JP2018512878A - 次世代シークエンシングの感度を高めるための方法 - Google Patents

次世代シークエンシングの感度を高めるための方法 Download PDF

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Abstract

単離DNAにおける低頻度変異を検出するための方法は、単離DNAの増幅中にブロッキングプローブを試薬に加える。ブロッキングプローブは、試料に対応する野生型DNAに相補的なオリゴヌクレオチドである。ブロッキングプローブは、単離DNAの目的の領域内の疑いのある変異の部位にわたる。増幅後、増幅DNAの断片が次世代シークエンシングを用いてシークエンシングされ、及び出力が作成されて、シークエンシングされた断片を表示する。一部の実施形態では、ブロッキングプローブは、ロックド核酸(LNA)である。【選択図】なし

Description

関連出願
本出願は、参照により本明細書に組み入れられる、2015年4月20日出願の米国仮特許出願第62/150,198号明細書の優先権の利益を主張する。
本発明は、低頻度変異の次世代シークエンシングの感度を高めるための方法、特に、NGSの前に断片の一部の増幅を選択的にブロックするための方法に関する。
次世代シークエンシング(NGS)技術の導入により、研究者が生物系からの遺伝情報を取り出す方法に大きい変化が起こり、あらゆる種のゲノム、トランスクリプトーム、及びエピゲノムについての幅広い洞察に道が開かれた。この能力は、多数の重要な飛躍的進展を促進し、ヒトの疾患の研究から農業及び進化論的科学に至る分野を進展させる。
原則として、NGS技術の背景にある概念は、キャピラリー電気泳動法(CE)を用いたSangerシークエンシング(DNAの小さい断片の塩基が、各断片がDNA鋳型鎖から再合成されるときに放出される信号から連続的に特定される)に類似している(例えば、参照により本明細書に組み入れられるMetzker,M.,Nature Biotechnology Reviews(2010)11:31−46を参照されたい)。NGSは、このプロセスを、1つ又は少数のDNA断片に限定されることなく、大量並列的に数百万の反応に拡大する。この進展により、ゲノム全体にわたるDNA塩基対の大きいストリングの高速シークエンシングが可能となり、最新の機器は、1回のシークエンシングの実行で数百のギガ塩基のデータを作成することができる。NGSは、従来のSangerシークエンシングでは、DNAの全てのコピーが一緒にシークエンシングされるが、NGSでは、DNAが分離されて個々にシークエンシングされる小さい断片に分割されるという点で従来のSangerシークエンシングと異なる。この差異は、低頻度変異の検出方法の感度を高めるための方法において意味を有する。
NGSの出現により、変異のシークエンシング及び試験が患者の癌の診断及び癌患者の管理において標準的な方法となった。癌組織における様々な変異のスクリーニングは、予後の予測及び治療の決定のための手段を提供する。高精度治療及び標的療法は、分子異常の検出及びこれらの分子異常を標的とする選択療法に依存する。例えば、癌患者でのEGFR変異の検出は、この患者が抗EGFRキナーゼ阻害剤に応答する可能性が極めて高いことを示唆する。他方、特定の変異の検出は、特定の療法に対する耐性を示唆し得る。例えば、癌患者でのEGFR T790M変異の検出は、この患者がEGFR療法に応答しないことを示唆する。
特定の遺伝子における変異の検出は、最も一般的には、1つの遺伝子における1つ又は少なくとも少数の変異を検出するように設計された標的試験を用いて達成される。NGSは、多数の理由から相補性試験として勢いがある。第1に、標的癌療法の臨床試験は、既存の標的試験ではあまりカバーされない変異の検出に依存する。1つ又は少数の変異を試験するために新しい分子アッセイを検証及び実施する遅くて労働集約的なプロセスに依存するのではなく、NGSは、目的の1つ以上の追加の変異のカバレッジ(coverage)を提供する作業を単純化する。第2に、標的試験は、誤解を与える結果を提供する可能性があり、治療的に標的可能な変異の特定に失敗する。更に、標的試験は、この標的試験が特定の変異を検出するように設計された正にその変異の検出に失敗することがある。最後に、腫瘍は、治療的に標的化可能であるが、典型的には、その腫瘍型で見られない変異を有する場合が多い。その大量並列の性質により、NGSは、予想外の遺伝子における変異を検出するのによく適している。
Sangerシークエンシングのように、微小残存病変を測定するために一般的に使用されている他の技術は、10パーセント〜20パーセント未満の頻度で存在する変異を確実に検出することができない。専門家は、10パーセント未満の頻度を示す変異が臨床的に重要であることに賛同しているが、介入を必要とする「重要な」変異を定義する適切な閾値は依然として確立されていない。NGSは、5パーセントの範囲の感度で変異を検出するための有益な手段を提供するが、分析されたDNAの5パーセント未満に存在する変異の検出に対して感度が低いままである。これは、特に、末梢血血漿又は他の体液、例えば、尿若しくは気管支洗浄液を分析しようとするときに問題となる。従って、低頻度変異の検出を目的としたNGSの感度を改善する方法が要望されている。
本発明の一態様では、選択的シークエンシングにより分析される試料中の変異DNAを濃縮して野生型DNAの相対比率を低下させる方法が提供される。例示的な一実施形態では、野生型と同一のロックド核酸(LNA)プローブを使用して、野生型DNAの増幅をブロックし、変異DNAを、アンプリコンベースのNGS法を用いてシークエンシングのために濃縮する。LNAプローブは、正常なDNAと構造的に異なり、DNAに結合すると、その結合は非常に強く、増幅のための解離がたとえ高温でも非常に困難になり、従って増幅が防止される。
他の実施形態では、選択的シークエンシングは、ICE COLD−PCR(低変性温度での改良された且つ完全な濃縮CO増幅)を含む技術を用いて達成することができ、このICE COLD−PCRは、野生型配列に相補的なオリゴヌクレオチド(RS−オリゴ)を用いて過剰な野生型DNAにおける変異DNA配列を優先的に濃縮する。ICE COLD−PCRは、標準的なSangerシークエンシング分析での感度を著しく高めることが報告されている。別のアプローチは、QClamp(商標)技術(DiaCartaから)であり、この技術は、野生型鋳型DNAのPCR増幅を抑制し、且つ変異鋳型のみの選択的PCR増幅を可能にする配列特異的野生型鋳型異種核酸「Clamp」(XNA)を利用することによって体細胞変異をスクリーニングするために使用される。これにより、大幅に過剰な野生型鋳型の存在下での変異DNAの検出が可能となる。
本発明の一態様では、患者からの試料における低頻度変異を検出する方法は、試料からDNAを単離するステップ;ブロッキングプローブを単離DNAに加えるステップであって、このブロッキングプローブが、試料に対応する野生型DNAに相補的なオリゴヌクレオチドを含み、このブロッキングプローブが、単離DNAの目的の領域内の疑いのある変異の部位にわたるように適合されている、ステップ;単離DNAを増幅するステップ;この増幅DNAの断片を、次世代シークエンシングを用いてシークエンシングするステップ;及びこのシークエンシングされた断片に対応する出力を作成するステップを含む。一部の実施形態では、ブロッキングプローブは、ロックド核酸(LNA)であり;他の実施形態では、ブロッキングプローブは、ブロック核酸(BNA)、QClamp、及びICE COLD−PCRから選択される。ブロッキングプローブは、10量体〜12量体であり得る。目的の領域がKRASエキソン12である実施形態では、ブロッキングプローブは、CCTACGCCACAGCTCCAAである。目的の領域がEGFRコドンT790である実施形態では、ブロッキングプローブは、CTCATCACGCAGCTCである。
特定の実施形態では、ブロッキングプローブを加えるステップの前に、単離DNAが、1つ以上の目的の領域を含む断片に断片化される。他の実施形態では、単離DNAを増幅するステップの前に、単離DNAが1つ以上の濃縮プローブとハイブリダイズされてDNAをタグ付け及び断片化する。試料は、全血、便、生検組織、骨髄、細針吸引液(FNA)、及び末梢血からなる群から選択され得る。
本発明の別の態様では、単離DNAにおける低頻度変異を検出するための方法は、ブロッキングプローブを単離DNAの増幅中に試薬に加えるステップであって、このブロッキングプローブが、試料に対応する野生型DNAに相補的なオリゴヌクレオチドを含み、このブロッキングプローブが、単離DNAの目的の領域内の疑いのある変異の部位にわたるように適合されている、ステップ;増幅DNAの断片を、次世代シークエンシングを用いてシークエンシングするステップ;及びシークエンシングされた断片に対応する出力を作成するステップを含む。一部の実施形態では、ブロッキングプローブは、ロックド核酸(LNA)であり;他の実施形態では、ブロッキングプローブは、ブロック核酸(BNA)、QClamp、及びICE COLD−PCRから選択される。ブロッキングプローブは、10量体〜12量体であり得る。目的の領域がKRASエキソン12である実施形態では、ブロッキングプローブは、CCTACGCCACAGCTCCAAである。目的の領域がEGFRコドンT790である実施形態では、ブロッキングプローブは、CTCATCACGCAGCTCである。
特定の実施形態では、ブロッキングプローブを加えるステップの前に、単離DNAが、1つ以上の目的の領域を含む断片に断片化される。他の実施形態では、単離DNAを増幅する前に、単離DNAが1つ以上の濃縮プローブとハイブリダイズされてDNAをタグ付け及び断片化する。試料は、全血、便、生検組織、骨髄、細針吸引液(FNA)、及び末梢血からなる群から選択することができる。
図1Aは、本発明の一実施形態によるアンプリコンベースのNGSで変異DNAを選択するためのLNAの使用を示す概略図である。 図1Bは、アンプリコンベースのNGCの基本的なプロセスを示す概略図である。 図2Aは、LNAブロッキングを用いて(図2A)及びLNAブロッキングを用いないで(図2B)同じ試料で検出されたKRASの変異(C>A)を示すNGSの結果を示す。 図2Bは、LNAブロッキングを用いて(図2A)及びLNAブロッキングを用いないで(図2B)同じ試料で検出されたKRASの変異(C>A)を示すNGSの結果を示す。 図3は、KRAS変異の検出でのLNAを用いて得られたNGSの結果とLNAを用いずに得られたNGSの結果とを比較する表である。 図4は、EGFR変異の検出でのLNAを用いて得られたNGSの結果とLNAを用いずに得られたNGSの結果とを比較する表である。 図5は、LNAを用いないで(上部パネル)及びLNAを用いて(下部パネル)同じ試料で検出されたEGFR T790の変異(C>T)を示すNGSの結果を示す。 図6は、本発明の一実施形態による改良された方法でのEGFR変異の検出のためのNGSシークエンシングの結果を示す表である。 図7は、ハイブリッド捕捉NGS(hybrid capture NGS)用の特注設計された315のパネルで遺伝子を列記する表である。
以下に記載される説明及び添付の図面は、全米バイオテクノロジー情報センター(NCBI)公開データベースから入手できる情報を参照により、当業者によって容易に識別される特定の遺伝子名、アクセッション番号、及び他の識別子を明確にする。配列表を含む、全ての同定された遺伝子、断片、プローブ、アミノ酸、及びアクセッション番号に対応するNCBIデータベースに含まれる追加情報は、参照により本明細書に組み入れられる。
本発明の方法は、選択的シークエンシングにより変異DNAを濃縮して、分析された試料中の野生型DNAの相対比率を低下させることによってNGS分析の感度を向上させる。例示的な実施形態では、野生型と同一のロックド核酸(LNA)プローブを使用して、野生型DNAの増幅をブロックすると共に、アンプリコンベースのNGS方法を用いてシークエンシングのために変異DNAを濃縮する。LNAは、通常のDNAと構造的に異なり、DNAに結合すると、その結合が非常に強いため、たとえ高温でも増幅のための解離が非常に困難になり、従って増幅が防止される。
ロック核酸(LNA)は、オリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーションの強度及び特異性を高めるために使用することができる核酸アナログである。LNA塩基を、あらゆるDNA又はRNAオリゴヌクレオチドに組み込んで、局所へリックスに高次構造変化を誘導することができる。この変更された状態は、LNA塩基に、相補配列に対するより強い結合強度、大きいミスマッチの識別、及び改善された二重鎖形成を提供する。これらの特徴は、LNAがオリゴヌクレオチドに組み込まれたときの増幅の成功率を高めると共に、二重鎖の融点も上昇させ、これにより、プローブ及びプライマーを短縮することができ、より高い特異性を与える。現在までのLNAの適用例としては、対立遺伝子特異的PCR、TaqMan及びMolecular Beaconプローブ、リアルタイムPCRプローブ、アンチセンスオリゴヌクレオチド、マイクロアレイプローブ、並びにPCRプライマーが挙げられる。
LNAヌクレオチドのリアルタイムPCRプローブ及びプライマーへの組み込みは、C値を著しく低下させ、これに対応して増幅効率が上昇する。標準的なPCRでは、LNA修飾は、増幅の特異性を高め、これによりシークエンシングの読み精度が向上し、必要な鋳型の量を少なくとも10分の1に減らすことができる。多数の適用例では、これらの少量を検出する能力、たとえ標的配列の僅か1つ又は2つのコピーであっても検出する能力は極めて望ましいであろう。
本明細書で使用される用語「遺伝子」は、適切な調節配列に機能的に連結されたときにin vitro又はin vivoでRNAに転写される核酸配列(DNA)を意味する。遺伝子は、コード領域、例えば、5’非翻訳(5’UTR)又は「リーダー」配列及び3’UTR又は「トレーラー」配列の前及び後の調節領域、並びに個々のコードセグメント(エキソン)間の介在配列(イントロン)を含み得る。
本明細書で使用される用語「核酸」は、リボ核酸、デオキシリボ核酸、又はこれらのアナログの単位を含む任意の分子、好ましくは、高分子を指す。核酸は、一本鎖又は二本鎖の何れかであり得る。一本鎖核酸は、変性された二本鎖DNAの一方の核酸鎖であり得る。或いは、一本鎖は、何れの二本鎖DNAにも由来しない一本鎖核酸であり得る。一態様では、鋳型核酸はDNAである。別の態様では、鋳型はRNAである。適切な核酸分子は、ゲノムDNA又はcDNAを含むDNAである。他の適切な核酸分子は、mRNAを含むRNAである。核酸分子の「一部分」は、この分子によって構成されるヌクレオチドの連続したセットを指す。一部分は、分子によって構成されるヌクレオチドの全て又はサブセットのみを含み得る。一部分は、二本鎖又は一本鎖であり得る。
核酸(例えば、DNA又はRNA)は、様々な他の成分、例えば、タンパク質、脂質、及び他の(例えば、非標的又は非鋳型)核酸を含む生物学的試料から単離することができる。核酸分子は、任意の物質(例えば、細胞内物質(生きている又は死んでいる)、細胞外物質、ウイルス物質、環境試料(例えば、メタゲノム試料)、合成物質(例えば、PCR又は他の増幅技術によって提供されるようなアンプリコン))、動物、植物、細菌、古細菌、真菌、又はその他の生物から得ることができる。本技術に使用される生物学的試料は、ウイルス粒子又はその調製物を含む。一部の実施形態では、核酸は、(例えば、シークエンシング用のアンプリコンライブラリー又は断片ライブラリーを作成するために)増幅反応で鋳型として使用される試料から単離される。一部の実施形態では、核酸は、断片のライブラリーの作成に使用される試料から単離される。
核酸分子は、生物から直接、又は生物から得られる生物学的試料から、例えば、血液、尿、脳脊髄液、精液、唾液、痰、便、毛髪、汗、涙、皮膚、及び組織から得ることができる。例示的な試料としては、限定されるものではないが、全血、リンパ液、血清、血漿、口腔細胞、汗、涙、唾液、痰、毛髪、皮膚、生検、脳脊髄液(CSF)、羊水、精液、膣排泄物、漿液、滑液、心膜液、腹水、胸膜液、漏出液、滲出液、嚢胞液、胆汁、尿、胃液、腸液、糞試料、及びぬぐい液、吸引液(例えば、骨髄、細針など)、洗浄液(例えば、口腔、鼻咽頭、気管支、気管支肺胞、眼、直腸、腸、膣、表皮など)、及び/又は他の標本が挙げられる。
法医学標本、アーカイブ標本、保存標本、及び/又は長期間保存された標本、例えば、新鮮凍結、メタノール/酢酸固定、又はホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)標本及び試料を含む、あらゆる組織又は体液標本を、この技術に使用される核酸源として使用することができる。核酸鋳型分子は、培養細胞、例えば、初代培養細胞又は細胞株から単離することもできる。鋳型核酸が得られる細胞又は組織をウイルス又は他の細胞内病原体に感染させることができる。試料はまた、生物学的標本、cDNAライブラリー、ウイルス、又はゲノムDNAから抽出された全RNAであり得る。試料はまた、非細胞起源からの単離DNA、例えば、冷凍器で保存されていた増幅/単離DNAであり得る。
核酸分子は、例えば、生物学的試料からの抽出により、例えば、Maniatis,et al.(1982)Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor,N.Y.(例えば、pp.280−281を参照されたい)に記載されているような様々な技術によって得ることができる。
様々な実施形態では、核酸は増幅される。当技術分野で公知のあらゆる増幅方法を使用することができる。使用できる増幅技術の例としては、限定されるものではないが、PCR、定量PCR、定量的蛍光PCR(QF−PCR)、多重蛍光PCR(MF−PCR)、リアルタイムPCR(RT−PCR)、単一細胞PCR、制限断片長多型PCR(PCR−RFLP)、ホットスタートPCR、ネストPCR、in situポロニーPCR、in situローリングサークル増幅(RCA)、ブリッジPCR、ピコタイターPCR(picotiter PCR)、及びエマルジョンPCRが挙げられる。他の適切な増幅方法としては、リガーゼ連鎖反応(LCR)、転写増幅、自己持続性配列複製、標的ポリヌクレオチド配列の選択的増幅、コンセンサス配列プライミングポリメラーゼ連鎖反応(CP−PCR)、任意プライミングポリメラーゼ連鎖反応(AP−PCR)、縮重オリゴヌクレオチドプライミングPCR(DOP−PCR)、及び核酸ベースの配列増幅(NABSA)が挙げられる。本明細書で使用できる他の増幅方法としては、米国特許第5,242,794号明細書;同第5,494,810号明細書;同第4,988,617号明細書;及び同第6,582,938号明細書に記載されている増幅方法が挙げられる。
本明細書で使用される用語「単離された」又は「部分的に精製された」は、核酸の場合、その天然の供給源で見られる核酸と共に存在し、且つ/又は細胞によって発現されるときに核酸と共に存在し得る少なくとも1つの他の成分(例えば、核酸又はポリペプチド)から分離された核酸を指す。化学的に合成された核酸又はin vitroでの転写/翻訳で合成された核酸は、「単離された」と見なされる。
用語「単一ヌクレオチド多型」又は「SNP」は、ゲノムDNA又は腫瘍関連DNAにおける単一点変異を指す。用語「変異」及び「点変異」は、SNPを含み、且つ/又はSNPを指すことを意味する。
本明細書で使用される「遺伝子変化に関連した疾患」は、健康な野生型対象と比較して対象の遺伝物質の変化、例えば、欠失、挿入、SNP、遺伝子再構成によって少なくとも部分的に引き起こされるあらゆる疾患を指す。疾患は、変化が、疾患を発症する対象のリスクを増大させるか、対象の疾患(感染症又は感染成分での疾患を含む)への罹患し易さを高めるか、疾患関連分子の産生をもたらすか、又は細胞を罹患させるか若しくは異常にする(例えば、癌細胞における細胞周期の調節の喪失)場合に対象の遺伝物質の変化によって少なくとも部分的に引き起こされ得る。疾患は、複数の遺伝子の変化、例えば、癌に関連し得る。
本明細書で使用される用語「相補的」は、水素結合塩基対を形成するヌクレオチドの能力を指す。一部の実施形態では、相補的は、2つの所与のポリヌクレオチド又はポリヌクレオチド配列が互いにアニーリングするときに、DNAではAとTとが対合し、GとCとが対合し、RNAではGとCとが対合し、AとUとが対合するような水ヌクレオチド塩基G、A、T、C、及びU間の水素結合塩基対形成の優先を指す。
標的核酸に特異的なプライマーに関連して使用される場合の本明細書で使用される「特異的」は、プライマーが標的核酸にアニーリングしてその増幅を媒介するが、試料中に存在する非標的配列にアニーリングせず、その増幅も媒介しないアニーリング温度が存在するようなプライマーと標的との間の相補性のレベルを指す。
本明細書で使用される「増幅された産物」、「増幅産物」、又は「アンプリコン」は、特定の標的核酸鋳型鎖及び/又はその相補配列(これは、ヌクレオチド配列では、鋳型核酸配列及び/又はその相補配列に対応する)の一部のコピーである増幅反応から生じるオリゴヌクレオチドを指す。増幅産物は、プライマーに特異的であり、且つ標的核酸及び/又はその相補体の一部である配列に隣接する配列を更に含み得る。
アンプリコンパネルは、例えば、疾患、疾患の進行、発育障害、体質性疾患、代謝経路、薬理ゲノムの特徴付け、形質、生物(例えば、種の識別のための)、生物群、地理的位置、器官、組織、試料、環境(例えば、メタゲノム及び/又はリボソームRNAのための)、遺伝子、染色体などに関連したアンプリコンの集合である。例えば、癌パネルは、特定の癌表現型との関連が確立された特定の遺伝子又は遺伝子の変異を含む。いくつかのアンプリコンパネルは、特定の「癌ホットスポット」、即ち、癌の進行及び治療耐性に相関する既知の変異を含むゲノムの領域に関する。
アンプリコンパネルの作成は、多くの場合、パネルのアンプリコンの配列を得るための下流の次世代シークエンシングに関連する。増幅を使用してゲノムを標的とし、NGSのための選択された目的の領域(ROI)を提供する。この標的の濃縮は、シークエンシング労力をゲノムの特定の領域に集中させる。
本明細書で使用される「ブロッキングオリゴヌクレオチド」(また「ブロッキングプローブ」)は、一本鎖DNA、RNA、ペプチド核酸、又はロックド核酸の1つであり得る一本鎖核酸配列である。ブロッキングオリゴヌクレオチドは、自然発生でも非自然発生でもよく、一般に、10〜40のヌクレオチド、より好ましくは10〜12のヌクレオチドを含む。ブロッキングオリゴヌクレオチドは、相補的標的領域(ROI)内の結合相互作用(例えば、溶融温度(T))を変更するように構成されている。
細胞生物学及び分子生物学における一般的な用語の定義は、“The Merck Manual of Diagnosis and Therapy”,19th Edition,published by Merck Research Laboratories,2006(ISBN 0−911910−19−0);Robert S.Porter et al.(eds.),The Encyclopedia of Molecular Biology,published by Blackwell Science Ltd.,1994(ISBN 0−632−02182−9)で確認することができる。分子生物学における一般的な用語の定義はまた、Benjamin Lewin,Genes X,published by Jones&Bartlett Publishing,2009(ISBN−10:0763766321);Kendrew et al.(eds.),Molecular Biology and Biotechnology:a Comprehensive Desk Reference,published by VCH Publishers,Inc.,1995(ISBN 1−56081−569−8)and Current Protocols in Protein Sciences 2009,Wiley Intersciences,Coligan et al.,edsでも確認することができる。
特段の記載がない限り、本発明は、例えば、参照によりそれらの全内容が全て本明細書に組み入れられるSambrook et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual(3 ed.),Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.,USA(2001);and Davis et al.,Basic Methods in Molecular Biology,Elsevier Science Publishing,Inc.,New York,USA(1995)に記載されている標準的な方法で行われた。
次世代シークエンシング(NGS)方法は、大量並列の高スループット戦略の一般的な特徴を共有する。NGS方法は、鋳型の増幅を必要とする方法と必要としない方法とに大きく分けることができる。増幅を必要とする方法としては、454技術プラットフォームとしてRocheによって商品化されたパイロシークエンシング(例えば、GS 20及びGS FLX)、Illuminaによって商品化されたSolexaプラットフォーム、及びApplied Biosystemsによって商品化されたSupported Oligonucleotide Ligation and Detection(SOLiD)プラットフォームが挙げられる。単一分子シークエンシングとしても知られる非増幅アプローチは、Helicos BioSciencesによって商品化されたHeliScopeプラットフォーム、並びにVisiGen、Oxford Nanopore Technologies Ltd.、及びPacific Biosciencesによってそれぞれ商品化された新たなプラットフォームによって例証されている。
図1Aは、アンプリコンベースのNGS用に変異DNAを選択するためのLNAを用いるプロセスを図式的に例示する。図1Bは、変異DNAの感度を高めるためにWTブロッキングを用いるハイブリッド捕捉ベースのNGSのプロセスを示すブロック図である。
他の実施形態では、本発明による選択的シークエンシングは、ICE COLD−PCR(低変性温度での改良された且つ完全な濃縮CO増幅)を含む技術を用いて達成することができ、このICE COLD−PCRは、野生型配列に相補的なオリゴヌクレオチド(RS−オリゴ)を用いて過剰な野生型DNAにおける変異DNA配列を優先的に濃縮する。ICE COLD−PCRは、標準定なSangerシークエンシング分析での感度を著しく高めることが報告されている。別のアプローチは、QClamp(商標)技術(DiaCartaから)であり、この技術は、野生型鋳型DNAのPCR増幅を抑制し、且つ変異鋳型のみの選択的PCR増幅を可能にする配列特異的野生型鋳型異種核酸「Clamp」(XNA)を利用することによって体細胞変異をスクリーニングするために使用される。これにより、大幅に過剰な野生型鋳型の存在下での変異DNAの検出が可能となる。
以下の実施例は、特定の変異検出のための本発明の方法の試験を説明する。
実施例1:KRAS変異の検出におけるNGSの感度を高める
KRAS遺伝子のコドン12及び13の変異が大腸癌(CRC)の症例の約30%で見られ、再発及び死亡率のリスクの上昇に関連している。様々な前臨床試験及び臨床試験により、CRCの変異を活性化するKRASの存在がEGFRモノクローナル抗体(EGFR mAb)、例えば、セツキシマブ(Erbitax)及びパニツムマブ(Vectibix)に対する耐性に相関することが明らかにされた。従って、米国食品医薬局(FDA)は、コドン12又は13にKRAS変異を含む腫瘍を有する患者にEGFR mAbを与えないように勧告した。これには、処置前にKRAS変異状態を評価する必要があるが、現在、医師は、これらの変異を高感度、高スループット、及び単純な方法で検出することができない。
Sangerシークエンシングは、KRAS変異を検出するためのゴールドスタンダードであるが、極めて非効率であり、比較的低い感度を有する。医療現場での要望の増加に応えて、様々なKRAS変異検出アッセイが開発され、文献に記載されており、及び様々な供給者が市販の試験キットを提供している(例えば、Cavallini A,et al.:“KRAS genotyping as biomarker in colorectal cancer:A comparison of three commercial kits on histologic material”,Anticancer Res.30:5251−5256.2010;Malapelle U,et al.:“KRAS testing in metastatic colorectal carcinoma:Challenges,controversies,breakthroughs and beyond”,J Clin Pathol.67:1−9.2014を参照されたい)。リアルタイムPCRベースの方法は、最もコスト効率が良く、他の方法よりも短い作業時間で済む。
NGS技術を用いると、1回の試験の実施で複数の遺伝子における複数の変異を同時にスクリーニングすることが可能である。CRCホルマリン固定パラフィン包埋標本におけるKRAS変異を含む標的癌遺伝子変異のNGSによる検出は、(Sangerシークエンシングと比較して)96.1%の精度及び(リアルタイムPCR法と比較して)99.6%の精度であることが報告されている。残念なことに、NGSは、低頻度(5%未満)変異の検出ではその感度が限定される。
KRAS変異のNGSの検出の感度を高めるための本発明のアプローチを評価するために、DNAをFFPE若しくはEDTA全血/便試料から抽出した。正常な試料及び癌試料を使用する。癌は、形態評価、FISH試験、フローサイトメトリー、細胞遺伝学的分析、及び免疫組織化学を含む標準的な診断法を用いて確認した。限定されるものではないが、生検組織、骨髄、細針吸引液(FNA)、及び末梢血を含む他のDNAの供給源を使用できることに留意されたい。
高感度試験を、特定の変異を有する30を超えるDNA試料に対して、及び陰性対照として一切の変異を有していない4つのサンプルに対して行った。
DNAの抽出:本発明者らは、製造者の取扱説明書に従って手動抽出及び自動抽出(QIAcube)の両方において、QIAamp DNA Mini Kit(Qiagen;Venlo,Netherlands)を用いてDNAを抽出した。次いで、抽出したDNAを、Nanodrop 2000(Thermo Fisher Scientific;Waltham,MA,U.S.A.)機器を用いて定量し、約50〜100ng/μLに水で調製した。
既知の技術を用いて標的シークエンシングを行い、試料から得られたDNAの遺伝子のサブセット又は領域を単離してシークエンシングする。標的シークエンシングパネルは、事前に選択された内容を含むものを購入してもよく、又は製造者の取扱説明書に従って多数の市販の標的シークエンシングライブラリープレップキットの何れかを用いる当技術分野で公知の方法で特注設計してもよい。
アンプリコンベースのNGSの方法:
図1Bを参照すると、アンプリコンベースのNGS 100では、一対のオリゴ(プローブ1、プローブ2)が各アンプリコン用に設計されている。ステップ120で、これらのオリゴの非断片化ゲノムDNAへのハイブリダイゼーションを96ウェルプレートで行い、続いてステップ122で、伸長及びライゲーションにより、ユニバーサルプライマー配列が隣接した目的の領域からなるDNA鋳型を形成する。次いで、ステップ124で、キットと共に供給されるインデックスプライマーを用いてDNA鋳型をPCR増幅し、1つの管にプールした。ステップ126で、最終アンプリコンをIllumina MiSeq又はNextSeq Systemでシークエンシングする。この配列データを、利用可能なバイオインフォマティクスソフトウェアを用いて分析し、ユーザーインターフェイス128によって出力する。
図1Aは、増幅中にLNAブロッキングオリゴヌクレオチドが付加される、本発明に従ったアンプリコンベースのNGS 102の変更された方法を図式的に例示する。LNAオリゴは、PCRのプライマーアニーリングステップ中に鋳型鎖にアニーリングし、伸長中に変異鋳型DNAから融解するが、WT DNAから融解しないように設計されている。LNA−DNAハイブリッドにおける1つのヌクレオチドのミスマッチがその融解温度(T)を大幅に低下させるため、変異鋳型DNAのみが自由にその伸長を完了する。従って、WT DNAは線形に増幅されるが、変異DNAは指数関数的に増幅される。
本発明者らは、癌における変異を検出するための標準的な遺伝子パネルを用いて、変異部位を覆うLNAプローブを付加することによってKRAS変異の検出感度を高める能力を実証する。標的特異的癌パネル(TSACP)は、高度に多重化された1回の試験管反応で212のアンプリコンを有する48の癌遺伝子を含む。TSA−Myeloidパネルは、高度に多重化された1回の試験管反応で581のアンプリコンを含む54の遺伝子を有する。この高度に標的化されたアプローチは、遺伝子変異体を高速且つ効率的に発見、評価、及びスクリーニングするための広範な適用を可能にする。1回の実施で最大96の試料で、1つの試料当たり数百のアンプリコンを組み合わせる能力により、TSACP又はTSA−Myeloidパネルは、前例のないレベルの試料の多重化を提供すると共に、優れた特異性及び均一性を提供する。TSCAP遺伝子の一覧を示す表1及びTSA−Myeloid遺伝子の一覧を示す表2を参照されたい。
Figure 2018512878
Figure 2018512878
当業者に容易に明らかになるように、より大きい又はより小さい遺伝子パネルを使用することができる。
ハイブリッド捕捉NGSの方法
本発明者らは、Illumina Design Studioで設計された特注パネルを使用した。本発明者らは、投入鋳型として315の癌関連遺伝子を使用した。遺伝子の一覧は、図7のように提供される。
エキソンを使用するTERC遺伝子以外の残りの全ての遺伝子は、CDSのみを使用している。プローブの選択では「Dense」を選択する。設計の概要は次の通りである:
累積標的サイズ:907,395bp
最終プローブ:10367;
ギャップ:0;
カバレッジ:100%
このアッセイは、標準的なNGS Nextera Rapid Capture Custom Enrichmentワークフローを使用した。DNAを、Qiacube機器を用いてEDTA WB、BM、又はFFPEから抽出し、Qubit DNA BRアッセイキットを用いて定量した。次世代の濃縮ベースの試料調製により、50ngの投入ゲノムDNAからアダプター−タグライブラリーを作成する。次世代のDNAのタグメンテ―ション(tagmentation)は、機械的せん断を必要とすることなくDNAを同時に断片化及びタグ付けする。統合された試料のバーコードにより、最大12のアダプター結合試料のライブラリーの1つのハイブリダイゼーションベースのプルダウン反応(pull down reaction)にプールすることができる。次いで、プールされたライブラリーを一本鎖DNAに変性し、標的領域に相補的なビオチン標識プローブを高速捕捉ハイブリダイゼーションに使用する。ストレプトアビジンビーズを加え、このストレプトアビジンビーズが、目的の標的領域にハイブリダイズするビオチン化プローブに結合する。ストレプトアビジンビーズの磁気プルダウンにより、ビオチン化プローブにハイブリダイズする標的領域を濃縮する。次いで、濃縮DNA断片をビーズから溶出させ、2回目の高速捕捉が完了し、濃縮特異性が高まる。
MiSeqでシークエンシングされたNDSTの特注プールを、MiSeqレポーター(MSR)を用いて分析する。MSRからの濃縮ワークフローにより、BWAアルゴリズムを用いてbamファイル形式で整合配列の読み(aligned sequence read)を作成し、GATK indel再整列ツールを用いてindel再整列を行う。変異体呼び出しが、管理ファイルで指定された標的領域で行われる。GATK変異体呼び出し元が、指定された標的領域の全ての部位にわたる遺伝子型、アノテーション、及び他の情報を含むvcfファイルを作成する。
ゲノム及びギャップ内でのカバレッジ深度を含むカバレッジファイルも作成する。濃縮の要約の統計データは、標的内及び標的外の読み/塩基、標的領域における平均カバレッジ、1倍、10倍、20倍、及び50倍のカバレッジで存在する読み率(%)、カバレッジの均一性を含み、これらは全て各試料濃縮シークエンシングレポートに列記されている。
高感度NGS試験:
上記の標準的なNGS法を高感度(HS)アッセイに変更するために、本発明者らは、野生型DNAに対応するLNA又はBNA(ブロック核酸)を加えて増幅を防止して、変異DNAを選択的にシークエンシングする。原則として、これは、野生型の増幅を防止するあらゆる核酸を用いて行うことができ、これは、アンプリコンベースのNGSでは必要なステップであり、その必要性の程度は低いがハイブリッド捕捉NGSでも必要である。オリゴLNAは、通常、目的の変異が位置するホットスポットに対応する野生型DNAと同一の配列を有する約10量体〜12量体で見られる。複数の遺伝子座をカバーする野生型と同一の複数のオリゴヌクレオチドを同時に使用することができる。本発明者らは、投入DNAの量によって1試料当たり4μM〜40nMを使用する。LNAオリゴは、DNAポリメラーゼによる伸長及び3’エキソヌクレアーゼによる変性の両方を阻害するために3’inverted dTを特徴付けるように設計されている。BNAオリゴは、同じ理由から3’リン酸を有するように設計されている。全ての方法において、LNA又はBNAは、アンプリコンベースのNGSでは、図1Aに示されているように増幅ステップの前に試料に加えられる。
KRAS変異の検出では、本発明者らは、コドン12にわたるプローブ(CCTACGCCACAGCTCCAA)を、増幅前にこのアッセイに使用される試薬に加えた。図2Aは、LNAブロッキングを用いて検出されたKRAS変異を目視確認するIntegrative Genome Viewer(IGV)(Broad Institute)からの代表的な画像であり、98%の変異率を実証し、これは、図2Bに示されている6%の変異率と比較することができる。図3に示されている表は、LNAを用いて得られた結果とLNAを用いずに得られた結果との比較を提供し、変異DNAのパーセンテージにおける有意差(16倍の濃縮)を実証している。
実施例2:EGFR変異の検出におけるNGSの感度を高める
癌における変異を検出するための上記のような同様の遺伝子パネルを使用して、本発明者らは、変異部位をカバーするLNAプローブを加えることによってEGFR T790変異を検出する感度を高めることができることを実証する。この場合、本発明者らは、増幅時、T790コドンをカバーするプローブ(CTCATCACGCAGCTC)をこのアッセイに使用される試薬に加えた。図4の表は、LNAを用いて得られた結果とLNAを用いずに得られた結果との比較を提供し、同様に、変異DNAのパーセンテージにおける有意差を示す。LNAを用いないと、T790での変異率は19%であり、確定的ではない結果が生じる、即ち「非選択」である。増幅前に上記のようにLNAオリゴを加えた後、変異率、従って感度が図5に示されているように94%への5倍の上昇を示し、大幅に向上した、即ち「選択」であった。
実施例3:EGFR変異の検出におけるNGSの感度を高める
非小細胞肺癌(NSCLC)は、最も頻度の高いヒトの悪性腫瘍の1つであり、全肺癌の約80%を占める。NSCLCは、それらが有する活性化変異(activating mutation)に基づいて遺伝子サブセットに分けることができ、これらのサブセットのそれぞれは、特定の阻害剤での治療による恩恵を受ける可能性が高い患者コホートに対応し得る。
チロシンキナーゼドメインをコードするエキソン内のホットスポットに影響を与える、上皮成長因子受容体(EGFR)における活性化変異は、NSCLC患者の10〜40%で確認することができ、殆どが腺癌である。変異患者の約50%がエキソン19にインフレーム欠失(コドン746〜750付近)を有し、35〜45%がエキソン21におけるアルギニンによるロイシン858の置換を示す。残りの変異は、エキソン20における挿入(5%)、及びエキソン18〜21にわたる珍しい置換、例えば、L861Qである。これらの特定の変異は、チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)エルロチニブ及びゲフィチニブに対する高い感度に関連し、エキソン20におけるEGFR T790 M変異が、エルロチニブ及びゲフィチニブ耐性を獲得した症例の50%で観察され、新規薬剤耐性を有する患者の38%でも検出された。
本発明者らはまた、既に検査されて、既知のEGFR変異を有する肺癌に対して陽性である患者からの追加の9つの無作為試料を、LNAブロッキングアプローチを用いて分析した。エキソン18、19、20、又は21におけるEGFR変異の試験の結果が図6に示されている。9人の患者のうちの1人(症例番号MOL15−001572)は、低いパーセンテージであるが、NGSによって既に決定されたようにT790変異を有するとして既に印が付けられている。予想通り、T790変異を有するこの1人の患者は、LNAブロッキングを利用した後に同じ変異を示したが、著しく高いパーセンテージであった。加えて、9人の患者のうちのもう1人(症例番号MOL15−001877)は、本発明の技術のLNAブロッキングによって提供される高い感度を用いないと以前は検出されなかったT790の変異を示した。
既に公開されたデータは、Sangerシークエンシングが変異の分析に使用されたときに、Sangerシークエンシングの増幅中の野生型DNAブロッキングがSangerシークエンシングの感度を高めることができ、比較的低いレベルの変異の検出が可能となることを示唆した。これは、BRAF V600変異、KRAS変異、PIK3CA変異、及びEGFR L858変異(以下に記載される参照文献1〜5)で報告された。これらの技術は、一般に、次世代シークエンシング(NGS)の代替として見なされる。NGSで使用されるアプローチと、Sangerシークエンシングで使用される異なるアプローチ、即ち、NGSでのDNA断片の単離及び個々のシークエンシングと、Sangerシークエンシングでの全ての分子の同時シークエンシングとにより、NGSでブロッキングプローブを利用するという動機が先行技術では存在しない。
本発明者は、上記の実験が、NGSシークエンシングのための変異の濃縮に初めてLNAが使用されたことを示すと考えている。本発明のアプローチは、NGSの感度の著しい改善を実証している。これは、本明細書ではKRAS変異及びEGFR T790変異に適用されるが、同じアプローチを他のタイプの変異、及びNGSで一緒に試験される複数の遺伝子における複数の変異にも使用することができる。加えて、本明細書に記載の実施例は、野生型DNAの増幅のブロッキングの機構としてLNAプローブを利用しているが、BNA、QClampを含む他のブロッキング材料を使用することができ、及びICE COLD−PCRを使用することができる。
参照文献(参照により本明細書に組み入れられる):
1.Komatsu H,Tsunoda T,Inui A,Sogo T,Fujisawa T,Imura M,Tateno A.,“Successful use of saliva without DNA extraction for detection of macrolide−resistant Mycoplasma pneumoniae DNA in children using LNA probe−based real−time PCR”,J Infect Chemother.2013 Dec;19(6):1087−92.doi:10.1007/s10156−013−0630−9.Epub 2013 Jun 17.
2.Ang D,O’Gara R,Schilling A,Beadling C,Warrick A,Troxell ML,Corless CL.,“Novel method for PIK3CA mutation analysis:locked nucleic acid−−PCR sequencing”,J Mol Diagn.2013 May;15(3):312−8.doi:10.1016/j.jmoldx.2012.12.005.Epub 2013 Mar 27.
3.Dono M,Massucco C,Chiara S,Sonaglio C,Mora M,Truini A,Cerruti G,Zoppoli G,Ballestrero A,Truini M,Ferrarini M,Zupo S.,“Low percentage of KRAS mutations revealed by locked nucleic acid polymerase chain reaction:implications for treatment of metastatic colorectal cancer”,Mol Med.2013 Feb 8;18:1519−26.doi:10.2119/molmed.2012.00175.
4.Skronski M,Chorostowska−Wynimko J,Szczepulska E,Szpechcinski A,Rudzinski P,Orlowski T,Langfort R.,“Reliable detection of rare mutations in EGFR gene codon L858 by PNA−LNA PCR clamp in non−small cell lung cancer”,Adv Exp Med Biol.2013;756:321−31.doi:10.1007/978−94−007−4549−0_39.
5.Morandi L,de Biase D,Visani M,Cesari V,De Maglio G,Pizzolitto S,Pession A,Tallini G.,“Allele specific locked nucleic acid quantitative PCR(ASLNAqPCR):an accurate and cost−effective assay to diagnose and quantify KRAS and BRAF mutation”,PLoS One.2012;7(4):e36084.doi:10.1371/journal.pone.0036084.Epub 2012 Apr 30.

Claims (18)

  1. 患者からの試料における低頻度変異を検出する方法において、
    前記試料からDNAを単離するステップ;
    ブロッキングプローブを前記単離DNAに加えるステップであって、前記ブロッキングプローブが、前記試料に対応する野生型DNAに相補的なオリゴヌクレオチドを含み、前記ブロッキングプローブが、前記単離DNAの目的の領域内の疑いのある変異の部位にわたるように適合されている、ステップ;
    前記単離DNAを増幅するステップ;
    前記増幅DNAの断片を、次世代シークエンシングを用いてシークエンシングするステップ;及び
    前記シークエンシングされた断片に対応する出力を作成するステップ
    を含むことを特徴とする、方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記ブロッキングプローブがロックド核酸(LNA)であることを特徴とする、方法。
  3. 請求項1に記載の方法において、前記ブロッキングプローブが、ブロック核酸(BNA)、QClamp、及びICE COLD−PCRから選択されることを特徴とする、方法。
  4. 請求項3に記載の方法において、前記ブロッキングプローブが10量体〜12量体であることを特徴とする、方法。
  5. 請求項1に記載の方法において、前記目的の領域がKRASエキソン12であり、及び前記ブロッキングプローブがCCTACGCCACAGCTCCAAであることを特徴とする、方法。
  6. 請求項1に記載の方法において、前記目的の領域がEGFRコドンT790であり、及び前記ブロッキングプローブがCTCATCACGCAGCTCであることを特徴とする、方法。
  7. 請求項1に記載の方法において、ブロッキングプローブを加えるステップの前に、前記単離DNAを、1つ以上の目的の領域を含む断片に断片化するステップを更に含むことを特徴とする、方法。
  8. 請求項1に記載の方法において、前記単離DNAを増幅するステップの前に、前記単離DNAを1つ以上の濃縮プローブにハイブリダイズさせて前記DNAをタグ付け及び断片化するステップを更に含むことを特徴とする、方法。
  9. 請求項1に記載の方法において、前記試料が、全血、便、生検組織、骨髄、細針吸引液(FNA)、及び末梢血からなる群から選択されることを特徴とする、方法。
  10. 単離DNAにおける低頻度変異を検出するための方法において、
    ブロッキングプローブを前記単離DNAの増幅中に試薬に加えるステップであって、前記ブロッキングプローブが、前記試料に対応する野生型DNAに相補的なオリゴヌクレオチドを含み、前記ブロッキングプローブが、前記単離DNAの目的の領域内の疑いのある変異の部位にわたるように適合されている、ステップ;
    前記増幅DNAの断片を、次世代シークエンシングを用いてシークエンシングするステップ;及び
    前記シークエンシングされた断片に対応する出力を作成するステップ
    を含むことを特徴とする、方法。
  11. 請求項10に記載の方法において、前記ブロッキングプローブがロックド核酸(LNA)であることを特徴とする、方法。
  12. 請求項10に記載の方法において、前記ブロッキングプローブが、ブロック核酸(BNA)、QClamp、及びICE COLD−PCRから選択されることを特徴とする、方法。
  13. 請求項12に記載の方法において、前記ブロッキングプローブが10量体〜12量体であることを特徴とする、方法。
  14. 請求項10に記載の方法において、前記目的の領域がKRASエキソン12であり、及び前記ブロッキングプローブがCCTACGCCACAGCTCCAAであることを特徴とする、方法。
  15. 請求項10に記載の方法において、前記目的の領域がEGFRコドンT790であり、及び前記ブロッキングプローブがCTCATCACGCAGCTCであることを特徴とする、方法。
  16. 請求項10に記載の方法において、ブロッキングプローブを加えるステップの前に、前記単離DNAを、1つ以上の目的の領域を含む断片に断片化するステップを更に含むことを特徴とする、方法。
  17. 請求項1に記載の方法において、前記単離DNAを増幅するステップの前に、前記単離DNAを1つ以上の濃縮プローブにハイブリダイズさせて前記DNAをタグ付け及び断片化するステップを更に含むことを特徴とする、方法。
  18. 請求項10に記載の方法において、前記試料が、全血、便、生検組織、骨髄、細針吸引液(FNA)、及び末梢血からなる群から選択されることを特徴とする、方法。
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