JP2018204923A - 多段型蓄冷式冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多段シリンダの先端側を構成するシリンダ部を十分に補強することができる多段型蓄冷式冷凍機を提供すること。【解決手段】 二段型GM冷凍機1は、径が異なる一段目シリンダ部21及び二段目シリンダ部22により段付円筒状に形成される多段シリンダ2と、多段シリンダ2内に設けられる蓄冷手段と、各シリンダ部にそれぞれ設けられる冷却ステージC1,C2と、多段シリンダ2内の圧力を変動させる圧力変動機構5と、二段目シリンダ部22を補強するための補強部材8と、を備える。補強部材8は二段目シリンダ部22の外周に配設され、一段目シリンダ部21に設けられる一段目冷却ステージC1に接触し且つ固定される第一接触固定面と、二段目シリンダ部22に設けられる二段目冷却ステージC2に接触し且つ固定される第二接触固定面と、二段目シリンダ部22の外周面に接触し且つ固定される第三接触固定面とを有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、多段型蓄冷式冷凍機に関する。
30K以下の極低温を得るために、多段型蓄冷式冷凍機が良く用いられる。多段型蓄冷式冷凍機は、先端に向かうにつれて段階的に径が小さくなるように、径の異なる複数のシリンダ部が軸方向に沿って同心的に配設されることにより構成される多段シリンダを備える。多段シリンダ内には蓄冷手段(例えば、蓄冷材)が配設される。また、各シリンダ部の先端部には、冷却ステージが設けられる。最も先端のシリンダ部に設けられた冷却ステージにて、極低温が発生する。
また、多段型蓄冷式冷凍機は、多段シリンダ内の圧力を変動させるための圧力変動機構を備える。一般的に圧力変動機構は、コンプレッサと高低圧切換機構を有し、高低圧切換機構の動作により多段シリンダ内に高圧と低圧が交互に供給される。多段シリンダ内の圧力変動位相と多段シリンダ内の作動ガスの体積変化の位相とを調整することで、各シリンダ部に設けられた冷却ステージにて冷熱が発生する。
多段型蓄冷式冷凍機に用いられる多段シリンダは上述したように先端に向かうにつれて段階的に径が小さくなるように構成されているので、先端側に向かうほど機械的強度が低下する。よって、多段シリンダの先端側を構成するシリンダ部は変形しやすい。また、上述のように蓄冷式冷凍機には圧力変動機構が備えられ、この圧力変動機構の動作により多段シリンダ内の圧力が変動するが、このときの圧力変動に伴う振動が、多段シリンダに伝達される。この振動、或いはその他の外力により、機械的強度が低いシリンダ部、すなわち多段シリンダの先端側を構成するシリンダ部が変形する虞がある。
特許文献1は、二段型パルス管冷凍機を開示する。ここに開示の二段型パルス管冷凍機は、一段目蓄冷管と、一段目パルス管と、一段目蓄冷管の径よりも小さい径を有する二段目蓄冷管と、二段目パルス管と、一段目冷却ステージと、二段目冷却ステージとを備える。一段目蓄冷管と二段目蓄冷管は、一段目蓄冷管の先端部と二段目蓄冷管の基端部が接続された状態で同心配置される。一段目蓄冷管と二段目蓄冷管により多段シリンダが構成される。各蓄冷管内には蓄冷材が充填される。また、一段目冷却ステージは一段目蓄冷管の先端部に設けられ、二段目冷却ステージは二段目蓄冷管の先端部に設けられる。そして、一段目冷却ステージと二段目冷却ステージが、多段シリンダの軸方向に延びた補強部材により接続される。補強部材により一段目冷却ステージと二段目冷却ステージが接続されているので、二段目冷却ステージの位置ずれを防止することができる。
特開2008−281234号公報
(発明が解決しようとする課題)
特許文献1に記載の補強部材によれば、二段目冷却ステージの位置ずれを防止できるものの、補強部材が二段目シリンダ部に接触していないために、二段目シリンダ部の曲がり等の変形を防止することができない。つまり、特許文献1に記載の補強部材では、二段目シリンダ部、すなわち多段シリンダの先端側を構成する径の小さいシリンダ部を十分に補強することができない。
本発明は、多段シリンダの先端側を構成するシリンダ部を十分に補強することができる多段型蓄冷式冷凍機を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明に係る多段型蓄冷式冷凍機(1)は、径が異なる複数のシリンダ部(21,22)により構成され、先端に向かって段階的に径が小さくなるように段付円筒状に形成される多段シリンダ(2)と、多段シリンダ内に設けられる蓄冷手段(312,322)と、複数のシリンダ部にそれぞれ設けられる冷却ステージ(C1,C2)と、多段シリンダ内の圧力を変動させる圧力変動機構(5)と、複数のシリンダ部のうち最も径の大きい一段目シリンダ部(21)よりも高段側のシリンダ部である対象シリンダ部(22)を補強するための補強部材(8,8A,8B,8C)と、を備える。そして、補強部材は、対象シリンダ部の外周に配設されているとともに、一段目シリンダ部に設けられる一段目冷却ステージ(C1)に接触し且つ固定される第一接触固定面(81,81A,81B,81C)と、対象シリンダ部に設けられる対象冷却ステージ(C2)に接触し且つ固定される第二接触固定面(82,82A,82B,82C)と、対象シリンダ部の外周面(22c)に接触し且つ固定される第三接触固定面(83,83A,831a,83C)とを有する。
上記発明において、対象シリンダ部について、「一段目シリンダ部よりも高段側のシリンダ部」とは、多段シリンダ部を構成する複数のシリンダ部のうち、一段目シリンダ部よりも多段シリンダの先端側に配置されるシリンダ部を言う。例えば、二段型蓄冷式冷凍機の二段目シリンダ部が一段目シリンダ部よりも高段側の対象シリンダである。また、三段型蓄冷式冷凍機の二段目シリンダ部又は三段目シリンダ部が一段目シリンダ部よりも高段側の対象シリンダである。対象シリンダ部は、一段目シリンダ部の径よりも小さい径を有する。
本発明によれば、多段シリンダのうち一段目シリンダ部よりも高段側(例えば二段目、三段目)の対象シリンダ部、すなわち多段シリンダを構成するシリンダ部のうち一段目シリンダ部よりも先端側のシリンダ部の外周に、補強部材が配設される。この補強部材は、一段目シリンダ部に設けられた一段目冷却ステージ及び対象シリンダ部に設けられた対象冷却ステージに接触状態で固定されることにより、多段シリンダに固定される。また、補強部材は、対象シリンダ部の外周面に接触状態で固定される。つまり、対象シリンダ部の外周面が補強部材に直接接触する。このように対象シリンダ部の外周面が補強部材に直接接触されて補強部材に支持されることにより、対象シリンダ部の変形、特に曲がり変形が、補強部材によって効果的に防止される。よって、本発明によれば、多段シリンダの先端側を構成するシリンダ部(対象シリンダ部)を十分に補強することができる多段型蓄冷式冷凍機を提供することができる。
また、本発明において、対象シリンダ部が、複数のシリンダ部のうち二番目に径の大きい二段目シリンダ部であるとよい。これによれば、多段型蓄冷式冷凍機の多段シリンダの二段目シリンダ部を補強することができる。例えば、二段型蓄冷式冷凍機の高段側のシリンダ部(二段目シリンダ部)を補強することができる。
また、補強部材が、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)により構成されているとよい。
多段型蓄冷式冷凍機を作動させた場合、まず、一段目シリンダ部に設けられている一段目冷却ステージが冷却される。一段目冷却ステージの目標冷却温度は概ね80K程度である。一段目冷却ステージの冷却中には、それよりも高段型の冷却ステージはほとんど冷却されない。一段目冷却ステージの温度が目標冷却温度に近づいた時点から、二段目冷却ステージの冷却が開始され、二段目冷却ステージの温度が目標冷却温度に近づいた時点から、三段目冷却ステージの冷却が開始される。このように、多段型蓄冷式冷凍機を作動させた場合、低段側の冷却ステージがまず冷却され、その後、順次、高段側の冷却ステージが冷却される。このため、高段側の冷却ステージが目標冷却温度に到達するまでの時間は長い。
ここで、本発明に係る多段型蓄冷式冷凍機が備える補強部材は、一段目シリンダ部に設けられる一段目冷却ステージ及び一段目シリンダ部よりも高段側の対象シリンダ部に設けられる対象冷却ステージに接触している。従って、補強部材の熱伝導率が高い場合、一段目冷却ステージの冷却中に、一段目冷却ステージの冷熱を補強部材を介して対象冷却ステージに伝達することができる。従って、一段目冷却ステージの冷却中に、対象冷却ステージを冷却することができる。また、CFRPの熱伝導率は、80K〜常温の温度範囲において高い。よって、補強部材をCFRPにより構成することで、一段目冷却ステージの冷却中に、対象シリンダ部を補強することができるとともに、効率的に一段目冷却ステージの冷熱を対象冷却ステージに伝えることができる。その結果、対象冷却ステージの冷却に要する時間を短縮することができる。
また、補強部材は、対象シリンダ部の外周面の全面に対面する内周面(83,83A)を有し、内周面が、第三接触固定面として、対象シリンダ部の外周面の全面に接触し且つ固定されるとよい。これによれば、補強部材の内周面が対象シリンダ部の外周面の全面に接触し且つ固定されるので、対象シリンダ部が補強部材によってより強固に補強される。
また、補強部材の第一接触固定面の接触面積が、第二接触固定面の接触面積よりも大きいと良い。これによれば、補強部材と一段目冷却ステージとの接触面積が大きいので、補強部材によってより多くの冷熱を、一段目冷却ステージから対象冷却ステージに伝達させることができる。
また、補強部材は、対象シリンダ部の外周面に対面する内周面(83B)と、内周面の一部領域から径内方に突出したリング状の突出部(831)と、を有するように構成されていてもよい。この場合、突出部の内周面(831a)が第三接触固定面として、対象シリンダ部の外周面の一部領域に接触し且つ固定されるとよい。これによれば、対象シリンダの外周の一部領域のみが補強部材に接触している。そのため、一段目冷却ステージの冷熱が補強部材を通じて対象シリンダ部の外周面に伝達される量が低減される。よって、一段目冷却ステージの冷熱を、補強部材を通じて対象冷却ステージにより効率的に伝達することができ、その結果、対象冷却ステージの冷却に要する時間をより短縮することができる。
実施形態に係る二段型GM冷凍機の部分断面概略図である。 図1のA方向から見たスコッチヨークの平面図である。 実施形態に係る補強部材の斜視図である。 従来の二段型GM冷凍機を作動させた場合における、一段目冷却ステージの温度変化及び二段目冷却ステージの温度変化を示すグラフである。 実施形態に係る二段型GM冷凍機を作動させた場合における、一段目冷却ステージの温度変化と二段目冷却ステージの温度変化を示すグラフである。 変形例1に係る補強部材を示す断面概略図である。 変形例2に係る補強部材を示す断面概略図である。 変形例3に係る補強部材を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る多段型蓄冷式冷凍機としての二段型GM冷凍機1の部分断面概略図である。図1に示すように、本実施形態に係る二段型GM冷凍機1は、多段シリンダ2と、ディスプレーサ3と、駆動装置4と、圧力変動機構5と、一段目冷却ステージC1と、二段目冷却ステージC2と、補強部材8とを備える。
多段シリンダ2は、一段目シリンダ部21及び二段目シリンダ部22を有する。一段目シリンダ部21は、円筒状の側壁21aと、側壁21aの一方の端(下端)から径内方に延びたリング状の段差壁21bと、側壁21aの他方の端(上端)から径外方に延びたリング状のフランジ部21cとを有する。また、二段目シリンダ部22は、円筒状の側壁22aと、側壁22aの一方の端(下端)を塞ぐ円板状の先端壁22bとを有する。
一段目シリンダ部21及び二段目シリンダ部22は共に円筒状である。ただし、一段目シリンダ部21の径(内径及び外径)は二段目シリンダ部22の径(内径及び外径)よりも大きい。つまり、多段シリンダ2は、径が異なる複数のシリンダ部(一段目シリンダ部21及び二段目シリンダ部22)を有する。二段目シリンダ部22が本発明の対象シリンダ部に相当する。
また、図1からわかるように、二段目シリンダ部22の側壁22aの他方の端(上端)が、一段目シリンダ部21の段差壁21bの内周縁に接続される。そして、一段目シリンダ部21及び二段目シリンダ部22は、一段目シリンダ部21の下端部(段差壁21b)と二段目シリンダ部22の上端部とを接触させた状態で、互いの軸方向に沿って同心的に配設される。上述したように、一段目シリンダ部21の径(内径及び外径)は二段目シリンダ部22の径(内径及び外径)よりも大きい。このため多段シリンダ2は、段付円筒形状を呈する。段付円筒形状の多段シリンダ2の一段目シリンダ部21の内部空間と二段目シリンダ部22の内部空間は、互いに連通している。
ここで、図1において、多段シリンダ2の下方側を先端側と定義する。従って、多段シリンダ2は、一段目シリンダ部21と、一段目シリンダ部21よりも高段側(先端側)に配設される二段目シリンダ部22とを備え、先端に向かって段階的に径が小さくなるように段付円筒状に形成される。なお、こうして多段シリンダ2の先端側を定義した場合、二段型GM冷凍機1の作動により、多段シリンダ2を構成する各シリンダ部の先端側の温度が低下し、その反対側(基端側)の温度が上昇する。よって、各シリンダ部の先端側(下端側)の端部を低温端部と定義し、基端側(上端側)の端部を高温端部と定義することができる。つまり、一段目シリンダ部21の先端部により一段目シリンダ部21の低温端部211が構成され、その基端部により一段目シリンダ部21の高温端部212が構成される。同様に、二段目シリンダ部22の先端部により二段目シリンダ部22の低温端部221が構成され、その基端部により二段目シリンダ部22の高温端部222が構成される。
ディスプレーサ3は多段シリンダ2の内部空間に配設される。ディスプレーサ3は一段目蓄冷器31及び二段目蓄冷器32を有する。
一段目蓄冷器31は、両端が塞がれた円筒形状に形成された一段目蓄冷器ケース311と、一段目蓄冷器ケース311内に充填された一段目蓄冷材312を有する。一段目蓄冷器ケース311は、円筒状の側壁311aと、側壁311aの一方の端(下端)を塞ぐ円板状の低温端壁311bと、側壁311aの他方の端(上端)を塞ぐ円板状の高温端壁311cとを有する。一段目蓄冷材312は、約60〜100K程度の低温における比熱が大きい材質、例えばりん青銅、により形成された金網などの積層体により構成することができる。一段目蓄冷材312が充填されている一段目蓄冷器ケース311の内部空間を、以下、一段目充填空間31aと呼ぶ。
二段目蓄冷器32は、一方の端部が塞がれた円筒形状に形成された二段目蓄冷器ケース321と、二段目蓄冷器ケース321内に充填された二段目蓄冷材322を有する。二段目蓄冷器ケース321は、円筒状の側壁321aと、側壁321aの一方の端部(下端部)を塞ぐ円板状の低温端壁321bとを有する。二段目蓄冷材322は、約4〜30K程度の極低温における比熱が大きい材質、例えば鉛球などにより構成される。二段目蓄冷材322が充填されている二段目蓄冷器ケース321の内部空間を、以下、二段目充填空間32aと呼ぶ。また、一段目蓄冷材312及び二段目蓄冷材322が、本発明の蓄冷手段に相当する。
一段目蓄冷器31は、その一段目蓄冷器ケース311の低温端壁311b側が一段目シリンダ部21の低温端部211側に位置し、一段目蓄冷器ケース311の高温端壁311c側が一段目シリンダ部21の高温端部212側に位置するように、一段目シリンダ部21内に配設される。このとき、一段目蓄冷器ケース311の側壁311aが、一段目シリンダ部21の側壁21aに微小の隙間を隔てて対面する。
また、図1からわかるように、一段目蓄冷器ケース311の径(内径及び外径)は二段目蓄冷器ケース321の径(内径及び外径)よりも大きい。そして、二段目蓄冷器ケース321の側壁321aの他方の端部(上端部)が一段目蓄冷器ケース311の低温端壁311bの下端に接続される。従って、二段目蓄冷器ケース321は、一段目蓄冷器ケース311の低温端壁311bから図1の下方に向かって一段目蓄冷器ケース311と同心状に延設される。よって、ディスプレーサ3も多段シリンダ2と同様に、先端側(図1において下方側)に向かうほど径が小さくなる段付円筒形状を呈する。二段目蓄冷器32は、図1に示すように、二段目シリンダ部22の内部空間に進入している。そして、二段目蓄冷器ケース321の側壁321aが、二段目シリンダ部22の側壁22aに微小の隙間を隔てて対面する。
一段目蓄冷器ケース311の軸方向長さ(高さ)は、一段目シリンダ部21の内部空間の軸方向長さ(高さ)よりも短い。従って、一段目シリンダ部21内にて一段目蓄冷器ケース311の上端面(高温端壁311c)よりも上方及び一段目蓄冷器ケース311の下端面(低温端壁311b)よりも下方にそれぞれ空間が形成される。一段目シリンダ部21内の空間のうち、一段目蓄冷器ケース311の上端面(高温端壁311c)よりも上方の空間によって背面室2aが形成され、一段目蓄冷器ケース311の下端面(低温端壁311b)よりも下方の空間によって一段目膨張室2bが形成される。図1からわかるように、背面室2aは一段目シリンダ部21の高温端部212内の空間により構成され、一段目膨張室2bは一段目シリンダ部21の低温端部211内の空間により構成される。
また、二段目シリンダ部22内にて、二段目蓄冷器ケース321の下端面(低温端壁321b)よりも下方にも空間が形成される。二段目シリンダ部22内の空間のうち、二段目蓄冷器ケース321の下端面(低温端壁321b)よりも下方の空間により二段目膨張室2cが形成される。二段目膨張室2cは二段目シリンダ部22の低温端部221内の空間により構成される。
また、図1に示すように、一段目蓄冷器ケース311の高温端壁311cに一段目高温側連通路34が形成される。一段目高温側連通路34を介して、背面室2aが一段目充填空間31aに連通する。また、一段目蓄冷器ケース311の低温端壁311bに、一段目低温側連通路35及び二段目高温側連通路36が形成される。一段目低温側連通路35を介して、一段目充填空間31aが一段目膨張室2bに連通する。二段目高温側連通路36を介して、一段目膨張室2bが二段目充填空間32aに連通する。
また、二段目蓄冷器ケース321の低温端壁321bに、二段目低温側連通路37が形成される。二段目低温側連通路37を介して、二段目充填空間32aが二段目膨張室2cに連通する。
また、一段目蓄冷器ケース311の側壁311aの外周面に、シール部材38が取り付けられる。このシール部材38によって、背面室2aと一段目膨張室2bが、一段目シリンダ部21の側壁21aと一段目蓄冷器ケース311の側壁311aとの隙間を通じて連通することが防止される。また、二段目蓄冷器ケース321の側壁321aの外周面に、シール部材39が取り付けられる。このシール部材39によって、一段目膨張室2bと二段目膨張室2cが、二段目シリンダ部22の側壁22aと二段目蓄冷器ケース321の側壁321aとの隙間を通じて連通することが防止される。
一段目蓄冷器ケース311の高温端壁311cの上端面にロッド部材33が接続される。ロッド部材33は一段目蓄冷器ケース311の高温端壁311cから図1において上方に延設される。このロッド部材33を介してディスプレーサ3が駆動装置4に接続される。駆動装置4は、本実施形態では、回転出力軸41aを有するモータ41及びスコッチヨーク42により構成される。スコッチヨーク42は、クランクピン421、クランクピン軸受422、及び横長平板部材423を備える。クランクピン421は円筒状に形成され、その中心軸線がモータ41の回転出力軸41aの回転軸線と平行であり且つ回転出力軸41aの回転軸線からオフセットするように、回転出力軸41aに取り付けられる。従って、クランクピン421は、回転出力軸41aの回転によって、回転出力軸41aの回転軸線回りを偏心回転する。また、クランクピン軸受422はリング状の部材であり、クランクピン421の外周にクランクピン421の軸回りを相対回転可能であり且つクランクピン421の軸線方向に移動不能に取り付けられる。クランクピン421が偏心回転すると、クランクピン軸受422も偏心回転する。横長平板部材423は、平板状に構成される。この横長平板部材423は、ロッド部材33の軸方向における中央部分に固定される。また、横長平板部材423の中央部分に横長状の孔423aが形成される。この横長状の孔423a内にクランクピン軸受422が挿通される。
図2は、図1のA方向から見たスコッチヨーク42の平面図である。なお、図2には、クランクピン軸受422の偏心回転軌跡が破線で示されている。図2に示すように、横長状の孔423aの縦方向(上下方向)に沿った長さは、孔423a内に挿通されるクランクピン軸受422の外径とほぼ等しい。一方、横長状の孔423aの横方向(左右方向)に沿った長さは、クランクピン軸受422の径よりも長い。具体的には、横長状の孔423aの横方向に沿った長さは、クランクピン軸受422が偏心回転した場合における横方向に沿ったクランクピン軸受422の移動領域以上の長さである。従って、クランクピン421が図2の紙面に平行な平面内で破線で示すように偏心回転した場合、クランクピン421及びクランクピン軸受422は横長状の孔423a内を横方向に往復移動する。このため、クランクピン421の偏心回転運動のうち横方向に移動する運動成分は横長平板部材423に伝達されない。これに対し、クランクピン421の偏心回転運動のうち縦方向に移動する運動成分はクランクピン軸受422を介して横長平板部材423に伝達される。よって、クランクピン421の偏心回転により、横長平板部材423は縦方向に往復移動することになる。この横長平板部材423の縦方向に沿った往復移動がロッド部材33に伝達されることにより、ロッド部材33が軸方向に往復移動する。さらに、ロッド部材33の軸方向に沿った往復移動がディスプレーサ3に伝達される。これにより、ディスプレーサ3が多段シリンダ2内で図1の上下方向に往復移動する。
また、図1に示すように、駆動装置4は、内部空間が形成された駆動ケース43を有する。駆動ケース43は、その内部空間内にスコッチヨーク42及びロッド部材33が配設されるようにモータ41に取り付けられる。また、駆動ケース43の内部空間のうち図1において上面部に凹部431が形成され、下面部に貫通孔432が形成される。凹部431及び貫通孔432は図1の上下方向に延設され、且つ、同軸状に配置している。凹部431にはロッド部材33の上方端部が摺動軸受441を介して挿入される。また、ロッド部材33の下方端部が摺動軸受442を介して貫通孔432を貫通している。従って、ロッド部材33は、往復移動可能に凹部431及び貫通孔432に支持される。なお、スコッチヨーク42の横長平板部材423は、図1の上下方向以外の方向への移動が規制されるように、駆動ケース43の内部空間を形成する内壁面に支持軸等を介して支持されているとよい。
図1に示すように、一段目シリンダ部21の上端に形成されたフランジ部21cが、駆動ケース43の下面部分であって貫通孔432の開口を囲む領域部分に固定される。従って、多段シリンダ2は、駆動ケース43の下面部分から下方向に延設していることになる。そして、多段シリンダ2内のディスプレーサ3に接続されたロッド部材33が、貫通孔432を通じて駆動ケース43の内部空間に進入している。
圧力変動機構5は、コンプレッサ51と、高圧配管52と、低圧配管53と、高圧開閉弁54と、低圧開閉弁55と、高圧通路56と、低圧通路57とを有する。高圧配管52、低圧配管53、高圧開閉弁54、低圧開閉弁55、高圧通路56、及び低圧通路57により、高低圧切換機構が構成される。
コンプレッサ51は、吐出口51a及び吸入口51bを有し、作動した場合に、吸入口51bから作動ガスとしてのヘリウムガスを吸入し、吸入した作動ガスを圧縮し、吐出口51aから圧縮した高圧の作動ガスを吐出する。従って、コンプレッサ51の吸入口51b側にて低圧が生成され、コンプレッサ51の吐出口51a側にて高圧が生成される。
コンプレッサ51の吐出口51aに高圧配管52の一方端が接続される。また、コンプレッサ51の吸入口51bに低圧配管53の一方端が接続される。
また、一段目シリンダ部21のフランジ部21cに高圧通路56及び低圧通路57が形成される。高圧通路56の一方端は多段シリンダ2内の背面室2aに開口し、他方端は外部に開口して高圧配管52の他方端に接続される。また、低圧通路57の一方端は多段シリンダ2内の背面室2aに開口し、他方端は外部に開口して低圧配管53の他方端に接続される。
高圧開閉弁54は、高圧配管52の途中に介装される。高圧開閉弁54が開状態であるとき、コンプレッサ51の吐出口51aが、高圧配管52、高圧開閉弁54及び高圧通路56を通じて背面室2aに連通する。これにより、多段シリンダ2の内部空間に高圧が供給される。一方、高圧開閉弁54が閉状態であるとき、コンプレッサ51の吐出口51aと背面室2aとの連通が遮断される。また、低圧開閉弁55は、低圧配管53の途中に介装される。低圧開閉弁55が開状態であるとき、コンプレッサ51の吸入口51bが、低圧配管53、低圧開閉弁55、及び低圧通路57を通じて背面室2aに連通する。これにより、多段シリンダ2の内部空間に低圧が供給される。一方、低圧開閉弁55が閉状態であるとき、コンプレッサ51の吸入口51bと背面室2aとの連通が遮断される。
高圧開閉弁54及び低圧開閉弁55は、一方の開閉弁が閉じているときには他方の開閉弁が開き、他方の開閉弁が閉じているときは一方の開閉弁が開くように、交互に排他的に開閉するように、制御される。また、高圧開閉弁54の開閉タイミング及び低圧開閉弁55の開閉タイミングは、モータ41の駆動に伴うディスプレーサ3の上下方向移動に連動して制御される。この場合、制御装置等により高圧開閉弁54の開閉状態及び低圧開閉弁55の開閉状態が上記のように制御されていてもよいし、或いは、モータ41の回転出力軸41aの回転動作に機械的に連動してこれらの開閉弁の開閉状態が上記のように制御されていてもよい。
また、図1に示すように、多段シリンダ2の一段目シリンダ部21の低温端部211に、銅製の伝熱プレート6が取り付けられる。伝熱プレート6は、一段目シリンダ部21の低温端部211の外周壁を覆う円筒部61と、円筒部61の先端(図1において下端)から径外方にリング状に延設されたステージ部62とを有する。ステージ部62の図1において下方を向いた面は、一段目シリンダ部21の段差壁21bの下端面と同一平面上に位置する。この銅製の伝熱プレート6及び一段目シリンダ部21の段差壁21bにより、一段目冷却ステージC1が構成される。このように、一段目シリンダ部21の低温端部211には、一段目冷却ステージC1が設けられる。
また、多段シリンダ2の二段目シリンダ部22の低温端部221を構成する先端壁22bに、銅製の伝熱プレート7が取り付けられる。伝熱プレート7は、先端壁22bの外周から径外方にリング状に延設されており、その中心軸方向が二段目シリンダ部22の軸方向に一致するように、二段目シリンダ部22に同軸的に設けられている。この伝熱プレート7が、二段目冷却ステージC2を構成する。従って、二段目冷却ステージC2は、二段目シリンダ部22の低温端部221に設けられる。
また、本実施形態に係る二段型GM冷凍機1は、補強部材8を有する。この補強部材8は、本実施形態では、多段シリンダ2の二段目シリンダ部22の側壁22aを覆うように、二段目シリンダ部22の外周に配設される。また、補強部材8は、本実施形態では、炭素繊維とエポキシ樹脂とを主成分とする炭素繊維強化樹脂(CFRP)により構成される。図3は、補強部材8の斜視図である。図3に示すように、補強部材8は、一方端面81、他方端面82、内周面83、及び外周面84を有する円筒形状を呈する。
図1に示すように、補強部材8の一方端面81は、一段目シリンダ部21の低温端部221に設けられた一段目冷却ステージC1、具体的には、一段目冷却ステージC1を構成する一段目シリンダ部21の段差壁21bにエポキシ系の接着剤等を介して接着される。これにより、補強部材8の一方端面81が、一段目冷却ステージC1に接触し且つ固定される。補強部材8の一方端面81が、本発明の第一接触固定面に相当する。
また、補強部材8の他方端面82は、二段目シリンダ部22の低温端部221に設けられた二段目冷却ステージC2(伝熱プレート7)に接着剤等を介して接着される。これにより、補強部材8の他方端面82が二段目冷却ステージC2に接触し且つ固定される。補強部材8の他方端面82が、本発明の第二接触固定面に相当する。
また、補強部材8の内周面83は、二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cの全面に対面する。そして、内周面83の全面が、接着剤等を介して外周面22cの全面に固定される。これにより、補強部材8の内周面83が、二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cに接触し且つ固定される。補強部材8の内周面83が、本発明の第三接触固定面に相当する。
多段シリンダ2は、真空断熱槽9内に配設される。このため、多段シリンダ2及びその内部に配設される構成要素並びに多段シリンダ2内の空間が、真空断熱槽9により外部と熱的に遮断される。
上記構成の二段型GM冷凍機1において、以下に、その作動について簡単に説明する。まず、駆動装置4のモータ41を駆動させるとともに、圧力変動機構5のコンプレッサ51を作動させる。駆動装置4のモータ41が駆動すると、モータ41の回転出力軸41aが回転し、さらに、回転出力軸41aに接続されたスコッチヨーク42のクランクピン421が偏心回転する。クランクピン421の偏心回転は、横長平板部材423の上下方向に沿った往復運動に変換される。横長平板部材423の往復運動がロッド部材33を介してディスプレーサ3に伝達されることにより、ディスプレーサ3が多段シリンダ2内を図1の上下方向に往復する。
ディスプレーサ3が多段シリンダ2内にて図1において最も下方(下死点位置)に位置しているときに、圧力変動機構5の高圧開閉弁54が開いており低圧開閉弁55が閉じている。従って、コンプレッサ51の吐出口51aから吐出される高圧の作動ガスが、高圧配管52、高圧開閉弁54、高圧通路56を経由して多段シリンダ2内に背面室2aから流入する。これにより多段シリンダ2内の圧力が高圧にされる。
ディスプレーサ3が下死点位置から上方変位すると、背面室2a内の高圧の作動ガスが、一段目高温側連通路34を通って一段目蓄冷器ケース311内の一段目充填空間31aに流入する。一段目充填空間31a内に流入した作動ガスは一段目蓄冷材312から冷熱(低温)を奪うことにより冷却される。そして、一段目蓄冷材312により冷却された作動ガスは一段目低温側連通路35を通って一段目蓄冷器31内から流出するとともに一段目膨張室2bに流入する。また、一段目膨張室2b内の作動ガスは、二段目高温側連通路36を通って二段目蓄冷器ケース321内の二段目充填空間32aに流入する。二段目充填空間32a内に流入した作動ガスは二段目蓄冷材322から冷熱を奪うことにより冷却される。そして、二段目蓄冷材322により冷却された作動ガスは二段目低温側連通路37を通って二段目蓄冷器32内から流出するとともに二段目膨張室2cに流入する。(高圧移送過程)
ディスプレーサ3の上方変位過程における適切なタイミングで、圧力変動機構5の高圧開閉弁54が閉じるとともに低圧開閉弁55が開く。これによって、多段シリンダ2内の圧力が低圧にされるとともに、一段目シリンダ部21の低温端部211側に位置する一段目膨張室2b内の作動ガス及び、二段目シリンダ部22の低温端部221側に位置する二段目膨張室2c内の作動ガスが、それぞれ膨張仕事を行う。斯かる膨張仕事によって、それぞれの膨張室2b,2c内にて冷熱が発生する。(膨張過程)
ディスプレーサ3は、最も上方(上死点)まで変位した後に、下方変位する。すると、二段目膨張室2c内の低圧の作動ガスは、二段目低温側連通路37を経由して二段目蓄冷器ケース321内に流入し、二段目蓄冷器ケース321内の二段目充填空間32aを通る。このとき作動ガスが二段目充填空間32a内の二段目蓄冷材322に冷熱を奪われることによって加熱される。二段目充填空間32a内の作動ガスはさらに二段目高温側連通路36を経由して二段目蓄冷器ケース321から流出するとともに一段目膨張室2bに流入する。また一段目膨張室2b内の作動ガスは、一段目低温側連通路35を経由して一段目蓄冷器ケース311内に流入し、一段目蓄冷器ケース311内の一段目充填空間31aを通る。このとき作動ガスが一段目充填空間31a内の一段目蓄冷材312に冷熱を奪われることによって加熱される。一段目充填空間31a内の作動ガスはさらに一段目高温側連通路34を経由して一段目蓄冷器ケース311から流出して背面室2aに流入する。(低圧移送過程)
ディスプレーサ3の下方変位過程における適切なタイミングで、圧力変動機構5の高圧開閉弁54が開くとともに低圧開閉弁55が閉じる。これによって、背面室2a内の作動ガスが圧縮仕事を行う。斯かる圧縮仕事によって、作動ガスが発熱する。圧縮仕事により発生する熱は、コンプレッサ51の吐出側に設けられている図示しない放熱器によって外部に放熱される。(圧縮過程)
上記した熱サイクル(GMサイクル)が繰り返されることによって、一段目膨張室2b内が約80K程度に冷却され、二段目膨張室2c内が約30K程度に冷却される。一段目膨張室2b内で生じた冷熱は、一段目シリンダ部21の低温端部211に設けられている一段目冷却ステージC1に伝達される。二段目膨張室2c内で生じた冷熱は、二段目シリンダ部22の低温端部221に取り付けられている二段目冷却ステージC2に伝達される。
上記した二段型GM冷凍機1の動作中、圧力変動機構5によって多段シリンダ2内の圧力が高圧から低圧に、また低圧から高圧に、周期的に変動する。斯かる圧力変動によって、多段シリンダ2が振動する。この振動、或は外力によって、多段シリンダ2が変形する場合がある。特に、多段シリンダ2のうち二段目シリンダ部22の径は小さいので、上記振動或は外力によって二段目シリンダ部22が変形する可能性が大きい。
この点に関し、本実施形態に係る二段型GM冷凍機1においては、補強部材8の内周面83が二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cに接触し且つ固定されるように、補強部材8が二段目シリンダ部22の外周回りに設けられている。また、補強部材8の一方端面81は一段目冷却ステージC1に接触した状態で固定され、補強部材8の他方端面82は二段目冷却ステージC2(7)に接触した状態で固定されている。このように両端が固定された補強部材8の内周面83が二段目シリンダ部22の外周回りに密着しているので、振動による二段目シリンダ部22の変形が効果的に防止される。
特に、本実施形態においては、補強部材8の内周面83の全面が、二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cの全面に接触し且つ固定されている。このため、二段目シリンダ部22が補強部材8によってより強固に補強される。
ところで、二段型GM冷凍機の作動を開始した場合、初期には一段目冷却ステージのみが冷却される。一段目冷却ステージの冷却中、二段目冷却ステージはほとんど冷却されない。そして、一段目冷却ステージの温度が目標冷却温度(例えば80K)に近づいた時点から二段目冷却ステージが冷却され始める。従って、二段目冷却ステージの冷却が完了するタイミングは、一段目冷却ステージの冷却が完了するタイミングよりもかなり遅い。
図4は、従来の二段型GM冷凍機を作動させた場合における、一段目冷却ステージの温度変化及び二段目冷却ステージの温度変化を示すグラフである。図4の横軸が時間、縦軸が温度[K]であり、図4中のグラフAが一段目冷却ステージの温度変化を、グラフBが二段目冷却ステージの温度変化を、それぞれ示す。また、一段目冷却ステージの目標冷却温度は80Kであり、二段目冷却ステージの目標冷却温度は30Kである。
図4に示すように、二段型GM冷凍機を作動させると、一段目冷却ステージの温度はすぐに低下するものの、二段目冷却ステージの温度は低下せず、常温(約300K)のままである。一段目冷却ステージの温度が目標冷却温度(80K)に近づく時点から、二段目冷却ステージの温度が低下し始める。そして、時間T1にて一段目冷却ステージの温度が目標冷却温度に達した後に、二段目冷却ステージの温度が急激に低下し、時間T2にて二段目冷却ステージの温度が目標冷却温度(30K)に達する。
このように、従来の二段型GM冷凍機においては、一段目冷却ステージの温度が目標冷却温度に近い温度まで低下しないと、二段目冷却ステージの温度が低下しない。このため、二段目冷却ステージの温度が目標冷却温度まで低下するまでに長時間を要する。
この点に関し、本実施形態に係る二段型GM冷凍機1は、円柱状に形成された補強部材8を備えており、この補強部材8は、その一方端面81にて一段目冷却ステージC1に接触しており、その他方端面82にて二段目冷却ステージC2(7)に接触している。従って、補強部材8を介して、一段目冷却ステージC1の冷熱が、二段目冷却ステージC2に伝達される。
加えて、本実施形態に係る補強部材8は、CFRPにより構成されている。CFRPは、常温から80K程度の温度範囲において熱伝導率が高いという特性を有する。従って、一段目冷却ステージC1が目標冷却温度(80K)に冷却されるまでの間、すなわち一段目冷却ステージC1の冷却中に、一段目冷却ステージC1の冷熱が補強部材8を介して二段目冷却ステージC2に効率的に伝達される。これにより、一段目冷却ステージC1が目標冷却温度に達するまでに二段目冷却ステージC2を十分に冷却することができる。
また、CFRPは、80K未満の温度範囲において熱伝導率が低いという特性を有する。従って、一段目冷却ステージC1が目標到達温度(80K)に達した後は、二段目冷却ステージC2から補強部材8を介して一段目冷却ステージC1への冷熱の伝達量が極端に減少する。このため、二段目冷却ステージC2の冷却中に、二段目冷却ステージC2の冷熱が一段目冷却ステージC1に伝達されることによる二段目冷却ステージC2の冷却速度の低下が抑制される。
図5は、本実施形態に係る二段型GM冷凍機1を作動させた場合における、一段目冷却ステージC1の温度変化と二段目冷却ステージC2の温度変化を示すグラフである。図5の横軸が時間、縦軸が温度[K]であり、図5中のグラフAが一段目冷却ステージC1の温度変化を、グラフBが二段目冷却ステージC2の温度変化を、それぞれ示す。また、一段目冷却ステージC1の目標到達温度は80Kであり、二段目冷却ステージC2の目標到達温度は30Kである。
図5に示すように、二段型GM冷凍機1を作動させると、一段目冷却ステージC1の温度はすぐに低下する。また、二段目冷却ステージC2の温度も、一段目冷却ステージC1の冷熱が補強部材8を介して二段目冷却ステージC2に伝達されることにより、低下していく。なお、一段目冷却ステージC1の冷熱が二段目冷却ステージC2に奪われるが、一段目冷却ステージC1の冷却能力は高いので、それによって一段目冷却ステージC1の冷却速度が顕著に低下することはない。よって、一段目冷却ステージC1の温度が目標冷却温度に達するまでの時間T1’は、図4に示す従来の二段型GM冷凍機の一段目冷却ステージの温度が目標冷却温度に達するまでの時間T1とほとんど同じである。
一段目冷却ステージC1の冷却中に二段目冷却ステージC2も冷却されるため、一段目冷却ステージC1の温度が目標冷却温度(80K)に達した時点T1’にて、二段目冷却ステージC2の温度は十分に低下している。従って、二段目冷却ステージC2が目標冷却温度(30K)に達するまでの時間T2’は、図4に示す従来の二段型GM冷凍機の二段目冷却ステージの温度が目標到達温度に達するまでの時間T2よりも短い。このようにして、二段目冷却ステージC2の冷却時間の短縮化を図ることができる。
このように、本実施形態によれば、二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cの全面に補強部材8が接触し且つ固定されているので、二段目シリンダ部22が十分に補強される。このため、振動や外力が二段目シリンダ部22に作用した場合であっても、二段目シリンダ部22の変形を十分に防止することができる。
また、本実施形態においては、補強部材8の材質がCFRPである。このため、80K以上且つ常温以下の温度範囲において、効率的に一段目冷却ステージC1の冷熱が二段目冷却ステージC2に伝達される。よって、一段目冷却ステージC1の冷却中にも、十分に二段目冷却ステージC2を冷却することができる。また、80K未満の温度範囲においては、CFRP製の補強部材8の熱伝導率が極端に低下する。このため、一段目冷却ステージC1の冷却完了後に二段目冷却ステージC2を冷却する際に、二段目冷却ステージC2の冷熱が補強部材8を介して一段目冷却ステージC1に伝達される量が極端に減少する。よって、速やかに二段目冷却ステージC2を目標冷却温度まで冷却することができ、ひいては二段目冷却ステージC2の冷却時間の短縮化を図ることができる。
(変形例1)
図6は、変形例1に係る補強部材8Aを示す概略断面図である。図6に示すように、補強部材8Aは、上記実施形態に係る補強部材8と同様に、略円筒形状に形成され、多段シリンダ2の二段目シリンダ部22の側壁22aを覆うように二段目シリンダ部22の外周に設けられる。また、補強部材8Aは、一段目冷却ステージC1に接触し且つ固定される一方端面81Aと、二段目冷却ステージC2に接触し且つ固定される他方端面82Aと、二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cの全面に接触し且つ固定される内周面83Aと、テーパ状の外周面84Aを有する。この補強部材8Aは、CFRPにより構成される。
変形例1に係る補強部材8Aも、二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cに接触し且つ固定される面を有するので、二段目シリンダ部22が補強部材8Aにより補強される。よって、振動や外力による二段目シリンダ部22の変形が効果的に防止される。
また、80K以上の温度範囲で熱伝導率の高いCFRP製の補強部材8Aの一方端面81Aが一段目冷却ステージC1に接触し他方端面82Aが二段目冷却ステージC2に接触している。従って、一段目冷却ステージC1の冷却中に、一段目冷却ステージC1の冷熱が補強部材8Aを経由して二段目冷却ステージC2に効率的に伝達される。これにより、二段目冷却ステージC2の冷却時間の短縮化を図ることができる。
また、変形例1に係る補強部材8Aの一方端面81Aは、一段目冷却ステージC1を構成する一段目シリンダ部21の段差壁21b及び伝熱プレート6の双方に接触している。さらに、補強部材8Aの一方端面81Aが一段目冷却ステージC1に接触する面積は、補強部材8Aの他方端面82Aが二段目冷却ステージC2に接触する面積よりも大きい。このため、一段目冷却ステージC1の冷却中に一段目冷却ステージC1からより多くの冷熱を二段目冷却ステージC2に伝達させることができる。このため、二段目冷却ステージC2をより速やかに冷却することができる。
(変形例2)
図7は、変形例2に係る補強部材8Bを示す概略断面図である。図7に示すように、補強部材8Bも、上記実施形態に係る補強部材8と同様に、略円筒形状に形成され、多段シリンダ2の二段目シリンダ部22の側壁22aを覆うように二段目シリンダ部22の外周に設けられる。この補強部材8Bは、一段目冷却ステージC1に接触し且つ固定される一方端面81Bと、二段目冷却ステージC2に接触し且つ固定される他方端面82Bと、二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cに微小の隙間を隔てて対面配置する内周面83Bと、内周面83Bとは反対側の外周面84Bと、内周面83Bに設けられた突出部831とを有する。
突出部831は、円筒形状の補強部材8Bの軸方向における中央位置にて、補強部材8Bの内周面83Bから径内方にリング状に突出する。つまり、突出部831は、内周面83Bの一部領域から突出する。そして、このリング状の突出部831の内周面831aが、二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cに接触し且つ固定される。すなわち突出部831の内周面831aが、本発明の第三接触固定面である。なお、補強部材8Bも、CFRPにより構成される。
変形例2に係る補強部材8Bも、その突出部831の内周面831aにて二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cに接触しているので、二段目シリンダ部22が補強部材8Bにより補強される。よって、振動や外力による二段目シリンダ部22の変形が効果的に防止される。
また、80K以上の温度範囲で熱伝導率の高いCFRP製の補強部材8Bの一方端面81Bが一段目冷却ステージC1に接触し他方端面82Bが二段目冷却ステージC2に接触している。従って、一段目冷却ステージC1の冷却時に、一段目冷却ステージC1の冷熱が補強部材8Bを経由して二段目冷却ステージC2に効率的に伝達される。これにより、二段目冷却ステージC2の冷却時間の短縮化を図ることができる。
また、変形例2に係る補強部材8Bは、その内周面83Bの全面ではなく、内周面83Bの一部領域に設けられた突出部831の内周面831aのみが、二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cの一部領域に接触している。つまり、補強部材8Bと二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cとの接触面積が小さい。このため、補強部材8Bから二段目シリンダ部22の側壁22aへの冷熱の伝達量が低減し、それにより、補強部材8Bから二段目冷却ステージC2への冷熱の伝達量が増加する。このため二段目冷却ステージC2の冷却時間のさらなる短縮化を図ることができる。
(変形例3)
図8は、変形例3に係る補強部材8Cを示す図である。ここで、図8(a)は、補強部材8Cの概略断面図であり、図8(b)は図8(a)のB−B断面図である。図8(b)に示すように、変形例3に係る補強部材8Cは、4本の同一形状の棒状部材S1,S2,S3,S4により構成される。これら4本の棒状部材は、いずれも、多段シリンダ2の二段目シリンダ部22の軸方向に沿って、その外周に設けられる。また、4本の棒状部材は、二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cの周方向に等間隔で配設される。
また、4本の棒状部材は、それぞれ、一段目冷却ステージC1に接触し且つ固定される一方端面81Cと、二段目冷却ステージC2に接触し且つ固定される他方端面82Cと、二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cに接触し且つ固定される内側面83Cと、内側面83Cとは反対側の外側面84Cとを有する。各棒状部材はCFRPにより構成される。
変形例3係る補強部材8Cも、二段目シリンダ部22の側壁22aの外周面22cに接触し且つ固定されるので、二段目シリンダ部22が補強部材8Cにより補強される。よって、振動や外力による二段目シリンダ部22の変形が効果的に防止される。
また、80K以上の温度範囲で熱伝導率の高いCFRP製の補強部材8Cを構成する各棒状部材の一方端面81Cが一段目冷却ステージC1に接触し、各棒状部材の他方端面82Cが二段目冷却ステージC2に接触している。従って、一段目冷却ステージC1の冷却中に、一段目冷却ステージC1の冷熱が補強部材8Cを構成する各棒状部材を経由して二段目冷却ステージC2に効率良く伝達される。これにより、二段目冷却ステージC2の冷却時間の短縮化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態及び様々な変形例について説明したが、本発明は、上記実施形態及び変形例に限定して解釈されるものではない。例えば、上記実施形態及びその変形例においては、蓄冷式冷凍機としてGM冷凍機を示したが、それ以外の蓄冷式冷凍機、例えば、パルス管冷凍機等にも本発明を適用することができる。また、上記実施形態では、
二段型の蓄冷式冷凍機を示したが、二段以上の蓄冷式冷凍機であれば、本発明を適用することができる。また、変形例3においては、4本の棒状部材により補強部材が構成される例について説明したが、1本以上の棒状部材により補強部材が構成されればよい。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、変形可能である。
1…二段型GM冷凍機(二段型蓄冷式冷凍機)、2…多段シリンダ、2a…背面室、2b…一段目膨張室、2c…二段目膨張室、21…一段目シリンダ部、21a…側壁、21b…段差壁、211…低温端部、212…高温端部、22…二段目シリンダ部、22a…側壁、22b…先端壁、22c…外周面、221…低温端部、222…高温端部、3…ディスプレーサ、31…一段目蓄冷器、32…二段目蓄冷器、312…一段目蓄冷材(蓄冷手段)、322…二段目蓄冷材(蓄冷手段)、4…駆動装置、5…圧力変動機構、6…伝熱プレート(一段目冷却ステージ)、7…伝熱プレート(二段目冷却ステージ)、8,8A,8B,8C…補強部材、81,81A,81B,81C…一方端面(第一接触固定面)、82,82A,82B,82C…他方端面(第二接触固定面)、83,83A,831a…内周面(第三接触固定面)、83B…内周面、831…突出部、83C…内側面(第三接触固定面)、C1…一段目冷却ステージ、C2…二段目冷却ステージ、

Claims (6)

  1. 径が異なる複数のシリンダ部により構成され、先端に向かって段階的に径が小さくなるように段付円筒状に形成される多段シリンダと、
    前記多段シリンダ内に設けられる蓄冷手段と、
    複数の前記シリンダ部にそれぞれ設けられる冷却ステージと、
    前記多段シリンダ内の圧力を変動させる圧力変動機構と、
    複数の前記シリンダ部のうち最も径の大きい一段目シリンダ部よりも高段側のシリンダ部である対象シリンダ部を補強するための補強部材と、
    を備え、
    前記補強部材は、前記対象シリンダ部の外周に配設されているとともに、前記一段目シリンダ部に設けられる一段目冷却ステージに接触し且つ固定される第一接触固定面と、前記対象シリンダ部に設けられる対象冷却ステージに接触し且つ固定される第二接触固定面と、前記対象シリンダ部の外周面に接触し且つ固定される第三接触固定面とを有する、
    多段型蓄冷式冷凍機。
  2. 請求項1に記載の多段型蓄冷式冷凍機において、
    前記対象シリンダ部が、複数の前記シリンダ部のうち二番目に径の大きい二段目シリンダ部である、
    多段型蓄冷式冷凍機。
  3. 請求項1又は2に記載の多段型蓄冷式冷凍機において、
    前記補強部材が、炭素繊維強化プラスチックにより構成される、
    多段型蓄冷式冷凍機。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の多段型蓄冷式冷凍機において、
    前記補強部材は、前記対象シリンダ部の外周面の全面に対面する内周面を有し、
    前記内周面が前記第三接触固定面として、前記対象シリンダ部の外周面の全面に接触し且つ固定される、
    多段型蓄冷式冷凍機。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の多段型蓄冷式冷凍機において、
    前記第一接触固定面の接触面積が、前記第二接触固定面の接触面積よりも大きい、
    多段型蓄冷式冷凍機。
  6. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の多段型蓄冷式冷凍機において、
    前記補強部材は、前記対象シリンダ部の外周面に対面する内周面と、
    前記内周面の一部領域から径内方に突出したリング状の突出部と、を有し、
    前記突出部の内周面が前記第三接触固定面として、前記対象シリンダ部の外周面の一部領域に接触し且つ固定される、
    多段型蓄冷式冷凍機。
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JP2001116379A (ja) * 1999-10-15 2001-04-27 Daikin Ind Ltd 極低温冷凍機

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