JP2018529603A - ホイストドラムおよびホイストドラムを備えた繊維ロープドライブ - Google Patents

ホイストドラムおよびホイストドラムを備えた繊維ロープドライブ Download PDF

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Abstract

【解決手段】本発明は概して、高強度繊維ロープと共に動作するロープドライブ、例えばクレーンホイスト、ブーム調整装置、トロリー走行装置に関連する。特に、本発明は、かかる繊維ロープドライブ用のホイストドラムであって、繊維ロープを巻き上げるためのドラム本体と、ドラム本体を包囲するガードプレートと、ホイストドラムにロープ端を固定するためのロープ端固定装置と、を有するホイストドラムに関連する。本発明によれば、ホイストドラム用ロープ端固定装置は、2個のストランド誘導路を備える。ストランド誘導路は互いに隣接して配置され、ロープ折返部に至り、各ロープストランドが2個のストランド誘導路に置かれるよう、ロープ折返部においてロープ端を方向転換して折り返すことができる。ホイストドラム用ロープ端固定装置はさらに、ストランド誘導路に関連づけられ、少なくとも、ロープ折返部で折り返されたロープストランドを、そのロープストランドに関連づけられたストランド誘導路内でクランプするためのクランプ装置を備える。

Description

本発明は概して、高強度繊維ロープと共に動作するロープドライブ、例えばクレーンホイスト、ブーム調整装置、トロリー走行装置に関連する。特に、本発明は、かかる繊維ロープドライブ用のホイストドラムであって、繊維ロープを巻き上げるためのドラム本体と、ドラム本体を包囲するガードプレートと、ホイストドラムにロープ端を固定するためのロープ端固定装置と、を有するホイストドラムに関連する。
以前から、つり上げ技術、特にクレーンにおいて、在来の重いスチールワイヤーロープを、アラミド繊維(ヘキサメチルホスホルアミド(hexamethylphosphoramide:HMPA))、アラミド繊維と炭素繊維との混合物、高分子量ポリエチレン(High−Modulus Polyethylene:HMPE)繊維、もしくはポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(poly(p−phenylene−2,6−benzobisoxazole):PBO)繊維などの高強度合成繊維からなる高強度繊維ロープ、または少なくともかかる繊維を含む高強度繊維ロープに置き換える試みがなされてきた。有効搭載量に対して考慮すべきロープ自体の重量が小さくなるので、スチールワイヤーロープよりも軽量化した分、有効搭載量すなわち許容つり上げ荷重を大きくすることができる。特に、つり上げ高さが大きいクレーン、またはリーブ数が多い滑車装置を用いたブームもしくはマスト調整装置では、相当量のロープ長とそれに伴うロープ重量が生じるため、高強度繊維ロープにより可能となる減量は非常に有利である。繊維ロープ自体の重量の利点に加えて、繊維ロープを使用すると他の部品の軽量化も可能になるというさらなる事実も存在する。例えば、繊維ロープの張力調整に必要な吊荷フックの重量が減るため、吊荷フックを軽量化できる。また、繊維ロープの優れた可撓性により、曲げ半径を小さくすることができ、ひいてはクレーンの綱車または滑車を小さくすることができる。これは、特にクレーンブームの分野においてさらなる軽量化につながるため、クレーンの到達距離が長くなるとともに、負荷トルクを大幅に増加できる。
上述した重量の利点に加え、繊維ロープドライブは、製品寿命が非常に長いこと、取り扱いが容易であること、可撓性が優れているとともにロープ潤滑が不要であること、を特徴とする。
一方、高強度繊維ロープが抱えるいくつかの問題は、スチールワイヤーロープから繊維ロープへの単純な置き換えを、より難しくしている。ロープ端をホイストドラムに固定することは、ここで重要なポイントである。スチールワイヤーロープでは、ロープ端の固定は通常クランプジョーを用いて行われる。クランプジョーはガードプレートの外側に設けられており、ガードプレートの開口部を通じて外側に誘導されたロープ端をクランプする。図12は、通常の構成のスチールワイヤーロープ端の固定を示しており、スチールワイヤーロープはガードプレートの外側に沿ってアーチ状に導かれ、ガードプレートの外側で互いに独立して離間する複数のクランプジョーを用いて(図中では5個のクランプジョーを用いて)きつくクランプされている。前記クランプジョーへのケーブルの引き込みを抑制するために、ホイストドラム上で通常少なくとも3個の安全ウィンチを使用し、ここに生じた巻付け摩擦によってクランプジョー領域へのケーブルの引き込みを抑制する。
図12に示したこの種のロープ端固定は、スチールワイヤーロープのロープ端の緩みに対して十分な安全性を提供する。ほとんどの場合、ロープの緩みに対して求められる安全性は、法律や、DNVなどの船級協会によって規定されている。
しかし、スチールワイヤーロープに用いられるような前記の類いの固定は、高強度繊維ロープに対して不十分かつ問題があった。その理由のひとつは、高強度繊維ロープに対して摩擦値がきわめて小さいことである。スチールワイヤーロープとスチールドラムとの間の摩擦値は約0.1μに達するのに対して、高強度繊維ロープについては摩擦値は約0.05μに過ぎない。これは、巻付け摩擦によって同じ保持力を得るには、同じ引張力の高強度繊維ロープに対して少なくとも7個の安全ウィンチが必要だということを意味する。さらにガードプレート上の固定も、摩擦値が0.05μと小さいため、変更が必要となる。しかしながら、クランプ力を増強することは容易でない。使用されるスチールワイヤーロープの横剛性は繊維ロープの横剛性よりもかなり高いので、繊維ロープに対するクランプ力はより重大な意味を持ち、比較的厳しく制限しなければならないからである。
そのため、横変形によって高強度繊維ロープが損傷しないよう、ロープクランプを完全に省略することがWO2012/100939A1にて提案されている。ロープ端は確かにガードプレートの外側のクランプジョーによる既知のスチールワイヤーロープ端固定を用いて保持されている。しかし当該クランプジョーについては、クランプジョーとして機能するのではなく、繊維ロープの誘導路を画定するだけであり、したがって繊維ロープは横方向にクランプされることなくジョーの下を通ることができる。WO2012/100939A1におけるロープ端固定は、ロープ端に組み継がれ、ガードプレートの外側の剛性保持ポストに掛けられるロープアイによって実現する。
これによって、高強度繊維ロープを横方向に押しつぶすことの問題は、確かに緩和される。一方、シンブルを用いて任意に補強することができる端部を組み継ぎしたロープアイは、前記ロープを引き込む際に妨げとなる。ロープをリービング滑車とロープ滑車に通せるようにするために、ロープには、滑らかで組み継ぎされていない端部が少なくとも1つ必要である。組み継ぎのロープアイでロープをドラムジャケットからホイストドラムのガードプレートを通してガードプレートの外側に至るように導くことは実際には不可能であり、前記ロープアイまで紐通しした後でロープ端を組み継ぐべきでないときは、上記目的のために、ガードプレートの強度を極端に下げる可能性のある過大なガードプレート孔が必要となるが、実際問題としてそれはほぼ不可能である。
したがって、本発明の根本的な目的は、先行技術の欠点を回避するとともにホイストドラムを有利に発展させる改良型の繊維ロープドライブおよびホイストドラムを提供することである。特に、低い摩擦係数、横方向の耐圧性の制限、およびロープリービングにおけるロープ滑車およびホイストドラムへのロープの抜き差しを損なわない可撓性、という高強度繊維ロープの特別な特徴を考慮した、高強度繊維ロープをホイストドラムに固定する改良型のロープ端固定が、実現されるであろう。
本発明によると、言及された目的は請求項1に係るホイストドラムと、請求項18に係る繊維ロープドライブと、によって実現する。本発明の好ましい実施形態は、従属請求項の対象である。
したがって、自在に移動するロープガイドによってロープ端を固定するために利用可能なロープ距離を伸ばし、ホイストドラムに固定されたロープ折返部でロープを折り返すことによって保持効果を大幅に高めることを提案する。本発明によれば、ホイストドラム用ロープ端固定装置は、2個のストランド誘導路を備える。ストランド誘導路は互いに隣接して配置され、ロープ折返部に至り、各ロープストランドが2個のストランド誘導路に置かれるよう、ロープ折返部においてロープ端を方向転換して折り返すことができる。ホイストドラム用ロープ端固定装置はさらに、ストランド誘導路に関連づけられ、少なくとも、ロープ折返部で折り返されたロープストランドを、そのロープストランドに関連づけられたストランド誘導路内でクランプするためのクランプ装置を備える。ロープ折返部でロープをU字形に折り返すことにより、高いロープ保持力がロープ折返部で生成されて得られる。これによって、互いに隣接して配置されるロープ誘導路と、折り返されたロープ端セクションのクランプとにより、ロープアイのような比較的鋭角な巻付けが得られる。この巻付けは、ロープアイをポストに掛ける場合と同様であるが、実際に組み継ぎのロープアイを用いる必要がない。ロープ折返手段において得られるロープ保持力により、クランプすることによって得るべき力は大幅に減少するため、より小さなクランプ力で作動できる。
本発明の有利なさらなる発展において、前記クランプ装置は、折り返されたロープ端セクションをクランプするように構成できるだけでなく、ロープ折返部に向かうロープセクションをクランプするように構成することもできる。これによって、ドラム本体からのロープストランドと、ロープ端に至る折り返されたロープストランドの両方を、互いに隣接して配置される前記ストランド誘導路にクランプできる。この結果、クランプに必要な空間を大きく取ることなく、クランプされるロープ長を大幅に延長することができる。ロープ折返部に向かうロープストランドと、ロープ折返部から離れる折り返されたロープストランドとを、共通のクランプジョーによって有利にクランプしてもよい。クランプジョーは、互いに隣接して配置される2本のロープストランド周辺をカバーするか、または2本のロープストランド周辺と係合することができるとともに、当該2本のロープストランドを一緒にクランプすることができる。
ここで、クランプの効果を奏するクランプ装置のロープ接触輪郭は、互いに隣接して配置されるロープストランドの両方をクランプまたは互いに押しつけ、さらにホイストドラムにおけるストランド誘導路の壁にクランプまたは押しつけるよう、有利に設計されている。滑落に対する安全性は、巻付けによって反対方向に延伸するロープセクションを互いに押しつけることにより、さらに向上することができる。互いに押しつけられたロープの部分は、前述のロープ折返部で折り返されるので、ロープのあらゆる動きに対して2箇所のロープの部分は互いに逆向き、すなわち反対方向に移動しようとするが、そうするには、互いに押しつけられた当該ロープ部の付着摩擦を克服しなければならない。互いに押しつけられたロープの部分にロープ繊維の微少な密着が生じ、滑落に対する抵抗がさらに高まるので、この付着摩擦は繊維ロープを用いる場合に特に有用である。
ロープ折返部に向かうロープセクションとロープ折返部から離れるロープセクションをロープ誘導路の壁にクランプするだけでなく、ロープセクションを互いにクランプするために、ロープ誘導路と、その上に延伸する少なくとも1個のクランプ留金、好ましくは複数個のクランプ留金によって2本のロープストランドに対して共通の通過孔を画定することができ、通過孔は断面視で、平坦につぶれていることが好ましく、特に、少なくとも略長円形である。互いに隣接して配置され、前記ロープ折返部に至るストランド誘導路は特に、互いに合流してもよいし、断面が略U字形の共通の槽形路底部を有していてもよい。槽形路底部は、中央が完全に平坦でパーティションウェブを一切持たなくてもよいし、ロープ断面への密着を高めるこぶ状の底部を任意で中央に有していてもよい。その代替として、または付加的に、ストランド誘導路に関連づけられたクランプ手段のロープ接触輪郭は、2本のストランドを収納する共通の槽形状を有することができ、特に断面が平坦につぶれたクランプ留金上部の形状を有し、少なくとも略U字形であり、同様に、ロープの輪郭に密着する軽微なこぶ状の輪郭の隆起を任意で中央部に有していてもよい。
互いに隣接して配置されるロープストランドを互いに十分に押しつけるために、ロープ長手方向と交差する、路底部やクランプ留金上部の横方向境界側面間の範囲に対応する前記路底部やクランプ留金上部の幅は、クランプされていない無負荷ロープのロープ径の2倍よりも小さく、特に、若干小さくてもよいし、さらに任意で、クランプされていない無負荷ロープのロープ径の2倍と等しくてもよい。その代替として、または付加的に、路底部とクランプ留金上部とで画定されるロープ経路の開口の高さは、単に、クランプされていない無負荷のロープのロープ径以下でもよい。ホイストドラム壁に対するクランプと、ロープストランド同士のクランプの比は、2本のロープストランドの経路の開口の高さと幅の相互作用で制御することができる。例えば、前記経路の開口の高さをロープ径よりも小さくした場合、ホイストドラム壁へのロープストランドの押しつけと、これに伴うロープストランドの断面変形が起こり、続いてロープ径の2倍に対応する経路幅によりロープストランド同士が押しつけられることになる。反対に、ロープ径の2倍よりやや小さい経路幅では、前記経路幅方向の断面変形が起こり、続いてここで鉛直方向にロープがクランプされることになるので、ロープ径に対応する高さで十分クランプすることができる。
ロープストランド同士を互いにクランプする、かかる共通のロープストランドクランプの代わりに、ロープ折返手段に向かうロープストランドとロープ折返手段から離れるロープストランドとを、各ロープストランドに対して設置することのできる任意に独立したクランプジョーを用いて個別にクランプしてもよい。これによって、特に、個々のロープストランドに対して別々にクランプ力を設定可能になる。このことは以下で説明するように、ロープ折返部の構成に関連して特に有利である。
固定されるロープ端を折り返す前記ロープ折返部は、一般的に種々の設計が可能である。本発明の有利な実施形態によれば、前記ロープ折返部は、ホイストドラムに対して強固にまたは不変位に固定され、折り返されるロープ端用の強固な折返ポイントを形成するポスト、ピン、または切株形の突起を備えていてもよい。巻付角に応じた巻付摩擦を生じるように、ロープを前記ポストまたはピンに巻き付けることができる。
前記折返ピンがロープ誘導路内のロープストランドの牽引方向に配置されるとともに、ピンまたはポストによってもたらされるロープ保持力が実質的にロープ誘導路の長手方向においてロープストランドを保持するのみであってロープ誘導路からロープストランドを横方向に引き出すことがように、互いに隣接して配置される2個のロープ誘導路が終端する領域または2個のロープ誘導路が至る領域に、前記折返ピンを有利に設置することができる。
前記固定ポストは、ホイストドラム、特にそのガードプレートに強固に固定された独立した部品を形成することができる。または固定ポストは、ホイストドラムの構造部と同じ素材で、特にガードプレートの外側に一体的に形成することもできる。
前記固定ポストは、少なくとも牽引側が湾曲した断面を有し、特に略円筒状であってもよく、固定ポストの直径は少なくともロープ径と一致させることができ、ロープ径の1.5倍から5倍の範囲に収まることが好ましい。この結果、小型の構成と繊維ロープの大きすぎない屈曲とのより望ましい折衷案を実現することができる。
前記固定ポストに対する繊維ロープの好ましい巻付角は約180°から、特に170°から200°の範囲である。しかしながら、任意で、1.5巻き、すなわち約540°の巻付角を提供することが可能であり、これによって固定ポストにおける保持力を大幅に増大させることができる。しかしクランプジョー全体にも保持力を一様に分配するという意味では、反巻きのみ、すなわち約180°の巻付角が有利である。
かかる固定折返ポストの代替物または付加物として、繊維ロープがロープ折返部自体にクランプされるよう、前記ロープ折返部そのものをクランプとして構成することができる。
そのため、例えば、調整可能なクランプディスク、特にポストの長手方向に引き下げ可能または押し下げ可能なクランプディスクを前記固定ポストに設けることができ、このクランプディスクによって、ポストの周囲に誘導されたロープをホイストドラム壁に対してクランプ可能である。
本発明の有利なさらなる発展において、ロープ折返部におけるクランプは、ロープ折返部をロープクランプロックのように形成することによっても実現することができる。そのようなロープクランプロックは、ロープの牽引によって折返ブロック、したがってロープがクランプ輪郭内に引き込まれるように傾斜ロープガイドに変位可能に設けられた、移動可能または変位可能に支持されるロープ折返ブロックを有利に備えていてもよい。前記折返ブロックや、折返ブロックを収納する誘導輪郭は、くさび形や漏斗形の有利な形にすることができるが、折返ブロックから出て行くロープの向きに傾斜するような輪郭にすることもできる。
本発明の有利なさらなる発展において、前記折返ブロックや、折返ブロックを包囲するロープ誘導輪郭は、くさび角が2×3°から2×20°、好ましくは2×5°から2×10°の範囲である傾斜を有してもよい。この結果、繊維ロープを過剰に強く押しつぶすことなく高いクランプ摩擦が実現する。
折返ブロックと、折返ブロックを取り囲むロープ誘導輪郭は、ロープ径の少なくとも2倍、好ましくは5倍かそれ以上に対応する長さにわたって有利に互いに一致してもよい。繊維ロープを過剰に押しつぶすことは、そのような比較的長いクランプ輪郭の対によって回避することができる。
本発明のさらなる発展において、繊維ロープは、巻付角が約180°、好ましくは180°から220°であるクランプくさびとして振る舞う前記折返ブロックに巻かれるので、繊維ロープは、折返ブロックの対向して設けられる各側面において、そこに設けられた各ロープ誘導輪郭に対してクランプされ、その際ロープの牽引により、漏斗形に傾斜したロープ誘導輪郭内へと折返ブロックが引き込まれる。
本発明の有利なさらなる発展において、少なくとも前記折返ブロックと、折返ブロックを包囲するロープ誘導輪郭とを含む前記ロープクランプロックは、後でホイストドラム、特にガードプレートに固定することのできる独立した組み立て済み部品を形成してもよく、ロープ端固定装置全体を組み立て済み部品としてホイストドラム、特にガードプレートに取り付けたり後付けしたりできるよう、この組み立て済み部品はロープクランプロックに向かうロープ誘導路やロープ誘導路に関連づけられたクランプジョーを有利に備えることができる。その代わりに、ロープクランプロックやクランプジョーの前記部品を、互いに独立した部品として形成して別々に取り付けることも同様に可能である。
前記ロープクランプロックのクランプ効果を補助するために、ロープロックに向かうロープストランドと、ロープロックから離れるロープストランドとを、異なる強さで有利にクランプしてもよく、折り返されてロープ端へと向かうロープセクションを、特に、ドラム本体からのロープストランドよりも強い力でクランプ可能にすることができる。ロープクランプロックに向かうロープストランドとロープクランプブロックから離れるロープストランドとを異なる力でクランプすることによって、ロープクランプロックが完全にその機能を発揮可能であることと、クランプジョー全体に保持力を一様に分配するという意味でロープクランプロックのロープ保持効果が考慮されることが確実になる。
例えば、ロープクランプロックに向かうとともにドラム本体から来るストランドをまたぐクランプジョーを本質的にロープガイドとしてのみ機能させるためには、このロープストランドを全くクランプできない、または軽くクランプできるのみである。この場合、折り返されたロープセクションだけを、対応するクランプジョーでクランプして保持する。
ただし、折り返されたロープストランドにおけるクランプ効果がロープロックに向かうロープストランドにおけるクランプ効果を上回るようにクランプ装置を有利に構成可能であるようにロープクランプロックが形成されている場合、両方のロープストランド、すなわちドラム本体から来てロープクランプロックに向かうロープストランドと、折り返されたロープストランドとをクランプすることができる。そのようなクランプ力の異なる設定は、例えば、クランプジョーを固定するクランプねじを締め付けるトルクを様々に設定することで実現することができる。その代替として、または付加的に、止め具または接合部まで締め込んでクランプジョーを設け、これによってクランプジョーは常に同じクランプ位置を取る一方で、クランプジョーによって画定されるロープストランドの通過孔に対して異なる寸法を持つようにできる。折り返されたロープストランドに関連づけられたクランプ輪郭は、特に、ドラム本体から来てロープロックに向かうロープストランドに関連づけられたクランプ輪郭よりも小さいロープ経路断面を画定するようにできる。ロープストランドを異なる強さでホイストドラム壁に押しつけるよう、ロープロックに向かうロープストランドに関連づけられたクランプジョーのロープ接触セクションの高さを、折り返されたロープストランドに関連づけられたクランプジョーのロープ接触セクションの高さよりも、例えば高くしてもよい。
前記異なる強さによるロープストランドのクランプは、特に前記ドラムロックと併用することで有利になるが、剛性折返ポストを用いる前記実施形態でも一般的に使用することができる。異なる強さによるクランプは、ロープストランドをホイストドラム壁に対して押しつけてクランプするだけでなくロープストランド同士を互いに押しつける前記実施形態と組み合わせることもできる。
以下では、有利な実施形態および関連のある図面を参照して本発明をより詳細に説明する。図面に示すものは以下のとおりである。
ガードプレートの外側に設けられたロープ固定装置およびロープ固定装置に固定された繊維ロープが図示された、本発明の有利な実施形態による繊維ロープドライブのホイストドラムの斜視図である。 図1のホイストドラムの概略斜視側面図であり、ロープストランドを互いに押しつけることを可能にするため互いに合流する本実施形態のロープ誘導路が見えるように、ロープを省略したロープ固定装置を図示する。 先行図面のホイストドラムの概略斜視図であり、ガードプレートに繊維ロープを通す工程を図示する。 先行図面のホイストドラムの概略斜視図であり、ドラム側からガードプレートにロープを通す工程を図示する。 先行図面のホイストドラムの概略斜視図であり、ロープ誘導路に導かれてから折返ポストで折り返された後の繊維ロープをクランプジョーが外されている状態で図示する。 先行図面のホイストドラムの概略斜視図であり、第1のクランプジョーを取り付けた後のロープ固定装置を図示する。 先行図面のホイストドラムの概略斜視図であり、3個のクランプジョーを取り付けた後のロープ固定装置を図示する。 図7のように完成した状態の、ホイストドラムのガードプレートの外側およびガードプレートに固定されたロープ固定装置の正面側平面図である。 先行図面に記載された剛性折返ポストの代わりに、折り返された繊維ロープがクランプされるロープクランプロックとクランプジョーとを備えたロープ固定装置を備える、本発明の別の実施形態による繊維ロープドライブのホイストドラムの、ガードプレートの外側の、正面側平面図である。 図9のロープ固定装置とそのロープクランプロックの部分拡大正面図。 図10のA−A線に沿った複数のクランプジョーのうちの1つの断面であり、異なるロープストランドに対して異なるレベルのクランプ力を実現する、クランプジョーのロープ接触セクションの異なる輪郭を図示する。 先行技術にかかるホイストドラムの、ガードプレートの外側の正面側平面図であり、従来のスチールワイヤーロープのロープ固定を図示する。
各図に図示したホイストドラム1はそれぞれ、概して、円筒形のドラムジャケット本体2を備えている。ドラムジャケット本体2の両軸端には、概して、ドラム長軸に対して垂直に延在してドラムジャケット表面から径方向外側に突出し、ドラムジャケットよりも大きな直径を有するガードプレート3がそれぞれ接続する。
図示したホイストドラム1は、この点で特に、旋回タワークレーンまたは伸縮式移動クレーンのようなクレーンのホイスト装置、またはブームマスト調整装置に使用可能であるが、その他のホイストウィンチにも用いることができる。
前記ガードプレート3は様々な方法でドラムジャケット本体2に接続できる。例えば、一体型製造も有利と考えられるが、ガードプレート3を後でドラムジャケット本体2に連結可能であってもよい。例えば図1に図示するように、ガードプレート3を、ドラムジャケット本体2の前面側に置くことができ、さらにボルト5の形の固定手段によって固定することができる。
ドラムジャケット本体2は、ドラムジャケット本体2の全体にわたって延在可能なロープ溝6を有する溝切り4を備えていてもよい。
ドラムジャケット本体2に巻かれるロープ8のロープ端7をホイストドラム1に固定するために、ロープ8のロープ端7をいずれかのガードプレート3を通してそのガードプレート3の外側に導き、ロープ固定装置9を用いて当該ガードプレート3に固定してもよい。図3と図4に図示するように、ガードプレート3はロープ導出口10をガードプレート3の切り欠きの形、特に通過孔の形で、ドラムジャケット本体2に隣接するセクションに有していてもよい。
ガードプレート3の外側に設けられて固定されるロープ固定装置9は、ガードプレート3とは別体の組み立て済み部品を構成し、全体をガードプレートの外側に設けられるようにしてもよい。あるいは、ロープ固定装置9の後述する部品を、ガードプレート3に別々に取り付けられるようにしてもよい。
図5に図示するように、ロープ固定装置9は、組み継ぎのロープアイを用いることなく、またロープ端部を押しつぶして厚くすることやその他のロープの改変をすることなく、ロープ8をガードプレート3の外側にしっかりとクランプできるように構成されており、ロープ固定装置9は、ロープ8の異なるセクションからなる2本のロープストランド11および12が、隣り合って置かれるようにロープ端7を折り返したり方向転換させたりする(図5参照)。
そのためにロープ固定装置9は、互いに隣接して配置される2個のロープ誘導路13、14を有している。ロープ誘導路13、14は、前記ロープ導出口10から離れる方向に、ホイストドラム1の回転軸に対して円弧状に隣接して延在し、ロープ8を折り返すことができるロープ固定装置9のロープ折返部15に至る。
前記ロープ誘導路13、14は、互いに合流してもよいし、両ロープストランド11、12を収納することができる共通の槽形の集合経路を形成してもよい(図2参照)。その代わりに、ロープ誘導路13、14を別々に設けてもよいし互いに離して設けてもよいが、実質的に互いに平行に延在することが好ましい(図9参照)。
互いに1つに合流する共通の構成や独立した構成とは関係なく、前記ロープ誘導路13および14は、ガードプレート3に直接形成することもできるし、ガードプレート3に取り付け可能であり、先述した組み立て済み部品のサポートプレートにすることができるサポートプレートに形成したりすることもできる。ここで、前記ロープ誘導路13および14を、溝状のくぼみの形状に形成することができる。このくぼみの深さは、変形していない無負荷のロープのロープ径よりも小さいことが好ましく、例えばロープ径の1/2未満である(図11参照。当該図面は独立したロープ誘導路13および14でロープ誘導路13および14の槽深さを表しているが、共通の集合経路にも適用される)。
図1と図2に図示するように、ホイストドラム軸を中心に円弧状に延在するロープ誘導路13および14は、ロープ導出口10からロープ折返部15へと延びる。ロープ折返部15は、ロープ導出口10から十分遠くに、例えばロープ導出口10から弧度で約π/4離れているガイドプレート3に、強固に取り付けられる。ただしロープ導出口10からの距離は、必要なロープクランプ長に応じて種々に設定できる。
前記ロープ折返部15は、図1から図8に図示するように、剛性折返ポスト16であってもよい。剛性折返ポスト16は、不必要にロープが落下しないよう、ガードプレート3から離間したカラー17を有していてもよい。図8に示すように、折返ポスト16は少なくとも丸みを帯びた断面を有し、特に略円筒形に形成されてもよく、さらにここで、ロープ径の1〜5倍の範囲、特に約2倍の直径を有していてもよい。
ロープ折返部15を様々なロープ径に適合できるようにするために、また特に所定のクランプ効果を得られるようにするために、剛性折返ポスト16に固定されたカラー17とガードプレート3との間隔を様々な量だけ空けられるようにしてもよいし、カラー17を異なる距離だけ離れた様々な位置に固定できるようにしてもよい。例えば、クランプジョー18に加え、カラー17とガードプレート3との間に配置されたロープ8を任意でクランプすることができるよう、スクリュー結合によってカラー17が折返ポスト16に引き寄せられるようにしてもよい。
折り返されたロープ8を固定できるようにするために、ロープ固定装置9は、少なくとも1個のクランプジョー18を有しているが、ロープ誘導路13および14の範囲に沿って互いに離間して取り付け可能な、かかるクランプジョー18を複数有していることが好ましい。
クランプジョー18の下を通っているロープストランド11および12をクランプできるようにするために、例えばボルト25の形の張力付与手段19によりガードプレート3に向かって前記クランプジョー18に張力がかかるようにしてもよい。
図1に図示するように、ここでクランプジョー18は、ロープストランド11と12両方の上に有利に延伸し、ロープストランド11および12を、ガードプレート3またはガードプレート3に取り付けられたロープ固定装置のサポートプレートに押しつけることができるだけでなく、ロープストランド11および12を互いに押しつけることができるように構成される。クランプジョー18に対向して配置される壁のロープ誘導路13および14の対応する構成により、2本のロープストランド11および12を互いに押しつけることを補助したり実現したりすることができる。ロープ誘導路13および14は特に、境界なく互いに合流してもよいし、互いに隣接して配置される両ロープストランド11、12を収納できる断面が略U字形の共通の槽形路底部を有していてもよい。この槽形路底部20に合わせて、クランプジョー18は同様に、断面が略U字形で前記路底部20の上に延伸する共通の槽形クランプジョー上部を有利に有していてもよい。これによって、ロープのクランプに影響を与えるロープ接触輪郭が、全体的に見て、ロープ通過孔を画定する。これらの孔は平坦につぶれており、特に断面が略長円形であり、これらの孔内で、互いに隣接して配置される2本のロープストランド11および12は、クランプジョー18とロープ誘導路13および14の壁との間で押さえつけられ、またロープストランド11および12同士が押さえつけられる。
そのため、路底部やクランプ留金上部の横方向境界側面の間の、前記槽形路底部20や槽形クランプジョー上部の幅Bは、クランプされていない無負荷ロープ状態のロープ径の2倍以下でもよく、路底部20とクランプジョー18との間の前記ロープ通過路の高さHは、クランプされていない無負荷状態のロープ径以下でもよい。
ロープ8が折返ポスト16で折り返され、矢印28(図7、図8参照)が示すようにロープ8のあらゆる動きに対してロープストランド11および12が互いに逆向きに移動せざるを得ないので、滑落に対するさらなる安全性は、2本のストランド11および12を互いにクランプすることで実現する。
クランプジョー18の個数はいくつでもよい。特に、発生するロープの牽引の大きさとドラムジャケット本体2に対する安全巻き数に応じた個数のクランプジョー18により、ロープストランド11および12をガードプレート3にクランプしてもよい。その結果、それらが小型ユニットを形成し、折返ポスト16とクランプジョー18により十分な安全性を伴って発生する引張力を得られる。
ガードプレート3に強固に配置された前記折返しポスト16の代わりに、ロープの牽引によって自分自身をクランプし、その際ロープ8をきつくクランプするロープクランプロック21を設けてもよい。図9と図10に図示するように、かかるロープクランプロック21を、同様に、隣接して配置される2個のロープ誘導路13および14の端部に設けてもよい。これにより、ロープ導出口10から来てロープ誘導路13内を通りロープクランプロック21に向かうロープは、前記ロープクランプロック21で折り返され、折り返されたロープストランド12が他方のロープ誘導路14内を通る。明示的に差異を説明しない場合、ホイストドラム1とロープ固定装置9は別の実施形態でも先行図面にて説明されたように構成可能であり、対応する参照符号も、対応する構成要素に用いられる。
前記ロープクランプロック21は、特にロープ牽引方向において変位可能かつ前述の方法でロープ8を折り返す、移動可能に支持された折返ブロック22を備えている。ここで前記折返ブロック22は、クランプブロック23の中に設けられる。クランプブロック23は、ガードプレート3の固定位置に設けられ、折返ブロック22を取り囲むロープクランプ輪郭24を有する。前記ロープクランプ輪郭24は、例えば、ガードプレート3から前方に突出、または前記折返しブロック22を側面から取り囲むフランジ状の接触ウェブで形成することができる。折り返されたロープ8が内部に延在する間隙状ロープ経路を、特に折返しブロック22とクランプブロック23の前記ロープクランプ輪郭24との間に形成することができる。
前記ロープクランプ輪郭24と、これに適合する折返ブロック22の外側の輪郭は、クランプジョー18に向かうロープ牽引方向27に、有利に傾斜してもよく、特にくさび形または漏斗形に形成してもよい。
ロープ8の牽引時に、折返ブロック22がクランプブロック23に引き込まれたときや、クランプブロック23へと引き下げられたときに、折返しブロック22とクランプブロック23との間の間隙状ロープ経路が狭くなるように、ロープクランプ輪郭24と折返ブロック23は特に構成されて互いに適合させられる。極端にロープを押しつぶす力を掛けなくても十分にロープをクランプできるようにするために、クランプブロック23のロープクランプ輪郭24や折返ブロック22のクランプ輪郭は、約2×5°から2×15°のくさび角で傾斜してもよい。連携するロープクランプ輪郭24と折返ブロック22のクランプ輪郭は、有利にロープクランプ長を持つことができ、これに沿って折返ブロック22とクランプブロック23は折り返されたロープ8をクランプすることができ、前記ロープクランプ長は、変形していないロープ8の直径の少なくとも2倍に相当し、好ましくはロープ径の3倍を超える長さに相当し、また特にロープ径の5倍を超える長さに相当しうる。
クランプジョー18から遠い折返ブロック22の前面は、折返ブロック22の周囲にロープ8を円弧状に導くべく、有利に湾曲させられる。
簡単な取り扱いと確実なロープ固定を両立するために、前記クランプブロック23は、折返ブロック22を少なくとも部分的に収納し、前記折返ブロック22を軸方向に変位可能にする収納ポケットを有していてもよい。例えば、長穴ガイドを用いて、折返ブロック22をクランプブロック22の前記収納ポケット内に束縛しつつ、ロープ牽引方向の長手方向に変位可能に設けてもよい。
ロープクランプロック21の機能を補強するために、ロープ導出口10からロープクランプロック21に向かうロープストランド11を、折り返されたロープストランド12よりも弱い力でクランプするようにクランプジョー18を設定や構成してもよい。ロープクランプロック21の自動張力調整と、ロープクランプロック21の高いクランプ効果は、ロープ牽引範囲におけるロープ移動の発生時に実施される。
進入してくるロープストランド11に対する弱いロープクランプ効果の調整機能を、例えば、前記ロープストランド11の領域内でクランプジョー18に小さな予負荷力で予負荷を掛けることで実施することができる。例えば、関連するボルト25、図10においては下のボルト25uを、別のロープストランド12に関連づけられたボルト25oを締める場合よりも弱い力で締めることで予負荷を掛ける。この点で、作業は前記各ロープストランド11および12のための独立したクランプジョーによって実行されるが、ロープストランド11および12の上に延伸するクランプジョー18を用いてもよい。
異なる予負荷力を設定する代わりに、またはそれに加えて、前記ロープストランド11および12において異なるクランプ効果を持つように、2本のロープストランド11および12それぞれに対してクランプジョー18の輪郭を異ならせてもよい。異なるロープストランド11および12に関連づけられた異なるジョーセクションの輪郭のみによって異なるクランプ効果を各クランプジョーが有するように、クランプジョー18は、特に接触するまで締めてもよい。図11はこの例を図示しており、これによると、断面視において、進入してくるロープストランド11に関連づけられたクランプジョー18の輪郭の切り欠きは、他方のロープストランド12に関連づけられたクランプ輪郭の切り欠きよりも大きい。クランプ装置26は、クランプジョー18が、ロープストランド11の領域では実際にロープストランド11をクランプすることなく、ロープガイドとしてのみ振る舞い、折り返されたロープストランド12だけがクランプされるという特性を特に有していてもよい。
異なるロープストランド11および12のための図11に示したクランプジョーセクションの、説明済みの別構成の代替または追加として、クランプジョー18と連携するロープ誘導路13および14を様々に形成してもよく、特に、ロープ導出口10からロープクランプロック21に向かうロープストランド11を収納するロープ誘導路13を、折り返されたロープストランド12を収納するロープ誘導路14よりも断面視で大きく、深く、または幅を広くしてもよい。ロープ誘導路13および14をそのように異なる構成にする場合、両セクションにおいて設計が同じである対称なクランプジョー18を用いてもよい。これによって、クランプジョー18の向きを誤り、間違って組み立てることを簡単に回避することができる。
ロープ8の自動張力調整は、異なるロープストランド11および12における様々なロープクランプ力によってさらに強化される。なぜなら、総合的なロープ牽引力によって、くさび形の折返ブロック22がクランプブロック23のジョイントに押し込まれるからである。同時に、クランプジョー18が接触するまで締められるか、同じ予負荷力で固定される場合、クランプジョー18のクランプ手段を誤って締めるリスクが回避される。上面に配置されるクランプスクリューと下面に配置されるクランプスクリューとを作業スタッフが区別する必要はない。

Claims (18)

  1. 繊維ロープドライブ用のホイストドラムであって、
    繊維ロープ(8)を巻き上げるためのドラムジャケット本体(2)と、
    前記ドラムジャケット本体(2)を包囲する複数のガイドプレート(3)と、
    前記ホイストドラムにロープ端(7)を固定するためのロープ端固定装置(9)と、を有し、
    前記ロープ端固定装置(9)は2個のストランド誘導路(13、14)を有し、前記ロープ誘導路は互いに隣接して配置され、ロープ折返部(15)に至り、各ロープストランド(11、12)が前記ロープ誘導路(13、14)に置かれるように、前記ロープ折返部(15)において前記ロープ端(7)を方向転換して折り返すことができ、
    前記ロープ端固定装置はさらに、前記ストランド誘導路(13、14)に関連づけられ、少なくとも前記折り返されたロープストランド(12)を、前記折り返されたロープストランド(12)に関連づけられた前記ストランド誘導路(14)内でクランプするためのクランプ装置(25)を有することを特徴とするホイストドラム。
  2. 前記クランプ装置(26)は、ロープ牽引方向(27)において互いに離間し、前記ロープ誘導路(13、14)上に延伸し、前記ロープ誘導路(13、14)に対する予負荷力によって張力が掛けられる前記クランプジョー(18)を複数個、好ましくは3個から10個有する、請求項1に記載のホイストドラム。
  3. 前記クランプ装置(26)は、前記ロープストランド(11、12)が互いに押しつけられるとともに、前記ストランド誘導路(13、14)の壁に押しつけられるように設計されたロープ接触輪郭を有する、請求項1または2に記載のホイストドラム。
  4. 前記ストランド誘導路(13、14)は、互いに合流して断面が略U字形の共通の槽形路底部(20)を有し、
    前記クランプ装置(26)のロープ接触輪郭は略U字形の共通の槽形クランプジョー上部を有し、
    前記路底部(20)と前記クランプジョー上部の少なくとも一方の横方向境界側面の間の、前記路底部(20)と前記クランプジョー上部の少なくとも一方の幅(B)は、無負荷の変形していないロープ(8)のロープ径の2倍以下であり、
    前記路底部(20)と前記クランプジョー上部との間の前記ロープ誘導路の高さ(H)は、変形していない無負荷のロープ(8)のロープ径未満である、請求項1から3のいずれか1項に記載のホイストドラム。
  5. 前記ロープ誘導路(13、14)に収納された前記ロープストランド(11、12)が、別々にクランプされることを可能すること、異なるクランプ力によって作用されることを可能にすること、互いに離間することの、少なくとも1つをなすように、前記ロープ誘導路(13、14)は少なくとも互いに独立しているか離間している、請求項1または2に記載のホイストドラム。
  6. 前記ロープ折返部(15)は、前記ホイストドラム(1)の固定位置に設けられた剛性折返ポスト(16)の形で構成される、請求項1から5のいずれか1項に記載のホイストドラム。
  7. カラー(17)が前記折返ポスト(16)に関連づけられるとともに前記折返ポスト(16)で折り返される前記ロープ(8)をカバーし、
    前記カラー(17)は、前記折返ポスト(16)の長手方向に有利に調整可能であり、特に前記折返ポスト(16)で折り返されるロープ(8)をクランプするのに予負荷可能に構成される、請求項6に記載のホイストドラム。
  8. 前記ロープ折返部(15)は、ロープ牽引方向(27)において固定位置にあるクランプブロック(23)を有し、ロープ牽引の下で自己クランプするロープクランプロック(21)と、
    前記ロープ牽引方向(27)において移動可能に支持され、ロープ牽引の下で前記クランプブロック(23)に対して移動可能である折返ブロック(22)を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載のホイストドラム。
  9. 前記クランプブロック(23)は、前記折返ブロック(22)を少なくとも部分的に収納する着脱可能な収納ポケットを有する、請求項8に記載のホイストドラム。
  10. 前記折返ブロック(22)は、対向して配置される側面に設けられる複数のロープ接触面を有し、
    前記クランプブロック(23)は、前記折返ブロック(22)と前記クランプブロック(23)との間に前記折返ブロック(22)で折り返されるロープのための間隙状ロープ通路が形成されるよう、前記折返ブロック(22)を取り囲み、前記折返ブロック(22)の前記ロープ接触面に対向して設けられる複数のロープクランプ輪郭(24)を有する、請求項8または9に記載のホイストドラム。
  11. 前記クランプブロック(23)の前記ロープクランプ輪郭(24)と前記折返ブロック(22)の前記ロープ接触面の少なくとも一方は、前記ロープ牽引方向(27)に傾斜し、特にくさび形と漏斗形の少なくとも一方の形に傾斜している、請求項10に記載のホイストドラム。
  12. 前記クランプブロック(23)の前記ロープクランプ輪郭(24)と前記折返ブロック(22)の前記ロープ接触面の少なくとも一方は、2×3°から2×20°、好ましくは2×5°から2×15°の範囲のくさび角を有する、請求項11に記載のホイストドラム。
  13. 前記クランプ装置(26)は、前記2本のロープストランド(11、12)が異なるクランプ力によって作用されることを可能にするように構成されている、請求項1から12のいずれか1項に記載のホイストドラム。
  14. 前記クランプ装置(26)はクランプジョー(18)を有しており、前記クランプジョーは前記ロープストランド(11、12)に関連づけられ、さらに予負荷手段(25u、25o)を有しており、前記予負荷手段は別々に前記ロープストランド(11、12)に関連づけられており、様々な量で予負荷を掛けることができ、その結果、異なる前記ロープストランド(11、12)に関連づけられた前記予負荷手段(25u、25o)の様々な量の予負荷により、様々なクランプ力を前記異なるロープストランド(11、12)に設定可能にする、請求項13に記載のホイストドラム。
  15. 前記ロープ誘導路(13、14)と前記クランプ装置(26)のクランプジョー(18)の少なくとも一方は、各ロープストランド(11、12)に対して互いに異なるような個別の輪郭を有し、
    関連づけられた前記ロープ誘導路(13)と前記クランプジョー(18)との間に画定される一方のロープストランド(11)のロープ通過路は、関連づけられたロープ誘導路(14)とクランプジョー(18)との間に画定される他方のロープストランド(12)のロープ誘導路よりも少なくとも高い、幅が広い、大きな断面積を有する、のいずれかである、請求項13または14に記載のホイストドラム。
  16. 前記ロープ端固定装置(9)は、前記ガードプレート(3)のうちの1つの外側に設けられている、請求項1から15のいずれか1項に記載のホイストドラム。
  17. 前記クランプ装置(26)と前記ロープ折返部(15)とを含む前記ロープ端固定装置(9)は、前記ガイドプレート(3)のうちの1つにユニットとして取り付け可能な組み立て済み部品を形成する、請求項1から16のいずれか1項に記載のホイストドラム。
  18. 請求項1から17のいずれか1項に記載されたとおりに構成されたホイストドラム(1)と、可塑性繊維からなる繊維ロープ(8)とを有する繊維ロープドライブ。
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