JP2018204215A - ブーム連結ピン - Google Patents

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Abstract

【課題】ブームを本体部に連結するさい、ブーム連結ピンを挿入する作業を軽減できるブーム連結ピンを提供する。【解決手段】本体部に設けられたブーム取り付け部25a,25bの間にブームを配し、ブームのピン穴の位置と、ブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bの位置を一致させ、ピン穴に挿入してブームと本体部とを連結するブーム連結ピン30であり、ブームのピン穴の内部でその幅方向の両側でブームフートに嵌め合わされる第1嵌め合わせ部31a,31bと、ブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bに嵌め合わされる第2嵌め合わせ部32a,32bと、第1嵌め合わせ部31a,31b同士の間に位置する非嵌め合わせ部35と、で構成され、非嵌め合わせ部35の直径が第1及び第2嵌め合わせ部31a,31b,32a,32bの直径よりも小さい。【選択図】図3

Description

本発明は、ブーム連結ピンに関し、さらに詳しくは、油圧ショベルの本体部とブームとを連結するためのブーム連結ピンに関する。
油圧ショベルは、機械の本体部と、機械の本体部から外側に延び、地山等を掘削するときに用いる作業ユニットとを有している。作業ユニットは、ブーム、アーム、バケットを備えている。ブームは、油圧ショベルの本体部の前部でブーム連結ピンにより連結されており、ブーム連結ピンを中心にして本体部に対して回転可能に構成されている。アームは、ブームの先端部に連結ピンで連結されており、連結ピンを中心にしてブームに対して回転可能に構成されている。バケットは、連結ピンでアームの先端に連結されていて、連結ピンを中心にしてアームに対して回転可能に構成されている。ブームと本体部との連結、アームとブームとの連結、及びバケットとアームとの連結は、いずれも、各構成要素に形成されたピン穴同士の位置を一致させ、ピン穴に連結ピンを挿入して行っている。
ところが、ブーム、アーム及びバケットは、構成要素が大きく、且つ重いので構成要素同士を連結する場合には、大ハンマーで連結ピンの他端部をたたいてピン穴に連結ピンを挿入している。そのため、連結作業は重労働である。これまでに、連結作業を行う作業者の負担を軽減するために、種々の技術が提案されている。
例えば、特許文献1で提案された技術は、油圧ショベルの作業ユニットと構成している構造物同士、とりわけ、アームとバケットを連結する際に、連結ピンを損傷させることなく容易にピン穴に挿入できるようにした技術である。この技術は、アームとバケットとを連結ピンで連結する構造において、バケットに設けられたブラケットの間にアームの先端を配置し、ブラケットのピン穴とアームのピン穴との位置を一致させ、両者に連結ピンを挿入して連結するものである。この構造では、バケットに設けられた一方のブラケットに連結ピンの外径よりも大きな穴を形成し、連結ピンが通されたこの穴に可動ブラケットを挿入し、ブラケットの穴と連結ピントのすき間に可動ブラケットを介在させている。この構造は、バケットの一方のブラケットに可動ブラケットを挿入する構成を採用することによって、アームとバケットとを容易に連結させている。
特開平11−131526号公報
しかしながら、上述した特許文献1で提案されている技術は、バケットに設けられたブラケットとは別に可動ブラケットを設け、それをブラケットと連結ピンとの間に挿入する作業が、連結ピン挿入作業の他に必要になる。そのため、アームとバケットとを連結する作業が繁雑になる。また、アームに形成されたピン穴の内部に設けられているブッシュの内部に連結ピンを挿入することは、この技術でも必要である。連結ピンをブッシュの内部に挿入する作業を軽減できるようにすることは、この技術では解決することができない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ブームを本体部に連結するときに、ブーム連結ピンをピン穴に挿入する作業を軽減することができるブーム連結ピンを提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係るブーム連結ピンは、油圧ショベルの本体部に設けられた一対のブーム取り付け部の間に該油圧ショベルのブームを配置し、前記ブームのピン穴の位置と、前記ブーム取り付け部のピン穴の位置を一致させ、前記ブームのピン穴と前記ブーム取り付け部のピン穴とに挿入して前記ブームと前記本体部とを連結するためのブーム連結ピンであって、前記ブーム連結ピンの長手方向は、前記ブームのピン穴の内部であって、前記ブームの幅方向の両側に設けられたブッシュに嵌め合わされる第1嵌め合わせ部と、前記ブーム取り付け部のピン穴に嵌め合わされる第2嵌め合わせ部と、前記第1嵌め合わせ部同士の間に位置する非嵌め合わせ部と、で構成され、前記非嵌め合わせ部の直径が前記第1嵌め合わせ部及び第2嵌め合わせ部の直径よりも小さいことを特徴とする。
この発明によれば、第1嵌め合わせ部同士の間に位置する非嵌め合わせ部の直径が第1嵌め合わせ部及び第2嵌め合わせ部の直径よりも小さいので、ブーム連結ピンでブームと本体部とを連結する際に、第1嵌め合わせ部及び第2嵌め合わせ部をブッシュ及びブーム取り付け部のピン穴の内部に通過するときに必要な力よりも、弱い力で押しこむことで第1嵌め合わせ部の間に位置する非嵌め合わせ部をブッシュ及びブーム取り付け部のピン穴の内部に挿入して通過させることができる。その結果、ブーム連結ピンの挿入作業を短時間で行うことができる。
本発明に係るブーム連結ピンにおいて、前記ブッシュとの嵌め合いがすきまばめである。
この発明によれば、ブーム連結ピンとブッシュとの間に設計上ごくわずかなすき間が形成されるので、大ハンマー等の道具を利用することにより、ブーム連結ピンをブッシュの内部に挿入することができる。また、ブーム連結ピンを中心にして、ブームをブーム連結ピンの周りに回転可能に構成することができる。
本発明に係るブーム連結ピンにおいて、前記ブーム取り付け部のピン穴との嵌め合いがすきまばめである。
この発明についても、ブーム連結ピンとブッシュとの間に設計上ごくわずかなすき間が形成されるので、大ハンマー等の道具を利用することにより、ブーム連結ピンをブッシュの内部に挿入することができる。また、ブーム連結ピンを中心にして、ブームをブーム連結ピンの周りに回転可能に構成することができる。
ブームを本体部に連結するときに、連結ピンをピン穴に挿入する作業を軽減することができる。
本発明に係るブーム連結ピンが用いられている建設機械の一例である油圧ショベルの側面図である。 本発明に係るブーム連結ピンが適用されている位置を説明するために簡略化して示した油圧ショベルの概要図である。 本発明に係るブーム連結ピン及びブーム連結ピンが用いられている形態を説明するための連結部分の断面図である。 ブーム連結ピンを挿入する過程を説明するための説明図である。 ブーム連結ピンの先端面の正面図である。 ブーム連結ピンを回転させるための治工具の一例を示す斜視図である。 ブーム連結ピンを治工具で回転させる形態を説明する説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態及び図面に記載した形態と同じ技術的思想の発明を含むものであり、本発明の技術的範囲は実施形態の記載や図面の記載のみに限定されるものでない。
[油圧ショベルの概要]
油圧ショベル1は、図1に示すように、本体部2と本体部2から外側に向けて延びる作業ユニット15により構成されている。本体部2は、走行体3と旋回体7とで構成されている。走行体3は本体部2の下部をなし、本体部2を走行される構造体であり、旋回体7は、走行体3に対して水平に旋回可能な構造体である。走行体3には、走行フレーム4とクローラ5と駆動力をクローラ5に伝えるモータ6とが主に設けられている。旋回体7には、オペレータが着座して油圧ショベル1を操作するためのオペレータキャビン8と、エンジンや油圧機器等を内部に設けているエンジンルーム9と、後部にて機械のバランスをとるためのカウンタウエイト10とが設けられている。一方、作業ユニット15は、旋回体7から前方に延びるブーム16と、ブーム16の先端に支持されたアーム17と、アーム17の先端に支持されたバケット18とにより構成されている。こうした構成の油圧ショベル1において、ブーム16はブーム連結ピン30によって本体部2に連結されている。
[本発明の基本構成]
本発明は、油圧ショベル1のブーム16を油圧ショベル1の本体部2に連結するためのブーム連結ピン30に関するものである。具体的に、本発明は、ブーム16を本体部2に設けられた一対のブーム取り付け部25a,25bの間に配置し、ブーム16のピン穴16aの位置と、ブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bの位置を一致させ、ブーム16のピン穴16aとブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bとに挿入してブーム16と本体部2とを連結するためのブーム連結ピン30に関する発明である。
ブーム連結ピン30の長手方向は、ブーム16のピン穴16aの内部であって、ブーム16の幅方向の両側でブームフート40を構成しているボス42a,42bに嵌め合わされる第1嵌め合わせ部31a,31bと、ブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bに嵌め合わされる第2嵌め合わせ部32a,32bと、第1嵌め合わせ部31a,31b同士の間に位置する非嵌め合わせ部35と、で構成されている。非嵌め合わせ部35の直径は、第1嵌め合わせ部31a,31b及び第2嵌め合わせ部32a,32bの直径よりも小さい。ただし、外径が小さい部分は、ブーム連結ピン30の長手方向において、ブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bよりも外側の部分に形成することもできる。本発明によれば、ブーム16を本体部2に連結するときに、ブーム連結ピン30をピン穴16a,24a,24bに挿入する作業を軽減することができるという特有の効果を奏することができる。以下、本発明に係るブーム連結ピン30の具体的な構成について説明する。
(ブーム連結ピンの使用位置)
図2を参照し、本発明に係るブーム連結ピン30が使用される位置について説明する。ブーム連結ピン30は、ブーム16と、本体部2を構成する本体フレーム20とを連結するために用いられる構成要素である。なお、図2は、ブーム連結ピン30が使用される位置を説明するために、油圧ショベル1の本体部2を模式的に簡略化して示している。本体フレーム20には、上側に向かって山形に突出する一対のブーム取り付け部25a,25bが設けられている。このブーム取り付け部25a,25bは、本体フレーム20の左右両側にそれぞれ設けられている。図2において、一方のブーム取り付け部25aは、ブーム16よりも手前側に描かれている。他方のブーム取り付け部25bは、ブーム16の陰に隠れている。こうしたブーム取り付け部25a,25bには、それらの上部に各ブーム取り付け部25a,25bを左右方向に貫通するピン穴24a,24bがそれぞれ形成されている。ブーム16は、その根元の位置が2つのブーム取り付け部25a,25bの間に配置される。ブーム16の根元の位置には、ブーム16を左右に貫通するピン穴16aが形成されている。ブーム16とブーム取り付け部25a,25bとは、両者のピン穴16a,24a,24bの位置が一致され、ブーム連結ピン30が挿入されて連結される。
(ブーム連結ピン及びブーム連結ピンの使用形態)
ブーム連結ピン30は、図3に示すように、長手方向の両端側が本体フレーム20に設けられているブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bに挿入されている。また、これら2つのブーム取り付け部25a,25bよりも幅方向の内側では、ブーム16にブーム連結ピン30が通されるピン穴16aであって、通されたブーム連結ピン30の軸受けとして機能するブームフート40に挿入されている。図3において、図3の右側は、オペレータキャビン8側であり、図3の左側は、オペレータキャビン8が設けられたサイドフレーム22とは逆側に位置するサイドフレーム21側である。オペレータキャビン8側のブーム取り付け部25bは、1枚の板材26b、第1支持体27b及び第2支持体28bで構成されている。具体的に、ブーム取り付け部25bは、第1支持体27bと第2支持体28bとが板材26bの内側に重ね合わされて構成されている。最も外側に位置する板材26bは、本体フレーム20から上側に向かって山形に突出している構成体である。第1支持体27bはリング状の構成要素であり、板材26bの内面に固定されている。第2支持体28bは、第1支持体27bよりも直径が小さいリング状の構成要素であり、第1支持体27bの内側で第1支持体27bに重ねて固定されている。板材26b、第1支持体27b及び第2支持体28bには、穴26d,27d,28dが形成されている。これらの穴26d,27d,28dの位置は一致している。ピン穴24bは、これらの穴26d,27d,28dにより構成されている。
サイドフレーム21側のブーム取り付け部25aも、板材26a、第1支持体27a及び第2支持体28aで構成されている。このブーム取り付け部25aは、板材26aの外側に第1支持体27a及び第2支持体28aが重ね合わされている。このブーム取り付け部25aに関しても、板材26a、第1支持体27a及び第2支持体28aには、穴26c,27c,28cが形成されていて、各穴26c,27c,28cの位置が一致されている。ピン穴24aはこれらの穴26c,27c,28cで構成されている。サイドフレーム21側のブーム取り付け部25aには、さらに、ピン導入体29が第2支持体28aの外側に設けられている。ピン導入体29は筒状をなしていて、内部にはブーム連結ピン30の直径よりも大きな導入穴29aが形成されている。このピン導入体29は、ブーム連結ピン30の先端をブーム取り付け部25aのピン穴24aに案内し、ブーム取り付け部25aのピン穴24aの内部にブーム連結ピン30を円滑に挿入させるための構成要素である。
ブーム16の根元にはブーム16の幅方向を貫通するピン穴16aが形成されている。このピン穴16aの内部には、軸受けとしてのブームフート40が設けられている。ブームフート40は、ブーム16のピン穴16aの長手方向の両側に配置されているブッシュ41a,41bと、ブッシュ41a,41b同士を連結している円筒状のパイプ43とで構成されている。より具体的には、ブーム16の幅方向の両側にはボス42a,42bが設けられている。ブッシュ41a,41bは、これらボス42a,42bの内部にそれぞれ設けられている。そして、ブーム連結ピン30は、ボス42a,42bの位置で、ブッシュ41a,41bの内部にはめ込まれている。
ブッシュ41a,41b及びパイプ43は、共に金属で形成されている。ブッシュ41a,41bの内周面には、図示しないグリース溝が形成されている。このグリース溝は、ブッシュ41a,41bに対するブーム連結ピン30の回転を円滑にするために、ブッシュ41a,41bの内周面にグリースが充填される溝である。例えば、ブッシュ41a,41bの外側部にグリースニップルを取り付けておいて、グリースニップルとグリース溝とを連絡し、ブッシュ41a,41bの外からブッシュ41a,41bの内周面にグリースを充填することができるように構成されている。こうしたブッシュ41a,41bの内周面は、その内部に挿入されたブーム連結ピン30の外周面に密接している。この構造については、後述する。
パイプ43は円筒状をなしている。パイプ43は、ブーム16のピン穴16aが形成されている2つのボス42a,42bを連結している。図3に示した例では、パイプ43とボス42a,42bとは溶接されることで接続されている。
ブーム連結ピン30は、以上に説明したブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bとブーム16のピン穴16aの内部に設けられたブームフート40の内部に挿入される。挿入されたブーム連結ピン30は、ブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bの位置、及びブッシュ41a,41bの位置でのみ本体部2及びブーム16に直接的又は間接的に接している。これらの部分が嵌め合わせ部33a,33bである。図3において、符号31a,31bで示した領域が、ブーム16のピン穴16aに設けられているブッシュ41a,41bに嵌め合わされている第1嵌め合わせ部31a,31bである。また、符号32a,32bで示した領域がブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bに嵌め合わされる第2嵌め合わせ部32a,32bである。
これに対し、ブッシュ41a,41b同士の間の領域はブームフート40には接触しない非嵌め合わせ部35として構成されている。こうした構造上の特徴点があるので、ブーム連結ピン30は、その長手方向において、図3に示すように、第1嵌め合わせ部31a,31b及び第2嵌め合わせ部32a,32bを除いた非嵌め合わせ部35の直径が嵌め合わせ部33a,33bの直径よりも小さく形成されている。例えば、非嵌め合わせ部35の直径は、嵌め合わせ部33a,33bの直径よりも1mm程度直径が小さく形成されている。なお、図3は、直径が小さく形成されている部分をわかりやすく示すために、非嵌め合わせ部35の直径を極端に小さく示している。非嵌め合わせ部35の直径を嵌め合わせ部33a,33bの直径よりも小さくすることにより、ブーム連結ピン30でブーム16と本体部2とを連結するときに、ブーム連結ピン30の非嵌め合わせ部35はブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24b及びブッシュ41a,41bの位置を円滑に通過する。そのため、ブーム連結ピン30をブーム16のピン穴16aに設けられたブームフート40及びブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bに挿入する作業の労力を軽減することができる。
ブーム連結ピン30と、ブッシュ41a,41b及びブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bとの間の嵌め合いは、すきまばめが採用されている。より詳細には、ブーム連結ピン30とブッシュ41a,41bとの嵌め合いは転合すきまばめであり、ブーム連結ピン30とピン穴24a,24bとの間の嵌め合いは、緩合すきまばめである。すきまばめを採用することにより、ブーム16はブーム連結ピン30を中心にして円滑に回転することができるように構成される。
(ブーム連結ピンの挿入過程)
ブーム連結ピン30は、図4に示す手順によって挿入される。まず、図4(A)に示すように、ブーム連結ピン30をサイドフレーム21側に設けられたブーム取り付け部25aの外側に位置させ、ブーム連結ピン30の先端をピン導入体29の内部に挿入する。この状態から、ブーム連結ピン30の先端の位置をサイドフレーム21側のブーム取り付け部25aに形成されたピン穴24aの位置に一致させる。その際、ブーム連結ピン30の軸方向を、ブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bとブーム16のピン穴16aとを結んでなる線が延びる方向に一致させる。
次に、ブーム連結ピン30の後端を大ハンマー等でサイドフレーム21側からオペレータキャビン8側に向けてたたきつけ、ブーム連結ピン30をブーム取り付け部25aのピン穴24a及びブーム16のピン穴16aの内部に挿入する。図4(B)は、ブーム連結ピン30の先端側に形成された嵌め合わせ部33bが、サイドフレーム21側のブーム取り付け部25aのピン穴24a及びブッシュ41aを通過した形態を示している。また、図4(C)は、ブーム連結ピン30がさらに挿入され、ブーム連結ピン30の後端側に位置する嵌め合わせ部33aがサイドフレーム21側のブーム取り付け部25aの直近に位置している。ブーム連結ピン30が図4(B)の形態から図4(C)の形態まで挿入される間、ブーム連結ピン30の非嵌め合わせ部35がブーム取り付け部25aのピン穴24a及びブッシュ41aを通過する。上述したように、非嵌め合わせ部35は嵌め合わせ部33a,33bよりも直径が小さく形成されており、ブーム連結ピン30とブーム取り付け部25aのピン穴24a及びブッシュ41aとの間に形成される隙間が大きくなる。そのため、嵌め合わせ部33bをブーム取り付け部25aのピン穴24a及びブッシュ41aの位置を通過させるために大ハンマーでブーム連結ピン30をたたくときの力よりも小さな力でブーム連結ピン30をたたいてもブーム連結ピン30を円滑にオペレータキャビン8側に進めることができる。
図4(D)は、ブーム連結ピン30の先端側に位置する嵌め合わせ部33bをオペレータキャビン8側のブーム取り付け部25bのピン穴24b及びブッシュ41bに挿入させると共に、後端側に位置する嵌め合わせ部33aをサイドフレーム21側のブーム取り付け部25aのピン穴24a及びブッシュ41aに挿入させている形態を示している。この形態では、ブーム連結ピン30とブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24b及びブッシュ41a,41bとの間に形成される隙間が小さくなる。そのため、非嵌め合わせ部35をブーム取り付け部25aのピン穴24a及びブッシュ41aの位置を通過させるために大ハンマーでブーム連結ピン30をたたくときの力よりも大きな力でブーム連結ピン30をたたくことが必要になる。
以上のようにしてブーム連結ピン30をサイドフレーム21側からオペレータキャビン8に向けて進めて挿入することによって、図4(E)に示すように、ブーム連結ピン30が本体部2ブーム取り付け部25a,25bとブーム16とを連結する。図4(E)に示す形態は、図3に示した形態に対応している。すなわち、ブーム連結ピン30の長手方向の両側に位置する第2嵌め合わせ部32a,32bはブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bに嵌め合わされると共に、第2嵌め合わせ部32a,32bの内側に位置する第1嵌め合わせ部31a,31bは、ブームフート40を構成しているブッシュ41a,41bの内部に嵌め合わされている。
ブーム連結ピン30は、図4(E)に示したように、ピン穴24a,24b及びブーム16のピン穴16aに完全に挿入された後、それらの内部で回転させて周方向の位置を調整する。ところが、油圧ショベル1の機種によっては、オペレータキャビン8とブーム取り付け部25bとの間隔が狭い場合がある。その場合、一般的な工具を用いてブーム連結ピン30を回転させることが困難である。そのため、ブーム連結ピン30の先端面30aには、ブーム連結ピン30を容易に回転させるための構成を設けている。
具体的に、ブーム連結ピン30の先端面30aには、図5に示す複数の治工具挿入穴36が形成されている。この治工具挿入穴36は、図6に示すような治工具50の突起部53が挿入される部位である。治工具50は、例えば、図6に示すように、手で掴むためのハンドル51とハンドル51の先端に設けられたピン保持部52とで構成されている。ピン保持部52には、治工具挿入穴36に挿入するための複数の突起部53が設けられている。
ブーム連結ピン30は、図7に示すように、治工具50の突起部53が治工具挿入穴36され、ハンドル51を手で掴み、ブーム連結ピン30を中心にして治工具50を回転させることで周方向に回転される。ブーム連結ピン30は、所定の位置まで回転された後、周方向の位置が固定される。
以上、本発明によれば、ブーム連結ピン30における非嵌め合わせ部35の直径が嵌め合わせ部33a,33bの直径よりも小さく形成されているので、ブーム連結ピン30を容易に挿入させることができる。また、ブーム取り付け部25a,25bのピン穴24a,24bと第2嵌め合わせ部32a,32bとの嵌め合わせ、及びブッシュ41a,41bと第1嵌め合わせ部31a,31bとの嵌め合わせとがすきまばめであるため、ブーム16はブーム連結ピン30を中心にして円滑に回転する。
1 油圧ショベル
2 本体部
3 走行体
4 走行フレーム
5 クローラ
6 モータ
7 旋回体
8 オペレータキャビン
9 エンジンルーム
10 カウンタウエイト
15 作業ユニット
16 ブーム
16a ピン穴
17 アーム
18 バケット
20 本体フレーム
21 サイドフレーム
24a,24b ピン穴
25a,25b ブーム取り付け部
26a,26b 板材
26c,26d 穴
27a,27b 第1支持体
27c,27d 穴
28a,28b 第2支持体
28c,28d 穴
29 ピン導入体
29a 導入穴
30 ブーム連結ピン
31a,31b 第1嵌め合わせ部
32a,32b 第2嵌め合わせ部
33a,33b 嵌め合わせ部
35 非嵌め合わせ部
36 治工具挿入穴
40 ブームフート
41a,41b ブッシュ
42a,42b ボス
43 パイプ
50 治工具
51 ハンドル
52 ピン保持部
53 突起部

Claims (3)

  1. 油圧ショベルの本体部に設けられた一対のブーム取り付け部の間に該油圧ショベルのブームを配置し、前記ブームのピン穴の位置と、前記ブーム取り付け部のピン穴の位置を一致させ、前記ブームのピン穴と前記ブーム取り付け部のピン穴とに挿入して前記ブームと前記本体部とを連結するためのブーム連結ピンであって、
    前記ブーム連結ピンの長手方向は、前記ブームのピン穴の内部であって、前記ブームの幅方向の両側に設けられたブッシュに嵌め合わされる第1嵌め合わせ部と、前記ブーム取り付け部のピン穴に嵌め合わされる第2嵌め合わせ部と、前記第1嵌め合わせ部同士の間に位置する非嵌め合わせ部と、で構成され、
    前記非嵌め合わせ部の直径が前記第1嵌め合わせ部及び第2嵌め合わせ部の直径よりも小さいことを特徴とするブーム連結ピン。
  2. 前記ブッシュとの嵌め合いがすきまばめである、請求項1に記載のブーム連結ピン。
  3. 前記ブーム取り付け部のピン穴との嵌め合いがすきまばめである、請求項1又は2に記載のブーム連結ピン。

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