JP2018528940A - ベラプロストを作製するための方法 - Google Patents

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Abstract

ベラプロストの314−d異性体を作製するための重要な中間体である、合成ベラプロストジオールの単一異性体を作製するための方法が記載されている。本方法は、これらの化合物を作製するための公知の方法よりも少ないステップを必要とし、より容易に反応をスケールアップして、商業的分量を生成するために使用することができる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2015年8月12日に出願された米国特許仮出願第62/204,145号の優先権を主張し、その全内容は、その全体が参照により組み込まれる。
本出願は、ベラプロストおよびその誘導体を含む、ベンゾプロスタサイクリン誘導体の単一異性体を選択的に生成するための方法に関する。
プロスタサイクリン誘導体は、有用な医薬化合物であり、血小板凝集抑制、胃液分泌減少、病変抑制、および気管支拡張などの活性を保有する。ベラプロストは、北米および欧州において肺高血圧症および血管疾患(腎疾患を除く)の治療について現在臨床試験中である、天然プロスタサイクリンの合成ベンゾプロスタサイクリン類似体である。
下に定義された式(I)のベラプロストおよび関連するベンゾプロスタサイクリン類似体は、例えば、米国特許第5,202,447号明細書およびTetrahedron Lett. 31, 4493 (1990)に開示されている。さらに、米国特許第7,345,181号明細書に記載されているように、ベンゾプロスタサイクリン類似体を生成するためのいくつかの合成方法が公知である。
公知の合成方法は、一般に、ベラプロストの薬理学的に活性な異性体、例えばベラプロスト314−d、または関連するベンゾプロスタサイクリン類似体を得るために、中間体の1回または複数回の分割を必要とする。また、ベラプロストまたは関連するベンゾプロスタサイクリン類似体の現在の医薬製剤は、医薬化合物のいくつかの異性体を含むことがあり、そのうち1種のみが、薬物の薬理活性に主に関与している。現在の合成方法からのベラプロスト化合物の異性体の単離は、複数回の分取HPLCもしくはクロマトグラフィー精製手順または複数回の再結晶を必要とし、これらは、好ましくなく、または商業的に応用可能なスケールで実施可能でない。したがって、ベラプロストの異性体または関連するベンゾプロスタサイクリン類似体の効率的な、商業的に応用可能な合成経路を達成することが望まれる。
一部の実施形態では、本発明は、以下の式:
(式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
の化合物を調製するための方法であって、
(1)以下の式:
(式中、R2aは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
の化合物を以下の式:
(式中、R1aは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルであり、Xは、ハロゲンである)
の化合物と反応させて、以下の式:
(式中、R1a、R2aおよびXは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(2)式(IV)の化合物を環化して、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(3)式(V)の化合物のアリルを異性化して、プロペニルを形成することにより、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を得るステップと、
(4)オゾン分解およびin situでの還元によって、式(VI)の化合物のプロペニルをアルコールに変換することにより、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されており、Rは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
の化合物を得るステップと、
(5)式(VII)の化合物のアセテートを脱保護して、以下の式:
(式中、R1a、R2aおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(6)第一級ヒドロキシ保護基を選択的に脱保護し、続いて、第一級ヒドロキシ基を酸化して、アルデヒドを形成し、続いて、式:
(式中、RおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の側鎖とカップリングして、以下の式:
の化合物を形成するステップと、
(7)ケトンを還元し、残存するヒドロキシ保護基を脱保護し、場合によりR1aをカチオンまたはHに変換して、以下の式:
の化合物を形成するステップと
を含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、本発明は、式(I)の化合物を、実質的に純粋な単一異性体として生成する方法を提供する。
一部の実施形態では、R、R、R2aおよびRは、それぞれ独立して、アセテート、シリルエステル(例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、フェニルジメチルシリル、テトラヒドロピラニル)、安息香酸エステル、ベンジルまたは置換ベンジルを表す。
一部の実施形態では、R1aは、CHであり、R2aおよびRは、いずれもHである。一部の実施形態では、Xは、ブロモ、ヨード、またはクロロである。
一部の実施形態では、ステップ(2)において、ラジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルが使用される。
一部の実施形態では、ステップ(3)において、触媒量のカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)が使用される。
一部の実施形態では、ステップ(4)は、式(XI)
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物によって表されるin situで捕捉されたアルデヒド中間体を生成する。
一部の実施形態では、ステップ(5)において、硫酸が使用される。
別の態様では、本発明はまた、以下の式:
(式中、R1aは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、R2aおよびRは、それぞれH、ヒドロキシル保護基、アセテート保護基、シリルエーテル、安息香酸エステル、ベンジル、または置換ベンジルを表す)
の化合物を調製するための方法であって、
(1)以下の式:
(式中、R2aは、上に定義されている)
の化合物と以下の式:
(式中、R1aは、上に定義されており、Xは、ハロゲンである)
の化合物とに対して光延反応を実施して、以下の式:
(式中、R1a、R2aおよびXは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(2)式(IV)をラジカル環化して、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(3)式(V)の化合物のアリルを異性化して、プロペニルを形成することにより、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を得るステップと、
(4)オゾン分解およびin situでの還元によって、式(VI)の化合物のプロペニルを変換して、アルコールを形成することにより、以下の式:
(式中、R1a、R2aおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を得るステップと、
(5)式(VII)の化合物のアセテートを脱保護して、以下の式:
(式中、R1a、R2aおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと
を含む、方法も提供する。
一部の実施形態では、式(VIII)の化合物は、実質的に純粋な単一異性体として生成される。
一部の実施形態では、R2aおよびRは、それぞれ独立して、アセテート、シリルエステル(例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、フェニルジメチルシリル、テトラヒドロピラニル)、安息香酸エステル、ベンジルまたは置換ベンジルを表す。
一部の実施形態では、R1aは、CHであり、R2aおよびRは、いずれもHである。一部の実施形態では、Xは、クロロ、ブロモまたはヨードである。
一部の実施形態では、ステップ(2)において、ラジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルが使用される。
一部の実施形態では、ステップ(3)において、触媒量のカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)が使用される。
一部の実施形態では、ステップ(5)において、硫酸が使用される。
一部の実施形態では、本発明は、下に定義された式(I)の化合物を、実質的に異性体的に純粋な形態で生成することができる方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、先行技術よりも少ないステップで式(I)の化合物を調製するための方法を提供する。好ましい実施形態では、本発明は、商業的に有用な分量で式(I)の化合物を調製するための方法を提供する。別の好ましい実施形態では、本発明は、下に定義された式(VIII)によって表されるベラプロストジオール中間体を、一般式(I)によって表される医薬化合物または他の類似の化合物の生成に使用することができる実質的に異性体的に純粋な形態で生成することができる方法を提供する。さらに別の好ましい実施形態では、本発明は、三環式ベラプロストおよびその誘導体を、好ましくは約2グラムを超える、より好ましくは約10グラムを超えるより大きなスケールで合成するための、重要なラジカル環化ステップを含む方法を提供する。他の実施形態では、本発明は、現時点で公知の方法によって得られるものと比較してより純粋な形態、例えば異性体的により純粋な形態の、本明細書に描かれた反応スキーム中の化合物のいずれかに関する。
一部の実施形態では、ベラプロストジオール(7)の合成は、5つのステップで行われる。合成の第1のステップは、(1R,4R)−4−ヒドロキシシクロペンタ−2−エン−1−イルアセテートおよび2−ブロモフェノール−6−カルボメトキシプロパンを光延反応を使用してカップリングして、ブロモフェニルアセトキシシクロペンテニルエーテル(3)を約89.5%の収率で得ることを含む。第2のステップは、ラジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを使用してアリルトリブチルスズと反応させることによる、ラジカル環化およびin situでのラジカル捕捉を含む。このステップは、立体化学的様式での三環式コアの形成を可能とする。立体化学は、ベラプロストジオールのキラル純度(HPLCによって99.9%)によって示されるように、カップリング化合物ブロモフェニルアセトキシシクロペンテニルエーテル(3)のエーテル結合およびアセテート基における立体化学によって左右される。一部の実施形態では、このステップの単離収率は、65.5%である。第4のステップは、触媒量のカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)を使用することによって、アリルアセトキシシクロペンタベンゾフラン(4)のアリル基をプロペニル基に異性化して、アルケニルアセトキシシクロペンタベンゾフラン(5)を92.6%の収率で得ることを含む。オゾン分解および水素化ホウ素ナトリウムを使用するin situでの還元のプロセスによって、アルケニルアセトキシシクロペンタベンゾフラン(5)のプロペニル基をアルコール官能基に変換し、それにより、ヒドロキシアセトキシシクロペンタベンゾフラン(6)を85.5%の収率(2つのステップにわたる)で得る。最終ステップは、濃硫酸を使用してアセテート基を脱保護して、ベラプロストジオール(7)を得ることを伴い、これは、MTBEから80%の収率で結晶化される。一部の実施形態では、収率は、80%超、85%超、90%超、または95%超であり得る。好ましい実施形態では、この方法の5つのステップにわたる全収率は、37%、または37%超であり、キラル純度はHPLCによって99.9%以上である。一部の実施形態では、全収率は、40%超、45%超、または50%超である。
一部の実施形態では、ベラプロストジオールを生成する方法は、下に示すステップを含む。
スキーム1:ラジカル環化によるキラルベラプロストジオールの合成
一部の実施形態では、本明細書に記載された方法は、光学活性ジオールを直接生成し、したがって、所望の異性体をラセミ混合物から分離することを必要としないことから、ベラプロストまたはその誘導体を作製するための従来の方法よりも有利である。加えて、一部の実施形態では、本明細書に記載された方法を使用して、わずか7つまたは8つのステップでベラプロストを合成することができ、これは、ベラプロスト314d異性体およびその誘導体を得るための最短のキラル経路である。
一部の実施形態では、ベラプロストの合成は、以下のスキームに従って行われる。
スキーム2:ベラプロストの合成
一部の実施形態では、本発明は、以下の式:
(式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
の化合物を調製するための方法であって、
(1)以下の式:
(式中、R2aは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
の化合物を以下の式:
(式中、R1aは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルであり、Xは、クロロ、ブロモおよびヨードから選択されるハロゲンである)
の化合物と反応させて、以下の式:
(式中、R1a、R2aおよびXは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(2)式(IV)の化合物を環化して、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(3)式(V)の化合物のアリルを異性化して、プロペニルを形成することにより、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を得るステップと、
(4)オゾン分解およびin situでの還元によって、式(VI)の化合物のプロペニルを変換して、アルコールを形成することにより、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されており、Rは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
の化合物を得るステップと、
(5)式(VII)の化合物のアセテートを脱保護して、以下の式:
(式中、R1a、R2aおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(6)第一級ヒドロキシ保護基を選択的に脱保護し、続いて、第一級ヒドロキシ基を酸化して、アルデヒドを形成し、続いて、式:
(式中、RおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の側鎖とカップリングして、以下の式:
の化合物を形成するステップと、
(7)ケトンを還元し、残存するヒドロキシ保護基を脱保護し、場合によりR1aをカチオンまたはHに変換して、以下の式:
の化合物を形成するステップと
を含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、本発明は、式(XII)の化合物を、実質的に純粋な単一異性体として生成する方法を提供する。
一部の実施形態では、R、R、R2aおよびRは、それぞれ独立して、アセテート、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、フェニルジメチルシリル、テトラヒドロピラニル、安息香酸エステル、ベンジル、または置換ベンジルを表す。
一部の実施形態では、R1aは、CHであり、R2aおよびRは、いずれもHである。
一部の実施形態では、ステップ(2)において、ラジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルが使用される。
一部の実施形態では、ステップ(3)において、触媒量のカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)が使用される。
一部の実施形態では、ステップ(5)において、硫酸が使用される。
一部の実施形態では、本発明は、以下の式:
(式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
の化合物を調製するための方法であって、
(1)以下の式:
(式中、R2aは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
の化合物を以下の式:
(式中、R1aは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルであり、Xは、クロロ、ブロモおよびヨードから選択されるハロゲンである)
の化合物と反応させて、以下の式:
(式中、R1a、R2aおよびXは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(2)式(XVII)の化合物を環化して、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(3)式(XVIII)の化合物のアリルを異性化して、プロペニルを形成することにより、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を得るステップと、
(4)オゾン分解およびin situでの還元によって、式(XIX)の化合物のプロペニルを変換して、アルコールを形成することにより、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されており、Rは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
の化合物を得るステップと、
(5)式(XX)の化合物のアセテートを脱保護して、以下の式:
(式中、R1a、R2aおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(6)第一級ヒドロキシ保護基を選択的に脱保護し、続いて、第一級ヒドロキシ基を酸化して、アルデヒドを形成し、続いて、式:
(式中、RおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の側鎖とカップリングして、以下の式:
の化合物を形成するステップと、
(7)ケトンを還元し、残存するヒドロキシ保護基を脱保護し、場合によりR1aをカチオンまたはHに変換して、以下の式:
の化合物を形成するステップと
を含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、本発明は、式(XV)の化合物を、式
の実質的に純粋な単一異性体として生成する方法を提供する。
一部の実施形態では、R、R、R2aおよびRは、それぞれ独立して、アセテート、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、フェニルジメチルシリル、テトラヒドロピラニル、安息香酸エステル、ベンジル、または置換ベンジルを表す。
一部の実施形態では、R1aは、CHであり、R2aおよびRは、いずれもHである。
一部の実施形態では、ステップ(2)において、ラジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルが使用される。
一部の実施形態では、ステップ(3)において、触媒量のカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)が使用される。
一部の実施形態では、ステップ(5)において、硫酸が使用される。
一部の実施形態では、本発明は、式(I)、(XII)、(XXV)および(XXVI)の4種の単一異性体を調製するための方法を提供する。一部の実施形態では、4種の異性体を生成する方法は、下に示すステップを含む。
スキーム3.エスベラプロストの4種の異性体の合成
一部の実施形態では、本発明は、以下の式:
(式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
の化合物を調製するための方法であって、
(1)以下の式:
(式中、R1aは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルであり;R2aおよびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基である)
の化合物のヒドロキシル基を保護して、以下の式:
(式中、Xは、トリチル保護基、第三級ブチルジメチルシリル(TBDMS)、トリエチルシリル(TES)、メトキシメタン(MOM)、第三級ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、アセテート、ベンゾエート、またはベンジルである)
の化合物を生成するステップと、
(2)(XXVII)の化合物のヒドロキシル基を保護して、以下の式:
(式中、Yは、第三級ブチルジメチルシリル(TBDMS)基、トリエチルシリル(TES)、メトキシメタン(MOM)、第三級ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、アセテート、ベンゾエート、またはベンジルである)
の化合物を形成するステップと、
(3)ヒドロキシル保護基のうち1つを脱保護して、以下の式:
の化合物を形成するステップと、
(4)化合物のヒドロキシル基を酸化して、以下の式:
の化合物を形成するステップと、
(5)スタンナンと反応させて、以下の式:
(式中、Zは、トリブチルスズ(SnBu3)である)
の化合物を形成するステップと、
(6)以下の式:
の化合物とカップリングして、以下の式:
(式中、R、R、RおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(7)保護基Yを脱保護し、式(XXXIII)の化合物のケトンを還元して、以下の式:
の化合物を形成するステップと
を含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、本明細書に記載された方法は、式(I)の化合物を、実質的に純粋な単一異性体として生成する。
一部の実施形態では、式(I)の化合物を生成する方法は、下に示すステップを含む。
スキーム4.ベラプロストの合成
一部の実施形態では、本明細書に記載された方法は、ワインレブアミドからケト−ホスホネート側鎖を形成することなく式(I)の化合物を調製するために使用することができ、したがって、強塩基であるブチルリチウムの使用を回避する。強塩基性条件下で、ケト−ホスフェート側鎖のメチル基はラセミ化し、それゆえ、光学純度(キラル純度)を低下させる可能性がある。対照的に、本明細書に記載された方法は、ワインレブアミドを使用し、これは、ホスフェートへの変換ステップを減少させるだけでなく、ラセミ化の問題も回避し、後続のステップにおける不純物も減少させる。したがって、一部の実施形態では、本明細書に記載された方法は、高いキラル純度を有するエスベラプロストの所望の単一異性体が容易に得られるという利点を提供する。
一部の実施形態では、以下の式:
(式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
の化合物を調製するための方法は、
(1)以下の式:
の化合物を以下の式:
の化合物とグラブスIIメタセシス反応において反応させるステップと、
(2)塩基加水分解して、式(I)の化合物を生成するステップと
を含む。
一部の実施形態では、本発明は、式(I)の化合物を、実質的に純粋な単一異性体として生成する方法を提供する。
一部の実施形態では、式(I)の化合物を生成する方法は、下に示すステップを含む。
スキーム5.ベラプロストの合成
化合物(3)のH NMRスペクトルを示す図である。 化合物(4)のH NMRスペクトルを示す図である。 化合物(4)のHPLCプロファイルを示す図である。 化合物(4)のH NMRスペクトルを示す図である。 化合物(4)のHPLCプロファイルを示す図である。 化合物(5)のH NMRスペクトルを示す図である。 化合物(5)のHPLCプロファイルを示す図である。 化合物(5)のHPLCプロファイルを示す図である。 化合物(6)のH NMRスペクトルを示す図である。 化合物(6)のHPLCプロファイルを示す図である。 化合物(6)のHPLCプロファイルを示す図である。 化合物(7)のH NMRスペクトルを示す図である。 化合物(7)の粗サンプルのHPLCプロファイルを示す図である。 化合物(7)のHPLCプロファイルを示す図である。 標準品をスパイクした化合物(7)のHPLCプロファイルを示す図である。 ラセミジオールをスパイクした化合物(7)のHPLCプロファイルを示す図である。 化合物(7)の13C NMRスペクトルを示す図である。 化合物(7)の質量スペクトルを示す図である。
別段の指定がない限り、「ある(a)」または「ある(an)」とは、「1つまたは複数の」を意味する。一実施形態では、以下の式:
(式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
のベラプロストまたはその関連誘導体の実質的に純粋な異性体を作製するための方法は、
(1)以下の式:
(式中、R2aは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
の化合物と以下の式:
(式中、R1aは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルであり、Xは、ハロゲンである)
の化合物とに対して光延反応を実施して、以下の式:
(式中、R1a、R2aおよびXは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(2)式(IV)をラジカル環化して、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(3)式(V)の化合物のアリルを異性化して、プロペニルを形成することにより、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を得るステップと、
(4)オゾン分解およびin situでの還元によって、式(VI)の化合物のプロペニルを変換して、アルコールを形成することにより、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されており、Rは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
の化合物を得るステップと、
(5)式(VII)の化合物のアセテートを脱保護して、以下の式:
(式中、R1a、R2a、およびRは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(6)第一級ヒドロキシ保護基を選択的に脱保護し、続いて、第一級ヒドロキシ基を酸化して、対応するアルデヒドとし、続いて、式:
(式中、RおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の側鎖とカップリングして、以下の式:
の化合物を形成するステップと、
(7)ケトンを還元し、残存するヒドロキシ保護基を脱保護し、場合によりR1aをカチオンまたはHに変換して、以下の式:
の化合物を形成するステップと
を含む。
ベラプロスト314−dは、4種の異性体のラセミ混合物として存在するベラプロストの薬理学的に活性な異性体として公知であり、ベラプロスト314−dは、薬学的に許容される塩として存在し得る。この化合物は、Rが、カチオンまたはHであり、RおよびRが、Hであり、RおよびRが、CHである、式(I)の化合物によって表される。
好ましい実施形態では、式(I)の化合物は、所望の異性体を他の異性体から分離する必要なしに、実質的に純粋な単一異性体として生成される。「実質的に純粋な」とは、90%超の所望の異性体、95%超の所望の異性体、または98%超の所望の異性体を意味し得る。一部の実施形態では、式(I)の化合物のRおよびR、R2a、ならびにRは、それぞれ独立して、アセテート、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、フェニルジメチルシリル、テトラヒドロピラニル、安息香酸エステル、ベンジル、または置換ベンジルを表す。好ましい実施形態では、R1aは、CHであり、R2aおよびRは、いずれもHである。
一部の実施形態では、ステップ(2)のラジカル環化は、ラジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを使用するが、アゾビスイソブチロニトリルのみに限定されず、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)および2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩を含むがこれらに限定されない、ラジカル開始剤として使用することができる他の様々な試薬が存在する。
一部の実施形態では、ステップ(3)の異性化は、触媒量のカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)を使用する。異性化はまた、金属触媒、例えばルテニウム金属錯体、例えばルテニウムヒドリド錯体およびグラブス触媒、ロジウム金属、例えば塩化ロジウム(RhCl.xHO)、ならびにパラジウム金属、例えば塩化パラジウム(PdCl)を含む、他の様々な触媒を使用することによって実施することができる。
一部の実施形態では、ステップ(5)の脱保護は、硫酸を使用する。しかしながら、他の様々な無機酸、例えばHClおよびHNOもまた使用することができる。
一部の実施形態では、R2aは、当業者に公知の保護基、例えば、アルキル、ベンジル(Bn)、トリメチルシリル(TMS)、tert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、tert−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、またはアセテート(Ac)基であり得る。
一部の実施形態では、特許請求された方法のステップ(4)は、式(XI)の化合物によって表されるin situで捕捉されたアルデヒド中間体を生成する。
一部の実施形態では、式Xのケトンの還元は、例えば、水素化ホウ素ナトリウムなどの非選択的還元剤を三塩化セリウム七水和物とともに使用した後に、ジアステレオマーを分離して達成することができ、あるいは、ケトンを選択的に還元することが可能なキラル還元剤を使用して、得られるアルコールの実質的に1種の異性体を得ることができる。選択的還元剤は、当技術分野で公知であり、例えば、(R)−(+)−2−ブチル−CBS−オキサザボロリジンおよびカテコールボラン、(R)−(+)−2−メチル−CBS−オキサザボロリジンおよびカテコールボラン、(+)DIP−クロリド、NaBHおよび2−(3−ニトロフェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン−4S,5S−ジカルボン酸(D−TarB−NO)、改変DIBAL試薬、ならびに改変LAH剤を含む。
一実施形態では、式(I)の化合物は、式(I)によって表される単一異性体として、実質的に異性体的に純粋な形態で生成される。一実施形態では、式(I)によって表される生成物は、得られる異性体混合物の90%、または好ましくは得られる異性体混合物の95%、またはより好ましくは得られる異性体混合物の98%、またはさらにより好ましくは得られる異性体混合物の99%、最も好ましくは得られる異性体混合物の99%超を占める。
一部の実施形態では、式(I)のベラプロストジオールは、MTBEから約80%の収率で結晶化される。一部の実施形態では、本方法は、式(I)の化合物を、少なくとも37%の収率で生成する。一部の実施形態では、本方法は、式(I)の化合物を、HPLCによって99.9%のキラル純度で生成する。
一部の実施形態では、以下の式:
(式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
の化合物を調製するための方法は、
(1)以下の式:
(式中、R2aは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
の化合物を以下の式:
(式中、R1aは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルであり、Xは、クロロ、ブロモおよびヨードから選択されるハロゲンである)
の化合物と反応させて、以下の式:
(式中、R1a、R2aおよびXは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(2)式(IV)の化合物を環化して、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(3)式(V)の化合物のアリルを異性化して、プロペニルを形成することにより、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を得るステップと、
(4)オゾン分解およびin situでの還元によって、式(VI)の化合物のプロペニルを変換して、アルコールを形成することにより、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されており、Rは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
の化合物を得るステップと、
(5)式(VII)の化合物のアセテートを脱保護して、以下の式:
(式中、R1a、R2aおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(6)第一級ヒドロキシ保護基を選択的に脱保護し、続いて、第一級ヒドロキシ基を酸化して、アルデヒドを形成し、続いて、式:
(式中、RおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の側鎖とカップリングして、以下の式:
の化合物を形成するステップと、
(7)ケトンを還元し、残存するヒドロキシ保護基を脱保護し、場合によりR1aをカチオンまたはHに変換して、以下の式:
の化合物を形成するステップと
を含む。
一部の実施形態では、本発明は、式(XII)の化合物を、実質的に純粋な単一異性体として生成する方法を提供する。
一部の実施形態では、R、R、R2aおよびRは、それぞれ独立して、アセテート、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、フェニルジメチルシリル、テトラヒドロピラニル、安息香酸エステル、ベンジル、または置換ベンジルを表す。
一部の実施形態では、R1aは、CHであり、R2aおよびRは、いずれもHである。
一部の実施形態では、ステップ(2)において、ラジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルが使用される。
一部の実施形態では、ステップ(3)において、触媒量のカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)が使用される。
一部の実施形態では、ステップ(5)において、硫酸が使用される。
一部の実施形態では、本発明は、以下の式:
(式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
の化合物を調製するための方法であって、
(1)以下の式:
(式中、R2aは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
の化合物を以下の式:
(式中、R1aは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルであり、Xは、クロロ、ブロモおよびヨードから選択されるハロゲンである)
の化合物と反応させて、以下の式:
(式中、R1a、R2aおよびXは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(2)式(XVII)の化合物を環化して、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(3)式(XVIII)の化合物のアリルを異性化して、プロペニルを形成することにより、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を得るステップと、
(4)オゾン分解およびin situでの還元によって、式(XIX)の化合物のプロペニルを変換して、アルコールを形成することにより、以下の式:
(式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されており、Rは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
の化合物を得るステップと、
(5)式(XX)の化合物のアセテートを脱保護して、以下の式:
(式中、R1a、R2aおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(6)第一級ヒドロキシ保護基を選択的に脱保護し、続いて、第一級ヒドロキシ基を酸化して、アルデヒドを形成し、続いて、式:
(式中、RおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の側鎖とカップリングして、以下の式:
の化合物を形成するステップと、
(7)ケトンを還元し、残存するヒドロキシ保護基を脱保護し、場合によりR1aをカチオンまたはHに変換して、以下の式:
の化合物を形成するステップと
を含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、本明細書に記載された方法は、式(XV)の化合物を、式
の実質的に純粋な単一異性体として生成する。
一部の実施形態では、R、R、R2aおよびRは、それぞれ独立して、アセテート、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、フェニルジメチルシリル、テトラヒドロピラニル、安息香酸エステル、ベンジル、または置換ベンジルを表す。
一部の実施形態では、R1aは、CHであり、R2aおよびRは、いずれもHである。
一部の実施形態では、ステップ(2)において、ラジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルが使用される。
一部の実施形態では、ステップ(3)において、触媒量のカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)が使用される。
一部の実施形態では、ステップ(5)において、硫酸が使用される。
一部の実施形態では、本発明は、以下の式:
(式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
の化合物を調製するための方法であって、
(1)以下の式:
(式中、R1aは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルであり;R2aおよびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基である)
の化合物のヒドロキシル基を保護して、以下の式:
(式中、Xは、トリチル保護基である)
の化合物を生成するステップと、
(2)(XXVII)の化合物のヒドロキシル基を保護して、以下の式:
(式中、Yは、TBDMS基である)
の化合物を形成するステップと、
(3)ヒドロキシル保護基のうち1つを脱保護して、以下の式:
の化合物を形成するステップと、
(4)化合物のヒドロキシル基を酸化して、以下の式:
の化合物を形成するステップと、
(5)スタンナンと反応させて、以下の式:
(式中、Zは、SnBuである)
の化合物を形成するステップと、
(6)以下の式:
の化合物とカップリングして、以下の式:
(式中、R、R、RおよびRは、それぞれ上に定義されている)
の化合物を形成するステップと、
(7)保護基Yを脱保護し、式(XXXIII)の化合物のケトンを還元して、以下の式:
の化合物を形成するステップと
を含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、本発明は、式(I)の化合物を、実質的に純粋な単一異性体として生成する方法を提供する。
一部の実施形態では、本発明は、以下の式:
(式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
の化合物を調製するための方法であって、
(1)以下の式:
の化合物を以下の式:
の化合物とグラブスIIメタセシス反応において反応させるステップと、
(2)塩基加水分解して、式(I)の化合物を生成するステップと
を含む、方法を提供する。
一部の実施形態では、本明細書に記載された方法は、式(I)の化合物を、実質的に純粋な単一異性体として生成する。
本発明は以下の実施例によってさらに例示されるが、決してそれらに限定されない。
ブロモフェニルアセトキシシクロペンテニルエーテル(3)の合成
滴下漏斗、アルゴン入口およびゴムセプタムを取り付けた500mLの三口丸底フラスコに、無水テトラヒドロフラン(100mL)中の(1R,4R)−4−ヒドロキシシクロペンタ−2−エン−1−イルアセテート(1)(10.0g、70.34mmol)、2−ブロモフェノール−6−カルボメトキシプロパン(2)(21.1g、77.37mmol)、トリフェニルホスフィン(20.29g、77.37mmol)およびトリエチルアミン(7.8g、77.37mmol)の溶液を投入した。これに、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(15.6g、77.37mmol)を0℃で45分間かけて滴下添加した。完全に添加した後、反応混合物をゆっくりと室温に到達させた。2.5×7.5cmの寸法のTLCを使用して20%酢酸エチルおよびヘキサン中で反応混合物を溶出することによって反応の進行をモニタリングして、出発物質の完全な消費を確認した。この段階で、反応が完了し、反応を飽和塩化アンモニウム溶液(150mL)でクエンチした。有機層を分離し、水性層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空中で蒸発させて、粗生成物(78g)を得た。これをロット番号RD−UT−1137−169(1gスケール)と合わせ、クロマトグラフィーによって精製して、純粋なブロモフェニルアセトキシシクロペンテニルエーテル(3)(27.5g、89.5%)を得た。具体的には、シリカゲル(551.7g)を充填した直径11.5cmおよび長さ18cmのフィルター式カラムを、酢酸エチルおよびヘキサンを使用する精製に使用した。溶媒の極性を0から13%に増加させた。この化合物をH NMRによって特徴付けた。
実施例1の反応を、下のスキームに記載する:
アリルアセトキシシクロペンタベンゾフラン(4)の合成
冷却器、滴下漏斗およびゴムセプタムを取り付けた1000mLの三口丸底フラスコに、無水トルエン(50mL)中のブロモフェニルアセトキシシクロペンテニルエーテル(3)(27.0g、68.00mmol)およびアリルトリブチルスタンナン(135.1g、408.00mmol)の溶液を投入し、アルゴン下で110℃に加熱した。反応系を排気して、大気を除去し、アルゴンで置き換えた。この溶液に、トルエン(100mL)中のAIBN(5.6g、34.00mmol)の懸濁液を一度に添加し、還流温度で10分間加熱を継続した。2.5×7.5cmの寸法のTLCを使用して25%酢酸エチルおよびヘキサン中で反応混合物を溶出することによって反応の進行をモニタリングして、出発物質の完全な消費を確認した。より長いTLCは、出発物質のRf値により近いスポットの分割に役立った。この段階で、反応が完了し、反応混合物を周囲温度に冷却した。この反応混合物を真空中で濃縮して、トルエンを原体積の半分まで除去し、次いで、精製のためにシリカゲル充填カラムに直接ロードした。具体的には、直径11.5cmおよび長さ18cmのフィルター式カラムにシリカゲル(579.7g)を充填し、酢酸エチルおよびヘキサンを使用する精製に使用した。溶媒の極性を0から9%に増加させた。シリカゲル(396.2g)を充填した直径9.5cmおよび長さ15cmのより小型のフィルター式カラムを、上記の溶媒および極性を使用する不純画分の精製に使用した。純粋画分から8.9g(ロット番号RD−UT−1137−175−I)を95.5%の純度(UPLCによる)で得、不純画分を2回目のカラムクロマトグラフィーによって再度精製して、7.03g(ロット番号RD−UT−1137−175−II)を96.26%の純度(UPLCによる)で得た。アリルアセトキシシクロペンタベンゾフラン(4)の合計単離収量は、15.9g(65.5%)であった。化合物をH NMRによって特徴付けた。
実施例2の反応を、下のスキームに記載する:
アルケニルアセトキシシクロペンタベンゾフラン(5)の合成
冷却器を取り付けた1000mLの一口丸底フラスコに、無水トルエン(500mL)中のアリルアセトキシシクロペンタベンゾフラン(4)(15.6g、43.52mmol)の溶液を投入した。これに、カルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)(2.07g、2.17mmol)を添加し、次いで、系を3回排気し、アルゴンで置き換えた。これをアルゴン下で110℃で加熱還流した。反応の進行をUPLCによって20分ごとに1時間モニタリングし、それにより、96%の変換率およびそれより先に進行しないことが示された。1時間後、反応物を真空中で濃縮して、トルエンの量を減少させ、次いで、精製のためにシリカゲル充填カラムに直接ロードして、アルケニルアセトキシシクロペンタベンゾフラン(5)(14.5g、92.6%)(ロット番号RD−UT−1137−178)を得た。具体的には、シリカゲル(580g)を充填した直径11.5cmおよび長さ18cmのフィルター式カラムを、酢酸エチルおよびヘキサンを使用する精製に使用した。溶媒の極性を0から8%に増加させた。化合物をH NMRおよびUPLCによって特徴付けた(生成物:出発物質の比、98.5:1.5)。
実施例3の反応を、下のスキームに記載する:
ヒドロキシアセトキシシクロペンタベンゾフラン(6)の合成
オゾンバブラー、ゴムセプタムを取り付けた500mLの三口丸底フラスコに、無水メタノール(150mL)および無水ジクロロメタン(50mL)中のアルケニルアセトキシシクロペンタベンゾフラン(5)(14.2g、39.61mmol)の溶液を投入し、これを−78℃に冷却した。次いで、オゾンガスを溶液に2時間吹き込んだ。具体的には、オゾン源として、Wedeco GSO 10シリーズのオゾン発生器を使用した。機器を81Wの電力レベルで動作させ、酸素圧を0.5psiに維持した。オゾンを反応混合物に吹き込む間、最大限の注意を払うべきである。過剰のオゾンは、反応混合物中に副生成物を発生させ得る。反応混合物の進行を25分ごとにモニタリングすべきである。量が多いほど、変換に要する時間は長くなり得る。
反応の進行をTLCによってモニタリングし、それにより、出発物質の完全な変換が示された。TLCの移動相として60%酢酸エチル:ヘキサンを使用するインプロセス分析のために、少量のアリコートをジメチルスルフィドでクエンチして、オゾニドをアルデヒドに変換した。この段階で、反応混合物の温度を−20℃に上昇させ、アルゴンガスで5分間フラッシュした。
この溶液(オゾニド中間体)に、水素化ホウ素ナトリウム(2.99g、79.23mmol)を−20℃で添加し、アルゴン下で0.5時間撹拌しながら、反応混合物を周囲温度に到達させた。反応の進行をTLCによってモニタリングした。具体的には、80%酢酸エチル:ヘキサン移動相を溶出に使用した。反応の完了後、反応を飽和塩化アンモニウム溶液(30mL)でクエンチし、有機揮発物を真空中で蒸発させた。残渣を酢酸エチル(200mL)と水(200mL)との間で分配した。有機層を分離し、水性層を酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空中で蒸発させて、粗生成物を得た。これを精製のためにシリカゲル充填カラムにロードして、ヒドロキシアセトキシシクロペンタベンゾフラン(6)(11.8g、85.5%)(ロット番号RD−UT−1137−180)を得た。具体的には、シリカゲル(622g)を充填した直径11.5cmおよび長さ18cmのフィルター式カラムを、酢酸エチルおよびヘキサンを使用する精製に使用した。溶媒の極性を0から50%に増加させた。
化合物をH NMRおよびHPLCによって特徴付けて、前のオレフィン異性化ステップ(ステップIII)から持ち越された出発物質に起因して形成された同族体不純物の量を決定した(生成物:同族体の比、99.3:0.7)。同族体不純物の構造を下に示す。
実施例4の反応を、下のスキームに記載する:
ベラプロストジオール(7)の合成
500mLの一口丸底フラスコに、無水メタノール(150mL)中のヒドロキシアセトキシシクロペンタベンゾフラン(6)(10.7g、30.71mmol)の溶液を投入した。次いで、メタノール50mL中の濃HSO(0.1mL)の溶液を添加し、終夜(14時間)撹拌した。TLCに基づいて、反応速度が遅いことがわかった。5%メタノール:DCM移動相をTLC溶出に使用した。この段階で、追加量の濃HSO(メタノール10mL中0.27mLの溶液)を、異なる間隔(14時間、21時間、38時間、62時間)で4回、反応の完了まで投入した。68時間後に、反応が完了したことがわかった(使用した濃HSOの合計は、1.18mLである)。この時点で、反応混合物を0℃に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(25mL)を5分間かけてpHが8に達するまで添加した。この混合物を真空中で蒸発させて、有機揮発物を除去し、残渣を酢酸エチル(150mL)と水(150mL)との間で分配した。有機層を分離し、水性層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、真空中で蒸発させて、粗生成物(9.3g)を得た。粗生成物をMTBEから結晶化させて、ベラプロストジオール(7)(7.5g、80%の単離収率)(ロット番号RD−UT−1137−182−CI)を得た。具体的には、粗生成物を、還流温度に加熱することによってMTBE 45mL(5倍体積)に溶解し、ゆっくりと室温に冷却した。およそ30℃で、90mgの純粋な種結晶(ベラプロストジオール、ロット番号13−13206−01)を添加し、室温で2時間撹拌することにより、濃灰白色固体を得た。これを10℃に冷却し、15分間撹拌し、洗浄のために5%MTBE:ヘキサン(50mL)を使用しながら、濾紙(4号)を通して濾過した。灰白色固形物質を、一定重量が得られるまで空気乾燥した。これをH NMR、13C NMR、MS、旋光度、キラルHPLCおよび融点によって特徴付けた。値については分析データの概要の表を参照されたい。
実施例5の反応を、下のスキームに記載する:
ベラプロストジオールの単一異性体に関する分析データの概要を下の表に示す。
スキーム4に基づくベラプロストの合成。
スキーム4に示す方法に従って、ベラプロストを合成する。特に、合成は、以下のステップを有する:1)三環式コアおよびカップリングのための側鎖を有する化合物1をトリチル化して、化合物2を形成するステップ;2)TBDMS保護して、化合物3を形成するステップ;3)脱トリチル化して、化合物4を形成するステップ;4)酸化して、化合物5を形成するステップ;5)トリブチルスズとカップリングして、化合物6を形成するステップ;6)ワインレブアミドと反応させて、化合物7を形成するステップ;7)還元および脱保護して、ベラプロストを形成するステップ。各ステップの反応条件は、当技術分野で周知であり、例えばDas et al., Chem. Rev. (2007), 107:3286-3337に記載されている。
スキーム5に基づくベラプロストの合成。
グラブスIIメタセシスステップおよび塩基加水分解ステップを含む、スキーム4に示す方法に従って、ベラプロストを合成する。特に、ルテニウム金属触媒をグラブスメタセシス反応に使用する。これは、溶媒、例えば、ジクロロメタン、メチル第三級ブチルメチルエーテル、ペンタン、ヘキサン、メタノール、イソプロピルアルコール、テトラヒドロフラン、およびアセトン中でのグラブスII(第2世代ルテニウム触媒)の使用を伴う。各ステップの反応条件は、当技術分野で周知であり、例えばDas et al., Chem. Rev. (2007), 107:3286-3337に記載されている。

Claims (33)

  1. 以下の式:
    (式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
    およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
    は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
    は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
    の化合物を調製するための方法であって、
    (1)以下の式:
    (式中、R2aは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
    の化合物を以下の式:
    (式中、R1aは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルであり、Xは、クロロ、ブロモおよびヨードから選択されるハロゲンである)
    の化合物と反応させて、以下の式:
    (式中、R1a、R2aおよびXは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を形成するステップと、
    (2)式(IV)の化合物を環化して、以下の式:
    (式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を形成するステップと、
    (3)式(V)の前記化合物のアリルを異性化して、プロペニルを形成することにより、以下の式:
    (式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を得るステップと、
    (4)オゾン分解およびin situでの還元によって、式(VI)の前記化合物の前記プロペニルを変換して、アルコールを形成することにより、以下の式:
    (式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されており、Rは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
    の化合物を得るステップと、
    (5)式(VII)の前記化合物のアセテートを脱保護して、以下の式:
    (式中、R1a、R2aおよびRは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を形成するステップと、
    (6)第一級ヒドロキシ保護基を選択的に脱保護し、続いて、第一級ヒドロキシ基を酸化して、アルデヒドを形成し、続いて、式:
    (式中、RおよびRは、それぞれ上に定義されている)
    の側鎖とカップリングして、以下の式:
    の化合物を形成するステップと、
    (7)ケトンを還元し、残存するヒドロキシ保護基を脱保護し、場合により前記R1aをカチオンまたはHに変換して、以下の式:
    の化合物を形成するステップと
    を含む、方法。
  2. 式(I)の前記化合物が、実質的に純粋な単一異性体として生成される、請求項1に記載の方法。
  3. 、R、R2aおよびRが、それぞれ独立して、アセテート、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、フェニルジメチルシリル、テトラヒドロピラニル、安息香酸エステル、ベンジル、または置換ベンジルを表す、請求項1に記載の方法。
  4. 1aが、CHであり、R2aおよびRが、いずれもHである、請求項1に記載の方法。
  5. ステップ(2)において、ラジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルが使用される、請求項1に記載の方法。
  6. ステップ(3)において、触媒量のカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)が使用される、請求項1に記載の方法。
  7. ステップ(4)が、式(XI)
    (式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物によって表されるin situで捕捉されたアルデヒド中間体を生成する、請求項1に記載の方法。
  8. ステップ(5)において、硫酸が使用される、請求項1に記載の方法。
  9. 以下の式:
    (式中、R1aは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、R2aおよびRは、それぞれH、アセテートまたはヒドロキシ保護基を表す)
    の化合物を調製するための方法であって、
    (1)以下の式:
    (式中、R2aは、上に定義されている)
    の化合物と以下の式:
    (式中、R1aは、上に定義されており、Xは、クロロ、ブロモおよびヨードから選択されるハロゲンである)
    の化合物とに対して光延反応を実施して、以下の式:
    (式中、R1a、R2aおよびXは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を形成するステップと、
    (2)式(IV)をラジカル環化して、以下の式:
    (式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を形成するステップと、
    (3)式(V)の前記化合物のアリルを異性化して、プロペニルを形成することにより、以下の式:
    (式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を得るステップと、
    (4)オゾン分解およびin situでの還元によって、式(VI)の前記化合物の前記プロペニルを変換して、アルコールを形成することにより、以下の式:
    (式中、R1a、R2aおよびRは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を得るステップと、
    (5)式(VII)の前記化合物のアセテートを脱保護して、以下の式:
    (式中、R1a、R2aおよびRは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を形成するステップと
    を含む、方法。
  10. 式(VIII)の前記化合物が、実質的に純粋な単一異性体として生成される、請求項9に記載の方法。
  11. 2aおよびRが、それぞれ独立して、アセテート、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、フェニルジメチルシリル、テトラヒドロピラニル、安息香酸エステル、ベンジル、または置換ベンジルを表す、請求項9に記載の方法。
  12. 1aが、CHであり、R2aおよびRが、いずれもHである、請求項9に記載の方法。
  13. ステップ(2)において、ラジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルが使用される、請求項9に記載の方法。
  14. ステップ(3)において、触媒量のカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)が使用される、請求項9に記載の方法。
  15. ステップ(5)において、硫酸が使用される、請求項9に記載の方法。
  16. 以下の式:
    (式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
    およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
    は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
    は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
    の化合物を調製するための方法であって、
    (1)以下の式:
    (式中、R2aは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
    の化合物を以下の式:
    (式中、R1aは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルであり、Xは、クロロ、ブロモおよびヨードから選択されるハロゲンである)
    の化合物と反応させて、以下の式:
    (式中、R1a、R2aおよびXは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を形成するステップと、
    (2)式(IV)の化合物を環化して、以下の式:
    (式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を形成するステップと、
    (3)式(V)の前記化合物のアリルを異性化して、プロペニルを形成することにより、以下の式:
    (式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を得るステップと、
    (4)オゾン分解およびin situでの還元によって、式(VI)の前記化合物の前記プロペニルを変換して、アルコールを形成することにより、以下の式:
    (式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されており、Rは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
    の化合物を得るステップと、
    (5)式(VII)の前記化合物のアセテートを脱保護して、以下の式:
    (式中、R1a、R2aおよびRは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を形成するステップと、
    (6)第一級ヒドロキシ保護基を選択的に脱保護し、続いて、第一級ヒドロキシ基を酸化して、アルデヒドを形成し、続いて、式:
    (式中、RおよびRは、それぞれ上に定義されている)
    の側鎖とカップリングして、以下の式:
    の化合物を形成するステップと、
    (7)ケトンを還元し、残存するヒドロキシ保護基を脱保護し、場合により前記R1aをカチオンまたはHに変換して、以下の式:
    の化合物を形成するステップと
    を含む、方法。
  17. 式(XII)の前記化合物が、実質的に純粋な単一異性体として生成される、請求項16に記載の方法。
  18. 、R、R2aおよびRが、それぞれ独立して、アセテート、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、フェニルジメチルシリル、テトラヒドロピラニル、安息香酸エステル、ベンジル、または置換ベンジルを表す、請求項16に記載の方法。
  19. 1aが、CHであり、R2aおよびRが、いずれもHである、請求項16に記載の方法。
  20. ステップ(2)において、ラジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルが使用される、請求項16に記載の方法。
  21. ステップ(3)において、触媒量のカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)が使用される、請求項16に記載の方法。
  22. ステップ(5)において、硫酸が使用される、請求項16に記載の方法。
  23. 以下の式:
    (式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
    およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
    は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
    は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
    の化合物を調製するための方法であって、
    (1)以下の式:
    (式中、R2aは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
    の化合物を以下の式:
    (式中、R1aは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルであり、Xは、クロロ、ブロモおよびヨードから選択されるハロゲンである)
    の化合物と反応させて、以下の式:
    (式中、R1a、R2aおよびXは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を形成するステップと、
    (2)式(XVII)の化合物を環化して、以下の式:
    (式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を形成するステップと、
    (3)式(XVIII)の前記化合物のアリルを異性化して、プロペニルを形成することにより、以下の式:
    (式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を得るステップと、
    (4)オゾン分解およびin situでの還元によって、式(XIX)の前記化合物の前記プロペニルを変換して、アルコールを形成することにより、以下の式:
    (式中、R1aおよびR2aは、それぞれ上に定義されており、Rは、Hまたはヒドロキシ保護基である)
    の化合物を得るステップと、
    (5)式(XX)の前記化合物のアセテートを脱保護して、以下の式:
    (式中、R1a、R2aおよびRは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を形成するステップと、
    (6)第一級ヒドロキシ保護基を選択的に脱保護し、続いて、第一級ヒドロキシ基を酸化して、アルデヒドを形成し、続いて、式:
    (式中、RおよびRは、それぞれ上に定義されている)
    の側鎖とカップリングして、以下の式:
    の化合物を形成するステップと、
    (7)ケトンを還元し、残存するヒドロキシ保護基を脱保護し、場合により前記R1aをカチオンまたはHに変換して、以下の式:
    の化合物を形成するステップと
    を含む、方法。
  24. 式(XV)の前記化合物が、式
    の実質的に純粋な単一異性体として生成される、請求項23に記載の方法。
  25. 、R、R2aおよびRが、それぞれ独立して、アセテート、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、フェニルジメチルシリル、テトラヒドロピラニル、安息香酸エステル、ベンジル、または置換ベンジルを表す、請求項16に記載の方法。
  26. 1aが、CHであり、R2aおよびRが、いずれもHである、請求項23に記載の方法。
  27. ステップ(2)において、ラジカル開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルが使用される、請求項23に記載の方法。
  28. ステップ(3)において、触媒量のカルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)が使用される、請求項23に記載の方法。
  29. ステップ(5)において、硫酸が使用される、請求項23に記載の方法。
  30. 以下の式:
    (式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
    およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
    は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
    は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
    の化合物を調製するための方法であって、
    (1)以下の式:
    (式中、R1aは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルであり;R2aおよびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基である)
    の化合物のヒドロキシル基を保護して、以下の式:
    (式中、Xは、トリチル保護基、第三級ブチルジメチルシリル(TBDMS)、トリエチルシリル(TES)、メトキシメタン(MOM)、第三級ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、アセテート、ベンゾエート、またはベンジルである)
    の化合物を生成するステップと、
    (2)(XXVII)の前記化合物のヒドロキシル基を保護して、以下の式:
    (式中、Yは、第三級ブチルジメチルシリル(TBDMS)、トリエチルシリル(TES)、メトキシメタン(MOM)、第三級ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、アセテート、ベンゾエート、またはベンジルである)
    の化合物を形成するステップと、
    (3)ヒドロキシル保護基のうち1つを脱保護して、以下の式:
    の化合物を形成するステップと、
    (4)前記化合物のヒドロキシル基を酸化して、以下の式:
    の化合物を形成するステップと、
    (5)スタンナンと反応させて、以下の式:
    (式中、Zは、SnBu3である)
    の化合物を形成するステップと、
    (6)以下の式:
    の化合物とカップリングして、以下の式:
    (式中、R、R、RおよびRは、それぞれ上に定義されている)
    の化合物を形成するステップと、
    (7)保護基Yを脱保護し、前記式(XXXIII)の前記化合物のケトンを還元して、以下の式:
    の化合物を形成するステップと
    を含む、方法。
  31. 式(I)の前記化合物が、実質的に純粋な単一異性体として生成される、請求項30に記載の方法。
  32. 以下の式:
    (式中、Rは、カチオン、H、またはC1〜12アルキルを表し、
    およびRは、それぞれHまたはヒドロキシ保護基を表し、
    は、HまたはC1〜3アルキルを表し、
    は、HまたはC1〜6アルキルを表す)
    の化合物を調製するための方法であって、
    (1)以下の式:
    の化合物を以下の式:
    の化合物とグラブスIIメタセシス反応において反応させるステップと、
    (2)塩基加水分解して、式(I)の前記化合物を生成するステップと
    を含む、方法。
  33. 式(I)の前記化合物が、実質的に純粋な単一異性体として生成される、請求項32に記載の方法。
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