JP2007197369A - ベンゾチアジン誘導体 - Google Patents

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Toru Hasegawa
徹 長谷川
Masatoshi Motoizumi
政敏 本泉
Mariko Kobayashi
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Abstract

【課題】
本発明は、優れた11β−hydroxysteroid dehydrogenase type1阻害作用を有するベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステルに関する。
【解決手段】
一般式(I)
【化1】
Figure 2007197369

[式中、
は、置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいC−C10アリール基等;Rは、置換基群bから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいC−C10アリール基等;Rは、水素原子又はC−Cアルキル基;Qは、Rは、水素原子、ハロゲン原子等]を有するベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル。
【選択図】 なし。

Description

本発明は、11β−hydroxysteroid dehydrogenase type1(以下、「11β−HSD1」という)阻害作用を有する特定の化学構造を有するベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、並びに該化合物を有効成分として含有する医薬(好適には、糖尿病、肥満、高脂血症、高血圧症またはメタボリックシンドロームの治療薬及び/又は予防薬)に関する。
近年、食生活、生活習慣および生活環境の変化に伴って、高血糖、肥満、高脂血、高血圧、およびこれらの複数の危険因子が重複したメタボリックシンドローム患者が世界的に増加しており、社会的な問題となっている(非特許文献1)。いずれの治療においてもまず食事療法や運動療法が用いられ、効果が少ないまたは重度の場合に薬物療法が併用される。
糖尿病は、インスリン依存性(I型、IDDM)とインスリン非依存性(II型、NIDDM)とに分類され、糖尿病患者の90%以上は後者である。IDDMの治療にはインスリン注射が用いられ、NIDDMの治療には、インスリン分泌を促進するスルホニルウレア剤、インスリン抵抗性を改善するチアゾリジンジオン系薬剤、糖の消化吸収を抑制するグリコシダーゼ阻害剤、肝臓での糖新生を抑制するビグアナイド系薬剤などが用いられる(非特許文献2)。しかし、いずれの薬剤も必ずしも十分な効果は得られず、また長期間の使用により有効性が減弱することから、重篤な合併症に至る患者が増えている。
肥満治療では重度の患者において中枢性摂食抑制剤が用いられるが、使用限度期間がありリバウンドがおこることから、十分な効果は得られていない。
高血圧症の治療薬として、血管を拡張させるカルシウム拮抗薬、塩分の排泄を促す利尿薬、交感神経を抑えて心拍数を低下させるβ遮断薬、交感神経を抑えて末梢血管を拡張させるα遮断薬、アンジオテンシンによる血管収縮を抑えるためのアンジオテンシン変換酵素阻害薬およびアンジオテンシン受容体拮抗薬などが挙げられる。しかし、脳卒中の最多発生時間帯である早朝の血圧コントロールが難しく降圧療法の現状はまだ十分とは言えない。
高脂血症の治療薬としては、肝臓でのコレステロール合成を阻害するHMG−CoA還元酵素阻害剤、肝臓での中性脂肪の合成を阻害するフィブラート系薬剤、胆汁酸の排泄を促す陰イオン交換樹脂などが用いられる。高脂血症治療の最終的な目的は冠動脈疾患や脳梗塞をはじめとする動脈硬化性疾患の予防であるが、動脈硬化という病態は高脂血症のみならず、高血圧、糖尿病、肥満、加齢など,さまざまな危険因子が重なり合って発症するため、常にこうしたその他の危険因子にも目を配ることが重要であり、多面的な取り組みが求められる(非特許文献3)。
糖質コルチコイド(ヒトにおけるコルチゾール、げっ歯類におけるコルチコステロン)は、血糖値、血圧などを調整する様々な生理活性を有する事が知られている。例えば、種々蛋白質の発現を介して筋肉からのアミノ酸を放出および脂肪組織からの脂肪酸とグリセロールの血中への放出を促進し、これらの基質を用いた肝臓での糖新生を促進させ、ひいては血糖の上昇を促すという生理活性が知られている。また、脂肪組織での未成熟な脂肪細胞を成熟させて肥満へと導き、腎臓では鉱質コルチコイド受容体に作用して、血圧を上昇させる活性を有することが知られている。糖質コルチコイドの活性制御機序としては、視床下部−脳下垂体−副腎皮質経路における糖質コルチコイドの産生・分泌制御の他に、肝臓、脂肪組織、肺などの標的臓器における11β−HSD1による糖質コルチコイドのリサイクリング(不活性型から活性型への変換)機構が存在する(非特許文献4)。11β−HSD1阻害剤はこれらの組織での糖質コルチコイドの作用を抑えることで、高血糖、肥満、高脂血症、及び/又は、高血圧を抑制すること、並びに、これらの病態を複合的に発症したメタボリックシンドロームに対して多面的な効果を発揮することが期待される。脂肪組織特異的11β−HSD1高発現マウスにおいて、内臓脂肪型肥満、耐糖能の悪化、インスリン抵抗性および血圧の上昇が報告され、これらの可能性を支持している(非特許文献5、または、非特許文献6)。なお、「メタボリックシンドローム」とは、生体における糖質及び脂質の代謝機能に異常をきたした症状である。その診断基準は、複数の国際組織団体で異なるものの、耐糖能異常(またはインスリン抵抗性)、肥満、高血圧、高中性脂肪血症、低HDLコレステロール血症のうち複数の症状を有するという点で一致している。該症状の詳細は、非特許文献7に記載されている。11β−HSD1阻害剤としてアミノチアゾ−ルスルホンアミド誘導体(非特許文献8)、トリアゾール誘導体(特許文献1)が知られているが、実用化には至っていない。
なお、ベンゾチアジン誘導体として、ケミカルアブストラクトのレジストリーファイルに以下の化合物が登録されている。2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−フェニル−エタノン(レジストリーナンバー342384−83−2)、2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(2,4−ジメチルフェニル)−エタノン(レジストリーナンバー342384−84−3)、2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(4−ブロモフェニル)−エタノン(レジストリーナンバー364624−81−7)、2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(4−ニトロフェニル)−エタノン(レジストリーナンバー364625−04−7)、2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[1,1’−ビフェニル]−4−イル−エタノン(レジストリーナンバー364628−26−2)。しかし、これらの化合物についは、化合物名及び構造式が記載されているのみで、薬効をはじめ、製造方法、化学的・物理的性質等に関しても全く記載されていない。
国際特許公開番号WO03/065983号パンフレット 「ネイチャー(Nature)」、414巻、782頁(2001年) 「ジ・アメリカン・ジャーナル・オブ・メディシン(The American Journal of Medicine)」、108巻、23S頁(2000年) 「ザ・ジャーナル・オブ・クリニカル・エンドクリノロジー・アンド・メタボリズム(The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism)」、89巻、2601頁(2004年) 「エンドクリノロジー(Endocrinology)」、142巻、1371頁(2001年) 「サイエンス(Science)」、294巻、2166頁(2001年) 「ザ・ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション(The Journal of Clinical Investigation)」、112巻、83頁(2003年) 「ザ・ランセット(The Lancet)」、365巻、1415頁(2005年) 「ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(Journal of medicinal chemistry)」、45巻、3813頁(2002年)
発明者らは、11β−HSD1阻害作用を有する化合物について鋭意研究を行った結果、特定の化学構造を有するベンゾチアジン誘導体が、優れた11β−HSD1阻害作用を有することを見出した。また、本発明は、ベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステルを有効成分として含有する医薬として有用であることを見出した。ベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステルは前述したような活性を有するので、該医薬は、11β−HSD1阻害剤あるいは糖尿病、肥満、高脂血症、高血圧症、及び/もしくは、メタボリックシンドロームの治療薬または予防薬として有用である。更に、本発明は、該医薬を投与することによる、生体内の11β−HSD1を阻害する方法、あるいは、糖尿病、肥満、高脂血症、高血圧症、及び/もしくは、メタボリックシンドロームの治療または予防方法として有用であることを見出した。本発明は上記の知見を基にして完成された。
本発明は、(1)一般式(I)
Figure 2007197369
[式中、
1は、置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいC−C10アリール基、又は置換基群aから独立に選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよい複素環基を示し、
は、置換基群bから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいC−C10アリール基、又は置換基群bから独立に選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよい複素環基を示し、
は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
は、水素原子、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基又は5,6,7,8−テトラヒドロナフチル基を示し、
置換基群aは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cハロゲン化アルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基、C−Cアルキルチオ基、C−Cアルキルスルフィニル基、C−Cアルキルスルホニル基、カルボキシル基、C−Cアルキルカルボニル基、C−Cアルコキシカルボニル基、ニトロ基、アミノ基、モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノ基、シアノ基、カルバモイル基及びフェニル基からなる群を示し、
置換基群bは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cヒドロキシアルキル基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基、ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cヒドロキシアルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基、カルボキシル基で1置換されているC−Cアルコキシ基、C−Cアルコキシカルボニル基で1置換されているC−Cアルコキシ基、複素環基で1置換されているC−Cアルコキシ基、C−Cアルキルチオ基、C−Cアルキルスルフィニル基、C−Cアルキルスルホニル基、アミノスルホニル基、カルボキシル基、C−Cアルキルカルボニル基、C−Cアルコキシカルボニル基、ニトロ基、アミノ基、モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノ基、シアノ基、カルバモイル基、フェニル基、フェノキシ基及び複素環基からなる群を示す。
ただし、R1がフェニル基を示し、かつRが水素原子を示し、かつRが水素原子を示し、かつRがフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−ビフェニルイル基又は2,4−ジメチルフェニル基を示す場合は除く。]
を有するベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステルに関する。
本発明において、好適には、
(2) (1)において、
1がフェニル基、3−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基又は3−クロロフェニル基であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、
(3) (1)において、
1がフェニル基であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、
(4) (1)乃至(3)から選択されるいずれか一項においてにおいて、
がC−Cヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cヒドロキシアルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基及びシアノ基から独立に選択される1又は2個の基で置換されているフェニル基;ピリジル基;又は1,3−ベンゾジオキソラニル基であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、
(5) (1)乃至(3)から選択されるいずれか一項においてにおいて、
がC−Cヒドロキシアルキル基、C−Cアルコキシ基及びC−Cヒドロキシアルコキシ基から選択される1個の基で置換されているフェニル基;ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cヒドロキシアルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基及びシアノ基から独立に選択される2個の基で置換されているフェニル基;3−ピリジル基;4−ピリジル基;又は1,3−ベンゾジオキソラン−5−イル基であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、
(6) (1)乃至(3)から選択されるいずれか一項においてにおいて、
が3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル基、3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル基、3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル基、4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル基、4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル基、3−ピリジル基又は4−ピリジル基であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、
(7) (1)乃至(3)から選択されるいずれか一項においてにおいて、
が3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル基又は3−ピリジル基であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、
(8) (1)乃至(7)から選択されるいずれか一項においてにおいて、
が水素原子であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、
(9) (1)乃至(9)から選択されるいずれか一項においてにおいて、
が水素原子であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、
(10) (1)において、
1がフェニル基、3−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基又は3−クロロフェニル基であり、RがC−Cヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cヒドロキシアルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基及びシアノ基から独立に選択される1又は2個の基で置換されているフェニル基;ピリジル基;又は1,3−ベンゾジオキソラニル基であり、Rが水素原子であり、Rが水素原子であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、
(11) (1)において、
1がフェニル基であり、RがC−Cヒドロキシアルキル基、C−Cアルコキシ基及びC−Cヒドロキシアルコキシ基から選択される1個の基で置換されているフェニル基;ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cヒドロキシアルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基及びシアノ基から独立に選択される2個の基で置換されているフェニル基;3−ピリジル基;4−ピリジル基;又は1,3−ベンゾジオキソラン−5−イル基であり、Rが水素原子であり、Rが水素原子であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、
(12) (1)において、
1がフェニル基であり、Rが3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル基、3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル基、3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル基、4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル基、4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル基、3−ピリジル基又は4−ピリジル基であり、Rが水素原子であり、Rが水素原子であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、
(13) (1)において、
1がフェニル基であり、Rが3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル基又は3−ピリジル基であり、Rが水素原子であり、Rが水素原子であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、
(14) (1)において、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(5−ヒドロキシペンチル)フェニル]エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−メトキシフェニル)エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−エトキシフェニル)エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−プロポキシフェニル)エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−ブトキシフェニル)エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(ペンチルオキシ)フェニル]エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル]エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−イソプロポキシ−4−メトキシフェニル)エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(4−メトキシ−3−プロポキシフェニル)エタノン、
4−{(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)アセチル}−2−メトキシベンゾニトリル、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル]エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−ピリジン−3−イルエタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−ピリジン−4−イルエタノン、
1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)エタノン、
2−[3−(3−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン、
2−[3−(2−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン又は
2−[3−(3−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン
で表されるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、
(15) (1)において、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル]エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−ピリジン−3−イルエタノン、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−ピリジン−4−イルエタノン、
2−[3−(3−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン、
2−[3−(2−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン又は
2−[3−(3−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン
で表されるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル、
(16) (1)乃至(15)から選択されるいずれか一項に記載されたベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステルを有効成分として含有する11β−hydroxysteroid dehydrogenase type1阻害剤、
(17) (1)乃至(15)から選択されるいずれか一項に記載されたベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステルを有効成分として含有する医薬、
(18) 医薬が、糖尿病、肥満、高脂血症、高血圧症またはメタボリックシンドロームの治療及び/又は予防のための(17)に記載の医薬、
(19) 医薬が、糖尿病の治療及び/又は予防のための(17)に記載の医薬
を挙げることができる。
本発明において、「C6−C10アリール基」は、例えば、フェニル、インデニル又はナフチル基のような炭素数6乃至10個の芳香族炭化水素基であり、好適には、フェニル又はナフチル基であり、より好適には、フェニル基である。
本発明において、「複素環基」は、硫黄原子、酸素原子又は/及び窒素原子を1乃至3個含む4乃至7員複素環基を示し、例えば、フリル、チエニル、ピロリル、アゼピニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、トリアゾリル若しくはチアジアゾリル基のような「5員芳香族複素環基」、ピラニル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル若しくはピラジニル基のような「6員芳香族複素環基」、テトラヒドロチエニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、チアゾリジニル若しくはジオキソラニルのような「部分若しくは完全還元型の5員複素環基」、又は、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、モルホリノ、チオモルホリニル、チオモルホリノ、ピペリジニル、ピペリジノ、ピペラジニル若しくはジオキサニル基のような「部分若しくは完全還元型の6員複素環基」であり、更に上記複素環基は、ベンゼン環のような他の環式基と縮環していてもよく(「縮合二環式複素環基」)、例えば、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソベンゾフラニル、1,3−ジヒドロイソベンゾフラニル、キノリル、1,3−ベンゾジオキソラニル、1,4−ベンゾジオキサニル、1,1−ジオキシド−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエニル、インドリル、イソインドリル若しくはインドリニル基であり、例えば、オキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、フリル、チエニル若しくはピリミジニルのような「芳香族複素環基」であり、好適には、芳香族複素環基又は縮合二環式へテロアリール基であり、より好適には、ピリジル又は1,3−ベンゾジオキソラニル基であり、更により好適には、3−ピリジル基である。
本発明において、「ハロゲン原子」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又は沃素原子であり、好適には、フッ素原子、塩素原子又は臭素原子であり、より好適には、フッ素原子又は塩素原子である。
本発明において、「C−Cアルキル基」は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル又は2−エチルブチル基のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基であり、好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキル基(C1−C4アルキル基)であり、より好適には、メチル基又はエチル基(C1−Cアルキル基)であり、更に好適には、メチル基である。
本発明において、「C−Cアルコキシ基」は、前記「C−Cアルキル基」が酸素原子に結合した基を示し、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、2−メチルブトキシ、1−エチルプロポキシ、2−エチルプロポキシ、ネオペントキシ、ヘキシルオキシ、4−メチルペントキシ、3−メチルペントキシ、2−メチルペントキシ、3,3−ジメチルブトキシ、2,2−ジメチルブトキシ、1,1−ジメチルブトキシ、1,2−ジメチルブトキシ、1,3−ジメチルブトキシ又は2,3−ジメチルブトキシ基のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基であり、好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基(C1−C4アルコキシ基)であり、より好適には、メトキシ基又はエトキシ基(C1−Cアルコキシ基)であり、更により好適には、メトキシ基である。
本発明において、「C−Cハロゲン化アルキル基」は、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基を示し、例えばトリフルオロメチル、トリクロロメチル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、フルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、2-ブロモエチル、2-クロロエチル、2-フルオロエチル、2-ヨードエチル、ペンタフルオロエチル、3-クロロプロピル又は4-フルオロブチル基であり、好適には、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C1−C4アルキル基」に結合した基(C−Cハロゲン化アルキル基)であり、より好適には、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C1−Cアルキル基」に結合した基(C−Cハロゲン化アルキル基)であり、更により好適には、トリフルオロメチル基である。
本発明において、「C−Cヒドロキシアルキル基」は、ヒドロキシ基が前記「C−Cアルキル基」に結合した基を示し、例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル又はヒドロキシプロピル基であり、好適には、ヒドロキシ基が炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキル基に結合した基(ヒドロキシ基で置換されているC−Cアルキル基)であり、より好適には、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル又3−ヒドロキシプロピル基であり、更により好適には、2−ヒドロキシエチル基である。
本発明において、「(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基」は、1個の前記「C−Cアルコキシ基」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基を示し、例えば、メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、イソブトキシメチル、s−ブトキシメチル、t−ブトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−イソプロポキシエチル、2−(t−ブトキシ)エチル、1−メトキシエチル、1−エトキシエチル、1−(t−ブトキシ)エチル又は3−イソプロポキシプロピル基であり、好適には、1個の前記「C−Cアルコキシ基」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基((C1−C4アルコキシ)−(C1−C4アルキル)基)であり、より好適には、1個の前記「C−Cアルコキシ基」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基((C1−C2アルコキシ)−(C1−C2アルキル)基)であり、更により好適には、メトキシメチル基である。
本発明において、「C−Cハロゲン化アルコキシ基」は、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C−Cアルコキシ基」に結合した基を示し、例えばトリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジクロロメトキシ、ジブロモメトキシ、フルオロメトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、2,2,2-トリクロロエトキシ、2-ブロモエトキシ、2-クロロエトキシ、2-フルオロエトキシ、2-ヨードエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、3-クロロプロポキシ又は4-フルオロブトキシ基であり、好適には、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C1−C4アルコキシ基」に結合した基(C−Cハロゲン化アルコキシ基)であり、より好適には、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C1−Cアルコキシ基」に結合した基(C−Cハロゲン化アルコキシ基)であり、更により好適には、トリフルオロメトキシ基である。
本発明において、「C−Cヒドロキシアルコキシ基」は、ヒドロキシ基が前記「C−Cアルコキシ基」に結合した基を示し、例えば、ヒドロキシエトキシ、ヒドロキシプロポキシ又はヒドロキシブトキシ基であり、好適には、ヒドロキシ基が炭素数2乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基に結合した基(ヒドロキシ基で置換されているC−Cアルコキシ基)であり、より好適には、2−ヒドロキシエトキシ又は3−ヒドロキシプロポキシ基である。
本発明において、「(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基」は、1個の前記「C−Cアルコキシ基」が前記「C−Cアルコキシ基」に結合した基を示し、例えば、メトキシメトキシ、エトキシメトキシ、プロポキシメトキシ、イソプロポキシメトキシ、ブトキシメトキシ、イソブトキシメトキシ、s−ブトキシメトキシ、t−ブトキシメトキシ、2−メトキシエトキシ、2−エトキシエトキシ、2−イソプロポキシエトキシ、2−(t−ブトキシ)エトキシ、1−メトキシエトキシ、1−エトキシエトキシ、1−(t−ブトキシ)エトキシ、3−メトキシプロポキシ又は3−イソプロポキシプロポキシ基であり、好適には、1個の前記「C−Cアルコキシ基」が前記「C−Cアルコキシ基」に結合した基((C1−C4アルコキシ)−(C1−C4アルコキシ)基)であり、より好適には、1個の前記「C−Cアルコキシ基」が前記「C−Cアルコキシ基」に結合した基((C1−C2アルコキシ)−(C1−Cアルコキシ)基)であり、更により好適には、2−メトキシエトキシ又は3−メトキシプロポキシ基である。
本発明において、「カルボキシル基で1置換されているC−Cアルコキシ基」は、1個のカルボキシル基が前記「C−Cアルコキシ基」に結合した基を示し、例えば、ヒドロキシカルボニルメトキシ、ヒドロキシカルボニルエトキシ又はヒドロキシカルボニルプロポキシ基であり、好適には、1個のカルボキシル基が炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基に結合した基(1個のカルボキシル基で置換されているC−Cアルコキシ基)であり、より好適には、ヒドロキシカルボニルメトキシ基である。
本発明において、「C−Cアルコキシカルボニル基」は、前記「C−Cアルコキシ基」がカルボニル基に結合した基を示し、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、s−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニル、イソペントキシカルボニル、2−メチルブトキシカルボニル、ネオペントキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル、4−メチルペントキシカルボニル、3−メチルペントキシカルボニル、2−メチルペントキシカルボニル、3,3−ジメチルブトキシカルボニル、2,2−ジメチルブトキシカルボニル又は2,3−ジメチルブトキシカルボニル基であり、好適には、前記「C1−C4アルコキシ基」がカルボニル基に結合した基(C−Cアルコキシカルボニル基)であり、より好適には、メトキシカルボニル又はエトキシカルボニル基(C−Cアルコキシカルボニル基)であり、更により好適には、メトキシカルボニル基である。
本発明において、「C−Cアルコキシカルボニル基で1置換されているC−Cアルコキシ基」は、前記「C−Cアルコキシカルボニル基」が前記「C−Cアルコキシ基」に結合した基を示し、例えば、メトキシカルボニルメトキシ、エトキシカルボニルメトキシ、メトキシカルボニルエトキシ、エトキシカルボニルエトキシ、メトキシカルボニルプロポキシ又はエトキシカルボニルプロポキシ基であり、好適には、「C−Cアルコキシカルボニル基」が炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基に結合した基(C−Cアルコキシカルボニル基で置換されているC−Cアルコキシ基)であり、より好適には、メトキシカルボニルメトキシ、エトキシカルボニルメトキシ又はエトキシカルボニルプロポキシ基である。
本発明において、「複素環基で1置換されているC−Cアルコキシ基」は、前記「複素環基」が前記「C−Cアルコキシ基」に結合した基を示し、好適には、前記「6員芳香族複素環基」が炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基に結合した基であり、より好適には、3−ピリジルメトキシ、3−ピリジルエトキシ、4−ピリジルメトキシ又は4−ピリジルエトキシ基である。
本発明において、「C−Cアルキルチオ基」は、1個の前記「C−Cアルキル基」が硫黄原子に結合した基を示し、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、s−ブチルチオ、t−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、2−メチルブチルチオ又はネオペンチルチオ基のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキルチオ基であり、好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキルチオ基(C1−C4アルキルチオ基)であり、より好適には、メチルチオ基又はエチルチオ基(C1−Cアルキルチオ基)であり、更により好適には、メチルチオ基である。
本発明において、「C−Cアルキルスルフィニル基」は、1個の前記「C−Cアルキル基」が硫黄原子に結合した基を示し、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、s−ブチルスルフィニル、t−ブチルスルフィニル、ペンチルスルフィニル、イソペンチルスルフィニル、2−メチルブチルスルフィニル又はネオペンチルスルフィニル基のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルフィニル基であり、好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルフィニル基(C1−C4アルキルスルフィニル基)であり、より好適には、メチルスルフィニル基又はエチルスルフィニル基(C1−Cアルキルスルフィニル基)であり、更により好適には、メチルスルフィニル基である。
本発明において、「C−Cアルキルスルホニル基」は、1個の前記「C−Cアルキル基」が硫黄原子に結合した基を示し、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、s−ブチルスルホニル、t−ブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、イソペンチルスルホニル、2−メチルブチルスルホニル又はネオペンチルスルホニル基のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルホニル基であり、好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキルスルホニル基(C1−C4アルキルスルホニル基)であり、より好適には、メチルスルホニル基又はエチルスルホニル基(C1−Cアルキルスルホニル基)であり、更により好適には、メチルスルホニル基である。
本発明において、「C−Cアルキルカルボニル基」は、前記「C−Cアルキル基」がカルボニル基に結合した基を示し、例えば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、ブチルカルボニル、イソブチルカルボニル、s−ブチルカルボニル、t−ブチルカルボニル、ペンチルカルボニル、イソペンチルカルボニル、2−メチルブチルカルボニル、ネオペンチルカルボニル、ヘキシルカルボニル、4−メチルペンチルカルボニル、3−メチルペンチルカルボニル、2−メチルペンチルカルボニル、3,3−ジメチルブチルカルボニル、2,2−ジメチルブチルカルボニル又は2,3−ジメチルブチルカルボニル基であり、好適には、前記「C1−C4アルキル基」がカルボニル基に結合した基(C−Cアルキルカルボニル基)であり、より好適には、メチルカルボニル又はエチルカルボニル基(C−Cアルキルカルボニル基)であり、更により好適には、メチルカルボニル基である。
本発明において、「モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基」は、1個の前記「C−Cアルキル基」が結合したカルボニル基がアミノ基に結合した基を示し、例えば、アセトアミド、エチルカルボニルアミノ、プロピルカルボニルアミノ、イソプロピルカルボニルアミノ、ブチルカルボニルアミノ、イソブチルカルボニルアミノ、s−ブチルカルボニルアミノ、t−ブチルカルボニルアミノ、ペンチルカルボニルアミノ、イソペンチルカルボニルアミノ、2−メチルブチルカルボニルアミノ、ネオペンチルカルボニルアミノ、1−エチルプロピルカルボニルアミノ又はヘキシルカルボニルアミノ基であり、好適には、1個の前記「C−C4アルキル基」が結合したカルボニル基がアミノ基に結合した基(モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基)であり、より好適には、アセトアミド又はエチルカルボニルアミノ基(モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基)であり、更により好適には、アセトアミド基である。
本発明において、「モノ−C−Cアルキルアミノ基」は、1個の前記「C−Cアルキル基」がアミノ基に結合した基を示し、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、イソブチルアミノ、s−ブチルアミノ、t−ブチルアミノ、ペンチルアミノ、イソペンチルアミノ、2−メチルブチルアミノ、ネオペンチルアミノ、1−エチルプロピルアミノ、ヘキシルアミノ、イソヘキシルアミノ、4−メチルペンチルアミノ、3−メチルペンチルアミノ、2−メチルペンチルアミノ又は1−メチルペンチルアミノ基であり、好適には、1個の前記「C1−C4アルキル基」がアミノ基に結合した基(モノ−C−C4アルキルアミノ基)であり、より好適には、メチルアミノ基又はエチルアミノ基(モノ−C−Cアルキルアミノ基)であり、更により好適には、メチルアミノ基である。
本発明において、「ジ−(C−Cアルキル)アミノ基」は、同一又は異なる2個の前記「C−Cアルキル基」がアミノ基に結合した基を示し、例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチルアミノ、ジイソブチルアミノ、ジペンチルアミノ、ジイソペンチルアミノ、ジネオペンチルアミノ、ジヘキシルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−メチルアミノ、N−ブチル−N−メチルアミノ、N−イソブチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−ペンチルアミノ、N−イソペンチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−プロピルアミノ、N−エチル−N−イソプロピルアミノ、N−ブチル−N−エチルアミノ又はN−エチル−N−イソペンチルアミノ基であり、好適には、同一又は異なる2個の前記「C1−C4アルキル基」がアミノ基に結合した基(ジ−C−C4アルキルアミノ基)であり、より好適には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基又はN−エチル−N−メチルアミノ基(ジ−C−Cアルキルアミノ基)であり、更により好適には、ジメチルアミノ基である。
本発明において、「置換基群aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいC−C10アリール基」は、置換基群aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよい前記「C−C10アリール基」を示し、好適には、フェニル基、3−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基又は3−クロロフェニル基であり、より好適には、フェニル基である。
本発明において、「置換基群aから独立に選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよい複素環基」は、置換基群aから選択される基で独立に1若しくは2個置換されていてもよい前記「複素環基」を示し、好適には、3−ピリジル基である。
本発明において、「置換基群bから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいC−C10アリール基」は、置換基群bから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよい前記「C−C10アリール基」を示し、好適には、C−Cヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cヒドロキシアルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基及びシアノ基から独立に選択される1又は2個の基で置換されているフェニル基であり、より好適には、C−Cヒドロキシアルキル基、C−Cアルコキシ基及びC−Cヒドロキシアルコキシ基から選択される1個の基で置換されているフェニル基;ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cヒドロキシアルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基及びシアノ基から独立に選択される2個の基で置換されているフェニル基であり、更により好適には、3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル基、3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル基、3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル基、4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル基、4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル基、3−ピリジル基又は4−ピリジル基であり、特に好適には、3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル基である。
本発明において、「置換基群bから独立に選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよい複素環基」は、置換基群bから選択される基で独立に1若しくは2個置換されていてもよい前記「複素環基」を示し、好適には、ピリジル基又は1,3−ベンゾジオキソラニル基であり、より好適には、3−ピリジル基、4−ピリジル基又は1,3−ベンゾジオキソラン−5−イル基であり、更により好適には、3−ピリジル基又は4−ピリジル基であり、特に好適には、3−ピリジル基である。
本発明において、好適なRはフェニル基、3−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基又は3−クロロフェニル基であり、より好適なRはフェニル基である。
本発明において、好適なRはC−Cヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cヒドロキシアルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基及びシアノ基から独立に選択される1又は2個の基で置換されているフェニル基;ピリジル基;又は1,3−ベンゾジオキソラニル基であり、より好適なRはC−Cヒドロキシアルキル基、C−Cアルコキシ基及びC−Cヒドロキシアルコキシ基から選択される1個の基で置換されているフェニル基;ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cヒドロキシアルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基及びシアノ基から独立に選択される2個の基で置換されているフェニル基;3−ピリジル基;4−ピリジル基;又は1,3−ベンゾジオキソラン−5−イル基であり、更により好適なRは3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル基、3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル基、3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル基、4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル基、4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル基、3−ピリジル基又は4−ピリジル基であり、特に好適なRは3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル基又は3−ピリジル基である。
本発明において、好適なRは水素原子である。
本発明において、好適なRは水素原子である。
本発明の一般式(I)を有するベンゾチアジン誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステルは、その分子内に不斉炭素原子が存在するので、種々の異性体を有する。本発明の化合物においては、これらの異性体およびこれらの異性体の混合物がすべて単一の式、即ち一般式(I)で示されている。従って、本発明はこれらの異性体およびこれらの異性体の任意の割合の混合物をもすべて含むものである。
上記のような立体異性体は、立体特異的な原料化合物を用いるか、又は不斉合成若しくは不斉誘導の手法を用いて本発明に係る化合物を合成するか、或いは合成した本発明に係る化合物を所望により通常の光学分割法又は分離法を用いて単離することにより得ることができる。
「その薬理上許容される塩」とは、本発明の一般式(I)を有するベンゾチアジン誘導体は、アミノ基のような塩基性の基を有する場合には酸と反応させることにより、又、カルボキシル基のような酸性基を有する場合には塩基と反応させることにより、塩にすることができるので、その塩を示す。
塩基性基に基づく塩としては、例えば、弗化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩のようなハロゲン化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のようなC−Cアルキルスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩のようなアリ−ルスルホン酸塩、酢酸塩、りんご酸塩、フマ−ル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩;及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができる。
一方、酸性基に基づく塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、鉄塩等の金属塩;アンモニウム塩のような無機塩、t−オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジルフェネチルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩のような有機塩等のアミン塩;及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができる。
本発明の一般式(I)を有するベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステルは、大気中に放置したり、又は、再結晶をすることにより、水分を吸収し、吸着水が付いたり、水和物となる場合があり、そのような水和物も本発明の塩に包含される。
本発明の一般式(I)を有するベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステルは、他のある種の溶媒を吸収し、溶媒和物となる場合があり、そのような溶媒和物も本発明の塩に包含される。
上記における「エステル」とは、本発明の化合物(I)が、ヒドロキシ基を有し、エステルにすることができるので、そのエステルをいい、そのようなエステルとしては、「ヒドロキシ基のエステル」を挙げることができ、エステル残基が「一般的保護基」又は「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」であるエステルをいう。
「一般的保護基」とは、加水素分解、加水分解、電気分解、光分解のような化学的方法により開裂し得る保護基をいう。
「ヒドロキシ基のエステル」に斯かる「一般的保護基」としては、好適には、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリル、イソバレリル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、3−メチルノナノイル、8−メチルノナノイル、3−エチルオクタノイル、3,7−ジメチルオクタノイル、ウンデカノイル、ドデカノイル、トリデカノイル、テトラデカノイル、ペンタデカノイル、ヘキサデカノイル、1−メチルペンタデカノイル、14−メチルペンタデカノイル、13,13−ジメチルテトラデカノイル、ヘプタデカノイル、15−メチルヘキサデカノイル、オクタデカノイル、1−メチルヘプタデカノイル、ノナデカノイル、アイコサノイル、ヘナイコサノイルのようなアルカノイル基、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチルのようなハロゲン化アルキルカルボニル基、メトキシアセチルのようなアルコキシアルキルカルボニル基、アクリロイル、プロピオロイル、メタクリロイル、クロトノイル、イソクロトノイル、(E)−2−メチル−2−ブテノイルのような不飽和アルキルカルボニル基等の「置換可アルキルカルボニル基」(好適には、前記「C−Cアルキルカルボニル基」である。);ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのようなアリールカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのようなハロゲン化アリールカルボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルのようなC−Cアルキル化アリ−ルカルボニル基、4−アニソイルのようなC−Cアルコキシ化アリールカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカルボニル基、2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルのようなC−Cアルコキシカルボニル化アリールカルボニル基、4−フェニルベンゾイルのようなアリール化アリールカルボニル基等の「置換可アリールアシル基」;前記「C−Cアルコキシカルボニル基」、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲン又はトリ−(C−Cアルキル)シリル基で置換されたC−Cアルコキシカルボニル基等の「アルコキシカルボニル基」;テトラヒドロピラン−2−イル、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロチオピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロチオピラン−4−イルのような「テトラヒドロピラニル又はテトラヒドロチオピラニル基」;テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロチオフラン−2−イルのような「テトラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラニル基」;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、メチルジイソプロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシリル、トリイソプロピルシリルのようなトリ−(C−Cアルキル)シリル基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニルジイソプロピルシリルのような(C−Cアルキル)ジアリールシリル又はジ−(C−Cアルキル)アリールシリル基等の「シリル基」;メトキシメチル、1,1−ジメチル−1−メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブトキシメチルのようなC−Cアルコキシメチル基、2−メトキシエトキシメチルのようなC−CアルコキシC−Cアルコキシメチル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチルのようなC−Cハロゲン化アルコキシメチル等の「アルコキシメチル基」;1−エトキシエチル、1−(イソプロポキシ)エチルのようなC−Cアルコキシエチル基、2,2,2−トリクロロエチルのようなハロゲン化エチル基等の「置換エチル基」;ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリルメチルのような1乃至3個のアリ−ル基で置換されたC−Cアルキル基、4−メチルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジルのようなC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ基でアリ−ル環が置換された1乃至3個のアリ−ル基で置換されたC−Cアルキル基等の「アラルキル基」;ビニルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニルのような「アルケニルオキシカルボニル基」;ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような、1又は2個のC−Cアルコキシ又はニトロ基でアリ−ル環が置換されていてもよい「アラルキルオキシカルボニル基」であり、好適には、置換可アルキルカルボニル基、シリル基又はアラルキル基である。
「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」とは、人体内で加水分解等の生物学的方法により開裂し、フリーの酸又はその塩を生成する保護基をいい、そのような誘導体か否かは、ラットやマウスのような実験動物に静脈注射により投与し、その後の動物の体液を調べ、元となる化合物又はその薬理学的に許容される塩を検出できることにより決定できる。
「ヒドロキシ基のエステル」に斯かる「生体内で加水分解のような生物学的方法により開裂し得る保護基」としては、好適には、ホルミルオキシメチル、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル、ピバロイルオキシメチル、バレリルオキシメチル、イソバレリルオキシメチル、ヘキサノイルオキシメチル、1−ホルミルオキシエチル、1−アセトキシエチル、1−プロピオニルオキシエチル、1−ブチリルオキシエチル、1−ピバロイルオキシエチル、1−バレリルオキシエチル、1−イソバレリルオキシエチル、1−ヘキサノイルオキシエチル、1−ホルミルオキシプロピル、1−アセトキシプロピル、1−プロピオニルオキシプロピル、1−ブチリルオキシプロピル、1−ピバロイルオキシプロピル、1−バレリルオキシプロピル、1−イソバレリルオキシプロピル、1−ヘキサノイルオキシプロピル、1−アセトキシブチル、1−プロピオニルオキシブチル、1−ブチリルオキシブチル、1−ピバロイルオキシブチル、1−アセトキシペンチル、1−プロピオニルオキシペンチル、1−ブチリルオキシペンチル、1−ピバロイルオキシペンチル、1−ピバロイルオキシヘキシルのような1−ホルミルオキシ「C−Cアルキル基」又は1−(「アルキルカルボニル」オキシ)「C−Cアルキル基」、シクロペンチルカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルカルボニルオキシメチル、1−シクロペンチルカルボニルオキシエチル、1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル、1−シクロペンチルカルボニルオキシプロピル、1−シクロヘキシルカルボニルオキシプロピル、1−シクロペンチルカルボニルオキシブチル、1−シクロヘキシルカルボニルオキシブチルのような1−(「シクロアルキル」カルボニルオキシ)「C−Cアルキル基」、ベンゾイルオキシメチルのような1−(「アリールカルボニル」オキシ)「C−Cアルキル基」等の1−(アシルオキシ)「C−Cアルキル基」;メトキシカルボニルオキシメチル、エトキシカルボニルオキシメチル、プロポキシカルボニルオキシメチル、イソプロポキシカルボニルオキシメチル、ブトキシカルボニルオキシメチル、イソブトキシカルボニルオキシメチル、ペンチルオキシカルボニルオキシメチル、ヘキシルオキシカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ(シクロヘキシル)メチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(プロポキシカルボニルオキシ)エチル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル、1−(ブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(イソブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(t−ブトキシカルボニルオキシ)エチル、1−(ペンチルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(ヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(シクロペンチルオキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(メトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(エトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(プロポキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(ブトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(イソブトキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(ペンチルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(ヘキシルオキシカルボニルオキシ)プロピル、1−(メトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(プロポキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(ブトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(イソブトキシカルボニルオキシ)ブチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)ペンチル、1−(エトキシカルボニルオキシ)ペンチル、1−(メトキシカルボニルオキシ)ヘキシル、1−(エトキシカルボニルオキシ)ヘキシルのような(C−Cアルコキシカルボニルオキシ)アルキル基;(5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、〔5−(4−メチルフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、〔5−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、〔5−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、〔5−(4−クロロフェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、(2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−エチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−プロピル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−イソプロピル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−ブチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルのようなオキソジオキソレニルメチル基;等の「カルボニルオキシC−Cアルキル基」;フタリジル、ジメチルフタリジル、ジメトキシフタリジルのような「フタリジル基」;「置換可アルキルカルボニル基」;ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのようなアリールカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのようなハロゲン化アリールカルボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルのようなC−Cアルキル化アリールカルボニル基、4−アニソイルのようなC−Cアルコキシ化アリールカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカルボニル基、2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルのようなC−Cアルコキシカルボニル化アリールカルボニル基、4−フェニルベンゾイルのようなアリール化アリ−ルカルボニル基等の置換可アリールカルボニル基;「コハク酸のハーフエステル塩残基」;「燐酸エステル塩残基」;「アミノ酸等のエステル形成残基」;カルバモイル基;1又は2個のC−Cアルキル基で置換されたカルバモイル基;及び、ピバロイルオキシメチルオキシカルボニルのような「1−(アシルオキシ)アルキルオキシカルボニル基」である。
下記表1又は表2における、略号の意味は以下のとおりである。即ち、
Fはフッ素原子を表し、
Meはメチル基を表し、
Etはエチル基を表し、
Prはプロピル基を表し、
iPrはイソプロピル基を表し、
OMeは、メトキシ基を表し、
OBuはブトキシ基を表し、
OPentはペントキシ基を表し、
SMeは、メチルチオ基を表し、
COMeは、メトキシカルボニル基を表し、
NMeは、ジメチルアミノ基を表し、
Phは、フェニル基を表し、
2−CF−Phは、2−トリフルオロメチルフェニル基を表し、
4−CHCHCHOH−Phは、4−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル基を表し、
2,3−F−Phは、2,3−ジフルオロフェニル基を表し、
3−OCHCHOH−4−OMe−Phは、3−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−メトキシフェニル基を表し、
2−Naphは、2−ナフチル基を表し、
2−Pyは、2−ピリジル基を表し、
2−Furは、2−フリル基を表し、
2−Thiは、2−チエニル基を表し、
4−Morは、4−モルホリル基を表し、
1−Piperは、1−ピペリジニル基を表し、
Het(A)は、1,3−ベンゾジオキソラン−5−イルを表し、
3−(3−Py)−Phは、3−(3−ピリジル)フェニル基を表す。
(表1)
Figure 2007197369
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化合物番号 R1 R2
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1-1 2-F-Ph Ph
1-2 3-F-Ph Ph
1-3 4-F-Ph Ph
1-4 2-Cl-Ph Ph
1-5 3-Cl-Ph Ph
1-6 4-Cl-Ph Ph
1-7 2-Br-Ph Ph
1-8 3-Br-Ph Ph
1-9 4-Br-Ph Ph
1-10 2-Me-Ph Ph
1-11 3-Me-Ph Ph
1-12 4-Me-Ph Ph
1-13 2-Et-Ph Ph
1-14 3-Et-Ph Ph
1-15 4-Et-Ph Ph
1-16 2-iPr-Ph Ph
1-17 3-iPr-Ph Ph
1-18 4-iPr-Ph Ph
1-19 2-CF3-Ph Ph
1-20 3-CF3-Ph Ph
1-21 4-CF3-Ph Ph
1-22 2-CH2CH2CH2OH-Ph Ph
1-23 3-CH2CH2CH2OH-Ph Ph
1-24 4-CH2CH2CH2OH-Ph Ph
1-25 2-OH-Ph Ph
1-26 3-OH-Ph Ph
1-27 4-OH-Ph Ph
1-28 2-OMe-Ph Ph
1-29 3-OMe-Ph Ph
1-30 4-OMe-Ph Ph
1-31 2-OEt-Ph Ph
1-32 3-OEt-Ph Ph
1-33 4-OEt-Ph Ph
1-34 2-0CF3-Ph Ph
1-35 3-0CF3-Ph Ph
1-36 4-0CF3-Ph Ph
1-37 2-0CH2OMe-Ph Ph
1-38 3-0CH2OMe-Ph Ph
1-39 4-0CH2OMe-Ph Ph
1-40 2-SMe-Ph Ph
1-41 3-SMe-Ph Ph
1-42 4-SMe-Ph Ph
1-43 2-SO2Me-Ph Ph
1-44 3-SO2Me-Ph Ph
1-45 4-SO2Me-Ph Ph
1-46 2-CO2H-Ph Ph
1-47 3-CO2H-Ph Ph
1-48 4-CO2H-Ph Ph
1-49 2-CO2Me-Ph Ph
1-50 3-CO2Me-Ph Ph
1-51 4-CO2Me-Ph Ph
1-52 2-CO2Et-Ph Ph
1-53 3-CO2Et-Ph Ph
1-54 4-CO2Et-Ph Ph
1-55 2-NH2-Ph Ph
1-56 3-NH2-Ph Ph
1-57 4-NH2-Ph Ph
1-58 2-CN-Ph Ph
1-59 3-CN-Ph Ph
1-60 4-CN-Ph Ph
1-61 2-Ph-Ph Ph
1-62 3-Ph-Ph Ph
1-63 4-Ph-Ph Ph
1-64 2,3-F2-Ph Ph
1-65 2,4-F2-Ph Ph
1-66 2,5-F2-Ph Ph
1-67 3,4-F2-Ph Ph
1-68 3,5-F2-Ph Ph
1-69 2,3-Cl2-Ph Ph
1-70 2,4-Cl2-Ph Ph
1-71 2,5-Cl2-Ph Ph
1-72 3,4-Cl2-Ph Ph
1-73 3,5-Cl2-Ph Ph
1-74 2,3-Me2-Ph Ph
1-75 2,4-Me2-Ph Ph
1-76 2,5-Me2-Ph Ph
1-77 3,4-Me2-Ph Ph
1-78 3,5-Me2-Ph Ph
1-79 1-Naph Ph
1-80 2-Naph Ph
1-81 2-Py Ph
1-82 3-Py Ph
1-83 4-Py Ph
1-84 2-Fur Ph
1-85 3-Fur Ph
1-86 2-Thi Ph
1-87 3-Thi Ph
1-88 Ph 2-F-Ph
1-89 Ph 3-F-Ph
1-90 Ph 4-F-Ph
1-91 Ph 2-Cl-Ph
1-92 Ph 3-Cl-Ph
1-93 Ph 4-Cl-Ph
1-94 Ph 2-Br-Ph
1-95 Ph 3-Br-Ph
1-96 Ph 2-Me-Ph
1-97 Ph 3-Me-Ph
1-98 Ph 4-Me-Ph
1-99 Ph 2-Et-Ph
1-100 Ph 3-Et-Ph
1-101 Ph 4-Et-Ph
1-102 Ph 2-Pr-Ph
1-103 Ph 3-Pr-Ph
1-104 Ph 4-Pr-Ph
1-105 Ph 2-iPr-Ph
1-106 Ph 3-iPr-Ph
1-107 Ph 4-iPr-Ph
1-108 Ph 4-Pent-Ph
1-109 Ph 2-CF3-Ph
1-110 Ph 3-CF3-Ph
1-111 Ph 4-CF3-Ph
1-112 Ph 2-CH2CH2CH2OH-Ph
1-113 Ph 3-CH2CH2CH2OH-Ph
1-114 Ph 4-CH2CH2CH2OH-Ph
1-115 Ph 2-(CH2)5OH-Ph
1-116 Ph 3-(CH2)5OH-Ph
1-117 Ph 4-(CH2)5OH-Ph
1-118 Ph 2-CH2CH2CH2OMe-Ph
1-119 Ph 3-CH2CH2CH2OMe-Ph
1-120 Ph 4-CH2CH2CH2OMe-Ph
1-121 Ph 2-OH-Ph
1-122 Ph 3-OH-Ph
1-123 Ph 4-OH-Ph
1-124 Ph 2-OMe-Ph
1-125 Ph 3-OMe-Ph
1-126 Ph 4-OMe-Ph
1-127 Ph 2-OEt-Ph
1-128 Ph 3-OEt-Ph
1-129 Ph 4-OEt-Ph
1-130 Ph 2-OPr-Ph
1-131 Ph 3-OPr-Ph
1-132 Ph 4-OPr-Ph
1-133 Ph 2-OBu-Ph
1-134 Ph 3-OBu-Ph
1-135 Ph 4-OBu-Ph
1-136 Ph 2-OPent-Ph
1-137 Ph 3-OPent-Ph
1-138 Ph 4-OPent-Ph
1-139 Ph 2-0CH2CH2OH-Ph
1-140 Ph 3-0CH2CH2OH-Ph
1-141 Ph 4-0CH2CH2OH-Ph
1-142 Ph 2-0CH2CH2CH2OH-Ph
1-143 Ph 3-0CH2CH2CH2OH-Ph
1-144 Ph 4-0CH2CH2CH2OH-Ph
1-145 Ph 2-0(CH2)4OH-Ph
1-146 Ph 3-0(CH2)4OH-Ph
1-147 Ph 4-0(CH2)4OH-Ph
1-148 Ph 2-0CH2OMe-Ph
1-149 Ph 3-0CH2OMe-Ph
1-150 Ph 4-0CH2OMe-Ph
1-151 Ph 2-0CH2CH2OMe-Ph
1-152 Ph 3-0CH2CH2OMe-Ph
1-153 Ph 4-0CH2CH2OMe-Ph
1-154 Ph 2-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-155 Ph 3-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-156 Ph 4-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-157 Ph 2-0(CH2)4OMe-Ph
1-158 Ph 3-0(CH2)4OMe-Ph
1-159 Ph 4-0(CH2)4OMe-Ph
1-160 Ph 2-0CH2CO2H-Ph
1-161 Ph 3-0CH2CO2H-Ph
1-162 Ph 4-0CH2CO2H-Ph
1-163 Ph 2-0CH2CO2Me-Ph
1-164 Ph 3-0CH2CO2Me-Ph
1-165 Ph 4-0CH2CO2Me-Ph
1-166 Ph 2-0CH2CO2Et-Ph
1-167 Ph 3-0CH2CO2Et-Ph
1-168 Ph 4-0CH2CO2Et-Ph
1-169 Ph 2-0CH2CH2CO2Et-Ph
1-170 Ph 3-0CH2CH2CO2Et-Ph
1-171 Ph 4-0CH2CH2CO2Et-Ph
1-172 Ph 2-0CH2CH2CH2CO2Et-Ph
1-173 Ph 3-0CH2CH2CH2CO2Et-Ph
1-174 Ph 4-0CH2CH2CH2CO2Et-Ph
1-175 Ph 2-SMe-Ph
1-176 Ph 3-SMe-Ph
1-177 Ph 4-SMe-Ph
1-178 Ph 2-SOMe-Ph
1-179 Ph 3-SOMe-Ph
1-180 Ph 4-SOMe-Ph
1-181 Ph 2-SO2Me-Ph
1-182 Ph 3-SO2Me-Ph
1-183 Ph 4-SO2Me-Ph
1-184 Ph 3-SO2NH2-Ph
1-185 Ph 4-SO2NH2-Ph
1-186 Ph 3-CO2H-Ph
1-187 Ph 4-CO2H-Ph
1-188 Ph 3-CO2Me-Ph
1-189 Ph 4-CO2Me-Ph
1-190 Ph 3-NO2-Ph
1-191 Ph 3-NH2-Ph
1-192 Ph 4-NH2-Ph
1-193 Ph 3-NMe2-Ph
1-194 Ph 4-NMe2-Ph
1-195 Ph 3-CN-Ph
1-196 Ph 4-CN-Ph
1-197 Ph 3-Ph-Ph
1-198 Ph 3-(3-Py)-Ph
1-199 Ph 4-(3-Py)-Ph
1-200 Ph 3-(4-Py)-Ph
1-201 Ph 4-(4-Py)-Ph
1-202 Ph 3-(4-Mor)-Ph
1-203 Ph 4-(4-Mor)-Ph
1-204 Ph 3-(1-Piper)-Ph
1-205 Ph 4-(1-Piper)-Ph
1-206 Ph 2,3-Cl2-Ph
1-207 Ph 2,4-Cl2-Ph
1-208 Ph 2,5-Cl2-Ph
1-209 Ph 3,4-Cl2-Ph
1-210 Ph 3,5-Cl2-Ph
1-211 Ph 2-OH-4-OMe-Ph
1-212 Ph 4-OH-2-OMe-Ph
1-213 Ph 3-OiPr-4-OMe-Ph
1-214 Ph 4-OiPr-3-OMe-Ph
1-215 Ph 3-OMe-4-OPr-Ph
1-216 Ph 4-OMe-3-OPr-Ph
1-217 Ph 3-CN-4-OMe-Ph
1-218 Ph 4-CN-3-OMe-Ph
1-219 Ph 3-0CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-220 Ph 4-0CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-221 Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-222 Ph 4-0CH2CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-223 Ph 3-OMe-4-0CH2CH2OMe-Ph
1-224 Ph 4-OMe-3-0CH2CH2OMe-Ph
1-225 Ph 3-OMe-4-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-226 Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-227 Ph 1-Naph
1-228 Ph 2-Naph
1-229 Ph 2-Py
1-230 Ph 3-Py
1-231 Ph 4-Py
1-232 Ph 2-Fur
1-233 Ph 3-Fur
1-234 Ph 2-Thi
1-235 Ph 3-Thi
1-236 Ph Het(A)
1-237 2-F-Ph 3-F-Ph
1-238 2-F-Ph 2-Cl-Ph
1-239 2-F-Ph 3-Cl-Ph
1-240 2-F-Ph 3-OMe-Ph
1-241 2-F-Ph 4-OMe-Ph
1-242 2-F-Ph 3-OEt-Ph
1-243 2-F-Ph 3-CN-Ph
1-244 2-F-Ph 4-CN-Ph
1-245 2-F-Ph 3-0CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-246 2-F-Ph 4-0CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-247 2-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-248 2-F-Ph 4-0CH2CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-249 2-F-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2OMe-Ph
1-250 2-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2OMe-Ph
1-251 2-F-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-252 2-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-253 2-F-Ph 3-Py
1-254 2-F-Ph 4-Py
1-255 3-F-Ph 3-F-Ph
1-256 3-F-Ph 2-Cl-Ph
1-257 3-F-Ph 3-Cl-Ph
1-258 3-F-Ph 3-OMe-Ph
1-259 3-F-Ph 4-OMe-Ph
1-260 3-F-Ph 3-OEt-Ph
1-261 3-F-Ph 3-CN-Ph
1-262 3-F-Ph 4-CN-Ph
1-263 3-F-Ph 3-0CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-264 3-F-Ph 4-0CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-265 3-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-266 3-F-Ph 4-0CH2CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-267 3-F-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2OMe-Ph
1-268 3-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2OMe-Ph
1-269 3-F-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-270 3-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-271 3-F-Ph 3-Py
1-272 3-F-Ph 4-Py
1-273 2-Cl-Ph 3-F-Ph
1-274 2-Cl-Ph 2-Cl-Ph
1-275 2-Cl-Ph 3-Cl-Ph
1-276 2-Cl-Ph 3-OMe-Ph
1-277 2-Cl-Ph 4-OMe-Ph
1-278 2-Cl-Ph 3-OEt-Ph
1-279 2-Cl-Ph 3-CN-Ph
1-280 2-Cl-Ph 4-CN-Ph
1-281 2-Cl-Ph 3-0CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-282 2-Cl-Ph 4-0CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-283 2-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-284 2-Cl-Ph 4-0CH2CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-285 2-Cl-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2OMe-Ph
1-286 2-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2OMe-Ph
1-287 2-Cl-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-288 2-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-289 2-Cl-Ph 3-Py
1-290 2-Cl-Ph 4-Py
1-291 3-Cl-Ph 3-F-Ph
1-292 3-Cl-Ph 2-Cl-Ph
1-293 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph
1-294 3-Cl-Ph 3-OMe-Ph
1-295 3-Cl-Ph 4-OMe-Ph
1-296 3-Cl-Ph 3-OEt-Ph
1-297 3-Cl-Ph 3-CN-Ph
1-298 3-Cl-Ph 4-CN-Ph
1-299 3-Cl-Ph 3-0CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-300 3-Cl-Ph 4-0CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-301 3-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-302 3-Cl-Ph 4-0CH2CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-303 3-Cl-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2OMe-Ph
1-304 3-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2OMe-Ph
1-305 3-Cl-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-306 3-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-307 3-Cl-Ph 3-Py
1-308 3-Cl-Ph 4-Py
1-309 2-OMe-Ph 3-F-Ph
1-310 2-OMe-Ph 2-Cl-Ph
1-311 2-OMe-Ph 3-Cl-Ph
1-312 2-OMe-Ph 3-OMe-Ph
1-313 2-OMe-Ph 4-OMe-Ph
1-314 2-OMe-Ph 3-OEt-Ph
1-315 2-OMe-Ph 3-CN-Ph
1-316 2-OMe-Ph 4-CN-Ph
1-317 2-OMe-Ph 3-0CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-318 2-OMe-Ph 4-0CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-319 2-OMe-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-320 2-OMe-Ph 4-0CH2CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-321 2-OMe-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2OMe-Ph
1-322 2-OMe-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2OMe-Ph
1-323 2-OMe-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-324 2-OMe-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-325 2-OMe-Ph 3-Py
1-326 2-OMe-Ph 4-Py
1-327 3-OMe-Ph 3-F-Ph
1-328 3-OMe-Ph 2-Cl-Ph
1-329 3-OMe-Ph 3-Cl-Ph
1-330 3-OMe-Ph 3-OMe-Ph
1-331 3-OMe-Ph 4-OMe-Ph
1-332 3-OMe-Ph 3-OEt-Ph
1-333 3-OMe-Ph 3-CN-Ph
1-334 3-OMe-Ph 4-CN-Ph
1-335 3-OMe-Ph 3-0CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-336 3-OMe-Ph 4-0CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-337 3-OMe-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-338 3-OMe-Ph 4-0CH2CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-339 3-OMe-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2OMe-Ph
1-340 3-OMe-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2OMe-Ph
1-341 3-OMe-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-342 3-OMe-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-343 3-OMe-Ph 3-Py
1-344 3-OMe-Ph 4-Py
1-345 3-CN-Ph 3-F-Ph
1-346 3-CN-Ph 2-Cl-Ph
1-347 3-CN-Ph 3-Cl-Ph
1-348 3-CN-Ph 3-OMe-Ph
1-349 3-CN-Ph 4-OMe-Ph
1-350 3-CN-Ph 3-OEt-Ph
1-351 3-CN-Ph 3-CN-Ph
1-352 3-CN-Ph 4-CN-Ph
1-353 3-CN-Ph 3-0CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-354 3-CN-Ph 4-0CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-355 3-CN-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-356 3-CN-Ph 4-0CH2CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-357 3-CN-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2OMe-Ph
1-358 3-CN-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2OMe-Ph
1-359 3-CN-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-360 3-CN-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-361 3-CN-Ph 3-Py
1-362 3-CN-Ph 4-Py
1-363 2,3-Cl2-Ph 3-F-Ph
1-364 2,3-Cl2-Ph 2-Cl-Ph
1-365 2,3-Cl2-Ph 3-Cl-Ph
1-366 2,3-Cl2-Ph 3-OMe-Ph
1-367 2,3-Cl2-Ph 4-OMe-Ph
1-368 2,3-Cl2-Ph 3-OEt-Ph
1-369 2,3-Cl2-Ph 3-CN-Ph
1-370 2,3-Cl2-Ph 4-CN-Ph
1-371 2,3-Cl2-Ph 3-0CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-372 2,3-Cl2-Ph 4-0CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-373 2,3-Cl2-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-374 2,3-Cl2-Ph 4-0CH2CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-375 2,3-Cl2-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2OMe-Ph
1-376 2,3-Cl2-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2OMe-Ph
1-377 2,3-Cl2-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-378 2,3-Cl2-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-379 2,3-Cl2-Ph 3-Py
1-380 2,3-Cl2-Ph 4-Py
1-381 2,3-F2-Ph 3-F-Ph
1-382 2,3-F2-Ph 2-Cl-Ph
1-383 2,3-F2-Ph 3-Cl-Ph
1-384 2,3-F2-Ph 3-OMe-Ph
1-385 2,3-F2-Ph 4-OMe-Ph
1-386 2,3-F2-Ph 3-OEt-Ph
1-387 2,3-F2-Ph 3-CN-Ph
1-388 2,3-F2-Ph 4-CN-Ph
1-389 2,3-F2-Ph 3-0CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-390 2,3-F2-Ph 4-0CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-391 2,3-F2-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-392 2,3-F2-Ph 4-0CH2CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-393 2,3-F2-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2OMe-Ph
1-394 2,3-F2-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2OMe-Ph
1-395 2,3-F2-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-396 2,3-F2-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-397 2,3-F2-Ph 3-Py
1-398 2,3-F2-Ph 4-Py
1-399 3,5-F2-Ph 3-F-Ph
1-400 3,5-F2-Ph 2-Cl-Ph
1-401 3,5-F2-Ph 3-Cl-Ph
1-402 3,5-F2-Ph 3-OMe-Ph
1-403 3,5-F2-Ph 4-OMe-Ph
1-404 3,5-F2-Ph 3-OEt-Ph
1-405 3,5-F2-Ph 3-CN-Ph
1-406 3,5-F2-Ph 4-CN-Ph
1-407 3,5-F2-Ph 3-0CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-408 3,5-F2-Ph 4-0CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-409 3,5-F2-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-410 3,5-F2-Ph 4-0CH2CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-411 3,5-F2-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2OMe-Ph
1-412 3,5-F2-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2OMe-Ph
1-413 3,5-F2-Ph 3-OMe-4-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-414 3,5-F2-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-415 3,5-F2-Ph 3-Py
1-416 3,5-F2-Ph 4-Py
1-417 3-Py 3-F-Ph
1-418 3-Py 2-Cl-Ph
1-419 3-Py 3-Cl-Ph
1-420 3-Py 3-OMe-Ph
1-421 3-Py 4-OMe-Ph
1-422 3-Py 3-OEt-Ph
1-423 3-Py 3-CN-Ph
1-424 3-Py 4-CN-Ph
1-425 3-Py 3-0CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-426 3-Py 4-0CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-427 3-Py 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph
1-428 3-Py 4-0CH2CH2CH2OH-3-OMe-Ph
1-429 3-Py 3-OMe-4-0CH2CH2OMe-Ph
1-430 3-Py 4-OMe-3-0CH2CH2OMe-Ph
1-431 3-Py 3-OMe-4-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-432 3-Py 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph
1-433 3-Py 3-Py
1-434 3-Py 4-Py
――――――――――――――――――――――――――――。
(表2)
Figure 2007197369
―――――――――――――――――――――――――――――――――
化合物番号 R1 R2 R3 R4
―――――――――――――――――――――――――――――――――
2-1 Ph Ph H 7-F
2-2 Ph Ph H 8-Cl
2-3 Ph Ph H 8-Me
2-4 Ph Ph Me H
2-5 Ph Ph Me 7-F
2-6 Ph Ph Me 8-Cl
2-7 Ph Ph Me 8-Me
2-8 Ph 3-F-Ph H 7-F
2-9 Ph 3-F-Ph H 8-Cl
2-10 Ph 3-F-Ph H 8-Me
2-11 Ph 3-F-Ph Me H
2-12 Ph 3-F-Ph Me 7-F
2-13 Ph 3-F-Ph Me 8-Cl
2-14 Ph 3-F-Ph Me 8-Me
2-15 Ph 3-Cl-Ph H 7-F
2-16 Ph 3-Cl-Ph H 8-Cl
2-17 Ph 3-Cl-Ph H 8-Me
2-18 Ph 3-Cl-Ph Me H
2-19 Ph 3-Cl-Ph Me 7-F
2-20 Ph 3-Cl-Ph Me 8-Cl
2-21 Ph 3-Cl-Ph Me 8-Me
2-22 Ph 4-OMe-Ph H 7-F
2-23 Ph 4-OMe-Ph H 8-Cl
2-24 Ph 4-OMe-Ph H 8-Me
2-25 Ph 4-OMe-Ph Me H
2-26 Ph 4-OMe-Ph Me 7-F
2-27 Ph 4-OMe-Ph Me 8-Cl
2-28 Ph 4-OMe-Ph Me 8-Me
2-29 Ph 4-CN-Ph H 7-F
2-30 Ph 4-CN-Ph H 8-Cl
2-31 Ph 4-CN-Ph H 8-Me
2-32 Ph 4-CN-Ph Me H
2-33 Ph 4-CN-Ph Me 7-F
2-34 Ph 4-CN-Ph Me 8-Cl
2-35 Ph 4-CN-Ph Me 8-Me
2-36 Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 7-F
2-37 Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 8-Cl
2-38 Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 8-Me
2-39 Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me H
2-40 Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 7-F
2-41 Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 8-Cl
2-42 Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 8-Me
2-43 Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 7-F
2-44 Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 8-Cl
2-45 Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 8-Me
2-46 Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me H
2-47 Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 7-F
2-48 Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 8-Cl
2-49 Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 8-Me
2-50 Ph 3-Py H 7-F
2-51 Ph 3-Py H 8-Cl
2-52 Ph 3-Py H 8-Me
2-53 Ph 3-Py Me H
2-54 Ph 3-Py Me 7-F
2-55 Ph 3-Py Me 8-Cl
2-56 Ph 3-Py Me 8-Me
2-57 2-F-Ph Ph H 7-F
2-58 2-F-Ph Ph H 8-Cl
2-59 2-F-Ph Ph H 8-Me
2-60 2-F-Ph Ph Me H
2-61 2-F-Ph Ph Me 7-F
2-62 2-F-Ph Ph Me 8-Cl
2-63 2-F-Ph Ph Me 8-Me
2-64 2-F-Ph 3-F-Ph H 7-F
2-65 2-F-Ph 3-F-Ph H 8-Cl
2-66 2-F-Ph 3-F-Ph H 8-Me
2-67 2-F-Ph 3-F-Ph Me H
2-68 2-F-Ph 3-F-Ph Me 7-F
2-69 2-F-Ph 3-F-Ph Me 8-Cl
2-70 2-F-Ph 3-F-Ph Me 8-Me
2-71 2-F-Ph 3-Cl-Ph H 7-F
2-72 2-F-Ph 3-Cl-Ph H 8-Cl
2-73 2-F-Ph 3-Cl-Ph H 8-Me
2-74 2-F-Ph 3-Cl-Ph Me H
2-75 2-F-Ph 3-Cl-Ph Me 7-F
2-76 2-F-Ph 3-Cl-Ph Me 8-Cl
2-77 2-F-Ph 3-Cl-Ph Me 8-Me
2-78 2-F-Ph 4-OMe-Ph H 7-F
2-79 2-F-Ph 4-OMe-Ph H 8-Cl
2-80 2-F-Ph 4-OMe-Ph H 8-Me
2-81 2-F-Ph 4-OMe-Ph Me H
2-82 2-F-Ph 4-OMe-Ph Me 7-F
2-83 2-F-Ph 4-OMe-Ph Me 8-Cl
2-84 2-F-Ph 4-OMe-Ph Me 8-Me
2-85 2-F-Ph 4-CN-Ph H 7-F
2-86 2-F-Ph 4-CN-Ph H 8-Cl
2-87 2-F-Ph 4-CN-Ph H 8-Me
2-88 2-F-Ph 4-CN-Ph Me H
2-89 2-F-Ph 4-CN-Ph Me 7-F
2-90 2-F-Ph 4-CN-Ph Me 8-Cl
2-91 2-F-Ph 4-CN-Ph Me 8-Me
2-92 2-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 7-F
2-93 2-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 8-Cl
2-94 2-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 8-Me
2-95 2-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me H
2-96 2-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 7-F
2-97 2-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 8-Cl
2-98 2-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 8-Me
2-99 2-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 7-F
2-100 2-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 8-Cl
2-101 2-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 8-Me
2-102 2-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me H
2-103 2-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 7-F
2-104 2-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 8-Cl
2-105 2-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 8-Me
2-106 2-F-Ph 3-Py H 7-F
2-107 2-F-Ph 3-Py H 8-Cl
2-108 2-F-Ph 3-Py H 8-Me
2-109 2-F-Ph 3-Py Me H
2-110 2-F-Ph 3-Py Me 7-F
2-111 2-F-Ph 3-Py Me 8-Cl
2-112 2-F-Ph 3-Py Me 8-Me
2-113 3-F-Ph Ph H 7-F
2-114 3-F-Ph Ph H 8-Cl
2-115 3-F-Ph Ph H 8-Me
2-116 3-F-Ph Ph Me H
2-117 3-F-Ph Ph Me 7-F
2-118 3-F-Ph Ph Me 8-Cl
2-119 3-F-Ph Ph Me 8-Me
2-120 3-F-Ph 3-F-Ph H 7-F
2-121 3-F-Ph 3-F-Ph H 8-Cl
2-122 3-F-Ph 3-F-Ph H 8-Me
2-123 3-F-Ph 3-F-Ph Me H
2-124 3-F-Ph 3-F-Ph Me 7-F
2-125 3-F-Ph 3-F-Ph Me 8-Cl
2-126 3-F-Ph 3-F-Ph Me 8-Me
2-127 3-F-Ph 3-Cl-Ph H 7-F
2-128 3-F-Ph 3-Cl-Ph H 8-Cl
2-129 3-F-Ph 3-Cl-Ph H 8-Me
2-130 3-F-Ph 3-Cl-Ph Me H
2-131 3-F-Ph 3-Cl-Ph Me 7-F
2-132 3-F-Ph 3-Cl-Ph Me 8-Cl
2-133 3-F-Ph 3-Cl-Ph Me 8-Me
2-134 3-F-Ph 4-OMe-Ph H 7-F
2-135 3-F-Ph 4-OMe-Ph H 8-Cl
2-136 3-F-Ph 4-OMe-Ph H 8-Me
2-137 3-F-Ph 4-OMe-Ph Me H
2-138 3-F-Ph 4-OMe-Ph Me 7-F
2-139 3-F-Ph 4-OMe-Ph Me 8-Cl
2-140 3-F-Ph 4-OMe-Ph Me 8-Me
2-141 3-F-Ph 4-CN-Ph H 7-F
2-142 3-F-Ph 4-CN-Ph H 8-Cl
2-143 3-F-Ph 4-CN-Ph H 8-Me
2-144 3-F-Ph 4-CN-Ph Me H
2-145 3-F-Ph 4-CN-Ph Me 7-F
2-146 3-F-Ph 4-CN-Ph Me 8-Cl
2-147 3-F-Ph 4-CN-Ph Me 8-Me
2-148 3-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 7-F
2-149 3-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 8-Cl
2-150 3-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 8-Me
2-151 3-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me H
2-152 3-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 7-F
2-153 3-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 8-Cl
2-154 3-F-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 8-Me
2-155 3-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 7-F
2-156 3-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 8-Cl
2-157 3-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 8-Me
2-158 3-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me H
2-159 3-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 7-F
2-160 3-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 8-Cl
2-161 3-F-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 8-Me
2-162 3-F-Ph 3-Py H 7-F
2-163 3-F-Ph 3-Py H 8-Cl
2-164 3-F-Ph 3-Py H 8-Me
2-165 3-F-Ph 3-Py Me H
2-166 3-F-Ph 3-Py Me 7-F
2-167 3-F-Ph 3-Py Me 8-Cl
2-168 3-F-Ph 3-Py Me 8-Me
2-169 2-Cl-Ph Ph H 7-F
2-170 2-Cl-Ph Ph H 8-Cl
2-171 2-Cl-Ph Ph H 8-Me
2-172 2-Cl-Ph Ph Me H
2-173 2-Cl-Ph Ph Me 7-F
2-174 2-Cl-Ph Ph Me 8-Cl
2-175 2-Cl-Ph Ph Me 8-Me
2-176 2-Cl-Ph 3-F-Ph H 7-F
2-177 2-Cl-Ph 3-F-Ph H 8-Cl
2-178 2-Cl-Ph 3-F-Ph H 8-Me
2-179 2-Cl-Ph 3-F-Ph Me H
2-180 2-Cl-Ph 3-F-Ph Me 7-F
2-181 2-Cl-Ph 3-F-Ph Me 8-Cl
2-182 2-Cl-Ph 3-F-Ph Me 8-Me
2-183 2-Cl-Ph 3-Cl-Ph H 7-F
2-184 2-Cl-Ph 3-Cl-Ph H 8-Cl
2-185 2-Cl-Ph 3-Cl-Ph H 8-Me
2-186 2-Cl-Ph 3-Cl-Ph Me H
2-187 2-Cl-Ph 3-Cl-Ph Me 7-F
2-188 2-Cl-Ph 3-Cl-Ph Me 8-Cl
2-189 2-Cl-Ph 3-Cl-Ph Me 8-Me
2-190 2-Cl-Ph 4-OMe-Ph H 7-F
2-191 2-Cl-Ph 4-OMe-Ph H 8-Cl
2-192 2-Cl-Ph 4-OMe-Ph H 8-Me
2-193 2-Cl-Ph 4-OMe-Ph Me H
2-194 2-Cl-Ph 4-OMe-Ph Me 7-F
2-195 2-Cl-Ph 4-OMe-Ph Me 8-Cl
2-196 2-Cl-Ph 4-OMe-Ph Me 8-Me
2-197 2-Cl-Ph 4-CN-Ph H 7-F
2-198 2-Cl-Ph 4-CN-Ph H 8-Cl
2-199 2-Cl-Ph 4-CN-Ph H 8-Me
2-200 2-Cl-Ph 4-CN-Ph Me H
2-201 2-Cl-Ph 4-CN-Ph Me 7-F
2-202 2-Cl-Ph 4-CN-Ph Me 8-Cl
2-203 2-Cl-Ph 4-CN-Ph Me 8-Me
2-204 2-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 7-F
2-205 2-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 8-Cl
2-206 2-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 8-Me
2-207 2-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me H
2-208 2-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 7-F
2-209 2-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 8-Cl
2-210 2-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 8-Me
2-211 2-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 7-F
2-212 2-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 8-Cl
2-213 2-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 8-Me
2-214 2-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me H
2-215 2-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 7-F
2-216 2-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 8-Cl
2-217 2-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 8-Me
2-218 2-Cl-Ph 3-Py H 7-F
2-219 2-Cl-Ph 3-Py H 8-Cl
2-220 2-Cl-Ph 3-Py H 8-Me
2-221 2-Cl-Ph 3-Py Me H
2-222 2-Cl-Ph 3-Py Me 7-F
2-223 2-Cl-Ph 3-Py Me 8-Cl
2-224 2-Cl-Ph 3-Py Me 8-Me
2-225 3-Cl-Ph Ph H 7-F
2-226 3-Cl-Ph Ph H 8-Cl
2-227 3-Cl-Ph Ph H 8-Me
2-228 3-Cl-Ph Ph Me H
2-229 3-Cl-Ph Ph Me 7-F
2-230 3-Cl-Ph Ph Me 8-Cl
2-231 3-Cl-Ph Ph Me 8-Me
2-232 3-Cl-Ph 3-F-Ph H 7-F
2-233 3-Cl-Ph 3-F-Ph H 8-Cl
2-234 3-Cl-Ph 3-F-Ph H 8-Me
2-235 3-Cl-Ph 3-F-Ph Me H
2-236 3-Cl-Ph 3-F-Ph Me 7-F
2-237 3-Cl-Ph 3-F-Ph Me 8-Cl
2-238 3-Cl-Ph 3-F-Ph Me 8-Me
2-239 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph H 7-F
2-240 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph H 8-Cl
2-241 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph H 8-Me
2-242 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph Me H
2-243 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph Me 7-F
2-244 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph Me 8-Cl
2-245 3-Cl-Ph 3-Cl-Ph Me 8-Me
2-246 3-Cl-Ph 4-OMe-Ph H 7-F
2-247 3-Cl-Ph 4-OMe-Ph H 8-Cl
2-248 3-Cl-Ph 4-OMe-Ph H 8-Me
2-249 3-Cl-Ph 4-OMe-Ph Me H
2-250 3-Cl-Ph 4-OMe-Ph Me 7-F
2-251 3-Cl-Ph 4-OMe-Ph Me 8-Cl
2-252 3-Cl-Ph 4-OMe-Ph Me 8-Me
2-253 3-Cl-Ph 4-CN-Ph H 7-F
2-254 3-Cl-Ph 4-CN-Ph H 8-Cl
2-255 3-Cl-Ph 4-CN-Ph H 8-Me
2-256 3-Cl-Ph 4-CN-Ph Me H
2-257 3-Cl-Ph 4-CN-Ph Me 7-F
2-258 3-Cl-Ph 4-CN-Ph Me 8-Cl
2-259 3-Cl-Ph 4-CN-Ph Me 8-Me
2-260 3-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 7-F
2-261 3-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 8-Cl
2-262 3-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 8-Me
2-263 3-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me H
2-264 3-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 7-F
2-265 3-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 8-Cl
2-266 3-Cl-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 8-Me
2-267 3-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 7-F
2-268 3-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 8-Cl
2-269 3-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 8-Me
2-270 3-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me H
2-271 3-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 7-F
2-272 3-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 8-Cl
2-273 3-Cl-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 8-Me
2-274 3-Cl-Ph 3-Py H 7-F
2-275 3-Cl-Ph 3-Py H 8-Cl
2-276 3-Cl-Ph 3-Py H 8-Me
2-277 3-Cl-Ph 3-Py Me H
2-278 3-Cl-Ph 3-Py Me 7-F
2-279 3-Cl-Ph 3-Py Me 8-Cl
2-280 3-Cl-Ph 3-Py Me 8-Me
2-281 3-OMe-Ph Ph H 7-F
2-282 3-OMe-Ph Ph H 8-Cl
2-283 3-OMe-Ph Ph H 8-Me
2-284 3-OMe-Ph Ph Me H
2-285 3-OMe-Ph Ph Me 7-F
2-286 3-OMe-Ph Ph Me 8-Cl
2-287 3-OMe-Ph Ph Me 8-Me
2-288 3-OMe-Ph 3-F-Ph H 7-F
2-289 3-OMe-Ph 3-F-Ph H 8-Cl
2-290 3-OMe-Ph 3-F-Ph H 8-Me
2-291 3-OMe-Ph 3-F-Ph Me H
2-292 3-OMe-Ph 3-F-Ph Me 7-F
2-293 3-OMe-Ph 3-F-Ph Me 8-Cl
2-294 3-OMe-Ph 3-F-Ph Me 8-Me
2-295 3-OMe-Ph 3-Cl-Ph H 7-F
2-296 3-OMe-Ph 3-Cl-Ph H 8-Cl
2-297 3-OMe-Ph 3-Cl-Ph H 8-Me
2-298 3-OMe-Ph 3-Cl-Ph Me H
2-299 3-OMe-Ph 3-Cl-Ph Me 7-F
2-300 3-OMe-Ph 3-Cl-Ph Me 8-Cl
2-301 3-OMe-Ph 3-Cl-Ph Me 8-Me
2-302 3-OMe-Ph 4-OMe-Ph H 7-F
2-303 3-OMe-Ph 4-OMe-Ph H 8-Cl
2-304 3-OMe-Ph 4-OMe-Ph H 8-Me
2-305 3-OMe-Ph 4-OMe-Ph Me H
2-306 3-OMe-Ph 4-OMe-Ph Me 7-F
2-307 3-OMe-Ph 4-OMe-Ph Me 8-Cl
2-308 3-OMe-Ph 4-OMe-Ph Me 8-Me
2-309 3-OMe-Ph 4-CN-Ph H 7-F
2-310 3-OMe-Ph 4-CN-Ph H 8-Cl
2-311 3-OMe-Ph 4-CN-Ph H 8-Me
2-312 3-OMe-Ph 4-CN-Ph Me H
2-313 3-OMe-Ph 4-CN-Ph Me 7-F
2-314 3-OMe-Ph 4-CN-Ph Me 8-Cl
2-315 3-OMe-Ph 4-CN-Ph Me 8-Me
2-316 3-OMe-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 7-F
2-317 3-OMe-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 8-Cl
2-318 3-OMe-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph H 8-Me
2-319 3-OMe-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me H
2-320 3-OMe-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 7-F
2-321 3-OMe-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 8-Cl
2-322 3-OMe-Ph 3-0CH2CH2CH2OH-4-OMe-Ph Me 8-Me
2-323 3-OMe-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 7-F
2-324 3-OMe-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 8-Cl
2-325 3-OMe-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph H 8-Me
2-326 3-OMe-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me H
2-327 3-OMe-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 7-F
2-328 3-OMe-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 8-Cl
2-329 3-OMe-Ph 4-OMe-3-0CH2CH2CH2OMe-Ph Me 8-Me
2-330 3-OMe-Ph 3-Py H 7-F
2-331 3-OMe-Ph 3-Py H 8-Cl
2-332 3-OMe-Ph 3-Py H 8-Me
2-333 3-OMe-Ph 3-Py Me H
2-334 3-OMe-Ph 3-Py Me 7-F
2-335 3-OMe-Ph 3-Py Me 8-Cl
2-336 3-OMe-Ph 3-Py Me 8-Me
―――――――――――――――――――――――――――――――――。
表1又は表2において、好適な化合物は、化合物番号1−2、1−5、1−51、1−71、1−89、1−93、1−113、1−116、1−121、1−126、1−125、1−128、1−131、1−134、1−137、1−140、1−143、1−146、1−211、1−213、1−216、1−218、1−221、1−224、1−226、1−228、1−230、1−231、1−236、1−271、1−273、1−275、1−276、1−278、1−280、1−289、1−307、1−406又は2−1であり、
より好適な化合物は、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]エタノン(化合物番号1−113)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(5−ヒドロキシペンチル)フェニル]エタノン(化合物番号1−116)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−メトキシフェニル)エタノン(化合物番号1−125)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−エトキシフェニル)エタノン(化合物番号1−128)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−プロポキシフェニル)エタノン(化合物番号1−131)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−ブトキシフェニル)エタノン(化合物番号1−134)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(ペンチルオキシ)フェニル]エタノン(化合物番号1−137)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エタノン(化合物番号1−140)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン(化合物番号1−143)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル]エタノン(化合物番号1−146)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)エタノン(化合物番号1−211)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−イソプロポキシ−4−メトキシフェニル)エタノン(化合物番号1−213)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(4−メトキシ−3−プロポキシフェニル)エタノン(化合物番号1−216)、
4−{(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)アセチル}−2−メトキシベンゾニトリル(化合物番号1−218)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル]エタノン(化合物番号1−221)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エタノン(化合物番号1−224)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン(化合物番号1−226)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−ピリジン−3−イルエタノン(化合物番号1−230)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−ピリジン−4−イルエタノン(化合物番号1−231)、
1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)エタノン(化合物番号1−236)、
2−[3−(3−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン(化合物番号1−271)、
2−[3−(2−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン(化合物番号1−289)又は
2−[3−(3−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン(化合物番号1−307)であり、
更により好適な化合物は、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エタノン(化合物番号1−140)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン(化合物番号1−143)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル]エタノン(化合物番号1−221)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エタノン(化合物番号1−224)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン(化合物番号1−226)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−ピリジン−3−イルエタノン(化合物番号1−230)、
2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−ピリジン−4−イルエタノン(化合物番号1−231)、
2−[3−(3−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン(化合物番号1−271)、
2−[3−(2−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン(化合物番号1−289)又は
2−[3−(3−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン(化合物番号1−307)である。
本発明の一般式(I)で表される新規なベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステルは、優れた11β−HSD1阻害作用を有しており、温血動物(好ましくは哺乳類動物であり、ヒトを含む)における下記の疾患:糖尿病、肥満、高脂血症、高血圧症及びそれらを複合的に発症したメタボリックシンドロームからなる群から選ばれる疾患の予防及び/又は治療のための医薬として有用である。
本発明の一般式(I)を有する化合物は、以下に記載する方法に従って製造することができる。
A法は、一般式(I)を有する化合物を製造する方法である。
Figure 2007197369
本発明において、R、R、R及びRは、前述したものと同意義を示し、R1a及びR2aは、R及びRの基に置換基として含まれるアミノ基、ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基が、保護されてもよいアミノ基、ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基である他、R及びRの基の定義における基と同様の基を示す。
第A1工程
本工程は、一般式(I)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、塩基の存在下、一般式(III)を有する化合物を、一般式(IV)を有する化合物と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、N−メチル−2−ピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、アルコール類であり、より好適には、エタノールである。必要に応じて、水との混合溶媒(混合比は1:100〜100:1であり、好適には、1:1〜10:1である。)とすることができる。
本工程において使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;弗化ナトリウム、弗化カリウムのようなアルカリ金属弗化物類等の無機塩基類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド、リチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;ナトリウムトリメチルシロキシド、カリウムトリメチルシロキシド、リチウムトリメチルシロキシドのようなアルカリ金属トリアルキルシロキシド類;N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機塩基類;又は、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有機金属塩基類であり、好適には、アルカリ金属水酸化物類であり、より好適には、水酸化ナトリウムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至100℃であり、好適には20℃乃至60℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間乃至100時間であり、好適には2時間乃至24時間である。
なお、上記反応の終了後、さらに所望の化合物を得る目的で、R1a及びR2aにおけるアミノ基、ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基の保護基の脱保護反応を行ってもよく、脱保護反応は、既知の方法(例えば、”Protective Groups in Organic Synthesis” (Theodora W. Greene、Peter G. M.Wuts著、 1999年、A Wiley-Interscience Publication発行)等に記載の方法)に準じて行われる。
上記の工程において、反応終了後、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水および水と混和しない有機溶媒(例えば、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥、ろ過後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。溶媒に不溶の目的化合物では、得られた固体の粗生成物を溶媒で洗浄して、精製することができる。
B法は、前記A法第A1工程で用いる一般式(III)を有する化合物を製造する方法である。
Figure 2007197369
本発明において、R及びR1aは、前述したものと同意義を示す。
第B1工程
本工程は、一般式(VI)を有する化合物を製造する工程であり、(i)〜(ii)から成る。
(i)本工程は、不活性溶媒中、酸の存在下、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(V)を有する化合物を亜硝酸ナトリウム又は亜硝酸t−ブチルと反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、t−ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;これらの混合溶媒;又は水であり、好適には、エーテル類、アルコール類又は水であり、より好適には、水である。
本工程において使用される酸は、例えば、塩化水素ガス若しくは臭化水素ガスのようなハロゲン化水素類;硫酸、臭化水素酸若しくは塩酸のような鉱酸類;メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸若しくはトリフルオロメタンスルホン酸のような有機スルホン酸類;酢酸、蟻酸若しくはトリフルオロ酢酸のようなカルボン酸類;塩化亜鉛、四塩化スズ、ボロントリフルオリド、ボロントリブロミドのようなルイス酸;又は、酸性イオン交換樹脂であり、好適には、鉱酸類であり、より好適には、塩酸であり、更により好適には、濃塩酸である。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−30℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至40℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至48時間であり、好適には1時間乃至24時間である。
(ii)本工程は、前記(i)で得られた反応溶液を、塩化銅(I)及び二酸化硫黄と反応させることにより行われる。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−30℃乃至50℃であり、好適には−20℃乃至20℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至24時間であり、好適には1時間乃至6時間である。
第B2工程
本工程は、一般式(VIII)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、塩基の存在下、一般式(VI)を有する化合物を、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(VII)を有する化合物と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、N−メチル−2−ピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、塩化メチレンである。必要に応じて、水との混合溶媒(混合比は1:100〜100:1であり、好適には、1:1〜10:1である。)とすることができる。
本工程において使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド、リチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;ナトリウムトリメチルシロキシド、カリウムトリメチルシロキシド、リチウムトリメチルシロキシドのようなアルカリ金属トリアルキルシロキシド類;N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機塩基類;又は、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有機金属塩基類であり、好適には、有機塩基類であり、より好適には、ピリジンである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−30℃乃至80℃であり、好適には−10℃乃至20℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至100時間であり、好適には1時間乃至24時間である。
第B3工程
本工程は、一般式(III)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、塩基の存在下、一般式(VIII)を有する化合物を、反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、N−メチル−2−ピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、芳香族炭化水素類であり、より好適には、トルエンである。必要に応じて、水との混合溶媒(混合比は1:100〜100:1であり、好適には、1:1〜10:1である。)とすることができる。
本工程において使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;弗化ナトリウム、弗化カリウムのようなアルカリ金属弗化物類等の無機塩基類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド、リチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;ナトリウムトリメチルシロキシド、カリウムトリメチルシロキシド、リチウムトリメチルシロキシドのようなアルカリ金属トリアルキルシロキシド類;メチルメルカプタンナトリウム、エチルメルカプタンナトリウムのようなメルカプタンアルカリ金属類;N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機塩基類;又は、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有機金属塩基類であり、好適には、アルカリ金属アルコキシド類であり、より好適には、ナトリウムメトキシドである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−15℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至60℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至100時間であり、好適には1時間乃至4時間である。
上記の各工程において、反応終了後、各目的化合物を常法に従って、反応混合物から単離して精製して次の工程に用いてもよく、あるいは反応後の粗生成物をそのまま次の工程に用いてもよい。通常は、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水および水と混和しない有機溶媒(例えば、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥、ろ過後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。溶媒に不溶の目的化合物では、得られた固体の粗生成物を溶媒で洗浄して、精製することができる。
C法は、前記A法第A1工程で用いる一般式(III)を有する化合物を製造する方法である。
Figure 2007197369
本発明において、R及びR1aは、前述したものと同意義を示す。
第C1工程
本工程は、一般式(XI)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、塩基の存在下、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(IX)を有する化合物を、一般式(X)を有する化合物と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、N−メチル−2−ピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、アミド類であり、より好適には、N,N−ジメチルホルムアミドである。必要に応じて、水との混合溶媒(混合比は1:100〜100:1であり、好適には、1:1〜10:1である。)とすることができる。
本工程において使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;弗化ナトリウム、弗化カリウムのようなアルカリ金属弗化物類等の無機塩基類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド、リチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;ナトリウムトリメチルシロキシド、カリウムトリメチルシロキシド、リチウムトリメチルシロキシドのようなアルカリ金属トリアルキルシロキシド類;N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機塩基類;又は、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有機金属塩基類であり、好適には、アルカリ金属水素化物類であり、より好適には、水素化ナトリウムである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、0℃乃至100℃であり、好適には20℃乃至80℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至100時間であり、好適には1時間乃至4時間である。
第C2工程
本工程は、一般式(III)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、塩基の存在下、一般式(XI)を有する化合物を、反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、N−メチル−2−ピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、芳香族炭化水素類であり、より好適には、トルエンである。必要に応じて、水との混合溶媒(混合比は1:100〜100:1であり、好適には、1:1〜10:1である。)とすることができる。
本工程において使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;弗化ナトリウム、弗化カリウムのようなアルカリ金属弗化物類等の無機塩基類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド、リチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;ナトリウムトリメチルシロキシド、カリウムトリメチルシロキシド、リチウムトリメチルシロキシドのようなアルカリ金属トリアルキルシロキシド類;N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機塩基類;又は、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有機金属塩基類であり、好適には、アルカリ金属アルコキシド類であり、より好適には、ナトリウムメトキシドである。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−15℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至30℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至100時間であり、好適には1時間乃至4時間である。
上記の各工程において、反応終了後、各目的化合物を常法に従って、反応混合物から単離して精製して次の工程に用いてもよく、あるいは反応後の粗生成物をそのまま次の工程に用いてもよい。通常は、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水および水と混和しない有機溶媒(例えば、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥、ろ過後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。溶媒に不溶の目的化合物では、得られた固体の粗生成物を溶媒で洗浄して、精製することができる。
D法は、前記C法第C1工程で用いる一般式(X)を有する化合物を製造する方法である。
Figure 2007197369
本発明において、R1aは、前述したものと同意義を示す。
第D1工程
本工程は、一般式(X)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(XII)を有する化合物を、臭素化剤と反応させることにより行われる。
本工程において使用される不活性溶媒は、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ペンタン、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、リグロインのような炭化水素類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、N−メチル−2−ピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;酢酸、蟻酸、プロピオン酸、ブチリル酸、トリフルオロ酢酸のようなカルボン酸類;又は、これらの混合溶媒であり、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、クロロホルムである。必要に応じて、水との混合溶媒(混合比は1:100〜100:1であり、好適には、1:1〜10:1である。)とすることができる。
本工程において使用される臭素化剤は、例えば、臭素、臭素とピリジンの組み合わせ、臭化銅(I)、N−ブロモスクシンイミドであり、好適には、臭素である。
本工程における反応温度は、原料化合物、使用される不活性溶媒等により異なるが、通常、−15℃乃至80℃であり、好適には0℃乃至30℃である。
本工程における反応時間は、原料化合物、使用される不活性溶媒、反応温度等により異なるが、通常、0.5時間乃至100時間であり、好適には1時間乃至4時間である。
上記の工程において、反応終了後、目的化合物を常法に従って、反応混合物から単離して精製して次の工程に用いてもよく、あるいは反応後の粗生成物をそのまま次の工程に用いてもよい。通常は、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水および水と混和しない有機溶媒(例えば、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥、ろ過後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。溶媒に不溶の目的化合物では、得られた固体の粗生成物を溶媒で洗浄して、精製することができる。
E法は、前記A法第A1工程で用いる一般式(IV)を有する化合物を製造する方法である。
Figure 2007197369
本発明において、R及びR2aは、前述したものと同意義を示す。
第E1工程
本工程は、一般式(IV)を有する化合物を製造する工程である。
本工程は、不活性溶媒中、公知化合物であるか公知化合物を出発原料に公知の方法と同様にして容易に得られる一般式(XIII)を有する化合物を、臭素化剤と反応させることにより、前記D法の第D1工程と同様に行なわれる。
上記の工程において、反応終了後、目的化合物を常法に従って、反応混合物から単離して精製して次の工程に用いてもよく、あるいは反応後の粗生成物をそのまま次の工程に用いてもよい。通常は、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水および水と混和しない有機溶媒(例えば、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水炭酸水素ナトリウム等で乾燥、ろ過後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿等の通常、有機化合物の分離精製に慣用されている方法を適宜組合せ、クロマトグラフィーを応用し、適切な溶離剤で溶出することによって分離、精製することができる。溶媒に不溶の目的化合物では、得られた固体の粗生成物を溶媒で洗浄して、精製することができる。
原料化合物(V)、(VII)、(IX)、(XII)及び(XIII)は、公知化合物であるか、或いは公知化合物を出発原料に公知の方法又はそれに類似した方法に従って容易に製造される。
上記において、R1a及びR2aの定義における「保護されてもよいアミノ基」、「保護されてもよいヒドロキシ基」及び「保護されてもよいカルボキシル基」の保護基とは、加水素分解、加水分解、電気分解、光分解のような化学的方法により開裂し得る保護基をいい、有機合成化学で一般的に用いられる保護基を示す(例えば、T. W. Greeneら,Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd Edition, John Wiley & Sons, Inc. (1999年)参照)。
上記において、R1a及びR2aの定義における「保護されてもよいヒドロキシ基」の「保護基」は、有機合成化学の分野で使用されるヒドロキシ基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、前記「ヒドロキシ基のエステルに斯かる一般的保護基」と同意義を示す。
上記において、R1a及びR2aの定義における「保護されてもよいカルボキシル基」の「保護基」は、有機合成化学の分野で使用されるカルボキシル基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、「カルボキシル基のエステルに斯かる一般的保護基」であり、好適には、前記「C−Cアルキル基」;前記「C−Cアルケニル基」;前記「C−Cアルキニル基」;前記「C−Cハロゲン化アルキル基」;2−ヒドロキシエチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、3,4−ジヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチルのようなヒドロキシ「C−Cアルキル基」;アセチルメチルのような「C−Cアルキルカルボニル」−「C−Cアルキル基」;前記「アラルキル基」;又は前記「シリル基」であり、好適には、C−Cアルキル基又はアラルキル基である。
上記において、R1a及びR2aの定義における「保護されてもよいアミノ基」の「保護基」は、有機合成化学の分野で使用されるアミノ基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、前記「ヒドロキシ基のエステルに斯かる一般的保護基」における、「アルキルカルボニル基」;「アリールカルボニル基」;「アルコキシカルボニル基」;「アルケニルオキシカルボニル基」;「アラルキルオキシカルボニル基」;「シリル基」;又は「アラルキル基」と同様な基を示すか或いはN,N−ジメチルアミノメチレン、ベンジリデン、4−メトキシベンジリデン、4−ニトロベンジリデン、サリシリデン、5−クロロサリシリデン、ジフェニルメチレン、(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)フェニルメチレンのような「シッフ塩基を形成する置換されたメチレン基」であり、好適には、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基又はアルコキシカルボニル基であり、最も好適には、アルコキシカルボニル基である。
本発明のベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステルは、種々の形態で投与することができる。その投与形態としては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、乳剤、丸剤、散剤、シロップ剤(液剤)等による経口投与、または注射剤(静脈内、筋肉内、皮下または腹腔内投与)、点滴剤、坐剤(直腸投与)等による非経口投与を挙げることができる。これらの各種製剤は、常法に従って主薬に賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁剤、コーティング剤等の医薬の製剤技術分野において通常使用し得る補助剤を用いて製剤化することができる。
錠剤として使用する場合、担体として、例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、グルコース、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤;水、エタノール、プロパノール、単シロップ、グルコース液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤;乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、寒天末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤;白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤;第4級アンモニウム塩類、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤;グリセリン、デンプン等の保湿剤;デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤;精製タルク、ステアリン酸塩、硼酸末、ポリエチレングリコール等の潤沢剤等を使用することができる。また、必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
丸剤として使用する場合、担体として、例えば、グルコース、乳糖、カカオバター、デンプン、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤;アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤;ラミナラン寒天等の崩壊剤等を使用することができる。
坐剤として使用する場合、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えばポリエチレングリコール、カカオバター、高級アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセリド等を挙げることができる。
注射剤として使用する場合、液剤、乳剤または懸濁剤として使用することができる。これらの液剤、乳剤または懸濁剤は、殺菌され、血液と等張であることが好ましい。これら液剤、乳剤または懸濁剤の製造に用いる溶液は、医療用の希釈剤として使用できるものであれば特に限定はなく、例えば、水、エタノール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を挙げることができる。なお、この場合、等張性の溶液を調製するのに充分な量の食塩、グルコースまたはグリセリンを製剤中に含んでいてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を含んでいてもよい。
また、上記の製剤には、必要に応じて、着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等を含めることもでき、更に、他の医薬品を含めることもできる。
上記製剤に含まれる有効成分化合物の量は、特に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通常、全組成物中0.5乃至70重量%、好ましくは1乃至30重量%含む。
使用量としては、症状、年齢、体重、投与方法および剤形等によって異なるが、通常は成人に対して1日あたり、上限として2000mg(好ましくは100mg)であり、下限として0.1mg(好ましくは1mg、さらに好ましくは10mg)を症状に応じて、一日1回または数回に分けて投与することができる。
次に実施例、試験例及び製剤例を挙げて、本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)2−[3−(2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン(例示化合物番号1−1)
(1a)2−[2−(2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル)−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
サッカリンナトリウム水和物(3.00g、15mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)溶液に2−ブロモ−2´−フルオロアセトフェノン(3.46g、15mmol)を加えて60℃で3時間撹拌した。反応液に水(180mL)を加え析出した固体を濾取し水とエタノールで洗浄し、標記化合物を白色固体として4.05g得た。(87%)
H NMRスペクトル(400MHz, DMSO-d6)δppm: 5.28 (2H, s), 7.40-7.49 (2H, m), 7.76-7.80 (1H, m), 7.96-8.00 (1H, m), 8.04-8.14 (2H, m), 8.18 (1H, d, J=7.4Hz), 8.38 (1H, d, J=7.4Hz).
(1b)(2−フルオロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン
実施例(1a)で得られた2−[2−(2−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(1.00g、3.2mmol)のトルエン(10mL)懸濁液に、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(2mL、10mmol)を加え、室温下で5分撹拌した。反応液に1N−塩酸を加えて酢酸エチルで抽出、飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、析出した固体をイソプロピルエーテルで洗浄し、標記化合物を黄色固体として0.89g得た。(89%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 6.13 (1H, s), 7.15-7.20 (1H, m), 7.29-7.33 (1H, m), 7.52-7.57 (1H, m), 7.63-7.67 (1H, m), 7.76-7.80 (2H, m), 7.88-7.90 (1H, m), 8.20-8.22 (1H, m).
(1c)2−[3−(2−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン
実施例(1b)で得られた(2−フルオロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン(0.44g、1.4mmol)のエタノール(10mL)溶液にα―ブロモアセトフェノン(0.37g、1.9mmol)と1N水酸化ナトリウム水溶液(1.7mL、1.7mmol)を加えて室温下で20時間撹拌した。析出した固体を濾取し、水、エタノール、イソプロピルエーテルで洗浄の後、標記化合物を薄黄色固体として0.15g得た。(25%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 4.23 (1H, brs), 4.78 (1H, brs), 7.16-7.21 (1H, m), 7.25-7.32 (3H, m), 7.45-7.55 (4H, m), 7.75-7.83 (3H, m), 7.86-7.90 (1H, m), 8.26-8.28 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 438 (M+H)+.
融点: 166-167 ℃ 。
(実施例2)2−[3−(3−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン(例示化合物番号1−2)
(2a)2−[2−(3−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
サッカリンナトリウム水和物(1.74g、8.5mmol)と、2‐ブロモ‐3´‐フルオロアセトフェノン(2.00g、9.2mmol)を用いて実施例(1a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として2.03g得た。(75%)
H NMRスペクトル(400MHz, DMSO-d6)δppm: 5.52 (2H, s), 7.59-7.69 (2H, m), 7.92-7.96 (2H, m), 8.04-8.07 (1H, m), 8.10-8.13 (1H, m), 8.18 (1H, d, J=7.4Hz), 8.38 (1H, d, J=7.8Hz).
(2b)(3−フルオロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン
実施例(2a)で得られた2−[2−(3−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(2.00g、6.3mmol)と、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(4mL、20mmol)を用いて実施例(1b)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として1.04g得た。(52%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 5.84 (1H, s), 7.24-7.29 (1H, m), 7.44-7.50 (1H, m), 7.69-7.71 (1H, m), 7.74-7.80 (2H, m), 7.87-7.90 (2H, m), 8.20-8.22 (1H, m).
(2c)2−[3−(3−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン
実施例(2b)で得られた(3−フルオロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン(0.50g、1.6mmol)とα―ブロモアセトフェノン(0.46g、2.3mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(2.0mL、2.0mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.40g得た。(58%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 4.18 (1H, brs), 4.92 (1H, brs), 7.26-7.32 (3H, m), 7.45-7.53 (4H, m), 7.70 -7.84 (4H, m), 7.90-7.92 (1H, m), 8.26-8.29 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 438 (M+H)+.
融点: 149 ℃ 。
(実施例3)2−[3−(4−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン(例示化合物番号1−3)
(3a)2−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
サッカリンナトリウム水和物(5・00g、24mmol)と、2‐ブロモ‐4´‐フルオロアセトフェノン(6.37g、29mmol)を用いて実施例(1a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として6.62g得た。(85%)
H NMRスペクトル(400MHz, DMSO-d6)δppm: 5.48 (2H, s), 7.40-7.44 (2H, m), 8.03-8.19 (5H, m), 8.35 (1H, d, J=8.0Hz).
(3b)(4−フルオロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン
実施例(3a)で得られた2−[2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(2.00g、6.3mmol)と、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(4mL、20mmol)を用いて実施例(1b)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として1.07g得た。(53%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 5.94 (1H, s), 7.15-7.20 (2H, m), 7.74-7.80 (2H, m), 7.89-7.92 (1H, m), 8.11-8.14 (2H, m), 8.20-8.23 (1H, m).
(3c)2−[3−(4−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェ二ルエタノン
実施例(3b)で得られた(4−フルオロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン(0.30g、0.94mmol)とα―ブロモアセトフェノン(0.288g、1.45mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.1ml、1.1mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として295mg得た。(71%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 7.09-7.19 (2H, m), 7.26-7.34 (2H, m), 7.43-7.56 (3H, m), 7.73-7.87 (3H, m), 8.06-8.15 (2H, m), 8.27 (1H, d, J=8.0Hz).
マススペクトル(FAB): m/z 438 (M+H)+.
融点: 190 ℃ 。
(実施例4)2−[4−ヒドロキシ−3−(2−メトキシベンゾイル)−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン(例示化合物番号1−28)
(4a)2−[2−(2−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
サッカリンナトリウム水和物(3.14g、15mmol)と、2‐ブロモ‐2´‐メトキシアセトフェノン(4.11g、18mmol)を用いて実施例(1a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として4.44g得た。(88%)
H NMRスペクトル(400MHz, DMSO-d6)δppm: 4.01 (3H, s), 5.14 (2H, s), 7.09-7.12 (1H, m), 7.28-7.30 (1H, m), 7.66-7.76 (2H, m), 8.05-8.18 (3H, m), 8.36-8.37 (1H, m).
(4b)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(2−メトキシフェニル)メタノン
実施例(4a)で得られた2−[2−(2−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(2.40g、7.2mmol)と、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(4mL、20mmol)を用いて実施例(1b)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として1.33g得た。(55%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.92 (3H, s), 6.75 (1H, s), 7.03 (1H, d, J=8.6Hz), 7.13-7.17 (1H, m), 7.53-7.57 (2H, m), 7.77-7.81 (2H, m), 7.89-7.91 (1H, m), 8.23-8.25 (1H, m).
(4c)2−[4−ヒドロキシ−3−(2−メトキシベンゾイル)−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン
実施例(4b)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(2−メトキシフェニル)メタノン(0.51g、1.53mmol)とα―ブロモアセトフェノン(0.438g、2.2mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.8mL、1.8mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.143g得た。(21%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.75 (3H, s), 4.49 (2H, brs), 6.98-7.09 (2H, m), 7.30-7.34 (2H, m), 7.48-7.52 (4H, m), 7.60 (1H, dd, J=8.0Hz, 4.0Hz), 7.76-7.83 (3H, m), 8.27-8.29 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 450 (M+H)+.
融点: 130-132 ℃ 。
(実施例5)2−[4−ヒドロキシ−3−(3−メトキシベンゾイル)− 1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン(例示化合物番号1−29)
(5a)2−[2−(3−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
サッカリンナトリウム水和物(400g、20mmol)と、2‐ブロモ‐3´‐メトキシアセトフェノン(6.37g、29mmol)を用いて実施例(1a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として5.50g得た。(85%)
H NMRスペクトル(400MHz,DMSO-d6)δppm: 3.85 (3H, s), 5.48 (2H, s), 7.28 (1H, dd, J=8.0Hz, 2.4Hz), 7.47-7.51 (1H, m), 7.57-7.58 (1H, m), 7.66-7.68 (1H, m), 8.01-8.16 (3H, m), 8.35 (1H, d, J=8.0Hz).
(5b)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(3−メトキシフェニル)メタノン
実施例(5a)で得られた2−[2−(3−メトキシフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(2.00g、6.0mmol)と、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(4mL、20mmol)を用いて実施例(1b)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として1.45g得た。(72%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.87 (3H, s), 5.82 (1H, s), 7.09-7.12 (1H, m), 7.38-7.42 (1H, m), 7.52-7.53 (1H, m), 7.62-7.64 (1H, m), 7.75-7.78 (2H, m), 7.89-7.91 (1H, m), 8.21-8.23 (1H, m).
(5c)2−[4−ヒドロキシ−3−(3−メトキシベンゾイル)− 1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン
実施例(5b)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(3−メトキシフェニル)メタノン(0.44g、1.33mmol)とα―ブロモアセトフェノン(0.386g、1.94mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.6mL、1.6mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.365g得た。(61%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.88 (3H, s), 7.11-7.13 (1H, m), 7.27-7.31 (2H, m), 7.39-7.57 (5H, m), 7.64-7.66 (1H, m), 7.76-7.83 (3H, m), 8.27 (1H, d, J=8.0Hz).
マススペクトル(FAB): m/z 450 (M+H)+.
融点: 125 ℃ 。
(実施例6)4−{[4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−2H−1,2-ベンゾチアジン−3−イル]カルボニル}安息香酸メチル(例示化合物番号1−51)
(6a)(4−[1,1−ジオキシド−3−オキソ−1,2−ベンズイソチアゾール−2−(3H)−イル]アセチル)安息香酸メチル
サッカリンナトリウム水和物(2.83g、12mmol)と、4‐ブロモアセチル安息香酸メチル(3.5g、14mmol)を用いて実施例(1a)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として3.81g得た。(91%)
H NMRスペクトル(400MHz,DMSO-d6)δppm: 3.91 (3H, s), 5.54 (2H, s), 8.01-8.06 (5H, m), 8.20-8.22 (2H, m), 8.36 (1H, d, J=7.4Hz).
(6b)4−[(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニル]安息香酸メチル
実施例(6a)で得られた4−[1,1−ジオキシド−3−オキソ−1,2−ベンズイソチアゾール−2(3H)−イル]アセチル]安息香酸メチル(2.42g、6.73mmol)と、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(4mL、20mmol)を用いて実施例(1b)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として1.60g得た。(66%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.97 (3H, s), 5.94 (1H, s), 7.79-7.81 (2H, m), 7.92-7.94 (1H, m), 8.09-8.16 (4H, m), 8.24-8.26 (1H, m).
(6c)4−{[4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニル]安息香酸メチル
実施例(6b)で得られた4−[(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニル]安息香酸メチル(0.50g、1.4mmol)とα―ブロモアセトフェノン(0.38g、1.9mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.7mL、1.7mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.44g得た。(67%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.98 (3H, s), 7.26-7.29 (2H, m), 7.44-7.50 (3H, m), 7.77-7.84 (3H, m), 8.08-8.15 (4H, m), 8.27-8.29 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 478 (M+H)+.
融点: 170-171 ℃ 。
(実施例7)3−{[4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニル]ベンゾニトリル(例示化合物番号1−59)
(7a)2−ブロモ−3‘−シアノアセトフェノン
3−シアノアセトフェノン(3.16g、22mmol)のエーテル/ジオキサン(60mL/30mL)溶液に、臭素(1.2mL、24mmol)を10分間かけて滴下し3時間撹拌した。反応液を氷冷し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてエーテルで抽出、飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、標記化合物を無色油状物質として4.88g得た。(100%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 4.42 (2H, s), 7.65-7.68 (1H, m), 7.90 (1H, d, J=7.8Hz), 8.22 (1H, d, J=8.4Hz), 8.28 (1H, s).
(7b)3−[1,1−ジオキシド−3−オキソ−1,2−ベンズイソチアゾール−2(3H)−イル]アセチル]ベンゾニトリル
サッカリンナトリウム水和物(3.20g、16mmol)と、実施例(7a)で得られた2‐ブロモ‐3´‐シアノアセトフェノン(3.5g、16mmol)を用いて実施例(1a)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として3.15g得た。(62%)
H NMRスペクトル(400MHz,DMSO-d6)δppm: 5.59 (2H, s), 7.80-7.83 (1H, m), 8.04-8.07 (1H, m), 8.13-8.10(1H, m), 8.17-8.21 (2H, m), 8.34-8.39 (2H, m), 8.63 (1H, s).
(7c)3−[(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニル]ベンゾニトリル
実施例(7b)で得られた3−[1,1−ジオキシド−3−オキソ−1,2−ベンズイソチアゾール−2(3H)−イル]アセチル]ベンゾニトリル(1.53g、4.7mmol)と、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(3mL、15mmol)を用いて実施例(1b)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として1.01g得た。(66%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 5.91 (1H, s), 7.61-7.65 (1H, m), 7.78-7.84 (3H, m), 7.90-7.92 (1H, m), 8.21-8.24 (2H, m), 8.35 (1H, d, J=8.6Hz).
(7d)3−{[4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル]カルボニル}ベンゾニトリル
実施例(7c)で得られた3−[(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニル]ベンゾニトリル(0.40g、1.2mmol)とα―ブロモアセトフェノン(0.33g、1.6mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.5mL、1.5mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.31g得た。(56%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 4.27 (1H, brs), 4.70 (1H, brs), 7.29-7.33 (2H, m), 7.47-7.59 (4H, m), 7.76-7.87 (4H, m), 8.20-8.21 (1H, m), 8.26-8.29 (1H, m), 8.36-8.38 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 445 (M+H)+.
融点: 169-170 ℃ 。
(実施例8)2−[3−(3,4−ジフルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン(例示化合物番号1−67)
(8a)2−ブロモ−3’,4’−ジフルオロアセトフェノン
3,4−ジフルオロアセトフェノン(4.85g、31mmol)と、臭素(1.8mL、35mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を無色油状物質として6.18g得た。(78%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 4.37 (2H, s), 7.26-7.30 (1H, m), 7.74-7.78 (1H, m), 7.79-7.85 (1H, m).
(8b)2−[2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
サッカリンナトリウム水和物(3.60g、18mmol)と、実施例(8a)で得られた2−ブロモ−3’,4’−ジフルオロアセトフェノン(4.13g、18mmol)を用いて実施例(1a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として5.02g得た。(85%)
NMRスペクトル(DMSO-d6)δppm: 5.53 (2H, s), 7.67-7.73 (1H, m), 8.00-8.23 (5H, m), 8.38 (1H, d, J=7.9Hz).
(8c)(3,4−ジフルオロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン
実施例(8b)で得られた2−[2−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(2.00g、5.9mmol)と、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(4mL、20mmol)を用いて実施例(1b)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として2.00g得た。(100%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 5.92 (1H, s), 7.27-7.34 (1H, m), 7.80-7.99 (5H, m), 8.23-8.25 (1H, m).
(8d)2−[3−(3,4−ジフルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン
実施例(8c)で得られた(3,4−ジフルオロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン(0.52g、1.5mmol)とα―ブロモアセトフェノン(0.41g、2.1mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.8mL、1.8mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.31g得た。(47%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm:4.30 (1H, brs), 4.80 (1H, brs), 7.19-7.26 1H, m), 7.30-7.34 (2H, m), 7.47-7.51 (1H, m), 7.55-7.57 (2H, m), 7.76-7.93 (5H, m), 8.26-8.28 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 456 (M+H)+.
融点: 221 ℃ 。
(実施例9)2−[3−(3,5−ジフルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン(例示化合物番号1−68)
(9a)2−ブロモ−3’,5’−ジフルオロアセトフェノン
3,5−ジフルオロアセトフェノン(5.04g、32mmol)と、臭素(1.8mL、35mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を無色油状物質として7.58g得た。(100%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 4.38 (2H, s), 7.06-7.10 (1H, m), 7.48-7.52 (2H, m).
(9b)2−[2−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
サッカリンナトリウム水和物(4.29g、21mmol)と、実施例(9a)で得られた2−ブロモ−3’,5’−ジフルオロアセトフェノン(4.9g、21mmol)を用いて実施例(1a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として5.44g得た。(77%)
H NMRスペクトル(400MHz,DMSO-d6)δppm: 5.53 (2H, s), 7.65-7.71 (1H, m), 7.78-7.83 (2H, m), 8.01-8.11 (2H, m), 8.15 (1H, d, J=7.5Hz), 8.36 (1H, d, J=7.8Hz).
(9c)(3,5−ジフルオロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン
実施例(9b)で得られた2−[2−(3,5−ジフルオロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(2.00g、5.9mmol)と、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(4mL、20mmol)を用いて実施例(1b)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として0.59g得た。(29%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 5.80 (1H, s), 7.02-7.06 (1H, m), 7.60-7.65 (2H, m), 7.80-7.83 (2H, m), 7.93-7.96 (1H, m), 8.23-8.26 (1H, m).
(9d)2−[3−(3,5−ジフルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン
実施例(9c)で得られた(3,5−ジフルオロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン(0.30g、0.89mmol)とα―ブロモアセトフェノン(0.23g、1.2mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.1mL、1.1mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.17g得た。(43%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 4.25 (1H, brs), 4.88 (1H, brs),6.94-7.00 (1H, m), 7.30-7.34 (2H, m), 7.47-7.51 (1H, m), 7.56-7.61 (4H, m), 7.76-7.85 (3H, m), 8.26-8.28 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 456 (M+H)+.
融点: 177-178 ℃ 。
(実施例10)2−[3−(2,3−ジクロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン(例示化合物番号1−69)
(10a)2−ブロモ−2’,3’−ジクロロアセトフェノン
2,3−ジクロロアセトフェノン(4.45g、24mmol)と、臭素(1.4mL、27mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を無色油状物質として6.11g得た。(74%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 4.45 (2H, s), 7.27-7.38 (2H, m), 7.59 (1H, dd, J=7.9Hz, 2.0Hz).
(10b)2−[2−(2,3−ジクロロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
サッカリンナトリウム水和物(2.27g、11mmol)と、実施例(10a)で得られた2‐ブロモ‐2’,3’‐ジクロロアセトフェノン(3.6g、13mmol)を用いて実施例(1a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として3.18g得た。(78%)
H NMRスペクトル(400MHz,DMSO-d6)δppm: 5.32 (2H, s), 7.53-7.56 (1H, m), 7.86-7.90 (2H, m), 8.02-8.12 (2H, m), 8.16 (1H, d, J=7.5Hz), 8.36 (1H, d, J=7.5Hz).
(10c)(2,3−ジクロロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン
実施例(10b)で得られた2−[2−(2,3−ジクロロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(2.00g、5.4mmol)と、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(4mL、20mmol)を用いて実施例(1b)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として1.17g得た。(58%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 5.94 (1H, s), 7.36-7.42 (2H, m), 7.61-7.64 (1H, m), 7.78-7.92 (3H, m), 8.22-8.25 (1H, m).
(10d)2−[3−(2,3−ジクロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン
実施例(10c)で得られた(2,3−ジクロロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン(0.50g、1.4mmol)とα―ブロモアセトフェノン(0.39g、2.0mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.6mL、1.6mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.54g得た。(82%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 7.32-7.36 (3H, m), 7.48-7.58 (4H, m), 7.64-7.66 (1H, m), 7.79-7.83 (3H, m), 8.26-8.28 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 489 (M+H)+.
融点: 205-206 ℃ 。
(実施例11)2−[3−(2,4−ジクロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン(例示化合物番号1−70)
(11a)2−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
サッカリンナトリウム水和物(2.18g、11mmol)と、2‐ブロモ‐2’,4’‐ジクロロアセトフェノン(3.00g、11mmol)を用いて実施例(1a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として3.34g得た。(85%)
H NMRスペクトル(400MHz,DMSO-d6)δppm: 5.33 (2H, s), 7.63 (1H, dd, J=8.3Hz, 2.0Hz), 7.80-7.81 (1H, m), 8.01-8.11 (3H, m), 8.15 (1H, d, J=7.4Hz), 8.35 (1H, d, J=7.4Hz).
(11b) (2,4−ジクロロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン
実施例(11a)で得られた2−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(2.00g、5.4mmol)と、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(4mL、20mmol)を用いて実施例(1b)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として1.38g得た。(69%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 5.92 (1H, s), 7.40 (1H, dd, J=8.6Hz, 1.9Hz), 7.47-7.49 (2H, m), 7.75-7.80 (2H, m), 7.87-7.90 (1H, m), 8.20-8.22 (1H, m).
(11c)2−[3−(2,4−ジクロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン
実施例(11b)で得られた(2,4−ジクロロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン(0.50g、1.4mmol)とα―ブロモアセトフェノン(0.367g、1.8mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.6mL、1.6mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.393g得た。(60%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 4.18 (1H, brs), 4.86 (1H, brs), 7.32-7.37 (3H, m), 7.44-7.45 (1H, m), 7.49-7.53 (1H, m), 7.57-7.59 (2H, m), 7.73 (1H, d, J=8.0Hz), 7.78-7.83 (3H, m), 8.26-8.27 (1H, m.).
マススペクトル(FAB): m/z 489 (M+H)+.
融点: 238-239 ℃ 。
(実施例12)2−[3−(2,5−ジクロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン(例示化合物番号1−71)
(12a)2−[2−(2,5−ジクロロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
サッカリンナトリウム水和物(2.24g、11mmol)と、2‐ブロモ‐2’,5’‐ジクロロアセトフェノン(3.5g、13mmol)を用いて実施例(1a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として3.30g得た。(82%)
H NMRスペクトル(400MHz,DMSO-d6)δppm: 5.39 (2H, s), 7.66 (1H, d, J=8.7Hz), 7.71 (1H, dd, J=8.7Hz, 2.4Hz), 8.04-8.07 (1H, m), 8.10-8.13 (1H, m), 8.15-8.19 (2H, m), 8.38 (1H, d, J=7.8Hz).
(12b)(2,5−ジクロロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン
実施例(12a)で得られた2−[2−(2,5−ジクロロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(2.00g、5.4mmol)と、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(4mL、20mmol)を用いて実施例(1b)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として1.06g得た。(53%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 6.00 (1H, s), 7.39-7.49 (3H, m), 7.79-7.83 (2H, m), 7.90-7.92 (1H, m), 8.22-8.26 (1H, m).
(12c)2−[3−(2,5−ジクロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−フェニルエタノン
実施例(12b)で得られた(2,5−ジクロロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン(0.50g、1.4mmol)とα―ブロモアセトフェノン(0.40g、2.0mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.6mL、1.6mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.33g得た。(50%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 7.32-7.40 (4H, m), 7.48-7.58 (3H, m), 7.71 (1H, s), 7.76-7.83 (3H, m), 8.25-8.28 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 489 (M+H)+.
融点: 179-180 ℃ 。
(実施例13)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]エタノン(例示化合物番号1−113)
(13a)1−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]エタノン
3−ブロモアセトフェノン(1.00g、5.0mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.58g、0.50mmol)とヨウ化銅(0.10g、0.53mmol)、トリエチルアミン(1.1mL、7.5mmol)、2−プロピン−1−オール(0.35mL、6.0mmol)を加え、窒素雰囲気下、50℃にて3時間半撹拌した。反応液を室温まで冷却後、飽和食塩水を加え50mLの酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1〜3/1)で分離精製し、粗生成物を0.12g得た。
得られた粗生成物のエタノール(5mL)溶液に、10%-パラジウム/炭素(0.06g)を加え、水素雰囲気下で2時間撹拌した。反応液をセライトろ過、減圧濃縮し、標記化合物を黄色油状物質として0.071g得た。(8.0%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 1.88-1.95 (2H, m), 2.60 (3H, s), 2.78 (2H, t, J=7.6Hz), 3.66-3.70 (2H, m), 7.35-7.41 (2H, m), 7.75-7.79 (2H, m).
(13b)2−ブロモ-1−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]エタノン
実施例(13a)で得られた1−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]エタノン(0.11g、0.60mmol)と、臭素(0.040mL、0.78mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、粗生成物を黄色油状物質として0.18g得た。
得られた粗生成物のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に亜リン酸トリエチル(0.07mL、0.40mmol)とトリエチルアミン(0.06mL、0.43mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液に飽和食塩水を加え5mLの酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1〜5/1)で分離精製し、標記目的化合物を黄色油状物質として0.062g得た。(41%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 1.88-1.95 (2H, m), 2.79 (2H, t, J=7.9Hz), 3.69 (2H, t, J=6.5Hz), 4.44 (2H, s), 7.38-7.45 (2H, m), 7.78-7.81 (2H, m).
(13c)2−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
サッカリンナトリウム水和物(50.0g,244mmol)と、2‐ブロモアセトフェノン(48.5g,244mmol)を用いて実施例(1a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として63.5g得た。(87%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 5.14 (2H, s), 7.51 (2H, t, J= 7.8 Hz), 7.63 (1H, t, J= 7.4 Hz), 7.83-7.91 (2H, m), 7.94-8.01 (3H, m), 8.09-8.12 (1H, m).
マススペクトル(EI): m/z 301 (M+).
(13d)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン
実施例(13c)で得られた2−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(63.5g,211mmol)と、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(121mL,593mmol)を用いて実施例(1b)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として57.4g得た。(90%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 5.77 (1H, s), 7.50-7.54 (2H, m), 7.58-7.62 (1H, m), 7.76-7.83 (2H, m), 7.91-7.95 (1H, m), 8.05-8.08 (2H, m), 8.23-8.27 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 302 (M+H)+.
(13e)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]エタノン
実施例(13d)で得られた4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(0. 058g、0.19mmol)と実施例(13b)で得られた2−ブロモ−1−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]エタノン(0.060g、0.23mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(0.23mL、0.23mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を褐色泡状物質として0.056g得た。(61%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 1.75-1.82 (2H, m), 2.63 (2H, t, J=7.5Hz), 3.59-3.60 (2H, m), 7.26-7.29 (2H, m), 7.53-7.60 (4H, m), 7.80-7.82 (4H, m), 8.07-8.09 (2H, m), 8.30-8.31 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 478 (M+H)+.
(実施例14)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(5−ヒドロキシペンチル)フェニル]エタノン(例示化合物番号1−116)
(14a)1−[3−(5−ヒドロキシブペント−1−イン−1−イル)フェニル]エタノン
3−ブロモアセトフェノン(1.00g、5.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)溶液に、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.58g、0.50mmol)とヨウ化銅(0.11g、0.56mmol)、トリエチルアミン(1.1mL、7.5mmol)、4−ペンチン−1−オール(0.56mL、6.0mmol)を加え、窒素雰囲気下、60℃にて3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、飽和食塩水を加え50mLの酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1〜3/1)で分離精製し、標記化合物を黄色油状物質として0.68g得た。(67%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 1.85-1.92 (2H, m), 2.57 (2H, t, J=6.9Hz), 2.62 (3H, s), 3.82-3.86 (2H, m), 7.37-7.41 (1H, m), 7.58 (1H, d, J=7.8Hz), 7.87 (1H, d, J=7.8Hz), 7.97-7.98 (1H, m).
(14b)1−[3−(5−ヒドロキシペンチル)フェニル]エタノン
実施例(14a)で得られた1−[3−(5−ヒドロキシペント−1−イン−1−イル)フェニル]エタノン(0.68g、3.3mmol)のメタノール(15mL)溶液に、10%−パラジウム/炭素(0.3g)を加え、水素雰囲気下で4時間撹拌した。反応液をセライトろ過、減圧濃縮し、標記化合物を黄色油状物質として0.28g得た。(40%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 1.38-1.45 (2H, m), 1.59-1.72 (4H, m), 2.60 (3H, s), 2.69 (2H, t, J=7.8Hz), 3.63-3.67 (2H, m), 7.35-7.40 (2H, m), 7.77-7.78 (2H, m).
(14c)2−ブロモ−1−[4−(5−ヒドロキシペンチル)フェニル]エタノン
実施例(14b)で得られた1−[3−(5−ヒドロキシペンチル)フェニル]エタノン(0.27g、1.3mmol)と、臭素(0.075mL、1.5mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を無色油状物質として0.27g得た。(70%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 1.40-1.46 (2H, m), 1.58-1.70 (4H, m), 2.70 (2H, t, J=7.6Hz), 3.65 (2H, t, J=6.5Hz), 4.46 (2H, s), 7.40-7.45 (2H, m), 7.79-7.81 (2H, m).
(14d)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(5−ヒドロキシペンチル)フェニル]エタノン
実施例(13d)で得られた4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(0. 21g、0.70mmol)と実施例(14c)で得られたで得られた2−ブロモ−1−[3−(5−ヒドロキシペンチル)フェニル]エタノン(0.27g、1.4mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(0.80mL、0.80mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色油状物質として0.19g得た。(74%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 1.29-1.34 (2H, m), 1.50-1.56 (4H, m), 2.53 (2H, t, J=7.9Hz), 3.90 (2H, t, J=6.5Hz), 7.15-7.19 (1H, m), 7.25-7.33 (3H, m), 7.49-7.53 (2H, m), 7.57-7.60 (1H, m), 7.76-7.83 (3H, m), 8.05-8.07 (2H, m), 8.26-8.29 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 506 (M+H)+
(実施例15)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(2−ヒドロキシフェニル)エタノン(例示化合物番号1−121)
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(0.50g、1.7mmol)と2-ブロモ-2´-ヒドロキシアセトフェノン(0.48g、2.2mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(3.7mL、3.7mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.14g得た。(19%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 4.27 (1H, brs), 4.81 (1H, brs), 6.73-6.76 (1H, m), 6.81-6.84 (1H, m), 7.24-7.26 (1H, m), 7.36-7.40 (1H, m), 7.48-7.60 (3H, m), 7.77-7.85 (3H, m), 8.04-8.06 (2H, m), 8.26-8.28 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 436 (M+H)+.
融点: 131-132 ℃ 。
(実施例16)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(4−メトキシメトキシフェニル)エタノン(例示化合物番号1−150)
(16a)2−ブロモ−1−(4−メトキシメトキシフェニル)エタノン
1−(4−メトキシメトキシフェニル)エタノン (1.23g、6.8mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.7mL、9.8mmol)の塩化メチレン(20mL)溶液中に氷冷下、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(1.5mL、8.3mmol)を滴下、15分攪拌後、N−ブロモスクシンイミド(1,46g、8.2mmol)を加え室温1.5時間攪拌した。2N塩酸を加え、酢酸エチルで抽出、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残さをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で分離精製し、標記化合物を無色油状物質として1.61g得た。(91%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.49(3H,s), 4.40(2H,s), 5.25(2H, s), 7.11(2H, d, J=9.0Hz), 7.97(2H,d,J=9.0Hz).
(16b)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(4−メトキシメトキシフェニル)エタノン
実施例(13d)で得られた(2−オキソ−2−フェニルエチル)−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(314mg、1.0mmol)、実施例(16a)で得られた2−ブロモ−1−(4−メトキシメトキシフェニル)エタノン(402mg、1.6mmol)、1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.2mL、1.2mmol)を用いて実施例(1c)と同様に反応を行い、標記化合物を薄黄固体として455mg得た。(91%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.42(3H,s), 4.30(H, brs), 4.70(1H, brs), 5.15(2H, s), 6.89(2H, d, J=8.2Hz), 7.44-7.63(5H,m), 7.74-7.83(3H,m), 8.07(2H,d,J=7.0Hz), 8.29(1H,d,J=6.2Hz).
マススペクトル(FAB): m/z 480 (M+H)+.
融点: 129 ℃ 。
(実施例17)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(4−ヒドロキシフェニル)エタノン(例示化合物番号1−123)
実施例(16b)で得られた2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(4−メトキシメトキシフェニル)エタノン(210mg、1.2mmol)を4N塩化水素/ジオキサン(8mL)に溶かし、60度、1.5時間攪拌した。減圧濃縮後、残さをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で分離精製し、標記化合物を薄黄色泡状物質として147mg得た。(77%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 4.30(H, brs), 4.70(1H, brs), 5.38(1H, s,OH), 6.67(2H, d, J=8.6Hz), 7.42(2H, d, J=8.6Hz), 7.50-7.58(3H,m), 7.77-7.82(3H,m), 8.05(2H,d,J=8.6Hz), 8.25(1H,d,J=6.2Hz).
マススペクトル(FAB): m/z 436 (M+H+)。
(実施例18)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−メトキシフェニル)エタノン(例示化合物番号1−125)
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(2.63g,8.73mmol)と2−ブロモ−3´−メトキシアセトフェノン(3.00g,13.1mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(10.5mL,10.5mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として2.80g得た。(71%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.73 (3H, s), 4.15 (1H, brs), 4.91 (1H, brs), 6.99-7.06 (3H, m), 7.19 (1H, t, J= 7.8 Hz), 7.50-7.53 (2H, m), 7.60 (1H, t, J= 7.4 Hz), 7.75-7.85 (3H, m), 8.05-8.08 (2H, m), 8.28-8.30 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 450 (M+H)+.
融点: 164-165℃。
(実施例19)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−エトキシフェニル)エタノン(例示化合物番号1−128)
(19a)2−ブロモ−1−(3−エトキシフェニル)エタノン
3’−ヒドロキシアセトフェノン(4.00g,29.4mmol)のアセトン(90mL)溶液に、室温にてブロモエタン(4.40mL,58.8mmol)および炭酸カリウム(12.0g,88.1mmol)を順次加え、同温にて2時間撹拌後9時間加熱還流した。室温まで冷却し固体を除去した後、減圧下溶媒を留去した。残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、減圧下溶媒を留去し、粗1−(3−エトキシフェニル)エタノンを得た。さらに精製することなく次の反応に付し、臭素(1.51mL,29.4mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色油状物質として6.40g得た。(90%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 1.43 (3H, t, J= 7.1 Hz), 4.10 (2H, q, J= 7.1 Hz), 4.43 (2H, s), 7.13-7.16 (1H, m), 7.39 (1H, t, J= 7.3 Hz), 7.47-7.55 (2H, m).
(19b)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−エトキシフェニル)エタノン
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(1.00g,3.32mmol)と、実施例(19a)で得られた2−ブロモ−1−(3−エトキシフェニル)エタノン(1.21g,4.98mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(4.00mL,4.00mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として1.10g得た。(72%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 1.36 (3H, t, J= 7.1 Hz), 3.94 (2H, q, J= 7.1 Hz), 4.12 (1H, brs), 4.91 (1H, brs), 6.98-7.04 (3H, m), 7.16-7.20 (1H, m), 7.50-7.54 (2H, m), 7.58-7.63 (1H, m), 7.75-7.85 (3H, m), 8.06-8.08 (2H, m), 8.28-8.30 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 464 (M+H)+.
融点: 119-122℃。
(実施例20)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−プロポキシフェニル)エタノン(例示化合物番号1−131)
(20a)2−ブロモ−1−(3−プロポキシフェニル)エタノン
3´−ヒドロキシアセトフェノン(4.10g,30.1mmol)、1−ブロモプロパン(4.80mL,52.8mmol)および炭酸カリウム(8.30g,60.2mmol)を用いて実施例(19a)と同様の操作を行い、粗1−(3−プロポキシフェニル)エタノンを定量的に得た。さらに精製することなく次の反応に付し、臭素(1.54mL,30.1mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色油状物質として7.70g得た。(100%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 1.05 (3H, t, J= 7.2 Hz), 1.78-1.87 (2H, m), 3.97 (2H, t, J= 6.5 Hz), 4.43 (2H, s), 7.13 (1H, ddd, J= 1.0, 2.5, 8.0 Hz), 7.36 (1H, t, J= 8.0 Hz), 7.47-7.48 (1H, m), 7.50-7.53 (1H, m).
(20b)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−プロポキシフェニル)エタノン
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(1.00g,3.32mmol)と、実施例(20a)で得られた2−ブロモ−1−(3−プロポキシフェニル)エタノン(1.28g,4.98mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(4.00mL,4.00mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体とし864mg得た。(55%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 0.98 (3H, t, J= 7.4 Hz), 1.70-1.78 (2H, m), 3.82 (2H, t, J= 6.6 Hz), 4.13 (1H, brs), 4.90 (1H, brs), 6.99-7.05 (3H, m), 7.18 (1H, t, J= 8.0 Hz), 7.52 (2H, t, J= 7.6 Hz), 7.61 (1H, t, J= 7.4 Hz), 7.76-7.86 (3H, m), 8.08 (2H, d, J= 7.4 Hz), 8.30 (1H, d, J= 7.0 Hz).
マススペクトル(FAB): m/z 478 (M+H)+.
融点: 139-142℃。
(実施例21)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−ブトキシフェニル)エタノン(例示化合物番号1−134)
(21a)2−ブロモ−1−(3−ブトキシフェニル)エタノン
3’−ヒドロキシアセトフェノン(4.00g,29.4mmol)、1−ブロモブタン(6.30mL,58.8mmol)および炭酸カリウム(12.0g,88.1mmol)を用いて実施例(19a)と同様の操作を行い、粗1−(3−ブトキシフェニル)エタノンを定量的に得た。さらに精製することなく次の反応に付し、臭素(1.51mL,29.4mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色油状物質として7.10g得た。(89%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 0.99 (3H, t, J= 7.2 Hz), 1.46-1.55 (2H, m), 1.76-1.83 (2H, m), 4.02 (2H, t, J= 6.5 Hz), 4.45 (2H, s), 7.15 (1H, dd, J= 2.4, 8.2 Hz), 7.39 (1H, t, J= 7.8 Hz), 7.49-7.55 (2H, m).
(21b)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−ブトキシフェニル)エタノン
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(1.00g,3.32mmol)と、実施例(21a)で得られた2−ブロモ−1−(3−ブトキシフェニル)エタノン(1.35g,4.98mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(4.00mL,4.00mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体とし780mg得た。(48%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 0.94 (3H, t, J= 7.4 Hz), 1.38-1.48 (2H, m), 1.66-1.73 (2H, m), 3.86 (2H, t, J= 6.4 Hz), 4.13 (1H, brs), 4.90 (1H, brs), 6.98-7.05 (3H, m), 7.18 (1H, t, J= 8.2 Hz), 7.52 (2H, t, J= 7.4 Hz), 7.61 (1H, t, J= 7.2 Hz), 7.76-7.86 (3H, m), 8.08 (2H, d, J= 7.4 Hz), 8.30 (1H, d, J= 7.4 Hz).
マススペクトル(FAB): m/z 492 (M+H)+.
融点: 81-84℃。
(実施例22)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(ペンチルオキシ)フェニル]エタノン(例示化合物番号(1−137)
(22a)2−ブロモ−1−[3−(ペンチルオキシ)フェニル]エタノン
3´−ヒドロキシアセトフェノン(3.40g,25.0mmol)、1−ブロモペンタン(7.70mL,62.4mmol)および炭酸カリウム(10.4g,74.9mmol)を用いて実施例(19a)と同様の操作を行い、粗1−[3−(ペンチルオキシ)フェニル]エタノンを定量的に得た。さらに精製することなく次の反応に付し、臭素(1.28mL,25.0mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色油状物質として7.60g得た。(100%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 0.94 (3H, t, J= 7.2 Hz), 1.35-1.50 (4H, m), 1.76-1.84 (2H, m), 4.01 (2H, t, J= 6.6 Hz), 4.45 (2H, s), 7.15 (1H, dd, J= 2.7, 8.2 Hz), 7.39 (1H, t, J= 8.0 Hz), 7.48-7.55 (2H, m).
(22b)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−{(3−ペンチルオキシ)フェニル}エタノン
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(1.00g,3.32mmol)と、実施例(22a)で得られた2−ブロモ−1−[3−(ペンチルオキシ)フェニル]エタノン(1.42g,4.98mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(4.00mL,4.00mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色アモルファスとして1.04g得た。(62%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 0.91 (3H, t, J= 7.4 Hz), 1.32-1.40 (4H, m), 1.68-1.75 (2H, m), 3.84 (2H, t, J= 6.7 Hz), 4.15 (1H, brs), 4.89 (1H, brs), 6.98-7.05 (3H, m), 7.18 (1H, t, J= 8.2 Hz), 7.52 (2H, t, J= 7.4 Hz), 7.61 (1H, t, J= 7.4 Hz), 7.75-7.85 (3H, m), 8.08 (2H, d, J= 7.8 Hz), 8.29 (1H, d, J= 7.4 Hz).
マススペクトル(FAB): m/z 506 (M+H)+
(実施例23)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン(例示化合物番号1−143)
(23a)1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン
3−ヒドロキシアセトフェノン(8.00g、59mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)溶液に、炭酸カリウム(16.0g、116mmol)と3−クロロ−1−プロパノール(7.2g、76mmol)を加え、90℃にて5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え100mLの酢酸エチルで3回抽出した。有機相を飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で分離精製し、標記化合物を無色油状物質として10.6g得た。(93%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 2.06-2.10 (2H, m), 2.60 (3H, s), 3.88 (2H, t, J=4.7Hz), 4.18 (2H, t, J=4.7Hz), 7.11-7.12 (1H, m), 7.37-7.55 (3H, m).
(23b)2−ブロモ−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン
実施例(23a)で得られた1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン(5.57g、29mmol)と、臭素(1.6mL、31mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を無色油状物質として6.60g得た。(84%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 2.06-2.10 (2H, m), 3.88 (2H, t, J=5.9Hz), 4.19 (2H, t, J=6.1Hz), 4.45 (2H, s), 7.16 (1H, dd, J=8.3Hz, 2.4Hz), 7.39-7.42 (1H, m), 7.52-7.57 (2H, m).
(23c)2−(3−ベンゾイル-4-ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド-2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(0. 50g、1.7mmol)と実施例(23b)で得られた2−ブロモ−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン(0.72g、2.6mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(2.0mL、2.0mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.57g得た。(69%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 1.95-2.01 (2H, m), 3.80 (2H, t, J=6.0Hz), 4.02 (2H, t, J=6.0Hz), 4.18 (1H, brs), 4.91 (1H, brs), 6.99-7.04 (3H, m), 7.15-7.19 (1H, m), 7.48-7.61 (3H, m), 7.74-7.83 (3H, m), 8.04-8.06 (2H, m), 8.27-8.28 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 494 (M+H)+.
融点: 141-142 ℃ 。
(実施例24)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エタノン(例示化合物番号1−140)
(24a)2−ブロモ−1−[3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エタノン
1−[3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エタノン(5.00g、28mmol)と、臭素(1.6mL、31mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を無色油状物質として5.25g得た。(70%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.99 (2H, t, J=4.5Hz), 4.12 (2H, t, J=4.5Hz), 4.43 (2H, s), 7.15-7.17 (1H, m), 7.38-7.41 (1H, m), 7.51-7.57 (2H, m).
(24b)2−(3−ベンゾイル-4-ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エタノン
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(0. 50g、1.7mmol)と実施例(24a)で得られた2−ブロモ−1−[3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エタノン(0.78g、3.0mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(2.0mL、2.0mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色泡状物質として0.65g得た。(82%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.90-3.92 (2H, m), 3.99-4.01 (2H, m), 4.19 (1H, brs), 4.86 (1H, brs), 7.04-7.09 (3H, m), 7.19-7.23 (1H, m), 7.50-7.63 (3H, m), 7.77-7.84 (3H, m), 8.07-8.09 (2H, m), 8.29-8.31 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 480 (M+H)+
(実施例25)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン(例示化合物番号1−144)
(25a)2−ブロモ−1−[4−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン
1−[4−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン(7.00g、36mmol)と、臭素(1.9mL、37mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を無色油状物質として6.60g得た。(66%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 2.07-2.11 (2H, m), 3.88 (2H, t, J=5.9Hz), 4.21 (2H, t, J=6.2Hz), 4.21 (2H, s), 6.97 (2H, d, J=8.8Hz), 7.97 (2H, d, J=8.8Hz).
(25b)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(0. 50g、1.7mmol)と実施例(25a)で得られた2−ブロモ−1−[4−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン(0.84g、3.1mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(2.0mL、2.0mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色泡状物質として0.63g得た。(77%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 2.02-2.05 (2H, m), 3.82-3.85 (2H, m), 4.10 (2H, t, J=6.0Hz), 4.15 (1H, brs), 4.89 (1H, brs), 6.75-6.78 (2H, m), 7.47-7.63 (5H, m), 7.78-7.83 (3H, m), 8.07-8.09 (2H, m), 8.28-8.30 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 494 (M+H)+
(実施例26)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル]エタノン(例示化合物番号1−146)
(26a)1−[3−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル]エタノン
3−ヒドロキシアセトフェノン(7.48g、55mmol)と炭酸カリウム(23g、166mmol)と4−クロロ−1−ブタノール(8.0g、74mmol)を用いて実施例(23a)と同様の操作を行い、標記化合物を無色油状物質として5.75g得た。(50%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 1.73-1.80 (2H, m), 1.87-1.94 (2H, m), 2.59 (3H, s), 3.71-3.75 (2H, m), 4.05 (2H, t, J=6.1Hz), 7.09 (1H, dd, J=8.2Hz, 2.7Hz), 7.32-7.36 (1H, m), 7.45-7.52 (2H, m).
(26b)2−ブロモ−1−[3−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル]エタノン
実施例(26a)で得られた1−[3−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル]エタノン(5.74g、28mmol)と、臭素(1.6mL、31mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を無色油状物質として6.5g得た。(79%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 1.74-1.81 (2H, m), 1.89-1.94 (2H, m), 3.75 (2H, t, J=6.3Hz), 4.07 (2H, t, J=6.3Hz), 4.46 (2H, s), 7.14-7.16 (1H, m), 7.38-7.58 (3H, m).
(26c)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル]エタノン
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(0. 50g、1.7mmol)実施例(26b)で得られたと2−ブロモ−1−[3−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル]エタノン(0.77g、2.7mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(2.0mL、2.0mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色泡状物質として0.63g得た。(74%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 1.67-1.72 (2H, m), 1.79-1.84 (2H, m), 3.67-3.69 (2H, m), 3.90 (2H, t, J=6.3Hz), 4.12 (1H, brs), 4.89 (1H, brs), 6.98-7.03 (3H, m), 7.15-7.19 (1H, m), 7.48-7.52 (2H, m), 7.59-7.61 (1H, m), 7.78-7.83 (3H, m), 8.04-8.06 (2H, m), 8.28 (1H, d, J=6.3Hz).
マススペクトル(FAB): m/z 488 (M+H)+
(実施例27)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル]エタノン(例示化合物番号1−147)
(27a)1−[4−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル]エタノン
4−ヒドロキシアセトフェノン(7.50g、55mmol)と炭酸カリウム(20g、143mmol)と4−クロロ−1−ブタノール(8.0g、74mmol)を用いて実施例(23a)と同様の操作を行い、標記化合物を無色油状物質として3.1g得た。(27%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 1.74-1.81 (2H, m), 1.89-1.96 (2H, m), 2.56 (3H, s), 3.74 (2H, t, J=6.2Hz), 4.08 (2H, t, J=6.3Hz), 6.93 (2H, d, J=8.2Hz), 7.93 (2H, d, J=8.2Hz).
(27b)2−ブロモ−1−[4−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル]エタノン
実施例(27a)で得られた1−[4−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル]エタノン(3.1g、15mmol)と、臭素(0.84mL、16mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を無色油状物質として3.85g得た。(90%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 1.76-1.80 (2H, m), 1.91-2.05 (2H, m), 3.74 (2H, t, J=6.5Hz), 4.09 (2H, t, J=6.4Hz), 4.40 (2H, s), 6.95 (2H, d, J=8.8Hz), 7.97 (2H, d, J=8.8Hz).
(27c)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル]エタノン
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(0. 50g、1.7mmol)と実施例(27b)で得られた2−ブロモ−1−[4−(4−ヒドロキシブトキシ)フェニル]エタノン(0.63g、2.2mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(2.0mL、2.0mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色泡状物質として0.65g得た。(77%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 1.69-1.74 (2H, m), 1.84-2.04 (2H, m), 3.67-3.71 (2H, m), 3.98 (2H, t, J=6.0Hz), 6.71-6.73 (2H, m), 7.43-7.61 (5H, m), 7.73-7.83 (3H, m), 8.04-8.06 (2H, m), 8.27-8.28 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 508 (M+H)+
(実施例28)3−[(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)アセチル]ベンゾニトリル(例示化合物番号1−195)
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(0.30g、1.0mmol)と実施例(7a)で得られた2−ブロモ−3’−シアノアセトフェノン(0.29g、1.3mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.2mL、1.2mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.27g得た。(61%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 4.21 (1H, brs), 4.78 (1H, brs), 7.42-7.50 (3H, m), 7.56-7.60 (1H, m), 7.72-7.84 (6H, m), 8.01-8.03 (2H, m), 8.26-8.28 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 445 (M+H)+.
融点: 167-168 ℃ 。
(実施例29)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)エタノン(例示化合物番号1−211)
(29a)2−ブロモ−1−(4−メトキシ−2−メトキシメトキシフェニル)エタノン
1−(4−メトキシ−2−メトキシメトキシフェニル)エタノン (3.34g、16mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.3mL、19mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(3.4mL、19mmol)、N−ブロモスクシンイミド(3.38g、19mmol)を用いて実施例(16a)と同様の操作を行い、標記化合物を無色油状物質として3.36g得た。(77%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.55(3H,s), 3.86(3H,s), 4.58(2H,s), 5.31(2H, s), 6.62(1H,dd,J=2.4,9.0Hz), 7.26(1H, d, J=2.4Hz), 7.90(1H,d,J=9.0Hz).
(29b)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(4−メトキシ−2−メトキシメトキシフェニル)エタノン
実施例(13d)で得られた(2−オキソ−2−フェニルエチル)−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(236mg、0.78mmol)、実施例(29a)で得られた2−ブロモ−1−(4−メトキシ−2−メトキシメトキシフェニル)エタノン(340mg、1.2mmol)、1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.0mL、1.0mmol)用いて実施例(1c)と同様に反応を行い、標記化合物を薄黄固体として322mg得た。(81%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.13(3H,s), 3.75(3H,s), 4.10-4.90(2H,m), 4.87(2H, s), 6.40(1H, d, J=9.0Hz), 6.49(1H, d, J=2.0Hz), 7.48-7.60(4H,m), 7.76-7.85(3H,m), 8.09(2H,d,J=7.0Hz), 8.27(1H,dd,J=2.8,4.9Hz).
(29c)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)エタノン
実施例(29b)で得られた2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(4−メトキシ−2−メトキシメトキシフェニル)エタノン(247mg、0.49mmol)、4N塩化水素/ジオキサン(8mL)を用いて実施例17と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄泡状物質として174mg得た。(76%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.77(3H,s), 4.10-4.90(2H,m), 6.26(2H, m), 7.14(1H,d,J=9.3Hz), 7.48-7.58(3H,m), 7.75-7.83(3H,m), 8.06(2H,d,J=7.1Hz), 8.26(1H,d,J=7.1Hz), 11.6(1H,s,OH).
マススペクトル(FAB): m/z 466 (M+H)+.
(実施例30)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−イソプロポキシ−4−メトキシフェニル)エタノン(例示化合物番号1−213)
(30a)2−ブロモ−1−(3−イソプロポキシ−4−メトキシフェニル)エタノン
1−(3−イソプロポキシ−4−メトキシフェニル)エタノン(1.05g,5.04mmol)と、臭素(0.26mL,5.04mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色油状物質として1.12g得た。(78%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 1.40 (6H, d, J= 5.9 Hz), 3.94 (3H, s), 4.40 (2H, s), 4.59-4.68 (1H, m), 6.91 (1H, d, J= 8.6 Hz), 7.56 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.61 (1H, dd, J= 2.0, 8.6 Hz).
(30b)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(3−イソプロポキシ−4−メトキシフェニル)エタノン
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(787mg,2.61mmol)と、実施例(30a)で得られた2−ブロモ−1−(3−イソプロポキシ−4−メトキシフェニル)エタノン(1.12g,3.92mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(3.10mL,3.10mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として862mg得た。(65%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 1.28 (6H, d, J= 6.3 Hz), 3.84 (3H, s), 4.11 (1H, brs), 4.40-4.47 (1H, m), 4.81 (1H, brs), 6.70 (1H, d, J= 8.6 Hz), 7.07-7.09 (2H, m), 7.49-7.53 (2H, m), 7.60 (1H, t, J= 7.4 Hz), 7.76-7.86 (3H, m), 8.07 (2H, dd, J= 1.6, 8.6 Hz), 8.28-8.30 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 508 (M+H)+.
融点: 174-176℃。
(実施例31)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(4−メトキシ−3−プロポキシフェニル)エタノン(例示化合物番号1−216)
(31a)1−(4−メトキシ−3−プロポキシフェニル)エタノン
3´−ヒドロキシ−4´−メトキシアセトフェノン(1.00g,6.02mmol)、1−ブロモプロパン(1.10mL,12.0mmol)および炭酸カリウム(1.66g,12.0mmol)を用いて実施例(23a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として1.10g得た。(88%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 1.05 (3H, t, J= 7.4 Hz), 1.84-1.93 (2H, m), 2.57 (3H, s), 3.94 (3H, s), 4.04 (2H, t, J= 6.8 Hz), 6.89 (1H, d, J= 8.2 Hz), 7.53 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.57 (1H, dd, J= 2.0, 8.2 Hz).
(31b)2−ブロモ−1−(4−メトキシ−3−プロポキシフェニル)エタノン
実施例(31a)で得られた1−(4−メトキシ−3−プロポキシフェニル)エタノン(1.10g,5.28mmol)と、臭素(0.27mL,5.28mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として1.09g得た。(72%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 1.06 (3H, t, J= 7.4 Hz), 1.85-1.94 (2H, m), 3.95 (3H, s), 4.04 (2H, t, J= 6.8 Hz), 4.41 (2H, s), 6.91 (1H, d, J= 8.6 Hz), 7.54 (1H, d, J= 2.4 Hz), 7.60 (1H, dd, J= 2.4, 8.6 Hz).
(31c)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−(4−メトキシ−3−プロポキシフェニル)エタノン
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(761mg,2.52mmol)と、実施例(31b)で得られた2−ブロモ−1−(4−メトキシ−3−プロポキシフェニル)エタノン(1.09g,3.79mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(3.00mL,3.00mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として707mg得た。(55%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm:. 0.98 (3H, t, J= 7.4 Hz), 1.75-1.84 (2H, m), 3.85 (2H, t, J= 6.6 Hz), 3.86 (3H, s), 4.13 (1H, brs), 4.82 (1H, brs), 6.69 (1H, t, J= 8.6 Hz), 7.06-7.09 (2H, m), 7.51 (2H, t, J= 7.4 Hz), 7.60 (1H, t, J= 7.2 Hz), 7.76-7.86 (3H, m), 8.06-8.09 (2H, m), 8.28-8.31 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 508 (M+H)+.
融点: 160-162℃。
(実施例32)4−{(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)アセチル}−2−メトキシベンゾニトリル(例示化合物番号1−218)
(32a)4−アセチル−2−メトキシベンゾニトリル
4−ヒドロキシ−3’−メトキシアセトフェノン(3.42g、21mmol)、トリエチルアミン(3.9mL、28mmol)の塩化メチレン(35mL)溶液中に氷冷下、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(3.9mL、23mmol)を滴下、終夜攪拌した。希塩酸を加え減圧濃縮後、酢酸エチルで抽出、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残さをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で分離精製し、白色固体を4.77g得た。
このものをN、N−ジメチルホルムアミド(50mL)に溶かし、窒素雰囲気下、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(700mg、0.8mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(1.36g、2.5mmol)を加えて60℃にて、シアン化亜鉛(2.61g、24mmol)を10回に分けて加え、さらに1.5時間攪拌した。2N塩酸を加え、酢酸エチルで抽出、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残さをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で分離精製し、標記化合物を白色固体として2.50g得た。(69%)。
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 2.64 (3H, s), 4.00 (3H, s), 7.55 (1H, s), 7.55 (1H, d, J= 8.0 Hz), 7.68 (1H, d, J= 8.0 Hz).
(32b)4−ブロモアセチル−2−メトキシベンゾニトリル
実施例(32a)で得られた4−アセチル−2−メトキシベンゾニトリル (175mg、1.0mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.3mL、1.8mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(0.25mL、1.3mmol)、N−ブロモスクシンイミド(250mg、1.4mmol)を用いて実施例(16a)と同様の操作を行い、標記化合物を無色油状物質として136mg得た。(54%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 4.02 (3H, s), 4.42 (2H, s), 7.59 (2H, brs), 7.71(1H, d, J= 8.2 Hz).
(32c)4−{(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)アセチル}−2−メトキシベンゾニトリル
実施例(13d)で得られた(2−オキソ−2−フェニルエチル)−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(72.0mg、0.24mmol)、実施例(32b)で得られた4−ブロモアセチル−2−メトキシベンゾニトリル(72.0mg、0.28mmol)、1N−水酸化ナトリウム水溶液(0.3mL、0.3mmol)用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として91.3mg得た。(81%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.87 (3H, s), 4.30 (1H, brs), 4.70 (1H, brs), 7.09(1H, d, J= 7.8 Hz), 7.14(1H, s), 7.41-7.60(4H,m), 7.77-7.88(3H,m), 8.03(2H,d,J=7.0 Hz), 8.30(1H,d,J=8.0Hz).
マススペクトル(FAB): m/z 475 (M+H)+.
融点: 181℃ 。
(実施例33)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル]エタノン(例示化合物番号1−221)
(33a)1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル]エタノン
3’−ヒドロキシ−4’−メトキシアセトフェノン(800mg,4.81mmol)、3−ブロモプロパノール(0.87mL,9.63mmol)および炭酸カリウム(1.33g,9.63mmol)を用いて実施例(23a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として676mg得た。(63%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm:2.08-2.14 (2H, m), 2.40 (1H, t, J= 5.9 Hz), 2.57 (3H, s), 3.90 (2H, td, J= 5.5, 5.9 Hz), 3.93 (3H, s), 4.27 (2H, d, J= 5.9 Hz), 6.89 (1H, d, J= 8.6 Hz), 7.55 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.60 (1H, dd, J= 2.0, 8.6 Hz).
(33b)2−ブロモ−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル]エタノン
実施例(33a)で得られた1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル]エタノン(676mg,3.01mmol)と、臭素(0.15mL,3.01mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として604mg得た。(66%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm:2.09-2.15 (2H, m), 2.38 (1H, brs), 3.87-3.91 (2H, m), 3.94 (3H, s), 4.27 (2H, t, J= 5.9 Hz), 4.40 (2H, s), 6.91 (1H, d, J= 8.2 Hz), 7.56 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.63 (1H, dd, J= 2.0, 8.2 Hz).
(33c)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル]エタノン
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(462mg,1.53mmol)と、実施例(33b)で得られた2−ブロモ−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル]エタノン(604mg,1.99mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(3.30mL,3.30mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として720mg得た。(90%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 1,99-2.05 (2H, m), 3.82 (3H, t, J= 5.5 Hz), 3.85 (3H, s), 4.08 (2H, t, J= 6.1 Hz), 4.20 (1H, brs), 4.84 (1H, brs), 6.70 (1H, d, J= 9.0 Hz), 7.09-7.11 (2H, m), 7.51 (2H, t, J= 7.6 Hz), 7.58-7.62 (1H, m), 7.76-7.86 (3H, m), 8.06-8.08 (2H, m), 8.28-8.30 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 524 (M+H)+.
融点: 150-153℃。
(実施例34)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エタノン(例示化合物番号1−224)
(34a)1−[4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エタノン
3´−ヒドロキシ−4´−メトキシアセトフェノン(800mg,4.81mmol)、2−ブロモエチルメチルエーテル(1.34g,9.63mmol)および炭酸カリウム(1.33g,9.63mmol)を用いて実施例(23a)と同様の操作を行い、標記化合物を無色油状物質として825mg得た。(77%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm:2.56 (3H, s), 3.46 (3H, s), 3.81 (2H, t, J= 4.9 Hz), 3.93 (3H, s), 4.23 (2H, t, J= 4.9 Hz), 6.89 (1H, d, J= 8.3 Hz), 7.56 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.60 (1H, dd, J= 2.0, 8.3 Hz).
(34b)2−ブロモ−1−[4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エタノン
実施例(34a)で得られた1−[4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エタノン(825mg,3.68mmol)と、臭素(0.19mL,3.68mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を淡桃色針状固体として800mg得た。(72%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 3.46 (3H, s), 3.81 (2H, t, J= 4.9 Hz), 3.94 (3H, s), 4.23 (2H, t, J= 4.9 Hz), 4.40 (2H, s), 6.91 (1H, d, J= 8.3 Hz), 7.58 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.63 (1H, dd, J= 2.0, 8.3 Hz).
(34c)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エタノン
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(530mg,1.76mmol)と、実施例(34b)で製造した2−ブロモ−1−[4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エタノン(800mg,2.64mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(2.10mL,2.10mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として823mg得た。(89%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 3.39 (3H, s), 3.70-3.72 (2H, m), 4.03-4.05 (2H, m), 4.61 (1H, brs), 5.29 (1H, brs), 6.69 (1H, d, J= 9.0 Hz), 7.09-7.12 (2H, m), 7.49-7.53 (2H, m), 7.60 (1H, tt, J= 1.6, 7.4 Hz), 7.75-7.86 (3H, m), 8.06-8.09 (2H, m), 8.28-8.30 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 524 (M+H)+.
融点: 179-181℃。
(実施例35)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン(例示化合物番号1−226)
(35a)1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン
3´−ヒドロキシ−4´−メトキシアセトフェノン(800mg,4.81mmol)、1−ブロモ−3−メトキシプロパン(1.00g,6.54mmol)および炭酸カリウム(1.33g,9.63mmol)を用いて実施例(23a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として865mg得た。(76%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm:2.09-2.16 (2H, m), 2.56 (3H, s), 3.36 (3H, s), 3.57 (2H, t, J= 6.3 Hz), 3.93 (3H, s), 4.18 (2H, t, J= 6.7 Hz), 6.89 (1H, d, J= 8.2 Hz), 7.56 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.58 (1H, dd, J= 2.0, 8.2 Hz).
(35b)2−ブロモ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン
実施例(35a)で得られた1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン(865mg,3.63mmol)と、臭素(0.19mL,3.63mmol)を用いて実施例(7a)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色油状物質として941mg得た。(82%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm:2.10-2.15 (2H, m), 3.36 (3H, s), 3.57 (2H, t, J= 6.3 Hz), 3.95 (3H, s), 4.18 (2H, t, J= 6.4 Hz), 4.40 (2H, s), 6.91 (1H, d, J= 8.8 Hz), 7.57 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.61 (1H, dd, J= 2.0, 8.8 Hz).
(35c)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(596mg,1.98mmol)と、実施例(35b)で得られた2−ブロモ−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン(941mg,2.97mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(2.40mL,2.40mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として800mg得た。(75%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 2.00-2.06 (2H, m), 3.31 (3H, s), 3.49 (2H, t, J= 6.0 Hz), 3.85 (3H, s), 3.98 (2H, t, J= 6.5 Hz), 4.14 (1H, brs), 4.84 (1H, brs), 6.69 (1H, d, J= 8.2 Hz), 7.07-7.10 (2H, m), 7.49-7.54 (2H, m), 7.58-7.62 (1H, m), 7.76-7.86 (3H, m), 8.06-8.08 (2H, m), 8.28-8.30 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 538 (M+H)+.
融点: 188-191℃。
(実施例36)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−ピリジン−3−イルエタノン(例示化合物番号1−230)
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(200mg,0.66mmol)と3−(ブロモアセチル)ピリジン臭化水素酸塩(280mg,1.00mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.50mL,1.50mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として186mg得た。(67%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 4.21 (1H, brs), 4.82 (1H, brs), 7.26-7.29 (1H, m), 7.49-7.53 (2H, m), 7.60 (1H, dd, J= 1.2, 7.4 Hz), 7.78-7.86 (4H, m), 8.06 (2H, dd, J= 1.2, 7.0 Hz), 8.30 (1H, dd, J= 1.2, 6.7 Hz), 8.68-8.71 (2H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 421 (M+H)+.
融点: 153-156℃。
(実施例37)2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−ピリジン−4−イルエタノン(例示化合物番号1−231)
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(500mg,1.66mmol)と4−(ブロモアセチル)ピリジン臭化水素酸塩(699mg,2.49mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(3.70mL,3.70mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を橙色固体として207mg得た。(30%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 4.66 (1H, brs), 5.26 (1H, brs), 7.28 (2H, d, J= 6.3 Hz), 7.48 (2H, t, J= 7.8 Hz), 7.57 (1H, t, J= 7.6 Hz), 7.76-7.84 (3H, m), 8.02 (2H, d, J= 7.4 Hz), 8.26-8.28 (1H, m), 8.63 (2H, d, J= 6.3 Hz).
マススペクトル(FAB): m/z 421 (M+H)+.
融点: 166-169℃。
(実施例38)1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)エタノン(例示化合物番号1−236)
実施例(13d)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(フェニル)メタノン(519mg,1.72mmol)と、1−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−2−ブロモエタン−1−オン(544mg,2.24mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(2.10mL,2.10mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として210mg得た。(26%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 4.09 (1H, brs), 4.81 (1H, brs), 5.95 (2H, s), 6.66 (1H, d, J= 8.2 Hz), 6.96 (1H, d, J= 1.6 Hz), 7.07 (1H, dd, J= 1.6, 8.2 Hz), 7.50 (2H, t, J= 7.4 Hz), 7.59 (1H, t, J= 7.4 Hz), 7.73-7.83 (3H, m), 8.03-8.06 (2H, m), 8.25-8.27 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 464 (M+H)+.
融点: 146-149℃。
(実施例39)2−[3−(3−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−(3−フルオロフェニル)エタノン(例示化合物番号1−255)
実施例(2b)で得られた(3−フルオロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン(0.25g、0.78mmol)と2-ブロモ-3´-フルオロアセトフェノン(0.24g、1.1mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(0.94mL、0.94mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.23g得た。(65%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 7.18-7.35 (5H, m), 7.47-7.52 (1H, m), 7.71-7.73 (1H, m), 7.78-7.86 (3H, m), 7.91-7.93 (1H, m), 8.29-8.31 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 456 (M+H)+.
融点: 175-176 ℃ 。
(実施例40)2−[3−(3−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン(例示化合物番号1−271)
実施例(2b)で得られた(3−フルオロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン(2.60g,8.21mmol)と3−(ブロモアセチル)ピリジン臭化水素酸塩(3.00g,10.7mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(19.0mL,19.0mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として2.00g得た。(56%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 4.23 (1H, brs), 4.85 (1H, brs), 7.24-7.31 (2H, m), 7.47-7.52 (1H, m), 7.70-7.73 (1H, m), 7.79-7.92 (5H, m), 8.29-8.32 (1H, m), 8.70-8.71 (1H, m), 8.76 (1H, d, J= 2.4 Hz).
マススペクトル(FAB): m/z 439 (M+H)+.
融点: 163-164℃。
(実施例41)3−{[3−(2−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]アセチル}ベンゾニトリル(例示化合物番号1−279)
(41a)2−[2−(2−クロロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン 1,1−ジオキシド
サッカリンナトリウム水和物(26.0g,127mmol)と、2‐ブロモ−2´−クロロアセトフェノン(35.5g,152mmol)を用いて実施例(1a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として36.5g得た。(86%)
H NMRスペクトル(400MHz,CDCl3)δppm: 5.11 (2H, s), 7.34-7.41 (1H, m), 7.45-7.49 (2H, m), 7.72 (1H, d, J= 7.4 Hz), 7.83-7.91 (2H, m), 7.93-7.96 (1H, m), 8.08-8.10 (1H, m).
(41b)(2−クロロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン
実施例(41a)で得られた2−[2−(2−クロロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン 1,1−ジオキシド(36.5g,109mmol)と、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(63.6mL,312mmol)を用いて実施例(1b)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として31.7g得た。(87%)
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δppm: 5.99 (1H, s), 7.41-7.48 (3H, m), 7.51-7.53 (1H, m), 7.77-7.81 (2H, m), 7.87-7.91 (1H, m), 8.21-8.25 (1H, m).
マススペクトル(EI): m/z 335 (M+).
(41c)3−{[3−(2−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]アセチル}ベンゾニトリル
実施例(41b)で得られた(2−クロロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン(0.50g、1.5mmol)と実施例(7a)で得られた2-ブロモ-3´-シアノアセトフェノン(0.43g、1.9mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.8mL、1.8mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.27g得た。(37%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 4.19-4.79 (2H, m), 7.42-7.53 (4H, m), 7.76-7.88 (7H, m), 8.29-8.31 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 479 (M+H)+.
融点: 145-146 ℃ 。
(実施例42)2−[3−(2−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン(例示化合物番号1−289)
実施例(41b)で得られた(2−クロロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン(2.00g,5.96mmol)と3−(ブロモアセチル)ピリジン臭化水素酸塩(2.51g,8.93mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(15.0mL,15.0mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として2.25g得た。(83%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 4.33 (1H, brs), 4.68 (1H, brs), 7.30-7.33 (1H, m), 7.42-7.48 (3H, m), 7.76-7.90 (5H, m), 8.29-8.32 (1H, m), 8.73 (1H, d, J= 4.7 Hz), 8.78 (1H, s).
マススペクトル(FAB): m/z 455 (M+H)+.
融点: 200-203℃。
(実施例43)2−[3−(3−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン(例示化合物番号1−307)
(43a)2−[2−(3−クロロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
サッカリンナトリウム水和物(31.8g,155mmol)と、2‐ブロモ−3´−クロロアセトフェノン(36.2g,155mmol)を用いて実施例(1a)と同様の操作を行い、標記化合物を白色固体として43.0g得た。(83%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 5.10 (2H, s), 7.47 (1H, t, J= 7.8 Hz), 7.59-7.62 (1H, m), 7.84-7.92 (3H, m), 7.95-7.97 (2H, m), 8.09-8.11 (1H, m)。
(43b)(3−クロロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン
実施例(43a)で得られた2−[2−(3−クロロフェニル)−2−オキソエチル]−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン 1,1−ジオキシド(43.0g,128mmol)と、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(77.1mL,378mmol)を用いて実施例(1b)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として30.7g得た。(71%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 5.82 (1H, s), 7.45 (1H, t, J= 7.8 Hz), 7.53-7.56 (1H, m), 7.76-7.82 (2H, m), 7.88-7.93 (1H, m), 7.95 (1H, t, J= 1.8 Hz), 8.00 (1H, td, J= 1.4, 7.8 Hz), 8.21-8.25 (1H, m).
マススペクトル(EI): m/z 335 (M+).
(43c)2−[3−(3−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン
実施例(43b)で得られた(3−クロロフェニル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)メタノン(4.00g,11.9mmol)と3−(ブロモアセチル)ピリジン臭化水素酸塩(4.35g,15.5mmol)、および1N−水酸化ナトリウム水溶液(27.4mL,27.4mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を黄色固体として2.32g得た。(43%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 4.25 (1H, brs), 4.77 (1H, brs), 7.26-7.29 (1H, m), 7.41 (1H, t, J= 7.8 Hz), 7.49-7.52 (1H, m), 7.77-7.87 (4H, m), 7.91 (1H, t, J= 1.8 Hz), 8.01 (1H, td, J= 1.2, 7.4 Hz), 8.26-8.29 (1H, m), 8.68 (1H, dd, J= 1.6, 4.7 Hz), 8.74 (1H, d, J= 1.6 Hz).
マススペクトル(FAB): m/z 455 (M+H)+.
融点: 154-157℃。
(実施例44)1−(3−フルオロフェニル)−2−[4−ヒドロキシ−3−(3−メトキシベンゾイル)−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)エタノン(例示化合物番号1−327)
実施例(5b)で得られた(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)(3−メトキシフェニル)メタノン(0.30g、0.91mmol)と2-ブロモ-3´-フルオロアセトフェノン(0.28g、1.3mmol)と1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.1mL、1.1mmol)を用いて実施例(1c)と同様の操作を行い、標記化合物を薄黄色固体として0.27g得た。(64%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 4.18 (1H, brs), 4.81 (1H, brs), 3.87 (3H, s), 7.10-7.32 (5H, m), 7.38-7.42 (1H, m), 7.55-7.56 (1H, m), 7.62-7.64 (1H, m), 7.75-7.83 (3H, m), 8.26-8.28 (1H, m).
マススペクトル(FAB): m/z 468 (M+H)+.
融点: 127-128 ℃ 。
(実施例45)2−(3−ベンゾイル−7−フルオロ−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−フェニルエタノン(例示化合物番号2−1)
(45a)4−フルオロ−2−{[(2−オキソ−2−フェニルエチル)アミノ]スルホニル}安息香酸 メチル
2−アミノ−4−フルオロ安息香酸 メチル(0.82g、4.9mmol)の酢酸(5.0mL)、ギ酸(1.5mL)溶液中に濃塩酸(1.0mL)の水(0.2mL)溶液を加え−15度にて亜硝酸ナトリウム(0.37g、5.4mmol)の水(0.88mL)溶液を加え40分攪拌した。さらに3.9M二酸化硫黄/酢酸溶液(4.85mL、19mmol)、二塩化銅(0.29g、2.2mmol)を加え、昇温させて4時間攪拌した。減圧濃縮後、水を加え酢酸エチルで抽出、水、飽和食塩水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。
得られた残留物のピリジン(10mL)溶液に2-アミノアセトフェノン塩酸塩(0.87g、5.1mmol)を加え室温で終夜攪拌した。水を加え、酢酸エチルで抽出、硫酸水素カリウム水溶液、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残さをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で分離精製し、生じた固体をジイソプロピルエーテルで洗い、標記化合物を淡橙色固体として0.99g得た。(58%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 4.03(3H,s), 4.63(2H,d,J=4.7Hz), 7.23-7.29(2H,m), 7.45(2H,t,J=7.8Hz), 7.59(1H,t,J=7.4Hz), 7.78(1H,dd,J=2.6,8.6Hz), 7.84(2H,d,J=7.8Hz), 7.94(1H,dd,J=5.0,8.6Hz).
(45b)(7−フルオロ−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)フェニルメタノン
実施例(45a)で得られた4−フルオロ−2−{[(2−オキソ−2−フェニルエチル)アミノ]スルホニル}安息香酸 メチル(0.99g、2.8mmol)のトルエン(10mL)懸濁液中に、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(2.2mL、11.3mmol)を加え室温3.5時間攪拌した。反応液中に水、1N塩酸を加え、酢酸エチルで抽出、水、飽和食塩水溶液で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、残さをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で分離精製し、生じた固体をジイソプロピルエーテルで洗い、標記化合物を黄色固体として0.31g得た。(34%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 5.85(1H,brs), 7.44-7.56(3H,m), 7.60(2H,t,J=7.5Hz), 8.04(2H,d,J=7.5Hz), 8.28(1H,dd,J=5.1,8.6Hz).
(45c)2−(3−ベンゾイル−7−フルオロ−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−フェニルエタノン
実施例(45b)で得られた(7−フルオロ−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド-2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)フェニルメタノン(150mg、0.47mmol)、α―ブロモアセトフェノン(0.14g、0.70mmol)、1N−水酸化ナトリウム水溶液(0.70mL、0.70mmol)を用いて実施例(1c)と同様に反応を行い、標記化合物を淡黄色固体として114mg得た。(55%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 4.00-4.23(1H,brs), 4.61-5.10(1H,brs), 7.32(2H,t,J=7.5Hz), 7.44-7.57(7H,m), 7.63(1H,t,J=7.5Hz), 8.07(2H,d,J=7.5Hz), 8.33(1H,dd,J=5.1,8.6Hz).
マススペクトル(FAB): m/z 438 (M+H)+.
融点: 145-148 ℃ 。
(実施例46)2−(3−ベンゾイル−8−クロロ−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2-ベンゾチアジン−2−イル)−1−フェニルエタノン(例示化合物番号2−2)
(46a)7−クロロ−2−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド
2−アミノ−3−クロロ安息香酸 メチル(0.62g、3.3mmol)、酢酸(3.3mL)、ギ酸(0.99mL)、濃塩酸(0.66mL)の水(0.13mL)溶液、亜硝酸ナトリウム(0.25g、3.6mmol)の水(0.66mL)溶液、3.9M二酸化硫黄/酢酸溶液(3.34mL、13mmol)、二塩化銅(0.20g、1.5mmol)を用いて実施例(45a)と同様に反応を行い3−クロロ−2−(クロロスルホニル)安息香酸メチルを得た。
得られた残留物、2−アミノアセトフェノン塩酸塩(0.58g、3.4mmol)を用いて実施例(45a)と同様に反応を行い標記化合物を黄褐色固体として0.36g得た。(32%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 5.15(2H,s), 7.52(2H,t,J=7.5Hz), 7.64(1H,t,J=7.5Hz), 7.75-7.81(2H,m), 7.97-8.01(3H,m).
(46b)(8−クロロ−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)フェニルメタノン
実施例(46a)で得られた7−クロロ−2−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オン−1,1−ジオキシド(0.36g、1.1mmol)、ナトリウムメチラート/メタノール溶液(28%、0.83mL、4.3mmol)を用いて実施例(1b)と同様に反応を行い、標記化合物を黄色固体として151mg得た。(42%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 5.92(1H,brs), 7.51(2H,t,J=7.5Hz), 7.59(1H,t,J=7.5Hz), 7.65(1H,t,J=7.9Hz), 7.71(1H,d,J=7.9Hz), 8.05(2H.d.J=7.5Hz), 8.15(1H,d,J=7.9Hz).
(46c)2−(3−ベンゾイル−8−クロロ−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−フェニルエタノン
実施例(46b)で得られた(8−クロロ−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド-2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)フェニルメタノン(151mg、0.49mmol)、α―ブロモアセトフェノン(0.13g、0.65mmol)、1N−水酸化ナトリウム水溶液(0.67mL、0.67mmol)を用いて実施例(1c)と同様に反応を行い、標記化合物を黄色固体として85mg得た。(42%)
H NMRスペクトル(400MHz, CDCl3)δppm: 3.96-4.31(1H,brs), 4.93-5.30(1H,brs), 7.32(2H,t,J=7.4Hz), 7.49(1H,t,J=7.4Hz), 7.50-7.59(4H,m), 7.59-7.77(3H,m), 8.09(2H,d,J=7.4Hz), 8.24(1H,d,J=7.4Hz).
マススペクトル(FAB): m/z 454 (M+H)+.
融点: 159-163 ℃。
(試験例1)11β−HSD1酵素阻害実験
(1)酵素源
ヒト11β−HSD1の全長をコードするcDNAを哺乳類細胞発現ベクターpCIneo(Promega社)に組み込んだプラスミドをLipofectamineプラス試薬(Invitrogen社)を用いて添付文書に従ってHEK293細胞に導入し、48時間後の細胞を回収して−80℃で凍結した。コントロールとしてpCIneoベクターを導入した細胞を同様に準備した。細胞を融解し、終濃度20mMのヘペス、1mMのエチレンジアミン四酢酸、2mMの塩化マグネシウム、およびプロテアーゼインヒビターカクテル(ロシュ社)を含む緩衝液で懸濁し、N2キャビテーションにより氷上で4.1MPaの圧力を30分間かけ、細胞を破砕した。細胞破砕液を4℃で10分間、1,000×gにて遠心分離し、その上清を回収した。得られた上清を更に4℃で30分間、10,5000×g超遠心し、得られた沈殿をミクロソーム画分としてアッセイバッファー(50mM トリス緩衝液、10% グリセロール)に懸濁し、酵素源とした。
(2)酵素阻害実験
反応は384ウェルプレート(グライナー社)上、反応容量25μLで行ない、いずれの試料もアッセイバッファー(50mM トリス緩衝液,pH7.4,10% グリセロール)に希釈して用いた。終濃度0.8mMとなるNADPH、6mMとなるグルコース6リン酸、0.35ユニット/mLとなるグルコース6リン酸デヒドロゲナーゼ(シグマ社)、3mMとなる塩化マグネシウムおよび1ウェルあたり蛋白量0.7μgとなるミクロソーム画分をプレートに添加し、ジメチルスルフォキシドに溶解した被検化合物を含む溶液を終濃度0.1%となるよう加えて、室温で15分間プレインキュベートした。プレインキュベーション終了後、終濃度160nMとなるコルチゾンを添加して反応を開始し、室温で3時間反応を行った。25μLの100mMカルベノキソロン(シグマ社)を添加して反応を止め、生成したコルチゾール量をコルチゾールプロトタイプキット(CISバイオインターナショナル社)を用い、添付文書に従ってDiscovery(パッカード社)にて測定した。同様に処理したコントロール細胞由来のミクロソーム画分では見られない、11β−HSD1発現細胞依存的なコルチゾール生成に対し、実施例25、33及び36の化合物は、2.5μMでそれぞれ98.7%、97.9%、94.9%の阻害を示した。
(製剤例)カプセル剤
実施例33又は36の化合物 100 mg
乳糖 100 mg
トウモロコシ澱粉 148.8 mg
ステアリン酸マグネシウム 1.2 mg
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
全量 350 mg
上記処方の粉末を混合し、60メッシュのふるいに通した後、この粉末をゼラチンカプセルに入れ、カプセル剤とする。
本発明の一般式(I)を有する新規なベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステルは、優れた11β−HSD1阻害作用を有し、温血動物(特に、ヒト)用の、糖尿病、肥満、高脂血症、高血圧症又はそれらを複合的に発症したメタボリックシンドロームの治療剤もしくは予防剤(特に、治療剤)として有用である。

Claims (14)

  1. 一般式(I)
    Figure 2007197369

    [式中、
    1は、置換基群aから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいC−C10アリール基、又は置換基群aから独立に選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよい複素環基を示し、
    は、置換基群bから独立に選択される1乃至5個の基で置換されていてもよいC−C10アリール基、又は置換基群bから独立に選択される1若しくは2個の基で置換されていてもよい複素環基を示し、
    は、水素原子又はC−Cアルキル基を示し、
    は、水素原子、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基又は5,6,7,8−テトラヒドロナフチル基を示し、
    置換基群aは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cハロゲン化アルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基、C−Cアルキルチオ基、C−Cアルキルスルフィニル基、C−Cアルキルスルホニル基、カルボキシル基、C−Cアルキルカルボニル基、C−Cアルコキシカルボニル基、ニトロ基、アミノ基、モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノ基、シアノ基、カルバモイル基及びフェニル基からなる群を示し、
    置換基群bは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、C−Cヒドロキシアルキル基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルキル)基、ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cヒドロキシアルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基、カルボキシル基で1置換されているC−Cアルコキシ基、C−Cアルコキシカルボニル基で1置換されているC−Cアルコキシ基、複素環基で1置換されているC−Cアルコキシ基、C−Cアルキルチオ基、C−Cアルキルスルフィニル基、C−Cアルキルスルホニル基、アミノスルホニル基、カルボキシル基、C−Cアルキルカルボニル基、C−Cアルコキシカルボニル基、ニトロ基、アミノ基、モノ−C−Cアルキルカルボニルアミノ基、モノ−C−Cアルキルアミノ基、ジ−(C−Cアルキル)アミノ基、シアノ基、カルバモイル基、フェニル基、フェノキシ基及び複素環基からなる群を示す。
    ただし、R1がフェニル基を示し、かつRが水素原子を示し、かつRが水素原子を示し、かつRがフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−ビフェニルイル基又は2,4−ジメチルフェニル基を示す場合は除く。]
    を有するベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル。
  2. 請求項1において、R1がフェニル基、3−フルオロフェニル基、2−クロロフェニル基又は3−クロロフェニル基であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル。
  3. 請求項1において、R1がフェニル基であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル。
  4. 請求項1乃至3から選択されるいずれか一項において、RがC−Cヒドロキシアルキル基、ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cヒドロキシアルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基及びシアノ基から独立に選択される1又は2個の基で置換されているフェニル基;ピリジル基;又は1,3−ベンゾジオキソラニル基であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル。
  5. 請求項1乃至3から選択されるいずれか一項において、RがC−Cヒドロキシアルキル基、C−Cアルコキシ基及びC−Cヒドロキシアルコキシ基から選択される1個の基で置換されているフェニル基;ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cヒドロキシアルコキシ基、(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)基及びシアノ基から独立に選択される2個の基で置換されているフェニル基;3−ピリジル基;4−ピリジル基;又は1,3−ベンゾジオキソラン−5−イル基であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル。
  6. 請求項1乃至3から選択されるいずれか一項において、Rが3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル基、3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル基、3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル基、4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル基、4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル基、3−ピリジル基又は4−ピリジル基であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル。
  7. 請求項1乃至3から選択されるいずれか一項において、Rが3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル基又は3−ピリジル基であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル。
  8. 請求項1乃至7から選択されるいずれか一項において、Rが水素原子であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル。
  9. 請求項1乃至8から選択されるいずれか一項において、Rが水素原子であるベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステル。
  10. 請求項1において、
    2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]エタノン、
    2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]エタノン、
    2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[3−(3−ヒドロキシプロポキシ)−4−メトキシフェニル]エタノン、
    2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−メトキシ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]エタノン、
    2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−[4−メトキシ−3−(3−メトキシプロポキシ)フェニル]エタノン、
    2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−ピリジン−3−イルエタノン、
    2−(3−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル)−1−ピリジン−4−イルエタノン、
    2−[3−(3−フルオロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン、
    2−[3−(2−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン又は
    2−[3−(3−クロロベンゾイル)−4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシド−2H−1,2−ベンゾチアジン−2−イル]−1−ピリジン−3−イルエタノン
    からなる群から選択されるベンゾチアジン誘導体、その薬理上許容される塩又はそのエステル。
  11. 請求項1乃至10から選択されるいずれか一項に記載されたベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステルを有効成分として含有する11β−hydroxysteroid dehydrogenase type1阻害剤。
  12. 請求項1乃至10から選択されるいずれか一項に記載されたベンゾチアジン誘導体又はその薬理上許容される塩若しくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  13. 医薬が、糖尿病、肥満、高脂血症、高血圧症またはメタボリックシンドロームの治療及び/又は予防のための請求項12に記載の医薬。
  14. 医薬が、糖尿病の治療及び/又は予防のための請求項12に記載の医薬。
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