JP2018523984A

JP2018523984A - 容器

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Publication number: JP2018523984A
Application number: JP2017565139A
Authority: JP
Inventors: エランダーヒネルド、ヤコブ; ベルグレン、アダム
Original assignee: フィードラーアンドラングレンアーベー
Priority date: 2015-06-16
Filing date: 2016-06-01
Publication date: 2018-08-30
Anticipated expiration: 2036-06-01
Also published as: PL3310685T3; GB201510505D0; EP3310685A1; WO2016202594A1; CA2989249A1; CA2989249C; DK3310685T3; RU2678684C1; ES2754082T3; US20180155097A1; US11046487B2; JP6726692B2; US10464724B2; US20200024042A1; EP3597560A1; EP3310685B1; ZA201708459B

Abstract

基部と蓋とを含み、それらの間に未使用のスヌースを保管するための第１コンパートメントを画定する容器であって、少なくとも蓋または基部は、第１コンパートメントの反対側で使用済みスヌースを保管するための第２コンパートメントをユーザーが形成または拡大できるようにする伸縮自在な仕切り部材を含む。

Description

本発明は、スヌース用の容器に関する。

本明細書に記載する「背景技術」は、本開示の内容を一般化して提示する目的で記載される。出願時において先行技術と見なされない明細書の態様並びに背景技術の項で説明されている程度の現発明者の業績は、本発明に対する先行技術として明示的にも暗示的にも認められない。

スヌースは、ばらばらの状態または透過性の袋に入れられたポーションのいずれかで販売され、スヌースの水分を維持するために再封止可能な蓋を有する箱に梱包される。スヌースは、通常、上唇の下に長時間入れて消費され、その後好ましくはゴミとして捨てないために適当な場所、例えばゴミ箱などに廃棄される。しかしながら、紙巻きタバコの喫煙と異なり、スヌースの消費は、所定の領域に限定されず、従ってユーザーは使用済みのスヌースを廃棄する際に必ずしもゴミ箱の近くにいない場合があるのでスヌースのポイ捨ては共通の問題である。

上述の問題を解消するために使用済みのスヌースを保持する容器を提供することが知られており、これはユーザーが適当なゴミ箱を利用できるようになるまで一時的に消費されたスヌースを収容するための別個のコンパートメントを含む。しかしながら、そのような容器の欠点の１つは、未使用のスヌースを保持するためのスペースを第２コンパートメントを組み入れるために利用することにより容器が同じ寸法の標準的な容器より少ない数の未使用スヌースしか梱包できないまたは容器は使用済みのスヌースを収容するための空の別個のコンパートメントを設けるために通常より大きくならなければならないということである。

この問題に対処するために提案された１つの解決策は、使用済みのスヌースを保管するための第２コンパートメントを形成するために第１の所定の位置から第２の所定の位置へ移動可能である可動壁を含む容器を提供することである。これにより容器のユーザーは、必要な時だけ（例えば、ユーザーがスヌースパウチの使用を終え、近くにゴミ箱がない時）、第２コンパートメントを形成することが可能になる。その結果容器のスペースをより効率よく使用できる。しかしながら、ユーザーは、可動壁をこれらの第１および第２の所定の位置間のみに動かすことに限定される。従って、少量の使用済みスヌース（例えば、僅か１、２個のスヌースパウチ）だけを第２コンパートメントに入れようとしても、可動壁を第２の位置へと動かし、最大の大きさに第２コンパートメントを形成しなければならなくなる。これは結果として第２コンパートメント内に無駄なスペースができてしまい、容器全体の容積（第１および第２コンパートメントの容積の合計で決まる）の利用効率を減少させてしまう。

本発明は、上述の問題を緩和することを目的とする。

本発明は、基部と蓋とを含み、それらの間に未使用のスヌースを保管するための第１コンパートメントを画定する容器を提供し、少なくとも蓋または基部は、第１コンパートメントの反対側で使用済みスヌースを保管するための第２コンパートメントをユーザーが形成または拡大できるようにする伸縮自在な仕切り部材を含む。

仕切り部材は、仕切り部材の第１コンパートメントとは反対側に使用済みのスヌースを保管するための第２コンパートメントをユーザーが形成または拡大できるように連続的な範囲で伸縮自在であってもよい。

仕切り部材は伸縮自在シートであってもよい。伸縮自在シートは、第１および第２コンパートメントが空の時に平面構造を有してもよい。伸縮自在シートは、第２コンパートメントを形成または拡大するために平面構造から変形可能であってもよい。

仕切り部材は、仕切り部材の第１コンパートメントとは反対側で使用済みスヌースを保管するための第２コンパートメントをユーザーが形成または拡大できるように弾性的に伸縮自在であってもよい。

弾性的に伸縮自在な仕切り部材は、弾性的に伸縮自在なシートであってもよい。弾性的に伸縮自在なシートは、第１および第２コンパートメントが空の時に平面構造を有してもよい。弾性的に伸縮自在なシートは、第２コンパートメントを形成または拡大するために平面構造から変形可能であってもよい。

容器の蓋は、仕切り部材を支持する外方フレームを含んでもよい。外方フレームは、単独の材料から形成してもよい。特に外方フレームは、ポリエチレン（ＰＥ）またはポリプロピレン（ＰＰ）から形成してもよい。

仕切り部材は、円形の弾性的に伸縮自在なシートであってもよく、外方フレームは、円形の弾性的に伸縮自在なシートが張力を受けて貼り付けられる円形の部分を含んでもよい。

容器の第２コンパートメントは、カバーで閉じられるようにしてもよい。

蓋を基部に取り付けた際におよび少なくとも容器が直立している時に仕切り部材を変形させるための充分な圧力によって仕切り部材と未使用のスヌースが接触しないような高さまで未使用のスヌースで第１コンパートメントを満たしてもよい。仕切り部材は、第２コンパートメントを形成するために外圧に応じて変形可能であってもよい。これとは別に仕切り部材は、第２コンパートメントを拡大するために外圧に応じて変形可能であってもよい。仕切り部材は、第２コンパートメントをユーザーが形成または拡大できるように弾性的に伸縮自在であってもよい。特に仕切り部材は、変形されていない平面構造の伸縮自在シートであってもよい。伸縮自在シートは、第２コンパートメントを形成するために外圧に応じて平面構造から変形可能であってもよい。これとは別に伸縮自在シートは、第２コンパートメントを拡大するために外圧に応じて平面構造から変形可能であってもよい。伸縮自在シートは、第２コンパートメントをユーザーが形成または拡大できるように弾性的に伸縮自在であってもよい。

これとは別に蓋を基部に取り付けた際に仕切り部材を変形させるための充分な圧力によって仕切り部材と未使用のスヌースの一部が接触するような高さまで未使用のスヌースで第１コンパートメントを満たしてもよい。仕切り部材は、未使用のスヌースの一部が第１コンパートメントから取り出されたら、仕切り部材が第２コンパートメントを形成するために繰り返し変形可能となるように変形可能であってもよい。これとは別に未使用のスヌースの一部が第１コンパートメントから取り出されたら、仕切り部材が第２コンパートメントを拡大するために繰り返し変形可能となるように変形可能であってもよい。仕切り部材は、第２コンパートメントを形成するまたは拡大するために弾性的に伸縮自在であってもよい。特に仕切り部材は、変形されていない平面構造の伸縮自在シートであってもよい。変形した非平面構造は、未使用のスヌースの一部が第１コンパートメントから取り出されたら、伸縮自在シートが、第２コンパートメントを形成するために繰り返し変形可能になるようなものであってもよい。これとは別に変形した非平面構造は、未使用のスヌースの一部が第１コンパートメントから取り出されたら、伸縮自在シートが、第２コンパートメントを拡大するために繰り返し変形可能になるようなものであってもよい。伸縮自在シートは、第２コンパートメントを形成するまたは拡大するために弾性的に伸縮自在であってもよい。

本発明は、基部と蓋を含み、それらの間に未使用のスヌースを保管するための第１コンパートメントを画定する容器を未使用のスヌースで満たす方法を提供し、少なくとも蓋または基部は、第１コンパートメントの反対側で使用済みスヌースを保管するための第２コンパートメントをユーザーが形成または拡大できるようにする伸縮自在な仕切り部材を含む。本発明の方法は、蓋を基部に取り付けた際におよび少なくとも容器が直立している時に仕切り部材を変形させるための充分な圧力によって仕切り部材と未使用のスヌースが接触しないような高さまで未使用のスヌースで第１コンパートメントを満たすことを含む。仕切り部材は第２コンパートメントを形成するために外圧に応じて変形可能であってもよい。これとは別に仕切り部材は、第２コンパートメントを拡大するために外圧に応じて変形可能であってもよい。仕切り部材は、第２コンパートメントを形成するまたは拡大するために弾性的に伸縮自在であってもよい。特に仕切り部材は、変形されていない平面構造の伸縮自在シートであってもよい。伸縮自在シートは、第２コンパートメントを形成するために外圧に応じて平面構造から変形可能であってもよい。これとは別に伸縮自在シートは、第２コンパートメントを拡大するために外圧に応じて平面構造から変形可能であってもよい。伸縮自在シートは、第２コンパートメントを形成するまたは拡大するために弾性的に伸縮自在であってもよい。

本発明は、基部と蓋を含み、それらの間に未使用のスヌースを保管するための第１コンパートメントを画定する容器を未使用のスヌースで満たす方法を提供し、少なくとも蓋または基部は、第１コンパートメントの反対側で使用済みスヌースを保管するための第２コンパートメントをユーザーが形成または拡大できるようにする伸縮自在な仕切り部材を含む。本発明の方法は、蓋を基部に取り付けた際に仕切り部材を変形させるための充分な圧力によって仕切り部材と未使用のスヌースの一部が接触するような高さまで未使用のスヌースで第１コンパートメントを満たすことを含む。仕切り部材は、未使用のスヌースの一部が第１コンパートメントから取り出されたら、仕切り部材が第２コンパートメントを形成するために繰り返し変形可能となるように変形可能であってもよい。これとは別に未使用のスヌースの一部が第１コンパートメントから取り出されたら、仕切り部材が第２コンパートメントを拡大するために繰り返し変形可能となるように変形可能であってもよい。仕切り部材は、第２コンパートメントを形成するまたは拡大するために弾性的に伸縮自在であってもよい。特に仕切り部材は、変形されていない平面構造の伸縮自在シートであってもよい。変形した非平面構造は、未使用のスヌースの一部が第１コンパートメントから取り出されたら、伸縮自在シートが、第２コンパートメントを形成するために繰り返し変形可能になるようなものであってもよい。これとは別に変形した非平面構造は、未使用のスヌースの一部が第１コンパートメントから取り出されたら、伸縮自在シートが、第２コンパートメントを拡大するために繰り返し変形可能になるようなものであってもよい。伸縮自在シートは、第２コンパートメントを形成するまたは拡大するために弾性的に伸縮自在であってもよい。

本発明は、基部と蓋を含み、それらの間に未使用のスヌースを保管するための第１コンパートメントを画定する容器を提供し、少なくとも蓋または基部は、使用済みスヌースを保管するための第２コンパートメントと、第１および第２コンパートメントを仕切る仕切り部材とを含み、仕切り部材は、ユーザーが第２コンパートメントを拡大できるように弾性変形可能である。

上記段落は一般的な導入部によって記載されたものであり、以下の特許請求の範囲を限定することを意図したものではない。説明された実施態様は、さらなる利点と共に、添付図面と共に以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解されるはずである。

本開示のより完全な理解およびそれに伴う利点の多くは、添付図面と関連づけて考慮した際に以下の詳細な説明を参照することによってより良好に理解されるのと同じように容易に得られる。

本発明の実施態様による容器を示す。異なる視点からの容器を示す。容器の蓋のカバーが開いた状態の容器を詳細に示している。蓋が容器の基部に取り付けられた際の容器の断面を簡単に示している。蓋が容器の基部に取り付けられた際の容器の断面を簡単に示している。

発明の詳細な説明

図を参照すると、同じ参照番号はいくつかの図中で同一または対応する部品を示している。

図１および２は、本発明の実施態様による容器１を示す。容器１は、基部２と、蓋３と、カバー４とを含む。後で説明するように基部２と蓋３は、新鮮なまたは未使用のスヌースを保管するための第１のスペースまたはコンパートメントを画定し、蓋３とカバー４は、消費されたまたは使用済みスヌースを保持するための第２のスペースまたは廃棄コンパートメントを画定する。

図３は、容器１をより具体的に示している。図３の説明では容器１のカバー４は、開かれていて使用済みスヌースを保管するための第２コンパートメント６が見えている。第１コンパートメントは、基部２が蓋３に取り付けられており、第１コンパートメントを囲んでいるので図３では見えない。カバー４は、ヒンジ手段によって蓋３に取り付けられており、これによりカバー４は、ヒンジを中心に開閉可能になっている。これとは別にカバーを別の機構を介して蓋に取り付けてもよく、またはカバーが無くなってもよく、即ち蓋から完全に取り外せてもよい。蓋は、仕切り部材８を支持する外方フレーム７を含み、仕切り部材は、第１および第２コンパートメントを仕切る役割を果たす。仕切り部材について以下により詳しく説明する。

図４Ａおよび４Ｂは、容器１の断面を示している（分かりやすくするためにカバー４は省略されている）。基部２は、円形の底壁３０と周側壁３２とを含む。蓋３は、仕切り部材８と、周側壁３６と側壁３７とを含む。基部の周側壁３２の上方部分３８は、蓋の周側壁３６の内部寸法と比較して小さい外径を有する。これにより基部２が蓋３を収容することができ、蓋３は基部２に取り外し自在に取り付けられる。

基部２と蓋３は、未使用のスヌースを収容するための第１コンパートメント１０を画定する。従って、ユーザーは、基部２から蓋３を外すことによって第１コンパートメント１０から未使用のスヌースの１つを取り出すことができる。その後ユーザーは、通常は残りの未使用のスヌースの水分を保つために蓋３を基部２に再び取り付ける。さらに蓋３は、使用済みのスヌースを収容するための第２コンパートメント６を含む。第２コンパートメント６は、カバー４で閉じることができ、使用済みスヌースが第２コンパートメントからこぼれ落ちないようにしている。蓋は、第１および第２コンパートメントを仕切る仕切り部材８を含む。即ち、第１コンパートメント１０は、仕切り部材８の一方の側にあり、第２コンパートメント６は、仕切り部材８のもう一方の側にある。この実施態様では仕切り部材８は、側壁３７と共に第２コンパートメントを画定する。

仕切り部材８は、弾性変形可能である。即ち外圧が仕切り部材８に加えられないと（例えば第１および第２コンパートメントが空の時のように）、仕切り部材は第１の所定の形態を維持する。そのような構造の一例を図４Ａに示しており、この場合仕切り部材は、弾性変形可能なシートであり、張力がかかって側壁３７に取り付けられ、外圧がそれに加えられない時には平面形状になる。一方、外圧が仕切り部材８に加えられると、仕切り部材は、加えられた圧力に応じて変形し、第２の異なる形態になる。加えられる圧力が大きいほど、仕切り部材の形態は、第１の所定の形態に対して大きく変化する。仕切り部材は、仕切り部材に加えられた外圧が仕切り部材の弾性抵抗によって平衡が保たれると、安定した第２の形態を維持する。そのような第２の形態の一例を図４Ｂに示しており、この場合矢印１２の方向に圧力が仕切り部材８に加えられており、従って、仕切り部材をそれ以上平面構造にならないように変形させる。図４Ｂに示した第２の形態は、矢印１２の方向に加えられた圧力が仕切り部材の弾性抵抗によって平衡が保たれると、安定する。加えられた圧力が除かれると、仕切り部材８の弾力性がそれを第１の所定の形態に戻す。

第１の所定の形態では第１および第２コンパートメントは、それぞれ特定の容積を有する。一方、第２の形態では第１および第２コンパートメントの相対的な大きさは、変化し、これは第１および第２コンパートメントそれぞれが仕切り部材が第１の所定の形態にある時の容積に対してそれぞれ異なる容積を有することを意味する。例えば、仕切り部材を図４Ｂに示した第２の形態になるように変形させた場合、第１コンパートメント１０の容積（新しい未使用のスヌースのための）は、仕切り部材が図４Ａに示す第１の所定の形態にある場合の容積に対して減少し、第２コンパートメント６の容積（使用済みスヌースを保管するための）は、仕切り部材が図４Ａに示す第１の所定の形態にある場合の容積に対して増加する。

使用時、容器１の第１コンパートメント１０は、新鮮な未使用のスヌースで最初は満たされており、第２コンパートメント６は空である（即ち、スヌースを含んでいない）。蓋３が基部２に取り付けられているおよび容器１が直立している際に仕切り部材を変形させるための充分な圧力によって未使用のスヌースが仕切り部材８と接触しないような高さまで未使用のスヌースで満たされる。例えば、第１コンパートメント１０は、未使用のスヌースが全く仕切り部材と接触しないような高さまでまたは未使用のスヌースが仕切り部材と接触する僅かに高い高さまであるが蓋３を基部２に取り付けた際に仕切り部材を変形するように仕切り部材を押さない高さまで満たしてもよい。仕切り部材は、従って第１コンパートメント１０がスヌースで満たされると図４Ａに示す第１の所定の形態を維持する。

その後ユーザーが容器１に使用済みスヌースを保管したいと思った際に（ユーザーが適当な廃棄容器を見つけられるまで）、ユーザーは、使用済みスヌースを第２コンパートメント６に入れる。使用済みスヌースが第２コンパートメント６に入れられると、矢印１２の方向に圧力が使用済みスヌースが存在することにより仕切り部材８に作用する。この圧力は、スヌースの重量によって生じ（再度、容器が直立している時に）、またカバー４を閉じた際にスヌースが仕切り部材に押される結果として生じる。後者は、第２コンパートメントの容積を大きくするために仕切り部材８を変形させることなくカバー４を閉じた際にスヌースの量が第２コンパートメント６に収容するには多すぎる場合に起こる。言い換えれば、これは仕切り部材８が第１の所定の形態（図４Ａの距離１４で示すように）にある時に第２コンパートメント６の深さがカバー４を閉じた際に（破線１６は、カバー４を閉じた際のカバー４の内面の部分を示している）収容される使用済みスヌースに充分な深さでない時に起こる。仕切り部材に作用する圧力は、上述したように仕切り部材を変形させ、従って使用済みスヌースを保管するための第２コンパートメント６を大きくし、未使用のスヌースを保管するための第１コンパートメント１０を小さくする。

弾性変形可能な仕切り部材を使用することは、未使用のスヌースが第１コンパートメントから取り出され、ユーザーが消費したら第２コンパートメントへ加えられる際に第１および第２コンパートメントの相対的な大きさを徐々に変えられるので有利である。即ち、最初に第２コンパートメント６が空である（即ちスヌースを含んでいない）時には圧力が仕切り部材に作用せず、仕切り部材を第２コンパートメント６が比較的小さい容積を有する第１の所定の形態に維持させる。これは新しい未使用のスヌースを保管するための第１コンパートメント１０を大きな容積のままにする。その後、第１コンパートメント１０のスヌースが徐々に取り出され、使用され、第２コンパートメント６に入れられると、仕切り部材を変形させて徐々に第２コンパートメントを拡大し、第１コンパートメントを小さくする。従って、弾性変形可能な仕切り部材は、第１および第２コンパートメントの相対容積を使用済みスヌースの量に応じて徐々に変化させ、使用済みスヌースコンパートメントの無駄な空間を減少させ、容器の全容積を効率よく利用することができる。

ユーザーが使用済みスヌースを処分するための適当な廃棄容器を見つけ、使用済みスヌースが取り出されると仕切り部材８の弾力性により仕切り部材を図４Ａの第１の所定の形態に戻す。これにより再度第１コンパートメント１０の容積が大きくなり、ユーザーは、新しい未使用のスヌースを補充してもよい。

注目すべきことは図に示す実施態様では第２コンパートメント６は、常に存在するが、その容積は仕切り部材８が図４Ａの第１の所定の形態にある時は小さい。別の構成では仕切り部材は、第２コンパートメント６が仕切り部材を変形させた時だけ形成されるように異なる配置にしてもよい（即ち、仕切り部材が第１の所定の形態にある時、第２コンパートメント６の容積が０になるように）。例えば、これを達成するために仕切り部材８を側壁３７の底縁部２０（図に示すように）にではなく側壁３７の上縁部１８に取り付けてもよい。これは使用済みスヌースを保管するための第１コンパートメント１０の容積を最大にするので有効であり、ユーザーが実際に使用済みスヌースを仕切り部材に押して、従って、仕切り部材を変形させ、第２コンパートメントを形成する時のみ、容器のスペースが使用済みスヌースの保管に充てられることを意味する。

さらに別の実施態様では第１コンパートメント１０を第１コンパートメント１０の容積を増加させるために仕切り部材８を変形させずに蓋３を基部２に係合させた際に未使用のスヌースの量が第１コンパートメントに使用するには多くなりすぎる高さにまで新しい未使用のスヌースで満たしてもよい。この場合蓋３を基部２と係合させると、未使用のスヌースの一部が、仕切り部材を押し、従って第１コンパートメント１０の容積を大きくし、第２コンパートメント６の容積を小さくするために仕切り部材を変形させるのに充分な矢印１２の圧力とは反対の方向の圧力によって仕切り部材と接触する。これは容器１に保管される未使用のスヌースの量を増加させるので有利である。１つの実施態様では第１コンパートメント１０を、仕切り部材を変形させ、第２コンパートメント６の容積を０に減少させる高さまで未使用のスヌースで満たしてもよい。この場合第２コンパートメントは、未使用のスヌースが第１コンパートメント１０から取り出された時だけ形成され、このように取り出すことによって仕切り部材上の圧力を減少させ、それ自身の弾力性によって仕切り部材を第２コンパートメント６の容積が０でない形態に戻す。

上述の実施態様は、弾性変形可能な仕切り部材８を使用することで容器１の製造者および／またはユーザーが使用済みおよび未使用のスヌースの相対量に応じて容器１の全容積を効率よく使用する方法でいかにして汎用性を向上させているかを例示している。

上述の実施態様では周側壁３６および側壁３７が蓋３の外方フレーム７を部分的に形成している。外方フレーム７は、仕切り部材８の支持構造を供し、例えば、射出成形工程などによってポリプロピレン（ＰＰ）またはポリエチレン（ＰＥ）などの単一の材料から形成されてもよい。仕切り部材８は、例えば天然または合成ゴム、シリコーンまたは熱可塑性物質エラストマー（ＴＰＥ）などのあらゆる好適な弾性変形可能な材料から形成してもよい。仕切り部材８は、その周辺に沿ってあらゆる好適な方法で適当な接着剤によって外方フレーム７に取り付けられる。単一の材料から外方フレーム７を製造し、その後仕切り部材８に取り付けることで蓋３を簡単に製造することができるようになる。外方フレーム７の使用は、弾性変形可能な仕切り部材８の利点が認識され、同時にユーザーにとって扱いやすく、かつ、ユーザーが蓋３と基部２を簡単に取り外しできるようにする硬質の外方構造を維持するので有利である。

仕切り部材８を接着剤を使用して外方フレーム７に取り付ける代わりに仕切り部材８と外方フレーム７を二成分射出成形を使用して一緒に形成してもよい（これは仕切り部材がＴＰＥなどの射出成形によって形成可能な材料から製せられている場合に可能である）。この場合第１の成型材料（ＰＥまたはＰＰなどの）が外方フレーム７を形成するために射出され、次に第２の成型材料（ＴＰＥなどの）が仕切り部材８を形成するために射出される。射出成形工程が終了した後、仕切り部材８と外方フレーム７は、１つのユニットとして型から外されるので、接着剤などを使用して仕切り部材８を外方フレームに取り付ける必要がなくなる。結果として蓋３の製造工程を簡単にし（蓋３を完成させるために次に必要はことは、カバー４を蓋３に取り付けることだけである）、仕切り部材８の外縁と外方フレーム７を強固にかつ安定して接着するので有利である。

図に示した実施態様では仕切り部材８は、円形の弾性変形可能なシートであり、その外縁に沿って円形の側壁３７に張力を受けて取り付けられる（円形の側壁３７の縁部は、外方フレーム７の円形部分である）。このような構成は、ユーザーが仕切り部材８のあらゆる箇所に圧力を加え、実質的に一定の抵抗（仕切り部材８の弾力性による）を受けるということを意味するので有利である。仕切り部材８は、従って一定且つ予測可能に変形可能であり、容器（および特に第２コンパートメント）を使いやすくする。

注目すべきことは容器１の構成は、本発明の１つの実施態様のみに関連し、仕切り部材および第１および第２コンパートメントは、異なる構成であってもよい。例えば、蓋３に配置される代わりに第２コンパートメント６が基部２に配置されてもよい。この場合基部２の円形の底壁３０が代わりに仕切り部材を含み、側壁と共に（図示しないが、図４Ａおよび４Ｂの実施態様の側壁３７と類似している）基部２の底部に第２コンパートメント６を画定する。第２コンパートメント６を別個の底部カバー（図示せず）で閉じられるようにして使用済みスヌースが落下しないようにする。

また注目すべきことは上述の実施態様では仕切り部材８は、弾性変形可能の代わりに塑性変形可能であってもよい（これは仕切り部材８が例えば低密度ポリエチレン（ＰＥ）から形成されれば可能になる）。この場合仕切り部材８を変形させるために仕切り部材８に圧力を加えると（例えば、第２コンパートメント６を使用済みスヌースで満たすと起こるように）、その圧力は、次に除去され（例えば、使用済みスヌースを第２コンパートメントから取り出された際に起こるように）、仕切り部材８は（平面の）第１の所定の形態に戻らない。むしろ仕切り部材は、変形後の形態に留まる。これとは別に仕切り部材８は弾力性があってもよいが、変形させた後、第１の所定の形態に戻るようにするために充分な弾力性を有してもよい（これは仕切り部材８が例えば熱可塑性物質エラストマー（ＴＰＥ）から形成されれば可能になる）。この場合、加えられた圧力が仕切り部材８から排除されると、仕切り部材８は、その構造をそれ自身の弾力性によって変えるが、第１の所定の形態の形態に完全に戻るほどではない。

このような別の構成は、それらが第１および第２コンパートメントの相対的な容積をこれらコンパートメントに保管される未使用および使用済みスヌースの量に応じて徐々に変えられるようにするので両方とも有利であることに変わりはない。実際にこの利点は、仕切り部材８がそれが伸縮自在であるということによって変形可能である限り、それが完全に塑性的に伸びる（加えられた圧力が解放されると、仕切り部材８が変形させた形態のままになるように）、完全に弾性的に延びる（加えられた圧力が解放されると、仕切り部材８が完全に第１の所定の形態に戻るように）、またはこれらの中間（加えられた圧力が解放されると、仕切り部材８が変形させた形態のままになるのではなく、また完全に第１の所定の形態に戻らないように）であるに関係なく、実現される。特に仕切り部材８が連続した領域に亘って伸縮自在であるということにより変形可能であると有利である（即ち、仕切り部材８の第１の箇所が仕切り部材の第２の箇所から離れるように延ばすことができ、第１および第２の箇所間の距離が滑らかに連続して長くなるように伸縮自在な）。当業者には当然のことながら、加えられた圧力が解放される際に仕切り部材８が第１の所定の形態に戻る度合いは、通常の使用時にユーザーによって仕切り部材８に加えられると予測される圧力での伸縮自在な仕切り部材８を形成するために選択された材料の弾力性によって決まる。異なる材料および／または同じ材料でも異なるグレードの材料を使用して、所望の弾力性を得てもよい（例えば、充分に弾力性のある仕切り部材８を第１のグレードのＴＰＥから形成してもよく、ある程度の弾力性の仕切り部材８を第１のグレードのＴＰＥより小さい弾力性を有する第２の異なるグレードのＴＰＥから形成してもよく、充分な塑性を有する仕切り部材を低密度ＰＥから形成してもよい）。

当然のことながらさらに異なる構造の容器１も可能である。

当然のことながら多くの本開示の変更例および変形例が上記の教示に照らして可能である。従って、当然のことながら添付の特許請求の範囲内で本開示をここで具体的に説明したもの以外でも実施可能である。

本開示をいくつかの実施態様と関連させて説明したが、本開示はここで説明した特定の形態に限定されるものではない。加えてある１つの特徴が特定の実施態様に関連づけて説明されているように見えても、当業者は説明した実施態様の種々の特徴を本技術を実行するために任意の好適な方法で組み合わせてもよいことを認識するはずである。

Claims

基部と蓋とを含み、それらの間に未使用のスヌースを保管するための第１コンパートメントを画定する容器であって、少なくとも蓋または基部は、第１コンパートメントの反対側で使用済みスヌースを保管するための第２コンパートメントをユーザーが形成または拡大できるようにする伸縮自在な仕切り部材を含む容器。
仕切り部材は、仕切り部材の第１コンパートメントとは反対側に使用済みのスヌースを保管するための第２コンパートメントをユーザーが形成または拡大できるように連続的な範囲で伸縮自在であることを特徴とする請求項１記載の容器。
仕切り部材は伸縮自在シートであることを特徴とする請求項１記載の容器。
伸縮自在シートは、第１および第２コンパートメントが空の時に平面構造を有することを特徴とする請求項２記載の容器。
伸縮自在シートは、第２コンパートメントを形成または拡大するために平面構造から変形可能であることを特徴とする請求項３記載の容器。
仕切り部材は、仕切り部材の第１コンパートメントとは反対側で使用済みスヌースを保管するための第２コンパートメントをユーザーが形成または拡大できるように弾性的に伸縮自在であることを特徴とする請求項１乃至５いずれか１項記載の容器。
容器の蓋は、仕切り部材を支持する外方フレームを含むことを特徴とする請求項１乃至６いずれか１項記載の容器。
外方フレームは、単独の材料から形成されることを特徴とする請求項５記載の容器。
外方フレームは、ポリエチレン（ＰＥ）またはポリプロピレン（ＰＰ）から形成されることを特徴とする請求項６記載の容器。
仕切り部材は円形の弾性的に伸縮自在なシートであり、
外方フレームは、円形の弾性的に伸縮自在なシートが張力を受けて貼り付けられる円形の部分を含むことを特徴とする請求項７乃至９いずれか１項記載の容器。
第２コンパートメントは、カバーで閉じられることを特徴とする請求項１乃至１０いずれか１項記載の容器。
蓋を基部に取り付けた際におよび少なくとも容器が直立している時に仕切り部材を変形させるための充分な圧力によって仕切り部材と未使用のスヌースが接触しないような高さまで未使用のスヌースで第１コンパートメントが満たされることを特徴とする請求項１乃至１１いずれか１項記載の容器。
蓋を基部に取り付けた際に仕切り部材を変形させるための充分な圧力によって仕切り部材と未使用のスヌースの一部が接触するような高さまで未使用のスヌースで第１コンパートメントが満たされることを特徴とする請求項１乃至１１いずれか１項記載の容器。
請求項１乃至１０いずれか１項記載の容器を未使用のスヌースで満たす方法であって、この方法は、蓋を基部に取り付けた際におよび少なくとも容器が直立している時に仕切り部材を変形させるための充分な圧力によって仕切り部材と未使用のスヌースが接触しないような高さまで未使用のスヌースで第１コンパートメントを満たすことを含む方法。
請求項１乃至１０いずれか１項記載の容器を未使用のスヌースで満たす方法であって、この方法は、蓋を基部に取り付けた際に仕切り部材を変形させるための充分な圧力によって仕切り部材と未使用のスヌースの一部が接触するような高さまで未使用のスヌースで第１コンパートメントを満たすことを含む方法。
基部と蓋を含み、それらの間に未使用のスヌースを保管するための第１コンパートメントを画定する容器であって、少なくとも蓋または基部は、使用済みスヌースを保管するための第２コンパートメントと、第１および第２コンパートメントを仕切る仕切り部材とを含み、仕切り部材は、ユーザーが第２コンパートメントを拡大できるように弾性変形可能である容器。