JP2018507881A - 抗微生物化合物ならびにこれらを作製および使用する方法 - Google Patents

抗微生物化合物ならびにこれらを作製および使用する方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、一般に、抗微生物化合物の分野、ならびにこれらを作製および使用する方法に関する。これらの化合物は、ヒトおよび動物における、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、およびこの発症を遅延させるのに有用である。

Description

本出願は、2015年3月11日出願の、米国仮特許出願第62/131,751号の利益を主張する。上述の全内容が、参照により本明細書に組み込まれている。
1920年代のペニシリンおよび1940年代のストレプトマイシンの発見以来、多数の新規化合物が発見されている、または抗生剤として使用するために具体的に設計されてきた。このような治療剤の使用により、感染性疾患が完全に制御され得る、または根絶され得るとかつて考えられた。しかし、現在有効な治療剤に対して耐性の細胞株または微生物が進化を続けているので、このような見込みは難題なものとなっている。臨床的に使用するために開発されたほとんどすべての抗生剤は、最終的に、耐性細菌の出現に伴う問題に遭遇してきた。例えば、メチシリン耐性ブドウ球菌、ペニシリン耐性連鎖球菌およびバンコマイシン耐性腸球菌などのグラム陽性菌の耐性株が出現した。耐性菌は、感染患者にとって、深刻な、生死に関わることさえある結果を引き起こす恐れがある。例えば、Lowry,F.D.「Antimicrobial Resistance:The Example of Staphylococcus aureus」、J.Clin.Invest.、111巻、第9号、1265−1273頁(2003年);ならびにGold,H.S.およびMoellering,R.C.,Jr.、「Antimicrobial−Drug Resistance」、N.Engl.J.Med.、335巻、1445−53頁(1996年)を参照されたい。
新規な抗菌剤の発見および開発は、数十年間にわたる、多数の医薬品会社の主要な焦点となってきた。それにもかかわらず、さらに最近になって、研究および薬物開発のこの領域から離れる動きがあり、これにより、上市に至る新規抗生物質がほとんどない。この新規抗生物質の欠如は、とりわけ、現在の治療法に耐性を示す細菌が、病院と市中の両方において増加している時期において、特に憂慮すべきものとなる。
新規抗微生物化合物を開発する一手段は、細菌のリボソーム機能のモジュレータ、例えば阻害剤を設計することである。抗微生物化合物は、細菌のリボソーム機能をモジュレートまたは阻害することによって、RNA翻訳およびタンパク質合成のような必須過程に干渉することができ、これにより、抗微生物作用をもたらす。実際、エリトロマイシン、クリンダマイシンおよびリネゾリドのような一部の抗生化合物は、リボソームに結合することが知られている。
Lowry,F.D.「Antimicrobial Resistance:The Example of Staphylococcus aureus」、J.Clin.Invest.、111巻、第9号、1265−1273頁(2003年) Gold,H.S.およびMoellering,R.C.,Jr.、「Antimicrobial−Drug Resistance」、N.Engl.J.Med.、335巻、1445−53頁(1996年)
本開示は、一般に、抗微生物化合物の分野、ならびにこれらを作製および使用する方法に関する。これらの化合物およびこの互変異性体は、ヒトおよび動物において、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させるのに有用である。本開示はまた、これらの化合物および互変異性体の医薬として許容される塩、エステルならびにプロドラッグも提供する。
一態様において、本開示は、式(A)の化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
Figure 2018507881
は、単結合または二重結合であり、
Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zは、O、CH、NR11またはS(O)であり、
Wは、N(R)またはC(R)(R5’)であり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロゲンまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、または
とRは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、(C−C)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、
は、−F、−Cl、−CF、−SCFまたは−OCFであり、
は、Hまたは−NOであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲンまたは−NOであり、
は、Hまたは−CHであり、
5’は、Hである、または
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成する、または
Wが、N(R)である場合、RとWは、Wに結合しているZ原子およびRが結合している炭素原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、1から3個のヘテロ原子を含有する、5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
およびRの少なくとも1つは、Hではなく、
はそれぞれ、独立して、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソ、−OHまたは−NHであり、
は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
は、それぞれ、独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−NHC(NH)NH、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
10は、それぞれ、独立して、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
11は、H、−NHC(NH)NH、−C(O)H、−C(O)(C−C)アルキル、−C(O)O(C−C)アルキル、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OH、(C−C)アルコキシ、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
12は、それぞれ、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、−OH、−NH、−NH(C−C)アルキル、−N((C−C)アルキル)およびオキソから独立して選択され、
13は、−CH、−CH=CH、−CF、−CHFまたは−CHOHであり、
13’は、Hまたは−CHであり、
nは、1または2であり、
pは、それぞれ、独立して、0、1または2であり、および
ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHまたはFであり、RがHであり、Rがメチルであり、RがHである場合、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、F、Iまたは−NOであることを条件とする]を提供する。
一態様において、本開示は、式(I)の化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
Figure 2018507881
は、単結合または二重結合であり、
Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zは、O、CH、NR11またはS(O)であり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、または
とRは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、(C−C)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、
は、−F、−Cl、−CF、−SCFまたは−OCFであり、
は、Hまたは−NOであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲンまたは−NOであり、
は、Hまたは−CHであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
およびRの少なくとも1つは、Hではなく、
は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソ、−OHまたは−NHであり、
はそれぞれ、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
は、それぞれ、独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
10は、それぞれ、独立して、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
11は、H、−NHC(NH)NH、−C(O)H、−C(O)(C−C)アルキル、−C(O)O(C−C)アルキル、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OH、(C−C)アルコキシ、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
12はそれぞれ、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、−OH、−NH、−NH(C−C)アルキル、−N((C−C)アルキル)およびオキソから独立して選択され、
13は、−CH、−CH=CH、−CF、−CHFまたは−CHOHであり、
13’は、Hまたは−CHであり、
nは、1または2であり、
pはそれぞれ、独立して、0、1または2であり、および
ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、RがHである場合、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲンまたは−NOであることを条件とする]に関する。
一態様において、本開示は、式Bの化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
Xは、−NHC(NH)NH、−NHC(O)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−NHS(O)(C−C)アルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、
Zは、O、CHまたはNR11であり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
は、ハロゲン、(C−C)ハロアルキル、−S(C−C)ハロアルキルまたは−O(C−C)ハロアルキルであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキルまたは−O(C−C)ハロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、−OH、−S(O)NH、C(O)NH、−NH、−NH(C−C)アルキルまたは−N((C−C)アルキル)のうちの少なくとも1つにより置換されていてもよく、
11は、Hまたは(C−C)アルキルであり、
12は、それぞれ、ハロゲン、(C−C)アルコキシ、−OH、−NH、−NH(C−C)アルキル、−N((C−C)アルキル)およびオキソから独立して選択され、
13は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、−(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
14は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOである]を提供する。
一態様において、本開示は、式B−1の化合物:
Figure 2018507881
を提供する。
一態様において、本開示は、式B−2の化合物:
Figure 2018507881
を提供する。
一態様において、本開示は、式Cの化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
Xは、−NHC(NH)NH、−NHC(O)NH、−NHC(O)(C−C)アルキルまたは−NHC(NH)(C−C)アルキルであり、
Zは、O、CHまたはNR11であり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
は、ハロゲン、(C−C)ハロアルキル、−S(C−C)ハロアルキルまたは−O(C−C)ハロアルキルであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
は、ヘテロアリール、(C−C)アルキレン−NH−ヘテロアリールまたは(C−C)アルキレン−ヘテロアリールであり、これらのそれぞれは、少なくとも1つのR12により置換されていてもよく、
11は、Hまたは(C−C)アルキルであり、
12はそれぞれ、ハロゲン、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、−OH、−NH、−NH(C−C)アルキル、−N((C−C)アルキル)およびオキソから独立して選択され、
13は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、−(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
14は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOである]を提供する。
一態様において、本開示は、式C−1の化合物:
Figure 2018507881
を提供する。
一態様において、本開示は、式C−2の化合物:
Figure 2018507881
を提供する。
別の態様において、本開示は、式(II)の化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
X’は、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)CH、−NHヘテロアリールまたは−ヘテロアリールであり、
Y’はそれぞれ独立して、CHまたはNHであり、
Z’は、O、NHまたはCHであり、
5’は、HまたはCHであり、
6’は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、アルキルは、ハロゲン、−NHC(NH)NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、または
5’とR6’は、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のR101により置換されていてもよい、1から3個のヘテロ原子を含有する6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
50は、Hまたは−C(NH)NHであり、
60は、Hまたは(C−C)アルキルであり、ここで、前記アルキルは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキルおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
101はそれぞれ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲン、−NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択され、ここで、前記アルキルは、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
rは、0、1、2または3であり、および
sは、0または1である]に関する。
本開示の別の態様は、式(III)の化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
Y’はそれぞれ独立して、CHまたはNHであり、
70は、Hまたは−C(NH)NHであり、
80は、Hまたは(C−C)アルキルであり、ここで、前記アルキルは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキルおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
oは、0、1、2または3であり、および
qは、0または1である]に関する。
別の態様において、本開示は、医薬として許容される担体、および本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルを含む医薬組成物に関する。
別の態様において、本開示は、微生物感染を処置する方法であって、これを必要とする対象に、有効量の本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルを投与するステップを含む方法に関する。
別の態様において、本開示は、微生物感染を予防する方法であって、これを必要とする対象に、有効量の本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルを投与するステップを含む方法に関する。
さらに別の態様において、本開示は、微生物感染のリスクを低減する方法であって、これを必要とする対象に、有効量の本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルを投与するステップを含む方法に関する。
別の態様において、本開示は、微生物感染の発症を遅延させる方法であって、これを必要とする対象に、有効量の本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルを投与するステップを含む方法に関する。
別の態様において、本開示は、対象において微生物感染を処置する、予防するまたは低減する医薬の製造における、本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルの使用に関する。
さらに別の態様において、本開示は、対象において微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、および/またはこの発症を遅延させる方法において使用するための化合物であって、本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルから選択される、化合物に関する。
さらに、本開示は、上述の化合物およびこの互変異性体、ならびに前記化合物および互変異性体の医薬として許容される塩、エステルおよびプロドラッグを合成する方法を提供する。合成後、本化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグのうちの1つ以上の有効量が、抗微生物剤として、特に抗菌剤として使用するため、ヒトまたは動物への投与向けの、医薬として許容される担体と一緒に製剤化され得る。ある種の実施形態において、本開示の化合物は、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させるため、または微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造のために有用である。
したがって、本化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの製剤は、例えば、経口、非経口、静脈内、耳経路、眼経路、鼻経路または局所経路を介して投与されて、有効量の本化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグをヒトまたは動物に供給することができる。
本開示の上述の態様および他の態様および実施形態は、以下の詳細説明および特許請求の範囲を参照にすることにより、一層十分に理解され得る。
本開示は、新規抗微生物剤を発見および開発するための、構造に基づく薬物設計手法を利用する。この手法は、特定の化学構造、リボソーム結合特性および抗微生物性活性を有する新規なクラスの抗微生物化合物を設計するために、リボソームの高分解能X線結晶から開始する。構造に基づくこの薬物発見手法は、以下の刊行物に記載されている:Franceschi,F.およびDuffy,E.M.、「Structure−based drug design meets the ribosome」、Biochemical Pharmacology、71巻、1016−1025頁(2006年)。
この構造に基づく薬物設計手法に基づいて、本開示は、ヒトおよび動物における、細菌感染の処置に有用な新規な化学クラスの抗微生物化合物をこれから記載する。理論によって限定されるものではないが、これらの化合物は、リボソームに結合することによって、細菌のリボソーム機能を阻害すると考えられる。これらのリボソーム結合部位の利点を利用することによって、本開示の抗微生物化合物は、とりわけ、細菌の耐性株に対して、現在利用可能な抗生化合物よりも、優れた活性をもたらすことができる。
したがって、本開示は、新規抗微生物剤、特に、耐性の病原性細菌生物に対する活性を有する抗微生物剤の重要な継続的必要性を満たすものである。
本開示は、抗微生物剤、より特に抗菌剤として使用され得る、化合物のファミリーまたはこの互変異性体を提供する。
本開示はまた、前記化合物および互変異性体の医薬として許容される塩、エステルならびにプロドラッグも含む。
本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグは、不斉中心を有することができる。不斉置換原子を含有する、本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグは、光学活性体またはラセミ体で単離され得る。ラセミ体の分割による、または光学活性な出発原料からの合成によるもののような、光学活性体を調製する方法は、当分野において周知である。オレフィン、C=N二重結合などの多数の幾何異性体もまた、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ中に存在することができ、このようなすべての安定な異性体が、本開示において企図されている。本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグのcisおよびtrans幾何異性体が記載されており、異性体の混合物として、または個別の異性体として単離され得る。特定の立体化学または異性体が具体的に示されていない限り、ある構造のキラル体、ジアステレオマー体、ラセミ体および幾何異性体のすべが意図される。本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、ならびに本明細書において作製される中間体を調製するために使用される方法はすべて、本開示の一部と見なされる。示されている化合物または記載されている化合物の互変異性体のすべてが、本開示の一部とやはり見なされる。さらに、本開示は、本明細書において開示されている化合物の代謝産物も含む。
本開示はまた、同位体標識化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグも包含し、これらは、天然に最も一般に見出される原子質量または質量数とは異なる、原子質量または質量数を有する原子によって1個以上の原子が置きかえられていることを除くと、本開示の式において列挙されているものと同一である。本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグに組み込まれ得る同位体の例は、H、11C、14Cおよび18Fのような水素、炭素、窒素、フッ素の同位体を含む。
上記の同位体および/または他の原子の同位体を含有する、本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグは、本開示の範囲内にある。本開示の同位体標識化合物またはこの互変異性体、または前記化合物または互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、例えば、Hおよび14Cのような放射活性同位体が組み込まれているものは、薬物および/または基質の組織分布アッセイに有用である。トリチウム、すなわちH、および炭素−14、すなわち14Cの同位体は、これらが容易に調製されて検出可能であるため、特に好ましい。11Cおよび18F同位体は、PET(ポジトロン断層法)において特に有用である。PETは、脳のイメージングに有用である。さらに、ジュウテリウム、すなわちHのようなより重い同位体による置換は、より大きな代謝安定性、すなわちインビボ半減期の向上または必要投与量の減量に起因するある種の治療的利点をもたらすことができ、したがって、いくつかの環境において好ましいことがある。本明細書において開示されている式を有する、同位体標識化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグは、非同位体標識試薬を容易に入手可能な同位体標識試薬によって置きかえることにより、本明細書において開示されている手順、スキームおよび/または実施例に記載されている通り、一般に調製され得る。一実施形態において、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグは、同位体標識されていない。
任意の可変基(variable)(例えば、R)が、本明細書において開示されている任意の構成体または式中に2回以上、出現する場合、この定義は、出現毎に、他の出現毎にこれが定義されているものとは独立している。したがって、例えば、ある基が、1つ以上のR部分により置換されていることが示されている場合、Rは、出現毎に、Rの定義から独立して選択される。同様に、置換基および/または可変基の組合せが、設計された原子の正常な価数の範囲内において安定な化合物をもたらす場合にのみであるが、このような置換基および/または可変基の組合せが許容可能である。
化学結合に関して点線描写を示した化学構造は、該結合が任意選択的に存在していることを示している。例えば、実線の単一結合の隣に図示されている点線は、該結合が単結合または二重結合のどちらかとなり得ることを示している。
置換基への結合が、環内の2個の原子を連結する結合にまたがって示されている場合、このような置換基は、該環上の任意の原子に結合し得る。置換基が、このような置換基がそれを介して所与の式の化合物の残りに結合している原子を示さないで列挙されている場合、このような置換基は、このような置換基中の任意の原子を介して結合することができる。置換基および/または可変基の組合せが安定な化合物をもたらす場合にのみであるが、このような置換基および/または可変基の組合せが許容可能である。
本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグが窒素原子を含有する場合、この窒素原子は、適宜、酸化剤(例えば、メタ−クロロ過安息香酸(mCPBA)および/または過酸化水素)による処理によって、N−オキシドに変換され得る。したがって、示されている窒素原子および特許請求されている窒素原子は、適宜、示されている窒素とこのN−オキシド(N→O)誘導体の両方を包含すると考えられる。一部の実施形態において、本開示は、本明細書において開示されている、化合物のN−オキシドまたはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグに関する。
改善された抗増殖剤および抗感染剤を開発する一手法は、リボソーム機能のモジュレータ(例えば、阻害剤)を供給することである。
リボソームは、原核生物および真核生物の両方に存在している、リボ核タンパク質である。リボソームは、タンパク質合成を担う細胞小器官である。遺伝子発現中に、リボソームは、メッセンジャーRNAにおいて、タンパク質にコードされる遺伝子情報を翻訳する(Garrettら(2000年)、「The Ribosome:Structure、Function、Antibiotics and Cellular Interactions」、American Society for Microbiology、Washington、D.C.)。
リボソームは、2つの非等価なリボ核タンパク質サブユニットを含む。大きい方のサブユニット(「リボソーム大サブユニット」としても知られている。)は、小さい方のサブユニット(「リボソーム小サブユニット」としても知られている。)の約2倍のサイズである。リボソーム小サブユニットは、メッセンジャーRNA(mRNA)に結合し、翻訳の忠実性が左右する、mRNAのアンチコドンとトランスファーRNA(tRNA)のアンチコドンとの間の相互作用を媒介する。リボソーム大サブユニットは、ペプチド結合の形成、すなわちタンパク質合成のペプチジルトランスフェラーゼ反応を触媒し、アミノアシル、ペプチジルおよび出口部として知られている少なくとも3つの異なるtRNA結合部位を含む。アミノアシル部位またはA部位は、成長中のペプチド鎖にこのアミノ酸をもたらす、導入されるアミノアシル−tRNAを収容する。同様に、A部位のA空間が重要である。ペプチジル部位またはP部位は、ペプチジル−tRNA複合体、すなわち、成長中のペプチド鎖の一部であるこのアミノ酸を有するtRNAを収容する。出口部位またはE部位は、成長中のポリペプチド鎖にこのアミノ酸を供給した後、脱アシル化tRNAを収容する。
1.定義
「異性」は、同一の分子式を有するが、これらの原子の結合の性質もしくは配列、または空間におけるこれらの原子配置が異なる、化合物を意味する。空間の原子配置が異なる異性体は、「立体異性体」と称される。相互に鏡像でない立体異性体は、「ジアステレオ異性体」と称され、重ね合わせることができない鏡像である立体異性体は、「鏡像異性体」と称され、時には光学異性体と称される。4つの同一ではない置換基に結合している炭素原子は、「キラル中心」と称される。
「キラル異性体」は、少なくとも1個のキラル中心を有する化合物を意味する。1個のキラル中心を有する化合物は、反対のキラリティーからなる2種の鏡像異性体を有しており、個々の鏡像異性体として、または鏡像異性体の混合物としてのどちらかにおいて存在することができる。反対のキラリティーからなる個々の鏡像異性体を等量含有する混合物は、「ラセミ混合物」と称される。2個以上のキラル中心を有する化合物は、2n−1個の鏡像異性体ペアを有しており、nはキラル中心の数である。2個以上のキラル中心を有する化合物は、個々のジアステレオマーまたは「ジアステレオマー混合物」と称されるジアステレオマーの混合物のどちらかとして存在することができる。1個のキラル中心が存在する場合、立体異性体は、このキラル中心の絶対立体配置(RまたはS)により特徴付けることができる。絶対配置は、キラル中心に結合している置換基の空間配置を指す。考慮されるキラル中心に結合している置換基は、Cahn、IngoldおよびPrelogの配列規則に準拠して順位が決められる(Cahnら、Angew.Chem.Inter.Edit.1966年、5巻、385頁;訂正511頁;Cahnら、Angew.Chem.1966年、78巻、413頁;CahnおよびIngold,J.Chem.Soc.1951年(London)、612頁;Cahnら、Experientia 1956年、12巻、81頁;Cahn,J.、Chem.Educ.1964年、41巻、116頁)。
「幾何異性体」は、この存在を二重結合回りに回転障害の存在に負うジアステレオマーを意味する。これらの立体配置は、接頭語cisおよびtrans、またはZおよびEによってこの名称が区別され、これらは、Cahn−Ingold−Prelog規則に従って、分子中の二重結合の同じ側または反対側に基が存在していることを示している。
さらに、本出願において議論されている化合物は、これらのアトロプ異性体のすべてを含む。「アトロプ異性体」は、2つの異性体の原子が、異なる空間で配置されている立体異性体のタイプである。アトロプ異性体は、この存在を中心結合回りの大きな基の回転障害によって引き起こされる、回転の制約に負う。このようなアトロプ異性体は、通常、混合物として存在しているが、近年のクロマトグラフィー技法の進歩の結果として、選択した場合における2つのアトロプ異性体からなる混合物を分離することが可能である。
本開示の一部の化合物は、本開示の範囲内に包含されることがやはり意図される互変異性体で存在することができる。「互変異性体」は、化合物の構造が、原子の配列の点でかなり異なるが、容易で迅速な平衡で存在している、化合物を指す。本開示の化合物は、様々な互変異性体として図示され得ることを理解されたい。化合物が互変異性体を有する場合、すべての互変異性体が、本開示の範囲内にあるように意図されていること、および該化合物の命名は、任意の互変異性を排除するものではないこともやはり理解すべきである。
本開示の化合物、医薬として許容される塩、エステルおよびプロドラッグは、エノール形態およびイミン形態、ならびにケト形態およびエナミン形態、ならびに幾何異性体およびこの混合物を含めた、1つ以上の互変異性体で存在することができる。このような互変異性体はすべて、本開示の範囲内に含まれる。互変異性体は、溶液中の1組の互変異性体の混合物として存在する。固体形態において、通常、1つの互変異性体が優先する。1つの互変異性体が記載され得る場合でさえも、本開示は、本明細書において開示されている化合物のすべての互変異性体を含む。
互変異性体は、平衡で存在している2つ以上の構造上の異性体の1つであり、一方の異性体から別の異性体に容易に変換される。この反応は、隣接している共役二重結合のシフトに伴う水素原子の形式的な移動をもたらす。互変異性化が可能な溶液中において、互変異性体の化学平衡が到達され得る。互変異性体の正確な比率は、温度、溶媒およびpHを含めた、いくつかの因子に依存する。互変異性化によって相互交換可能な互変異性体の概念が、互変異性と呼ばれる。
可能な様々なタイプの互変異性のうち、2つが一般に観察される。ケト−エノール互変異性において、電子および水素原子の同時シフトが起こる。グルコースおよび他の糖によって示される、環−鎖互変異性は、糖鎖分子中のアルデヒド基(−CHO)が、同一分子内のヒドロキシ基(ーOH)の1つと反応して、糖に環式(環状)形態をもたらすという結果として発生する。
互変異性は、以下によって触媒される:塩基:1.脱プロトン化;2.非局在化陰イオンの形成(例えば、エノール);3.該陰イオンの異なる位置におけるプロトン化、酸:1.プロトン化;2.非局在化陽イオンの形成;3.陽イオンの異なる隣接位における脱プロトン化。
一般的な一対の互変異性体は、ケトン−エノール、アミド−ニトリル、ラクタム−ラクチム、複素環式環におけるアミド−イミド酸互変異性(例えば、ヌクレオ塩基であるグアニン、チミンおよびシトシン)、アミン−エナミンおよびエナミン−エナミンを含む。以下の例は、例示目的のために含まれているものであり、本開示は以下の例:
Figure 2018507881
に限定されない。
用語「結晶多形」または「多形」または「結晶形態」は、化合物(またはこの塩もしくは溶媒和物)が、異なる結晶充填配列で結晶化することができる結晶構造を意味し、これらの結晶充填配列のすべてが、同じ元素組成を有する。異なる結晶形態は、通常、異なるX線回折パターン、赤外スペクトル、融点、密度、硬度、結晶形状、光学および電気特性、安定性、ならびに溶解度を有する。再結晶化溶媒、結晶化速度、保管温度および他の因子が、1つの結晶形態を別の結晶形態よりも優先するよう誘発することができる。化合物の結晶多形は、異なる条件下における結晶化によって調製され得る。
本明細書において使用する場合、用語「置換されている」は、指定されている原子、通常、炭素原子、酸素原子または窒素原子上の任意の1個以上の水素が、示されている基からの選択物により置きかえられていることを意味し、ただし、この指定されている原子の通常の価数が超過されないこと、およびこの置換は安定な化合物をもたらすことを条件とする。置換基が、ケトまたはオキソ(すなわち、=O)である場合、原子上の2個の水素が置きかえられている。環の二重結合は、本明細書において使用する場合、2つの隣接環原子(例えば、C=C、C=N、N=Nなど)の間に形成される二重結合である。置換基は、例えば、ヒドロキシル、−NH、−NH(C1−3アルキル)および−N(C1−3アルキル)のうちの1つ以上により置換されていてもよい−(C1−9アルキル);−(C1−9ハロアルキル);ハライド;ヒドロキシル;カルボニル[−C(O)ORおよび−C(O)Rのような];チオカルボニル[−C(S)OR、−C(O)SRおよび−C(S)Rのような];ハライド、ヒドロキシル、−NH、−NH(C1−3アルキル)および−N(C1−3アルキル)のうちの1つにより置換されていてもよい−(C1−9アルコキシル);−OPO(OH);ホスホネート[−PO(OH)および−PO(OR’)のような];−OPO(OR’)R”;−NRR’;−C(O)NRR’;−C(NR)NR’R”;−C(NR’)R”;シアノ;ニトロ;アジド;−SH;−S−R;−OSO(OR);スルホネート[−SO(OH)および−SO(OR)のような];−SONR’R”;および−SORを含むことができ、R、R’およびR”は、出現毎に、H、−(C1−9アルキル)、1から3つのR’’’により置換されていてもよいC6−10アリール、N、OおよびSから独立して選択される1から4個のヘテロ原子を有する5から10員のヘテロアリールであって、1から3つのR’’’により置換されていてもよいヘテロアリール、1から3つのR’’’により置換されていてもよいC3−7カルボシクリル、ならびにN、OおよびSから独立して選択される1から4個のヘテロ原子を有する3から8員のヘテロシクリルであって、1から3つのR’’’により置換されていてもよいヘテロシクリルから独立して選択され、R’’’はぞれぞれ、−(C1−6アルキル)、−(C1−6ハロアルキル)、ハライド(例えば、F)、ヒドロキシル、−C(O)OR、−C(O)R、−(C1−6アルコキシル)、−NRR’、−C(O)NRR’およびシアノから独立して選択され、RおよびR’は出現毎に、Hおよび−(C1−6アルキル)から独立して選択される。一部の実施形態において、置換基は、−(C1−6アルキル)、−(C1−6ハロアルキル)、ハライド(例えば、F)、ヒドロキシル、−C(O)OR、−C(O)R、−(C1−6アルコキシル)、−NRR’、−C(O)NRR’およびシアノから選択され、RおよびR’は出現毎に、Hおよび−(C1−6アルキル)から独立して選択される。
本明細書において使用する場合、「アルキル」は、指定数の炭素原子を有する分岐状と直鎖状の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むことが意図される。例えば、C1−4は、C、C、CおよびCを含むことが意図される。C1−6アルキルは、C、C、C、C、CおよびCアルキル基を含むことが意図されており、C1−8は、C、C、C、C、C、C、CおよびCを含むことが意図される。アルキルのいくつかの例は、以下に限定されないが、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、s−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチルおよびn−オクチルを含む。
本明細書において使用する場合、「アルケニル」は、直鎖または分岐の配置のどちらか一方、ならびにエテニルおよびプロペニルのような鎖に沿った任意の安定な点で起こり得る1つ以上の不飽和炭素−炭素結合からなる炭化水素鎖を含むことが意図される。例えば、C2−6アルケニルは、C、C、C、CおよびCアルケニル基を含むことが意図されており、C2−8アルケニルは、C、C、C、C、C、CおよびCを含むことが意図される。
本明細書において使用する場合、「アルキニル」は、直鎖または分岐の配置のどちらか一方、ならびにエチニルおよびプロピニルのような鎖に沿った任意の安定な点で起こり得る1つ以上の炭素−炭素3重結合からなる炭化水素鎖を含むことが意図される。例えば、C2−6アルキニルは、C、C、C、CおよびCアルキニル基を含むことが意図されており、C2−8アルキニルは、C、C、C、C、C、CおよびCを含むことが意図される。
本明細書において使用する場合、「アルキレン」は、二価基(diradical)である、すなわち2つの結合点を有する部分を含むことが意図される。このようなアルキレン部分の非限定例は、−CHCH−、すなわち各末端炭素原子を介して分子の残りに共有結合しているCアルキル基である。アルキレン二価基は、「アルキレニル基」としても知られている。アルキレン基は、1つ以上の位置において、飽和または不飽和(例えば、−CH=CH−または−C≡C−部分単位を含有する。)とすることができる。一部の実施形態において、アルキレン基は、1から9個の炭素原子(例えば、1から6個の炭素原子、1から4個の炭素原子、または1から2個の炭素原子)を含む。アルキレン基のいくつかの例は、以下に限定されないが、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソ−プロピレン、n−ブチレン、イソ−ブチレン、sec−ブチレン、tert−ブチレン、n−ペンチレン、イソ−ペンチレン、sec−ペンチレンおよびネオ−ペンチレンを含むことができる。
本明細書において使用する場合、「シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチルまたはシクロペンチルのような、飽和または不飽和非芳香族環基を含むことが意図される。C3−8シクロアルキルは、C、C、C、C、CおよびCシクロアルキル基を含むことが意図される。シクロアルキルは、複数のスピロ環または縮合環を含むことができる。
本明細書において使用する場合、用語「ヘテロシクロアルキル」とは、特に指定しない限り、1個以上のヘテロ原子(O、N、SまたはSeのような)を有する、飽和または不飽和な、3から8員の非芳香族単環式環系、7から12員の二環式(縮合環、架橋環またはスピロ環)環系または11から14員の三環式環系(縮合環、架橋環またはスピロ環)を指す。縮合芳香族環を含有するヘテロシクロアルキル基は、縮合芳香族環の環成形原子を含む任意の環成形原子を介して結合することができる。一部の実施形態において、ヘテロシクロアルキルは、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される1個または2個のヘテロ原子および1個以上の酸化されている環員を有する、4から6員の単環式ヘテロシクロアルキルである。一部の実施形態において、ヘテロシクロアルキルは、窒素、酸素または硫黄から独立して選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子および1個以上の酸化されている環員を有する、4から10員の単環式または二環式ヘテロシクロアルキルである。ヘテロシクロアルキル基の例は、以下に限定されないが、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ジオキサニル、テトラヒドロフラニル、イソインドリニル、インドリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、トリアゾリジニル、テトラヒロフラニル、オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、ピラニル、モルホリニル、1,4−ジアゼパニル、1,4−オキサゼパニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタニル、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタニル、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカニルなどを含む。
用語「置換されていてもよいアルキル」とは、無置換アルキル、または炭化水素主鎖の1個以上の炭素上の1個以上の水素原子を置きかえた指定されている置換基を有するアルキルを指す。このような置換基は、例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホスホナト、ホスフィナト、アミノ(アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノおよびアルキルアリールアミノを含む。)、アシルアミノ(アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイルおよびウレイドを含む。)、アミジノ、イミノ、スルフィドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、アルキルスルフィニル、スルホナト、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、アルキルアリール、または芳香族部分もしくは複素芳香族部分を含むことができる。
「アリールアルキル」または「アラルキル」部分は、アリールにより置換されているアルキル(例えば、フェニルメチル(ベンジル))である。「アルキルアリール」部分は、アルキルにより置換されているアリールである(例えば、メチルフェニル)。
本明細書において使用する場合、「アミン」または「アミノ」とは、別段の指定がない限り、無置換−NHを指す。
用語「アルキルアミノ」とは、本明細書において使用する場合、水素の1個が、本明細書の上において定義されているアルキル基により置換されているアミノまたは−NH基、すなわち−NH(アルキル)を指す。アルキルアミノ基の例は、以下に限定されないが、メチルアミノ(すなわち、−NH(CH))、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソ−プロピルアミノ、ブチルアミノ、sec−ブチルアミノ、tert−ブチルアミノなどを含む。
用語「ジアルキルアミノ」とは、本明細書において使用する場合、両方の水素が、本明細書の上において定義されているアルキル基により置換されているアミノまたは−NH基、すなわち−N(アルキル)を指す。アミノ基上のアルキル基は、同一または異なるアルキル基とすることができる。アルキルアミノ基の例は、以下に限定されないが、ジメチルアミノ(すなわち、−N(CH)、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソ−プロピルアミノ、ジ−n−ブチルアミノ、ジ−sec−ブチルアミノ、ジ−tert−ブチルアミノ、メチル(エチル)アミノ、メチル(ブチルアミノ)などを含む。
本明細書において使用する場合、「ハロ」または「ハロゲン」とは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード置換基を指す。
本明細書において使用する場合、「ハロアルキル」は、1個以上のハロゲンにより置換されている、指定数の炭素原子を有する分岐状と直鎖状の飽和脂肪族炭化水素基の両方を含むことが意図されている(例えば、−C2v−w+1であり、v=1から3でありw=1から(2v+1)である。)。ハロアルキルの例は、以下に限定されないが、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチルおよびペンタクロロエチルを含む。
用語「ハロアルコキシ」とは、本明細書において使用する場合、1個以上のハロゲンにより置換されている、本明細書において定義されているアルコキシ基を指す。ハロアルコキシ基の例は、以下に限定されないが、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ、トリクロロメトキシなどを含む。
本明細書において使用する場合、「ハロアルケニル」は、指定数の炭素原子を有しており、1個以上のハロゲンにより置換されている分岐状と直鎖状の不飽和炭化水素基の両方を含むことが意図される。ハロアルキルの例は、以下に限定されないが、−CH=CHF、−CH=CHCl、−CH=CF、−CH=CCl、CHCH=CHF、CHCH=CHCl、CHCH=CFおよびCHCH=CClを含む。
本明細書において使用する場合、「アルコキシル」または「アルコキシ」は、酸素架橋を介して結合している、指定数の炭素原子を有する、上において定義されているアルキル基を指す。C1−6アルコキシは、C、C、C、C、CおよびCアルコキシ基を含むことが意図される。C1−8アルコキシは、C、C,C、C、C、C、CおよびCアルコキシ基を含むことが意図される。アルコキシの例は、以下に限定されないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ、s−ペントキシ、n−ヘプトキシおよびn−オクトキシを含む。
本明細書において使用する場合、「アルキルチオ」とは、硫黄架橋を介して結合している、指定数の炭素原子を有する、上において定義されているアルキル基を指す。C1−6アルキルチオは、C、C、C、C、CおよびCアルキルチオ基を含むことが意図される。C1−8アルキルチオは、C、C、C、C、C、C、CおよびCアルキルチオ基を含むことが意図される。
本明細書において使用する場合、「アリール」は、「共役している」、または少なくとも1つの芳香族環との多環式系を含めた、芳香族性を有する基を含み、環構造中にいかなるヘテロ原子も含有していない。アリールは、単環式または多環式(例えば、2、3または4縮合環を有する。)とすることができる。用語「Cn−mアリール」とは、n個からm個の環炭素原子を有する、アリール基を指す。一部の実施形態において、アリール基は、6から10個の炭素原子を有する。一部の実施形態において、アリール基は、フェニルまたはナフチルである。
本明細書において使用する場合、用語「芳香族複素環」、「芳香族複素環式」または「ヘテロアリール」環は、炭素原子、ならびに窒素、酸素および硫黄から独立して選択される、1個以上のヘテロ原子、例えば、1個または1から2個または1から3個または1から4個または1から5個または1から6個のヘテロ原子からなる、5、6、7、8、9、10、11または12員の単環式または二環式芳香族環を意味することが意図される。二環式芳香族複素環式または複素環またはヘテロアリール環の場合、2つの環の一方だけが芳香族である必要がある(例えば、2,3−ジヒドロインドール)が、両方が芳香族とすることができる(例えば、キノリン)。第2の環も、複素環に関して上において定義されている通り、縮合され得、または架橋され得る。窒素原子は、置換または無置換とすることができる(すなわち、NまたはNRであり、Rは、定義されている通り、Hまたは別の置換基である。)。窒素および硫黄ヘテロ原子は、任意選択的に、酸化され得る(すなわち、N→OおよびS(O)であり、p=1または2である。)。ある種の化合物において、芳香族複素環中のSおよびO原子の総数は、1以下である。
芳香族複素環、芳香族複素環式またはヘテロアリールの例は、以下に限定されないが、アクリジニル、アゾシニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンズチアゾリル、ベンズトリアゾリル、ベンズテトラゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイミダゾリニル、ベンゾオキサジアゾリ、カルバゾリル、4aH−カルバゾリル、カルボリニル、シンノリニル、フラザニル、イミダゾリル、イミダゾロニル、1H−インダゾリル、インドリジニル、インドリル、3H−インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、メチルベンズトリアゾリル、メチルフラニル、メチルイミダゾリル、メチルチアゾリル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジニル、ピリジノニル、ピリジル、ピリミジニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラゾリル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、チエニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、トリアジニル、トリアゾロピリミジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、および1,3,4−トリアゾリルを含む。
用語「ヒドロキシアルキル」は、アルキル基が1つ以上のOH基により置換されている、上において定義されているアルキル基を意味する。ヒドロキシアルキル基の例は、HO−CH−、HO−CH−CH−およびCH−CH(OH)−を含む。
用語「シアノ」は、本明細書において使用する場合、3重結合、すなわちC≡Nによって窒素原子に結合している炭素原子を有する置換基を意味する。
本明細書において使用する場合、「オキソ」は、「=O」基を意味する。
本明細書において使用する場合、「医薬として許容される」という言い回しは、化合物もしくはこの互変異性体、またはこれらの塩、エステルもしくはプロドラッグ、物質、組成物および/または剤形を指し、これらは、妥当な医療的判断の範囲内において、過度な毒性、刺激、アレルギー反応または他の問題もしくは合併症なしに、ヒトおよび動物の組織に接触させて使用するのに好適な、妥当な利益/リスク比に見合うものである。
本明細書において使用する場合、「医薬として許容される塩」は、開示化合物またはこの互変異性体の誘導体を指し、この場合、親化合物またはこの互変異性体は、該親化合物もしくはこの互変異性体の酸塩または塩基塩を作製することにより修飾される。医薬として許容される塩の例は、以下に限定されないが、アミンのような塩基性残基の無機酸塩または有機酸塩;カルボン酸のような酸性残基のアルカリ塩または有機塩などを含む。医薬として許容される塩は、親化合物もしくはこの互変異性体の、例えば、非毒性無機酸もしくは有機酸から形成される従来的な非毒性塩または四級アンモニウム塩を含む。例えば、このような従来の非毒性塩は、以下に限定されないが、2−アセトキシ安息香酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、酢酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、炭酸水素酸、炭酸、クエン酸、エデト酸、エタン二スルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、グリコリルアルサニル酸(glycollyarsanilic)、ヘキシルレゾルシン酸、ヒドラバミン酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸、ヒドロキシマレイン酸、ヒドロキシナフトエ酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ナプシル酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、フェニル酢酸、リン酸、ポリガラクツロン酸、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリン酸、スバセチン酸、コハク酸、スルファミン酸、スルファニル酸、硫酸、タンニン酸、酒石酸およびトルエンスルホン酸から選択される無機酸および有機酸から誘導されるものを含む。
本開示の医薬として許容される塩は、慣用的な化学的方法によって、塩基性部分または酸性部分を含む親化合物またはこの互変異性体から合成され得る。一般に、このような医薬として許容される塩は、水中もしくは有機溶媒中、または上記の2つの混合物中、遊離酸もしくは遊離塩基の形態のこれらの化合物またはこれらの互変異性体を、化学量論量の適切な塩基または酸と反応させることにより調製され得る。一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリルのような非水性媒体が好ましい。好適な塩の列挙は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、Mack Publishing Company、Easton、PA、米国、1445頁(1990年)に見出される。
プロドラッグは、医薬品の多数の好ましい品質(例えば、溶解度、生体利用率、製造など)を向上することが知られているので、本開示の化合物またはこの互変異性体は、プロドラッグ形態で送達され得る。したがって、本開示は、現在特許請求されている化合物またはこの互変異性体のプロドラッグ、これらを送達する方法、およびこれらを含有する組成物を包含することが意図される。「プロドラッグ」は、このようなプロドラッグは哺乳動物の対象に投与される場合、インビボにおいて本開示の活性な親薬物を放出する、共有結合している任意の担体を含むことが意図される。本開示のプロドラッグは、修飾官能基が、型通りの操作においてまたはインビボのどちらかにおいて開裂されて、親化合物またはこの互変異性体を放出する、形成するまたは生成するように、化合物またはこの互変異性体中に存在している官能基を修飾することにより調製される。プロドラッグは、本開示の化合物またはこの互変異性体を含み、この場合、ヒドロキシ基、アミノ基またはスルフィドリル基は、任意の基に結合して、哺乳動物の対象に投与されると、開裂して、遊離ヒドロキシル基、遊離アミノ基または遊離スルフィドリル基をそれぞれ形成する、本化合物またはこの互変異性体のプロドラッグを生成する。プロドラッグの例は、以下に限定されないが、本開示の化合物中のアルコールおよびアミン官能基のアセテート、ホルメートおよびベンゾエート誘導体を含む。
本明細書において使用する場合、「安定な化合物」および「安定な構造」は、反応混合物から有用な純度になるまでの単離、および有効な治療剤への製剤化後も分解しない(survive)ほど十分堅牢である化合物を示すことが意図される。
本明細書において使用する場合、用語「患者」は、本明細書において使用する場合、外科的手順または侵襲的な医療手順が施される、ヒトまたは動物を意味する(動物の場合、より一般に、哺乳動物)対象を意味する。このような患者または対象は、外科的手順または侵襲的な医療手順による、感染を処置する、このリスクを低減するまたは感染を予防する方法が必要であると考えられる。このような患者または対象はまた、周術期の予防の必要性があると見なされ得る。
本明細書において使用する場合、用語「処置する」は、感染を治癒または改善するための治療的介入をもたらすことを意味する。一部の実施形態において、「処置する」とは、治療的目的のために、本明細書において提供されている、化合物または医薬組成物を投与することを指す。用語「治療的処置」とは、疾患を既に罹患している患者に処置剤を投与することを指し、こうして、既存の症状の改善、症状の根本的な代謝原因の改善、障害のさらなる進行の遅延または予防、および/または発症するもしくは発症が予期される症状の重症度の軽減のような、治療的に有益な作用を引き起こす。
本明細書において使用する場合、用語「予防する」は、本明細書において使用する場合、例えば、患者または対象が、感染に罹患しやすい、または感染症に感染するリスクにある場合、感染の発生が完全にまたはほとんど完全に停止することを意味する。予防は、感染を阻害すること、すなわち感染の進行を抑止することも含むことができる。
本明細書において使用する場合、用語「のリスクを低減する」は、本明細書において使用する場合、例えば、患者または対象が、感染に罹患しやすい、または感染症に感染するリスクにある場合、感染の発生の見込みまたは可能性を低下させることを意味する。
本明細書において使用する場合、「不飽和」とは、少なくとも1つの不飽和度を有する化合物を指し(例えば、少なくとも1つの多重結合)、部分的におよび完全に不飽和な化合物を含む。
本明細書において使用する場合、用語「有効量」とは、抗微生物剤として単独または組み合わせて投与されると有効となる、本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ(化合物および/もしくはこの互変異性体、ならびに/または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグからなる組合せを含む。)の量を指す。例えば、有効量は、例えば、生物活性、例えば、抗微生物活性、抗細菌活性、抗真菌活性、抗ウィルス活性または抗寄生虫活性のような抗感染活性を引き出すのに十分な、組成物、製剤中、またはレシピエント患者または対象に与えられる医療用装具の表面に存在する、本化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの量を指す。
用語「予防有効量」とは、抗微生物剤として単独または組み合わせて投与されると予防上有効となる、本開示の化合物または前記化合物の互変異性体または互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ(化合物および/もしくはこの互変異性体、ならびに/またはこれらの医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグからなる組合せを含む。)の量を意味する。例えば、予防有効量とは、外科的手順または侵襲的な医療手順による、感染を予防するまたはこのリスクを低減するのに十分な、組成物、製剤中、またはレシピエント患者もしくは対象に与えられる医療用装具の表面に存在する、本化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの量を指す。
本明細書において、文脈が特に明確に示さない限り、単数形は複数形も含む。特に定義しない限り、本明細書において使用される技術的および科学的用語はすべて、本開示が属する当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書に従う。本明細書において使用する場合、「哺乳動物」とは、ヒトおよび非ヒト患者を指す。
本明細書において使用する場合、用語「治療有効量」とは、抗微生物剤として単独または組み合わせて投与されると有効となる、本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ(化合物および/もしくはこの互変異性体、または/または医薬として許容される塩、エステルもしくはプロドラッグ、または前記化合物もしくは互変異性体からなる組合せも含む。)の量を指す。例えば、治療有効量は、生物活性、例えば、抗微生物活性、抗真菌活性、抗ウィルス活性、抗寄生虫活性、止瀉活性および/または抗増殖活性を引き出すのに十分な量で、組成物、製剤中、またはレシピエント患者もしくは対象に与えられる医療用装具の表面に存在する、本化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの量を指す。一態様において、化合物および/もしくはこの互変異性体、ならびに/または医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、または前記化合物もしくは互変異性体からなる組合せが、相乗的組合せである。例えば、ChouおよびTalalay、Adv.Enzyme Regul.22巻、27−55頁(1984年)により記載されている相乗作用は、組み合わせて投与された場合の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの作用が、単剤として単独で投与された場合の、化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの相加作用よりも大きい場合に起こる。一般に、相乗効果は、本化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの最適と言えない濃度において、最も明白に実証される。相乗作用は、個々の構成成分と比較すると、より低い細胞毒性、抗増殖性の向上および/もしくは抗感染作用、または組合せの他のある程度の有益な作用に関することができる。
本明細書において使用する場合、用語ESBLは、基質拡張型ベータ−ラクタマーゼである。用語KPCは、クレブシエラ・ニューモニア(Klebsiella pneumonia)のカルバペネマーゼである。
本明細書において使用する場合、急性細菌皮膚および皮膚組織感染(ABSSSI)という用語は、複雑性皮膚および皮膚組織感染(cSSSI)および複雑性皮膚および軟部組織感染(cSSTI)を包含し、これらは、互換的に使用される。非複雑性皮膚および皮膚組織感染(uCSSSI)および非複雑性皮膚および軟部組織感染(uCSSTI)と言う用語は、互換的に使用される。
本明細書において使用する場合、用語「属種」は、種の略語である。
本明細書において使用する場合、用語「本開示の式」または「本明細書において開示されている式」は、式:A、B、B−1、B−2、C、C−1、C−2、I、Ia、Ib、Ic、Id、Ie、Ig、Ih、Ii、Il、Im、In、II、IIa、IIb、IIc、IId、IIe、IIf、III、IIIa、IV、V、VIおよびVIIのうちの1つ以上を含む。
本明細書において使用する場合、用語「本開示の化合物」または「本明細書において開示されている化合物」は、本開示の式のうちの1つ以上の化合物、または本明細書において明確に開示されている化合物を含む。
本明細書において使用されている百分率および比率はすべて、特に明示しない限り、重量基準である。
組成物が特定の構成成分を有する、含むもしくは含むものとして記載されている説明、または特定の方法工程を有する、含むもしくは含むものとして記載されている説明を通して、本開示の組成物はまた、列挙されている構成成分から本質的になる、またはこれらからなること、および本開示の方法もやはり、列挙されている処理工程から本質的になる、またはこれらからなることが企図されている。さらに、本発明が操作可能であり続ける限り、工程の順序、またはある種の作業を行う順序は、重要ではないことを理解すべきである。さらに、2つ以上の工程または作業は、同時に行われ得る。
2.本開示の化合物
一態様において、本開示は、式(A)の化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
Figure 2018507881
は、単結合または二重結合であり、
Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zは、O、CH、NR11またはS(O)であり、
Wは、N(R)またはC(R)(R5’)であり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロゲンまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、または
とRは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、(C−C)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、
は、−F、−Cl、−CF、−SCFまたは−OCFであり、
は、Hまたは−NOであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲンまたは−NOであり、
は、Hまたは−CHであり、
5’は、Hである、または
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成する、または
Wが、N(R)である場合、RとWは、Wに結合しているZ原子およびRが結合している炭素原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、1から3個のヘテロ原子を含有する、5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
およびRの少なくとも1つは、Hではなく、
は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソ、−OHまたは−NHであり、
は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
は、それぞれ、独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−NHC(NH)NH、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
10は、それぞれ、独立して、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
11は、H、−NHC(NH)NH、−C(O)H、−C(O)(C−C)アルキル、−C(O)O(C−C)アルキル、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OH、(C−C)アルコキシ、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
12は、それぞれ、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、−OH、−NH、−NH(C−C)アルキル、−N((C−C)アルキル)およびオキソから独立して選択され、
13は、−CH、−CH=CH、−CF、−CHFまたは−CHOHであり、
13’は、Hまたは−CHであり、
nは、1または2であり、
pは、それぞれ、独立して、0、1または2であり、および
ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHまたはFであり、RがHであり、Rがメチルであり、RがHである場合、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、F、Iまたは−NOであることを条件とする]を提供する。
式(A)の化合物の一部の実施形態において、ZがNHであり、Xが−NHC(NH)NH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHC(NH)(C−Cアルキル)または−CHNHであり、RがHまたはCHである場合、Rは、CH、−CH=CH、−(CHNH、−(CHOH、または式:
Figure 2018507881
の基のいずれでもなく、
ZがNHであり、Xが、−NHC(NH)NH、−CHNHC(NH)CH、−CHNHC(NH)NH、−CHNH、または式:
Figure 2018507881
Figure 2018507881
の基である場合、
とRは、以下の式の環:
Figure 2018507881
を形成せず、
ZがOであり、Xが、−CHNHC(NH)NHであり、RがHである場合、Rは、式:
Figure 2018507881
の基ではない。
一部の実施形態において、式(A)の化合物は、以下から選択される化合物ではない:
Figure 2018507881
Figure 2018507881
Figure 2018507881
Figure 2018507881
Figure 2018507881
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一部の実施形態において、式(A)の化合物は、式(I):
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルを有しており、
式中、
Figure 2018507881
は、単結合または二重結合であり、
Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zは、O、CH、NR11またはS(O)であり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、または
とRは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、(C−C)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、
は、−F、−Cl、−CF、−SCFまたは−OCFであり、
は、Hまたは−NOであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲンまたは−NOであり、
は、Hまたは−CHである、または
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
およびRの少なくとも1つは、Hではなく、
は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソ、−OHまたは−NHであり、
は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
は、それぞれ、独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
10は、それぞれ、独立して、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
11は、H、−NHC(NH)NH、−C(O)H、−C(O)(C−C)アルキル、−C(O)O(C−C)アルキル、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OH、(C−C)アルコキシ、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
12は、それぞれ、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、−OH、−NH、−NH(C−C)アルキル、−N((C−C)アルキル)およびオキソから独立して選択され、
13は、−CH、−CH=CH、−CF、−CHFまたは−CHOHであり、
13’は、Hまたは−CHであり、
nは、1または2であり、
pは、それぞれ、独立して、0、1または2であり、および
ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、RがHである場合、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲンまたは−NOであることを条件とする。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
Zは、O、CHまたはNHであり、
は、Hまたは−NOであり、
は、−Clまたは−OCFであり、
は、Hまたは−NOであり、
11は、Hであり、
13は、−CHであり、
13’は、Hである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−CHNHC(NH)CH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNHCHCH、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、および
ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、H、−CH、−CHOH、−CHNHNHまたは−CH=CHのいずれでもないことを条件とする。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、CHNHC(NH)CH、−CHCHOH、−CHOH、−CHS(O)NH、CHNHCHCH、−CHC(O)NH、−CHCHNH、−CHNH、または式:
Figure 2018507881
の基であり、ここで、上記式のいずれか1つは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH
Figure 2018507881
であり、ここで、上記の構造中のヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、および
ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルケニルのいずれでもないことを条件とする。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
は、
Figure 2018507881
であり、
ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルケニルのいずれでもないことを条件とする。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
Xは、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
は、Hであり、
は、Hであり、
は、Hであり、
とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
ただし、ZがNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Xは、−CHNHC(NH)CHではないことを条件とする。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
Xは、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリールまたは−CH(OH)ヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
は、Hであり、
は、Hであり、
は、Hであり、
とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
ただし、ZがNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Xは、−CHNHC(NH)CHではないことを条件とする。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
Xは、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、または式:
Figure 2018507881
の基であり、
ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキルおよび上記式のいずれか1つは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
Zが、NHであり、Xが、−NHC(NH)NH、−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHである場合、RとRは、以下の式の環:
Figure 2018507881
を形成しない。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、本化合物は、
Figure 2018507881
ではない。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
Zが、NHであり、Xが、以下の式:
Figure 2018507881
Figure 2018507881
のいずれか1つである場合、
とRは、以下の式の環:
Figure 2018507881
を形成しない。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
とRは、以下の式の環:
Figure 2018507881
を形成する。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
Xは、
Figure 2018507881
であり、ここで、上記の構造中のヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
は、Hであり、
は、Hであり、
は、Hであり、
とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
ただし、ZがNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Xは、−CHNHC(NH)CHではないことを条件とする。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
Zは、Oであり、
Wは、CHであり、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−(CHOH、−CHNHC(NH)NH、CHNH、CHNHヘテロアリール、CHN((C−C)アルキル)または−CHNHC(=NH)(C−C)アルキルである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
Zは、Oであり、
Wは、CHであり、
は、CH、−CH=CH、CHF、−CHNHC(NH)NH、−CH−N(CH、−CHNHC(=NH)CH、−CHOH、−CHNH、−CHNHチアゾール、−CHNHイミダゾールまたは−CHNHピリジンであり、ここで、前記ピリジンは、少なくとも1個のFにより置換されていてもよい。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
Xが、−CHNHC(NH)NHである場合、Rは、以下の式:
Figure 2018507881
の基ではない。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
Zは、Oであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、および
およびRの少なくとも1つは、Hではない。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
Zは、CHであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、および
およびRの少なくとも1つは、Hではない。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
Zは、NHであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
およびRの少なくとも1つは、Hではなく、および
ただし、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、H、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルケニルのいずれでもないことを条件とする。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
Xは、−CHNHまたは−CHNHC(NH)NHであり、
Zは、NHであり、
は、Hまたは−NOであり、
は、−Clまたは−OCFであり、
は、Hまたは−NOであり、
は、−NOであり、
は、Hまたは−CHであり、
は、Hである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Xは、−NHC(NH)NH、−CHNHまたは−CHNHC(NH)NHである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Xは、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキルまたは−CHNHC(NH)ヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Xは、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキルまたは−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキルである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Xは、1つ以上のRにより置換されていてもよい−CH(OH)ヘテロアリールである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Xは、
Figure 2018507881
であり、
ここで、それぞれは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、−Clである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、−Cl、−CF、−SCFまたは−OCFである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、−Clまたは−CFである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、−Clまたは−OCFである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、−Clまたは−SCFである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、Hであり、Rは、Hであり、Rは、Hである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Zは、NHである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Zは、Oである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Zは、CHである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、Hである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、Hである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Wは、NRである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Wは、CHRである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、Xは、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキルまたは−CHNHC(NH)ヘテロアリールまたは−CH(OH)ヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NHまたは−(CHNHである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、
Figure 2018507881
Figure 2018507881
Figure 2018507881
であり、ここで、上記の構造中のヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、
Figure 2018507881
である。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−NHC(NH)NH、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−N((C−C)アルキル);−C(=NH)−(C−C)アルキル;−C(=NH)(NH);(C−C)ヒドロキシアルキル;−NHC(=NH)NH、−NHC(=NH)(C−C)アルキル、−(C−C)アルキレン−ヘテロアリール、−NH−ヘテロシクロアルキル、または−NH−ヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OH、−NHC(=NH)NHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、−NHC(NH)NH、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されている(C−C)アルキルである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−N((C−C)アルキル);−C(=NH)−(C−C)アルキル;−C(=NH)(NH);(C−C)ヒドロキシアルキル;−NHC(=NH)NH;または−NHC(=NH)(C−C)アルキルである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、H、(C−C)アルケニル、−NH、−N((C−C)アルキル);−C(=NH)−(C−C)アルキル;−C(=NH)(NH);(C−C)ヒドロキシアルキル;−NHC(=NH)NH;または−NHC(=NH)(C−C)アルキルである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、−CHCHNHC(NH)NHである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、−(C−C)アルキレン−ヘテロアリール、−NH−ヘテロシクロアルキルまたは−NH−ヘテロアリールである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、−OH、−NHC(=NH)NHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい(C−C)アルキルである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、Rは、H、−CH=CH、−NH、−N(CH;−C(=NH)(CH);−C(=NH)(NH);−CHCHOH;−NHC(=NH)NH、−NHC(=NH)CH、−CH−イミダゾール、−NH−イミダゾリジン、−CH−NHC(=NH)NH、または−CHNHである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、R11は、Hである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、R11は、Hまたは(C−C)アルキルである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、R11は、HまたはCHである。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、本化合物は、以下の式:
Figure 2018507881
のいずれか1つを有する。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、
ZがNHであり、Xが−NHC(NH)NH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHC(NH)(C−Cアルキル)または−CHNHであり、RがHまたはCHである場合、Rは、CH、−CH=CH、−(CHNH、−(CHOH、または式:
Figure 2018507881
の基のいずれでもなく、
ZがNHであり、Xが、−NHC(NH)NH、−CHNHC(NH)CH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHまたは式:
Figure 2018507881
Figure 2018507881
の基である場合、
とRは、以下の式の環:
Figure 2018507881
を形成せず、
ZがOであり、Xが、−CHNHC(NH)NHであり、RがHである場合、Rは、以下の式:
Figure 2018507881
の基ではない。
式(A)または式(I)の一部の実施形態において、式Aの化合物は、表1に一覧表示されている、化合物1、3−78、81−92、96、97、106−111、119、120、123、127、128、132−135、137、138、143、150−153のいずれか1つから選択される。
一態様において、本開示は、式Bの化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
Xは、−NHC(NH)NH、−NHC(O)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−NHS(O)(C−C)アルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、
Zは、O、CHまたはNR11であり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
は、ハロゲン、(C−C)ハロアルキル、−S(C−C)ハロアルキルまたは−O(C−C)ハロアルキルであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキルまたは−O(C−C)ハロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、−OH、−S(O)NH、C(O)NH、−NH、−NH(C−C)アルキルまたは−N((C−C)アルキル)のうちの少なくとも1つにより置換されていてもよく、
11は、Hまたは(C−C)アルキルであり、
12は、それぞれ、ハロゲン、(C−C)アルコキシ、−OH、−NH、−NH(C−C)アルキル、−N((C−C)アルキル)およびオキソから独立して選択され、
13は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、−(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、および
14は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOである]を提供する。
式(B)の一部の実施形態において、Xは、−NHC(=NH)NHまたは−NHC(NH)(C−C)アルキルである。
式(B)の一部の実施形態において、Xは、−NHC(NH)(C−C)アルキルである。
式(B)の一部の実施形態において、Xは、−NHC(=NH)NHである。
式(B)の一部の実施形態において、Xは、−NHC(NH)CHである。
式(B)の一部の実施形態において、Xは、−NHC(O)NHである。
式(B)の一部の実施形態において、
Xは、以下の式:
Figure 2018507881
の基である。
式(B)の一部の実施形態において、Zは、OまたはNR11である。
式(B)の一部の実施形態において、Zは、OまたはNHである。
式(B)の一部の実施形態において、Zは、Oである。
式(B)の一部の実施形態において、Zは、NR11である。
式(B)の一部の実施形態において、Zは、NHである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、H、ハロゲンまたは(C−C)アルキルである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、FまたはClである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、Hである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、ハロゲン、CF、−SCFまたは−OCFである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、Clまたは−OCFである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、Clまたは−SCFである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、Clである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、H、ハロゲンまたは(C−C)アルキルである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、FまたはClである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、Hである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、H、−CF、−CHF、−CHOH、−CH=CHまたは−CHである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、Hである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキレン−NHC(NH)NH、(C−C)アルキレン−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、−(C−C)ヒドロキシアルキル、(C−C)アルキレン−S(O)NH、(C−C)アルキレン−C(O)NH、(C−C)アルキレン−NH、(C−C)アルキレン−NH(C−C)アルキル、または(C−C)アルキレン−N((C−C)アルキル)である。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、CH、CH=CH、−CH−NHC(NH)NH、−CH−NHC(NH)CH、−CHF、CHCHOH、CHOH、−CH−S(O)NH、−CH−C(O)NH、−CHNH、−CHCHNH、−CH−NH−エチル、または−CH−N(CHである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、−CH−NHC(NH)NHまたは−CH−NHC(NH)CHである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、−CH−NHC(NH)NHである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、−CH−NHC(NH)CHである。
式(B)の一部の実施形態において、Rは、CH、CH=CH、CHF、CHCHOH、CHOH、−CH−S(O)NH、−CH−C(O)NH、−CHNH、−CHCHNH、−CH−NH−エチルまたは−CH−N(CHである。
式(B)の一部の実施形態において、R11は、Hまたは(C−C)アルキルである。
式(B)の一部の実施形態において、R11は、HまたはCHである。
式(B)の一部の実施形態において、R11は、Hである。
式(B)の一部の実施形態において、R13は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−(C−C)シクロアルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)アルキレン−(C−C)アルコキシまたは(C−C)ヒドロキシアルキルである。
式(B)の一部の実施形態において、R13は、CH、CH=CH、シクロプロピル、−CHF、CHOCHまたは−CHOHである。
式(B)の一部の実施形態において、R13は、シクロプロピルである。
式(B)の一部の実施形態において、R13は、−CH=CH、−CHF、CHOCHまたは−CHOHである。
式(B)の一部の実施形態において、R13は、CHである。
式(B)の一部の実施形態において、R14は、Hまたは(C−C)アルキルである。
式(B)の一部の実施形態において、R14は、Hである。
式(B)の一部の実施形態において、R14は、CHである。
式(B)の一部の実施形態において、R13は、CHであり、R14は、CHである。
式(B)の一部の実施形態において、
Zは、OまたはNHであり、
Xは、−NHC(NH)NH、−NHC(O)NH、−NHC(NH)CH、−NHS(O)CHまたはイミダゾリジノンであり、
は、Hであり、
は、ハロゲン、CF、−SCFまたは−OCFであり、
は、Hであり、
は、Hであり、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキレン−NHC(NH)NH、(C−C)アルキレン−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、−(C−C)ヒドロキシアルキル、(C−C)アルキレン−S(O)NH、(C−C)アルキレン−C(O)NH、(C−C)アルキレン−NH、(C−C)アルキレン−NH(C−C)アルキル、または(C−C)アルキレン−N((C−C)アルキル)であり、
13は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−(C−C)シクロアルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)アルキレン−(C−C)アルコキシまたは(C−C)ヒドロキシアルキルであり、
14は、Hまたは(C−C)アルキルである。
式(B)の一部の実施形態において、
Zは、OまたはNHであり、
Xは、−NHC(=NH)NHまたは−NHC(NH)(C−C)アルキルであり、
は、Hであり、
は、−Clまたは−OCFであり、
は、Hであり、
は、Hであり、
は、CH、CH=CH、−CH−NHC(NH)NH、−CH−NHC(NH)CH、−CHF、CHCHOH、CHOH、−CH−S(O)NH、−CH−C(O)NH、−CHNH、−CHCHNH、−CH−NH−エチル、または−CH−N(CHであり、
13は、CH、CH=CH、シクロプロピル、−CHF、CHOCHまたは−CHOHであり、
14は、HまたはCHである。
式(B)の一部の実施形態において、
Zは、NHであり、
Xは、−NHC(=NH)NHであり、
は、Hであり、
は、Clであり、
は、Hであり、
は、Hであり、
は、(C−C)ハロアルキル、−(C−C)ヒドロキシアルキル、(C−C)アルキレン−NHC(NH)NH、(C−C)アルキレン−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)アルキレン−S(O)NH、(C−C)アルキレン−C(O)NH、(C−C)アルキレン−NH、または(C−C)アルキレン−NH(C−C)アルキルであり、
13は、(C−C)アルキルであり、および
14は、Hである。
式(B)の一部の実施形態において、
は、−CHF、CHCHOH、CHOH、−CH−NHC(NH)NH、−CH−NHC(NH)CH、−CH−S(O)NH、−CH−C(O)NH、−CHNH、−CHCHNHまたは−CH−NH−エチルであり、
13は、CHであり、および
14は、Hである。
式(B)の一部の実施形態において、
Zが、NHであり、Xが、−NHC(NH)NHまたは−NHC(NH)(C−C)アルキルであり、Rが、Hまたは(C−C)アルキルである場合、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキレン−NHまたは−(C−C)ヒドロキシアルキルのいずれでもない。
式(B)の一部の実施形態において、
Zが、NHであり、Xが、−NHC(NH)NHであり、RがHである場合、
は、CH、CH=CH、CHNH、−CHCHNH、CHCHOHまたはCHOHのいずれでもない。
式(B)の一部の実施形態において、
Zは、NHであり、Xは、−NHC(NH)NHであり、および
は、(C−C)アルキレン−NHC(NH)NH、(C−C)アルキレン−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)アルキレン−S(O)NHまたは(C−C)アルキレン−C(O)NHである。
式(B)の一部の実施形態において、
Zは、NHであり、Xは、−NHC(NH)NHであり、および
は、(C−C)アルキレン−NHC(NH)NH、(C−C)アルキレン−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)アルキレン−S(O)NHまたは(C−C)アルキレン−C(O)NHである。
式(B)の一部の実施形態において、
Zは、Oであり、
Xは、−NHC(NH)NH、−NHC(O)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−NHS(O)(C−C)アルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、
は、ハロゲンまたは−O(C−C)ハロアルキルであり、
は、Hであり、
は、Hであり、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキレン−NHC(NH)NH、(C−C)アルキレン−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、−(C−C)ヒドロキシアルキル、(C−C)アルキレン−NH、または(C−C)アルキレン−N((C−C)アルキル)であり、
13は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−(C−C)シクロアルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)アルキレン−(C−C)アルコキシまたは(C−C)ヒドロキシアルキルであり、および
14は、Hまたは(C−C)アルキルである。
式(B)の一部の実施形態において、
Zは、Oであり、
Xは、−NHC(NH)NH、−NHC(O)NH、−NHC(NH)CH、−NHS(O)CHまたはイミダゾリジノンであり、
は、−Clまたは−OCFであり、
は、Hであり、
は、Hであり、
は、CH、CH=CH、−CH−NHC(NH)NH、−CH−NHC(NH)CH、−CHF、CHCHOH、CHOH、−CHNH、−CHCHNHまたは−CH−N(CHであり、
13は、CH、CH=CH、シクロプロピル、−CHF、CHOCHまたは−CHOHであり、
14は、HまたはCHである。
一部の実施形態において、式(B)の化合物は、式B−1:
Figure 2018507881
を有する。
式B−1の一部の実施形態において、R13は、(C−C)アルキルである。
式B−1の一部の実施形態において、R13はCHである。
式B−1の一部の実施形態において、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキルまたは−O(C−C)ハロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、−OH、−S(O)NH、C(O)NH、−NH、−NH(C−C)アルキルまたは−N((C−C)アルキル)のうちの少なくとも1つにより置換されていてもよい。
式B−1の一部の実施形態において、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキレン−NHまたは−(C−C)ヒドロキシアルキルのいずれでもない。
式B−1の一部の実施形態において、Rは、CH、CH=CH、CHNH、−CHCHNH、CHCHOHまたはCHOHのいずれでもない。
式B−1の一部の実施形態において、Rは、(C−C)アルキレン−NHC(NH)NH、(C−C)アルキレン−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)アルキレン−S(O)NHまたは(C−C)アルキレン−C(O)NHである。
式B−1の一部の実施形態において、Rは、(C−C)アルキレン−NHC(NH)NH、(C−C)アルキレン−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)アルキレン−S(O)NHまたは(C−C)アルキレン−C(O)NHである。
式B−1の一部の実施形態において、Rは、−CH−NHC(NH)NH、−CH−NHC(NH)CH、−CHF、−CH−S(O)NHまたは−CH−C(O)NHである。
式B−1の一部の実施形態において、Rは、−CH−NHC(NH)NH、−CH−NHC(NH)CH、−CH−S(O)NHまたは−CH−C(O)NHである。
式B−1の一部の実施形態において、Rは、−CH−NHC(NH)NHである。
式B−1の一部の実施形態において、Rは、−CH−NHC(NH)CHである。
式B−1の一部の実施形態において、Rは、−CH−S(O)NHである。
式B−1の一部の実施形態において、Rは、−CH−C(O)NHである。
一部の実施形態において、式(B)の化合物は、式B−2:
Figure 2018507881
を有しており、
式中、R、X、R、R13およびR14は、式(B)について本明細書において定義されている通りである。
一部の実施形態において、式(B)の化合物は、以下の式:
Figure 2018507881
のいずれか1つを有しており、
式中、R、R、R13およびR14は、式(B)について本明細書において定義されている通りである。
式Bの一部の実施形態において、本化合物は、表1において一覧表示されている、化合物4、13、15、30、57、61、67および107のいずれか1つから選択される。
式Bの一部の実施形態において、本化合物は、表1において一覧表示されている、化合物59、64、66、68、71、72、132および135、ならびに表1aにおいて一覧表示されている化合物159−178のいずれか1つから選択される。
一態様において、本開示は、式Cの化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
Xは、−NHC(NH)NH、−NHC(O)NH、−NHC(O)(C−C)アルキルまたは−NHC(NH)(C−C)アルキルであり、
Zは、O、CHまたはNR11であり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
は、ハロゲン、(C−C)ハロアルキル、−S(C−C)ハロアルキルまたは−O(C−C)ハロアルキルであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
は、ヘテロアリール、(C−C)アルキレン−NH−ヘテロアリールまたは(C−C)アルキレン−ヘテロアリールであり、これらのそれぞれは、少なくとも1つのR12により置換されていてもよく、
11は、Hまたは(C−C)アルキルであり、
12はそれぞれ、ハロゲン、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、−OH、−NH、−NH(C−C)アルキル、−N((C−C)アルキル)およびオキソから独立して選択され、
13は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、−(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、および
14は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOである]を提供する。
式(C)の一部の実施形態において、Xは、−NHC(NH)NHである。
式(C)の一部の実施形態において、Zは、OまたはNHである。
式(C)の一部の実施形態において、Zは、Oである。
式(C)の一部の実施形態において、Zは、NHである。
式(C)の一部の実施形態において、Rは、Hである。
式(C)の一部の実施形態において、Rは、ハロゲンである。
式(C)の一部の実施形態において、Rは、ClまたはFである。
式(C)の一部の実施形態において、Rは、Clである。
式(C)の一部の実施形態において、Rは、Hである。
式(C)の一部の実施形態において、Rは、Hである。
式(C)の一部の実施形態において、Rは、(C−C)アルキレン−NH−ヘテロアリールまたは(C−C)アルキレン−ヘテロアリールである。
式(C)の一部の実施形態において、Rは、(C−C)アルキレン−NH−ヘテロアリールである。
式(C)の一部の実施形態において、Rは、CH−NH−ヘテロアリールである。
式(C)の一部の実施形態において、Rは、(C−C)アルキレン−ヘテロアリールである。
式(C)の一部の実施形態において、Rは、CH−ヘテロアリールまたはCHCH−ヘテロアリールである。
式(C)の一部の実施形態において、Rは、以下の式:
Figure 2018507881
Figure 2018507881
のいずれか1つの基であり、
ここで、式はそれぞれ、1から4つのR12により置換されていてもよい。
式(C)の一部の実施形態において、R13は、(C−C)アルキルである。
式(C)の一部の実施形態において、R13はCHである。
式(C)の一部の実施形態において、R14は、Hである。
式(C)の一部の実施形態において、Zが、NHであり、Xが−NHC(NH)NHである場合、Rは、以下の式:
Figure 2018507881
の基ではない。
式(C)の一部の実施形態において、Zが、Oであり、Xが−NHC(NH)NHである場合、Rは、以下の式:
Figure 2018507881
の基ではない。
一部の実施形態において、式(C)の化合物は、式C−1:
Figure 2018507881
を有しており、
式中、RおよびR13は、式(C)について本明細書において定義されている通りである。
一部の実施形態において、式(C)の化合物は、式C−2:
Figure 2018507881
を有しており、
式中、RおよびR13は、式(C)について本明細書において定義されている通りである。
式(C)の一部の実施形態において、本化合物は、表1において一覧表示されている、化合物7、14、21、24、25、33、36、37−40、45−51、54−56、58、62、63、65および106のいずれか1つから選択される。
式(C)の一部の実施形態において、本化合物は、表1において一覧表示されている、化合物60、75および76のいずれか1つから選択される。
一部の実施形態において、本開示は、式(Ia)を有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ
[式中、
Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
は、−Clまたは−OCFであり、
は、Hまたは−CHであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
およびRの少なくとも1つは、Hではなく、
は、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
10は、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよいCHアリールであり、
Figure 2018507881
は、単結合または二重結合であり、
nは、1または2であり、
pは、0、1または2であり、および
ただし、Rが、メチルであり、Rが、Hである場合、Xは、−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHのいずれでもないことを条件とする]に関する。
一部の実施形態において、本開示は、式(Ib)を有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ
[式中、
Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
は、−Clまたは−OCFであり、
は、Hまたは−CHであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
およびRの少なくとも1つは、Hではなく、
は、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
はそれぞれ、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
10は、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
Figure 2018507881
は、単結合または二重結合であり、
nは、1または2であり、および
pは、0、1または2である]に関する。
一部の実施形態において、本開示は、式(Ic)を有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ
[式中、
Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
は、−Clまたは−OCFであり、
は、Hまたは−CHであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
およびRの少なくとも1つは、Hではなく、
は、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、または−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
10は、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよいCHアリールであり、
Figure 2018507881
は、単結合または二重結合であり、
nは、1または2であり、および
pは、0、1または2である]に関する。
一部の実施形態において、本開示は、式(Id)を有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ
[式中、
Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zは、O、CHまたはNHであり、
は、−Clまたは−OCFであり、
は、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
Figure 2018507881
は、単結合または二重結合である]に関する。
一部の実施形態において、本開示は、式(Ie)を有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ
[式中、
Xは、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、
Figure 2018507881
であり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
は、−Clまたは−OCFであり、
は、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、および
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい]に関する。
一部の実施形態において、本開示は、式(If)または(Ig)のいずれか1つを有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ
[式中、
Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
は、−Clまたは−OCFであり、
は、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、および
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい]に関する。
一部の実施形態において、本開示は、式(Ih)または(Ii)のいずれか1つを有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ
[式中、
Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
は、−Clまたは−OCFであり、
は、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、および
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい]に関する。
一部の実施形態において、本開示は、式(Il)を有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ
[式中、
Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
は、−Clまたは−OCFであり、
は、Hまたは−CHであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
およびRの少なくとも1つは、Hではなく、
は、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
10は、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
nは、1または2であり、
pは、0、1または2であり、および
ただし、Rが、メチルであり、Rが、Hである場合、Xは、−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHのいずれでもないことを条件とする]に関する。
一部の実施形態において、本開示は、式(Im)を有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ
[式中、
Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
は、−Clまたは−OCFであり、
は、Hまたは−CHであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
およびRの少なくとも1つは、Hではなく、
は、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
10は、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
nは、1または2であり、および
pは、0、1または2である]に関する。
一部の実施形態において、本開示は、式(In)を有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ
[式中、
Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
は、−Clまたは−OCFであり、
は、Hまたは−CHであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
およびRの少なくとも1つは、Hではなく、
は、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
10は、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
nは、1または2であり、および
pは、0、1または2である]に関する。
別の態様において、本開示は、式(II)の化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
X’は、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)CH、−NHヘテロアリールまたは−ヘテロアリールであり、
Y’は、それぞれ独立して、CHまたはNHであり、
Z’は、O、NHまたはCHであり、
5’は、Hまたは−CHであり、
6’は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、−NHC(NH)NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、または
5’とR6’は、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のR101により置換されていてもよい、1から3個のヘテロ原子を含有する6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、または
50は、Hまたは−C(NH)NHであり、
60は、Hまたは(C−C)アルキルであり、ここで、前記アルキルは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキルおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
101はそれぞれ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲン、−NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択され、ここで、前記アルキルは、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
rは、0、1、2または3であり、および
sは、0または1である]を特徴とする。
一部の実施形態において、本開示は、式(IIa)を有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
X’は、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)CH、−NHヘテロアリールまたは−ヘテロアリールであり、
Y’は、それぞれ独立して、CHまたはNHであり、
Z’は、O、NHまたはCHであり、
5’は、Hまたは−CHであり、
6’は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、−NHC(NH)NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、または
5’とR6’は、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のR101により置換されていてもよい、6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、または
50は、Hまたは−C(NH)NHであり、
101は、それぞれ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲン、−NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択され、ここで、前記アルキルは、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
rは、0、1、2または3であり、および
sは、0または1である]に関する。
一部の実施形態において、本開示は、式(IIb)を有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
X’は、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)CH、−NHヘテロアリールまたは−ヘテロアリールであり、
Z’は、O、NHまたはCHであり、
5’は、Hまたは−CHであり、
6’は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、−NHC(NH)NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、または
5’とR6’は、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のR101により置換されていてもよい、6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、または
50は、Hまたは−C(NH)NHであり、
101は、それぞれ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲン、−NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択され、ここで、前記アルキルは、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい]に関する。
一部の実施形態において、本開示は、式(IIc)を有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
X’は、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)CH、−NHヘテロアリールまたは−ヘテロアリールであり、
Z’は、O、NHまたはCHであり、
5’は、Hまたは−CHであり、
6’は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、−NHC(NH)NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、または
5’とR6’は、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のR101により置換されていてもよい、6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、または
50は、Hまたは−C(NH)NHであり、および
101はそれぞれ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲン、−NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択され、ここで、前記アルキルは、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい]に関する。
一部の実施形態において、本開示は、式(IId)を有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
X’は、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)CH、−NHヘテロアリールまたは−ヘテロアリールであり、
Z’は、O、NHまたはCHであり、
5’は、Hまたは−CHであり、
6’は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、−NHC(NH)NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、または
5’とR6’は、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のR101により置換されていてもよい、6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、または
50は、Hまたは−C(NH)NHであり、
60は、Hまたは(C−C)アルキルであり、ここで、前記アルキルは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキルおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、および
101は、それぞれ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲン、−NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択され、ここで、前記アルキルは、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい]に関する。
一部の実施形態において、本開示は、式(IIe)または(IIf)を有する化合物:
Figure 2018507881
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
X’は、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)CH、−NHヘテロアリールまたは−ヘテロアリールであり、
Z’は、O、NHまたはCHであり、
5’は、Hまたは−CHであり、
6’は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、−NHC(NH)NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、または
5’とR6’は、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のR101により置換されていてもよい、6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、または
50は、Hまたは−C(NH)NHであり、および
101は、それぞれ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲン、−NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択され、ここで、前記アルキルは、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい]に関する。
一態様において、本開示は、以下の式の化合物:
Figure 2018507881
[式中、X’、R6’、R5’およびR50は、式IIについて本明細書において記載されている通りである]を提供する。
一態様において、本開示は、以下の式の化合物:
Figure 2018507881
[式中、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−N((C−C)アルキル);−C(=NH)−(C−C)アルキル;−C(=NH)(NH);(C−C)ヒドロキシアルキル;(C−C)アルキレン−NHC(=NH)NH、−NHC(=NH)NH、または−NHC(=NH)(C−C)アルキルであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アミノアルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、−NH、−CHNHまたは−C(=NH)NHであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アミノアルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、−NH、−CHNHまたは−C(=NH)NHである]を提供する。
一態様において、本開示は、以下の式の化合物:
Figure 2018507881
[式中、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−N((C−C)アルキル);−C(=NH)−(C−C)アルキル;−C(=NH)(NH);(C−C)ヒドロキシアルキル;(C−C)アルキレン−NHC(=NH)NH、−NHC(=NH)NH、または−NHC(=NH)(C−C)アルキルであり、
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アミノアルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、−NH、−CHNHまたは−C(=NH)NHであり、
13は、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキルおよび(C−C)ヒドロキシアルキルから選択される]を提供する。
別の態様において、本開示は、式(III)の化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
Y’は、それぞれ独立して、CHまたはNHであり、
70は、Hまたは−C(NH)NHであり、
80は、Hまたは(C−C)アルキルであり、ここで、前記アルキルは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキルおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
oは、0、1、2または3であり、および
qは、0または1である]を特徴とする。
一部の実施形態において、本開示は、式(IIIa)を有する化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
Y’はそれぞれ独立して、CHまたはNHであり、
70は、Hまたは−C(NH)NHであり、
oは、0、1、2または3であり、および
qは、0または1である]に関する。
別の態様において、本開示は、式(IV)の化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
Wは、−NHC(NH)NH、−CHNHまたは−CHNHC(NH)NHであり、
は、−F、−Cl、−CF、−SCFまたは−OCFであり、
9’は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−OHまたは−NHであり、
130は、−CH、−CH=CH、−CF、−CHFまたは−CHOHであり、および
130’は、Hまたは−CHである]を特徴とする。
式(IV)の一実施形態において、Wは、−NHC(NH)NH、−CHNHまたは−CHNHC(NH)NHであり、Rは、−Clまたは−OCFであり、R9’は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−OHまたは−NHであり、R130は、−CHまたは−CHOHであり、R130’は、Hである。式(IV)の別の実施形態において、Wは、−NHC(NH)NH、−CHNHまたは−CHNHC(NH)NHであり、Rは、−Clまたは−OCFであり、R9’は、Hであり、R130は、−CHまたは−CHOHであり、R130’は、Hである。
別の態様において、本開示は、式(V)の化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
W’は、−NHC(NH)NH、−CHNHまたは−CHNHC(NH)NHであり、
は、−F、−Cl、−CF、−SCFまたは−OCFであり、
9’は、Hまたは(C−C)アルキルであり、
140は、−CH、−CH=CH、−CF、−CHFまたは−CHOHであり、および
140’は、Hまたは−CHである]を特徴とする。
式(V)の一実施形態において、W’は、−NHC(NH)NH、−CHNHまたは−CHNHC(NH)NHであり、Rは、−Clまたは−OCFであり、R9’は、(C−C)アルキルであり、R140は、−CHまたは−CHOHであり、R140’は、Hである。
別の態様において、本開示は、式(VI)の化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
Gは、−NHC(NH)NH、−CHNHまたは−CHNHC(NH)NHであり、
は、−F、−Cl、−CF、−SCFまたは−OCFであり、
90は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、および
91は、Hまたは−CHである]を特徴とする。
式(VI)の一実施形態において、Rは、−Clまたは−OCFである。
別の態様において、本開示は、式(VII)の化合物:
Figure 2018507881
またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
[式中、
W’は、−NHC(NH)NH、−CHNHまたは−CHNHC(NH)NHであり、
Jはそれぞれ独立して、CHまたはNHであり、
150は、−Hまたは−C(NH)NHであり、
9’は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−OHまたは−NHであり、
tは、0、1、2または3であり、および
uは、0または1である]を特徴とする。
式(VII)の一実施形態において、W’は、−NHC(NH)NH、−CHNHまたは−CHNHC(NH)NHであり、Jはそれぞれ独立して、CHまたはNHであり、R150は、−Hまたは−C(NH)NHであり、R9’は、Hであり、tは、0、1、2または3であり、uは、0または1である。
一部の実施形態において、本開示は、
Figure 2018507881
が、単結合または二重結合であり、
Xが、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zが、O、CHまたはNHであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、−Clまたは−OCFであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、Hまたは−CHである、または
が、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
とRが、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
およびRの少なくとも1つが、Hではなく、
が、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
が、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
が、それぞれ、独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
10が、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
13が、−CHまたは−CHOHであり、
13’が、Hであり、
nが、1または2であり、
pが、0、1または2であり、および
ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、RがHである場合、Rは、Hではないことを条件とする、
式(I)を有する化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、
Figure 2018507881
が、単結合または二重結合であり、
Xが、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zが、O、CHまたはNHであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、−Clまたは−OCFであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、Hまたは−CHである、または
が、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
とRが、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
およびRの少なくとも1つが、Hではなく、
が、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
が、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
が、それぞれ、独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
10が、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
13が、−CHであり、
13’が、Hであり、
nが、1または2であり、
pが、0、1または2であり、および
ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、RがHである場合、Rは、Hではないことを条件とする、
式(I)を有する化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、
Figure 2018507881
が、単結合または二重結合であり、
Xが、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zが、O、CHまたはNHであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、−Clまたは−OCFであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、Hまたは−CHである、または
が、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
とRが、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
およびRの少なくとも1つが、Hではなく、
が、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
が、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
が、それぞれ、独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
10が、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
13が、−CHであり、
13’が、Hであり、
nが、1または2であり、
pが、0、1または2であり、および
ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、RがHである場合、Rは、Hではないことを条件とする、
式(I)を有する化合物に関する。
他の実施形態において、本開示は、
Figure 2018507881
が、単結合または二重結合であり、
Xが、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zが、O、CHまたはNHであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、−Clまたは−OCFであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、Hまたは−CHであり、
が、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
およびRの少なくとも1つが、Hではなく、
が、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
が、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
10が、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
nが、1または2であり、
pが、0、1または2であり、および
ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、H、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルケニルのいずれでもないことを条件とする、
式(I)を有する化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、
Figure 2018507881
が、単結合または二重結合であり、
Xが、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zが、O、CHまたはNHであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、−Clまたは−OCFであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、Hまたは−CHであり、
が、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH
Figure 2018507881
Figure 2018507881
であり、ここで、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルはそれぞれ、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
が、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
が、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、−NHまたは−NHR10であり、
10が、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよいCHアリールであり、
nが、1または2であり、
pが、0、1または2であり、および
ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルケニルのいずれでもないことを条件とする、
式(I)を有する化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、
Figure 2018507881
が、単結合または二重結合であり、
Xが、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zが、O、CHまたはNHであり、
が、Hであり、
が、−Clまたは−OCFであり、
が、Hであり、
が、Hであり、
とRが、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
が、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、および
が、それぞれ、独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、および
ただし、ZがNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Xは、−CHNHC(NH)CHではないことを条件とする、
式(I)を有する化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、
Figure 2018507881
が、単結合または二重結合であり、
Xが、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、
Figure 2018507881
であり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zが、O、CHまたはNHであり、
が、Hであり、
が、−Clまたは−OCFであり、
が、Hであり、
が、Hであり、
とRが、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
が、(C−C)アルキル、ハロゲンまたは−NHであり、および
が、それぞれ、独立して(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、および
ただし、ZがNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Xは、−CHNHC(NH)CHではないことを条件とする、
式(I)を有する化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、
Figure 2018507881
が、単結合または二重結合であり、
Xが、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zが、Oであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、−Clまたは−OCFであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、Hまたは−CHであり、
が、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
およびRの少なくとも1つが、Hではなく、
が、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
が、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
10が、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
nが、1または2であり、および
pが、0、1または2である、
式(I)を有する化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、
Figure 2018507881
が、単結合または二重結合であり、
Xが、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zが、−CHであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、−Clまたは−OCFであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、Hまたは−CHであり、
が、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
およびRの少なくとも1つが、Hではなく、
が、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
が、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
10が、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
nが、1または2であり、および
pが、0、1または2である、
式(I)を有する化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、
Figure 2018507881
が、単結合または二重結合であり、
Xが、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
Zが、NHであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、−Clまたは−OCFであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、HまたはNOであり、
が、Hまたは−CHであり、
が、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
およびRの少なくとも1つが、Hではなく、
が、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHであり、
が、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
10が、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
nが、1または2であり、
pが、0、1または2であり、および
ただし、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、H、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルケニルのいずれでもないことを条件とする、
式(I)を有する化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、
Xが、−CHNHまたは−CHNHC(NH)NHであり、
Zが、NHであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、−Clまたは−OCFであり、
が、Hまたは−NOであり、
が、−NOであり、
が、Hまたは−CHであり、
が、Hである、
式(I)を有する化合物に関する。
式I、Ia、Ib、Ic、Id、Ie、Ig、Ih、Ii、Il、Im、In、II、IIa、IIb、IIc、IId、IIe、IIf、III、IIIa、IV、V、VIおよびVIIのいずれかの化合物またはこれらの互変異性体、または、前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグは、適宜、以下の特徴の1つ以上を含むことができる。
上記の式の一部の実施形態において、Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。別の実施形態において、Xは、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリールまたは−CH(OH)ヘテロアリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。別の実施形態において、Xは、
Figure 2018507881
であり、ここで、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールはそれぞれ、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
上記の式の一部の実施形態において、ZはOである。別の実施形態において、Zは、CHである。さらに別の実施形態において、Zは、NHである。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、Hである。別の実施形態において、Rは、−NOである。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、−F、−Cl、−CF、−SCFまたは−OCFである。別の実施形態において、Rは、−Clである。さらに別の実施形態において、Rは、−OCFである。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、Hである。別の実施形態において、Rは、−NOである。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、Hである。別の実施形態において、Rは、−NOである。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、Hである。別の実施形態において、Rは、−CHである。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
別の実施形態において、RとRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成する。
上記の式の一部の実施形態において、RおよびRの少なくとも1つは、Hではない。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソまたは−NHである。別の実施形態において、Rは、(C−C)アルキル、F、Cl、オキソまたは−NHである。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10である。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい。別の実施形態において、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい。
上記の式の一部の実施形態において、R10は、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールである。
上記の式の一部の実施形態において、
Figure 2018507881
は、二重結合である。上記の式の一部の実施形態において、
Figure 2018507881
は、単結合である。
上記の式の一部の実施形態において、nは1である。別の実施形態において、nは2である。
上記の式の一部の実施形態において、pは0である。別の実施形態において、pは1である。さらに別の実施形態において、pは2である。
上記の式の一部の実施形態において、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、RがHである場合、Rは、Hではない。
上記の式の一部の実施形態において、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、RがHである場合、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲンまたは−NOである。
上記の式の一部の実施形態において、ZがNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Xは、−CHNHC(NH)CHではない。
上記の式の一部の実施形態において、ZがNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Xは、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。別の実施形態において、ZがNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Xは、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、
Figure 2018507881
であり、ここで、前記アルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
上記の式の一部の実施形態において、ZがNHである場合、Xは、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。別の実施形態において、Zが、NHであり、Xが、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、
Figure 2018507881
であり、ここで、上記アルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
上記の式の一部の実施形態において、Xは、−NHC(NH)NH、−CHNHまたは−CHNHC(NH)NHである。
上記の式の一部の実施形態において、Xは、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキルまたは−CHNHC(NH)ヘテロアリールである。
上記の式の一部の実施形態において、Xは、−CH(OH)ヘテロアリール、
Figure 2018507881
であり、ここで、それぞれは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
上記の式の一部の実施形態において、Xは、−CH(OH)ヘテロアリール、
Figure 2018507881
であり、ここで、それぞれは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、−Clである。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、Hであり、Rは、Hであり、Rは、Hである。
上記の式の一部の実施形態において、Zは、NHである。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルである。別の実施形態において、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、Xは、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキルまたは−CHNHC(NH)ヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、
Figure 2018507881
Figure 2018507881
であり、ここで、前記アルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NHまたは−(CHNHである。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、
Figure 2018507881
Figure 2018507881
であり、ここで、ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルはそれぞれ、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
一部の実施形態において、RとRが一緒になって、(C−C)シクロアルキルまたは5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、ZがNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Xは、−CHNHC(NH)CHではない。別の実施形態において、RとRは一緒になって、(C−C)シクロアルキルまたは5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、Zは、NHであり、Rは、Hであり、Rは、Hであり、Rは、Hであり、Rは、Hであり、Xは、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、
Figure 2018507881
であり、ここで、前記アルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよい。
上記の式の一部の実施形態において、Xは、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)CH、−NHヘテロアリールまたはヘテロアリールである。別の実施形態において、X’は、−NHC(NH)NHである。さらに別の実施形態において、Xは、−NHC(NH)CHである。別の実施形態において、X’は、−NHヘテロアリールである。さらに別の実施形態において、X’は、ヘテロアリールである。
上記の式の一部の実施形態において、Y’は、CHまたはNHである。別の実施形態において、Y’は、CHである。さらに別の実施形態において、Y’は、NHである。
上記の式の一部の実施形態において、Z’は、O、NHまたはCHである。別の実施形態において、Z’はOである。別の実施形態において、Z’はNHである。さらに別の実施形態において、Z’は、CHである。
上記の式の一部の実施形態において、R5’は、Hまたは−CHである。別の実施形態において、R5’は、Hである。さらに別の実施形態において、R5’は、−CHである。
上記の式の一部の実施形態において、R6’は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、−NHC(NH)NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい。別の実施形態において、R6’は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、−NHC(NH)NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択される1つから3つの置換基により置換されていてもよい。さらに別の実施形態において、R6’は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、−NHC(NH)NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択される1つから3つの置換基により置換されていてもよい。
別の実施形態において、R5’とR6’は、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のR101により置換されていてもよい、1から3個のヘテロ原子を含有する6員のヘテロシクロアルキル環を形成する。さらに別の実施形態において、R5’とR6’は、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つから3つのR101により置換されていてもよい、1から3個のヘテロ原子を含有する6員のヘテロシクロアルキル環を形成する。
上記の式の一部の実施形態において、R50は、Hまたは−C(NH)NHである。別の実施形態において、R50は、Hである。さらに別の実施形態において、R50は、Hまたは−C(NH)NHである。
上記の式の一部の実施形態において、R60は、Hまたは(C−C)アルキルであり、アルキルは、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキルおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい。別の実施形態において、R60は、Hである。さらに別の実施形態において、R60は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキルおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい(C−C)アルキルである。別の実施形態において、R60は、(C−C)アルキルおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい(C−C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、R101は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲン、−NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択され、ここで、前記アルキルは、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい。別の実施形態において、R101は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲン、−NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択され、アルキルは、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つから3つの置換基により置換されていてもよい。
上記の式の一部の実施形態において、rは、0、1、2または3である。別の実施形態において、rは0である。さらに別の実施形態において、rは1である。別の実施形態において、rは2である。さらに別の実施形態において、rは3である。
上記の式の一部の実施形態において、sは、0または1である。別の実施形態において、sは0である。さらに別の実施形態において、sは1である。
別の実施形態において、rは0であり、sは0である。別の実施形態において、rは3であり、sは1である。
上記の式の一部の実施形態において、R70は、Hまたは−C(NH)NHである。別の実施形態において、R70は、Hである。さらに別の実施形態において、R70は、−C(NH)NHである。
上記の式の一部の実施形態において、R80は、Hまたは(C−C)アルキルであり、ここで、前記アルキルは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキルおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい。別の実施形態において、R80は、Hである。さらに別の実施形態において、R80は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキルおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていている(C−C)アルキルである。別の実施形態において、R80は、(C−C)アルキルおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよい(C−C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、oは、0、1、2または3である。別の実施形態において、oは0である。さらに別の実施形態において、oは1である。別の実施形態において、oは2である。さらに別の実施形態において、oは3である。
上記の式の一部の実施形態において、qは、0または1である。別の実施形態において、qは0である。さらに別の実施形態において、qは1である。
上記の式の一部の実施形態において、oは0であり、qは0である。別の実施形態において、oは3であり、qは1である。
一部の実施形態において、本開示は、表1または表1a中の化合物のいずれか1つによる、化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグに関する。
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一部の実施形態において、本開示は、リボソームに結合する、化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグに関する。一部の実施形態において、リボソームは、細菌のリボソームである。
一部の実施形態において、本開示は、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、ならびに医薬として許容される担体を含む、医薬組成物に関する。一部の実施形態において、本開示は、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、ならびに該化合物を送達する手段に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物において、疾患状態を処置する、予防する、この発症のリスクを低減するまたはこれを遅延させる方法であって、これを必要とするヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物において、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法であって、該ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物において、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの使用に関する。別の態様において、本開示は、対象において微生物感染を処置する医薬の製造において使用するための化合物であって、本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルから選択される、化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、対象において微生物感染を予防する医薬の製造において使用するための化合物であって、本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルから選択される、化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、対象において微生物感染のリスクを低減する医薬の製造において使用するための化合物であって、本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルから選択される、化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、対象において微生物感染の発症を遅延させる医薬の製造において使用するための化合物であって、本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルから選択される、化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物において、微生物感染の処置、予防、このリスクの低減またはこの発症の遅延に使用するための、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグに関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物における、微生物感染の処置に使用するための、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグに関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物における、微生物感染の予防に使用するための、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグに関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物における、微生物感染のリスクの低減に使用するための、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグに関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物における、微生物感染の発症の遅延に使用するための、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグに関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法であって、前記微生物感染が、以下の微生物:アシネトバクター属種(Acinetobacter spp.)(アシネトバクター・バウマンニ(Acinetobacter baumanni))、バクテロイデス・ディスタソニス(Bacteroides distasonis)、バクテロイデス・フラジリス(Bacteroides fragilis)、バクテロイデス・オバツス(Bacteroides ovatus)、バクテロイデス・テタイオタオミクロン(Bacteroides thetaiotaomicron)、バクテロイデス・ウニホルミス(Bacteroides uniformis)、バクテロイデス・ブルガツス(Bacteroides vulgatus)、シトロバクター・フレウンディイ(Citrobacter freundii)、シトロバクター・コーサー(Citrobacter koser)、クロストリジウム・クロストリディオホルメ(Clostridium clostridioforme)、クロストリジウム・ペルフリンゲンス(Clostridium perfringens)、エンテロバクター・アエロゲネス(Enterobacter aerogenes)、エンテロバクター・クロアカエ(Enterobacter cloacae)、エンテロコッカス・ファエカリス(Enterococcus faecalis)、エンテロコッカス属種(Enterococcus spp.)(バンコマイシン感受性および耐性分離株)、エスケリキア・コリ(Escherichia coli)(ESBLおよびKPC産生分離株を含む。)、エウバクテリウム・レンツム(Eubacterium lentum)、フソバクテリウム属種(Fusobacterium spp.)、ハエモフィルス・インフルエンザエ(Haemophilus influenzae)(ベータ−ラクタマーゼ陽性単離株を含む。)、ハエモフィルス・パラインフルエンザエ(Haemophilus parainfluenzae)、クレブシエラ・ニューモニアエ(Klebsiella pneumoniae)(ESBLおよびKPC産生分離株を含む。)、クレブシエラ・オキシトカ(Klebsiella oxytoca)(ESBLおよびKPC産生分離株を含む。)、レギオネラ・ニューモフィリア(Legionella pneumophilia)、モラクセラ・カタラリス(Moraxella catarrhalis)、モルガネルラ・モルガニイ(Morganella morganii)、マイコプラズマ属種(Mycoplasma spp.)、ペプトストレプトコッカス属種(Peptostreptococcus spp.)、ポルフィロモナス・アサッカロリチカ(Porphyromonas asaccharolytica)、プレボテラ・ビビア(Prevotella bivia)、プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabilis)、プロテウス・ブルガリス(Proteus vulgaris)、プロビデンシア・レットゲリ(Providencia rettgeri)、プロビデンシア・スツアルティイ(Providencia stuartii)、シュードモナス・アエルジノサ(Pseudomonas aeruginosa)、セルラチア・マルセスセンス(Serratia marcescens)、ストレプトコッカス・アンジノスス(Streptococcus anginosus)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)(メチシリン感受性および耐性分離株)、スタフィロコッカス・エピデルミディス(Staphylococcus epidermidis)(メチシリン感受性および耐性分離株)、ステノトロポモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)、ストレプトコッカス・アガラクティアエ(Streptococcus agalactiae)、ストレプトコッカス・コンステラトゥス(Streptococcus constellatus)、ストレプトコッカス・ニューモニアエ(Streptococcus pneumoniae)(ペニシリン感受性および耐性分離株)、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes)またはストレプトコッカス・ピオゲネスのうちの1つ以上により引き起こされる、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法であって、前記感染が、以下:アシネトバクター属種(アシネトバクター・バウマンニ)、バクテロイデス・ディスタソニス、バクテロイデス・フラジリス、バクテロイデス・オバツス、バクテロイデス・テタイオタオミクロン、バクテロイデス・ウニホルミス、バクテロイデス・ブルガツス、シトロバクター・フレウンディイ、シトロバクター・コーサー、クロストリジウム・クロストリディオホルメ、クロストリジウム・ペルフリンゲンス、エンテロバクター・アエロゲネス、エンテロバクター・クロアカエ、エンテロコッカス・ファエカリス、エンテロコッカス属種、エスケリキア・コリ、エウバクテリウム・レンツム、フソバクテリウム属種、ハエモフィルス・インフルエンザエ、ハエモフィルス・パラインフルエンザエ、クレブシエラ・ニューモニアエ、クレブシエラ・オキシトカ、レギオネラ・ニューモフィリア、モラクセラ・カタラリス、モルガネルラ・モルガニイ、マイコプラズマ属種、ペプトストレプトコッカス属種、ポルフィロモナス・アサッカロリチカ、プレボテラ・ビビア、プロテウス・ミラビリス、プロテウス・ブルガリス、プロビデンシア・レットゲリ、プロビデンシア・スツアルティイ、シュードモナス・アエルジノサ、セルラチア・マルセスセンス、ストレプトコッカス・アンジノスス、スタフィロコッカス・アウレウス、スタフィロコッカス・エピデルミディス、ステノトロポモナス・マルトフィリア、ストレプトコッカス・アガラクティアエ、ストレプトコッカス・コンステラトゥス、ストレプトコッカス・ニューモニアエ、ストレプトコッカス・ピオゲネスおよびストレプトコッカス・ピオゲネスから選択される1つ以上の微生物により引き起こされる、または該微生物を含む、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、前記感染が、スタフィロコッカス・アウレウス、ストレプトコッカス・ニューモニアエ、エンテロコッカス属種、ストレプトコッカス・アガラクティアエ、ストレプトコッカス・ピオゲネスおよびスタフィロコッカス・エピデルミディスから選択される、好気性および通気性グラム陽性菌によって引き起こされる、またはこれらを含む、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、前記感染が、エスケリキア・コリ、ハエモフィルス・インフルエンザエ、クレブシエラ・ニューモニアエ、シトロバクター・フレウンディイ、エンテロバクター・アエロゲネス、エンテロバクター・クロアカエ、モルガネルラ・モルガニイ、セルラチア・マルセスセンス、シュードモナス・アエルジノサ、アシネトバクター・バウマンニ、モラクセラ・カタラリス、プロテウス・ミラビリス、シトロバクター・コセリ(Citrobacter koseri)、ハエモフィルス・パラインフルエンザエ、クレブシエラ・オキシトカ、プロテウス・ブルガリス、プロビデンシア・レットゲリおよびプロビデンシア・スツアルティイから選択される、好気性および通気性グラム陰性菌のうちの1つ以上によって引き起こされる、またはこれらを含む、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、前記感染が、1つ以上の嫌気性微生物:バクテロイデス・フラジリス、バクテロイデス・ディスタソニス、バクテロイデス・オバツス、バクテロイデス・テタイオタオミクロン、バクテロイデス・ウニホルミス、クロストリジウム・クロストリディオホルメ、エウバクテリウム・レンツム、ペプトストレプトコッカス属種、ポルフィロモナス・アサッカロリチカ、プレボテラ・ビビア、バクテロイデス・ブルガツス、クロストリジウム・ペルフリンゲンスおよびフソバクテリウム属種によって引き起こされる、またはこれらを含む、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、微生物であるエンテロコッカス属種が、バンコマイシン感受性分離株およびバンコマイシン耐性分離株から選択される、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、微生物であるエスケリキア・コリが、基質拡張型ベータ−ラクタマーゼ(ESBL)産生分離株およびクレブシエラ・ニューモニアエのカルバペネマーゼ(KPC)産生分離株から選択される、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、微生物であるハエモフィルス・インフルエンザエがベータ−ラクタマーゼ陽性分離株である、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、微生物であるクレブシエラ・ニューモニアエが、基質拡張型ベータ−ラクタマーゼ(ESBL)産生分離株およびクレブシエラ・ニューモニアエのカルバペネマーゼ(KPC)産生分離株から選択される、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、微生物であるクレブシエラ・オキシトカが、基質拡張型ベータ−ラクタマーゼ(ESBL)産生分離株およびクレブシエラ・ニューモニアエのカルバペネマーゼ(KPC)産生分離株から選択される、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、微生物であるスタフィロコッカス・アウレウスが、メチシリン感受性分離株およびメチシリン耐性分離株から選択される、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、微生物であるフィロコッカス・エピデルミディスが、メチシリン感受性分離株およびメチシリン耐性分離株から選択される、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、微生物であるストレプトコッカス・ニューモニアエが、ペニシリン感受性分離株およびペニシリン耐性分離株から選択される、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物において、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法であって、前記微生物感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシス(Bacillus anthracis)および多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス(Franciscella tularensis)、エルシニア・ペスティス(Yersinia pestis)、バークホルデリア・マレイ(Burkholderia mallei)およびバークホルデリア・シュードマレイ(Burkholderia pseudomallei)から選択される、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法であって、前記微生物感染が、以下の微生物:バチルス・アントラシス、および多剤耐性(MDR)炭疽菌である、フランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイのうちの1つ以上により引き起こされる、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物を投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法、またはヒトもしくは動物における、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグまたはこの医薬組成物の使用であって、微生物感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、方法または使用に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物を投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法であって、微生物感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物を投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における、微生物感染を処置する方法であって、微生物感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物を投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における、微生物感染を予防する方法であって、微生物感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物を投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における、微生物感染のリスクを低減する方法であって、微生物感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物を投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における、微生物感染の発症を遅延させる方法であって、微生物感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物における、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている1つ以上の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物の使用であって、微生物感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、使用に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物における、微生物感染を処置する医薬の製造における、本明細書において開示されている1つ以上の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物の使用であって、微生物感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、使用に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物における、微生物感染を予防する医薬の製造における、本明細書において開示されている1つ以上の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物の使用であって、微生物感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、使用に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物における、微生物感染のリスクを低減する医薬の製造における、本明細書において開示されている1つ以上の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物の使用であって、微生物感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、使用に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物における、微生物感染の発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている1つ以上の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物の使用であって、微生物感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、使用に関する。
一部の実施形態において、本開示は、少なくとも一部、対象における、微生物感染、例えば細菌感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、および/またはこの発症を遅延させる方法において使用するための、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物であって、感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、上記化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、少なくとも一部、対象における、微生物感染、例えば細菌感染を処置する方法において使用するための、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物であって、感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、上記化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、少なくとも一部、対象における、微生物感染、例えば細菌感染を予防する方法において使用するための、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物であって、感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、上記化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、少なくとも一部、対象における、微生物感染、例えば細菌感染のリスクを低減する方法において使用するための、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物であって、感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、上記化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、少なくとも一部、対象における、微生物感染、例えば細菌感染の発症を遅延させる方法において使用するための、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物であって、感染が、生物兵器として使用されることが可能な1つ以上の微生物によって引き起こされる、またはこれを含み、例えば、1つ以上の微生物が、バチルス・アントラシスおよび多剤耐性(MDR)炭疽菌であるフランシセラ・ツラレンシス、エルシニア・ペスティス、バークホルデリア・マレイおよびバークホルデリア・シュードマレイから選択される、上記化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、またはこれらの医薬組成物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法、またはヒトもしくは動物における、微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの使用であって、微生物感染が、皮膚感染、グラム陽性感染、グラム陰性感染、院内肺炎、市中肺炎、ウィルス感染後肺炎、院内感染性肺炎/人工呼吸器関連肺炎、慢性気道感染(CRTI)のような気道感染、急性骨盤内感染、複雑性皮膚および皮膚組織感染、皮膚および軟部組織感染(SSTI)(非複雑性皮膚および軟部組織感染(uSSTI)および複雑性皮膚および軟部組織感染を含む。)、腹腔感染、複雑性腹腔内感染、尿路感染、菌血症、敗血症、心内膜炎、室シャント感染(atrio−ventricular shunt infection)、血管アクセス感染、髄膜炎、外科的予防、腹膜感染、骨感染、関節感染、メチシリン耐性スタフィロコッカス・アウレウス感染、バンコマイシン耐性エンテロコッカス感染、リネゾリド耐性生物感染および結核からなる群から選択される、方法または使用に関する。
本開示の化合物は、例えば、中程度から深刻な感染を有する患者を処置するために使用され得、この感染は、示されている微生物の感受性分離株によって引き起こされ得る。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における複雑性腹腔内感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法、またはヒトもしくは動物において、複雑性腹腔内感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの使用に関する。
一部の実施形態において、複雑性腹腔内感染は、エスケリキア・コリ、クロストリジウム・クロストリディオホルメ、エウバクテリウム・レンツム、ペプトストレプトコッカス属種、バクテロイデス・フラジリス、バクテロイデス・ディスタソニス、バクテロイデス・オバツス、バクテロイデス・テタイオタオミクロン、バクテロイデス・ウニホルミス、ストレプトコッカス・アンジノスス、ストレプトコッカス・コンステラトゥス、エンテロコッカス・ファエカリス、プロテウス・ミラビリスまたはクロストリジウム・ペルフリンゲンスによる膿瘍のような複雑微生物感染から選択される。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における、複雑性皮膚および皮膚組織感染(急性細菌皮膚および皮膚組織感染としても知られているcSSSI、またはABSSSI)を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法、または複雑性皮膚および皮膚組織感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの使用に関する。
一部の実施形態において、複雑性皮膚および皮膚組織感染は、スタフィロコッカス・アウレウス(メチシリン感受性および耐性分離株)、ストレプトコッカス・アガラクティアエ、ストレプトコッカス・ピオゲネス、エスケリキア・コリ、クレブシエラ・ニューモニアエ、プロテウス・ミラビリス、バクテロイデス・フラジリス、ペプトストレプトコッカス属種(Peptostreptococcus species)、ポルフィロモナス・アサッカロリチカまたはプレボテラ・ビビアによる骨髄炎を含まない、糖尿病足感染から選択される。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における市中肺炎(CAP)を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法、または市中肺炎を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの使用に関する。
一部の実施形態において、市中肺炎は、同時発生した菌血症による症状を含めたストレプトコッカス・ニューモニアエ(ペニシリン感受性および耐性分離株)、ハエモフィルス・インフルエンザエ(ベータ−ラクタマーゼ陽性単離株を含む。)、モラクセラ・カタラリス、またはマイコプラズマ属種のような異型細菌によるものである。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における複雑性尿路感染(cUTI)を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法、または複雑性尿路感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの使用に関する。
一部の実施形態において、複雑性尿路感染は、エスケリキア・コリ、同時に発生した菌血症、またはクレブシエラ・ニューモニアエによる腎盂腎炎から選択される。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における急性骨盤内感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法、または急性骨盤内感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの使用に関する。
一部の実施形態において、急性骨盤内感染は、分娩後子宮内膜炎、敗血症性流産および外科手術後婦人科領域感染から選択され、この感染が、ストレプトコッカス・アガラクティアエ、エスケリキア・コリ、バクテロイデス・フラジリス、ポルフィロモナス・アサッカロリチカ、ペプトストレプトコッカス属種およびプレボテラ・ビビアから選択される微生物によるものである。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における院内感染性肺炎(HAP)/人工呼吸器関連肺炎(VAP)を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法、または院内感染性肺炎/人工呼吸器関連肺炎を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの使用に関する。
一部の実施形態において、院内感染性肺炎/人工呼吸器関連肺炎は、ストレプトコッカス・ニューモニアエ(ペニシリン感受性および耐性分離株)、スタフィロコッカス・アウレウス(メチシリン感受性および耐性分離株)、クレブシエラ・ニューモニアエ、シュードモナス・アエルジノサ、アシネトバクター属種、ステノトロポモナス・マルトフィリア、ハエモフィルス・インフルエンザエ(ベータ−ラクタマーゼ陽性単離株を含む。)およびレギオネラ・ニューモフィリアから選択される微生物によるものである。
本開示の化合物または互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグはまた、手術部位感染の予防、防止または低減に有用となり得る。一部の実施形態において、本開示の化合物または互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグは、大腸の待機的手術後に有用である。
原因性生物を分離および特定するため、ならびに本開示の化合物への該生物の感受性を決定するために、細菌検査用の適切な検体が取得されるべきである。本開示の化合物または互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグによる治療は、これらの試験の結果が分かるまで、経験的に開始され得る。したがって、一旦、結果が入手可能になると、抗微生物治療は調節されるべきである。
薬物耐性細菌の発生を低減するため、および本開示の化合物または互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ、および他の抗細菌性薬物の有効性を維持するため、該化合物または互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグは、感受性細菌により引き起こされることが証明されている、またはこれが強く疑われる感染を処置または予防するためだけに使用されるべきである。培養物および感受性情報が入手可能な場合、これらは、抗細菌治療を選択または修正する際に考慮されるべきである。このようなデータが存在しない場合、地域疫学および感受性パターンが、治療の経験的選択に役立つことがある。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における、好気性または通性グラム陽性微生物による微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法、または好気性または通性グラム陽性微生物による微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの使用に関する。
一部の実施形態において、好気性または通性グラム陽性微生物は、スタフィロコッカス・アウレウス(メチシリン感受性および耐性分離株)、ストレプトコッカス・ニューモニアエ(ペニシリン感受性および耐性分離株)、エンテロコッカス属種(バンコマイシン感受性および耐性分離株)、ストレプトコッカス・アガラクティアエ、ストレプトコッカス・ピオゲネスおよびスタフィロコッカス・エピデルミディス(メチシリン感受性および耐性分離株)から選択される。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における、好気性および通性グラム陰性微生物による微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法、または好気性または通性グラム陽性微生物による微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの使用に関する。
一部の実施形態において、好気性および通性グラム陰性微生物は、エスケリキア・コリ(基質拡張型ベータ−ラクタマーゼ(ESBL)およびクレブシエラ・ニューモニア(KPC)産生分離株を含む。)、ハエモフィルス・インフルエンザエ(ベータ−ラクタマーゼ陽性単離株を含む。)、クレブシエラ・ニューモニアエ(ESBLおよびKPC産生分離株を含む。)、シトロバクター・フレウンディイ、エンテロバクター・アエロゲネス、エンテロバクター・クロアカエ、モルガネルラ・モルガニイ、セルラチア・マルセスセンス、シュードモナス・アエルジノサ、アシネトバクター・バウマンニ、モラクセラ・カタラリス、プロテウス・ミラビリス、シトロバクター・コセリ、ハエモフィルス・パラインフルエンザエ、クレブシエラ・オキシトカ(ESBLおよびKPC産生分離株を含む。)、プロテウス・ブルガリス、プロビデンシア・レットゲリおよびプロビデンシア・スツアルティイから選択される。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における、嫌気性微生物による微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる方法、または嫌気性微生物による微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの使用に関する。
一部の実施形態において、嫌気性微生物は、バクテロイデス・フラジリス、バクテロイデス・ディスタソニス、バクテロイデス・オバツス、バクテロイデス・テタイオタオミクロン、バクテロイデス・ウニホルミス、クロストリジウム・クロストリディオホルメ、エウバクテリウム・レンツム、ペプトストレプトコッカス属種、ポルフィロモナス・アサッカロリチカ、プレボテラ・ビビア、バクテロイデス・ブルガテス(Bacteroides vulgates)、クロストリジウム・ペルフリンゲンスおよびフソバクテリウム属種から選択される。
一部の実施形態において、本開示は、ヒトまたは動物に、有効量の本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを投与するステップを含む、該ヒトまたは動物における微生物感染を処置する、またはこのリスクを低減する方法、または微生物感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させる医薬の製造における、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの使用に関する。
一部の実施形態において、微生物は、レギオネラ・ニューモフィリアである。
一部の実施形態において、微生物であるエンテロコッカス属種は、バンコマイシン感受性分離株およびバンコマイシン耐性分離株から選択される。一部の実施形態において、微生物であるエスケリキア・コリは、基質拡張型ベータ−ラクタマーゼ(ESBL)産生分離株およびクレブシエラ・ニューモニアエのカルバペネマーゼ(KPC)産生分離株から選択される。一部の実施形態において、微生物であるハエモフィルス・インフルエンザエは、ベーターラクタマーゼ陽性分離株である。一部の実施形態において、微生物であるクレブシエラ・ニューモニアエは、基質拡張型ベータ−ラクタマーゼ(ESBL)産生分離株およびクレブシエラ・ニューモニアエのカルバペネマーゼ(KPC)産生分離株から選択される。一部の実施形態において、微生物であるクレブシエラ・オキシトカは、基質拡張型ベータ−ラクタマーゼ(ESBL)産生分離株およびクレブシエラ・ニューモニアエのカルバペネマーゼ(KPC)産生分離株から選択される。一部の実施形態において、微生物であるスタフィロコッカス・アウレウスは、メチシリン感受性分離株およびメチシリン耐性分離株から選択される。一部の実施形態において、微生物であるスタフィロコッカス・エピデルミディスは、メチシリン感受性分離株およびメチシリン耐性分離株から選択される。一部の実施形態において、微生物であるストレプトコッカス・ニューモニアエは、ペニシリン感受性分離株およびペニシリン耐性分離株から選択される。
一部の実施形態において、本開示は、本明細書において開示されている、方法、使用または化合物であって、化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの量が、0.1mgから1500mgを含む、方法、使用または化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、本明細書において開示されている方法、使用または化合物であって、化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの量が、約25mg、または約50mg、または約75mg、または約100mg、または約125mg、または約150mg、または約175mg、または約200mg、または約225mg、または約250mg、または約275mg、または約300mg、または約325、または約350mg、または約375mg、または約400mg、または約425mg、または約450mg、または約475mg、または約500mg、または約525mg、または約550mg、または約575mg、または約600mg、または約625mg、または約650mg、または約675mg、または約700mg、または約725mg、または約750mg、または約775mg、または約800mg、または約825mg、または約850mg、または約875mg、または約900mg、または約925mg、または約950mg、または約975mg、または約1000mg、または約1025mg、または約1050mg、または約1075mg、または約1100mg、または約1125mg、または約1150mg、または約1175mg、または約1200mg、または約1225mg、または約1250mg、または約1275mg、または約1300mg、または約1325mg、または約1350mg、または約1375mg、または約1400mg、または約1425mg、または約1450mg、または約1475mg、または約1500mgを含む、方法、使用、または化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、本明細書において開示されている、方法、使用または化合物であって、化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグが、経耳、経眼、経鼻、経口、非経口、局所または静脈内投与される、方法、使用または化合物に関する。
一部の実施形態において、本開示は、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくはこの互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを合成する方法に関する。
一部の実施形態において、本開示は、本明細書において開示されている化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグを含有する、医療用装具に関する。一部の実施形態において、この装置はステントである。
3.本開示の化合物の合成
本開示の化合物は、これらのそれぞれの全内容が参照により本明細書に組み込まれている、US2012−0220566、WO2012/173689またはPCT/US2014/054869に記載されているもののような、当分野において認識されている技法により合成され得る。こうして得られた化合物は、例えば、フラッシュカラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、結晶化または任意の公知の精製方法によりさらに精製され得る。
一実施形態において、本開示の化合物は、以下の合成スキーム1から3に従って合成され得る。
Figure 2018507881
スキーム1を参照すると、D−リンゴ酸(1a)のエステル化は、カルボン酸、例えば(1a)にトリフルオロ酢酸無水物を添加し、不活性雰囲気下、例えばアルゴン雰囲気下、例えば40分間、例えば室温において得られた混合物を撹拌することにより行われる。揮発物が除去され、無水アルコール、例えばメタノールを加え、この混合物を例えば室温において、例えば1時間30分間、撹拌する。次に、得られた混合物を濃縮して、残留物を、例えば、ジエチルエーテル/ヘキサンから結晶化させると、2aが得られる。
不活性雰囲気下、例えばアルゴン雰囲気下、低温、例えば、−10℃において、溶媒、例えば無水THF中、還元剤、例えばBH−DMSを使用する中間体2aの還元により中間体3aが得られる。中間体4aは、溶媒中、例えば、無水DMF中、低温、例えば、−10℃において、TBDMS−Clおよびイミダゾールにより3aを処理することによって得られる。溶媒中、例えば、無水DMF中、塩基、例えば水素化ナトリウムおよび4−ブロモベンズアルデヒドを使用する中間体4aのアルキル化により、5aが得られる。不活性雰囲気下、例えば、アルゴン雰囲気下、溶媒中、例えば無水THF中、低温、例えば0℃において、例えば、LiBHによるエステル5aの還元、これに続く、例えば、LiEtBHのTHF中溶液を添加することにより、6aが得られる。
中間体7aは、6aを溶媒中、例えば無水塩化メチレン中、ジヒドロピランにより処理し、次いで、不活性雰囲気下、例えば、アルゴン雰囲気下、例えば14時間、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(PPTS)により処理することにより調製される。溶媒中、例えば、THF中、フッ化テトラブチルアンモニウムの溶液を使用する7aの脱保護により、8aが得られる。不活性雰囲気下、例えば、アルゴン雰囲気下、高温、例えば80℃において、溶媒中、例えば、無水トルエン中、ジフェニルホスホリルアジドにより8aを処理すると9aが得られる。中間体10aは、溶媒中、例えばTHFおよび水中、高温、例えば60℃において、例えば3時間、トリフェニルホスフィンにより9aを処理することによって得られる。
不活性雰囲気下、例えば、アルゴン雰囲気下、高温、例えば80℃において、溶媒中、例えば無水DMSO中、ビスピナコラトジボラン、酢酸カリウムおよびPdCl(dppf)CHClにより10aを処理すると、16aが得られる。酢酸銅一水和物、テトラメチルエチレンジアミン、水および溶媒の存在下、例えばメタノール中、16aを5−ヨードシトシンによりアリール化すると、17aが得られる。不活性雰囲気下、例えば、アルゴン雰囲気下、高温、例えば70℃において例えば12時間、溶媒中、例えば無水DMF中、標準Sonogashiraカップリング条件を使用する、17aとアルキンとのカップリング、例えば、17aおよびアルキンをN−N−ジイソプロピルエチルアミン、Pd(PPhおよびCuIにより処理すると、18aが得られる。
溶媒、例えばジクロロメタン中、HClを18aの溶液に加え、例えば室温において、例えば1時間、撹拌する。得られた混合物を濃縮し、残留物を、溶媒、例えば無水メタノールに溶解する。この残留物にビス−boc−1−ピラゾールカルボキサミドおよびN−N−ジイソプロピルエチルアミンを加え、得られた混合物を例えば、室温において、例えば12時間、撹拌する。この溶媒を除去し、得られた粗製混合物を、トリフルオロ酢酸中、例えば室温において例えば17時間、チオアニソールにより処理すると、本明細書において開示されている化合物、例えば化合物71が得られる。
Figure 2018507881
スキーム2を参照すると、不活性雰囲気下、例えば、アルゴン雰囲気下、溶媒中、例えばトルエン中、(S)−H8−BINOL、4Åの粉末モレキュラーシーブおよびTi(OiPr)の存在下、4−ブロモベンズアルデヒドおよびDanishefskyジエンの環化により1aが得られる。溶媒中、例えばTHF中、低温、例えば0℃において、CuI、臭化ビニルマグネシウム、DMPUおよびTMS−Clを使用する1aのアルキル化により、2aが得られる。溶媒中、例えばメタノール中、例えばNaBHを使用する2aの還元により3aが得られる。中間体4aは、溶媒中、例えばTHF中、3aをN−Boc−2−アミノチアゾール、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)およびトリフェニルホスフィンによりアミノ化することにより調製される。不活性雰囲気下、例えば、アルゴン下、溶媒中、例えば無水THF中、例えば16時間、4aを9−BBNダイマーにより処理すると、ジアステレオマー5aと6aの混合物が得られる。次に、中間体7aは、溶媒中、例えば、トルエン中、6aをDPPAおよびDBUにより処理することによって調製される。
7aの還元および保護は、溶媒中、例えばTHFおよび水中、7aをトリフェニルホスフィンにより処理し、例えば21時間、例えば、60−65℃に加熱することにより行われる。次に、得られた混合物を例えば室温まで冷却し、例えば、室温において、トリエチルアミンおよび(Boc)Oにより処理すると8aが得られる。8aを、溶媒中、例えばDMSO中、高温、例えば80−85℃において、例えば19時間、ビスピナコラトジボランおよびKOAc、次いでPdCl(dppf)CHClにより処理すると、9aが得られる。溶媒中、例えばMeOH中および/または水中、例えば室温において、例えば16時間、ヨードシトシン、Cu(OAc)およびTMEDAを使用して9aをアリール化すると、10aが得られる。溶媒中、例えばDMF中、高温、例えば70−75℃において、例えば13時間、DIPEA、Pd(PPhおよびCuIの存在下、10aと11aとをカップリングし、次いで、メタノールにより処理すると12aが得られる。
次に、溶媒中、例えば、CHCl(5.0ml)中、例えば室温において例えば4時間、12aを4N HClのジオキサン中溶液により処理する。次に、この反応混合物を濃縮し、溶媒中、例えばメタノール中、例えば室温において例えば18時間、N,N’−ビスBocグニルピラゾール(13a)およびDIPEAにより処理する。得られた生成物を、TFA中、高温、例えば40−45℃において例えば3.5時間、チオアニソールにより処理すると、本明細書において開示されている化合物、例えば、化合物108が得られる。
Figure 2018507881
Figure 2018507881
スキーム1を参照すると、原料の二酸1を、酸性条件下、メタノールのようなアルコールによりエステル化すると、エステル2を得ることができ、このエステルは、BH DMSのようなホウ素還元剤によりさらに還元すると、アルコール3を得ることができる。このアルコール3は、TBSのような好適な保護基によりされに保護することができ、得られた中間体4の二級アルコールは、臭化p−ブロモベンジルのようなアルキル化試薬によりさらにアルキル化され得る。中間体5のエステル基は、LiBHのようなホウ素試薬により還元されて、アルコール6を得ることができる。このアルコール6は、THPのような好適な保護基によりさらに保護することができる。中間体7のヒドロキシル基をTBAFにより脱保護した後、得られた中間体8は、Mitsunobu反応を受けてアジド9を生成することができ、このアジド9は、アジドをPPhと反応させることによりアミンにさらに還元され、得られたアミノ基をBOC基により保護すると、例えば、中間体10が生成する。10のヒドロキシル基を脱保護すると、アルコール11が得られ、このアルコール11は、次に、11をMeClと、次に、アジ化ナトリウムおよびPPh、次いでBocOと反応させることにより、二保護されているアミン12を生成することができる。中間体12は、12と好適なホウ素試薬および遷移金属触媒(例えば、パラジウム触媒)を反応させることにより、ボロン酸誘導体に変換することができる。中間体13は、銅の触媒作用下、例えば、ヨードシトシンと反応させ、次いで、このシトシンのアミノ基をBz基により保護する。パラジウム触媒作用下、シトシン誘導体を適切なアルキンとさらに反応させると、保護ピラゾロピリミジン誘導体15が生成する。脱保護、および15とビス−Bocピラキソールカルボキサミジンとの反応時に、化合物654を得ることができる。
4.本開示の化合物の物性評価
一旦、生成した上記の方法により設計、選択および/または最適化された化合物は、該化合物が生物活性を有するかどうかを決定するため、当業者に公知の様々なアッセイを使用して特徴付けることができる。例えば、分子は、これらの分子が、予期される活性、結合活性および/または結合特異性を有するかどうかを決定するため、以下に限定されないが、以下に記載されているアッセイを含めた、慣用的なアッセイにより特徴付けることができる。
さらに、ハイスループットスクリーニングが使用されて、このようなアッセイを使用する分析を高速化することができる。その結果、活性について、例えば、抗がん剤、抗細菌剤、抗真菌剤、抗寄生虫剤または抗ウィルス剤として、本明細書において開示されている分子を迅速にスクリーニングすることが可能である。同様に、本化合物がリボソームまたはリボソームサブユニットとどのように相互作用するか、および/または当分野において公知の技法を使用して、タンパク質合成のモジュレータ(例えば、阻害剤)として有効であるかについてアッセイすることも可能である。ハイスループットスクリーニングを行うための一般的な方法は、例えば、Devlin(1998年)High Throughput Screening、Marcel Dekker;および米国特許第5,763,263号に記載されている。ハイスループットアッセイは、以下に限定されないが、以下に記載されているものを含めた、1種以上の異なるアッセイ技法を使用することができる。
(1)表面結合検討。様々な結合アッセイは、新規分子を、この結合活性に関して、スクリーニングするのに有用となり得る。手法の1つは、リボソーム、リボソームサブユニットまたはこれらのフラグメントに関して、着目した分子の結合特性を評価するために使用され得る、表面プラズモン共鳴(SPR)を含む。
SPR法は、量子−メカニカル表面プラズモンの発生を介して、リアルタイムにおいて、2つ以上のマクロ分子間の相互作用を測定するものである。1つの装置(BIAcore Biosensor(登録商標)(Pharmacia Biosensor、Piscatawy、N.J.製)は、金薄膜(これは、使い捨てバイオセンサー「チップ」として供給される。)とユーザーによって調節可能なバッファーコンパートメントとの間の界面に、多色光の集光ビームを供給する。着目した分析物の共有固定化のためのマトリックスをもたらす、カルボキシル化デキストランからなる、100nmの厚さの「ヒドロゲル」が、上記の金薄膜と結合する。集光が金薄膜の自由電子雲と相互作用すると、プラズモン共鳴が増大する。得られた反射光は、該共鳴を最適に放出する波長において、スペクトル的に枯渇する。この反射した多色光をこの構成成分波長に分離し(プリズムによる)、枯渇した振動数を決定することによって、BIAcoreは、発生した表面プラズモン共鳴の挙動を正確に伝える光学インターフェイスを確立する。上記の通り設計されると、このプラズモン共鳴(したがって、枯渇スペクトル)は、エバネッセント場(これは、ヒドロゲルの厚さに、概ね相当する。)において質量(mass)に感受性がある。相互作用している対の一方の構成成分がヒロゲルに固定化されて、この相互作用しているパートナーが、バッファーコンパートメントによって供給される場合、これらの2つの構成成分間の相互作用は、エバネッセント場中の質量の蓄積、および枯渇スペクトルによって測定されるプラズモン共鳴のこの対応する効果に基づいて、リアルタイムで測定することができる。このシステムにより、いずれの構成成分も標識化する必要なく、分子の相互作用の迅速および鋭敏なリアルタイム測定が可能となる。
(2)蛍光偏光。蛍光偏光(FP)は、2つの分子間の会合反応のIC50およびKdを引き出すため、タンパク質−タンパク質、タンパク質−リガンドまたはRNA−リガンドの相互作用に容易に適用することができる測定技法である。この技法において、着目した分子の一方は、フルオロフォアにコンジュゲートされる。これは、一般に、この系において小さい方の分子(この場合、着目した本化合物)である。リガンド−プローブコンジュゲートとリボソーム、リボソームのサブユニットまたはこれらのフラグメントの両方を含有する試料混合物を、垂直偏光により励起する。光をプローブとなるフルオロフォアによって吸収させ、短時間の後に再発光させる。発光した光の偏光度を測定する。発光した光の偏光は、いくつかの因子に依存するが、最も重要なことに、溶液の粘度およびフルオロフォアのみかけ分子量に依存する。適当な対照の場合、発光した光の偏光度の変化は、フルオロフォアのみかけ分子量の変化にしか依存せず、このことは、ひいては、プローブ−リガンドコンジュゲートが溶液中で遊離しているか、または受容体と結合しているかどうかに依存する。FPに基づく結合アッセイは、真の均一な平衡条件下におけるIC50およびKdの測定、分析速度および自動化への円滑性、ならびに濁った懸濁液および着色溶液中におけるスクリーニング可能性を含めた、いくつかの重要な利点を有する。
(3)タンパク質合成。上述の生化学的アッセイによる特徴付けに加えて、着目した化合物は、リボソームまたはリボソームのサブユニットの機能的活性のモジュレータ(例えば、タンパク質合成の阻害剤)としてやはり特徴付けることができることが企図される。
さらに、より具体的なタンパク質合成の阻害アッセイは、全生物、組織、器官、細胞小器官、細胞、細胞もしくは細胞内の抽出物、または精製済みリボソーム調製物に本化合物を投与し、例えば、タンパク質合成を阻害する阻害定数(IC50)を決定することにより、この薬理学的特性および阻害特性を観察することによって、実施することができる。Hロイシンもしくは35Sメチオニンの取り込み、または同様の実験を実施して、タンパク質合成の活性を検討することができる。着目した分子の存在下、細胞中におけるタンパク質合成の量または速度の変化は、この分子がタンパク質合成のモジュレータであることを示す。タンパク質合成の速度または量の低下は、この分子がタンパク質の合成の阻害剤であることを示す。
(4)抗微生物アッセイおよび他の評価。さらに、本化合物は、細胞レベルに基づく抗増殖特性または抗感染特性についてアッセイすることができる。例えば、標的生物が微生物である場合、着目した化合物の活性は、該化合物を含有するまたは欠如しているかのどちらかの媒体中における、着目した微生物を成長させることによってアッセイすることができる。成長阻害は、この分子が、タンパク質合成阻害剤として作用することができるという指標となり得る。より具体的には、細菌病原体に対する着目した化合物の活性は、ヒト病原体のよく分かっている株の成長を阻害する化合物の能力によって実証され得る。本目的のため、様々な標的病原体種(一部は、特徴付けがなされた耐性機構を含む。)を含むよう、細菌株のパネルを集めることができる。生物のこのようなパネルの使用により、効力およびスペクトルの観点だけではなく、耐性機構が起こらないようにするという観点での、構造−活性の関係性の決定が可能となる。
本開示の化合物のインビトロ活性を決定することができる。抗微生物試験は、通常、最小発育阻止濃度(MIC)を決定するために行われる。最小発育阻止濃度(MIC)は、臨床および検査標準協会(CLSI)により概説されているプロトコルに準拠して、最終体積100μl中での微量希釈法により決定する。参照株に関する性能標準品は、品質対照を維持するための同一実験設計内において評価される。例えば、Clinical Laboratory Standards Institute:Methods for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobically M7−A8、承認規格、第8版、Wayne、PA:CLSI;2008年12月;およびClinical Laboratory Standards Institute:Performance Standards for Antimicrobial Susceptibility Testing M100−S20;承認規格−第20版、Wayne、PA:CLSI;2010年6月を参照されたい。
本化合物の抗微生物特性および別の薬物特性は、マウスまたはラットの腹膜炎感染モデルである、皮膚および軟組織モデル(大腿部モデルと称されることが多い。)、またはマウスの肺炎モデルのような、様々なインビボにおける哺乳動物アッセイにおいてさらに評価され得る。当業者に公知の、敗血症または器官感染モデルがある。これらの効力モデルは、評価過程の一部として使用され得、ヒトにおける潜在効力の指針として使用され得る。エンドポイントは、細菌負荷の低下から致死まで、様々となり得る。後のエンドポイントに関すると、結果は、PD50値、または動物の50%が致死から保護される薬物の用量として表されることが多い。
化合物の薬物様特性をさらに評価するため、シトクロムP450酵素および酵素活性を代謝する相IIの阻害の測定は、組換えヒト酵素系、またはヒト肝臓ミクロソームのようなより複雑な系のどちらかを使用して測定することもできる。さらに、化合物は、これらの代謝酵素活性の基質として、同様に評価することができる。これらの活性は、化合物が、薬物−薬物相互作用を引き起こす可能性、または有用な抗微生物活性を保持していないまたは有していない、代謝産物を産生する可能性を決定するのに有用である。
本化合物が経口的に生体利用可能となる可能性の見込みを得るため、溶解度およびCaco−2アッセイも行うことができる。後者のCaco−2アッセイは、薬物取込みの測定、および1ミクロン膜を備えた24ウェルマイクロタイタープレートのウェル内で成長することが多い、Caco−2細胞の単層を介する継代を可能にする、ヒト上皮に由来する細胞系である。遊離薬物濃度は、腸内の単層を通過することができる薬物量を評価する、該単層の基底外側について測定され得る。単層の完全性およびギャップ接合の気密性を確実とする適切な対照が必要とされる。この同じ系を使用すると、P−グリコタンパク質媒介性流出の見込みを得ることができる。P−グリコタンパク質は、細胞の頂端膜に局在化しているポンプであり、極性化単層を形成する。このポンプは、Caco−2細胞膜を通過する能動的または受動的取込みを抑止することができ、これにより、薬物は腸管上皮層をそれほど通過しなくなる。これらの結果は溶解度測定と組み合わせて行われることが多く、これらの因子のどちらも、哺乳動物における経口生体利用率に寄与することが知られている。従来的な薬物動態実験を使用する、動物、および最終的にヒトにおける経口生体利用率の測定により、絶対経口生体利用率が決定される。
実験結果はまた、薬物様特性に寄与する、物理−化学パラメータを予測する一助となるモデルの構築にも使用され得る。このようなモデルが確認されると、実験的方法が縮小され、モデルの予測可能性に対する信頼性が高まる。
(5)動物の薬理学および毒性学。本開示の化合物は、周知の動物モデルにおいて、効力を評価することができる。以下の表は、様々な感染適応症に関する代表的な動物モデルを提示している。
Figure 2018507881
複雑性皮膚および皮膚組織感染(cSSSI)に対する動物モデル:
好中球減少症の雌CD−1マウスの大腿部における、クレブシエラ・ニューモニアエ1705966のネズミ皮膚および軟部組織感染モデル
このモデルは、雌ICR(CD−1)マウスを使用する、クレブシエラ・ニューモニアエ1705966の好中球減少症マウスの大腿部感染モデルにおける、本開示の化合物の効力を評価するのに有用である。
検討設計:
種:雌ICR(CD−1)マウス、8から9週齢、体重25−29g。
接種材料:クレブシエラ・ニューモニアエ17059663は、血液寒天(トリプチックソイ寒天+5%ヒツジ血液)、BD、#221261)上に冷凍保存物の筋をつけて、35℃において一晩、インキュベートした。一晩、インキュベートした後、OD625=0.990を測定するのに十分な細菌(約1フルループ(full loop))をプレートから移送し、10mlの予め温められているミューラー−ヒントンブロスに希釈した。この培養物を予め温めたMHブロスに1:1000までさらに希釈し、振とうしながら35℃において約2時間、成長させた。各マウスに、イソフルラン吸入による麻酔下、尾側大腿部の両方の筋肉に、1:1000の希釈培養物0.1mLを注射して投与した。
希釈 初期O.D. 最終O.D.(約2時間のインキュベート後)
1:10 0.135 0.424
1:100 0.014 0.215
1:1000 0.001 0.035
好中球減少症は、−4日目(150mg/kg)および−1日目(100mg/kg)に、シクロホスファミド一水和物の腹腔内(I.P.)投与によって誘発する。
ビヒクル:0.9%の塩化ナトリウム
投与:処置群中の各マウスに、細菌接種の2時間後および8時間後に、適切な用量の試験される化合物を0.2mlの体積で投与した。
時間点:
対照:0、2、6および24時間。
処置:24時間。
サンプリング:2または3匹のマウス/時間点をCOにより麻酔し、これらのマウスの尾部大腿部の筋肉を切除し、ホモジナイズした。大腿部筋肉をStomacherフィルターバッグ中の5mlの滅菌PBSに入れ、通常の設定である60秒間、MicroBiomaster80(Brinkmann)を用いてホモジナイズし、96ウェルプレート中、標準プロトコルに従い、1:10の希釈を行った。各希釈液25ulの一定分量およびホモジネートを血液寒天プレートにおいてプレート培養し、35℃においてインキュベートし、経時的なCFU/mLを決定した。一晩のインキュベートの後、コロニーを計数した。
敗血症の動物モデル:
ネズミ腹膜炎モデル(E.コリ、K.ニューモニアエ、E.ファエカリス、MRSA)
このモデルは、雌のSwiss Websterマウスを使用するマウスの腹膜炎モデルにおける、エスケリキア・コリATCC25922の成長に及ぼす本開示の化合物による皮下(SC)処置の効果を評価するために使用される。
対照:
ネガティブ:接種材料のみ
接種材料 ビヒクル 腹腔内
ポジティブ:シプロフロキサシン
検討設計:
種:雌Swiss Websterマウス
接種:0.25%醸造用酵母9mlに1ml(4/6/07)の保存液を添加することにより、エスケリキア・コリATCC25922を作製し、(1:10)とし、次に、この(1:10)1mlを0.25%醸造用酵母9mlに加えて、(1:100)とし、次に、この(1:100)1mlを0.25%醸造用酵母9mlに加えて(1:1000)とし、次に、この(1:1000)2.5mlを0.25%醸造用酵母122.5mlに加えて、(1:50,000)にし、1ml/マウスを腹腔内(IP)により接種する。
投与経路:SC
投与:本開示の化合物用のビヒクル:生理食塩水、または水(pH=7.2)中の10%Captisol中の50mMリン酸ナトリウム緩衝液。
用量投与:細菌接種の30分後に、Q3H×3を開始。
検討期間:24時間。0.25%の醸造用酵母抽出物(BYE):11/12/09(ロット2158K、MP Biomedicals)において調製した2%希釈物25mlを2%+175mlの1×PBS
転帰尺度:腹膜洗液および脾臓ホモジェネートに由来するコロニー形成単位、および洗液、脾臓ホモジネートおよび血漿からの薬物レベル
マウスがCOにより昏睡している間、血液を心穿刺によって採取する。全血液試料をヘパリン添加エッペンドルフ管に入れ、遠心分離するまで(14,000rpmにおいて4分間)、濡れた氷の上で維持する。血漿をドライアイス上の96ディープウェルブロックに移し、−20℃において保管する。血液採集直後に、2mlの滅菌PBS(リン酸緩衝生理食塩水)を25Gのニードルを使用して腹膜腔に注射した。腹部を優しくマッサージし、腹膜腔に届くよう切開を小さく行った。滅菌技法を使用して腹膜の洗浄液を採集し、1:10に段階希釈し、血液寒天プレートにプレート培養して、35℃において一晩、インキュベートした。
脾臓を採取し、Stomacherバッグ中の1mlの滅菌PBSに入れ、通常の設定である60秒間、MicroBiomaster80(Brinkmann)を用いてホモジナイズし、1:10の希釈を行った。各希釈液25μlおよびホモジネートを血液寒天プレートにおいてプレート培養し、35℃においてインキュベートし、経時的なCFU/mLを決定した。一晩のインキュベート後、コロニーを計数した
他の動物モデル
同様に、院内感染性肺炎(HAP)/人工呼吸器関連肺炎(VAP)、複雑性尿路感染(cUTI)および発熱性好中球減少症の他の動物感染モデルが使用され得る。
5.製剤および投与
本開示の組成物および方法は、送達するための手段、例えば任意の好適な担体を使用して、本開示の化合物を送達することにより行われ得る。活性化合物の用量、投与形式および好適な担体の使用は、所期の患者または対象、および標的とする微生物、例えば標的細菌生物に依存する。本開示による化合物の、ヒトへの医療的使用および獣医学的使用の両方のための製剤は、通常、このような化合物を医薬として許容される担体と一緒に含む。
担体は、本開示の化合物と適合し、このレシピエントにとって有害ではないという意味において、「許容される」ものであるべきである。この点において、医薬として許容される担体は、医薬品投与に適合する、ありとあらゆる溶媒、分散媒体、コーティング剤、吸収遅延剤などを含むことが意図される。医薬として活性な物質向けのこのような媒体および作用剤の使用は、当分野において公知である。任意の従来的な媒体または作用剤が活性化合物と適合しない場合を除いて、組成物中のこれらの使用が企図される。補助活性化合物(本開示により特定または設定された、および/または当分野において公知である。)は、本組成物に取り込ませることもできる。本製剤は、従来的に、投与単位形態において提供され得、製剤/微生物学の分野において周知の方法のいずれかによって調製され得る。一般に、一部の製剤は、本化合物を液体担体もしくは微粉砕状固体担体、またはこれらの両方と一緒にし、次に、必要な場合、生成物を所望の製剤に成形することにより調製される。
本開示の医薬組成物は、この所期の投与経路と適合するよう製剤化されるべきである。溶液または懸濁液は、以下の構成成分:水、生理食塩水溶液、不揮発油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコールまたは他の合成溶媒のような滅菌賦形剤;ベンジルアルコールまたはメチルパラベンのような抗菌剤;アスコルビン酸または亜硫酸水素ナトリウムのような抗酸化剤;エチレンジアミン四酢酸のようなキレート剤;酢酸塩、クエン酸塩またはリン酸塩のような緩衝剤、および塩化ナトリウムまたはデキストロースのような張度を調節するための作用剤を含むことができる。pHは、塩酸または水酸化ナトリウムのような酸または塩基により調節され得る。
例えば、静脈内製剤および投与方法を含めた、幅広い製剤および投与方法は、S.K.Niazi(編)Handbook of Pharmaceutical Formulations、1−6巻[第1巻、1 Compressed Solid Products、第2巻、Uncompressed Drug Products、第3巻、Liquid Products、第4巻、Semi−Solid Products、第5巻、Over the Counter Productsおよび第6巻、Sterile Products]、CRC Press、2004年4月27日に見出され得る。
経口または非経口投与向けの有用な溶液は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版(Mack Publishing Company、1990年)に記載されている、医薬品分野において周知の方法のいずれかにより調製され得る。非経口投与向け製剤は、口内投与向けグリココレート、直腸投与向けのメトキシサリチレート、または膣投与向けのクエン酸も含むことができる。非経口調製は、ガラスまたはプラスチックから作製されている、アンプル、使い捨てシリンジまたは多回用量用バイアル中に封入され得る。直腸投与向けの坐薬はまた、本薬物を、カカオ脂、他のグリセリド、または室温において固体であり、体温において液体である他の組成物のような非刺激性賦形剤と混合することにより調製され得る。製剤はまた、例えば、ポリエチレングリコールのようなポリアルキレングリコール、植物由来の油および水素化ナフタレンも含むことができる。直接投与向け製剤は、グリセロールおよび高い粘度の他の組成物を含むことができる。これらの薬物向けの、他の潜在的に有用な非経口用担体は、エチレン−酢酸ビニルコポリマー粒子、浸透圧ポンプ、埋め込み可能な注入システムおよびリポソームを含む。吸入投与向け製剤は、賦形剤として、例えばラクトースを含有することができ、例えば、点鼻液形態で、または鼻内に施用されるゲル剤として投与するためのポリオキシエチレン−9−ラウリルエーテル、グリココレートおよびデオキシコレート、または油性溶液を含有する水溶液とすることができる。保持浣腸もまた、直腸送達に使用され得る。
経口投与に好適な本開示の製剤は、カプセル剤、ゼラチンカプセル剤、サシェ剤、錠剤、トローチ剤またはロゼンジ剤のようなばらばらの単位の形態とすることができ、それぞれは、所定量の薬物、粉末または粒状組成物、水性液体または非水性液体中の溶液剤または懸濁液剤;または水中油型エマルション剤または油中水型エマルション剤を含有する。薬物は、ボーラス剤、舐剤またはペースト剤の形態でも投与され得る。錠剤は、任意選択的に1種以上の補助成分を含む薬物を圧縮または成形することにより作製され得る。圧縮錠剤は、結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、表面活性剤または分散剤によって任意選択的に混合された、散剤または粒剤のような自由流動形態にある薬物を好適な機械において圧縮することにより調製され得る。成形錠剤は、粉末化薬物と不活性液体希釈剤により湿らせた好適な担体との混合物を適切な機械において成形することにより作製され得る。
経口組成物は、一般に、不活性希釈剤または浸食性担体を含む。経口治療投与の目的のため、活性化合物は、賦形剤と一緒に配合され得る。口腔洗浄剤として使用するための流体担体を使用して調製された経口組成物は、流体担体中に本化合物を含み、経口により施用される、口の中でグチュグチュして吐き出されるまたは飲み込まれる。医薬品として適合可能な結合剤および/またはアジュバント物質は、本組成物の一部として含まれ得る。錠剤、丸剤、カプセル剤、トローチ剤などは、以下の成分または類似した性質の化合物:微結晶性セルロース、ガムトラガカントまたはゼラチンのような結合剤;デンプンまたはラクトースのような賦形剤;アルギン酸、Primogelまたはトウモロコシデンプンのような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムまたはSterotesのような滑沢剤;コロイド状二酸化ケイ素のような流動促進剤;スクロースまたはサッカリンのような甘味剤;またはペパーミント、サリチル酸メチルのような着香剤、またはオレンジ着香剤のいずれかを含有することができる。
注射可能な使用に好適な医薬組成物は、滅菌水溶液(この場合、水溶性)または分散液、および滅菌注射溶液または分散液の即時調製用の滅菌粉末を含む。静脈内投与に関すると、好適な担体は、生理食塩水、静菌水、Cremophor ELTM(BASF、Parsippany、NJ)またはリン酸緩衝生理食塩水(PBS)を含む。上記の担体は、製造および保管の条件下において安定であるべきであり、細菌および真菌のような微生物の汚染作用に対して保存されるべきである。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコール)、および好適なこれらの混合物を含有する溶媒または分散媒体とすることができる。適切な流動性は、レシチンのようなコーティング剤の使用により、分散液の場合の必要な粒子サイズの維持によって、および界面活性剤の使用によって維持され得る。多くの場合、組成物中に、等張剤、例えば、糖、マンニトール、ソルビトールのようなポリアルコール、および塩化ナトリウムを含むのが好ましい。注射可能な組成物の吸収の延長は、組成物中に、吸収を遅延させる作用剤、例えばモノステアリン酸アルムニウムおよびゼラチンを含ませることによって引き起こされ得る。
滅菌注射溶液は、上において列挙されている成分の1つまたは組合せを含む適切な溶媒中、必要量の活性化合物を配合し、次いで、必要に応じて、ろ過滅菌することにより調製され得る。一般に、分散液は、基礎分散媒体および上において列挙されているものからの他の必要な成分を含有する滅菌ビヒクルに活性化合物を配合することにより調製される。滅菌注射溶液の調製用の滅菌粉末の場合、調製方法は、活性成分の粉末および既に滅菌ろ過されたこの溶液に由来する任意の追加的な所望の成分をもたらす、真空乾燥および凍結乾燥を含む。
関節内投与に好適な製剤は、微結晶の形態、例えば、水性微結晶性懸濁液の形態をとることができる、薬物の水性滅菌調製物の形態をとることができる。リポソマール製剤または生分解性ポリマー系も使用されて、関節内および眼科投与の両方にとっての薬物を供給することもできる。
眼処置を含めた局所投与に好適な製剤は、塗布剤、ローション剤、ゲル剤、施用物(applicant)のような液体または半液体調製物、クリーム剤、軟膏剤もしくはペースト剤のような水中油型または油中水型エマルション剤;または点眼剤のような溶液剤または懸濁液剤を含む。皮膚表面への局所投与向け製剤は、ローション剤、クリーム剤、軟膏剤または石鹸のような皮膚科学的に許容可能な担体により薬物を分散させることにより調製され得る。施用を局在化させて、除去されるのを阻止するため、皮膚全体にフィルムまたは層を形成することが可能な担体が有用である。内部組織表面への局所投与に関すると、作用剤は、液体の組織接着剤、または組織表面への吸着を増強することが知られている他の物質中に分散され得る。例えば、利点をもたらすためにヒドロキシプロピルセルロースまたはフィブリノゲン/トロンビン溶液が使用され得る。代替として、ペクチン含有製剤のような組織−コーティング溶液が使用され得る。
吸入処置の場合、スプレー剤と一緒に分注されている散剤の吸入(自己噴射型またはスプレー製剤)は、ネブライザーとすることができ、噴霧器が使用され得る。このような製剤は、粉末吸入装置または自己噴射性粉末分注製剤から肺投与するための微粉末の形態とすることができる。自力噴射性溶液およびスプレー製剤の場合、その効果は、所望のスプレー特性を有するバルブの選択(すなわち、所望の粒子サイズを有するスプレー剤を生成することが可能である。)、または制御されている粒子サイズの懸濁粉末としての活性成分の配合のどちらかによって実現され得る。吸入による投与の場合、本化合物はまた、好適な噴射剤、例えば、二酸化炭素のようなガスを含有する加圧容器もしくはディスペンサー、またはネブライザーからのエアゾールスプレー剤の形態で送達され得る。
全身性投与はまた、経粘膜または経皮手段によることもできる。経粘膜または経皮投与に関すると、浸透されるバリアに適切な浸透剤が本製剤において使用される。このような浸透剤は、一般に、当分野において公知であり、例えば、経粘膜投与向けに、洗剤および胆汁酸塩を含む。経粘膜投与は、点鼻薬または坐薬の使用によって行われ得る。経皮投与に関すると、活性化合物は、当分野において一般に公知の軟膏剤、膏薬(salve)、ゲル剤またはクリーム剤に、通常、製剤化される。
活性化合物は、インプラントおよびマイクロカプセル化送達系を含めた放出制御製剤のような、身体からの迅速な排出から本化合物を保護する担体と一緒に調製され得る。エチレンビニルアセテート、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステルおよびポリ乳酸のような生物分解性、生体適合性ポリマーが使用され得る。このような製剤の調製を行うための方法は、当業者に明白である。リポソームの懸濁液も、医薬として許容される担体として使用され得る。これらは、例えば、米国特許第4,522,811号に記載されている、当業者に公知の方法に準拠して調製され得る。
経口または非経口組成物は、投与の容易さおよび投与量の均一性のため、投与単位形態中において製剤化され得る。投与単位形態とは、処置される対象にとっての単位投与量として適した物理的にばらばらの単位を指す。各単位は、必要な医薬担体と一緒になって、所望の治療効果を生じるよう計算された所定量の活性化合物を含有する。本開示の投与単位形態に関する規格は、活性化合物の固有の特徴および実現される治療効果、ならびに個体を処置するために、このような活性化合物の配合の当分野における固有の制限により規定される、およびこれらに直接、依存する。さらに、投与は、ボーラス剤の定期的な注射により行われ得、または内部リザーバー(例えば、静脈内バッグ)からの静脈内、筋肉内または腹腔内投与により一層、連続的に行われ得る。
組織表面への接着が望ましい場合、本組成物は、フィブリノゲン−トロンビン組成物または他の生体接着体中に分散している薬物を含むことができる。次に、本化合物は、所望の組織表面に塗られる、スプレーされるまたは他には塗布されることができる。代替として、薬物は、ヒトまたは他の哺乳動物に、例えば、有効量、例えば所望の効果を誘発するのに十分な時間、標的組織に適切な濃度の薬物をもたらす量で、非経口投与または経口投与するために製剤化され得る。
活性化合物が、移植手順の一部として使用されることになる場合、活性化合物は、ドナーからの組織または器官を取り除く前に移植される、生きている組織または器官に供給され得る。本化合物は、ドナー宿主に供され得る。代替としてまたはさらに、器官または生きている組織は、ドナーから一旦、取り出されると、活性化合物を含有する保存溶液に入れることができる。すべての場合において、活性化合物は、本明細書において開示されているおよび/または当分野において公知の方法ならびに製剤のいずれかを使用して、所望の組織への注射によって該組織に直接、投与され得、または本活性化合物は、経口投与または非経口投与のいずれかによって、全身的に供給され得る。薬物が、組織または器官の保存溶液の一部を含む場合、いかなる市販の保存溶液も使用されて利益をもたらすことができる。例えば、当分野において公知の有用な溶液は、コリンズ溶液、ウィスコンシン溶液、ベルザー溶液、Eurocollins溶液および乳酸添加リンゲル溶液を含む。
本開示の方法に合わせて、ファーマコゲノミクス(すなわち、個体の遺伝子型と、異物化合物または薬物への該個体の応答との間の関係の検討)が考慮され得る。治療剤の代謝の差異は、薬理学的活性薬の用量と血中濃度との間の関係を変更することにより、深刻な毒性または治療的失敗をもたらす恐れがある。したがって、医師または臨床家は、薬物を投与するかどうか、ならびに投与量の調節および/または薬物による処置の治療レジメンを決定する際に、関連するファーマコゲノミクス検討において得られた知識の適用を考慮することができる。
一般に、活性化合物の投与量の有効量は、体重/日間が約0.1から約100mg/kgの範囲、より好ましくは体重/日間が約1.0から約50mg/kgの範囲となる。投与量は、手術または侵襲的な医療手順のタイプ、患者の総合的な健康状態、送達される化合物の相対的生物学的効力、薬物の製剤、製剤中の賦形剤の存在およびタイプ、ならびに投与経路のような可変因子(variable)に依存する可能性がやはり高い。同様に、投与される初期投与量は、所望の血中レベルまたは組織中レベルを速やかに実現するために、上記の上限レベルを超えて増量されることができ、または初期投与量は、最適値よりも少なくすることができる。
活性化合物の非限定的な用量は、1用量当たり約0.1から約1500mgを構成する。患者への便利な投与を行うための単位用量として製剤化され得る用量の非限定例は、約25mg、約50mg、約75mg、約100mg、約125mg、約150mg、約175mg、約200mg、約225mg、約250mg、約275mg、約300mg、約325、約350mg、約375mg、約400mg、約425mg、約450mg、約475mg、約500mg、約525mg、約550mg、約575mg、約600mg、約625mg、約650mg、約675mg、約700mg、約725mg、約750mg、約775mg、約800mg、約825mg、約850mg、約875mg、約900mg、約925mg、約950mg、約975mg、約1000mg、約1025mg、約1050mg、約1075mg、約1100mg、約1125mg、約1150mg、約1175mg、約1200mg、約1225mg、約1250mg、約1275mg、約1300mg、約1325mg、約1350mg、約1375mg、約1400mg、約1425mg、約1450mg、約1475mgおよび約1500mgを含む。上述の用量は、本開示の方法による、本開示の化合物を投与するのに有用である。
当業者によって理解される通り、投与量が、医薬活性品に関して記載されている場合、この投与量は、親部分または活性部分に基づいて提示される。したがって、塩、水和物、または親部分もしくは活性部分の別の形態が使用される場合、本化合物の重量に対応する調節が行われるが、この用量は、依然として、送達される親部分または活性部分に基づいて言及される。非限定例として、着目した親部分または活性部分が、250の分子量を有するモノカルボン酸である場合、および該酸の一ナトリウム塩が、同じ投与量において送達されることが望ましい場合、調節は、一ナトリウム塩が、約272の分子量(すなわち、−1Hまたは1.008原子質量単位+1Naまたは22.99原子質量単位)を有すると認識して行われる。したがって、親化合物または活性化合物の250mgの投与量は、一ナトリウム塩が約272mgに相当すると思われ、これはまた、親化合物または活性化合物を250mg送達することになると思われる。前記別の方法において、一ナトリウム塩約272mgは、親化合物または活性化合物の投与量250mgに等しいことになると思われる。
[製剤実施例]
I.静脈内投与向け製剤
Figure 2018507881
静脈内投与向けのこの製剤は、注射用水を約60℃まで加熱することにより製剤化される。次に、クエン酸ナトリウム、クエン酸およびデキストロースを添加して、溶解するまで撹拌する。抗微生物化合物の溶液または水性スラリーを上記の混合物に加え、溶解するまで撹拌する。この混合物を撹拌しながら、25℃まで冷却する。pHを測定し、必要な場合、調節する。最後に、この混合物を、必要な場合、注射用水により、所望の体積にする。この混合物をろ過して、所望の容器(バイアル、シリンジ、注入容器など)に充填し、上から包装し、最後に、湿式加熱殺菌する。
この製剤は、感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させるために、患者へのボーラスまたは注入のどちらかにおいて静脈内投与するのに有用である。
II.再構成用の凍結乾燥物
代替として、抗微生物化合物は、静脈内投与または筋肉内投与する前に、再構成され得る、凍結乾燥物として供給され得る。
Figure 2018507881
投与される再構成溶液の容量は50ml(注入)である:5%グルコース水溶液。
投与される再構成溶液の容量は15ml(ボーラス)である:3.3%グルコース水溶液。
上述の凍結乾燥物は、感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させるために、ボーラスまたは注入のどちらかにおいて、再構成して患者に静脈内投与するのに有用である。
III.再構成用の凍結乾燥物
Figure 2018507881
投与される再構成溶液の容量は50ml(注入)である:4%グルコース水溶液。
投与される再構成溶液の容量は15ml(ボーラス)である:2%グルコース水溶液。
上述の凍結乾燥物は、感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させるために、ボーラスまたは注入のどちらかにおいて、再構成して患者に静脈内投与するのに有用である。
IV.再構成用の凍結乾燥物
Figure 2018507881
投与される再構成溶液の容量は15ml(ボーラス)である:3.3%グルコース水溶液。
上述の凍結乾燥物は、感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させるために、ボーラスまたは注入のどちらかにおいて、再構成して患者に静脈内投与するのに有用である。
V.経口投与向け錠剤
Figure 2018507881
抗微生物化合物(所望の送達強度、例えば、1錠剤あたり50から1500mgに等しい化合物のいずれか)は、リボンブレンダー中、20RPMにおいて5分間、微結晶性セルロースNFの1/3および無水ラクトースNFの1/2を予め混合する。このプレミックスに、微結晶性セルロースNFの残りである2/3および無水ラクトースNFの残りである1/2を加える。これを、20RPMにおいて10分間、ブレンドする。クロスカルメロースナトリウムを上記のブレンドした粉末に加え、20RPMにおいて5分間、混合する。最後に、この混合物に、ステアリン酸マグネシウムを90メッシュのスクリーンに通すことによって加え、20RPMにおいてさらに5分間、ブレンドする。滑らかになった混合物を圧縮すると、500mgの活性成分の錠剤が得られる。
これらの錠剤は、感染を処置する、予防する、このリスクを低減する、またはこの発症を遅延させるために、患者への経口投与に有用である。
6.実施例
核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、Bruker Avance300またはAvance500分光計、またはある場合には、GE−Nicolet300分光計で得た。一般的な反応溶媒は、特に明記されていない限り、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)グレードまたは米国化学会(ACS)グレードのいずれかであり、製造業者から得た無水物であった。「クロマトグラフィー」または「シリカゲルによる精製」とは、特に明記されていない限り、シリカゲル(EM Merck、シリカゲル60、230−400メッシュ)を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーを指す。
本開示の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグは、手近な特定の状況に適合する既知の化学変換を使用して調製され得る。
実施例の合成の以下の実験詳細において使用される略語の一部を以下に定義する:hまたはhr=時間;min=分間;mol=モル;mmol=ミリモル;M=モル濃度;μM=マイクロモル濃度;g=グラム;μg=マイクログラム;rt=室温;L=リットル;mL=ミリリットル;EtO=ジエチルエーテル;THF=テトラヒドロフラン;DMSO=ジメチルスルホキシド;EtOAc=酢酸エチル;EtN=トリエチルアミン;i−PrNEtまたはDIPEA=ジイソプロピルエチルアミン;CHCl=塩化メチレン;CHCl=クロロホルム;CDCl=重水素化クロロホルム;CCl=四塩化炭素;MeOH=メタノール;CDOD=重水素化メタノール;EtOH=エタノール;DMF=ジメチルホルムアミド;BOC=t−ブトキシカルボニル;CBZ=ベンジルオキシカルボニル;TBS=t−ブチルジメチルシリル;TBSCl=t−塩化ブチルジメチルシリル;TFA=トリフルオロ酢酸;DBU=ジアザビシクロウンデセン;TBDPSCl=t−ブチルジフェニルクロロシラン;Hunig’s Base=N,N−ジイソプロピルエチルアミン;DMAP=4−ジメチルアミノピリジン;CuI=ヨウ化銅(I);MsCl=塩化メタンスルホニル;NaN=アジ化ナトリウム;NaSO=硫酸ナトリウム;NaHCO=炭酸水素ナトリウム;NaOH=水酸化ナトリウム;MgSO=硫酸マグネシウム;KCO=炭酸カリウム;KOH=水酸化カリウム;NHOH=水酸化アンモニウム;NHCl=塩化アンモニウム;SiO=シリカ;Pd−C=炭素担持パラジウム;Pd(dppf)Cl=ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)。
本開示に従って合成された例示的な化合物が、表1に一覧表示されている。太線または点線の結合は、キラル中心における特定の立体化学を示すために図示されている一方、波線の結合は、置換基に配向性があり得るか、または該化合物がこれらの混合物であるかのどちらかを示す。
本開示の化合物は、塩、エステルおよびプロドラッグとして調製されて、製剤化され、送達され得る。便宜上、本化合物は、特定の塩、エステルまたはプロドラッグの形態を示すことなく、一般に示されている。
本開示の化合物は、当業者に周知の合成化学的技法を使用して作製され得る。
[実施例1] 化合物1−153および159−178の合成
化合物1−153および159−178は、US2012−0220566、WO2012/173689またはPCT/US2014/054869に記載されている方法に従って、および化合物64、71、76、108および125に関して記載されている方法および手順と同様の方法および手順に従って合成した。化合物64、71、76、108および125は、以下に記載されている方法に従って合成した。
Figure 2018507881
実験(化合物64の合成スキームを参照)
中間体2の合成:D−リンゴ酸(1)(13.4g、100mmol)にトリフルオロ酢酸無水物(55ml)を加え、アルゴン雰囲気下、室温において40分間、撹拌した。揮発物を除去し、無水メタノール80mlを加えて、室温において1時間30分間、撹拌した。濃縮し、残留物をジエチルエーテル/ヘキサンから結晶化すると、2が白色固体として14.7g(収率99%)が得られた。この物質は、さらに処理することなく、次に使用した。
中間体3の合成:アルゴン雰囲気下、−10℃において、2(14.85、100mmol)の撹拌した無水THF(334ml)中溶液に、BH−DMS(THF中1M、200ml、200mmol)を滴下して加えた。同じ温度において2時間、撹拌した後、冷却浴を取り除き、室温において14時間、撹拌した。メタノール200mlを滴下添加することにより、この反応をクエンチした。20分間、撹拌して、溶媒を蒸発させた。メタノールをさらに100ml加えて20分間、撹拌し、溶媒を蒸発させた。この残留物をジエチルエーテル200mlに溶解し、セライトのプラグに通して、濃縮乾固すると3が無色液体として、13g(収率96%)得られた。
中間体4の合成:3(8.9g、60mmol)の撹拌した無水DMF(75ml)中溶液に、−10℃において、TBDMS−Cl(9.59g、63mmol)、次いでイミダゾール(4.95、72mmol)を加えた。この溶液を一晩、撹拌し、水(150ml)によりクエンチして、生成物を酢酸エチル(100ml×3)により抽出した。合わせた有機相を水(100ml×2)およびブライン(150ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、4が無色液体として10.62g(収率、71%)得られた。
中間体5の合成:4(10.60g、42.7mmol)および4−ブロモベンズアルデヒド(11.26g、44.8mmol)の冷却した無水DMF(85ml)中溶液に、水素化ナトリウム(1.7g、鉱物油中60%、42.7mmol)を加えた。3時間後、水(5ml)によりこの反応をクエンチした。5分後、水をさらに100ml加えた。生成物を酢酸エチル(50ml×2)により抽出した。合わせた有機相を水(100ml)およびブライン(100ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、5が褐色液体として15.7g(収率、88%)得られた。
中間体6の合成:アルゴン雰囲気下、5(10.42g、25mmol)の撹拌した無水THF(125ml)中溶液に、0℃においてLiBH(95%、0.80g、35mmol)を2回にわけて加え、次いで、LiEtBHのTHF(1M、2.5ml、2.5mmol)中溶液を加え、17時間、撹拌した。0℃まで冷却し、水10mlをゆっくりと加え、次いでさらなる水100ml加えた。1時間、冷却浴を取り除き、室温において5時間、撹拌した。生成物を酢酸エチル(50ml×2)により抽出した。合わせた有機相をブライン(100ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、6が無色の粘性液体として7.4g(収率、76%)得られた。
中間体7および8の合成:6(6.61g、17mmol)の無水塩化メチレン(24ml)中溶液にジヒドロピラン(4.67ml、51mmol)、次いでPPTS(0.43g、1.7mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、14時間、撹拌した。この反応混合物を水(25ml×2)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮乾固すると、7が無色の粘性液体として6.9g得られた。この粗製液体に、フッ化テトラブチルアンモニウムのTHF中溶液(1M、20.4ml、20.4mmol)を加え、1時間30分、撹拌した。LCMSにより、TBSの除去が完了したことが示された。粗製反応混合物を濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、8が無色の粘性液体として5.05g(収率、98%、MS、ESI、m/z381.4[M+H])得られた。
中間体9の合成:8(5.35g、17mmol)の撹拌した無水トルエン(100ml)中溶液に、アルゴン雰囲気下、ジフェニルホスホリルアジド(5.77g、21mmol)を加え、次いでDBU(3.19g、21mmol)を滴下添加した。30分後、80℃の温度の油浴に置き、14時間、撹拌した。LCMSにより、反応の完了が示される。室温まで冷却し、水100mlを加え、生成物を酢酸エチル(75ml×2)により抽出した。合わせた有機相を水(75ml)およびブライン(75ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、9が無色液体として5.37g(収率、93%、MS、ESI、m/z406.4[M+Na])得られた。
中間体10の合成:9(5.37g、14mmol)のTHF(130ml)中溶液、トリフェニルホスフィン(5.50g、21mmol)および水(11ml)を60℃において3時間、撹拌した。この反応混合物を0℃まで冷却し、Boc無水物(3.67g、16.8mmol)、次いでトリエチルアミン(2.83g、28mmol)を加えた。この反応混合物を同じ浴中、一晩、撹拌しておいた。LCMSにより、中間体アミンが完全に消費したことが示される。この反応混合物を濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、10が無色の粘性液体として6.3g(収率、98%、MS、ESI、m/z480.5[M+Na])得られた。
中間体11の合成:10(1g、1.8mmol)の撹拌した無水メタノール(3.6ml)中溶液に、PPTS(0.46g、1.8mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、14時間、撹拌した。TLCにより、反応の完了が示される。メタノールを蒸発させた。この残留物をジクロロメタン20mlに溶解し、水(20ml)により洗浄して濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、11が無色の粘性液体として0.61g(収率、93%、MS、ESI、m/z374.7[M+H])得られた。
中間体12の合成:11(5.47g、14.6mmol)およびTEA(6mL、43.8mmol)の撹拌したDCM(200ml)中溶液に、0℃においてMsCl(メタンスルホニル酸塩化物、2g、17.5mmol)を加え、一晩、撹拌した。上記の溶液を濃縮し、ヘキサン(400mL)に再溶解し、炭酸水素ナトリウム溶液(5%、100mL×3)により洗浄して乾燥すると、濁りのない油状物(6.7g)が得られた。このメシル酸エステル誘導体をDMF(100mL)中において、NaN(1.42g、21.9mmol)により処理し、80℃において一晩、加熱した。エーテル(300mL)により希釈し、水(100mL×3)により洗浄して乾燥し、濃縮すると、アジド誘導体5.56gが得られた。アジド誘導体(13.93mmol)およびPhP(7.3g、27.5mmol)のTHF−HO(120+20mL)中の混合物を3時間、加熱して還流した。これを冷却し、BocO(3.69g、16.7mmol)を加えて、周囲温度において一晩、撹拌した。濃縮して、酢酸エチルにより抽出して乾燥し、蒸発させて、フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)によって精製すると、12(5.94g、95%)が得られた。
中間体13の合成:12(5.94g、12.53mmol)の無水DMF(130mL)中溶液に、ビスピナコラトジボラン(15.94g、62.75mmol)、酢酸カリウム(3.69g、37.65mmol)およびPdCl(dppf).CHCl(1.54g、1.88mmol)を加えた。この混合物を脱気して、アルゴンにより2回、パージし、80℃において14時間、撹拌した。LCMSにより、12の完全な消費および13の形成が示される。室温まで冷却し、200mlの水を加えた。生成物を酢酸エチル(100ml×3)により抽出した。合わせた有機相を水(200ml)、14%の水酸化アンモニウム(100ml)、水(100ml)およびブライン(200ml)により洗浄した。これを硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、13が無色粘性固体として6.31g(96%)得られた。
中間体14の合成:13(6.31g、12.1mmol)のメタノール(360ml)および水(40ml)中溶液に、5−ヨードシトシン(4.31g、18.2mmol)、酢酸銅一水和物(3.64g、18.2mmol)、次いでのテトラメチルエチレンジアミン(5.4ml、36.3mmol)を加えた。この混合物を開放空気下、室温において撹拌した。17時間後、この混合物を濃縮した。200mlの水を加えた。生成物を酢酸エチル(200ml×3)により抽出した。合わせた有機相を水(200ml)、14%水酸化アンモニウム(200ml)、水(200ml)およびブライン(200ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮乾固すると、オフホワイトの固体が8g(12mmol)得られた。この固体を酢酸エチル250mlに溶解し、無水安息香酸(4.12g、18.2mmol)を加え、この混合物を80℃において4時間、撹拌した。溶媒を蒸発させて、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、14が白色固体として7.5g(収率、85%)得られた。
中間体15および化合物64の合成:14(2.94g、4mmol)およびアルキン(1.65g、4.4mmol)の無水DMF(40ml)中溶液を脱気し、アルゴンにより2回、パージした。この溶液にN−N−ジイソプロピルエチルアミン(2.09ml、12mmol)、次いでPd(PPh(232mg、0.2mmol)およびCuI(76mg、0.4mmol)を加えた。この混合物を70℃において12時間、撹拌した。室温まで冷却し、メタノール70mlを加え、80℃において3時間、撹拌した。室温まで冷却し、メタノールを蒸発させた。200mlの水を加えた。生成物を酢酸エチル(200ml×2)により抽出した。合わせた有機相を水(200ml)、14%水酸化アンモニウム(200ml)、水(200ml)およびブライン(200ml)により洗浄した。これを硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮し、シリカゲル上のフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、15が黄色固体として1.7g得られた。15のジクロロメタン(50ml)中溶液にHCl(ジオキサン中4N、65ml)を加え、室温において1時間、撹拌した。濃縮して、残留物(1.95mmol)を無水メタノール(50ml)に溶解した。ビス−boc−1−ピラゾールカルボキサミド(1.51g、4.89mmol)およびN−N−ジイソプロピルエチルアミン(3.4ml、19.5mmol)を加え、室温において12時間、撹拌した。溶媒を除去し、トリフルオロ酢酸(100ml)に溶解し、チオアニソール100滴を加えて、室温において17時間、撹拌した。LCMSにより、Boc基およびCbz基が完全に除去されたことが示される。次に、これを濃縮し、HPLCにより精製した。所望のフラクションを濃縮乾固し、TFAをHCl(6N水性、15分間の間隔において、100ml×2)と交換し、凍結乾燥すると、化合物64が黄色固体として416mg(収率60%)(MS、ESI、m/z625[M+H])得られた。
Figure 2018507881
Figure 2018507881
実験(化合物71の合成スキームを参照)
中間体2aの合成:D−リンゴ酸(1a)(13.4g、100mmol)にトリフルオロ酢酸無水物(55ml)を加え、アルゴン雰囲気下、室温において40分間、撹拌した。揮発物を除去し、無水メタノール80mlを加えて、得られた混合物を室温において1時間30分、撹拌した。次に、この混合物を濃縮し、得られた残留物をジエチルエーテル/ヘキサンから結晶化すると、2aが白色固体として14.7g(収率99%)得られた。この物質を、さらに精製または処理することなく、次の工程に使用した。
中間体3aの合成:アルゴン雰囲気下、−10℃において、2a(14.85、100mmol)の撹拌した無水THF(334ml)中溶液に、BH−DMS(THF中1M、200ml、200mmol)を滴下して加えた。同じ温度において2時間、撹拌した後、冷却浴を取り除き、この反応物を室温において14時間、撹拌した。メタノール200mlを滴下添加することにより、この反応をクエンチした。得られた混合物を20分間、撹拌し、次に、溶媒を蒸発させた。さらに100mlのメタノールを加え、この混合物を20分間、撹拌した。次に、この溶媒を蒸発させた。この残留物をジエチルエーテル200mlに溶解し、セライトのプラグに通して、濃縮乾固すると3aが無色液体として、13g(収率96%)得られた。
中間体4aの合成:3a(8.9g、60mmol)の撹拌した無水DMF(75ml)中溶液に、−10℃において、TBDMS−Cl(9.59g、63mmol)、次いでイミダゾール(4.95、72mmol)を加えた。この溶液を一晩、撹拌し、水(150ml)によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(100ml×3)により抽出した。合わせた有機相を水(100ml×2)およびブライン(150ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、4aが無色液体として10.62g(収率、71%)得られた。
中間体5aの合成:4a(10.60g、42.7mmol)および4−ブロモベンズアルデヒド(11.26g、44.8mmol)の冷却した無水DMF(85ml)中溶液に、水素化ナトリウム(1.7g、鉱物油中60%、42.7mmol)を加えた。3時間後、水(5ml)によりこの反応をクエンチした。さらに5分間の撹拌後、水をさらに100ml加えた。得られた反応混合物を酢酸エチル(50ml×2)により洗浄した。合わせた有機相を水(100ml)およびブライン(100ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、5aが褐色液体として15.7g(収率、88%)得られた。
中間体6aの合成:アルゴン雰囲気下、5a(10.42g、25mmol)の撹拌した無水THF(125ml)中溶液に、0℃においてLiBH(95%、0.80g、35mmol)を2回にわけて加え、次いで、LiEtBHのTHF(1M、2.5ml、2.5mmol)中溶液を加えた。得られた反応混合物を17時間、撹拌した。次に、この混合物を0℃まで冷却し、水10mlをゆっくりと加え、次いで水をさらに100ml加えた。1時間後、冷却浴を取り除き、この混合物を室温において5時間、撹拌した。生成物は、酢酸エチル(50ml×2)を用いて混合物から抽出した。合わせた有機相をブライン(100ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、6aが無色の粘性液体として7.4g(収率、76%)得られた。
中間体8aの合成:6a(6.61g、17mmol)の無水塩化メチレン(24ml)中溶液にジヒドロピラン(4.67ml、51mmol)、次いでPPTS(0.43g、1.7mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、14時間、撹拌した。この反応混合物を水(25ml×2)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮乾固すると、7aが無色の粘性液体として6.9g得られた。この粗製液体に、フッ化テトラブチルアンモニウムのTHF中溶液(1M、20.4ml、20.4mmol)を加え、この反応混合物を1時間30分間、撹拌した。一旦、LCMSによりTBSが完全に除去されたことが示されると、この粗製反応混合物を濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、8aが無色の粘性液体として5.05g(収率、98%、MS、ESI、m/z381.4[M+H])得られた。
中間体9aの合成:8a(5.35g、17mmol)の撹拌した無水トルエン(100ml)中溶液に、アルゴン雰囲気下、ジフェニルホスホリルアジド(5.77g、21mmol)を加え、次いでDBU(3.19g、21mmol)を滴下添加した。30分後、この混合物を油浴中、80℃の温度まで加熱し、次に、この温度において14時間、撹拌した。一旦、LCMSにより反応の完了が示されると、この反応物を室温まで冷却した。一旦、室温において、100mlの水を加え、得られた混合物を酢酸エチル(75ml×2)により洗浄した。合わせた有機相を水(75ml)およびブライン(75ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、9aが無色液体として5.37g(収率、93%、MS、ESI、m/z406.4[M+Na])得られた。
中間体10aの合成:9a(5.37g、14mmol)のTHF(130ml)中溶液、トリフェニルホスフィン(5.50g、21mmol)および水(11ml)を60℃において3時間、撹拌した。この反応混合物を0℃まで冷却し、次に、Boc無水物(3.67g、16.8mmol)、次いでトリエチルアミン(2.83g、28mmol)を加えた。この反応混合物を同じ浴中、一晩、撹拌した。一旦、LCMSにより中間体アミンが完全に消費されたことが示されると、この反応混合物を濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、10aが無色の粘性液体として6.3g(収率98%、MS、ESI、m/z480.5[M+Na])得られた。
中間体16aの合成:10a(1.00g、2.2mmol)の無水DMSO(14.6ml)中溶液に、ビスピナコラトジボラン(1.41g、5.5mmol)、酢酸カリウム(0.65g、6.6mmol)およびPdCl(dppf).CHCl(0.090g、0.011mmol)を加えた。この混合物を脱気して、アルゴンにより2回、パージし、80℃において14時間、撹拌した。一旦、LCMSにより10aが完全に消費されたこと、および16aが形成したことが示されると、この反応混合物を室温まで冷却し、水20mlを加える。生成物を酢酸エチル(20ml×2)により抽出した。合わせた有機相を水(20ml)、14%水酸化アンモニウム(20ml)、水(20ml)およびブライン(20ml)により洗浄した。これを硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、16aが無色粘性固体として1.0g(収率90%、MS、ESI、m/z528.7[M+Na])得られた。
中間体17aの合成:16a(1.21g、2.4mmol)のメタノール(35ml)中溶液に、水9mlを加えた。次に、この混合物に、5−ヨードシトシン(0.8g、3.36mmol)および酢酸銅一水和物(0.47g、2.4mmol)、次いでテトラメチルエチレンジアミン(0.55g、4.8mmol)を加えた。この混合物を開放空気下、室温において19時間、撹拌した。19時間後、この混合物を濃縮し、水20mlを加えた。生成物を酢酸エチル(25ml×2)を使用して抽出した。合わせた有機相を水(25ml)、14%水酸化アンモニウム(25ml)、水(25ml)およびブライン(25ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮乾固すると、オフホワイトの固体が得られた。この固体を酢酸エチル43mlに溶解し、無水安息香酸(0.65g、2.88mmol)を加え、この混合物を80℃において4時間、撹拌した。この反応混合物を濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、17aが白色固体として1.1g(収率64%、MS、ESI、m/z719.7[M+H])得られた。
中間体18aの合成:17a(0.35g、0.49mmol)およびアルキン(0.182g、0.49mmol)の無水DMF(4.9ml)中溶液を脱気し、アルゴンにより2回、パージした。次に、この溶液にN−N−ジイソプロピルエチルアミン(0.19g、1.47mmol)、次いでPd(PPh(0.028g、0.024mmol)およびCuI(0.0094g、0.049mmol)を加えた。この混合物を70℃において12時間、撹拌した。一旦、LCMSによりSonogashiraカップリングの完了が示されると、この混合物を室温まで冷却し、メタノール7mlを加え、次に、得られた混合物を80℃において3時間、撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、濃縮した。水25mlを加え、生成物を酢酸エチル(25ml×2)により抽出した。合わせた有機相を水(25ml)、14%水酸化アンモニウム(25ml)、水(25ml)およびブライン(25ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮し、ジクロロメタン中のメタノール(0.2%飽和水酸化アンモニウムを含有)のグラジエント(16CV中0%から10%まで)を使用するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物フラクションを濃縮すると、18aが固体として0.35g(収率83%、MS、ESI、m/z860.90[M+H])得られた。
化合物71の合成:18a(0.26g、0.31mmol)のジクロロメタン(10ml)中溶液にHCl(ジオキサン中4N、3.87ml、15.5mmol)を加え、得られた混合物を室温において1時間、撹拌した。次に、この混合物を濃縮し、残留物を無水メタノール(10ml)に溶解した。ビス−boc−1−ピラゾールカルボキサミド(0.19g、0.62mmol)およびN−N−ジイソプロピルエチルアミン(0.40g、3.1mmol)を加え、この混合物を室温において12時間、撹拌した。12時間後、溶媒を真空において除去した。得られた残留物にトリフルオロ酢酸(10ml)およびチオアニソール10滴を加え、得られた反応混合物を室温において17時間、撹拌した。一旦、LCMSによりBoc基およびCbz基が完全に除去されたことが示されると、この混合物を濃縮してHPLCにより精製した。所望のフラクションを濃縮乾固した。TFAをHCl(6N水性、15分間の間隔において、10ml×2)と交換し、生成物を凍結乾燥すると、71が黄色固体として0.107g(4工程通算で収率52%、MS、ESI、m/z584.7[M+H])得られた。
Figure 2018507881
実験(化合物76の合成スキームを参照)
中間体2の合成:D−リンゴ酸(1)(13.4g、100mmol)にトリフルオロ酢酸無水物(55ml)を加え、アルゴン雰囲気下、室温において40分間、撹拌した。揮発物を除去し、無水メタノール80mlを加えて、室温において1時間30分間、撹拌した。濃縮し、残留物をジエチルエーテル/ヘキサンから結晶化すると、2が白色固体として14.7g(収率99%)が得られた。この物質は、さらに処理することなく、次に使用した。
中間体3の合成:アルゴン雰囲気下、−10℃において、2(14.85、100mmol)の撹拌した無水THF(334ml)中溶液に、BH−DMS(THF中1M、200ml、200mmol)を滴下して加えた。同じ温度において2時間、撹拌した後、冷却浴を取り除き、室温において14時間、撹拌した。メタノール200mlを滴下添加することにより、この反応をクエンチした。20分間、撹拌して、溶媒を蒸発させた。メタノールをさらに100ml加えて20分間、撹拌し、溶媒を蒸発させた。この残留物をジエチルエーテル200mlに溶解し、セライトのプラグに通して、濃縮乾固すると3が無色液体として、13g(収率96%)得られた。
中間体4の合成:3(8.9g、60mmol)の撹拌した無水DMF(75ml)中溶液に、−10℃において、TBDMS−Cl(9.59g、63mmol)、次いでイミダゾール(4.95、72mmol)を加えた。この溶液を一晩、撹拌し、水(150ml)によりクエンチして、生成物を酢酸エチル(100ml×3)により抽出した。合わせた有機相を水(100ml×2)およびブライン(150ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、4が無色液体として10.62g(収率、71%)得られた。
中間体5の合成:4(10.60g、42.7mmol)および4−ブロモベンズアルデヒド(11.26g、44.8mmol)の冷却した無水DMF(85ml)中溶液に、水素化ナトリウム(1.7g、鉱物油中60%、42.7mmol)を加えた。3時間後、水(5ml)によりこの反応をクエンチした。5分後、水をさらに100ml加えた。生成物を酢酸エチル(50ml×2)により抽出した。合わせた有機相を水(100ml)およびブライン(100ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、5が褐色液体として15.7g(収率、88%)得られた。
中間体6の合成:アルゴン雰囲気下、5(10.42g、25mmol)の撹拌した無水THF(125ml)中溶液に、0℃においてLiBH(95%、0.80g、35mmol)を2回にわけて加え、次いで、LiEtBHのTHF(1M、2.5ml、2.5mmol)中溶液を加え、17時間、撹拌した。0℃まで冷却し、水10mlをゆっくりと加え、次いでさらなる水100mlを加えた。1時間、冷却浴を取り除き、室温において5時間、撹拌した。生成物を酢酸エチル(50ml×2)により抽出した。合わせた有機相をブライン(100ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、6が無色の粘性液体として7.4g(収率、76%)得られた。
中間体7および8の合成:6(6.61g、17mmol)の無水塩化メチレン(24ml)中溶液にジヒドロピラン(4.67ml、51mmol)、次いでPPTS(0.43g、1.7mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、14時間、撹拌した。この反応混合物を水(25ml×2)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮乾固すると、7が無色の粘性液体として6.9g得られた。この粗製液体に、フッ化テトラブチルアンモニウムのTHF中溶液(1M、20.4ml、20.4mmol)を加え、1時間30分、撹拌した。LCMSにより、TBSの除去が完了したことが示された。粗製反応混合物を濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、8が無色の粘性液体として5.05g(収率、98%、MS、ESI、m/z381.4[M+H])得られた。
中間体9の合成:8(5.35g、17mmol)の撹拌した無水トルエン(100ml)中溶液に、アルゴン雰囲気下、ジフェニルホスホリルアジド(5.77g、21mmol)を加え、次いでDBU(3.19g、21mmol)を滴下添加した。30分後、80℃の温度の油浴に置き、14時間、撹拌した。LCMSにより、反応の完了が示される。室温まで冷却し、水100mlを加え、生成物を酢酸エチル(75ml×2)により抽出した。合わせた有機相を水(75ml)およびブライン(75ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、9が無色液体として5.37g(収率、93%、MS、ESI、m/z406.4[M+Na])得られた。
中間体10の合成:9(5.37g、14mmol)のTHF(130ml)中溶液、トリフェニルホスフィン(5.50g、21mmol)および水(11ml)を60℃において3時間、撹拌した。この反応混合物を0℃まで冷却し、Boc無水物(3.67g、16.8mmol)、次いでトリエチルアミン(2.83g、28mmol)を加えた。この反応混合物を同じ浴中、一晩、撹拌しておいた。LCMSにより、中間体アミンが完全に消費したことが示される。この反応混合物を濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、10が無色の粘性液体として6.3g(収率、98%、MS、ESI、m/z480.5[M+Na])得られた。
中間体11の合成:10(1g、1.8mmol)の撹拌した無水メタノール(3.6ml)中溶液に、PPTS(0.46g、1.8mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、14時間、撹拌した。TLCにより、反応の完了が示される。メタノールを蒸発させた。この残留物をジクロロメタン20mlに溶解し、水(20ml)により洗浄して濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、11が無色の粘性液体として0.61g(収率、93%、MS、ESI、m/z374.7[M+H])得られた。
中間体12の合成:アルゴン雰囲気下11(0.25g、0.7mmol)の撹拌した無水THF(7ml)中溶液に、0℃においてPPh(0.26g、1mmol)を加え、次いでDIAD(0.22g、1mmol)を滴下添加し、Boc−2−アミノbocイミダゾール(0.23g、0.8mmol)を加えた。この溶液を周囲温度において一晩、撹拌した後、濃縮し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、12が無色粘性固体として0.3g(収率91%)得られた。
中間体13の合成:12(0.58g、0.91mmol)の無水DMF(12ml)中溶液に、ビスピナコラトジボラン(1.16g、4.55mmol)、酢酸カリウム(0.27g、2.73mmol)およびPdCl(dppf).CHCl(0.114g、0.14mmol)を加えた。この混合物を脱気して、アルゴンにより2回、パージし、80℃において14時間、撹拌した。室温まで冷却し、20mlの水を加えた。生成物を酢酸エチル(20ml×2)により抽出した。合わせた有機相を水(20ml)、14%水酸化アンモニウム(20ml)、水(20ml)およびブライン(20ml)により洗浄した。これを硫酸ナトリウムにより脱水し、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、13が無色粘性固体として0.430g(収率68%)得られた。この反応から、モノ−boc保護した13も単離された(0.14g、収率25%)。
中間体14の合成:13(0.43g、0.63mmol)のメタノール(18ml)中溶液に、2mlの水を加えた。この混合物に、5−ヨードシトシン(0.23g、0.94mmol)、酢酸銅一水和物(0.19g、0.93mmol)、次いでテトラメチルエチレンジアミン(0.28g、1.9mmol)を加えた。この混合物を開放空気下、室温において撹拌した。17時間後、この混合物を濃縮した。20mlの水を加えた。生成物を酢酸エチル(25ml×2)により抽出した。合わせた有機相を水(25ml)、14%水酸化アンモニウム(25ml)、水(25ml)およびブライン(25ml)により洗浄し、硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮乾固すると、オフホワイトの固体が0.5g得られた。この固体を酢酸エチル50mlに溶解し、無水安息香酸(0.22g、0.94mmol)を加え、この混合物を80℃において4時間、撹拌した。溶媒を蒸発させて、フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ヘプタン/酢酸エチルのグラジエント)により精製すると、14が白色固体として0.34g(収率60%)得られた。
中間体15の合成:14(0.34g、0.4mmol)およびアルキン(0.16g、0.42mmol)の無水DMF(4ml)中溶液を脱気し、アルゴンにより2回、パージした。この溶液にN−N−ジイソプロピルエチルアミン(197ul、1.1mmol)、次いでPd(PPh(0.023g、0.02mmol)およびCuI(0.076g、0.04mmol)を加えた。この混合物を70℃において12時間、撹拌した。LCMSにより、Sonogashiraカップリングが完了したことが示された。室温まで冷却し、メタノール7mlを加え、80℃において3時間、撹拌した。室温まで冷却し、メタノールを蒸発させた。25mlの水を加えた。生成物を酢酸エチル(25ml×2)により抽出した。合わせた有機相を水(25ml)、14%水酸化アンモニウム(25ml)、水(25ml)およびブライン(25ml)により洗浄した。これを硫酸ナトリウムにより脱水して濃縮し、ジクロロメタン中のメタノール(0.2%飽和水酸化アンモニウムを含有)のグラジエント(16CV中0%から10%まで)を使用するフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物フラクションを濃縮すると、15が黄色固体として0.15g(収率38%)得られた。
化合物76の合成:15(0.192g、0.2mmol)のジクロロメタン(15ml)中溶液にHCl(ジオキサン中4N、6.5ml)を加え、室温において1時間、撹拌した。濃縮して、残留物を無水メタノール(5ml)に溶解した。ビス−boc−1−ピラゾールカルボキサミド(0.065g、0.2mmol)およびN−N−ジイソプロピルエチルアミン(230ul、1.2mmol)を加え、室温において12時間、撹拌した。溶媒を除去し、トリフルオロ酢酸(17ml)に溶解し、チオアニソール17滴を加えて、室温において17時間、撹拌した。次に、これを濃縮し、HPLCにより精製した。所望のフラクションを濃縮乾固し、TFAをHCl(6N水性、15分間の間隔において、17ml×2)と交換し、凍結乾燥すると、化合物76が黄色固体として0.055g(収率60、MS、ESI、m/z649[M+H])得られた。
Figure 2018507881
スキーム4を参照すると、原料の二酸1を、酸性条件下、メタノールのようなアルコールによりエステル化すると、エステル2を得ることができ、このエステルは、BH3 DMSのようなホウ素還元剤によりさらに還元すると、アルコール3を得ることができる。このアルコール3は、TBSのような好適な保護基によりされに保護することができ、得られた中間体4の二級アルコールは、臭化p−ブロモベンジルのようなアルキル化試薬によりさらにアルキル化され得る。中間体5のエステル基は、LiBH4のようなホウ素試薬により還元されて、アルコール6を得ることができる。このアルコール6は、THPのような好適な保護基によりさらに保護することができる。中間体7のヒドロキシル基をTBAFにより脱保護した後、得られた中間体8は、Mitsunobu反応を受けてアジド9を生成することができ、このアジド9は、アジドをPPhと反応させることによりアミンにさらに還元され、得られたアミノ基をBOC基により保護すると、例えば、中間体10が生成する。10のヒドロキシル基の脱保護によりアルコール11が得られ、次に、11をジ−BOC保護アミノイミダゾールと反応させることにより中間体12を得ることができる。中間体12は、12と好適なホウ素試薬および遷移金属触媒(例えば、パラジウム触媒)を反応させることにより、ボロン酸誘導体に変換することができる。中間体13は、銅の触媒作用下、例えば、ヨードシトシンと反応させ、次いで、このシトシンのアミノ基をBz基により保護する。パラジウム触媒作用下、シトシン誘導体を適切なアルキンとさらに反応させると、保護ピラゾロピリミジン誘導体15が生成する。脱保護、および15とビス−Bocピラキソールカルボキサミジンとの反応時に、化合物76を得ることができる。
Figure 2018507881
Figure 2018507881
実験(化合物108の合成スキームを参照)
中間体1aの合成:(S)−H8−BINOL(1.8g、6.1mmol)のトルエン(96.0ml)中溶液に、室温において無水4Å粉末モレキュラーシーブ(10.0g)、次いでTi(OiPr)(1.4g、4.8mmol)を添加した(参照:J.Org.Chem.2002年、67巻、2175−2182頁)。次に、得られた淡黄色エマルションを、アルゴン雰囲気下、油浴中、90分間、35℃に加熱した。加熱を中断し、この溶液を室温まで冷却した。この反応混合物に4−ブロモベンズアルデヒド(4.5g、24.2mmol)を1回で加え、得られた混合物を室温において30分間、撹拌した。次に、この混合物を氷浴(0℃)中において冷却し、Danishefskyジエン(5.0g、29mmol)を滴下して加え、得られた反応混合物を0℃において、24時間、撹拌した。24時間後、6N HCl水溶液(8.0ml、48mmol)を0℃において加えた(反応混合物は暗褐色になる。)。50分後、NaHCOの飽和溶液10.0mlを加え、得られた混合物を焼結漏斗によりろ過して固体を除去した。この層を分離し、水層をEtOAcにより洗浄した。合わせた有機層を濃縮し、溶離液としてヘプタン中の0−75%EtOAcを使用するCombiflash(80グラムカラム)により精製すると、1aが3.4グラム(55%)得られた[HPLCにより90%ee、LC−MS−M+:253.3]。
中間体2aの合成:THF(115.0ml)中のCuI(15.23g、80mmol)の懸濁液に、−78℃において、臭化ビニルマグネシウム(1N、80.0ml、80mmol)を加えた。得られた混合物を0℃まで温め、0℃において1時間、撹拌した。この溶液に、DMPU(23.2ml、192mmol)、次いでTMS−Cl(10.15ml、80mmol)を加えた。得られた濃厚なペーストをドライアイス−アセトン浴中において−78℃まで冷却し、10分間、撹拌した。この混合物に、1a(3.4g、13.44mmol)のTHF(27.0ml)中溶液を滴下して加えた。得られた濃厚なペーストをドライアイス−アセトン浴中、−78℃において3時間、撹拌し、次に、2時間、室温まで温めた。砕いた氷および飽和NHCl溶液によりこの反応をクエンチした。水およびEtOAcを反応混合物に加え、層を分離した(必要な場合、セライトによりろ過し、エマルションを除去した。)。合わせた有機層を濃縮し、Combiflashを使用して精製すると、2aを1.41g(37%、および1aが1.95g(57%))[LC−MS:M+:283.4]得た。
中間体3aの合成:氷浴中、0℃に冷却した2a(1.4g、5mmol)のメタノール(15.0ml)中溶液に、NaBH(0.38g、10mmol)を1ロットで加えた。30分後、氷浴を取り除き、この反応混合物を室温まで温め、室温において1時間、撹拌した。次に、氷および飽和NHCl溶液によりこの反応をクエンチし、EtOAcにより抽出した。合わせた有機層を濃縮し、Combiflash(40g)により精製すると、3aが1.4g得られた(定量的)[LC−MS:M+:285.3]。
中間体4aの合成:3a(0.693g、2.45mmol)、N−Boc−2−アミノチアゾール(0.6g、2.94mmol)およびトリフェニルホスフィン(0.96g、3.7mmol)の氷冷したTHF(10.0ml)中溶液に、DIADを滴下して加えた。氷浴を15分後に取り除き、この反応混合物を室温まで温めた。約30分後に、反応混合物にわずかな濁りが現れ、約1時間後、固体が一部、沈殿する。2時間後、この反応混合物を濃縮し、Combiflash(40g)によって精製すると、4aが0.825g(72%)得られた[LC−MS:M+:465.4]。
中間体5aおよび6aの合成:4a(0.825g、1.8mmol)の乾燥THF中溶液に、9−BBN二量体(0.44g、1.8mmol)を室温において加え、得られた溶液をアルゴン下、16時間、撹拌した。次に、この反応混合物を氷浴中において冷却し、メタノール(2.0ml)、次いで、4N NaOH水溶液および30%H(3.0ml)を加えた。次に、この反応混合物を室温において1時間、撹拌し、次に、50−55℃まで3時間、加熱した。この反応混合物を室温まで冷却した後、EtOAcにより抽出し、合わせた有機層を濃縮し、Combiflash(40g)を使用して精製すると、5aが0.213g(24%)[LC−MS:M+:485.4]および6aが0.26g(30%)[LC−MS:M+:485.4]得られた。
中間体7aの合成:6a(0.26g、0.54mmol)のトルエン(5.0ml)中溶液に、DPPA(0.3g、1.08mmol)、次いでDBU(0.16g、1.08mmol)(DBUの添加後、発泡して溶液は濁る。)を加えた。得られた反応混合物をアルゴン下、80−85℃において、18時間、加熱した。18時間後、この混合物を室温まで冷却して濃縮し、Combiflash(40g)により精製すると、7aが0.26g得られた(95%)[LC−MS:M+:508.5]。
中間体8aの合成:7a(0.26g、0.51mmol)のTHF(10.0ml)および水(1.0ml)中溶液に、トリフェニルホスフィン(0.27g、1.02mmol)を加え、得られた反応混合物を油浴中、60−65℃において21時間、撹拌しながら加熱した。次に、この反応混合物を室温まで冷却し、トリエチルアミン(0.35ml、2.55mmol)および(Boc)O(0.2g、1.0mmol)を加えて、得られた混合物を室温において48−72時間、撹拌した。次に、この反応混合物を真空において濃縮し、Combiflashによって精製すると、8aが0.2g(67%)得られた[LC−MS:M+:584.5]。
中間体9aの合成:8a(0.2g、0.34mmol)の脱気したDMSO(6.0ml)中溶液に、ビスピナカラトジボラン(bispinacalatodiborane)(0.104g、0.41mmol)およびKOAc(0.10g、1.02mmol)、次いでPdCl(dppf)CHCl(0.028g、0.034mmol)を加えた。次に、アルゴン下、得られた反応混合物を80−85℃において、19時間、加熱した。反応の完了後、この反応混合物を室温まで冷却し、水およびEtOAcにより希釈し、水層をEtOAcにより抽出した(必要な場合、セライトに通してろ過し、エマルションを除去した。)。合わせた有機層を濃縮し、Combiflashを使用して精製すると、9aが0.188g(88%)得られた[LC−MS:M+:630.7]。
中間体10aの合成:9a(0.188g、0.3mmol)のMeOH:水(10.0ml、4:1)中溶液に、ヨードシトシン(0.09g、0.36mmol)、Cu(OAc)(0.06g、0.3mmol)およびTMEDA(0.09ml、0.6mmol)を加え、得られた反応混合物を室温において空気に開放して16時間、撹拌した。次に、この反応混合物を濃縮し、水およびCHClにより希釈した。この層を分離し、水層をCHClにより洗浄した。合わせた有機層を濃縮すると、緑青色発泡体(約0.275g)が得られ、これをEtOAc(6.0ml)に溶解した。次に、BzO(0.09g、0.4mmol)を加え、得られた混合物をアルゴン下、75−80℃において5時間、加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、NaHCO溶液により希釈し、層を分離した。有機層を濃縮し、Combiflashを使用することにより精製すると、10aが0.16g(63%)得られた[LC−MS:M+:843.6]。
中間体12aの合成:10a(0.16g、0.19mmol)のDMF(5.0ml)中溶液に、11a(0.09g、0.23mmol)を加えた。この混合物を脱気して、次に、DIPEA(0.1ml、0.6mmol)、Pd(PPh(0.023g、0.02mmol)、CuI(0.008g、0.04mmol)を加え、得られた反応混合物をアルゴン下、70−75℃において13時間、加熱した。13時間後、この反応混合物にメタノール(4.0ml)を加え、これを75−80℃においてさらに3時間、加熱した。次に、この反応混合物を冷却し、回転式蒸発器において濃縮し、水およびEtOAcにより希釈した。この層を分離し、水層をEtOAcにより洗浄した。合わせた有機層を14%NHOH溶液および水により洗浄して濃縮し、分取TLC(溶媒として100%EtOAc)により精製すると、12aが0.09g(48%)得られた[LC−MS:M+:984.8]。
化合物108の合成:12a(0.09g、0.09mmol)のCHCl(5.0ml)中溶液に、ジオキサン中の4N HCl溶液(0.5ml)を加えた。得られた反応混合物を、室温において4時間、撹拌した。次に、この反応混合物を濃縮し、真空下において乾燥すると、粗生成物が得られた[LC−MS:M+:884.8]。この粗製粘性液体をメタノール(5.0ml)に溶解し、DIPEA(0.17ml、1.0mmol)、次いでN,N’−ビスBocグニルピラゾール(13a、0.04g、0.12mmol)を加えた。この反応混合物を室温において18時間、撹拌し、次に、濃縮して真空下において乾燥すると、生成物が粘性液体として得られた[LC−MS:M+:1026.8]。この粘性液体をTFA(5.0ml)に溶解し、チオアニソール(2−3滴)を加えた。得られた溶液を40−45℃において、3.5時間、加熱した。3.5時間後、この混合物を濃縮し、分取HPLC(0.15%TFAを含む水中の30−65%MeOH)を使用して精製した。純粋なHPLCフラクションを濃縮し、6.0N HClにより2回、処理すると、最終化合物のHCl塩が作製された。凍結乾燥により化合物108が0.022g得られた[LC−MS:M+:692.7]。
Figure 2018507881
化合物125は、中間体5aから始め、化合物109に関して記載されている同様の合成プロトコルを使用した(化合物125、0.05g)[LC−MS:M+:692.6]。
本開示の化合物が表1に示されている。入手可能な場合、ESI−LCMS(エレクトロスプレーイオン化−液体クロマトグラフィー質量スペクトル)データが提示されている。データが入手できない場合、これは「NA」によって示されている。LCMSデータは、特に示されている場合を除き、形式[M+H]におけるm/zという慣例を使用して提示されている。
[実施例2] 抗微生物活性
抗微生物活性について、本開示の化合物を試験した。これらのデータが、表2に示されている。化合物1−149は、最小発育阻止濃度(MIC)を決定するため、標準的なマイクロ希釈アッセイを使用して、エスケリキア・コリ(E.コリ)株ATCC25922およびスタフィロコッカス・アウレウス(S.アウレウス)11540株に対して実施した。これらのデータが提示されており、これにより、「+」は、本化合物が16マイクログラム/mL以下のMIC値を有すること、および「−」は、本化合物が16マイクログラム/mL超のMIC値を有することが示されている。本化合物は、他の細菌生物に対して評価され得ること、およびエスケリキア・コリおよびスタフィロコッカス・アウレウスに対する活性のデータの提示は例示的なものであり、決して、本開示の範囲を限定することを意図するものではないことが当業者により認識される。本開示の化合物は、収集されことが望ましい性能活性に応じて、他の微生物の範囲に対してアッセイされ得る。さらに、「+」および「−」の表示、および16マイクログラム/mLの境界値の選択もやはり、例示的なものであり、決して、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。例えば、「−」は、この化合物が活性または利用性を必ずしも欠如していることを示すことを意図するものではなく、むしろ、示されている微生物に対するこのMIC値が16マイクログラム/mL超であることを示すことが意図されている。
Figure 2018507881
Figure 2018507881
Figure 2018507881
Figure 2018507881
参照による組み込み
本明細書において言及されている特許文献および科学論文の各々の全開示が、すべての目的のために参照により組み込まれている。
均等物
本開示は、主旨またはこの本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態において具体化され得る。したがって、上述の実施形態は、すべての点において、本明細書に記載されている開示に対する限定よりもむしろ、例示的なものと見なされるべきである。こうして、本開示の範囲は、上記の説明によってよりもむしろ添付の特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味の範囲内および同等性の範囲内に収まるすべての変更が、本明細書に包含されることが意図される。

Claims (129)

  1. 式(A)の化合物:
    Figure 2018507881
    またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
    [式中、
    Figure 2018507881
    は、単結合または二重結合であり、
    Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
    Zは、O、CH、NR11またはS(O)であり、
    Wは、N(R)またはC(R)(R5’)であり、
    は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、または
    とRは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、(C−C)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、
    は、−F、−Cl、−CF、−SCFまたは−OCFであり、
    は、Hまたは−NOであり、
    は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲンまたは−NOであり、
    は、Hまたは−CHであり、
    5’は、Hである、または
    は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
    とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成する、または
    Wが、N(R)である場合、RとWは、Wに結合しているZ原子およびRが結合している炭素原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、1から3個のヘテロ原子を含有する、5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
    およびRの少なくとも1つは、Hではなく、
    は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソ、−OHまたは−NHであり、
    は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
    はそれぞれ、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−NHC(NH)NH、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    10は、それぞれ、独立して、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
    11は、H、−NHC(NH)NH、−C(O)H、−C(O)(C−C)アルキル、−C(O)O(C−C)アルキル、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OH、(C−C)アルコキシ、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    12は、それぞれ、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、−OH、−NH、−NH(C−C)アルキル、−N((C−C)アルキル)およびオキソから独立して選択され、
    13は、−CH、−CH=CH、−CF、−CHFまたは−CHOHであり、
    13’は、Hまたは−CHであり、
    nは、1または2であり、
    pは、それぞれ、独立して、0、1または2であり、
    ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHまたはFであり、RがHであり、Rがメチルであり、およびRがHである場合、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、F、Iまたは−NOであることを条件とする]。
  2. ZがNHであり、Xが−NHC(NH)NH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHC(NH)(C−Cアルキル)または−CHNHであり、RがHまたはCHである場合、Rは、CH、−CH=CH、−(CHNH、−(CHOH、または式:
    Figure 2018507881
    の基のいずれでもなく、および
    ZがNHであり、Xが、−NHC(NH)NH、−CHNHC(NH)CH、−CHNHC(NH)NH、−CHNH、または式:
    Figure 2018507881
    Figure 2018507881
    の基である場合、
    とRは、以下の式の環:
    Figure 2018507881
    を形成せず、および
    ZがOであり、Xが、−CHNHC(NH)NHであり、RがHである場合、Rは、以下の式:
    Figure 2018507881
    の基ではない、
    請求項1に記載の化合物。
  3. 式(I)の化合物:
    Figure 2018507881
    またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
    [式中、
    Figure 2018507881
    は、単結合または二重結合であり、
    Xは、−NHC(NH)NH、−CHNH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−CHヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
    Zは、O、CH、NR11またはS(O)であり、
    は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ハロゲン、−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、または
    とRは、これらが結合している炭素原子と一緒になって、(C−C)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、
    は、−F、−Cl、−CF、−SCFまたは−OCFであり、
    は、Hまたは−NOであり、
    は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲンまたは−NOであり、
    は、Hまたは−CHである、または
    は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、または
    とRは、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
    およびRの少なくとも1つは、Hではなく、
    は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、ハロゲン、オキソ、−OHまたは−NHであり、
    は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、オキソ、−NHまたは−NHR10であり、
    は、それぞれ、独立して、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−NH、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−CHヘテロアリール、−NHヘテロシクロアルキルまたは−NHヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OHおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    10は、それぞれ、独立して、(C−C)アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよい−CHアリールであり、
    11は、H、−NHC(NH)NH、−C(O)H、−C(O)(C−C)アルキル、−C(O)O(C−C)アルキル、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−OH、(C−C)アルコキシ、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    12は、それぞれ、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、−OH、−NH、−NH(C−C)アルキル、−N((C−C)アルキル)およびオキソから独立して選択され、
    13は、−CH、−CH=CH、−CF、−CHFまたは−CHOHであり、
    13’は、Hまたは−CHであり、
    nは、1または2であり、
    pは、それぞれ、独立して、0、1または2であり、および
    ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、RがHである場合、Rは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲンまたは−NOであることを条件とする]。
  4. Zが、O、CHまたはNHであり、
    が、Hまたは−NOであり、
    が、−Clまたは−OCFであり、
    が、Hまたは−NOであり、
    11が、Hであり、
    13が、−CHであり、および
    13’が、Hである、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. が、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−CHNHC(NH)CH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNHCHCH、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよい、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. が、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、および
    ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、H、−CH、−CHOH、−CHNHNHまたは−CH=CHのいずれでもないことを条件とする、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
  7. が、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、CHNHC(NH)CH、−CHCHOH、−CHOH、−CHS(O)NH、CHNHCHCH、−CHC(O)NH、−CHCHNH、−CHNH、または以下の式:
    Figure 2018507881
    の基であり、
    上記式のいずれか1つが、1つ以上のRにより置換されていてもよい、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. が、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH
    Figure 2018507881
    であり、
    ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
    ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルケニルのいずれでもないことを条件とする、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. が、
    Figure 2018507881
    であり、および ただし、ZがNHであり、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルケニルのいずれでもないことを条件とする、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. Xが、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、ヘテロアリール、−NHCHヘテロアリール、−CHNHヘテロアリール、−CH(OH)ヘテロアリール、−CHヘテロシクロアルキル、−NHCHヘテロシクロアルキル、または−CHNHヘテロシクロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
    が、Hであり、
    が、Hであり、
    が、Hであり、
    とRが、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
    ただし、ZがNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Xは、−CHNHC(NH)CHではないことを条件とする、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. Xが、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、−CHNHC(NH)ヘテロアリール、または−CH(OH)ヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキル、およびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
    が、Hであり、
    が、Hであり、
    が、Hであり、
    とRが、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、および
    ただし、ZがNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Xは、−CHNHC(NH)CHではないことを条件とする、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
  12. Xが、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキル、または
    Figure 2018507881
    から選択される基であり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキルおよび上記構造のいずれか1つは、1つ以上のRにより置換されていてもよい、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. Zが、NHであり、Xが、−NHC(NH)NH、−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHである場合、
    とRは、以下の式の環:
    Figure 2018507881
    を形成しない、
    請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. Figure 2018507881
    ではない、請求項12に記載の化合物。
  15. Zが、NHであり、Xが、以下の式:
    Figure 2018507881
    Figure 2018507881
    のいずれか1つである場合、
    とRは、以下の式の環:
    Figure 2018507881
    を形成しない、
    請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
  16. とRが、以下の式の環:
    Figure 2018507881
    を形成する、
    請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物。
  17. Xが、
    Figure 2018507881
    であり、ここで、上記の構造中のヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールは、それぞれ、1つ以上のRにより置換されていてもよく、
    が、Hであり、
    が、Hであり、
    が、Hであり、
    とRが、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のRにより置換されていてもよい、(C−C)シクロアルキル、または1から3個のヘテロ原子を含有する5員から6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、および
    ただし、ZがNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Xは、−CHNHC(NH)CHではないことを条件とする、
    請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物。
  18. Zが、Oであり、
    Wが、CHであり、
    が、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−(CHOH、−CHNHC(NH)NH、CHNH、CHNHヘテロアリール、CHN((C−C)アルキル)または−CHNHC(=NH)(C−C)アルキルである、
    請求項1から17のいずれか一項に記載の化合物。
  19. Zが、Oであり、
    Wが、CHであり、および
    が、CH、−CH=CH、CHF、−CHNHC(NH)NH、−CH−N(CH、−CHNHC(=NH)CH、−CHOH、−CHNH、−CHNHチアゾール、−CHNHイミダゾールまたは−CHNHピリジンであり、ここで、前記ピリジンは、少なくとも1個のFにより置換されていてもよい、
    請求項1または2に記載の化合物。
  20. Xが、−CHNHC(NH)NHである場合、Rは、以下の式:
    Figure 2018507881
    の基ではない、
    請求項18または19に記載の化合物。
  21. Zが、Oであり、
    が、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、および
    およびRの少なくとも1つが、Hではない、
    請求項1から20のいずれか一項に記載の化合物。
  22. Zが、CHであり、
    が、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、および
    およびRの少なくとも1つが、Hではない、
    請求項1から17のいずれか一項に記載の化合物。
  23. Zが、NHであり、
    が、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NH、−(CHNH、−CHヘテロシクロアルキル、−CHNHヘテロシクロアルキル、−(CHヘテロアリール、または−CHNHヘテロアリールであり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより置換されていてもよく、および
    およびRの少なくとも1つが、Hではなく、
    ただし、Xが−CHNHC(NH)NHまたは−CHNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである場合、Rは、H、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルケニルのいずれでもないことを条件とする、
    請求項1から17のいずれか一項に記載の化合物。
  24. Xが、−CHNHまたは−CHNHC(NH)NHであり、
    Zが、NHであり、
    が、Hまたは−NOであり、
    が、−Clまたは−OCFであり、
    が、Hまたは−NOであり、
    が、−NOであり、
    が、Hまたは−CHであり、
    が、Hである、
    請求項1から23のいずれか一項に記載の化合物。
  25. Xが、−NHC(NH)NH、−CHNHまたは−CHNHC(NH)NHである、請求項1から24のいずれか一項に記載の化合物。
  26. Xが、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキルまたは−CHNHC(NH)ヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよい、
    請求項1から24のいずれか一項に記載の化合物。
  27. Xが、1つ以上のRにより置換されていてもよい−CH(OH)ヘテロアリールである、請求項1から24のいずれか一項に記載の化合物。
  28. Xが、
    Figure 2018507881
    Figure 2018507881
    であり、それぞれが、1つ以上のRにより置換されていてもよい、
    請求項1から24のいずれか一項に記載の化合物。
  29. が、−Clである、請求項1から28のいずれか一項に記載の化合物。
  30. が、Hであり、Rが、Hであり、Rが、Hである、請求項1から29のいずれか一項に記載の化合物。
  31. Zが、NHである、請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物。
  32. Zが、Oである、請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物。
  33. Zが、CHである、請求項1から30のいずれか一項に記載の化合物。
  34. が、Hである、請求項1から33のいずれか一項に記載の化合物。
  35. Wが、NRである、請求項1から34のいずれか一項に記載の化合物。
  36. Wが、CHRである、請求項1から34のいずれか一項に記載の化合物。
  37. が、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルである、請求項1から36のいずれか一項に記載の化合物。
  38. が、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、Xが、−CHNHCHC(O)CH、−CHNHC(NH)(C−C)アルキル、−CHNHC(NH)(C−C)シクロアルキルまたは−CHNHC(NH)ヘテロアリールまたは−CH(OH)ヘテロアリールであり、ここで、前記(C−C)アルキル、シクロアルキルおよびヘテロアリールは、1つ以上のRにより置換されていてもよい、請求項1から36のいずれか一項に記載の化合物。
  39. が、−CHNHC(NH)NH、−(CHOH、−CHS(O)NH、−CHNH(C−C)アルキル、−CHC(O)NHまたは−(CHNHである、請求項1から36のいずれか一項に記載の化合物。
  40. が、
    Figure 2018507881
    であり、ここで、前記ヘテロアリールおよびヘテロシクロアルキルはそれぞれ、1つ以上のRにより置換されていてもよい、請求項1から36のいずれか一項に記載の化合物。
  41. が、
    Figure 2018507881
    である、請求項1から36のいずれか一項に記載の化合物。
  42. 以下の式:
    Figure 2018507881
    のいずれか1つを有する、請求項1から41のいずれか一項に記載の化合物。
  43. Zが、NHであり、Xが、−NHC(NH)NH、−CHNHC(NH)NH、−CHNHC(NH)(C−Cアルキル)または−CHNHであり、Rが、HまたはCHである場合、Rは、CH、−CH=CH、−(CHNH、−(CHOH、または式:
    Figure 2018507881
    の基のいずれでもなく、
    ZがNHであり、Xが、−NHC(NH)NH、−CHNHC(NH)CH、−CHNHC(NH)NH、−CHNH、または式:
    Figure 2018507881
    Figure 2018507881
    の基である場合、
    とRが、以下の式の環:
    Figure 2018507881
    を形成せず、
    ZがOであり、Xが、−CHNHC(NH)NHであり、RがHである場合、Rは、以下の式:
    Figure 2018507881
    の基ではない、
    請求項3から42のいずれか一項に記載の化合物。
  44. 式Aの化合物が、表1に一覧表示されている、化合物1、3−78、81−92、96、97、106−111、119、120、123、127、128、132−135、137、138、143、150−153のいずれか1つから選択される、請求項1に記載の化合物。
  45. 式Bの化合物:
    Figure 2018507881
    またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
    [式中、
    Xは、−NHC(NH)NH、−NHC(O)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−NHS(O)(C−C)アルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、
    Zは、O、CHまたはNR11であり、
    は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
    は、ハロゲン、(C−C)ハロアルキル、−S(C−C)ハロアルキルまたは−O(C−C)ハロアルキルであり、
    は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
    は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
    は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキルまたは−O(C−C)ハロアルキルであり、ここで、前記(C−C)アルキルは、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、ハロゲン、−OH、−S(O)NH、C(O)NH、−NH、−NH(C−C)アルキルまたは−N((C−C)アルキル)のうちの少なくとも1つにより置換されていてもよく、
    11は、Hまたは(C−C)アルキルであり、
    12は、それぞれ、ハロゲン、(C−C)アルコキシ、−OH、−NH、−NH(C−C)アルキル、−N((C−C)アルキル)およびオキソから独立して選択され、
    13は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、−(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
    14は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOである]。
  46. Xが、−NHC(=NH)NHまたは−NHC(NH)(C−C)アルキルである、請求項45に記載の化合物。
  47. Xが、−NHC(=NH)NHである、請求項45に記載の化合物。
  48. Xが、−NHC(NH)CHである、請求項45に記載の化合物。
  49. Zが、OまたはNHである、請求項45から48のいずれか一項に記載の化合物。
  50. Zが、Oである、請求項45から48のいずれか一項に記載の化合物。
  51. Zが、NHである、請求項45から48のいずれか一項に記載の化合物。
  52. が、Hである、請求項45から51のいずれか一項に記載の化合物。
  53. が、ハロゲン、CF、−SCFまたは−OCFである、請求項45から52のいずれか一項に記載の化合物。
  54. が、Clまたは−OCFである、請求項45から52のいずれか一項に記載の化合物。
  55. が、Clである、請求項45から52のいずれか一項に記載の化合物。
  56. が、Hである、請求項45から55のいずれか一項に記載の化合物。
  57. が、Hである、請求項45から56のいずれか一項に記載の化合物。
  58. が、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキレン−NHC(NH)NH、(C−C)アルキレン−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、−(C−C)ヒドロキシアルキル、(C−C)アルキレン−S(O)NH、(C−C)アルキレン−C(O)NH、(C−C)アルキレン−NH、(C−C)アルキレン−NH(C−C)アルキル、または(C−C)アルキレン−N((C−C)アルキル)である、請求項45から57のいずれか一項に記載の化合物。
  59. が、CH、CH=CH、−CH−NHC(NH)NH、−CH−NHC(NH)CH、−CHF、CHCHOH、CHOH、−CH−S(O)NH、−CH−C(O)NH、−CHNH、−CHCHNH、−CH−NH−エチル、または−CH−N(CHである、請求項45から57のいずれか一項に記載の化合物。
  60. が、−CH−NHC(NH)NHまたは−CH−NHC(NH)CHである、請求項45から57のいずれか一項に記載の化合物。
  61. 11が、Hである、請求項45から60のいずれか一項に記載の化合物。
  62. 13が、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−(C−C)シクロアルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)アルキレン−(C−C)アルコキシまたは(C−C)ヒドロキシアルキルである、請求項45から61のいずれか一項に記載の化合物。
  63. 13が、CH、CH=CH、シクロプロピル、−CHF、CHOCHまたは−CHOHである、請求項45から61のいずれか一項に記載の化合物。
  64. 13が、CHである、請求項45から61のいずれか一項に記載の化合物。
  65. 14が、Hまたは(C−C)アルキルである、請求項45から64のいずれか一項に記載の化合物。
  66. 14が、Hである、請求項45から64のいずれか一項に記載の化合物。
  67. 13が、CHであり、R14が、CHである、請求項45から61のいずれか一項に記載の化合物。
  68. Zが、OまたはNHであり、
    Xが、−NHC(NH)NH、−NHC(O)NH、−NHC(NH)CH、−NHS(O)CHまたはイミダゾリジノンであり、
    が、Hであり、
    が、ハロゲン、CF、−SCFまたは−OCFであり、
    が、Hであり、
    が、Hであり、
    が、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキレン−NHC(NH)NH、(C−C)アルキレン−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、−(C−C)ヒドロキシアルキル、(C−C)アルキレン−S(O)NH、(C−C)アルキレン−C(O)NH、(C−C)アルキレン−NH、(C−C)アルキレン−NH(C−C)アルキル、または(C−C)アルキレン−N((C−C)アルキル)であり、
    13が、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−(C−C)シクロアルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)アルキレン−(C−C)アルコキシまたは(C−C)ヒドロキシアルキルであり、および
    14が、Hまたは(C−C)アルキルである、
    請求項45に記載の化合物。
  69. Zが、OまたはNHであり、
    Xが、−NHC(=NH)NHまたは−NHC(NH)(C−C)アルキルであり、
    が、Hであり、
    が、Clまたは−OCFであり、
    が、Hであり、
    が、Hであり、
    が、CH、CH=CH、−CH−NHC(NH)NH、−CH−NHC(NH)CH、−CHF、CHCHOH、CHOH、−CH−S(O)NH、−CH−C(O)NH、−CHNH、−CHCHNH、−CH−NH−エチル、または−CH−N(CHであり、
    13が、CH、CH=CH、シクロプロピル、−CHF、CHOCHまたは−CHOHであり、および
    14が、HまたはCHである、
    請求項45に記載の化合物。
  70. Zが、NHであり、
    Xが、−NHC(=NH)NHであり、
    が、Hであり、
    が、Clであり、
    が、Hであり、
    が、Hであり、
    が、(C−C)ハロアルキル、−(C−C)ヒドロキシアルキル、(C−C)アルキレン−NHC(NH)NH、(C−C)アルキレン−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)アルキレン−S(O)NH、(C−C)アルキレン−C(O)NH、(C−C)アルキレン−NHまたは(C−C)アルキレン−NH(C−C)アルキルであり、
    13が、(C−C)アルキルであり、および
    14が、Hである、
    請求項45に記載の化合物。
  71. が、−CHF、CHCHOH、CHOH、−CH−NHC(NH)NH、−CH−NHC(NH)CH、−CH−S(O)NH、−CH−C(O)NH、−CHNH、−CHCHNHまたは−CH−NH−エチルであり、
    13が、CHであり、および
    14が、Hである、
    請求項70に記載の化合物。
  72. Zが、NHであり、Xが、−NHC(NH)NHまたは−NHC(NH)(C−C)アルキルであり、Rが、Hまたは(C−C)アルキルである場合、
    が、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキレン−NHまたは−(C−C)ヒドロキシアルキルのいずれでもない、
    請求項45に記載の化合物。
  73. Zが、NHであり、Xが、−NHC(NH)NHであり、RがHである場合、
    が、CH、CH=CH、CHNH、−CHCHNH、CHCHOHまたはCHOHのいずれでもない、
    請求項71に記載の化合物。
  74. Zが、Oであり、
    Xが、−NHC(NH)NH、−NHC(O)NH、−NHC(NH)(C−C)アルキル、−NHS(O)(C−C)アルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、
    が、ハロゲンまたは−O(C−C)ハロアルキルであり、
    が、Hであり、
    が、Hであり、
    が、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキレン−NHC(NH)NH、(C−C)アルキレン−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、−(C−C)ヒドロキシアルキル、(C−C)アルキレン−NHまたは(C−C)アルキレン−N((C−C)アルキル)であり、
    13が、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、−(C−C)シクロアルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)アルキレン−(C−C)アルコキシまたは(C−C)ヒドロキシアルキルであり、および
    14が、Hまたは(C−C)アルキルである、
    請求項45に記載の化合物。
  75. Zが、Oであり、
    Xが、−NHC(NH)NH、−NHC(O)NH、−NHC(NH)CH、−NHS(O)CHまたはイミダゾリジノンであり、
    が、Clまたは−OCFであり、
    が、Hであり、
    が、Hであり、
    が、CH、CH=CH、−CH−NHC(NH)NH、−CH−NHC(NH)CH、−CHF、CHCHOH、CHOH、−CHNH、−CHCHNHまたは−CH−N(CHであり、
    13が、CH、CH=CH、シクロプロピル、−CHF、CHOCHまたは−CHOHであり、および
    14が、HまたはCHである、
    請求項45に記載の化合物。
  76. 式B−1:
    Figure 2018507881
    を有する、請求項45に記載の化合物。
  77. 13が、(C−C)アルキルである、請求項76に記載の化合物。
  78. 13が、CHである、請求項76に記載の化合物。
  79. が、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキレン−NHまたは−(C−C)ヒドロキシアルキルのいずれでもない、請求項76に記載の化合物。
  80. が、CH、CH=CH、CHNH、−CHCHNH、CHCHOHまたはCHOHのいずれでもない、請求項76に記載の化合物。
  81. が、(C−C)アルキレン−NHC(NH)NH、(C−C)アルキレン−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)アルキレン−S(O)NHまたは(C−C)アルキレン−C(O)NHである、請求項76に記載の化合物。
  82. が、(C−C)アルキレン−NHC(NH)NH、(C−C)アルキレン−NHC(NH)(C−C)アルキル、(C−C)アルキレン−S(O)NHまたは(C−C)アルキレン−C(O)NHである、請求項76に記載の化合物。
  83. が、−CH−NHC(NH)NH、−CH−NHC(NH)CH、−CHF、−CH−S(O)NH、−CH−C(O)NHである、請求項76に記載の化合物。
  84. が、−CH−NHC(NH)NH、−CH−NHC(NH)CH、−CH−S(O)NH、−CH−C(O)NHである、請求項76に記載の化合物。
  85. 式B−2:
    Figure 2018507881
    を有する、請求項45に記載の化合物。
  86. 以下の式:
    Figure 2018507881
    のいずれか1つを有する、請求項85に記載の化合物。
  87. 表1において一覧表示されている、化合物4、13、15、30、57、61、67および107のいずれか1つから選択される、請求項76に記載の化合物。
  88. 表1において一覧表示されている、化合物59、64、66、68、71、72、132および135、ならびに表1aにおいて一覧表示されている化合物159−178のいずれか1つから選択される、請求項85に記載の化合物。
  89. 式Cの化合物:
    Figure 2018507881
    またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
    [式中、
    Xは、−NHC(NH)NH、−NHC(O)NH、−NHC(O)(C−C)アルキルまたは−NHC(NH)(C−C)アルキルであり、
    Zは、O、CHまたはNR11であり、
    は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
    は、ハロゲン、(C−C)ハロアルキル、−S(C−C)ハロアルキルまたは−O(C−C)ハロアルキルであり、
    は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
    は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
    は、ヘテロアリール、(C−C)アルキレン−NH−ヘテロアリールまたは(C−C)アルキレン−ヘテロアリールであり、これらのそれぞれは、少なくとも1つのR12により置換されていてもよく、
    11は、Hまたは(C−C)アルキルであり、
    12は、それぞれ、ハロゲン、(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ、−OH、−NH、−NH(C−C)アルキル、−N((C−C)アルキル)およびオキソから独立して選択され、
    13は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、−(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOであり、ここで、前記(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルおよび(C−C)アルコキシは、1つ以上のR12により置換されていてもよく、
    14は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシ、(C−C)ハロアルキル、−O(C−C)ハロアルキル、ハロゲン、CNまたは−NOである]。
  90. Xが、−NHC(NH)NHである、請求項89に記載の化合物。
  91. Zが、OまたはNHである、請求項89または90に記載の化合物。
  92. Zが、Oである、請求項89または90に記載の化合物。
  93. Zが、NHである、請求項89または90に記載の化合物。
  94. が、Hである、請求項89から93のいずれか一項に記載の化合物。
  95. が、ハロゲンである、請求項89から94のいずれか一項に記載の化合物。
  96. が、Hである、請求項89から95のいずれか一項に記載の化合物。
  97. が、Hである、請求項89から96のいずれか一項に記載の化合物。
  98. が、(C−C)アルキレン−NH−ヘテロアリールまたは(C−C)アルキレン−ヘテロアリールである、請求項89から97のいずれか一項に記載の化合物。
  99. が、以下の式:
    Figure 2018507881
    Figure 2018507881
    のいずれか1つの基であり、
    各式は、1から4つのR12により置換されていてもよい、
    請求項89から97のいずれか一項に記載の化合物。
  100. 13が、(C−C)アルキルである、請求項89から99のいずれか一項に記載の化合物。
  101. 13が、CHである、請求項89から99のいずれか一項に記載の化合物。
  102. 14が、Hである、請求項89から101のいずれか一項に記載の化合物。
  103. Zが、NHであり、Xが、−NHC(NH)NHである場合、Rが、以下の式:
    Figure 2018507881
    の基ではない、請求項89に記載の化合物。
  104. Zが、Oであり、Xが、−NHC(NH)NHである場合、Rが、以下の式:
    Figure 2018507881
    の基ではない、請求項89に記載の化合物。
  105. 式C−1:
    Figure 2018507881
    を有する、請求項89に記載の化合物。
  106. 式C−2:
    Figure 2018507881
    を有する、請求項89に記載の化合物。
  107. 表1において一覧表示されている、化合物7、14、21、24、25、33、36、37−40、45−51、54−56、58、62、63、65および106のいずれか1つから選択される、請求項105に記載の化合物。
  108. 表1において一覧表示されている、化合物60、75および76のいずれか1つから選択される、請求項106に記載の化合物。
  109. 式(II)の化合物:
    Figure 2018507881
    またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
    [式中、
    X’は、−NHC(NH)NH、−NHC(NH)CH、−NHヘテロアリールまたは−ヘテロアリールであり、
    Y’はそれぞれ独立して、CHまたはNHであり、
    Z’は、O、NHまたはCHであり、
    5’は、Hまたは−CHであり、
    6’は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニルまたは(C−C)ハロアルキルであり、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、−NHC(NH)NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、または
    5’とR6’は、これらが結合している炭素原子および2個の前記炭素原子に結合しているZ原子と一緒になって、1つ以上のR101により置換されていてもよい、1から3個のヘテロ原子を含有する6員のヘテロシクロアルキル環を形成し、
    50は、Hまたは−C(NH)NHであり、
    60は、Hまたは(C−C)アルキルであり、ここで、前記アルキルは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキルおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    101はそれぞれ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、ハロゲン、−NHおよび−NHヘテロアリールから独立して選択され、ここで、前記アルキルは、−NHおよび−NHC(NH)NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    rは、0、1、2または3であり、および
    sは、0または1である]。
  110. Z’が、NHである、請求項109に記載の化合物。
  111. Z’が、Oである、請求項109に記載の化合物。
  112. Z’が、CHである、請求項109に記載の化合物。
  113. 50が、Hである、請求項109から112のいずれか一項に記載の化合物。
  114. 50が、−C(NH)NHである、請求項109から112のいずれか一項に記載の化合物。
  115. rが、0であり、sが、0である、請求項109から114のいずれか一項に記載の化合物。
  116. rが、3であり、sが、1である、請求項109から114のいずれか一項に記載の化合物。
  117. 式(III)の化合物:
    Figure 2018507881
    またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル
    [式中、
    Y’は、それぞれ独立して、CHまたはNHであり、
    70は、Hまたは−C(NH)NHであり、
    80は、Hまたは(C−C)アルキルであり、ここで、前記アルキルは、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)ヒドロキシアルキルおよび−NHから独立して選択される1つ以上の置換基により置換されていてもよく、
    oは、0、1、2または3であり、および
    qは、0または1である]。
  118. 70が、Hである、請求項117に記載の化合物。
  119. 70が、−C(NH)NHである、請求項117に記載の化合物。
  120. oが、0であり、qが、0である、請求項116から119のいずれか一項に記載の化合物。
  121. oが、3であり、qが、1である、請求項116から119のいずれか一項に記載の化合物。
  122. 表1または表1aから選択される化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステル。
  123. 医薬として許容される担体、および請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルを含む医薬組成物。
  124. 微生物感染を処置する方法であって、これを必要とする対象に、有効量の請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルを投与するステップを含む、方法。
  125. 微生物感染を予防する方法であって、これを必要とする対象に、有効量の請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルを投与するステップを含む、方法。
  126. 微生物感染のリスクを低減する方法であって、これを必要とする対象に、有効量の請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルを投与するステップを含む、方法。
  127. 微生物感染の発症を遅延させる方法であって、これを必要とする対象に、有効量の請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩またはエステルを投与するステップを含む、方法。
  128. 対象における、微生物感染を処置する、予防するまたは低減する医薬の製造における、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグの使用。
  129. 対象における、微生物感染の処置、予防または低減において使用するための、請求項1から122のいずれか一項に記載の化合物またはこの互変異性体、または前記化合物もしくは互変異性体の医薬として許容される塩、エステルまたはプロドラッグ。
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