JP2018516576A - ビキシンを含む酸に安定な飲料 - Google Patents

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Abstract

本発明は、酸に安定なビキシン形態であって、ビキシンが親水コロイドのマトリックスでマイクロカプセル化されており、好ましくは食品用加工デンプンのマトリックスでマイクロカプセル化されているビキシン形態を対象とする。このビキシン形態は、乳濁液、分散液または粉末の形態であることができる。本発明は、そのような形態の製造方法およびそのような形態を含む飲料を更に対象とする。この黄色がかたったオレンジ色から赤色がかったオレンジ色の飲料は物理的に安定しており、且つ色が安定している。
【選択図】なし

Description

発明の詳細な説明
伝統的に、アナトーは、乳製品、チーズ、冷凍食品、スナック、シリアル、風味のある油性製品のための着色剤として広く使用されている。
これまで、着色力が高い、着色効率が高いおよび味への影響が低い赤みがかったオレンジ色の色合いをもたらし、同時に低pHで長期にわたる物理的安定性および適切な光安定性をもたらす、市場で入手可能なビキシンの実行可能な製剤は存在していない。しかしながら、これらの製品特性は、RTD(レディ・トゥ・ドリンク(ready−to−drink))飲料セグメントにおいて必ず必要とされている。
推奨されているおよび市販されているものは、明るい黄色を生じるポリソルベートにより安定化されたノルビキシン(アナトーの化学的脱エステル化画分である)の製剤である。しかしながら、ポリソルベートは、飲料の製造プロセス中に起泡問題を引き起こすことおよび石鹸のような異味の点で最終消費者向け製品の感覚プロファイルに影響を及ぼすことが知られている。更に、ポリソルベートベースの乳化剤は自然らしさとは無関係であり、飲食品産業で使用される色への自然な傾向とは明らかに合致しない。ポリソルベートフリーのノルビキシン形態は中性から酸性のpHで物理的に安定しておらず、アルカリ性のpHでは明るい黄色を生じる。また、提供されているのは、Chr.HansenのCapColorオレンジ等のマイクロカプセル化されたビキシン形態(bixin form)である。しかしながら、後者は、29頁で比較例により証明されるように低い色強度しか示さず、且つ時間とともに低pHの飲料中で物理的に安定していない。
クルクミンをベースとするChristian Hansen A/SのCapColorのうちの一つが、例えば国際公開第2014/191556号パンフレットで説明されている。βカロテンに関する更なる例(実施例3)が記載されている。国際公開第2014/191556号パンフレットには、ビキシンに関する具体例は記載されていない。国際公開第2014/191556号パンフレットに係る製剤の主な最終用途は、本発明のビキシン製剤の適用分野ではない固形ブイヨン(実施例4)である。国際公開第2014/191556号パンフレットで言及されている更に重要な適用分野は、粉末スープ、乳児用粉ミルクおよびスポーツドリンク粉末ならびにその他(第6頁第19〜25行を参照されたい)であり、即ち、迅速に溶解して溶解直後に消費されるインスタント粉末である。そのため、液体(例えば飲料等)中での長期にわたる安定性は、インスタント粉末用の製剤には必要とされていない。
本発明の好ましい実施形態でのアナトーをベースとする製剤は、アナトーの天然ビキシン画分の形態である。
この形態は、天然のオレンジ色から赤みがかったオレンジ色を付与し、同時に、広いpH範囲にわたり非常に高い着色効率および物理的安定性を示す。従って、この形態はレディ・トゥ・ドリンク飲料に特に適しており、この飲料では、この形態の長期にわたる安定性も有利である。本発明のビキシン製剤は低分子量乳化剤(例えば、ポリソルベートおよび同類のもの)を含まず、食品用加工デンプンをベースとする。
従って、この形態は、ブレンドの風味に何の変化ももたらさず、最終消費者向け製品の風味プロファイルに悪影響を及ぼすことなく高濃度でも添加され得る。このことにより、この形態を使用して、特徴的な異味と関連することが多いパプリカベースの色を置き換えることもできる。更に、本発明の好ましい実施形態でのビキシン製剤は完全に植物をベースとしており、その点では、動物をベースとする非コーシャーのカルミン/コチニールをベースとする形態(飲料において赤みがかったオレンジ色の色合いを付与するためにも使用される)と比べて多くの利点を提供するベジタリアン向け製品である。この形態を、アポカロテナールまたはカンタキサンチン(これらは両方とも、同様に赤みがかったオレンジ色の色合いにも関連している)等の天然と同一のカロテノイドの代わりに使用することもできる。
本発明は、ビキシン形態を含む飲料であって、少なくとも3ヵ月の期間にわたり、特に少なくとも6ヵ月の期間にわたり、2〜5の範囲のpHで、好ましくは2.5〜4の範囲のpHで、更により好ましくは2.8〜3.6の範囲のpHで、物理的に安定している飲料を対象とする。好ましくは、この飲料は色も安定している。更なる利点は、この飲料中ではビキシンのリンギング(ringing)が(ほとんど)起きないことおよび沈降/沈殿が(ほとんど)起きないことである。
本発明は、このビキシン形態自体ならびにこのビキシン形態自体の製造方法および飲料を着色するためのそのような形態の使用を更に対象とする。
食品産業では、食品を着色するための人工材料(例えば、アゾ色素および同類のもの)を天然のまたは天然と同一の着色料で置き換えることに関心が高まっている。特に望まれているのは、動物フリー、アレルゲンフリー、GMOフリーおよびコーシャー/ハラルでもある色である。
飲料において人工着色料を天然着色料で置き換える上での課題は、人工着色料によって付与されていた色特性の安定性を得ること、および消費者により既に使用されている製品の色に合わせることである。そのため、製品の一貫性のある視覚品質が保証されることが重要である。
ビキシンを使用して、黄色がかったオレンジ色から赤色がかったオレンジ色の色合いを飲料に付与することができる。飲料は通常、pHが2〜5の範囲である。驚くべきことに、ビキシンにより付与される色はこのpH範囲内で安定しており、このことは、初めて、本発明によって提供される安定なビキシン形態がこの広い範囲のpHにわたり安定を可能にすることを意味する。更に、本発明に係るビキシン形態は、高い色強度および彩度を示す。このビキシン形態は、水中での再分散の際に少なくとも400のE1/1値が得られ、好ましくは500〜1800の範囲のE1/1値が得られ、そのため欧州特許出願公開第A−2687103号明細書に係る乳濁液のうちの一つ(E1/1=140〜280、第3頁第[0025]段落および請求項4を参照されたい)のように非常に高いE1/1が得られる。
これまで、ビキシンは、このビキシンの誘導体であるノルビキシンと比較して不安定であると説明されており、このノルビキシンを、脱メチル化によりビキシンから得ることができる(例えば、英国特許第1,049,539号明細書、第2頁左欄第40〜43行を参照されたい)、または天然に存在するビキシンの脱エステル化を引き起こすアルカリ性pH条件を使用するアナトー種子の異なる抽出経路により得ることができる。しかしながら、消費者の最終製品での色の変化は、粗悪な品質の徴候として個人の主観的な知覚と繋がっていることから消費者を苛立たせる。更なる課題は、ビキシンは(ノルビキシンとは対照的に)それ自体が水溶性ではないということである。
ビキシンは、食品着色料のNATCOL分類によると「天然着色料」と見なされることから特に有用である。しかしながら、ノルビキシンは、食品着色料のNATCOL分類によると「天然由来着色料」と見なされるのみである。
ノルビキシンは飲料に明るい黄色の色合いを付与するが、本発明のビキシン形態は、強くて明るい黄色がかったオレンジ色から赤色がかったオレンジ色の色合いを付与する。
そのため、本発明は、ビキシン形態を含む飲料であって、ビキシンはマイクロカプセル化されており、それにより、好ましくは、光子相関分光法(Beckman Coulter N4 Plus Submicron Particle Sizer)により測定した内相の平均粒径は100〜400nmの範囲である、飲料を対象とする。そのような飲料では、色合いhは、好ましくはCIELAB Colorスケールで40〜70(より好ましくは45〜70)の範囲である。更に、色値Cは、好ましくはCIELAB Colorスケールで20〜110の範囲である。
ビキシン形態を含む飲料であって、ビキシンはマイクロカプセル化されており、それにより、好ましくは、光子相関分光法(Beckman Coulter N4 Plus Submicron Particle Sizer)により水中で測定した場合の内相の平均粒径は100〜300nmの範囲である、飲料は、黄色がかったオレンジ色の色合いを示す。そのような飲料の色合いhは好ましくはCIELAB Colorスケールで60〜70の範囲であり、好ましくは、色値Cは好ましくはCIELAB Colorスケールで25〜110(より好ましくは40〜110)の範囲である。
ビキシン形態を含む飲料であって、ビキシンはマイクロカプセル化されており、それにより、好ましくは、光子相関分光法(Beckman Coulter N4 Plus Submicron Particle Sizer)により水中で測定した場合の内相の平均粒径は200〜400nmの範囲である、飲料は、赤色がかったオレンジ色の色合いを示す。そのような飲料の色合いhは好ましくはCIELAB Colorスケールで40〜60(好ましくは45〜60)の範囲であり、好ましくは、色値Cは好ましくはCIELAB Colorスケールで20〜70の範囲である。
そのため、飲料でビキシンを使用することにより、黄色がかったオレンジ色からオレンジ色を経て赤色がかったオレンジ色までの幅広い色範囲を得ることが可能である。
[ビキシン]
シス−ビキシン(下記式:9−cis−6,6’−ジアポ−Ψ,Ψ−カロテン二酸の化合物、6−メチルエステル;6−メチル水素(9’Z)−6,6’−ジアポカロテン−6,6’−ジオエート)を、発酵によりまたは化学合成により、天然供給源から得ることができる。天然供給源はビクサ・オレラナL(Bixa orellana L)の種子であるかもしれない。そのようなアナトー種子抽出物は「ケーキ」として市販されており、少なくとも50重量%の、好ましくは少なくとも70重量%の、より好ましくは少なくとも85重量%のビキシンを含む。ビキシンまたはその前駆体および誘導体の化学合成は、例えば英国特許第768,172号明細書、英国特許第756,896号明細書、英国特許第751,573号明細書および英国特許第744,890号明細書で説明されている。
Figure 2018516576
本明細書で使用する用語「ビキシン」には、(全て−E)異性体ならびにモノ(Z)異性体、オリゴ(Z)異性体またはポリ(Z)異性体が包含される。好ましい異性体混合物はシス−ビキシンから特に本質的になる。
[飲料中のビキシンの量]
好ましくは、飲料中のビキシンの量は、この飲料の総重量を基準として1ppm〜50ppmの範囲であり、より好ましくは2ppm〜30ppmの範囲であり、最も好ましくは5ppm〜25ppmの範囲である。
[ビキシン形態]
本ビキシン形態は液体(分散液)であってもよいし固体(粉末)であってもよい。このビキシン形態の製造方法を下記でより詳細に説明する。
「ビキシン形態」または「ビキシン製剤」は互いに同義語であり、ビキシンが、このビキシンを分解および酸化から保護する親水コロイドのマトリックスでカプセル化されていること、特にマイクロカプセル化されていること、即ちこのマトリックス中に包埋されていることを意味する。
この分散液は乳濁液または懸濁液であることができる。本ビキシン形態が分散液(好ましくは乳濁液)である場合、このビキシン形態の含水率は好ましくは45〜65重量%の範囲である。本ビキシン形態が粉末である場合、このビキシン形態の含水率は好ましくは3〜7重量%の範囲である。
この粉末を、当業者に既知である任意の方法により、例えば、噴霧乾燥により、流動床造粒と組み合わせた噴霧乾燥により、または粉末捕捉技術(powder−catch technique)により、分散液(好ましくは乳濁液)を乾燥させることによって製造することができ、この粉末捕捉技術では、噴霧された分散液の液滴がデンプン(特にコーンスターチ)等の吸収剤の床で捕捉され、その後乾燥される。この粉末捕捉技術を適用し、且つコーンスターチを吸収剤として使用する場合、本ビキシン形態中のコーンスターチの量は、このビキシン形態の総重量を基準として好ましくは10〜40重量%の範囲であり、より好ましくは25〜35重量%の範囲である。
本ビキシン形態中のビキシンの量は通常、このビキシン形態の総重量を基準として1〜20重量%の範囲であり、好ましくは2.5〜15重量%の範囲であり、より好ましくは5〜10重量%の範囲である。
そのようなビキシン形態の色を水中に5ppmのビキシンの濃度にてCIELABカラースケールで測定する場合、色値aは好ましくは10〜25(より好ましくは15〜25)の範囲であり、色値bは好ましくは10〜50の範囲である。次いで、この色は、黄色がかったオレンジ色からオレンジ色を経て赤色がかったオレンジ色である。これにより、光子相関分光法(Beckman Coulter N4 Plus Submicron Particle Sizer)により測定したビキシン形態の内相の平均粒径は、好ましくは100〜400nmの範囲である。
光子相関分光法(Beckman Coulter N4 Plus Submicron Particle Sizer)により測定したビキシン形態の内相の平均粒径が100〜300nmの範囲である場合、結果として得られる色は黄色がかったオレンジ色である。このビキシン形態をビキシンの量が5ppmとなるように水に溶解させる場合、結果として得られる着色水は色値aが20〜25の範囲であり、好ましくは、色値bが好ましくは25〜50の範囲である。
光子相関分光法(Beckman Coulter N4 Plus Submicron Particle Sizer)により測定したビキシン形態の内相の平均粒径が200〜400nmの範囲である場合、この色は赤色がかったオレンジ色である。このビキシン形態をビキシンの量が5ppmとなるように水に溶解させる場合、結果として得られる着色水は好ましくは色値aが10〜25(好ましくは15〜25)の範囲である。そのようなビキシン形態の色値bは好ましくは10〜20の範囲である。
本発明の好ましい実施形態では、ビキシンは好ましくは、少なくとも1種の食品用加工デンプンのマトリックスでカプセル化されており、特にマイクロカプセル化されており、即ちこのマトリックス中に包埋されている。食品用加工デンプン(特にOSAデンプン)およびその混合物を下記でより詳細に説明する。
本形態中の食品用加工デンプンの量は通常、この形態の総重量を基準として35〜55重量%の範囲であり、好ましくは40〜50重量%の範囲であり、より好ましくは約45重量%である。
加えて、1種または複数種の水溶性および/または脂溶性の抗酸化剤が、好ましくは本ビキシン形態の総量を基準として合計で0.5〜5重量%の量で、存在することができる。
そのような水溶性抗酸化剤の好ましい例はアスコルビン酸ナトリウムである。アスコルビン酸ナトリウムを使用する場合、アスコルビン酸ナトリウムの量は、本ビキシン形態中のアスコルビン酸ナトリウムの最終量が、このビキシン形態の総重量を基準として0〜2重量%の範囲であるように好ましくは選択される。
そのような脂溶性抗酸化剤の好ましい例はdl−アルファ−トコフェロールである。dl−アルファ−トコフェロールを使用する場合、dl−アルファ−トコフェロールの量は、本ビキシン形態中のdl−アルファ−トコフェロールの最終量が、このビキシン形態の総重量を基準として0〜3重量%(好ましくは0〜2重量%)の範囲であるように好ましくは選択される。或いは、天然の(R,R,R)−アルファ−トコフェロールも使用することができる。
特に好ましいのは、マトリックスが少なくとも1種の糖類を更に含むビキシン形態である。この糖類を下記でより詳細に開示する。
糖類が存在する場合、この糖類の量は、本ビキシン形態の総重量を基準として好ましくは0.1〜10重量%の範囲であり、より好ましくは2〜8重量%の範囲であり、更により好ましくは3〜7重量%の範囲であり、最も好ましくは約5重量%である。
本ビキシン形態中に存在していてもよい更なる成分は、例えば「Bergabest 60/40」(60%のオクタン酸と40%のデカン酸との混合物)(Berg+Schmidt,Hamburg,Germanyから市販されている)として市販されているような中鎖トリグリセリドである。用語「中鎖トリグリセリド」には、飽和C6〜12脂肪酸およびこの混合物(例えば分画ヤシ油)が包含される。
中鎖トリグリセリドが存在する場合、この中鎖トリグリセリドの量は、本ビキシン形態の総重量を基準として好ましくは0.1〜10重量%の範囲であり、より好ましくは2〜8重量%の範囲であり、更により好ましくは3〜7重量%の範囲であり、最も好ましくは約5重量%である。
本ビキシン形態の全成分の量は合計で最大100重量%である。
好ましくは、本ビキシン形態中には他の化合物が存在していない。そのような存在していない化合物とは、好ましくは下記のものである:
−アカシアガム;アラビアガム;国際公開第2008/110225号パンフレットで開示されているように改変されてもいる;
−コロハガム;
−ゼラチン;
−植物タンパク質、例えばダイズタンパク質、ジャガイモタンパク質;
−ペクチン、例えばビートペクチン、チコリーペクチン、エルサレム・アーティチョークペクチン、または高度のアセチル化を有する他のペクチンタイプ、特に米国特許第6,500,473号明細書で開示されているもの;
−牛乳タンパク質、例えば乳清タンパク質、乳清タンパク質単離物およびカゼイン酸ナトリウム;
−リグニンスルホネート;
−植物ガムと食品用加工デンプンとのコンジュゲート、特に国際公開第2011/039336号パンフレットで開示されているもの;
−オクテニルコハク酸無水物−改質アカシアガム(modified gum Acacia)、特に国際公開第2012/059286号パンフレットで開示されているもの;
−ラウリル硫酸ナトリウムおよび他のアルキル硫酸ナトリウム。
この優先度は本発明の全てのビキシン製剤に当てはまる。
本発明の特に好ましい実施形態では、本ビキシン製剤は植物ガムと食品用加工デンプンとのコンジュゲートを含まず、特に、国際公開第2011/039336号パンフレットで開示されているコンジュゲートを含まない。
本発明の別の好ましい実施形態では、本ビキシン製剤はオクテニルコハク酸無水物−改質アカシアガムを含まず、特に、国際公開第2012/059286号パンフレットで開示されているものを含まない。
本発明の別の好ましい実施形態では、本ビキシン製剤はペクチンを含まず、例えば、ビートペクチン、チコリーペクチン、エルサレム・アーティチョークペクチン、または高度のアセチル化を有する他のペクチンタイプを含まず、特に米国特許第6,500,473号明細書で開示されているものを含まない。
[糖類]
用語「糖類」には1種または複数種の糖類が包含される。
本発明の文脈における用語「糖類」には、単糖類、二糖類、オリゴ糖類および多糖類ならびにそれらの任意の混合物が包含される。
単糖類の例は、フルクトース、グルコース(=ブドウ糖)、マンノース、ガラクトース、ソルボースおよびそれらの任意の混合物である。
好ましい単糖類は、グルコースおよびフルクトースならびにそれらの任意の混合物である。
本発明の文脈における用語「グルコース」は、純粋な物質を意味するだけでなくDE≧90のグルコースシロップも意味する。このことは他の単糖類にも当てはまる。
用語「デキストロース当量」(DE)は加水分解の程度を示し、且つ乾燥重量を基準としてD−グルコースとして算出される還元糖の量の尺度であり、このスケールは、DEが0に近い天然デンプンおよびDEが100であるグルコースを基準とする。
二糖類の例は、ショ糖(=スクロース)、イソマルトース、ラクトース、マルトースおよびニゲロースならびにそれらの任意の混合物である。
オリゴ糖類の例はマルトデキストリンである。
多糖類の例はデキストリンである。
単糖類および二糖類の混合物の例は転化糖(グルコース+フルクトース+ショ糖)である。
単糖類および多糖類の混合物は、例えば、商品名Glucidex IT 47(Roquette Freresから)、Dextrose Monohydrate ST(Roquette Freresから)、Sirodex 331(Tate & Lyleから)、Glucamyl F 452(Tate & Lyleから)およびRaftisweet I 50/75/35(Lebbe Sugar Specialtiesから)で市販されている。
最も好ましい糖類は、グルコース(例えば「ブドウ糖一水和物0.5%」)、マルトデキストリン(例えば「マルトデキストリンDE 2023 2%」)およびショ糖である。
「ブドウ糖一水和物0.5%」等のグルコースがマトリックス中に存在する場合、このグルコースの量は、本ビキシン形態中のこのグルコースの最終量が、このビキシン形態の総重量を基準として0〜1重量%の範囲であるように好ましくは選択される。
「マルトデキストリンDE 2023 2%」等のマルトデキストリンがマトリックス中に存在する場合、このマルトデキストリンの量は、本ビキシン形態中のこのマルトデキストリンの最終量が、このビキシン形態の総重量を基準として0〜3重量%の範囲であるように好ましくは選択される。
ショ糖がマトリックス中に存在する場合、このショ糖の量は、本ビキシン形態中のこのショ糖の最終量が、このビキシン形態の総重量を基準として0〜4重量%の範囲であるように好ましくは選択される。
[食品用加工デンプン]
食品用加工デンプンとは、親水性部分および親油性部分を有するデンプンが生じる化学構造を有するように既知の方法によって化学的に加工されている食品用デンプンのことである。好ましくは、この食品用加工デンプンは、その構造の一部として長い炭化水素鎖(好ましくはC5〜C18)を有する。
好ましくは少なくとも1種の食品用加工デンプンを使用して本発明の液体製剤を製造するが、1つの液体製剤中に2種以上の異なる食品用加工デンプンの混合物を使用することが可能である。
デンプンは親水性であり、従って乳化力を有しない。しかしながら、食品用加工デンプンは、既知の化学的方法により疎水性部分で置換されているデンプンから製造されている。例えば、デンプンを、炭化水素鎖で置換された環状ジカルボン酸無水物(例えばコハク酸無水物)で処理することができる(O.B.Wurzburg(editor),“Modified Starches:Properties and Uses,CRC Press,Inc.Boca Raton,Florida,1986および後続版を参照されたい)。本発明の特に好ましい食品用加工デンプンは下記式(I):
Figure 2018516576

を有し、式I中、Stはデンプンであり、Rはアルキレンラジカルであり、R’は疎水基である。好ましくは、Rは低級アルキレンラジカルであり、例えばジメチレンまたはトリメチレンである。R’はアルキル基またはアルケニル基であることができ、好ましくは5〜18個の炭素原子を有するアルキル基またはアルケニル基であることができる。式(I)の好ましい化合物は「OSAデンプン」(オクテニルコハク酸デンプンナトリウム)である。置換度(即ち、遊離した非エステル化ヒドロキシル基の数に対するエステル化ヒドロキシル基の数)は通常、0.1%〜10%の範囲で変動し、好ましくは0.5%〜4%の範囲で変動し、より好ましくは3%〜4%の範囲で変動する。
用語「OSAデンプン」は、オクテニルコハク酸無水物(OSA)で処理された任意のデンプン(任意の天然供給源(例えば、トウモロコシ、モチトウモロコシ(waxy maize)、ワキシーコーン、コムギ、タピオカおよびジャガイモ)に由来する、または合成)を示す。置換度(即ち、遊離した非エステル化ヒドロキシル基の数に対する、OSAでエステル化されたヒドロキシル基の数)は通常、0.1%〜10%の範囲で変動し、好ましくは0.5%〜4%の範囲で変動し、より好ましくは3%〜4%の範囲で変動する。OSAデンプンは語句「食品用加工デンプン」でも知られている。
用語「OSAデンプン」には、例えば、商品名HiCap 100、Capsul(オクテニルブタン二酸アミロデキストリン)、Capsul HS、Purity Gum 2000、Clear Gum Co03、UNI−PURE、HYLON VIIでNational Starchから;それぞれNational StarchおよびRoquette Freresから;商品名CEmCapでCereStarから、またはTate & Lyleから市販されているデンプンも包含される。
本発明の一実施形態では、市販されている食品用加工デンプンが使用され、例えばHiCap 100(National Starchから)およびClearGum Co03(Roquette Freresから)等が使用される。
[本発明の方法]
本発明はまた、上記で説明したビキシン形態の製造方法であって、
a)ビキシンの有機溶媒溶液を形成する工程であり、任意選択で脂溶性抗酸化剤を添加する、および/または任意選択で油を添加する、および/または任意選択で中鎖トリグリセリド(「MCT」)を添加する、形成する工程、
b)水中の食品用加工デンプンのマトリックスならびに任意選択で糖類および/または水溶性抗酸化剤を準備する工程、
c)工程a)で得られた溶液を抗体b)で得られたマトリックス中に乳化させて分散液(好ましくは乳濁液)を得る工程、
d)工程c)で得られた分散液(好ましくは乳濁液)から有機溶媒を除去してビキシン分散液(好ましくはビキシン乳濁液)を得る工程、
e)任意選択で、工程d)で得られたビキシン分散液(好ましくはビキシン乳濁液)を乾燥させてビキシン粉末を得る工程
を含む製造方法も対象とする。
工程a)、b)、c)およびd)を実施する場合、得られるビキシン形態はビキシン分散液(好ましくはビキシン乳濁液)である。工程a)、b)、c)、d)およびe)を実施する場合、得られるビキシン形態はビキシン粉末である。
各工程をこれより下記でより詳細に説明する。
[工程a)]
ビキシン、脂溶性抗酸化剤および油および/またはMCTの量は、全ての工程を実施した後に結果として得られる形態中におけるこれらの化合物の最終量が上記で説明した通りであるように選択される。
本発明の文脈における用語「油」には、グリセロールおよびあらゆるトリグリセリド、例えば、トウモロコシ油、ヒマワリ油、ダイズ油、ベニバナ油、ナタネ油、ピーナッツ油、パーム油、パーム核油、綿実油、オリーブ油もしくはヤシ油のような植物油または植物性脂肪が包含される。
この油はあらゆる起源に由来することができる。この油は、天然、変性または合成であることができる。この油が天然である場合、この油は植物油または動物油であることができる。そのため、本発明の文脈における用語「油」には、キャノーラ油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アーモンド油、カシュー油、マカダミア油、モンゴンゴナッツ(mongongo nut)油、プラカシー油、ペカン油、松果油、ピスタチオ油、サチャインチ(プルケネティア・ボルビリス(Plukenetia volubilis))油、クルミ油または多価不飽和脂肪酸(=「PUFA」)(例えば、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸およびγ−リノレン酸)、ならびにPUFAのトリグリセリドおよびPUFAのエステル、例えばPUFAのエチルエステルも包含される。
この油は、欧州特許出願公開第A−2687103号明細書(第3頁第[0027]段落を参照されたい)の方法で作用するようには溶媒として作用しないが、本方法において後にビキシンの再結晶を防止する。更に、加熱することなくビキシンを油に溶解させることはできないが、この加熱によりビキシンは分解する。
溶媒の量および溶解温度は、ビキシン、存在する場合には脂溶性抗酸化剤および存在する場合にはMCTが完全に溶解するように選択される。通常、この工程中に存在する全ての化合物を混合して溶液を得る場合には、得られる懸濁液を加熱することが必要とされる。好ましくは、懸濁液を加熱する温度は100〜120℃の範囲である。溶液を得た後、通常は、この溶液を加熱前の温度またはわずかに高い温度(+5ケルビン)で維持する。
[工程b)]
好ましくは、この工程を50〜70℃の範囲の温度で実施し、より好ましくは64℃〜67℃の範囲の温度で実施する。好ましくは、この温度は、糖類が存在する場合には糖類が存在しない場合に使用される温度と比較して低い。
[工程c)]
好ましくは、この工程を60〜90℃の範囲の混合温度で実施し、より好ましくは65〜80℃の範囲の混合温度で実施して、分散液(好ましくは乳濁液)を得る。
乳化を、回転子・固定子装置もしくは高圧ホモジナイザーまたは両方を使用することにより達成することができる。当業者に既知の他の装置を使用することもできる。
回転子・固定子装置および/または高圧ホモジナイザーを使用する場合、100〜1000バールの範囲の圧力低下が好ましくは適用され、より好ましくは150〜300バールの範囲の圧力低下が適用される。
[工程d)]
有機溶媒を、例えば薄膜蒸発器カスケード(thin film evaporator cascade)を使用して除去することができる(好ましい)。当業者に既知の他の装置も適用可能である。
[工程e)]
工程a)〜d)を実施した後に結果として得られる分散液(好ましくは、結果として得られるビキシン乳濁液)自体を使用することができる。これによって「分散液」には懸濁液および乳濁液が包含されるが、乳濁液が好ましい。
しかしながら、結果として得られる分散液を、当業者に既知の任意の方法により、例えば、噴霧乾燥により、流動床造粒と組み合わせた噴霧乾燥により、または粉末捕捉技術により乾燥させることもでき、この粉末捕捉技術では、噴霧された分散液の液滴(好ましくは噴霧された乳濁液の液滴)がデンプン(例えばコーンスターチ)等の吸収剤の床で捕捉され、その後乾燥される。
[本発明に係る飲料]
本発明の好ましい実施形態では、本発明に係るビキシン形態は飲料(特にソフトドリンク)で使用され、この飲料は通常、pHが2〜5の範囲であり、好ましくはpHが2.5〜4の範囲であり、より好ましくはpHが2.8〜3.6の範囲である。驚いたことに、そのような飲料中では、このビキシン形態は酸に安定であることを発見した。このビキシン形態が酸に安定である期間は少なくとも3ヵ月であり、好ましくは少なくとも6ヵ月である。従って、この飲料それ自体は、特にこれらの期間にわたり酸に安定であり、より好ましくは色も安定している。
本発明の文脈における「色が安定している」は、最初の色と3ヵ月の貯蔵期間後の色との間の色差DEが10未満(DE<10)であるべきことを意味する。DEとは、2箇所の測定点(色)のメトリックカラースケール(CIE)での距離のことであり、デルタは、差を示すために使用されることが多いギリシャ文字であり、「E」は「Empfindung」(「感覚」に関するドイツ語)を表す。DE<10は、色差が許容可能であることおよびDE<3では色差を裸眼で(即ち、比色計等の装置を使用することなく)見ることができないことを意味する。
本発明の液体製剤を着色料または機能性成分として使用することができる飲料は、炭酸飲料、例えばフレーバーセルツァー炭酸水、ソフトドリンクまたはミネラルドリンク、ならびに非炭酸飲料、例えばフレーバーウォーター、フルーツジュース、フルーツポンチおよびこれらの飲料の濃縮形態であることができる。この飲料は、天然のフルーツまたは野菜のジュースをベースとしてもよいし、人工フレーバーをベースとしてもよい。アルコール飲料も含まれる。砂糖含有飲料に加えて、ノンカロリーのおよび人工甘味料が入ったダイエット飲料も含まれる。特に好ましいのは、好ましくはpHが2〜5の範囲であり、好ましくはpHが2.5〜4の範囲であり、より好ましくはpHが2.8〜3.6の範囲であるソフトドリンクである。
本発明のビキシン形態を介して飲料に添加されるビキシンの最終濃度は、この飲料の総重量を基準としてならびに着色するまたは強化する特定の飲料および着色または強化の意図する度合いに応じて1〜50ppmであることができ、特に2〜30ppmであることができ、より好ましくは5〜25ppmであることができる。
飲料の着色または強化のために、本発明のビキシン形態を、乳濁液、分散液、懸濁液または粉末の適用のためにそれ自体既知である方法に従って使用することができる。
[本発明の更なる実施形態]
本発明はまた、飲料を着色するためのビキシン形態の使用であって、ビキシンがマイクロカプセル化されており、それにより、好ましくは、光子相関分光法(Beckman Coulter N4 Plus Submicron Particle Sizer)により測定したビキシン形態の内相の平均粒径は100〜400nmの範囲である、使用も対象とする。上記で開示しているように、このビキシン形態中のビキシンは好ましくは食品用加工デンプンのマトリックスでマイクロカプセル化されており、このマトリックスは糖類を任意選択で更に含む。
本発明の更なる実施形態は、飲料を着色する方法であって、ビキシン形態であり、ビキシンがマイクロカプセル化されており、それにより、好ましくは、光子相関分光法(Beckman Coulter N4 Plus Submicron Particle Sizer)により測定したビキシン形態の内相の平均粒径は100〜400nmの範囲である、ビキシン形態を飲料に添加して、この飲料に黄色がかったオレンジ色から赤色がかったオレンジ色を付与する、方法である。
下記の非限定的な実施例により本発明を更に説明する。
[実施例]
[実施例1〜7:本発明に係る粉末の製造]
これらの実施例を、表1で詳細に示す化合物(ビキシン、中鎖トリグリセリド、食品用加工デンプン、糖類、抗酸化剤、水)の量およびプロセルパラメータを使用して、下記の一般的手順に従って実行した。溶媒として、ジメチルカーボネート、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、メチルtert−ブチルエーテルおよび塩化メチレンからなる群から選択される有機溶媒を使用した。溶媒の量および溶解温度を、ビキシンならびに存在する場合には脂溶性抗酸化剤およびMCTが完全に溶解するように選択した。
使用したビキシンは、市販されているAlcabixP(AICA−Color,Peruから)であった。
[一般的手順]
ビキシン、脂溶性抗酸化剤および中鎖トリグリセリド(MCT)(表1で示す量)を、上記で述べたように有機溶媒中に分散させる。次いで、結果として得られる懸濁液を表1で示す温度まで加熱して、ビキシンの全量を溶解させる。次いで、結果として得られる溶液を、保持容器中において表1で示す温度で保持する。
表1で示す食品用加工デンプン(=OSAデンプン)、糖類および水溶性抗酸化剤からなるマトリックス相を、表1で示す温度にて表1で示す水の量に溶解させる。
乳化プロセスは2つの工程からなり、この乳化プロセルを加圧下で行なう。
両方の相を回転子固定子装置に連続的に供給し、溶液がマトリックス相へと乳化される。回転速度は5000rpm(1分当たりの回転数)であり、混合温度は表1で示す通りである。次の工程は第2の微粒子化工程を伴い、サファイア開口部からなる。この開口部の直径は表1で示す通りであり、この開口部上での印加圧の低下は、表1で示す温度にて表1で示す通りである。
次いで、薄膜蒸発器カスケードを使用することにより乳濁液から有機溶媒を除去する。その後、溶媒フリー乳濁液を流動コーンスターチ床に噴霧し、粒子を乾燥させる。
実施例の結果を下記にまとめる。内相の平均粒径を光子相関分光法(Beckman Coulter N4 Plus Submicron Particle Sizer)により測定した。
色強度E1/1は1%溶液および1cmの厚さの吸光度であり、下記の通りに算出される:E1/1=(Amax−A650)希釈係数/(試料の重量製品形態の含有量%)。
「(Amax−A650)」は、UV分光光度計にて最大吸着度で測定した値(「Amax」)から、650nm(「A650」)の波長で測定した吸着値を引いた際に得られる値を意味する。
」は「乗算」を意味する。
「希釈係数」=溶液が希釈されている係数。
「試料の重量」=使用した製剤の量/重量「g」。
「製品形態の含有量%」=下記の実施例では4.5〜9.7%の範囲である「粉末中のビキシンの量%」(UV分光光度計により検出する)。
[実施例1]
最終生成物はビキシン含有量が4.5%であり、E1/1=1355であり、内相の粒径が226nmである。
[実施例2]
最終生成物はビキシン含有量が9.0%であり、E1/1=710であり、内相の粒径が306nmである。
[実施例3]
最終生成物はビキシン含有量が7.1%であり、E1/1=992であり、内相の粒径が282nmである。
[実施例4]
最終生成物はビキシン含有量が9.7%であり、E1/1=621であり、内相の粒径が352nmであり、濁度が196NTU(下記の指示に従って調製した低温殺菌ソフトドリンク(6ppm)で測定した)である。そのような濁度は、フルーツジュースに添加された場合にフルーツジュースの「ジューシーな」外観を加え、この用途では有利である。
[実施例5]
最終生成物はビキシン含有量が5.1%であり、E1/1=1057であり、内相の粒径が307nmであり、濁度が160NTU(下記の指示に従って調製した低温殺菌ソフトドリンク(6ppm)で測定した)である。
[実施例6]
最終生成物はビキシン含有量が4.8%であり、E1/1=1035であり、内相の粒径が378nmであり、濁度が157NTU(下記の指示に従って調製した低温殺菌ソフトドリンク(6ppm)で測定した)である。
[実施例7]
最終生成物はビキシン含有量が5.6%であり、E1/1=834であり、内相の粒径が331nmであり、濁度が209NTU(下記の指示に従って調製した低温殺菌ソフトドリンク(6ppm)で測定した)である。
[実施例1〜7に係る粉末による適用試験]
実施例1〜7に係る粉末を、ビキシン濃度が6ppmであるソフトドリンクに適用している。この試験の目的は、これらの試料の飲料への適用に関する性能を評価することであった。これらの粉末は、良好な色安定性、良好な化学的安定性および外観の良好な性能(リンギングがないまたは少ない、表面に粒子が存在しないまたはほんのわずか、および沈殿が(ほとんど)ない)を生じなければならない。
[ソフトドリンクの調製]
ソフトドリンクは下記の組成を有した。
Figure 2018516576
ソフトドリンクを下記のように調製した:
ソルビン酸カリウム1)を水に溶解させ、混合物を緩やかに撹拌しつつ他の成分2)を順に添加した。次いで、結果として得られたソフトドリンクシロップを、ソフトドリンクが1000mlとなるような量にて飲料水で希釈した。このソフトドリンクのpHは2.8〜3.6の範囲であった。
次いで、このソフトドリンクをガラス瓶に充填し、この瓶を金属キャップで封止した。このビンのうちのいくつかを低温殺菌し、いくつかはしなかった。Mieleのトンネル式低温殺菌装置を使用して、このビンの芯で1分にわたり80℃の保持温度にて低温殺菌した。
この瓶を、室温(18〜27℃の範囲の温度)でおよび800Luxにて1日当たり12時間の露光下で貯蔵した。飲料の調製直後(時間=0)ならびに2週間、30日、60日および90日の貯蔵時間後に、色測定を実施した。
[色測定]
食品への適用のための色測定を、分光光度計以外に、人の目による色の心理物理学的知覚に従って色値を表すことができる比色計(Hunter Lab Ultra Scan Pro)で実施する。
色測定を、CIEガイドライン(国際照明委員会(Commission International d’Eclairage))の後に実施する。値を平面座標Lのいずれかで表すことができ、Lは明度に関する測定値であり、aは赤色−緑色軸上の値であり、bは黄色−青色軸上の値である。
[機器の設定:]
・カラースケール:CIE L/L
・光源の定義:D65昼光相当
・ジオメトリ:拡散/8°
・波長:5nmの光学的分解能で走査350〜1050nm
・試料測定領域の直径:19mm(大)
・較正モード:透過/白色タイル
彩度と呼ばれることがあるクロマ(C)は、下記のように算出され得る色の鮮やかさまたは鈍さを説明する。
=√(a*2+b*2
色相(h)と呼ばれる角度は、物体の色がどのように知覚されるかを説明し、下記のように算出され得る。
h=tan(b/a)(−1)
色差を、下記の方程式:
Figure 2018516576

(方程式中、L=明度、a=赤色値、およびb=黄色値
ΔL=L −L ;0=初期値;x=測定時
Δa=a −a ;0=初期値;x=測定時
Δb=b −b ;0=初期値;x=測定時)
を使用して算出する。
良好な色安定性のためには、DEは10未満(DE<10)でなければならず、このことは、色差が許容可能であることおよびDE<3では色差を裸眼で(即ち、比色計等の装置を使用することなく)見ることができないことを意味する。
物理的安定性を、評価マトリックスに従ってヒトの目で測定する。ソフトドリンク飲料用に記録されるパラメータは下記である:
−スコア6〜1による瓶中でのリング形成/ネックリング、「6」は「リングなし」を表し、「1」は「非常に強固なリング」を表す。
−スコア6〜1による表面粒子、「6」は「粒子なし/覆われていない」ことを表し、「1」は「表面の半分超が粒子で覆われている/表面の3分の2超が粒子以外の膜で覆われている」ことを表す。
−スコア6〜1による、微細な膜、個々の粒子またはリング形成としての、包装の底上の沈殿物、「6」は「粒子、膜またはリングのいずれもがない」ことを表し、「1」は、底の半分超が粒子で覆われていること、底が目に見える強固な膜または非常に強固なリングで覆われていることのいずれか」を表す。
[濁度測定]
浮遊している固体(または粒子)は、ジュースを含む飲料の濁った外観の原因となる。この濁った外観を濁度測定により評価することができる。濁度は、そのような粒子の光散乱特性、この粒子のサイズ、形状および屈折率によって左右される。
この研究では、濁度計(Hach 2100N IS(登録商標),USA)を使用して濁度測定を実行し、濁度値をNTU(比濁計濁度単位)で示した。比濁計(neophelometer)は、入射光路から試料により90°で散乱された光を測定する(図1を参照されたい)。
図1は、比濁計濁度測定の原理を示し、機器の設定:光源:860±10nmのLED。
[ビキシン(実施例1〜7に係る粉末)を含むソフトドリンクに関する結果]
[a)色差]
貯蔵中の色差の測定に関する結果を図2および図3に示す。
図2は、最大3ヵ月の貯蔵時間中の非低温殺菌ソフトドリンクでの色差(DE)を示す。
x軸:貯蔵時間(日数);y軸:色差(DE)(無次元);
□=実施例4に係る粉末を含むソフトドリンク;
×=実施例6に係る粉末を含むソフトドリンク;
●=実施例7に係る粉末を含むソフトドリンク。
全ての試料は許容可能な(DE約10)および類似の色安定性を示した。
図3は、最大3ヵ月の貯蔵時間中の低温殺菌ソフトドリンクでの色差(DE)を示す。
x軸:貯蔵時間(日数);y軸:色差(DE)(無次元);
□=実施例4に係る粉末を含むソフトドリンク;
×=実施例6に係る粉末を含むソフトドリンク;
●=実施例7に係る粉末を含むソフトドリンク。
全ての試料は非常に良好な(DE<10)および類似の色安定性を示した。
図4は、最大3ヵ月の貯蔵時間中の低温殺菌ソフトドリンクでの化学的安定性(回復%)を示す。
x軸:貯蔵時間(日数);y軸:化学的安定性(回復%)「CS」(無次元);
□=実施例4に係る粉末を含むソフトドリンク;
×=実施例6に係る粉末を含むソフトドリンク;
●=実施例7に係る粉末を含むソフトドリンク。
全ての試料は良好な化学的安定性(回復%<15)を示した。
[c)物理的外観]
3ヵ月にわたる貯蔵の後、非低温殺菌ソフトドリンクおよび低温殺菌ソフトドリンクを、これらの物理的外観に関して視覚により評価した。これにより、試料を、瓶の首でリングを示すかどうか、表面で粒子を示すかどうか、および白色沈殿物を示すかどうかについて視覚により評価した。下記の注釈の一覧を適用した。
[瓶の首でのリング:]
6=リングなし
5=ほとんど目立たないリング
4=認識可能なリング
3=認識可能な明確で細いリング
2=認識可能で強固なリング
1=認識可能な幅広いリング
[表面での粒子:]
6=粒子なし
5=1〜10個の粒子
4=10個超の粒子
3=もはや計測不能
2=表面の半分が覆われている
1=表面の半分超が覆われている
[沈殿物:]
6=沈殿物なし
5=わずかに無光沢な微光
4=細かい無光沢な沈殿物
3=無光沢な沈殿物
2=強固で無光沢な沈殿物
1=非常に強固で無光沢な沈殿物
良好な性能のためには、スコアは≧3でなければならない。
表2は、非低温殺菌ソフトドリンクの外観評価に関して得られた結果を示す。
Figure 2018516576
この試料は、その外観特性に関して非常に良好な性能を示した。
表3は、低温殺菌ソフトドリンクの外観評価に関して得られた結果を示す。
Figure 2018516576
低温殺菌ドリンクにおいても、この試料はその外観特性に関して非常に良好な性能を示した。
[比較例]
Christian Hansen,Denmarkからの市販の製品CapColor A−8−WSS−145を更に分析した。この製品は暗赤褐色の液体またはゲルであり、アナトーの木(ビクサ・オレラナL(Bixa orellana L)の種子からのアナトー色素の抽出により製造される。この色素を植物性親水コロイド(アラビアガム)の水溶液中に分散させる。CapColor A−8−WSS−145は、主な着色原理として7.5〜8.5%のビキシンを含む。
水で補正されたE1/1はわずか226(430nm)であり、従って、本発明に係るビキシン形態のE1/1と比べてはるかに低い。
Figure 2018516576
Figure 2018516576
Figure 2018516576
図1は、比濁計濁度測定の原理を示し、機器の設定:光源:860±10nmのLED。 図2は、最大3ヵ月の貯蔵時間中の非低温殺菌ソフトドリンクでの色差(DE)を示す。x軸:貯蔵時間(日数);y軸:色差(DE)(無次元);□=実施例4に係る粉末を含むソフトドリンク;×=実施例6に係る粉末を含むソフトドリンク;●=実施例7に係る粉末を含むソフトドリンク。 図3は、最大3ヵ月の貯蔵時間中の低温殺菌ソフトドリンクでの色差(DE)を示す。x軸:貯蔵時間(日数);y軸:色差(DE)(無次元);□=実施例4に係る粉末を含むソフトドリンク;×=実施例6に係る粉末を含むソフトドリンク;●=実施例7に係る粉末を含むソフトドリンク。 図4は、最大3ヵ月の貯蔵時間中の低温殺菌ソフトドリンクでの化学的安定性(回復%)を示す。x軸:貯蔵時間(日数);y軸:化学的安定性(回復%)「CS」(無次元);□=実施例4に係る粉末を含むソフトドリンク;×=実施例6に係る粉末を含むソフトドリンク;●=実施例7に係る粉末を含むソフトドリンク。

Claims (19)

  1. ビキシンが親水コロイドのマトリックスでマイクロカプセル化されているビキシン形態を含む飲料であって、少なくとも3ヵ月の期間にわたり、好ましくは少なくとも6ヵ月の期間にわたり、2〜5の範囲のpHで、好ましくは2.5〜4の範囲のpHで、より好ましくは2.8〜3.6の範囲のpHで、物理的に安定していることを特徴とする飲料。
  2. 前記飲料は色が安定している、請求項1に記載の飲料。
  3. 前記親水コロイドは少なくとも1種の食品用加工デンプンであり、そのため、前記ビキシン形態中の前記ビキシンは少なくとも1種の食品用加工デンプンのマトリックスでマイクロカプセル化されている、請求項1または2に記載の飲料。
  4. 前記マトリックスは糖類を更に含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の飲料。
  5. 前記ビキシン形態は、水中での再分散の際に、少なくとも400のE1/1値を特徴とし、好ましくは500〜1800の範囲のE1/1値を特徴とする高い色強度で、黄色がかったオレンジ色から赤色がかったオレンジ色の色相を生じる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の飲料。
  6. 前記飲料中のビキシンの量は、前記飲料の総重量を基準として1ppm〜50ppmの範囲であり、好ましくは2〜30ppmの範囲であり、より好ましくは3〜25ppmの範囲である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の飲料。
  7. 前記飲料は、ソフトドリンク、フレーバーウォーター、強化水、スポーツドリンク、ミネラルドリンク、炭酸飲料、フルーツジュース、フルーツジュース含有ソフトドリンク、フルーツポンチ、アルコール飲料、砂糖含有飲料およびダイエット飲料からなる群から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の飲料。
  8. ビキシンが親水コロイドのマトリックスでマイクロカプセル化されているビキシン形態。
  9. 前記ビキシン形態は、水中での再分散の際に、少なくとも400のE1/1値を特徴とし、好ましくは500〜1800の範囲のE1/1値を特徴とする高い色強度で、黄色がかったオレンジ色から赤色がかったオレンジ色の色相を生じる、請求項8に記載のビキシン形態。
  10. 光子相関分光法(Beckman Coulter N4 Plus Submicron Particle Sizer)により測定した前記ビキシン形態の内相の平均粒径は100〜400nmの範囲である、請求項8または9に記載のビキシン形態。
  11. 粉末または分散液である請求項8〜10のいずれか一項に記載のビキシン形態。
  12. 前記ビキシンは少なくとも1種の食品用加工デンプンのマトリックスでマイクロカプセル化されている、請求項8〜11のいずれか一項に記載のビキシン形態。
  13. 前記マトリックスは糖類を更に含む、請求項8〜12のいずれか一項に記載のビキシン形態。
  14. 前記ビキシンは、植物ガムと食品用加工デンプンとのコンジュゲートを含まないマトリックスでマイクロカプセル化されている、請求項8〜13のいずれか一項に記載のビキシン形態。
  15. 前記ビキシンは、オクテニルコハク酸無水物−改質アカシアガムを含まないマトリックスでマイクロカプセル化されている、請求項8〜14のいずれか一項に記載のビキシン形態。
  16. 前記ビキシンは、ビートペクチン、チコリーペクチン、エルサレム・アーティチョークペクチンまたは高度なアセチル化を有する他のペクチン型を含まないマトリックスでマイクロカプセル化されている、請求項8〜15のいずれか一項に記載のビキシン形態。
  17. 請求項11〜16のいずれか一項に記載のビキシン分散液またはビキシン粉末の製造方法であって、
    a)ビキシンの有機溶媒溶液を形成する工程であり、任意選択で脂溶性抗酸化剤を添加する、および/または任意選択で油を添加する、および/または任意選択で中鎖トリグリセリドを添加する、形成する工程、
    b)水中の食品用加工デンプンのマトリックスならびに任意選択で糖類および/または水溶性抗酸化剤を準備する工程、
    c)工程a)で得られた溶液を抗体b)で得られたマトリックス中に乳化させて分散液を得る工程、
    d)工程c)で得られた分散液から前記有機溶媒を除去してビキシン分散液を得る工程、
    e)任意選択で、工程d)で得られたビキシン分散液を乾燥させてビキシン粉末を得る工程
    を含む製造方法。
  18. 飲料を着色するためのビキシン形態の使用であって、ビキシンが親水コロイドのマトリックスでマイクロカプセル化されており、それにより、好ましくは、光子相関分光法(Beckman Coulter N4 Plus Submicron Particle Sizer)により測定した前記ビキシン形態の内相の平均粒径は100〜400nmの範囲である、使用。
  19. 前記ビキシン形態中の前記ビキシンは食品用加工デンプンのマトリックスでマイクロカプセル化されており、前記マトリックスは糖類を任意選択で更に含む、請求項18に記載の使用。
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