせる。
制御システム500は、制御シーケンス552を記憶するバッファ557も含むことができる。図5の例では、バッファ557は電子ストレージ559の一部である。他の実施形態では、バッファ557は電子ストレージ559の一部でない別個のメモリモジュールであり得る。バッファ557は、制御シーケンス552の1つ以上のインスタンスを記憶する。制御シーケンスのインスタンスはM個の値の特定のセットである。制御シーケンス552における値は、光源205の動作中に更新及び/又は変更される。このため、制御シーケンス552の様々なインスタンスの各々はM個の値を含むが、これらの値自体はインスタンス間で異なる可能性がある。制御シーケンス552の1つ以上のインスタンスを記憶することにより、以前の(すなわち、前に発生した)光パルスに関連付けられた制御シーケンス552のインスタンスの1つ以上の値を用いて、もっと後に発生する光パルスのための制御シーケンス552のインスタンスの値の1つ以上を決定できる。いくつかの実施形態において、バッファ557はM個以下の値を有しており、以前のパルスに関連付けられた値をバッファから除去し、残りの値をシフトさせ、更新した値をバッファ557内に挿入することによって、制御シーケンス522の現在のインスタンスを記憶する。いくつかの実施形態において、制御シーケンス552の値は、光学源205によって生成される各光パルスごとに更新される。換言すると、これらの実施形態では、制御シーケンスのインスタンスは各光パルスの生成前に決定され、これによって光学源205のパルスごとの制御を可能とする。
以下で検討するように、制御システム550は、検出器122によって(指示551を介して)与えられたデータ、ターゲットエネルギ値562、及び制御シーケンス552の以前のインスタンスからの値から、エネルギ誤差563を決定する。例えば、制御シーケンス552の以前のインスタンスからの値は、直前の光パルスに関連付けられた制御シーケンス552の値とすることができる。換言すると、制御シーケンス552の以前のインスタンスからの値は、現在の光パルスの直前に生成された光パルスを生成するため光学源205に与えられた値であり得る。制御シーケンス552の以前のインスタンスの値が既知でない場合、例えば現在の光パルスが光学源205によって生成される最初の光パルスである場合は、ユーザにより供給された値又は所定の値(例えば0)を、制御シーケンス552の以前のインスタンスからの値として使用できる。
コントローラ554は、図7及び図8を参照して更に検討するように、光学源205に対して最適化、調整、又は他の設計が行われている初期制御シーケンス555を決定する。初期制御シーケンス555、決定したエネルギ誤差563、及び制御シーケンス552の以前のインスタンスからの値から、光学源205に適用される制御シーケンス552のインスタンスを決定する。次いで、決定した制御シーケンス552は光学源205に適用される。
図6も参照すると、ドーズ誤差を低減又は最小化するための例示的なプロセス600のフローチャートが示されている。プロセス600は電子プロセッサ558によって実行することができる。フォトリソグラフィシステム500を参照してプロセス600について検討する。
光パルスの測定されたエネルギ量の指示551を受信する(610)。検出器122は、ウェーハ120の表面におけるビーム260を検知し、ウェーハ120の表面におけるエネルギ量の指示551を制御システム550に与える。指示551は、ウェーハ120における光ビーム560の単一のパルスのエネルギ量を示す数値、ウェーハ120に到達する光ビーム560の複数のパルスのエネルギ量を示す一連の数値、又はウェーハ120における光ビーム560の複数のパルスの平均エネルギ量を含み得る。
エネルギ誤差563を決定する(620)。エネルギ誤差563は、指示551と、ターゲットエネルギ562及び制御シーケンス552の以前のインスタンスからの値の和である予想エネルギと、から決定される。制御シーケンス552の以前のインスタンスの値は、直前の光パルスを生成するため光学源205に与えられた制御シーケンス552の値であり得る。ターゲットエネルギ562は、理想的な又は最適な条件のもとで、すなわち外乱が存在せずドーズ誤差も発生しない場合に、ビーム560のパルスがウェーハ120へ送出するエネルギ量である。
ターゲットエネルギ562は、用途及びウェーハ120上にパターン付与されているフィーチャのタイプに応じて変動し得る。エネルギ誤差563は、実際にウェーハ120に到達するエネルギ量と予想エネルギとの差である。従ってエネルギ誤差563は、特定の光パルスについての予想エネルギと指示551との差である。エネルギ誤差563はパルスごとに変動し得る。換言すると、ウェーハ120に到達する1つの光パルスは、ウェーハ120に到達する次のパルスとは異なるエネルギ誤差を有する可能性がある。ターゲットエネルギ562は、電子ストレージ559上に記憶されている1もしくは複数の値とすることができ、又はターゲットエネルギ562は、オペレータもしくは自動化プロセスによって制御システム550に提供することができる。
初期制御シーケンス555にアクセスする(630)。初期制御シーケンス555は、単位エネルギ誤差に応答して光学源205に適用される制御シーケンスであり、単位エネルギ誤差から生じるリソグラフィシステムのドーズ誤差を最小化するように設計されている。単位エネルギ誤差は、初期制御シーケンス555を設計又は決定する場合に使用される想定エネルギ誤差である。単位エネルギ誤差は、例えば1mJもしくは1Jとするか、又は、用途に応じて他の任意の所定値とすることができる。初期制御シーケンス555は、光学源205及び/又はリソグラフィ露光装置115に対して最適化、調整、又は他の設計が行われている。初期制御シーケンス555は、所定のエネルギ誤差から生じるドーズ誤差(ウェーハ120における積分エネルギ示度)の分散(variance)及び/又は制御シーケンス552の分散に依存したコスト関数を最小化する制御シーケンスである。換言すると、初期制御シーケンス555は、ドーズ誤差を最小化しながら、制御の労力を最小限に抑えると共に、リソグラフィシステム500に特有の制約を考慮に入れる制御シーケンスである。
初期制御シーケンス555は、電子ストレージ559又はコントローラ554からアクセスできる。いくつかの実施形態において、初期制御シーケンス555は、リソグラフィシステム500の動作中に制御システム550及びコントローラ554によって決定される。あるいは、初期制御シーケンス555は、電子入力として制御システム550に提供することができる。
図7も参照すると、コントローラ554の例示的な実施形態のブロック図が示されている。コントローラ554は、所定のエネルギ誤差763に基づいて初期制御シーケンス555を決定する。所定のエネルギ誤差763は、ウェーハ120におけるエネルギが、用途に対するターゲットエネルギとは異なる(ターゲットエネルギよりも大きいか又は小さい)と想定又は予想される量を表す。コントローラ554は、フォトリソグラフィシステム500の記述又は表現モデル700を作製又は構築し、このモデル700を用いて、所定数のエネルギ誤差763がリソグラフィシステム500の全体又は一部に伝搬した場合にウェーハ120に存在するドーズ誤差信号751(積分エネルギ誤差量)を決定又は推定する。所定数のエネルギ誤差は、リソグラフィシステム500におけるスリット126の大きさに対応する。スリット幅は、モデル700においてスリットフィルタモデル774としてモデル化されている(以下で検討する)。スリットの大きさが、システム500を伝搬するエネルギ誤差の数を決定する。この数は例えば41である可能性がある。換言すると、モデル700は、ウェーハ120におけるドーズ誤差に対して既知のエネルギ誤差(エネルギ誤差763)が与える効果を推定する。
更に、モデル700によってコントローラ554は、光学源205に適用された場合に推定ドーズ誤差信号751の分散を低減させる初期制御シーケンス555を決定することができる。このように、初期制御シーケンス555は一連の入力又は入力シーケンスであり、光学源205に提供された場合、ウェーハ120における所望のエネルギよりも大きいか又は小さい既知の量であるエネルギの存在の効果に対して反対に作用する。
以下で更に詳しく検討するように、プロセス600において、初期制御シーケンス555は、測定されたエネルギの指示551及び所定のエネルギ誤差763から導出されたエネルギ誤差に基づいてスケーリングされて、スケーリングされた初期制御シーケンスを生成する。次いで、スケーリングされた初期制御シーケンスは、まだ光学源205に適用されていない制御シーケンス552の部分に追加される。この結果が更新済み制御シーケンス552である。更新済み制御シーケンス552からの第1の値が光学源205に適用され、プロセスは繰り返す。従ってプロセス600は、最適化された初期制御シーケンス555を測定データと組み合わせて、ドーズ誤差を最小化する適切な方法で光学源205を制御する。プロセス600に戻る前に、図7に示すコントローラ554のブロック図、及び、コントローラ554を用いて初期制御シーケンス555を決定するためのプロセス800について検討する。
モデル700は、例えば、光ビーム560と相互作用する光学源205及びリソグラフィ露光装置115のコンポーネントの一部又は全ての挙動を数学的に表す。図7の例において、モデル700は非線形モデル772及びスリットフィルタモデル774を含む。非線形モデル772は光源205における非線形性に基づき、この非線形性を表す。例えば非線形性モデル772は、光学源205によって生成されるパルスエネルギを電極217に印加される電圧量に関連付けるグラフ400(図4)の1つの表現であり得る。図4に示すように、光学源205によって生成されるパルスエネルギと電極217に印加される電圧との関係は非線形である。
モデル700は、リソグラフィ装置115におけるスリット126及び/又は別のアパーチャを表すスリットフィルタモデル774も含む。光ビーム260は、スリット126を含むリソグラフィ露光装置115のアパーチャを通過する。スリット126は、他の場所では光ビーム260を通過させない材料に形成された1つ以上の物理的アパーチャである。スリットフィルタモデル774は、ウェーハ160によって受け取られるドーズに対するスリット126の効果を表現したものである。スリット126は、ビーム560の一部のみを通過させることによって、更に透過ビームの強度プロファイルを変化させることによって、ビーム560をフィルタリングする。強度変化は、スリットエッジによる光の回折によって生じる。ウェーハ160上の小さい領域によって受け取られるドーズは、スリットフィルタモデル774によるビーム560の測定パルスエネルギシーケンスの畳み込みによって表すことができる。スリット126は、その有限インパルス応答fによって特徴付けられる。ビーム260のエネルギに対するスリット126の効果は、N項を含む応答fの有限インパルス応答(FIR)フィルタとすることができるスリットフィルタモデル774としてモデル化される。
非線形性モデル772及びスリットフィルタモデル774は、共にフォトリソグラフィシステム500を記述し、システム500の挙動を予測するために使用できる。
コントローラ554は、コスト関数モジュール776及び候補制御シーケンスモジュール778も含む。候補制御シーケンスモジュール778は、候補制御シーケンス779をコスト関数モジュール776に提供する。コスト関数モジュール776は、推定ドーズ信号751及び候補制御シーケンス779の関数であるコスト関数Jを最小化又は低減させて、初期制御シーケンス555を決定する。
コントローラ554は、1つ以上の電子プロセッサとすることができる電子プロセッサ758、及び電子ストレージ759も含み得る。電子ストレージ759は、候補制御シーケンスと、スリットフィルタモデル774及び非線形性モデル772を記述するデータと、を記憶することができる。いくつかの実施形態において、コントローラ554は電子プロセッサ758及び電子ストレージ759を含まず、代わりに制御システム550(図5)の電子プロセッサ558及び電子ストレージ559を使用する。
図8も参照すると、コントローラ554から初期制御シーケンス555を決定するためのプロセス800が示されている。プロセス800は、電子プロセッサ758又は558のうち1つ以上によって実行される。
所定のエネルギ誤差763にアクセスする(810)。所定のエネルギ誤差763は、リソグラフィシステム500の動作中に発生すると想定又は予想されるエネルギ誤差とすることができる。所定のエネルギ誤差763は、電子ストレージ559及び/又は電子ストレージ759に記憶されている数値とするか、又は、オペレータの介入もしくは自動化プロセスによってコントローラ554に入力することができる。
所定のエネルギ誤差763に関連付けられた推定ドーズ誤差信号751を決定する(820)。推定ドーズ誤差信号751は、所定のエネルギ誤差763に、非線形性モデル772(光学源205に関連付けられている)及びスリットフィルタモデル774(リソグラフィ露光装置115に関連付けられている)を適用することによって決定される。1つの光パルスの推定ドーズ誤差信号751はN個の値を含み、Nは、スリット126を表すために使用される項の数と候補制御シーケンスにおける項の数との和に等しい整数である。スリットフィルタモデル774のフィルタを規定する項は、必ずしも値が等しいわけでなく、重み付けされる可能性がある。
候補制御シーケンスモジュール778から初期候補制御シーケンス779を決定する(830)。初期候補制御シーケンスはM個の値を有し、Mは、候補制御シーケンスが適用されるパルス数を表す整数である。初期候補制御シーケンスは任意の数値シーケンスとすることができ、それぞれの値は、(非線形性モデル772としてモデル化された)光学源205に適用される入力の値を表す。例えば初期候補制御シーケンスは、全てゼロであるM個の値のベクトルである場合がある。これは、光学源205に入力が全く与えられないこと、又は、光学源205に与えられる入力が光学源205によって生成されるエネルギに対して何の効果も及ぼさないことを示す。
エネルギ尺度の値を決定する(840)。エネルギ尺度の値は、推定ドーズ誤差信号751におけるN個の値間の変動量に関連付けることができる。エネルギ尺度は例えば、推定ドーズ誤差信号751における値の2乗和とすることができる。他のエネルギ尺度も可能である。例えば、推定ドーズ誤差信号751は正の値と負の値を含み、エネルギ尺度は推定ドーズ誤差信号751の絶対値の2乗和とすることができる。制御尺度の値を決定する(850)。制御尺度の値は、初期候補制御シーケンスにおけるM個の値間の変動量に関連付けることができる。制御尺度は例えば、初期候補制御シーケンスのM個の値の2次導関数の2乗和とすることができる。
コスト尺度の初期値を決定する(860)。コスト尺度の値は、エネルギ尺度及び制御尺度の和を含む関数Jである。エネルギ尺度及び制御尺度の和を最小化することによって、エネルギ尺度及び制御尺度の一方又は双方が低減又は最小化される。最小化させたエネルギ尺度の物理的な効果は、ウェーハ120(図5)に到達する全エネルギ量における誤差が小さくなり、従ってドーズ誤差が小さくなるので、リソグラフィシステム500の性能向上が得られることである。制御尺度の値が大きくなることは、光学源205に与えられる入力信号の振幅のパルス間の変動が大きくなることを示す。この変動を低減させると、光学源205及び/又はリソグラフィシステム100が不安定になる可能性が低くなり、更に、入力信号の大きい変化(swing)を光学源205に経験させないことによってシステム性能を向上させることができる。制御尺度は、制御シーケンスが入力をどれだけ円滑に光学源205に与えるかの基準(measure)を与え、制御尺度の値が低い方が、より円滑かつ安定した制御を示す。
式(1)に、コスト関数Jの一例を与える。
ここで、kはモデル化光ビームのパルスの指数を示し、fはスリット126の有限インパルス応答であり、dは推定ドーズ誤差信号751(所定の誤差763から得られたドーズ誤差信号)であり、hは初期候補制御シーケンスであり、Qは、(制御尺度に関連した)制御の円滑さ、及び(エネルギ尺度に関連した)ドーズ誤差の分散に、どのように重み付けするか指定する数値である。Qが1よりも大きい場合、制御の円滑さの方がドーズ誤差の変動よりも大きく重み付けされ、Qが1未満である場合、ドーズ誤差の変動の方が制御の円滑さよりも大きく重み付けされる。
推定ドーズ誤差信号(d)751のN項の各々は、式(2)から決定される。
ここで、d(n)は推定ドーズ信号721のn番目の項であり、kはモデル化光ビームのパルスの指数を示し、f(k)はスリット126の有限インパルス応答である。光学システム505の非線形性及び制約は、推定ドーズ信号721の決定に組み込むことができ、最終的には初期制御シーケンス555を決定するため用いられる。これらの実施形態において、推定ドーズ誤差信号(d)751のN項の各々は、式(3)から決定される。
ここで、EVは、非線形モデル772に含まれる光学源205の非線形伝達関数(入力と出力の関係)である。
エネルギ尺度(840)、制御尺度(850)、及び値Qを用いて、コスト関数Jの初期値(J)を決定する。上記で検討したように、プロセス800はコスト関数Jの値を低減又は最小化する。初期候補制御シーケンスhを用いてコスト関数Jの初期値を決定する。初期候補制御シーケンスは、候補制御シーケンスモジュール778によって調整できる。候補制御シーケンスモジュール778は、初期候補制御シーケンスに摂動を与えて、新しい候補制御シーケンスh’を発生することができる。新しい候補制御シーケンスh’は、式4に従って初期候補制御シーケンスから決定できる。
ここで、hは初期候補制御シーケンスであり、Xは、セット{−1、0、1}に属する値のランダムなベクトルであり、これを用いて摂動の方向を規定するか又は摂動をゼロにする。Δは、例えば10−4のような小さい値すなわち摂動であり、可能な制御シーケンスの近傍範囲を規定する。
(初期候補制御シーケンス)でなくh’を用いてコスト関数(式1)を計算し、その結果をコスト関数の初期値(J)と比較する。新しい候補制御シーケンスを用いたコスト関数の方がコスト関数の初期値(J)よりも小さい場合、新しい候補制御シーケンスを初期制御シーケンス555として選択する。摂動ΔはM次元であり、コスト関数Jが最小化されるまで制御シーケンスの各値に摂動が与えられるようになっている。コスト関数Jの最小値を生じる制御シーケンスである初期制御シーケンス555が決定されるまで、空間内の可能な摂動を全て計算することができる。いくつかの実施形態では、初期制御シーケンス555は、数百又は数千の反復内で決定できる。
図6に戻り、第2の制御シーケンスを決定する(640)。第2の制御シーケンスは、制御シーケンス552のインスタンスであり、初期制御シーケンス555と、決定されたエネルギ誤差563と、制御シーケンス552の以前のインスタンスからの値と、に基づいている。決定されたエネルギ誤差563は、ターゲットエネルギ562及び制御シーケンス552の以前のインスタンスからの1つ以上の値の和である予想エネルギと、ウェーハ120におけるエネルギ量の測定値である測定エネルギの指示551と、の差である。
上記で検討したように、制御シーケンス552はM個の値を含み、それぞれの値は、光学源205によって生成される特定の光パルスのエネルギ量を制御するため光学源205に適用される値に対応する。制御システム550は、制御シーケンス552のインスタンスを記憶するバッファ557を含む。バッファ557内の第1の値は、パルス(例えばパルスk)の発生に先立って光学源205に適用される制御シーケンス552の記憶されたインスタンスの値である。第1の値が光学源205に適用された後、第1の値は制御シーケンス552から削除され、記憶された制御シーケンス552に残っている値はシフトされる。このシフトにより、制御シーケンス552において第2の値であったものが第1の値になる。このように、バッファ557は、制御シーケンス552の以前のインスタンスの値を記憶することができる。
第2の制御シーケンスを決定するため、初期制御シーケンス555は、決定されたエネルギ誤差563によってスケーリングされて、スケーリングされた制御シーケンスH(k)を生成する。図8を参照して上記で検討したように、初期制御シーケンス555は、所定の又は想定されるエネルギ誤差763を用いて決定される。想定されるエネルギ誤差763は、測定データに基づく決定されたエネルギ誤差563とは異なる可能性がある。この差は、初期制御シーケンス555をスケーリングすることで考慮に入れることができる。式5に示すように、初期制御シーケンス555をスケーリングして、決定されたエネルギ誤差563に基づいてスケーリングされた初期制御シーケンスH(k)を生成する。
ここで、hはプロセス800から決定した初期制御シーケンス555であり、kは光ビーム560のパルスの指数を示し、e(k)は決定されたエネルギ誤差563である。
スケーリングされた初期制御シーケンスH(k)は、M個の値(初期制御シーケンス555及び制御シーケンス552内にあるのと同じ数の値)を含むベクトルであり得る。M個の値のそれぞれは、光パルスを生成するため光学源205に適用される入力を表す。上記で検討したように、第2の制御シーケンスは、初期制御シーケンス555と、決定されたエネルギ誤差563と、制御シーケンス552の以前のインスタンスからの値と、から決定される。光学源205に適用される第2の制御シーケンスは、式6に示すように決定できる。
ここで、X(k+1)は第2の制御シーケンスであり、X(k)は、(バッファ557に記憶されている)制御シーケンス552の以前のインスタンスであり、H(k)は、式(5)で決定したスケーリングされた初期制御シーケンスであり、Tは、制御シーケンスX(k)の以前のインスタンスに対して作用する伝達関数である。伝達関数Tは、制御シーケンスの以前のインスタンス内の値の配列に対して作用するが値自体を変化させない任意のタイプの伝達関数とすればよい。例えば伝達関数Tは、記憶された制御シーケンスの値の一部がバッファ557から除去されるようにバッファ557内の全ての値を特定の量だけシフトさせる左シフト演算子とすればよい。
第2の制御シーケンスは、部分的に、直前のパルスを生成するため光学源205に適用された制御シーケンス552から決定される。従って第2の制御シーケンスは、光学源205が発生する各パルスに先立って決定することができ、プロセス600は、光学源205のパルスごとの制御を実行できる。
第2の制御シーケンスを光学源205に適用する(650)。第2の制御シーケンスにおけるM個の値のそれぞれは、第2の制御シーケンスによって決定された通りにエネルギのパルスを生成するため電極217に印加される電圧の値とすることができる。更に、制御シーケンス552は、(640)で検討したように更新することができる(又は、制御シーケンス552の別のインスタンスを決定できる)。更新された制御シーケンスの値は、(k+1)番目のパルスを生成する直前に光学源205に適用できる。制御シーケンス552は、次の光パルス(この例ではk+2番目のパルス)の前に再び更新することができる。このように、光学源205をパルスごとに制御できる。
上記で検討したように、第2の制御シーケンスはM個の値を有する。従って、第2の制御シーケンスを光学源205に適用すると、パルスk+1が生成され、また、第2の制御シーケンスに従った以降のパルスシーケンス(k+1)から(M−1)の生成を支配することができる。これらの実施形態において、M個のパルスのエネルギは制御シーケンス552によって決定されるが、制御シーケンス552は必ずしも各パルスの生成前に更新されるわけではない。
図9を参照すると、制御システム950の例示的な実施形態のブロック図が示されている。制御システム950は、光学源205及びリソグラフィ露光装置115と共に使用される。制御システム950は制御システム550と同様であるが、複数のコントローラ954A〜954Nを含むコントローラ954と、選択された制御シーケンス956を生成するセレクタモジュール957と、を含む点が異なっている。コントローラ954は任意の数のコントローラを含み得る。コントローラ954A〜954Nの各々は、想定エネルギ誤差値963A〜963Nをそれぞれ使用して、上記で検討したプロセス800に基づいて生成される。コントローラ954A〜954Nの各々は、コスト関数J(上記で検討した、式1に示すコスト関数等)に関連付けられている。コントローラ954A〜954Nは、パラメータQが相互に異なっている。パラメータQは、式1を参照して検討したように、制御の円滑さ及びドーズ誤差の分散の相対的な重み付けを指定する数値である。特に、パラメータQは、コントローラ954A〜954Nのそれぞれで異なる値を有する。パラメータQの値が大きいと、コスト関数がドーズ誤差の分散よりも制御の円滑さの方に大きな重み付けを行うことを示す。図9の例では、コントローラ954Aが、全てのコントローラ954A〜954NのQの中で最小値を有する。これに続く各コントローラ954B〜954NのパラメータQの値は直前のコントローラよりも大きく、コントローラ954A〜954Nの全てのQの中でコントローラ954Nが最大値を有する。Qの異なる値によって、コントローラ954A〜954Nのそれぞれが、エネルギの揺らぎ(fluctuations)のある範囲の変動に対処することが可能となる。このようにして、制御システム950はドーズ誤差を予想限度内に維持し、エネルギの揺らぎの大きい変動が存在する場合であっても制御システム950の安定性を維持することができる。
コントローラ954A〜954Nの各々は、プロセス800に従って初期制御シーケンスを生成する。コントローラ954は、図6の(640)において検討したプロセスに従い、決定されたエネルギ誤差963によって初期制御シーケンスの各々をスケーリングして、制御シーケンス952A〜952Nをそれぞれ生成する。決定されたエネルギ誤差963は、決定されたエネルギ誤差563(図5)と同様である。決定されたエネルギ誤差963は、指示551と、ターゲットエネルギ値562と、選択された制御シーケンス956の以前のインスタンスからの値と、から見出される。選択された制御シーケンス956のインスタンスはバッファ557に記憶され、選択された制御シーケンス956の以前のインスタンスの1つ以上の値を用いて、その後の選択された制御シーケンス956を光学源205に適用するため決定できるようになっている。
セレクタモジュール975は、制御基準を適用して、制御シーケンス952A〜952Nの中から制御シーケンスの1つを選択する。選択された制御シーケンス956は光学源205に適用される。
図10を参照すると、選択された制御シーケンス956を発生させるためのプロセス1000の一例が示されている。プロセス1000は、制御システム950の電子プロセッサ558によって実行することができる。
光パルスのエネルギ量の指示551を受信する。エネルギ量は、検出器122によって測定され、単一の光パルスが光学源205から放出されてリソグラフィ露光装置115を通過することによりウェーハ120で受け取られるエネルギの量である。受信した指示551、ターゲットエネルギ値562、及び選択した制御シーケンス956の以前のインスタンスから、エネルギ誤差963を決定する(1010)。
初期制御シーケンス555(図5)と同様にプロセス800によって、複数の初期制御シーケンスの各々を決定する。複数の初期制御シーケンス及び決定されたエネルギ誤差963から、複数の制御シーケンス952A〜952Nを決定する。複数の制御シーケンス952A〜952Nの各々は、図6を参照して検討したプロセス600の(640)及び式5で検討したように、決定されたエネルギ誤差963によってスケーリングされる。例えば、決定されたエネルギ誤差963をコントローラ954Aにより発生した初期制御シーケンスに適用することによって、第1の制御シーケンス952Aを決定できる(1020)。更に、スケーリングされた制御シーケンス952A〜952Nに、選択された制御シーケンス956の以前のインスタンスを追加することができる。
第1の制御シーケンス952Aの値を、制御限度(上限値及び下限値)と比較することができる。第1の制御シーケンス952Aにおける全ての値が制御限度内にある場合、第1の制御シーケンス952Aを、選択された制御シーケンス956として選択する(1030)。第1の制御シーケンスにおける値のいずれかが制御限度外にある(上限値より大きいか又は下限値より小さい)場合、プロセス1000は、決定されたエネルギ誤差963をコントローラ954Bにより発生した初期制御シーケンスに適用することによって、第2の制御シーケンス952Bを決定する(1040)。上記で検討したように、コントローラ954Bに関連付けられたコスト関数は、コントローラ954Aに関連付けられたコスト関数よりも大きいQ値を有する。
第2の制御シーケンス952Bの値を制御限度と比較する。第2の制御シーケンス952Bの値の全てが制御限度内にある場合、第2の制御シーケンス952Bを、選択された制御シーケンス956として選択する(1050)。第2の制御シーケンスにおける値のいずれかが制御限度外にある場合、プロセス1000は、決定されエネルギ誤差963をコントローラ954Cにより発生した初期制御シーケンスに適用することによって、第3の制御シーケンス952Cを決定する(1060)。図10に示す例では、第3の制御シーケンス952を制御シーケンス956として選択し、プロセス1000は終了する(1070)。しかしながら、他の実施形態では、4つ以上の可能な制御シーケンスを発生させて制御限度と比較することができる。
他の実施形態も以下の特許請求の範囲の範囲内である。

Claims (28)

  1. パルス状光ビームを発するように構成された光学源と、
    光学システムであって、前記光学源からの前記パルス状光ビームを第1の側で受光するように、かつ前記パルス状光ビームを第2の側で出射するように位置決めされた光学システムを備えるリソグラフィ装置と、
    前記光学源及び前記光学リソグラフィ装置に結合された制御システムであって、
    前記光学システムの前記第2の側における前記パルス状光ビームのエネルギ量の指示を受信し、
    前記エネルギ量の前記受信した指示に基づくエネルギ誤差を決定し、
    前記光学源に関連付けられた初期制御シーケンスにアクセスし、
    前記決定したエネルギ誤差及び前記初期制御シーケンスに基づいて第2の制御シーケンスを決定し、
    前記第2の制御シーケンスを前記光学源に適用する、
    ように構成された制御システムと、
    を備えるリソグラフィシステム。
  2. 前記制御システムは更に、ターゲットエネルギ及び以前の制御シーケンスにアクセスするように構成されている、請求項1に記載のリソグラフィシステム。
  3. エネルギ誤差を決定するように構成された前記制御システムは、前記エネルギ量の前記受信した指示及び予想エネルギから前記エネルギ誤差を決定するように構成された前記制御システムを含み、前記予想エネルギは、前記アクセスしたターゲットエネルギ及び前記以前の制御シーケンスからの少なくとも1つの値に基づく、請求項2に記載のリソグラフィシステム。
  4. 前記以前の制御シーケンスは、前記第2の制御シーケンスの前記決定に先立って前記光学源に適用された制御シーケンスを含む、請求項3に記載のリソグラフィシステム。
  5. 前記以前の制御シーケンスは、前記第2の制御シーケンスの前記決定に先立って前記光学源に適用されなかった少なくとも1つの所定の値を含む、請求項3に記載のリソグラフィシステム。
  6. 前記ターゲットエネルギは、前記光学源又は前記光学システムにおいて外乱が存在しない場合の前記光学システムの前記第2の側における前記パルス状光ビームのエネルギである、請求項2に記載のリソグラフィシステム。
  7. 前記光学源はレーザを含む、請求項1に記載のリソグラフィシステム。
  8. 前記光学源は、主発振器及び電力増幅器を備える2段階レーザシステムを含む、請求項1に記載のリソグラフィシステム。
  9. 前記制御システムは、1つ以上の電子プロセッサと、前記1つ以上の電子プロセッサの1つ以上に結合された非一時的コンピュータ読み取り可能ストレージ媒体と、を備え、前記コンピュータ読み取り可能ストレージ媒体は記憶された命令を有し、前記命令は、前記1つ以上の電子プロセッサによって実行された場合、前記1つ以上のプロセッサに動作を実行させる、請求項1に記載のリソグラフィシステム。
  10. 前記光学源は放電電極を備え、
    前記第2の制御シーケンスは電圧を表す少なくとも1つの値を含み、
    前記第2の制御シーケンスを前記光学源に適用するように構成された前記制御システムは、電圧を表す前記少なくとも1つの値を前記放電電極に適用するように構成された前記制御システムを含む、請求項1に記載のリソグラフィシステム。
  11. 光学システムの第2の側におけるパルス状光ビームのエネルギ量の指示にアクセスすることであって、前記パルス状光ビームは前記光学システムの第1の側における光学源によって生成される、ことと、
    前記エネルギ量の前記受信した指示に基づくエネルギ誤差を決定することと、
    前記決定したエネルギ誤差前記光学源に関連付けられた初期制御シーケンスとに基づいて第2の制御シーケンスを決定することと、
    前記第2の制御シーケンスを前記光学源に適用することと、
    を含む方法。
  12. 前記エネルギ量の前記受信した指示に基づくエネルギ誤差を決定することは、前記エネルギ量の前記受信した指示及び予想エネルギから前記エネルギ誤差を決定することを含み、前記予想エネルギは、ターゲットエネルギ及び以前の制御シーケンスからの少なくとも1つの値に基づく、請求項11に記載の方法。
  13. 前記以前の制御シーケンスは、前記第2の制御シーケンスの前記決定に先立って前記光学源に適用された制御シーケンスを含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記以前の制御シーケンスは、前記第2の制御シーケンスの前記決定に先立って前記光学源に適用されなかった少なくとも1つの所定の値を含む、請求項12に記載の方法。
  15. 前記第2の制御シーケンスを前記光学源に適用することは、前記ターゲットエネルギと前記エネルギ量の前記受信した指示との差に基づくドーズ誤差を低減させる、請求項12に記載の方法。
  16. 前記第2の制御シーケンスを前記光学源に適用することは、ドーズ誤差及び制御尺度のうち1つ以上を低減させ、前記ドーズ誤差は前記ターゲットエネルギと前記エネルギ量の前記受信した指示との差に基づき、前記制御尺度は前記光学源に適用される制御シーケンスにおける値の変動量に基づく、請求項13に記載の方法。
  17. 前記光学システムの前記第2の側におけるエネルギ量の第2の指示にアクセスすることと、
    前記エネルギ量の前記第2の指示及び予想エネルギに基づいて第2のエネルギ誤差を決定することであって、前記予想エネルギは、前記第2の制御シーケンスの少なくとも1つの値とターゲットエネルギとを含む、ことと、
    前記決定した第2のエネルギ誤差及び初期制御シーケンスに基づいて第3の制御シーケンスを決定することと、
    前記第3の制御シーケンスを前記光学源に適用することと、
    を更に含む、請求項11に記載の方法。
  18. 前記第2の制御シーケンスは、前記光学源が第1のパルスを生成する前に前記光学源に適用され、前記第3の制御シーケンスは、前記光学源が第2のパルスを生成する前に前記光学源に適用され、前記第1及び第2のパルスは前記パルス状光ビームの任意の2つの連続したパルスである、請求項16に記載の方法。
  19. 前記初期制御シーケンスを決定することを更に含み、前記初期制御シーケンスを決定することは、
    前記光学源に関連付けられたモデルにアクセスすることと、
    前記アクセスしたモデルに基づいて、N個の値を含むモデル化ドーズ誤差を決定することと、
    M個の値を含む候補制御シーケンスを決定することと、
    前記モデル化ドーズ誤差の前記N個の値の変動量に関連付けられたエネルギ尺度の値を決定することと、
    前記候補制御シーケンスの前記M個の値の変動量に関連付けられた制御尺度の値を決定することと、
    前記エネルギ尺度の前記値及び前記制御尺度の前記値に基づくコスト尺度の初期値を決定することと、
    を含む、請求項11に記載の方法。
  20. 複数の光パルスを含むパルス状光ビームを発するように構成された光学源と、
    光学システムであって、前記光学源からの前記パルス状光ビームを第1の側で受光するように、かつ前記パルス状光ビームを第2の側で出射するように位置決めされた光学システムを備えるリソグラフィ装置と、
    前記光学源及び前記光学リソグラフィ装置に結合された制御システムであって、
    複数のコントローラであって、各コントローラに、利得値のシーケンス、下限値、及び上限値が関連付けられた複数のコントローラと、
    1つ以上の電子プロセッサと、前記1つ以上の電子プロセッサの1つ以上に結合された非一時的コンピュータ読み取り可能ストレージ媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能ストレージ媒体は記憶された命令を有し、前記命令は、前記1つ以上の電子プロセッサによって実行された場合、
    前記光学システムの前記第2の側における前記パルス状光ビームのパルスのサブセットのエネルギ量の指示を受信すること、
    前記パルスのサブセットの前記エネルギ量の前記受信した指示に基づくエネルギ誤差を決定すること、
    前記決定したエネルギ誤差に関連したエネルギ尺度を決定すること、
    前記コンピュータ読み取り可能ストレージ媒体に記憶されている、以前生成された制御シーケンスにアクセスすること、
    前記決定したエネルギ誤差、前記複数のコントローラの各コントローラに関連付けられた利得値のシーケンス、及びアクセスした以前選択された制御シーケンスに関連した、複数の制御シーケンスを生成すること、
    各制御シーケンスを前記上限値及び前記下限値と比較することによって、前記生成した複数の制御シーケンスから制御シーケンスを選択すること、
    前記選択した制御シーケンスを前記光学源に適用して前記エネルギ尺度を低減させること、
    を前記1つ以上のプロセッサに実行させる、コンピュータ読み取り可能ストレージ媒体と、
    を備える制御システムと、
    を備えるリソグラフィシステム。
  21. 前記光学システムの前記第2の側に位置決めされたウェーハを受容するように構成されたウェーハホルダを更に備え、前記光学システムの前記第2の側における前記パルス状光ビームの前記パルスの前記エネルギ量の前記受信した指示は、前記ウェーハホルダにおける前記パルス状光ビームの前記パルスの前記エネルギ量の指示を含む、請求項20に記載のリソグラフィシステム。
  22. 光学リソグラフィシステムを制御する方法であって、
    光学源から発するパルス状光ビームにおけるパルスのサブセットである複数の光パルスのエネルギ量の指示を受信することと、
    前記受信した指示に基づいてエネルギ尺度を決定することであって、前記エネルギ尺度は前記パルスのサブセットの測定されたエネルギ量を表す、ことと、
    前記決定したエネルギ尺度を基準エネルギ値と比較することと、
    前記比較に基づいてエネルギ誤差を決定することと、
    前記エネルギ誤差から複数の制御シーケンスを決定することであって、前記複数の制御シーケンスの各々は利得値及び前記エネルギ誤差に基づいて決定される、ことと、
    前記決定した制御シーケンスを制御限度と比較することと、
    前記決定した複数の制御シーケンスの中から前記制御限度内にある制御シーケンスを選択することと、
    を含む方法。
  23. 前記制御限度は複数の制御限度を含む、請求項22に記載の方法。
  24. 前記決定した制御シーケンスの各々は前記複数の制御限度の1つと比較される、請求項23に記載の方法。
  25. 光学源に関連付けられた予測エネルギ誤差であるエネルギ誤差にアクセスすることと、
    前記光学源のモデルにアクセスすることと、
    前記アクセスしたエネルギ誤差及び前記光学源の前記モデルに基づいて、複数の値を含む推定ドーズ誤差を決定することと、
    複数の値を含む第1の候補制御シーケンスにアクセスすることと、
    前記推定ドーズ誤差の前記値に基づいてエネルギ尺度の値を決定することと、
    前記第1の候補制御シーケンスの前記値に基づいて制御尺度の第1の値を決定することと、
    前記エネルギ尺度の前記値及び前記制御尺度の前記第1の値に基づいてコスト尺度の第1の値を決定することと、
    複数の値を含む第2の候補制御シーケンスにアクセスすることと、
    前記第2の候補制御シーケンスの前記値に基づいて前記制御尺度の第2の値を決定することと、
    前記エネルギ尺度及び前記制御尺度の前記第2の値に基づいて前記コスト尺度の第2の値を決定することと、
    前記コスト尺度の前記第2の値が前記コスト尺度の前記第1の値よりも小さい場合、前記第2の候補制御シーケンスを選択された制御シーケンスとして選択することと、
    前記コスト尺度の前記第2の値が前記コスト尺度の前記第1の値以上である場合、前記第1の候補制御シーケンスを前記選択された制御シーケンスとして選択することと、
    を含む方法。
  26. 重み付け係数にアクセスすることを更に含み、前記コスト尺度の前記第1の値及び前記コスト尺度の前記第2の値を決定することは更に前記重み付け係数に基づく、請求項25に記載の方法。
  27. 前記コスト尺度の前記第1の値は、前記重み付け係数と、前記制御尺度の前記第1の値及び前記エネルギ尺度の和と、に基づき、
    前記コスト尺度の前記第2の値は、前記重み付け係数と、前記制御尺度の前記第2の値及び前記エネルギ尺度の和と、に基づく、請求項26に記載の方法。
  28. 前記選択された制御シーケンスを前記光学源に適用することを更に含む、請求項25に記載の方法。
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