JP2018207695A - サーボモータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1において、第1実施形態に係るサーボモータ制御装置1Aは、上述したモータ制御部10としてモータ制御部10Aを備える。
f=1/(2π×τ)
これより、カットオフ周波数を調整することは、時定数を調整することと同義である。
EH=τs/(1+τs)×E1
EL=1/(1+τs)×E2
s:角周波数
これより、加算器33で加算された偏差は次式のように表される。
偏差=τs/(1+τs)×E1+1/(1+τs)×E2 ・・・(1)
また、時定数τの大きさ、すなわちカットオフ周波数fの大きさを制御して、セミクローズドフィードバック制御とフルクローズドフィードバック制御との比率を変更することができる。
剛性の大きさ=駆動トルク値/位置FB1値と位置FB2値との差 ・・・(2)
連結機構60の剛性の大きさの推定方法の詳細については後述する。
また、保存部24は、連結機構60の剛性の大きさを入力とし、入力した剛性の大きさに応じた制御信号であって、ハイパスフィルタ32Aのカットオフ周波数及びローパスフィルタ32Bのカットオフ周波数を変更する制御信号S1,S2を出力とする関数を保存する。例えば、保存部24は、関数として、剛性の大きさと制御信号S1,S2とが関連付けされたテーブルを保存する。例えば、テーブルでは、剛性が低下するほど、カットオフ周波数を低くするような制御信号S1,S2が設定される。
保存部24は、例えばEEPROM等の書き換え可能なメモリである。
剛性の大きさ=駆動トルク値/弾性変形量
=駆動トルク値/位置FB1値と位置FB2値との差 ・・・(2)
なお、本実施形態では、剛性推定部22で推定される剛性は、弾性変形とガタの影響とを含む。
第1実施形態では、ハイパスフィルタ32Aとローパスフィルタ32Bとの2つのフィルタを用いたデュアル位置制御部30Aを説明した。第2実施形態では、1つのローパスフィルタと減算器とを用いたデュアル位置制御部について説明する。
E3=E2−E1
EL=1/(1+τs)×E3=1/(1+τs)×(E2−E1)
これより、加算器33で加算された偏差は次式のように表される。
偏差=E1+1/(1+τs)×(E2−E1)
=τs/(1+τs)×E1+1/(1+τs)×E2 ・・・(3)
上式(3)は、上述の式(1)と同一である。これより、上式(3)からも、デュアル位置制御部30Bの機能及び動作は、上述したデュアル位置制御部30Aの機能及び動作と同一であることがわかる。
図5は、第2実施形態の変形例に係るサーボモータ制御装置1Bにおけるモータ制御部10Bの構成を示す図である。図5に示すように、デュアル位置制御部30Bは、減算器31C及びローパスフィルタ32Bに代えて減算器31C及びハイパスフィルタ32Aを備えてもよい。
E3=E1−E2
EH=τs/(1+τs)×E3=τs/(1+τs)×(E1−E2)
これより、加算器33で加算された偏差は次式のように表される。
偏差=τs/(1+τs)×(E1−E2)+E2
=τs/(1+τs)×E1+1/(1+τs)×E2 ・・・(4)
上式(4)は、上述の式(3)と同一である。これより、上式(4)からも、変形例のデュアル位置制御部30Bの機能及び動作は、第2実施形態のデュアル位置制御部30Bの機能及び動作と同一であることがわかる。
第1実施形態では、連結機構60の剛性の大きさに応じてセミクローズドフィードバック制御とフルクローズドフィードバック制御との割合を変更した。第3実施形態では、サーボモータ制御装置の共振周波数の大きさに基づいてセミクローズドフィードバック制御とフルクローズドフィードバック制御との割合を変更する。
具体的には、取得部20Cは、減算器31Bに加振信号(例えば、正弦波スイープ信号、M系列信号などの複数の周波数成分を含む信号)を入力し、スケール80から減算器31Bにフィードバックされる位置FB2信号を測定することにより、フルクローズドフィードバック制御ループの利得/位相の周波数特性を取得する。このとき、全てのフィードバックループを開ループ状態とする。
また、保存部24は、サーボモータ制御装置1Cの共振周波数の大きさを入力とし、入力した共振周波数の大きさに応じた制御信号であって、ハイパスフィルタ32Aのカットオフ周波数及びローパスフィルタ32Bのカットオフ周波数を変更する制御信号S1,S2を出力とする関数を保存する。例えば、保存部24は、関数として、共振周波数の大きさと制御信号S1,S2とが関連付けされたテーブルを保存する。例えば、テーブルでは、共振周波数が低下するほど、カットオフ周波数を低くするような制御信号S1,S2が設定される。
そこで、取得部20Cは、テーブル70上の積載物の重さなど使用状態と同一条件で、制御ループの利得/位相の周波数特性の測定を行ってもよい。また、制御割合変更部35Aは、連結機構60に対するテーブル70の位置などの諸情報を考慮して、ハイパスフィルタ32A及びローパスフィルタ32Bのカットオフ周波数の変更量を調整してもよい。
10,10A,10B,10C モータ制御部
12 位置指令生成部
14 速度指令生成部
15 減算器
16 トルク指令生成部
20 力推定部(取得部)
22 剛性推定部(取得部)
20C 取得部
24 保存部
26 表示部(通知部)
30A,30B デュアル位置制御部
31A 減算器(第1減算部)
31B 減算器(第2減算部)
31C 減算器(第3減算部)
32A ハイパスフィルタ
32B ローパスフィルタ
33 加算器(加算部)
35A,35B 制御割合変更部(変更部)
40 エンコーダ(第1位置検出部)
50 サーボモータ
60 連結機構
61 カップリング
62 ボールねじ
63 ナット
70 テーブル(被駆動体)
80 スケール(第2位置検出部)
Claims (12)
- サーボモータと、
前記サーボモータにより駆動される被駆動体と、
前記サーボモータと前記被駆動体とを連結し、前記サーボモータの動力を前記被駆動体へ伝える連結機構と、
前記サーボモータの位置を検出する第1位置検出部と、
前記被駆動体の位置を検出する第2位置検出部と、
前記サーボモータを制御するモータ制御部と、
を備えるサーボモータ制御装置であって、
前記モータ制御部は、
前記サーボモータの駆動制御のための位置指令値と前記第1位置検出部で検出された前記サーボモータの位置との第1偏差の高周波数成分に基づくセミクローズドフィードバック制御と、前記位置指令値と前記第2位置検出部で検出された前記被駆動体の位置との第2偏差の低周波数成分に基づくフルクローズドフィードバック制御とを行うデュアル位置制御部と、
前記連結機構の剛性の大きさ、又は、前記サーボモータ制御装置の共振周波数の大きさを取得する取得部と、
前記取得部で取得された前記連結機構の剛性の大きさ又は変化量、又は、前記取得部で取得された前記サーボモータ制御装置の共振周波数の大きさ又は変化量に応じて、前記デュアル位置制御部における前記セミクローズドフィードバック制御と前記フルクローズドフィードバック制御との割合を変更させる変更部と、
を有する、サーボモータ制御装置。 - 前記変更部は、前記連結機構の剛性の低下、又は、前記サーボモータ制御装置の共振周波数の低下に応じて、前記セミクローズドフィードバック制御の割合を増加させ、前記フルクローズドフィードバック制御の割合を減少させる、請求項1に記載のサーボモータ制御装置。
- 前記取得部は、
前記連結機構と前記被駆動体との連結部において前記被駆動体に作用する駆動力を推定する力推定部と、
前記第1位置検出部で検出された前記サーボモータの位置と、前記第2位置検出部で検出された前記被駆動体の位置と、前記力推定部で推定された駆動力とに基づいて、前記連結機構の剛性の大きさを推定する剛性推定部と、
を有する、
請求項1又は2に記載のサーボモータ制御装置。 - 前記取得部は、前記サーボモータ制御装置のフィードバック制御ループの伝達特性の周波数特性を取得し、取得した伝達特性の周波数特性から前記サーボモータ制御装置の共振周波数の大きさを取得する、請求項1又は2に記載のサーボモータ制御装置。
- 前記モータ制御部は、所定時間間隔又は不定時間間隔ごとに前記取得部で取得された複数の剛性の大きさ、又は、複数の共振周波数の大きさを保存する保存部を更に備え、
前記変更部は、前記保存部に保存された複数の剛性の大きさ又は複数の共振周波数の大きさに基づいて、前記連結機構の剛性の変化量又は前記サーボモータ制御装置の共振周波数の変化量を算出する、
請求項1又は2に記載のサーボモータ制御装置。 - 前記デュアル位置制御部は、
前記位置指令値と前記第1位置検出部で検出された前記サーボモータの位置との第1偏差を求める第1減算部と、
前記位置指令値と前記第2位置検出部で検出された前記被駆動体の位置との第2偏差を求める第2減算部と、
前記第1減算部からの前記第1偏差を入力するハイパスフィルタと、
前記第2減算部からの前記第2偏差を入力するローパスフィルタと、
前記ハイパスフィルタから出力される前記第1偏差の高周波数成分と前記ローパスフィルタから出力される前記第2偏差の低周波数成分とを加算する加算部と、
を更に備え、
前記変更部は、前記連結機構の剛性の大きさ又は変化量、又は、前記サーボモータ制御装置の共振周波数の大きさ又は変化量に応じて、前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数及び前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を変更させる、
請求項1〜5の何れか1項に記載のサーボモータ制御装置。 - 前記変更部は、前記連結機構の剛性の低下、又は、前記サーボモータ制御装置の共振周波数の低下に応じて、前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数及び前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を低下させる、
請求項6に記載のサーボモータ制御装置。 - 前記変更部は、前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数と前記ローパスフィルタのカットオフ周波数とを同一に設定させる、請求項6又は7に記載のサーボモータ制御装置。
- 前記デュアル位置制御部は、
前記位置指令値と前記第1位置検出部で検出された前記サーボモータの位置との第1偏差を求める第1減算部と、
前記位置指令値と前記第2位置検出部で検出された前記被駆動体の位置との第2偏差を求める第2減算部と、
前記第2減算部からの前記第2偏差から、前記第1減算部からの前記第1偏差を減算した第3偏差を求める第3減算部と、
前記第3減算部からの前記第3偏差を入力するローパスフィルタと、
前記第1減算部からの前記第1偏差と前記ローパスフィルタから出力される前記第3偏差の低周波数成分とを加算することにより、前記第1偏差の高周波数成分と前記第2偏差の低周波数成分とを加算する加算部と、
を更に備え、
前記変更部は、前記連結機構の剛性の大きさ又は変化量、又は、前記サーボモータ制御装置の共振周波数の大きさ又は変化量に応じて、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を変更させる、
請求項1〜5の何れか1項に記載のサーボモータ制御装置。 - 前記変更部は、前記連結機構の剛性の低下、又は、前記サーボモータ制御装置の共振周波数の低下に応じて、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を低下させる、
請求項9に記載のサーボモータ制御装置。 - 前記デュアル位置制御部は、
前記位置指令値と前記第1位置検出部で検出された前記サーボモータの位置との第1偏差を求める第1減算部と、
前記位置指令値と前記第2位置検出部で検出された前記被駆動体の位置との第2偏差を求める第2減算部と、
前記第1減算部からの前記第1偏差から、前記第2減算部からの前記第2偏差を減算した第3偏差を求める第3減算部と、
前記第3減算部からの前記第3偏差を入力するハイパスフィルタと、
前記ハイパスフィルタから出力される前記第3偏差の高周波数成分と前記第2減算部からの前記第2偏差とを加算することにより、前記第1偏差の高周波数成分と前記第2偏差の低周波数成分とを加算する加算部と、
を更に備え、
前記変更部は、前記連結機構の剛性の大きさ又は変化量、又は、前記サーボモータ制御装置の共振周波数の大きさ又は変化量に応じて、前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数を変更させる、
請求項1〜5の何れか1項に記載のサーボモータ制御装置。 - 前記変更部は、前記連結機構の剛性の低下、又は、前記サーボモータ制御装置の共振周波数の低下に応じて、前記ハイパスフィルタのカットオフ周波数を低下させる、
請求項11に記載のサーボモータ制御装置。
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