JPH047757B2 - - Google Patents

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JPH047757B2
JPH047757B2 JP5045386A JP5045386A JPH047757B2 JP H047757 B2 JPH047757 B2 JP H047757B2 JP 5045386 A JP5045386 A JP 5045386A JP 5045386 A JP5045386 A JP 5045386A JP H047757 B2 JPH047757 B2 JP H047757B2
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hydroxyl group
oxygen atom
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JP5045386A
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JPS62209095A (ja
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Koji Tomimori
Toshio Tanaka
Seiji Kurozumi
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Publication of JPH047757B2 publication Critical patent/JPH047757B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、新規なα−メチレンラクトン環を有
するステロイド化合物およびその製造法に関す
る。更に詳細には、本発明は、種々のステロイド
誘導体またはビタミンD3誘導体の合成中間体と
して有用であり、かつそれ自体ガン活性を有し医
薬品としても有用であるα−メチレンラクトン環
を有するステロイド化合物,および骨格炭素数23
のノルコレンアルデヒド類に低原子価金属の存在
下2−ハロメチルプロペン酸エステル類を付加反
応せしめ同時に、あるいは付加反応の後に、分子
内閉環反応せしめることにより、α−メチレンラ
クトン環を有するステロイド化合物を1/2製造
する新規製造法に関するものである。 <従来の技術> ビタミンD代謝物質は様々な疾患に対する治療
用の薬剤として近年、臨床的用途が増加しつつあ
る化合物群である。例えば最近、発見された1α,
25−ジヒドロキシビタミンD3代謝物質である1α,
25−ジヒドロキシ−ビタミンD326,23−ラクト
ン〔フエブス・レターズ(FEBS LETTERS),
134,207−211(1982)〕は、血中カルシウム低下
作用(特開昭58−118516号公報),腫瘍細胞増殖
抑制作用(特開昭58−210011号公報),骨形成促
進作用(特開昭60−185715)等の薬理作用を有す
ることが報告されており、有用な医薬品として期
待されている。 1α,25−ジヒドロキシ−ビタミンD3−26,23
−ラクトンの製造法としては、25−ヒドロキシ−
ビタミンD3−26,23−ラクトン〔バイオケミス
トリー(Biochemistry),18,4775〜4780
(1979)〕に1α−水酸化酵素を作用させる方法
〔フエブス・レターズ(FEBS LETTERS),
134,207−211(1981)〕,ラツト,犬等の血清中よ
り単離する方法〔アーカイブス・オブ・バイオケ
ミストリー・アンド・バイオフイジツクス
(Arch.Biochem.Biophs.),204,387〜391
(1980)〕,対応するA環骨格とCD環骨格とを
Wittig反応によつて縮合する化学合成法〔ジヤー
ナル・オブ・ザ・オルガニツク・ケミストリー
(J.Org.Chem.),48,4433〜4436(1983)〕,ステ
ロイド側鎖にヒドロキシラクトン環を導入した
後、ビタミンD骨格に変換する化学合成法(特開
昭60−130581号)等が知られている。しかしなが
ら、これらの方法は、工業的製造法としては大量
合成に適さなかつたり、出発原料を得るのに多く
の工程を要したり、また容易に出発原料が得られ
ても最終生成物に至るまで多くの工程を経由した
り、天然体と同じ立体配置をもつ(23S,25R)
体の選択的合成が困難であるなどの欠点を有して
いる。 <発明が解決しようとする問題点> 本発明者らは、1α,25−ジヒドロキシビタミ
ンD3−26,23−ラクトンの化学合成による製造
法について詳細に検討した結果、骨格炭素数23の
ノルコレンアルデヒド類に、低原子価金属の存在
下、2−ハロメチルプロペン酸エステル類を付加
反応せしめ、同時にあるいは付加反応の後に、分
子内閉環反応せしめ、同時にあるいは付加反応の
後に、分子内閉環反応せしめることにより、α−
メチレンラクトン環を有するステロイド化合物が
得られ、かかるステロイド化合物を中間体とする
ことにより1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
26,23−ラクトンが工業的に有利に製造し得るこ
と、更にはかかるα−メチレンラクトン環を有す
るステロイド化合物がそれ自体制ガン活性を有し
医薬品として有用であることを見出し本発明に到
達したものである。 <問題点を解決するための手段> [式中、R1は水素原子,または水酸基の酸素
原子と共にアセタール結合を形成する基を表わ
し、R2は水素原子,またはOR3を表わし、ここ
でR3はR1と同一もしくは異なり、水素原子,ま
たは水酸基の酸素原子と共にアセタール結合を形
成する基をを表わす。] で表わされるステロイド化合物が提供される。 上記式[]においてR1は、水素原子,また
は水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を形
成する基を表わす。水酸基の酸素原子とともにア
セタール結合を形成する基としては、例えば、メ
トキシメチル基,1−エトキシエチル基,2−メ
トキシ−2−プロピル基,(2−メトキシエトキ
シ)メチル基,ベンジルオキシメチル基,2−テ
トラヒドロピラニル基,2−テトラヒドロフラニ
ル基などをあげることができる。なかでも、メト
キシメチル基,2−テトラヒドロピラニル基が特
に好ましい。 上記式〔〕においてR2は水素原子,または
OR3を表わし、ここでR3はR1と同一もしくは異
なり、水素原子,または水酸基の酸素原子と共に
アセタール結合を形成する基を表わす。かかる水
酸基の酸素原子と共にアセタール結合を形成する
基としては前記のR1で例示したものと同じ基が
好ましいものとしてあげることができる。 本発明で提供される上記式〔〕で表わされる
α−メチレンラクトン環を有するステロイド化合
物の好ましい具体例としては下記に示した化合物
をあげることができる。 (1) 3β−ヒドロキシ−コレスタ−5,25−ジエ
ン−26,23−ラクトン, (2) 3β−メトキシメトキシ−コレスタ−5,25
−ジエン−26,23−ラクトン, (4) 1α,3β−ジヒドロキシ−コレスタ−5,25
−ジエン−26,23−ラクトン, (5) 1α,3β−ジメトキシメトキシ−コレスタ−
5,25−ジエン−26,23−ラクトン, (6) 1α,3β−ジエトキシカルボニル−コレスタ
−5,25−ジエン−26,23−ラクトン。 上記式〔〕で表わされる本発明のα−メチレ
ンラクトン環を有するステロイド化合物は下記式
〔〕 〔式中R11は、水素原子,または水酸基の酸素
原子とともにアセタール結合を形成する基を表わ
し、R21は水素原子,またはOR31を表わし、ここ
でR31は、R11と同一もしくは異なり、水素原子,
または、水酸基の酸素原子とともにアセタール結
合を形成する基を表わし、R41はC1〜C10アルキ
ル基を表わす。〕 で表わされるα−メチレンエステル類を酸触媒の
存在下、分子内ラクトン化せしめ、必要に応じて
脱保護および/または保護反応に付すことにより
製造される。 上記式〔〕で表わされるα−メチレンエステ
ル類は、我々が別途提案する如く、下記式〔〕 〔式中、R12は水酸基の酸素原子と共にアセター
ル結合を形成する基を表わし、R22は水素原子,
またはOR32を表わし、ここでR32は、R12と同一
もしくは異なり、水酸基の酸素原子とアセタール
結合を形成する基を表わす。〕 で表わされるステロイド−23−アルデヒド類に下
記式〔〕 〔式中、XはCl、Brまたはを表わし、R41
C1〜C10アルキル基を表わす。〕 で表わされる2−ハロメチルプロペン酸エステル
類を還元力を有する低原子価金属の存在下、付加
反応せしめ、必要に応じて脱保護および/または
保護反応に付すことにより製造される。 上記式〔〕において、Xは塩素,臭素または
ヨウ素を表わし、特に臭素が好ましい。R41はC1
〜C10アルキル基を表わす。C1〜C10アルキル基と
しては、例えば、メチル基,エチル基,プロピル
基,イソプロピル基,ブチル基,イソブチル基,
sec−ブチル基,tert−ブチル基,ペンチル基,
ヘキシル基などの直鎖状または分岐状のものをあ
げることができる。 特に好ましくは、エチル基をあげることができ
るが、これに限定されるものではない。 かかるノルコレンアルデヒド類〔〕と2−ハ
ロメチルプロペン酸エステル類〔〕との反応に
使用する還元力を有する低原子価金属類として
は、亜鉛,スズ,スズ−アルミニウム,マグネシ
ウム,マンガンビスマス,セリウム,塩化クロム
()塩化スズ()などを挙げることができる。
これらの金属は粉末として使用するか、その塩化
物などを水素化リチウムアルミニウムや金属カリ
ウムなどで還元して系内で調製するか、あるいは
金属アマルガムとして使用することができる。特
に好ましくは金属スズ粉末,金属亜鉛粉末,およ
び塩化クロム()と水素化リチウムアルミニウ
ムから調製される塩化クロム()を挙げること
ができる。 通常、2−ハロメチルプロペン酸エステル類
〔〕および低原子価金属は、ノルコレンアルデ
ヒド類〔〕に対して0.8〜10当量,特に好まく
は1〜2当量用いられる。反応温度は用いる金属
によつて異なるが通常−78℃〜80℃,好ましくは
−20℃〜30℃,特に好ましくは15〜25℃の温度範
囲が採用される。反応時間は通常30分〜3日程
度、であるが、薄層クロマトグラフイーなどで反
応の進行を観察することが好ましい。 反応は有機溶媒中または水およびその混合溶媒
中で行なわれる。用いられる溶媒は、用いる金属
によつて異なるが反応試剤と反応しないものであ
れば何でもよい。 好ましくは、N,N−ジメチルホルムアミド,
N,N−ジメチルアセトアミド,ヘキサメチレン
ホスホラアミド,テトラヒドロフラン,ジエチル
エーテルなどをあげることができる。 かくして得られた反応液は、通常の方法により
後処理,抽出,洗浄,乾燥,濃縮されクロマト分
離や再結晶などにより精製することができる。こ
のとき、生成物のC−23に関する2つの立体異性
体はいわゆるジアステレオマーの関係にあり、カ
ラムクロマトグラフイー,液体クロマトグラフイ
ーなどにより分離することができる。かくして得
られた生成物は、必要に応じて保護および/また
は脱保護反応に付して式〔〕で表わされるα−
メチレンエステル類に導かれる。 上記した反応において、反応系内の酸性度が高
い場合には、付加反応につづいて分子内ラクトン
化反応が進行し、上記式〔〕で表わされるα−
メチレンラクトン環を有する化合物が生成するこ
とがある。例えば、低原子価金属として亜鉛末を
用いた場合、塩化スズ()を大量に用いた場合
などの酸触媒の非存在下の反応が挙げられる。一
部を実施例により詳細に説明するが、α−メチレ
ンラクトン環を有する化合物を上記式〔〕で表
わされるノルコレンアルデヒド類から一工程で製
造する方法は、これらに限定されるものではな
い。 しかしながら、通常の反応条件下では、ラクト
ン反応は進行せず、上記式〔〕で表わされるα
−メチレンエステル類が得られる。 かくして得られた上記式〔〕で表わされるα
−メチレンエステル類は、酸触媒存在下で処理す
ることにより、上記式〔〕で表わされるα−メ
チレンラクトン環を有するステロイド化合物に導
びくことができる。 かかる酸触媒としては、パラトルエンスルホン
酸,トリフルオロ酢酸,トリフルオロメタンスル
ホン酸などのような有機酸類;塩酸,硫酸などの
ような無機酸類;トリフルオロボラン,四塩化チ
タン,などのようなルイス酸類などを用いること
ができる。特に好ましくは、パラトルエンスルホ
ン酸,塩酸,トリフルオロボランを挙げることが
できるが、これらに限定されるものではない。酸
触媒の量は原料化合物に対して0.5〜100倍当量,
好ましくは1〜5倍当量用いる。反応温度は、使
用する酸触媒により異なるが、−78℃〜150℃,好
ましくは0℃〜50℃の温度範囲が採用される。反
応時間は、使用する酸触媒,および反応温度によ
り異なるが20分〜24時間程度である。 反応は有機媒体,あるいは水−有機物混合媒体
の存在下行なわれ用いられる媒体としては、用い
る酸触媒と反応しないものであれば何でもよい。
例えば、パラトルエンスルホン酸を酸触媒として
用いる場合にはメタノールなどを特に好ましいも
のとして挙げることができ、塩酸を酸触媒として
用いる場合には、水−メタノール混合溶媒,水−
テトラヒドロフラン混合溶媒などを特に好ましい
ものとして挙げることができ、またトリフルオロ
ボランを酸触媒として用いる場合には無水ジエチ
ルエーテルなどを特に好ましいものとして挙げる
ことができる。 ここでもし、原料化合物〔〕のヒドロキシ保
護基が、アセタール結合を形成する基である場合
には、酸触媒との反応において脱保護されること
もあろう。再保護は、望むならば周知の方法〔例
えば、テイー・ダブリユー・グリーン(T.W.
Green),「プロテクテイブ・グループス・イン・
オルガニツク・シンセシス(Protective Groups
in Organic Synthesis),ジヨン・ウイリー・ア
ンド・サンズ(JOHN WILEY & SUNS).
1981〕記載の方法など)により達成される。ま
た、原料化合物〔〕のヒドロキシ保護基が酸触
媒との反応において脱保護されない場合であつて
も望むならば周知の方法により脱保護することが
でき、さらに望むならば、周知の方法により再保
護することもできる。 しかして、上記式〔〕で表わされるα−メチ
レンラクトン環を有するステロイド化合物が得ら
れる。 一方、上記式〔〕で表わされるα−メチレン
エステル類を塩基性条件下、加水分解した後、脱
水剤と反応せしめることにより、上記式〔〕で
表わされるα−メチレンラクトン環を有するステ
ロイド化合物に導びくことができる。 かかる加水分解反応は、水酸化ナトリウムの水
−メタノール混合溶液中での反応などのような周
知の方法によつて実施することができる。分子内
脱水ラクトン化反応は、ジシクロヘキシルカルボ
ジイミドなどのような脱水剤を作用させることに
よつて実施することができる。また、加水分解
後、酸触媒存在下、ベンゼンなどの溶媒中で加熱
することによつても、分子内脱水ラクトン化反応
は実施することができる。しかして、上記式
〔〕で表わされるα−メチレンエステル類は、
加水分解してα−メチレンカルボン酸とした後、
ラクトン化させるという工程によつても好適に上
記式〔〕で表わされるα−メチレンラクトン環
を有するステロイド化合物に導くことができる。 <発明の効果> 以上のような方法により製造される上記式
〔〕で表わされるα−メチレンラクトン環を有
するステロイド化合物は、例えば、α−メチレン
部分を水和するタイプの反応を施した後、ステロ
イド骨格を既知の方法によりビタミンD骨格に変
換することにより1α,25−ジヒドロキシ−ビタ
ミンD3−26,23−ラクトンに変換することがで
き、ビタミンD3様化合物の合成中間体として極
めて有用である。更にそのもの自体に抗腫瘍活性
を有しており、制ガン剤として有用な薬剤となる
ことが期待される。 抗腫瘍活性の一例を示すと本発明で提供される
上記式〔〕で表わされるα−メチレンラクトン
環を有するステロイド化合物で、R1,R2が水素
原子である下記式〔′〕 で表わされる化合物は、L1210白血病細胞の増殖
抑制作用を評価した結果C50は1.0μg/mlであ
つた。 <実施例> 以下本発明を実施例により更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定するものではない。 実施例 1 23−ヒドロキシ−3β−メトキシメトキシ−コ
レスタ−5.25−26−オイツク酸エチルの合成 塩化クロム()(1269mg8.0mmol)のテトラ
ヒドロフラン(10ml)懸濁液に、水素化リチウム
アルミニウム(158mg4.1mmol)を0℃で少量ず
つ加え、室温に昇温して20分間攪拌し、これに
3β−メトキシメトキシ−24−ノルコラ−5−エ
ン−23−アール(779mg2.0mmol)のテトラヒド
ロフラン(10ml)溶液を加え、つづいて2−ブロ
モメチルプロペン酸エチル(772mg4.0mmol)を
ゆつくりと加え、25℃で12時間攪拌した。反応混
合物を氷水に注ぎ、1規定塩酸を加えた後、有機
物を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を1
規定塩酸、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、過後濃縮して粗生成物を得、
このものをシリカゲルカラムクロマトグラフイー
(ヘキサン 酢酸エチル=6:1)に付して分離
し、目的の23−ヒドロキシ−3β−メトキシメト
キシ−コレスタ−5.25−ジエン−26−オイツク酸
エチルの−C−23−立体異性体すなわちA(258
mg0.5mmol,25%)およびB(182mg0.36mmol,
18%)を得た。 異性体Aのスペクトルデータ NMR(CDCl3,δ(ppm);0.68(S,3H)、
0.95(S,3H)、0.6−2.2(m,29H)、1.24
(t,3H,J=7Hz)、3.25(S,3H)、3.1−
4.0(m,2H)、4.08(q,2H,J=7Hz)、
4.52(S,2H)、5.2(m,1H)、5.47(m,
1H)、6.06(d,1H,J=2Hz). IR(KBr,cm-1);3500,2970,1715,
1630,1370,1340,1220,1150,1110,1050
1040,950,910. MS(EI,m/e);440(M+
CH3OCH2OH),394 273,255. (FD,m/c);503(M++1) 異性体Bのスペクトルデータ NMR(CDCl3,δ(ppm)):0.67(S.3H),
0.95(S.3H),0.6−2.2(m,29H),1.24(t,
3H,J=7Hz),3.24(S,3H),3.1−4.0(m,
2H),4.09(q,2H,J=7Hz),4.53(S,
2H),5.2(m,H),5.50(m.1H),6.08(d,H
−1,J=2Me). IR(KBr,cm-1):3500,2970,1715,1630,
1373,1340,1226,1150,1110,1050,1040,
950,910. 実施例 2 23−ヒドロキシ−1α、3β−ジ(メトキシメト
キシ)−コレスタ−5.25−ジエン−26−オイツ
ク酸エチル 出発物質として、α.3β−ジ(メトキシメトキシ
−24−ノル−5−コレン−23−アールを用いて、
実施例1と同様の反応を行ない23−ヒドロキシ−
1α、3β−ジ(メトキシメトキシ−コレスタ−5.25
−ジエン−26−オイツク酸エチルの立体異性体、
すなわち、C(33%)およびD(24%)を得
た。 異性体Cのスペクトルデータ NMR(CDCl3,δ(ppm)):0.71(S,3H),
1.00(S,3H),1.27(t,3H,J=7Hz),0.6
−2.5(m,26H),3.34(S,3H),3.37(S,
3H),3.5−4.1(m, ),4.19(q,2H,J=
7Hz),4.64(S,2H),4.64(q,2H,J=6
Hz)5.4−5.7(m,2H),6.23(d,1H,J=2
Hz) IR(neat cm-1):3500,2950,1710,1630,
1460,1370,1145,1100,1030. Dのスペクトルデータ NMR(CDCl3,δ(ppm)):0.71(S,3H),
0.99(S,3H),1.27(t,3H,J=7Hz),0.6
−2.6(m,26H),333(S,3H),3.36(S,
3H),3.6−4.1(m,3H),4.20(q,2H,J=
7Hz),4.63(S,2H),4.63(q,2H,J=6
Hz),5.4−5.6(m,2H),6.25(d,1H,J=
2Hz). IR(neat cm-1):3500,2950,1710,1630,
1460,1370,1145,1100,1030. 実施例 3 窒素気流下、3βメトキシメトキシ−24−ノル
コラ−5−エン−23−アール(116mg0.4mmol)
を加え、次いでアルミニウム粉末(8mg,
0.3mmol)とスズ粉末(36mg,0.3mmol)を加え
室温で24時間攪拌する。 反応混合物に1規定塩酸2mlを加えて、5分間
攪拌した後、塩化メチレンで抽出し、有機層を炭
酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、過後、濃縮し
て粗生成物を得た。このものをシリカゲルカラム
クロマトグラフイー(ヘキサン 酢酸エチル6:
1)に付して分離し、23−ヒドロキシ−3β−メ
トキシメトキシ−コレスタ−5.25−ジエン−26−
オイツク酸エチルのC−23の立体異性体A(14
mg.9%)およびB(18mg.12%)を得た。こ
れらは、いずれも実施例1で合成したA、B
とスペクトルが一致した。 実施例 4 実施例3と同様にして、アルミニウム粉末とス
ズ粉末のかわりに亜鉛粉末(2当量)を用い、反
応条件を60℃3時間にしたところ、23−ヒドロキ
シ−3β−メトキシメトキシ−コレスタ−5.25−ジ
エン−26−オイツク酸エチルA(15%)および
B(12%)とともに、3β−メトキシメトキシ−
コレスタ−5.25−ジエン−26,23−ラクトン
(21%)が得られた。 のスペクトルデータ NMR(CDCl3,δppm):0.68(S,3H),0.95
(S,3H),0.6−2.2(m,28H),3.23(S,
3H),3.0−3.5(m,1H),4.2−4.6(m,1H),
4.51(S,2H),5.1−5.3(m,1H),5.42(t,
1H,J=2Hz),6.02(t,1H,J=2Hz). TR(KBr disc,cm-1):2950,1755,1660,
1150,1100,1030. FD−MS;394(M−CH3OCH2OH) 実施例 5 窒素気流下、3β−メトキシメトキシ−24−ノ
ルコラ−5−エン−23−アール(155mg,
0.4mmol)のテトラヒドロフラン(3ml)溶液
に、塩化スズ()(100mg,0.53mmol),2−プ
ロモメチル−プロペン酸エチル(116mg,
0.6mmol),およびヨウ化ナトリウム(90mg,
0.6mmol)を加え、室温で14時間攪拌した。さら
に塩化スズ()(50mg)および2−ブロモメチ
ルプロペン酸エチル(40mg)を加え、室温で20時
間攪拌した。反応混合物に水(20ml)を加え不溶
物をセライト3過で3別した後、3液をジエチル
エーテルで抽出した。10%亜硫酸ナトリウ水溶
液、食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、3過後濃縮して得られた残基をシ
リカゲルカラムクロストグラフイーに付して精製
し、3β−メトキシメトキシ−コレスタ−5.25−ジ
エン−26,23−ラクトン(58mg,32%)を得た。
スペクトルデータは実施例4のものと一致した。 実施例 6 23−ヒドロキシ−3β−メトキシメトキシ−コ
レスタ−5.25−ジエン−26−オイツク酸エチル
(25mg,0.05mmol)のメタノール(1ml)溶液
に、パラ−トルエンスルホン酸(17mg,
0.1mmol)を加え、室温で14時間攪拌した。 反応混合物を減圧下、濃縮し、残査をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイー(ヘキサン:酢酸エ
チル=2:1)に付して精製し、目的の3β−ヒ
ドロキシ−コレスタ−5.25−ジエン−26.23−ラ
クトン(15mg,73%)を得た。 スペクトルデータ NMR(CDCl3,δppm):0.67(S,3H),095
(S,3H),0.5−2.2(m,28H),2.4−3.0(m,
1H),4.0−5.0(m,2H),5.1−5.3(m,1H). IT(KBr disc,cm-1):3400−3500,2950,
1760,1660,1460,1430,1380,1350,1280,
1250,1140,1050. 実施例 7 23−ヒドロキシ−3β−メトキシメトキシ−コ
レスタ−5.25−ジエン−26−オイツク酸エチル
(25mg,0.05mmol)のテトラヒドロフラン(2
ml)溶液に6規定塩酸1mlを加え、室温で2時間
攪拌した。反応混合物に1規定水酸化ナトリウム
水溶液を加えて中和し、有機物を酢酸エチルで抽
出した。有機層は、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、3過、濃縮し、残査を実施例6と同様に精製
し、3β−ヒドロキシ−コレスタ−5.25−ジエン−
26.23−ラクトン(8mg,39%)および3β−メト
キシメトキシ−コレスタ−5.25−ジエン−26.23
−ラクトン(10mg,44%)を得た。前者のスペク
トル(NMR,IR)は、実施例6の生成物と一致
し、後者のスペクトル(MMR,IR)は、実施例
4の生成物と一致した。 実施例 8 窒素雰囲気下、23−ヒドロキシ−3β−メトキ
シメトキシ−コレスタ−5.25−ジエン−26−オイ
ツク酸エチレ(25mg,0.05mmol)の無水ジエチ
ルエーテル(3ml)溶液に、0℃でトリフルオロ
ボラン・ジエチル錯体(〜20mg)を加え、0℃で
1時間室温で3時間攪拌した。溶媒を減圧下留去
し、残査を実施例6と同様に精製し、3β−ヒド
ロキシ−コレスタ−5.25−ジエン−26.23−ラク
トン(16mg,78%)を得た。スペクトルデータは
実施例6と一致した。 実施例 9 23−ヒドロキシ−3β−メトキシメトキシ−コ
レスタ−5.25−ジエン−26−オイツク酸エチル
(25mg,0.05mmol)のメタノール(2ml)溶液
に、2規定水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加
え、室温で2時間攪拌した。反応混合液に水5ml
を加え、次いで6規定塩酸を加えて酸性にし、有
機物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、3過後濃縮して得られた
残査を、ベンゼン(3ml)にとかく、濃塩酸1〜
2滴加えた後1時間加熱還流した。溶媒を減圧下
留去し、残査を実施例6と同様に精製して、3β
−メトキシメトキシ−コレスタ−5.25−ジエン−
26.23−ラクトン(8mg,35%)を得た。スペク
トルデータは実施例4のものと一致した。 実施例 10 実施例9と同様にして加水分解反応を行なつた
後、得られた残査を塩化メチレン(3ml)に溶か
し、ジシクロヘキシルカルボジイミド(21mg,
0.1mmol)およびN,N−ジメチルアミノピリジ
ン(2mg)を加え、室温で10時間攪拌した。溶媒
を減圧下留去し、残査を実施例5と同様に精製し
て。3β−メトキシメトキシ−コレスタ−5.25−ジ
エン−26.23−ラクトン(7mg,31%)を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式[] [式中、R1は水素原子、または水酸基の酸素
    原子とともにアセタール結合を形成する基を表わ
    し、R2は、水素原子またはOR3を表わし、ここ
    でR3はR1と同一もしくは異なり、水素原子、ま
    たは水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を
    形成する基を表わす。] で表わされるステロイド化合物。 2 R1が水酸基の酸素原子とともにアセタール
    結合を形成する基である特許請求の範囲第1項記
    載のステロイド化合物。 3 R1が水素原子である特許請求の範囲第1項
    記載のステロイド化合物。 4 R2が水素原子である特許請求の範囲第1項
    〜第3項のいずれか1項記載のステロイド化合
    物。 5 R2がOR3であり、ここでR3が水酸基の酸素
    原子とともにアセタール結合を形成する基である
    特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項記
    載のステロイド化合物。 6 R2がOHである特許請求の範囲第1項〜第3
    項のいずれか1項記載のステロイド化合物。 7 C−23の不斉中心が(R)−配列をもつ特許
    請求の範囲第1項〜第6項のいずれか1項記載の
    ステロイド化合物。 8 C−23の不斉中心が(S)−配列をもつ特許
    請求の範囲第1項〜第6項のいずれか1項記載の
    ステロイド化合物。 9 下記式[] [式中、R11は水素原子、または水酸基の酸素
    原子とともにアセタール結合を形成する基を表わ
    し、R21は水素原子またはOR31を表わし、ここで
    R31はR11と同一もしくは異なり、水素原子、ま
    たは水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を
    形成する基を表わし、R41はC1〜C10アルキル基
    を表わす。] で表わされるα−メチレンエステル類を酸触媒の
    存在下分子内ラクトン化せしめ、必要に応じて脱
    保護および/または保護反応に付すことを特徴と
    する下記式[] [式中、R1は水素原子、または水酸基の酸素
    原子とともにアセタール結合を形成する基を表わ
    し、R2は、水素原子またはOR3を表わし、ここ
    でR3はR1と同一もしくは異なり、水素原子また
    は水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を形
    成する基を表わす。] で表わされるステロイド化合物の製造法。 10 酸触媒がパラトルスルホン酸、トリフルオ
    ロボラン、または塩酸である特許請求の範囲第9
    項記載のステロイド化合物の製造法。 11 下記式[] [式中、R12は水酸基の酸素原子とアセタール
    結合を形成する基を表わし、R22は水素原子また
    はOR32を表わし、ここでR32はR12と同一もしく
    は異なり、水酸基の酸素原子とアセタール結合を
    形成する基を表わす。] で表わされるステロイド−23−アルデヒド類に、
    下記式[] [式中XはCl、Brまたはを表わし、R41はC1
    〜C10アルキル基を表わす。] で表わされる2−ハロメチルプロペン酸エステル
    類を還元力を有する低原子価金属類の存在下、付
    加反応せしめ、必要に応じて脱保護および/また
    は保護反応に付すことにより、下記式[] [式中、R11は、水素原子、または水酸基の酸
    素原子とともにアセタール結合を形成する基を表
    わし、R21は水素原子またはOR31を表わし、ここ
    でR31はR11と同一もしくは異なり、水素原子、
    または水酸基の酸素原子とともにアセタール結合
    を形成する基を表わし、R41はC1〜C10アルキル
    基を表わす。] で表わされるステロイド化合物を製造し、次いで
    酸触媒の存在下、分子内ラクトン化せしめ、必要
    に応じて脱保護および/または保護反応に付すこ
    とを特徴とする下記式[] [式中、R1は水素原子、または水酸基の酸素
    原子とともにアセタール結合を形成する基を表わ
    し、R2は、水素原子またはOR3を表わし、ここ
    でR3はR1と同一もしくは異なり、水素原子、ま
    たは水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を
    形成する基を表わす。] で表わされるステロイド化合物の製造法。 12 下記式[] [式中、R11は、水素原子、または水酸基の酸
    素原子とともにアセタール結合を形成する基を表
    わし、R21は水素原子またはOR31を表わし、ここ
    でR31はR11と同一もしくは異なり、水素原子、
    または水酸基の酸素原子とともにアセタール結合
    を形成する基を表わし、R41はC1〜C10アルキル
    基を表わす。] で表わされるα−メチレンエステル類を塩基性条
    件下加水分解した後脱水剤と反応せしめ、必要に
    応じて脱保護および/または保護反応に付すこと
    を特徴とする下記式[] [式中、R1は水素原子、または水酸基の酸素
    原子とともにアセタール結合を形成する基を表わ
    し、R2は、水素原子またはOR3を表わし、ここ
    でR3はR1と同一もしくは異なり、水素原子、ま
    たは水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を
    形成する基を表わす。] で表わされるステロイド化合物の製造法。 13 下記式[] [式中、R12は水酸基の酸素原子とアセタール
    結合を形成する基を表わし、R22は水素原子また
    はOR32を表わし、ここでR32はR12と同一もしく
    は異なり、水酸基の酸素原子とアセタール結合を
    形成する基を表わす。] で表わされるステロイド−23−アルデヒド類に、
    下記式[] [式中XはCl、Brまたはを表わし、R41はC1
    〜C10アルキル基を表わす。] で表わされる2−ハロメチルプロペン酸エステル
    類を還元力を有する低原子価金属類の存在下、酸
    触媒の非存在下に付加反応せしめ同時に分子内ラ
    クトン化反応を進行させ、必要に応じて脱保護お
    よび/または保護反応に付すことを特徴とする下
    記式[] [式中、R1は水素原子、または水酸基の酸素
    原子とともにアセタール結合を形成する基を表わ
    し、R2は、水素原子またはOR3を表わし、ここ
    でR3はR1と同一もしくは異なり、水素原子、ま
    たは水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を
    形成する基を表わす。] で表わされるステロイド化合物の製造法。 14 還元力を有する低原子価金属類が亜鉛であ
    る特許請求の範囲第13項記載の製造法。 15 還元力を有する低原子価金属類が、塩化ス
    ズ[]である特許請求の範囲第13項記載の製
    造法。 16 還元力を有する低原子価金属類がスズまた
    はスズ−アルミニウムである特許請求の範囲第1
    3項記載の製造法。
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