JP2018513175A - 非アルコール性脂肪性肝炎の予防および/または治療における(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンの使用 - Google Patents

非アルコール性脂肪性肝炎の予防および/または治療における(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、非アルコール性脂肪性肝炎またはその合併症を含む、肝臓脂肪症の予防および/または治療に使用するための(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンまたはその薬学的に許容可能な塩に関する。

Description

本発明は、非アルコール性脂肪性肝炎またはその合併症を含む脂肪肝(肝臓脂肪症)の予防および/または治療に使用するための、(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル) メタノンまたはその薬学的に許容可能な塩に関する。
式:
によって表わされる(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル(ナフタレン−2−イル)メタノンおよびその薬学的に許容可能な塩、ならびに2型糖尿病、肥満、脂質異常症、動脈高血圧、アテローム性動脈硬化症および冠動脈イベント、脳卒中または下肢の動脈炎等のそれらに起因する臨床病理学、高血糖症、ブドウ糖不耐性、インシュリン耐性、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、再狭窄、膵炎、網膜症、腎症、神経障害、特定のタイプの癌および緑内障のための両治癒的治療および予防的治療としてのそれらの使用は、特許出願WO 2010/100139に記載されている。
ウイルス性肝炎およびアルコール性肝疾患は世界的に深刻であるが、それらはすべての肝臓病の代表ではなく(do not represent)、最も重要なものさえ代表していない。過去二、三十年間にわたって、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)および非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)が今や西洋諸国において肝臓病の第一位の原因であることが徐々に明らかになってきた。
脂肪肝は肝細胞中の脂肪の蓄積に起因する。蓄積された脂肪の量が、体が処理することができる量を超過すると脂肪族化合物は緩やかに肝臓に蓄積する。脂肪が肝臓の少なくとも5%を占めると人は脂肪肝を有する。単純な脂肪肝は完全に良性の状態になり得、通常は肝損傷を引き起こさない。しかしながら、一度脂肪が蓄積されるだけで、肝臓は損傷を受けやすくなり、炎症および瘢痕を引き起こし得る。脂肪肝は、主として小児肥満症が驚くほど増加していることから、小児においてますます一般的になっている。
NASHは、非常にまん延している慢性肝炎であって、その脂肪症が肝細胞および小葉炎症(LaBrecque et al., World Gastroenterology Organisation Global Guidelines, J. Clin. Gastroenterol. 48, 467-473, 2014)および潜在的には線維症の組織学的病変に関連している。NASHは、しばしば心疾患およびとりわけ脳卒中の危険性の増加に関係している。
NASHの病因論は多元的である。それは、末梢および肝性インシュリン耐性、脂肪酸代謝障害、酸化ストレスおよび細胞線維性増殖に結びつく、様々な生理病理学の機序を含んでいる(Cusi, Gastroenterol. 142, 711-725, 2012)。しかしながら、現在のところ、肝生検によって診断されたNASHは必ずしも糖尿病または脂質異常症に関係しているとは限らない。この病理学が複雑で多様的なことは、現在のところ確立され認識された治療的処置がなく、臨床試験が進行していることおよびメカニズムのアプローチが多様であることを説明している。しかしながら、酸化防止および抗炎症性の特性を有する胆汁酸誘導体での治療を想定することもできる(Coskun et al., Eur. J. Gastroenterol. Hepatol. 27, 142-149, 2015)。
グルココルチコイド(ヒト中のコルチゾール)は、エネルギー代謝の調整に優勢な役割を果たす遍在のホルモンである。それらは糖新生を促進し、インシュリン分泌および末梢グルコース再取込みを阻害する。11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(11β−HSD)は、コルチゾンおよびコルチゾールの相互転換を確保することによって、肝臓、脂肪組織、腎臓および脳等の特定の標的組織中のグルココルチコイドレベルを調整する(Chapman et al., Physiol. Rev. 93, 1139-1206, 2013; Morgan et al., Proc. Natl. Acad. Sci. 111, E2482-E2491, 2014; Gathercole et al., Endocrine Rev. 34, 525-555, 2013)。脂肪組織中における、コルチゾールの局所的な増加は脂肪分解をより悪化させることにつながり得、その結果、血液中の遊離脂肪酸の上昇および肝臓中の脂質の門脈流入の増加がさらに起こる。この「脂肪毒性」と呼ばれる機序は脂肪肝、NASHを起こし得るデノボ脂質生成の刺激および糖新生を引き起こす(Ahmed et al., PLOS ONE 7, e29531, 2012)。この「末梢脂肪組織−肝臓」相互作用を越えて、1型11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを介した肝臓内コルチゾールの再生は、糖新生を引き起こし、かつ末梢インスリン耐性をも強める場合がある。ごく最近、マウスの1型11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ活性の低減が、脂質ホメオスタシスおよび肝臓生理病理学の重要な役割を果たす、循環する肝臓内の胆汁酸(Penno et al., Mol. Metab. 3, 554-546, 2014)の増加を引き起こすことが示された(Porez et al., J. Lipid Res. 53, 1723-1737, 2012)。
体重超過であるが糖尿病ではない対象に対して、脂肪肝疾患について、1型11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ阻害の有意性が臨床的に研究された(Stefan et al., Lancet Diabetes Endocrinol. 2, 406-416, 2014)。その研究において、末梢インスリン感受性の改善は報告されず、この1型11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ阻害物質が、別の作用の機序によって作用することが示唆された。しかしながら、他の化合物とではインスリン感受性が増加したことが明白に示され(Rosenstock et al., Diabetes Care 33, 1516-1522, 2010)、このことは同一薬効区分内の活性プロファイルの主な差異を強調したため、化合物ごとの組織分布を予測することが不可能となった。
したがって、すべての代謝的に活性な標的組織、とりわけ脂肪分解を介した肝臓とのその相互作用による末梢脂肪組織における1型11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ阻害の重要性は、肝性脂肪毒性を低減しかつNASHおよび関連の病理学を治療するための阻害的分子を達成するための重要な要素であると思われる。
本発明者らは、予期せずに(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンまたはその薬学的に許容可能な塩、特にカリウム塩が、脂肪肝、とりわけNASHまたはその合併症、を治療するために使用することができると見出した。
本発明において、用語「薬学的に許容可能な」とは、分子的実体(molecular entities)および組成物のうち、ヒトに投与された際に、副作用またはアレルギー作用あるいは他の望ましくない反応を生成しない分子的実体および組成物を指す。本明細書において使用する、用語「薬学的に許容可能な賦形剤」には、保存料、フィラー、崩壊剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、抗菌剤または抗真菌剤あるいは腸および消化管の吸収および再吸収を確かに遅延させるための薬品等の任意の希釈剤、アジュバントまたは賦形剤が含まれる。これら媒体またはビヒクルの使用は当業者において周知である。
治療的使用のための本発明の化合物の薬学的に許容可能な塩には、有機または無機の塩基から形成されたもの等の、本発明の化合物の通常の非毒性の塩が含まれる。例示目的で、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化カルシウム等の無機塩基に由来する塩およびリジンまたはアルギニン等の有機塩基に由来する塩を言及してもよい。
これら塩は、従来の化学的手法に従い、酸部分および対応する塩基を含有する本発明の化合物から合成してもよい。
(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン(化合物1)に存在している水酸基のプロトンは、十分に酸性であるため当業者に公知の技術によって塩化可能である。よって、例示目的で3−(2−ナフトイル)−2−メチル−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−オレート1,1−ジオキシドカリウムは、エタノールとジクロロメタンの50:50混合物中で化合物1を溶解して、次いで1M水酸化カリウム水溶液の当量を添加した後に得てもよい。本発明は、より詳しくはこの特定のカリウム塩に関する。第二の例は、3−(2−ナフトイル)−2−メチル−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−オレート1,1−ジオキシドナトリウムであって、それは、水酸化カリウム水溶液を水酸化ナトリウム水溶液に置き替えることによって上記のように得られる。
本発明の化合物の治療的使用のための許容可能な溶媒には、本発明の化合物を調製する最後の工程の間に溶剤の存在により形成されたもの等の従来の溶媒が含まれる。例示目的で、溶媒には、水またはエタノールの存在に起因する溶媒を言及してもよい。
本発明によれば、NASHの潜在的な合併症は肝線維症、肝硬変、肝不全および肝細胞癌である。
肝線維症は、肝実質中の細胞外マトリックス成分の異常な高蓄積を特徴とする慢性肝炎の共通の結果である。その進行は肝硬変に結びつくかもしれない。
肝硬変は、慢性的なアルコール消費、肝臓中の脂肪蓄積および自己免疫疾患等の様々な原因に起因し得る。それは、線維症および肝臓の正常構造から構造的に異常な結節への変質の形態学的基準によって定義される。これら異常には肝機能の失調が伴う。
劇症肝炎と呼ばれることもある肝不全は、重篤で急性な肝細胞機能の低下である。最初の影響は、多臓器出血の危険性につながる凝血という大きな障害である。その予後は非常に厳しいものである。
肝細胞癌は原発性肝癌である。それは、通常肝硬変に生じる。肝細胞癌(肝硬変、NASH)の危険因子を有する患者に対しては、現在、より初期の段階で疾患を検出するために、生物学的および形態学的なパラメーターのモニタリングを増やすことを採用している。
(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンは、1型11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼの阻害物質である。
本発明は、脂肪肝の予防および/または治療における医薬品としての、(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンまたはその薬学的に許容可能な塩の使用に関する。
また本発明は、例えば、肝線維症、肝硬変、肝不全または肝細胞癌等の非アルコール性脂肪性肝炎またはその合併症の予防および/または治療における医薬品としての、(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンまたはその薬学的に許容可能な塩の使用に関する。
(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンまたはその薬学的に許容可能な塩の使用は、脂肪肝または脂肪性肝炎の予防および/または治療、アルコール離脱後遺症における医薬品としても好適であることに留意することが重要である。
本発明は、さらに、とりわけ、非アルコール性脂肪性肝炎または例えば、肝線維症、肝硬変、肝不全または肝細胞癌等のその合併症を有する患者における、脂肪肝の予防および/または治療における医薬品として使用するための、有効成分として(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンまたはその薬学的に許容可能な塩および少なくとも1種の薬学的に許容可能な賦形剤を含んでなる医薬組成物に関する。
本発明による組成物は、2型糖尿病および/または脂質異常症に有効な成分等の1種以上の他の有効成分と共に製剤化および/または投与されてもよい。
好ましい様式で、発明による組成物は、ビグナイド等のインシュリン耐性医薬品、例えばメトホルミン、低血糖スルファミド、グリニド、GLP−1アナログ、グリプチンまたはアルファ−グルコシダーゼ阻害物質等のインシュリン分泌薬と組み合わせて製剤化および/または投与してもよい。
別の好ましい様式で、本発明による組成物は、スタチンまたはHMG−CoAレダクターゼ阻害物質、エゼチミブ等の腸コレステロール吸収の阻害物質、フィブラート、イオン交換樹脂またはニコチン酸と組み合わせて製剤化および/または投与してもよい。
特に好ましい様式で、本発明による組成物は、例えば、アリロクマブまたはエボロクマブ等のPCSK9に対するモノクローナル抗体と組み合わせて製剤化および/または投与してもよい。
本発明による医薬組成物は、ヒトへの投与のために製剤化してもよい。本発明による組成物は、経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、経皮、局所、直腸または鼻腔内で投与してもよい。この場合、有効成分は従来の医薬担体と混合して、単一単位投薬形態でヒトに投与してもよい。好適な単一単位投薬形態には、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤および経口溶液または懸濁液等の経口投薬形態;舌下および口腔投薬形態;皮下または経皮、局所、筋肉内、静脈内、鼻腔内、眼内投薬形態;または直腸投薬形態が含まれる。
錠剤状の固形組成物が調製された場合、主要な有効成分は、ゼラチン、デンプン、ラクトース、ステアリン酸マグネシウム、滑石、アラビアゴム、シリカ等の医薬ビヒクルと混合する。錠剤はスクロースまたは他の好適な材料でコーティングするか、またはそれらが延長したかまたは遅延した活性を有するように、また継続的に所定量の有効成分を放出するように処理してもよい。
カプセル剤は、有効成分を少なくとも1つの製剤賦形剤と混合し、かつ得られた混合物を軟カプセル剤または硬カプセル剤へ注ぎ入れることにより得てもよい。
シロップまたはエリキシル中の製剤は、甘味料、防腐剤、同様に香料および好適な着色料と一緒に有効成分を含有していてもよい。
水分散性な散剤または顆粒剤は、分散剤または湿潤剤、あるいは懸濁剤、同じように風味中和剤または甘味料と一緒に有効成分を含有していてもよい。
直腸内投与には、例えば、ココアバターまたはポリエチレングリコールなどの直腸温で溶解する結合剤と一緒に調製される坐剤が使用される。
非経口(静脈内、筋肉内、皮内、皮下)、鼻腔内または眼内の投与には、薬理学的に相溶性な分散剤および/または湿潤剤を含有する水性懸濁液、等張食塩水または無菌注射剤溶液が使用される。
また、有効成分は、場合により1つ以上の追加の担体と共にマイクロカプセルとして製剤化してもよい。
有利的には、本発明による医薬組成物は経口投与を意図している。
本発明の組成物中の(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンまたはその薬学的に許容可能な塩の投薬量は、投与方法に特有の組成物に対する所望の治療反応を得るのに有効な物質量を有するために調節してもよい。本発明の化合物の有効量は、例えば、選択された投与経路;治療する個体の体重、年齢、性別および感受性;および病理学の性質等の多くのパラメーターによって変動する。従って、最適な投薬レジメンは、関連すると見なされたパラメーターの関数として当業者によって決定されるべきである。有効用量は、大規模な分量で異なるかもしれないが、1日量は、平均で体重70kgの成人に対して、1回以上の投与で、24時間ごとに1mg〜2000mgの間、好ましくは50〜1000mgの間であってもよい。
本発明を、以下の例によってその範囲を制限することなく説明する。
実施例1:ヒト1型11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(11β−HSD 1)の阻害;培養における原発性ヒト分化型脂肪細胞のin vitro試験
ヒト11β−HSD 1酵素の阻害を培養(ZenBio)中の原発性ヒト脂肪細胞で評価した。
プロトコル:
前脂肪細胞を解凍し、その生存率を確認する。その後、前脂肪細胞を、ZenBioによって提供された特定の前脂肪細胞培地(PM−1)中の96ウェルマイクロプレート中に置いた。プレートを5%のCOで37℃にてインキュベートした。細胞が密集してから1日以上後に、PM−1を、同様にZenBioによって提供された、イソブチルメチルキサンチン、インシュリン、デキサメサゾンおよびPPARアゴニストを含有する特異的な分化培地(DM)と置き換えた。細胞は最低7日後に脂肪細胞に分化するだろう。次に、成熟した脂肪細胞を脂肪細胞維持培地(AM)中で4〜6日間維持した。その後、デキストランでコーティングされた木炭で処理した血清の存在下で、細胞を48時間ステロイドが不足した状態に置き、コルチゾンでのパルス前に37℃で1時間、試験する阻害物質またはそれらの担体(0.1%DMSO)で前処理した。トリチウム化したコルチゾンを4時間添加し、最終濃度20nMに到達させた。コルチゾール濃度を、SPA技術を用いて、細胞上澄みから定量化した。EC50値を、SigmaPlot v.11ソフトウェア、4つのパラメーター・ロジスティック方程式で得た。報告された値は、3つの異なるドナーに対して実施された3つの異なる実験からもたらされたものである。
試験阻害物質:
化合物1K:化合物1のカリウム塩、3−(2−ナフトイル)−2−メチル−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−オレート1,1−ジオキシドカリウム;
化合物2:3’−(4−ヒドロキシ−2−メチル-1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン-3-カルボニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル
化合物1Kおよび2は、培養中の原発性ヒト脂肪細胞中の1型11β−HSDの強力な阻害物質である。
実施例2:様々な1型11β−HSD阻害物質をC57BL/6Nマウスへ単独経口投与した後の血漿生物活性の評価(バイオアベイラビリティ/能力(puissance)/効能)
プロトコル:
4〜6週齢の絶食させていないC57BL/6N株雄マウスを評価した。試験する化合物またはビヒクル(10ml/kgで水中0.5%のメチルセルロース)を経口投与した。治療1回あたりマウスn=3個体。
血液サンプルを、投与から1時間および4時間後に回収した。試験管を遠心分離して血漿を得て、生物分析まで70℃で凍結した。血漿生物活性(最終容量2%)を、検出システム(SPA技術)として1型11β−HSDの阻害を用いて、試験した各用量での各化合物に対して分析した。各用量に対しての阻害を百分率で計算した(対担体で治療したマウス)。
試験化合物:
化合物1:(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン;
化合物1K:化合物1のカリウム塩、3−(2−ナフトイル)−2−メチル−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−オレート 1,1−ジオキシドカリウム
化合物2:特許WO2010/100139に記載の3’−(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−カルボニル)−[1、1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル;
化合物2K:化合物2のカリウム塩、3−(4’−シアノビフェニル−4−カルボニル)−2−メチル−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−4−オレート 1,1−ジオキシドカリウム;
化合物3:特許出願US2005/0070720に記載された、標準化合物、(3−(1−アダマンチル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]アゼピン。
化合物2の活性プロファイルは化合物1より本質的に高い。化合物1および2の塩化はこのモデルにおける活性の点からは反対の効果である。
化合物1は、治療したマウスの血漿に検出され、0.63mg/kgで1型11β−HSDを阻害する。化合物1Kで処理した動物からの血漿試料のLC/MS分析から、親分子の、化合物1に見出されたレベルより遥かに高い血漿レベルが示された。
実施例3:様々な1型11β−HSD阻害化合物をC57BL/6Nマウスへ単一経口投与した後の白色脂肪組織の生物活性の評価(分布/能力(puissance)/効能)
プロトコル
投与から4時間後に、マウスを安楽死させ、鼠蹊の白色脂肪組織を取り、生物分析の日まで−70℃で凍結させた。白色脂肪組織を液体窒素中で均質化し、次に、アセトニトリル(4mlのアセトニトリルおよび200mgの鼠蹊の白色脂肪組織に対して1mlの蒸留水)で処理し、可溶物質を抽出した。アセトニトリル画分を回収し、次に乾燥させ、残留物を、白色脂肪組織300mgに対してDMSO1mlに溶解させた。鼠蹊の白色脂肪組織(ウェル1個当たり組織150μgの当量、1%DMSO)の生物活性を、ヒト1型11β−HSDの阻害を検出システム(SPA技術)として用いて、試験した化合物それぞれおよび用量それぞれについて分析した。
試験化合物:実施例2と同一。
実施例2のように、化合物2は化合物1より本質的に活発であり、塩化は反対の効果を生む。
実施例4:化合物1、1Kおよび2Kをカニクイザルへ単一投与した後のプレドニゾンからプレドニゾロンへの転化の阻害(能力(puissance)/効能)
プロトコル
使用したプロトコルは、Bhatらによって記載されている(J. Pharmacol. Exp. Ther. 324, 299-305, 2008)。11β−HSD酵素が、げっ歯動物とヒトとでは比較的著しい種特異性を示すため、霊長目の動物を種として選択した。
簡潔には、研究は一晩絶食させた実験未使用の雄カニクイザルの成体で行なった。1型11β−HSD阻害物質またはそのビヒクル(水に0.5%のメチルセルロース)を、鼻腔挿管によって投与した。2時間後に、プレドニゾン(10mg/kg)の曝露を経口投与で行い、血液試料を24時間規則的に採取した。これら試料を遠心分離し血漿を得て、すぐに―70℃で生物分析まで凍結させた。プレドニゾン、プレドニゾロンおよび1型11β−HSD阻害物質の血漿レベルを、LC−MS/MS分析法によって測定した。
研究は10週間にわたって行なわれた。時間および曲線下面積の関数としての血漿中濃度のプロファイルは、台形法を用いてすべてのパラメーターに対して計算する。
3つの研究が行なわれた:
−研究1
化合物1の効果を3つの用量で評価する:1.25、5および20mg/kg。
化合物1を介した1型11β−HSDの阻害は、プレドニゾンのプレドニゾロンへの転化の減少を特徴とし、この特定時間内の優勢な肝性インパクトを示す。30分〜4時間の間で計算された曲線下面積の血漿プレドニゾロン/プレドニゾン比は、効能評価への重要なパラメーターである。この第一の研究において、化合物1は、5mg/kgで1型11β−HSDの用量依存阻害を示し、その阻害は20mg/kgで34%に達する。サルで行なわれたこの研究の個体間の変動性を考慮すれば、化合物1を20mg/kgで治療した動物の80%は、プレドニゾロン/プレドニゾン比の阻害46%で、薬理学的治療に順調に応答した。同様に、動物の60%は、5mg/kgの用量の化合物1に順調に応答し、その阻害は28%に達した。マウスでの結果によって示されるように化合物1が非常によい分布を有すると思われる脂肪組織に対する効果は、実験の特定の時間枠により、このモデルでは取り扱われなかったことが強調されるべきである。この研究の間、化合物1について特別の臨床的または挙動的な兆候は報告されなかった。
−研究2
化合物1Kの効果を3つの用量で評価する:20、40および80mg/kg。プロトコルは、血液試料をサル1個体あたり7個ではなく5個採取した以外は、上述のものに比較的類似している。化合物1Kも10週間にわたって評価した。
プレドニゾンのプレドニゾロンへの転化は、1型11β−HSDの活性に依存する。化合物1Kは、30分〜4時間の間で計算された曲線下面積の血漿プレドニゾロン/プレドニゾン比の「最大の」阻害(少なくとも80%)を引き起こし、この結果は、1つのグループ当たり5個体の動物で、すべての試験した用量について得られた(図1A)。薬学的応答は個体間で少し変動した。図1は、30分〜4時間の間の曲線下面積で計算されたプレドニゾロン/プレドニゾン比(パネルA)および実験期間6時間の血漿曝露(パネルB)に対する化合物1Kの効果を表わした図である。
20mg/kgの同一用量において、カリウム塩(1K)および非塩化形態(化合物1)は、このバイオマーカーをそれぞれ81%および34%阻害した。薬理活性のこの大きな差異は、化合物1Kをほぼ8倍に増加させる血漿曝露と恐らく関係がある。このプロトコルでは、主として肝1型11β−HSDの活性を評価することが可能となる。最高用量40および80mg/kgでは、化合物1Kの血漿曝露がさらに増加し(図1B)、プレドニゾンのプレドニゾロンへの転化はそれぞれ79%および89%と著しく阻害される。この研究の間、化合物1Kについて80mg/kgでさえも特別の臨床的または挙動的な兆候は報告されなかった。
−研究3
霊長目の動物5個体に対して上記と類似の実験プロトコルを実施し、化合物2K(1.25、5および20mg/kg)および比較のために1用量の1K(5mg/kg)の用量−応答関係を試験した。プレドニゾンのプレドニゾロンへの1型11β−HSD活性依存的転化を評価した。化合物2Kは、用量20mg/kgでこの活性をおよそ50%阻害する(図2A)。図2は、試験した3つの用量での、30分〜4時間の間の曲線下面積で計算された血漿プレドニゾロン/プレドニゾン比(パネルA)、および6時間実験期間中のプラズマ曝露 (パネルB)に対する化合物2Kの効果を表した図である。用量5mg/kgの化合物1Kで得られた結果を、2つのパネルにおいて比較した。この研究から、用量20mg/kg未満の化合物2Kは不活性であって、そのプラズマ曝露がより高いにもかかわらず、化合物1Kより驚くほど強力ではないことが示された(図2B)。しかしながら、全く反対に、化合物2Kの遥かに有益ではない活性プロファイルは、1型11β−HSDを阻害するための固有能力が、化合物1Kに劣るためではない(実施例1参照)。
実施例5:化合物1Kをカニクイザルへ単一経口投与した後の肝1型11β−HSDの阻害(ex vivo活性)
プロトコル
成体雄カニクイザル5個体(実施例4の研究1および2で使用した動物と同一)を実験前に夜断食させた。血液試料を、化合物1K投与直前(用量20mg/kg、n=3)または賦形剤投与直前(水に0.5%のメチルセルロース、n=2)、次いで経口投与から4時間後に採取した。動物を安楽死させ、サルの検死を行い、血漿および標的組織の試料を採取し、次いで液体窒素中で凍結させ、ex vivo分析まで−70℃で保管した。1型11β−HSDのex vivo活性を試験するために、5〜10mgの肝臓試料を2つ、HEPES50mM(pH7.4)、KCl 100mM、NaCl 5mM、MgCl2mM中の[1,2−H]コルチゾン 17nMで37℃にて30分間インキュベートした。血漿レベルをLC−MS/MS分析法で測定した。肝臓試料を超音波処理で均質化し、アセトニトリル(組織200mgに対して蒸留水1ml、アセトニトリル4ml)で抽出した。化合物の組織内濃度をLC−MS/MS分析法によって測定した。
結果
経口投与から4時間後に、化合物1Kの平均血漿レベルは16967±3576ng/ml(SEM)であった。これらのデータは、前の研究の結果と完全に調和していた。図3は、20mg/kgでの化合物1Kの投与による、カニクイザルの肝臓中での1型11β−HSDのex vivo活性に対する効果を示した図である。
化合物の単一経口投与は、肝1型11β−HSDのex vivo活性を68%本質的に阻害する結果となり、化合物1Kを3×10−6M in vitro添加することによってさらに阻害するかもしれない(図3)。化合物1Kの平均肝臓レベル(相対値で示すレベル)は、13.6±3.7ng/mg組織である。
実施例6:化合物1Kをカニクイザルへ単一経口投与した後の脂肪組織(腸間膜および皮下)の1型11β−HSDの阻害(ex vivo活性)
プロトコル
プロトコルは、組織試料が腸間膜、皮下および鼠蹊の脂肪組織からである以外は、実施例5に記載されたものと同一である。
結果
図4は、20mg/kgでの化合物1の投与による、カニクイザルの脂肪組織中の1型11β−HSDのex vivo活性に対する影響をまとめた図である。化合物1Kの単一経口投与は、末梢および内臓の脂肪組織の1型11β−HSDのex vivo活性の完全な阻害を引き起こす。鼠蹊の脂肪組織に関する結果は類似している(データは示さず)。腸間膜、皮下および鼠蹊の脂肪組織中の化合物1Kの組織内濃度(相対値)は、それぞれ6.6±0.4、1.3±0.1および6.1±1.5ng/mgである。
これらの結果から、脂肪組織に浸透するための、化合物1Kの非常に強い向性が示された。

Claims (7)

  1. 脂肪肝の予防および/または治療のための医薬品として使用するための、(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンまたはその薬学的に許容可能な塩。
  2. カリウム塩の形態での、請求項1に記載の(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノン。
  3. 非アルコール性脂肪性肝炎を有する患者に使用するための、請求項1または2に記載の(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンまたはその薬学的に許容可能な塩。
  4. 肝線維症、肝硬変、肝不全または肝細胞癌を有する患者に使用するための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンまたはその薬学的に許容可能な塩。
  5. 脂肪肝の予防および/または治療のための医薬品として使用するための、有効成分としての(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキシド−2H−ベンゾ[e][1,2]チアジン−3−イル)(ナフタレン−2−イル)メタノンまたはその薬学的に許容可能な塩、特にそのカリウム塩の形態、と少なくとも1種の薬学的に許容可能な賦形剤とを含有する医薬組成物。
  6. 非アルコール性脂肪性肝炎を有する患者に使用するための、請求項5に記載の医薬組成物。
  7. 2型糖尿病または脂質異常症の治療を受けている患者に使用するための、請求項5または6に記載の医薬組成物。
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