JP2018514617A - フレグランスを含むポリマー組成物を得るか、もしくはそれからなる高熱伝達デバイスまたはその部品を製造するプロセス - Google Patents
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Abstract
フレグランスを含むポリマー組成物を含有するか、もしくはそれからなる熱伝達デバイスまたはその部品を製造するプロセスであって、a)第1ポリマー組成物を、熱可塑性ポリエステル、任意選択的に第1熱可塑性コポリエステルエラストマー、および任意選択的に組成物のさらなる成分を押出機に供給し、成分を溶融かつ混合することによって生成する工程と、b)第1ポリマー組成物を冷却する工程と、c)第1ポリマー組成物と、第2熱可塑性コポリエステルエラストマーおよびフレグランスを含むマスターバッチとを射出成形機に供給し、第1ポリマー組成物とマスターバッチとを射出成形機において溶融かつ混合して第2ポリマー組成物を得、かつこのようにして得られた溶融第2ポリマー組成物を高熱伝達デバイスまたはその部品の金型へ射出成形する工程とを含むプロセス。
【選択図】なし
【選択図】なし
Description
本発明は、フレグランスを含むポリマー組成物を含有するか、もしくはそれからなる高熱伝達デバイスまたはその部品を製造するプロセスに関する。
ヘアアイロンまたはヘアカーラーなどのヘアスタイリング装置デバイスで髪をスタイリングすると同時に髪にフレグランスを加えることが望まれる。かかるフレグランスを提供する様々なシステムが知られている。かかる一システムは、フレグランスを含むポリマー組成物の少なくとも一部からなるか、またはその組成物を含む高熱伝達デバイスを備えるヘアスタイリング装置である。通常、例えば加熱プレートなどの加熱構成部品により、約150℃または約200℃の温度に高熱伝達デバイスは加熱され、多くの場合、毛髪に圧力をかけることによって毛髪と接触させる。このように髪をスタイリングし、髪がスタイリングされると同時に、フレグランスが放出される。
この作業は高温において短時間で行われることから、重要である。
高熱伝達デバイスまたはその部品は、国際公開第2015/028632号パンフレットに記載されている。それは、通常、
a)フレグランスを含まないポリマー組成物を押出機において溶融かつ混合し、および押出機の溶融域でフレグランスを注入し、それにより、その部品の組成物を得る工程と、
b)組成物を冷却し、かつ顆粒化する工程と、
c)その組成物から高熱伝達デバイスまたはその部品を射出成形する工程と
を含むプロセスによって製造される。
a)フレグランスを含まないポリマー組成物を押出機において溶融かつ混合し、および押出機の溶融域でフレグランスを注入し、それにより、その部品の組成物を得る工程と、
b)組成物を冷却し、かつ顆粒化する工程と、
c)その組成物から高熱伝達デバイスまたはその部品を射出成形する工程と
を含むプロセスによって製造される。
既知の高熱伝達デバイスまたはその部品の欠点は、毛髪のスタイリングに使用された場合、毛髪のフレグランスが短時間で消えることである。このため、わずか数回のみ、毛髪に香りをつけるために高熱伝達デバイスを使用することのみ可能である。もう1つの問題は、フレグランスの品質が影響を受け、そのため、フレグランスの匂いがその魅力を損なうことである。
本発明の目的は、この問題がないヘアスタイリング装置用の高熱伝達デバイスまたはその部品を提供することである。意外なことに、この目的は、フレグランスを含むポリマー組成物を含有するか、もしくはそれからなる熱伝達デバイスまたはその部品を製造するプロセスであって、
a)第1ポリマー組成物を、熱可塑性ポリエステル、任意選択的に第1熱可塑性コポリエステルエラストマー、および任意選択的に組成物のさらなる成分を押出機に供給し、ポリマー組成物の成分を溶融かつ混合することによって生成する工程と、
b)第1ポリマー組成物を冷却する工程と、
c)第1ポリマー組成物と、第2熱可塑性コポリエステルエラストマーおよびフレグランスを含むマスターバッチとを射出成形機に供給し、第1ポリマー組成物とマスターバッチとを射出成形機において溶融かつ混合して第2ポリマー組成物を得、かつこのようにして得られた溶融第2ポリマー組成物を高熱伝達デバイスまたはその部品の金型へ射出成形する工程と
を含むプロセスを提供することによって達成された。
a)第1ポリマー組成物を、熱可塑性ポリエステル、任意選択的に第1熱可塑性コポリエステルエラストマー、および任意選択的に組成物のさらなる成分を押出機に供給し、ポリマー組成物の成分を溶融かつ混合することによって生成する工程と、
b)第1ポリマー組成物を冷却する工程と、
c)第1ポリマー組成物と、第2熱可塑性コポリエステルエラストマーおよびフレグランスを含むマスターバッチとを射出成形機に供給し、第1ポリマー組成物とマスターバッチとを射出成形機において溶融かつ混合して第2ポリマー組成物を得、かつこのようにして得られた溶融第2ポリマー組成物を高熱伝達デバイスまたはその部品の金型へ射出成形する工程と
を含むプロセスを提供することによって達成された。
意外なことに、再び使用した際、繰り返し使用した後でさえも依然としてフレグランスを放出する高熱伝達デバイスが得られる。さらなる利点は、室温ではフレグランスが全く放出されないか、またはごく限られた量のフレグランスのみが放出され、その結果、その製造プロセス後に部品を輸送または保管する間、また家庭で、例えば消費者によってヘアスタイリングデバイスに一度取り付けられてもフレグランスが全く失われない、またはごく限られた量のフレグランスのみが失われることである。また、さらなる利点は、オイルがその組成物中で使用された場合、フレグランスが組成物からのオイルの放出に影響しないことである。またさらなる利点は、非常に安定な射出成形プロセスが得られることであり、それは、プロセス条件において大きい変動が起こらず、かつ製造された部品の品質が大きいずれを示さないことを意味する。
[熱可塑性ポリエステル]
高熱伝達デバイスまたはその部品のポリマー組成物に適した熱可塑性ポリエステルは、少なくとも1種類の芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成誘導体と、少なくとも1種類の脂肪族、脂環式または芳香族ジオールとから誘導され得る。適切な芳香族ジカルボン酸の例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸等が挙げられ、テレフタル酸が好ましい。適切なジオールとしては、アルキランジオール、ベンゼンジオール、ジヒドロキシフェニル、ナフタレンジオールが挙げられる。アルカンジオール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、およびシクロヘキサンジメタノールが好ましい。これらのポリエステルが溶融加工性のままであることを条件として、これらの半結晶質ポリエステルは、少量の例えば脂肪族ジカルボン酸、単官能アルコールおよび/またはカルボン酸ならびに三官能性以上のアルコールおよび/またはカルボン酸をさらに含み得る。好ましくは、これらのポリエステル中の他のモノマーの含有率は、ポリエステルの半結晶性を確保するために、ポリエステルの全重量に対して20重量%未満、さらに好ましくは10重量%未満、またさらに好ましくは5重量%未満である。
高熱伝達デバイスまたはその部品のポリマー組成物に適した熱可塑性ポリエステルは、少なくとも1種類の芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成誘導体と、少なくとも1種類の脂肪族、脂環式または芳香族ジオールとから誘導され得る。適切な芳香族ジカルボン酸の例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボン酸等が挙げられ、テレフタル酸が好ましい。適切なジオールとしては、アルキランジオール、ベンゼンジオール、ジヒドロキシフェニル、ナフタレンジオールが挙げられる。アルカンジオール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、およびシクロヘキサンジメタノールが好ましい。これらのポリエステルが溶融加工性のままであることを条件として、これらの半結晶質ポリエステルは、少量の例えば脂肪族ジカルボン酸、単官能アルコールおよび/またはカルボン酸ならびに三官能性以上のアルコールおよび/またはカルボン酸をさらに含み得る。好ましくは、これらのポリエステル中の他のモノマーの含有率は、ポリエステルの半結晶性を確保するために、ポリエステルの全重量に対して20重量%未満、さらに好ましくは10重量%未満、またさらに好ましくは5重量%未満である。
高熱伝達デバイスまたはその部品のポリマー組成物において使用され得る適切な熱可塑性ポリエステルは、例えば、ポリアルキレンテレフタレート、ポリアルキレンナフタレート、およびポリアルキレンビスベンゾエートならびにいずれかのコポリマーおよびそのいずれかの混合物である。これらのポリエステルは、アルカンジオールと、それぞれテレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸および4,4’−ジフェニルジカルボン酸とから誘導することができる。適切には、ポリアルキレンテレフタレートは、2〜6個の炭素原子を有する脂肪族ジオールをベースとするポリ(1,4−シクロヘキサン−ジメチレンテレフタレート)(PCT)またはポリ(アルキレンテレフタレート)、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、およびポリ(1,4−ブチレンテレフタレート)(または単にポリブチレンテレフタレート(PBT)と呼ばれる)である。適切なポリ(アルキレンナフタレート)としては、ポリエチレンナフタレート(PEN)およびポリブチレンナフタレート(PBN)が挙げられる。適切なポリアルキレンビスベンゾエートとしては、ポリエチレンビスベンゾエート(PEBB)およびポリブチレンビスベンゾエート(PBBB)が挙げられる。適切には、これらの半芳香族熱可塑性ポリエステルは、他のジカルボン酸またはジオールを少ない含有率で含む。これらのポリエステルの中で、PETおよびPBT、およびそのいずれかの混合物またはコポリマーが好ましい。さらに好ましくは、熱可塑性ポリエステルはPETである。
[第1熱可塑性コポリエステルエラストマー]
ポリマー組成物は、好ましくは、熱可塑性コポリエステルエラストマーを含む。コポリエステルエラストマーの例としては、コポリエステルエステルエラストマー、コポリカーボネートエステルエラストマーまたはコポリエーテルエステルエラストマー;すなわち、ポリエステル、ポリカーボネート、またはそれぞれポリエーテルから誘導されるソフトセグメントを有するコポリエステルブロックコポリマーが挙げられる。コポリエステルエラストマーは、例えば、DSM Engineering Plastics B.V.(オランダ(The Netherlands))から商品名Arnitelで市販されている。
ポリマー組成物は、好ましくは、熱可塑性コポリエステルエラストマーを含む。コポリエステルエラストマーの例としては、コポリエステルエステルエラストマー、コポリカーボネートエステルエラストマーまたはコポリエーテルエステルエラストマー;すなわち、ポリエステル、ポリカーボネート、またはそれぞれポリエーテルから誘導されるソフトセグメントを有するコポリエステルブロックコポリマーが挙げられる。コポリエステルエラストマーは、例えば、DSM Engineering Plastics B.V.(オランダ(The Netherlands))から商品名Arnitelで市販されている。
適切なコポリエステルエステルエラストマーは、例えば、欧州特許第0102115−B1号明細書に記載されている。
コポリエーテルエステルエラストマーは、少なくとも1種類のポリアルキレンオキシドグリコールから誘導されるソフトセグメントを有する。コポリエーテルエステルエラストマーならびにその製法およびその特性は、当技術分野におけるものであり、例えばThermoplastic Elastomers,2nd Ed.,Chapter 8,Carl Hanser Verlag(1996)ISBN 1−56990−205−4、Handbook of Thermoplastics,Ed.O.Otabisi,Chapter17,Marcel Dekker Inc.,New York 1997,ISBN 0−8247−9797−3、およびEncyclopaedia of Polymer Science and Engineering,Vol.12,pp.75−117(1988),John Wiley and Sons、ならびにそれに記載される参考文献に詳細に記述されている。
ポリエーテルエステルエラストマーのハードセグメントにおける芳香族ジカルボン酸は、適切には、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸および4,4−ジフェニルジカルボン酸ならびにその混合物からなる群から選択される。好ましくは、芳香族ジカルボン酸はテレフタル酸を含み、さらに好ましくは、ジカルボン酸の総モル量に対して少なくとも50モル%、またさらに好ましくは少なくとも90モル%のテレフタル酸からなり、またはテレフタル酸から完全になる。
ポリエーテルエステルエラストマーのハードセグメントにおけるアルキレンジオールは、適切には、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサメチレンジオール、1,4−ブタンジオール、ベンゼンメタノール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノールおよびその混合物からなる群から選択される。好ましくは、アルキレンジオールは、エチレングリコールおよび/または1,4ブタンジオールを含み、さらに好ましくは、アルキレンジオールの総モル量に対して少なくとも50モル%、またさらに好ましくは少なくとも90モル%のエチレングリコールおよび/または1,4ブタンジオールからなり、またはエチレングリコールおよび/または1,4ブタンジオールから完全になる。
ポリエーテルエステルエラストマーのハードセグメントは、最も好ましくは、ポリブチレンテレフタレートセグメントを含むか、またはさらにポリブチレンテレフタレートセグメントからなる。
適切には、ポリアルキレンオキシドグリコールは、オキシラン、オキセタンおよび/またはオキソランをベースとするホモポリマーまたはコポリマーである。ポリアルキレンオキシドグリコールがそれをベースとし得る場合の適切なオキシランの例は、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドである。対応するポリアルキレンオキシドグリコールホモポリマーは、それぞれポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド、またはポリエチレンオキシドグリコール(PEGまたはPEOとしても省略される)、およびポリプロピレングリコール、ポリプロピレンオキシドまたはポリプロピレンオキシドグリコール(PPGまたはPPOとしても省略される)の名称で知られている。ポリアルキレンオキシドグリコールがそれをベースとし得る場合の適切なオキセタンの一例は、1,3−プロパンジオールである。対応するポリアルキレンオキシドグリコールホモポリマーは、ポリ(トリメチレン)グリコールの名称で知られている。ポリアルキレンオキシドグリコールがそれをベースとし得る場合の適切なオキソランの一例は、テトラヒドロフランである。対応するポリアルキレンオキシドグリコールホモポリマーは、ポリ(テトラメチレン)グリコール(PTMG)またはポリテトラヒドロフラン(PTHF)の名称で知られている。ポリアルキレンオキシドグリコールコポリマーは、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーまたはその混合構造であることができる。適切なコポリマーは、例えば、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロック−コポリマー(またはEO/POブロックコポリマー)、特にエチレンオキシド末端ポリプロピレンオキシドグリコールである。
ポリアルキレンオキシドは、アルキレンジオールのエーテル化生成物、またはアルキレンジオールもしくは低分子量ポリアルキレンオキシドグリコールの混合物、または前述のグリコールの混合物をベースとすることもできる。
ポリアルキレンオキシドグリコールが、ポリプロピレンオキシドグリコールホモポリマー(PPG)、エチレンオキシド/ポリプロピレンオキシドブロック−コポリマー(EO/POブロックコポリマー)およびポリ(テトラメチレン)グリコール(PTMG)ならびにその混合物からなる群から選択される場合に良好な結果が得られる。
二量体化脂肪酸および/またはそれから誘導されるジアミンのモノマー単位を含有する熱可塑性エラストマーでも良好な結果が得られる。非常に強い付着性および脂肪酸に対する高い耐性も得られる。
かかる二量体化脂肪酸は、モノマー不飽和脂肪酸の二量体化によって得ることができ、二量体化脂肪酸によって表される。
二量体化反応後、このようにして得られたオリゴマー混合物は、例えば蒸留によってさらに処理され、高含有率の二量体化脂肪酸を有する混合物が形成される。二量体化脂肪酸における二重結合は接触水素化によって飽和され得る。本明細書で使用される場合、二量体化脂肪酸という用語は、飽和および不飽和の両方のタイプのこれらの二量体化脂肪酸に関する。二量体化脂肪酸は飽和脂肪酸であることが好ましい。
二量体化脂肪酸は、好ましくは、32〜44個までの炭素原子を含有する。最も好ましくは、二量体化脂肪酸は、36個の炭素原子を含有する。通常、二量体化脂肪酸が混合物として市販されていることから、通常、C原子の量は平均値である。
既知の反応の1つにより、酸基の1つまたは2つをアミン基に置き換えることによって二量体化脂肪酸の誘導体を生成することも可能である。
好ましくは、熱可塑性エラストマーは、40〜80重量%のポリブチレンテレフタレートハードセグメントを含有する。
[第2熱可塑性コポリエステルエラストマー]
第2熱可塑性コポリエステルエラストマーは、マスターバッチの第2熱可塑性コポリエステルエラストマーであり、第1熱可塑性コポリエステルエラストマーと異なってもよく、または同じでもよい。好ましくは、第2熱可塑性コポリエステルエラストマーは、150〜180℃、さらに好ましくは155〜175℃、またさらに好ましくは160〜170℃の融点を有する。これは、本発明によるプロセス中、フレグランスの分解がこの融点でさえさらに低減されるためである。この融点は、ISO 11357−1/3(2011)に準拠してDSCによって測定されており、実施例でさらに定義される。
第2熱可塑性コポリエステルエラストマーは、マスターバッチの第2熱可塑性コポリエステルエラストマーであり、第1熱可塑性コポリエステルエラストマーと異なってもよく、または同じでもよい。好ましくは、第2熱可塑性コポリエステルエラストマーは、150〜180℃、さらに好ましくは155〜175℃、またさらに好ましくは160〜170℃の融点を有する。これは、本発明によるプロセス中、フレグランスの分解がこの融点でさえさらに低減されるためである。この融点は、ISO 11357−1/3(2011)に準拠してDSCによって測定されており、実施例でさらに定義される。
熱可塑性コポリエステルエラストマーの融点は、より多い量のソフトブロック、低分子量のソフトブロックを選択することにより、特にポリエステルハードブロックに第3モノマー、好ましくはイソフタル酸を使用し、導入することによって低くしてもよい。
ソフトブロックとして、(ポリエチレンオキシド−ポリプロピレンオキシド−ポリエチレンオキシド)グリコールまたは二量体化脂肪酸から誘導されるソフトブロックを使用することが可能である。好ましくは、ポリ(テトラメチレン)グリコールから誘導されるソフトブロックが使用される。
フレグランスは、甘い、デリケートな、または心地よい匂い、例えば新鮮な花、松の木などの匂いを放つように配合されたもの(香料として)である。
オイルがフレグランスの機能を有することも可能である。フレグランスの従来の分類は、以下のカテゴリーを含む:
・シングルフローラル(Single Floral):1種類の特定の花からの香りによって特徴付けられるフレグランス;フランス語でソリフロール(soliflore)と呼ばれる。
・フローラルブーケ(Floral Bouquet):香りにおける数種類の花の組み合わせを含有する。
・アンバー(Ambery):花および木と共にバニラの香りおよび動物の香りを特徴とする大きいフレグランスのクラス。カンファーオイルおよびフレグランス樹脂によって高めることができる。
・ウッディ(Woody):一般にビャクダンおよびシダーのウッディ系の香りによって特徴付けられるフレグランス。パチュリ(Patchouli)は、樟脳様の匂いを有し、これらの香料において一般に見られる。
・革(Leather):その中間またはベースノートにおいてはちみつ、タバコ、木および木タールの香りならびに革をほのめかす香りを特徴とするフレグランスのファミリー。
・ビャクダン(Chypre):フランス語でキプロス(cyprus)を意味し、これは、ベルガモット、オークモス、パチュリ、およびラブダナムからなる同様の調和で構成されたフレグランスを包含する。このファミリーのフレグランスは、Francois Cotyによる香水の名を採って命名される。発音:シープラ(Sheep−ra)
・フージェール(Fougere):フランス語でシダを意味し、ラベンダー、クマリン、およびオークモスのベースで構成される。多くの男性用フレグランスは、このファミリーのフレグランスに属し、そのシャープな草および木の香りを特徴とする。発音:フージェール(foozh−air)
・シングルフローラル(Single Floral):1種類の特定の花からの香りによって特徴付けられるフレグランス;フランス語でソリフロール(soliflore)と呼ばれる。
・フローラルブーケ(Floral Bouquet):香りにおける数種類の花の組み合わせを含有する。
・アンバー(Ambery):花および木と共にバニラの香りおよび動物の香りを特徴とする大きいフレグランスのクラス。カンファーオイルおよびフレグランス樹脂によって高めることができる。
・ウッディ(Woody):一般にビャクダンおよびシダーのウッディ系の香りによって特徴付けられるフレグランス。パチュリ(Patchouli)は、樟脳様の匂いを有し、これらの香料において一般に見られる。
・革(Leather):その中間またはベースノートにおいてはちみつ、タバコ、木および木タールの香りならびに革をほのめかす香りを特徴とするフレグランスのファミリー。
・ビャクダン(Chypre):フランス語でキプロス(cyprus)を意味し、これは、ベルガモット、オークモス、パチュリ、およびラブダナムからなる同様の調和で構成されたフレグランスを包含する。このファミリーのフレグランスは、Francois Cotyによる香水の名を採って命名される。発音:シープラ(Sheep−ra)
・フージェール(Fougere):フランス語でシダを意味し、ラベンダー、クマリン、およびオークモスのベースで構成される。多くの男性用フレグランスは、このファミリーのフレグランスに属し、そのシャープな草および木の香りを特徴とする。発音:フージェール(foozh−air)
複数種のフレグランスを使用することが可能である。
マスターバッチは、好ましくは、35重量%未満、さらに好ましくは30重量%未満、好ましくは25重量%未満のフレグランスを含む。マスターバッチは、好ましくは、4重量%を超える、さらに好ましくは7重量%を超えるフレグランスを含む。
高熱伝達デバイスまたはその部品を製造するために使用されるポリマー組成物は、さらなる添加剤、例えばオイル、ビタミン、離型剤、およびガラス繊維を含み得る。ポリマー組成物は、好ましくは、5〜30重量%の、ポリマー組成物のマトリックスの熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する充填材、例えば金属粒子、カーボンブラックおよび発泡グラファイトを含有する。かかる組成物は、例えば国際公開第2015/028632号パンフレットに開示されている。
高熱伝達デバイスまたはその部品の最終ポリマー組成物のさらなる成分は、好ましくは、第1ポリマー組成物中に添加される。
熱可塑性コポリエステルエラストマーおよび最終的にさらなる添加剤を押出機に供給し、熱可塑性コポリエステルを溶融し、その結果得られた溶融物にフレグランスを注入し、溶融物を冷却し、マスターバッチを顆粒化することにより、マスターバッチを製造することができる。押出機として、一軸スクリュー押出機または共回転二軸スクリュー押出機が使用され得る。水中造粒機を使用した場合に最良の結果が得られる。第1ポリマー組成物を製造するための押出機は、同様に一軸スクリュー押出機または共回転二軸スクリュー押出機であり得る。第1ポリマー組成物は、好ましくは、冷却前、冷却中または冷却後に顆粒化される。水中造粒機が使用された場合に良好な結果が得られる。第1ポリマー組成物およびマスターバッチは、個々の生成物ストリームとしてまたはドライブレンドとして射出成形機の供給口に供給され得る。本発明は、本発明によるプロセスで得られる高熱伝達デバイスにも関する。
高熱伝達デバイスは、好ましくは、ヘアアイロン器具またはヘアカーラーの部品である。高熱伝達デバイスは、ヘアアイロン器具またはヘアカーラーが使用されている際、加熱されかつ毛髪と接触している機器の一部である。高熱伝達デバイスは、通常、高熱伝達デバイスにその熱を伝達する加熱要素または加熱プレートに取り付けられる。
好ましくは、高熱伝達デバイスは交換可能であり、さらに好ましくはツールを使用することなく、例えばスナップ接続によって交換可能である。
高熱伝達デバイスが、フレグランスを含む部品を含む場合、好ましくは、その部品のみがフレグランスを含む。
本発明は、以下の図によって説明される。
部品(A)および(B)を含む高熱伝達デバイスは、オーバーモールドによりまたは2K射出成形により製造され得る。
本発明は、実施例および比較実験によってさらに説明される。
[使用される材料]
− Arnite(登録商標)BAGA 5018(DSM)、ポリエチレンテレフタレート、Tm=254℃、DSMによって供給された。
− PBT−Eco=ポリブチレンテレフタレート−co−二量体脂肪酸20%、DSMの二量体脂肪酸、Tm=210℃
− Arnitel(登録商標)3106、イソタレートコモノマーを含むハードブロックポリブチレンテレフタレートと、ポリエーテレンオキシド−ポリプロピレンオキシド−ポリエチレンオキシドのソフトブロックとを含むブロックコポリマー、Tm=165℃、DSMによって供給された。
− Akulon S222、PA6,6、DSM(オランダ)によって供給された。
− オイル:天然オイルおよび合成オイルの混合物。
− フローラルローズ194、フレグランス。
− マスターバッチフローラルローズ(Masterbatch Floral Rose)(商標)5222603、ポリエチレンを80重量%、フローラルローズ194を20重量%含む。
− Arnite(登録商標)BAGA 5018(DSM)、ポリエチレンテレフタレート、Tm=254℃、DSMによって供給された。
− PBT−Eco=ポリブチレンテレフタレート−co−二量体脂肪酸20%、DSMの二量体脂肪酸、Tm=210℃
− Arnitel(登録商標)3106、イソタレートコモノマーを含むハードブロックポリブチレンテレフタレートと、ポリエーテレンオキシド−ポリプロピレンオキシド−ポリエチレンオキシドのソフトブロックとを含むブロックコポリマー、Tm=165℃、DSMによって供給された。
− Akulon S222、PA6,6、DSM(オランダ)によって供給された。
− オイル:天然オイルおよび合成オイルの混合物。
− フローラルローズ194、フレグランス。
− マスターバッチフローラルローズ(Masterbatch Floral Rose)(商標)5222603、ポリエチレンを80重量%、フローラルローズ194を20重量%含む。
[測定]
[熱可塑性コポリエステルエラストマーのDSC融点]
融解温度Tmは、走査速度10℃/分でISO 11357−1/3(2011)に準拠した方法であって、10℃/分の加熱速度で従来の示差走査熱量計(DSC)において試料を最初に加熱する工程であって、最も高い吸熱融解ピークのピーク温度として本明細書で理解される第1融解温度[Tm1]が定義される、工程を含む方法により、DSCによって工程[5]で測定される吸熱融解ピークのピーク温度である。この装置は、50ml/分のパージ流量において乾燥窒素ガスでパージされる。ポリエステルの融解温度Tmを測定するために、以下の標準温度プログラムが適用される:
[1]10℃/分の走査速度で20℃からTm1+20℃に加熱;パージガスN2 50ml/分
[2]Tm1+20℃で3分間維持;パージガスN2 50ml/分
[3]10℃/分の走査速度でTm1+20℃から20℃に冷却;パージガスN2 50ml/分
[4]20℃で5分間維持;パージガスN2 50ml/分
[5]10℃/分の走査速度で20℃からTm1+20℃に加熱;パージガスN2 50ml/分。
[熱可塑性コポリエステルエラストマーのDSC融点]
融解温度Tmは、走査速度10℃/分でISO 11357−1/3(2011)に準拠した方法であって、10℃/分の加熱速度で従来の示差走査熱量計(DSC)において試料を最初に加熱する工程であって、最も高い吸熱融解ピークのピーク温度として本明細書で理解される第1融解温度[Tm1]が定義される、工程を含む方法により、DSCによって工程[5]で測定される吸熱融解ピークのピーク温度である。この装置は、50ml/分のパージ流量において乾燥窒素ガスでパージされる。ポリエステルの融解温度Tmを測定するために、以下の標準温度プログラムが適用される:
[1]10℃/分の走査速度で20℃からTm1+20℃に加熱;パージガスN2 50ml/分
[2]Tm1+20℃で3分間維持;パージガスN2 50ml/分
[3]10℃/分の走査速度でTm1+20℃から20℃に冷却;パージガスN2 50ml/分
[4]20℃で5分間維持;パージガスN2 50ml/分
[5]10℃/分の走査速度で20℃からTm1+20℃に加熱;パージガスN2 50ml/分。
融解温度Tmは、10℃/分の走査速度において、ISO 11357−1/3(2011)に準拠した方法によってDSCにより工程[5]で測定される吸熱融解ピークのピーク温度として定義される。
[オーバーモールドプロセスの安定性]
部品(B)のオーバーモールド中、数回の連続的ショットの射出圧力が測定された。射出圧力の変動は、部品(B)のオーバーモールド安定性の程度として解釈される。
− 非常に良い:圧力の差がほとんどない。
− 良い:わずかな変動はあるが、等しい品質の部品が得られる。
− 良くない:変動が大きい。
部品(B)のオーバーモールド中、数回の連続的ショットの射出圧力が測定された。射出圧力の変動は、部品(B)のオーバーモールド安定性の程度として解釈される。
− 非常に良い:圧力の差がほとんどない。
− 良い:わずかな変動はあるが、等しい品質の部品が得られる。
− 良くない:変動が大きい。
[匂いの持続時間:高熱伝達デバイスを使用することができるサイクルの長さ]
ヘアアイロン器具を閉じることにより、高熱伝達デバイスを互いに押し付けた。このようにして器具を220℃で10分間維持した。その後、専門家がフレグランスの匂いをかいだ。匂いが弱くなったと専門家が決定するまで、これを繰り返した。その結果は、デバイスを使用することができる時間の量で示す。
ヘアアイロン器具を閉じることにより、高熱伝達デバイスを互いに押し付けた。このようにして器具を220℃で10分間維持した。その後、専門家がフレグランスの匂いをかいだ。匂いが弱くなったと専門家が決定するまで、これを繰り返した。その結果は、デバイスを使用することができる時間の量で示す。
[オイル放出]
protein Saver Card(幅25mm)(Whatman(商標)GE Healthcare Bioscience corp.)をヘアアイロンの熱送達デバイスの対間に置き、200℃で10分間にわたりその位置で維持した。protein saver cardに吸収されたオイルの量を決定した。
protein Saver Card(幅25mm)(Whatman(商標)GE Healthcare Bioscience corp.)をヘアアイロンの熱送達デバイスの対間に置き、200℃で10分間にわたりその位置で維持した。protein saver cardに吸収されたオイルの量を決定した。
[第1ポリマー組成物の調製]
80重量部のArnite(登録商標)BAGA5018および20重量部のPBT−Ecoを二軸スクリュー押出機ZSK30/44Dの供給口に供給し、押出機内で溶融および混合した。オイル混合物を溶融域内に注入した。熱いポリマー組成物ストリングを水浴または冷却ベルトで冷却し、射出成形に適した顆粒に切断した。
80重量部のArnite(登録商標)BAGA5018および20重量部のPBT−Ecoを二軸スクリュー押出機ZSK30/44Dの供給口に供給し、押出機内で溶融および混合した。オイル混合物を溶融域内に注入した。熱いポリマー組成物ストリングを水浴または冷却ベルトで冷却し、射出成形に適した顆粒に切断した。
[マスターバッチの製造]
押出機Berstorff ZE25/52RにArnitel3106の顆粒を供給することにより、マスターバッチを製造した。押出機の混合域内に、液体注入装置を介してフレグランスを導入する。排出量は10kg/時であった。押出機は水中造粒機を備えた。以下のマスターバッチを製造した。
− マスターバッチ1:90重量%のArnitel3106/10重量%のフローラルローズ194
− マスターバッチ2:80重量%のArnitel3106/20重量%のフローラルローズ194
押出機Berstorff ZE25/52RにArnitel3106の顆粒を供給することにより、マスターバッチを製造した。押出機の混合域内に、液体注入装置を介してフレグランスを導入する。排出量は10kg/時であった。押出機は水中造粒機を備えた。以下のマスターバッチを製造した。
− マスターバッチ1:90重量%のArnitel3106/10重量%のフローラルローズ194
− マスターバッチ2:80重量%のArnitel3106/20重量%のフローラルローズ194
[高熱伝達デバイスの射出成形]
Arburg(登録商標)Allround射出成形機を使用して、Akulon S222から部品(A)を射出成形した。部品(A)のサイズは約90×25×2mmであった。その後、部品(A)を同じ射出成形機の金型に置き、オーバーモールドによって部品(A)の開口部において部品(B)を製造した。部品(B)のサイズは約75×5×0.7mmであった。
Arburg(登録商標)Allround射出成形機を使用して、Akulon S222から部品(A)を射出成形した。部品(A)のサイズは約90×25×2mmであった。その後、部品(A)を同じ射出成形機の金型に置き、オーバーモールドによって部品(A)の開口部において部品(B)を製造した。部品(B)のサイズは約75×5×0.7mmであった。
[実施例1]
部品(A)を上述のように製造した。Arburg射出成形機の供給口に4重量%のマスターバッチ1および96重量%の第1ポリマー組成物を供給することにより、部品(B)を製造した。
部品(A)を上述のように製造した。Arburg射出成形機の供給口に4重量%のマスターバッチ1および96重量%の第1ポリマー組成物を供給することにより、部品(B)を製造した。
このように得られた高熱デバイスをヘアアイロン器具に取り付け、試験した。その結果を表1に示す。
[実施例2]
実施例1と同様であるが、6重量%のマスターバッチ1を使用した。その結果については表1および2を参照されたい。
実施例1と同様であるが、6重量%のマスターバッチ1を使用した。その結果については表1および2を参照されたい。
[実施例3]
実施例1と同様であるが、3重量%のマスターバッチ2を使用した。
実施例1と同様であるが、3重量%のマスターバッチ2を使用した。
[比較実験A]
マスターバッチを使用しないが、第1ポリマー組成物の製造中に押出機の供給口に、さらなる成分と共に0.4重量%のフレグランスフローラルローズ194を適用した。その結果を表1に示す。
マスターバッチを使用しないが、第1ポリマー組成物の製造中に押出機の供給口に、さらなる成分と共に0.4重量%のフレグランスフローラルローズ194を適用した。その結果を表1に示す。
[比較実験B]
比較実験Aと同様であるが、射出成形機の溶融域にフレグランスを注入した。その結果を表1に示す。
比較実験Aと同様であるが、射出成形機の溶融域にフレグランスを注入した。その結果を表1に示す。
[比較実験C]
実施例1と同様であるが、マスターバッチまたはフレグランスを全く使用しなかった。その結果を表2に示す。
実施例1と同様であるが、マスターバッチまたはフレグランスを全く使用しなかった。その結果を表2に示す。
[比較例D]
実施例1と同様であるが、1重量%のマスターバッチフローラルローズ5222603を使用した。その結果を表1および2に示す。
実施例1と同様であるが、1重量%のマスターバッチフローラルローズ5222603を使用した。その結果を表1および2に示す。
[比較E]
比較実験Dと同様であるが、2重量%のマスターバッチフローラルローズ5222603を使用した。その結果を表2に示す。
比較実験Dと同様であるが、2重量%のマスターバッチフローラルローズ5222603を使用した。その結果を表2に示す。
良い匂い性能(強度/期間)を得るには、最適なフレグランス濃度が0.4〜0.6%であることが判明した。表2から、フレグランスがポリマー組成物で使用された場合にオイル放出が低減されることが明らかである。しかしながら、比較実験DおよびEに関して、この低減は、本発明による実施例2よりもかなり有意である。
Claims (8)
- フレグランスを含むポリマー組成物を含有するか、もしくはそれからなる熱伝達デバイスまたはその部品を製造するプロセスであって、
a)第1ポリマー組成物を、熱可塑性ポリエステル、任意選択的に第1熱可塑性コポリエステルエラストマー、および任意選択的に前記組成物のさらなる成分を押出機に供給し、前記ポリマー組成物の前記成分を溶融かつ混合することによって生成する工程と、
b)前記第1ポリマー組成物を冷却する工程と、
c)前記第1ポリマー組成物と、第2熱可塑性コポリエステルエラストマーおよび前記フレグランスを含むマスターバッチとを射出成形機に供給し、前記第1ポリマー組成物と前記マスターバッチとを前記射出成形機において溶融かつ混合して第2ポリマー組成物を得、かつこのようにして得られた前記溶融第2ポリマー組成物を前記高熱伝達デバイスまたはその前記部品の金型へ射出成形する工程と
を含むプロセス。 - 前記熱可塑性ポリエステルがポリエチレンテレフタレートである、請求項1に記載のプロセス。
- 前記第2熱可塑性コポリエステルエラストマーが150〜180℃の融点を有する、請求項1または2に記載のプロセス。
- 前記第2熱可塑性コポリエステルエラストマーが155〜175℃の融点を有する、請求項1または2に記載のプロセス。
- 前記熱可塑性コポリエステルエラストマーがポリエステルハードブロックにおいて第3モノマーを含む、請求項3または4に記載のプロセス。
- 前記第3モノマーがイソフタル酸である、請求項5に記載のプロセス。
- 冷却前、冷却中、または冷却後に前記第1ポリマー組成物を顆粒化する工程b1)を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロセス。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロセスで得ることができる、高熱伝達デバイスまたはその部品。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP15166885.2 | 2015-05-08 | ||
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---|---|
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