JP2018512900A - 眼球運動を測定するためのシステム及び方法 - Google Patents

眼球運動を測定するためのシステム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018512900A
JP2018512900A JP2017544767A JP2017544767A JP2018512900A JP 2018512900 A JP2018512900 A JP 2018512900A JP 2017544767 A JP2017544767 A JP 2017544767A JP 2017544767 A JP2017544767 A JP 2017544767A JP 2018512900 A JP2018512900 A JP 2018512900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eye
unit
patient
display unit
eyes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017544767A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6663441B2 (ja
Inventor
オズ,ダン
ベルキン,ミハエル
イエズケル,オレン
Original Assignee
ノバサイト リミテッド
ノバサイト リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ノバサイト リミテッド, ノバサイト リミテッド filed Critical ノバサイト リミテッド
Publication of JP2018512900A publication Critical patent/JP2018512900A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6663441B2 publication Critical patent/JP6663441B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/0016Operational features thereof
    • A61B3/0041Operational features thereof characterised by display arrangements
    • A61B3/0058Operational features thereof characterised by display arrangements for multiple images
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/0091Fixation targets for viewing direction
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/02Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient
    • A61B3/08Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient for testing binocular or stereoscopic vision, e.g. strabismus
    • A61B3/085Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient for testing binocular or stereoscopic vision, e.g. strabismus for testing strabismus
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/113Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for determining or recording eye movement
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/14Arrangements specially adapted for eye photography
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/18Arrangement of plural eye-testing or -examining apparatus

Abstract

本発明は、患者の眼球運動を測定するためのシステム及び方法を提供する。このシステムは、少なくとも1つの対象を表示可能な表示ユニットと、前記患者の少なくとも片目の視野において少なくとも1つの対象を選択的に遮断/非遮断とするように構成されて動作可能な遮断ユニットと、少なくとも片目の状態を示す少なくとも2つの画像データを生成するように構成されて動作可能な少なくとも1つの画像素子を備えるカメラユニットと、前記遮断ユニット、前記表示ユニット、並びに前記カメラユニットに接続される処理ユニットであって、以下のステップ、即ち(a)少なくとも片目に対し少なくとも1つの対象を表示するステップと、(b)前記カメラユニットから少なくとも片目の状態を示す画像データを受信するステップと、(c)前記遮断ユニットを制御し、前記患者の少なくとも片目の視野において少なくとも1つの対象を遮断/非遮断とするステップと、(d)少なくとも片目の状態における変化を検出するステップと、(e)少なくとも片目に対し前記対象を置換するステップと、前記目の状態における変化が測定されなくなるまでステップ(a)〜ステップ(c)を反復するステップを実行することにより少なくとも1つの眼球運動パラメータを決定するために構成される、処理ユニットと、を備える、【選択図】図1

Description

本発明は、眼科学に関し、より具体的には、眼球運動、両目の調整並びに他の視覚機能の常套的かつ専門的な診断、測定、並びに監視に使用される技術に関する。
健常者の両目が調整されると、その視覚軸は、大抵の可視状態のもとでは平行となる。この状態からの偏移は、複視の原因となりうる。斜視とは、両目の調整不良となる視覚疾病である。斜視(例えば、二重視)は、米国内の小児人口の約4%で存在し、立体視(例えば、奥行き感覚)を阻害する一方、弱視(例えば、斜視の目)の発現につながる可能性がある。弱視とは、何らかの構造的な異常では説明がつかず、また光学デバイスよる治療も不可能とされる片目又は両目の視力の低下である。弱視は、二重視を回避するために当該児童が偏視からの映像を無視する能力を有する結果、小児斜視によって発生する可能性がある。この状態が小児の段階で早期治療されなければ、この弱視は永続化しかねない。
目の調整不良は、異なった臨床上の示唆を有する事項に細分化される。最大の要素は、両目が一貫して変位しているか(例えば、ヘテロ斜視)、或いは一定の上面のもとでのみ変位しているか(例えば、ヘテロ変位)である。後者では、目の疲れ、読書障害、立体視での視力低下につながる場合があるが弱視ではない。ヘテロ斜視の治療を怠ると片目が一貫して偏移し、殆どの場合において弱視となる。斜視において視覚軸の間の角度が充分大きければ表面上の欠陥となりうる。
他の両目の視覚疾患の場合、斜視に対する第1の治療上の目的は、全ての距離及び視線方向において快適性、一様性、明瞭性に優れ、正常な両目の視力を実現することである。斜視の治療は、通常、眼鏡及び外科手術の組み合わせで行われる。
小児における斜視の治療開始時期がより早期であれば、弱視を発現する可能性もより少なくなる。可能な限り早期に治療を開始すれば、両目の視覚鋭敏を可能な限り最善の状態で確実に発現し、立体視も可能となりうる。斜視の治療は、一般的に、非偏移目(非斜視目)における良好な視界を阻止することによって、即ち物理療法、薬理学療法、或いは光学霞によって行われる。弱視の治療は斜視の角度を変えるものではないが、その角度が充分大きければ外科的な治療が施される。
一貫して偏移目の回転規模が大きい患者は、知覚が非常に優れているといえる。しかし、当該移動規模の小さい患者又は断続的な斜視は、不定期の観測では見過ごされがちになる。
成人も斜視を発現する場合があるが、通常、弱視には進展せず二重視で収まる。斜視が顕著になると、年齢に関係なく、二重視の不快感以外にも心理的困難性を経験することがありうる。斜視の外科的な矯正が成功すれば、成人の患者に実施された場合でも心理的健全性に関しプラスの効果をもたらす。斜視に対する特効薬はないが、患者に対し快適性を付与し、二重視の発生を阻止するにはプリズムレンズも使用可能である。これらプリズムは、通常、両目の角度が視線方向によって変わる可能性があるので、単眼の視線位置に限って単一視を可能とすることができる。
このため、小児における初期の斜視診断は、弱視を回避し、適切な両目の視界を育む機会を増やす上で最も重要である。斜視の原因、種類、及び角度を決定することは、外側の目の筋肉のうち何れかの筋肉を操作するか、また何度までとするかなど治療上の判断のためには重要である。
斜視及び眼球運動の検査に関しては、以下の通り幾つか存在する。
1つは虹彩光反射検査であって、検査中、患者はメータを遠方に保持した光点を患者に注視するように指示される。光反射が各虹彩において対称に配置されていれば両目は平行とされる。反射が非対称であれば斜視の可能性があることを示す。偏移角度は、適切な力のプリズムによって対象に当該反射をもたらすことより測定されてもよい。但し、この検査は精度が十分とはいえないが、殆どの新生児に使用可能な唯一のものである。
また、被覆検査は、患者は近接又は遠方の対象を注視し、片目を被覆し、他方の非被覆の目で観測する形態で行われる。当該患者は、対象に視線を集中するよう求められる一方、検査者は、調整不良のパラメータを測定するために様々な強度及び方向(上、下、内、並びに外)を有するプリズムレンズを使用して当該検査を反復する。この処理手順では、小児又は幼児の検査の場合、検査時間が長時間、30分までに及ぶこともある。年少の小児にこのような長時間、対象に視線を集中するよう協力を求めることは至難の業であり、専門家には非常な創造性が求められる。
もう1つはプリズム被覆検査あって、検査中、プリズムバー又はプリズムレンズを使用して非被覆の目を調整することによって目の調整不良度が確定される。この検査は、水平方向及び垂直方向の斜視に対し行われるべきである。しかし、この検査は患者の協力を必要とし、実施するには非常に複雑である。
上記被覆検査及びプリズム被覆検査は、連続的な被覆/非被覆ステップの合間で目の移動の存在を決定する専門家の主観的な判断を要する。
また、主観的でより複雑で時間のかかるヘススクリーンを使用した検査など、更に複雑な検査もある。
上記の各検査は全て、実施するには複雑で精度に乏しく時間がかかり、専門家によって実施される必要がある。更にまた、これら検査は課題が多く、多くの場合において小児及び幼児に実施することは不可能である。
本発明は、専門家や患者の主観的な感覚に依存せず、また技師によって実施される場合であっても必要とされる患者の協力を最小化し、結果を自動的に付与する、客観的な検査として眼球運動を測定するためのシステム及び方法を提供する。本発明の技術は、両目の各々にそれ自身の対象を表示し、各々の目に対し別々かつそれぞれに画面上で各対象を移動させることにより、近接領域での斜視偏移、遠方領域での斜視偏移、片目の異常なねじれ、ヘテロ斜視、ヘテロ変位、眼振、眼球移動、並びに融像予備などの眼球運動を決定する。
本発明の広義の態様によれば、患者の眼球運動を測定するためのシステムにおいて、少なくとも1つの対象を表示可能な表示ユニットと、前記患者の少なくとも片目の視野において少なくとも1つの対象を選択的に遮断/非遮断とするように構成されて動作可能な遮断ユニットと、少なくとも片目の状態を示す少なくとも2つの画像データを生成するように構成されて動作可能な少なくとも1つの画像素子を備えるカメラユニットと、前記遮断ユニット、前記表示ユニット、並びに前記カメラユニットに接続される処理ユニットであって、(a)少なくとも片目に対する前記対象を表示するステップと、(b)前記カメラユニットから少なくとも片目の状態を示す画像データを受信するステップと、(c)前記遮断ユニットを制御し、前記患者の片目の視野において少なくとも1つの対象を遮断/非遮断とするステップと、(d)少なくとも片目の状態における変化を検出するステップと、(e)少なくとも片目に対する前記対象を置換し、前記目の状態における変化が測定されなくなるまでステップ(a)〜ステップ(c)を反復することにより、少なくとも1つの眼球運動パラメータを決定するステップと、を実行するように構成される、処理ユニットと、を備える、システムが提供される。
本発明の技術は、あくまでも必要に応じて前記目の状態における変化を測定することにより眼球運動を決定するものであって、その絶対位置パラメータを決定するものではないと理解されるべきである。この新しい技術は、前記カメラユニットが前記目の位置に関する正確な情報データを付与するものではないため、通常、眼球運動パラメータ測定に対して市販のデバイスにおいて成される必要のある矯正を不要としている。この新しい処理手順に必要な情報は、目の移動が発生しているか否かである。各々の目の正確な位置は、両目の視線方向の間の違いを識別するために不可欠というものではない。
本発明の技術は、既存の処理手順に比べて複雑性が少なく、専門家による主観的な評価の必要性を低減し、略自動的であって相対的に高速で、特に年少の小児に対しては困難とされる患者の協力の必要性を低減させる。本発明は、斜視、眼球移動、ヘテロ変位、脳神経麻痺、回旋斜視、回旋変位、眼振、融像予備など、幾つかの機能不全の類の測定に適用可能である。これに関し、幾つかの種類の斜視において、片目に変位が存在するのみならず、両目に対しても患者の視線方向に対して交代で測定が成されるので注意されたい。前記対象の置換と共に別々の目に対し別々の画像を付与する本システムの機能により、異なった眼球運動パラメータの決定が可能となる。
斜視なしの場合、前記非被覆の目は移動しないものと理解されるべきである。斜視が存在する場合に非偏移目を被覆すると、対象に視線を集中させるように偏移目が移動するにつれて非被覆の偏移目の位置が変化する要因となる。一方、偏移斜視目を被覆すると、他方の非偏移目は対象に向けられるため、この目の移動が発生することはない。
幾つかの実施態様において、前記遮断ユニットは、少なくとも片目の視野を選択的に遮断/非遮断とするように構成されて動作可能としている。
幾つかの実施態様において、前記カメラユニットは、少なくとも片目の状態を示す少なくとも2つの画像データを連続的に生成するように構成されて動作可能としている。
幾つかの実施態様において、前記目の状態は、水平視線方向、垂直視線方向、並びに回転軸のうちの少なくとも1つを備える。前記目の状態は、前記ステップ(b)〜(e)の処理時に少なくとも片目の軌跡の少なくとも1つのパラメータを含む。前記軌跡の少なくとも1つのパラメータは、水平視線方向、垂直視線方向、加えてねじれ回転、速度(視線移動速度とも呼ぶ)、並びに加速度のうちの少なくとも1つを含んでもよい。内斜視、外斜視、上斜視、或いは下斜視の測定に対しては視線方向が測定され、ねじれ斜視(旋回斜視)に対しては回転軸が測定される。
軌跡パラメータは、空間内での目の物理的な動きを描写し、患者の状態、例えば必要に応じてどの筋肉又は神経が付与されうるかを把握する上での選択肢となりうる。
前記システムは、片目及び/又は両目及び/又は離眼的な視覚のもとで使用されてもよい。同システムが単眼用であれば片目に1つの対象が付与される。同システムが複眼用であれば、両方の目に対し1つの対象が付与される。また同システムが離眼用であれば、同様(又は同一)若しくは異なった形状の2つの対象が、互いに離間した状態又は同じ位置を以って付与される。
このため、前記処理ユニットは、各々の目に1つずつ2つの対象を同じ位置に表示する以下の初期化ステップを実行するために構成されてもよい。
幾つかの実施態様において、前記遮断ユニットは、眼鏡、画面、プロジェクタのうちの少なくとも1つを備えてもよい。この遮断ユニットは、可動式又は受動式に起動されてもよい。可動式で起動される場合、遮断ユニットは、例えば各々の目の画像を交代で被覆するために構成される交代型シャッターを備えてもよい。遮断ユニットが受動式であれば、例えば受動式偏光フィルター又は受動式立体フィルターを備えてもよい。
幾つかの実施態様において、前記表示ユニットは、可動式又は受動式に起動されてもよい。この表示ユニットは、ビデオ表示部を備えてもよい。この表示ユニットは、同一の対象の少なくとも2つの画像、若しくは2つの異なった対象の2つの画像を表示可能であってもよい。
幾つかの実施態様において、前記表示ユニットは、3次元(3D)表示ユニット、例えば各々の目に1つずつ少なくとも2つの別々の画像を表示可能な画面を備えてもよい。
幾つかの実施態様において、前記遮断ユニットは、前記表示ユニットに接続される。
幾つかの実施態様において、前記処理ユニットは、以下の置換態様、即ち水平式、垂直式、回転式のうちの少なくとも1つの態様において前記対象を置換する。前記対象の置換は、所定の軌跡に従うか或いは第2の目の対象を指標として、それぞれ片方ずつの目に対し成されてもよい。前記対象は、近接して設置してもよいし、或いは離間して移動させてもよい。
幾つかの実施態様において、前記システムは、ヘッド位置、ヘッド方向、並びにヘッド移動のうちの少なくとも1つを検出することにより、異なった視線方向の眼球運動パラメータを決定するために構成されるヘッドトラッカーを備える。このシステムは、複数の表示部を備えてもよい。このため、前記技術では異なったヘッド位置及び異なった視線方向での眼球運動パラメータを測定可能であり、少なくとも片目の垂直偏移、水平偏移、並びにねじれ偏移のうちの少なくとも1つを付与する。
幾つかの実施態様において、前記システムは、任意の矯正レンズを備える。
幾つかの実施態様において、前記カメラユニットは、ビデオカメラを備える。
幾つかの実施態様において、前記カメラユニットは、視線追跡装置を備える。
本発明のもう1つの広義の態様によれば、患者の眼球運動を測定するための方法において、以下のステップ、即ち(a)第1及び第2の目の両方に少なくとも1つの対象を表示するステップと、(b)少なくとも第1の目の状態を示す少なくとも1つの画像データを収集するステップと、(c)前記第1の目の第1の状態を示す少なくとも1つの画像データを決定するステップと、(d)前記第2の目の視野において前記対象を遮断するステップと、(e)前記第1の目の第2の状態を示す少なくとも1つの画像データを収集するステップと、(f)前記第1の目の第2の状態を決定するステップと、(g)目の移動の存在を識別し、前記状態における変化があるかどうかを決定するステップと、(h)変化ありと決定された場合、前記第2の目の視野を非遮断とし、前記第1の目に対し前記対象を置換するステップと、(i)少なくとも前記第1の目の状態における変化が測定されなくなるまでステップ(b)〜(h)を反復するステップを含む、方法が提供される。
この処理手順は、特定の疾患のある目に対する事前検査情報が受信された場合、患者の特定の目に適用されるので注意されたい。一方、この処理手順は、各々の目に対し無作為に適用され、また第1の目に対しステップ(i)で変化なしと決定された場合、前記第2の目に対しステップ(b)〜(i)が反復される。
幾つかの実施態様において、前記方法は、前記第2及び第1の目の状態を示す画像データ間を比較することにより、前記目の状態における変化があるかどうかを決定することを含む。
幾つかの実施態様において、前記方法は、前記表示部上での前記2つの目の前記2つの対象の間の距離及び/又は表示すべき目の距離を測定することにより、前記第1の目の少なくとも1つの眼球運動パラメータを決定することを含む。
本発明の方法は、前記表示ユニット上に表示される前記2つの対象の間の距離の測定値を使用し、偏移側の目の調整不良を評価しうるので、(患者の視線が変化した場合)前記視線に向かって前記非偏移目の移動/移行が可能となるので注意されたい。このため、前記偏移目に対する対象位置は、同一方向に対し非偏移目の移動に対し相殺されてもよい。一方、前記システムは、患者が対象に注目していない場合や両目を閉じている場合、前記処理手順を保持できるばかりか省略することもできる。
本発明のもう1つの広義の態様によれば、前記患者からの所要の距離を以って仮想上の対象を生成する少なくとも2つの対象を表示することにより、眼球運動パラメータを測定するための方法が提供される。このように、本発明のシステムは、如何なる距離にも適合されてもよいので、患者の表示距離を変更することなく近接領域のみならず遠方領域に対する測定を行うことが可能である。前記一定の焦点を変更することにより、表示ユニットと、固定対象の患者と、の間の距離を保つ一方、前記仮想上の対象の距離の変更も可能となる。前記仮想上の対象と、患者の目と、の距離は、表示ユニットに従って互いに(より接近又は離間して)移動することにより変更されてもよい。
前記各対象の間の距離は、前記患者の虹彩間の距離に対応するように選択可能である。(前記各対象を表示するように構成される)表示ユニットと、患者と、の間の距離は、例えば約30〜700センチの範囲で選択可能である。
幾つかの実施態様において、前記方法は、集光光学部品を付与することにより両目の収束状態を制御することを含む。
幾つかの実施態様において、前記方法は、選択された距離において仮想上の対象を表示するために目の収束に導く前記2つの対象の相対位置を移動させることを含む。本発明のもう1つの広義の態様によれば、患者の眼球運動を測定するためのシステムにおいて、各々の目に別個に少なくとも2つの対象を表示可能な表示ユニットと、前記患者の少なくとも片目の視野において少なくとも1つの対象を選択的に遮断/非遮断とするように構成されて動作可能な遮断ユニットと、少なくとも片目の状態を示す少なくとも2つの画像データを生成するように構成されて動作可能な少なくとも1つの画像素子を備えるカメラユニットと、前記遮断ユニット、前記表示ユニット、並びに前記カメラユニットを制御する処理ユニットと、前記両目の前に設置され、前記表示ユニットに接続される集光光学部品であって、前記表示ユニットから画像を受信して、各々の目に対し、前記目が所要の距離を以って前記対象を注視するような態様で投影するように構成されて動作可能な集光光学部品と、を備える、システムが提供される。前記集光光学部品は、任意の所望の距離を以って配置される仮想上の対象を生成するように構成される。従って、この集光光学部品は、前記対象と、前記患者と、の間の前記仮想上の距離を変更するように構成されて動作可能としている。
幾つかの実施態様において、前記集光光学部品は、一定の焦点を有する少なくとも2つの光学レンズを備える。これらレンズは、凸レンズでも凹レンズでもよい。
ここで開示される主題をより明確に理解し、またそれが実際にどのように実施されるかを例示するため、ここでは、実施態様は非限定的な例のみならず以下の添付図面も参照して説明される。
本発明のシステムの起こりうる構成の概略例を示す。
本発明のシステムの起こりうる構成の概略ブロック図を示す。
本発明の幾つかの実施態様による遮断ユニットの概略例を示す。
本発明のシステムの決定の構成を使用することにより眼球運動パラメータを測定する方法の各ステップを図示する。
本発明のシステムの決定の構成を使用することにより眼球運動パラメータを測定する方法の各ステップを図示する。
本発明のシステムの決定の構成を使用することにより眼球運動パラメータを測定する方法の各ステップを図示する。
本発明のシステムの決定の構成を使用することにより眼球運動パラメータを測定する方法の各ステップを図示する。
本発明のシステムの決定の構成を使用することにより眼球運動パラメータを測定する方法の各ステップを図示する。
本発明の方法の各例を図示する流れ図を図示する。
本発明の方法の各例を図示する流れ図を図示する。
それぞれ前記処理手順の前後での旋回斜視の虹彩に知覚された画像と共に本発明のシステムの一例を図示する。
それぞれ前記処理手順の前後での旋回斜視の虹彩に知覚された画像と共に本発明のシステムの一例を図示する。
遠方領域構成のための本発明のシステムの一例を図示する。
近接領域構成のための本発明のシステムの一例を図示する。
本発明のシステムのもう1つの例を図示する。
図1を参照すると、本発明の幾つかの実施態様によるシステム100を模式的に示している。図中、システム100は、2つの対象を表示する表示ユニット16と、前記患者の少なくとも片目の視野を選択的に遮断/非遮断とするように構成されて動作可能な遮断ユニット10と、少なくとも片目の状態を示す少なくとも2つの画像データを生成するように構成されて動作可能なカメラユニット14と、前記遮断ユニット10、前記表示ユニット16、及び前記カメラユニット14に接続される処理ユニット12と、を備える。上記処理ユニットは、上記遮断ユニット10を制御して患者の少なくとも片目の視野を遮断/非遮断とし、上記カメラユニットから少なくとも片目の状態を示す画像データを受信し、上記目の状態における変化を測定し、上記表示ユニット上で上記対象を可視的に置換し、少なくとも1つの眼球運動パラメータを決定するために構成される。このため、表示ユニット16は、少なくとも2つの対象を表示可能である。表示ユニット16は、両目の各々に対し別々の対象を表示するように構成されて動作可能としている。この2つの別々の対象は、連続的又は同時に表示可能である。表示ユニット16は、可動式又は受動式の3Dタイプのであってもよい。可動式の表示部において、上記2つの対象の表示は、連続的となる。受動式の3D表示部において、上記2つの対象の表示は、連続的ではなく同時的となる。同図において、対象は十字で表示されているが、一貫性があり或いは動的なものであって患者の眼球運動パラメータの決定を狙いとしたものであれば如何なる寸法形状を有してもよい。対象は、表示ユニット16(例えば、パソコンモニター)に跨って移動する機能を有する幾何学図形やテキストであってもよい。対象の寸法形状は、システムによって検査される眼球運動パラメータに従って選択される。例えば、対象は、表示部と、患者と、の間の距離に従って較正されるように構成されるスネーレン又はETDRS対象による文字又は絵のデザインを備えてもよい。
この決定的かつ非限定的な例において、遮断ユニット10は、患者によって装着されるように構成され、交代型シャッター眼鏡の形態となる。
更に、簡便性のため、表示ユニット16及び遮断ユニット10は、2つの別個化された素子として示されているが、これらは同一の容器内で一体化されてもよい。この場合、2つの別個の入力が、一体化されたユニットによって受信される。従って、表示ユニット16は、自動ステレオタイプ(眼鏡なしの3Dのもの)あっても、或いは3D眼鏡と互換性のある画面であってもよい。また、表示ユニット16は、幅広い表示領域のステレオ表示あっても、或いはビデオ投影などの非ステレオ表示であってもよい。表示部16が投影デバイスであれば、その画像情報は、当該デバイスを使用した個人の目の前に設置された画面上で、適切な画像生成デバイスおよび投影デバイスによって投影されてもよい。表示ユニット16は、各々の目に対し患者に必要な画像を付与するように構成される。各々の目は、その決定の目によって観察されるように意図された画像のみを注視する。例えば、偏光眼鏡が使用される場合、適切な偏光3D表示も使用される。これらのシステムは、市販のものもある。マサチューセッツ工科大学のメディア研究所からのディメンコBV及びHR3Dは、市販の眼鏡なし3Dの例である。ASUS VG236H液晶表示モニター及びBenQXL2410T液晶表示モニターは、可動式3D眼鏡と互換性のあるモニターの例である。
本実施態様は、別々の目に対し別々の画像を付与するための多くの方式のうちの何れかを含む。これは、カラー式の分離型眼鏡(例えば、旧式の赤及び緑/青の3−D眼鏡)と、偏光式分離眼鏡と、シャッター眼鏡と、目に応じて個別化された近視用表示部と、個々の目の表示部に対する直接投影部と、を非限定的に含んでいる。従って、幾つかの実施態様において、遮断ユニット10は、交代型シャッターと、偏光レンズと、眼鏡(例えば、検査用ゴーグル)の内部に組み込まれ、市販の類のものであって3Dビデオで使用されてもよい赤/緑レンズと、を備える。Nvidia 3D眼鏡は、市販の変更システムの一例である。また、遮断ユニット10は、偏光画像のみを遮断する単一の偏光タイプのものであってもよいため、当該表示ユニットからの変更画像のみが目に入るのを遮断されるが、非偏光の光が目に入るのは許容される。
幾つかの実施態様において、遮断ユニット10は、外光を排除するために患者の顔に滑合するように設計され、通常の室内光条件下であれば検査が実施可能となっている。遮断ユニット10は、検査時に片目又は他方の目の視線を遮断することによって電子シャッターとして機能するように動作可能としている。例えば、遮断ユニット10は、各々の目の視覚軸に対して延び、処理ユニット12からの電気信号によって起動される2つの離間式の透過型液晶パネルを備えてもよい。決定的かつ非限定的な例において、当該シャッターパネルは丸みを帯びた形状であって、目の高さに合わせて遮断ユニット10の内部に取り付けられる。同パネルは、処理ユニットの制御下で各々の目に対し別々に透過又は不透過とされうる態様で左右半分に分割されている。
幾つかの実施態様において、遮断ユニット10は、患者の片目、或いは該当する目に対する対象のうちの1つを交代で閉塞する。当該各画像は、処理ユニット12によって決定された一定の変換周期及び閉塞周期の間、滲ませたり曇らせたりできる。最終的には、遮断ユニット10は、当該検査期間中、何れかの目において患者の視覚を閉塞するコンピュータ制御型のシャッターパネルを備えてもよい。このため、遮断ユニット10は、液晶表示部を備えてもよいし、また以下の通り動作されてもよい。即ち、液晶表示部から到来する偏光画像が遮断されてもよい。一方、視野全体が当該ゴーグルによって遮断されてもよい。
幾つかの実施態様において、遮断ユニット10は、矯正レンズを備える。当該患者が矯正を要する視覚鋭敏を患っている場合、このような矯正は、(幾つかの眼鏡の上に取り付けられ或いは患者の前に設置される)別々の素子として当該システムに追加されても、或いは近視用遮断ユニットに追加されてもよい。
遮断ユニット10及び表示ユニット16は、有線又は無線通信によって接続されており、同期化されてもよい。詳細には示されていないが、上記システムの各ユニット間の信号交換及び通信は、適切な有線、或いは無線によって可能となると理解されるべきである。例えば、遮断ユニット10及び表示ユニット16は、IR(イントラレッド)、RF(ブルートゥースを含むラジオ周波数)、或いはケーブル制御によって接続されてもよい。カメラユニット14は、有線又は無線通信によって処理ユニット12に接続されると共に両目の状態を記録し、この画像データを処理ユニット12に付与するように構成される。処理ユニット12は、カメラユニット14から受信した画像中の変化を順次測定する間、両目は交代で閉塞されるか、或いは両目のうちの片方を被覆又は非被覆とすることにより対象が置換される。処理ユニット12は、目の移動方向を決定しうると共に、順次取得された画像データを比較することにより目の移動方向における変化を決定しうる。
所望の処理操作(画像データの受信、視線方向の決定、目の選択的閉塞、視線方向の間の比較、視線方向における変化の決定、各ステップの反復、少なくとも1つの眼球運動パラメータの決定など)は全て、DSP、マイクロコントローラ、FPGA、ASICなどの処理ユニット12、或いはその他の従来型及び/又は専用の計算ユニット/システムによって実施されてもよいので注意されたい。ここでの「処理ユニット」なる文言は、非限定的な例示によって、パソコン、サーバ、計算システム、処理装置(例えば、デジタル信号処理器(DSP)、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、アプリケーション固有の集積回路(ASIC)など)、スマートフォン、タブレット及び他の電子計算デバイスも含めて、データ処理能力を有する如何なる種類の電子デバイスも包括するように拡大解釈されるべきである。処理ユニット12は、ここでは下記に説明される機能を実施するソフトウェアにおいてプログラミングされる汎用コンピュータ処理装置を備えてもよい。処理ユニット12は、カメラユニット14、表示ユニット16、並びに遮断ユニット10とは別のユニットとして、例示によって図1に示されるが、処理ユニット12の処理機能の一部又は全ては、カメラユニット14の収納部及び/又は表示ユニット16の収納部及び/又は遮断ユニット10の収納部の内部にある適切な専用回路によって実施されてもよいか、さもなければカメラユニット14及び/又は表示ユニット16及び/又は遮蔽ユニット10と対応付けされてもよい。特に記載がない限り、以下の記述から明白な通り、「処理する」、「計算する」、「算出する」、「決定する」、「比較する」などの文言の使用は、データを他のデータ、例えば電子データ、定量データなどの物理データとして示されるデータに操作及び/又は変換するコンピュータの機能及び/又は処理をいうと理解される。また、ここでの教示に従った操作は、所望の目的で特別に構成されたコンピュータ、或いはコンピュータ可読格納媒体に格納されるコンピュータプログラムによって所望の目的で特別に構成された汎用コンピュータによって実施されてもよい。処理ユニット12は、とりわけ画像データを処理し、遮断ユニット及び表示ユニットを制御するための少なくとも1つのユーティリティ部分(適切なソフトウェア及び/又はハードウェア)を含む。上記ユーティティは、視線方向を決定し、各画像データ間を比較することによって当該視線方向に変化があるかどうかを決定し、遮断ユニットを制御して異なった目を選択的に閉塞し、視線方向に変化が見られなくなるまで各ステップを反復し、対象の置換を測定し、少なくとも1つの眼球運動パラメータを決定するように予めプログラミングされてもよい。上記ソフトウェアは、例えばネットワーク上で、電子形態で処理ユニット12にダウンロードされても、或いは光学媒体、磁気媒体、或いは電子記憶媒体など接触可能な媒体の上に付与されてもよい。代替的又は追加的には、処理ユニット12の機能の一部又は全ては、個別化又は半個別化された集積回路或いはプログラマブルデジタル信号処理装置(DSP)など専用のハードウェアにおいて実装されてもよい。
図2aを参照すると、本発明の幾つかの実施態様による、上記の図1に説明されたシステム100のブロック図を図示している。
決定的及び非限定的な例において、患者の各々の目の移動は、アイリンク1000タイプの視線追跡装置のカメラユニット14によって記録されていた。当該患者は、高さ調整可能な椅子に着座している。一方、この患者は、カメラユニットの高さを患者に調整した状態であれば、高さ調整可能な椅子でも高さ固定型の椅子でも着座可能である。第1段階では、(両目のよる可視を可能とする)画面上の同一位置で、各々の目に対し1つずつ、2つの対象を同時に継続的に表示する対象ビデオが表示される。例えば、約1度(100センチの距離で1.7センチの直径)の領域を占有する丸形の対象が表示される。カメラユニット14は、目の状態(例えば、視線方向)を示す画像データを生成する少なくとも1つの画像デバイスを備えても、或いは市販の視線追跡装置を備えてもよい。以下、「カメラ」なる文言は、デジタル画像又はビデオを生成可能な何らかの画像デバイスをいうので注意されたい。カメラユニット14は、水平視線方向、垂直視線方向、並びに目のねじれ回転のうちの少なくとも1つを備える、目の状態を示す画像データを生成する。ねじれ回転は、アーリントン研究所、27237N.第71パレス、スコッツデール、アリゾナ州85266、米国、によって製作された類の市販の視線追跡装置によって検出可能である。これに関し、視線追跡装置は、矯正、追跡、並びに両目のデータの解析に要するソフトウェア及び処理手順が複雑なため、頻繁に使用されるものではないので注意されたい。しかし、眼球運動パラメータを決定するため、本発明の技術は、当該空間における正確な両目の位置に依存せずに、目の位置における変化を監視することにより2つの連続的な視線の間の差分を測定するので、正確な矯正を要さない。従って、予めプログラムされた処理ユニットに接続された単一のカメラ又はビデオカメラが、視線追跡装置に代わって使用可能である。このため、カメラユニット14は、集積型の処理ユニット(適切なソフトウェア)を任意に有する市販の高速カメラであってもよい。この処理ユニットは、ISCAN社より市販されているビデオベースの結膜反射ユニットなどで、高いフレーム率で目の位置に対して虹彩の相対位置を測定することにより虹彩方向を決定する。このため、上記処理装置は、視線方向及び他方の目のデータを解析する。処理ユニットのこの部分は、カメラケース内に配置される処理装置の一部(例えば、視線追跡装置)であってもよく、この部分は、主要な処理装置の一部となる。
幾つかの実施態様において、カメラユニット14が複眼用の場合、複眼用のビデオ視線追跡装置の各々は、デュアルオプティクスを処理ユニットに接続した状態で、小型カメラ及び紫外線発生源で構成される。このカメラは、ヘッド取り付け型のレンズ表示セットの背後に設置されるダイクロイックミラーによって反射された両目の画像を捕捉する。本システムの幾つかの実施態様において、IR発生源は、当該ユーザの目の紫外線照射、並びに当該IR範囲におけるユーザの目の画像化のために使用される。幾つかの実施態様において、上記システムは、ヘッドトラッカーを含む。カメラユニット14は、表示ユニット16(例えば、遠方視線追跡装置)に隣接して配置されても、遮断ユニット10(例えば、近視用視線追跡装置)に取り付けられてもよい。図2bを参照すると、カメラユニット14が遮断ユニット10自体の眼鏡に配置されている例を図示している。例えば、遮断ユニット10が偏光又はシャッター眼鏡を備える場合、当該眼鏡のフレームにおいて各々の目に対し小型カメラが設置されてもよく、当該視線追跡装置のカメラとしても機能する。このため、患者は、即座に各々の目に対し選択的な画像を注視し、通常では上記表示装置(図示せず)が制御し、個々の画像に応じて各々の目が注視する視線方向を示すデータを同時に受信する。
幾つかの実施態様において、上記目の状態は、少なくとも片目の速度を含む。これは、例えば閉塞/非閉塞の条件下で画像を取得することにより実現可能である。視線移動速度は、例えば対象を跳ね上げて目が新しい対象位置に到達するのに要する時間、或いは非斜視目を非被覆とした後に斜視目が元の位置に戻るのに要する時間を測定することにより測定可能である。更にまた、処理ユニット(図示せず)は、これら2つの位置の間での目の軌跡、即ち軌跡が直線であるか曲線であるかを測定可能である。このため、本発明の技術は、患者の眼球運動を測定し、必要に応じてどの筋肉又は神経が付与されるかを決定することが可能となる。また、患者の眼球運動は、何らかの外科的な介入前に実務家に客観的で正確な情報を付与しうる。
幾つかの実施態様において、カメラユニット14は、閉塞状態及び非閉塞状態の両方において、即ち2つの目を交代で被覆した状態で目の画像データを収集することによりヘテロ斜視データを生成する。完全な視野閉塞の場合、カメラユニット14は、遮断ユニット10の背後で目の付近に配置可能である。その結果、上記処理ユニットは、閉塞及び非閉塞の目の両方の視線方向の変化を同時に検出する。上記遮断ユニットが前記表示ユニット上での偏光画像の表示を省略する一方、上記カメラユニットでは遮断ユニットが絵の視野を閉塞した状態で両目を追跡している最中であっても、このカメラユニットは、偏光されていない両目からの反射を受信するので注意されたい。カメラユニット14が表示ユニットに近接して配置され、また遮断ユニットが単一の偏光タイプである場合、目に入射する非偏光の紫外線光線は、目から反射されてカメラユニット14によって収集される。
幾つかの実施態様において、カメラユニット14は、2つのデジタル画像を付与する2つのカメラを備える。
図3a〜図3eを参照すると、分散斜視、即ち片目が外方に偏移している斜視形態ともいう外斜視を患う患者のための本発明のシステムの図1及び図2の決定構成を使用することにより眼球運動パラメータを測定する方法の各ステップを図示している。このような場合、右目は斜視ではなく、通常画像に視線を集中していると想定されうる。
図3aに図示されるステップ1において、各々の目に対し1つずつ、2つの検査用対象は、表示ユニットの中心と整合し、遮蔽ユニット10のシャッターは両方とも透過である。外斜視(左目が外側を向いている状態)のため、同図に図示される通り、左目の知覚画像は中心窩に中央寄せされておらず、むしろ鼻方向に内側に向いている。右目の知覚画像は、同図に図示される通り中心窩に中央寄せされている。患者が知覚しているのは、以下のシナリオのうちの1つ、即ち脳が左目の画像を無視し、患者が単眼用の画像だけしか注視していないか、或いは患者が二重視(例えば二重視界)に悩んでいるかの何れかと考えられる。カメラユニット14は、検査された目の位置(右目)を示す少なくとも1つの画像データを生成する。処理ユニット(図示せず)では目の移動は全く検出されていない。
図3bに図示されるステップ2において、2つの別々の検査用対象は、表示ユニット16上で引き続き表示されて整合する。遮断ユニット10は、左目対し不透過となっており、左目が対象を注視するのを阻止している。外斜視のため、閉塞された左目は引き続き外側を向いており、右目の視線は引き続き右側の対象に集中し、同図に示される知覚対象を生成している。カメラユニット14は、右目の画像データを生成し、処理ユニット(図示せず)は、この画像データを、ステップ1で取得した従前の画像データと比較する。右目のデータに変化が無ければ、これを以って右目が非斜視目であると決定する。右目に変化があれば、これを以って右目が恐らく偏移目であると決定する。以下のステップにおいて、右目は非斜視目であると想定されうる。ステップ1及びステップ2は、非斜視目の決定のために限って実施されるので注意されたい。これらのステップは任意であり、非斜視目及び利き目に関する情報が事前に受信されている場合には省略されてもよい。交代性斜視を検出するためには、他方の目の閉塞後に移動する目を監視する必要がある。その視線位置が閉塞撤去後にも変わらなければ、斜視が交代性であることを意味する。他方の目の検査に関しても結果は同じになる筈である。図3c及び図3dに図示されるステップ3及びステップ4は、斜視偏移の実際の測定である。
図3cに図示されるステップ3において、両目視(両方のシャッターを開いた状態)に続いて、上記2つの別々の検査用対象が表示ユニット16上に引き続き表示されて整合する。遮断ユニット10は、右目に対しては不透過となっており、右目で画像を注視するのを阻止している。遮断された右目では何も見えないが、その一方で患者の左目は内側(右側)に本能的に回転して画像上の視線方向を向き、同図に示される知覚画像に視線が集中し動画像を生成している。左目のカメラユニットデータは、目の移動の存在を識別し、左目の位置に変化(移動)があるかどうか決定する処理ユニット(図示せず)に送信される。当該位置に変化があれば、以下の通り処理が続行される。
図3dに図示されるステップ4において、左目用の対象は、表示装置16の左側に(従前の対象位置に対してΔXだけ移動する一方、右目用の対象は、同一の位置のままである。両目視(両方のシャッターを開いた状態)以降、患者の右目は、本能的に内側に(左側に)戻り、その視線方向を画像上に向けている。同図には左右両目によって知覚された各画像が示されている。左目用の対象の位置は新しいため、左目によって知覚された画像は、知覚された画像、即ち図3aに示される中心窩距離よりも中心窩により近接していることになる。
その後ステップ3及びステップ4は(ΔXの増加につれて左目用の対象を増々移動させる一方)引き続き反復され、左目の位置に変化が検出されなくなるまで2つの連続位置の間の差分はより小さくなる。その段階では、図3eに示される通り、表示ユニット16上の左側の対象は、左目の偏移視線方向と整合する。両目の視線は対応する対象に集中し、両方の対象は、同図に見られる通り中心窩の中心から外れている。その後、斜視偏移が算出される。これに関し、この決定的かつ非限定的な例において、上記対象は、外斜視を患う患者の斜視偏移を決定するように水平に移動させているが、当該対象は、追加的又は代替的に垂直方向及び/又は回転方向に移動させてもよいので注意されたい。これにより、内斜視、上斜視又は下斜視など、他の眼球運動パラメータを決定することが可能となる。
図4a〜図4bを参照すると、本発明の幾つかの実施態様による方法の流れ図の各例を示している。同図において、略称は以下の通りである。即ち、左目用の対象に対してはTL、表示部上の左側の対象位置に対してはTLL、右目用の対象に対してはTR、視線追跡装置に対してはET、左目の視線方向に対してはLGZ、右目の視線方向に対してはRGZ,プリズムジオプターにおける斜視偏移に対してはSPD、センチメートル単位でのTLと、TRとの間の表示部上の最終的な距離に対してはTD、センチメートル単位での患者と、表示部と、の間の距離に対してはLとなっている。
図4aを参照すると、本発明の幾つかの実施態様による被覆/非被覆検査方法の流れ図の一例を示している。一般的に、上記被覆/非被覆検査は、片目を被覆し、他方の目の移動を監視することにより行われる。右目は、非斜視目であると想定される。ステップ1は、両目とも被覆しない状態で開始される。各々の目に1つずつ、2つの検査用対象は、表示ユニット上で整合し、交代型シャッターは両方とも透過である。その後、カメラユニットからは初期データが取得される。より具体的には、カメラユニット(視線追跡装置)は、各々の目の状態のデータ、例えば視線方向を収集する。ステップ2において、左目が被覆されて右目の移動が監視される。動きが全く検出されなければ(上記の前提に従って)右目は非斜視目とされる。ステップ3において、このステップの最初の段階で整合する対象の表示後、遮断ユニットは両目に対し透過となり、その後右目に対し不透過となる。カメラユニットは、目の状態、例えば左目の視線方向を示すデータを付与する一方、処理ユニットは、以前取得された画像データを比較することにより目の状態、例えば左目の視線方向における変化があるかどうか決定する。視線方向に変化があった場合、処理はその後ステップ4へと継続する。左目用の対象は、僅かに(例えば、当該対象の前の位置に比べて表示ユニットの左側にΔXだけ)移動する一方、右目用の対象は、同一位置のままとする。カメラユニットは、目の状態を示すデータ、例えば左目の視線方向を付与する一方、処理ユニットは、左目位置における変化を決定する。ステップ3及びステップ4は、左目の動きが検出されなくなるまで自身で反復する。この段階では、表示ユニット上の対象は左目の正確な偏移視線方向と整合する。両目の視線は対象に集中し、両方の対象は、上記の図3dに見られるように中心窩の中心から外れる。
例えば、斜視偏移は、以下の方程式を使用して算出される。
Figure 2018512900
SPDがプリズムジオプターにおける斜視偏移であれば、TDは、別々の目に対する別々の対象の間の表示ユニット上の最終的な距離となる一方、Lは、患者と、表示ユニットと、の間の距離となる。従って、斜視を決定するのは2つの検査用対象の間の距離である。式中、TD、L、及びSPDは、センチメータ単位である。本実施態様において、本発明のシステムは、両目の視線方向の間の差分を付与することにより斜視の目の視線偏移角度を決定する。
本実施態様において、本発明のシステムは、両目の視線方向の間の差分を付与することにより差分ゼロの瞬間を決定する。その瞬間において、斜視目の視線偏移角度は、表示部上の各対象の離間距離によって決定される。
本発明の技術において、各々の目の状態の決定は、刺激の表示と共に行われる。更にまた、前記システムは、視線データと、絶対的でない視線データと、の間の差分の比較に基づいており、算出が成されるのは視線方向に変化が検出されなかった後に限られるため、較正には全く左右されない。更にまた、斜視偏移は、各距離の単純測定にのみ基づいているため、その結果は、既存の方法に比べて非常に精度が高い。これにより、市販の視線追跡装置を使用して従来型のシステムにおいて実施される通りに刺激が適用される前には、システムの較正を行う必要がなくなる。各々の患者及び各々の患者の頭部位置に対するシステムの較正は時間がかかると共に、患者が頭を移動させると、もう一度較正を行うことになるため、結果が不正確になる可能性がある。このような較正は、年少の小児に対して成し遂げるのは略不可能である。更にまた、本発明の技術では、画面上で各々の目の異なった画像を使用して視線偏移が実施されるので、プリズムレンズを使う必要を回避している。
また、本発明の技術は、乳児や小児には不可欠の患者の協力を不要とすると理解されるべきである。その要件となるのは、表示部上の適切で注視に相応しい対象を使用することにより実現可能な患者の注目のみである。
同様の検査は、左目が非斜視目であれば右目に対しても適用される。
図4aにおいて上記で説明される検査は、通常最初に実施されるので注意されたい。斜視が見つからない場合、図4bにおいて下記で説明される検査が実施可能である。
図4bを参照すると、本発明の幾つかの実施態様による(例えば、ヘテロ斜視の決定及び測定のための)交代動作による被覆検査方法の流れ図の一例を示している。ステップ1において、各々の目に1つずつ、2つの検査用対象が表示ユニット上で整合される一方、両目は非遮断とされる。ここで、遮断ユニットは、第1の目に対し不透過となり、次に遮断ユニットは、その間中に複眼可視を可能にすることなく遮蔽ユニットは第1の目に対し透過となり第2の目に対しては不透透過になる。視覚システムが2つの目を乖離させることを可能にするためステップ1は、例えば5〜10回、10〜20秒間反復される。ステップ2において、カメラユニットは、前記第1の目を非被覆とした直後に第1の目の画像データを生成する。この決定的かつ非限定的な例において、処理ユニットは、ステップ2及びステップ1において取得された画像データを比較することにより、第1の目の状態における変化(例えば、視線方向)があるかどうか決定する。変化が全く検出されなければ、カメラユニットは、第2の目を非被覆とした直後に第2の目の画像データを生成する。処理ユニットは、第2の目の状態、例えば視線方向に変化があるかどうか決定する。第2の目の状態に対しても変化が全くなければ、変位は検出されない。第1の目の状態に変化が検出されれば、変位が検出され、処理はステップ3まで続行される。ステップ3において、第1の目に移動が検出されなければ、第1の目に対する対象は僅かに(例えば、非被覆とした直後に第1の目の位置の方向に向かってΔXだけ)移動する一方、第2の目に対する対象は同一位置のままである。第2の目に対し移動が検出されれば、第2の目に対する対象は第2の目の位置の方向に向かって移動する一方、第1の目に対する対象は同一位置のままである。その後、ステップ3が反復される。カメラユニットは、第1の目を非被覆とした直後に画像データを生成する。処理ユニットは、第1の目の状態、例えば視線方向に変化があるかどうか決定する。これらのステップは、表示部上の対象位置がΔXだけ増加することにより順次反復される。この処理は、表示ユニット上の対象が第1の目の正確な偏移視線方向と整合するまで続行される(ステップ4)。両目の視線は対象に集中する一方、両方の対象は、上記の図3eに見られるように中心窩の中心から外れる。第1及び第2の目に対し処理ユニットによっては変化が測定されず、その後眼球運動パラメータが上記の如く算出される。このように、目の状態の変化が全く検出されない場合や最小限にしか検出されない場合には、目の位置の動的刺激が付与される。
ここで図5a〜図5bを参照すると、本発明のもう1つの実施態様を示しており、同実施態様では、上記技術は、旋回斜視、即ち両目の性格の位置決めに比べて、目の視覚軸に対して片目(又は両目)のねじれがある斜視に悩む患者のために使用されている。結論として、上記2つの目の視覚領域は、互いに対して傾斜した状態で現れ、脳の働きでこの2つの画像を単一のステレオ画像に融合させる事態を阻止している。上記に示される通り、カメラユニット14は、両目の水平視線方向、垂直視線方向、並びにねじれ回転のうちの少なくとも1つを備える目の状態を示す画像データを生成する。処理ユニット(図示せず)は、片目のねじれ傾斜を決定する。同図に示される通り、上記2つの対象は、同一の位置及び同一の傾斜で表示ユニット上に表示される。この場合、当該対象は水平線である。その後、傾斜した目に対する対象は、上記で説明される通り同様のステップ及び態様でカメラユニット14によって目の回転が検出されなくなるまで軸方向に回転するが、対象をΔXだけ移動させる代わりに同対象はΔρだけ回転する。図5bに図示される回転角ρは、角度単位での斜視回転を示している。
本発明のもう1つの広義の実施態様によれば、表示ユニットと、患者と、の間の距離を変更せずに遠視及び近視の検査の両方を実施するためのシステムが提供される。通常、近視検査は、対象と、患者と、の間の距離として33〜40センチを以って実施される一方、暗視領域の検査は、対象と、患者と、の間の距離として少なくとも300センチを以って実施される。
図6及び図7を参照すると、固定位置での単一画面上で図6及び図7にそれぞれ図示される遠視及び近視検査の両方を実施する本発明のシステムの機能を模式的に示している。比較のため、当該患者は、遠方及び近接の視覚鋭敏の感度、並びに遠方及び近接の隣接運動機能において正常な視覚を有すると想定されうる。図6に図示される非限定的な例は、患者の遠方の視覚の斜視偏移の測定を狙いとした設置構成600を示している。表示ユニット16は、例えば患者から100センチ離れた距離D2に配置される。各々の目に対する対象は、遠方領域の視覚に対する要件通り、上記2つの目の視線方向を平行に維持するため近似の虹彩間距離(IPD)で上記表示ユニット16上に表示される。これにより、遠方視覚に対する要件通り、上記2つの目の視線方向が確実に平行となる。遠方領域における通常の対象を示すため、収束部は不要である。即ち両目の視線は無限に集中すべきである。この場合、両目の視線は遠方の対象に集中し、視線方向は両方とも平行となる。また、システム600は、その各々が各々の目の前に設置される一定の焦点を有する少なくとも2つの光学レンズ601及び602を備える集光光学部品を有する。レンズ601及び602は、凸レンズでよい。上記集光光学部品は、上記表示ユニットから画像を受信し、各々の目が無限の対象を注視するような態様で目に当該画像を投影するように構成されて動作可能としている。これにより、上記2つの目の収束は、遠方の視覚に対する要件通り確実に遠方領域となる。
以下、「仮想上」なる文言は、表示ユニットとは異なる焦点平面に配置される対象をいう。簡便性のため、上記集光光学部品は、遮断ユニット10とは別の物理素子として示されるが、この集光光学部品は、遮断ユニット10に内部に一体化されて単一の物理素子を形成してもよい。
同様のシステムは、患者に対する表示ユニットの距離が多様な場合にも使用可能である。決定的かつ非限定的な例において、約100センチの距離の眼球表示ユニット、約6センチのIPD、+1.00のジオプターレンズが使用され、約50センチの距離の場合、+2.00ジオプターのレンズが使用され、約33センチの距離の場合、+3.00ジオプターのジオプターレンズが使用されるべきであり、それに伴って仮想上の対象は、無限的に投影される。これら全ての場合において、離間された対象は、約6センチの距離を以って表示ユニット上に表示される。
図7を参照すると、近接領域での検査のための、本発明のシステムの起こりうる構成を示している。図7に図示される非限定的な例は、患者の近接視覚での斜視偏移の測定を狙いとした設置構成700を示す。表示ユニット16は、例えば当該患者から100センチ離れた距離D2に配置される。各々の目に対する対象は、以下の通り上記表示ユニット上に表示される。即ち、左目用の対象は表示ユニットの右側に配置される一方、右目用のものは左側に配置される。離間された各対象は、例えば図6に図示される従前の構成同様、一定の距離を以ってはいるが反対方向において表示部上に表示される。これにより、上記2つの目の地視線方向は、近似距離を以って近接視覚に対する要件通り確実に収束される。
近接領域での通常の各対象を示すためには両目は収束すべきであり、即ち両目の視線は近接領域に集中すべきである。この場合、両目の視線は各近接対象に集中し、視線方向は両方とも所要の近接距離、例えば30センチを以って収束する。また、システム700は、その各々が各々の目の前に設置される一定の焦点を有する少なくとも2つの光学レンズ601及び602を備える集光光学部品を備える。レンズ701及び702は、凹レンズでよい。上記集光光学部品は、上記表示ユニットから画像を受信し、各々の目が近接領域で対象を注視するような態様で目に当該画像を投影するように構成されて動作可能としている。このため、上記レンズは、近接領域に配置される仮想上の対象を生成する。これにより、上記2つの目の収束は、近接視覚に対する要件通り確実に近接領域となる。
図6に関し上記で説明される通り、患者の両目と、表示部と、の間の距離は変更されてもよく、それに伴って各対象の間の距離同様、集光光学部品の焦点が選択されるべきである。例えば、表示部と、患者と、の間の距離が約100センチの場合、集光光学部品は、−2.00ジオプター(凹レンズ)となる筈である。目が33センチを以って対象を注視する場合、(収束で+3.00ジオプターを強行するため)−3.00ジオプターレンズが使用され、また(1メータの画面距離に必要な収束を相殺するため)+1.00ジオプターレンズが追加され、合計で−2.00ジオプターレンズとなると理解されるべきである。各対象の間の距離は、約33センチを以って目の収束を強行するため約12センチ離間すべきである。目と、表示部と、の間の距離が50センチの場合、−1.00ジオプターレンズが使用されるべきであり(−3.00及び+2.00)、各対象は、約9センチ離間されるべきである。これに関し、表示部上の各対象の間の相対距離が増加すると仮想上の対象と、患者と、の間の距離が減少し、逆に上記相対距離が減少すると上記距離が増加するので注意されたい。
また、近接領域での簡単な算出の場合、目と、表示部と、の間の直接距離が100センチであることが考慮に入れられるので注意されたい。しかし、この例では、患者の両目と、表示対象と、の間の距離は正確には100センチではないので、より精度の高い算出が実施可能である。このような算出は、以下の通り、より正確な距離が算出されるような態様で、簡単な三角法的な関係を利用することにより成されてもよい。
D=3+(100+60.5=約103.2センチ
幾つかの実施態様において、実際の対象は、当該患者が両目を直角に収束させるのに困難性がある場合、近接領域視覚の近似距離を以って挿入可能である。図7に図示される通り、この対象は、当該患者の視線に挿入される指であってもよい。
上記で説明される通り、幾つかの実施態様において、上記システムは、個人用の矯正光学系を備えてもよい。上記矯正レンズは、図6及び図7において説明される集光光学部品と組み合わせてもよい。例えば、個人が+2.50ジオプターの遠方領域矯正レンズと、近接視界用の+2.00ジオプターの追加分のものと、を有する場合、組み合わされるレンズは、以下の通りであればよい。
遠方領域の例の場合:+1.00+2.50=+3.50ジオプター
近接領域の例の場合:+1.00−3.00+2.00+2.50=2.50ジオプター
図8を参照すると、本発明のシステムのもう1つの構成を図示している。代表的には、斜視検査は、異なった主な視線方向(頭部位置)において実施されるべきである。上記で説明された例では、当該患者は正面を向いた状態が想定されていた。この主な視線方向角度は、0度と画定される。同図に図示される通り、患者が頭を右に一定の角度αだけ回転させた場合、当該患者の主な視線方向は、左側にαとなる。システム800は、頭部の方向を決定するように構成される頭部位置検出器810を備える。この頭部位置検出器810は、別々の素子(市販のもの)であってもよいし、また上記カメラ又は上記処理ユニットと一体化されてもよい。上記頭部位置のデータは、上記システムに手動で挿入される。上記処理ユニット(図示せず)は有線経由で接続されるが、頭部位置検出器810に対しては無線接続であってもよく、それに伴って眼球運動パラメータを登録する。これにより、異なった主な視線方向に対し眼球運動パラメータを決定することが可能となる。
上記で説明されるような仮想上の各対象が斜視偏移検査のために使用される場合、当該表示部上の仮想上の各対象の当所の配置は、表示部の途中で整合するのではなく、図6及び図7に示される通り、互いの一定の距離を以って配置される。上記当所の配置を患者が知覚するのは、各対象が整合する場合となる。以降、各対象は同一の処理に従って移動し、これらの配置を利用した斜視の算出も適切に行える。

Claims (31)

  1. 患者の眼球運動を測定するためのシステムにおいて、
    少なくとも1つの対象を表示可能な表示ユニットと、
    前記患者の少なくとも片目の視野において少なくとも1つの対象を選択的に遮断/非遮断とするように構成されて動作可能な遮断ユニットと、
    少なくとも片目の状態を示す少なくとも2つの画像データを生成するように構成されて動作可能な少なくとも1つの画像素子を備えるカメラユニットと、
    前記遮断ユニット、前記表示ユニット、並びに前記カメラユニットに接続される処理ユニットであって、(a)少なくとも片目に対する前記対象を表示するステップと、(b)前記カメラユニットから少なくとも片目の状態を示す画像データを受信するステップと、(c)前記遮断ユニットを制御し、前記患者の片目の視野において少なくとも1つの対象を遮断/非遮断とするステップと、(d)少なくとも片目の状態における変化を検出するステップと、(e)少なくとも片目に対する前記対象を置換し、前記目の状態における変化が測定されなくなるまでステップ(a)〜ステップ(c)を反復することにより、少なくとも1つの眼球運動パラメータを決定するステップと、を実行するように構成される、処理ユニットと、を備える、システム。
  2. 前記遮断ユニットは、少なくとも片目の視野を選択的に遮断/非遮断とするように構成されて動作可能としている、請求項1記載のシステム。
  3. 前記カメラユニットは、少なくとも片目の状態を示す少なくとも2つの画像データを連続的に生成するように構成されて動作可能としている、請求項1又は請求項2に記載のシステム。
  4. 前記処理ユニットは、前記同一の位置で各々の目に1つずつ2つの対象を示す初期化ステップを実行するように構成される、請求項1〜3の何れか1項に記載のシステム。
  5. 前記遮断ユニットは、眼鏡、画面、及びプロジェクタのうちの少なくとも1つを備える、請求項1〜4の何れか1項に記載のシステム。
  6. 前記表示ユニットは、可動式又は受動式に起動される、請求項1〜5の何れか1項に記載のシステム。
  7. 前記遮断ユニットは、可動式又は受動式に起動される、請求項1〜6の何れか1項に記載のシステム。
  8. 前記遮断ユニットは、前記表示ユニットに接続される、請求項1〜7の何れか1項に記載のシステム。
  9. 前記処理ユニットは、水平式、垂直式、回転式の置換態様うちの少なくとも1つで、前記対象を置換する、請求項1〜8の何れか1項に記載のシステム。
  10. 前記目の状態は、水平視線方向、垂直視線方向、並びに回転軸のうちの少なくとも1つを含む、請求項1〜9の何れか1項に記載のシステム。
  11. 前記目の状態は、ステップ(a)〜(e)の処理時に少なくとも片目の軌跡の少なくとも1つのパラメータを含み、前記パラメータは、2次元の目の移動、少なくとも片目の移動経路、速度、並びに加速度の少なくとも1つを含む、請求項1〜10の何れか1項に記載のシステム。
  12. 前記表示ユニットは、3次元表示ユニットを備える、請求項1〜11の何れか1項に記載のシステム。
  13. 前記表示ユニットは、少なくとも2つの同様の対象、或いは各々の目に対して別々に少なくとも2つの異なる対象を示すことが可能な、請求項1〜12の何れか1項に記載のシステム。
  14. 頭部位置、方向、移動のうちの少なくとも1つを検出することにより、異なった視線方向に対し眼球運動パラメータを決定することを可能とするように構成されるヘッドトラッカーを備える、請求項1〜13の何れか1項に記載のシステム。
  15. 光学式の矯正レンズを備える、請求項1〜14の何れか1項に記載のシステム。
  16. 仮想上の対象と、前記患者と、の間の知覚距離を変更するように構成されて動作可能な集光光学部品を備える、請求項1〜15の何れか1項に記載のシステム。
  17. 患者の眼球運動を測定するための方法において、
    (a)第1及び第2の目の両方に少なくとも1つの対象を表示するステップと、
    (b)少なくとも第1の目の状態を示す少なくとも1つの画像データを収集するステップと、
    (c)前記第1の目の第1の状態を決定するステップと、
    (d)前記第2の目の視野において前記対象を遮断するステップと、
    (e)前記第1の目の第2の状態を示す少なくとも1つの画像データを収集するステップと、
    (f)前記第1の目の第2の状態を決定するステップと、
    (g)目の移動の存在を識別し、前記状態における変化があるかどうかを決定するステップと、
    (h)変化ありと決定された場合、前記第2の目の視野を非遮断とし、前記第1の目に対して前記対象を置換すると共に前記第2の目の視野を非遮断とするステップと、
    (i)少なくとも前記第1の目の状態における変化が測定されなくなるまでステップ(b)〜ステップ(h)を反復するステップと、を含む、方法。
  18. 前記表示部上の前記2つの目の前記2つの対象の間の距離を測定することにより、前記第1の目の少なくとも1つの眼球運動パラメータを決定することを含む、請求項17記載の方法。
  19. 前記第1の目に対しステップ(g)において変化なしと決定された場合、前記第2の目に対しステップ(a)〜ステップ(i)が反復される、請求項17又は請求項18に記載の方法。
  20. 前記置換することは、水平式、垂直式、並びに回転式のうちの少なくとも1つにより行われる、請求項17〜19の何れか1項に記載の方法。
  21. 前記少なくとも1つの眼球運動パラメータは、片目の斜視偏移及びねじれ傾斜のうちの少なくとも1つを含む、請求項17〜20の何れか1項に記載の方法。
  22. ステップ(a)は、前記少なくとも2つの対象を可動式又は受動式に表示することを含む、請求項17〜21の何れか1項に記載の方法。
  23. ステップ(h)は、前記第2の目の前記対象に対し、それぞれ第1の目の前記対象を置換することを含む、請求項17〜22の何れか1項に記載の方法。
  24. ステップ(b)は、ステップ(b)〜ステップ(g)の処理時に水平視線方向、垂直視線方向及びねじれ回転、軌跡の速度及び加速度のうちの少なくとも1つを示すデータを収集することを含む、請求項17〜23の何れか1項に記載の方法。
  25. ステップ(a)は、少なくとも2つの同一の対象又は2つの異なる対象を表示することを含む、請求項17〜24の何れか1項に記載の方法。
  26. 少なくとも一方の目の少なくとも1つの対象を、他方の目の前記目の状態に対し置換することを含む、請求項17〜25の何れか1項に記載の方法。
  27. 前記患者から所要の距離を以って仮想上の対象を生成する少なくとも2つの対象を表示することを含む、請求項17〜26の何れか1項に記載の方法。
  28. 前記患者からの仮想上の対象の距離を変更している間、前記所要の距離を変更することにより、前記対象を表示するように構成される表示ユニットと固定された患者との間の距離を保つことを可能にすることを含む、請求項27記載の方法。
  29. 前記表示部上の前記2つの対象の間の前記距離を変更することを含む、請求項27又は請求項28に記載の方法。
  30. 集光光学部品を付与することにより、前記両目の収束状態を制御することを含む、請求項27〜29の何れか1項に記載の方法。
  31. 表示ユニットと、前記患者と、の間の距離を約30センチ〜700センチの範囲内で選択することを含む、請求項27〜30の何れか1項に記載の方法。

JP2017544767A 2015-03-01 2016-03-01 眼球運動を測定するためのシステム Active JP6663441B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201562126622P 2015-03-01 2015-03-01
US62/126,622 2015-03-01
PCT/IL2016/050232 WO2016139662A1 (en) 2015-03-01 2016-03-01 A system and method for measuring ocular motility

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018512900A true JP2018512900A (ja) 2018-05-24
JP6663441B2 JP6663441B2 (ja) 2020-03-11

Family

ID=56849200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017544767A Active JP6663441B2 (ja) 2015-03-01 2016-03-01 眼球運動を測定するためのシステム

Country Status (9)

Country Link
US (3) US10441165B2 (ja)
EP (1) EP3240468B1 (ja)
JP (1) JP6663441B2 (ja)
KR (1) KR20170125818A (ja)
CN (1) CN107249433B (ja)
AU (1) AU2016227316B2 (ja)
CA (1) CA2976311A1 (ja)
EA (1) EA033741B1 (ja)
WO (1) WO2016139662A1 (ja)

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6663441B2 (ja) * 2015-03-01 2020-03-11 ノバサイト リミテッド 眼球運動を測定するためのシステム
JP6714402B2 (ja) * 2016-03-18 2020-06-24 国立大学法人大阪大学 眼疲労検査装置及び眼疲労検査方法
WO2017208227A1 (en) 2016-05-29 2017-12-07 Nova-Sight Ltd. Display system and method
EP3295864B1 (en) 2016-09-15 2019-05-15 Carl Zeiss Vision International GmbH Apparatus for assisting in establishing a correction for correcting heterotropia or heterophoria and method of operating a computer for assisting in establishing a correction for correcting heterotropia or heterophoria
JP2020509790A (ja) 2016-09-23 2020-04-02 ノバサイト リミテッド スクリーニング装置及び方法
EP3320829A1 (en) * 2016-11-10 2018-05-16 E-Health Technical Solutions, S.L. System for integrally measuring clinical parameters of visual function
CN106725280B (zh) * 2016-12-22 2018-06-05 首都医科大学附属北京同仁医院 一种斜视度测量装置
WO2018203297A1 (en) * 2017-05-04 2018-11-08 Novasight Ltd. Ocular misalignment
WO2018203944A1 (en) * 2017-05-05 2018-11-08 Mansour Zarreii System and method for evaluating neurological conditions
CN109288493A (zh) * 2017-07-25 2019-02-01 珠海学院有限公司 一种数字化斜视诊断方法、装置和系统
US10420467B2 (en) * 2017-09-05 2019-09-24 eyeBrain Medical, Inc. Method and system for measuring binocular alignment
US11589745B2 (en) 2017-09-05 2023-02-28 Neurolens, Inc. Method and system for measuring binocular alignment
US10311584B1 (en) * 2017-11-09 2019-06-04 Facebook Technologies, Llc Estimation of absolute depth from polarization measurements
CN107898429A (zh) * 2017-11-10 2018-04-13 南京医科大学第附属医院 一种斜视筛查和眼位记录仪及其方法
US11138301B1 (en) * 2017-11-20 2021-10-05 Snap Inc. Eye scanner for user identification and security in an eyewear device
CN109431449A (zh) * 2018-11-23 2019-03-08 长春奥普光电技术股份有限公司 一种隐斜视检测系统及方法
CN109363622A (zh) * 2018-11-23 2019-02-22 长春奥普光电技术股份有限公司 一种目镜系统及隐斜视检测仪
CN109431444A (zh) * 2018-12-12 2019-03-08 广州视景医疗软件有限公司 眼位偏差检查方法及眼位偏差地形图检查系统
CN111317434A (zh) * 2018-12-13 2020-06-23 天津市职业大学 双眼影像分视检测系统及其应用
KR102224209B1 (ko) * 2019-03-11 2021-03-05 전남대학교산학협력단 사시각 측정 장치 및 방법
RU2721888C1 (ru) * 2019-12-25 2020-05-25 Игорь Эрикович Азнаурян Способ определения частоты альтернирования жидкокристаллических очков для восстановления сенсорной фузии
CN111528787A (zh) * 2020-04-30 2020-08-14 苏州亿格视觉科技有限公司 一种基于虚拟现实的中央眼测试方法
CN111820860A (zh) * 2020-06-30 2020-10-27 华中科技大学 一种人眼斜视方向、斜视度数测量装置
CN114903760A (zh) * 2021-01-08 2022-08-16 上海青研科技有限公司 一种斜视训练设备
CN113065398B (zh) * 2021-03-04 2022-10-11 武汉大学 一种眼球震颤监测方法及系统
WO2023094249A1 (en) * 2021-11-25 2023-06-01 Essilor International Device, system and computer-implemented method to assess an ocular motility of a subject
KR20230121393A (ko) * 2022-02-11 2023-08-18 주식회사 티아이 탈부착이 가능한 사시 측정 장치
CN115643395A (zh) * 2022-12-23 2023-01-24 广州视景医疗软件有限公司 一种基于虚拟现实的视觉训练方法和装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02185228A (ja) * 1989-01-11 1990-07-19 Canon Inc 眼屈折力計
JPH05192298A (ja) * 1992-08-31 1993-08-03 Topcon Corp 眼位検査装置
JPH0646996A (ja) * 1992-07-30 1994-02-22 Canon Inc 検眼装置
JPH0838426A (ja) * 1994-07-27 1996-02-13 Canon Inc 検眼装置
JPH11155813A (ja) * 1997-11-28 1999-06-15 Nidek Co Ltd 視機能検査装置
JP2012095997A (ja) * 2010-10-05 2012-05-24 Panasonic Corp 眼位ずれ計測装置
JP2012100759A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Panasonic Corp 眼位検査装置
WO2015145111A2 (en) * 2014-03-24 2015-10-01 Nottingham University Hospitals Nhs Trust Apparatus and methods for the treatment of ocular disorders
WO2016007124A1 (en) * 2014-07-07 2016-01-14 eyeBrain Medical, Inc. System for measuring visual fixation disparity

Family Cites Families (48)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5094521A (en) * 1990-11-07 1992-03-10 Vision Research Laboratories Apparatus for evaluating eye alignment
GB9207315D0 (en) * 1992-04-03 1992-05-13 Donaldson William B M Method and apparatus for ocular motility testing
DE4417768C2 (de) 1994-05-20 1998-09-10 Juergen Prof Dr Med Lamprecht Verfahren und Vorrichtung zum Projizieren von Bildinformationen bei Personen mit durch eine Abweichung der Stellung ihrer Sehachse verursachten Störungen des Sehens
US5838420A (en) * 1994-09-30 1998-11-17 Bid Instruments Limited Method and apparatus for ocular motility testing
US6099124A (en) 1999-12-14 2000-08-08 Hidaji; Faramarz Ophthalmological system and method
US6511175B2 (en) 2000-01-10 2003-01-28 Sam H. Hay Apparatus and method for treatment of amblyopia
ES2316446T3 (es) 2000-04-29 2009-04-16 University Of Iowa Research Foundation Diagnostico y terapeutica para trastornos relacionados con la degeneracion macular.
GB2372683A (en) 2001-02-23 2002-08-28 Ibm Eye tracking display apparatus
GB0210288D0 (en) 2002-05-04 2002-06-12 Univ Nottingham Ocular display apparatus for assessment and measurement of and for treatment of ocular disorders, and methods therefor
US7206022B2 (en) 2002-11-25 2007-04-17 Eastman Kodak Company Camera system with eye monitoring
WO2005072667A1 (ja) 2004-01-29 2005-08-11 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. 視覚補助表示装置
US7900158B2 (en) 2005-08-04 2011-03-01 Microsoft Corporation Virtual magnifying glass with intuitive use enhancements
US20090153796A1 (en) 2005-09-02 2009-06-18 Arthur Rabner Multi-functional optometric-ophthalmic system for testing diagnosing, or treating, vision or eyes of a subject, and methodologies thereof
US7429108B2 (en) 2005-11-05 2008-09-30 Outland Research, Llc Gaze-responsive interface to enhance on-screen user reading tasks
US7878652B2 (en) 2006-01-24 2011-02-01 University Of Tennessee Research Foundation Adaptive photoscreening system
US8243797B2 (en) 2007-03-30 2012-08-14 Microsoft Corporation Regions of interest for quality adjustments
CA2916780C (en) 2007-04-02 2020-12-22 Esight Corp. An apparatus and method for augmenting sight
CN101147670A (zh) * 2007-08-29 2008-03-26 中国人民解放军第三军医大学第一附属医院 斜视测试仪
EP2224842A1 (en) 2007-10-23 2010-09-08 McGill University Binocular vision assessment and/or therapy
KR20110081267A (ko) * 2008-11-17 2011-07-13 유티씨 파워 코포레이션 연료 전지 플레이트 유로
US8130262B2 (en) 2009-01-15 2012-03-06 International Business Machines Corporation Apparatus and method for enhancing field of vision of the visually impaired
US20110050546A1 (en) 2009-08-29 2011-03-03 Swartz Jr Peter John Eyewear for people with low vision or impaired vision
EP3611555A1 (en) 2009-11-19 2020-02-19 eSight Corporation Image magnification on a head mounted display
EP2329761A1 (en) 2009-12-02 2011-06-08 RetCorr AB An apparatus and method for establishing and/or improving binocular vision
KR20110065935A (ko) 2009-12-10 2011-06-16 엘지전자 주식회사 영상표시장치의 동작 방법
JP5643004B2 (ja) 2010-06-10 2014-12-17 株式会社ニデック 眼科装置
US10463248B2 (en) * 2011-03-02 2019-11-05 Brien Holden Vision Institute Limited Systems, methods, and devices for measuring eye movement and pupil response
WO2012160741A1 (ja) * 2011-05-20 2012-11-29 パナソニック株式会社 視覚疲労度測定装置、その方法、視覚疲労度測定システムおよび3次元メガネ
BR112014005192A2 (pt) * 2011-09-07 2017-03-21 Improved Vision Systems (I V S ) Ltd método e sistema para o tratamento de deficiência visual
FR2984716B1 (fr) * 2011-12-22 2013-12-27 Essilor Int Dispositif et procede de determination d'au moins un parametre de refraction oculaire objective d'un sujet en fonction d'une pluralite de directions de regard
US20130215147A1 (en) 2012-02-17 2013-08-22 Esight Corp. Apparatus and Method for Enhancing Human Visual Performance in a Head Worn Video System
CN104661580A (zh) * 2012-07-06 2015-05-27 Iriss医疗科技有限公司 斜视检测
JP6098061B2 (ja) 2012-07-27 2017-03-22 株式会社ニデック 眼底撮影装置
EP2709060B1 (en) * 2012-09-17 2020-02-26 Apple Inc. Method and an apparatus for determining a gaze point on a three-dimensional object
US20140208263A1 (en) 2013-01-24 2014-07-24 Victor Maklouf System and method for dynamically displaying characters over a screen of a computerized mobile device
GB201302174D0 (en) 2013-02-07 2013-03-27 Cardiff Metropolitan University Improvements in and relating to image making
US9463132B2 (en) 2013-03-15 2016-10-11 John Castle Simmons Vision-based diagnosis and treatment
PT3430977T (pt) * 2013-11-07 2020-04-16 Ohio State Innovation Foundation Deteção automatizada do alinhamento ocular
CN107219628B (zh) 2013-11-27 2020-05-01 奇跃公司 虚拟和增强现实系统与方法
US9686931B2 (en) * 2014-07-07 2017-06-27 Alforex Seeds LLC Hybrid alfalfa variety named HybriForce-3400
US9237843B1 (en) * 2014-07-07 2016-01-19 eyeBrain Medical, Inc. System for measuring visual fixation disparity
US20160037137A1 (en) 2014-07-31 2016-02-04 Philip Seiflein Sensory perception enhancement device
US20170360295A1 (en) 2014-12-22 2017-12-21 Improved Vision Systems (I.V.S.) Ltd. System and method for improved display
PT3247256T (pt) 2015-01-20 2022-02-02 Green C Tech Ltd Método e sistema para teste automático da visão
JP6663441B2 (ja) 2015-03-01 2020-03-11 ノバサイト リミテッド 眼球運動を測定するためのシステム
JP6887953B2 (ja) 2015-03-16 2021-06-16 マジック リープ,インコーポレイティド 健康を損う疾病を診断して治療する方法及びシステム
WO2017143091A1 (en) * 2016-02-16 2017-08-24 Massachusetts Eye And Ear Infirmary Mobile device application for ocular misalignment measurement
WO2017208227A1 (en) 2016-05-29 2017-12-07 Nova-Sight Ltd. Display system and method

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02185228A (ja) * 1989-01-11 1990-07-19 Canon Inc 眼屈折力計
JPH0646996A (ja) * 1992-07-30 1994-02-22 Canon Inc 検眼装置
JPH05192298A (ja) * 1992-08-31 1993-08-03 Topcon Corp 眼位検査装置
JPH0838426A (ja) * 1994-07-27 1996-02-13 Canon Inc 検眼装置
JPH11155813A (ja) * 1997-11-28 1999-06-15 Nidek Co Ltd 視機能検査装置
JP2012095997A (ja) * 2010-10-05 2012-05-24 Panasonic Corp 眼位ずれ計測装置
JP2012100759A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Panasonic Corp 眼位検査装置
WO2015145111A2 (en) * 2014-03-24 2015-10-01 Nottingham University Hospitals Nhs Trust Apparatus and methods for the treatment of ocular disorders
WO2016007124A1 (en) * 2014-07-07 2016-01-14 eyeBrain Medical, Inc. System for measuring visual fixation disparity

Also Published As

Publication number Publication date
US20180028057A1 (en) 2018-02-01
US20220202288A1 (en) 2022-06-30
EA201791528A1 (ru) 2018-01-31
US11311190B2 (en) 2022-04-26
KR20170125818A (ko) 2017-11-15
CA2976311A1 (en) 2016-09-09
US20200107721A1 (en) 2020-04-09
AU2016227316B2 (en) 2020-06-25
CN107249433A (zh) 2017-10-13
WO2016139662A1 (en) 2016-09-09
US10441165B2 (en) 2019-10-15
JP6663441B2 (ja) 2020-03-11
EP3240468A4 (en) 2018-11-21
CN107249433B (zh) 2019-12-20
EP3240468B1 (en) 2023-10-25
AU2016227316A1 (en) 2017-08-31
EA033741B1 (ru) 2019-11-21
EP3240468A1 (en) 2017-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6663441B2 (ja) 眼球運動を測定するためのシステム
US11678795B2 (en) Screening apparatus and method
RU2661027C2 (ru) Способ и система для лечения нарушения зрения
EP1444945B1 (en) Optometric device
US11612316B2 (en) Medical system and method operable to control sensor-based wearable devices for examining eyes
US20140211167A1 (en) Binocular Measurement Method and Device
CN114222520A (zh) 眼科测试系统和方法
CN109688898B (zh) 辅助建立用于矫正斜视或隐斜视的矫正的设备和相关方法
US9521951B2 (en) Device and method for determining at least one objective eye refraction parameter of a subject depending on a plurality of gaze directions
EP1082939A2 (en) Digital synoptophore
WO2018203297A1 (en) Ocular misalignment
JP4494075B2 (ja) 検眼装置
JP4267302B2 (ja) 検眼装置
RU2792536C1 (ru) Цифровые очки для восстановления и эмуляции бинокулярного зрения
JP2023553241A (ja) 網膜障害を有する見る人の目の視覚を改善するためのシステム及び方法
JP2022038942A (ja) 検眼装置及び検眼装置の制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6663441

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250