JP2018519070A - アンビル収容検出を伴う外科用ステープラー - Google Patents

アンビル収容検出を伴う外科用ステープラー Download PDF

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Abstract

外科用円形ステープラーは、ハンドル組立体、シャフト、ステープル留め組立体、及び発射組立体を有する。シャフトは、ハンドル組立体から遠位側に延びる。ステープル留め組立体は、シャフトの遠位端に固定される。発射組立体が長手方向に並進移動すると、ステープル留め組立体が複数のステープルを環状配列で打ち込み、組織の2つの管腔を一緒に固定する。ステープル留め組立体は、ステープルの環状配列の内側にある任意の余分な組織を切断するためのブレードを更に駆動できる。ステープラーは、ステープル留め組立体の発射を制御するように構成されているロックアウト組立体を更に備える。ロックアウト組立体は、1つ以上のスイッチを含んでよく、その作動はステープル留め組立体の発射を防ぐ、又は可能にするように構成されている。ロックアウト組立体は、追加的に又は代替的に、ステープル留め組立体の発射を制御するように構成されている1つ以上の機械的ロックアウト構造を含んでよい。

Description

望ましくない組織を除去するため、又はその他の理由によって、患者の消化管の一部(例えば、胃腸管及び/又は食道等)が切除され得るような外科手術(例えば、大腸外科手術、肥満外科手術、胸部外科手術等)が存在する。組織を取り除いた後、端部どうしを吻合することにより、消化管の残りの部位どうしを結合させ得る。端部どうしを吻合することにより、吻合が行われた部位から、いかなる種類の漏れを生じることもなく、消化管の1つの部位から他の部位へ、実質的に遮るもののない流路が提供され得る。
端部どうしの吻合を実現するために用いられ得る器具の1つの例としては、円形ステープラーがある。そのようなステープラーの中には、組織の層を挟み、挟んだ組織の層を切断し、かつ挟んだ組織の層を通してステープルを駆動し、組織の層を切断した端部の近傍で組織を実質的に封止して、解剖学的管腔の切断された2つの端部を結合するように動作可能となっているものがある。円形ステープラーは、組織を切断し、かつ実質的に同時にその組織を封止するように構成され得る。例えば、円形ステープラーは、吻合術においてステープルの環状アレイの内側になる余分な組織を切断して、吻合術で接合される解剖学的管腔の切断面どうしの間の実質的に滑らかな移行を提供し得る。円形ステープラーは、開腹等の手術において、あるいは内視鏡手術において用いられ得る。一部の例では、円形ステープラーの一部位を、患者の身体に元々ある開口部を通して挿入する。
円形ステープラーの例は、1993年4月27日に発行された「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」と題する米国特許第5,205,459号、1993年12月21日に発行された「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」と題する米国特許第5,271,544号、1994年1月4日に発行された「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」と題する米国特許第5,275,322号、1994年2月15日に発行された「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」と題する米国特許第5,285,945号、1994年3月8日に発行された「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」と題する米国特許第5,292,053号、1994年8月2日に発行された「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」と題する米国特許第5,333,773号、1994年9月27日に発行された「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」と題する米国特許第5,350,104号、1996年7月9日に発行された「Surgical Anastomosis Stapling Instrument」と題する米国特許第5,533,661号、及び2014年12月16日に発行された「Low Cost Anvil Assembly for a Circular Stapler」と題する米国特許第8,910,847号に記載されている。上に引用した米国特許のそれぞれの開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
一部の円形ステープラーは、モータ式の作動メカニズムを含み得る。モータ式の作動メカニズムを有する円形ステープラーの例は、2015年3月26に公開された「Surgical Stapler with Rotary Cam Drive and Return」と題する米国特許出願公開第2015/0083772号、2015年3月26に公開された「Surgical Stapling Instrument with Drive Assembly Having Toggle Features」と題する米国特許出願公開第2015/0083773号、2015年3月26日に公開された「Control Features for Motorized Surgical Stapling Instrument」と題する米国特許出願公開第2015/0083774号、及び2015年3月26日に公開された「Surgical Stapler with Rotary Cam Drive」と題する米国特許出願公開第2015/0083775号、に記載されている。上に引用した米国特許出願公開のそれぞれの開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
さまざまな種類の外科用ステープル留め器具及び関連構成要素が作製され使用されてきたが、本発明者(ら)以前には、添付の請求項に記載されている発明を誰も作製又は使用したことがないものと考えられる。
本明細書は、本技術を具体的に指摘し、かつ明確にその権利を特許請求する、特許請求の範囲によって完結するが、本技術は、以下の特定の実施例の説明を、添付図面と併せ読むことで、より良く理解されるものと考えられ、図面では、同様の参照符号は、同じ要素を特定する。
例示的な円形ステープラーを描いた斜視図である。 バッテリパックがハンドル組立体から取り外され、アンビルがステープル留めヘッド組立体から取り外された状態で、図1の円形ステープラーを描いた斜視図である。 図1の円形ステープラーのアンビルを描いた斜視図である。 図3のアンビルを描いた別の斜視図である。 図3のアンビルを描いた分解側面図である。 図1の円形ステープラーのステープル留めヘッド組立体を描いた斜視図である。 図6のステープル留めヘッド組立体を描いた分解斜視図である。 図1の円形ステープラーを、シャフト組立体の部位どうしを互いに分離された状態で描いた分解斜視図である。 図1の円形ステープラーのハンドル組立体を、ハンドル組立体の内部の構成部品を示すためにハウジングの半分を省略して描いた斜視図である。 図9のハンドル組立体のブラケットを描いた斜視図である。 図9のハンドル組立体のインジケータ部材を描いた斜視図である。 図1の円形ステープラーのアンビル作動組立体を、作動ロッドが第1の位置にある状態で描いた斜視図である。 図12Aのアンビル作動組立体を、作動ロッドが第2の位置に動いて、図10のブラケットに係合した状態で描いた斜視図である。 図12Aのアンビル作動組立体を、作動ロッドが第3の位置に動いて、図10のブラケットを近位側に待避させた状態で描いた斜視図である。 図12Aのアンビル作動組立体を、安全トリガーが第1の位置から第2の位置に枢動した状態で描いた斜視図である。 図12Aのアンビル作動組立体を、発射トリガーが第1の位置から第2の位置に枢動した状態で描いた斜視図である。 図1の円形ステープラーのステープル留めヘッド作動組立体を描いた斜視図である。 図13のステープル留めヘッド作動組立体のカム従動子を描いた斜視図である。 図14のカム従動子を描いた別の斜視図である。 図13のステープル留めヘッド作動組立体のロータリーカムを描いた斜視図である。 図16のロータリーカムを描いた別の斜視図である。 図13のステープル留めヘッド作動組立体を、ロータリーカムが第1の角位置にあり、かつカム従動子が第1の枢動位置にある状態で描いた側面図である。 図13のステープル留めヘッド作動組立体を、ロータリーカムが第2の角位置にあり、かつカム従動子が第2の枢動位置にある状態で描いた側面図である。 図16のロータリーカムと、振動部材と、停止スイッチとを、ロータリーカムが第1の角位置にあり、かつ振動部材が第1の枢動位置にある状態で描いた斜視図である。 図16のロータリーカムと、図19Aの振動部材と、図19Aの停止スイッチとを、ロータリーカムが第4の角位置にあり、かつ振動部材が第2の枢動位置にある状態で描いた斜視図である。 図16のロータリーカムと、図14のカム従動子と、図19Aの振動部材とを、ロータリーカムが第1の角位置にある状態で、カム従動子が第1の枢動位置にある状態で、かつ振動部材が第1の枢動位置にある状態で描いた、模式的端面図である。 図16のロータリーカムと、図14のカム従動子と、図19Aの振動部材とを、ロータリーカムが第2の角位置にある状態で、カム従動子が第2の枢動位置にある状態で、図19Aの振動部材が第1の枢動位置にある状態で描いた、模式的端面図である。 図16のロータリーカムと、図14のカム従動子と、図19Aの振動部材とを、ロータリーカムが第3の角位置にある状態で、カム従動子が第2の枢動位置にある状態で、図19Aの振動部材が第1の枢動位置にある状態で描いた、模式的端面図である。 図16のロータリーカムと、図14のカム従動子と、図19Aの振動部材とを、ロータリーカムが第4の角位置にある状態で、カム従動子が第3の枢動位置にある状態で、かつ振動部材が第2の枢動位置にある状態で描いた、模式的端面図である。 消化管の第1の区域内に位置する図3のアンビルと、消化管の第2の区域に位置する図6のステープル留めヘッド組立体とを、アンビルがステープル留めヘッド組立体から分離された状態で描いた側断面図である。 消化管の第1の区域内に位置する図3のアンビルと、消化管の第2の区域に位置する図6のステープル留めヘッド組立体とを、アンビルがステープル留めヘッド組立体に取り付けられた状態で描いた側断面図である。 消化管の第1の区域に位置する図3のアンビルと、消化管の第2の区域に位置する図6のステープル留めヘッド組立体とを、アンビルがステープル留めヘッド組立体の方に待避されて、それにより組織を、アンビルとステープル留めヘッド組立体との間に挟んだ状態で描いた側断面図である。 消化管の第1の区域に位置する図3のアンビルと、消化管の第2の区域に位置する図6のステープル留めヘッド組立体とを、ステープル留めヘッド組立体が挟まれた組織を切断してステープル留めするように作動された状態で描いた側断面図である。 端部どうしの吻合で接合された、図21Aの消化管の第1の区域と第2の区域とを描いた側断面図である。 開いた状態において円形ステープラーの接触スイッチを伴う、代表的な代替円形ステープラーの遠位端の断面側面図を示す。 円形ステープラーのトロカール及びアンビルの近位並進により、閉じた状態へと位置を変える図22Aの接触スイッチを伴う、図22Aの円形ステープラーの遠位端の断面側面図を示す。 図22Aの開いた状態において図22Aの接触スイッチを伴う、図22Aの円形ステープラーの遠位端の断面側面図を示す。 円形ステープラーのトロカール及びアンビルの近位並進により、図22Bの閉じた状態へと位置を変える図22Aの接触スイッチを伴う、図22Aの円形ステープラーの遠位端の断面側面図を示す。 別の代表的な代替円形ステープラーの遠位端の断面側面図である。 開いた状態において円形ステープラーの接触スイッチを伴う、図24の円形ステープラーの遠位端の断面側面図を示す。 円形ステープラーのトロカール及びアンビルの近位並進により、閉じた状態へと位置を変える図25Aの接触スイッチを伴う、図24の円形ステープラーの遠位端の詳細な断面側面図を示す。 代表的な代替トロカールの斜視図を示す。 アンビルを伴う、図26のトロカールの分解斜視図を示す。 トロカールから分離されたアンビルを伴う、図26のトロカール及び図27のアンビルの斜視図を示す。 トロカールと部分的に連結したアンビルを伴う、図26のトロカール及び図27のアンビルの斜視図を示す。 トロカールと完全に連結したアンビルを伴う、図26のトロカール及び図27のアンビルの斜視図を示す。 トロカールに対して第4位置へと位置を変えるアンビルを伴う、図26のトロカール及び図27のアンビルの斜視図を示す。 第1位置においてトロカールのスリーブ部材を伴い、かつ第1回転位置においてロックアウト部材を伴う、図26のトロカールの詳細な斜視図を示す。 第2位置へと位置を変える図29Aのスリーブ部材を伴い、かつ第2位置へのスリーブ部材の移動により第2回転位置へと位置を変える図29Aのロックアウト部材を伴う、図26のトロカールの詳細な斜視図を示す。 第3位置へと位置を変える図29Aのスリーブ部材を伴い、かつ第3位置へのスリーブ部材の移動により第3回転位置へと位置を変える図29Aのロックアウト部材を伴う、図26のトロカールの詳細な斜視図を示す。 図29Aの第1位置において図29Aのスリーブ部材を伴い、かつ図29Aの第1回転位置において図29Aのロックアウト部材を伴う、図26のトロカールの詳細な側立面図を示す。 図29Bの第2位置へと位置を変える図29Aのスリーブ部材を伴い、かつ第2位置へのスリーブ部材の移動により図29Bの第2回転位置へと位置を変える図29Aのロックアウト部材を伴う、図26のトロカールの詳細な側立面図を示す。 図29Cの第3位置へと位置を変える図29Aのスリーブ部材を伴い、かつ第3位置へのスリーブ部材の移動により図29Cの第3回転位置へと位置を変える図29Aのロックアウト部材を伴う、図26のトロカールの詳細な側立面図を示す。 第1位置において図26のトロカールを伴い、図29Aの第1位置において図29Aのスリーブ部材を伴い、また図29Cの第3回転位置において図29Aのロックアウト部材を伴う、図26のトロカールを組み込みこんだ、更に別の代表的な代替円形ステープラーの遠位端の断面側面図である。 第2位置へと移動する図26のトロカールを伴い、図29Aの第1位置において図29Aのスリーブ部材を伴い、また図29Aの第1回転位置へと移動する図29Aのロックアウト部材を伴う、図31Aの円形ステープラーの遠位端の断面側面図である。 第3位置へと移動する図26のトロカールを伴い、図29Cの第3位置へと移動する図29Aのスリーブ部材を伴い、また第3回転位置において図29Aのロックアウトタブを伴う、図31Aの円形ステープラーの遠位端の断面側面図である。 第1位置において円形ステープラーのトロカールを伴い、第1回転位置においてロックアウト部材を伴い、また第1位置においてリンク部材を伴う、更に別の代表的な代替円形ステープラーの遠位端の断面側面図である。 第2位置へと移動する図32Aのトロカールを伴い、図32Aのリンク部材を係合するように第2回転位置へと移動する図32Aのロックアウト部材を伴い、また第1位置に留まるリンク部材を伴う、図32Aの円形ステープラーの遠位端の断面側面図である。 第3位置へと移動する図32Aのトロカールを伴い、第2回転位置に留まる図32Aのロックアウト部材を伴い、また第2方向へと移動する図32Aのリンク部材を伴う、図32Aの円形ステープラーの遠位端の断面側面図である。 図32Cの第3位置における図32Aのトロカールを伴い、図32Aの第1回転位置に留まる図32Aのロックアウト部材を伴い、また図32Aの第1位置に留まる図32Aのリンク部材を伴う、図32Aの円形ステープラーの遠位端の断面側面図である。 閉じた状態における接触スイッチを伴い、また図32Aの第1位置における図32Aのリンク部材を伴う、図32Aの円形ステープラーの接触スイッチの断面側面図を示す。 図32Aのリンク部材の、図32Cの第2位置への移動により、開放位置へと移動する接触スイッチを伴う、図33Aの接触スイッチの断面側面図を示す。 第1回転位置においてロックアウト部材を伴う、更に代表的な代替円形ステープラーの遠位端の断面側面図を示す。 円形ステープラーのリンク部材を係合させるように第2回転位置へと移動する図34Aのロックアウト部材を伴う、図34Aの円形ステープラーの遠位端の断面側面図を示す。 図34Bのリンク部材を係合するような図34Bの第2回転位置における図34Aのロックアウト部材を伴い、また遠位長手方向位置における円形ステープラーのトロカールを伴う、図34Aの円形ステープラーの遠位端の断面側面図を示す。 図34Bのリンク部材を係合するような図34Bの第2回転位置における図34Aのロックアウト部材を伴い、また近位長手方向位置へのトロカールの移動により近位長手方向位置へと移動するリンク部材を伴う、図34Aの円形ステープラーの遠位端の断面側面図を示す。 閉じた状態における接触スイッチを伴い、また図35Aの第1位置における図34Bのリンク部材を伴う、図34Aの円形ステープラーの接触スイッチの断面側面図を示す。 図34Bのリンク部材の、図35Bの第2位置への移動により、閉鎖状態へと移動する接触スイッチを伴う、図36Aの接触スイッチの断面側面図を示す。 第1回転位置においてロックアウト部材を伴い、また開いた状態において接触スイッチを伴う、更に代表的な代替円形ステープラーの遠位端の断面側面図を示す。 図37Aの接触スイッチを閉鎖するように、第2回転位置へと回転する図37Aのロックアウトタブを伴う、図37Aの円形ステープラーの遠位端の断面側面図を示す。 更に別の代表的な円形ステープラーの構成部品の斜視図を示す。 第1位置における作動ロッドを伴い、また第1位置におけるロックアウトロッドを伴う、図38の円形ステープラーのアンビル作動組立体の斜視図を示す。 第2位置へと移動する作動ロッドを伴い、また第2位置へと移動するロックアウトロッドを伴う、図39Aのアンビル作動組立体の斜視図を示す。 代表的な代替トロカールの遠位端の斜視図を示す。 開いた状態においてトロカールの接触スイッチを伴う、図40のトロカールの遠位端の断面側面図を示す。 閉じた状態へと移動する図41Aの接触スイッチを伴う、図40のトロカールの遠位端の断面側面図を示す。 別の代表的な代替トロカールの遠位端の斜視図を示す。 開いた状態においてトロカールの回路を伴う、図42のトロカールの遠位端の断面側面図を示す。 閉じた状態において図43Aの回路を伴う、図42Aのトロカールの遠位端の断面側面図を示す。 更に別の代表的な代替トロカールの遠位端の斜視図である。 第1位置におけるトロカールを伴う、図44のトロカールの側面図を示し、また 第2の位置へと移動するトロカールを伴う、図44のトロカールの側面図を示す。
図面は、いかなる様式でも限定することを意図するものではなく、本技術のさまざまな実施形態は、必ずしも図面に示されないものも含め、さまざまな他の方法で実施し得ることが企図される。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を成す添付の図面は、本技術のいくつかの態様を示しており、その説明と共に本技術の原理を説明するのに役立つものであるが、本技術は、図示される厳密な配置構成に限定されないことは理解される。
本技術の特定の実施例に関する以下の説明は、本技術の範囲を限定するために用いられてはならない。本技術の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点は、実例として、本技術を実施する上で想到される最良の態様の1つである以下の説明より当業者には明らかとなろう。理解されるように、本明細書に述べられる技術は、いずれもその技術から逸脱することなく、他の異なる明らかな態様が可能である。したがって、図面及び説明は、限定的な性質のものではなく、例示的な性質のものとみなされるべきである。
I.例示的な円形ステープル留め外科用器具の概要
図1〜2は、患者の消化管の一部位のような解剖学的管腔の2つの断面どうしの間で、その端部どうしの吻合を提供するために用いられ得る、例示的な円形ステープル留め外科用器具(10)を描いている。本例の器具(10)は、ハンドル組立体(100)、シャフト組立体(200)、ステープル留めヘッド組立体(300)、アンビル(400)を備える。ハンドル組立体(100)は、斜めに向けられたピストルグリップ(112)を画定する、ケーシング(110)を備える。一部の形態では、ピストルグリップ(112)は、垂直方向に向けられている。別の一部の形態では、ピストルグリップ(112)は省略されている。ハンドル組立体(110)は、以下に詳述するように、移動可能なインジケータ針(526)を視ることを可能にする窓部(114)を更に含む。一部の形態では、一連の符号、着色領域、及び/又はその他の固定インジケータが窓部(114)に隣接して位置して、インジケータ針(526)に対する視覚的背景を提供し、それによって、窓部(114)内で針(526)がどの位置にいるのかを操作者が評価するのを容易にしている。本明細書の教示を鑑みると、当業者には、ハンドル組立体(112)のさまざまな好適な代替的な特徴及び構成が、明らかであろう。
本例の器具(10)は、バッテリパック(120)を更に含む。バッテリパック(120)は、後で詳しく説明するように、ピストルグリップ(112)内のモータ(160)に、電力を供給するように動作可能である。バッテリパック(120)は、ハンドル組立体(100)から取り外し可能である。特に、図1〜2に示すように、バッテリパック(120)は、ケーシング(110)によって画定されるソケット(116)の中に挿入され得る。バッテリパック(120)がソケット(116)内に完全に挿入された後、バッテリパック(120)のラッチ(122)が弾性的にケーシング(110)の内側特徴部に係合して、スナップ嵌めされ得る。バッテリパック(120)を取り外すには、操作者はラッチ(122)を内側に押し込んでラッチ(122)とケーシング(110)の内側特徴部との係合を解除した後、バッテリパック(120)をソケット(116)から近位方向に引き抜くことで実現し得る。なお、バッテリパック(120)及びハンドル組立体(100)は、補足的な電気的接点、ピン及びソケット、並びに/又は、バッテリパック(120)がソケット(116)内に挿入された場合に、バッテリパック(120)からハンドル組立体(100)内の電動部品への電気的通信用の経路を提供するその他の特徴部を有し得るということが理解されるはずである。また、一部の形態では、バッテリパック(120)がハンドル組立体(100)から取り外し不可能なように、バッテリパック(120)はハンドル組立体(100)に一体的に統合されるということも理解されるはずである。
シャフト組立体(200)は、ハンドル組立体(100)から遠位方向に延在し、予め形成された曲がり部を含む。一部の形態では、予め形成された曲がり部は、患者の大腸内にステープル留めヘッド組立体(300)を位置づけるのを容易にするように構成されている。本明細書の教示を鑑みると、採用可能なさまざまな、好適な曲がり角度又は曲率半径が当業者には明らかであろう。一部の他の形態では、シャフト組立体(200)は真っ直ぐであり、シャフト組立体(200)には、予め形成された曲がり部が存在しない。さまざまな例示的な構成部品が、シャフト組立体(100)に統合され得るが、それについては後で詳しく説明する。
ステープル留めヘッド組立体(300)が、シャフト組立体(200)の遠位端に配置される。図1〜2に示すように、また、後で詳しく説明するように、アンビル(400)は、ステープル留めヘッド組立体(300)に隣接して、シャフト組立体(200)に取り外し可能に結合するように構成される。また、後で詳しく説明するように、アンビル(400)及びステープル留めヘッド組立体(300)は、3とおりに協働して組織を操作するように構成されているが、それには、組織を挟むこと、組織を切断すること、及び組織をステープル留めすることが含まれる。ハンドル組立体(100)の近位端に設けられたノブ(130)は、ケーシング(110)に対して回転可能であり、アンビル(400)とステープル留めヘッド組立体(300)との間で、組織を正確に挟むことができるようになっている。ハンドル組立体(100)の安全トリガー(140)が、ハンドル組立体(100)の発射トリガー(150)から遠ざかるように枢動した場合、発射トリガー(150)は、組織が切断されステープル留めされるように作動され得る。
A.例示的なアンビル
アンビル(400)についての以後の議論では、「遠位」及び「近位」という用語(並びにそれらのバリエーション)は、アンビル(400)が器具(10)のシャフト組立体(200)に連結された場合のアンビル(400)の向きを指して用いられる。したがって、アンビル(400)の近位側特徴部は、器具(10)の操作者に近い側にあり、アンビル(400)の遠位側特徴部は、器具(10)の操作者から遠い側にある。
図3〜5に最もよく示されるように、本例のアンビル(400)は、ヘッド(410)及び柄(420)を備える。ヘッド(410)は、複数のステープル成形ポケット(414)を画定する近位表面(412)を含む。ステープル成形ポケット(414)は、同心の2列の環状アレイ状に配置される。一部の他の形態では、ステープル成形ポケット(414)は、同心の3列又はそれより多くの列の環状アレイ状に配置される。ステープル成形ポケット(414)は、ステープルがステープル成形ポケット(414)内に駆動されるにつれてステープルを変形させるように構成されている。例えば、各ステープル成形ポケット(414)は、当該技術分野では既知のように、概ねU字形状のステープルを、B字形状に変形し得る。図4に最もよく示されるように、近位表面(412)は内縁部(416)で終焉し、それによって柄(420)の周りを囲む環状凹部(418)の外側の境界線が画定される。
柄(420)は穴(422)を画定し、穴(422)内に位置する一対のラッチ部材(430)を含む。図5に最もよく示されるように、各ラッチ部材(430)は、T字形状の遠位端(432)と、丸みのある近位端(434)と、近位端(434)の遠位側に位置するラッチシェルフ(436)とを含む。T字形状の遠位端(432)が、ラッチ部材(430)を穴(422)内に取り付ける。ラッチ部材(430)は、遠位端(434)が、柄(420)の側壁を貫通して形成される横方向開口部(424)の近位端に位置づけられるように穴(422)内に位置する。このようにして横方向開口部(424)は、遠位端(434)とラッチシェルフ(436)に対して、柄(420)によって画定される長手方向軸線から、径方向外側に反ることができるようにするクリアランスを提供する。しかしながら、ラッチ部材(430)は、遠位端(434)とラッチシェルフ(436)とを径方向内側に、柄(420)によって画定される長手方向軸線に向かって弾性的に付勢するように構成されている。このようにしてラッチ部材(430)は、保持クリップとして動作する。このことにより、後で詳しく説明するように、ステープル留めヘッド組立体(300)のトロカール(330)に、アンビル(400)が取り外し可能に取り付けられるのが可能とされる。しかしながら、ラッチ部材(436)は、任意で設けられるものにすぎないということが理解されるはずである。アンビル(400)は、他の任意の好適な構成部品、特徴部、又は技法を用いて、トロカール(330)に取り外し可能に取り付けられ得る。
前述のことに加えて、又はそれに代えて、アンビル(400)は、米国特許第5,205,459号、米国特許第5,271,544号、米国特許第5,275,322号、米国特許第5,285,945号、米国特許第5,292,053号、米国特許第5,333,773号、米国特許第5,350,104号、米国特許第5,533,661号、及び/又は米国特許第8,910,847号の少なくとも一部の教示することに従って更に構築され、動作可能になり得るが、これらの開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。更に他の好適な構成については、本明細書の教示を鑑みると、当業者には明らかであろう。
B.例示的なステープル留めヘッド組立体
図6〜7に最もよく示されるように、本例のステープル留めヘッド組立体(300)は、シャフト組立体(200)の遠位端に結合され、かつスライド可能なステープル駆動部材(350)を収容する、管状ケーシング(310)を備える。円筒状内側芯部材(312)が、管状ケーシング(310)内を遠位方向に延在している。管状ケーシング(310)は、管状ケーシング(310)がステープル留めヘッド組立体(300)にとって機械的土台として機能するように、シャフト組立体(200)の外部シース(210)に固定的に取り付けられている。
トロカール(330)は、管状ケーシング(310)の内側芯部材(312)に同軸的に位置づけられている。後で詳しく説明するように、トロカール(330)は、ノブ(130)がハンドル組立体(100)のケーシング(110)に対して回転するのに反応して管状ケーシング(310)に対して遠位側及び近位側に移動動作可能になっている。トロカール(330)は、シャフト(332)とヘッド(334)とを備える。ヘッド(334)は、尖形状の先端部(336)と、内側向きに延在する近位表面(338)とを含む。したがってシャフト(332)は、ヘッド(334)のちょうど近位側で外径が小さくなっていて、表面(338)が、シャフト(332)のその小さくなった外径部分とヘッド(334)の外径との間の移行部を提供する。本例では、先端部(336)が尖形状であるが、先端部(336)は鋭利ではない。したがって先端部(336)は、組織との不注意な接触による組織への外傷を容易には引き起こさない。ヘッド(334)と、シャフト(332)の遠位部位とは、アンビル(420)の穴(422)に挿入されるように構成されている。近位表面(338)とラッチシェルフ(436)とは、アンビル(400)の柄(420)がトロカール(330)上に完全に着座した場合に、ラッチシェルフ(436)が近位表面(338)に係合するような、補完的な位置と構成とを有する。したがってアンビル(400)は、ラッチ部材(430)によるスナップ嵌めを介して、トロカール(330)に取り付けられる。
ステープル駆動部材(350)は、後で詳しく説明するように、モータ(160)の作動に反応して、管状ケーシング(310)内で長手方向に作動するよう動作可能になっている。ステープル駆動部材(350)は、遠位方向に向けられた、ステープルドライバー(352)の2列の同心環状アレイを含む。ステープルドライバー(352)は、上述のステープル成形ポケット(414)の配置に対応するように配置されている。したがって、各ステープルドライバー(352)は、ステープル留めヘッド組立体(300)が作動されると、対応するステープルを対応するステープル成形ポケット(414)の中に駆動するように構成されている。上述のように、ステープルドライバー(352)の配置は、ステープル成形ポケット(414)とちょうど同じように修正し得るということが理解されるはずである。ステープル駆動部材(350)はまた、管状ケーシング(310)の芯部材(312)を同軸的に受容するように構成されている穴(354)を画定する。スタッド(356)の環状アレイが、穴(354)を取り囲む遠位方向に向けられた表面から遠位側に突き出している。
円筒状ナイフ部材(340)が、ステープル駆動部材(350)内に、同軸的に位置づけられている。ナイフ部材(340)は、遠位方向に向けられた、鋭利な円形切断縁部(342)を含む。ナイフ部材(340)は、ステープルドライバー(352)の内側の環状アレイにより画定される直径よりも小さい外径を、ナイフ部材(340)が画定するようなサイズになっている。ナイフ部材(340)はまた、管状ケーシング(310)の芯部材(312)を同軸的に受容するように構成されている開口部を画定する。ナイフ部材(340)に形成された開口部(346)の環状アレイは、ステープル駆動部材(350)のスタッド(356)の環状アレイを補完するように構成され、ナイフ部材(340)が、スタッド(356)と開口部(346)とを介してステープル駆動部材(350)に固定的に取り付けられるようになっている。ナイフ部材(340)とステープル駆動部材(350)との間の、他の好適な構造的関係については、本明細書の教示を鑑みると、当業者には明らかであろう。
デッキ部材(320)が、管状ケーシング(310)に固定的に取り付けられている。デッキ部材(320)は、ステープル開口部(324)の2列の同心環状アレイを画定する、遠位方向に向けられたデッキ表面(322)を含む。ステープル開口部(324)は、上述のステープルドライバー(352)とステープル成形ポケット(414)との配置に対応するように配置されている。このように、各ステープル開口部(324)は、ステープル留めヘッド組立体(300)が作動された場合に、対応するステープルドライバー(352)が対応するステープルを、デッキ部材(320)を通して、対応するステープル成形ポケット(414)の中に駆動する経路を提供するように構成されている。上述のように、ステープル開口部(322)の配置は、ステープル成形ポケット(414)の配置とちょうど同じように修正し得るということが、理解されるはずである。また、ステープル留めヘッド組立体(300)が作動される前に、ステープルをステープル留めヘッド組立体(300)に装填するために、さまざまな構造及び技法が用いられ得るということも理解されるはずである。ステープルをステープル留めヘッド組立体(300)内に装填するために用いられ得るそのような構造及び技法は、ステープル留めヘッド組立体(300)が作動される前に、意図に反してステープルが、ステープル開口部(324)を通して脱落するのを防ぎ得る。このような構造及び技法が取り得るさまざまな好適な形態については、本明細書の教示を鑑みると、当業者には明らかであろう。
図6に最もよく示されるように、ナイフ部材(340)が画定する外径よりも、ちょうどわずかに大きい内径を、デッキ部材(320)は画定する。かくしてデッキ部材(320)は、ナイフ部材(340)が遠位方向に、切断縁部(342)がデッキ表面(322)の遠位側に位置する点まで移動するのを可能にするように構成されている。
前述のことに加えて又はそれに代えて、ステープル留めヘッド組立体(300)は、米国特許第5,205,459号、米国特許第5,271,544号、米国特許第5,275,322号、米国特許第5,285,945号、米国特許第5,292,053号、米国特許第5,333,773号、米国特許第5,350,104号、米国特許第5,533,661号、及び/又は米国特許第8,910,847号の教示の少なくとも一部に従って更に構築され、動作可能とされ得るが、これらの開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。更に他の好適な構成については、本明細書の教示を鑑みると、当業者には明らかであろう。
C.代表的な軸アセンブリ
図8は、シャフト組立体(200)のさまざまな構成部品を示し、このシャフト組立体(200)は、ステープル留めヘッド組立体(300)の構成部品を、ハンドル組立体(100)の構成部品に連結するものである。特に、かつ上に記したように、シャフト組立体(200)は、ハンドル組立体(100)と管状ケーシング(310)との間に延在する外部シース(210)を含む。本例では、外部シース(210)は剛性があり、かつ上に記したように、予め形成された、湾曲区域を含む。
シャフト組立体(200)は、トロカール作動ロッド(220)とトロカール作動バンド組立体(230)とを更に含む。トロカール作動バンド組立体(230)の遠位端は、トロカールシャフト(332)の近位端に固定的に取り付けられている。トロカール作動バンド組立体(230)の近位端は、トロカール作動ロッド(220)の遠位端に固定的に取り付けられている。したがって、トロカール作動バンド組立体(230)とトロカール作動ロッド(220)とが外部シース(210)に対して移動するのに反応して、トロカール(330)が長手方向に外部シース(210)に対して移動するということが理解されるはずである。トロカール作動バンド組立体(230)は、トロカール作動バンド組立体(230)が、長手方向に、外部シース(210)に対して移動させられるにつれて、トロカール作動バンド組立体(230)が、シャフト組立体(200)内の予め形成された曲がり部に沿って動き得るように曲がって構成されている。しかしながら、トロカール作動バンド組立体(230)は、遠位方向及び近位方向の力を、トロカール作動ロッド(220)からトロカールシャフト(332)に伝えるのに十分な柱強度と引っ張り強さとを有する。トロカール作動ロッド(220)は剛性を有するものである。クリップ(222)は、トロカール作動ロッド(220)に固定的に取り付けられており、かつ、クリップ(222)は、トロカール作動ロッド(220)がハンドル組立体(100)内で長手方向に移動するのを可能に維持している一方で、ハンドル組立体(100)内の補完的特徴部と協働して、トロカール作動ロッド(220)がハンドル組立体(100)内で回転するのを防止するように構成されている。トロカール作動ロッド(220)は、並目螺旋ねじ山(224)と細目螺旋ねじ山(226)とを更に含む。トロカール作動ロッド(220)の動きに関する詳細については、後で詳述する。
シャフト組立体(200)は、外部シース(210)内に、スライド可能に受容されるステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)を更に含む。ステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)の遠位端は、ステープル駆動部材(350)の近位端に固定的に取り付けられている。ステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)の近位端は、ピン(242)を介して駆動ブラケット(250)に取り付けられている。したがって、ステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)と駆動ブラケット(250)とが外部シース(210)に対して移動するのに反応して、ステープル駆動部材(350)が長手方向に、外部シース(210)に対して移動するということが理解されるはずである。ステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)は、ステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)が長手方向に、外部シース(210)に対して移動するにつれて、ステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)が、シャフト組立体(200)内の予め形成された曲がり部に沿って動き得るように曲がって構成されている。しかしながら、ステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)は、遠位方向の力を、駆動ブラケット(250)からステープル駆動部材(350)に伝えるのに十分な柱強度を有する。駆動ブラケット(250)の動きに関する詳細については、後で詳述する。
図8には示されていないが、シャフト組立体(200)が、外部シース(210)内に、1つ以上のスペーサ要素を更に含み得るということが理解されるはずである。そのようなスペーサ要素は、トロカール作動バンド組立体(230)及び/又はステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)が外部シース(210)を通って移動する間、トロカール作動バンド組立体(230)及び/又はステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)を支持するように構成され得る。例えば、そのようなスペーサ要素は、トロカール作動バンド組立体(230)及び/又はステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)が外部シース(210)を通って移動する間、トロカール作動バンド組立体(230)及び/又はステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)が、歪むのを防止し得る。そのようなスペーサ要素が取り得るさまざまな好適な形態については、本明細書の教示を鑑みると、当業者には明らかであろう。
前述のことに加えて又はそれに代えて、シャフト組立体(200)は、米国特許第5,205,459号、米国特許第5,271,544号、米国特許第5,275,322号、米国特許第5,285,945号、米国特許第5,292,053号、米国特許第5,333,773号、米国特許第5,350,104号、米国特許第5,533,661号、及び/又は米国特許第8,910,847号の教示の少なくとも一部に従って更に構築され、動作可能とされ得るが、これらの開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるものとする。更に他の好適な構成については、本明細書の教示を鑑みると、当業者には明らかであろう。
D.例示的なアクチュエータハンドル組立体
図9に示すように、ハンドル組立体(100)は、アンビル(400)及びステープル留めヘッド組立体(300)を作動させるように動作可能ないくつかの構成部品を含む。ハンドル組立体(100)はまた、アンビル(400)の、ステープル留めヘッド組立体(300)に対する相対位置に基づいて、トリガー(140、150)を選択的にロックアウトするように動作可能な構成部品をも含む。トリガー(140、150)がロックアウトされた場合、発射トリガー(150)がステープル留めヘッド組立体(300)の作動を開始することが防止される。かくして、トリガー(150)は、ステープル留めヘッド組立体(300)に対するアンビル(400)の位置が、所定の範囲内にある場合にのみ、ステープル留めヘッド組立体(300)の作動を開始するよう動作可能である。前述の動作可能性を提供するハンドル組立体(100)の構成部品については、後でより詳細に説明する。
1.例示的なアンビル作動組立体
ノブ(130)は、ハンドル組立体のケーシング(110)から近位側に突き出しており、ケーシング(110)に対して回転可能である。図9に示すように、ナット(160)は、ノブ(130)の遠位端に取り付けられている。本例では、ナット(160)は、ナット(160)がノブ(130)と一体で回転するように、ノブ(130)の遠位端に固定的に取り付けられている。ナット(160)とノブ(130)とは、トロカール作動ロッド(220)と協働して、ナット(160)とノブ(130)とがケーシング(110)に対して回転するのに反応して、トロカール作動ロッド(220)を長手方向に、ケーシング(110)に対して移動させるように構成されている。上に記したように、トロカール作動ロッド(220)が、外部シース(210)とケーシング(110)とに対して移動するのに反応して、トロカール(330)は長手方向に、外部シース(210)に対して移動する。
トロカール作動ロッド(220)の近位部位は、ナット(160)とノブ(130)とに係合するように、ハンドル組立体(100)内部に位置づけられている。特に、トロカール作動ロッド(220)は、並目螺旋ねじ山(224)が、ナット(160)内部のねじ係合特徴部(不図示)に選択的に係合するように、かつ、細目螺旋ねじ山(226)が、ノブ(130)内部のねじ係合特徴部(不図示)に選択的に係合するように、ハンドル組立体(100)内に位置づけられる。一部の形態では、ナット(160)のねじ係合特徴部は、内側に方向付けられたタブを備える一方で、ノブ(130)のねじ係合特徴部は、螺旋ねじ山を備える。このようなねじ係合特徴部が取り得る、他の好適な形態については、本明細書の教示を鑑みると、当業者には明らかであろう。
本例では、ナット(160)とノブ(130)とが、ケーシング(110)に対して回転した場合に、トロカール作動ロッド(220)は、並目螺旋ねじ山(224)がナット(160)に係合されて、比較的速い移動速度を提供する、長手方向動作の第1の範囲を通じて近位方向に移動する。この動作の範囲の間は、細目螺旋ねじ山(226)はノブ(130)と係合しない。トロカール作動ロッド(220)が最初の動作範囲を完了した後で、ナット(160)とノブ(130)とがケーシング(110)に対して更に回転した場合に、トロカール作動ロッド(220)は、細目螺旋ねじ山(226)がノブ(130)に係合して、比較的遅い移動速度を提供する、長手方向動作の第2範囲を通じて近位方向に移動し続ける。かくして、トロカール作動ロッド(220)は、まずは並目螺旋ねじ山(224)とナット(160)との間の係合に基づいて、その後、細目螺旋ねじ山(226)とノブ(130)との間の係合に基づいて、急速な移動の後に遅い移動が続くシーケンスを通じて近位方向に移動する。
アンビル(400)が、トロカール(330)に連結された場合に、ノブ(130)が回転すると、それに対応してアンビルを、ステープル留めヘッド組立体(300)に対して移動させるということが理解されるはずである。また、ノブ(130)は、第1の角方向(例えば、時計回り)に回転され、アンビル(400)をステープル留めヘッド組立体(300)に向けて待避させ得るとともに、第2の角方向(例えば、反時計回り)に回転され、アンビル(400)をステープル留めヘッド組立体(300)から遠ざけるように前進させ得るということも理解されるはずである。図21Cに示され、かつ後で詳しく説明するように、ノブ(130)は、アンビル(400)とステープル留めヘッド組立体(300)との対向する表面(412、322)どうしの間の間隙距離(d)を、好適な間隙距離(d)が達成されるまで調整するために用いられ得る。
2.例示的なトリガーロックアウト組立体
上に記したように、ノブは、アンビル(400)とステープル留めヘッド組立体(300)との対向する表面(412、322)どうしの間の間隙距離(d)を調整するために用いられ得る。ステープル留めヘッド組立体(300)を作動する前に適切な間隙距離(d)を設定することは、吻合を成功裏に行う上で、決定的に重要であり得る。例えば、間隙距離(d)が大きすぎる場合には、吻合する箇所に配置されたステープルが、ステープル成形ポケット(414)によって充分に成形をされない場合があり得る。この結果、吻合個所からの漏れが起こる場合があり得るが、時には、最終的に、吻合箇所で接合されている解剖学的管腔断面どうしの分離へとつながる場合があり得る。間隙距離(d)が小さすぎる場合には、表面(412、322)間で圧縮された組織の内部構造が、組織の構造的一体性が損なわれるまで損傷され得る。このことは、成形されたステープルを組織が適切に保持するのを妨げ得るが、その結果やはり、漏れや、その他の吻合の不具合が発生し得る。それゆえ、操作者に対して、間隙距離(d)が適切な範囲にあるかどうかを示す何らかの形のフィードバックを提供することが望ましい場合があり得る。また、間隙距離(d)が適切な範囲になるまで、操作者がステープル留めヘッド組立体(300)を作動するのを防止することも望ましい場合があり得る。
図9〜12Eは、操作者に対して、間隙距離(d)が適切な範囲にあるかどうかを示すためのフィードバックを提供し、かつ間隙距離(d)が適切な範囲になるまで、操作者がステープル留めヘッド組立体(300)を作動するのを防止するための構成部品を示す。図12B〜12Cに最もよく示されるように、ブラケット(500)は、トロカール作動ロッド(220)の動きに反応して、動くように構成され、位置づけられている。図10に最もよく示されるように、ブラケット(500)は、第1スロット(504)と、第2スロット(506)と、第3スロット(508)とを画定する、剛性のある本体(502)を含む。直立特徴部(510)が本体(502)の近位端に位置づけられ、開口部(512)を画定する。トロカール作動ロッド(220)が、開口部(512)を通って同軸的に延在する。図9に示すように、コイルばね(170)が、直立特徴部(510)の近位端と、ケーシング(110)により画定され、ナット(160)に対して支持ジャーナル部を形成する剛性のある隔壁特徴部との間に挿入される。隔壁は、ケーシング(110)内に固定され、それにより、コイルばね(170)が弾性的に直立特徴部(510)を介してブラケット(500)に、遠位方向のバイアスを付与するように、コイルばね(170)の近位端に土台を提供する。ブラケット(500)は、本体(502)の遠位端に設けられた、横方向に向けられたフランジ(516)を更に含む。フランジ(516)は、スロット(514)を画定する。
図12B〜12Cに最もよく示されるように、インジケータ部材(520)は、ブラケット(500)の移動に反応して枢動するように構成されている。図11に最もよく示されるように、インジケータ部材(520)は、直立アーム(522)と、アーム(522)の下端から横方向に突き出すスナップピン(524)と、アーム(522)の上端から横方向に突き出すインジケータ針(526)と、アーム(522)の中間領域から横方向に突き出す連結ピン(528)とを備える。スナップピン(524)は、ケーシング(110)によって提供される補完的凹部にカチンと嵌るように構成されている。それによりスナップピン(524)は、インジケータ部材(520)をケーシング(110)に取り付けつつも、なお、インジケータ部材(520)がケーシング(110)に対して、スナップピン(524)の長手方向軸線周りに枢動するのを可能にしている。インジケータ針(526)は、ハンドル組立体(110)の窓部(114)を通して見えるように位置づけられ、それによって、インジケータ部材(520)の枢動位置を視覚的に示すようになっている。連結ピン(528)は、ブラケット(500)のフランジ(516)のスロット(514)内にスライド可能に受容される。インジケータ部材(520)、ケーシング(110)、及びブラケット(500)間のこの係合によって、ブラケット(500)の移動に反応した、インジケータ部材(520)の枢動動作が提供されている。
ブラケット(500)は、トリガー(140、150)の作動を、選択的に防止したり可能にしたりするように構成されている。特に、ブラケット(500)のスロット(504、506)は、トリガー(140、150)の作動に対するクリアランスを選択的に提供するように構成されている。図12A〜12Eに示すように、安全トリガー(140)は、第1直立部材(144)に枢動可能に連結されている。安全トリガー(140)がピストルグリップ(112)に向かって枢動するのに反応して、第1直立部材(144)が上方に移動するように構成されるように、第1直立部材(144)がケーシング(110)に連結されている。しかしながら、ブラケット(500)の本体(502)は、第1直立部材(144)の上端(146)を係合することにより、第1直立部材(144)と安全トリガー(140)の上記の動きを防止するように構成されている。かくして、スロット(506)が上端(146)に位置揃えされ、それにより、ブラケット(500)が、第1直立部材(144)の上方向の動きに対してクリアランスを提供する位置に動くまで、第1直立部材(144)と安全トリガー(140)との動きを、本体(502)がブロックする。したがって、スロット(506)が上端(146)の上に位置づけられるまで、安全トリガー(140)は、ピストルグリップ(112)に向かって枢動できないということが理解されるはずである。
同様に、発射トリガー(150)は、第2直立部材(154)に枢動可能に連結されている。安全トリガー(150)がピストルグリップ(112)に向かって枢動するのに反応して、第2直立部材(154)が上方に移動するように構成されるように、第2直立部材(154)がケーシング(110)に連結されている。しかしながら、ブラケット(500)の本体(502)は、第2直立部材(154)の上端(156)を係合することにより、第2直立部材(154)と発射トリガー(150)の上記の動きを防止するように構成されている。たとえ安全トリガー(140)が、そうでなければ発射トリガー(150)の動きを可能にするように枢動したとしても、スロット(504)が上端(156)に位置揃えされ、それにより、ブラケット(500)が、第2直立部材(154)の上方向の動きに対してクリアランスを提供する位置に動くまで、第2直立部材(154)と発射トリガー(150)の動きを、本体(502)がブロックする。したがって、たとえ安全トリガー(140)が、そうでなければ発射トリガー(150)の動きを可能にするように枢動したとしても、スロット(504)が上端(156)の上に位置づけられるまで、発射トリガー(150)は、ピストルグリップ(112)に向かって枢動することができないということが理解されるはずである。
第3スロット(508)は、トロカール作動ロッド(220)に強固に取り付けられている、下方に向かって突き出すクリップ(222)のボス(223)を受容するように構成されている。ケーシング(110)が、ブラケット(500)に、ケーシング(110)内で長手方向に移動するのを可能にするように構成されている一方で、ケーシング(110)は、ブラケット(500)がケーシング(110)内で回転するのを防ぐ、レール、チャネル、及び/又はその他の特徴部を含む。かくして、スロット(508)内でボス(223)を位置づけることにより、クリップ(222)とトロカール作動ロッド(220)とが、ケーシング(110)内で回転するのを防止する。それでもなお、後で詳しく説明するように、ボス(223)とスロット(508)とは、ブラケット(500)に、ケーシング(110)内で長手方向に移動することを可能にする。
図12A〜12Eは、さまざまな運転段階における上述の構成部品を図示している。特に、図12Aでは、トロカール(330)が最も遠位側の位置になるように、トロカール作動ロッド(220)が、最も遠位側の位置にある。この段階では、操作者は、ラッチ部材(430)が、トロカール(330)のヘッド(334)に取り付けられるまで、トロカール(330)を穴(422)に挿入することにより、アンビル(400)をトロカール(330)に結合し得る。操作者は次に、ノブ(130)を回し、それによりナット(160)が回転する。ノブ(130)とナット(160)とが回転するにつれて、トロカール作動ロッド(220)の並目螺旋ねじ山(224)とナット(160)の補完的特徴部との間の係合が、トロカール作動ロッド(220)を、比較的速い速度で近位方向に待避させ、トロカール作動ロッド(220)を図12Bに図示される位置に至らしめる。このようにトロカール作動ロッド(220)を近位方向に待避させたことにより、トロカール(330)とアンビル(400)とを待避させることができる。トロカール作動ロッド(220)が、図12Aに図示される位置から図12Bに図示される位置に動く間、ブラケット(500)は静止したままである。これは、図12Aに図示されている段階では、クリップ(222)が直立特徴部(510)から離間されており、トロカール作動ロッド(220)が、図12Bに図示されている位置に達するまでは、クリップ(222)が直立特徴部(510)に係合していないという事実によるものである。
図12Bに図示されている段階に達した後も操作者は、ノブ(130)とナット(160)とを回転させ続け得るが、それにより、図12Cに示すように、トロカール作動ロッド(220)は更に近位方向に待避する。もちろん、このことにより、トロカール(330)とアンビル(400)とが更に近位方向に待避する。トロカール作動ロッド(220)が、図12Bに図示されている位置から図12Cに図示されている位置に移動するにつれて、クリップ(222)はブラケット(500)に当接して、ブラケット(500)を近位方向に駆動する。このブラケット(500)の近位方向への動きにより、フランジ(516)のスロット(514)内にピン(528)が位置づけられるため、インジケータ部材(520)が、図12Bに図示されている位置から図12Cに図示されている位置へと枢動する。
インジケータ部材(520)が図12Bに図示されている位置から図12Cに図示されている位置に枢動する間、操作者は、ハンドル組立体(110)の窓部(114)を通して、インジケータ針(526)の位置を観察し得る。上に記したように、一連の符号、着色領域、及び/又はその他の固定インジケータが窓部(114)に隣接して位置して、インジケータ針(526)に対する視覚的背景を提供し、それによって、窓部(114)内で針(526)がどの位置にいるのかを操作者が評価するのを容易にし得る。窓部(114)内での針(526)の位置は、トロカール(330)とアンビル(400)との長手方向位置を示すということが理解されるはずである。しかるに窓部(114)内での針(526)の位置は、アンビル(400)とステープル留めヘッド組立体(300)との対向する表面(412、322)どうしの間の間隙距離(d)を示す。窓部(114)内の針(526)の位置を観察している間、操作者は、ノブ(130)を時計回り又は反時計回りに回して、トロカール(330)とアンビル(400)とを更に待避させるか又は前進させ得るが、それにより、適切な範囲内の所望の間隙距離(d)に到達するまで、間隙距離(d)を微調整することができる。
図12Cに図示されている段階における間隙距離(d)の微調整を提供するためには、細目螺旋ねじ山(226)がノブ(130)の補完的特徴部に係合し、かつ並目螺旋ねじ山(224)がナット(160)の補完的特徴部との係合を解除された状態になる長手方向位置に、トロカール作動ロッド(220)が存在する。一部の形態では、トロカール作動ロッド(220)が、図12Bに図示されている長手方向位置に到達すると(すなわち、クリップ(222)が直立部材(510)と最初に係合する時)、並目螺旋ねじ山(224)はナット(160)との係合を解除され、かつ細目螺旋ねじ山(226)がノブ(130)に係合し始める。一部の他の形態では、並目螺旋ねじ山(224)による係合から、細目螺旋ねじ山(226)による係合への移行は、図12Bに図示されている段階と図12Cに図示されている段階との間のどこかで起こっている。並目から細目への移行が起こり得る、他の好適な段階については、本明細書の教示を鑑みると、当業者には明らかであろう。また、トロカール作動ロッド(220)のいくつかの代替的な形態が、ねじ山の全長にわたりねじ山のピッチが一貫している、単一のねじ山区域のみを有し得るということも理解されるはずである。言い換えると、トロカール作動ロッド(220)は、異なるピッチの、2つの異なるねじ山区域(224、226)を、必ずしも有する必要はない。
図12Cに図示されている段階において、スロット(506)は上端(146)に位置揃えされ、それによって、第1直立部材(144)の上方への動きに対してクリアランスを提供する。同様に、スロット(504)は上端(156)に位置揃えされ、それによって、第2直立部材(154)の上方への動きに対してクリアランスを提供する。本例では、間隙距離(d)が臨床的に許容可能な範囲にあるという場合に、スロット(504、506)が直立部材(144、154)の上方への動きに対するクリアランスを提供するのみであるようなサイズ及び位置に、スロット(504、506)がなっている。あくまでも例として、間隙距離(d)について「臨床的に許容可能な範囲」とは、約0.280cmと約0.10cmとの間(約0.110インチと約0.040インチとの間)であり得る。別の単に例示的な例として、間隙距離(d)について「臨床的に許容可能な範囲」とは、約0.280cmと約0.051cmとの間(約0.110インチと約0.020インチとの間)であり得る。図12Cに示すように、スロット(504、506)が直立部材(144、154)の上方への動きに対するクリアランスを提供するように位置づけられた場合でも、安全トリガー(140)が図12Cに図示されている非作動位置にある場合には、安全トリガー(140)は発射トリガー(150)が、ピン(152)(図9)周りに枢動するのを依然としてブロックする。かくして、発射トリガー(150)の動きを可能にするためには、操作者は、まず安全トリガー(140)をピン(142)(図9)周りに、図12Cに図示されている位置から図12Dに図示されている位置へと作動させる必要がある。
図12Dに示すように、安全トリガー(140)が図12Cに図示されている位置から図12Dに図示されている位置に枢動されるにつれて、上端(146)は、スロット(506)を通過する。この上端(146)の動きは、図12A〜12Bに図示されている段階では(間隙距離(d)が大きすぎる場合)不可能であるが、それは、本体(502)が直立部材(144)の上方への動きを物理的にブロックし、それにより安全トリガー(140)の枢動を物理的にブロックするからであるということが理解されるはずである。本例では、ノブ(130)に組み込まれたキャップ(不図示)が、アンビル(400)が、近位方向にあまりに遠く待避させられる(間隙距離(d)が小さすぎるような)地点まで、ノブ(130)が回転するのを防止する。別の一部の形態では、たとえノブ(130)がアンビル(400)に、近位方向にあまりに遠く(間隙距離(d)が小さすぎるように)待避させられるのを可能にしたとしても、操作者がトロカール(330)とアンビル(400)とを、近位方向にあまりに遠く待避させた(間隙距離(d)が小さすぎる)場合には、本体(502)が直立部材(144)の上方への動きを物理的にブロックし、それにより、安全トリガー(140)の枢動を物理的にブロックする。間隙距離(d)が小さすぎる場合、本体(502)、ノブ(130)、又は、別の何らかの特徴部が、作動を防止するかどうかにかかわらず、器具(10)が安全トリガー(140)の作動を許すのは、間隙距離(d)が臨床的に許容可能な範囲内にある場合のみであるということが理解されるはずである。
上に記したように、安全トリガー(140)が作動されるまで、安全トリガー(140)は、発射トリガー(150)の作動を防止するように構成されている。安全トリガー(140)が作動されると、操作者は発射トリガー(150)を、図12Dに図示されている位置から図12Eに図示されている位置に作動させ得る。図12Eに示すように、発射トリガー(150)が、図12Dに図示されている位置から図12Eに図示されている位置に枢動されるにつれて、上端(156)は、スロット(504)を通過する。安全トリガー(140)が完全に存在しないという場合においても、この上端(156)の動きは、図12A〜12Bに図示されている段階では(間隙距離(d)が大きすぎる場合)不可能であるが、それは、本体(502)が直立部材(154)の上方への動きを物理的にブロックし、それにより発射トリガー(150)の枢動を物理的にブロックするからであるということが理解されるはずである。また、操作者がトロカール(330)とアンビル(400)とを、近位方向にあまりに遠く待避させる(間隙距離(d)が小さすぎるように)場合にも、本体(502)が、直立部材(154)の上方への動きを物理的にブロックし、それにより、発射トリガー(150)の枢動を物理的にブロックするということも理解されるはずである。かくして、安全トリガー(140)が完全に存在しないという場合においても、発射トリガー(150)は、間隙距離(d)が臨床的に許容可能な範囲にある場合にのみ作動され得る。
本例の発射トリガー(150)は、一体型の作動パドル(158)を含む。発射トリガー(150)が図12Dに図示されている位置から図12Eに図示されている位置に枢動するにつれて、パドル(158)が前方に枢動する。パドル(158)は、発射トリガー(150)が図12Dに図示されている位置から図12Eに図示されている位置に枢動した場合に、図9に図示されているモータ作動モジュール(180)のスイッチを作動させるように構成されている。モータ作動モジュール(180)は、バッテリパック(120)とモータ(160)とに通信しており、パドル(158)がモータ作動モジュール(180)のスイッチを作動させるのに反応して、モータ作動モジュール(180)が、バッテリパック(120)からの電力でモータ(160)を作動させるように構成されている。かくして、発射トリガー(150)が図12Dに図示されている位置から図12Eに図示されている位置に枢動された場合に、モータ(160)が作動される。後で詳述するように、このモータ(160)の作動により、ステープル留めヘッド組立体(300)が作動される。
3.例示的なステープル留めヘッド作動組立体
図13〜20Dは、ステープル留めヘッド組立体(300)を作動させるよう動作可能である、さまざまな構成部品を示す。これらの構成部品には、モータ(160)、ギヤボックス(162)、ロータリーカム部材(700)、カム従動子(600)、駆動ブラケット(250)、及びステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)が含まれる。ギヤボックス(162)は、モータ(160)の駆動シャフトに連結され、更に、カム部材(700)に連結される。かくして、モータ(160)の作動により、ギヤボックス(162)を介して、カム部材(700)が回転する。ギヤボックス(162)に用い得るさまざまな好適な構成が、本明細書の教示を鑑みると、当業者には明らかであろう。後で詳しく説明するように、カム部材(700)は、カム従動子(160)と相互作用して、カム従動子(160)を、ピン(118)の周りで2とおりの角方向に枢動させるように構成されている。ピン(118)は、ケーシング(110)に連結される。ブッシング(701)は、カム部材(700)に、ケーシング(110)に対して回転する支持を提供する。
カム従動子(600)は、駆動ブラケット(250)の補完ノッチ(252)に受容される一対の統合ピン(602)を介して、駆動ブラケット(250)に枢動可能に連結されている。図14〜15に示すように、カム従動子(600)は、第1ベアリング特徴部(604)と第2ベアリング特徴部(610)とを含む。第1ベアリング特徴部(604)は、丸みのある、水平延伸表面からなる。第2ベアリング特徴部(610)は、直線垂直表面(612)と、水平延伸表面(614)と、湾曲表面(616)とによって画定される4分の1サイズのパイのような形状である。第2ベアリング特徴部(610)は、第1ベアリング特徴部(504)に対して近位側に突き出している。
図16〜17は、カム部材(700)をより詳細に図示している。カム部材(700)は、遠位端面(702)と、遠位方向に突き出しているポスト(704)と、外周面(706)とを備える。第1カム特徴部(710)と第2カム特徴部(720)とは、遠位端面(702)から遠位方向に突き出している。ポスト(704)は、ブッシング(701)と係合する。第1カム特徴部(710)は、第1表面領域(712)と、第2表面領域(714)と、第3表面領域(716)とを備える。第1表面領域(712)は、第1表面領域(712)がほぼ平坦になるように比較的大きな曲率半径で、凸状に画定されている。第2表面領域(714)は、次第に増加する曲率半径で、凸状に画定されている。第3表面領域(716)は、比較的大きな曲率半径で、凹状に画定されている。遠位端面(702)から遠位方向に突き出していることに加えて、第2カム特徴部(720)は、外周面(706)から外側に突き出している。第2カム特徴部(720)は、第1表面領域(722)と第2表面領域(724)とを含む。第1表面領域(722)は、実質的に平坦であり、他方、第2表面領域(724)は、凹状に湾曲している。各湾曲表面領域(712、714、716、724)の曲率半径の起点は、ポスト(704)の中心からずれた位置にある。
図18A〜18Bは、カム従動子(600)と第1及び第2カム特徴部(710、720)との間の一般的な相互作用を図示しているが、この相互作用については、図20A〜20Dを参照しながら、後でより詳しく説明される。カム部材(700)が、図18Aに図示されている位置から図18Bに図示されている位置に回転するにつれて、第1カム特徴部(710)はカム従動子(600)の第1ベアリング特徴部(604)に当接して、カム従動子(600)をピン(118)の周りで枢動させる。図18A〜18Bに示す図において、カム部材(700)が図18Aに図示されている位置から図18Bに図示されている位置に回転させられるにつれて、カム従動子(600)は反時計回りに枢動する。図18Aから図18Bへの移行に見られるように、カム従動子(600)のこの反時計回りの枢動が、駆動ブラケット(250)とステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)とを遠位方向に駆動し、それによって、ステープル留めヘッド組立体(300)を作動させる。カム部材(700)が、図18Aに図示されている位置に向かって戻るように同じ方向に回転し続けるにつれて、第2カム特徴部(720)がカム従動子(600)の第2ベアリング特徴部(610)に係合して当接し、カム従動子(600)をピン(118)の周りで、時計回りに枢動させる。このようにカム従動子(600)がピン(118)の周りで時計回りに枢動すると、駆動ブラケット(250)とステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)とが、図18Aに図示されている位置に戻るように近位方向に待避する。
再びここで図16〜17を参照すると、第3カム特徴部(730)は、外周面(706)から外側に向かって突き出している。第3カム特徴部(730)は、第1表面領域(732)と第2表面領域(734)とを備える。第1表面領域(732)は平坦であり、外周面(706)に対して概ね接線方向に配向されている。第2表面領域(732)もまた平坦であり、外周面(706)に対して径方向外側に配向されている。第3カム特徴部(730)は、図19A〜19Bに示すように、振動部材(800)と相互作用するように構成されている。振動部材(800)は、統合ピン(802)と、ベアリング部材(804)と、パドル(806)とを備える。振動部材(800)が、ケーシング(110)内で、ピン(802)によって画定される長手方向軸線の周りで枢動可能なように、ピン(802)はケーシング(110)に枢動可能に連結されている。後で詳しく説明するように、ベアリング部材(804)は、第3カム特徴部(730)と相互作用するように構成されている。パドル(806)は、後でまたより詳しく説明するように、短絡回路モジュール(190)のスイッチボタン(192)を作動させるように構成されている。
図19Aは、カム部材(700)を、図18Aに示すのと同じ位置に図示している。この段階では、第3カム特徴部(730)の第2表面領域(734)は、振動部材(800)のベアリング部材(804)に隣接している。図19Bは、カム部材(700)が図18Bに図示されている位置を通過して、図18Aに図示されている位置に向かって戻ろうとするように回転された位置にあるカム部材(700)を図示している。しかしながら、カム部材(700)はまだ丸一回転を完了した状態ではない。図19Bに図示されている段階において、第1表面領域(732)は、ベアリング部材(804)に既に係合し、当接した状態であるが、それにより、ピン(802)によって画定される長手方向軸線の周りに、振動部材(800)を枢動させている。これにより、パドル(806)が、短絡回路モジュール(190)のスイッチボタン(192)を作動させた状態である。短絡回路モジュール(190)は、スイッチボタン(192)が作動された場合に、モータ(160)が更に作動されるのを防止するように構成されている。一部の形態では、スイッチボタン(192)が作動された場合に、短絡回路モジュール(190)は、回路短絡モータ(160)に加えて、受電回路でバッテリパック(120)に連結される。これは、ステープル留めヘッド組立体(300)の作動ストロークが完了すると、結果として、モータ(160)の作動を停止することに加えて、バッテリパック(120)の放電をもたらす場合があり得る。あくまでも例としてであるが、短絡回路モジュール(190)は、米国特許出願公開第2015/0083774号の教示の少なくとも一部に従って構成され、動作可能とされ得るが、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。他の好適な構成は、本明細書の教示を考慮することにより当業者に明らかになるであろう。
図20A〜20Dは、カム部材(700)が回転するにつれて、カム部材(700)と、カム従動子(600)の特徴部と、振動部材(800)の特徴部との間に起こる相互作用を、模式的に図示している。図20A〜20Dに図示されている段階を通じて、カム部材(700)の回転は、モータ(160)とギヤボックス(162)とによって駆動されるということが理解されるはずである。図20Aは、図18A及び19Aに図示されている位置と同じ位置にあるカム部材(700)を図示している。この段階では、カム従動子(600)の第1ベアリング特徴部(604)が、第1表面領域(712)上に位置し、かつベアリング部材(804)又は振動部材(800)が、第3カム特徴部(730)の第2表面領域(734)に隣接している。またこの段階では、ナイフ部材(340)とステープル駆動部材(350)とが、近位位置にあり、ステープル留めヘッド組立体(300)が、非作動位置に存在している。カム部材(700)が図20Bに図示されている位置に回転するにつれて、第2表面領域(714)がベアリング部材(804)に当接し、それによってベアリング部材(804)を上方に駆動する。これにより、カム従動子(600)がピン(118)の周りで、図18Bに図示されている位置まで枢動する。かくしてカム従動子(600)がナイフ部材(340)とステープル駆動部材(350)とを遠位方向に、駆動ブラケット(250)とステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)とを介して駆動する。かくしてステープル留めヘッド組立体(300)は、図20Bに図示されている段階で、作動された状態にある。一部の形態では、カム部材(700)は、ステープル留めヘッド組立体(300)を非作動状態から作動状態へと移行させるため、約270°の角範囲を通って回転する。
ステープル留めヘッド組立体(300)が作動された後で、カム部材(700)は、図20Cに図示されている位置まで回転を続ける。この段階では、第2カム部材(720)の第1表面領域(722)が、カム従動子(600)の第2ベアリング特徴部(610)の湾曲表面(616)に係合を開始する。カム部材(700)が、図20Dに図示されている位置まで回転し続けるにつれて、第2表面領域(724)が第2ベアリング特徴部(610)の湾曲表面(616)に係合し、第2ベアリング特徴部(610)を下方に駆動する。これにより、カム従動子(600)が、図18Bに図示されている位置から図18Aに図示されている位置に向かって戻るように、ピン(118)の周りに枢動する。かくしてカム従動子(600)がナイフ部材(340)とステープル駆動部材(350)とを近位方向に、駆動ブラケット(250)とステープル留めヘッド組立体ドライバー(240)とを介して駆動する。加えて、第1表面領域(732)は、既にベアリング部材(804)と係合し、当接した状態であるが、それにより、振動部材(800)を、図20Dに図示されている段階において、ピン(802)によって画定される長手方向軸線の周りに枢動させる。かくして振動部材(800)は、図20Dでは、図19Bに示すのと同じ状態である。かくして短絡回路モジュール(190)は、図20Dに図示されている段階において、作動されている。
前述のことから、カム部材(700)は、ナイフ部材(340)とステープル駆動部材(350)とを遠位方向に駆動し、次に、ナイフ部材(340)とステープル駆動部材(350)とを近位側に駆動し、更に、図20A〜20Dに図示されている動きの範囲を通して単一の角方向に回転させることによって、短絡回路モジュール(190)を作動するように動作可能である、ということが理解されるはずである。ナイフ部材(340)と、ステープル駆動部材(350)と、短絡回路モジュール(190)とが作動され得る他の好適な方法は、本明細書の教示を鑑みると、当業者には明らかであろう。
E.例示的な吻合手順
図21A〜21Eは、2つの筒状解剖学的構造(20、40)どうしの間の吻合(70)を形成するために用いられている器具(10)を図示している。あくまでも例として、筒状解剖学的構造(20、40)は、患者の食道の区域、患者の大腸の区域、患者の消化管のその他の区域、又は他の任意の筒状解剖学的構造を含み得る。図21Aに示すように、アンビル(400)は、1つの筒状解剖学的構造(20)内に位置づけられ、かつステープル留めヘッド組立体(300)は、別の筒状解剖学的構造(40)内に位置づけられる。筒状解剖学的構造(20、40)が、患者の大腸の区域を含む形態では、ステープル留めヘッド組立体(300)は、患者の直腸を介して挿入され得る。また、図21A〜21Eに図示されている処置は開腹手術であるが、その処置は腹腔鏡手術としても実施され得るということも理解されるはずである。吻合(70)を腹腔鏡手術で形成するために器具(10)が用いられ得るさまざまな好適な方法が、本明細書の教示を鑑みると、当業者には明らかであろう。
図21Aに示すように、アンビル(400)は、柄(420)が筒状解剖学的構造(20)の開放切断端(22)から突き出すように筒状解剖学的構造(20)内に位置づけられる。巾着縫合糸(30)が、柄(420)の中央領域の周りに提供され、アンビル(400)の筒状解剖学的構造(20)内での位置を大まかに確保する。同様に、ステープル留めヘッド組立体(300)は、トロカール(330)が筒状解剖学的構造(20)の開放切断端(42)から突き出すように、筒状解剖学的構造(40)内に位置づけられる。巾着縫合糸(50)が、シャフト(332)の中央領域周りに提供され、ステープル留めヘッド組立体(300)の筒状解剖学的構造(40)内での位置を大まかに確保する。
次に、図21Bに示すように、トロカール(330)を穴(422)に挿入することによって、アンビル(400)が、トロカール(330)に取り付けられる。ラッチ部材(430)が、トロカール(330)のヘッド(334)に係合し、それによって、アンビル(400)とトロカール(330)との間のしっかりとした嵌合を提供する。次に操作者は、ピストルグリップ(112)を介して、ケーシング(110)を静止状態に保ちつつ、ノブ(130)を回転させる。このノブ(130)の回転により、(図12A〜12Cを参照しつつ既に説明したように)トロカール(330)とアンビル(400)とが近位側に待避する。図21Cに示すように、上のようにトロカール(330)とアンビル(400)とが近位側に待避することによって、筒状解剖学的構造(20、40)の組織が、アンビル(400)とステープル留めヘッド組立体(300)との表面(412、322)どうしの間で圧縮される。操作者は、窓部(114)内での針(526)の位置を観察して、アンビル(400)とステープル留めヘッド組立体(300)との互いに対向する表面(412、322)どうしの間の間隙距離(d)が適切であるかどうかを判断し、調整が必要な場合には、ノブ(130)を介して調整を行う。
操作者がノブ(130)を介して間隙距離(d)を適切に設定した後、操作者は、(図12Dに示すように)安全トリガー(140)を作動させて、発射トリガー(150)の作動を可能にする。次に、操作者は発射トリガー(150)を、(図12Dに示すように)作動させる。これにより、パドル(158)が、モータ作動モジュール(180)のスイッチを作動させ、それによってモータを作動させてカム部材(700)を(図20A〜20Dに示すように)回転させる。このようにカム部材(700)が回転することによって、図21Dに示すように、ナイフ部材(340)とステープル駆動部材(350)とを遠位方向に駆動することで、ステープル留めヘッド組立体(300)が作動する。ナイフ部材(340)が遠位方向に移動するにつれて、ナイフ部材(340)の切断縁部(342)がアンビル(400)の内縁部(416)と協働し、それによって、アンビル(400)の環状凹部(418)内でかつナイフ部材(340)の内部に位置づけられた余分な組織を切断する。
図4に示すように、本例のアンビル(400)は、環状凹部(418)内の脱離ワッシャ(417)を含む。ナイフ部材(340)が、図21Cに図示されている位置から図21Dに図示されている位置まで、完全に遠位方向の範囲一杯に動いた場合には、このワッシャ(417)は、ナイフ部材(340)によって破壊される。第2表面領域の次第に増加する曲率半径は、ナイフ部材(340)がその遠位方向の動きの終端に到達するにつれて、増加する機械的利益を提供するが、それによって、ワッシャ(417)を破壊するために必要な、より大きな力が提供され得る。もちろん、一部の形態では、脱離ワッシャ(417)は完全に省略され得る。ワッシャ(417)が含まれる形態では、ワッシャ(417)がナイフ部材(340)が組織の切断をアシストするためのカッティングボードとしても役立ち得るということが理解されるはずである。そのようなカッティング技術が、既に説明した、内縁部(416)とナイフ部材(340)との間での切断アクションに加えて、又はそれに代えて採用され得る。
ステープル駆動部材(350)が、図21Cに図示されている位置から図21Dに図示されている位置に遠位方向に移動するにつれて、ステープル駆動部材(350)がステープル(90)を、筒状解剖学的構造(20、40)の組織を通って、アンビル(400)のステープル成形ポケット(414)の中に駆動する。ステープル成形ポケット(414)は、当該技術分野では既知のように、駆動されたステープル(90)を、B字形状に変形する。成形されたステープル(90)はこのようにして、組織の端部どうしをしっかり閉じる。
図21Dに示すように、操作者がテープル留めヘッド組立体(300)を作動させた後、操作者はノブ(130)を回転させて、アンビル(400)を遠位方向に、ステープル留めヘッド組立体(300)から離れる方向に駆動し、間隙距離(d)を増加させて、表面(412、322)どうしの間の組織のリリースを容易にする。操作者は次に、アンビル(400)がまだトロカール(330)に取り付けられている状態で、器具(10)を患者から取り外す。筒状解剖学的構造(20、40)が患者の大腸の区域を含む例を再び参照すると、器具(10)は、患者の直腸を介して取り外され得る。器具(10)が取り外されると、筒状解剖学的構造(20、40)は、図21Eに示すように、吻合(70)部にあるステープル(90)の2列の環状アレイによって、しっかりと閉じられた状態に残される。吻合(70)部の内径は、ナイフ部材(340)によって残された切断された縁部(60)によって画定される。
II.代表的なアンビル連結インジケータ
器具(10)のいくつかの変形形態では、ステープル留めヘッド組立体(300)のトロカール(330)への、適切な及び/又は不適切なアンビル(400)の連結を指し示す構造を伴う器具(10)を、提供することが望ましい場合がある。例えば、アンビル(400)が適切にトロカール(330)に連結されていない場合、操作員は、不適切な連結を指し示す、可聴及び/又は触覚的フィードバックを受け取り得る。更に、アンビル(400)が適切にトロカール(330)に連結されている場合、操作員は、適切な連結を指し示す、可聴、触覚的、及び/又は視覚的フィードバックを受け取り得る。追加的にあるいは代替的に、アンビル(400)がトロカール(300)に適切に連結されない限り、構造はステープル留めヘッド組立体(300)の発射を防ぐように構成されてよい。例えば、アンビル(400)が適切にトロカール(330)に連結されていない場合、ステープル留めヘッド組立体(300)は発射を防ぎ得る。アンビル(400)が適切にトロカール(330)に連結されている場合、ステープル留めヘッド組立体(300)の発射が可能であり得る。その他の実施例が、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう一方、このような構造の種々の実施例を、以下に更に詳細に記載する。更に、以下の教示を、種々のその他の状況中で使用される装置に適用してよい。
A.代表的なドームスイッチ組立体
図22A〜23Bは、スイッチ組立体(3000)を含む、ステープル留めヘッド組立体(300)の変形形態を示す。ステープル留めヘッド組立体(300)の変形形態は、器具(10)中に容易に組み込まれ得る、と理解すべきである。スイッチ組立体(3000)は、ドームスイッチ(3010)及び弾力的なアクチュエータバネ(3020)を含む。アクチュエータバネ(3020)は、管状ケーシング(310)内に形成される空洞(3012)内に固定されている。ドームスイッチ(3010)は、アクチュエータバネ(3020)の一対のフランジ(3022、3024)との間に配置され、これにより、フランジ(3024)へのフランジ(3022)の動きがドームスイッチ(3010)を作動させる。より詳細に以下で論じるように、アンビル(400)の近位移動は、トロカール(330)に適切に連結される場合に、ドームスイッチ(3010)を作動させるような、フランジ(3024)へのフランジ(3022)の移動を生じさせる。ドームスイッチ(3010)の作動は、適切な連結を指し示す、可聴、及び/又は視覚的フィードバックを操作員に提供し得る。ドームスイッチ(3010)の作動へのこのような反応を提供するために使用し得るさまざまな好適な構造は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。追加的に又は代替的に、ドームスイッチ(3010)の作動は、ステープル留めヘッド組立体(300)の発射を可能にし得る。換言すれば、ドームスイッチ(3010)が作動されない限り、いくつかの変形形態では、ステープル留めヘッド組立体(300)は発射され得ない。
アンビル(400)がトロカール(330)に固定された後、操作員は次に、図12A〜12Cに関して前述したように、トロカール(330)及びアンビル(400)が近位に伸縮するように、ノブ(130)を回転させる。トロカール(330)及びアンビル(400)がお互いに適切に固定されている場合、トロカール(330)及びアンビル(400)の近位伸縮が、アンビル(400)の表面(412、322)とステープル留めヘッド組立体(300)との間で管状解剖学的構造(20、40)の組織を圧迫する。トロカール(330)及びアンビル(400)がお互いに適切に固定されていない場合、トロカール(330)はアンビル(400)なしに近位に伸縮し、これにより、管状解剖学的構造(20、40)の組織が圧迫されないままとなる。トロカール(330)及びアンビル(400)がお互いに適切に固定されている場合、トロカール(330)及びアンビル(400)は近位に伸縮し、アンビル(400)のシャンク(420)の近位端が、フランジ(3022)をフランジ(3024)へ向けて駆動させるようにアクチュエータバネ(3020)のフランジ(3022)の起立部分(3023)を係合し、これにより、図22B及び図23Bにて示すようにドームスイッチ(3010)が作動される。前述のように、このようなドームスイッチ(3010)の作動は、適切な連結を指し示す、可聴、及び/又は視覚的フィードバックを操作員に提供し得る。追加的に又は代替的に、ドームスイッチ(3010)のこのような作動は、ステープル留めヘッド組立体(300)の発射を可能にし得る。換言すれば、ドームスイッチ(3010)のこのような作動が作動されない限り、ステープル留めヘッド組立体(300)は発射され得ない。
B.代表的な接触スイッチ組立体
図24〜25Bは、スイッチ組立体(3030)を含む、ステープル留めヘッド組立体(300)の変形形態を示す。ステープル留めヘッド組立体(300)の変形形態は、器具(10)中に容易に組み込まれ得る、と理解すべきである。スイッチ組立体(3030)は、接触スイッチ(3040)及び回転可能なアクチュエータ(3020)を含む。アクチュエータ(3050)は、管状ケーシング(310)内に形成される空洞(3032)内に回転可能に固定され、これにより、アクチュエータ(3050)は第1回転位置(図25A)と第2回転位置(図25B)との間で回転し得る。アクチュエータ(3050)は、トーションバネ(3052)を介して、図25Aに示す第1回転位置に向かって配備されている。接触スイッチ(3040)は、アクチュエータ(3050)の近位端に隣接して配置されており、これにより、第2回転位置に向かったアクチュエータ(3050)の移動が、図25Bに示すように接触スイッチ(3040)を作動させる。より詳細に以下で論じるように、アンビル(400)の近位移動は、トロカール(330)に適切に連結される場合に、接触スイッチ(3040)を作動させるように、第2のもの回転位置へ向かってアクチュエータ(3050)の移動を生じさせる。接触スイッチ(3040)の作動は、適切な連結を指し示す、可聴、及び/又は視覚的フィードバックを操作員に提供し得る。接触スイッチ(3040)の作動へのこのような反応を提供するために使用し得るさまざまな好適な構造は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。追加的に又は代替的に、接触スイッチ(3040)の作動は、ステープル留めヘッド組立体(300)の発射を可能にし得る。換言すれば、接触スイッチ(3040)が作動されない限り、いくつかの変形形態では、ステープル留めヘッド組立体(300)は発射され得ない。
アンビル(400)がトロカール(330)に固定された後、操作員は次に、図12A〜12Cに関して前述したように、トロカール(330)及びアンビル(400)が近位に伸縮するように、ノブ(130)を回転させる。トロカール(330)及びアンビル(400)がお互いに適切に固定されている場合、トロカール(330)及びアンビル(400)の近位伸縮が、アンビル(400)の表面(412、322)とステープル留めヘッド組立体(300)との間で管状解剖学的構造(20、40)の組織を圧迫する。トロカール(330)及びアンビル(400)がお互いに適切に固定されていない場合、トロカール(330)はアンビル(400)なしに近位に伸縮し、これにより、管状解剖学的構造(20、40)の組織が圧迫されないままとなる。図25Bにて最良に明らかなように、トロカール(330)及びアンビル(400)がお互いに適切に固定されている場合、トロカール(330)及びアンビル(400)は近位に伸縮し、アクチュエータ(3050)を第2回転位置に向かって駆動して接触スイッチ(3040)を作動させるように、アンビル(400)のシャンク(420)の近位端がアクチュエータ(3050)の上部表面を係合する。前述のように、このような接触スイッチ(3040)の作動は、適切な連結を指し示す、可聴、及び/又は視覚的フィードバックを操作員に提供し得る。追加的に又は代替的に、接触スイッチ(3040)のこのような作動は、ステープル留めヘッド組立体(300)の発射を可能にし得る。換言すれば、接触スイッチ(3040)のこのような作動が作動されない限り、ステープル留めヘッド組立体(300)は発射され得ない。
C.代表的なロックアウトトロカール
図26〜31Cは、上記の器具(10)に、トロカール(330)に代えて容易に組み込まれ得る、代表的なトロカール(3060)を示す。トロカール(3060)は、以下で考察する相違点を除いて、上で考察したトロカール(330)と実質的に同様に動作するように構成されている。例えば、トロカール(3060)は、ノブ(130)の回転に対応して、管状ケーシング(310)に対して遠位及び近位に並進させる動作が可能である。以下でより詳細に論じるように、アンビル(400)はトロカール(3060)に連結するように構成され、これにより、図12A〜12Cに関して前述したように、管状ケーシング(310)に対するトロカール(3060)の並進が、直接アンビル(400)に伝達される。
トロカール(3060)は、シャフト(3062)とヘッド(3064)とを備える。ヘッド(3064)は、尖形状の先端部(3066)と、内側向きに延在する近位表面(3068)とを含む。したがってシャフト(3062)は、ヘッド(3064)のちょうど近位側で外径が小さくなっていて、表面(3068)が、シャフト(3062)のその小さくなった外径部分とヘッド(3064)の外径との間の移行部を提供する。本例では、先端部(3066)が尖形状であるが、先端部(3066)は鋭利ではない。したがって、先端部(3066)は、組織との不注意な接触による組織への外傷を容易には引き起こさない。ヘッド(3064)と、シャフト(3062)の遠位部分とは、アンビル(400)の穴(422)に挿入されるように構成されている。近位表面(3068)とラッチシェルフ(436)とは、アンビル(400)の柄(420)がトロカール(3060)上に完全に着座した場合に、ラッチシェルフ(436)が近位表面(3068)に係合するような、補完的な位置と構成とを有する。したがってアンビル(400)は、ラッチ部材(430)によるスナップ嵌めを介して、トロカール(3060)に取り付けられる。
トロカール(3060)は、中空円筒形スリーブ(3070)及びロックアウト部材(3080)を更に備える。スリーブ(3070)は、スライド可能にトロカール(3060)のシャフト(3062)の周囲に配置され、これにより、スリーブ(3070)は、遠位長手方向位置(図28B、29A、30A)と近位長手方向位置(図28D、29C、30C)との間で、シャフト(3062)の長さに沿って並進するように構成されている。図27で最良に明らかなように、スリーブ(3070)内に配置され、かつシャフト(3062)の周囲にスライド可能に配置されるバネ(3072)は、遠位長手方向位置に向かってスリーブ(3070)を偏向させるように構成されている。ロックアウト部材(3080)は、トロカール(3060)の近位部分にピン(3067)を介して形成されたスロット(3065)内で回転可能に連結され、これにより、ロックアウト部材(3080)は、スロット(3065)内で第1回転位置(図28B、29A、30A)と第2回転位置(図28D、29C、30C)との間で回転するように構成されている。以下でより詳細に論じるように、ロックアウト部材(3080)は、スリーブ(3070)の近位部分内に形成された一対のスロット(3071)にわたって更に延出し、かつその内部で回転する。スリーブ(3070)の外側支持部材(3074)は、スリーブ(3070)のスロット(3071)に及び、かつロックアウト部材(3080)に形成されたスロット(3084)を係合し、これにより、以下でより詳細に論じるように、遠位長手方向位置と近位長手方向位置との間のスリーブ(3070)の長手方向の並進が、第1回転位置と第2回転位置との間で、及びその逆も同様、ロックアウト部材(3080)の回転を引き起こす。したがって、バネ(3072)は、第1回転位置に向かってロックアウト部材(3080)を偏向させるように構成されている、と理解すべきである。
図28Aは、トロカール(3060)から隔置されたアンビル(400)を示す。本位置にてアンビル(400)を伴い、スリーブ(3070)は遠位長手方向位置にある。トロカール(3060)が最初にアンビル(400)のシャンク(420)の穴(422)へと挿入されるので、図28Bにて示すように、シャンク(420)の近位端がスリーブ(3070)の遠位端に接触する。トロカール(3060)が更に穴(422)へと挿入されるので、図28Cに示すように、バネ(3072)の偏向を克服することにより、シャンク(420)の近位端とスリーブ(3070)との間の接触が、スリーブ(3070)を遠位長手方向位置から中間位置へと近位に駆動させる。トロカール(3060)が更に穴(422)へと挿入されるので、これにより、アンビル(400)が完全にトロカール(3060)に収容され、ラッチスリーブ(436)がトロカール(3060)の近位表面(3068)を係合する。図28Dにて示すように、完全にトロカール(3060)に収容されたアンビル(400)を伴い、シャンク(420)の近位端とスリーブ(3070)との間の接触を介して、スリーブ(3070)が近位長手方向位置へと駆動される。
図29A及び30Aは、遠位長手方向位置にあるスリーブ(3070)を示す。遠位長手方向位置にあるスリーブ(3070)を伴い、ロックアウト部材(3080)は第1回転位置にある。図30Aで最良に明らかなように、第1回転位置にあるロックアウト部材(3080)を伴い、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)がスリーブ(3070)のスロット(3071)を介して横断するように延出する。以下でより詳細に論じるように、タブ(3086)は、管状ケーシング(310)に対するトロカール(3060)の並進を制限するように構成されている。図29B及び30Bに示すように、スリーブ(3070)が中間長手方向位置へと駆動されるので、スリーブ(3070)の外側支持部材(3074)とロックアウト部材(3080)のスロット(3084)との間の接触が、ロックアウト部材(3080)の中間回転位置への回転を引き起こす。最終的に、図29C及び30Cに示すように、スリーブ(3070)が近位長手方向位置へと駆動されるので、スリーブ(3070)の外側支持部材(3074)とロックアウト部材(3080)のスロット(3084)との間の接触が、ロックアウト部材(3080)の第2回転位置への回転を引き起こす。図30Cで最良に明らかなように、第2回転位置にあるロックアウト部材(3080)を伴い、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)がスリーブ(3070)へと完全に回転し、これにより、トロカール(3060)が実質的に円筒形の輪郭を有する。
図31A及び31Bにて示すように、アンビル(400)の不在下で、又はトロカール(3060)に適切に連結していないアンビル(400)を伴うトロカール(3060)を近位に伸縮させるよう操作員が試みる場合、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)は、トロカール(3060)の近位並進を制限するように構成されている。特に、アンビル(400)の不在下では、バネ(3072)を介して遠位長手方向位置に向かってスリーブ(3070)が偏向され、これにより、ロックアウト部材(3080)が第1回転位置へと回転する。前述のように、第1回転位置にあるロックアウト部材(3080)を伴い、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)がスリーブ(3070)のスロット(3071)を介して横断するように延出する。図31Bにて示すように、第1回転位置において、トロカール(3060)の近位並進を防ぐように、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)が管状ケーシング(310)を係合する。あるいは、トロカール(3060)に適切に連結したアンビル(400)を伴い、ロックアウト部材(3080)は第2回転位置へと駆動し、これにより、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)がスリーブ(3070)へと完全に回転し、これにより、トロカール(3060)が更に近位並進し得る。
1.代表的な回路開放トロカール トロカール(3060)のいくつかの変形形態では、アンビル(400)がトロカール(300)に適切に連結されない限り、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)はステープル留めヘッド組立体(300)の発射を防ぐように構成されてよい。例えば、図32A〜33Bにて示すように、アンビル(400)の不在下で、又はトロカール(3060)に適切に連結していないアンビル(400)を伴うトロカール(3060)を近位に伸縮させるよう操作員が試みる場合、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)は、ステープル留めヘッド組立体(300)の発射を防ぐように構成されている。特に、アンビル(400)の不在下では、バネ(3072)を介して遠位長手方向位置に向かってスリーブ(3070)が偏向され、これにより、ロックアウト部材(3080)が第1回転位置へと回転する。前述のように、第1回転位置にあるロックアウト部材(3080)を伴い、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)がスリーブ(3070)のスロット(3071)を介して横断するように延出する。
図32Bにて示すように、第1回転位置にあるロックアウト部材(3080)を伴い、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)は、長手方向に並進可能なリンク部材(3090)を係合するように構成されている。リンク部材(3090)はスライド可能に管状ケーシング(310)内に配置され、またシャフト組立体(200)の長さに沿ってハンドル組立体(100)へと延出し、これにより、リンク部材(3090)は、管状ケーシング(310)及びシャフト組立体(200)内で、又は管状ケーシング(310)及びシャフト組立体(200)に対して並進するように構成されている。図32Cにて示すように、トロカール(3060)が管状ケーシング(310)に対して近位に駆動されるので、タブ(3086)とリンク部材(3090)との間の係合が、リンク部材(3090)の近位長手方向の並進を引き起こす。図33A及び33Bにて示すように、リンク部材(3090)が近位に並進するので、リンク部材(3090)の近位端は、スイッチ(3092)を閉じた状態(図33A)から開いた状態(図33B)へと動かすように構成され、これにより、ステープル留めヘッド組立体(300)の発射を防ぐ。あるいは、図32Dにて示すように、トロカール(3060)に適切に連結したアンビル(400)を伴い、ロックアウト部材(3080)は第2回転位置へと駆動し、これにより、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)がスリーブ(3070)へと完全に回転し、これにより、リンク部材(3090)の近位長手方向の並進を引き起こすことなく、トロカール(3060)が近位に伸縮し得る。リンク部材(3090)の近位長手方向の並進がない状態では、スイッチ(3092)は閉じた状態に留まり、ステープル留めヘッド組立体(300)の発射を可能にする。
2.代表的な回路開放トロカール
トロカール(3060)のその他の変形形態では、遠位長手方向位置から近位長手方向位置へのスリーブ(3070)の並進は、第2回転位置から第1回転位置へとロックアウト部材(3080)を駆動させるように構成されている。換言すれば、本実施例のロックアウト部材(3080)は、トロカール(3060)のこのような変形形態という点で上述したようにロックアウト部材(3080)の反対側で作動し、アンビル(400)がトロカール(3060)に適切に固定される場合に、タブ(3086)がスリーブ(3070)のスロット(3071)にわたって横断するように延出する。図34A〜36Bにて示すように、アンビル(400)の不在下では、バネ(3072)を介して遠位長手方向位置に向かってスリーブ(3070)が偏向され、これにより、ロックアウト部材(3080)が第2回転位置へと回転する。本実施例では、第2回転位置にあるロックアウト部材(3080)を伴い、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)が、スリーブ(3070)へ向かって完全に回転する。あるいは、トロカール(3060)に適切に連結したアンビル(400)を伴い、ロックアウト部材(3080)は第1回転位置へと駆動し、これにより、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)が、スリーブ(3070)のタブ(3071)にわたって横断するように延出する。図34B及び35Aにて示すように、第1回転位置にあるロックアウト部材(3080)を伴い、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)は、長手方向に並進可能なリンク部材(3094)を係合するように構成されている。リンク部材(3094)はスライド可能に管状ケーシング(310)内に配置され、またシャフト組立体(200)の長さに沿ってハンドル組立体(100)へと延出し、これにより、リンク部材(3094)は、管状ケーシング(310)及びシャフト組立体(200)内で、又は管状ケーシング(310)及びシャフト組立体(200)に対して並進するように構成されている。図35Bにて示すように、トロカール(3060)が管状ケーシング(310)に対して近位に駆動されるので、タブ(3086)とリンク部材(3094)との間の係合が、リンク部材(3094)の近位長手方向の並進を引き起こす。図36A及び36Bにて示すように、リンク部材(3094)が近位に並進するので、リンク部材(3094)の近位端は、スイッチ(3096)を開いた状態(図36A)から閉じた状態(図36B)へと動かすように構成され、これにより、ステープル留めヘッド組立体(300)の発射を可能にする。いくつかの変形形態では、上述のように、又はリンク部材(3094)の代わりに、スイッチ(3096)がブラケット(500)の動作を介して閉じられてよい、と理解すべきである。
3.接触スイッチを伴う代表的なトロカール
トロカール(3060)のいくつかの変形形態では、アンビル(400)がトロカール(300)に適切に連結されない限り、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)はステープル留めヘッド組立体(300)の発射を防ぐように構成されてよい。例えば、図37A〜37Bにて示すように、アンビル(400)の不在下で、又はトロカール(3060)に適切に連結していないアンビル(400)を伴うトロカール(3060)を近位に伸縮させるよう操作員が試みる場合、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)は、ステープル留めヘッド組立体(300)の発射を防ぐように構成されている。特に、アンビル(400)の不在下では、バネ(3072)を介して遠位長手方向位置に向かってスリーブ(3070)が偏向され、これにより、ロックアウト部材(3080)が第1回転位置へと回転する。前述のように、第1回転位置にあるロックアウト部材(3080)を伴い、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)がスリーブ(3070)のスロット(3071)を介して横断するように延出する。図37Bにて示すように、第1回転位置にあるロックアウト部材(3080)を伴い、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)は、閉じた状態(図37A)から開いた状態(図37B)(又は逆もまた同じ)へと接触スイッチ(3098)を動かし、ステープル留めヘッド組立体(300)の発射を防ぐように、接触スイッチ(3098)を係合する。あるいは、トロカール(3060)に適切に連結したアンビル(400)を伴い、ロックアウト部材(3080)は第2回転位置へと駆動し、これにより、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)がスリーブ(3070)へと完全に回転し、これにより、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)が接触スイッチ(3098)を係合せず、これにより接触スイッチ(3098)が閉じた状態に留まり、それによってステープル留めヘッド組立体(300)の発射を可能にする。
4.代表的なトロカール及びロックアウトロッド
上述のように、トロカール(3060)のその他の変形形態では、遠位長手方向位置から近位長手方向位置へのスリーブ(3070)の並進は、第2回転位置から第1回転位置へとロックアウト部材(3080)を駆動させる。換言すれば、トロカール(3060)のこのような変形形態という点で、アンビル(400)がトロカール(3060)に適切に固定される場合に、タブ(3086)がスリーブ(3070)のスロット(3071)にわたって横断するように延出する。第1回転位置にあるロックアウト部材(3080)を伴い、ロックアウト部材(3080)のタブ(3086)は、長手方向に並進可能なロックアウト部材(3100)を係合するように構成されている。図38で最良に明らかなように、ロックアウト部材(3100)は、スロット(3104)を画定する剛性の本体(3012)を含む。
以下でより詳細に論じるように、ブラケット(500)がトリガー(140、150)の作動をどのように選択的に防ぎ、また可能にするのかと同様に、ロックアウト部材(3100)はトリガー(140、150)の作動を選択的に防ぎ、また可能にするように構成されている。特に、ロックアウト部材(3100)のスロット(3104)は、トリガー(140、150)の作動に対するクリアランスを選択的に提供するように構成されている。図12A〜12Eに示すように、安全トリガー(140)は、第1直立部材(144)に枢動可能に連結されている。安全トリガー(140)がピストルグリップ(112)に向かって枢動するのに反応して、第1直立部材(144)が上方に移動するように構成されているように、第1直立部材(144)がケーシング(110)に連結されている。しかし、ロックアウト部材(3100)の本体(3102)は、第1直立部材(144)の上端(146)を係合することにより、第1直立部材(144)と安全トリガー(140)の上記の動きを防ぐように構成されている。かくして、スロット(3104)が上端(146)に位置揃えされ、それにより、ロックアウト部材(3100)が、第1直立部材(144)の上方向の動きに対してクリアランスを提供する位置に動くまで、第1直立部材(144)と安全トリガー(140)との動きを、本体(3102)がブロックする。したがって、スロット(3104)が上端(146)の上に位置決めされるまで、安全トリガー(140)は、ピストルグリップ(112)に向かって枢動できないということが理解されるはずである。ロックアウト部材(3100)が、第1直立部材(144)の上方向の動きに対してクリアランスを提供する位置まで動く場合、発射トリガー(150)の動きを可能にする手段から離れて安全トリガー(140)が旋回し得る。
ロックアウト部材(3100)はスライド可能に管状ケーシング(310)内に配置され、またシャフト組立体(200)の長さに沿ってハンドル組立体(100)へと延出し、これにより、ロックアウト部材(3100)は、管状ケーシング(310)及びシャフト組立体(200)内で、又は管状ケーシング(310)及びシャフト組立体(200)に対して並進するように構成されている。トロカール(3060)が管状ケーシング(310)に対して近位に駆動されるので、上述したように、リンク部材(3094)と同様、タブ(3086)とロックアウト部材(3100)との間の係合が、遠位長手方向位置(図39A)から近位長手方向位置(図39B)への、ロックアウト部材(3100)の近位長手方向の並進を引き起こす。ロックアウト部材(3100)が近位に並進するので、図39Bにて示すように、スロット(3104)が上端(146)に位置揃えされ、それにより、第1直立部材(144)の上方向の動きに対してクリアランスを提供する位置へとロックアウト部材(3100)が移動する。ロックアウト部材(3100)が図39Bに示す位置まで移動する場合、スロット(3104)は第1直立部材(144)の上方向の動きに対してクリアランスを提供し、これにより、発射トリガー(150)の動きを可能にする手段から離れて安全トリガー(140)が旋回し得る。
D.積分スイッチを伴う代表的なトロカール
図40〜41Bは、上記の器具(10)に、トロカール(330)に代えて容易に組み込まれ得る、代表的なトロカール(3200)を示す。本実施例のトロカール(3200)は、以下で論じる相違点を除き、上述したトロカール(330、3060)とほぼ同様に動作するように構成されている。例えば、トロカール(3200)は、ノブ(130)の回転に対応して、管状ケーシング(310)に対して遠位及び近位に並進させる動作が可能である。以下でより詳細に論じるように、アンビル(400)はトロカール(3200)に連結するように構成され、これにより、図12A〜12Cに関して前述したように、管状ケーシング(310)に対するトロカール(3200)の並進が、直接アンビル(400)に伝達される。
トロカール(3200)は、シャフト(3202)とヘッド(3204)とを備える。ヘッド(3204)は、尖形状の先端部(3206)と、内側向きに延在する近位表面(208)とを含む。したがってシャフト(3202)は、ヘッド(3204)のちょうど近位側で外径が小さくなっていて、表面(3208)が、シャフト(3202)のその小さくなった外径部分とヘッド(3204)の外径との間の移行部を提供する。本例では、先端部(3206)が尖形状であるが、先端部(3206)は鋭利ではない。したがって先端部(3206)は、組織との不注意な接触による組織への外傷を容易には引き起こさない。ヘッド(3204)と、シャフト(3202)の遠位部分とは、アンビル(400)の穴(422)に挿入されるように構成されている。近位表面(3208)とラッチシェルフ(436)とは、アンビル(400)の柄(420)がトロカール(3200)上に完全に着座した場合に、ラッチシェルフ(436)が近位表面(3208)に係合するような、補完的な位置と構成とを有する。したがってアンビル(400)は、ラッチ部材(430)によるスナップ嵌めを介して、トロカール(3200)に取り付けられる。
トロカール(3200)のシャフト(3202)の側壁は、弾力的な片持式タブ(3210)を画定する。タブ(3210)は、ヘッド(3204)に対して近位にトロカール(3200)内に形成され、かつ遠位端にて表面(3208)の一部を含む。タブ(3210)は、トロカール(3200)内部の凹みに対して、内向き及び外向きに動くよう構成されている。接触スイッチ(3220)は、タブ(3210)の内面に固定されている。接触スイッチ(3220)は、ワイヤ(3221)を介して器具(10)の制御回路(図示せず)と連通しており、本制御回路はステープル留めヘッド組立体(300)の発射を制御するように構成されている。接触スイッチ(3220)はタブ(3210)が内向きに駆動するように配置され、接触スイッチ(3220)はトロカール(3200)の反対側の内面との接触を介して作動される。アンビル(400)の不在下で、又は適切にトロカール(3200)に連結していないアンビル(400)を伴い、タブ(3210)は図41Aに示す位置へと外向きに偏向しており、これにより接触スイッチ(3220)が作動されない。適切にトロカール(3200)に連結しているアンビル(400)を伴い、アンビル(400)のシャンク(420)の内面との間の接触は、タブ(3210)を図41Bに示す位置へと内向きに駆動させ、これにより、接触スイッチ(3220)が作動される。特に、上述のように、近位表面(3208)とラッチシェルフ(436)とは、アンビル(400)の柄(420)がトロカール(3200)上に完全に着座した場合に、ラッチシェルフ(436)が近位表面(3208)に係合するような、補完的な位置と構成とを有する。アンビル(400)のシャンク(420)がトロカール(3200)上に完全に収容される場合、ラッチスリーブ(436)と近位表面(3208)との間の接触は、タブ(3210)を図41Bに示す位置へと内向きに駆動させ、これにより、接触スイッチ(3220)が作動される。接触スイッチ(3220)の作動は、ステープル留めヘッド組立体(300)の発射を可能にする。接触スイッチ(3220)が作動されない場合、ステープル留めヘッド組立体(300)は発射され得ない。
E.積分回路を伴う代表的なトロカール
図42〜43Aは、上記の器具(10)に、トロカール(330)に代えて容易に組み込まれ得る、代表的なトロカール(3300)を示す。本実施例のトロカール(3300)は、以下で論じる相違点を除き、上述したトロカール(330、3060、3200)とほぼ同様に動作するように構成されている。例えば、トロカール(3300)は、ノブ(130)の回転に対応して、管状ケーシング(310)に対して遠位及び近位に並進させる動作が可能である。以下でより詳細に論じるように、アンビル(400)はトロカール(3300)に連結するように構成され、これにより、図12A〜12Cに関して前述したように、管状ケーシング(310)に対するトロカール(3300)の並進が、直接アンビル(400)に伝達される。
トロカール(3300)は、シャフト(3302)とヘッド(3304)とを備える。ヘッド(3304)は、尖形状の先端部(3306)と、内側向きに延在する近位表面(208)とを含む。したがってシャフト(3302)は、ヘッド(3304)のちょうど近位側で外径が小さくなっていて、表面(3308)が、シャフト(3302)のその小さくなった外径部分とヘッド(3304)の外径との間の移行部を提供する。本例では、先端部(3306)が尖形状であるが、先端部(3306)は鋭利ではない。したがって先端部(3306)は、組織との不注意な接触による組織への外傷を容易には引き起こさない。ヘッド(3304)と、シャフト(3302)の遠位部分とは、アンビル(400)の穴(422)に挿入されるように構成されている。近位表面(3308)とラッチシェルフ(436)とは、アンビル(400)の柄(420)がトロカール(3300)上に完全に着座した場合に、ラッチシェルフ(436)が近位表面(3308)に係合するような、補完的な位置と構成とを有する。したがってアンビル(400)は、ラッチ部材(430)によるスナップ嵌めを介して、トロカール(3300)に取り付けられる。
トロカール(3300)は、シャフト(3302)の一部の周囲でヘッド(3304)に対して近位に配置される、電気接触面(3310)を含む。接触面(3310)は、ワイヤ(3311)を介して器具(10)の制御回路(図示せず)と連通しており、本制御回路はステープル留めヘッド組立体(300)の発射を制御するように構成されている。接触面(3310)は、トロカール(3300)のシャフト(3302)から電気的に絶縁されている。
本実施例のアンビル(400)は、アンビル(400)のシャンク(420)内に配置された電気接触面(3312)を更に含む。接触面(3312)は、アンビル(400)のシャンク(420)と電気的に接続している。接触面(3310、3312)、シャフト(3302)、シャンク(420)、及びワイヤ(3311)は、ステープル留めヘッド組立体(300)の発射を選択的に可能にする、電気回路の一部を形成するように構成されている。アンビル(400)の不在下では、又は適切にトロカール(3300)に連結していないアンビル(400)では、トロカール(3300)の先端部(3306)がアンビル(400)の接触面(3312)と接触しない故に、電気回路が図43Aに示す開いた状態にある。図43Bに示すように、適切にトロカール(3300)に連結しているアンビル(400)では、トロカール(3300)の先端部(3306)がアンビル(400)の接触面(3312)と接触し、したがって、トロカール(3300)のシャフト(3302)とアンビル(400)の接触面(3312)との間に電気連続性のための流路を提供する。なお、シャンク(420)はトロカール(3300)の接触面(3310)に接触し、それにより、シャンク(420)と接触面(3310)との間に電気連続性のための流路を提供する。シャンク(420)がまた接触面(3312)を伴って電気連続性である故に、また接触面(3310)がワイヤ(3311)を伴って電気連続性である故に、上記の接触は、トロカール(3300)のシャフト(3302)と図43Bに示す状態でのワイヤ(3311)との間に、電気連続性を提供する、と理解すべきである。これは、ステープル留めヘッド組立体(300)を発射可能にする回路を閉じる。本回路が閉じられるまで、ステープル留めヘッド組立体(300)は発射され得ない。換言すれば、本明細書のその他の実施例におけるように、アンビル(400)が完全にトロカール(3300)上に収容されるまで、ステープル留めヘッド組立体(300)は発射され得ない。
III.穿孔構造を伴う代表的なトロカール
器具(10)のいくつかの変形形態では、トロカール(330)の能力を向上させて、組織を穿孔又は貫通するように構成されている構造を伴う、トロカール(330)を提供することが望ましい場合がある。例えば、トロカール(330)が組織にわたって圧縮されるので、組織の「テンティング」を防ぐように構成されている構造を伴う、トロカール(330)を提供することが望ましい場合がある。このような構造の種々の実施例を、以下に更に詳細に記載する。他の実施例は、当業者には本明細書の教示を考慮することで明らかとなるであろう。更に、以下の教示を、種々のその他の状況中で使用される装置に適用してよい。
図44〜45Bは、上記の器具(10)に、トロカール(330)に代えて容易に組み込まれ得る、代表的なトロカール(3400)を示す。本実施例のトロカール(3400)は、以下で論じる相違点を除き、上述したトロカール(330、3060、3200、3300)とほぼ同様に動作するように構成されている。例えば、トロカール(3400)は、ノブ(130)の回転に対応して、管状ケーシング(310)に対して遠位及び近位に並進させる動作が可能である。なお、アンビル(400)はトロカール(3400)に連結し得、これにより、図12A〜12Cに関して前述したように、管状ケーシング(310)に対するトロカール(3400)の並進が、直接アンビル(400)に伝達される。
トロカール(3400)は、シャフト(3402)とヘッド(3404)とを備える。ヘッド(3404)は、尖形状の先端部(3406)と、内側向きに延在する近位表面(208)とを含む。したがってシャフト(3402)は、ヘッド(3404)のちょうど近位側で外径が小さくなっていて、表面(3408)が、シャフト(3402)のその小さくなった外径部分とヘッド(3404)の外径との間の移行部を提供する。本例では、先端部(3406)が尖形状であるが、先端部(3406)は鋭利ではない。したがって先端部(3406)は、組織との不注意な接触による組織への外傷を容易には引き起こさない。ヘッド(3404)と、シャフト(3402)の遠位部分とは、アンビル(400)の穴(422)に挿入されるように構成されている。近位表面(3408)とラッチシェルフ(436)とは、アンビル(400)の柄(420)がトロカール(3400)上に完全に着座した場合に、ラッチシェルフ(436)が近位表面(3408)に係合するような、補完的な位置と構成とを有する。したがってアンビル(400)は、ラッチ部材(430)によるスナップ嵌めを介して、トロカール(3400)に取り付けられる。
本実施例のトロカール(3400)は、ヘッド(3404)の外部表面からヘッド(3404)の長さに沿って延出する、複数の突出部(3410)を更に含む。突出部(3410)は、鋭角又は比較的先が鈍くてよい。図45A及び45Bにて示すように、突出部(3410)は、トロカール(3400)が組織(T)を通過するように、組織の切断及び/又は散開により組織(T)を貫通する、トロカール(3400)の能力を向上させるように構成されている。例えば、突出部(3410)は、トロカール(330)が組織(T)を穿孔及び/又は貫通するように、組織(T)の「テンティング」を防ぐように構成されてよい。
IV.代表的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせるか又は適用することができるさまざまな非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願における又は本出願の後の出願におけるどの時点でも提示され得るいずれの請求項の適用範囲をも限定することを目的としたものではない点は理解されるべきである。一切の放棄を意図するものではない。以下の実施例は単なる例示の目的で与えられるものにすぎない。本明細書のさまざまな教示は、他の多くの方法で構成及び適用が可能であると企図され得る。また、いくつかの変形形態では、以下の実施例において言及される特定の特徴を省略してもよいことも企図される。したがって、本発明者によって、又は本発明者の利益となる継承者によって、後日、そうである旨が明示的に示されない限り、以下に言及される態様又は特徴のいずれも重要なものとしてみなされるべきではない。以下に言及される特徴以外の更なる特徴を含む請求項が本出願において、又は本出願に関連する後の出願において示される場合、これらの更なる特徴は、特許性に関連するいずれの理由によって追加されたものとしても仮定されるべきではない。
(実施例1)
(a)近位端及び遠位端を備える本体組立体と、(b)本体組立体の遠位端から遠位方向に延在するシャフト組立体であって、近位端及び遠位端を備える、シャフト組立体と、(c)シャフト組立体の遠位端に配置され、複数のステープルを組織内へと駆動するよう動作可能なステープル留め組立体であって、(i)シャフト組立体内で、遠位位置と近位位置との間で選択的に移動するように構成される、トロカールと、(ii)トロカールに選択的に連結可能であり、トロカールと連結される場合に遠位位置と近位位置との間で移動するように構成されるアンビルと、を備える、ステープル留め組立体と、(d)ステープル留め組立体の連結し、ステープル留め組立体の動きを駆動させるように構成される、発射組立体と、(e)アンビルとトロカールとの連結に対応して発射組立体の作動を可能にするように構成され、かつトロカールに連結されていないアンビルに対応して発射組立体の作動を防ぐように構成されるロックアウト組立体、とを含む外科用器具。
(実施例2)
ロックアウト組立体がスイッチ組立体を備え、本スイッチ組立体が、本スイッチ組立体の作動に対応して発射組立体の作動を可能にするように構成されている、実施例1に記載の器具。
(実施例3)
アンビルがトロカールに連結されている場合に、近位位置に向かった本アンビルの動きに対応して、本アンビルがスイッチ組立体を作動させるように構成されている、実施例2に記載の器具。
(実施例4)
スイッチ組立体がアクチュエータバネを備え、本アクチュエータバネが、変形してそれによりスイッチ組立体を作動させるように構成され、トロカールに連結されている場合に近位位置に向かったアンビルの動きに対応して本アンビルがアクチュエータバネを変形させるように構成されている、実施例2〜3のいずれか1つに記載の器具。
(実施例5)
スイッチ組立体が回転可能なアクチュエータを備え、本回転可能なアクチュエータが、回転してそれによりスイッチ組立体を作動させるように構成され、トロカールに連結されている場合に近位位置に向かったアンビルの動きに対応して本アンビルが回転可能なアクチュエータを回転させるように構成されている、実施例2〜3のいずれか1つに記載の器具。
(実施例6)
トロカールがロックアウト組立体を備える、実施例1に記載の装置。
(実施例7)
ロックアウト組立体がスリーブ及びロックアウト部材を備える、実施例6に記載の装置。
(実施例8)
スリーブがトロカールの長さに沿って並進可能であり、ロックアウト部材が回転可能にトロカールに連結し、スリーブがトロカールの長さに沿って並進し、それにより露出位置と非露出位置との間でロックアウト部材の回転を引き起こすように構成されている、実施例7に記載の装置。
(実施例9)
アンビルがトロカールの長さに沿って並進可能であり、アンビルがトロカールの長さに沿って並進し、それによりスリーブの並進を引き起こすように構成されている、実施例8に記載の装置。
(実施例10)
ロックアウト組立体がリンク部材を更に含み、リンク部材がシャフト組立体内で、かつシャフト組立体に対して並進するように構成され、リンク部材が露出位置にある場合にロックアウト部材がリンク部材の並進を引き起こすように構成されている、実施例7〜8のいずれか1つに記載の器具。
(実施例11)
リンク部材が並進し、それによりスイッチ組立体を作動させるように構成され、本スイッチ組立体がスイッチ組立体の作動に対応した発射組立体の作動を可能にするように構成されている、実施例10に記載の器具。
(実施例12)
ロックアウト部材が露出位置にある場合に、本ロックアウト部材がスイッチ組立体を作動させるように構成され、本スイッチ組立体が、本スイッチ組立体の作動に対応して発射組立体の作動を可能にするように構成されている、実施例8に記載の装置。
(実施例13)
ロックアウト組立体がスイッチ組立体を備え、本スイッチ組立体が、本スイッチ組立体の作動に対応して発射組立体の作動を可能にするように構成されている、実施例6に記載の器具。
(実施例14)
トロカールが片持式タブを備え、本片持式タブがトロカールの凹み内部に対して内向きに移動し、それによりスイッチ組立体を作動させるように構成されている、実施例13に記載の器具。
(実施例15)
アンビルがトロカールに連結し、それにより片持式タブの内向きの動きを引き起こすように構成されている、実施例14に記載の器具。
(実施例16)
ロックアウト組立体が電気回路を備え、本電気回路が、スイッチ組立体の作動に対応して発射組立体の作動を可能にするために閉じるように構成されている、実施例6に記載の器具。
(実施例17)
アンビルがトロカールに連結し、それにより電気回路が閉じるように構成されている、実施例16に記載の器具。
(実施例18)
トロカールが遠位先端を画定するヘッドを備え、本トロカールがヘッドの周辺に配置される複数の突出部を備える、実施例1〜17のいずれか1つに記載の器具。
(実施例19)
(a)近位端及び遠位端を備える本体組立体と、(b)本体組立体の遠位端から遠位方向に延びているシャフト組立体であって、近位端及び遠位端を備える、シャフト組立体と、(c)シャフト組立体の遠位端に配置され、複数のステープルを組織内へと駆動するように動作可能なステープル留め組立体であって、(i)シャフト組立体内で、遠位位置と近位位置との間で選択的に移動するように構成される、トロカールと、(ii)トロカールに選択的に連結可能であり、トロカールと連結される場合に遠位位置と近位位置との間で移動するように構成されるアンビルと、を備える、ステープル留め組立体と、(d)ステープル留め組立体に連結し、ステープル留め組立体の動きを駆動させるように構成される、発射組立体と、を含み、トロカールがロックアウト組立体を具備し、本ロックアウト組立体が、アンビルとトロカールとの連結に対応して発射組立体の作動を可能にするように構成され、かつ本ロックアウト組立体が、トロカールに連結されていないアンビルに対応して発射組立体の作動を防ぐように構成されている、外科用器具。
(実施例20)
(a)近位端及び遠位端を備える本体組立体と、(b)本体組立体の遠位端から遠位方向に延びているシャフト組立体であって、近位端及び遠位端を備える、シャフト組立体と、(c)シャフト組立体の遠位端に配置され、複数のステープルを組織内へと駆動するように動作可能なステープル留め組立体であって、(i)シャフト組立体内で、遠位位置と近位位置との間で選択的に移動するように構成される、トロカールと、(ii)トロカールに選択的に連結可能であり、トロカールと連結される場合に遠位位置と近位位置との間で移動するように構成されるアンビルと、を備える、ステープル留め組立体と、(d)ステープル留め組立体に連結し、ステープル留め組立体の動きを駆動させるように構成される、発射組立体と、を含み、トロカールがロックアウト部材を具備し、本ロックアウト部材が露出位置と非露出位置との間で回転するように構成され、本ロックアウト部材が非露出位置にある場合に本ロックアウト部材が発射組立体の作動を可能にするように構成され、かつ本ロックアウト部材が露出位置にある場合に本ロックアウト部材が発射組立体の作動を防ぐように構成されている、外科用器具。
V.その他
本明細書で述べる教示、表現、実施形態、例などのうちいずれか1つ以上は、本明細書で述べるその他の教示、表現、実施形態、例などのうちいずれか1つ以上と組み合わせることができることもまた理解されたい。したがって、上記の教示、表現要素、実施形態、実施例などは、互いに対して独立して考慮されるべきではない。本明細書の教示に照らして、本明細書の教示を組み合わせることができるさまざまな適当な方法が、当業者には直ちに明らかとなろう。かかる改変例及び変形例は、「特許請求の範囲」内に含まれるものとする。
本明細書の教示の少なくとも一部は、2010年9月14日に発行された「Surgical Staples Having Compressible or Crushable Members for Securing Tissue Therein and Stapling Instruments for Deploying the Same」と題する米国特許第7,794,475号、2014年6月5日に公開された「Trans−Oral Circular Anvil Introduction System with Dilation Feature」と題する米国特許出願公開第2014/0151429号、2014年5月29日に公開された「Surgical Staple with Integral Pledget for Tip Deflection」と題する米国特許出願公開第2014/0144968号、2014年6月12日に公開された「Surgical Stapler with Varying Staple Widths along Different Circumferences」と題する米国特許出願公開第2014/0158747号、2014年5月29日に公開された「Pivoting Anvil for Surgical Circular Stapler」と題する米国特許出願公開第2014/0144969号、2014年6月5日に公開された「Circular Anvil Introduction System with Alignment Feature」と題する米国特許出願公開第2014/0151430号、2014年6月19日に公開された「Circular Stapler with Selectable Motorized and Manual Control,Including a Control Ring」と題する米国特許出願公開第2014/0166717号、2014年6月19日に公開された「Motor Driven Rotary Input Circular Stapler with Modular End Effector」と題する米国特許出願公開第2014/0166728号、及び/又は、2014年6月19に公開された「Motor Driven Rotary Input Circular Stapler with Lockable Flexible Shaft」と題する米国特許出願公開第2014/0166718号の教示の1つ以上と容易に組み合わされ得る(なお、その開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる)。このような教示を組み合わせることができる種々の適切な方法が当業者に明らかになるであろう。
本明細書の実施例は、円形ステープル留め器具の文脈で説明されているが、本明細書のさまざまな教示は、さまざまな他の種類の外科用器具に容易に適用され得ることを理解すべきである。単なる一例として、本明細書のさまざまな教示は、直線状のステープル留め装置(例えばエンドカッター)に容易に適用され得る。例えば、当業者には明らかであるように、本明細書の教示するものは、2012年9月20日に公開された「Motor−Driven Surgical Cutting Instrument with Electric Actuator Directional Control Assembly」と題する米国特許出願公開第2012/0239012号、及び/又は2010年10月21日に公開された「Surgical Stapling Instrument with An Articulatable End Effector」と題する米国特許出願公開第2010/0264193号のさまざまな教示と容易に組み合わされ得る(なおそれらの開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる)。別の単なる例示的な例として、本明細書のさまざまな教示は、電動式電気的外科装置に容易に適用できる。例えば、当業者には明らかなように、本明細書のさまざまな教示は、2012年5月10日に公開された「Motor Driven Electrosurgical Device with Mechanical and Electrical Feedback」と題する米国特許出願公開第2012/0116379号(この開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる)のさまざまな教示と容易に組み合わせることができる。本明細書の教示を適用できるその他の適切な種類の器具、及びそのような器具に本明細書の教示を適用できるさまざまな方法が、当業者には明らかになるであろう。
参照により本明細書に援用されると言及されたいかなる特許、刊行物、又は他の開示内容も、全体的に又は部分的に、援用された内容が現行の定義、見解、又は本開示に記載された他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲でのみ本明細書に援用されることを認識されたい。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に援用されるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に援用されるものとするが、既存の定義、記載、又は本明細書に記載される他の開示文献と矛盾する任意の文献、又はそれらの部分は、援用文献と既存の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ援用されるものとする。
上述の装置の変形形態は、医療専門家によって行われる従来の治療及び処置での用途だけでなく、ロボット支援された治療及び処置での用途も有することができる。あくまでも一例として、本明細書のさまざまな教示は、ロボット外科システム、例えばIntuitive Surgical,Inc.(Sunnyvale,California)によるDAVINCI(商標)システムに容易に組み込まれ得る。
上述の変形形態は、1回の使用後に廃棄されるように設計されてもよく、あるいは、それらは、複数回使用されるように設計されてもよい。いずれか又は両方の場合において、変形形態は、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整され得る。再調整は、デバイスの分解工程、それに続く特定の部品の洗浄又は交換工程、及びその後の再組立工程の任意の組み合わせを含み得る。特に、装置のいくつかの変形形態は分解することができ、また、装置の任意の数の特定の部材又は部品を、任意の組み合わせで選択的に交換するか又は取り外してもよい。特定の部品の洗浄及び/又は交換に際して、装置の特定の変形形態を、再調整用の施設において、又は手術の直前に使用者により再組み立てして、その後の使用に供することができる。当業者であれば、デバイスの再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組立のためのさまざまな技術を使用できる点を認識するであろう。かかる技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、すべて本発明の範囲内にある。
あくまで一例として、本明細書に記載される変形形態は、手術の前及び/又は後に滅菌されてもよい。1つの滅菌法では、装置をプラスチック製又はTYVEK製のバックなどの閉鎖及び密封された容器に入れる。次いで、容器及び装置を、γ線、X線、又は高エネルギー電子線などの、容器を透過し得る放射線場に置くことができる。放射線は、装置の表面及び容器内の細菌を死滅させることができる。この後、滅菌された装置を、後の使用のために、滅菌容器中で保管することができる。デバイスはまた、β線若しくはγ線、エチレンオキシド、又は水蒸気が挙げられるがこれらに限定されない、当該技術分野で既知の任意の別の技術を用いて滅菌され得る。
以上、本発明のさまざまな実施形態を図示及び説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者による適切な改変により、本明細書に記載される方法及びシステムの更なる適合化を実現することができる。そのような可能な改変のうちのいくつかについて述べたが、他の改変も当業者には明らかであろう。例えば、上記で論じた実施例、実施形態、形状、材料、寸法、比率、工程などは例示的なものであって、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲の観点から考慮されるべきものであり、本明細書及び図面において図示され、説明された構造及び動作の細部に限定されないものとして理解されたい。
〔実施の態様〕
(1) (a)遠位端及び近位端を備える本体組立体と、
(b)前記本体組立体の前記遠位端から遠位方向に延在するシャフト組立体であって、近位端及び遠位端を備える、シャフト組立体と、
(c)前記シャフト組立体の前記遠位端に配置され、複数のステープルを組織内へと駆動するよう動作可能なステープル留め組立体であって、
(i)前記シャフト組立体内で、遠位位置と近位位置との間で選択的に移動するように構成される、トロカールと、
(ii)前記トロカールに選択的に連結可能であり、前記トロカールと連結される場合に前記遠位位置と前記近位位置との間で移動するように構成されるアンビルと、を備える、ステープル留め組立体と、
(d)前記ステープル留め組立体に連結し、前記ステープル留め組立体の動きを駆動させるように構成される、発射組立体と、
(e)前記アンビルと前記トロカールとの連結に対応して前記発射組立体の作動を可能にするように構成され、かつ前記トロカールに連結されていない前記アンビルに対応して前記発射組立体の作動を防ぐように構成されるロックアウト組立体と、を含む外科用器具。
(2) 前記ロックアウト組立体がスイッチ組立体を備え、前記スイッチ組立体が、前記スイッチ組立体の作動に対応して前記発射組立体の作動を可能にするように構成されている、実施態様1に記載の器具。
(3) 前記アンビルが前記トロカールに連結されている場合に、前記近位位置に向かった前記アンビルの動きに対応して、前記アンビルが前記スイッチ組立体を作動させるように構成されている、実施態様2に記載の器具。
(4) 前記スイッチ組立体がアクチュエータバネを備え、前記アクチュエータバネが、変形してそれにより前記スイッチ組立体を作動させるように構成され、前記トロカールに連結されている場合に前記近位位置に向かった前記アンビルの動きに対応して前記アンビルが前記アクチュエータバネを変形させるように構成されている、実施態様2に記載の器具。
(5) 前記スイッチ組立体が回転可能なアクチュエータを備え、前記回転可能なアクチュエータが、回転してそれにより前記スイッチ組立体を作動させるように構成され、前記トロカールに連結されている場合に前記近位位置に向かった前記アンビルの動きに対応して前記アンビルが前記回転可能なアクチュエータを回転させるように構成されている、実施態様2に記載の器具。
(6) 前記トロカールが前記ロックアウト組立体を備える、実施態様1に記載の器具。
(7) 前記ロックアウト組立体がスリーブ及びロックアウト部材を備える、実施態様6に記載の器具。
(8) 前記スリーブが前記トロカールの長さに沿って並進可能であり、前記ロックアウト部材が回転可能に前記トロカールに連結し、前記スリーブが前記トロカールの長さに沿って並進し、それにより露出位置と非露出位置との間で前記ロックアウト部材の回転を引き起こすように構成されている、実施態様7に記載の器具。
(9) 前記アンビルが前記トロカールの長さに沿って並進可能であり、前記アンビルが前記トロカールの長さに沿って並進し、それにより前記スリーブの並進を引き起こすように構成されている、実施態様8に記載の器具。
(10) 前記ロックアウト組立体がリンク部材を更に含み、前記リンク部材が前記シャフト組立体内で、かつ前記シャフト組立体に対して並進するように構成され、前記リンク部材が露出位置にある場合に前記ロックアウト部材がリンク部材の並進を引き起こすように構成されている、実施態様8に記載の器具。
(11) 前記リンク部材が並進し、それによりスイッチ組立体を作動させるように構成され、前記スイッチ組立体が前記スイッチ組立体の作動に対応した前記発射組立体の作動を可能にするように構成されている、実施態様10に記載の器具。
(12) 前記リンク部材が、前記露出位置にある場合に、前記ロックアウト部材がスイッチ組立体を作動させるように構成され、前記スイッチ組立体が、前記スイッチ組立体の作動に対応して前記発射組立体の作動を可能にするように構成されている、実施態様8に記載の器具。
(13) 前記ロックアウト組立体がスイッチ組立体を備え、前記スイッチ組立体が、前記スイッチ組立体の作動に対応して前記発射組立体の作動を可能にするように構成されている、実施態様6に記載の器具。
(14) 前記トロカールが片持式タブを備え、前記片持式タブがトロカールの凹み内部に対して内向きに移動し、それにより前記スイッチ組立体を作動させるように構成されている、実施態様13に記載の器具。
(15) 前記アンビルが前記トロカールに連結し、それにより前記片持式タブの内向きの動きを引き起こすように構成されている、実施態様14に記載の器具。
(16) 前記ロックアウト組立体が電気回路を備え、前記電気回路が、前記スイッチ組立体の作動に対応して前記発射組立体の作動を可能にするために閉じるように構成されている、実施態様6に記載の器具。
(17) 前記アンビルが前記トロカールに連結し、それにより前記電気回路が閉じるように構成されている、実施態様16に記載の器具。
(18) 前記トロカールが遠位先端を画定するヘッドを備え、前記トロカールが前記ヘッドの周辺に配置される複数の突出部を備える、実施態様1に記載の器具。
(19) (a)遠位端及び近位端を備える本体組立体と、
(b)前記本体組立体の前記遠位端から遠位方向に延びているシャフト組立体であって、近位端及び遠位端を備える、シャフト組立体と、
(c)前記シャフト組立体の前記遠位端に配置され、複数のステープルを組織内へと駆動するように動作可能なステープル留め組立体であって、
(i)前記シャフト組立体内で、遠位位置と近位位置との間で選択的に移動するように構成される、トロカールと、
(ii)前記トロカールに選択的に連結可能であり、前記トロカールと連結される場合に前記遠位位置と前記近位位置との間で移動するように構成されるアンビルと、を備える、ステープル留め組立体と、
(d)前記ステープル留め組立体に連結し、前記ステープル留め組立体の動きを駆動させるように構成される、発射組立体と、
を含み、
前記トロカールがロックアウト組立体を具備し、前記ロックアウト組立体が、前記アンビルと前記トロカールとの連結に対応して前記発射組立体の作動を可能にするように構成され、かつ前記ロックアウト組立体が、前記トロカールに連結されていない前記アンビルに対応して前記発射組立体の作動を防ぐように構成されている、外科用器具。
(20) (a)遠位端及び近位端を備える本体組立体と、
(b)前記本体組立体の前記遠位端から遠位方向に延びているシャフト組立体であって、近位端及び遠位端を備える、シャフト組立体と、
(c)前記シャフト組立体の前記遠位端に配置され、複数のステープルを組織内へと駆動するように動作可能なステープル留め組立体であって、
(i)前記シャフト組立体内で、遠位位置と近位位置との間で選択的に移動するように構成される、トロカールと、
(ii)前記トロカールに選択的に連結可能であり、前記トロカールと連結される場合に前記遠位位置と前記近位位置との間で移動するように構成されるアンビルと、を備える、ステープル留め組立体と、
(d)前記ステープル留め組立体に連結し、前記ステープル留め組立体の動きを駆動させるように構成される、発射組立体と、
を含み、
前記トロカールがロックアウト部材を具備し、前記ロックアウト部材が露出位置と非露出位置との間で回転するように構成され、前記ロックアウト部材が前記非露出位置にある場合に前記ロックアウト部材が前記発射組立体の作動を可能にするように構成され、かつ前記ロックアウト部材が前記露出位置にある場合に前記ロックアウト部材が前記発射組立体の作動を防ぐように構成されている、外科用器具。

Claims (20)

  1. (a)遠位端及び近位端を備える本体組立体と、
    (b)前記本体組立体の前記遠位端から遠位方向に延在するシャフト組立体であって、近位端及び遠位端を備える、シャフト組立体と、
    (c)前記シャフト組立体の前記遠位端に配置され、複数のステープルを組織内へと駆動するよう動作可能なステープル留め組立体であって、
    (i)前記シャフト組立体内で、遠位位置と近位位置との間で選択的に移動するように構成される、トロカールと、
    (ii)前記トロカールに選択的に連結可能であり、前記トロカールと連結される場合に前記遠位位置と前記近位位置との間で移動するように構成されるアンビルと、を備える、ステープル留め組立体と、
    (d)前記ステープル留め組立体に連結し、前記ステープル留め組立体の動きを駆動させるように構成される、発射組立体と、
    (e)前記アンビルと前記トロカールとの連結に対応して前記発射組立体の作動を可能にするように構成され、かつ前記トロカールに連結されていない前記アンビルに対応して前記発射組立体の作動を防ぐように構成されるロックアウト組立体と、を含む外科用器具。
  2. 前記ロックアウト組立体がスイッチ組立体を備え、前記スイッチ組立体が、前記スイッチ組立体の作動に対応して前記発射組立体の作動を可能にするように構成されている、請求項1に記載の器具。
  3. 前記アンビルが前記トロカールに連結されている場合に、前記近位位置に向かった前記アンビルの動きに対応して、前記アンビルが前記スイッチ組立体を作動させるように構成されている、請求項2に記載の器具。
  4. 前記スイッチ組立体がアクチュエータバネを備え、前記アクチュエータバネが、変形してそれにより前記スイッチ組立体を作動させるように構成され、前記トロカールに連結されている場合に前記近位位置に向かった前記アンビルの動きに対応して前記アンビルが前記アクチュエータバネを変形させるように構成されている、請求項2に記載の器具。
  5. 前記スイッチ組立体が回転可能なアクチュエータを備え、前記回転可能なアクチュエータが、回転してそれにより前記スイッチ組立体を作動させるように構成され、前記トロカールに連結されている場合に前記近位位置に向かった前記アンビルの動きに対応して前記アンビルが前記回転可能なアクチュエータを回転させるように構成されている、請求項2に記載の器具。
  6. 前記トロカールが前記ロックアウト組立体を備える、請求項1に記載の器具。
  7. 前記ロックアウト組立体がスリーブ及びロックアウト部材を備える、請求項6に記載の器具。
  8. 前記スリーブが前記トロカールの長さに沿って並進可能であり、前記ロックアウト部材が回転可能に前記トロカールに連結し、前記スリーブが前記トロカールの長さに沿って並進し、それにより露出位置と非露出位置との間で前記ロックアウト部材の回転を引き起こすように構成されている、請求項7に記載の器具。
  9. 前記アンビルが前記トロカールの長さに沿って並進可能であり、前記アンビルが前記トロカールの長さに沿って並進し、それにより前記スリーブの並進を引き起こすように構成されている、請求項8に記載の器具。
  10. 前記ロックアウト組立体がリンク部材を更に含み、前記リンク部材が前記シャフト組立体内で、かつ前記シャフト組立体に対して並進するように構成され、前記リンク部材が露出位置にある場合に前記ロックアウト部材がリンク部材の並進を引き起こすように構成されている、請求項8に記載の器具。
  11. 前記リンク部材が並進し、それによりスイッチ組立体を作動させるように構成され、前記スイッチ組立体が前記スイッチ組立体の作動に対応した前記発射組立体の作動を可能にするように構成されている、請求項10に記載の器具。
  12. 前記リンク部材が、前記露出位置にある場合に、前記ロックアウト部材がスイッチ組立体を作動させるように構成され、前記スイッチ組立体が、前記スイッチ組立体の作動に対応して前記発射組立体の作動を可能にするように構成されている、請求項8に記載の器具。
  13. 前記ロックアウト組立体がスイッチ組立体を備え、前記スイッチ組立体が、前記スイッチ組立体の作動に対応して前記発射組立体の作動を可能にするように構成されている、請求項6に記載の器具。
  14. 前記トロカールが片持式タブを備え、前記片持式タブがトロカールの凹み内部に対して内向きに移動し、それにより前記スイッチ組立体を作動させるように構成されている、請求項13に記載の器具。
  15. 前記アンビルが前記トロカールに連結し、それにより前記片持式タブの内向きの動きを引き起こすように構成されている、請求項14に記載の器具。
  16. 前記ロックアウト組立体が電気回路を備え、前記電気回路が、前記スイッチ組立体の作動に対応して前記発射組立体の作動を可能にするために閉じるように構成されている、請求項6に記載の器具。
  17. 前記アンビルが前記トロカールに連結し、それにより前記電気回路が閉じるように構成されている、請求項16に記載の器具。
  18. 前記トロカールが遠位先端を画定するヘッドを備え、前記トロカールが前記ヘッドの周辺に配置される複数の突出部を備える、請求項1に記載の器具。
  19. (a)遠位端及び近位端を備える本体組立体と、
    (b)前記本体組立体の前記遠位端から遠位方向に延びているシャフト組立体であって、近位端及び遠位端を備える、シャフト組立体と、
    (c)前記シャフト組立体の前記遠位端に配置され、複数のステープルを組織内へと駆動するように動作可能なステープル留め組立体であって、
    (i)前記シャフト組立体内で、遠位位置と近位位置との間で選択的に移動するように構成される、トロカールと、
    (ii)前記トロカールに選択的に連結可能であり、前記トロカールと連結される場合に前記遠位位置と前記近位位置との間で移動するように構成されるアンビルと、を備える、ステープル留め組立体と、
    (d)前記ステープル留め組立体に連結し、前記ステープル留め組立体の動きを駆動させるように構成される、発射組立体と、
    を含み、
    前記トロカールがロックアウト組立体を具備し、前記ロックアウト組立体が、前記アンビルと前記トロカールとの連結に対応して前記発射組立体の作動を可能にするように構成され、かつ前記ロックアウト組立体が、前記トロカールに連結されていない前記アンビルに対応して前記発射組立体の作動を防ぐように構成されている、外科用器具。
  20. (a)遠位端及び近位端を備える本体組立体と、
    (b)前記本体組立体の前記遠位端から遠位方向に延びているシャフト組立体であって、近位端及び遠位端を備える、シャフト組立体と、
    (c)前記シャフト組立体の前記遠位端に配置され、複数のステープルを組織内へと駆動するように動作可能なステープル留め組立体であって、
    (i)前記シャフト組立体内で、遠位位置と近位位置との間で選択的に移動するように構成される、トロカールと、
    (ii)前記トロカールに選択的に連結可能であり、前記トロカールと連結される場合に前記遠位位置と前記近位位置との間で移動するように構成されるアンビルと、を備える、ステープル留め組立体と、
    (d)前記ステープル留め組立体に連結し、前記ステープル留め組立体の動きを駆動させるように構成される、発射組立体と、
    を含み、
    前記トロカールがロックアウト部材を具備し、前記ロックアウト部材が露出位置と非露出位置との間で回転するように構成され、前記ロックアウト部材が前記非露出位置にある場合に前記ロックアウト部材が前記発射組立体の作動を可能にするように構成され、かつ前記ロックアウト部材が前記露出位置にある場合に前記ロックアウト部材が前記発射組立体の作動を防ぐように構成されている、外科用器具。
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