JP3235224U - 触発機構及びステープラー - Google Patents

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Abstract

【課題】手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止し、器具の使用上の安全性を向上させる触発機構及びステープラーを提供する。【解決手段】スクリューロッドには、トップブロック62が設置され、且つ、軸方向においてステープルブッシュアセンブリを、順次に、遠位端に位置するステープルプッシュロッド2、近位端に位置する触発ロッド4及びステープルプッシュロッド2と触発ロッド4との間に位置する回転アーム3の3つの部分に分かれ、回転アーム3は、触発ロッド4と選択的に連動する。回転アーム3は、2つあり、且つ、スクリューロッドを共に囲むように対向して設置される。回転アーム3と触発ロッド4は、選択的に連動することができ、ステープルプッシュロッド2は、ステープラーの遠位端へ移動する場合にステープルプッシュスライスを押すことができ、これにより、ステープラーの触発を実現する。【選択図】図4

Description

本考案は、医療器具技術分野に関し、特に、触発機構及びステープラー(stapler)に関する。
消化管腫瘍は、発症率の高いヒト疾患の一つである。治療過程において、通常、医師の手作業の代わりに円形ステープラーを使用して、消化管などの生理的組織を吻合する。円形ステープラーは、よく見かける外科手術器具であり、軸方向の内向ステープリングという方式を多く使用している。手術時に、食道、胃、腸管などの生理的組織の端対端又は端対側の吻合を行う。そして、吻合時に、2つの組織セグメントをステープラー内に収容し、触発を完了させた後、組織において円形の吻合口を形成することによって人体通路を再構築する。
従来技術において、円形ステープラーは、ステープラー本体と、前記ステープラー本体に移動可能に連結される操作ハンドルと、前記本体と協働協動するステープルアンビル(Anvil)アセンブリと、を含む。前記ステープラー本体は、遠位端に設置され、環状ステープルカートリッジ及びカッターを含むステープルカートリッジアセンブリと、本体の近位端に設置され、本体に対して回転可能なノブ(knob)と、を含む。前記ステープラー本体の内部には、近位端から遠位端へ設置されるステープルアンビル軸がさらに含まれる。ここで、遠位端及び近位端は、操作者に対して示すものであり、操作者に近い一端が近位端であり、操作者から離れた一端、即ち手術位置により近い一端が遠位端である。ステープラーにおいて、内側及び外側は、ステープラーの軸心に対して示すものであり、軸心に近い側が内側であり、軸心から遠い側が外側である。前記ステープルアンビルアセンブリは、ステープルアンビルと、ステープルアンビルの遠位端に設置されるステープルアンビルキャップと、ステープルアンビルの内部に設置されるナイフアンビルと、を含み、ステープルアンビルアセンブリは、ステープルアンビル軸の遠位端に直接に連結され、又は、連結具であるステープルアンビル軸を介して連結されてもよい。腫瘍手術中において、腫瘍組織を分離して取り除いた後、ステープルアンビル軸を残端の組織の巾着に貫通させて、ステープラー本体の遠位端に配置し、その後ノブを回転させることにより、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離を適切な距離まで徐々に減少させた後、触発可能な状態に到達してこそ、操作ハンドルを把持して器具を触発させて、吻合を完了することができる。医療器具の絶えない発展に伴い、円形ステープラーは、痔などの疾患の治療にもますます広く使用されている。
上述したように、腫瘍手術及び痔の治療手術のいずれにおいても、ステープラーを触発する前に、ノブを回転させてステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離を適切な距離に到達させる必要がある。しかしながら、実際に円形ステープラーにより手術を行う場合、操作者は、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合に、操作ハンドルを不用意に把持して誤触発を起こすことにより、手術の失敗を招き、さらに医療事故の発生を招く可能性がある。
なお、操作者は、ステープラーにより1回の触発を完了した後、不注意や経験不足のため、新たなステープルカートリッジを交換しないまま、次回の手術を行い、これにより、切断を行なったが縫合しなかったりするなどの医療事故の発生を招く恐れがあり、大きな安全上のリスクを引き起こす。
本考案は、従来技術における問題に鑑みて、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、操作ハンドルを把持しても、ステープルブッシュアセンブリは、ステープルプッシュスライスを押すことができず、誤触発を招くことはない触発機構及びステープラーを提供することを目的とする。
本考案の実施例は、ステープラーに適用される触発機構を提供し、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリを含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、触発ロッドと、前記触発ロッドの遠位端に位置する連結部と、を含み、前記連結部は、第1状態及び第2状態を有する。
前記連結部が前記第1状態になる場合、前記触発ロッドは、前記連結部と連動せず、前記ステープラーを触発することができない。前記連結部が前記第2状態になる場合、前記触発ロッドは、前記連結部と連動し、前記ステープラーを触発することができる。
選択的に、前記連結部は、対向に設置される2つの回転アームを含み、前記連結部が前記第1状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、内側へ収束され、且つ、2つの前記回転アームの第2端は、外側へ開かれ、前記連結部が前記第2状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、外側へ開かれ、2つの前記回転アームの第2端は、内側へ収束される。
選択的に、前記触発機構は、スクリューロッドをさらに含み、前記スクリューロッドには、トップブロックが設置され、前記トップブロックは、第1位置領域及び第2位置領域を有する。
前記トップブロックが前記第1位置領域に位置する場合、前記トップブロックは、前記回転アームと接触ぜず、2つの前記回転アームの第1端は、収束され、前記トップブロックが前記第2位置領域に位置する場合、前記トップブロックは、2つの前記回転アームの第1端の間に入って2つの前記回転アームの第1端を外側へ拡張させる。
選択的に、前記ステープルブッシュアセンブリは、2つの前記回転アームの遠位端に位置するステープルプッシュロッドをさらに含み、前記回転アームは、前記ステープルプッシュロッドと連動する。
選択的に、前記スクリューロッドには、トップブロック溝が設置され、前記トップブロックの基端は、前記トップブロック溝の遠位端に回転可能に固定され、且つ、前記トップブロックには、復帰構造が設置され、前記トップブロックが外力を受けていない場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝から突出する。
選択的に、前記トップブロック溝に対応する前記ステープルプッシュロッドの近位端の位置には、開口キャビティーが設置され、前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝に突出して前記開口キャビティーに入るとともに、さらに前記開口キャビティーを介して2つの前記回転アームの第1端の間に入る。
選択的に、前記トップブロックの基端は、トップピンを介して前記トップブロック溝の遠位端に回転可能に固定され、前記復帰構造は、前記トップピンに外嵌されるねじりばねを含む。
選択的に、前記トップブロックが前記第1位置領域に位置する場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロックが前記トップブロック溝に完全に入るまで回転する。
選択的に、前記回転アームの第1端の遠位端側には、第1ガイド傾斜面が設置され、前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記回転アームの前記第1ガイド傾斜面は、前記トップブロックと接触するとともに、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入るようにガイドする。
選択的に、前記トップブロックの近位端側には、2つの前記回転アームに対応する2つの第2ガイド傾斜面が設置される。
前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記トップブロックの前記第2ガイド傾斜面は、それぞれ2つの前記回転アームの第1端と接触するとともに、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入るようにガイドする。
選択的に、2つの前記回転アームの第1端の間には、引張ばねが連結され、前記連結部が前記第1状態になる場合、前記引張ばねの作用によって、2つの前記回転アームの第1端が内側へ収束され、且つ、第2端が開かれる。
選択的に、2つの前記回転アームの第2端の間には、圧縮ばねが連結され、前記連結部が前記第1状態になる場合、圧縮ばねの作用によって、2つの前記回転アームの第2端が開かれ、且つ、2つの前記回転アームの第1端が収束される。
選択的に、2つの前記回転アームの第1端には、対向側を向く突起がそれぞれ設置され、2つの前記回転アームの第1端が収束される場合、2つの前記回転アームの第1端の前記突起は、互いに接触する。
選択的に、前記回転アームの第2端には、前記ステープラーの近位端へ向けて延びる駆動アームがさらに設置され、2つの前記回転アームの第2端が内側へ収束される場合、前記触発ロッドは、前記駆動アームの近位端側と接触して前記回転アームと連動する。
選択的に、操作ハンドルをさらに含み、前記操作ハンドルは、前記触発ロッドを前記ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させることができる。
選択的に、前記連結部には、安全装置が設置され、前記安全装置は、第3状態及び第4状態を含む。
選択的に、前記連結部は、対向に設置される2つの回転アームを含み、前記触発ロッドの遠位端は、2つの前記回転アームの第2端に対向し、前記連結部が前記第1状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、内側へ収束され、2つの前記回転アームの第2端は、外側へ開かれ、前記連結部が前記第2状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、外側へ開かれ、2つの前記回転アームの第2端は、内側へ収束される。
選択的に、前記安全装置は、2つの安全ピンを含み、2つの前記安全ピンは、それぞれ2つの前記回転アームの第1端の内側に設置され、前記安全装置が前記第3状態になる場合、2つの前記安全ピンの末端は、互いに近接して阻止状態になり、前記安全装置が前記第4状態になる場合、2つの前記安全ピンの末端は、互いに離れて退避状態になる。
選択的に、前記触発機構は、スクリューロッドをさらに含み、前記スクリューロッドには、トップブロック及びトップブロック溝が開設され、トップブロックの基端は、前記トップブロック溝の遠位端側に回転可能に固定され、前記トップブロックは、第1位置領域及び第2位置領域を含む。前記トップブロックが前記第1位置領域に位置する場合、前記トップブロックは、2つの前記回転アームと接触ぜず、2つの前記回転アームの第1端は、収束され、前記トップブロックが前記第2位置領域に位置する場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝から突出するとともに、2つの前記回転アームの第1端の間に入って2つの前記回転アームの第1端を外側へ拡張させる。
選択的に、2つの前記回転アームの第1端の内側には、ピンホールが設置され、前記ピンホールには、圧縮ばねが設置され、前記安全ピンは、前記ピンホールに設置され、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入る場合、前記安全ピンは、前記トップブロックからの圧力を受けて前記ピンホールに入り、前記回転アームが前記トップブロックから離脱した後、前記圧縮ばねの復元力によって前記安全ピンを前記ピンホールから延出させる。
選択的に、前記安全ピンの遠位端側には、第3ガイド傾斜面が設置され、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入る場合、前記第3ガイド傾斜面は、前記トップブロックからの圧力を受けて、前記安全ピンをピンホールに入れさせる。
選択的に、前記安全ピンの第1端は、前記回転アームの内側に回転可能に連結され、且つ、前記安全ピンの第1端には、揺動復帰構造が設置され、前記揺動復帰構造の復元力によって前記安全ピンを初期状態に復帰させる。
選択的に、前記トップブロックには、復帰構造が設置され、前記復帰構造の復元力によって、前記トップブロック溝から突出するまで、前記トップブロックの上端を前記トップブロック溝の遠位端に回転させる。
選択的に、前記ステープルブッシュアセンブリは、2つの前記回転アームの遠位端に位置するステープルプッシュロッドをさらに含み、前記回転アームは、前記ステープルプッシュロッドと連動する。
選択的に、前記トップブロック溝に対応する前記ステープルプッシュロッドの近位端の位置には、開口キャビティーが設置され、前記トップブロックが第1位置領域から第2位置領域へ移動する場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝に突出して前記開口キャビティーに入るとともに、さらに前記開口キャビティーを介して2つの前記回転アームの第1端の間に入る。
選択的に、前記回転アームの第1端の遠位端側には、第1ガイド傾斜面が設置され、前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記回転アームの前記第1ガイド傾斜面は、前記トップブロックと接触するとともに、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入るようにガイドする。
選択的に、前記トップブロックの近位端側には、2つの前記回転アームに対応する2つの第3ガイド傾斜面が設置され、前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記トップブロックの前記第2ガイド傾斜面は、それぞれ2つの前記回転アームの第1端と接触するとともに、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入るようにガイドする。
選択的に、2つの前記回転アームの第1端の間には、引張ばねが連結され、前記トップブロックが前記回転アームと接触しない場合、前記引張ばねの作用によって、2つの前記回転アームの第1端は、内側へ収束される。
本考案の実施例は、前記触発機構を含むステープラーをさらに提供する。
本考案により提供される触発機構及びステープラーは、以下の利点を有する。
本考案は、円形ステープラーに適用される触発機構を提供し、ステープルブッシュアセンブリを選択可能に連動する連結部及び触発ロッドに設計し、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動せず、操作ハンドルを把持しても、触発ロッドは、連結部を押すことができなく、これにより、誤触発を招くことはない。ステープルアンビルアセンブリがステープルカートリッジに対して適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、触発ロッドは、連結部を押してステープラーを触発することができる。このため、本考案は、ステープルブッシュアセンブリが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止し、器具の使用上の安全性を向上させる。
また、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動せず、この時、ステープラーの誤触発を招くことはない。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、正常に触発を行うことができる。触発後の復帰過程において、安全装置は、第4状態になり、連結部は、第1状態から第2状態になることができなく、次回の手術の準備が完了される前に、連結部は、常に第1状態になり、ステープラーを再触発することができない。このため、本考案は、ステープルブッシュアセンブリが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止するとともに、触発されたステープルカートリッジを交換していない場合の二次触発を効果的に防止し、器具の使用上の安全性を向上させる。
以下、本考案の実施例に係る技術案をさらに明瞭に説明するために、実施例の記載に使用する必要がある図面に対して簡単に紹介する。なお、以下の記載における図面はただ本考案の一部の実施例に過ぎず、当業者の場合、創造的な労働を付与しない前提で、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
図1は、本考案の一実施例に係るステープラーの構造を示す模式図である。 図2は、本考案の一実施例に係る片側のハウジングを除いたステープラーの模式図である。 図3は、本考案の一実施例に係るニードルとプルタブとの協働を示す模式図である。 図4は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働構造を示す模式図である。 図5は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す分解図である。 図6は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す分解図である。 図7は、図6におけるM部分の拡大図である。 図8は、本考案の一実施例に係るトップブロック及びトップピン及びねじりばねの協働を示す模式図である。 図9は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す平面図である。 図10は、図9におけるA1−A1方向に沿う断面図である。 図11は、本考案の一実施例の手術の準備が完了された後のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働構造を示す模式図である。 図12は、本考案の一実施例の手術の準備が完了された後のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す平面図である。 図13は、図12におけるA2−A2方向に沿う断面図である。 図14は、本考案の一実施例に係るニードルとプルタブとの協働を示す模式図である。 図15は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働構造を示す模式図である。 図16は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す分解図である。 図17は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す分解図である。 図18は、図17におけるM’部分の拡大図である。 図19は、本考案の一実施例に係るトップブロック及びトップピン及びねじりばねの協働を示す模式図である。 図20は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す平面図である。 図21は、図20におけるA1’−A1’方向に沿う断面図である。 図22は、本考案の一実施例の手術の準備が完了された後のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働構造を示す模式図である。 図23は、本考案の一実施例の手術の準備が完了された後のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す平面図である。 図24は、図22におけるA2’−A2’方向に沿う断面図である。 図25は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発された後のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働構造を示す模式図である。 図26は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発された後のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す平面図である。 図27は、図26におけるA3−A3方向に沿う断面図である。 図28は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発された後に復帰する時のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働構造を示す模式図である。 図29は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発された後に復帰する時のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す平面図である。 図30は、図29におけるA4−A4方向に沿う断面図である。
以下、本考案の実施例の目的、技術案、及び利点をより明確にするために、本考案の実施例の図面を参考しながら、本考案の実施例に係る技術案をより明確且つ完全に説明し、なお、説明される実施例は、単に本考案の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。
以下、図面を参照しながら、実施例を併せて本考案を詳細に説明する。
従来技術における技術問題を解決するために、本考案は、ステープラーに適用される触発機構を提供し、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリを含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、触発ロッドと、触発ロッドの遠位端に位置する連結部と、を含み、前記連結部は、第1状態及び第2状態を有し、前記連結部が第1状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動せず、前記ステープラーを触発することができない。前記連結部が第2状態になる場合、前記触発ロッドは、前記連結部と連動し、前記ステープラーを触発することができる。従来技術と同様に、前記ステープルブッシュアセンブリ及びステープルプッシュロッドの内部には、スクリューロッドが貫装される。
具体的に、本考案は、ステープルブッシュアセンブリを連結部及び触発ロッドに設計し、連結部と、触発ロッドとは選択的に連動する。ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動せず、ステープルカートリッジアセンブリの誤触発を招くことができなく、ステープルアンビルアセンブリがステープルカートリッジに対して適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、ステープラーを触発することができる。
本考案の一実施例において、前記連結部は、対向に設置される2つの回転アームを含み、2つの前記回転アームは、それぞれ第1端及び第2端を含む。本考案において、回転アームがスクリューロッドの外部に外嵌されてもよいので、回転アームの第1端及び第2端は、それぞれスクリューロッドの上下の両側に位置する2つの端部であり、回転アームの第1端が内側を向いて移動する場合、回転アームの第2端は、相対的に外側を向いて移動する。例えば、本考案の各図面において、回転アームの第1端は、回転アームの上端であり、回転アームの第2端は、回転アームの基端である。前記触発ロッドの遠位端は、2つの前記回転アームの第2端に対向し、前記連結機構が第1状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、内側へ収束され、2つの前記回転アームの第2端は、外側へ開かれ、前記連結機構が第2状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、外側へ開かれ、2つの前記回転アームの第2端は、内側へ収束される。
初期状態で、前記トップブロックは、第1位置領域に位置し、前記トップブロックは、回転アームの第1端の遠位端側に位置し、且つ、回転アームと接触ぜず、2つの前記回転アームの第1端は、トップブロックの作用を受けていない場合に自然に内側へ収束され、2つの前記回転アームの第2端は、外側へ開かれ、2つの回転アームの第2端の間には、キャビティーが形成され、前記触発ロッドは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、2つの回転アームの第2端の間のキャビティーに入るので、触発ロッドは、回転アームと連動せず、この時、操作者は、ハンドルを不用意に押して触発ロッドを移動させても、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。
手術の準備過程において、スクリューロッドをステープラーの近位端の方向へ移動させる必要があり、前記トップブロックが第2位置領域に位置するまで移動させる場合、前記トップブロックは、2つの回転アームの第1端の間に入って2つの回転アームの第1端を外側へ拡張させ、即ち、2つの前記回転アームの第1端は、互いに離れ、2つの前記回転アームの第2端は、内側へ収束され、即ち、2つの回転アームの第2端は、互いに近接して前記触発ロッドが近位端から遠位端へ移動する経路に入り、前記触発ロッドは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、回転アームの第2端と接触して回転アームと連動する。この時、操作者がハンドルを押して触発ロッドを移動させる場合、ステープラーを触発することができ、これにより、ステープラーの正常な機能を実現する。
以下、図面を併せて本考案に係るステープラーの構造を詳細に説明する。ここで、図4〜図11において、各部材を明確に示すために、スクリューロッドの一部のみを切り取って、スクリューロッドに遮られた部分の構造を示す。
図1及び図2に示すように、本考案の一実施例に係るステープラーの構造であり、ここで、ステープラーの内部の構造をより明確に示すために、図2において、ステープラーの片側のハウジングを取り外してステープルカートリッジアセンブリをステープラー本体から分離させて示す。ここで、ステープラーは、ステープラー本体と、ステープルアンビルアセンブリ13と、を含み、ステープラー本体は、ステープラーのハウジング11と、ステープラーのハウジング11の遠位端に位置するステープルカートリッジアセンブリ12と、を含み、ステープルカートリッジアセンブリ12は、環状ステープルカートリッジと、ステープルプッシュスライスと、カッターと、を含み、ステープルカートリッジアセンブリ12の近位端には、ステープルブッシュアセンブリが設置される。ステープルアンビルアセンブリ11は、ステープルアンビル軸と、ステープルアンビル軸の遠位端に設置されるステープルアンビルと、を含む。ステープルアンビル軸は、ステープルアンビルをステープルアンビル軸の軸方向に移動させることにより、ステープルアンビルをステープルカートリッジアセンブリ12に対して近接又は離間させることができる。
本考案における遠位端及び近位端は、操作者に対して示すものであり、操作者に近い一端が近位端であり、操作者から離れた一端、即ち手術位置により近い一端が遠位端である。即ち、この実施例において、使用時、操作者は、ハンドルを把持してステープラーを操作するので、図1及び図2の視野角から見ると、右側に偏向させる一端は、近位端であり、左側に偏向させる一端は、遠位端である。例えば、ステープルブッシュアセンブリについて、ステープルブッシュアセンブリの近位端は、ステープルブッシュアセンブリの遠位端に対して右側に偏向させる一端であり、例えば、スクリューロッド6について、スクリューロッド6の近位端は、スクリューロッド6の遠位端に対して右側に偏向させる一端である。本考案における上端及び基端は、紙面に対して示すものであり、紙面における上方の方向が上端であり、反対の方向が基端である。
この実施例において、前記ステープラーは、前記ステープラー本体に回転可能に接続される操作ハンドル7をさらに含み、前記操作ハンドル7の遠位端は、ステープルブッシュアセンブリの近位端に対応し、操作ハンドル7のステープラー本体を向く回転動作によって、前記ステープルブッシュアセンブリをステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させることができる。
ステープラー本体の近位端には、ノブ51がさらに設置され、ノブ51は、スクリューロッドアセンブリ6を介してステープルアンビル軸の近位端に連結される。前記ノブ51を回転させる場合、前記スクリューロッド6により前記ステープルアンビル軸を前記ステープラー本体の軸方向に対して移動させる。
図1〜図2に示される円形ステープラーの構造は、例示に過ぎず、実際の応用において、円形ステープラーの構造は、図面に示される構造に限定されず、その他の形態を使用してもよく、ステープラーの触発を実現することができればよいが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
図3に示すように、さらに、この実施例において、前記ステープラー本体は、前記ステープラー本体の内部に位置するニードル53及びプルタブ52をさらに含み、前記プルタブ52の近位端は、前記スクリューロッド6に連結され、スクリューロッド6の移動に伴ってスクリューロッドの軸方向に移動することができる。前記プルタブ52の遠位端は、前記ニードル53の第1端に対向し、前記ニードル53の第1端は、第3位置領域H及び第4位置領域H’を有し、ここで、ニードル53の第1端は、図3におけるニードル53の上端を指す。ニードル53は、ステープラーのハウジング1に回転可能に固定され、ニードル53が回転する場合、その第1端は、第3位置領域Hと第4位置領域H’との間で移動することができる。
この実施例において、前記ノブ51が第1方向に沿って回転する場合、前記スクリューロッド6は、前記プルタブ52をステープラー本体の近位端の方向へ移動させるとともに、前記プルタブ52の遠位端は、前記ニードル53の第1端を引いて第3位置領域Hから第4位置領域H’に移動させる。実際において、第3位置領域Hは、一般的に、ニードル53の初期位置領域を指し、この時、ステープルカートリッジアセンブリ12とステープルアンビルアセンブリ13との間の距離が遠く、適切な位置に到達していないので、第3位置領域Hは触発不可能な領域でもあり、ノブ51が第1方向に沿って回転することに伴って、ステープルアンビル軸は、ステープルアンビルを引いてステープラーへ移動させることにより、ステープルアンビルアセンブリ13とステープルカートリッジアセンブリ12との間の距離は、適切な位置に到達し、この時、ニードル53もプルタブ52により第4位置領域H’までに引かれ、この時、操作者がステープラーを触発することが許容されるので、第4位置領域H’は、触発可能な領域とも呼ばれる。このため、ニードル53は、ステープルアンビル軸の位置の指示として使用されてもよく、ステープラーが既に手術の準備を完了させたか否かを指示するためのものであり、触発が許容される。
ここで、ステープルアンビル軸の位置指示方式は、例示に過ぎないが、本考案を限定するものではない。例えば、ステープルアンビル軸の位置は、必ずしもニードル53により指示されるものではないが、ステープルアンビル軸及びステープルアンビルが触発可能な位置に到達したか否かを他の方式により指示したり、視覚的に指示するという方式を使用しなかったりすることもできる。
いくつかのステープラーにおいて、ステープルアンビル軸を設けず、ステープルアンビルをスクリューロッドの遠位端に直接に設置してもよく、同様に本考案に適用可能である。
本考案は、ステープルブッシュアセンブリ及びスクリューロッドを改善した。図4に示すように、本考案の一実施例に係るステープルブッシュアセンブリとスクリューロッド6との協働構造を示す模式図である。この実施例において、連結部は、第1状態になる。ここで、スクリューロッド6には、トップブロック62が設置され、且つ、軸方向においてステープルブッシュアセンブリを、順次に、遠位端に位置するステープルプッシュロッド2、近位端に位置する触発ロッド4及びステープルプッシュロッド2と触発ロッド4との間に位置する回転アーム3の3つの部分に分かれ、前記回転アーム3は、前記触発ロッド4と選択的に連動する。回転アーム3は、2つあり、且つ、スクリューロッド6を共に囲むように対向して設置される。回転アーム3と触発ロッド4は、選択的に連動することができ、ステープルプッシュロッド2は、ステープラーの遠位端へ移動する場合にステープルプッシュスライスを押すことができ、これにより、ステープラーの触発を実現する。触発ロッド4の近位端42は、操作ハンドル7と連動し、ハンドル7を把持する場合、触発ロッド4を押してステープラーの遠位端へ移動させることができ、この時、触発ロッド4が回転アーム3と連動すると、触発ロッド4は、回転アーム3を介してステープルプッシュロッド2を押すことができ、さらにステープラーの触発を実現する。実際の応用において、ステープルプッシュロッド2は、必須の部材ではなく、回転アーム3をステープルプッシュスライスと直接に協働させてもよいが、本考案の保護範囲に属することを理解することができる。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動していない場合にステープラーが誤触発されることを回避するために、本考案は、失効保護モードをさらに追加する。
この実施例において、前記回転アーム3の第2端32には、ステープラーの近位端へ延びる駆動アーム322がさらに設置され、2つの前記回転アーム3の第2端32が収束される場合、前記触発ロッド4は、前記駆動アーム322の近位端側と接触して前記回転アーム3と連動する。
図4〜10に示すように、この実施例に係る円形ステープラーが初期状態になる時の模式図を示す。この時、円形ステープラーは、失効保護モードになる。初期状態で、前記トップブロック62は、第1位置領域Pに位置し、前記トップブロック62は、回転アーム3の第1端の遠位端側に位置し、且つ、回転アーム3と接触ぜず、2つの前記回転アーム3の第1端31は、トップブロック62の作用を受けていない場合に自然に内側へ収束され、2つの前記回転アーム3の第2端32は、外側へ開かれ、2つの回転アーム3の第2端32の間には、キャビティー321が形成され、前記触発ロッド4は、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、2つの回転アーム3の第2端32の間のキャビティー321に入るので、触発ロッド4は、回転アーム3と連動せず、この時、操作者は、ハンドル7を不用意に押して触発ロッド4を移動させても、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。本考案に記載される内及び外は、相対的なものであり、互いに近接する方向を内とし、その逆方向を外とする。
この実施例において、スクリューロッド6には、トップブロック溝61が設置され、トップブロック62の基端622は、トップブロック溝61の遠位端側に回転可能に固定され、前記トップブロック62には、復帰構造が設置され、前記トップブロック62が外力を受けていない場合、前記トップブロック62の上端621の少なくとも一部は、トップブロック溝61から突出する。前記ステープルプッシュロッド2の近位端には、開口キャビティー22が設置され、前記トップブロック62が第1位置領域Pに位置する場合、前記ステープルプッシュロッド2は、トップブロック溝61の遠位端を覆ってトップブロック62の上端621を押圧することにより、トップブロック62の上端621をトップブロック溝61の近位端へ回転させ、この時、トップブロック62の上端621は、その高さがスクリューロッド6に対して低くなり、且つ、さらにトップブロック溝61に完全に入ることができる。前記トップブロック62が第1位置領域Pから第2位置領域P’へ移動する場合、前記トップブロック溝61は、ステープルプッシュロッド2に対してステープラーの近位端へ移動し、トップブロック溝61の遠位端がステープルプッシュロッド2から離脱するので、前記トップブロック62は、回転復帰構造の作用によって、トップブロック62の上端621がトップブロック溝61に突出してまず前記ステープルプッシュロッドの開口キャビティー22に入るまで、回転する。
図5〜図10に示すように、この実施例において、前記トップブロック62の基端622は、トップピン64を介してトップブロック溝61の遠位端に回転可能に固定され、前記復帰構造は、トップピン64に外嵌されるねじりばね63を含む。初期状態で、トップブロック62は、ステープルプッシュロッド2からの圧力を受けており、ねじりばね63は、一定の回転変形が生じる。トップブロック溝61の遠位端がステープルプッシュロッド2から徐々に離脱する場合、トップブロック62は、ステープルブッシュ2からの圧力を失い、ねじりばね63の変形復元力の作用によって、トップブロック溝61に突出してステープルプッシュロッド2の開口キャビティー22に入るまで、トップブロック62の上端621を押してトップブロック溝61の遠位端の方向へ回転させ、その後、スクリューロッド6の更なる移動に伴って、トップブロック62は、ステープルプッシュロッド2の開口キャビティー22から2つの回転アーム3の第1端31の間に入る。ここでは、復帰構造の一例に過ぎず、実際の応用において、例えば他の形態のばねなどの他の復帰構造を使用することもできるが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
図7に示すように、この実施例において、トップブロック62が回転アーム3に対してステープラーの近位端の方向へ移動する場合に、トップブロック62が回転アーム3の第1端31の間に入るようにより良好にガイドするために、前記回転アーム3の第1端31の遠位端側には、第1ガイド傾斜面313がそれぞれ設置され、前記トップブロック62が第1位置領域Pから第2位置領域P’へ移動する場合、前記回転アーム3の第1ガイド傾斜面313は、トップブロック62と接触するとともに、前記トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入るようにガイドする。
図8に示すように、2つの第1ガイド傾斜面313に対応して、前記トップブロック62の2つの回転アーム3にそれぞれ対応する面には、2つの第2ガイド傾斜面623がそれぞれ設置され、前記トップブロック62が第1位置領域Pから第2位置領域P’へ移動する場合、前記トップブロック62の第2ガイド傾斜面623は、それぞれ2つの回転アーム3の第1端31と接触するとともに、前記トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入るようにガイドする。
この実施例において、2つの前記回転アーム3の第1端31には、内側を向く突起311がそれぞれ設置され、2つの前記回転アーム3の第1端31が収束される場合、2つの前記回転アーム3の第1端31の突起311は、互いに接触する。また、回転アーム3とスクリューロッド6との間の連結をより良好に保持するために、前記回転アーム3の内面には、スクリューロッド6に対して外側に窪んだ円弧面がそれぞれ形成され、前記円弧面は、スクリューロッド6の外面の形状に適応している。
図11〜13は、本考案に係る円形ステープラーの手術の準備が完了された後の構造の模式図を示し、この時、ステープラーは、正常触発可能なモードになる。手術の準備を行う場合、操作者は、近位端のノブ51を回転させて、スクリューロッド6をステープラーの近位端へ移動させることにより、トップブロック62をステープルプッシュロッド2から離脱させ、トップブロック62は、トップブロック62の上端がトップブロック溝61から突出するまで回転する。トップブロック62は、第2ガイド傾斜面623及び第1ガイド傾斜面313によりガイドされて2つの回転アーム3の第1端31に間に入り、2つの回転アーム3の第1端31を拡張させ、即ち、2つの回転アーム3の第1端31は、互いに離れるが、2つの回転アーム3の第2端32は、それに伴って内側へ収束されることにより、2つの回転アーム3の第2端32の間のキャビティーを減少又は解消し、2つの回転アーム3の第2端32は、触発ロッド4が近位端から遠位端へ移動する路径に入る。触発ロッド4の遠位端41は、2つの回転アーム3の第2端32の近位端に対向する。ハンドル7を把持して触発ロッド4を押す場合、触発ロッド4の遠位端41は、2つの回転アーム3の第2端32の近位端と接触して、触発ロッド41は、回転アーム3と連動し、さらに回転アーム3及びステープルプッシュロッド2を押して、ステープラーの正常な触発を実現する。
この実施例において、2つの前記回転アーム3の第1端31の間には、引張ばね312がさらに連結され、前記トップブロック62が回転アーム3と接触しない場合、前記引張ばね312の作用によって、2つの前記回転アーム3の第1端31は、内側へ収束され、即ち、互いに近接し、この時、引張ばね312は、変形しなく、又は、わずかな変形が生じて引っ張られる。トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入る場合、2つの回転アーム3の第1端31を拡張させるとともに、図11に示すように、この実施例において、連結部は、第2状態になる。引張ばね312は、引っ張られて変形する。トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31から離脱して前記第1端31の近位端に位置した後、引張ばね312は、さらに2つの回転アーム3の第1端31を互いに近接した収束状態に引き戻す。
他の実施形態において、回転アーム3の復帰保持構造は、引張ばね312を使用しなくてもよいが、例えば、2つの前記回転アーム3の第2端32の間には、圧縮ばねが連結されてもよく、前記トップブロック62が回転アーム3と接触しない場合、圧縮ばねの作用によって、2つの前記回転アーム3の第2端32が開かれ、且つ2つの回転アーム3の第1端31が収束され、この時、圧縮ばねが変形しない。トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入る場合、2つの回転アーム3の第1端31を拡張させるとともに、2つの回転アーム3の第2端32を内側へ収束させ、且つ、圧縮ばねを押圧して変形させ、トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31から離脱した後、圧縮ばねの変形復元力によって、再び2つの回転アーム3の第2端32を拡張させることにより、2つの回転アーム3の第1端31が、収束状態に引き戻される。
ニードル53をステープラーにおけるステープルアンビルアセンブリ13の位置指示として使用する場合、ニードル53が第3位置領域Hに位置する際に、トップブロック62は、第1位置領域Pに位置し、ステープラーは、失効保護モードになり、この時、ハンドル7を把持しても、ステープラーを触発することができない。ニードル53がプルタブ52により引かれて第4位置領域に入る場合、トップブロック62もスクリューロッド6の移動に伴って第2位置領域に入り、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、この時、ハンドル7を把持すると、ステープラーを正常に触発することができる。
本考案は、ステープラーに適用される触発機構をさらに提供し、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリを含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、触発ロッドと、触発ロッドの遠位端に位置する連結部と、を含み、触発ロッドは、連結部と選択的に連動し、従来技術と同様に、前記ステープルブッシュアセンブリ及びステープルプッシュロッドの内部には、スクリューロッドが貫装される。前記連結部は、第1状態及び第2状態を有し、前記連結部には、安全装置が設置され、前記安全装置は、第3状態及び第4状態を含む。前記安全装置が第3状態になる場合、前記連結部は、第1状態から第2状態になることができる。前記安全装置が第4状態になる場合、前記連結部は、第1状態から第2状態になることができない。前記連結部が第1状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動せず、前記ステープラーを触発することができない。前記連結部が第2状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、ステープラーを触発することができる。
このため、本考案を使用することにより、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動せず、この時、ステープラーの誤触発を招くことはない。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、正常に触発を行うことができる。触発後の復帰過程において、安全装置は、第4状態になり、連結部は、第1状態から第2状態になることができなく、次回の手術の準備が完了される前に、連結部は、常に第1状態になり、ステープラーを再触発することができない。
本考案の一実施例において、前記連結部は、対向に設置される2つの回転アームを含み、2つの前記回転アームは、それぞれ第1端及び第2端を含む。本考案において、回転アームがスクリューロッドの外部に外嵌されてもよいので、回転アームの第1端及び第2端は、それぞれスクリューロッドの上下の両側に位置する2つの端部であり、回転アームの第1端が内側へ移動する場合、回転アームの第2端は、相対的に外側へ移動する。例えば、本考案の各図面において、回転アームの第1端は、回転アームの上端であり、回転アームの第2端は、回転アームの基端である。前記触発ロッドの遠位端は、2つの前記回転アームの第2端に対向し、前記連結部が第1状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端が収束され、2つの前記回転アームの第2端が外側へ開かれ、前記連結部が第2状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端が外側へ開かれ、2つの前記回転アームの第2端が収束される。
この実施例において、前記安全装置は、2つの安全ピンを含み、2つの前記安全ピンは、それぞれ2つの前記回転アームの第1端の内側に設置され、前記安全装置が第3状態になる場合、2つの前記安全ピンの末端は、互いに近接して阻止状態になり、前記安全装置が第4状態になる場合、2つの前記安全ピンの末端は、互いに離れて退避状態になる。
この実施例において、前記触発機構は、スクリューロッドをさらに含み、前記スクリューロッドには、トップブロック溝が開設され、トップブロックの基端は、前記トップブロック溝の遠位端側に回転可能に固定され、前記トップブロックは、第1位置領域及び第2位置領域を含む。前記トップブロックが第1位置領域に位置する場合、前記トップブロックは、回転アームと接触ぜず、2つの前記回転アームの第1端は、収束され、前記トップブロックが第2位置領域に位置する場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝から突出するとともに、2つの回転アームの第1端の間に入って2つの回転アームの第1端を外側へ拡張させる。
以下、4段階に分けてこの実施例に係る円形ステープラーの動作状態をそれぞれ説明する。
ステープルアンビルアセンブリがステープラー本体に連結された直後の初期状態で、前記トップブロックは、回転アームの第1端の近位端側に位置し、且つ、回転アームと接触ぜず、2つの前記回転アームの第1端は、トップブロックの作用を受けていない場合に自然と内側へ収束され、2つの前記回転アームの第2端は、外側へ開かれ、2つの回転アームの第2端の間には、キャビティーが形成され、前記触発ロッドは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、2つの回転アームの第2端の間のキャビティーに入るので、触発ロッドは、回転アームと連動せず、この時、操作者は、ハンドルを不用意に押して触発ロッドを移動させても、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。
手術の準備過程において、スクリューロッドをステープラーの近位端の方向へ移動させる必要があり、前記トップブロックが第2位置領域に位置するまで移動させる場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝に突出し、前記安全ピンは、トップブロックからの圧力を受けて退避状態になり、安全ピンは、トップブロックと回転アームとの間の相対的な移動を阻止しなく、前記トップブロックは、2つの回転アームの第1端の間に入って2つの回転アームの第1端を外側へ拡張させ、即ち、2つの前記回転アームの第1端は、互いに離れ、2つの前記回転アームの第2端は、内側へ収束され、即ち、2つの回転アームの第2端は、互いに近接して前記触発ロッドが近位端から遠位端へ移動する経路に入り、前記触発ロッドは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、回転アームの第2端と接触して回転アームと連動する。この時、操作者がハンドルを押して触発ロッドを移動させる場合、順次に触発ロッド、回転アーム及びステープルプッシュスライスを介してステープラーを触発することにより、ステープラーの正常な機能を実現する。
ステープラーを触発する場合、触発ロッドは、前記回転アームをステープラーの遠位端へ移動させてステープラーを触発し、この時、回転アームは、トップブロックから離脱し、トップブロックは、回転アームの近位端側に位置し、2つの回転アームの第1端は、トップブロックの作用を失って再び内側へ収束され、2つの回転アームの第2端は、外側へ開かれて触発ロッドと連動せずなり、前記安全ピンは、トップブロックの作用力を失って阻止状態に復帰する。
ステープラーが触発された後に復帰する場合、前記回転アームは、ステープラーの近位端へ移動して復帰し、阻止状態になる安全ピンは、トップブロックの上端と回転アームとの相対的な移動を阻止し、トップブロックは、回転アームの第1端の近位端側から回転アームの第1端の間に入ることができなく、安全ピンは、トップブロック溝に入るようにトップブロックの上端を押圧し、この時、回転アームの第1端は、拡張されていないが、依然として内側へ収束され、回転アームの第2端は、依然として外側へ開かれて触発ロッドと連動せずなり、この時、操作者は、ハンドルを不用意に把持して触発ロッドを押して、触発ロッドは、回転アームの第2端のキャビティーに入っても、ステープラーを触発することができなく、これにより、触発されたステープルカートリッジを交換していない場合の二次触発を効果的に防止し、器具の使用上の安全性を向上させる。
このため、本考案は、手術の準備が完了された後にステープルブッシュアセンブリが正常に動作できることを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止するとともに、触発されたステープルカートリッジを交換していない場合の二次触発を効果的に防止し、器具の使用上の安全性を向上させる。ここで、手術の準備の完了は、少なくとも、ステープルアンビルとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達すること及びステープルカートリッジアセンブリに触発されていない新たなステープルカートリッジが取り付けられることの2つの条件を備える場合のみに、手術が順調に完了されることを確保することができる。
以下、図面を併せて本考案に係るステープラーの構造を詳細に説明する。ここで、図15〜図30において、各部材を明確に示すために、スクリューロッドの一部のみを切り取って、スクリューロッドに遮られた部分の構造を示す。
図1及び図2に示すように、本考案の一実施例に係るステープラーの構造であり、ここで、ステープラーの内部の構造をより明確に示すために、図2において、ステープラーの片側のハウジングを取り外して、ステープルカートリッジアセンブリをステープラー本体から分離させて示す。ここで、ステープラーは、ステープラー本体と、ステープルアンビルアセンブリ13と、を含み、ステープラー本体は、ステープラーのハウジング11と、ステープラーのハウジング11の遠位端に位置するステープルカートリッジアセンブリ12と、を含み、ステープルカートリッジアセンブリ12は、環状ステープルカートリッジと、ステープルプッシュスライスと、カッターと、を含み、ステープルカートリッジアセンブリ12の近位端には、ステープルブッシュアセンブリが設置される。ステープルアンビルアセンブリ11は、ステープルアンビル軸と、ステープラー本体の遠位端に設置されるステープルアンビルと、を含む。ステープルアンビル軸は、ステープルアンビルをステープルアンビル軸の軸方向に移動させることにより、ステープルアンビルをステープルカートリッジアセンブリ12に対して近接又は離間させることができる。
本考案における遠位端及び近位端は、操作者に対して示すものであり、操作者に近い一端が近位端であり、操作者から離れた一端、即ち手術位置により近い一端が遠位端である。即ち、この実施例において、使用時、操作者は、ハンドルを把持してステープラーを操作するので、図1及び図2の視野角から見ると、右側に偏向させる一端は、近位端であり、左側に偏向させる一端は、遠位端である。例えば、ステープルブッシュアセンブリについて、ステープルブッシュアセンブリの近位端は、ステープルブッシュアセンブリの遠位端に対して右側に偏向させる一端であり、例えば、スクリューロッド6について、スクリューロッド6の近位端は、スクリューロッド6の遠位端に対して右側に偏向させる一端である。本考案における上端及び基端は、紙面に対して示すものであり、紙面における上方の方向が上端であり、反対の方向が基端である。
この実施例において、前記ステープラーは、前記ステープラー本体に回転可能に接続される操作ハンドル7をさらに含み、前記操作ハンドル7の遠位端は、ステープルブッシュアセンブリの近位端に対応することにより、操作ハンドル7のステープラー本体を向く回転動作によって、前記ステープルブッシュアセンブリをステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させることができる。
ステープラー本体の近位端には、ノブ51がさらに設置され、ノブ51は、スクリューロッドアセンブリ6を介してステープルアンビル軸の近位端に連結される。前記ノブ51を回転させる場合、前記スクリューロッド6により前記ステープルアンビル軸を前記ステープラー本体の軸方向に対して移動させる。
図1〜図2に示される円形ステープラーの構造は、例示に過ぎず、実際の応用において、円形ステープラーの構造は、図面に示される構造に限定されず、その他の形態を使用してもよく、ステープラーの触発を実現することができればよいが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
図1、図2及び図14に示すように、さらに、この実施例において、前記ステープラー本体は、前記ステープラー本体の内部に位置するニードル53及びプルタブ52をさらに含み、前記プルタブ52の近位端は、前記スクリューロッド6に連結され、スクリューロッド6の移動に伴ってスクリューロッドの軸方向に移動することができる。前記プルタブ52の遠位端は、前記ニードル53の第1端に対向し、前記ニードル53の第1端は、第3位置領域H及び第4位置領域H’を有し、ここで、ニードル53の第1端は、図14におけるニードル53の上端を指す。ニードル53は、ステープラーのハウジング1に回転可能に固定され、ニードル53が回転する場合、その第1端は、第3位置領域Hと第4位置領域H’との間で移動することができる。
この実施例において、前記ノブ51が第1方向に沿って回転する場合、前記スクリューロッド6は、前記プルタブ52をステープラー本体の近位端の方向へ移動させるとともに、前記プルタブ52の遠位端は、前記ニードル53の第1端を引いて第3位置領域Hから第4位置領域H’に移動させる。実際において、第3位置領域Hは、一般的に、ニードル53の初期位置領域を指し、この時、ステープルカートリッジアセンブリ12とステープルアンビルアセンブリ11との間の距離が遠く、適切な位置に到達していないので、第3位置領域Hは触発不可能な領域でもあり、ノブ51が第1方向に沿って回転することに伴って、ステープルアンビル軸は、ステープルアンビルを引いてステープラーへ移動させることにより、ステープルアンビルアセンブリ13とステープルカートリッジアセンブリ12との間の距離は、適切な位置に到達し、この時、ニードル53もプルタブ52により第4位置領域H’までに引かれ、この時、操作者がステープラーを触発することが許容されるので、第4位置領域H’は、触発可能な領域とも呼ばれる。このため、ニードル53は、ステープルアンビル軸の位置の指示として使用されてもよく、ステープラーが既に手術の準備を完了させたか否かを指示するためのものであり、触発が許容される。
ここで、ステープルアンビル軸の位置指示方式は、例示に過ぎないが、本考案を限定するものではない。例えば、ステープルアンビル軸の位置は、必ずしもニードル53により指示されるものではないが、ステープルアンビル軸及びステープルアンビルが触発可能な位置に到達したか否かを他の方式により指示したり、視覚的に指示するという方式を使用しなかったりすることもできる。
図15に示すように、本考案の一実施例に係るステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働構造を示す模式図である。この実施例において、連結部は、第1状態になり、安全装置は、第3状態になる。ここで、スクリューロッド6には、トップブロック溝61が設置され、トップブロック溝61には、トップブロック62が設置され、トップブロック62の基端622は、トップブロック溝61の遠位端側に回転可能に固定される。この実施例は、ステープルブッシュアセンブリが、遠位端に位置するステープルプッシュロッド2、近位端に位置する触発ロッド4、及びステープルプッシュロッド2と触発ロッド4との間に位置する回転アーム3の3つの部分に分かれ、回転アーム3は、触発ロッド4に選択的に連結される。回転アーム3は、2つあり、且つ、スクリューロッド6を共に囲むように対向して設置され、回転アーム3の第1端には、内側へ延びる安全ピン33がそれぞれ設置される。回転アーム3は、ステープルプッシュロッド2と接触した後に連動可能であり、ステープルプッシュロッド2は、ステープラーの遠位端へ移動する場合にステープルプッシュスライスを押すことができ、これにより、ステープラーの触発を実現する。触発ロッド4の近位端42は、操作ハンドル7に対向し、ハンドル7を把持する場合、触発ロッド4を押してステープラーの遠位端へ向けて移動させることができ、この時、触発ロッド4が回転アーム3と連動すると、触発ロッド4は、回転アーム3を介してステープルプッシュロッド2を押すことができ、さらにステープラーの触発を実現する。実際の応用において、ステープルプッシュロッド2は、必須の部材ではなく、回転アーム3をステープルプッシュスライスと直接に協働させてもよいが、本考案の保護範囲に属することを理解することができる。ステープルアンビルアセンブリ13が適切な位置まで移動していない場合にステープラーが誤触発されることを回避するために、本考案は、失効保護モードをさらに追加する。
この実施例において、前記回転アーム3の第2端32には、ステープラーの近位端へ延びる駆動アーム322がさらに設置され、2つの前記回転アーム3の第2端が収束される場合、前記触発ロッド4は、前記駆動アーム322の近位端側と接触して前記回転アーム3と連動する。
図15〜21に示すように、この実施例に係る円形ステープラーが初期状態になる時の模式図を示し、この時、円形ステープラーは、失効保護モードになる。初期状態で、前記トップブロック62は、第1位置領域に位置し、前記トップブロック62は、回転アーム3の第1端の近位端側に位置し、且つ、回転アーム3と接触ぜず、前記回転アーム3の安全ピン33は、前記トップブロック62からの圧力を受けておらず、阻止状態になり、2つの前記回転アーム3の第1端31は、トップブロック62の作用を受けていない場合に自然と内側へ収束され、2つの前記回転アーム3の第2端32は、外側へ開かれ、2つの回転アーム3の第2端32の間には、キャビティーが形成され、前記触発ロッド4は、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、2つの回転アーム3の第2端32の間のキャビティー321に入るので、触発ロッド4は、回転アーム3と連動せず、この時、操作者は、ハンドル7を不用意に押して触発ロッド4を移動させても、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。本考案に記載される内及び外は、相対的なものであり、互いに近接する方向を内とし、その逆方向を外とする。
この実施例において、2つの前記回転アーム3の第1端31には、ピンホール314がそれぞれ設置され、ピンホール314には、圧縮ばね315が設置され、前記安全ピン33は、ピンホール314に設置される。安全ピン33が外力を受けていない場合、圧縮ばね315は変形せず、安全ピン33は、回転アーム3の第1端31から延出し且つ対向側へ延び、この時、安全ピン33は、阻止状態になる。トップブロック62がステープラーの近位端へ向けて移動する場合、トップブロック62は、安全ピン33がピンホール314に入るように、安全ピン33の遠位端側を押圧し、圧縮ばね315は、圧縮変形し、安全ピン33は、退避状態になり、トップブロック62が回転アーム3の第1端31の間に入ることを阻止しない。トップブロック62が回転アーム3から離脱した後、圧縮ばね315の復帰変形力によって再び安全ピン33を押して外側へ延出させて、阻止状態に復帰させる。この実施例において、安全ピン33の遠位端側には、第3ガイド傾斜面831がさらに設置され、トップブロック62が安全ピン33の遠位端側から安全ピン33を押圧する場合、前記第3ガイド傾斜面831は、トップブロックからの圧力を受けて、安全ピン33をピンホール314に入れさせる。
ここで、安全ピン33の退避状態と阻止状態との間での切り替えの形態のみを示す。他の実施形態において、安全ピン33の第1端は、回転アーム3の内側に回転可能に連結され、且つ、安全ピンの第1端には、揺動復帰ねじりばねが設置され、初期状態になる時、安全ピン33は、対向側の回転アーム3へ向けて延び、揺動復帰ねじりばねは、変形しなく、トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入る場合、安全ピン33は、トップブロック62からのステープラーの近位端の方向への推力を受けて回転アーム3の近位端へ向けて揺動し、この時、揺動復帰ねじりばねは、変形する。回転アーム3がトップブロック62から離脱した後、揺動復帰ねじりばねの復元力によって、安全ピン33を戻り方向へ揺動させて、初期状態に戻させる。
この実施例において、トップブロック62の基端622には、復帰構造が設置され、前記ステープルプッシュロッドの近位端には、開口キャビティー22が設置され、前記トップブロック62が第1位置領域に位置する場合、前記ステープルプッシュロッド2は、トップブロック溝61の遠位端を覆ってトップブロック62の上端621を押圧することにより、トップブロック62の上端621をトップブロック溝61の近位端へ向けて回転させ、この時、トップブロック62の上端621は、その高さがスクリューロッド6に対して低くなり、且つ、さらにトップブロック溝61に完全に入ることができる。前記トップブロック62が第1位置領域から第2位置領域へ移動する場合、前記トップブロック溝61は、ステープルプッシュロッド2に対してステープラーの近位端へ移動し、トップブロック溝61の遠位端がステープルプッシュロッド2から離脱するので、前記トップブロック62は、復帰構造の作用によって、トップブロック62の上端621がトップブロック溝61に突出して先ず前記ステープルプッシュロッド2の開口キャビティー22に入るまで、回転する。
図16及び図17に示すように、この実施例において、前記トップブロック62の基端622は、トップピン64を介してトップブロック溝61の遠位端に回転可能に固定され、前記復帰構造は、トップピン64に外嵌されるねじりばね63を含む。初期状態で、トップブロック62は、ステープルプッシュロッド2からの圧力を受けており、ねじりばね63は、一定の回転変形が生じる。トップブロック溝61の遠位端がステープルプッシュロッド2から離脱する場合、トップブロック62は、ステープルブッシュ2からの圧力を失い、ねじりばね63の変形復元力の作用によって、トップブロック溝61に突出してステープルプッシュロッド2の開口キャビティー22に入るまで、トップブロック62の上端621を押してトップブロック溝61の遠位端の方向へ回転させ、その後、スクリューロッド6の更なる移動に伴って、トップブロック62は、ステープルプッシュロッド2の開口キャビティー22から2つの回転アーム3の第1端31の間に入る。ここでは、復帰構造の一例に過ぎず、実際の応用において、例えば他の形態のばねなどの他の復帰構造を使用することができるが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
図18に示すように、この実施例において、トップブロック62が回転アーム3に対してステープラーの近位端の方向へ移動する場合、トップブロック62が回転アーム3の第1端31の間に入るようにより良好にガイドするために、前記回転アーム3の第1端31の近位端側には、第1ガイド傾斜面813がそれぞれ設置され、前記トップブロック62が第1位置領域Pから第2位置領域P’へ移動する場合、前記回転アーム3の第1ガイド傾斜面813は、トップブロック62と接触するとともに、前記トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入るようにガイドする。
図19に示すように、2つの第1ガイド傾斜面813に対応して、前記トップブロック62の遠位端側には、2つの回転アーム3にそれぞれ対応する2つの第2ガイド傾斜面823が設置され、前記トップブロック62が第1位置領域Pから第2位置領域P’へ移動する場合、前記トップブロック62の第2ガイド傾斜面823は、2つの回転アーム3の第1端31とそれぞれ接触するとともに、前記トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入るようにガイドする。
この実施例において、2つの前記回転アーム3の第1端31には、内側を向く突起311がそれぞれ設置され、2つの前記回転アーム3の第1端31が収束される場合、2つの前記回転アーム3の第1端31の突起311は、互いに接触する。同時に、回転アーム3とスクリューロッド6との間の連結をより良好に保持するために、前記回転アーム3の内面には、スクリューロッド6に対して外側に窪んだ円弧面がそれぞれ形成され、前記円弧面は、スクリューロッド6の外面の形状に適応している。
図22〜25は、本考案に係る円形ステープラーの手術の準備が完了された後の構造の模式図を示し、図22に示すように、この時、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、連結部は、第2状態になり、安全装置は、第4状態になる。手術の準備を行う場合、操作者は、近位端のノブ51を回転させて、スクリューロッド6をステープラーの近位端へ移動させることにより、トップブロック62をステープルプッシュロッド2から離脱させ、トップブロック62は、トップブロック62の上端621がトップブロック溝61から突出するまで回転する。トップブロック62は、第2ガイド傾斜面823及び第1ガイド傾斜面813によりガイドされて2つの回転アーム3の第1端31の間に入り、2つの回転アーム3の第1端31を拡張させ、即ち、2つの回転アーム3の第1端31は、互いに離れ、同時に、第3ガイド傾斜面831を介して安全ピン33をピンホール314に圧入し、安全ピン33は、阻止状態から退避状態になり、2つの回転アーム3の第2端32は、それに伴って内側へ収束されることにより、2つの回転アーム3の第2端32の間のキャビティーを減少又は解消し、2つの回転アーム3の第2端32は、触発ロッド4が近位端から遠位端へ移動する路径に入る。触発ロッド4の近位端41は、2つの回転アーム3の第2端32に対向する。ハンドル7を把持して触発ロッド4を押す場合、触発ロッド4の近位端41が2つの回転アーム3の第2端32と接触した後、触発ロッド41は、回転アーム3と連動し、さらに回転アーム3及びステープルプッシュロッド2を押して、ステープラーの正常な触発を実現する。
この実施例において、2つの前記回転アーム3の第1端31の間には、引張ばね312がさらに連結され、前記トップブロック62が回転アーム3と接触しない場合、前記引張ばね312の作用によって、2つの前記回転アーム3の第1端31は、内側へ収束され、この時、引張ばね312は、変形しない。トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入る場合、2つの回転アーム3の第1端31を拡張させるとともに、図22に示すように、引張ばね312は、引っ張られて変形する。トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31から離脱した後、引張ばね312は、さらに2つの回転アーム3の第1端31を収束状態に引き戻す。
他の実施形態において、回転アーム3の復帰保持構造は、引張ばね312を使用しなくてもよいが、例えば、2つの前記回転アーム3の第2端32の間には、圧縮ばねが連結されてもよく、前記トップブロック62が回転アーム3と接触しない場合、圧縮ばねの作用によって、2つの前記回転アーム3の第2端32が開かれ、且つ2つの回転アーム3の第1端31が収束され、この時、圧縮ばねが変形しない。トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入る場合、2つの回転アーム3の第1端31を拡張させるとともに、2つの回転アーム3の第2端32を内側へ収束させ、且つ、圧縮ばねを押圧して変形させ、トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31から離脱した後、圧縮ばねの変形復元力によって、再び2つの回転アーム3の第2端32を拡張させることにより、2つの回転アーム3の第1端31は、収束状態に引き戻される。
ニードル53をステープラーにおけるステープルアンビルアセンブリ13の位置指示として使用する場合、ニードル53が第3位置領域Hに位置する際に、トップブロック62は、第1位置領域Pに位置し、ステープラーは、失効保護モードになり、この時、ハンドル7を把持しても、ステープラーを触発することができない。ニードル53がプルタブ52により引かれて第4位置領域H’に入る場合、トップブロック62もスクリューロッド6の移動に伴って第2位置領域P’に入り、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、この時、ハンドル7を把持すると、ステープラーを正常に触発することができる。
図25〜27に示すように、この実施例に係る円形ステープラーを触発する時のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す模式図であり、この時、ステープラーは、再び正常触発可能なモードから失効保護モードに戻る。触発する時、触発ロッド4は、回転アーム3をステープラーの遠位端へ向けて移動させ、回転アーム3を移動させた後、トップブロック62は、回転アーム3の近位端側(この時、スクリューロッド6が移動しないが、回転アーム3が移動することにより、トップブロック62と回転アーム3との間の位置関係を変える)に到達し、トップブロック62が回転アーム3から完全に離脱した後、回転アーム3の第1端31は、引張ばね312により引き戻されて内側へ収束され、この時、回転アーム3の第2端32は、再び外側へ開かれてキャビティー321を形成し、キャビティー321の存在によって、触発ロッド4は、回転アーム3と連動しない。同時に、安全ピン33は、トップブロック62からの圧力を失っているので、圧縮ばね315の作用によって、再びピンホールから延出し、阻止状態に復帰する。
図28〜30に示すように、この実施例に係る円形ステープラーが触発された後の復帰過程におけるステープルブッシュアセンブリとスクリューロッド6との協働を示す模式図である。この時、ステープラーは、依然として失効保護モードになり、操作者が手術の準備を完了していない場合の二次触発を防止する。この時、回転アーム3は、ステープラーの近位端へ向けて復帰し、安全ピン33は、阻止状態になり、且つ、安全ピン33の近位端側にガイド傾斜面がないので、トップブロック62と接触した後、トップブロック62にステープラーの近位端の方向への推力を与えることにより、トップブロック62の上端621がトップブロック溝61に入るまで、トップブロック62の上端621をトップブロック溝61の近位端側へ向けて回転させる。トップブロック62の上端621がトップブロック溝61に位置し、回転アーム3の第1端31の突起311と接触しないので、回転アーム3の第1端31を両側へ拡張させることができなく、この時、回転アーム3と触発ロッド4は、依然として連動せず、即ち、ステープラーは、依然として失効保護モードになり、これにより、ステープルカートリッジを交換していない場合の二次触発による手術の失敗を回避する。
本考案により提供される触発機構及びステープラーは、以下の利点を有する。
本考案は、円形ステープラーに適用される触発機構を提供し、ステープルブッシュアセンブリを選択可能に連動する連結部及び触発ロッドに設計し、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動せず、操作ハンドルを把持しても、触発ロッドは、連結部を押すことができなく、これにより、誤触発を招くことはない。ステープルアンビルアセンブリがステープルカートリッジに対して適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、触発ロッドは、連結部を押してステープラーを触発することができる。このため、本考案は、ステープルブッシュアセンブリが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止し、器具の使用上の安全性を向上させる。
また、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合、スクリューロッドにおけるトップブロックは、回転アームと連動せず、触発ロッドは、回転アームと連動せず、この時、ステープラーの誤触発を招くことはない。ステープルアンビルアセンブリがステープルカートリッジに対して適切な位置まで移動する場合、トップブロックは、回転アームの第1端を外側へ拡張させ、触発ロッドは、回転アームと連動し、この時、ステープラーを正常に触発することができる。回転アームが触発された後の復帰過程において、安全ピンは、トップブロック溝に入るようにトップブロックを押圧することができ、回転アームの第1端は、依然として収束されており、触発ロッドは、回転アームと連動することができない。次回の手術の準備が完了される前に、ステープラーを再触発することができない。このため、本考案は、ステープルブッシュアセンブリが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止するとともに、触発されたステープルカートリッジを交換していない場合の二次触発を効果的に防止し、器具の使用上の安全性を向上させる。
以上、具体的な好ましい実施形態を組み合わせて本考案をさらに詳細的に説明し、本考案の具体的な実施はこれらの説明のみに限定されると認定することができない。当業者にとって、本考案の構想から逸脱しない範囲において種々の単純な推論又は置換を行うこともでき、それらのすべては、本考案の保護範囲内のものに該当すると、見なされるべきである。
本考案は、医療器具技術分野に関し、特に、触発機構及びステープラー(stapler)に関する。
消化管腫瘍は、発症率の高いヒト疾患の一つである。治療過程において、通常、医師の手作業の代わりに円形ステープラーを使用して、消化管などの生理的組織を吻合する。円形ステープラーは、よく見かける外科手術器具であり、軸方向の内向ステープリングという方式を多く使用している。手術時に、食道、胃、腸管などの生理的組織の端対端又は端対側の吻合を行う。そして、吻合時に、2つの組織セグメントをステープラー内に収容し、触発を完了させた後、組織において円形の吻合口を形成することによって人体通路を再構築する。
従来技術において、円形ステープラーは、ステープラー本体と、前記ステープラー本体に移動可能に連結される操作ハンドルと、前記本体と協働協動するステープルアンビル(Anvil)アセンブリと、を含む。前記ステープラー本体は、遠位端に設置され、環状ステープルカートリッジ及びカッターを含むステープルカートリッジアセンブリと、本体の近位端に設置され、本体に対して回転可能なノブ(knob)と、を含む。前記ステープラー本体の内部には、近位端から遠位端へ設置されるステープルアンビル軸がさらに含まれる。ここで、遠位端及び近位端は、操作者に対して示すものであり、操作者に近い一端が近位端であり、操作者から離れた一端、即ち手術位置により近い一端が遠位端である。ステープラーにおいて、内側及び外側は、ステープラーの軸心に対して示すものであり、軸心に近い側が内側であり、軸心から遠い側が外側である。前記ステープルアンビルアセンブリは、ステープルアンビルと、ステープルアンビルの遠位端に設置されるステープルアンビルキャップと、ステープルアンビルの内部に設置されるナイフアンビルと、を含み、ステープルアンビルアセンブリは、ステープルアンビル軸の遠位端に直接に連結され、又は、連結具であるステープルアンビル軸を介して連結されてもよい。腫瘍手術中において、腫瘍組織を分離して取り除いた後、ステープルアンビル軸を残端の組織の巾着に貫通させて、ステープラー本体の遠位端に配置し、その後ノブを回転させることにより、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離を適切な距離まで徐々に減少させた後、触発可能な状態に到達してこそ、操作ハンドルを把持して器具を触発させて、吻合を完了することができる。医療器具の絶えない発展に伴い、円形ステープラーは、痔などの疾患の治療にもますます広く使用されている。
上述したように、腫瘍手術及び痔の治療手術のいずれにおいても、ステープラーを触発する前に、ノブを回転させてステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離を適切な距離に到達させる必要がある。しかしながら、実際に円形ステープラーにより手術を行う場合、操作者は、ステープルアンビルアセンブリとステープルカートリッジとの間の距離が適切な位置に到達していない場合に、操作ハンドルを不用意に把持して誤触発を起こすことにより、手術の失敗を招き、さらに医療事故の発生を招く可能性がある。
なお、操作者は、ステープラーにより1回の触発を完了した後、不注意や経験不足のため、新たなステープルカートリッジを交換しないまま、次回の手術を行い、これにより、切断を行なったが縫合しなかったりするなどの医療事故の発生を招く恐れがあり、大きな安全上のリスクを引き起こす。
本考案は、従来技術における問題に鑑みて、ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジに対して適切な位置に到達していない場合、操作ハンドルを把持しても、ステープルブッシュアセンブリは、ステープルプッシュスライスを押すことができず、誤触発を招くことはない触発機構及びステープラーを提供することを目的とする。
本考案の実施例は、ステープラーに適用される触発機構を提供し、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリを含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、触発ロッドと、前記触発ロッドの遠位端に位置する連結部と、を含み、前記連結部は、第1状態及び第2状態を有する。
前記連結部が前記第1状態になる場合、前記触発ロッドは、前記連結部と連動せず、前記ステープラーを触発することができない。前記連結部が前記第2状態になる場合、前記触発ロッドは、前記連結部と連動し、前記ステープラーを触発することができる。
選択的に、前記連結部は、対向に設置される2つの回転アームを含み、前記連結部が前記第1状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、内側へ収束され、且つ、2つの前記回転アームの第2端は、外側へ開かれ、前記連結部が前記第2状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、外側へ開かれ、2つの前記回転アームの第2端は、内側へ収束される。
選択的に、前記触発機構は、スクリューロッドをさらに含み、前記スクリューロッドには、トップブロックが設置され、前記トップブロックは、第1位置領域及び第2位置領域を有する。
前記トップブロックが前記第1位置領域に位置する場合、前記トップブロックは、前記回転アームと接触ぜず、2つの前記回転アームの第1端は、収束され、前記トップブロックが前記第2位置領域に位置する場合、前記トップブロックは、2つの前記回転アームの第1端の間に入って2つの前記回転アームの第1端を外側へ拡張させる。
選択的に、前記ステープルブッシュアセンブリは、2つの前記回転アームの遠位端に位置するステープルプッシュロッドをさらに含み、前記回転アームは、前記ステープルプッシュロッドと連動する。
選択的に、前記スクリューロッドには、トップブロック溝が設置され、前記トップブロックの基端は、前記トップブロック溝の遠位端に回転可能に固定され、且つ、前記トップブロックには、復帰構造が設置され、前記トップブロックが外力を受けていない場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝から突出する。
選択的に、前記トップブロック溝に対応する前記ステープルプッシュロッドの近位端の位置には、開口キャビティーが設置され、前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝に突出して前記開口キャビティーに入るとともに、さらに前記開口キャビティーを介して2つの前記回転アームの第1端の間に入る。
選択的に、前記トップブロックの基端は、トップピンを介して前記トップブロック溝の遠位端に回転可能に固定され、前記復帰構造は、前記トップピンに外嵌されるねじりばねを含む。
選択的に、前記トップブロックが前記第1位置領域に位置する場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロックが前記トップブロック溝に完全に入るまで回転する。
選択的に、前記回転アームの第1端の遠位端側には、第1ガイド傾斜面が設置され、前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記回転アームの前記第1ガイド傾斜面は、前記トップブロックと接触するとともに、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入るようにガイドする。
選択的に、前記トップブロックの近位端側には、2つの前記回転アームに対応する2つの第2ガイド傾斜面が設置される。
前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記トップブロックの前記第2ガイド傾斜面は、それぞれ2つの前記回転アームの第1端と接触するとともに、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入るようにガイドする。
選択的に、2つの前記回転アームの第1端の間には、引張ばねが連結され、前記連結部が前記第1状態になる場合、前記引張ばねの作用によって、2つの前記回転アームの第1端が内側へ収束され、且つ、第2端が開かれる。
選択的に、2つの前記回転アームの第2端の間には、圧縮ばねが連結され、前記連結部が前記第1状態になる場合、圧縮ばねの作用によって、2つの前記回転アームの第2端が開かれ、且つ、2つの前記回転アームの第1端が収束される。
選択的に、2つの前記回転アームの第1端には、対向側を向く突起がそれぞれ設置され、2つの前記回転アームの第1端が収束される場合、2つの前記回転アームの第1端の前記突起は、互いに接触する。
選択的に、前記回転アームの第2端には、前記ステープラーの近位端へ向けて延びる駆動アームがさらに設置され、2つの前記回転アームの第2端が内側へ収束される場合、前記触発ロッドは、前記駆動アームの近位端側と接触して前記回転アームと連動する。
選択的に、操作ハンドルをさらに含み、前記操作ハンドルは、前記触発ロッドを前記ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させることができる。
選択的に、前記連結部には、安全装置が設置され、前記安全装置は、第3状態及び第4状態を含む。
選択的に、前記連結部は、対向に設置される2つの回転アームを含み、前記触発ロッドの遠位端は、2つの前記回転アームの第2端に対向し、前記連結部が前記第1状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、内側へ収束され、2つの前記回転アームの第2端は、外側へ開かれ、前記連結部が前記第2状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、外側へ開かれ、2つの前記回転アームの第2端は、内側へ収束される。
選択的に、前記安全装置は、2つの安全ピンを含み、2つの前記安全ピンは、それぞれ2つの前記回転アームの第1端の内側に設置され、前記安全装置が前記第3状態になる場合、2つの前記安全ピンの末端は、互いに近接して阻止状態になり、前記安全装置が前記第4状態になる場合、2つの前記安全ピンの末端は、互いに離れて退避状態になる。
選択的に、前記触発機構は、スクリューロッドをさらに含み、前記スクリューロッドには、トップブロック及びトップブロック溝が開設され、トップブロックの基端は、前記トップブロック溝の遠位端側に回転可能に固定され、前記トップブロックは、第1位置領域及び第2位置領域を含む。前記トップブロックが前記第1位置領域に位置する場合、前記トップブロックは、2つの前記回転アームと接触ぜず、2つの前記回転アームの第1端は、収束され、前記トップブロックが前記第2位置領域に位置する場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝から突出するとともに、2つの前記回転アームの第1端の間に入って2つの前記回転アームの第1端を外側へ拡張させる。
選択的に、2つの前記回転アームの第1端の内側には、ピンホールが設置され、前記ピンホールには、圧縮ばねが設置され、前記安全ピンは、前記ピンホールに設置され、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入る場合、前記安全ピンは、前記トップブロックからの圧力を受けて前記ピンホールに入り、前記回転アームが前記トップブロックから離脱した後、前記圧縮ばねの復元力によって前記安全ピンを前記ピンホールから延出させる。
選択的に、前記安全ピンの遠位端側には、第3ガイド傾斜面が設置され、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入る場合、前記第3ガイド傾斜面は、前記トップブロックからの圧力を受けて、前記安全ピンをピンホールに入れさせる。
選択的に、前記安全ピンの第1端は、前記回転アームの内側に回転可能に連結され、且つ、前記安全ピンの第1端には、揺動復帰構造が設置され、前記揺動復帰構造の復元力によって前記安全ピンを初期状態に復帰させる。
選択的に、前記トップブロックには、復帰構造が設置され、前記復帰構造の復元力によって、前記トップブロック溝から突出するまで、前記トップブロックの上端を前記トップブロック溝の遠位端に回転させる。
選択的に、前記ステープルブッシュアセンブリは、2つの前記回転アームの遠位端に位置するステープルプッシュロッドをさらに含み、前記回転アームは、前記ステープルプッシュロッドと連動する。
選択的に、前記トップブロック溝に対応する前記ステープルプッシュロッドの近位端の位置には、開口キャビティーが設置され、前記トップブロックが第1位置領域から第2位置領域へ移動する場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝に突出して前記開口キャビティーに入るとともに、さらに前記開口キャビティーを介して2つの前記回転アームの第1端の間に入る。
選択的に、前記回転アームの第1端の遠位端側には、第1ガイド傾斜面が設置され、前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記回転アームの前記第1ガイド傾斜面は、前記トップブロックと接触するとともに、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入るようにガイドする。
選択的に、前記トップブロックの近位端側には、2つの前記回転アームに対応する2つの第3ガイド傾斜面が設置され、前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記トップブロックの前記第2ガイド傾斜面は、それぞれ2つの前記回転アームの第1端と接触するとともに、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入るようにガイドする。
選択的に、2つの前記回転アームの第1端の間には、引張ばねが連結され、前記トップブロックが前記回転アームと接触しない場合、前記引張ばねの作用によって、2つの前記回転アームの第1端は、内側へ収束される。
本考案の実施例は、前記触発機構を含むステープラーをさらに提供する。
本考案により提供される触発機構及びステープラーは、以下の利点を有する。
本考案は、円形ステープラーに適用される触発機構を提供し、ステープルブッシュアセンブリを選択可能に連動する連結部及び触発ロッドに設計し、ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジに対して適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動せず、操作ハンドルを把持しても、触発ロッドは、連結部を押すことができなく、これにより、誤触発を招くことはない。ステープルアンビルアセンブリがステープルカートリッジに対して適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、触発ロッドは、連結部を押してステープラーを触発することができる。このため、本考案は、ステープルブッシュアセンブリが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止し、器具の使用上の安全性を向上させる。
また、ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジに対して適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動せず、この時、ステープラーの誤触発を招くことはない。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、正常に触発を行うことができる。触発後の復帰過程において、安全装置は、第4状態になり、連結部は、第1状態から第2状態になることができなく、次回の手術の準備が完了される前に、連結部は、常に第1状態になり、ステープラーを再触発することができない。このため、本考案は、ステープルブッシュアセンブリが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止するとともに、触発されたステープルカートリッジを交換していない場合の二次触発を効果的に防止し、器具の使用上の安全性を向上させる。
以下、本考案の実施例に係る技術案をさらに明瞭に説明するために、実施例の記載に使用する必要がある図面に対して簡単に紹介する。なお、以下の記載における図面はただ本考案の一部の実施例に過ぎず、当業者の場合、創造的な労働を付与しない前提で、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
図1は、本考案の一実施例に係るステープラーの構造を示す模式図である。 図2は、本考案の一実施例に係る片側のハウジングを除いたステープラーの模式図である。 図3は、本考案の一実施例に係るニードルとプルタブとの協働を示す模式図である。 図4は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働構造を示す模式図である。 図5は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す分解図である。 図6は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す分解図である。 図7は、図6におけるM部分の拡大図である。 図8は、本考案の一実施例に係るトップブロック及びトップピン及びねじりばねの協働を示す模式図である。 図9は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す平面図である。 図10は、図9におけるA1−A1方向に沿う断面図である。 図11は、本考案の一実施例の手術の準備が完了された後のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働構造を示す模式図である。 図12は、本考案の一実施例の手術の準備が完了された後のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す平面図である。 図13は、図12におけるA2−A2方向に沿う断面図である。 図14は、本考案の一実施例に係るニードルとプルタブとの協働を示す模式図である。 図15は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働構造を示す模式図である。 図16は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す分解図である。 図17は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す分解図である。 図18は、図17におけるM’部分の拡大図である。 図19は、本考案の一実施例に係るトップブロック及びトップピン及びねじりばねの協働を示す模式図である。 図20は、本考案の一実施例の初期状態でのステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す平面図である。 図21は、図20におけるA1’−A1’方向に沿う断面図である。 図22は、本考案の一実施例の手術の準備が完了された後のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働構造を示す模式図である。 図23は、本考案の一実施例の手術の準備が完了された後のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す平面図である。 図24は、図22におけるA2’−A2’方向に沿う断面図である。 図25は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発された後のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働構造を示す模式図である。 図26は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発された後のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す平面図である。 図27は、図26におけるA3−A3方向に沿う断面図である。 図28は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発された後に復帰する時のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働構造を示す模式図である。 図29は、本考案の一実施例に係るステープラーが触発された後に復帰する時のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す平面図である。 図30は、図29におけるA4−A4方向に沿う断面図である。
以下、本考案の実施例の目的、技術案、及び利点をより明確にするために、本考案の実施例の図面を参考しながら、本考案の実施例に係る技術案をより明確且つ完全に説明し、なお、説明される実施例は、単に本考案の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。
以下、図面を参照しながら、実施例を併せて本考案を詳細に説明する。
従来技術における技術問題を解決するために、本考案は、ステープラーに適用される触発機構を提供し、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリを含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、触発ロッドと、触発ロッドの遠位端に位置する連結部と、を含み、前記連結部は、第1状態及び第2状態を有し、前記連結部が第1状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動せず、前記ステープラーを触発することができない。前記連結部が第2状態になる場合、前記触発ロッドは、前記連結部と連動し、前記ステープラーを触発することができる。前記ステープルブッシュアセンブリ及びステープルプッシュロッドの内部には、スクリューロッドが貫装される。
具体的に、本考案は、ステープルブッシュアセンブリを連結部及び触発ロッドに設計し、連結部と、触発ロッドとは選択的に連動する。ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジに対して適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動せず、ステープルカートリッジアセンブリの誤触発を招くことができなく、ステープルアンビルアセンブリがステープルカートリッジに対して適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、ステープラーを触発することができる。
本考案の一実施例において、前記連結部は、対向に設置される2つの回転アームを含み、2つの前記回転アームは、それぞれ第1端及び第2端を含む。本考案において、回転アームがスクリューロッドの外部に外嵌されてもよいので、回転アームの第1端及び第2端は、それぞれスクリューロッドの上下の両側に位置する2つの端部であり、回転アームの第1端が内側を向いて移動する場合、回転アームの第2端は、相対的に外側を向いて移動する。例えば、本考案の各図面において、回転アームの第1端は、回転アームの上端であり、回転アームの第2端は、回転アームの基端である。前記触発ロッドの遠位端は、2つの前記回転アームの第2端に対向し、前記連結機構が第1状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、内側へ収束され、2つの前記回転アームの第2端は、外側へ開かれ、前記連結機構が第2状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、外側へ開かれ、2つの前記回転アームの第2端は、内側へ収束される。
初期状態で、前記トップブロックは、第1位置領域に位置し、前記トップブロックは、回転アームの第1端の遠位端側に位置し、且つ、回転アームと接触ぜず、2つの前記回転アームの第1端は、トップブロックの作用を受けていない場合に自然に内側へ収束され、2つの前記回転アームの第2端は、外側へ開かれ、2つの回転アームの第2端の間には、キャビティーが形成され、前記触発ロッドは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、2つの回転アームの第2端の間のキャビティーに入るので、触発ロッドは、回転アームと連動せず、この時、操作者は、ハンドルを不用意に押して触発ロッドを移動させても、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。
手術の準備過程において、スクリューロッドをステープラーの近位端の方向へ移動させる必要があり、前記トップブロックが第2位置領域に位置するまで移動させる場合、前記トップブロックは、2つの回転アームの第1端の間に入って2つの回転アームの第1端を外側へ拡張させ、即ち、2つの前記回転アームの第1端は、互いに離れ、2つの前記回転アームの第2端は、内側へ収束され、即ち、2つの回転アームの第2端は、互いに近接して前記触発ロッドが近位端から遠位端へ移動する経路に入り、前記触発ロッドは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、回転アームの第2端と接触して回転アームと連動する。この時、操作者がハンドルを押して触発ロッドを移動させる場合、ステープラーを触発することができ、これにより、ステープラーの正常な機能を実現する。
以下、図面を併せて本考案に係るステープラーの構造を詳細に説明する。ここで、図4〜図11において、各部材を明確に示すために、スクリューロッドの一部のみを切り取って、スクリューロッドに遮られた部分の構造を示す。
図1及び図2に示すように、本考案の一実施例に係るステープラーの構造であり、ここで、ステープラーの内部の構造をより明確に示すために、図2において、ステープラーの片側のハウジングを取り外してステープルカートリッジアセンブリをステープラー本体から分離させて示す。ここで、ステープラーは、ステープラー本体と、ステープルアンビルアセンブリ13と、を含み、ステープラー本体は、ステープラーのハウジング11と、ステープラーのハウジング11の遠位端に位置するステープルカートリッジアセンブリ12と、を含み、ステープルカートリッジアセンブリ12は、環状ステープルカートリッジと、ステープルプッシュスライスと、カッターと、を含み、ステープルカートリッジアセンブリ12の近位端には、ステープルブッシュアセンブリが設置される。ステープルアンビルアセンブリ13は、ステープルアンビル軸と、ステープルアンビル軸の遠位端に設置されるステープルアンビルと、を含む。ステープルアンビル軸は、ステープルアンビルをステープルアンビル軸の軸方向に移動させることにより、ステープルアンビルをステープルカートリッジアセンブリ12に対して近接又は離間させることができる。
本考案における遠位端及び近位端は、操作者に対して示すものであり、操作者に近い一端が近位端であり、操作者から離れた一端、即ち手術位置により近い一端が遠位端である。即ち、この実施例において、使用時、操作者は、ハンドルを把持してステープラーを操作するので、図1及び図2の視野角から見ると、右側に偏向させる一端は、近位端であり、左側に偏向させる一端は、遠位端である。例えば、ステープルブッシュアセンブリについて、ステープルブッシュアセンブリの近位端は、ステープルブッシュアセンブリの遠位端に対して右側に偏向させる一端であり、例えば、スクリューロッド6について、スクリューロッド6の近位端は、スクリューロッド6の遠位端に対して右側に偏向させる一端である。本考案における上端及び基端は、紙面に対して示すものであり、紙面における上方の方向が上端であり、反対の方向が基端である。
この実施例において、前記ステープラーは、前記ステープラー本体に回転可能に接続される操作ハンドル7をさらに含み、前記操作ハンドル7の遠位端は、ステープルブッシュアセンブリの近位端に対応し、操作ハンドル7のステープラー本体を向く回転動作によって、前記ステープルブッシュアセンブリをステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させることができる。
ステープラー本体の近位端には、ノブ51がさらに設置され、ノブ51は、スクリューロッド6を介してステープルアンビル軸の近位端に連結される。前記ノブ51を回転させる場合、前記スクリューロッド6により前記ステープルアンビル軸を前記ステープラー本体の軸方向に対して移動させる。
図1〜図2に示される円形ステープラーの構造は、例示に過ぎず、実際の応用において、円形ステープラーの構造は、図面に示される構造に限定されず、その他の形態を使用してもよく、ステープラーの触発を実現することができればよいが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
図3に示すように、さらに、この実施例において、前記ステープラー本体は、前記ステープラー本体の内部に位置するニードル53及びプルタブ52をさらに含み、前記プルタブ52の近位端は、前記スクリューロッド6に連結され、スクリューロッド6の移動に伴ってスクリューロッドの軸方向に移動することができる。前記プルタブ52の遠位端は、前記ニードル53の第1端に対向し、前記ニードル53の第1端は、第3位置領域H及び第4位置領域H’を有し、ここで、ニードル53の第1端は、図3におけるニードル53の上端を指す。ニードル53は、ステープラーのハウジング11に回転可能に固定され、ニードル53が回転する場合、その第1端は、第3位置領域Hと第4位置領域H’との間で移動することができる。
この実施例において、前記ノブ51が第1方向に沿って回転する場合、前記スクリューロッド6は、前記プルタブ52をステープラー本体の近位端の方向へ移動させるとともに、前記プルタブ52の遠位端は、前記ニードル53の第1端を引いて第3位置領域Hから第4位置領域H’に移動させる。実際において、第3位置領域Hは、一般的に、ニードル53の初期位置領域を指し、この時、ステープルカートリッジアセンブリ12とステープルアンビルアセンブリ13との間の距離が遠く、適切な位置に到達していないので、第3位置領域Hは触発不可能な領域でもあり、ノブ51が第1方向に沿って回転することに伴って、ステープルアンビル軸は、ステープルアンビルを引いてステープラーへ移動させることにより、ステープルアンビルアセンブリ13ステープルカートリッジアセンブリ12に対して適切な位置に到達し、この時、ニードル53もプルタブ52により第4位置領域H’までに引かれ、この時、操作者がステープラーを触発することが許容されるので、第4位置領域H’は、触発可能な領域とも呼ばれる。このため、ニードル53は、ステープルアンビル軸の位置の指示として使用されてもよく、ステープラーが既に手術の準備を完了させたか否かを指示するためのものであり、触発が許容される。
ここで、ステープルアンビル軸の位置指示方式は、例示に過ぎないが、本考案を限定するものではない。例えば、ステープルアンビル軸の位置は、必ずしもニードル53により指示されるものではないが、ステープルアンビル軸及びステープルアンビルが触発可能な位置に到達したか否かを他の方式により指示したり、視覚的に指示するという方式を使用しなかったりすることもできる。
いくつかのステープラーにおいて、ステープルアンビル軸を設けず、ステープルアンビルをスクリューロッドの遠位端に直接に設置してもよく、同様に本考案に適用可能である。
本考案は、ステープルブッシュアセンブリ及びスクリューロッドを改善した。図4に示すように、本考案の一実施例に係るステープルブッシュアセンブリとスクリューロッド6との協働構造を示す模式図である。この実施例において、連結部は、第1状態になる。ここで、スクリューロッド6には、トップブロック62が設置され、且つ、軸方向においてステープルブッシュアセンブリを、遠位端に位置するステープルプッシュロッド2、近位端に位置する触発ロッド4及びステープルプッシュロッド2と触発ロッド4との間に位置する回転アーム3の3つの部分に分かれ、前記回転アーム3は、前記触発ロッド4と選択的に連動する。回転アーム3は、2つあり、且つ、スクリューロッド6を共に囲むように対向して設置される。回転アーム3と触発ロッド4は、選択的に連動することができ、ステープルプッシュロッド2は、ステープラーの遠位端へ移動する場合にステープルプッシュスライスを押すことができ、これにより、ステープラーの触発を実現する。触発ロッド4の近位端42は、操作ハンドル7と連動し、ハンドル7を把持する場合、触発ロッド4を押してステープラーの遠位端へ移動させることができ、この時、触発ロッド4が回転アーム3と連動すると、触発ロッド4は、回転アーム3を介してステープルプッシュロッド2を押すことができ、さらにステープラーの触発を実現する。実際の応用において、ステープルプッシュロッド2は、必須の部材ではなく、回転アーム3をステープルプッシュスライスと直接に協働させてもよいが、本考案の保護範囲に属することを理解することができる。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動していない場合にステープラーが誤触発されることを回避するために、本考案は、失効保護モードをさらに追加する。
この実施例において、前記回転アーム3の第2端32には、ステープラーの近位端へ延びる駆動アーム322がさらに設置され、2つの前記回転アーム3の第2端32が収束される場合、前記触発ロッド4は、前記駆動アーム322の近位端側と接触して前記回転アーム3と連動する。
図4〜10に示すように、この実施例に係る円形ステープラーが初期状態になる時の模式図を示す。この時、円形ステープラーは、失効保護モードになる。初期状態で、前記トップブロック62は、第1位置領域Pに位置し、前記トップブロック62は、回転アーム3の第1端の遠位端側に位置し、且つ、回転アーム3と接触ぜず、2つの前記回転アーム3の第1端31は、トップブロック62の作用を受けていない場合に自然に内側へ収束され、2つの前記回転アーム3の第2端32は、外側へ開かれ、2つの回転アーム3の第2端32の間には、キャビティー321が形成され、前記触発ロッド4は、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、2つの回転アーム3の第2端32の間のキャビティー321に入るので、触発ロッド4は、回転アーム3と連動せず、この時、操作者は、ハンドル7を不用意に押して触発ロッド4を移動させても、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。本考案に記載される内及び外は、相対的なものであり、互いに近接する方向を内とし、その逆方向を外とする。
この実施例において、スクリューロッド6には、トップブロック溝61が設置され、トップブロック62の基端622は、トップブロック溝61の遠位端側に回転可能に固定され、前記トップブロック62には、復帰構造が設置され、前記トップブロック62が外力を受けていない場合、前記トップブロック62の上端621の少なくとも一部は、トップブロック溝61から突出する。前記ステープルプッシュロッド2の近位端には、開口キャビティー22が設置され、前記トップブロック62が第1位置領域Pに位置する場合、前記ステープルプッシュロッド2は、トップブロック溝61の遠位端を覆ってトップブロック62の上端621を押圧することにより、トップブロック62の上端621をトップブロック溝61の近位端へ回転させ、この時、トップブロック62の上端621は、その高さがスクリューロッド6に対して低くなり、且つ、さらにトップブロック溝61に完全に入ることができる。前記トップブロック62が第1位置領域Pから第2位置領域P’へ移動する場合、前記トップブロック溝61は、ステープルプッシュロッド2に対してステープラーの近位端へ移動し、トップブロック溝61の遠位端がステープルプッシュロッド2から離脱するので、前記トップブロック62は、回転復帰構造の作用によって、トップブロック62の上端621がトップブロック溝61に突出してまず前記ステープルプッシュロッドの開口キャビティー22に入るまで、回転する。
図5〜図10に示すように、この実施例において、前記トップブロック62の基端622は、トップピン64を介してトップブロック溝61の遠位端に回転可能に固定され、前記復帰構造は、トップピン64に外嵌されるねじりばね63を含む。初期状態で、トップブロック62は、ステープルプッシュロッド2からの圧力を受けており、ねじりばね63は、一定の回転変形が生じる。トップブロック溝61の遠位端がステープルプッシュロッド2から徐々に離脱する場合、トップブロック62は、ステープルブッシュ2からの圧力を失い、ねじりばね63の変形復元力の作用によって、トップブロック溝61に突出してステープルプッシュロッド2の開口キャビティー22に入るまで、トップブロック62の上端621を押してトップブロック溝61の遠位端の方向へ回転させ、その後、スクリューロッド6の更なる移動に伴って、トップブロック62は、ステープルプッシュロッド2の開口キャビティー22から2つの回転アーム3の第1端31の間に入る。ここでは、復帰構造の一例に過ぎず、実際の応用において、例えば他の形態のばねなどの他の復帰構造を使用することもできるが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
図7に示すように、この実施例において、トップブロック62が回転アーム3に対してステープラーの近位端の方向へ移動する場合に、トップブロック62が回転アーム3の第1端31の間に入るようにより良好にガイドするために、前記回転アーム3の第1端31の遠位端側には、第1ガイド傾斜面313がそれぞれ設置され、前記トップブロック62が第1位置領域Pから第2位置領域P’へ移動する場合、前記回転アーム3の第1ガイド傾斜面313は、トップブロック62と接触するとともに、前記トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入るようにガイドする。
図8に示すように、2つの第1ガイド傾斜面313に対応して、前記トップブロック62の2つの回転アーム3にそれぞれ対応する面には、2つの第2ガイド傾斜面623がそれぞれ設置され、前記トップブロック62が第1位置領域Pから第2位置領域P’へ移動する場合、前記トップブロック62の第2ガイド傾斜面623は、それぞれ2つの回転アーム3の第1端31と接触するとともに、前記トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入るようにガイドする。
この実施例において、2つの前記回転アーム3の第1端31には、内側を向く突起311がそれぞれ設置され、2つの前記回転アーム3の第1端31が収束される場合、2つの前記回転アーム3の第1端31の突起311は、互いに接触する。また、回転アーム3とスクリューロッド6との間の連結をより良好に保持するために、前記回転アーム3の内面には、スクリューロッド6に対して外側に窪んだ円弧面がそれぞれ形成され、前記円弧面は、スクリューロッド6の外面の形状に適応している。
図11〜13は、本考案に係る円形ステープラーの手術の準備が完了された後の構造の模式図を示し、この時、ステープラーは、正常触発可能なモードになる。手術の準備を行う場合、操作者は、近位端のノブ51を回転させて、スクリューロッド6をステープラーの近位端へ移動させることにより、トップブロック62をステープルプッシュロッド2から離脱させ、トップブロック62は、トップブロック62の上端がトップブロック溝61から突出するまで回転する。トップブロック62は、第2ガイド傾斜面623及び第1ガイド傾斜面313によりガイドされて2つの回転アーム3の第1端31に間に入り、2つの回転アーム3の第1端31を拡張させ、即ち、2つの回転アーム3の第1端31は、互いに離れるが、2つの回転アーム3の第2端32は、それに伴って内側へ収束されることにより、2つの回転アーム3の第2端32の間のキャビティーを減少又は解消し、2つの回転アーム3の第2端32は、触発ロッド4が近位端から遠位端へ移動する路径に入る。触発ロッド4の遠位端41は、2つの回転アーム3の第2端32の近位端に対向する。ハンドル7を把持して触発ロッド4を押す場合、触発ロッド4の遠位端41は、2つの回転アーム3の第2端32の近位端と接触して、触発ロッド41は、回転アーム3と連動し、さらに回転アーム3及びステープルプッシュロッド2を押して、ステープラーの正常な触発を実現する。
この実施例において、2つの前記回転アーム3の第1端31の間には、引張ばね312がさらに連結され、前記トップブロック62が回転アーム3と接触しない場合、前記引張ばね312の作用によって、2つの前記回転アーム3の第1端31は、内側へ収束され、即ち、互いに近接し、この時、引張ばね312は、変形しなく、又は、わずかな変形が生じて引っ張られる。トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入る場合、2つの回転アーム3の第1端31を拡張させるとともに、図11に示すように、この実施例において、連結部は、第2状態になる。引張ばね312は、引っ張られて変形する。トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31から離脱して前記第1端31の近位端に位置した後、引張ばね312は、さらに2つの回転アーム3の第1端31を互いに近接した収束状態に引き戻す。
他の実施形態において、回転アーム3の復帰保持構造は、引張ばね312を使用しなくてもよいが、例えば、2つの前記回転アーム3の第2端32の間には、圧縮ばねが連結されてもよく、前記トップブロック62が回転アーム3と接触しない場合、圧縮ばねの作用によって、2つの前記回転アーム3の第2端32が開かれ、且つ2つの回転アーム3の第1端31が収束され、この時、圧縮ばねが変形しない。トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入る場合、2つの回転アーム3の第1端31を拡張させるとともに、2つの回転アーム3の第2端32を内側へ収束させ、且つ、圧縮ばねを押圧して変形させ、トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31から離脱した後、圧縮ばねの変形復元力によって、再び2つの回転アーム3の第2端32を拡張させることにより、2つの回転アーム3の第1端31が、収束状態に引き戻される。
ニードル53をステープラーにおけるステープルアンビルアセンブリ13の位置指示として使用する場合、ニードル53が第3位置領域Hに位置する際に、トップブロック62は、第1位置領域Pに位置し、ステープラーは、失効保護モードになり、この時、ハンドル7を把持しても、ステープラーを触発することができない。ニードル53がプルタブ52により引かれて第4位置領域に入る場合、トップブロック62もスクリューロッド6の移動に伴って第2位置領域に入り、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、この時、ハンドル7を把持すると、ステープラーを正常に触発することができる。
本考案は、ステープラーに適用される触発機構をさらに提供し、前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリを含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、触発ロッドと、触発ロッドの遠位端に位置する連結部と、を含み、触発ロッドは、連結部と選択的に連動し、従来技術と同様に、前記ステープルブッシュアセンブリ及びステープルプッシュロッドの内部には、スクリューロッドが貫装される。前記連結部は、第1状態及び第2状態を有し、前記連結部には、安全装置が設置され、前記安全装置は、第3状態及び第4状態を含む。前記安全装置が第3状態になる場合、前記連結部は、第1状態から第2状態になることができる。前記安全装置が第4状態になる場合、前記連結部は、第1状態から第2状態になることができない。前記連結部が第1状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動せず、前記ステープラーを触発することができない。前記連結部が第2状態になる場合、前記触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、ステープラーを触発することができる。
このため、本考案を使用することにより、ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジに対して適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動せず、この時、ステープラーの誤触発を招くことはない。ステープルアンビルアセンブリが適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、正常に触発を行うことができる。触発後の復帰過程において、安全装置は、第4状態になり、連結部は、第1状態から第2状態になることができなく、次回の手術の準備が完了される前に、連結部は、常に第1状態になり、ステープラーを再触発することができない。
本考案の一実施例において、前記連結部は、対向に設置される2つの回転アームを含み、2つの前記回転アームは、それぞれ第1端及び第2端を含む。本考案において、回転アームがスクリューロッドの外部に外嵌されてもよいので、回転アームの第1端及び第2端は、それぞれスクリューロッドの上下の両側に位置する2つの端部であり、回転アームの第1端が内側へ移動する場合、回転アームの第2端は、相対的に外側へ移動する。例えば、本考案の各図面において、回転アームの第1端は、回転アームの上端であり、回転アームの第2端は、回転アームの基端である。前記触発ロッドの遠位端は、2つの前記回転アームの第2端に対向し、前記連結部が第1状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端が収束され、2つの前記回転アームの第2端が外側へ開かれ、前記連結部が第2状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端が外側へ開かれ、2つの前記回転アームの第2端が収束される。
この実施例において、前記安全装置は、2つの安全ピンを含み、2つの前記安全ピンは、それぞれ2つの前記回転アームの第1端の内側に設置され、前記安全装置が第3状態になる場合、2つの前記安全ピンの末端は、互いに近接して阻止状態になり、前記安全装置が第4状態になる場合、2つの前記安全ピンの末端は、互いに離れて退避状態になる。
この実施例において、前記触発機構は、スクリューロッドをさらに含み、前記スクリューロッドには、トップブロック溝が開設され、トップブロックの基端は、前記トップブロック溝の遠位端側に回転可能に固定され、前記トップブロックは、第1位置領域及び第2位置領域を含む。前記トップブロックが第1位置領域に位置する場合、前記トップブロックは、回転アームと接触ぜず、2つの前記回転アームの第1端は、収束され、前記トップブロックが第2位置領域に位置する場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝から突出するとともに、2つの回転アームの第1端の間に入って2つの回転アームの第1端を外側へ拡張させる。
以下、4段階に分けてこの実施例に係る円形ステープラーの動作状態をそれぞれ説明する。
ステープルアンビルアセンブリがステープラー本体に連結された直後の初期状態で、前記トップブロックは、回転アームの第1端の遠位端側に位置し、且つ、回転アームと接触ぜず、2つの前記回転アームの第1端は、トップブロックの作用を受けていない場合に自然と内側へ収束され、2つの前記回転アームの第2端は、外側へ開かれ、2つの回転アームの第2端の間には、キャビティーが形成され、前記触発ロッドは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、2つの回転アームの第2端の間のキャビティーに入るので、触発ロッドは、回転アームと連動せず、この時、操作者は、ハンドルを不用意に押して触発ロッドを移動させても、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。
手術の準備過程において、スクリューロッドをステープラーの近位端の方向へ移動させる必要があり、前記トップブロックが第2位置領域に位置するまで移動させる場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝に突出し、前記安全ピンは、トップブロックからの圧力を受けて退避状態になり、安全ピンは、トップブロックと回転アームとの間の相対的な移動を阻止しなく、前記トップブロックは、2つの回転アームの第1端の間に入って2つの回転アームの第1端を外側へ拡張させ、即ち、2つの前記回転アームの第1端は、互いに離れ、2つの前記回転アームの第2端は、内側へ収束され、即ち、2つの回転アームの第2端は、互いに近接して前記触発ロッドが近位端から遠位端へ移動する経路に入り、前記触発ロッドは、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、回転アームの第2端と接触して回転アームと連動する。この時、操作者がハンドルを押して触発ロッドを移動させる場合、順次に触発ロッド、回転アーム及びステープルプッシュスライスを介してステープラーを触発することにより、ステープラーの正常な機能を実現する。
ステープラーを触発する場合、触発ロッドは、前記回転アームをステープラーの遠位端へ移動させてステープラーを触発し、この時、回転アームは、トップブロックから離脱し、トップブロックは、回転アームの近位端側に位置し、2つの回転アームの第1端は、トップブロックの作用を失って再び内側へ収束され、2つの回転アームの第2端は、外側へ開かれて触発ロッドと連動せずなり、前記安全ピンは、トップブロックの作用力を失って阻止状態に復帰する。
ステープラーが触発された後に復帰する場合、前記回転アームは、ステープラーの近位端へ移動して復帰し、阻止状態になる安全ピンは、トップブロックの上端と回転アームとの相対的な移動を阻止し、トップブロックは、回転アームの第1端の近位端側から回転アームの第1端の間に入ることができなく、安全ピンは、トップブロック溝に入るようにトップブロックの上端を押圧し、この時、回転アームの第1端は、拡張されていないが、依然として内側へ収束され、回転アームの第2端は、依然として外側へ開かれて触発ロッドと連動せずなり、この時、操作者は、ハンドルを不用意に把持して触発ロッドを押して、触発ロッドは、回転アームの第2端のキャビティーに入っても、ステープラーを触発することができなく、これにより、触発されたステープルカートリッジを交換していない場合の二次触発を効果的に防止し、器具の使用上の安全性を向上させる。
このため、本考案は、手術の準備が完了された後にステープルブッシュアセンブリが正常に動作できることを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止するとともに、触発されたステープルカートリッジを交換していない場合の二次触発を効果的に防止し、器具の使用上の安全性を向上させる。ここで、手術の準備の完了は、少なくとも、ステープルアンビルステープルカートリッジに対して適切な位置に到達すること及びステープルカートリッジアセンブリに触発されていない新たなステープルカートリッジが取り付けられることの2つの条件を備える場合のみに、手術が順調に完了されることを確保することができる。
以下、図面を併せて本考案に係るステープラーの構造を詳細に説明する。ここで、図15〜図30において、各部材を明確に示すために、スクリューロッドの一部のみを切り取って、スクリューロッドに遮られた部分の構造を示す。
図1及び図2に示すように、本考案の一実施例に係るステープラーの構造であり、ここで、ステープラーの内部の構造をより明確に示すために、図2において、ステープラーの片側のハウジングを取り外して、ステープルカートリッジアセンブリをステープラー本体から分離させて示す。ここで、ステープラーは、ステープラー本体と、ステープルアンビルアセンブリ13と、を含み、ステープラー本体は、ステープラーのハウジング11と、ステープラーのハウジング11の遠位端に位置するステープルカートリッジアセンブリ12と、を含み、ステープルカートリッジアセンブリ12は、環状ステープルカートリッジと、ステープルプッシュスライスと、カッターと、を含み、ステープルカートリッジアセンブリ12の近位端には、ステープルブッシュアセンブリが設置される。ステープルアンビルアセンブリ13は、ステープルアンビル軸と、ステープラー本体の遠位端に設置されるステープルアンビルと、を含む。ステープルアンビル軸は、ステープルアンビルをステープルアンビル軸の軸方向に移動させることにより、ステープルアンビルをステープルカートリッジアセンブリ12に対して近接又は離間させることができる。
本考案における遠位端及び近位端は、操作者に対して示すものであり、操作者に近い一端が近位端であり、操作者から離れた一端、即ち手術位置により近い一端が遠位端である。即ち、この実施例において、使用時、操作者は、ハンドルを把持してステープラーを操作するので、図1及び図2の視野角から見ると、右側に偏向させる一端は、近位端であり、左側に偏向させる一端は、遠位端である。例えば、ステープルブッシュアセンブリについて、ステープルブッシュアセンブリの近位端は、ステープルブッシュアセンブリの遠位端に対して右側に偏向させる一端であり、例えば、スクリューロッド6について、スクリューロッド6の近位端は、スクリューロッド6の遠位端に対して右側に偏向させる一端である。本考案における上端及び基端は、紙面に対して示すものであり、紙面における上方の方向が上端であり、反対の方向が基端である。
この実施例において、前記ステープラーは、前記ステープラー本体に回転可能に接続される操作ハンドル7をさらに含み、前記操作ハンドル7の遠位端は、ステープルブッシュアセンブリの近位端に対応することにより、操作ハンドル7のステープラー本体を向く回転動作によって、前記ステープルブッシュアセンブリをステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させることができる。
ステープラー本体の近位端には、ノブ51がさらに設置され、ノブ51は、スクリューロッドアセンブリ6を介してステープルアンビル軸の近位端に連結される。前記ノブ51を回転させる場合、前記スクリューロッド6により前記ステープルアンビル軸を前記ステープラー本体の軸方向に対して移動させる。
図1〜図2に示される円形ステープラーの構造は、例示に過ぎず、実際の応用において、円形ステープラーの構造は、図面に示される構造に限定されず、その他の形態を使用してもよく、ステープラーの触発を実現することができればよいが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
図1、図2及び図14に示すように、さらに、この実施例において、前記ステープラー本体は、前記ステープラー本体の内部に位置するニードル53及びプルタブ52をさらに含み、前記プルタブ52の近位端は、前記スクリューロッド6に連結され、スクリューロッド6の移動に伴ってスクリューロッドの軸方向に移動することができる。前記プルタブ52の遠位端は、前記ニードル53の第1端に対向し、前記ニードル53の第1端は、第3位置領域H及び第4位置領域H’を有し、ここで、ニードル53の第1端は、図14におけるニードル53の上端を指す。ニードル53は、ステープラーのハウジング11に回転可能に固定され、ニードル53が回転する場合、その第1端は、第3位置領域Hと第4位置領域H’との間で移動することができる。
この実施例において、前記ノブ51が第1方向に沿って回転する場合、前記スクリューロッド6は、前記プルタブ52をステープラー本体の近位端の方向へ移動させるとともに、前記プルタブ52の遠位端は、前記ニードル53の第1端を引いて第3位置領域Hから第4位置領域H’に移動させる。実際において、第3位置領域Hは、一般的に、ニードル53の初期位置領域を指し、この時、ステープルカートリッジアセンブリ12とステープルアンビルアセンブリ13との間の距離が遠く、ステープルアンビルアセンブリ13がステープルカートリッジアセンブリ12に対して適切な位置に到達していないので、第3位置領域Hは触発不可能な領域でもあり、ノブ51が第1方向に沿って回転することに伴って、ステープルアンビル軸は、ステープルアンビルを引いてステープラーへ移動させることにより、ステープルアンビルアセンブリ13ステープルカートリッジアセンブリ12に対して適切な位置に到達し、この時、ニードル53もプルタブ52により第4位置領域H’までに引かれ、この時、操作者がステープラーを触発することが許容されるので、第4位置領域H’は、触発可能な領域とも呼ばれる。このため、ニードル53は、ステープルアンビル軸の位置の指示として使用されてもよく、ステープラーが既に手術の準備を完了させたか否かを指示するためのものであり、触発が許容される。
ここで、ステープルアンビル軸の位置指示方式は、例示に過ぎないが、本考案を限定するものではない。例えば、ステープルアンビル軸の位置は、必ずしもニードル53により指示されるものではないが、ステープルアンビル軸及びステープルアンビルが触発可能な位置に到達したか否かを他の方式により指示したり、視覚的に指示するという方式を使用しなかったりすることもできる。
図15に示すように、本考案の一実施例に係るステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働構造を示す模式図である。この実施例において、連結部は、第1状態になり、安全装置は、第3状態になる。ここで、スクリューロッド6には、トップブロック溝61が設置され、トップブロック溝61には、トップブロック62が設置され、トップブロック62の基端622は、トップブロック溝61の遠位端側に回転可能に固定される。この実施例は、ステープルブッシュアセンブリが、遠位端に位置するステープルプッシュロッド2、近位端に位置する触発ロッド4、及びステープルプッシュロッド2と触発ロッド4との間に位置する回転アーム3の3つの部分に分かれ、回転アーム3は、触発ロッド4に選択的に連結される。回転アーム3は、2つあり、且つ、スクリューロッド6を共に囲むように対向して設置され、回転アーム3の第1端には、内側へ延びる安全ピン33がそれぞれ設置される。回転アーム3は、ステープルプッシュロッド2と接触した後に連動可能であり、ステープルプッシュロッド2は、ステープラーの遠位端へ移動する場合にステープルプッシュスライスを押すことができ、これにより、ステープラーの触発を実現する。触発ロッド4の近位端42は、操作ハンドル7に対向し、ハンドル7を把持する場合、触発ロッド4を押してステープラーの遠位端へ向けて移動させることができ、この時、触発ロッド4が回転アーム3と連動すると、触発ロッド4は、回転アーム3を介してステープルプッシュロッド2を押すことができ、さらにステープラーの触発を実現する。実際の応用において、ステープルプッシュロッド2は、必須の部材ではなく、回転アーム3をステープルプッシュスライスと直接に協働させてもよいが、本考案の保護範囲に属することを理解することができる。ステープルアンビルアセンブリ13が適切な位置まで移動していない場合にステープラーが誤触発されることを回避するために、本考案は、失効保護モードをさらに追加する。
この実施例において、前記回転アーム3の第2端32には、ステープラーの近位端へ延びる駆動アーム322がさらに設置され、2つの前記回転アーム3の第2端が収束される場合、前記触発ロッド4は、前記駆動アーム322の近位端側と接触して前記回転アーム3と連動する。
図15〜21に示すように、この実施例に係る円形ステープラーが初期状態になる時の模式図を示し、この時、円形ステープラーは、失効保護モードになる。初期状態で、前記トップブロック62は、第1位置領域に位置し、前記トップブロック62は、回転アーム3の第1端の遠位端側に位置し、且つ、回転アーム3と接触ぜず、前記回転アーム3の安全ピン33は、前記トップブロック62からの圧力を受けておらず、阻止状態になり、2つの前記回転アーム3の第1端31は、トップブロック62の作用を受けていない場合に自然と内側へ収束され、2つの前記回転アーム3の第2端32は、外側へ開かれ、2つの回転アーム3の第2端32の間には、キャビティーが形成され、前記触発ロッド4は、ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動する場合、2つの回転アーム3の第2端32の間のキャビティー321に入るので、触発ロッド4は、回転アーム3と連動せず、この時、操作者は、ハンドル7を不用意に押して触発ロッド4を移動させても、ステープラーの触発を招くことができなく、これにより、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を回避する。本考案に記載される内及び外は、相対的なものであり、互いに近接する方向を内とし、その逆方向を外とする。
この実施例において、2つの前記回転アーム3の第1端31には、ピンホール314がそれぞれ設置され、ピンホール314には、圧縮ばね315が設置され、前記安全ピン33は、ピンホール314に設置される。安全ピン33が外力を受けていない場合、圧縮ばね315は変形せず、安全ピン33は、回転アーム3の第1端31から延出し且つ対向側へ延び、この時、安全ピン33は、阻止状態になる。トップブロック62がステープラーの近位端へ向けて移動する場合、トップブロック62は、安全ピン33がピンホール314に入るように、安全ピン33の遠位端側を押圧し、圧縮ばね315は、圧縮変形し、安全ピン33は、退避状態になり、トップブロック62が回転アーム3の第1端31の間に入ることを阻止しない。トップブロック62が回転アーム3から離脱した後、圧縮ばね315の復帰変形力によって再び安全ピン33を押して外側へ延出させて、阻止状態に復帰させる。この実施例において、安全ピン33の遠位端側には、第3ガイド傾斜面831がさらに設置され、トップブロック62が安全ピン33の遠位端側から安全ピン33を押圧する場合、前記第3ガイド傾斜面831は、トップブロックからの圧力を受けて、安全ピン33をピンホール314に入れさせる。
ここで、安全ピン33の退避状態と阻止状態との間での切り替えの形態のみを示す。他の実施形態において、安全ピン33の第1端は、回転アーム3の内側に回転可能に連結され、且つ、安全ピンの第1端には、揺動復帰ねじりばねが設置され、初期状態になる時、安全ピン33は、対向側の回転アーム3へ向けて延び、揺動復帰ねじりばねは、変形しなく、トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入る場合、安全ピン33は、トップブロック62からのステープラーの近位端の方向への推力を受けて回転アーム3の近位端へ向けて揺動し、この時、揺動復帰ねじりばねは、変形する。回転アーム3がトップブロック62から離脱した後、揺動復帰ねじりばねの復元力によって、安全ピン33を戻り方向へ揺動させて、初期状態に戻させる。
この実施例において、トップブロック62の基端622には、復帰構造が設置され、前記ステープルプッシュロッドの近位端には、開口キャビティー22が設置され、前記トップブロック62が第1位置領域に位置する場合、前記ステープルプッシュロッド2は、トップブロック溝61の遠位端を覆ってトップブロック62の上端621を押圧することにより、トップブロック62の上端621をトップブロック溝61の近位端へ向けて回転させ、この時、トップブロック62の上端621は、その高さがスクリューロッド6に対して低くなり、且つ、さらにトップブロック溝61に完全に入ることができる。前記トップブロック62が第1位置領域から第2位置領域へ移動する場合、前記トップブロック溝61は、ステープルプッシュロッド2に対してステープラーの近位端へ移動し、トップブロック溝61の遠位端がステープルプッシュロッド2から離脱するので、前記トップブロック62は、復帰構造の作用によって、トップブロック62の上端621がトップブロック溝61に突出して先ず前記ステープルプッシュロッド2の開口キャビティー22に入るまで、回転する。
図16及び図17に示すように、この実施例において、前記トップブロック62の基端622は、トップピン64を介してトップブロック溝61の遠位端に回転可能に固定され、前記復帰構造は、トップピン64に外嵌されるねじりばね63を含む。初期状態で、トップブロック62は、ステープルプッシュロッド2からの圧力を受けており、ねじりばね63は、一定の回転変形が生じる。トップブロック溝61の遠位端がステープルプッシュロッド2から離脱する場合、トップブロック62は、ステープルブッシュロッド2からの圧力を失い、ねじりばね63の変形復元力の作用によって、トップブロック溝61に突出してステープルプッシュロッド2の開口キャビティー22に入るまで、トップブロック62の上端621を押してトップブロック溝61の遠位端の方向へ回転させ、その後、スクリューロッド6の更なる移動に伴って、トップブロック62は、ステープルプッシュロッド2の開口キャビティー22から2つの回転アーム3の第1端31の間に入る。ここでは、復帰構造の一例に過ぎず、実際の応用において、例えば他の形態のばねなどの他の復帰構造を使用することができるが、いずれも本考案の保護範囲に属する。
図18に示すように、この実施例において、トップブロック62が回転アーム3に対してステープラーの近位端の方向へ移動する場合、トップブロック62が回転アーム3の第1端31の間に入るようにより良好にガイドするために、前記回転アーム3の第1端31の遠位端側には、第1ガイド傾斜面813がそれぞれ設置され、前記トップブロック62が第1位置領域Pから第2位置領域P’へ移動する場合、前記回転アーム3の第1ガイド傾斜面813は、トップブロック62と接触するとともに、前記トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入るようにガイドする。
図19に示すように、2つの第1ガイド傾斜面813に対応して、前記トップブロック62の遠位端側には、2つの回転アーム3にそれぞれ対応する2つの第2ガイド傾斜面823が設置され、前記トップブロック62が第1位置領域Pから第2位置領域P’へ移動する場合、前記トップブロック62の第2ガイド傾斜面823は、2つの回転アーム3の第1端31とそれぞれ接触するとともに、前記トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入るようにガイドする。
この実施例において、2つの前記回転アーム3の第1端31には、内側を向く突起311がそれぞれ設置され、2つの前記回転アーム3の第1端31が収束される場合、2つの前記回転アーム3の第1端31の突起311は、互いに接触する。同時に、回転アーム3とスクリューロッド6との間の連結をより良好に保持するために、前記回転アーム3の内面には、スクリューロッド6に対して外側に窪んだ円弧面がそれぞれ形成され、前記円弧面は、スクリューロッド6の外面の形状に適応している。
図22〜25は、本考案に係る円形ステープラーの手術の準備が完了された後の構造の模式図を示し、図22に示すように、この時、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、連結部は、第2状態になり、安全装置は、第4状態になる。手術の準備を行う場合、操作者は、近位端のノブ51を回転させて、スクリューロッド6をステープラーの近位端へ移動させることにより、トップブロック62をステープルプッシュロッド2から離脱させ、トップブロック62は、トップブロック62の上端621がトップブロック溝61から突出するまで回転する。トップブロック62は、第2ガイド傾斜面823及び第1ガイド傾斜面813によりガイドされて2つの回転アーム3の第1端31の間に入り、2つの回転アーム3の第1端31を拡張させ、即ち、2つの回転アーム3の第1端31は、互いに離れ、同時に、第3ガイド傾斜面831を介して安全ピン33をピンホール314に圧入し、安全ピン33は、阻止状態から退避状態になり、2つの回転アーム3の第2端32は、それに伴って内側へ収束されることにより、2つの回転アーム3の第2端32の間のキャビティーを減少又は解消し、2つの回転アーム3の第2端32は、触発ロッド4が近位端から遠位端へ移動する路径に入る。触発ロッド4の遠位端41は、2つの回転アーム3の第2端32に対向する。ハンドル7を把持して触発ロッド4を押す場合、触発ロッド4の遠位端41が2つの回転アーム3の第2端32と接触した後、触発ロッド41は、回転アーム3と連動し、さらに回転アーム3及びステープルプッシュロッド2を押して、ステープラーの正常な触発を実現する。
この実施例において、2つの前記回転アーム3の第1端31の間には、引張ばね312がさらに連結され、前記トップブロック62が回転アーム3と接触しない場合、前記引張ばね312の作用によって、2つの前記回転アーム3の第1端31は、内側へ収束され、この時、引張ばね312は、変形しない。トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入る場合、2つの回転アーム3の第1端31を拡張させるとともに、図22に示すように、引張ばね312は、引っ張られて変形する。トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31から離脱した後、引張ばね312は、さらに2つの回転アーム3の第1端31を収束状態に引き戻す。
他の実施形態において、回転アーム3の復帰保持構造は、引張ばね312を使用しなくてもよいが、例えば、2つの前記回転アーム3の第2端32の間には、圧縮ばねが連結されてもよく、前記トップブロック62が回転アーム3と接触しない場合、圧縮ばねの作用によって、2つの前記回転アーム3の第2端32が開かれ、且つ2つの回転アーム3の第1端31が収束され、この時、圧縮ばねが変形しない。トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31の間に入る場合、2つの回転アーム3の第1端31を拡張させるとともに、2つの回転アーム3の第2端32を内側へ収束させ、且つ、圧縮ばねを押圧して変形させ、トップブロック62が2つの回転アーム3の第1端31から離脱した後、圧縮ばねの変形復元力によって、再び2つの回転アーム3の第2端32を拡張させることにより、2つの回転アーム3の第1端31は、収束状態に引き戻される。
ニードル53をステープラーにおけるステープルアンビルアセンブリ13の位置指示として使用する場合、ニードル53が第3位置領域Hに位置する際に、トップブロック62は、第1位置領域Pに位置し、ステープラーは、失効保護モードになり、この時、ハンドル7を把持しても、ステープラーを触発することができない。ニードル53がプルタブ52により引かれて第4位置領域H’に入る場合、トップブロック62もスクリューロッド6の移動に伴って第2位置領域P’に入り、ステープラーは、正常触発可能なモードになり、この時、ハンドル7を把持すると、ステープラーを正常に触発することができる。
図25〜27に示すように、この実施例に係る円形ステープラーを触発する時のステープルブッシュアセンブリとスクリューロッドとの協働を示す模式図であり、この時、ステープラーは、再び正常触発可能なモードから失効保護モードに戻る。触発する時、触発ロッド4は、回転アーム3をステープラーの遠位端へ向けて移動させ、回転アーム3を移動させた後、トップブロック62は、回転アーム3の近位端側(この時、スクリューロッド6が移動しないが、回転アーム3が移動することにより、トップブロック62と回転アーム3との間の位置関係を変える)に到達し、トップブロック62が回転アーム3から完全に離脱した後、回転アーム3の第1端31は、引張ばね312により引き戻されて内側へ収束され、この時、回転アーム3の第2端32は、再び外側へ開かれてキャビティー321を形成し、キャビティー321の存在によって、触発ロッド4は、回転アーム3と連動しない。同時に、安全ピン33は、トップブロック62からの圧力を失っているので、圧縮ばね315の作用によって、再びピンホールから延出し、阻止状態に復帰する。
図28〜30に示すように、この実施例に係る円形ステープラーが触発された後の復帰過程におけるステープルブッシュアセンブリとスクリューロッド6との協働を示す模式図である。この時、ステープラーは、依然として失効保護モードになり、操作者が手術の準備を完了していない場合の二次触発を防止する。この時、回転アーム3は、ステープラーの近位端へ向けて復帰し、安全ピン33は、阻止状態になり、且つ、安全ピン33の近位端側にガイド傾斜面がないので、トップブロック62と接触した後、トップブロック62にステープラーの近位端の方向への推力を与えることにより、トップブロック62の上端621がトップブロック溝61に入るまで、トップブロック62の上端621をトップブロック溝61の近位端側へ向けて回転させる。トップブロック62の上端621がトップブロック溝61に位置し、回転アーム3の第1端31の突起311と接触しないので、回転アーム3の第1端31を両側へ拡張させることができなく、この時、回転アーム3と触発ロッド4は、依然として連動せず、即ち、ステープラーは、依然として失効保護モードになり、これにより、ステープルカートリッジを交換していない場合の二次触発による手術の失敗を回避する。
本考案により提供される触発機構及びステープラーは、以下の利点を有する。
本考案は、円形ステープラーに適用される触発機構を提供し、ステープルブッシュアセンブリを選択可能に連動する連結部及び触発ロッドに設計し、ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジに対して適切な位置に到達していない場合、連結部は、第1状態になり、触発ロッドは、連結部と連動せず、操作ハンドルを把持しても、触発ロッドは、連結部を押すことができなく、これにより、誤触発を招くことはない。ステープルアンビルアセンブリがステープルカートリッジに対して適切な位置まで移動する場合、連結部は、第2状態になり、触発ロッドは、連結部と連動し、この時、操作ハンドルを把持すると、触発ロッドは、連結部を押してステープラーを触発することができる。このため、本考案は、ステープルブッシュアセンブリが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止し、器具の使用上の安全性を向上させる。
また、ステープルアンビルアセンブリステープルカートリッジに対して適切な位置に到達していない場合、スクリューロッドにおけるトップブロックは、回転アームと連動せず、触発ロッドは、回転アームと連動せず、この時、ステープラーの誤触発を招くことはない。ステープルアンビルアセンブリがステープルカートリッジに対して適切な位置まで移動する場合、トップブロックは、回転アームの第1端を外側へ拡張させ、触発ロッドは、回転アームと連動し、この時、ステープラーを正常に触発することができる。回転アームが触発された後の復帰過程において、安全ピンは、トップブロック溝に入るようにトップブロックを押圧することができ、回転アームの第1端は、依然として収束されており、触発ロッドは、回転アームと連動することができない。次回の手術の準備が完了される前に、ステープラーを再触発することができない。このため、本考案は、ステープルブッシュアセンブリが正常に動作することを保証した上で、手術の準備が完了されていない場合の誤触発を防止するとともに、触発されたステープルカートリッジを交換していない場合の二次触発を効果的に防止し、器具の使用上の安全性を向上させる。
以上、具体的な好ましい実施形態を組み合わせて本考案をさらに詳細的に説明し、本考案の具体的な実施はこれらの説明のみに限定されると認定することができない。当業者にとって、本考案の構想から逸脱しない範囲において種々の単純な推論又は置換を行うこともでき、それらのすべては、本考案の保護範囲内のものに該当すると、見なされるべきである。

Claims (29)

  1. ステープラーに適用される触発機構であって、
    前記触発機構は、ステープルブッシュアセンブリを含み、前記ステープルブッシュアセンブリは、触発ロッドと、前記触発ロッドの遠位端に位置する連結部と、を含み、前記連結部は、第1状態及び第2状態を有し、
    前記連結部が前記第1状態になる場合、前記触発ロッドは、前記連結部と連動せず、前記ステープラーを触発することができなく、前記連結部が前記第2状態になる場合、前記触発ロッドは、前記連結部と連動し、前記ステープラーを触発することができる
    ことを特徴とする触発機構。
  2. 前記連結部は、対向に設置される2つの回転アームを含み、前記連結部が前記第1状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、内側へ収束され、且つ、2つの前記回転アームの第2端は、外側へ開かれ、前記連結部が前記第2状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、外側へ開かれ、2つの前記回転アームの第2端は、内側へ収束される
    ことを特徴とする請求項1に記載の触発機構。
  3. 前記触発機構は、スクリューロッドをさらに含み、前記スクリューロッドには、トップブロックが設置され、前記トップブロックは、第1位置領域及び第2位置領域を有し、
    前記トップブロックが前記第1位置領域に位置する場合、前記トップブロックは、前記回転アームと接触せず、2つの前記回転アームの第1端は収束され、前記トップブロックが前記第2位置領域に位置する場合、前記トップブロックは、2つの前記回転アームの第1端の間に入って2つの前記回転アームの第1端を外側へ拡張させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の触発機構。
  4. 前記ステープルブッシュアセンブリは、2つの前記回転アームの遠位端に位置するステープルプッシュロッドをさらに含み、前記回転アームは、前記ステープルプッシュロッドと連動する
    ことを特徴とする請求項3に記載の触発機構。
  5. 前記スクリューロッドには、トップブロック溝が設置され、前記トップブロックの基端は、前記トップブロック溝の遠位端に回転可能に固定され、且つ、前記トップブロックには、復帰構造が設置され、前記トップブロックが外力を受けていない場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝から突出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の触発機構。
  6. 前記トップブロック溝に対応する前記ステープルプッシュロッドの近位端の位置には、開口キャビティーが設置され、前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝に突出して前記開口キャビティーに入るとともに、さらに前記開口キャビティーを介して2つの前記回転アームの第1端の間に入る
    ことを特徴とする請求項5に記載の触発機構。
  7. 前記トップブロックの基端は、トップピンを介して前記トップブロック溝の遠位端に回転可能に固定され、前記復帰構造は、前記トップピンに外嵌されるねじりばねを含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の触発機構。
  8. 前記トップブロックが前記第1位置領域に位置する場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロックが前記トップブロック溝に完全に入るまで回転する
    ことを特徴とする請求項5に記載の触発機構。
  9. 前記回転アームの第1端の遠位端側には、第1ガイド傾斜面が設置され、前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記回転アームの前記第1ガイド傾斜面は、前記トップブロックと接触するとともに、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入るようにガイドする
    ことを特徴とする請求項3に記載の触発機構。
  10. 前記トップブロックの近位端側には、2つの前記回転アームに対応する2つの第2ガイド傾斜面が設置され、
    前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記トップブロックの前記第2ガイド傾斜面は、それぞれ2つの前記回転アームの第1端と接触するとともに、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入るようにガイドする
    ことを特徴とする請求項3に記載の触発機構。
  11. 2つの前記回転アームの第1端の間には、引張ばねが連結され、前記連結部が前記第1状態になる場合、前記引張ばねの作用によって、2つの前記回転アームの第1端が内側へ収束され、且つ、第2端が開かれる
    ことを特徴とする請求項2に記載の触発機構。
  12. 2つの前記回転アームの第2端の間には、圧縮ばねが連結され、前記連結部が前記第1状態になる場合、圧縮ばねの作用によって、2つの前記回転アームの第2端が開かれ、且つ、2つの前記回転アームの第1端が収束される
    ことを特徴とする請求項2に記載の触発機構。
  13. 2つの前記回転アームの第1端には、対向側を向く突起がそれぞれ設置され、2つの前記回転アームの第1端が収束される場合、2つの前記回転アームの第1端の前記突起は、互いに接触する
    ことを特徴とする請求項2に記載の触発機構。
  14. 前記回転アームの第2端には、前記ステープラーの近位端へ向けて延びる駆動アームがさらに設置され、2つの前記回転アームの第2端が内側へ収束される場合、前記触発ロッドは、前記駆動アームの近位端側と接触して前記回転アームと連動する
    ことを特徴とする請求項2に記載の触発機構。
  15. 操作ハンドルをさらに含み、前記操作ハンドルは、前記触発ロッドを駆動して前記ステープラーの近位端から遠位端の方向へ移動させることができる
    ことを特徴とする請求項1に記載の触発機構。
  16. 前記連結部には、安全装置が設置され、前記安全装置は、第3状態及び第4状態を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の触発機構。
  17. 前記連結部は、対向に設置される2つの回転アームを含み、前記触発ロッドの遠位端は、2つの前記回転アームの第2端に対向し、前記連結部が前記第1状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、内側へ収束され、2つの前記回転アームの第2端は、外側へ開かれ、前記連結部が前記第2状態になる場合、2つの前記回転アームの第1端は、外側へ開かれ、2つの前記回転アームの第2端は、内側へ収束される
    ことを特徴とする請求項16に記載の触発機構。
  18. 前記安全装置は、2つの安全ピンを含み、2つの前記安全ピンは、それぞれ2つの前記回転アームの第1端の内側に設置され、前記安全装置が前記第3状態になる場合、2つの前記安全ピンの末端は、互いに近接して阻止状態になり、前記安全装置が前記第4状態になる場合、2つの前記安全ピンの末端は、互いに離れて退避状態になる
    ことを特徴とする請求項17に記載の触発機構。
  19. 前記触発機構は、スクリューロッドをさらに含み、前記スクリューロッドには、トップブロック及びトップブロック溝が開設され、トップブロックの基端は、前記トップブロック溝の遠位端側に回転可能に固定され、前記トップブロックは、第1位置領域及び第2位置領域を含み、
    前記トップブロックが前記第1位置領域に位置する場合、前記トップブロックは、2つの前記回転アームと接触せず、2つの前記回転アームの第1端は、収束され、前記トップブロックが前記第2位置領域に位置する場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝から突出するとともに、2つの前記回転アームの第1端の間に入って2つの前記回転アームの第1端を外側へ拡張させる
    ことを特徴とする請求項18に記載の触発機構。
  20. 2つの前記回転アームの第1端の内側には、ピンホールが設置され、前記ピンホールには、圧縮ばねが設置され、前記安全ピンは、前記ピンホールに設置され、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入る場合、前記安全ピンは、前記トップブロックからの圧力を受けて前記ピンホールに入り、前記回転アームが前記トップブロックから離脱した後、前記圧縮ばねの復元力によって前記安全ピンを前記ピンホールから延出させる
    ことを特徴とする請求項19に記載の触発機構。
  21. 前記安全ピンの遠位端側には、第3ガイド傾斜面が設置され、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入る場合、前記第3ガイド傾斜面は、前記トップブロックからの圧力を受けて、前記安全ピンをピンホールに入れさせる
    ことを特徴とする請求項20に記載の触発機構。
  22. 前記安全ピンの第1端は、前記回転アームの内側に回転可能に連結され、且つ、前記安全ピンの第1端には、揺動復帰構造が設置され、前記揺動復帰構造の復元力によって前記安全ピンを初期状態に復帰させる
    ことを特徴とする請求項19に記載の触発機構。
  23. 前記トップブロックには、復帰構造が設置され、前記復帰構造の復元力によって、前記トップブロック溝から突出するまで、前記トップブロックの上端を前記トップブロック溝の遠位端に回転させる
    ことを特徴とする請求項19に記載の触発機構。
  24. 前記ステープルブッシュアセンブリは、2つの前記回転アームの遠位端に位置するステープルプッシュロッドをさらに含み、前記回転アームは、前記ステープルプッシュロッドと連動する
    ことを特徴とする請求項23に記載の触発機構。
  25. 前記トップブロック溝に対応する前記ステープルプッシュロッドの近位端の位置には、開口キャビティーが設置され、前記トップブロックが第1位置領域から第2位置領域へ移動する場合、前記トップブロックの上端は、前記トップブロック溝に突出して前記開口キャビティーに入るとともに、さらに前記開口キャビティーを介して2つの前記回転アームの第1端の間に入る
    ことを特徴とする請求項24に記載の触発機構。
  26. 前記回転アームの第1端の遠位端側には、第1ガイド傾斜面が設置され、前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記回転アームの前記第1ガイド傾斜面は、前記トップブロックと接触するとともに、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入るようにガイドする
    ことを特徴とする請求項19に記載の触発機構。
  27. 前記トップブロックの近位端側には、2つの前記回転アームに対応する2つの第2ガイド傾斜面が設置され、
    前記トップブロックが前記第1位置領域から前記第2位置領域へ移動する場合、前記トップブロックの前記第2ガイド傾斜面は、それぞれ2つの前記回転アームの第1端と接触するとともに、前記トップブロックが2つの前記回転アームの第1端の間に入るようにガイドする
    ことを特徴とする請求項19に記載の触発機構。
  28. 2つの前記回転アームの第1端の間には、引張ばねが連結され、前記トップブロックが前記回転アームと接触しない場合、前記引張ばねの作用によって、2つの前記回転アームの第1端は、内側へ収束される
    ことを特徴とする請求項19に記載の触発機構。
  29. 請求項1から請求項28のうちいずれか1項に記載の触発機構を含む
    ことを特徴とするステープラー。
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